IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ブラックベリー リミテッドの特許一覧

<図1>
  • 特許-緊急呼び出し 図1
  • 特許-緊急呼び出し 図2
  • 特許-緊急呼び出し 図3
  • 特許-緊急呼び出し 図4
  • 特許-緊急呼び出し 図5
  • 特許-緊急呼び出し 図6
  • 特許-緊急呼び出し 図7
  • 特許-緊急呼び出し 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-25
(45)【発行日】2023-09-04
(54)【発明の名称】緊急呼び出し
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/50 20180101AFI20230828BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20230828BHJP
【FI】
H04W76/50
H04W80/10
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2020567852
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 US2019038399
(87)【国際公開番号】W WO2019246481
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2022-04-05
(31)【優先権主張番号】62/688,838
(32)【優先日】2018-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/398,818
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500043574
【氏名又は名称】ブラックベリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BlackBerry Limited
【住所又は居所原語表記】2200 University Avenue East, Waterloo ON N2K 0A7, Canada
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】ベッカー, ジャン ヘンドリク ルーカス
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0337310(US,A1)
【文献】BlackBerry UK Ltd., China Mobile Communications Corporation, Lenovo, Motorola Mobility, Orange,[Alt A] Adding procedures for deriving an emergency service URN,3GPP TSG CT WG1#111 C1-183485,フランス,3GPP,2018年05月28日
【文献】BlackBerry UK Ltd.,[Alt A-compromise] Introducing details for extended emergency number IE,3GPP TSG CT WG1#111 C1-183463,フランス,3GPP,2018年05月14日
【文献】BlackBerry UK Ltd.,Introducing IEs for emergency category and emergency types,3GPP TSG CT WG1#108 C1-180034,フランス,3GPP,2018年01月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)の方法であって、前記方法は、
前記UEによる呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が第1の緊急識別子に合致していることを前記UEにおいて検出することであって、前記第1の緊急識別子は、統一資源名(URN)を導出すべき関連付けられた情報に関連付けられている、ことと、
前記UEが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを前記UEにおいて検出することであって前記第1の緊急識別子は、前記第1のネットワークによって構成されている、ことと、
前記UEが前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、前記UEが、前記UEによって伝送されるべきセッション開始プロトコル(SIP)INVITEメッセージ内に特定のURN、urn:service:sosを含むことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第2のネットワークは、前記第1の緊急識別子によって識別される緊急サービスを要求するために使用される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、前記UEが、前記第1の緊急識別子を前記第1のネットワークから受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
URNを導出すべき前記関連付けられた情報に関連付けられた前記第1の緊急識別子は、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)内に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のEENL IEは、前記第1のネットワークの一部であるネットワークノードから受信される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のEENL IEは、TRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージ、ATTACH ACCEPT承認メッセージ、またはREGISTRATION ACCEPTメッセージのうちの少なくとも1つの受信を介して供給される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のネットワークは、URNを導出すべき前記関連付けられた情報に関連付けられた第2の緊急識別子を供給しない、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のネットワークは、第2の地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)であり、前記第1のネットワークは、第1のPLMNである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記UEが前記第1のPLMNと異なる前記第2のPLMN内にあることを検出することは、
前記第2のPLMNのPLMNコード前記第1のPLMNのPLMNコードと比較すること、または、
前記第2のPLMNが前記第1のPLMNの等価PLMNではないことを決定すること
のうちの1つ以上に基づく、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記方法は、前記UEが、前記関連付けられた情報を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記関連付けられた情報は、前記URNを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記緊急識別子および前記関連付けられた情報は、
拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素内で受信され、および/または、
メモリ、ユニバーサル集積回路カード(UICC)、UICC上のアプリケーション、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)、およびインターネットプロトコル(IP)マルチメディアシステム識別モジュール(ISIM)から受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、前記UEが第3のネットワーク内にあることを前記UEにおいて検出することをさらに含み、
前記第3のネットワークが未知である場合には、前記第3のネットワークは、前記第2のネットワークとは異なると決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、
前記UEが、前記UEがネットワークに緊急登録されているかどうかを決定することと、
前記決定することに応答して、前記特定のURN、urn:service:sosを含む前記SIP INVITEメッセージを伝送することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
ハードウェアプロセッサを備えているユーザ機器(UE)であって
前記ハードウェアプロセッサは、
前記UEによる呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が第1の緊急識別子に合致していることを検出することであって、前記第1の緊急識別子は、統一資源名(URN)を導出すべき関連付けられた情報に関連付けられている、ことと、
前記UEが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することであって前記第1の緊急識別子は、前記第1のネットワークによって構成されている、ことと、
前記UEが前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、前記UEによって伝送されるべきセッション開始プロトコル(SIP)INVITEメッセージ内に特定のURN、urn:service:sosを含むことと
を行うように構成されている、UE
【請求項16】
URNを導出すべき前記関連付けられた情報に関連付けられた前記第1の緊急識別子は、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)内に含まれる、請求項15に記載のUE
【請求項17】
前記第1のEENL IEは、前記第1のネットワークの一部であるネットワークノードから受信される、請求項16に記載のUE
【請求項18】
前記第1のEENL IEは、TRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージ、ATTACH ACCEPT承認メッセージ、またはREGISTRATION ACCEPTメッセージのうちの少なくとも1つの受信を介して供給される、請求項16に記載のUE
【請求項19】
前記第2のネットワークは、URNを導出すべき情報に関連付けられた第2の緊急識別子を供給しない、請求項15に記載のUE
【請求項20】
命令を備えている非一過性機械読み取り可能な媒体であって、前記命令は、実行されると、ユーザ機器(UE)に、
前記UEによる呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が第1の緊急識別子に合致していることを検出することであって、前記第1の緊急識別子は、統一資源名(URN)を導出すべき関連付けられた情報に関連付けられている、ことと、
前記UEが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することであって前記第1の緊急識別子は、前記第1のネットワークによって構成されている、ことと、
前記UE前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、前記UEによって伝送されるべきセッション開始プロトコル(SIP)INVITEメッセージ内に特定のURN、urn:service:sosを含むことと
行わせる、非一過性機械読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
電気通信サービスは、地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)等のネットワークを介してもたらされる。いくつかの例において、ネットワークは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、およびインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)を含むことができる。他のネットワークは、他のコンポーネントを含むことができる。サービスは、ユーザのホームネットワークによって提供されることができる。ユーザが、非ホームネットワークまたは移動先ネットワークを使用しているとき、そのネットワークは、ユーザのホームネットワークとある関係を有し得る。ユーザのユーザ機器(UE)によって伝送される一部の情報は、移動先ネットワークを介して、ホームネットワークに返信される。
【0002】
移動先ネットワークを介したUEからホームネットワークへの情報の通信は、例えば、ホームと移動先ネットワークとの間の関係のタイプに基づいて、またはネットワークの技術に基づいて、異なるルートを取り、異なるネットワーク要素を通って移動し得る。例えば、第5世代(5G)コアネットワークは、進化型パケットコア(EPC)ネットワークと比較して、異なるネットワーク要素を有する。EPCは、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク等の第4世代(4G)無線ネットワークにおいて集中型音声およびデータを提供するフレームワークである。
【0003】
IMSは、例えば、P-CSCFを含む。EPCは、例えば、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む。5G CNは、例えば、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)を含む。
【0004】
ネットワークは、従来、音声呼び出しおよび緊急呼び出しがハンドリングされる回線交換(CS)ドメイン、または、PSサービスをオファーするパケット交換(PS)ドメインをオファーし得、IMSへのアクセスを含むPSサービスがハンドリングされる。
【0005】
PSドメインは、IMSを介して、緊急サービスをサポートする。UEは、CSドメインおよびPSドメインの一方または両方にアクセスすることをサポートし得る。PSドメインをサポートするUEは、IMSもサポートし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のいくつかの実装は、以下の図に関して説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
デバイスの方法であって、前記方法は、
呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が第1の緊急識別子に合致していることを検出することであって、前記第1の緊急識別子は、統一資源名(URN)を導出すべき関連付けられた情報に関連付けられている、ことと、
前記デバイスが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することであって、前記第1のネットワークが、前記第1の緊急識別子を構成した、ことと、
前記デバイスが前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、伝送されるべきセッション開始プロトコル(SIP)INVITEメッセージ内にURN、urn:service:sosを含むことと
を含む、方法。
(項目2)
前記第2のネットワークは、前記第1の緊急識別子によって識別される緊急サービスを要求するために使用される、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1の緊急識別子が前記第1のネットワークによって構成されていることは、前記デバイスが前記第1の緊急識別子を前記第1のネットワークから受信することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
URNを導出すべき前記関連付けられた情報に関連付けられた前記第1の緊急識別子は、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)内に含まれる、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1のEENL IEは、前記第1のネットワークの一部であるネットワークノードから受信される、項目4に記載の方法。
(項目6)
前記第1のEENL IEは、TRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージ、ATTACH ACCEPT承認メッセージ、またはREGISTRATION ACCEPTメッセージのうちの少なくとも1つの受信を介して供給される、項目4に記載の方法。
(項目7)
前記第2のネットワークは、URNを導出すべき前記関連付けられた情報に関連付けられた第2の緊急識別子を供給しない、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記第2のネットワークは、第2の地上波公共移動通信ネットワーク(PLMN)であり、前記第1のネットワークは、第1のPLMNである、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記デバイスが前記第1のPLMNと異なる前記第2のPLMN内にあることを検出することは、
前記第2のPLMNのPLMNコードを前記第1のPLMNのPLMNコードと比較すること、または、
前記第2のPLMNが前記第1のPLMNの等価PLMNではないことを決定すること
のうちの1つ以上に基づく、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記デバイスによって、前記関連付けられた情報を受信することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記関連付けられた情報は、前記URNを含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記緊急識別子および前記関連付けられた情報は、
拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素内で受信され、および/または、
メモリ、ユニバーサル集積回路カード(UICC)、UICC上のアプリケーション、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)、およびインターネットプロトコル(IP)マルチメディアシステム識別モジュール(ISIM)から受信される、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記デバイスが前記第2のネットワークと異なる前記第1のネットワーク内にあることを検出することは、前記第1のネットワークが未知であることを検出することに基づく、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記デバイスによって、前記デバイスがネットワークに緊急登録されているかどうかを決定することと、
前記決定することに応答して、前記URN、urn:service:sosを含む前記SIP INVITEメッセージを伝送することと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
ハードウェアプロセッサを備えているデバイスであって、前記ハードウェアプロセッサは、
呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が第1の緊急識別子に合致していることを検出することであって、前記第1の緊急識別子は、統一資源名(URN)を導出すべき関連付けられた情報に関連付けられている、ことと、
前記デバイスが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することであって、前記第1のネットワークが、前記第1の緊急識別子を構成した、ことと、
前記デバイスが前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、伝送されるべきセッション開始プロトコル(SIP)INVITEメッセージ内にURN、urn:service:sosを含むことと
を行うように構成されている、デバイス。
(項目16)
URNを導出すべき前記関連付けられた情報に関連付けられた前記第1の緊急識別子は、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)内に含まれる、項目15に記載のデバイス。
(項目17)
前記第1のEENL IEは、前記第1のネットワークの一部であるネットワークノードから受信される、項目16に記載のデバイス。
(項目18)
前記第1のEENL IEは、TRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージ、ATTACH ACCEPT承認メッセージ、またはREGISTRATION ACCEPTメッセージのうちの少なくとも1つの受信を介して供給される、項目16に記載のデバイス。
(項目19)
前記第2のネットワークは、URNを導出すべき情報に関連付けられた第2の緊急識別子を供給しない、項目15に記載のデバイス。
(項目20)
命令を備えている非一過性機械読み取り可能な媒体であって、前記命令は、実行時、
呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が第1の緊急識別子に合致していることを検出することであって、前記第1の緊急識別子は、統一資源名(URN)を導出すべき関連付けられた情報に関連付けられている、ことと、
前記デバイスが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することであって、前記第1のネットワークが、前記第1の緊急識別子を構成した、ことと、
前記デバイスが前記第1のネットワークと異なる前記第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、伝送されるべきセッション開始プロトコル(SIP)INVITEメッセージ内にURN、urn:service:sosを含むことと
をデバイスに行わせる、非一過性機械読み取り可能な媒体。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1-3は、いくつかの例による、UEとネットワークノードとの間のメッセージングの3つの異なるシナリオを図示する。
図2図1-3は、いくつかの例による、UEとネットワークノードとの間のメッセージングの3つの異なるシナリオを図示する。
図3図1-3は、いくつかの例による、UEとネットワークノードとの間のメッセージングの3つの異なるシナリオを図示する。
【0008】
図4図4-8は、本開示のいくつかの実装による、種々のプロセスのフロー図である。
図5図4-8は、本開示のいくつかの実装による、種々のプロセスのフロー図である。
図6図4-8は、本開示のいくつかの実装による、種々のプロセスのフロー図である。
図7図4-8は、本開示のいくつかの実装による、種々のプロセスのフロー図である。
図8図4-8は、本開示のいくつかの実装による、種々のプロセスのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面全体を通して、同じ参照番号は、類似するが、必ずしも同じではない、要素を指定する。図は、必ずしも、正確な縮尺ではなく、いくつかの部分のサイズは、示される例をより明確に図示するように誇張され得る。さらに、図面は、説明と一致する例および/または実装を提供する。しかしながら、説明は、図面内に提供される例および/または実装に限定されない。
【0010】
(1. 概要)
【0011】
(1.1 頭字語および略語)
【0012】
下記の表1は、種々の頭字語および略語を列挙する。
【表1-1】
【表1-2】
【0013】
(1.2 専門用語)
【0014】
下記の表2は、使用される種々の用語を要約する。
【表2】
【0015】
(2.1 緊急サービスタイプ)
【0016】
緊急サービスは、緊急番号によって識別され得る。緊急番号は、緊急サービスタイプに結び付けられることができる。緊急サービスタイプの例は、警察、救急車、消防隊、海上警備隊、山岳救助隊、または任意の他の緊急サービスタイプを含む。
【0017】
統制機関は、緊急サービスを定義するための権限を有する。典型的に、統制機関は、番号を確保し、緊急サービス説明をその番号に関連付ける。確保された番号は、緊急番号と称される。ある緊急サービス説明に関して、緊急サービス説明を緊急サービスタイプに関連付けることは、簡単である。他の緊急サービス説明に関して、緊急サービス説明を緊急サービスタイプに関連付けることは、簡単ではない。
【0018】
緊急サービスタイプは、バイナリ情報要素によって表されるカテゴリで表されることができる。カテゴリの1つ以上のビットは、緊急サービスタイプを示すために、「1」に設定され得る。代替として、緊急サービスタイプは、URNを使用して表されることができる。URNは、形態「urn:service:sos[.optional-dot-separated-labels-follow]」、例えば、「urn:service:sos.police」または「urn:service:sos.child.support」をとることができる。
【0019】
(2.2 緊急サービスタイプの使用)
【0020】
UEは、ある国に関する緊急番号に合致する緊急番号がダイヤルされたことを検出すると、呼び出し設定またはセッション設定メッセージに緊急サービスタイプを含む。
【0021】
緊急サービスタイプは、UEが限定されたサービスモードにあるかどうかにかかわらず、含まれる。限定されたサービスモードにおけるUEは、UEが加入しているサービスにアクセスしないこともある。限定されたサービスモードにおけるUEは、典型的に、緊急サービスのみを呼び出すことができる。
【0022】
UEは、それが限定されたサービス状態にあるとき、限定されたサービスモードにある。続いて、UEは、EPCネットワークに緊急アタッチされるか、または5GCネットワークに緊急登録され、緊急ベアラサービスのためにアタッチされた状態になること、または緊急サービスのために登録された状態になることができる。
【0023】
(2.3 NAS(非アクセス層)メッセージおよびプロシージャ)
【0024】
いくつかの例において、UEは、UEが(加入している)サービスを使用することができる前、ネットワークに登録またはアタッチする。UEは、ネットワークに登録またはアタッチするとき、NASメッセージを送信および受信する。5GSにおいて、登録を要求するためのNASメッセージは、REGISTRATION要求メッセージを含み得る。EPSにおいて、登録を要求するためのNASメッセージは、ATTACH要求メッセージを含み得る。登録要求に応答して、UEは、登録承認メッセージを受信し得る。5GSにおいて、登録承認メッセージに対応するNASメッセージは、REGISTRATION ACCEPTメッセージを含み得る。EPSにおいて、登録承認メッセージに対応するNASメッセージは、ATTACH ACCEPTメッセージを含み得る。
【0025】
(2.4 URNを緊急サービスタイプとして導出する)
【0026】
UEは、緊急番号と、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報とを受信し得る。導出されたURNは、緊急サービスタイプを表す。導出されたURNは、PSドメインを介してIMSを使用して緊急セッションを開始するとき、SIP INVITEメッセージに含まれることができる。
【0027】
緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、随意に、拡張(ローカル)緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)を介して供給されることができる。
【0028】
緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、随意に、(ローカル)緊急番号リスト(ENL)IEを介して供給されることができる。
【0029】
EENL IEは、ATTACH ACCEPTメッセージ、REGISTER ACCEPTメッセージ、TRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージ、登録承認メッセージ、アタッチ承認メッセージまたは追跡エリア更新承認メッセージに含まれることができる。
【0030】
(2.5 EENL IE)
【0031】
3GPP TS24.301に定義されるようなEENLは、下で再現される。
【0032】
この情報要素の目的は、関連付けられた緊急サービスURNのゼロ以上のサブサービスを含む、サブサービスフィールドとともに、1つ以上のローカル緊急番号をエンコードすることである。緊急サービスURNは、IETF Request for Comments(RFC)5031内に規定されるような「sos」の上位レベルサービスタイプを伴うサービスURNである。
(例1)
【0033】
例1:関連付けられた緊急サービスURNが、「urn:service:sos.gas」である場合、サブサービスフィールド内に提供される1つのみのサブサービスが存在し、これは、「gas」である。
(例2)
【0034】
例2:関連付けられた緊急サービスURNが、「urn:service:sos」である場合、サブサービスフィールド内に提供されるサブサービスが存在せず、サブサービスフィールドの長さは、「0」である。
【0035】
注記:関連付けられた緊急サービスURNは、3GPP TS24.229に定義されるような国特有の緊急サービスURNであることができる。
【0036】
拡張緊急番号リスト情報要素は、下で示されるようにコード化される。
【0037】
拡張緊急番号リストIEは、6オクテットの最小長および65536オクテットの最大長を伴うタイプ6情報要素である。
【表3】
【0038】
注記1:長さは、番号数をエンコードするために使用される、オクテットの数を含むものとする。
【0039】
注記2:オクテット5内の番号数は、オクテット6内の数字に先行する等。最初に入力されるであろう番号数は、オクテット6内に位置し、ビット1から4である。番号数のコンテンツは、3GPP TS24.008の表10.5.118に示されるようにコード化される。
【0040】
注記3:緊急番号が、奇数の数字を含む場合、それぞれの緊急番号の最後のオクテットのビット5から8は、「1111」としてコード化されるエンドマークで占められるものとする。
【0041】
注記4:長さは、サブサービスフィールドをエンコードするために使用されるオクテットの数を含むものとする。
【0042】
注記5:関連付けられた緊急サービスURNのサブサービスの文字は、3GPP TS23.038に従ってコード化されるものとし、最初の文字は、オクテットj+1、l+1、またはn+1から開始する。
(例3)
【0043】
例3:関連付けられた緊急サービスURNが、「urn:service:sos.police.municipal」である場合、サブサービスフィールドは、「police.municipal」を含み、最初の文字は、「p」である。
【0044】
(2.6 SIPメッセージ)
【0045】
SIPプロトコルは、要求メッセージと、応答メッセージとを含む。SIPメッセージ(要求または応答)は、1つ以上のヘッダフィールドを含み、本文が続くように構造化される。本文は、ゼロ以上の本文を含み得る。本文の非限定的例は、拡張マークアップ言語(XML)ドキュメントまたはSIPメッセージまたはSIPメッセージのフラグメントである。本文は、分類される:別のSIPメッセージの本文に含まれるSIPメッセージは、message/sipに分類され、別のSIPメッセージの本文に含まれるSIPメッセージフラグメントは、message/sipfragに分類される。
【0046】
(3. 問題点)
【0047】
(3.0 高レベル問題点)
【0048】
同じ国の第2のPLMNへの登録成功時、(第1のPLMNから受信された)EENLを削除することが提案されている。EENLが、削除される場合(かつEENLが、同じ国の第2のPLMNから受信されない場合)、UEは、緊急番号が削除されたEENLに含まれていた場合、ダイヤル番号が緊急番号であることをもはや検出しないこともある。
【0049】
登録成功後、第2のPLMNが、ダイヤル番号への呼び出しが緊急番号として取り扱われるべきかどうかを検出できると仮定されている(ネットワーク検出型緊急呼び出しプロシージャを用いて)。
【0050】
しかしながら、第2のPLMNが、ネットワーク検出型緊急呼び出しプロシージャを実施しない場合、呼び出しは、EENLを用いて第1のPLNMによって構成されていた場合でも、緊急として検出されないこともある。
【0051】
UEが限定されたサービスモードにあるとき、またはUEが(異なる国における)第3のPLMNのネットワークノードへのWLANを介して呼び出しを試みるとき、さらなる問題点が、存在する。WLANの場合、3GPPアクセスが利用可能である場合、緊急呼び出しは、3GPPアクセスを経由して行われるべきである。EENLリストを有していないことは、UEがダイヤル番号が緊急番号であることをもはや検出することができず、UEが異なる国における第3のPLMNのWLANを経由して検出されない緊急呼び出しを試み得ることを意味し得る。
【0052】
(3.1 統制されていない(緊急)サービスタイプ)
【0053】
ある国の各PLMNは、緊急番号を異なる緊急サービスタイプに結び付け得るか、または、それに関連付け得る。PLMN特有緊急サービスタイプまたは非統制(緊急)サービスタイプの概念は、以下の問題点を引き起こし得る。
・ 緊急番号および緊急サービスタイプを第1のPLMNから受信した後に第2のPLMNに緊急アタッチする限定されたサービスモードにおけるUEは、第2のPLMNによって認識されていない緊急サービスタイプを伴う緊急呼び出しを識別し得る。これは、第2のPLMNが緊急呼び出しを拒絶すること、または緊急呼び出しを正しくなくルーティングすることを引き起こし得る。
・ 緊急番号および緊急サービスタイプを第1のPLMNから受信した後にレガシーネットワークノード(例えば、MME)を使用して第2のPLMNにアタッチする(例えば、ローミングするとき)UEは、第2のPLMNによって認識されていない緊急サービスタイプを伴う緊急呼び出しを識別し得る。これは、第2のPLMNが緊急呼び出しを拒絶すること、または緊急呼び出しを正しくなくルーティングすることを引き起こし得る。
【0054】
一般に、これは、URNがPLMN AによってUEにおいて供給される場合、PLMN Aと同じ国のPLMN Bが、緊急サービスタイプ識別子(例えば、前述のURNフォーマットにおける識別子)を含む呼び出しまたはセッションを正確にルーティングしないこともあることを意味する。
【0055】
(3.2 限定されたサービス状態緊急呼び出しをトリガする、多すぎる数の組み合わせ)
【0056】
UEにおいて緊急番号に合致させられ得る数字列の数の増加に伴って、誤発信される緊急呼び出し(UEが、ポケット、ハンドバッグ、または他の容器内にある間にダイヤルされる緊急呼び出し、または、UEのユーザによって行われることが意図されたものではない任意の緊急呼び出し)の増加が存在し得る。統制機関は、非自発的にまたは誤って開始された緊急呼び出しに起因する誤った緊急呼び出しの数に関して懸念を募らせ得る。
【0057】
(4 提案される実装)
【0058】
(4.0 概要)
【0059】
(4.0.1 概要)
【0060】
第4.1節および第4.2節は、第3.1節における問題点に対処する。図1-3は、いくつかの実装による技法または機構が採用され得る3つの例示的シナリオを示す。
【0061】
(4.0.2 シナリオ1)
【0062】
図1は、シナリオ1による、UE102とネットワークノードとの間のメッセージの交換を示す。図1は、(拡張)ローカル緊急番号の使用を示す。以下は、図1に示されるタスクを指す。
【0063】
タスク1a:UE102は、ATTACHメッセージまたはREGISTERメッセージを送信することによって、国Aの第1のPLMNのネットワークノード104への登録を試みる。
【0064】
タスク1b:ネットワークノード104は、登録の試みを承認する。ネットワークノード104は、少なくとも1つの緊急番号と、UE102がURNを導出し得る関連付けられた情報とを送信する。少なくとも1つの緊急番号および関連付けられた情報は、モビリティ管理メッセージにおいて送信されることができる。UE102は、モビリティ管理メッセージをネットワークノード104から受信する。モビリティ管理メッセージは、登録承認メッセージを含むことができる。登録承認メッセージは、ATTACH ACCEPTメッセージまたはREGISTER ACCEPTメッセージを含むことができる。UE102によって受信されたモビリティ管理メッセージは、ネットワークノード104によって送信された情報を含む。
【0065】
タスク2a:UE102は、ATTACHメッセージまたはREGISTERメッセージを国Aの第2のPLMNのネットワークノード106に送信することによって、登録を試みる。
【0066】
タスク2b:ネットワークノード106は、登録の試みを承認する。UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、URNを導出すべき関連付けられた情報とを受信しない。
【0067】
タスク3:UE102は、国Aのダイヤル番号が緊急番号であるかどうかを検出するために、第1のPLMNのネットワークノード104から受信された少なくとも少なくとも1つの緊急番号を使用し続ける。
【0068】
(4.0.2 シナリオ2)
【0069】
図2は、シナリオ2による、UE102とネットワークノードとの間のメッセージの交換を示す。図2は、(拡張)ローカル緊急番号の使用を示す。以下は、図2に示されるタスクを指す。
【0070】
タスク1a:UE102は、ATTACHメッセージまたはREGISTERメッセージを送信することによって、第1のPLMNのネットワークノード104への登録を試みる。
【0071】
タスク1b:ネットワークノード104は、登録の試みを承認する。ネットワークノード104は、少なくとも1つの緊急番号と、UE102がURNを導出可能な関連付けられた情報とを送信する。少なくとも1つの緊急番号および関連付けられた情報は、モビリティ管理メッセージ内で送信されることができる。UE102は、モビリティ管理メッセージをネットワークノード104から受信する。モビリティ管理メッセージは、登録承認メッセージを含むことができる。登録承認メッセージは、ATTACH ACCEPTメッセージまたはREGISTER ACCEPTメッセージを含むことができる。UE102によって受信されたモビリティ管理メッセージは、ネットワークノード104によって送信される情報を含む。
【0072】
タスク2a:UE102は、限定されたサービス状態または限定されたサービスモードに入り得る。
【0073】
タスク2b:UE102は、第2のPLMNのネットワークノード106に緊急を示すREGISTERメッセージを送信することによって、緊急サービスのために登録されるように試みるか、またはUE102は、第2のPLMNのネットワークノード106に緊急を示すATTACHメッセージを送信することによって、緊急ベアラサービスのためにアタッチされるように試みる。
【0074】
タスク2c:ネットワークノード106は、登録の試みを承認する。UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、URNを導出すべき関連付けられた情報とを受信しない。
【0075】
タスク3:UE102は、国Aのダイヤル番号が緊急番号であるかどうかを検出するために、第1のPLMNのネットワークノード104から受信された少なくとも少なくとも1つの緊急番号を使用し続ける。
【0076】
(4.0.4 シナリオ3)
【0077】
図3は、シナリオ3による、UE102とネットワークノードとの間のメッセージの交換を示す。図3は、(拡張)ローカル緊急番号の使用を示す。以下は、図3に示されるタスクを指す。
【0078】
タスク1a:UE102は、ATTACHメッセージまたはREGISTERメッセージを第1のPLMNのネットワークノード104に送信することによって、登録を試みる。
【0079】
タスク1b:ネットワークノード104は、登録の試みを承認する。ネットワークノード104は、少なくとも1つの緊急番号と、URNを導出すべき関連付けられた情報とを送信する。少なくとも1つの緊急番号および関連付けられた情報は、モビリティ管理メッセージ内で送信されることができる。UE102は、モビリティ管理メッセージをネットワークノード104から受信する。モビリティ管理メッセージは、登録承認メッセージを含むことができる。登録承認メッセージは、ATTACH ACCEPTメッセージまたはREGISTER ACCEPTメッセージを含むことができる。UE102によって受信されたモビリティ管理メッセージは、ネットワークノード104によって送信される情報を含む。
【0080】
タスク2a:UE102が、限定されたサービス状態に入らなかった場合、UE102は、ATTACHメッセージまたはREGISTERメッセージで緊急を示さないこともある。UE102は、ATTACHメッセージまたはREGISTERメッセージを第2のPLMNのネットワークノード106に送信することによって、登録を試みる(UEが、限定されたサービス状態または限定されたサービスモードに入った場合、ATTACHメッセージが、緊急を示し得るか、またはREGISTERメッセージが、緊急を示し得る)。
【0081】
タスク2b:ネットワークノード106は、登録の試みを承認する。UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、URNを導出すべき関連付けられた情報とを受信しない。
【0082】
タスク3a:UE102は、随意に、WLANを介して、異なる国Bの第3のPLMN内のネットワークノード108、例えば、自国のホームPLMN内のネットワークノード108に接続し得る。
【0083】
タスク3b:UE102は、国Aのダイヤル番号が緊急番号であるかどうかを検出するために、第1のPLMNのネットワークノード104から受信された少なくとも少なくとも1つの緊急番号を使用し続ける。
【0084】
(4.1 緊急番号とURNを導出すべき情報との間の関連付けを無視する)
【0085】
(4.1.0 概要)
【0086】
同じ国の第1のPLMNが、第1のPLMNがUE102において構成していない未知のURNまたはURNを受信することを防ぐために、UE102は、緊急番号とURNを導出すべき情報との間の関連付けを無視し得る。UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、URNを導出すべき関連付けられた情報とを含むリストを受信し得る。リストは、同じ国の第2のPLMNの一部であるネットワークノードから受信され得る。
【0087】
UEは、第1のPLMNに関連付けられたPLMNコードのモバイル国コード(MCC)部分が、第2のPLMNに関連付けられたPLMNコードのMCC部分も含むMCCコードの組の一部であるかどうかをチェックすることによって、第1のPLMNと第2のPLMNとが同じ国にあることを決定し得る。大部分の国に関して、MCCコードの組のサイズは、1であり、すなわち、UEは、第1のPLMNに関連付けられたPLMNコードのMCC部分が、第2のPLMNに関連付けられたPLMNコードのMCC部分と等しいかどうかを効果的にチェックすることができる。
【0088】
リストをクリアするのではなく、リストは、UE102に保持される(すなわち、クリアされない、または削除されない、または空リストと置換されない)。利点は、UE102が国で有効な緊急番号を検出することが可能であり続けることである。さらに、それに対してUE102が現在アタッチまたは現在登録されているネットワークが、UEがリストを受信した第2のPLMNであるとき、UE102は、UE102がその第2のPLMNに戻ると、URNを導出すべき情報を使用することが可能となるであろう(例えば、UE102が限定されたサービスモードまたは限定されたサービス状態にある場合、または、WLANを経由して緊急呼び出しのために選択されたPLMNが第2のPLMNにおける場合)。
【0089】
「緊急番号およびUEがURNを導出可能な関連付けられた情報」または「緊急番号および関連付けられたURN」は、EENL IE内でUEにおいて受信されることができる。代替として、「緊急番号および関連付けられたURN」は、EENL IEから導出されることができる。「緊急番号およびUEがURNを導出可能な関連付けられた情報」または「緊急番号および関連付けられたURN」は、UE内に記憶されることができる。「緊急番号およびUEがURNを導出可能な関連付けられた情報」または「緊急番号および関連付けられたURN」は、USIMまたはUICCまたは他の持続的記憶装置から取得されることができる。
【0090】
図4は、第1の実施形態による、UE102によって実施され得るプロセス400のフロー図である。UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報とを受信する(402)。いくつかの例において、関連付けられた情報は、URN自体を含むことができる。他の例において、関連付けられた情報は、UE102がURNを導出するために使用し得る他の情報を含むことができる。
【0091】
UE102は、ダイヤル番号が少なくとも1つの緊急番号のうちの1つに合致していることを検出する(404)。
【0092】
UE102は、第1のPLMNが第2のPLMNと異なることを検出し(406)、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、第2のPLMNによって構成されている。
【0093】
UEは、ネットワークノードに伝送されるべきSIP INVITEメッセージにURN「urn:service:sos」を含む(410)。
【0094】
いくつかの例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)または第2のPLMNのうちの1つから受信される。
【0095】
さらなる例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、持続的メモリ、ユニバーサル集積回路カード(UICC)、UICC上のアプリケーション、USIM、IMS SIM(ISIM)、または第2のPLMNのうちの1つから受信される。
【0096】
いくつかの例において、URNが第2のPLMNによって構成されることは、URNを第2のPLMNから受信することを含む。
【0097】
いくつかの例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)、EENL IEにおいて受信される。
【0098】
さらなる例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、持続的メモリ、UICC、UICC上のアプリケーション、USIM、またはISIMのうちの1つから受信される。
【0099】
いくつかの例において、EENL IEは、第2のPLMNの一部であるネットワークノードから受信される。
【0100】
さらなる例において、EENL IEは、第2のPLMNのコアネットワークの一部であるネットワークノードから受信される。
【0101】
いくつかの例において、SIP INVITEメッセージは、呼び出し識別子を構成するダイヤル数字をさらに含む。ダイヤル数字は、SIP INVITEメッセージのヘッダフィールドに含まれることができるか、またはダイヤル数字は、SIP INVITEメッセージの本文またはSIP INVITEメッセージの本文の本文フラグメント部分に含まれることができる。ダイヤル数字が、本文または本文フラグメントに含まれる(単一本文がSIPメッセージの本文に含まれる一方、含まれるべき複数の本文の各々は、SIPメッセージの本文の部分またはフラグメントに含まれる)場合、ダイヤル数字を含むための本文のコンテンツは、分類される。これらのタイプの例は、「message/sip」または「message/sipfrag」である。他の例が、存在し得る。ダイヤル数字を受信するPLMN内のネットワークノードは、サービスタイプをダイヤル数字から導出することが可能であり得る。
【0102】
いくつかの例において、第1のPLMNが、緊急番号によって識別される緊急サービスを要求するために使用されることになる。
【0103】
さらなる例において、UE102は、SIP INVITEメッセージを送信するために、WLANを使用することができる。
【0104】
いくつかの例において、「少なくとも1つの緊急番号およびUEがURNを導出可能な関連付けられた情報」は、新しい「少なくとも1つの緊急番号およびUEがURNを導出可能な関連付けられた情報」が受信されないとき、同じ国にある間、クリアされない。緊急サービスタイプへの緊急番号のマッピングは、同じ国の全てのPLMNに適用可能ではないこともあるが、他のPLMNは、その他のPLMNに適用可能ではない緊急サービスタイプを受信しない。
【0105】
追加の例において、デバイス(例えば、UE102)が、第1のネットワークから、少なくとも1つの緊急識別子と、デバイスが緊急サービスタイプのインジケータ(例えば、URN)を導出することが可能な関連付けられた情報とを受信する。デバイスは、少なくとも1つの緊急識別子と、関連付けられた情報とを記憶する。デバイスは、呼び出しを開始することの一部として受信された呼び出し識別子が緊急識別子に合致していることを検出する。デバイスは、デバイスが第1のネットワーク内にあることを検出する。検出に応答して、デバイスは、記憶された関連付けられた情報を使用して、インジケータを導出する。デバイスは、インジケータを含む呼び出し開始指示を送信する。
【0106】
さらなる例において、デバイスが第1のネットワーク内にあることを検出することは、デバイスが第1のネットワーク内にあることを検出することに先立って、デバイスが第2のネットワーク内にあることを検出することを含む。
【0107】
他の例において、非一過性機械読み取り可能な媒体は、命令を備え、命令は、実行時、第1のネットワークから、少なくとも1つの緊急識別子と、デバイスが緊急サービスタイプのインジケータを導出可能な関連付けられた情報とを受信することと、受信後、デバイスが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することと、デバイスが第1のネットワークと異なる第2のネットワーク内にあることを検出することに応答して、第1のネットワークから受信された少なくとも1つの緊急識別子および関連付けられた情報を保持することとをデバイスに行わせる。
【0108】
さらなる例において、保持することは、さらに、デバイスによって、第2のネットワークが任意の緊急識別子をデバイスに提供しなかったことを検出することに応答して、行われる。
【0109】
(4.1.1 等価PLMN)
【0110】
第4.1.0節に説明される第1の実施形態において、第1のPLMNが第2のPLMNと異なることを検出することは、第1のPLMNのPLMNコードが第2のPLMNのPLMNコードと等しくないことを検出することを含む。
【0111】
UE102は、等価と考えられるさらなるPLMNで構成され得る。各さらなるPLMNは、一意の対応するPLMNコードで識別される。各さらなるPLMNのPLMNコードは、ATTACH ACCEPTメッセージまたはREGISTTATION ACCEPTメッセージのうちの1つでPLMNコードを受信することによって構成されていることもある。
【0112】
さらなる例において、第1のPLMNが第2のPLMNと異なることを検出すること(第4.1.0節に説明されるように)は、第1のPLMNのPLMNコードが第3のPLMNのPLMNコードと等しくなく、第3のPLMNが第2のPLMNの等価PLMNであることを検出することを含む。
【0113】
(4.1.2 周知の緊急サービスタイプ)
【0114】
いくつかの例において、図5は、第1の実施形態による、UEがURN「urn:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含む(図4における410)プロセス500を示す。プロセス500は、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報からURNを導出すること(502)を含む。
【0115】
プロセス500は、導出されたURNと1つ以上の周知のURNを合致させること(504)をさらに含む。導出されたURNが、1つ以上の周知のURNのうちの少なくとも1つに合致する場合、プロセス500は、導出されたURNをSIP INVITEメッセージに含む(506)。
【0116】
導出されたURNが、1つ以上の周知のURNのうちの少なくとも1つに合致しない場合、プロセス500は、URN「urn:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含む(508)。
【0117】
したがって、UE102は、導出されたURNが1つ以上の周知のURNのうちの少なくとも1つに合致しない場合、URN「urn:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含む。
【0118】
さらなる例において、UE102がURN「urn:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含むことは、URNを1つ以上の周知のURNのうちの1つと合致させることと、URNが1つ以上の周知のURNのうちの少なくとも1つに合致する場合、URNをSIP INVITEメッセージに含むこととを含む。
【0119】
いくつかの例において、1つ以上の周知のURNは、限定ではないが、「urn:service:sos」、「urn:service:sos.ambulance」、「urn:service:sos.police」、「urn:service:sos.fire」、「urn:service:sos.marine」、「urn:service:sos.mountain」等を含む。
【0120】
さらなる例において、1つ以上の周知のURNは、さらにまたは代替として、「urn:service:sos.ecall.manual」、「urn:service:sos.ecall.automatic」等を含む。
【0121】
(4.1.3 PLMN特有の緊急サービスタイプ)
【0122】
上記の第4.1.2節は、周知の緊急サービスタイプとの比較に基づいて、URN「um:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含むための実装を参照する。さらなる例において、図6は、第1の実施形態による、URN「urn:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含む(図4における410)ためのUE102の別の技法のプロセス600を示す。プロセス600は、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報からURNを導出すること(602)を含む。プロセス600は、URNが第1の特性に合致するかどうかを確かめる(604)。URNが第1の特性に合致する場合、プロセス600は、URNをSIP INVITEメッセージに含む(606)。
【0123】
さらなる例において、UEが「urn:service:sos」を含むことは、URNが第1の特性に合致しないかどうかを確かめることと、URNが第1の特性に合致する場合、「urn:service:sos」をSIP INVITEメッセージに含むこと(608)とを含む。
【0124】
いくつかの例において、第1の特性は、「urn:service:sos」、「urn:service:sos.ambulance」、「urn:service:sos.police」、「urn:service:sos.fire」、「urn:service:sos.marine」、「urn:service:sos.mountain」等を含む。
【0125】
いくつかの例において、第1の特性を合致させることは、URNの第1の特性を「urn:service:sos.country-specific」と合致させることを含む。
【0126】
(4.1.4 EENLが受信されたPLMN(またはその等価物)を使用する)
【0127】
図7は、本開示の第2の実施形態による、UE102によって実施されるプロセス700を示す。
【0128】
UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報とを受信する(702)。関連付けられた情報は、URN自体またはUEがURNを導出可能な他の情報であることができる。
【0129】
UE102は、第2のPLMNコードを維持し(704)、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、第2のPLMNによって構成されており、第2のPLMNコードは、第2のPLMNを識別する。
【0130】
UE102は、ダイヤル番号が少なくとも1つの緊急番号のうちの1つに合致していることを検出する(706)。UE102は、第1のPLMNコードを検出し(708)、第1のPLMNコードは、第2のPLMNと同じである第1のPLMNを識別する。
【0131】
UE102は、URNを導出し(710)、第1のPLMNのネットワークノードに伝送されるべきSIP INVITEメッセージにURNを含む(712)。
【0132】
いくつかの例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)であるEENL IE内で受信される。
【0133】
さらなる例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、持続的メモリ、UICC、UICC上のアプリケーション、USIM、またはISIMのうちの1つから受信される。
【0134】
いくつかの例において、EENL IEは、第2のPLMNの一部であるネットワークノードから受信される。
【0135】
さらなる例において、EENL IEは、第2のPLMNのコアネットワークの一部であるネットワークノードから受信される。
【0136】
いくつかの例において、第1のPLMNが第2のPLMNと同じであることを検出することは、第1のPLMNコードが第2のPLMNコードと等しくないことを検出することを含む。
【0137】
UE102は、等価と考えられるさらなるPLMNで構成され得る。各さらなるPLMNは、一意の対応するPLMNコードで識別される。各さらなるPLMNのPLMNコードは、UEがPLMNコードをATTACH ACCEPTメッセージまたはREGISTRATION ACCEPTメッセージのうちの1つで受信することによって構成されていることもある。
【0138】
いくつかの例において、第1のPLMNが第2のPLMNと同じであることを検出することは、第1のPLMNコードが第2のPLMNの等価PLMNを識別する第3のPLMNコードと等しいことを検出することを含む。
【0139】
(4.1.5 WLANを介した呼び出し)
【0140】
第2の国で有効な緊急番号を含む呼び出し要求に対して第1の国の第1のPLMNを保護するために、UE102は、UE102が第2の国にある間に受信した緊急番号を保持する。UE102は、WLAN等の非3GPPアクセスネットワークを介して、第1の国の第1のPLMNに登録し得る。
【0141】
第1および第2の実施形態による、第4.1.0節から第4.1.4節の例において、第3のPLMNは、UE102において把握されていないこともある。第3のPLMNは、WLANを介した緊急番号への呼び出しのために使用される。ネットワーク要素を識別するために使用される識別子のみが、把握され得る。ネットワーク要素は、「限定されたサービス状態のための緊急NAI(ネットワークアクセス識別子)」または「IMSI(国際モバイル加入者識別子)ベースの緊急NAI」または「緊急ベアラサービスのためのePDG(進化型パケットデータゲートウェイ)FQDN(完全修飾ドメイン名)」または他の識別子によって識別されることができる。ネットワーク要素を介して接続されるPLMNが、把握されていない限り、第4.1.0節から第4.1.4節に議論される技法が、使用される。PLMNが、把握されていない場合、PLMNが第2のPLMNと異なると仮定され、第4.1.0節から第4.1.4節に議論される技法が、使用される。
【0142】
(4.2 緊急番号とURNを導出すべき情報との間の関連付けを改変する)
【0143】
同じ国における第1のPLMNが未知のURNを受信することを防止するために、UE102は、緊急番号とURNを導出すべき情報との間の関連付けを改変し得る。
【0144】
リストをクリアするのではなく、リストは、UE102に保持される。利点は、UE102が国で有効な緊急番号を検出し続けることであり得る。
【0145】
図8は、第3の実施形態による、プロセス800のフロー図である。UEは、少なくとも1つの緊急番号と、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報とを受信する(802)。UEは、第1のPLMN(第1のPLMNは、緊急番号によって識別される緊急サービスを要求するために使用されるべき)が、第2のPLMNと異なり、少なくとも1つの緊急番号およびUEがURNを導出可能な関連付けられた情報が、第2のPLMNによって構成されたものであることを検出する(804)。UE102は、少なくとも1つの緊急番号のうちの少なくとも1つに関して、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報を変更する(806)。
【0146】
いくつかの例において、少なくとも1つの緊急番号およびUE102がURNを導出可能な関連付けられた情報は、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)であるEENL IE内で受信される。
【0147】
さらなる例において、少なくとも1つの緊急番号およびUE102がURNを導出可能な関連付けられた情報は、持続的メモリ、UICC、UICC上のアプリケーション、USIM、またはISIMのうちの1つから受信される。
【0148】
いくつかの例において、EENL IEは、第2のPLMNの一部であるネットワークノードから受信される。
【0149】
さらなる例において、EENL IEは、第2のPLMNのコアネットワークの一部であるネットワークノードから受信される。
【0150】
第3の実施形態の変形例において、第1のEENL IEは、少なくとも1つの緊急番号に関連付けられたサブサービスフィールドの長さを表す第1のフィールドと、対応するサブサービスフィールドとを含み、サブサービスフィールドは、URNを導出するために使用される。また、少なくとも1つの緊急番号のうちの少なくとも1つに関する関連付けられた情報を変更することは、少なくとも1つの緊急番号のうちの少なくとも1つとサブサービスフィールドの長さを表す関連付けられた第2のフィールドとを含む第2のEENL IEを作成することを含み、サブサービスフィールドの長さは、値「ゼロ」に設定される。
【0151】
サブサービスフィールドの長さが値「ゼロ」である場合、UE102は、ダイヤル数字が値「ゼロ」に設定された「サブサービスの長さ」フィールドに関連付けられた緊急番号に合致するとき、URN「urn:service:sos」を導出する。
【0152】
(4.3 限定されたサービスモード緊急呼び出しを開始する前、EENLをチェックする)
【0153】
(4.3.0 概要)
【0154】
本節による技法は、第3.2節に説明される問題点に対処する。
【0155】
いくつかの国において、限定されたサービスモード緊急呼び出しを適格としてUEが全ての緊急番号を認識または検出することを可能にすることは、望ましくないこともある。
【0156】
しかしながら、番号がEENLまたはENL内にあるかどうかに応じて検出を行うことは、いくつかの国が、EENLにおけるのみならず、ENLにおける包含にも好適な番号を含むので、正しくないこともある。
【0157】
(4.3.1 ソリューション)
【0158】
いくつかの例において、技法は、UE102がコアネットワークに緊急アタッチされている間、番号が緊急呼び出し検出のために使用されることができるかどうかの指示をEENL IEに追加することができる。
【0159】
代替として、技法は、UE102がコアネットワークに緊急アタッチされているとき、番号に関連付けられた情報がURNを導出するために使用されることができ、導出されたURNがSIP INVITEに含まれることができるかどうかの指示をEENL IEに追加することができる。
【0160】
代替として、技法は、番号がEENL内の緊急番号に合致する場合、UE102がコアネットワークに緊急アタッチされる間、UE102EがENLから導出されるURNとともにSIP INVITEを送信することが許されているかどうかの指示をEENL IEに追加することができる。
【0161】
いくつかの例において、UEがコアネットワークに緊急アタッチされつつあることは、UEがコアネットワークに緊急登録されつつあることを含む。
【0162】
さらなる例において、UEがコアネットワークに緊急アタッチされつつあることは、UEが、それ自体がコアネットワークに緊急アタッチされていると見なすことを含む。
【0163】
本節に説明される種々の代替技法は、組み合わせられることができる。
【0164】
(4.3.2 インジケータ)
【0165】
(4.3.2.1 EENL内のインジケータ)
【0166】
第4.3.1節に議論されるような指示(またはインジケータまたはビット)は、フィールド「n番目の緊急番号情報の長さ」のビットうちの1つ以上として、拡張緊急番号リストIE内にエンコードされることができる。例えば、指示は、以下のように、ビット8、7、6、または5のうちの1つであることができる
【表4】
【0167】
(4.3.2.2 異なるIE内のインジケータ)
【0168】
さらなる例において、第4.3.1節に議論されるような指示(またはインジケータまたはビット)は、番号数に関連付けられたフィールドのビットのうちの1つ以上として、異なるIE内にエンコードされることができる。
【表5】
【0169】
(4.3.3 さらなる詳細)
【0170】
以下は、本開示の種々の実装による、さらなる詳細を説明する。UE102は、少なくとも1つの緊急番号と、UEがURNおよび指示を導出し得る関連付けられた情報とを受信することができる。UE102は、ダイヤル番号が1つ以上の緊急番号のうちの1つに合致していることを検出する。UE102は、1つ以上のIP要求メッセージを送信することに先立って、UEが緊急登録されているかどうかを検出する。
【0171】
UE102が、UEが緊急登録されていることを検出する場合、指示に応じて、UE102は、1つ以上のIP要求メッセージのうちの少なくとも1つを送信することを控える。代替として、UEが、UEが緊急登録されていないことを検出する場合、指示に応じて、UEは、1つ以上のIP要求メッセージを送信する。
【0172】
上記の例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、第1の拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)、EENL IE内で受信される。
【0173】
上記の例において、少なくとも1つの緊急番号とUEがURNを導出可能な関連付けられた情報とは、持続的メモリ、UICC、UICC上のアプリケーション、USIM、またはISIMのうちの1つから受信される。
【0174】
上記の例において、EENL IEは、第1のPLMNの一部であるネットワークノードから受信される。
【0175】
上記の例において、EENL IEは、第1のPLMNのコアネットワークの一部であるネットワークノードから受信される。
【0176】
さらなる例において、UE102は、以下のうちの少なくとも1つが満たされる場合、緊急登録されている。
・ UE102が、EPCネットワークに緊急アタッチされている、
・ UE102が、それ自体がEPCネットワークに緊急アタッチされていると見なす、
・ UE102が、5G CNに緊急登録されている、または
・ UE102が、それ自体が5G CNに緊急登録されていると見なす。
【0177】
追加の例において、UE102は、以下のうちの少なくとも1つによって、UEが緊急登録されているかどうかを検出する。
・ UEが、EPCネットワークに非緊急アタッチされているかどうかを検出する、
・ UEが、それ自体がEPCネットワークに非緊急アタッチされていると見なすかどうかを検出する。
・ UEが、5G CNに非緊急登録されているかどうかを検出する。
・ UEが、それ自体が5G CNに非緊急登録されていると見なすかどうかを検出する。
・ UEが、限定されたサービス状態または限定されたサービスサブ状態または限定されたサービス状態または限定されたサービスサブ状態のうちの1つにあるかどうかを検出する。
・ UEが、緊急ベアラサービスのためにアタッチされているかどうか、またはUEが、それ自体が緊急ベアラサービスのためにアタッチされていると見なすかどうかを検出する。
・ UEが、緊急サービスのために登録されているかどうか、またはUEが、それ自体が緊急サービスのために登録されていると見なすかどうかを検出する。
【0178】
限定されたサービスサブ状態は、LIMITED-SERVICEを含むことができる。
【0179】
さらなる例において、UE102は、以下のうちの少なくとも1つによって、UEが緊急登録されていないことを検出する。
・ UEが、EPCネットワークに非緊急アタッチされていることを検出する。
・ UEが、EPCネットワークに正常にアタッチされていることを検出する。
・ UEが、アタッチされているが、それ自体が緊急ベアラサービスのためにアタッチされていると見なしていないことを検出する。
・ UEが、アタッチされているが、UEが、緊急ベアラサービスのためにアタッチされていないことを検出する。
・ UEが、それ自体がEPCネットワークに正常にアタッチされていると見なしていることを検出する。
・ UEが、5G CNに非緊急登録されていることを検出する。
・ UEが、5G CNに正常に登録されていることを検出する。
・ UEが、登録されているが、それ自体が緊急サービスのために登録されていると見なしていないことを検出する。
・ UEが、登録されているが、UEが、緊急サービスのために登録されていないことを検出する。
【0180】
追加の例において、UE102は、以下のうちの任意またはいくつかの組み合わせを実施することができる。
・ UEが、緊急番号のうちの1つに関連付けられた情報を使用して導出されたURNを含む。
・ UEが、導出されたURNを1つ以上のIP要求メッセージのうちの少なくとも1つに含む。
【0181】
(5. 詳細)
【0182】
(5.0 概要)
【0183】
詳細な変更が、下で提案される。下線が引かれたイタリック文は、現在の規格が小節のタイトルに示される実施形態の一部を実現するための新しい文を示す。
【0184】
(5.1 第4.1.3節に関する詳細)
【0185】
3GPP TS24.229仕様書に対する修正が、第4.1.3節の実施形態を実装するために下で提供される。
【0186】
第4.1.0節における第1の実施形態において、UE102は、以下を含む「urn:service:sos」を含む:
・ UEがURNを導出可能な関連付けられた情報からURNを導出すること。
・ URNが第1の特性に合致するかどうかを確かめること。
・ URNが第1の特性に合致する場合、「urn:service:sos」を含むこと。
【0187】
本節における実施形態は、以下のように明確化され、第1の特性は、「urn:service:sos」、「urn:service:sos.ambulance」、「urn:service:sos.police」、「urn:service:sos.fire」、「urn:service:sos.marine」、「urn:service:sos.mountain」を含む。
【0188】
修正された3GPP TS24.229の一部は、下で記載される。
【0189】
拡張ローカル緊急番号リスト(3GPP TS24.301に定義される)は、検出された緊急番号のための関連付けられた緊急サービスURNのサブサービスを含むことができる。
- サブサービスフィールドの長さが「0」を上回る場合、UEは、「urn:service:sos」を使用し、その後、ドット、その後、サブサービスフィールドのコンテンツを追加して、緊急サービスURNを構築するものとする。
- サブサービスフィールドの長さが「0」である場合、UEは、緊急サービスURN「urn:service:sos」を使用するものとする。
【表6】
【0190】
(5.2 第4.2節に関する詳細)
【0191】
第4.2節の実施形態を実装するための修正された3GPP TS24.229の一部は、下で記載される。
ローカル緊急番号リストが、ATTACH ACCEPT、REGISTER ACCEPT、またはTRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージに含まれない場合、ユーザ機器が、リストを送信したPLMNのそれと異なる国のPLMNへの登録に成功している場合を除き、ユーザ機器内に記憶された第1のローカル緊急番号リストは、保持されるものとする。拡張ローカル緊急番号リストが、ATTACH ACCEPT、REGISTER ACCEPT、またはTRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージに含まれない場合、
【表7-1】
【表7-2】
【0192】
(5.3 第4.3.3節に関する詳細)
【0193】
修正された3GPP TS24.229の一部が、第4.3.3節の以下のタスクを実装するために下で提供される。
・ UEは、拡張緊急番号リスト(EENL)情報要素(IE)、において、少なくとも1つの緊急番号と、関連付けられた情報とを受信する。EENL IEは、1つ以上の緊急番号と、UEがURNを導出可能な関連付けられた情報とを含む。EENL IEはさらに、少なくとも1つの指示を含む。
・ UEは、ダイヤル番号が1つ以上の緊急番号のうちの1つに合致していることを検出する。
・ UEは、1つ以上のIP要求メッセージを送信することに先立って、UEが緊急登録されているかどうかを検出する。
・ UEが、UEが緊急登録されていることを検出する場合、少なくとも1つの指示に基づいて、UEは、1つ以上のIP要求メッセージのうちの1つの伝送のために好適な接続を要求することを控えるか、または、UEは、1つ以上のIP要求メッセージのうちの少なくとも1つを送信することを控える。
【0194】
修正された3GPP TS24.229の一部が、下で提供される。
ダイヤル番号が、拡張ローカル緊急番号リスト(3GPP TS24.301に定義されるように)内に記憶されるローカル緊急番号と等しい場合、UEは、そのような番号が緊急呼び出しのためのものであると認識し、
【表8】
【0195】
本明細書で議論される種々のタスクは、ハードウェア処理回路またはハードウェア処理回路とハードウェア処理回路上で実行可能な機械読み取り可能な命令の組み合わせによって実施されることができる。ハードウェア処理回路は、UE、ネットワークノード等のデバイスの一部であることができる。ハードウェア処理回路は、マイクロプロセッサ、マルチコアマイクロプロセッサのコア、マイクロコントローラ、プログラマブル集積回路、プログラマブルゲートアレイ、または別のハードウェア処理回路の任意またはいくつかの組み合わせ等のプロセッサを含むことができる。
【0196】
プロセッサ上で実行可能な機械読み取り可能な命令は、単一プロセッサ上で実行可能な命令または複数のプロセッサ上で実行可能な命令を指し得る。
【0197】
タスクを実施するプロセッサは、タスクを実施する単一プロセッサまたはタスクを実施する複数のプロセッサを指し得る。
【0198】
機械読み取り可能な命令は、非一過性機械読み取り可能なまたはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に記憶されることができ、これは、以下、すなわち、動的または静的ランダムアクセスメモリ(DRAMまたはSRAM)、消去可能およびプログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能およびプログラム可能読取専用メモリ(EEPROM)、およびフラッシュメモリ等の半導体メモリデバイス、固定フロッピー(登録商標)およびリムーバブルディスク等の磁気ディスク、テープを含む、別の磁気媒体、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD)等の光学媒体、または別のタイプの記憶デバイスの任意またはいくつかの組み合わせを含むことができる。上記に議論される命令は、1つのコンピュータ読み取り可能なまたは機械読み取り可能な記憶媒体上に提供されることができる、または代替として、可能性として複数のノードを有する大型システム内に分散される、複数のコンピュータ読み取り可能なまたは機械読み取り可能な記憶媒体上に提供されることができることに留意されたい。そのようなコンピュータ読み取り可能なまたは機械読み取り可能な記憶媒体または複数の媒体は、物品(または製造品)の一部であると見なされる。物品または製造品は、任意の製造される単一コンポーネントまたは複数のコンポーネントを指し得る。記憶媒体または複数の媒体は、機械読み取り可能な命令を起動する機械内に位置するか、またはそれから機械読み取り可能な命令が実行のためにネットワークを経由してダウンロードされ得る遠隔サイト(例えば、クラウド)内に位置するかのいずれかであることができる。
【0199】
前述の説明において、多数の詳細が、本明細書に開示される主題の理解を提供するために記載される。しかしながら、実装は、これらの詳細のうちのいくつかを伴わずに実践され得る。他の実装は、上記に議論される詳細からの修正および変形例を含み得る。添付の請求項は、そのような修正および変形例を網羅することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8