(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-25
(45)【発行日】2023-09-04
(54)【発明の名称】ヘッドマッサージャー
(51)【国際特許分類】
A61H 23/02 20060101AFI20230828BHJP
【FI】
A61H23/02 370
(21)【出願番号】P 2022527067
(86)(22)【出願日】2021-04-29
(86)【国際出願番号】 CN2021091020
(87)【国際公開番号】W WO2022077897
(87)【国際公開日】2022-04-21
【審査請求日】2022-05-09
(31)【優先権主張番号】202011108400.6
(32)【優先日】2020-10-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522182127
【氏名又は名称】合肥和正医▲リィアォ▼科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Hefei Hezheng Medical Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】#501, A Building, Anhui Youth E-commerce Industry Park, No.88 Lanzhou Road, Baohe District, Hefei, Anhui 230000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】▲ハン▼ 志▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ハン▼ 勇▲ウェイ▼
【審査官】山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1713448(KR,B1)
【文献】特開2012-005819(JP,A)
【文献】中国実用新案第2693276(CN,Y)
【文献】米国特許出願公開第2016/0008219(US,A1)
【文献】特開2008-126058(JP,A)
【文献】特開2015-205040(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基
座アセンブリ及び第1のマッサージアセンブリを備えるヘッドマッサージャーであって、
第1のマッサージアセンブリは、複数の第1のマッサージ手段を備え、第1のマッサージ手段は、第1の接続部(11)及び第1のマッサージ部(12)を有し、第1の接続部(11)の一端は基座アセンブリの側端に固定され、他端は第1のマッサージ部(12)に結合され、第1のマッサージ部(12)内には第1の振動源(2)が実装され、複数の第1のマッサージ手段は基座アセンブリの中軸線に対して環状に配列され、頭部が複数の第1の接続部(11)の間に位置するとき、複数の第1のマッサージ部(12)は頭部に密着
し、第1の接続部(11)の1つの曲面は頭部に密着する、
ヘッドマッサージャー。
【請求項2】
前記基
座アセンブリは、上筐体(31)及び下筐体(32)からなるケース及び第2のマッサージアセンブリを備え、第2のマッサージアセンブリは、複数の第2のマッサージ手段を有し、第2のマッサージ手段は、第2のマッサージ部(41)及び第2のマッサージ部(41)に結合される第2の接続部(42)を有し、第2のマッサージ部(41)内には第2の振動源が実装され、下筐体(32)は複数の通孔を有し、第2の接続部(42)はケース内に実装固定され、且つ第2のマッサージ部(41)はケース内から延伸し、頭部が複数の第1の接続部(11)の間に位置するとき、第2のマッサージ部(41)は頭頂部に密着する、
請求項1に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項3】
第1の接続部(11)は、ホース(111)及び支持ロッド(112)を備え、ホース(111)は支持ロッド(112)に取り付け
られる、
請求項1に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項4】
支持ロッド(112)には溝体(1121)が設けられる、
請求項
3に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項5】
支持ロッド(112)は弾性材料からなる、
請求項
3に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項6】
第2のマッサージ手段は軟体材料からなる、
請求項
2に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項7】
第1のマッサージ部(12)は、頭部に向けて傾斜するマッサージ面(121)を有し、マッサージ面(121)と基座アセンブリの中軸線の傾斜角の範囲は5~10度である、
請求項1に記載のヘッドマッサージャー。
【請求項8】
複数の第1の振動源(2)と電気的に接続され、複数の第1の振動源(2)の独立した作動を制御する、基座アセンブリに固定された制御アセンブリを更に備える、
請求項1に記載のヘッドマッサージャー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はマッサージャー機器の分野に属し、ヘッドマッサージャーに関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドマッサージは、大脳の血液循環を促進し、細胞の活力と脳神経を活性化し、大脳皮質の機能を調節するのに有利であり、疲労感を取り除き、めまい、頭痛、不眠症等の症状に一定の緩和効果をもたらし、全身の正常な循環に有利である。従来のヘッドマッサージャーの多くは、共通のマスターバイブレーターを使用してすべてのマッサージ爪を作動させるものであり、各マッサージ爪は独立して振動することができないため、共鳴効果が発生し、人々にめまいやその他の不快感を感じさせ、マッサージ効果は理想的ではなかった。
【0003】
背景技術に存在する技術的課題を解決するために、本願は、ヘッドマッサージャーを提示する。
【0004】
本願が提示するヘッドマッサージャーは、頭部マッサージに用い、基座アセンブリ及び第1のマッサージアセンブリを備え、第1のマッサージアセンブリは、複数の第1のマッサージ手段を備え、第1のマッサージ手段は第1の接続部及び第1のマッサージ部を有し、第1の接続部の一端は基座アセンブリの側端に固定され、他端は第1のマッサージ部に結合し、第1のマッサージ部内には第1の振動源が実装され、複数の第1のマッサージ手段は基座アセンブリの中軸線に対して環状に配列され、頭部が複数の第1の接続部の間に位置するとき、複数の第1のマッサージ部は頭部に密着する。
【0005】
ここで、頭部が複数の第1の接続部の間に位置するとき、第1の接続部の1つの曲面は頭部に密着する。
【0006】
ここで、前記基座アセンブリは、上筐体及び下筐体からなるケース及び第2のマッサージアセンブリを備え、第2のマッサージアセンブリは、複数の第2のマッサージ手段を備え、第2のマッサージ手段は、第2のマッサージ部及び第2のマッサージ部に結合する第2の接続部を有し、第2のマッサージ部内には第2の振動源が実装され、下筐体上は複数の通孔を有し、第2の接続部はケース内に実装固定され、且つ第2のマッサージ部はケース内から延伸し、頭部が複数の第1の接続部の間に位置するとき、第2のマッサージ部は頭頂部に密着する。
【0007】
ここで、第1の接続部はホース及び支持ロッドを備え、支持ロッドには溝体が設けられ、ホースは支持ロッド上に取り付けられる。
【0008】
ここで、支持ロッドは弾性材料からなる。
【0009】
ここで、第2のマッサージ手段は軟体材料からなる。
【0010】
ここで、第1のマッサージ部は頭部に向けて傾斜するマッサージ面を有し、マッサージ面と基座アセンブリの中軸線の傾斜角の範囲は5~10度である。
【0011】
ここで、基座アセンブリに固定された制御アセンブリをさらに備え、制御アセンブリは複数の第1の振動源と電気的に接続され、複数の第1の振動源の独立した作動を制御する。
【0012】
本願が提示するヘッドマッサージャーにおいて、各第1のマッサージ部はいずれも駆動に用いる独立した第1の振動源を有し、且つ作動状態においては互いに影響せず、複数の第1のマッサージ部の協働作動により頭部に対する充分なマッサージ効果を達成することができる。各第1のマッサージ部の振動の強さ、マッサージのリズムは調節することができ、マッサージに対して異なる敏感さを有する使用者に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本願が提示するヘッドマッサージャーの構造概略図である。
【
図2】
図2は、本願が提示する第1のマッサージ手段の構造概略図である。
【
図3】
図3は、本願が提示する第1のマッサージ手段の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1~3に示されるように、
図1は、本願が提示するヘッドマッサージャーの構造概略図である。
図2は、本願が提示する第1のマッサージ手段の構造概略図である。
図3は、本願が提示する第1のマッサージ手段の断面図である。
【0015】
図1~2を参照すると、本願は、基
座アセンブリ及び第1のマッサージアセンブリを備えることを特徴とする、頭部マッサージに用いるヘッドマッサージャーを提示する。
【0016】
第1のマッサージアセンブリは、若干の第1のマッサージ手段を備え、第1のマッサージ手段は、第1の接続部11及び第1のマッサージ部12を有し、第1の接続部11の一端は基座アセンブリの側端に固定され、他端は第1のマッサージ部12に結合され、第1のマッサージ部12内には第1の振動源2が実装され、複数の第1のマッサージ手段は基座アセンブリの中軸線に対して環状に配列され、頭部が複数の第1の接続部11の間に位置するとき、複数の第1のマッサージ部12は頭部に密着する。
【0017】
本実施例のヘッドマッサージャーは、作動過程において、使用者が前記ヘッドマッサージャーを頭部に被せたとき、頭部は複数の第1の接続部11の間に位置し、複数の第1のマッサージ部12は頭部に密着し、第1の振動源2は、第1のマッサージ部12を駆動して頭部を振動マッサージし、複数の第1のマッサージ部12は、頭部を同時に振動マッサージし、各第1のマッサージ部12はいずれも駆動に用いる独立した第1の振動源2を有し、且つ作動状態においては互いに影響せず、複数の第1のマッサージ部12の協働作動により頭部に対する充分なマッサージ効果を達成することができる。第1の振動源2の振動の強さは調節することができ、マッサージに対して異なる敏感さを有する使用者に適用することができる。
【0018】
本実施例において、各第1のマッサージ部12はいずれも駆動に用いる独立した第1の振動源2を有し、且つ作動状態においては互いに影響せず、複数の第1のマッサージ部12の協働作動により頭部に対する充分なマッサージ効果を達成することができる。各第1のマッサージ部12の振動の強さ、マッサージのリズムは調節することができ、マッサージに対して異なる敏感さを有する使用者に適用することができる。
【0019】
具体的実施形態において、頭部が複数の第1の接続部11の間に位置するとき、第1の接続部11の1つの曲面は頭部に密着し、第1の接続部11が使用者の頭部に密着し、ヘッドマッサージャーの安定した作動状態を確保すると同時に、使用者に対するマッサージ効果を高めることができる。
【0020】
基座アセンブリは、上筐体31及び下筐体32からなるケース及び第2のマッサージアセンブリを備え、第2のマッサージアセンブリは、若干の第2のマッサージ手段を有し、第2のマッサージ手段は、第2のマッサージ部41及び第2のマッサージ部41に結合される第2の接続部42を有し、第2のマッサージ部41内には第2の振動源が実装され、下筐体32は若干の通孔を有し、第2の接続部42はケース内に実装固定され、且つ第2のマッサージ部41はケース内から延伸し、頭部が複数の第1の接続部11の間に位置するとき、第2のマッサージ部41は頭頂部に密着し、複数の第2の振動源は、複数の第2のマッサージ部41を駆動して、使用者の頭頂部をマッサージすることができる。同時に、複数の第2のマッサージ部41が複数の第1のマッサージ部12と協働して同時に使用者にマッサージを行うとき、複数の第2のマッサージ部41の振動は、複数の第1のマッサージ部12の上下作動と協働して、より好ましいマッサージ効果を達成する。
【0021】
その他の具体的実施形態において、第1の接続部11はホース111及び支持ロッド112を備え、支持ロッド112上には溝体1121が設けられ、ホース111は支持ロッド112に設けられて、リードを溝体1121中に取り付け、リードを固定することができ、且つ第1のマッサージ手段が作動する場合において、ホース111が頭部に密着するとき、頭部に対して減振作用を奏する。
【0022】
支持ロッド112は弾性材料からなり、任意の頭形及び頭部サイズの使用者に適用することができ、同時に減震の作用も奏する。
【0023】
第2のマッサージ手段は軟体材料からなり、複数の第2のマッサージ部41は、頭部を同時にマッサージするとき、緩衝を形成し、剛性振動を発生しないので、好ましいマッサージ効果を確保することができる。
【0024】
第1のマッサージ部12は頭部に向けて傾斜するマッサージ面121を有し、マッサージ面121と基座アセンブリの中軸線の傾斜角の範囲は5~10度であり、第1のマッサージ手段が作動するとき、第1のマッサージ部12と頭部の接触は面接触であり、頭部に向けて傾斜するマッサージ面121は頭部と緊密に密着することができ、第1のマッサージ部12と頭部が接触することによる不快さを軽減し、マッサージ効果をより好ましいものとすることができる。更に好ましくは、傾斜角が7.5度であるとき、マッサージ効果は最も好ましい。
【0025】
本実施例のヘッドマッサージャーは、基座アセンブリに固定された制御アセンブリを更に備え、制御アセンブリは複数の第1の振動源2と電気的に接続され、複数の第1の振動源2の独立した作動を制御し、使用者の使用の必要性に応じて、マッサージを必要とする部位の第1の振動源2を駆動して、対応する位置の第1のマッサージ部12を作動させる。
【0026】
以上の記載は、本願の好ましい具体的実施形態に過ぎず、本願の保護範囲を限定するものではなく、当業者が、本願が開示する技術範囲において、本願の技術的試案及び発明の構想に基づき、同等の置換又は改変は、いずれも本願の保護範囲に含まれる。