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特許7337783クラウドSIMカード管理サーバー、バインディング装置、管理方法、バインディング方法及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-25
(45)【発行日】2023-09-04
(54)【発明の名称】クラウドSIMカード管理サーバー、バインディング装置、管理方法、バインディング方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20230828BHJP
   H04M 1/675 20060101ALI20230828BHJP
   H04W 8/20 20090101ALI20230828BHJP
   H04W 88/08 20090101ALI20230828BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20230828BHJP
【FI】
H04M3/42 D
H04M1/675
H04W8/20
H04W88/08
H04W92/08
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020516711
(86)(22)【出願日】2019-01-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-26
(86)【国際出願番号】 CN2019070547
(87)【国際公開番号】W WO2019196521
(87)【国際公開日】2019-10-17
【審査請求日】2021-11-01
(31)【優先権主張番号】201810333213.4
(32)【優先日】2018-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520091362
【氏名又は名称】深▲セン▼市▲優▼克▲聯▼新技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 智▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】高 文
【審査官】田畑 利幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-085272(JP,A)
【文献】特表2013-535142(JP,A)
【文献】特開2014-238664(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0007188(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00
H04M 1/24- 1/82
H04M 3/38- 3/58
H04W 4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末が送信した、機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得するリクエスト取得ユニットと、
システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶するクラウドSIMカード取得ユニットと、
前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信するクラウドSIMカード送信ユニットと
を備えるクラウドSIMカード管理サーバー。
【請求項2】
前記クラウドSIMカード取得ユニットは、
前記クラウドSIMカード割り当てリクエストがネットワークアクセス情報リクエスト識別子を持つか否かを判定する識別子判定サブユニットと、
判定結果が否定であれば、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカードを取得し、前記機器識別情報を前記ネットワークアクセス情報とするクラウドSIMカード第一取得サブユニットと、
判定結果が肯定の場合、システムデータベースから一枚の割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶するクラウドSIMカード第二取得サブユニットとを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のクラウドSIMカード管理サーバー。
【請求項3】
機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストをサーバーに送信するリクエスト送信ユニットと、
前記サーバーが送信したクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信し、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶するクラウドSIMカード受信ユニットと
を備え、
前記ネットワークアクセス情報は、移動通信ネットワークにアクセスするための情報であり、
前記サーバーが送信した前記クラウドSIMカード及び複数の前記ネットワークアクセス情報から、前記クラウドSIMカードに関連付けられる1の前記ネットワークアクセス情報を選択し、前記クラウドSIMカード及び前記1のネットワークアクセス情報を関連付けて記憶し、
前記クラウドSIMカードに関連付けられた前記1のネットワークアクセス情報は、他の前記ネットワークアクセス情報に変更可能である、クラウドSIMカードバインディング装置。
【請求項4】
前記クラウドSIMカード割り当てリクエストは、さらにサービス類型情報を持つことを特徴とする請求項3に記載のクラウドSIMカードバインディング装置。
【請求項5】
サーバーに適用されるクラウドSIMカード管理方法であって、
ユーザー端末が送信した、機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得することと、
システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することと、
前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信することと、
を含むクラウドSIMカード管理方法。
【請求項6】
システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得するのは、
前記クラウドSIMカード割り当てリクエストがさらにネットワークアクセス情報リクエスト識別子を持つか否かを判定することと、
判定結果が否定であれば、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカードを取得し、前記機器識別情報を前記ネットワークアクセス情報とすることと、
判定結果が肯定であれば、システムデータベースから一枚の割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することと、を含むことを特徴とする請求項5に記載のクラウドSIMカード管理方法。
【請求項7】
ユーザー端末に適用されるクラウドSIMカードバインディング方法であって、
機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストをサーバーに送信することと、
前記サーバーが送信したクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信し、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶することと、を含み、
前記ネットワークアクセス情報は、移動通信ネットワークにアクセスするための情報であり、
前記サーバーが送信した前記クラウドSIMカード及び複数の前記ネットワークアクセス情報から、前記クラウドSIMカードに関連付けられる1の前記ネットワークアクセス情報を選択し、前記クラウドSIMカード及び前記1のネットワークアクセス情報を関連付けて記憶し、
前記クラウドSIMカードに関連付けられた前記1のネットワークアクセス情報は、他の前記ネットワークアクセス情報に変更可能である、クラウドSIMカードバインディング方法。
【請求項8】
前記クラウドSIMカード割り当てリクエストはさらにサービス類型情報を持つことを特徴とする請求項7に記載のクラウドSIMカードバインディング方法。
【請求項9】
請求項1に記載のクラウドSIMカード管理サーバーと、請求項3に記載のクラウドSIMカードバインディング装置と、を含むクラウドSIMカード管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信の分野に属し,特にクラウドSIMカード管理サーバー、バインディング装置、管理方法、バインディング方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信の急速な発展に伴い,スマート端末(例えば携帯電話)の適用が我々の生活の各方面に深く入ってきた。スマート端末にユーザー識別モジュール(例えばSIMカード又はUSIMカード)を設置することにより該ユーザー識別モジュールを介して通信事業者のネットワークからサービスを取得することを実現できる。
【0003】
従来のクラウドSIMカード管理方法では、SIMカードが製造の過程で通信事業者のどのアカウントにもバインディングされていないため、SIMカードのアクティベーションの際に、通信事業者がアクティベートされたネットワークアクセス情報を特定のアカウントとバインディングし、SIMカードのシステム管理に便利である。
【0004】
しかしながら、従来のSIMカード管理方法はスマートではない。一枚のSIMカードのネットワークアクセス情報が変わらないので、一枚のSIMカードが1ユーザーにしか割り当てられず、ユーザーは再び通信事業者のネットワークからサービスを取得するために、新たなSIMカードをアクティベートしなければならなくて、旧SIMカードは再度アクティベートされることができず、リソースの浪費となりやすい。このように、従来のSIMカード管理方法では、SIMカードを柔軟に割り当てることやSIMカードを柔軟に管理することなどができず、SIMカードのリソースの無駄が生じやすいという問題があった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例はクラウドSIMカード管理サーバーを提供し、従来のSIMカード管理方法でSIMカードを柔軟に割り当てることやSIMカードを柔軟に管理することなどができず、SIMカードのリソースの無駄が生じやすいという問題を解決しようとする。
【0006】
本発明の実施例によれば、クラウドSIMカード管理サーバーであって、
ユーザー端末が送信した、機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得するリクエスト取得ユニットと、
システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶するクラウドSIMカード取得ユニットと、
前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信するクラウドSIMカード送信ユニットとを備える。
【0007】
本発明の実施例によれば、クラウドSIMカードバインディング装置であって、
機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストをサーバーに送信するリクエスト送信ユニットと、
前記サーバーが送信したクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信し、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶するクラウドSIM受信ユニットとを備える。
【0008】
本発明の実施例によれば、サーバーに適用されるクラウドSIMカード管理方法であって、
ユーザー端末が送信した、機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得することと、
システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することと、
前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信することを含む。
【0009】
本発明の実施例によれば、ユーザー端末に適用されるクラウドSIMカードバインディング方法であって、
機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストをサーバーに送信することと、
前記サーバーが送信したクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信し、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶することを含む。
【0010】
本発明の実施例によれば、クラウドSIMカード管理システムであって、前記のクラウドSIMカード管理サーバーと前記のクラウドSIMカードバインディング装置とを含む。
【0011】
本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理サーバーでは、ユーザーがクラウドSIMカードをアクティベートする過程において、サーバーは、リクエスト取得ユニットによりユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得し、ここで前記割り当てリクエストに機器識別情報が付けられている。クラウドSIMカード取得ユニットにより、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することで、クラウドSIMカードと機器識別子をバインディングし、クラウドSIMカードのシステム管理が容易になる。クラウドSIMカード送信ユニットにより前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信し、前記端末が前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報によりネットワークにアクセスし、通信事業者のネットワークからサービスを取得することを実現する。ユーザーが一枚のクラウドSIMカードをアクティベートしたり、クラウドSIMカードを交換したりする必要がある場合、サーバーがシステムにおいて一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報をユーザースマート端末に割り当て、旧SIMカードのネットワークアクセス情報の代わりに通信事業者のネットワークからサービスを取得する。SIMカードがクラウドSIMカードであるため、物理的なSIMカードが再びアクティベートし使用されず、リソースが無駄になるという問題が回避される。一方、クラウドSIMカードのネットワークアクセス情報は変更可能であり、ユーザーがクラウドSIMカードアクセスネットワークを柔軟に交換しやすく、割り当てられたネットワークアクセス情報とユーザーネットワークアクセス情報はサーバーにおいて関連付けて記憶されるため、システムがクラウドSIMカード割り当て情報を同期しやすくなり、クラウドSIMカードの動的な管理が容易となり、クラウドSIMカードの管理効率が効果的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理システムのネットワークアーキテクチャ図である。
図2図2は本発明の実施例1が提供するクラウドSIMカード管理サーバーの構造模式図である。
図3図3は本発明の実施例1が提供するクラウドSIMカード取得ユニットの構造模式図である。
図4図4は本発明の実施例2が提供するクラウドSIMカードのバインディング装置の構造模式図である。
図5図5は本発明の実施例3が提供するクラウドSIMカードの管理方法のフローチャート模式図である。
図6図6は本発明の実施例3が提供するクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得するフローチャート模式図である。
図7図7は本発明の実施例4が提供するクラウドSIMカードのバインディング方法のフローチャート模式図である。
図8図8は本発明の実施例5が提供するクラウドSIMカード管理システムの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。なお、ここで説明する具体的な実施例は、あくまでも本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0014】
本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理サーバーは、システムにおいて一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報をユーザースマート端末に割り当て、旧SIMカードのネットワークアクセス情報の代わりに通信事業者のネットワークからサービスを取得することで、リソースの節約を実現し、ユーザーがクラウドSIMカードのアクセスネットワークを柔軟に交換することにも、システムがクラウドSIMカードを管理することにも便利である。
【0015】
図1は本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理システムのネットワークアーキテクチャ図であり,説明の便宜のために,本発明に関連する部分のみを示す。クラウドSIMカード管理サーバー110と、クラウドSIMカード管理サーバー110と通信ネットワークを介して通信を行う携帯端末120が含まれている。
【0016】
本発明の実施例において、通信ネットワークは、GSM(登録商標)、WCDMA(登録商標)、LTEなどのネットワークであってもよく、その他の構成であってもよく、本発明では限定されない。
【0017】
なお、クラウドSIMカード管理サーバー110は、1台のサーバー、あるいは複数台のサーバーからなるサーバー群、あるいはクラウドコンピューティングサービスセンターであってもよいし、データの記憶や処理が可能である。
【0018】
また、携帯端末120は、少なくとも仮想SIMカード装置121が設けられており、仮想SIMカード装置121は、クラウドSIMカード情報及びクラウドSIMネットワークアクセス情報を記憶する。
【0019】
実施例1:
図2は本発明の実施例1が提供するクラウドSIMカード管理サーバーの構造模式図を示し,説明の便宜のために,本発明に関連する部分のみを示す。
【0020】
リクエスト取得ユニット210は、ユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得するためのものであり、前記割り当てリクエストには、機器識別情報が付けられている。
【0021】
本発明の実施例において、ユーザー端末は、サーバーと通信ネットワークを介して通信を行い、例えば、携帯電話機などのスマート端末であってもよいし、ポケットWIFIなどの共有ネットワーク端末であってもよい。なお、ここでのユーザー端末の例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、実情に応じて選択可能である。
【0022】
本発明の実施例では、機器識別情報は、ユーザー端末を識別するためのものであり、ユーザーがクラウドSIMカードを登録してアクティベートする際にユーザーを区別し、IMEI(International Mobile Equipment Identity,国際移動体装置識別番号)であってもよく、ユーザーの身分証明書番号であってもよい。なお、ここでの機器識別情報の例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限らず、移動通信ネットワークにおける移動通信ユーザーを識別できれば、実情に応じて選択することができる。
【0023】
クラウドSIMカード取得ユニット220は、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶する。
【0024】
本発明の実施例において,システムデータベースは割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶するために用いられる。
【0025】
本発明の実施例では、ネットワークアクセス情報は、移動通信ネットワークにアクセスするためのものであり、IMSI(International Mobile Subscriber Identity、国際移動体加入者識別番号)であってもよく、IMEI(International Mobile Equipment Identity,国際移動体装置識別番号)、APN(Access Point Name)、サービス配置等であってもよい。ここでのネットワークアクセス情報の例は理解の便宜のためであり、本発明はこれに限らず、移動通信ネットワークにアクセスできれば、実情に応じて選択することができる。
【0026】
本発明の実施例において,クラウドSIMカードはサーバー側に設置された物理的なSIMカード、ソフトSIMカード又は他のタイプのSIMカード(例えば:eSIMカード、マルチIMSIカード等)であってもよい。なお、ここでのクラウドSIMカードの例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、実情に応じて選択可能である。
【0027】
本発明の一つの好適な実施例として、クラウドSIMカードがサーバー側に設置された物理的なSIMカードである場合、端末はSIMカードファイルをダウンロードし、ネットワークとの認証時にリモートサーバーとやりとりを行うことでネットワーク認証操作を行う。
【0028】
本発明の他の好適な実施例として、クラウドSIMカードがソフトSIMカードである場合、このソフトSIMカードは、物理的なカードがサーバー側で完全にソフトウェア化されたバージョンであり、スマート端末ユーザーは「自由」に通信事業者のスマートカードを切り替えることができる。
【0029】
本発明の実施例では、サーバーはクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得すると、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、機器識別情報、クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶し、これらの情報の動的なバインディングを実現する。
【0030】
本発明の一つの好適な実施例として,図3は本発明の実施例1が提供するクラウドSIMカード取得ユニットの構造模式図を示し,説明の便宜のため、本発明に関連する部分のみを示す。
【0031】
クラウドSIMカード取得ユニット220は識別子判定サブユニット221、クラウドSIMカード第一取得サブユニット222及びクラウドSIMカード第二取得サブユニット223を含む。
【0032】
識別子判定サブユニット221は前記クラウドSIMカード割り当てリクエストがさらにネットワークアクセス情報リクエスト識別子を持つか否かを判定するために用いられる。
【0033】
クラウドSIMカード第一取得サブユニット222は、判定結果が否定(NO)であれば、システムデータベースから一枚の割り当て対象のクラウドSIMカードを取得し、前記機器識別情報を前記ネットワークアクセス情報とする。
【0034】
クラウドSIMカード第二取得サブユニット223は、判定結果が肯定(Yes)の場合、システムデータベースから一枚の割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶する。
【0035】
本発明の実施例において,割り当て対象のクラウドSIMカードは機器識別情報を持たないクラウドSIMカードのことを指す。
【0036】
本発明の実施例では、端末識別情報の唯一性により、各ユーザー端末機器を識別することができるため、ユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストに端末識別情報が付けられていると、その端末識別情報を機器識別情報とすることで、システムがクラウドSIMカードに対する管理が簡単になり、クラウドSIMカードの適用が柔軟になるため、多すぎるネットワークアクセス情報の割り当てによるデータ情報の処理量が多くなったり、クラウドSIMカードの管理効率が低下したりするという問題が回避される。
【0037】
クラウドSIMカード送信ユニット230は,前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信するために用いられる。
【0038】
本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理サーバーでは、ユーザーがクラウドSIMカードをアクティベートする過程において、サーバーは、リクエスト取得ユニットによりユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得し、ここで前記割り当てリクエストに機器識別情報が付けられている。クラウドSIMカード取得ユニットにより、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することで、クラウドSIMカードと機器識別子をバインディングし、クラウドSIMカードのシステム管理が容易になる。クラウドSIMカード送信ユニットにより前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信し、前記端末が前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報によりネットワークにアクセスし、通信事業者のネットワークからサービスを取得することを実現する。ユーザーが一枚のクラウドSIMカードをアクティベートしたり、クラウドSIMカードを交換したりする必要がある場合、サーバーがシステムにおいて一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報をユーザースマート端末に割り当て、旧SIMカードのネットワークアクセス情報の代わりに通信事業者のネットワークからサービスを取得する。SIMカードがクラウドSIMカードであるため、物理的なSIMカードが再びアクティベートし使用されず、リソースが無駄になるという問題が回避される。一方、クラウドSIMカードのネットワークアクセス情報は変更可能であり、ユーザーがクラウドSIMカードアクセスネットワークを柔軟に交換しやすく、割り当てられたネットワークアクセス情報とユーザーネットワークアクセス情報はサーバーにおいて関連付けて記憶されるため、システムがクラウドSIMカード割り当て情報を同期しやすくなり、クラウドSIMカードの動的な管理が容易となり、クラウドSIMカードの管理効率が効果的に向上する。
【0039】
実施例2:
図4は本発明の実施例2が提供するクラウドSIMカードのバインディング装置の構造模式図を示し,説明の便宜のため、本発明に関連する部分のみを示す。
【0040】
リクエスト送信ユニット401は、サーバーにクラウドSIMカード割り当てリクエストを送信するためのものであり、前記割り当てリクエストには機器識別情報が付けられている。
【0041】
本発明の実施例では、機器識別情報は、ユーザーを識別するためのものであり、ユーザーがクラウドSIMカードを登録しアクティベートする際にユーザーを区別し、IMEI(International Mobile Equipment Identity,国際移動体装置識別番号)であってもよく、ユーザーの身分証明書番号であってもよい。なお、ここでの機器識別情報の例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限らず、移動通信ネットワークにおける移動通信ユーザーを識別できれば、実情に応じて選択することができる。
【0042】
本発明の一つの好適な実施例として,クラウドSIMカード割り当てリクエストはさらにサービス類型情報を持つ。
【0043】
本発明の実施例において、サービス類型情報とは、登録ユーザーが通信事業者のネットワークから取得したサービスの類型、例えば、通信事業者類型、消費レベル類型、ネットワークアクセス類型等を意味する。
【0044】
本発明の実施例では、クラウドSIMカード割り当てリクエストがサービス類型情報を持つことで、サーバーはシステムデータベースからクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を割り当てる時に、ユーザーのサービス類型情報に応じて、ユーザーにより適したクラウドSIMカードをユーザーに割り当てることができ、ユーザーの使用体験を効果的に向上させることができる。
【0045】
SIM受信ユニット402は、前記サーバーが送信したクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信し、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶する。
【0046】
本発明の実施例において,クラウドSIMカードはサーバー側に設置された物理的なSIMカード、ソフトSIMカード又は他のタイプのSIMカード(例えば:eSIMカード、マルチIMSIカード等)であってもよい。なお、ここでのクラウドSIMカードの例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、実情に応じて選択可能である。
【0047】
本発明の一つの好適な実施例として、クラウドSIMカードがサーバー側に設置された物理的なSIMカードである場合、端末はSIMカードファイルをダウンロードし、ネットワークとの認証時にリモートサーバーとやりとりを行うことでネットワーク認証操作を行う。
【0048】
本発明の他の好適な実施例として、クラウドSIMカードがソフトSIMカードである場合、このソフトSIMカードは、物理的なカードがサーバー側で完全にソフトウェア化されたバージョンであり、スマート端末ユーザーは「自由」に通信事業者のスマートカードを切り替えることができる。
【0049】
本発明の実施例が提供するクラウドSIMカードバインディング装置において、リクエスト送信ユニットがサーバーにユーザーネットワークアクセス情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストを送信し、SIM受信ユニットがサーバーがクラウドSIMカード割り当てリクエストに応じて割り当てたクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信することで、しかも、機器識別情報、クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報がサーバーに関連付けて記憶されるため、ユーザー端末がこのネットワークアクセス情報を介して通信事業者のネットワークにアクセスすることができる。SIMカードがクラウドSIMカードであるため、物理的なSIMカードが再びアクティベートし使用されず、リソースが無駄になるという問題が回避される。一方、クラウドSIMカードのネットワークアクセス情報は変更可能であり、ユーザーがクラウドSIMカードアクセスネットワークを柔軟に交換しやすく、割り当てられたネットワークアクセス情報とユーザーネットワークアクセス情報はサーバーにおいて関連付けて記憶されるため、システムがクラウドSIMカード割り当て情報を同期しやすくなり、クラウドSIMカードの動的な管理が容易となり、クラウドSIMカードの管理効率が効果的に向上する。
【0050】
実施例3:
図5は本発明の実施例3が提供するクラウドSIMカードの管理方法のフローチャート模式図であり、説明の便宜上、本発明に関係する部分のみを示している。
【0051】
ステップS501では、ユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得し、前記割り当てリクエストには機器識別情報が付けられている。
【0052】
本発明の実施例において、ユーザー端末は、サーバーと通信ネットワークを介して通信を行い、例えば、携帯電話機などのスマート端末であってもよいし、ポケットWIFIなどの共有ネットワーク端末であってもよい。なお、ここでのユーザー端末の例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、実情に応じて選択可能である。
【0053】
本発明の実施例では、機器識別情報は、ユーザー端末を識別するためのものであり、ユーザーがクラウドSIMカードを登録してアクティベートする際にユーザーを区別し、IMEI(International Mobile Equipment Identity,国際移動体装置識別番号)であってもよく、ユーザーの身分証明書番号であってもよい。なお、ここでの機器識別情報の例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限らず、移動通信ネットワークにおける移動通信ユーザーを識別できれば、実情に応じて選択することができる。
【0054】
ステップS502では、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶する。
【0055】
本発明の実施例において,システムデータベースは割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶するために用いられる。
【0056】
本発明の実施例では、ネットワークアクセス情報は、移動通信ネットワークにアクセスするためのものであり、IMSI(International Mobile Subscriber Identity、国際移動体加入者識別番号)であってもよく、IMEI(International Mobile Equipment Identity,国際移動体装置識別番号)、APN(Access Point Name)、サービス配置等であってもよい。ここでのネットワークアクセス情報の例は理解の便宜のためであり、本発明はこれに限らず、移動通信ネットワークにアクセスできれば、実情に応じて選択することができる。
【0057】
本発明の実施例において,クラウドSIMカードはサーバー側に設置された物理的なSIMカード、ソフトSIMカード又は他のタイプのSIMカード(例えば:eSIMカード、マルチIMSIカード等)であってもよい。なお、ここでのクラウドSIMカードの例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、実情に応じて選択可能である。
【0058】
本発明の一つの好適な実施例として、クラウドSIMカードがサーバー側に設置された物理的なSIMカードである場合、端末はSIMカードファイルをダウンロードし、ネットワークとの認証時にリモートサーバーとやりとりを行うことでネットワーク認証操作を行う。
【0059】
本発明の他の好適な実施例として、クラウドSIMカードがソフトSIMカードである場合、このソフトSIMカードは、物理的なカードがサーバー側で完全にソフトウェア化されたバージョンであり、スマート端末ユーザーは「自由」に通信事業者のスマートカードを切り替えることができる。
【0060】
本発明の実施例では、サーバーがクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得すると、割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報をシステムデータベースから取得し、機器識別情報、クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶し、これらの情報のバインディングを実現する。
【0061】
本発明の一つの好適な実施例として,図6は本発明の実施例3が提供するクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得するフローチャート模式図を示し,説明の便宜上本発明に関連する部分のみを示す。
【0062】
ステップS601において,前記クラウドSIMカード割り当てリクエストがネットワークアクセス情報リクエスト識別子を持つか否かを判定する。
【0063】
前記ネットワークアクセス情報リクエスト識別子は,ユーザー端末がサーバーにおけるクラウドSIMカードに対応するネットワークアクセス情報を取得する必要があるか否かを示す。
【0064】
ステップS602において、判定結果が否定(NO)であれば、システムデータベースから一枚の割り当て対象のクラウドSIMカードを取得し、前記機器識別情報を前記ネットワークアクセス情報とする。
【0065】
ステップS603において、判定結果が肯定(YES)であれば、システムデータベースから一枚の割り当て対象のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶する。
【0066】
本発明の実施例において,割り当て対象のクラウドSIMカードは機器識別情報を持たないクラウドSIMカードを指す。
【0067】
本発明の実施例では、端末識別情報の唯一性により、各ユーザー端末機器を識別することができるため、ユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストに端末識別情報が付けられていると、その端末識別情報を機器識別情報とすることで、システムがクラウドSIMカードに対する管理が簡単になり、クラウドSIMカードの適用が柔軟になるため、多すぎるネットワークアクセス情報の割り当てによるデータ情報の処理量が多くなったり、クラウドSIMカードの管理効率が低下したりするという問題が回避される。
【0068】
ステップS603では、ステップ602で取得した情報を前記ユーザー端末に送信する。
【0069】
本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理方法では、ユーザーがクラウドSIMカードをアクティベートする過程において、サーバーはユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得し、ここで前記割り当てリクエストに機器識別情報が付けられている。システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することで、クラウドSIMカードと機器識別子をバインディングし、クラウドSIMカードのシステム管理が容易になる。前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信し、前記端末が前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報によりネットワークにアクセスし、通信事業者のネットワークからサービスを取得することを実現する。ユーザーが一枚のクラウドSIMカードをアクティベートしたり、クラウドSIMカードを交換したりする必要がある場合、サーバーがシステムにおいて一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報をユーザースマート端末に割り当て、旧SIMカードのネットワークアクセス情報の代わりに通信事業者のネットワークからサービスを取得する。SIMカードがクラウドSIMカードであるため、物理的なSIMカードが再びアクティベートし使用されず、リソースが無駄になるという問題が回避される。一方、クラウドSIMカードのネットワークアクセス情報は変更可能であり、ユーザーがクラウドSIMカードアクセスネットワークを柔軟に交換しやすく、割り当てられたネットワークアクセス情報とユーザーネットワークアクセス情報はサーバーにおいて関連付けて記憶されるため、システムがクラウドSIMカード割り当て情報を同期しやすくなり、クラウドSIMカードの動的な管理が容易となり、クラウドSIMカードの管理効率が効果的に向上する。
【0070】
実施例4:
図7は本発明の実施例4が提供するクラウドSIMカードのバインディング方法のフローチャート模式図を示し,説明の便宜のため,本発明に関連する部分のみを示す。
【0071】
ステップS701では、サーバーにクラウドSIMカード割り当てリクエストを送信し、前記割り当てリクエストには機器識別情報が付けられている。
【0072】
本発明の実施例では、機器識別情報は、ユーザーを識別するためのものであり、ユーザーがクラウドSIMカードを登録してアクティベートする際にユーザーを区別し、IMEI(International Mobile Equipment Identity,国際移動体装置識別番号)であってもよく、ユーザーの身分証明書番号であってもよい。なお、ここでの機器識別情報の例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限らず、移動通信ネットワークにおける移動通信ユーザーを識別できれば、実情に応じて選択することができる。
【0073】
本発明の一つの好適な実施例として,クラウドSIMカード割り当てリクエストはさらにサービス類型情報を持つ。
【0074】
本発明の実施例において、サービス類型情報とは、登録ユーザーが通信事業者のネットワークから取得したサービスの類型、例えば、通信事業者類型、消費レベル類型、ネットワークアクセス類型等を意味する。
【0075】
本発明の実施例では、クラウドSIMカード割り当てリクエストがサービス類型情報を持つことで、サーバーはシステムデータベースからクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を割り当てる時に、ユーザーのサービス類型情報に応じて、ユーザーにより適したクラウドSIMカードをユーザーに割り当てることができ、ユーザーの使用体験を効果的に向上させることができる。
【0076】
ステップS702において、前記サーバーが送信したクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信し、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を記憶する。
【0077】
本発明の実施例において,クラウドSIMカードはサーバー側に設置された物理的なSIMカード、ソフトSIMカード又は他のタイプのSIMカード(例えば:eSIMカード、マルチIMSIカード等)であってもよい。なお、ここでのクラウドSIMカードの例は理解の便宜上のものであり、本発明はこれに限定されるものではなく、実情に応じて選択可能である。
【0078】
本発明の一つの好適な実施例として、クラウドSIMカードがサーバー側に設置された物理的なSIMカードである場合、端末はSIMカードファイルをダウンロードし、ネットワークとの認証時にリモートサーバーとやりとりを行うことでネットワーク認証操作を行う。
【0079】
本発明の他の好適な実施例として、クラウドSIMカードがソフトSIMカードである場合、このソフトSIMカードは、物理的なカードがサーバー側で完全にソフトウェア化されたバージョンであり、スマート端末ユーザーは「自由」に通信事業者のスマートカードを切り替えることができる。
【0080】
本発明の実施例が提供するクラウドSIMカードバインディング方法において、機器識別情報を持つクラウドSIMカード割り当てリクエストをサーバーに送信し、サーバーがクラウドSIMカード割り当てリクエストに応じて割り当てたクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を受信することで、しかも、機器識別情報、クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報がサーバーに関連付けて記憶されるため、ユーザー端末がこのネットワークアクセス情報を介して通信事業者のネットワークにアクセスすることができる。SIMカードがクラウドSIMカードであるため、物理的なSIMカードが再びアクティベートし使用されず、リソースが無駄になるという問題が回避される。一方、クラウドSIMカードのネットワークアクセス情報は変更可能であり、ユーザーがクラウドSIMカードアクセスネットワークを柔軟に交換しやすく、割り当てられたネットワークアクセス情報とユーザーネットワークアクセス情報はサーバーにおいて関連付けて記憶されるため、システムがクラウドSIMカード割り当て情報を同期しやすくなり、クラウドSIMカードの動的な管理が容易となり、クラウドSIMカードの管理効率が効果的に向上する。
【0081】
実施例5:
図8は本発明の実施例5が提供するクラウドSIMカード管理システムの構造模式図を示し,説明の便宜のため、本発明に関連する部分のみを示す。
【0082】
クラウドSIMカード管理システムは実施例1が提供するクラウドSIMカード管理サーバー810と実施例2が提供するクラウドSIMカードバインディング装置820を含む。
【0083】
以上説明したように、本発明の実施例が提供するクラウドSIMカード管理サーバーでは、ユーザーがクラウドSIMカードをアクティベートする過程において、サーバーはリクエスト取得ユニットによりユーザー端末が送信したクラウドSIMカード割り当てリクエストを取得し、ここで前記割り当てリクエストに機器識別情報が付けられている。クラウドSIMカード取得ユニットにより、システムデータベースから一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を取得し、前記機器識別情報、前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を関連付けて記憶することで、クラウドSIMカードと機器識別子をバインディングし、クラウドSIMカードのシステム管理が容易になる。クラウドSIMカード送信ユニットにより前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を前記ユーザー端末に送信し、前記端末が前記クラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報によりネットワークにアクセスし、通信事業者のネットワークからサービスを取得することを実現する。ユーザーが一枚のクラウドSIMカードをアクティベートする必要がある場合、サーバーがシステムにおいて一枚のクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報をユーザースマート端末に割り当て、旧SIMカードのネットワークアクセス情報の代わりに通信事業者のネットワークからサービスを取得する。SIMカードがクラウドSIMカードであるため、物理的なSIMカードが再びアクティベートし使用されず、リソースが無駄になるという問題が回避される。一方、クラウドSIMカードのネットワークアクセス情報は変更可能であり、ユーザーがクラウドSIMカードアクセスネットワークを柔軟に交換しやすく、割り当てられたネットワークアクセス情報とユーザーネットワークアクセス情報はサーバーにおいて関連付けて記憶されるため、システムがクラウドSIMカード割り当て情報を同期しやすくなり、クラウドSIMカードの動的な管理が容易となり、クラウドSIMカードの管理効率が効果的に向上する。同時に、端末識別情報を機器識別情報とすることで、システムのクラウドSIMカードの管理が簡略化され、クラウドSIMカードの適用が柔軟になり、多すぎるネットワークアクセス情報の割り当てによるデータ情報の処理量が多くなるのが回避され、クラウドSI
Mカードの管理効率を効果的に向上させる。クラウドSIMカード割り当てリクエストがサービス類型情報を持つことで、サーバーはシステムデータベースにおいてクラウドSIMカード及びネットワークアクセス情報を割り当てる時に、ユーザーのサービス類型情報に応じて、ユーザーにより適したクラウドSIMカードをユーザーに割り当てることができ、ユーザーの使用体験を効果的に向上させることができる。
【0084】
以上の記載は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明はこれに限らず、本発明の精神と原則内で行われるあらゆる修正、均等置換、改良等は、全て本発明の範囲内に含まれるものである。
【符号の説明】
【0085】
110 クラウドSIMカード管理サーバー
120 携帯端末
121 仮想SIMカード装置
210 リクエスト取得ユニット
220 クラウドSIMカード取得ユニット
221 識別子判定サブユニット
222 クラウドSIMカード第一取得サブユニット
223 クラウドSIMカード第二取得サブユニット
230 クラウドSIMカード送信ユニット
401 リクエスト送信ユニット
402 クラウドSIM受信ユニット
810 クラウドSIMカード管理サーバー
820 クラウドSIMカードバインディング装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8