(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-25
(45)【発行日】2023-09-04
(54)【発明の名称】試薬ホルダー、検出装置アセンブリー、房水採取装置及び房水採取方法
(51)【国際特許分類】
G01N 1/10 20060101AFI20230828BHJP
G01N 1/00 20060101ALI20230828BHJP
【FI】
G01N1/10 V
G01N1/00 101K
(21)【出願番号】P 2021577950
(86)(22)【出願日】2020-06-18
(86)【国際出願番号】 CN2020096860
(87)【国際公開番号】W WO2021000743
(87)【国際公開日】2021-01-07
【審査請求日】2022-02-24
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/110062
(32)【優先日】2019-10-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910591368.2
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921024358.2
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/094383
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910591476.X
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921028861.5
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921024325.8
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201910590699.4
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2019/094384
(32)【優先日】2019-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020647300.X
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202020644381.8
(32)【優先日】2020-04-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521567963
【氏名又は名称】北京▲華▼▲視▼▲諾▼▲維▼医▲療▼科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】夏 超然
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 月▲廣▼
【審査官】草川 貴史
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107159035(CN,A)
【文献】特開平11-295321(JP,A)
【文献】特開2009-156808(JP,A)
【文献】特開2008-203279(JP,A)
【文献】国際公開第2018/207875(WO,A1)
【文献】特開2001-091522(JP,A)
【文献】特開昭64-039556(JP,A)
【文献】特開2002-022756(JP,A)
【文献】特開平09-304368(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 1/10-1/44
G01N 35/00-37/00
G01N 33/48-33/98
B01L 1/00-99/00
A61F 9/00-11/30
A61M 1/00-1/38
60/00-60/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダー本体と前記ホルダー本体に設けられた機能ステーションとを含み、前記機能ステーションは、液体収容管挿入孔(91)と弾性部材とを含み、前記弾性部材は、前記液体収容管挿入孔(91)に液体収容管(106)が挿入された場合には、前記液体収容管(106)に対して弾性作用して、前記液体収容管(106)を前記液体収容管挿入孔(91)の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができるように設置され
る試薬ホルダー(9)であって、
前記機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブ(92)を含み、前記機能ステーション外側スリーブ(92)は、前記液体収容管挿入孔(91)の内周壁から前記孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、前記弾性部材は前記機能ステーション外側スリーブ(92)のスリーブ内部キャビティに位置しており、
前記試薬ホルダー(9)は、さらに、前記液体収容管挿入孔(91)に着脱可能に挿入される変換ホルダー(914)を含み、前記変換ホルダー(914)は、上下接続される支持スリーブ部(914a)と延伸スリーブ部(914b)とを含み、前記支持スリーブ部(914a)のスリーブキャビティと前記延伸スリーブ部(914b)のスリーブキャビティとは、上下連通され、かつ共同に変換挿入キャビティになるように形成され、前記変換挿入キャビティは、液体収容管(106)が着脱可能に挿入されることを特徴とする試薬ホルダー
(9)。
【請求項2】
前記弾性部材は、ばね機構(93)又は弾性媒体であることを特徴とする請求項
1に記載の試薬ホルダー
(9)。
【請求項3】
前記ばね機構(93)は、前記スリーブ内部キャビティの底部に位置し、かつ前記孔の中心軸線方向に沿って弾性移動可能であり、前記ばね機構(93)の弾性移動中に、前記ばね機構(93)の外周部は、少なくとも一部が前記スリーブ内部キャビティの内周壁に貼り合わせて滑ることを特徴とする請求項
2に記載の試薬ホルダー
(9)。
【請求項4】
前記機能ステーションは、サンプルステーション(95)、試薬ステーション(98)、測光ステーション(99)、反応ステーション(910)又は予備ステーション(912)を含むことを特徴とする請求項1~
3のいずれか一項に記載の試薬ホルダー
(9)。
【請求項5】
検出装置(10)、液体収容管(106)及び請求項1~
4のいずれか一項に記載の試薬ホルダー(9)を含み、前記液体収容管(106)は、前記液体収容管挿入孔(91)に着脱可能に挿入され、前記検出装置(10)は、採液装置を含み、前記採液装置は、前記液体収容管(106)のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するように設置されることを特徴とする検出装置アセンブリー。
【請求項6】
前記検出装置(10)は、前記採液装置が剛性衝突を受ける時に停止するように設置されることを特徴とする請求項
5に記載の検出装置アセンブリー。
【請求項7】
前記機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブ(92)を含み、前記機能ステーション外側スリーブ(92)は、前記液体収容管挿入孔(91)の内周壁から前記孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、前記液体収容管(106)の底部外郭は、逆円錐形を呈し、前記液体収容管(106)は、前記液体収容管挿入孔(91)を貫通して前記機能ステーション外側スリーブ(92)のスリーブ内部キャビティに挿入され、かつ前記液体収容管(106)の先端は、前記液体収容管挿入孔(91)の孔口よりも以下であり、前記液体収容管(106)の管口の外径は前記スリーブ内部キャビティの内径と同じであることを特徴とする請求項
5に記載の検出装置アセンブリー。
【請求項8】
前記採液装置は、前記液体収容管(106)のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するための採液針(104)が設けられ、前記採液針(104)の外端面は、傾斜端面(104a)に形成し、かつ前記傾斜端面(104a)には採液口が形成されていることを特徴とする請求項
5に記載の検出装置アセンブリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野に属し、具体的には、例えば、房水採取装置及び方法、試薬ホルダー及び検出装置アセンブリー、並びに房水採取検出装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在のIVD(体外診断用医薬品)分野では、幾つかの検出装置は、採液針が設けられてサンプル容器のチャンバーに伸び込んでサンプリングし、採液針が衝突して損壊することを回避するために、検出装置は、通常、針衝突保護機能が備え、即ち、針がサンプル容器の内壁に剛性衝突する時にエラーを報告して停止する。従って、サンプリング過程の連続性を保証するために、針の伸び込み深度を制限してそれがサンプル容器の底壁に触れることを防止する必要がある。しかしながら、サンプル容器に収容されるサンプル量が少ない時に、針の伸び込み深度が浅いと、実際に採取されたサンプル量が非常に少なくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術の上記欠陥又は不足について、本発明は、採液装置と液体収容管との間の剛性衝突を弾性衝突に変換し、採液過程において針衝突保護機能をトリガすることを回避してサンプル採取量を有効的に増加することができる試薬ホルダー、検出装置アセンブリー、房水採取装置及び房水採取方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、幾つかの実施例において、本発明は、試薬ホルダーを提供し、前記試薬ホルダーは、ホルダー本体と前記ホルダー本体に設けられた機能ステーションを含み、前記機能ステーションは、液体収容管挿入孔と弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記液体収容管挿入孔には液体収容管が挿入された場合には、前記液体収容管に対して弾性作用して、前記液体収容管を前記液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができるように設置される。
【0005】
選択肢として、前記機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、前記機能ステーション外側スリーブは、前記液体収容管挿入孔の内周壁から前記孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、前記弾性部材は前記機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに位置している。
【0006】
選択肢として、前記弾性部材は、ばね機構又は弾性媒体である。
【0007】
選択肢として、前記ばね機構は、前記スリーブ内部キャビティの底部に位置し、かつ前記孔の中心軸線方向に沿って弾性移動可能であり、前記ばね機構の弾性移動中に、前記ばね機構の外周部は、少なくとも一部が前記スリーブ内部キャビティの内周壁に貼り合わせて滑る。
【0008】
選択肢として、前記試薬ホルダーは、さらに、前記液体収容管挿入孔に着脱可能に挿入される変換ホルダーを含み、前記変換ホルダーは、上下接続される支持スリーブ部と延伸スリーブ部を含み、前記支持スリーブ部のスリーブキャビティと前記延伸スリーブ部のスリーブキャビティとは、上下連通され、かつ共同に変換挿入キャビティになるように形成され、前記変換挿入キャビティは、液体収容管が着脱可能に挿入される。
【0009】
選択肢として、前記機能ステーションは、サンプルステーション、試薬ステーション、測光ステーション、反応ステーション又は予備ステーションである。
【0010】
また、幾つかの実施例において、本発明は、検出装置アセンブリーを提供し、前記検出装置アセンブリーは、検出装置、液体収容管及び上記の試薬ホルダーを含み、前記液体収容管は、前記液体収容管挿入孔に着脱可能に挿入され、前記検出装置は、採液装置を含み、前記採液装置は、前記液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するように設置される。
【0011】
選択肢として、前記検出装置は、前記採液装置が剛性衝突を受ける時に停止するように設置される。
【0012】
選択肢として、前記機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、前記機能ステーション外側スリーブは、前記液体収容管挿入孔の内周壁から前記孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、前記液体収容管の底部外郭は、逆円錐形を呈し、前記液体収容管は、前記液体収容管挿入孔を貫通して前記機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに挿入され、かつ前記液体収容管の先端は、前記液体収容管挿入孔の孔口よりも以下であり、前記液体収容管の管口の外径は前記スリーブ内部キャビティの内径と同じである。
【0013】
選択肢として、前記採液装置は、前記液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するための採液針が設けられ、前記採液針の外端面は、傾斜端面に形成し、かつ前記傾斜端面には採液口が形成されている。
【0014】
本発明において、採液装置が液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取し、かつその底壁に触れる時、液体収容管は、試薬ホルダーにおける弾性部材の弾性作用を受けて、液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動でき、それにより、採液装置と液体収容管の底壁の剛性衝突を弾性衝突に変換し、弾性衝突する場合には、検出装置は、針衝突保護機能をトリガすることがしない。言い換えれば、本発明に係る試薬ホルダーを採用して液体収容管を弾性固定する場合には、採液装置は、液体収容管のキャビティ内に伸び込んだ深度を大幅に増加し、サンプルの採取量を有効的に増加することができる。
【0015】
幾つかの実施例において、本発明は、検出装置アセンブリーを提供し、前記検出装置アセンブリーは、
ホルダー本体と前記ホルダー本体に設けられた機能ステーションが設けれ、前記機能ステーションが液体収容管挿入孔と弾性部材を含む試薬ホルダーと、
前記液体収容管挿入孔内に着脱可能に挿入され、前記弾性部材の弾性作用を受けて前記液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動可能である液体収容管と、
前記液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するための採液針が設けられ、前記採液針の外端面が傾斜端面に形成し、かつ前記傾斜端面には採液口が形成される検出装置と、を含む。
【0016】
選択肢として、前記採液針は、直線に延伸し、かつ相互に接続される針幹部及び針頭部を含み、前記針頭部の外端には前記採液口が形成され、前記針幹部の針幹部中心軸線と前記採液口の採液口中心軸線とは交差する。
【0017】
選択肢として、前記針幹部中心軸線と前記採液口中心軸線とが交差して形成する鋭角夾角は、αであり、かつαが0<α≦0.1°を満たす。
【0018】
選択肢として、前記傾斜端面は、曲面又は平面である。
【0019】
選択肢として、前記液体収容管のキャビティ内底壁は、平面壁又は曲面壁である。
【0020】
選択肢として、前記検出装置は、前記採液針が剛性衝突を受ける時に停止するように設置される。
【0021】
選択肢として、前記機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、前記機能ステーション外側スリーブは、前記液体収容管挿入孔の内周壁から前記孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、前記弾性部材は、前記機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに位置する。
【0022】
選択肢として、前記弾性部材は、ばね機構又は弾性媒体である。
【0023】
選択肢として、前記弾性部材は、前記スリーブ内部キャビティの底部に位置し、前記弾性部材の頂部中心には、前記液体収容管の底部を支持するための支持凹部が形成され、前記液体収容管の底部外郭は、逆円錐形を呈し、前記支持凹部の形状が前記液体収容管の底部外郭にマッチングする。
【0024】
選択肢として、前記機能ステーションは、サンプルステーション、試薬ステーション、測光ステーション、反応ステーション又は予備ステーションである。
【0025】
幾つかの実施例において、上記技術案によれば、液体収容管が試薬ホルダーに弾性固定されるので、採液針が液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取しかつその底壁に触れる時に、採液針は液体収容管の底壁に対して弾性衝突のみを発生するので、針衝突保護機能をトリガすることはしない。採液針の外端面は、傾斜端面に形成し、かつ採液口が該傾斜端面に設けられ、採液針が異なる形状の液体収容管の底壁に触れても、採液口は、シールされなくて正常に液体を採取することを影響することはしなく、液体を採取する時のサンプル採取量を増加することに有利であり、かつ採液中に液体を順調に採取することを保証することができる。
【0026】
幾つかの実施例において、本発明に係る試薬ホルダー及び検出装置アセンブリーは、房水採取装置及び方法と配合して使用することができる。前房穿刺術は、機器を介して眼球角膜を刺通して房水を流出される医療技術であり、眼科臨床研究活動において重要な応用価値を有し、主に眼圧を低下し、房水を採取し、及びほかの治療目的のために前房の房水を排出することに用いられる。
【0027】
現在、前房穿刺術を実施するための統一の専用機器及び消耗品がなく、実際の臨床業務において、1mlの注射器の針を前房穿刺針とすることが多い。この1mlの注射器の針を採用して穿刺する過程において、房水のドレナージ速度を制御し難く、排出速度が非常に速いと、眼圧が快速に低下してしまい、より酷い時に、ほかの合併症を引き起こす。また、房水採取が完了した後に、さらに注射器のチャンバーにおける房水をマイクロ遠心チューブに移動させる必要があり、この過程において、房水の浪費を引き起こし、及び房水が移動過程に外界環境に接触して汚染されるリスクがあり、検出結果にはばらつきがあり、信頼性が悪い。従って、現在、前房穿刺過程において存在される安全性及び信頼性が悪いなどの問題を解決できる新型の採取装置を提供する必要がある。
【0028】
既存技術の上記欠陥又は不足について、本発明は、房水採取装置を提供し、穿刺過程において房水のドレナージ速度を制御でき、かつ房水採取が完了した後に汚染され、及び移動のために浪費を引き起こすことを回避することができ、安全性及び信頼性を向上する。
【0029】
上記目的を実現するために、幾つかの実施例において、本発明は、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
軸方向両端に位置する穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられる外筒体と、
前記穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び前記外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられている穿刺針と、
前記採液管取付端から前記外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び前記外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
前記管栓と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数がμ1であり、前記管栓と前記採液管の管口との間の静摩擦係数がμ2であり、かつμ1<μ2を満たし、
或いは、前記管栓は、外筒体の内周壁に間隔を隔て設置される。
【0030】
選択肢として、前記環状位置制限部材は、弾性具である。
【0031】
選択肢として、前記管栓と前記外筒体の内周壁とは滑らかに接触するように形成する。
【0032】
選択肢として、前記房水採取装置は、さらに、前記採液管アセンブリーが前記外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限するための揺れ防止構造を含む。
【0033】
選択肢として、前記揺れ防止構造は、前記採液管アセンブリーの外周壁に形成される環状凹溝及び前記環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材を含み、前記環状位置制限部材の径方向外端は前記外筒体の内周壁に当接する。
【0034】
選択肢として、前記環状位置制限部材はゴム輪である。
【0035】
選択肢として、前記環状凹溝の凹溝側壁には、前記外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通する凹溝通気孔が形成され、前記外筒体キャビティは、前記管栓と前記穿刺針取付端との間のキャビティ領域に前記凹溝通気孔に連通する。
【0036】
選択肢として、前記採液管アセンブリーは、管支持フレームを含み、前記採液管は、前記管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、前記環状凹溝は、前記管支持フレームの外周壁に設けられている。
【0037】
選択肢として、前記採液管アセンブリーは、さらに、管支持フレームを含み、前記採液管は、前記管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、前記揺れ防止構造は、前記管支持フレームの外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、前記管支持フレームの外周壁及び前記外筒体の内周壁に接続される。
【0038】
選択肢として、前記房水採取装置は、さらに、前記穿刺針を固定して取り付けるための針座を含み、前記針座の針座内端と前記穿刺針取付端とは、快速に挿入抜出可能に接続されるように形成する。
【0039】
選択肢として、前記針座内端と前記穿刺針取付端との間は、ねじ挿入接続又は係止挿入接続を形成する。
【0040】
選択肢として、前記房水採取装置は、さらに、前記外筒体キャビティの軸方向に沿って前記穿刺針内端と前記管栓を隔離するための刺通し防止隔離部材を含み、該刺通し防止隔離部材は着脱可能な部材である。
【0041】
選択肢として、前記外筒体の周壁には隔離部材挿入溝が設けられ、前記外筒体キャビティは、前記穿刺針内端と前記管栓との間のキャビティ領域に前記隔離部材挿入溝に連通し、前記刺通し防止隔離部材は、前記隔離部材挿入溝を介して前記キャビティ領域内に挿入される。
【0042】
幾つかの実施例において、採液管アセンブリーは、管栓が設けられて採液管キャビティが負圧状態になり、穿刺針内端が管栓を刺通して房水を採液管キャビティまでドレナージする時に、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差が次第に小さくなり、従って、房水のドレナージ速度が次第に低下し、それにより、眼圧が急に下がる危険情況を回避し、安全性を大幅に向上する。また、管栓と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数μ1が管栓と前記採液管の管口との間の静摩擦係数μ2よりも小さく限定され、或いは管栓は、外筒体の内周壁に間隔を隔て設置され、採液管アセンブリーを外筒体キャビティから抜き出す時に、管栓は、終始に採液管の管口を堅く閉塞し、キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、かつ房水を移動するのに引き起こす浪費を回避でき、それにより後続きの検出の信頼性を向上する。
【0043】
幾つかの実施例において、本発明は、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられる外筒体と、
前記穿刺針取付端に挿入され、かつ穿刺針外端及び外筒体キャビティ内に伸び込む穿刺針内端を含む穿刺針と、
前記採液管取付端から前記外筒体キャビティ内に挿入抜出移動可能に挿入され、かつ採液管及び前記外筒体キャビティ内の採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
前記採液管アセンブリーと外筒体の内周壁との間は、通気構造を形成し、該通気構造は、前記外筒体キャビティの前記穿刺針内端と前記管栓との間のキャビティ領域に連通し、前記房水採取装置は、さらに、前記採液管アセンブリーが径方向に沿って変位することを制限し、かつ前記採液管アセンブリーと前記外筒体の内周壁との間に接触ダンピングを形成するための位置制限緩衝構造を含む。
【0044】
選択肢として、前記位置制限緩衝構造は、前記採液管アセンブリーの外周壁又は前記外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、前記採液管アセンブリーの外周壁及び前記外筒体の内周壁に接続される。
【0045】
選択肢として、前記位置制限緩衝構造は、前記採液管アセンブリーの管長方向に沿って順に間隔を隔て設置され、或いは前記管長方向に沿って連続的に延伸する前記位置制限突起を含み、前記位置制限突起の前記管長方向に沿った総スパン長は採液管の管長の半分以上である。
【0046】
選択肢として、前記位置制限突起は、前記採液管の外周壁に一体成形され、或いは、前記採液管アセンブリーは、前記採液管の外周壁に被覆する管スリーブ部材を含み、前記位置制限突起は、前記管スリーブ部材の外周壁に設けられている。
【0047】
選択肢として、前記管スリーブ部材は、弾性管スリーブ部材である。
【0048】
選択肢として、前記位置制限緩衝構造は、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の前記位置制限突起を含み、複数の前記位置制限突起の間の隙間は、前記通気構造になるように形成し、
或いは、前記位置制限緩衝構造は、周方向に沿って連続的に延伸して成形される前記位置制限突起を含み、前記位置制限突起と前記採液管アセンブリーの外周壁との間又は前記位置制限突起と前記外筒体の内周壁との間は、前記通気構造である排気隙間を形成する。
【0049】
選択肢として、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の前記位置制限突起は、いずれも凸点状を呈している。選択肢として、周方向に沿って連続的に延伸して成形される前記位置制限突起は、波形状又は斜歯状を呈している。
【0050】
選択肢として、前記採液管アセンブリーは、さらに、前記採液管を固定して取り付けるための管支持フレームを含み、該管支持フレームの外周壁と前記外筒体の内周壁との間には、前記位置制限緩衝構造を形成している。
【0051】
選択肢として、前記採液管と前記管支持フレームとの間は、ねじ接続して固定され、或いは係止接続して固定される。
【0052】
幾つかの実施例において、房水採取装置は、位置制限緩衝構造が設けられているので、採液管アセンブリーの挿入・抜出中に、それが径方向に沿って変位することを制限し、即ち、採液管アセンブリーが軸方向に沿って移動するだけことを保証し、かつ一定の移動ダンピングを発生して挿入・抜出の速度が非常に速いことを防止し、従って、穿刺針内端が精確的に管栓を刺通して採液管キャビティ内に挿入されることを保証するのだけでなく、房水採取が完了した後に、採液管アセンブリーを安定に抜き出すことも保証することができ、それにより、キャビティ内の房水が漏れることを回避し、信頼性を大幅に向上する。また、採液管アセンブリーは、管栓が設けられて採液管キャビティが負圧状態になり、穿刺針内端が管栓を刺通して房水を採液管キャビティまでドレナージする時に、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差が次第に小さくなり、従って、房水のドレナージ速度が次第に低下し、それにより、眼圧が急に下がる危険情況を回避し、安全性を大幅に向上する。さらに、採取が完了した後に、採液管アセンブリーが外筒体キャビティから全体的に抜き出されることができ、かつ直接的に採液管における房水を検出し、さらに移動する必要がなく、従って、キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、それにより後続きの検出の信頼性を向上する。
【0053】
幾つかの実施例において、本発明は、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端を含む外筒体と、
前記穿刺針取付端に固定して取り付けられ、前記穿刺針取付端の軸方向両側から伸び出す穿刺針内端及び穿刺針外端を含む穿刺針と、
前記採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び前記外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシースするための管栓と、を含む採液管アセンブリーと、を含み、
前記管栓と前記外筒体キャビティは、同軸設置され、かつ前記管栓の半径が外筒体の内周壁の半径よりも小さく、前記採液管アセンブリーの外周壁には、環状凹溝及び前記環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材が設けられ、前記環状位置制限部材の径方向の外端が前記外筒体の内周壁に当接する。
【0054】
選択肢として、前記管栓の径方向の外端と前記外筒体の内周壁との径方向のピッチは、1mm以上である。
【0055】
選択肢として、前記採液管アセンブリーは、管支持フレームを含み、前記採液管は、前記管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、前記環状凹溝は、前記管支持フレームの外周壁に設けられている。
【0056】
選択肢として、前記採液管と前記管支持フレームとの間は、ねじ接続又は係止接続を形成する。
【0057】
選択肢として、前記環状凹溝の凹溝側壁には、前記外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通される凹溝通気孔が形成され、前記外筒体キャビティは、前記管栓と前記穿刺針取付端との間のキャビティ領域に前記凹溝通気孔に連通する。
【0058】
選択肢として、前記環状位置制限部材は、弾性具である。
【0059】
選択肢として、前記房水採取装置は、さらに、前記穿刺針を固定して取り付けるための針座を含み、前記針座の針座内端と前記穿刺針取付端とは、快速に挿入抜出可能に接続されるように形成する。
【0060】
選択肢として、前記針座内端と前記穿刺針取付端との間は、ねじ挿入接続又は係止挿入接続を形成する。
【0061】
選択肢として、前記房水採取装置は、さらに、前記外筒体キャビティの軸方向に沿って前記穿刺針内端と前記管栓を隔離するための刺通し防止隔離部材を含み、該刺通し防止隔離部材は、着脱可能な部材である。
【0062】
選択肢として、前記外筒体の周壁には隔離部材挿入溝が設けられ、前記外筒体キャビティは、前記穿刺針内端と前記管栓との間のキャビティ領域に前記隔離部材挿入溝に連通し、前記刺通し防止隔離部材は、前記隔離部材挿入溝を介して前記キャビティ領域内に挿入される。
【0063】
幾つかの実施例において、採液管アセンブリーは、管栓が設けられて採液管キャビティが負圧状態になり、穿刺針内端が管栓を刺通して房水を採液管キャビティまでドレナージする時に、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差が次第に小さくなり、従って、房水のドレナージ速度が次第に低下し、それにより、眼圧が急に下がる危険情況を回避し、安全性を大幅に向上する。また、管栓の半径が外筒体の内周壁の半径よりも小さく限定されるので、管栓と外筒体の内周壁は、接触しなく、採液管アセンブリーを外筒体キャビティから抜き出す時に、管栓が終始に採液管の管口を堅く閉塞することを保証することができ、キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、かつ房水を移動するのに引き起こす浪費を回避でき、それにより後続きの検出の信頼性を向上する。
【0064】
幾つかの実施例において、本発明は、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端と採液管取付端を含む外筒体と、
前記穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び前記外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられる穿刺針と、
前記採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び前記外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
前記採液管アセンブリーの外周壁には、環状凹溝及び前記環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材が設けられ、前記環状位置制限部材の径方向の外端は外筒体の内周壁に当接し、前記管栓の径方向の外縁部と前記外筒体の内周壁との間には滑らかに接触し、かつ前記外筒体キャビティの延伸方向に沿って設置される管栓の排気通路が設けられ、前記外筒体キャビティは前記管栓と前記穿刺針取付端との間のキャビティ領域に前記管栓の排気通路に連通する。
【0065】
選択肢として、前記管栓は、前記外筒体キャビティの軸方向に沿って延伸し、かつ前記管栓の周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の前記管栓の排気通路が設けられている。
【0066】
選択肢として、前記管栓の外周壁には、前記管栓の排気通路である管栓排気凹溝が形成され、該管栓排気凹溝には、径方向の外側に向ける凹溝開口が設けられている。
【0067】
選択肢として、前記管栓の排気通路の通路周壁は、密閉周壁である。
【0068】
選択肢として、前記管栓の排気通路の横断面は、半円形形状や、方形形状、弧状形状を呈している。
【0069】
選択肢として、前記管栓は、前記採液管の管口をシールするための管栓中心部、及び前記管栓中心部の径方向外側に位置し、かつ前記管栓の排気通路が設けられる管栓外環部を含み、前記管栓外環部は、少なくとも一部が多孔性通気構造になるように形成される。
【0070】
選択肢として、前記管栓の端部には、前記穿刺針内端が刺通すように案内するための刺通し案内孔が設けられ、前記穿刺針内端の外郭形状と前記刺通し案内孔の形状とは、相互にマッチングする。
【0071】
選択肢として、前記採液管と外筒体の内周壁との間には、周壁排気隙間が設けられ、前記外筒体キャビティの前記管栓と前記穿刺針取付端との間のキャビティ領域、前記管栓の排気通路と前記周壁排気隙間は順に連通する。
【0072】
選択肢として、前記穿刺針内端の外周壁には、前記穿刺針の中空部に連通する周壁出水孔が設けられている。
【0073】
選択肢として、前記穿刺針内端には、さらに、前記中空部に軸方向に沿って連通する軸方向出水孔が設けられ、前記周壁出水孔の孔中心と前記軸方向出水孔の孔中心との軸方向のピッチは、3mm以下である。
【0074】
幾つかの実施例において、管栓の径方向外縁部に管栓の排気通路を設置することにより、大気雰囲気及び外筒体キャビティを、管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に連通させることができ、外筒体キャビティに空気塞栓を形成して採液管アセンブリーの順調な挿入・抜出を影響することを回避し、それにより使用の信頼性を向上する。また、ドレナージする過程に、採液管アセンブリーは、管栓が設けられて採液管キャビティが負圧状態になり、穿刺針内端が管栓を刺通して房水を採液管キャビティまでドレナージする時に、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差が次第に小さくなり、従って、房水のドレナージ速度が次第に低下し、それにより、眼圧が急に下がる危険情況を回避し、安全性を大幅に向上する。さらに、採取が完了した後に、採液管アセンブリーが外筒体キャビティから全体的に抜き出されることができ、かつ直接的に採液管における房水を検出し、さらに移動する必要がなく、従って、キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、それにより後続きの検出の信頼性を向上する。
【0075】
幾つかの実施例において、本発明は、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端を含む外筒体と、
前記穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び前記外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられる穿刺針と、
前記採液管取付端から前記外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管と、
前記外筒体キャビティ内に設けられ、かつ採液管の管口をシールするための管栓と、を含み、
前記管栓の径方向外縁部には、前記外筒体キャビティの延伸方向に沿って設置される管栓の排気通路が設けられ、該管栓の排気通路は前記管栓と前記穿刺針取付端との間のキャビティ領域に前記外筒体キャビティに連通する。
【0076】
選択肢として、前記管栓は、前記外筒体キャビティの軸方向に延伸し、かつ前記管栓の周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の前記管栓の排気通路が設けられている。
【0077】
選択肢として、前記管栓の外周壁には、前記管栓の排気通路である管栓排気凹溝が形成され、該管栓排気凹溝には、径方向外側に向ける凹溝開口が設けられている。
【0078】
選択肢として、前記管栓の排気通路の通路周壁は、密閉周壁である。
【0079】
選択肢として、前記管栓の排気通路の横断面は、半円形形状や、方形形状、弧状形状を呈している。
【0080】
選択肢として、前記管栓は、前記採液管の管口をシールするための管栓中心部、及び前記管栓中心部の径方向外側に位置し、かつ前記管栓の排気通路が設けられる管栓外環部を含み、前記管栓外環部は、少なくとも一部が多孔性通気構造になるように形成される。
【0081】
選択肢として、前記管栓の端部には、前記穿刺針内端が刺通すように案内するための刺通し案内孔が設けられ、前記穿刺針内端の外郭形状と前記刺通し案内孔の形状とは、相互にマッチングする。
【0082】
選択肢として、前記採液管と外筒体の内周壁との間には、周壁排気隙間が設けられ、前記外筒体キャビティの前記管栓と前記穿刺針取付端の間のキャビティ領域、前記管栓の排気通路と前記周壁排気隙間は順に連通する。
【0083】
選択肢として、前記穿刺針内端の外周壁には、前記穿刺針の中空部に連通する周壁出水孔が設けられている。
【0084】
選択肢として、前記穿刺針内端には、前記中空部に軸方向に沿って連通する軸方向出水孔が設けられ、前記周壁出水孔の孔中心と前記軸方向出水孔の孔中心との軸方向のピッチは、3mm以下である。
【0085】
幾つかの実施例において、管栓の径方向外縁部に管栓の排気通路を設置することにより、大気雰囲気及び外筒体キャビティを、管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に連通させることができ、外筒体キャビティに空気塞栓を形成して採液管アセンブリーの順調な挿入・抜出を影響することを回避し、それにより使用の信頼性を向上する。また、ドレナージする過程に、採液管アセンブリーは、管栓が設けられて採液管キャビティが負圧状態になり、穿刺針内端が管栓を刺通して房水を採液管キャビティまでドレナージする時に、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差が次第に小さくなり、従って、房水のドレナージ速度が次第に低下し、それにより、眼圧が急に下がる危険情況を回避し、安全性を大幅に向上する。さらに、採取が完了した後に、採液管アセンブリーが外筒体キャビティから全体的に抜き出されることができ、かつ直接的に採液管における房水を検出し、さらに移動する必要がなく、従って、キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、それにより後続きの検出の信頼性を向上する。
【0086】
幾つかの実施例において、本発明は、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、外筒体、穿刺針及び採液管アセンブリーを含み、前記外筒体は、穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられ、前記穿刺針は、前記穿刺針取付端に挿入され、かつ穿刺針外端及び外筒体キャビティ内に挿入される穿刺針内端を含み、前記採液管アセンブリーは、前記採液管取付端から前記外筒体キャビティ内に挿入され、かつ挿入抜出可能に移動する採液管及び前記外筒体キャビティ内の採液管の管口をシールするための管栓を含み、前記房水採取装置は、さらに、前記採液管アセンブリーが前記外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限するための揺れ防止構造を含む。
【0087】
選択肢として、前記採液管アセンブリーは、さらに、管支持フレームを含み、前記採液管は、前記管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、前記揺れ防止構造は、前記管支持フレームの外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、前記管支持フレームの外周壁及び前記外筒体の内周壁に接続される。
【0088】
選択肢として、前記採液管と前記管支持フレームとの間は、ねじ接続して固定され、或いは係止接続して固定される。
【0089】
選択肢として、前記位置制限突起は、前記管支持フレームの外周壁に一体成形され、或いは、前記採液管アセンブリーは、前記管支持フレームの外周壁に被覆される管スリーブ部材を含み、前記位置制限突起は前記管スリーブ部材の外周壁に設けられている。
【0090】
選択肢として、前記管スリーブ部材は、弾性管スリーブ部材である。
【0091】
選択肢として、前記揺れ防止構造は、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の前記位置制限突起を含み、
或いは、前記揺れ防止構造は、周方向に沿って連続的に延伸して成形される前記位置制限突起を含み、前記位置制限突起と前記管支持フレームの外周壁との間又は前記位置制限突起と前記外筒体の内周壁との間には排気隙間が形成されている。
【0092】
選択肢として、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の前記位置制限突起は、いずれも凸点状を呈している。
【0093】
選択肢として、周方向に沿って連続的に延伸して成形される前記位置制限突起は、波形状又は斜歯状を呈している。
【0094】
選択肢として、前記揺れ防止構造は、前記採液管アセンブリーの管長方向に沿って順に間隔を隔て設置され、或いは前記管長方向に沿って連続的に延伸される位置制限突起を含み、該位置制限突起の前記管長方向に沿った総スパン長は、採液管管長さの半分以上である。
【0095】
幾つかの実施例において、房水採取装置は、揺れ防止構造が設けられるので、採液管アセンブリーの挿入・抜出中に、それが径方向に沿って変位することを制限し、即ち、採液管アセンブリーが軸方向に沿って移動するだけことを保証し、従って、穿刺針内端が精確的に管栓を刺通して採液管キャビティ内に挿入されることを保証するのだけでなく、房水採取が完了した後に、採液管アセンブリーを安定に抜き出すことも保証することができ、それにより、キャビティ内の房水が漏れることを回避し、信頼性を大幅に向上する。また、採液管アセンブリーは、管栓が設けられて採液管キャビティが負圧状態になり、穿刺針内端が管栓を刺通して房水を採液管キャビティまでドレナージする時に、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差が次第に小さくなり、従って、房水のドレナージ速度が次第に低下し、それにより、眼圧が急に下がる危険情況を回避し、安全性を大幅に向上する。さらに、採取が完了した後に、採液管アセンブリーが外筒体キャビティから全体的に抜き出されることができ、かつ直接的に採液管における房水を検出し、さらに移動する必要がなく、従って、キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、それにより後続きの検出の信頼性を向上する。
【0096】
幾つかの実施例において、本発明は、角膜からの房水収集方法を提供し、前記角膜からの房水収集方法は、
本発明に提供されるいずれかの房水採取装置の穿刺針の穿刺針外端を目の前房に刺し込むことと、
採液管アセンブリーの後端を推進して前記採液管アセンブリーにおける採液管を前記穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、前記穿刺針内端が管栓を貫通して前記採液管に進入することと、
前房の房水を眼圧と採液管との間の圧力差で前記穿刺針を通過して前記採液管に流れ込むことと、
前房から前記房水採取装置を引き出すことと、
外筒体から前記採液管アセンブリーを取り出すことと、を含む。
【0097】
選択肢として、前記方法は、採液管アセンブリーの後端を推進して前記採液管アセンブリーにおける採液管を前記穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、前記穿刺針内端が管栓を貫通して前記採液管に進入することを含む。選択肢として、前記方法は、片手で前記房水採取装置を把持し、かつ人差し指で前記採液管アセンブリーの後端を軽く押すことを含む。
【0098】
幾つかの実施例において、本発明は、被検者の目からの房水収集方法を提供し、前記被検者の目から房水収集方法は、
本発明に提供されるいずれかの房水採取装置の穿刺針の穿刺針外端を目の前房に刺し込むこと(採液管内の圧力が被検者の眼圧よりも低く)と、
採液管アセンブリーの後端を推進して前記採液管アセンブリーにおける前記採液管を前記穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、前記穿刺針内端が管栓を貫通して前記採液管に進入することと、
眼前房の房水を眼圧と負圧との間の圧力差で前記穿刺針を通過して前記採液管に流れ込むことと、
前房から前記房水採取装置を引き出すことと、
外筒体から前記採液管アセンブリーを取り出すことと、を含む。
【0099】
選択肢として、前記方法は、採液管アセンブリーの後端を推進して前記採液管アセンブリーにおける前記採液管を前記穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、前記穿刺針内端が管栓を貫通して前記採液管に進入することを含む。選択肢として、前記方法は、片手で前記房水採取装置を把持し、かつ人差し指で前記採液管アセンブリーの後端を軽く押すことを含む。
【0100】
選択肢として、前記方法は、さらに、前記採液管内部の負圧を選択することをさらに含み、前記負圧が被検者の目の眼圧よりも低い。
【0101】
本発明のほかの特徴及びメリットは、以下の具体的な実施形態において詳しく説明される。
図面は、本発明をさらに理解させるためのものであり、明細書の一部を構成し、以下の具体的な実施形態と共に本発明を解釈し、本発明を制限しない。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【
図1】
図1は、本発明に係る具体的な実施形態における試薬ホルダーの模式図である。
【
図2】
図2は、本発明に係る具体的な実施形態におけるばね機構の模式図である。
【
図3】
図3は、本発明に係る具体的な実施形態における検出装置の模式図である。
【
図4】
図4は、本発明に係る具体的な実施形態における液体収容管の模式図である。
【
図5】
図5は、本発明に係る具体的な実施形態における採液針の模式図である。
【
図6】
図6は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の斜視図である。
【
図8】
図8は、
図7の房水採取装置の穿刺針が管栓を刺通しない時の主断面図である。
【
図9】
図9は、
図8の房水採取装置の刺通し防止隔離部材が設けられた時の主断面図である。
【
図11】
図11は、
図8の房水採取装置の穿刺針には周壁出水孔が設けられた構成模式図である。
【
図12】
図12は、
図8の房水採取装置の管栓には、周壁がオープンされ、かつ半円形を呈する管栓の排気通路が設けられる時の構成模式図である。
【
図13】
図13は、
図8の房水採取装置の管栓には、周壁がオープンされ、かつ半矩形を呈する管栓の排気通路が設けられる時の構成模式図である。
【
図14】
図14は、
図8の房水採取装置の管栓には、周壁が密閉され、かつ円形を呈する管栓の排気通路が設けられる時の構成模式図である。
【
図15】
図15は、
図8の房水採取装置の管栓には、周壁が密閉され、かつ弧形を呈する管栓の排気通路が設けられる時の構成模式図である。
【
図16】
図16は、
図8の房水採取装置の採液管と管支持フレームとが係止接続される時の構成模式図である。
【
図17】
図17は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の採液管には凸点状の位置制限突起が一体成形された時の構成模式図である。
【
図18】
図18は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の採液管には波形状の位置制限突起が一体成形された時の構成模式図である。
【
図19】
図19は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の採液管には管スリーブ部材が被覆され、かつ位置制限突起が凸点状を呈する時の構成模式図である。
【
図20】
図20は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の採液管には管スリーブ部材が被覆され、かつ位置制限突起が波形状を呈する時の構成模式図である。
【
図21】
図21は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の採液管には管スリーブ部材が被覆され、かつ位置制限突起が斜歯状を呈する時の構成模式図である。
【
図22】
図22は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の管支持フレームには凸点状の位置制限突起が一体成形された時の構成模式図である。
【
図23】
図23は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の管支持フレームには、波形状の位置制限突起が一体成形された時の構成模式図である。
【
図24】
図24は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の管支持フレームには、斜歯状の位置制限突起が一体成形された時の構成模式図である。
【
図25】
図25は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の管支持フレームには、管スリーブ部材が被覆され、かつ位置制限突起が凸点状を呈する時の構成模式図である。
【
図26】
図26は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の管支持フレームには、管スリーブ部材が被覆され、かつ位置制限突起が波形状を呈する時の構成模式図である。
【
図27】
図27は、本発明に係る具体的な実施形態における房水採取装置の管支持フレームには、管スリーブ部材が被覆され、かつ位置制限突起が斜歯状を呈する時の構成模式図である。
【
図28】
図28は、本発明に係る具体的な実施形態における変換ホルダーの構成模式図である。
【
図29】
図29は、本発明に係る具体的な実施形態における動物実験における各組の前房水採取量及び各組の目標採取量(50μl)のばらつき絶対値(absolute deviation from the target volume(ADTV))の対比模式図である。
【
図30】
図30は、本発明に係る具体的な実施形態における動物実験におけるそれぞれの下位組の操作時間(operation time)の模式図である。
【
図31】
図31は、本発明に係る具体的な実施形態における動物実験における第1組の代表的なウサギの前眼部評価模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0103】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例に係る具体的な実施形態を詳しく説明する。ここで説明する具体的な実施形態は、本発明の実施例を説明して解釈するためのもののみであり、本発明の実施例を限定しない。
【0104】
なお、衝突しない限り、本発明における実施例及び実施例における特徴は、相互に組み合わせることができる。
【0105】
本発明の実施例では、反対に説明しない限り、使用される方位用語「上、下、頂、底」は、通常、図面に示される方向であって、或いは竪直や、垂直、重力方向における各部材の相互位置関係を説明するための用語である。
【0106】
以下、図面を参照しながら、例示的な実施例を組み合わせて本発明を詳しく説明する。
【0107】
幾つかの実施例において、例えば、
図1~
図5に示すように、本発明は、試薬ホルダー9を提供し、該試薬ホルダー9は、図示される条形ホルダーになるよう設置されることができる。試薬ホルダー9は、ホルダー本体とホルダー本体に設けられた機能ステーションを含み、該機能ステーションは、液体収容管挿入孔91と弾性部材を含み、弾性部材は、液体収容管挿入孔91には液体収容管106が挿入された場合には、液体収容管106に対して弾性作用して、液体収容管106を液体収容管挿入孔91の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができるように設置される。
【0108】
上記構造を設置することにより、検出装置10における採液装置が液体収容管106のキャビティ内に伸び込んで液体を採取し、かつその底壁に触れる時、液体収容管106が試薬ホルダー9における弾性部材の弾性作用を受けるので、液体収容管挿入孔91の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動でき、それにより、採液装置と液体収容管106の底壁との剛性衝突を弾性衝突に変換し、弾性衝突した場合には、検出装置は、針衝突保護機能をトリガすることがしない。言い換えれば、本発明の試薬ホルダー9を採用して液体収容管106を弾性固定する場合には、採液装置が液体収容管106のキャビティ内に伸び込む深度は、大幅に増加され、サンプル採取量を有効的に増加することができる。
【0109】
一実施例において、機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブ92を含み、該機能ステーション外側スリーブ92は、液体収容管挿入孔91の内周壁から孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出す。この時、弾性部材は、機能ステーション外側スリーブ92のスリーブ内部キャビティに設置されることができ、例えば、スリーブ内部キャビティの底部又は周部に設置されることができ、液体収容管106が液体収容管挿入孔91の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動すればよい。
【0110】
一実施例において、弾性部材は、ばね機構93又は弾性媒体として設置されることができる。弾性部材を弾性媒体として設置する時、弾性媒体を機能ステーション外側スリーブ92の内壁と液体収容管106の外壁との間に充填することができる。弾性部材をばね機構93として設置する時に、
図1及び
図2に示すように、ばね機構93を機能ステーション外側スリーブ92のスリーブ内部キャビティの底部に設置することができ、かつ該ばね機構93が孔の中心軸線方向に沿って弾性移動することができ、そして、ばね機構93が弾性移動する過程に、ばね機構93の外周部は、少なくとも一部がスリーブ内部キャビティの内周壁に貼り合わせて滑るように設置され、それにより、液体収容管106に作用する弾性作用力が終始に液体収容管挿入孔91の孔の中心軸線方向に沿うことを保証する。
【0111】
一実施例において、弾性部材が機能ステーション外側スリーブ92のスリーブ内部キャビティの底部に設置される時、弾性部材の頂部中心に支持凹部93aを設置することができ、該支持凹部93aは、液体収容管106の底部を支持することに用いられる。例えば、
図4に示すように、液体収容管106の底部外郭が逆円錐形を呈するように設置され、この時、支持凹部93aの形状が液体収容管106の底部外郭にマッチングする。液体収容管106の底部が支持凹部93aに支持される時、液体収容管106が終始に直立状態を維持するように保証することができる。
【0112】
幾つかの実施例において、本発明は、液体収容管アダプタを提供し、アダプタ本体と前記アダプタ本体に設けられた液体収容管放置ステーションとを含み、前記アダプタ本体は、サンプル処理装置や、分析装置、内部の機能ステーションに取り付けられるように設置され、前記液体収容管放置ステーションは、外径が3mm~8mmで、長さが20mm~30mmである液体収容管を収容でき、かつ前記液体収容管と前記機能ステーションの相対位置は前記液体収容管アダプタにより固定されるように設置されることを特徴とする。幾つかの実施例において、前記アダプタ本体は、前記機能ステーションに着脱可能に取り付けられるように設置される。幾つかの実施例において、前記アダプタ本体は、前記機能ステーションに固定して取り付けられるように設置される。
【0113】
幾つかの実施例において、前記液体収容管は、前記液体収容管放置ステーションに着脱可能に挿入される。幾つかの実施例において、前記アダプタ本体の外周部は、少なくとも一部が前記機能ステーションの内周壁に貼り合わられる。幾つかの実施例において、前記液体収容管外周部は、少なくとも一部が前記アダプタ本体内周壁及び/又は前記液体収容管放置ステーション内周壁に貼り合わせられる。
【0114】
幾つかの実施例において、前記サンプル処理装置又は分析装置は、遠心機、スペクトルグラフ、及びほかの装置を含む。
【0115】
幾つかの実施例において、前記液体収容管放置ステーションは、液体収容管挿入孔を含む。幾つかの実施例において、前記液体収容管放置ステーションは、さらに、弾性部材を含み、前記弾性部材は、前記液体収容管挿入孔内には液体収容管が挿入された場合には、前記液体収容管に対して弾性作用して、前記液体収容管を前記液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができるように設置される。
【0116】
幾つかの実施例において、前記液体収容管放置ステーションは、さらに、外側スリーブを含み、前記外側スリーブは、前記液体収容管挿入孔の内周壁に沿って設置され、前記弾性部材は、前記外側スリーブのスリーブ内部キャビティに位置している。
【0117】
幾つかの実施例において、前記液体収容管放置ステーションは、さらに、外側スリーブを含み、前記外側スリーブは、前記液体収容管挿入孔の内周壁に沿って設置され、前記液体収容管挿入孔内には液体収容管が挿入された場合には、前記外側スリーブは、前記液体収容管に対して弾性作用して、前記液体収容管を前記液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができる。
【0118】
幾つかの実施例において、本発明は、組み合わせを提供し、液体収容管及び本発明に提供されるいずれかの液体収容管アダプタを含むことを特徴とする。
【0119】
一実施例において、
図28に示すように、試薬ホルダー9は、さらに、液体収容管挿入孔91内に着脱可能に挿入される変換ホルダーホルダー914を含み、該変換ホルダー914は、上下接続される支持スリーブ部914a及び延伸スリーブ部914bを含む。支持スリーブ部914aのスリーブキャビティと延伸スリーブ部914bのスリーブキャビティは、上下連通され、かつ共同に変換挿入キャビティになるように形成され、該変換挿入キャビティは、液体収容管106が着脱可能に挿入される。異なるサイズの変換ホルダー914を選択することにより、液体収容管106が異なるサイズの液体収容管挿入孔91内に適宜固定されることを終始に保証することができ、それにより液体収容管106が安定に取り付けがたいことを回避する。
【0120】
さらに、上記の弾性部材が変換ホルダー914の変換挿入キャビティ内に設置されることができ、それにより、採液装置が液体収容管106のキャビティ内に伸び込む深度を大幅に増加し、サンプル採取量を有効的に増加することができる。
【0121】
なお、機能ステーションは、サンプルステーション95、試薬ステーション98、測光ステーション99、反応ステーション910又は予備ステーション912等を含むことができ、実際の検出の必要に応じて設置できる。
【0122】
また、幾つかの実施例において、本発明は、検出装置アセンブリーを提供し、該検出装置アセンブリーは、検出装置10、液体収容管106及び上記の試薬ホルダー9を含む。
【0123】
液体収容管106は、液体収容管挿入孔91内に着脱可能に挿入され、かつ弾性部材の弾性作用を受けて液体収容管挿入孔91の孔の中心軸線方向に弾性移動することができる。試薬ホルダー9は機能ステーション外側スリーブ92が設けられた場合には、液体収容管106は、液体収容管挿入孔91を通して機能ステーション外側スリーブ92のスリーブ内部キャビティに挿入でき、かつ、好ましくは、この時、液体収容管106の先端が液体収容管挿入孔91の孔口以下であり、かつ液体収容管106の管口外径がスリーブ内部キャビティの内径と同じであり、それにより、液体収容管106の揺れを防止し、装着の安定性を向上する。また、検出装置10は、採液装置を含み、該採液装置は、液体収容管106のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するように設置され、例えば、採液装置は、液体収容管106のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するための採液針104が設けられている。
【0124】
通常、採液針104が剛性衝突なので損害することを回避するために、検出装置10は、針衝突保護機能が設けられ、該針衝突保護機能は、採液針104が剛性衝突を受ける時に検出装置10がエラーを報告して作動を停止させることができる。液体収容管106が弾性部材の弾性作用を受けた場合には、採液針104が液体収容管106の底壁に触れる時に、剛性衝突を弾性衝突に変換することができ、それにより、採液中に針衝突保護機能をトリガすることを回避し、それにより、採液針104が深い位置まで伸び込んで液体を採取でき、それにより採取量を増加する。
【0125】
採液針104が液体収容管106の底壁に触れる時でも順調に液体を採取することができるために、採液針104を新に設計することができ、それは、従来の採液針104には、採液口の外端面が平面端面であり、液体収容管106の底壁が通常平面壁であり、平面端面と平面壁とが接触する時に、両者が緊密接触を形成しやすく、採液口をシールして、採液針104が液体を採取することができないからである。
【0126】
従って、一実施例において、採液針104が順調に液体を採取することを保証するために、採液針104の外端面が傾斜端面104aに形成され、かつ傾斜端面104aには採液口が形成されている。この構成で、液体収容管106の底壁が平面壁などの異なる形状に設置されても、採液口をシールし難い。よって、本発明に係る検出装置アセンブリーは、液体を採取する時のサンプル採取量を増加することに有利であり、かつ採液中に、順調に液体を採取することを保証することができる。
【0127】
一実施例において、採液針104は、直線に延伸し、かつ相互に接続される針幹部と針頭部を含み、針頭部の外端には採液口が形成され、針頭部の外端面は傾斜端面であり、従って、
図5に示すように、針幹部の針幹部中心軸線104bと採液口の採液口中心軸線104cとは交差する。具体的には、針幹部中心軸線104bと採液口中心軸線104cとが交差して形成される鋭角夾角はαであり、かつαが0<α≦0.1°を満たす。
【0128】
なお、傾斜端面104aを曲面又は平面として設置し、或いは液体収容管106のキャビティ内底壁を平面壁又は曲面壁として設置し、採液針104が液体収容管106の底壁に接触する時にも、採液口の非シール状態を保証すればよい。
【0129】
以下、房水サンプル検出のための化学発光免疫分析装置を例として本発明に係る検出装置アセンブリーの検出過程を説明し、なお、本発明に係る検出装置アセンブリーには、ほかの類型又は分野の検出装置を設置することができ、該化学発光免疫分析装置に限定されていない。
【0130】
検出装置が化学発光免疫分析装置である時、試薬ホルダー9は、条形を呈し、かつ左から右へ順に布置される左アンカ板94、サンプルステーション95、希釈ステーション96、洗浄ステーション97、試薬ステーション98、測光ステーション99、反応ステーション910、基質ステーション911、予備ステーション912及び右アンカ板913が設けられる。当然ながら、各機能ステーションの配列順序は、実際の情況に応じて別途に設置される。
【0131】
サンプルステーションは、液体収集管を放置し、試薬ステーションは、予めに試薬を入れることに用いられ、測光ステーションは、光信号を検出し、反応ステーションは、各成分が反応を行い、予備ステーションは、他の種類のテストに備える。化学発光免疫分析装置は、ケース101、反応キャビン102、キャビンドア103、上記採液針104及び試薬ホルダーステーション105を含む。
【0132】
房水サンプルを検出する時に、反応キャビン102のキャビンドア103を開け、液体収容管106が挿入された試薬ホルダー9を試薬ホルダーステーション105に入れて、キャビンドア103を閉める。その後に検出を始め、化学発光免疫分析装置は、まず、採液針104を介して房水サンプル及び試薬を順に相応位置から取り出して反応ステーション910に入れて温浴し、その後に洗浄ステーション97に移動して洗浄し、さらに基質ステーション911に移動して触媒し、最後に測光ステーション99に移動されて測光する。
【0133】
幾つかの実施例において、例えば、
図6~
図21に示すように、本発明は房水採取装置を提供し、該房水採取装置は、外筒体1、穿刺針2及び採液管アセンブリー3を含む。外筒体1は、軸方向両端に位置する穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられている。穿刺針2は穿刺針取付端に固定して取り付けられる。固定して取り付けられることは、固定して接続してもよく、着脱可能に接続されてもよい。穿刺針2が穿刺針取付端に固定して取り付けられるときに、穿刺針は、外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端を設置することができる。採液管アセンブリー3は、採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管31、及び外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓33を含むことができる。選択肢として、管栓33と外筒体の内周壁とは直接に接触するが、採液管31と外筒体の内周壁とは直接的に接触しない。選択肢として、管栓33と外筒体の内周壁とは、スライド可能に接触し、例えば、一定の接触抵抗を有してスライド可能に接触し、それにより、採液管31が外筒体キャビティの軸方向に沿って挿入抜出可能に移動しかつその安定性を保持する。好ましくは、管栓33と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数は、μ1であり、管栓33と採液管の管口との間の静摩擦係数は、μ2であり、かつμ1<μ2を満たす。或いは、管栓33は、外筒体の内周壁に間隔を隔て設置されることができ、それにより、管栓33と外筒体の内周壁とが相互に直接接触しないように保持する。例えば、採液管31と外筒体の内周壁とは直接接触するが、管栓33と外筒体の内周壁とは直接接触しない。選択肢として、採液管31(例えば、採液管の管口の外周)は、外筒体の内周壁にスライド可能に接触することができ、例えば、一定の接触抵抗を有してスライド可能に接触し、それにより、採液管が外筒体キャビティの軸方向に沿って挿入抜出可能に移動しかつその安定性を保持する。選択肢として、管栓33及び採液管31は、共に外筒体の内周壁に間隔を隔て設置され、管栓33及び採液管31と外筒体の内周壁とが共に直接接触しないよう保持する。例えば、房水採取装置は、採液管31を固定して取り付けるための管支持フレーム32を含むことができ、該管支持フレームの外周壁と外筒体の内周壁とは、スライド可能に接触し、例えば、一定の接触抵抗を有してスライド可能に接触し、それにより、採液管及び管栓が外筒体キャビティの軸方向に沿って挿入抜出可能に移動しかつその安定性を保持するように駆動して制御する。
【0134】
幾つかの実施例において、本発明の例示的な実施例における房水採取装置を採用して前房を穿刺する時に、採液管アセンブリー3を穿刺針内端へ押して、穿刺針内端が柔らかいスリーブ8及び管栓33を刺通して採液管キャビティに挿入され、前房における房水を穿刺針外端及び穿刺針内端を介して採液管キャビティにドレナージさせる。この採取過程において、採液管の管口が管栓33によりシールされ、採液管キャビティが終始に負圧状態にあるが、キャビティにおける液体量が次第に増加することに伴って、キャビティ内圧力と前房内圧力との差が次第に縮小し、従って、房水のドレナージ速度を次第に低下させ、それにより眼圧が急に下がる危険情況を回避し、穿刺してドレナージする安全性を大幅に向上した。また、選択肢として、採液管31には、標識線を設置して採液管31の最適な移動距離を標識し、それにより、穿刺針内端が管栓33を刺通す時に、指で過度の力を加える必要がなく、採液管及び管栓が外筒体キャビティの軸方向に沿って移動する安定性を影響しない。選択肢として、房水採取装置は、位置制限突起6を含むことができ、採液管及び管栓が外筒体キャビティの軸方向に沿って移動する安定性にとっては有利である。
【0135】
幾つかの実施例において、房水採取が完了した後に、採液管アセンブリー3を外筒体キャビティから全体的に抜き出すことができ、そして、直接的に採液管31を特定の検出装置に置いて特定の項目の検出を行うことができ、既存技術に比べて、採取した房水をさらに移動する必要がなく、従って、採液管キャビティにおける房水と外界環境とが接触することを回避し、採取される房水の純粋度を保証し、それにより後続きの検出の精確性及び信頼性を向上し、かつ房水を移動するのに引き起こす浪費を回避することができる。
【0136】
幾つかの実施例において、管栓33と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数μ1が管栓33と前記採液管の管口との間の静摩擦係数μ2よりも小さく限定され、或いは管栓33が外筒体の内周壁に間隔を隔て設置されることにより、採液管アセンブリー3を外筒体キャビティから全体的に抜き出す時に、管栓33は、終始に採液管の管口を堅く閉塞し、それにより採取される房水の純粋度をより信頼性が高くなるように保証することができる。
【0137】
幾つかの実施例において、管栓33と外筒体の内周壁とが相互に接触する時に、管栓33が落すことをより良好に回避するために、好ましくは、管栓33と外筒体の内周壁との間は、滑らかな面を介して接触するように設置される。例えば、管栓33の径方向外端面又は外筒体の内周壁面が滑らかな面になるように設置されてもよく、或いは管栓33の径方向外端面と外筒体の内周壁面が共に滑らかな面になるように設置されてもよい。
【0138】
幾つかの実施例において、房水採取装置は、採液管アセンブリー3が外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限する揺れ防止構造を含む。幾つかの実施例において、揺れ防止構造により、採液管アセンブリーが挿入抜出移動過程において軸方向に沿って移動し、径方向の揺れを減少し或いは解消する。例えば、この構成では、採液管アセンブリー3が挿入抜出移動する過程に軸方向に沿って移動し、径方向の揺れを発生しなく、穿刺過程において穿刺針内端が精確に管栓33を刺通して採液管キャビティ内に挿入されることを保証するのだけでなく、房水採取が完了した後に採液管アセンブリー3を安定に抜き出すことを保証することができ、それにより、採液管キャビティ内における房水が漏れることを回避し、さらに、後続きの検出の精確性及び信頼性を向上する。
【0139】
幾つかの実施例において、
図8及び
図9に示すように、揺れ防止構造は、採液管アセンブリー3の外周壁に形成される環状凹溝35及び環状凹溝35を取り囲んで設置される環状位置制限部材37を含むことができ、該環状位置制限部材37の径方向外端は、外筒体の内周壁に当接する。なお、環状位置制限部材37は、採液管アセンブリー3の径方向の揺れを防止して穿刺過程に穿刺針内端がより正確に管栓33を刺通して位置ずれを防止できる以外に、採液管アセンブリー3の挿入・抜出抵抗を適当に増大することができ、それにより、操作者は、一定の推進感を感じて、採液管アセンブリー3を穿刺針内端へ推進する時に推進速度が速くて精確に刺通すことができない状況を回避し、穿刺針内端が採液管キャビティ内に挿入できないことを回避し、即ち、穿刺してドレナージする過程の安定性及び信頼性を有効的に向上することができる。また、房水採取装置を取り出し、或いは放置する時に採液管アセンブリー3が外筒体と分離して落すことを回避でき、それにより製品の信頼性を向上する。好ましくは、複数組の環状凹溝35と対応する環状位置制限部材37を設置することにより、より良好な効果が得られる。
【0140】
幾つかの実施例において、本発明に係る房水採取方法は、穿刺針外端を目の前房に差し込んだ後に、採液管アセンブリーの後端を推進して採液管を穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が柔らかいスリーブ8及び管栓33を刺通して採液管キャビティに挿入される。選択肢として、本来、採液管キャビティに挿入された穿刺針内端部分をカバーする柔らかいスリーブは、管栓に圧縮されて回復力を発生する。選択肢として、依然として穿刺針内端の管栓及び採液管キャビティに挿入されない部分をカバーする、圧縮される柔らかいスリーブと穿刺針内端との間は、一定の摩擦力を有する。選択肢として、穿刺針内端と貫通された管栓との間、及び/又は環状位置制限部材と外筒体の内周壁との間は、共に一定の摩擦力を有する。
【0141】
幾つかの実施例において、穿刺針外端を目の前房に刺し込み、穿刺針内端が採液管キャビティに挿入された後に、前房における房水は、採液管キャビティ内の圧力と前房内の圧力との差の作用で、穿刺針外端及び穿刺針内端を介して採液管キャビティにドレナージされる。房水を採取する過程に、キャビティにおける液体量が次第に多くなることに伴って、キャビティ内の圧力と前房内の圧力は、バランスになっており、房水が穿刺針を介して採液管キャビティまでドレナージされることを次第に停止させる。選択肢として、穿刺針内端が採液管キャビティに挿入されてから、キャビティ内の圧力と前房内の圧力がバランスに達し、及び/又は房水のドレナージを停止するのに必要である時間は、1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間であり、或いは約1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間である。
【0142】
幾つかの実施例において、本発明に係る房水採取方法は、穿刺針外端を目の前房に刺し込み、穿刺針内端を採液管キャビティに挿入した後に、穿刺針内端が採液管キャビティ内に挿入されて所定の時間を保持するステップを含む。選択肢として、キャビティ内の圧力と前房内の圧力とがバランスになるまで、穿刺針内端が採液管キャビティ内に挿入されることを保持する。選択肢として、房水のドレナージを停止するまで穿刺針内端が採液管キャビティ内に挿入されることを維持する。選択肢として、穿刺針内端が採液管キャビティ内に挿入することを維持するのは、採液管アセンブリー3に対して外力を維持し、或いは外力を印加することを含み、それにより穿刺針内端が採液管キャビティから弾き出されることを防止する。選択肢として、穿刺針内端が採液管キャビティに挿入されてから、採液管アセンブリー3に対して外力を維持し、或いは外力を印加することは、キャビティ内の圧力と前房内の圧力とがバランスになるまでに維持することができる。選択肢として、穿刺針内端が採液管キャビティに挿入されてから、採液管アセンブリー3に対して外力を維持し、或いは外力を印加することは、房水のドレナージを停止するまでに維持することができる。選択肢として、穿刺針内端が採液管キャビティに挿入されてから、穿刺針内端が採液管キャビティ内に挿入されることは、1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続することができ、或いは約1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続することができる。選択肢として、穿刺針内端が採液管キャビティに挿入されてから、採液管アセンブリー3に対して外力を維持し、或いは外力を印加することは、1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続でき、或いは約1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続する。
【0143】
幾つかの実施例において、穿刺針外端が前房から退出し、かつ採液管アセンブリーに対する外力を停止した後に(例えば、人差し指を離した後)、採液管アセンブリーは回復でき、それにより、穿刺針内端が自然的に採液管キャビティ及び管栓から弾き出される。例えば、採液管アセンブリー3を外筒体キャビティから全体的に抜き出す過程全体において、穿刺針内端と柔らかいスリーブ8との間の摩擦力、穿刺針内端と刺通された管栓33との間の摩擦力、及び環状位置制限部材37と外筒体の内周壁との間の摩擦力の合計は、柔らかいスリーブ8の回復力よりも小さくように設置され、それにより、穿刺針外端が前房から退出し、かつ人差し指が採液管アセンブリー3を離した後に、穿刺針内端は、自然的に採液管キャビティ及び管栓から弾き出され、外へ採液管アセンブリー3を抜き出すことにより穿刺針内端を採液管キャビティ及び管栓から退出させる必要がなく、それにより操作を簡易化する。また、柔らかいスリーブ8は、ばね構造又はばね構造を含む柔らかいスリーブとして設置されることができ、このようにして、柔らかいスリーブ8が穿刺過程中に安定に変形することを保証し、かつ柔らかいスリーブ8が回復する時の回復力の安定性を向上し、さらに、採液管アセンブリーが挿入抜出移動過程に軸方向に沿って移動して、径方向の揺れを減少し又は解消することに有利である。
【0144】
幾つかの実施例において、生産の困難度を低下させ、生産コストを低減させるために、環状位置制限部材37は、好ましくは、取得しやすく、安価で品質がよいゴム輪又は他の弾性リングとして設置されることができ、かつ該弾性材質から作成される環状位置制限部材37と外筒体の内周壁との間は、弾性接触を形成し、過度に摩擦して外筒体の内周壁を摩損することを回避することができる。
【0145】
幾つかの実施例において、環状凹溝35の凹溝側壁には、外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通する凹溝通気孔36が形成されることができ、外筒体キャビティが管栓33と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に該凹溝通気孔36を介して大気雰囲気に連通し、外筒体キャビティに空気塞栓を形成して採液管アセンブリー3の順調な挿入抜出を影響することを回避し、それにより房水採取装置の使用の信頼性を向上する。
【0146】
幾つかの実施例において、
図17~
図21に示すように、揺れ防止構造は、さらに、採液管アセンブリー3の外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起6を含むことができ、該位置制限突起6の径方向両端は、それぞれ、採液管アセンブリー3の外周壁及び外筒体の内周壁に接続され、それにより採液管アセンブリー3が径方向に揺れることを防止する。
【0147】
幾つかの実施例において、位置制限突起6が採液管アセンブリー3の外周壁に設けられる時、位置制限突起6を採液管31の外周壁に一体成形させることができる。或いは、採液管アセンブリー3には、採液管31の外周壁に被覆される管スリーブ部材34が設けられ、かつ位置制限突起6が管スリーブ部材34の外周壁に設けられ、管スリーブ部材34が着脱可能な部材であるので、重複して利用することができ、かつ管スリーブ部材34には、位置制限突起6を成形した困難度が小さく、生産コストを低減しやすい。
【0148】
幾つかの実施例において、管スリーブ部材34が弾性管スリーブ部材として設置されることができ、採液管31が径方向の位置制限作用を受ける時に剛性接触して破裂することを防止し、それにより房水が漏れるリスクを減少する。
【0149】
幾つかの実施例において、揺れ防止構造は、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の位置制限突起6を含むことができ、採液管31と外筒体キャビティとが同軸設置されることを保証することができ、それにより、採液管31が軸方向に沿って順調に挿入抜出可能に移動することを保証することができる。また、相互に間隔を隔てる複数の位置制限突起6間には、排気隙間が形成され、外筒体キャビティは、穿刺針取付端と管栓33との間のキャビティ領域に該排気隙間を介して大気雰囲気に連通し、それにより、外筒体キャビティに空気塞栓を形成して採液管アセンブリーの順調な挿入・抜出を影響することを回避する。例えば、
図17及び
図19に示すように、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の位置制限突起6は、凸点状を呈するように設置される。
【0150】
幾つかの実施例において、位置制限突起6も周方向に沿って連続的に延伸して成形されることができる。位置制限突起6が外筒体の内周壁に形成される時、位置制限突起6と採液管アセンブリー3の外周壁との間は、好ましくは、排気隙間が形成され、それにより空気塞栓を形成することを回避する。位置制限突起6が採液管アセンブリー3の外周壁に形成された時に、位置制限突起6と外筒体の内周壁との間には、好ましくは、排気隙間が形成されている。例えば、
図18、
図20及び
図21に示すように、周方向に沿って連続的に延伸して成形される位置制限突起6は、波形状又は斜歯状を呈するように設置される。
【0151】
幾つかの実施例において、さらに、採液管アセンブリー3の挿入・抜出の安定性を向上するために、位置制限突起6が採液管アセンブリー3の管長方向に沿って順に間隔を隔て設置されても、管長方向に沿って連続的に延伸して成形されても、位置制限突起6の管長方向に沿った総スパン長が採液管管長の半分以上になるように設置されることが好ましい。言い換えれば、位置制限突起6が管長方向に沿って十分な数布置される場合に、採液管アセンブリー3の外周壁に支点を形成することを回避でき、それにより、採液管アセンブリー3が径方向に沿って揺れることをより信頼性が高くなるように防止することができる。
【0152】
幾つかの実施例において、採液管アセンブリー3は、さらに、採液管31を固定して取り付けるための管支持フレーム32を含む。この構成では、例えば、
図22~
図27に示すように、揺れ防止構造を管支持フレーム32の外周壁と外筒体の内周壁との間に設置することができる。該管支持フレーム32は、採液管アセンブリー3の安定性をより良好的に向上し、及び採液管アセンブリー3が衝突又は押付による推移を受けて破裂するリスクを低減することができる。
【0153】
幾つかの実施例において、房水採取が完了した後に、採液管を単独に取り出す必要があり、従って、採液管31と管支持フレーム32との間の接続方式は、安定性と快速取り外しの要求を同時に満たす必要がある。好ましくは、採液管31と管支持フレーム32との間は、ねじ接続して固定され、或いは係止接続して固定されることができる。
【0154】
例えば、
図16に示すように、採液管31と管支持フレーム32との間は、係止接続され、採液管31を管支持フレーム32に挿入する必要があるとき、採液管31を右へ推進させ、管支持フレームスナップ321が採液管係合溝311に係止されると、採液管31と管支持フレーム32とが相互にロックされる。採液管31を取り出す必要があるとき、管支持フレームスナップ用ボタン322を押し付けて、管支持フレームスナップ321を上げて採液管係合溝311から離れて、採液管31を管支持フレーム32から快速に取り出すことができる。
【0155】
幾つかの実施例において、房水採取装置は、さらに、穿刺針2を固定して取り付けるための針座4を含む。穿刺針外端は、針座外端から伸び出され、かつ穿刺針内端が針座内端から伸び出され、かつ針座内端と穿刺針取付端との間は、快速に挿入抜出可能に接続され、取付の困難度を低下させることに有利であり、それにより組立効率を向上する。例えば、針座内端と穿刺針取付端との間は、ねじ挿入接続又は係止挿入接続を形成する。
【0156】
幾つかの実施例において、房水採取装置は、さらに、刺通し防止隔離部材5を含み、該刺通し防止隔離部材5は、外筒体キャビティの軸方向に沿って穿刺針内端と管栓33とを相互に隔離させ、それにより房水採取装置で前房を穿刺しない情況には穿刺針内端が管栓33を刺通すことを防止し、即ち、装置が使用されない前に失効することを防止する。例えば、輸送途中や、医療者が誤操作する場合には、該刺通し防止隔離部材5は、房水採取装置が失効することを防止することができる。当然ながら、房水採取装置が正常に穿刺してドレナージすることを影響しないように、刺通し防止隔離部材5が着脱可能な部材として設置され、穿刺する前に、刺通し防止隔離部材5を取り外すことができる。
【0157】
例えば、
図9に示すように、外筒体1の周壁に隔離部材挿入溝11を設置して、該隔離部材挿入溝11と外筒体キャビティとが穿刺針内端と管栓33との間のキャビティ領域に相互に連通し、刺通し防止隔離部材5は、該隔離部材挿入溝11を介して該キャビティ領域内に挿入されることができ、かつ穿刺針内端と管栓33との間に置かれ、それにより穿刺針内端と管栓33とを相互に隔離させる。刺通し防止隔離部材5を取り外す必要がある時、それを隔離部材挿入溝11から快速に抜き出すことができ、操作が非常に便利である。
【0158】
幾つかの実施例において、房水採取装置は、さらに、着脱可能な位置制限構造を含み、輸送途中や、医療者が誤操作する場合には、穿刺針内端が管栓を刺通して房水採取装置を失効させ、及び/又は採液管アセンブリー3が外筒体から落すことを防止する。選択肢として、包装された房水採取装置、或いは使用されない房水採取装置では、該位置制限構造は、管支持フレームの後端に位置する。選択肢として、包装された房水採取装置、或いは使用されない房水採取装置では、該位置制限構造は、外筒体の採液管取付端に位置する。選択肢として、包装された房水採取装置、或いは使用されない房水採取装置では、該位置制限構造は、少なくとも一部が外筒体採液管取付端と管支持フレームの後端との間に位置し、例えば、該位置制限構造は、管支持フレームの後端に套設される位置制限ブロックを含み、外筒体採液管取付端と管支持フレームの後端との間に係止される。選択肢として、該位置制限構造は、管支持フレームと外筒体とが軸方向に相対変位することを防止することができ、それにより、房水採取装置を使用して前房を穿刺しない情況には、穿刺針内端が管栓33を刺通すことを防止し、及び/或いは採液管アセンブリー3が重力又は外力作用なので外筒体から落すことを防止する。該位置制限構造は、着脱可能な部材であり、穿刺する前に、それを取り外すことができる。
【0159】
幾つかの実施例において、
図12~
図15に示すように、外筒体キャビティ内に空気塞栓を形成して採液管アセンブリー3の順調な挿入・抜出を影響することをより良好に回避するために、管栓33の径方向外縁部には、外筒体キャビティの延伸方向に沿って設置される管栓の排気通路331が形成されることができ、外筒体キャビティは、管栓33と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に、該管栓の排気通路331及び上記の採液管31と外筒体の内周壁との間の周壁排気隙間を介して大気雰囲気に連通することができる。言い換えれば、外筒体キャビティは、管栓33と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に、管栓の排気通路331及び周壁排気隙間は、順に連通し、及び大気雰囲気に順に連通する。
【0160】
幾つかの実施例において、通気効果を向上して、管栓33の構成をより均一かつ合理にするために、外筒体キャビティの軸方向に沿って延伸し、かつ管栓33の周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の管栓の排気通路331が設けられている。
【0161】
管栓の排気通路331の具体的な形状は、実際の必要に応じて決められる。幾つかの実施例において、
図12及び
図13に示すように、管栓33の外周壁には、管栓の排気通路331である管栓排気凹溝が形成され、該管栓排気凹溝には、径方向外側に向ける凹溝開口が設けられている。言い換えれば、管栓の排気通路331は、周壁がオープンされる排気通路として設置されることができる。或いは、
図14及び
図15に示すように、管栓の排気通路331の通路周壁は、閉塞周壁として設置されることができ、即ち、管栓の排気通路331は、周壁が閉塞される排気通路として設置される。また、管栓の排気通路331の横断面は、半円形や、方形、弧形などの異なる形状として設置されることができる。
【0162】
幾つかの実施例において、管栓33は、採液管の管口をシールするための管栓中心部及び管栓中心部の径方向外側に位置し、かつ管栓の排気通路331が設けられた管栓外環部、内外通気を実現するために、管栓外環部は、少なくとも一部が多孔性通気構造になるように設置されるが、依然として管栓中心部がシール性を有することを保証する必要がある。
【0163】
幾つかの実施例において、穿刺針内端が管栓33を刺通す時に揺れなくて刺通しの精確性を影響しないように保証するために、管栓33の端部には、穿刺針内端が挿入されるように案内する刺通し案内孔332が設けられ、かつ穿刺針内端の外郭形状と刺通し案内孔332の形状とを相互にマッチングさせる。例えば、
図8に示すように、穿刺針内端及び刺通し案内孔332は、相互にマッチングする長錐形形状になるように設置されることができる。
【0164】
なお、穿刺針内端が管栓33を刺通す過程において、穿刺針内端の軸方向出水孔22が管栓材により閉塞されることもあり、それにより、ドレナージが遮断されて装置が正常に工作することができない。そのために、幾つかの実施例において、ドレナージが遮断される状況を回避するために、穿刺針内端の外周壁には、穿刺針2の中空部に連通する周壁出水孔21が設けられ、この構成では、軸方向出水孔22が管栓材により閉塞されても、房水も周壁出水孔21を介して採液管キャビティ内に流出し、それにより装置の作動の信頼性を保証する。
【0165】
また、周壁出水孔21と軸方向出水孔22との軸方向のピッチがあまり大きくない方がよく、そうしないと、軸方向出水孔22が採液管キャビティに挿入された後に、周壁出水孔21は、依然として管栓33に位置して閉塞され、それにより周壁出水孔21がその作用を失う。そのために、幾つかの実施例において、周壁出水孔21の孔中心と軸方向出水孔22の孔中心との軸方向のピッチは、好ましくは3mm以下であるように設置され、それにより、軸方向出水孔22が採液管キャビティに挿入された後に、周壁出水孔21は、採液管キャビティ内に位置して閉塞されることがしない。
【0166】
以下、この例示的な実施例に係る房水採取装置における一部の部材などの選択できるパラメータ設置を説明する。
【0167】
幾つかの実施例において、穿刺針2は、外径が0.31mm(30G)~0.91mm(20G)として設置されることができ、かつ内径が外径に応じて調整することができる。選択肢として、穿刺針2は、外径が0.5mm(25G)として設置されることができ、かつ内径が最も少ないとも約0.232mmである。選択肢として、穿刺針2の外径は、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mmであり、或いは約0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mmである。選択肢として、穿刺針2の内径は、0.15mm~0.45mmであり、例えば、穿刺針2の内径は、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mmであり、或いは約0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mmである。
【0168】
幾つかの実施例において、穿刺針2の総長さは、20mm~65mmとして設置されることができ、例えば、穿刺針2の総長さは、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mmであり、或いは約25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mmである。選択肢として、穿刺針2が針座4から外へ伸び出す伸び出し長さは、1.5mm~15mmとして設置されることができ、例えば、1.5mm~5mm、5mm~7.5mm、7.5mm~10mm、10mm~12.5mm、12.5mm~15mmである、好ましくは6mmである。選択肢として、穿刺針2が針座4から内へ伸び出す伸び出し長さは、10mm~30mmとして設置されることができ、例えば、10mm~15mm、15mm~20mm、20mm~25mm、25mm~30mmであり、好ましくは15mmである。金型の安定性を考慮し、選択肢として、穿刺針2が針座4に位置する部分の長さは、10mm~20mmとして設置されることができ、例えば、10mm~15mm又は15mm~20mmであり、好ましくは14mmである。選択肢として、例えば、穿刺針2の総長さは、35mmであり、或いは約35mmであり、針座4から外へ伸び出す伸び出し長さは、6mmであり、或いは約6mmであり、針座4から内へ伸び出す伸び出し長さは、15mmであり、或いは約15mmであり、針座4に位置する部分の長さは、14mmであり、或いは約14mmである。
【0169】
穿刺針2の針先の傾斜角は、5°~50°として設置されることができ、例えば、8°、10°、12°、15°、17°、19°、43°、45°、47°などとして設置されることができる。
【0170】
幾つかの実施例において、穿刺針2が採取される房水の体積は、10μL~100μLであってもよく、例えば、32μL、37.5μL、40μL、45μL、48μL、50μL、51μL、55μL、60μL、62.5μL、69μLなどとして設置されることができる。
【0171】
幾つかの実施例において、穿刺針2が採取される房水の目標体積は、10μL~100μLであってもよく、例えば、32μL、37.5μL、40μL、45μL、48μL、50μL、51μL、55μL、60μL、62.5μL、69μLなどとして設置されることができる。幾つかの実施例において、本発明に係る房水採取装置及び方法を使用すると、房水採取の正確度にとって有利であり、例えば、採取される房水の体積は、目標体積±1%や、目標体積±5%、目標体積±10%、目標体積±15%、目標体積±20%、目標体積±25%に達することができる。
【0172】
幾つかの実施例において、採液管31の外形は、遠心機に合わせることができ、その受けられた最大遠心力が4000gnである。
【0173】
幾つかの実施例において、管栓33を設置した採液管31(即ち、負圧の採液管31)は、容積が8μL~310μL(例えば、10μL、50μL、100μL、150μL、200μL、250μL、300μLなどとして設置されることができる)として設置されることができ、その気圧範囲が1*103Pa~1*104Paとして設置されることができる。選択肢として、管栓33を設置した採液管31(即ち、負圧の採液管31)内の気圧範囲は、8mmHg~40mmHgの間であってもよく、例えば、8mmHg~10mmHg、10mmHg~15mmHg、15mmHg~20mmHg、20mmHg~25mmHg、25mmHg~30mmHg、30mmHg~35mmHg、35mmHg~40mmHgである。
【0174】
幾つかの実施例において、採液管31は、内径が2.5mm~6mmとして設置されることができ、外径が3mm~8mmとして設置されることができ、管長が20mm~30mmとして設置されることができる。
【0175】
外筒体1の外径は、6mm~16mmとして設置されることができ、管支持フレーム32の長さは、20mm~50mmとして設置されることができ、かつ管支持フレーム32が円形管支持フレームである時に、その直径が5mm~20mmとして設置されることができる。
【0176】
また、外筒体1は、304ステンレス鋼から作成でき、針座4、管支持フレーム32及び柔らかいスリーブ8は、いずれもPP材料を使用して作成でき、採液管31は、PET材料を使用して作成でき、管栓33と環状位置制限部材37とは、共にゴムを使用して作成できる。
【0177】
幾つかの実施例において、穿刺針2の総長さは、35mmであり、或いは約35mmであり、針座4から外へ伸び出す伸び出し長さは、6mmであり、或いは約6mmであり、針座4から内へ伸び出す伸び出し長さは、15mmであり、或いは約15mmであり、針座4に位置する部分の長さは、14mmであり、或いは約14mmである。穿刺針2の外径は、0.5mm(25G)として設置される。穿刺針2の針先の傾斜角は、17°±2°として設置される。管栓33を設置した採液管31は、容積が8μL~310μLとして設置され、かつ採液管内の気圧範囲が8mmHg~40mmHgの間として設置される。
【0178】
幾つかの実施例において、本発明は、角膜からの房水収集方法を提供し、前記角膜からの房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針2の穿刺針外端を目の前房に刺し込むことと、
採液管アセンブリー3の後端を推進して採液管アセンブリー3における採液管31を穿刺針2の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓33を貫通して採液管31に進入することと、
前房の房水を眼圧と負圧との間の圧力差で穿刺針2を通過して採液管31に流れ込むことと、
前房から房水採取装置を引き出すことと、
外筒体1から採液管アセンブリー3を取り出すことと、を含む。
【0179】
幾つかの実施例において、採液管アセンブリー3の後端を推進するステップは、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリー3の後端を軽く押すことを含む。
【0180】
幾つかの実施例において、前房の房水が、眼圧と採液管31内の負圧との間の圧力差で穿刺針2を通して採液管31に流れ込むことは、1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続することができ、或いは約1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続することができる。
【0181】
幾つかの実施例において、外筒体1から採液管アセンブリー3を取り出すステップは、採液管アセンブリーに対して外力を印加しなく、或いは採液管アセンブリーに対いて印加する外力を停止し或いは減少し、採液管アセンブリーが回復することを許可することを含む。選択肢として、採液管アセンブリー3は、自然的に弾き出すことができ、外力を印加して専門に採液管アセンブリーを抜き出す必要がない。
【0182】
幾つかの実施例において、本発明は、被検者の目からの房水収集方法を提供し、前記被検者の目からの房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針2の穿刺針外端を目の前房に刺し込むこと(採液管31内の圧力が被検者の眼圧よりも低く)と、
採液管アセンブリー3の後端を推進して採液管アセンブリー3における採液管31を穿刺針2の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓33を貫通して採液管31に進入することと、
眼前房の房水を眼圧と負圧との間の圧力差で穿刺針2を通して採液管31に流れ込むことと、
前房から房水採取装置を引き出すことと、
外筒体1から採液管アセンブリー3を取り出すことと、を含む。
【0183】
幾つかの実施例において、採液管アセンブリー3の後端を推進するステップは、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリー3の後端を軽く押すことを含む。
【0184】
幾つかの実施例において、前房の房水が、眼圧と採液管31内の負圧との間の圧力差で穿刺針2を通して採液管31に流れ込むことは、1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続することができ、或いは約1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s、30s又はより長い時間持続することができる。
【0185】
幾つかの実施例において、外筒体1から採液管アセンブリー3を取り出すステップは、採液管アセンブリーに対して外力を印加しなく、或いは採液管アセンブリーに対して印加する外力を停止し或いは減少し、採液管アセンブリーが回復することを許可することを含む。選択肢として、採液管アセンブリー3は、自然的に弾き出すことができ、外力を印加して採液管アセンブリーを抜き出す必要がない。
【0186】
幾つかの実施例において、本発明は、被検者の目からの房水収集方法を提供し、前記被検者の目からの房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針2の穿刺針外端を目の前房に刺し込み、採液管31内の圧力が8~40mmHgの間にあり、かつ被検者の眼圧よりも低く、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリー3の後端を押して、採液管アセンブリー3における採液管31を穿刺針2の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓33を貫通して採液管31に進入し、
眼前房の房水が、眼圧と負圧との間の圧力差で穿刺針2を通して採液管31に流れ、このステップは、1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s又は30s持続することができ、或いは約1s、2s、3s、4s、5s、6s、7s、8s、9s、10s、11s、12s、13s、14s、15s、16s、17s、18s、19s、20s、21s、22s、23s、24s、25s、26s、27s、28s、29s又は30s持続することができ、
前房から房水採取装置を引き出し、
採液管アセンブリーに対して外力を印加することを停止し或いは減少し、採液管アセンブリーが回復することを許可し、及び
外筒体1から採液管アセンブリー3を取り出すことを含む。
【0187】
幾つかの実施例において、該方法は、さらに、採液管31内部の負圧を選択することをさらに含み、負圧が被検者の目の眼圧よりも低い。選択肢として、被検者の眼圧が7mmHg~50mmHgの間であり、例えば、7mmHg~10mmHg、10mmHg~20mmHg、20mmHg~30mmHg、30mmHg~40mmHg、40mmHg~50mmHgである。選択肢として、管栓33を設置した採液管31(即ち、負圧の採液管31)内の気圧範囲は、8mmHg~40mmHgの間として設置されることができ、例えば、8mmHg~10mmHg、10mmHg~15mmHg、15mmHg~20mmHg、20mmHg~25mmHg、25mmHg~30mmHg、30mmHg~35mmHg、35mmHg~40mmHgである。選択肢として、管栓33を設置した採液管31(即ち、負圧の採液管31)内の気圧範囲は、被検者の眼圧よりも約0.5mmHg、1mmHg、2mmHg、3mmHg、4mmHg、5mmHg、6mmHg、7mmHg、8mmHg、9mmHg、10mmHg低い。
【0188】
幾つかの実施例において、本発明は、上記の房水採取装置の組立方法を提供する。選択肢として、該組立方法は、負圧ボックスにおいて管栓33と採液管31を組み立てて、採液管キャビティ内に負圧を設置することを含む。選択肢として、負圧ボックスにおける負圧を調節して、異なる負圧値の採液管を取り付けることができる。例えば、上記の房水採取装置は、異なる型番を設定して異なる採液管の負圧値に対応することができる。被検者の眼圧に応じて、適合な採液管の負圧値を選択して安全かつより信頼性が高くなるように房水を採取することができる。
【0189】
以下、本発明に係る房水採取装置を採用した動物実験過程を展示し、それにより、より直観的に房水採取装置の技術効果を示す。
【0190】
1、実験目的
本発明に係る房水採取装置が安全性、精確性、便利性、操作効率が高いなどのメリットを有するか否かを評価する。
【0191】
2、実験動物及びグループ
この動物実験は、ニュージーランド白ウサギを実験動物とし、20匹の体重が2.1kg~2.6kgで、かつ目の異常がないニュージーランド白ウサギを対象とする。また、通常の25G 1mlツベルクリン注射器(メーカー・規格が表1を参照し、以下、「1ml注射器」と略称する)を対比例として採用する。
【0192】
実験では、ウサギを1:1割合でランダムに第1組及び第2組に分かれ、それぞれの組が10匹である。左右手による操作の前房穿刺術に対する影響を考慮し、第1組に、房水採取装置により右目の前房水を採取し、1ml注射器で左目の前房水を採取し、いずれも右手で穿刺操作を行う。第2組では、房水採取装置により左目の前房水を採取し、1ml注射器で右目の前房水を採取し、いずれも左手で穿刺操作を行う。
【0193】
また、本実験におけるすべての操作は、いずれも、豊富な前房穿刺術及び前房水採取経験を有する同一実験操作者により完了される。
【0194】
【0195】
4、穿刺操作及び術後評価
塩酸キシラジン注射液(陸眠寧)を筋肉内注射してウサギを麻酔し、かつ穿刺過程には、それを側臥させる。手術前5分間に一部を麻酔させ、両目に対して1回ベノキシネート塩酸塩点眼液(Benoxil)を点眼する。穿刺過程には、ウサギを側臥位にし、角膜縁から約1mm~2mmの角膜から穿刺し、針と虹彩平面とが平行するように保持し、水晶体前嚢を回避するように注意すべきである。
【0196】
片手により、房水採取装置を使用して、上記房水採取方法に従って前房穿刺及び前房水採取を行う。1ml注射器について、1つの手で1ml注射器を把持し、前房に刺し込み、その後に、もう1つの手でプランジャをゆっくりと引き出し、房水が次第に注射器に吸い込まれ、その後に房水をマイクロ遠心チューブに移動させる。
【0197】
この2つの操作の対比性を増加し、1ml注射器組と房水採取装置組の目標採取体積とが一致するように設定され、かつ共に50ulに設定される。実験では、秒時計により穿刺してから前房水収集完了までのすべての操作過程の時間を記録する。
【0198】
各組に対して採取した前房水の体積の測量及び算出方法は、以下の通りである。
【0199】
穿刺操作する前に、精密てんびんにより採液管31(房水採取装置の内部部材)又はマイクロ遠心チューブ(1ml注射器による房水採取方法に対応する)の正味の重量m1(mg)を測り、穿刺した後に前房水を含有する採液管31又はマイクロ遠心チューブの重量m2(mg)を測り、採取される前房水の重量がm=m2-m1(mg)である。房水の正味の重量m(mg)をその近似密度1.0mg/μlに割って、採取される前房水の体積(μl)が得られる。
【0200】
手術後、すぐに細隙灯で前房を評価し、かつSeidel実験により穿刺口箇所の房水の漏れ情況を検査する。術後7日に、さらに、細隙灯で前眼部を検査する。
【0201】
5、統計方法
統計分析は、SPSS22.0バージョン(IBM会社、米国)を採用する。T検定及びペアt検定は、それぞれ、独立変数及び対になった変数を比較する。P<0.05は、統計的差異があると認める。
【0202】
6、実験結果
6.1一般的な評価
20匹のニュージーランド白ウサギでは、第1組の一匹のウサギは、穿刺する時に意外の動作をし、第2組の一匹のウサギが麻酔時に死亡し、従って、18匹のウサギ(36個の目)に対して術後観察及び統計を行う。18匹のウサギは、術後7日に行為活動、食物摂取量が正常であり、精神状態がよく、明らかな目の充血、分泌物が多くなるなどの不良反応が見えない。
【0203】
6.2安全・有効性評価
36個の目は、採用される機器及び穿刺する時の操作する手の違いに応じて、以下の4つの下位組に分かれている。CR組:房水採取装置-右手による操作の組、CL組:房水採取装置-左手による操作の組、SR組:1ml注射器-右手による操作の組、SL組:1ml注射器-左手による操作の組。以下、前房水採取量、操作時間、前眼部検査、切開閉鎖情況などの点からそれぞれの下位組間の安全性及び有効性を評価する。
【0204】
6.2.1採取された前房水体積(aqueous humor volume)
【表2】
【0205】
各組に対して採取される前房水の体積は、表2及び
図29を参照する。ただし、CR又はcollector(R)が房水採取装置-右手による操作の組を示し、CL又はcollector(L)が房水採取装置-左手による操作の組を示し、SR又はsyringe(R)が1ml注射器-右手による操作の組を示し、SL又はsyringe(L)が1ml注射器-左手による操作の組を示す。
【0206】
CR組及びCL組の目標採取量(50ul)のばらつき絶対値(ADTV)は、それぞれ、3.43±3.27(範囲0.40~10.80)ul及び2.51±1.75(範囲0.20~5.00)μlである。
【0207】
SR組及びSL組の目標採取量(50ul)のばらつき絶対値(ADTV)は、それぞれ、35.11±18.70ul(範囲14.00~73.50)ul及び33.61±14.95(範囲13.20~65.80)μlの間である。
【0208】
2つの房水採取装置の下位組(CR及びCL組)のADTVは、2つの1ml注射器の下位組(SR及びSL組)よりも顕著に低い。しかし、房水採取装置の2つの下位組の間、1ml注射器の2つの下位組の間には、統計的な差異(P>0.05)がない。
【0209】
6.2.2 操作時間(operation time)
【表3】
【0210】
それぞれの下位組の操作時間が表3及び
図30を参照する。ただし、CR又はcollector(R)が房水採取装置-右手による操作の組を示し、CL又はcollector(L)が房水採取装置-左手による操作の組を示し、SR又はsyringe(R)が1ml注射器-右手による操作の組を示し、SL又はsyringe(L)が1ml注射器-左手による操作の組を示す。
【0211】
図30に示すように、房水採取装置を使用する2つの下位組の操作時間が1ml注射器の2つの下位組よりも短く、差異は統計的意義があり(P<0.01)、しかしながら、左手及び右手による操作の下位組の間は、統計的差異がない(P>0.05)。
【0212】
前房穿刺術後に、すぐ前眼部検査を行い、異なる程度の虹彩充血及び前房フレアが見えるが、術後一周に基本的に消失する(
図31を参照)。穿刺術後に、すぐSeidel実験を行って、すべての受検目の穿刺口閉鎖状態がよく、前房水滲漏が見えない(
図31を参照)。
【0213】
図31に示すように、ウサギに対して、前房を穿刺した後にすぐ前眼部検査を行い、両目の虹彩充血(A、F)及び前房フレア(B、G)が見える。Seidel実験によれば、穿刺口が前房水漏れ(C、H)を発生しない。虹彩充血(D、I)及び前房フレア(E、J)は、穿刺術後一周に完全に消失する。該ウサギの左目は、1ml注射器により房水採取(A~E)を行い、右目は、房水採取装置により房水採取(F~J)を行う。
【0214】
7、結論
従来の注射器及び液体移動管に基づく技術に比べて、本実験が採用された使い捨ての前房穿刺器(即ち、本発明の房水採取装置)は、多くの実質的なメリットを有する。
【0215】
1)片手で一連の簡単的な操作を行うことだけで、すべての前房穿刺及び前房水サンプリング過程を完了できる。2)初めて前房水の精確的なサンプリングを実現する。3)操作者は、サンプリング過程において、採取されるサンプルの体積を注意する必要がなく、注意力を集めて液体移動管へ印加する圧力、或いはプランジャを抜き出す力を微細に制御する必要がなく、すべての注意力を操作される目に集めることができる。4)操作過程には、もう1つの手で患者の頭部を安定させ、或いは支援的に眼球を固定することができる。これらの設計により、房水採取の安全性を大幅に向上し、患者の配合度に対する依頼度を低下し、細隙灯があって、或いは細隙灯がなくて外来診療で操作を完了する。5)前房水を採取した後に、サンプルを移動する必要がなく、それは、房水採取装置の採液管31自身がマイクロ遠心チューブであるからである。この機能により、移動過程にサンプルを損失することを回避し、操作効率を向上し、サンプルが汚染されることを回避する。
【0216】
すべての受検目には、いずれも房水漏れ及び前房崩れの情況が見えない。従来の研究と同様に、前房穿刺術後に、4つの下位組において、いずれも異なる程度の虹彩充血及び房水フレアが見えるが、1周間に消失する。以上の結果によれば、使い捨ての前房穿刺器と従来の注射器サンプリング方法は、共に非常に安全である。
【0217】
以上のように、この動物実験によれば、新型の使い捨ての前房穿刺装置は、片手で操作し、前房水を精確かつ所定の量採取することができ、従来の注射器による前房水サンプリング方法に比べて、より高い安全性及び精確性を有すると証明される。
【0218】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
軸方向両端に位置する穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられる外筒体と、
穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられる穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
管栓と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数がμ1であり、管栓と採液管の管口との間の静摩擦係数がμ2であり、かつμ1<μ2を満たし、
或いは、管栓は、外筒体の内周壁に間隔を隔て設置される。
【0219】
本発明の実施例において、管栓と外筒体の内周壁とは滑らかに接触するように形成する。
【0220】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、採液管アセンブリーが外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限するための揺れ防止構造を含む。
【0221】
本発明の実施例において、揺れ防止構造は、採液管アセンブリーの外周壁に形成される環状凹溝及び環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材を含み、環状位置制限部材の径方向外端は外筒体の内周壁に当接する。
【0222】
本発明の実施例において、環状位置制限部材はゴム輪である。
【0223】
本発明の実施例において、環状凹溝の凹溝側壁には、外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通する凹溝通気孔が形成され、外筒体キャビティは、管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に凹溝通気孔に連通する。
【0224】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、穿刺針を固定して取り付けるための針座を含み、針座の針座内端と穿刺針取付端とは、快速に挿入抜出可能に接続されるように形成する。
【0225】
本発明の実施例において、針座内端と穿刺針取付端との間は、ねじ挿入接続又は係止挿入接続を形成する。
【0226】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、外筒体キャビティの軸方向に沿って穿刺針内端と管栓を隔離するための刺通し防止隔離部材を含み、該刺通し防止隔離部材が着脱可能な部材である。
【0227】
本発明の実施例において、外筒体の周壁には隔離部材挿入溝が設けられ、外筒体キャビティは、穿刺針内端と管栓との間のキャビティ領域に隔離部材挿入溝に連通し、刺通し防止隔離部材は、隔離部材挿入溝を介してキャビティ領域内に挿入される。
【0228】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端を含む外筒体と、
穿刺針取付端に固定して取り付けられ、穿刺針取付端の軸方向両側から伸び出す穿刺針内端及び穿刺針外端を含む穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓と、を含む採液管アセンブリーと、を含み、
管栓と外筒体キャビティは、同軸設置され、かつ管栓の半径が外筒体の内周壁の半径よりも小さく、採液管アセンブリーの外周壁には、環状凹溝及び環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材が設けられ、環状位置制限部材の径方向外端が外筒体の内周壁に当接する。
【0229】
本発明の実施例において、管栓の径方向外端と外筒体の内周壁の径方向のピッチは、1mm以上である。
【0230】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、管支持フレームを含み、採液管は、管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、環状凹溝は、管支持フレームの外周壁に設けられている。
【0231】
本発明の実施例において、採液管と管支持フレームとの間は、ねじ接続又は係止接続を形成する。
【0232】
本発明の実施例において、環状凹溝の凹溝側壁には、外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通する凹溝通気孔が形成され、外筒体キャビティは、管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に凹溝通気孔に連通する。
【0233】
本発明の実施例において、環状位置制限部材は、弾性具である。
【0234】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、穿刺針を固定して取り付けるための針座を含み、針座の針座内端と穿刺針取付端とは、快速に挿入抜出可能に接続されるように形成する。
【0235】
本発明の実施例において、針座内端と穿刺針取付端との間は、ねじ挿入接続又は係止挿入接続を形成する。
【0236】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、外筒体キャビティの軸方向に沿って穿刺針内端と管栓を隔離するための刺通し防止隔離部材を含み、該刺通し防止隔離部材が着脱可能な部材である。
【0237】
本発明の実施例において、外筒体の周壁には隔離部材挿入溝が設けられ、外筒体キャビティは、穿刺針内端と管栓との間のキャビティ領域に隔離部材挿入溝に連通し、刺通し防止隔離部材は、隔離部材挿入溝を介してキャビティ領域内に挿入される。
【0238】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端を含む外筒体と、
穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられる穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
採液管アセンブリーの外周壁には、環状凹溝及び環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材が設けられ、環状位置制限部材の径方向外端は外筒体の内周壁に当接し、管栓の径方向外縁部と外筒体の内周壁との間には滑らかに接触し、かつ外筒体キャビティの延伸方向に沿って設置される管栓の排気通路が設けられ、外筒体キャビティは管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に管栓の排気通路に連通する。
【0239】
本発明の実施例において、管栓は、外筒体キャビティの軸方向に沿って延伸し、かつ管栓の周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の管栓の排気通路が設けられている。
【0240】
本発明の実施例において、管栓の外周壁には、管栓の排気通路である管栓排気凹溝が形成され、該管栓排気凹溝には、径方向外側に向ける凹溝開口が設けられている。
【0241】
本発明の実施例において、管栓の排気通路的通路周壁は、密閉周壁である。
【0242】
本発明の実施例において、管栓の排気通路の横断面は、半円形形状や、方形形状、弧状形状を呈している。
【0243】
本発明の実施例において、管栓は、採液管の管口をシールするための管栓中心部、及び管栓中心部の径方向外側に位置し、かつ管栓の排気通路が設けられる管栓外環部を含み、管栓外環部は、少なくとも一部が多孔性通気構造になるように形成される。
【0244】
本発明の実施例において、管栓の端部には、穿刺針内端が刺通すように案内するための刺通し案内孔が設けられ、穿刺針内端の外郭形状と刺通し案内孔の形状とは、相互にマッチングする。
【0245】
本発明の実施例において、採液管と外筒体の内周壁との間には、周壁排気隙間が設けられ、外筒体キャビティの管栓と穿刺針取付端の間のキャビティ領域、管栓の排気通路と周壁排気隙間は順に連通する。
【0246】
本発明の実施例において、穿刺針内端の外周壁には、穿刺針の中空部に連通する周壁出水孔が設けられている。
【0247】
本発明の実施例において、穿刺針内端には、さらに、中空部に軸方向に沿って連通する軸方向出水孔が設けられ、周壁出水孔の孔中心と軸方向出水孔の孔中心との軸方向のピッチは、3mm以下である。
【0248】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端を含む外筒体と、
穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられる穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管と、
外筒体キャビティ内に設けられ、かつ採液管の管口をシールするための管栓と、を含み、
管栓の径方向外縁部には、外筒体キャビティの延伸方向に沿って設置される管栓の排気通路が設けられ、該管栓の排気通路は外筒体キャビティの管栓と穿刺針取付端の間のキャビティ領域に連通する。
【0249】
本発明の実施例において、管栓は、外筒体キャビティの軸方向に延伸し、かつ管栓の周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の管栓の排気通路が設けられる。
【0250】
本発明の実施例において、管栓の外周壁には、管栓の排気通路である管栓排気凹溝が形成され、該管栓排気凹溝には、径方向外側に向ける凹溝開口が設けられている。
【0251】
本発明の実施例において、管栓の排気通路の通路周壁は、密閉周壁である。
【0252】
本発明の実施例において、管栓の排気通路の横断面は、半円形形状や、方形形状、弧状形状を呈している。
【0253】
本発明の実施例において、管栓は、採液管の管口をシールするための管栓中心部、及び管栓中心部の径方向外側に位置し、かつ管栓の排気通路が設けられる管栓外環部を含み、管栓外環部は、少なくとも一部が多孔性通気構造になるように形成される。
【0254】
本発明の実施例において、管栓の端部には、穿刺針内端が刺通すように案内するための刺通し案内孔が設けられ、穿刺針内端の外郭形状と刺通し案内孔の形状とは、相互にマッチングする。
【0255】
本発明の実施例において、採液管と外筒体の内周壁との間には、周壁排気隙間が設けられ、外筒体キャビティの管栓と穿刺針取付端の間のキャビティ領域、管栓の排気通路と周壁排気隙間は順に連通する。
【0256】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、外筒体、穿刺針及び採液管アセンブリーを含み、外筒体は、穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられ、穿刺針は、穿刺針取付端に挿入され、かつ穿刺針外端及び外筒体キャビティ内に挿入される穿刺針内端を含み、採液管アセンブリーは、採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ挿入抜出可能に移動する採液管及び外筒体キャビティ内の採液管の管口をシールするための管栓を含み、房水採取装置は、さらに、採液管アセンブリーが外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限するための揺れ防止構造を含む。
【0257】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、さらに、管支持フレームを含み、採液管の管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、揺れ防止構造は、管支持フレームの外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、管支持フレームの外周壁及び外筒体の内周壁に接続される。
【0258】
本発明の実施例において、採液管と管支持フレームとの間は、ねじ接続して固定され、或いは係止接続して固定される。
【0259】
本発明の実施例において、位置制限突起は、管支持フレームの外周壁に一体成形され、或いは、採液管アセンブリーは、管支持フレームの外周壁に被覆される管スリーブ部材を含み、位置制限突起は管スリーブ部材の外周壁に設けられている。
【0260】
本発明の実施例において、管スリーブ部材は、弾性管スリーブ部材である。
【0261】
本発明の実施例において、揺れ防止構造は、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の位置制限突起を含み、
或いは、揺れ防止構造は、周方向に沿って連続的に延伸して成形される位置制限突起を含み、位置制限突起と管支持フレームの外周壁との間又は位置制限突起と外筒体の内周壁との間には排気隙間を形成している。
【0262】
本発明の実施例において、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の位置制限突起は、いずれも凸点状を呈している。
【0263】
本発明の実施例において、周方向に沿って連続的に延伸して成形される位置制限突起は、波形状又は斜歯状を呈している。
【0264】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられる外筒体と、
穿刺針取付端に挿入され、かつ穿刺針外端及び外筒体キャビティ内に伸び込む穿刺針内端を含む穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入抜出移動可能に挿入され、かつ採液管及び外筒体キャビティ内の採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
採液管アセンブリーと外筒体の内周壁との間は、通気構造を形成し、該通気構造は、外筒体キャビティの穿刺針内端と管栓との間のキャビティ領域に連通し、房水採取装置は、さらに、採液管アセンブリーが径方向に沿って変位することを制限し、かつ採液管アセンブリーと外筒体の内周壁との間に接触ダンピングを形成するための位置制限緩衝構造を含む。
【0265】
本発明の実施例において、位置制限緩衝構造は、採液管アセンブリーの外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、採液管アセンブリーの外周壁及び外筒体の内周壁に接続される。
【0266】
本発明の実施例において、位置制限緩衝構造は、採液管アセンブリーの管長方向に沿って順に間隔を隔て設置され、或いは管長方向に沿って連続的に延伸する位置制限突起を含み、位置制限突起の管長方向に沿った総スパン長は、採液管の管長の半分以上である。
【0267】
本発明の実施例において、位置制限突起は、採液管の外周壁に一体成形され、或いは、採液管アセンブリーは、採液管の外周壁に被覆される管スリーブ部材を含み、位置制限突起は、管スリーブ部材の外周壁に設けられている。
【0268】
本発明の実施例において、管スリーブ部材は、弾性管スリーブ部材である。
【0269】
本発明の実施例において、位置制限緩衝構造は、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の位置制限突起を含み、複数の位置制限突起の間の隙間は、通気構造になるように形成し、
或いは、位置制限緩衝構造は、周方向に沿って連続的に延伸して成形される位置制限突起を含み、位置制限突起と採液管アセンブリーの外周壁との間又は位置制限突起と外筒体の内周壁との間は、通気構造である排気隙間を形成する。
【0270】
本発明の実施例において、周方向に沿って順に間隔を隔て配列される複数の位置制限突起は、いずれも凸点状を呈している。
【0271】
本発明の実施例において、周方向に沿って連続的に延伸して成形される位置制限突起は、波形状又は斜歯状を呈している。
【0272】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、さらに、採液管を固定して取り付けるための管支持フレームを含み、該管支持フレームの外周壁と外筒体の内周壁との間には、位置制限緩衝構造を形成している。
【0273】
本発明の実施例において、採液管と管支持フレームとの間は、ねじ接続して固定され、或いは係止接続して固定される。
【0274】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
軸方向両端に位置する穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられる外筒体と、
穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられている穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び外筒体キャビティ内に設けられて採液管の管口をシールするための管栓を含む採液管アセンブリーと、を含み、
管栓と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数がμ1であり、管栓と採液管の管口との間の静摩擦係数がμ2であり、かつμ1<μ2を満たし、
或いは、管栓は、外筒体の内周壁に間隔を隔て設置される。
【0275】
本発明の実施例において、管栓と外筒体の内周壁とは滑らかに接触するように形成する。
【0276】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、採液管アセンブリーが外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限するための揺れ防止構造を含む。
【0277】
本発明の実施例において、揺れ防止構造は、採液管アセンブリーの外周壁に形成される環状凹溝及び環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材を含み、環状位置制限部材の径方向外端は外筒体の内周壁に当接する。
【0278】
本発明の実施例において、環状凹溝の凹溝側壁には、外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通する凹溝通気孔が形成され、外筒体キャビティは、管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に凹溝通気孔に連通する。
【0279】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、管支持フレームを含み、採液管は、管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、環状凹溝は、管支持フレームの外周壁に設けられている。
【0280】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、さらに、管支持フレームを含み、採液管は、管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、揺れ防止構造は、管支持フレームの外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、管支持フレームの外周壁及び外筒体の内周壁に接続される。
【0281】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、穿刺針を固定して取り付けるための針座を含み、針座の針座内端と穿刺針取付端とは、快速に挿入抜出可能に接続されるように形成する。
【0282】
本発明の実施例において、房水採取装置は、外筒体キャビティの軸方向に沿って穿刺針内端と管栓を隔離するための刺通し防止隔離部材を含み、該刺通し防止隔離部材は、着脱可能な部材である。
【0283】
本発明の実施例において、外筒体の周壁には隔離部材挿入溝が設けられ、外筒体キャビティは、穿刺針内端と管栓との間のキャビティ領域に隔離部材挿入溝に連通し、刺通し防止隔離部材は、隔離部材挿入溝を介してキャビティ領域内に挿入される。
【0284】
本発明の実施例において、角膜からの房水収集方法を提供し、前記角膜からの房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針の穿刺針外端を目の前房に刺し込むことと、
採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することと、
前房の房水を眼圧と採液管との間の圧力差で穿刺針を通過して採液管に流れ込むことと、
前房から房水採取装置を引き出すことと、
外筒体から採液管アセンブリーを取り出すことと、を含む。
【0285】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することが、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリーの後端を軽く押すことを含む。
【0286】
本発明の実施例において、被検者の目から房水収集方法を提供し、前記被検者の目から房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針の穿刺針外端を目の前房に刺し込むこと(採液管内の圧力が被検者の眼圧よりも低く)と、
採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することと、
眼前房の房水を眼圧と負圧との間の圧力差で穿刺針を通過して採液管に流れ込むことと、
前房から房水採取装置を引き出すことと、
外筒体から採液管アセンブリーを取り出すことと、を含む。
【0287】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することが、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリーの後端を軽く押すことを含む。
【0288】
本発明の実施例において、前記方法は、採液管内部の負圧を選択することをさらに含み、負圧が被検者の目の眼圧よりも低い。
【0289】
本発明の実施例において、試薬ホルダーを提供し、前記試薬ホルダーは、ホルダー本体とホルダー本体に設けられた機能ステーションを含み、機能ステーションは、液体収容管挿入孔と弾性部材を含み、弾性部材は、液体収容管挿入孔には液体収容管が挿入された場合には、液体収容管に対して弾性作用して、液体収容管を液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができるように設置される。
【0290】
本発明の実施例において、機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、機能ステーション外側スリーブは、液体収容管挿入孔の内周壁から孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、弾性部材は、機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに位置している。
【0291】
本発明の実施例において、弾性部材は、ばね機構又は弾性媒体である。
【0292】
本発明の実施例において、ばね機構は、スリーブ内部キャビティの底部に位置し、かつ孔の中心軸線方向に沿って弾性移動可能であり、ばね機構の弾性移動中に、ばね機構の外周部は、少なくとも一部がスリーブ内部キャビティの内周壁に貼り合わせて滑る。
【0293】
本発明の実施例において、弾性部材は、スリーブ内部キャビティの底部に位置し、弾性部材の頂部中心には、液体収容管の底部を支持するための支持凹部が形成されている。
【0294】
本発明の実施例において、試薬ホルダーは、条形ホルダーである。
【0295】
本発明の実施例において、機能ステーションは、サンプルステーション、試薬ステーション、測光ステーション、反応ステーション又は予備ステーションを含む。
【0296】
本発明の実施例において、検出装置アセンブリーを提供し、前記検出装置アセンブリーは、検出装置、液体収容管及び請求項1~7のいずれか一項に記載の試薬ホルダーを含み、液体収容管は、液体収容管挿入孔に着脱可能に挿入され、検出装置は、採液装置を含み、採液装置は、液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するように設置される。
【0297】
本発明の実施例において、検出装置は、採液装置が剛性衝突を受ける時に停止するように設置される。
【0298】
本発明の実施例において、機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、機能ステーション外側スリーブは、液体収容管挿入孔の内周壁から孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、液体収容管の底部外郭は、逆円錐形を呈し、液体収容管は、液体収容管挿入孔を貫通して機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに挿入され、かつ液体収容管の先端は、液体収容管挿入孔の孔口よりも以下であり、液体収容管の管口の外径はスリーブ内部キャビティの内径と同じである。
【0299】
本発明の実施例において、検出装置アセンブリーを提供し、前記検出装置アセンブリーは、
ホルダー本体とホルダー本体に設けられた機能ステーションが設けられ、機能ステーションが液体収容管挿入孔と弾性部材を含む試薬ホルダーと、
液体収容管挿入孔内に着脱可能に挿入され、弾性部材の弾性作用を受けて液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動可能である液体収容管と、
液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するための採液針が設けられ、採液針の外端面が傾斜端面に形成し、かつ傾斜端面には採液口が形成される検出装置と、を含む。
【0300】
本発明の実施例において、採液針は、直線に延伸し、かつ相互に接続される針幹部及び針頭部を含み、針頭部の外端には採液口が形成され、針幹部の針幹部中心軸線と採液口の採液口中心軸線とは交差する。
【0301】
本発明の実施例において、針幹部中心軸線と採液口中心軸線とが交差して形成する鋭角夾角は、αであり、かつαが0<α≦0.1°を満たす。
【0302】
本発明の実施例において、傾斜端面は、曲面又は平面である。
【0303】
本発明の実施例において、液体収容管のキャビティ内底壁は、平面壁又は曲面壁である。
【0304】
本発明の実施例において、検出装置は、採液針が剛性衝突を受ける時に停止するように設置される。
【0305】
本発明の実施例において、機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、機能ステーション外側スリーブは、液体収容管挿入孔の内周壁から孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、弾性部材は、機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに位置する。
【0306】
本発明の実施例において、弾性部材は、ばね機構又は弾性媒体である。
【0307】
本発明の実施例において、弾性部材は、スリーブ内部キャビティの底部に位置し、弾性部材の頂部中心には、液体収容管の底部を支持するための支持凹部が形成され、液体収容管の底部外郭は、逆円錐形を呈し、支持凹部の形状が液体収容管の底部外郭にマッチングする。
【0308】
本発明の実施例において、機能ステーションは、サンプルステーション、試薬ステーション、測光ステーション、反応ステーション又は予備ステーションである。
【0309】
本発明の実施例において、試薬ホルダーを提供し、前記試薬ホルダーは、ホルダー本体とホルダー本体に設けられた機能ステーションを含み、機能ステーションは、液体収容管挿入孔と弾性部材を含み、弾性部材は、液体収容管挿入孔内には液体収容管が挿入された場合には、液体収容管に対して弾性作用して、液体収容管を液体収容管挿入孔の孔の中心軸線方向に沿って弾性移動させることができるように設置される。
【0310】
本発明の実施例において、機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、機能ステーション外側スリーブは、液体収容管挿入孔の内周壁から孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、弾性部材は、機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに位置している。
【0311】
本発明の実施例において、弾性部材は、ばね機構又は弾性媒体である。
【0312】
本発明の実施例において、ばね機構は、スリーブ内部キャビティの底部に位置し、かつ孔の中心軸線方向に沿って弾性移動可能であり、ばね機構の弾性移動中に、ばね機構の外周部は、少なくとも一部がスリーブ内部キャビティの内周壁に貼り合わせて滑る。
【0313】
本発明の実施例において、試薬ホルダーは、さらに、液体収容管挿入孔内に着脱可能に挿入される変換ホルダーを含み、変換ホルダーは、上下接続される支持スリーブ部と延伸スリーブ部を含み、支持スリーブ部のスリーブキャビティと延伸スリーブ部のスリーブキャビティとは、上下連通され、かつ共同に変換挿入キャビティになるように形成され、変換挿入キャビティは、液体収容管が着脱可能に挿入される。
【0314】
本発明の実施例において、機能ステーションは、サンプルステーション、試薬ステーション、測光ステーション、反応ステーション又は予備ステーションを含む。
【0315】
本発明の実施例において、検出装置アセンブリーを提供し、前記検出装置アセンブリーは、検出装置、液体収容管及び上記の試薬ホルダーを含み、液体収容管は、液体収容管挿入孔内に着脱可能に挿入され、検出装置は、採液装置を含み、採液装置は、液体収容管のキャビティ内伸び込んで液体を採取するように設置される。
【0316】
本発明の実施例において、検出装置は、採液装置が剛性衝突を受ける時に停止するように設置される。
【0317】
本発明の実施例において、機能ステーションは、さらに、機能ステーション外側スリーブを含み、機能ステーション外側スリーブは、液体収容管挿入孔の内周壁から孔の中心軸線方向に沿って下へ伸び出し、液体収容管の底部外郭は、逆円錐形を呈し、液体収容管は、液体収容管挿入孔を貫通して機能ステーション外側スリーブのスリーブ内部キャビティに挿入され、かつ液体収容管の先端は、液体収容管挿入孔の孔口よりも以下であり、液体収容管の管口の外径は、スリーブ内部キャビティの内径と同じである。
【0318】
本発明の実施例において、採液装置は、液体収容管のキャビティ内に伸び込んで液体を採取するための採液針が設けられ、採液針の外端面は、傾斜端面に形成し、かつ傾斜端面には採液口が形成されている。
【0319】
本発明の実施例において、房水採取装置を提供し、前記房水採取装置は、
軸方向両端に位置する穿刺針取付端及び採液管取付端が設けられる外筒体と、
穿刺針取付端に固定して取り付けられ、かつ外筒体キャビティ内に位置する穿刺針内端及び外筒体キャビティ外に位置する穿刺針外端が設けられる穿刺針と、
採液管取付端から外筒体キャビティ内に挿入され、かつ軸方向に沿って挿入抜出可能に移動する採液管及び外筒体キャビティ内に設けられてシール採液管の管口をシールするための管栓と、を含む採液管アセンブリーと、を含み、
管栓と外筒体の内周壁との間の静摩擦係数がμ1であり、管栓と採液管の管口との間の静摩擦係数がμ2であり、かつμ1<μ2を満たし、
或いは、管栓は、外筒体の内周壁に間隔を隔て設置される。
【0320】
本発明の実施例において、管栓と外筒体の内周壁とは滑らかに接触するように形成する。
【0321】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、採液管アセンブリーが外筒体キャビティの径方向に沿って変位することを制限するための揺れ防止構造を含む。
【0322】
本発明の実施例において、揺れ防止構造は、採液管アセンブリーの外周壁に形成される環状凹溝および環状凹溝を取り囲んで設置される環状位置制限部材を含み、環状位置制限部材の径方向外端は外筒体の内周壁に当接する。
【0323】
本発明の実施例において、環状凹溝の凹溝側壁には、外筒体キャビティの軸方向に沿って貫通する凹溝通気孔が形成され、外筒体キャビティは、管栓と穿刺針取付端との間のキャビティ領域に凹溝通気孔に連通する。
【0324】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、管支持フレームを含み、採液管は、管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、環状凹溝は、管支持フレームの外周壁に設けられている。
【0325】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーは、さらに、管支持フレームを含み、採液管は、管支持フレームの管支持フレーム内部キャビティに挿入され、揺れ防止構造は、管支持フレームの外周壁又は外筒体の内周壁から突起する位置制限突起を含み、該位置制限突起の径方向両端は、それぞれ、管支持フレームの外周壁及び外筒体の内周壁に接続される。
【0326】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、穿刺針を固定して取り付けるための針座を含み、針座の針座内端と穿刺針取付端とは、快速に挿入抜出可能に接続されるように形成する。
【0327】
本発明の実施例において、房水採取装置は、さらに、外筒体キャビティの軸方向に沿って穿刺針内端と管栓を隔離するための刺通し防止隔離部材を含み、該刺通し防止隔離部材が着脱可能な部材である。
【0328】
本発明の実施例において、外筒体の周壁には隔離部材挿入溝が設けられ、外筒体キャビティは、穿刺針内端と管栓との間のキャビティ領域に隔離部材挿入溝に連通し、刺通し防止隔離部材は、隔離部材挿入溝を介してキャビティ領域内に挿入される。
【0329】
本発明の実施例において、角膜からの房水収集方法を提供し、前記角膜からの房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針の穿刺針外端を目の前房に刺し込むことと、
採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することと、
前房の房水を眼圧と採液管との間の圧力差で穿刺針を通過して採液管に流れ込むことと、
前房から房水採取装置を引き出すことと、
外筒体から採液管アセンブリーを取り出すことと、を含む。
【0330】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することが、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリーの後端を軽く押すことを含む。
【0331】
本発明の実施例において、被検者の目からの房水収集方法を提供し、前記被検者の目からの房水収集方法は、
上記の房水採取装置の穿刺針の穿刺針外端を目の前房に刺し込むこと(採液管内の圧力が被検者の眼圧よりも低く)と、
採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することと、
眼前房の房水を眼圧と負圧との間の圧力差で穿刺針を通過して採液管に流れ込むことと、
前房から房水採取装置を引き出すことと、
外筒体から採液管アセンブリーを取り出すことと、を含む。
【0332】
本発明の実施例において、採液管アセンブリーの後端を推進して採液管アセンブリーにおける採液管を穿刺針の穿刺針内端へ移動させることにより、穿刺針内端が管栓を貫通して採液管に進入することが、
片手で房水採取装置を把持し、かつ人差し指で採液管アセンブリーの後端を軽く押すことを含む。
【0333】
本発明の実施例において、前記方法は、採液管内部の負圧を選択することをさらに含み、負圧が被検者の目の眼圧よりも低い。
【0334】
以上、図面を組み合わせて本発明の実施例の好ましい実施形態を説明したが、本発明の実施例は、上記実施形態における具体的な詳細に限定されず、本発明の実施例の技術的構想を逸脱しない範囲に、本発明の実施例の技術案に対して、複数の簡単な変形を行うことができ、これらの簡単的な変形はいずれも本発明の実施例の保護範囲に含まれる。
【0335】
なお、上記具体的な実施形態において説明した各具体的な技術的特徴は、矛盾しない場合では、いずれかの適当な方式で組み合わせることができ、必要ではない重複を回避するために、本発明の実施例は、各種の組み合わせ可能な方式を別途に説明することがしない。
【0336】
また、本発明の実施例の各種の異なる実施形態間は、任意に組み合わせることができ、本発明実施例の構想を違反しない限り、それは、同様に本発明の実施例に開示された内容としてみなすべきである。
【符号の説明】
【0337】
1:外筒体
2:穿刺針
3:採液管アセンブリー
4:針座
5:刺通し防止隔離部材
6:位置制限突起
7:針カバー
8:柔らかいスリーブ
9:試薬ホルダー
10:検出装置
11:隔離部材挿入溝
21:周壁出水孔
22:軸方向出水孔
31:採液管
32:管支持フレーム
33:管栓
34:管スリーブ部材
35:環状凹溝
36:凹溝通気孔
37:環状位置制限部材
311:採液管係合溝
321:管支持フレームスナップ
322:管支持フレームスナップ用ボタン
331:管栓の排気通路
332:刺通し案内孔
91:液体収容管挿入孔
92:機能ステーション外側スリーブ
93:ばね機構
94:左アンカ板
95:サンプルステーション
96:希釈ステーション
97:洗浄ステーション
98:試薬ステーション
99:測光ステーション
910:反応ステーション
911:基質ステーション
912:予備ステーション
913:右アンカ板
914:変換ホルダー
101:ケース
102:反応キャビン
103:キャビンドア
104:採液針
105:試薬ホルダーステーション
106:液体収容管
93a:支持凹部
914a:支持スリーブ部
914b:延伸スリーブ部
104a:傾斜端面
104b:針幹部中心軸線
104c:採液口中心軸線。