(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びこれを備えた皮膚美容治療用ハンドピース
(51)【国際特許分類】
A61N 1/06 20060101AFI20230829BHJP
【FI】
A61N1/06
(21)【出願番号】P 2022548557
(86)(22)【出願日】2020-02-11
(86)【国際出願番号】 KR2020001880
(87)【国際公開番号】W WO2021162136
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-08-23
(73)【特許権者】
【識別番号】519061860
【氏名又は名称】クラッシーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー、ソク ジョー
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】特表2006-521178(JP,A)
【文献】特開2006-204767(JP,A)
【文献】特開2012-165819(JP,A)
【文献】特開平04-212378(JP,A)
【文献】特開2019-000212(JP,A)
【文献】特開2017-164469(JP,A)
【文献】実開昭63-111159(JP,U)
【文献】特表2015-533311(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61N 1/00- 1/39
A61B 18/12-18/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カートリッジケーシングと、
前記カートリッジケーシングの一面に位置し、皮膚に接触して皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体と、を含み、
前記カートリッジケーシングは、
前記RF電極体が一面に位置する第1ケーシング部と、
前記第1ケーシング部がチルト可能に連結される第2ケーシング部と、を含む、皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項2】
前記第1ケーシング部と前記第2ケーシング部とを連結して前記第1ケーシング部が360度の半径で自由にチルトされるようにするボールジョイント部をさらに含む、請求項1に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項3】
一端部側が前記第1ケーシング部に連結され、他端部側が前記第2ケーシング部に連結され、前記ボールジョイント部を包んで位置し、複数の襞部を有する蛇腹部材をさらに含む、請求項2に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項4】
前記カートリッジケーシング内に位置する振動モーター部をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項5】
前記RF電極体は、
前記第1ケーシング部の一面に位置し、導電体で表面が凸な曲面状に形成されて皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極部材と、
前記RF電極部材の表面を覆う絶縁フィルム部材と、を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項6】
前記RF電極部材は、前記第1ケーシング部の一面にメッキで一体に形成されるメッキ層である、請求項5に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項7】
前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、
前記冷却空間内に冷却水を供給し、前記冷却空間内の冷却水を排出させて冷却水が循環するようにする第1冷却水ライン部と第2冷却水ライン部とをさらに含み、
前記冷却空間内には、冷却水の温度を感知する温度センサーが位置する、請求項1から6のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項8】
前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、
前記RF電極体には、上部に突出して制御本体のRF信号発生部と電気的に連結される第1連結端子が設けられ、
前記冷却空間には、前記第1連結端子が通過する端子通路が設けられ、前記第1連結端子を前記冷却空間内の前記冷却水と絶縁させる端子絶縁部が位置する、請求項1から7のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項9】
前記端子絶縁部は、前記冷却空間の底面に一体に突出し、上端部側が前記冷却空間の上部を密閉させる冷却空間カバー部に連結されることにより、密閉された前記冷却空間内で冷却水と前記第1連結端子とを絶縁させる構造を持つ、請求項8に記載の皮膚美容治療用RF電極カートリッジ。
【請求項10】
皮膚に接触するRF電極体を含むRF電極カートリッジと、
前記RF電極カートリッジが分離可能に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシングと、を含み、
前記RF電極カートリッジは、
カートリッジケーシングと、
前記カートリッジケーシングの一面に位置し、皮膚に接触して皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体と、を含み、
前記カートリッジケーシングは、
前記RF電極体が一面に位置する第1ケーシング部と、
前記第1ケーシング部がチルト可能に連結される第2ケーシング部と、を含む、皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項11】
前記第1ケーシング部と前記第2ケーシング部とを連結して、前記第1ケーシング部が360度の半径で自由にチルトされるようにするボールジョイント部をさらに含む、請求項10に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項12】
一端部側が前記第1ケーシング部に連結され、他端部側が前記第2ケーシング部に連結され、前記ボールジョイント部を包んで位置し、複数の襞部を有する蛇腹部材をさらに含む、請求項11に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項13】
前記カートリッジケーシング内に位置する振動モーター部をさらに含む、請求項10から12のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項14】
前記RF電極体は、
前記第1ケーシング部の一面に位置し、導電体で表面が凸な曲面状に形成されて皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極部材と、
前記RF電極部材の表面を覆う絶縁フィルム部材と、を含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項15】
前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、
前記冷却空間内には、冷却水の温度を感知する温度センサーが位置し、
前記温度センサーは、冷却水を感知して前記制御本体内の制御部へ伝達し、
前記制御部は、冷却水を循環させるポンプ、及び循環中に冷却水を冷却させる冷却部の作動を制御する、請求項10から14のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項16】
前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、
前記RF電極体には、上部に突出して前記制御本体のRF信号発生部と電気的に連結される第1連結端子が設けられ、
前記冷却空間には、前記第1連結端子が通過する端子通路が設けられ、前記第1連結端子を前記冷却空間内の前記冷却水と絶縁させる端子絶縁部が位置する、請求項10から15のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項17】
前記端子絶縁部は、前記冷却空間の底面に一体に突出し、上端部側が前記冷却空間の上部を密閉する冷却空間カバー部に連結されることにより、密閉された前記冷却空間内で冷却水と前記第1連結端子とを絶縁させる構造を持つ、請求項16に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項18】
前記ハンドピース本体ケーシングの先端部には、前記RF電極カートリッジが挿入されて結合されるカートリッジ挿入部が位置し、
前記カートリッジ挿入部内には、前記RF電極カートリッジが結合されて前記制御本体と前記RF電極体とを電気的に連結するカートリッジ結合ブロックが移動可能に位置し、
前記カートリッジ結合ブロックは、カートリッジ用ばね部材によって弾性的に支持された状態で位置する、請求項10から17のいずれか一項に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項19】
前記ハンドピース本体ケーシング内には、前記カートリッジ結合ブロックの直線移動を案内するカートリッジ移動案内部が位置する、請求項18に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【請求項20】
前記カートリッジ移動案内部は、
前記カートリッジ結合ブロックから突出して位置する移動案内棒部と、
前記ハンドピース本体ケーシング内に位置し、前記移動案内棒部が貫通して移動可能に結合される移動案内ブロックと、を含み、
前記移動案内棒部は、複数備えられ、複数の前記移動案内棒部のうちの少なくとも一つは、コイルばねである前記カートリッジ用ばね部材を貫通して位置する、請求項19に記載の皮膚美容治療用ハンドピース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びこれを備えた皮膚美容治療用ハンドピースに関し、特に、施術中にRF電極が皮膚と密着するようにして施術中に火傷を防止することができる皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びこれを備えた皮膚美容治療用ハンドピースに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
一般に、RF電極を備えたハンドピースは、RF(radio frequency)電極を用いて皮膚及び皮膚の下部組織を加熱して治療する装置である。
【0003】
RF電極を備えたハンドピースは、肥満治療として冷却脂肪分解手術を行った後の皮膚の温度を高めて皮膚を回復させる用途、並びに皮膚及び皮膚の下部組織を加熱してコラーゲンの収縮を発生させる或いは創傷治癒反応を誘発させる皮膚治療に使われている。
【0004】
近年、皮膚美容への関心の増加により、RF電極を備えたハンドピースは、下部真皮内のコラーゲンの収縮又は創傷治癒反応で皮膚のリモデリング/再表面化(resurfacing)、シワ除去、並びに皮脂腺、毛包脂肪組織及びクモ状静脈(spider veins)の治療などに多様に用いられている実情である。
【0005】
一方、RF電極を用いた施術の際に、RF電極を備えたハンドピースは、RF電極が患者の皮膚に密着した状態で施術が行われなければならない。
【0006】
施術中にRF電極の一部が患者の皮膚から離れたら、皮膚組織内の急激な温度上昇を引き起こして患者の皮膚組織が熱によって損傷したり皮膚に火傷が発生したりするリスクがあった。
【0007】
このため、施術者である医師は、施術中に、RF電極を備えたハンドピースのRF電極が皮膚に密着した状態であるかを随時確認しなければならないので、治療時間が長くかかり、治療中に施術者の心理的疲労度が相当であるという問題点があった。
【0008】
また、施術中にRF電極の全面を皮膚と密着させるために施術者が多くの力を加えて、RF電極を備えたハンドピースを押して施術するので、患者も不便さを感じるとともに、施術者の手首などに関節疾患を誘発するおそれがあり、長期間安定した治療が不可能であるという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、ボールジョイントによってRF電極体が360度の半径で自由にチルトされて施術中に皮膚に密着した状態で移動する皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びこれを備えた皮膚美容治療用ハンドピースを提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、施術中に施術者が適度な力でRF電極体を皮膚に密着させた状態で自由に移動しながら施術することができるため、施術者の利便性を確保するとともに過度な加圧による患者の不便さを防止することができる皮膚美容治療用RF電極カートリッジ、及びこれを備えた皮膚美容治療用ハンドピースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態は、カートリッジケーシングと、前記カートリッジケーシングの一面に位置し、皮膚に接触して皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体と、を含み、前記カートリッジケーシングは、前記RF電極体が一面に位置する第1ケーシング部と、前記第1ケーシング部がチルト可能に連結される第2ケーシング部と、を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態は、前記第1ケーシング部と前記第2ケーシング部とを連結して前記第1ケーシング部が360度の半径で自由にチルトされるようにするボールジョイント部をさらに含むことができる。
【0013】
本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態は、一端部側が前記第1ケーシング部に連結され、他端部側が前記第2ケーシング部に連結され、前記ボールジョイント部を包んで位置し、複数の襞部を有する蛇腹部材をさらに含むことができる。
【0014】
本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態は、前記カートリッジケーシング内に位置する振動モーター部をさらに含むことができる。
【0015】
本発明において、前記RF電極体は、前記第1ケーシング部の一面に位置し、導電体で表面が凸な曲面状に形成されて皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極部材と、前記RF電極部材の表面を覆う絶縁フィルム部材と、を含むことができる。
【0016】
本発明において、前記RF電極部材は、前記第1ケーシング部の一面にメッキで一体に形成されるメッキ層であり得る。
【0017】
本発明において、前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態は、前記冷却空間内に冷却水を供給し、前記冷却空間内の冷却水を排出させて冷却水が循環するようにする第1冷却水ライン部と第2冷却水ライン部とをさらに含み、前記冷却空間内には、冷却水の温度を感知する温度センサーが位置する。
【0018】
本発明において、前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、前記RF電極体には、上部に突出して制御本体のRF信号発生部と電気的に連結される第1連結端子が設けられ、前記冷却空間には、前記第1連結端子が通過する端子通路が設けられ、前記第1連結端子を前記冷却空間内の前記冷却水と絶縁させる端子絶縁部が位置することができる。
【0019】
本発明において、前記端子絶縁部は、前記冷却空間の底面に一体に突出し、上端部側が前記冷却空間の上部を密閉させる冷却空間カバー部に連結されることにより、密閉された前記冷却空間内で冷却水と前記第1連結端子とを絶縁させる構造を持つことができる。
【0020】
上記の目的を達成するために、本発明による皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、皮膚に接触するRF電極体を含むRF電極カートリッジと、前記RF電極カートリッジが分離可能に結合され、制御本体に連結されるハンドピース本体ケーシングと、を含み、前記RF電極カートリッジは、カートリッジケーシングと、カートリッジケーシングの一面に位置し、皮膚に接触して皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体と、を含み、前記カートリッジケーシングは、前記RF電極体が一面に位置する第1ケーシング部と、前記第1ケーシング部がチルト可能に連結される第2ケーシング部と、を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明による皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、前記第1ケーシング部と前記第2ケーシング部とを連結して、前記第1ケーシング部が360度の半径で自由にチルトされるようにするボールジョイント部をさらに含むことができる。
【0022】
本発明による皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、一端部側が前記第1ケーシング部に連結され、他端部側が前記第2ケーシング部に連結され、前記ボールジョイント部を包んで位置し、複数の襞部を有する蛇腹部材をさらに含むことができる。
【0023】
本発明による皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、前記カートリッジケーシング内に位置する振動モーター部をさらに含むことができる。
【0024】
本発明において、前記RF電極体は、前記第1ケーシング部の一面に位置し、導電体で表面が凸な曲面状に形成されて皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極部材と、前記RF電極部材の表面を覆う絶縁フィルム部材と、を含むことができる。
【0025】
本発明において、前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、本発明による皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、前記冷却空間内に冷却水を供給し、前記冷却空間内の冷却水を排出させて冷却水が循環するようにする第1冷却水ライン部と第2冷却水ライン部とをさらに含み、前記冷却空間内には、冷却水の温度を感知する温度センサーが位置し、前記温度センサーは、冷却水を感知して前記制御本体内の制御部へ伝達し、前記制御部は、冷却水を循環させるポンプ、及び循環中に冷却水を冷却させる冷却部の作動を制御することができる。
【0026】
本発明において、前記第1ケーシング部の内部には、前記RF電極体を冷却させる冷却水が充填される冷却空間が位置し、前記RF電極部材には、上部に突出して前記制御本体のRF信号発生部と電気的に連結される第1連結端子が設けられ、前記冷却空間には、前記第1連結端子が通過する端子通路が設けられ、前記第1連結端子を前記冷却空間内の前記冷却水と絶縁させる端子絶縁部が位置することができる。
【0027】
本発明において、前記端子絶縁部は、前記冷却空間の底面に一体に突出し、上端部側が前記冷却空間の上部を密閉する冷却空間カバー部に連結されることにより、密閉された前記冷却空間内で冷却水と前記第1連結端子とを絶縁させる構造を持つことができる。
【0028】
本発明において、前記ハンドピース本体ケーシングの先端部には、前記RF電極カートリッジが挿入されて結合されるカートリッジ挿入部が位置し、前記カートリッジ挿入部内には、前記RF電極カートリッジが結合されて前記制御本体と前記RF電極体とを電気的に連結するカートリッジ結合ブロックが移動可能に位置し、前記カートリッジ結合ブロックは、カートリッジ用ばね部材によって弾性的に支持された状態で位置することができる。
【0029】
本発明において、前記ハンドピース本体ケーシング内には、前記カートリッジ結合ブロックの直線移動を案内するカートリッジ移動案内部が位置することができる。
【0030】
本発明において、前記カートリッジ移動案内部は、前記カートリッジ結合ブロックから突出して位置する移動案内棒部と、前記ハンドピース本体ケーシング内に位置し、前記移動案内棒部が貫通して移動可能に結合される移動案内ブロックと、を含み、前記移動案内棒部は、複数備えられ、複数の前記移動案内棒部のうちの少なくとも一つは、コイルばねである前記カートリッジ用ばね部材を貫通して位置することができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明は、施術中にRF電極体がボールジョイント部を中心に360度の半径で自由にチルドされながら皮膚に密着した状態で移動することにより、RF電極体が皮膚から離隔しながら皮膚組織の損傷又は皮膚の火傷が発生する事故を防止して施術中の安全性を大きく向上させるという効果がある。
【0032】
本発明は、施術中に施術者が適度な力でRF電極体を皮膚に密着させた状態で自由に移動しながら施術することができるため、施術者の施術利便性を確保するとともに、過度な加圧による患者の不便さを防止し、患者の施術満足度を大きく向上させるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジを備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジを備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す分解斜視図である。
【
図3】本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を示す断面図である。
【
図4】本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジの一実施形態を示す拡大断面図である。
【
図5】本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジを備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す断面図である。
【
図6】本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジを備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
本発明をさらに詳細に説明する。
【0035】
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面によって詳細に説明する。本発明の詳細な説明に先立ち、以下で説明される本明細書及び特許請求の範囲に使用された用語又は単語は、通常的又は辞典的な意味に限定して解釈されてはならない。したがって、本明細書に記載された実施形態と図面に示された構成は、本発明の最も好適な一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないので、本出願時点においてこれらを置き換えることができる様々な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
【0036】
図1は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジを備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す斜視図であり、
図2は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジを備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す分解斜視図であって、ハンドピース本体部と皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100が分離された例を示す。
【0037】
図1及び
図2を参照すると、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態は、皮膚と接触するRF電極体120を含むRF電極カートリッジ100と、RF電極カートリッジ100が分離可能に結合され、制御本体と連結されるハンドピース本体ケーシング200と、を含む。
【0038】
ハンドピース本体ケーシング200は、連結ケーブルで制御本体と連結され、制御本体は、RF電極体120に電気電源を印加し、交流電源を印加してRF信号を生成させるRF信号発生部を含む公知の構成によって様々に変形実施できるので、さらに詳細な説明は省略する。
【0039】
本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースは、施術者が手で握ってRF電極体120を皮膚に接触させた状態で、制御本体が、RF電極体120に交流電源を印加してRF信号発生部でRF信号を発生させることにより、皮膚内の真皮を加熱して皮膚を治療するか或いは美容効果を誘発することができるようにする。
【0040】
このとき、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースの向こう側には、RF電極体120よりも広い面積を有するRF電極パネル体(図示せず)が位置することができる。
【0041】
RF電極パネル体は、RF信号を印加して皮膚内の真皮を加熱して皮膚を治療するか或いは美容効果を誘発することを可能にする公知の構成であって、さらに詳細な説明は省略する。
【0042】
すなわち、本発明による皮膚美容治療用ハンドピースは、RF電極体120を皮膚に接触させた状態で皮膚にRF信号を印加して皮膚内組織を加熱することにより、下部真皮内のコラーゲンの収縮又は創傷治癒反応で皮膚のリモデリング/再表面化(resurfacing)、シワ除去、並びに皮脂腺、毛包脂肪組織及びクモ状静脈(spider veins)の治療などを行うことができる。
【0043】
RF電極カートリッジ100は、所定の時間の間治療に使用されると、寿命が尽きて皮膚治療に使用できず、交換される消耗品でハンドピース本体ケーシング200に分離可能に結合される。
【0044】
ハンドピース本体ケーシング200の先端部には、RF電極カートリッジ100の一部分が挿入されて結合されるカートリッジ挿入部200bが位置する。
【0045】
RF電極カートリッジ100は、カートリッジ挿入部200b内に挿入され、カートリッジ挿入部200b内に位置したカートリッジ結合ブロック210に結合されて最終結合位置でカートリッジロック部130によってロックされて結合が完了する。
【0046】
カートリッジロック部130は、カートリッジケーシング110の両側に位置するボタン式ロック部で弾性支持されたボタン部にカートリッジ結合ブロック210を掛けて支持するくさび部が位置し、ボタン部を押すと、ロックが解除される公知の構成を用いたものであって、さらに詳細な説明は省略する。
【0047】
図3は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態を示す断面図である。
図3を参照すると、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態は、ハンドピース本体ケーシング200に分離可能に結合されるカートリッジケーシング110と、カートリッジケーシング110の一面に位置し、皮膚に接触して皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極体120と、を含む。
【0048】
RF電極体120は、カートリッジケーシング110の一端部側に位置する電極装着面に位置する。
【0049】
カートリッジケーシング110の電極装着面は、治療対象である患者の皮膚に面する面、すなわち、施術者がハンドピース本体ケーシング200を握って施術する際に、皮膚を向く端部側に位置する面であることを明らかにする。
【0050】
RF電極体120は、電極装着面に位置し、導電体で製造されて皮膚内にRFエネルギーを印加するRF電極部材121と、RF電極部材121の表面を覆う絶縁フィルム部材122と、を含むことができる。
【0051】
RF電極部材121は、メッキ層などのように電極装着面に一体に取り付けられ、カートリッジケーシング110と一体に剛性が変形しない構造を持つことにより、厚さが最小化されることができる。
【0052】
また、RF電極部材121は、カートリッジケーシング110の電極装着面にメッキで一体に形成されるメッキ層であることを一例とする。
【0053】
RF電極体120は、下部側に凸な曲面を有するが、皮膚に押されるときに変形しない曲面をなすように形成される。
【0054】
RF電極体120の表面曲率は、皮膚に押されるときに皮膚と接触する面積が極大化できる曲率を持つように形成されることを一例とする。
【0055】
また、RF電極体120は、表面が凸な曲面、すなわち、中心から360°の周りに均一な曲率を有する形状に形成され、皮膚を加圧するときに加圧力が均一に分散できる形状であるとともに、外周縁で皮膚が過度に押されて痛みが誘発されるのを防ぐことができる。
【0056】
RF電極体120は、皮膚に押されるときに変形しない曲面をなすように形成され、皮膚を加圧するときに皮膚と密着する面積を極大化するとともに、使用中に変形しないため耐久性を確保することができる。
【0057】
カートリッジケーシング110の電極装着面は、下部側に凸な曲面を有するが、皮膚に押されるときに変形しない曲面をなすように形成され、表面にメッキされて形成されるRF電極部材121が下部側に凸な曲面状に形成できるようにする。
【0058】
一方、カートリッジケーシング110は、RF電極体120が一面に位置する第1ケーシング部110aと、前記第1ケーシング部110aがチルト可能に連結される第2ケーシング部110bと、を含むことにより、RF電極体120が皮膚に接触して移動するときにチルトされながら皮膚に接触した状態で維持できるようにする。
【0059】
第2ケーシング部110bは、ハンドピース本体ケーシング200に分離可能に結合される部分であり、第2ケーシング部110bは、ハンドピース本体ケーシング200のカートリッジ挿入部200b内に挿入されてカートリッジ結合ブロック210と結合されるケーシング結合部が一端部側に位置する。
【0060】
そして、第2ケーシング部110bの他端部側には、第1ケーシング部110aがチルト可能に連結される。
【0061】
より詳細には、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、第1ケーシング部110aと第2ケーシング部110bとを連結して第1ケーシング部110aが360度の半径で自由にチルトされるようにするボールジョイント部140をさらに含む。
【0062】
ボールジョイント部140は、第2ケーシング部110bの他端部側に固定され、端部側に第1ケーシング部110aに回転可能に結合されるボール体が位置することを一例とする。
【0063】
第1ケーシング部110aには、ボール体が挿入されて回転可能に位置するボール挿入部が位置し、第1ケーシング部110aは、ボール体を中心に360度の半径で自由にチルトされることができる。
【0064】
また、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態は、一端部側が第1ケーシング部110aに連結され、他端部側が第2ケーシング部110bに連結され、ボールジョイント部140を包んで位置し、複数の襞部を有する蛇腹部材150をさらに含むことができる。
【0065】
蛇腹部材150は、皮膚美容治療用ハンドピースの長手方向に複数の襞部が位置し、襞部が自由に折り畳まれたり広げられたりしながら第1ケーシング部110aのチルド動作を支持する。
【0066】
蛇腹部材150は、一端部側が第1ケーシング部110aの外周に沿って固定され、他端部側が第2ケーシング部110bの外周に沿って固定されることにより、中央に位置するボールジョイント部140の外側を離隔した位置で包み込む。
【0067】
蛇腹部材150は、ボールジョイント部140の外側を離隔した位置で包み込み、第1ケーシング部110aがボール体を中心に360度の半径で自由にチルトされるようにし、第1ケーシング部110aと第2ケーシング部110bとの間をカバーして第1ケーシング部110aと第2ケーシング部110b内への異物などの流入を遮断する。
【0068】
また、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、カートリッジケーシング110内に位置する振動モーター部160をさらに含むことができ、振動モーター部160は、施術中に振動を発生させて、RF電極体120が密着した皮膚にマッサージ効果を与えることにより、治療効果をさらに向上させることができる。
【0069】
一方、
図4は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100の一実施形態を示す拡大断面図である。
図3及び
図4を参照すると、カートリッジケーシング110には、内部にRF電極体120を冷却する冷却水が充填される冷却空間111が位置し、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、冷却空間111内に冷却水を供給し、冷却空間111内に冷却水を排出させて冷却水が循環するようにする第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180とを含む。
【0070】
冷却空間111は、RF電極体120が位置する第1ケーシング部110aに電極装着面を含むように位置する。
【0071】
第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100が皮膚美容治療用ハンドピースに結合されるとき、皮膚美容治療用ハンドピース内に位置する冷却水循環ラインと連結される。
【0072】
第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180とは、カートリッジケーシング110の上部側に突出して位置し、カートリッジ挿入部200b内にケーシング結合部が挿入されてカートリッジ結合ブロック210に結合されるときに冷却水循環ラインと連結される構造を持つ。
【0073】
冷却水循環ライン部200aは、制御本体内に位置する冷却水タンクと連結される。第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、冷却水循環ライン部200aを介して、制御本体内に位置する冷却水タンクと連結される。
【0074】
冷却水は、冷却水循環ライン部200a、第1冷却水ライン部170及び第2冷却水ライン部180を介して冷却水タンクと冷却空間111を経てポンプの作動により循環し、循環中に冷却水循環ライン又は冷却水タンクに位置する冷却部によって冷却されて冷却空間111内で一定温度に維持されることができる。
【0075】
冷却部は、ラジエータ又はチラーなど、冷却水を冷却させる公知の冷却機器を含むことができる。
【0076】
また、冷却空間111内には、冷却水の温度を感知する温度センサー112が位置し、温度センサーは、冷却水を感知して制御本体内の制御部へ伝達する。
【0077】
制御部は、温度センサーから伝達された冷却水の温度情報を介してポンプ及び冷却部の作動を制御することにより、冷却空間111内の冷却水の温度を、治療中の皮膚を冷却させるのに適した温度に維持することができる。
【0078】
温度センサー112は、冷却空間111内に位置して実質的に皮膚冷却が行われる冷却水の温度を測定し、冷却水の温度を、皮膚を冷却させるのに適した温度に維持することを一例とし、その他にも冷却水循環ライン又は冷却水タンクなどのように冷却水の温度を測定することが可能な如何なる位置にも位置して実施できることを明らかにする。
【0079】
冷却水は、ポンプの作動によって冷却空間111内から排出され、冷却水タンクを経て冷却部によって冷却された後、再び冷却空間111内に流入しながら、RF信号の印加で皮膚が加熱されるときに皮膚表面を冷却させることができる。
【0080】
すなわち、施術中に加熱されるRF電極部材121の温度を、循環する冷却水で下げて治療中の皮膚の表面を冷却させることにより、治療の際に皮膚の火傷及び熱による損傷を防止することができる。
【0081】
本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100は、冷却空間111内に冷却水を循環させ、循環する冷却水で皮膚を連続的かつ安定的に冷却させることができ、均一かつ一定の温度に冷却させることができるため、皮膚治療の際に皮膚冷却による不快感を最小限に抑え、治療満足感を向上させることができる。
【0082】
一方、RF電極部材121には、上部に突出して制御本体のRF信号発生部と電気的に連結される第1連結端子121aが設けられることができる。
【0083】
第1連結端子121aは、複数位置し、下端部がカートリッジケーシング110を通過してRF電極体120と連結される。
【0084】
また、第1連結端子121aは、冷却空間111を通過してカートリッジケーシング110の上部に突出することにより、制御本体と電気的に連結されることができる。
【0085】
冷却空間111には、第1連結端子121aが通過する端子通路が設けられ、第1連結端子121aを冷却空間111内の冷却水と絶縁させる端子絶縁部113が位置する。
【0086】
冷却空間111は、上部側にボールジョイントと結合されるボール結合部114aが突出して位置する冷却空間カバー部114が配置され、内部が密閉された構造を持つ。
【0087】
端子絶縁部113は、冷却空間111の底面に一体に突出し、上端部側が冷却空間111の上部を密閉させる冷却空間カバー部114に連結されて冷却空間111が密閉される構造で、第1連結端子121aが冷却空間111を貫通して冷却水との絶縁状態で冷却空間111の外側で制御本体と電気的に連結可能に位置することができるようにする。
【0088】
本発明は、RF電極体120を電極支持体の下面にメッキ層で一体に形成することにより、製造過程を単純化し、製造コストを低減することができるため、経済性を確保することができる。
【0089】
また、本発明は、RF電極体120が皮膚によって加圧されても、押されて変形しない固定形状を有することにより、RF電極体120の耐久性を確保する。
【0090】
また、本発明は、冷却水を循環させることにより、RF信号で加熱される皮膚の表面を冷却して皮膚表面温度を一定に保つことができるため、治療効率を上げるうえ、治療時の皮膚冷却による不快感を最小限に抑え、治療時の満足度を向上させることができる。
【0091】
図5は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す断面図であり、
図6は、本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100を備えた皮膚美容治療用ハンドピースの一実施形態を示す要部拡大斜視図である。
【0092】
図5及び
図6を参照すると、ハンドピース本体ケーシング200の先端部に位置するカートリッジ挿入部200b内には、第1連結端子121aが接続される第2連結端子部211が位置し、第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180を冷却水循環ライン部200aと連結するライン連結部212が位置するカートリッジ結合ブロック210が移動可能に位置する。
【0093】
第1連結端子121aは、第2連結端子部211及び連結ケーブルを介して制御本体と電気的に連結される。
【0094】
RFカートリッジがカートリッジ挿入部200b内に挿入されると、第1連結端子121aは、カートリッジ結合ブロック210の第2連結端子部211に接続され、第1冷却水ライン部170と第2冷却水ライン部180は、カートリッジ結合ブロック210のライン連結部212に挿合されながら冷却水循環ライン部200aと連結される。
【0095】
また、カートリッジ結合ブロック210は、ハンドピース本体ケーシング200の長手方向に移動可能に位置し、ハンドピース本体ケーシング200内には、カートリッジ結合ブロック210を弾性支持するカートリッジ用ばね部材220が位置する。
【0096】
冷却水循環ライン部200aは、ハンドピース本体ケーシング200内で少なくともRF電極カートリッジ100の移動距離だけの余裕長さをもって自由に曲げられるホースであるか、或いはハンドピース本体ケーシング200内で長さ調節が可能な蛇腹構造を持つホースであり得る。
【0097】
カートリッジ用ばね部材220は、RF電極カートリッジ100が結合され、移動可能なカートリッジ結合ブロック210を弾性支持してRF電極体120を患者が皮膚に密着させて加圧するとき、患者に加えられる荷重を緩衝させる役割を果たし、弾性復元力によってRF電極カートリッジ100を患者の皮膚側に押すことにより、RF電極体120が患者の皮膚にさらに完全に密着できるようにする。
【0098】
ハンドピース本体ケーシング200内には、カートリッジ結合ブロック210の直線移動を案内するカートリッジ移動案内部230が位置する。
【0099】
カートリッジ移動案内部230は、カートリッジ結合ブロック210から突出して位置する移動案内棒部231と、ハンドピース本体ケーシング200内に位置し、移動案内棒部231が貫通して移動可能に結合される移動案内ブロック232と、を含むことができる。
【0100】
また、移動案内棒部231は、複数備えられ、複数の移動案内棒部のうちの少なくとも一つは、コイルばねであるカートリッジ用ばね部材220を貫通して位置することを一例とする。
【0101】
すなわち、カートリッジ用ばね部材220は、コイルばねであることを一例とし、移動案内棒部231が貫通して位置して一端部側がカートリッジ挿入部200bに支持され、他端部側が移動案内ブロック232に支持されてカートリッジ結合ブロック210、及びカートリッジ結合ブロック210に結合されたRF電極カートリッジ100の直線移動を弾性的に支持する。
【0102】
本発明による皮膚美容治療用RF電極カートリッジ100、及びこれを備えた皮膚美容治療用ハンドピースは、RF電極体120を患者の皮膚に密着させた状態で移動させながら施術する。
【0103】
このとき、RF電極カートリッジ100の第1ケーシング部110aは、ボールジョイント部140を中心に360度の半径で自由にチルトされながら、RF電極体120が皮膚に密着した状態で持続的に維持できるようにする。
【0104】
また、振動モーター部160による振動で皮膚にマッサージ効果を発生させて、施術による治療効果をさらに誘発する。
【0105】
また、施術者によって加圧される加圧力は、カートリッジ用ばね部材220が弾性支持して緩衝させるとともに、カートリッジ用ばね部材220の弾性復元力でRF電極体120が皮膚に密着した状態をさらに確実に維持することができる。
【0106】
本発明は、施術中にRF電極体120がボールジョイント部140を中心に360度の半径で自由にチルドされながら皮膚に密着した状態で移動することにより、RF電極体120が皮膚から離隔しながら皮膚組織の損傷又は皮膚の火傷が発生する事故を防止して施術中の安全性を大幅に向上させる。
【0107】
本発明は、施術中に施術者が適度な力でRF電極体120を皮膚に密着させた状態で自由に移動しながら施術することができるため、施術者の施術利便性を確保するとともに、過度な加圧による患者の不便さを防止し、患者の施術満足度を大幅に向上させる。
【0108】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨から逸脱することなく、様々に変更して実施することができ、これは、本発明の構成に含まれることを明らかにする。
【符号の説明】
【0109】
100 RF電極カートリッジ
110 カートリッジケーシング
110a 第1ケーシング部
110b 第2ケーシング部
111 冷却空間
112 温度センサー
113 端子絶縁部
114 冷却空間カバー部
114a ボール結合部
120 RF電極体
121 RF電極部材
121a 第1連結端子
122 絶縁フィルム部材
130 カートリッジロック部
140 ボールジョイント部
150 蛇腹部材
160 振動モーター部
170 第1冷却水ライン部
180 第2冷却水ライン部
200 ハンドピース本体ケーシング
200a 冷却水循環ライン部
200b カートリッジ挿入部
210 カートリッジ結合ブロック
211 第2連結端子部
212 ライン連結部
220 カートリッジ用ばね部材
230 カートリッジ移動案内部
231 移動案内棒部
232 移動案内ブロック