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特許7338177情報端末、サーバ、制御方法、及び、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】情報端末、サーバ、制御方法、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/36 20060101AFI20230829BHJP
【FI】
G01C21/36
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019043482
(22)【出願日】2019-03-11
(65)【公開番号】P2020148472
(43)【公開日】2020-09-17
【審査請求日】2021-10-29
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】308036402
【氏名又は名称】株式会社JVCケンウッド
(72)【発明者】
【氏名】大河内 敏行
【審査官】貞光 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-179977(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G08G 1/00 - 99/00
B60W 10/00 - 60/00
G09B 29/00 - 29/14
H04L 51/00 - 51/58
H04L 67/00 - 67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部と通信可能な情報端末であって、
現在地に関する現在地情報と、目的地に関する目的地情報及び経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つと、を取得する位置情報取得部と、
前記現在地情報と、前記目的地情報及び前記経由地情報との少なくとも何れか1つと、に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する受信コンテンツ決定部と、
前記受信コンテンツ決定部が受信対象とすると決定した前記コンテンツを選択して受信するコンテンツ受信部と、
前記受信したコンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得部と、
前記受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記ナビゲーション部に前記コンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信部と、
前記現在地と前記目的地の間の第1の距離、又は、前記現在地と前記経由地の間の第2の距離を算出する距離情報算出部と、を備え、
前記受信コンテンツ決定部は、前記第1の距離又は第2の距離に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する、
情報端末。
【請求項2】
設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部と通信可能な情報端末であって、
現在地に関する現在地情報と、目的地に関する目的地情報及び経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つと、を取得する位置情報取得部と、
前記現在地情報と、前記目的地情報及び前記経由地情報との少なくとも何れか1つと、に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する受信コンテンツ決定部と、
前記受信コンテンツ決定部が受信対象とすると決定した前記コンテンツを選択して受信するコンテンツ受信部と、
前記受信したコンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得部と、
前記受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生部と、
前記ナビゲーション部に前記コンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信部と、を備え、
前記受信コンテンツ決定部は、受信対象とするコンテンツの、前記現在地及び前記目的地及び前記経由地の少なくともいずれか1つからの距離に関する地理的属性を決定し、
前記コンテンツ受信部は、前記地理的属性を有するコンテンツを受信する、
情報端末。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報端末の少なくともいずれか1つにコンテンツを配信するコンテンツ配信部と、
前記情報端末から、現在地に関する現在地情報と、目的地に関する目的地情報及び経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つと、を受信する位置情報受信部と、
前記現在地情報と、前記目的地情報及び前記経由地情報の少なくとも何れか1つと、に基づいて、配信対象とするコンテンツを決定する配信コンテンツ決定部と、
を備え、
前記コンテンツ配信部は、前記配信コンテンツ決定部によって決定されたコンテンツを前記情報端末に配信する、
サーバ。
【請求項4】
設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部と通信可能な情報端末の制御方法であって、
現在地に関する現在地情報と、目的地に関する目的地情報及び経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つと、を取得する位置情報取得ステップと、
前記現在地情報と、前記目的地情報及び前記経由地情報との少なくとも何れか1つと、に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する受信コンテンツ決定ステップと、
前記受信コンテンツ決定ステップで受信対象とすると決定した前記コンテンツを選択して受信するコンテンツ受信ステップと、
前記受信したコンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得ステップと、
前記受信したコンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、
前記ナビゲーション部に前記コンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信ステップと、
前記現在地と前記目的地の間の第1の距離、又は、前記現在地と前記経由地の間の第2の距離を算出する距離情報算出ステップと、
をコンピュータが実行し、
前記受信コンテンツ決定ステップは、前記第1の距離又は第2の距離に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する、
制御方法。
【請求項5】
コンピュータに、請求項に記載の制御方法を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末、サーバ、制御方法、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1(特許第4186094号)は、フラッシュメモリカードから読み込んだ複数の静止画像を液晶ディスプレイに一覧表示すると共に、ユーザによって何れかの静止画像が選択されると、当該静止画像に対応する地図上の地点を目的として設定する技術を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記特許文献1の構成では、目的地を設定する際のユーザーインターフェースとしては優れているものの、フラッシュメモリカードに予め複数の静止画像を記憶させておかなければならない。
【0004】
本発明の目的は、配信される画像や映像などのコンテンツに対応する地図上の地点を、簡易な手順でナビゲーション部に送信して登録させることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態の第1の観点によれば、設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部と通信可能な情報端末であって、外部から配信されるコンテンツを受信するコンテンツ受信部と、前記コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得部と、前記コンテンツを再生するコンテンツ再生部と、前記ナビゲーション部に前記コンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信部と、を備えた、情報端末が提供される。
本実施形態の第2の観点によれば、上記の情報端末にコンテンツを配信するコンテンツ配信部と、前記情報端末から、現在地に関する現在地情報、目的地に関する目的地情報、経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つを受信する位置情報受信部と、前記現在地情報、前記目的地情報、前記経由地情報の少なくとも何れか1つに基づいて、配信対象とするコンテンツを決定する配信コンテンツ決定部と、を備え、前記コンテンツ配信部は、前記配信コンテンツ決定部によって決定されたコンテンツを前記情報端末に配信する、サーバが提供される。
本実施形態の第3の観点によれば、設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部と通信可能な情報端末の制御方法であって、外部から配信されるコンテンツを受信するコンテンツ受信ステップと、前記コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得ステップと、前記コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップと、前記ナビゲーション部に前記コンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信ステップと、を含む、制御方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、配信される画像や映像などのコンテンツに対応する地図上の地点を、簡易な手順でナビゲーション部に送信して登録させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】映像配信システムの概略図である。(第1実施形態)
図2】ナビゲーション装置の機能ブロック図である。(第1実施形態)
図3】現在地と目的地の地理的属性を示す図である。(第1実施形態)
図4】現在地と目的地の地理的属性を示す図である。(第1実施形態)
図5】映像コンテンツの表示例を示す図である。(第1実施形態)
図6】サーバの機能ブロック図である。(第1実施形態)
図7】映像配信システムの制御フローである。(第1実施形態)
図8】映像配信システムの制御フローである。(第1実施形態)
図9】ナビゲーション装置の機能ブロック図である。(第2実施形態)
図10】サーバの機能ブロック図である。(第2実施形態)
図11】映像配信システムの制御フローである。(第2実施形態)
図12】映像配信システムの概略図である。(第3実施形態)
図13】ナビゲーション装置の機能ブロック図である。(第3実施形態)
図14】スマートフォンの機能ブロック図である。(第3実施形態)
図15】サーバの機能ブロック図である。(第3実施形態)
図16】映像配信システムの制御フローである。(第3実施形態)
図17】映像配信システムの制御フローである。(第3実施形態)
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1実施形態)
以下、図1から図8を参照して、第1実施形態を説明する。図1には、映像配信システム1を示している。映像配信システム1は、ナビゲーション装置10とサーバ40を含んで構成されている。
【0009】
ナビゲーション装置10は、ユーザによって設定された目的地までの経路を案内する装置であって、車両のコンソールパネルに埋め込まれた車載型のナビゲーション装置、又は、車両に一時的に固定された携帯型の情報端末としてのスマートフォンやタブレット、携帯型のナビゲーション装置である。ナビゲーション装置10は、ナビゲーション部としての経路案内機能を有する本体と、無線または有線で接続される情報端末を含んで構成されてもよい。本実施形態において、ナビゲーション装置10は、前者である車載型のナビゲーション装置とする。
【0010】
サーバ40は、ナビゲーション装置10に向けて、映像コンテンツを配信するサーバである。サーバ40は、例えば、例えばWAN2(Wide Area Network)を介してナビゲーション装置10と双方向通信可能に構成されている。
【0011】
映像コンテンツは、コンテンツの一具体例である。映像コンテンツは、音声コンテンツを含んでもよい。コンテンツは、映像コンテンツの他に、音声のみコンテンツであってもよい。
【0012】
(ナビゲーション装置10)
図2には、ナビゲーション装置10の機能ブロック図を示している。図2に示すように、ナビゲーション装置10は、中央演算処理器としてのCPU10a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM10b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM10c(Read Only Memory)を備えている。また、ナビゲーション装置10は、通信I/F10d、ディスプレイ10e、タッチパネル10fを備えている。ナビゲーション装置10は、通信I/F10dを介してWAN2と双方向通信を実行する。ディスプレイ10eとタッチパネル10fは、互いに重ねて配置されており、タッチパネル型ディスプレイを構成している。
【0013】
そして、CPU10aがROM10cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU10aなどのハードウェアを、目的地情報設定部11、経由地情報設定部12、現在地情報取得部13、経路情報生成部14、経路案内部15、表示制御部16、操作制御部17、距離情報算出部20、コンテンツ属性情報生成部21、コンテンツ属性情報送信部22、コンテンツ受信部23、コンテンツ位置情報取得部24、コンテンツ再生部25として機能させる。ナビゲーション装置10は、距離情報算出部20、コンテンツ属性情報生成部21、コンテンツ属性情報送信部22などを有さず、受信したコンテンツを再生し、受信したコンテンツに関連付けられた位置情報を取得して、目的地または経由地として設定する形態であってもよい。
【0014】
目的地情報設定部11は、ユーザの操作に応じて目的地に関する目的地情報を設定する。または、外部から目的地情報を受信して目的地として設定してもよい。後述するコンテンツ位置情報取得部24が取得したコンテンツ位置情報を取り込んで、目的地として設定してもよい。
【0015】
経由地情報設定部12は、ユーザの操作に応じて経由地に関する経由地情報を設定する。または、外部から経由地情報を受信して経由地として設定してもよい。後述するコンテンツ位置情報取得部24が取得したコンテンツ位置情報を取り込んで、経由地として設定してもよい。経由地とは、現在地から目的地に至るまでに経由する地点を意味し、ユーザの操作によって設定される経由地に限定されず、通過する地点およびその近傍を含む。なお、経由地情報設定部12は省略することができる。経由地情報は、経路情報生成部14が生成してもよい。本実施形態において経由地情報は各種の処理から省略することができる。
【0016】
現在地情報取得部13は、例えば、ナビゲーション装置10が備えるGPS受信器(Global Positioning System)やGLONASS受信器(Global Navigation Satellite System)を用いて現在地に関する現在地情報を取得する。
【0017】
経路情報生成部14は、目的地情報、経由地情報、現在地情報に基づいて、現在地から経由地を経由して目的地に至る経路に関する経路情報を生成する。
【0018】
経路案内部15は、経路情報に基づいて、ユーザに目的地までの経路を案内する。
【0019】
表示制御部16は、ディスプレイ10eの動作を制御する。
【0020】
操作制御部17は、操作検出部の一具体例である。操作制御部17は、タッチパネル10fにおけるタップ、フリック、スワイプ、ピンチイン、ピンチアウト等の操作を検出する。タップは、第1の操作の一具体例である。
【0021】
距離情報算出部20は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する。
【0022】
コンテンツ属性情報生成部21は、受信コンテンツ決定部の一具体例である。コンテンツ属性情報生成部21は、現在地情報、目的地情報、経由地情報のうち少なくとも何れか1つに基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する。具体的には、コンテンツ属性情報生成部21は、第1の距離に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する。詳しくは、コンテンツ属性情報生成部21は、受信対象とするコンテンツの地理的属性を決定し、この地理的属性に関するコンテンツ属性情報を生成する。コンテンツの地理的属性とは、コンテンツに関連する地点に関する属性である。
【0023】
例えば、図3に示すように、現在地が日本国の大阪市であり目的地が東京都に存在する観光地であるスカイツリーである場合、距離情報算出部20は、大阪市とスカイツリーの間の第1の距離を算出する。第1の距離は、例えば、513キロメートルとなる。コンテンツ属性情報生成部21は、この第1の距離の25分の1である20キロメートルに基づいて、受信対象となるコンテンツの地理的属性を「スカイツリーから半径20キロメートルの範囲」又はこれに相当する「東京都23区内」と決定する。
【0024】
例えば、図4に示すように、現在地が東京都に属する八王子市であり目的地がスカイツリーである場合、距離情報算出部20は、八王子市とスカイツリーの間の第1の距離を算出する。第1の距離は、例えば、50キロメートルとなる。コンテンツ属性情報生成部21は、この第1の距離の25分の1である2キロメートルに基づいて、受信対象となるコンテンツの地理的属性を「スカイツリーから半径2キロメートルの範囲」又はこれに相当する「台東区内」と決定する。コンテンツ属性情報生成部21は、この第1の距離の10分の1である5キロメートルに基づいて、受信対象となるコンテンツの地理的属性を「スカイツリーから半径5キロメートルの範囲」と決定してもよく、地理的属性の範囲は限定されない。
【0025】
現在地が大阪市である場合、コンテンツ属性情報生成部21は、受信対象となるコンテンツの地理的属性を「大阪市内」または「大阪府内」と決定してもよい。経由地が静岡市である場合、コンテンツ属性情報生成部21は、受信対象となるコンテンツの地理的属性を「静岡市内」または「静岡県内」と決定してもよい。
【0026】
コンテンツ属性情報送信部22は、コンテンツ属性情報をサーバ40に送信する。コンテンツ属性情報送信部22は、コンテンツ属性情報をコンテンツ受信部23に出力してもよく、サーバ40に送信する形態に限定されない。
【0027】
コンテンツ受信部23は、サーバ40から配信される映像コンテンツを受信する。コンテンツ受信部23は、サーバ40から配信される映像コンテンツを受信した後に、コンテンツ属性情報によりコンテンツを選択するコンテンツ選択部を有してもよい。
【0028】
コンテンツ位置情報取得部24は、映像コンテンツに関連する位置情報としてのコンテンツ位置情報を取得する。具体的には、映像コンテンツに位置情報が含まれている場合は、コンテンツ位置情報取得部24は、映像コンテンツからコンテンツ位置情報を抽出して取得する。具体的には、動画または静止画のメタデータとして緯度経度情報が重畳されている場合、動画または静止画からメタデータを抽出して、緯度経度情報を得る。映像コンテンツに位置情報が含まれていない場合は、コンテンツ位置情報取得部24は、映像コンテンツに対応するコンテンツ位置情報をサーバ40に問い合わせることにより、コンテンツ位置情報を受信して取得する。
【0029】
具体的には、映像コンテンツがイベント会場のPR(Public Relations)動画である場合は、コンテンツ位置情報は、例えば、当該イベント会場の位置情報、当該イベント会場の専用の駐車場の位置情報、当該イベント会場の近隣の空きがある駐車場の位置情報とするのが好適である。映像コンテンツが店舗や施設の紹介動画である場合は、コンテンツ位置情報は、例えば、当該店舗または施設の位置情報、当該店舗または施設の専用の駐車場の位置情報、とするのが好適である。
【0030】
コンテンツ再生部25は、映像コンテンツを再生して、ディスプレイ10eに表示させる。
【0031】
そして、図5に示すように、表示制御部16は、映像コンテンツに目的地設定ボタン16aを重畳させてディスプレイ10eに表示する。映像コンテンツの再生時にユーザが目的地設定ボタン16aをタップしたことを操作制御部17が検出すると、経路案内部15は、映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報に基づいて、映像コンテンツに関連する地点を目的地または経由地とした経路を案内する。具体的には、映像コンテンツの再生時にユーザが目的地設定ボタン16aをタップしたことを操作制御部17が検出すると、目的地情報設定部11は、映像コンテンツに関連する地点を目的地情報として設定する。そして、経路情報生成部14は、更新された目的地情報に基づいて、経路情報を生成する。経路案内部15は、更新された経路情報に基づいて、ユーザに新しい目的地までの経路を案内する。
【0032】
(サーバ40)
図6には、サーバ40の機能ブロック図を示している。図6に示すように、サーバ40は、中央演算処理器としてのCPU40a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM40b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM40c(Read Only Memory)を備えている。また、サーバ40は、通信I/F40dを備えている。サーバ40は、通信I/F40dを介してWAN2と双方向通信を実行する。
【0033】
そして、CPU40aがROM40cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU40aなどのハードウェアを、コンテンツ記憶部30、コンテンツ属性情報受信部31、配信コンテンツ決定部32、コンテンツ配信部33として機能させる。サーバ40は、コンテンツ属性情報受信部31、配信コンテンツ決定部32を有さず、記憶されたコンテンツを配信する形態であってもよい。またサーバ40は、記憶されたコンテンツを配信する際に、図示しないリアルタイム情報取得部が取得したリアルタイム情報を重畳したコンテンツを配信してもよい。コンテンツが施設の紹介動画である場合、例えば、施設周辺の現在の天候や混雑状況などをリアルタイム情報取得部が随時取得し、映像に重畳して配信してもよい。コンテンツがイベントの紹介動画である場合、例えば、イベントの現在状況やイベントのタイムスケジュールなどをリアルタイム情報取得部が取得し、映像に重畳して配信してもよい。
【0034】
コンテンツ記憶部30は、複数の映像コンテンツを記憶する。
【0035】
コンテンツ属性情報受信部31は、ナビゲーション装置10からコンテンツ属性情報を受信する。
【0036】
配信コンテンツ決定部32は、コンテンツ属性情報に基づいて、ナビゲーション装置10に配信する映像コンテンツを決定する。具体的には、配信コンテンツ決定部32は、コンテンツ記憶部30に記憶されている複数の映像コンテンツのうち、コンテンツ属性情報に合致した1つ又は複数の映像コンテンツを選択する。先の例では、例えば、現在地が大阪市であり目的地がスカイツリーである場合に、コンテンツの地理的属性である「東京都23区内」の位置情報を有するコンテンツを、ナビゲーション装置10に配信する。コンテンツの地理的属性である「大阪市内」の位置情報を有するコンテンツを、ナビゲーション装置10に配信してもよい。
【0037】
コンテンツ配信部33は、配信コンテンツ決定部32によって決定された1つ又は複数の映像コンテンツをナビゲーション装置10に配信する。
【0038】
次に、図7及び図8を参照して、映像配信システム1の動作を説明する。
【0039】
S1:
先ず、目的地情報設定部11は、ユーザの操作に応じて目的地に関する目的地情報を設定する。
【0040】
S2:
次に、経由地情報設定部12は、ユーザの操作に応じて経由地に関する経由地情報を設定する。
【0041】
S3:
次に、現在地情報取得部13は、現在地に関する現在地情報を取得する。
【0042】
S4:
次に、経路情報生成部14は、目的地情報、経由地情報、現在地情報に基づいて、現在地から経由地を経由して目的地に至る経路に関する経路情報を生成する。
【0043】
S5:
次に、経路案内部15は、経路情報に基づいて、ユーザに目的地までの経路の案内を開始する。
【0044】
S10:
次に、距離情報算出部20は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する。
【0045】
S11:
次に、コンテンツ属性情報生成部21は、第1の距離に基づいて、コンテンツ属性情報を生成する。
【0046】
S12:
次に、コンテンツ属性情報送信部22は、コンテンツ属性情報をサーバ40に送信し、このコンテンツ属性情報は、サーバ40のコンテンツ属性情報受信部31によって受信される。
【0047】
S13:
次に、配信コンテンツ決定部32は、受信したコンテンツ属性情報に基づいて、ナビゲーション装置10に配信する映像コンテンツを決定する。
【0048】
S14:
次に、コンテンツ配信部33は、決定した映像コンテンツをナビゲーション装置10に配信し、この映像コンテンツはナビゲーション装置10のコンテンツ受信部23によって受信される。
【0049】
S30:
次に、コンテンツ再生部25は、受信した映像コンテンツを再生して、ディスプレイ10eに表示させる。
【0050】
S31:
次に、コンテンツ位置情報取得部24は、受信した映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得する。
【0051】
S32:
次に、表示制御部16は、目的地設定ボタン16aを映像コンテンツに重畳させるようにしてディスプレイ10eに表示させる。
【0052】
S33:
次に、操作制御部17は、映像コンテンツの再生時に目的地設定ボタン16aがユーザによってタップされたか判定する。タップされたと判定した場合は、操作制御部17は、処理をS40に進める。一方、タップされなかったと判定した場合は、操作制御部17は、処理をS44に進める。
【0053】
S40:
ステップS40において、目的地情報設定部11は、再生中の映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報で目的地情報を更新する。換言すると、目的地情報設定部11は、再生中のコンテンツに関連するコンテンツ位置情報によって、新たな目的地を設定する。
【0054】
S41:
次に、現在地情報取得部13は、現在地に関する現在地情報を取得する。
【0055】
S42:
次に、経路情報生成部14は、目的地情報及び現在地情報に基づいて、現在地から目的地に至る経路に関する経路情報を生成する。
【0056】
S43:
次に、経路案内部15は、更新された経路情報に基づいて、ユーザに新しい目的地までの経路の案内を再開する。
【0057】
S44:
ステップS44において、経路案内部15は、目的地に到着したか判定する。目的地に到着したと判定した場合は、経路案内部15は、処理をS47に進める。目的地に到着していないと判定した場合は、経路案内部15は、処理をS45に進める。
【0058】
S45:
ステップS45において、コンテンツ再生部25は、映像コンテンツの再生が完了したか判定する。映像コンテンツの再生が完了したと判定した場合は、コンテンツ再生部25は、処理をS46に進める。一方、映像コンテンツの再生が完了していないと判定した場合は、コンテンツ再生部25は、処理をS33に戻す。
【0059】
S46:
ステップS46において、経路案内部15は、目的地に到着したか判定する。目的地に到着したと判定した場合は、経路案内部15は、処理をS47に進める。目的地に到着していないと判定した場合は、経路案内部15は、ステップS46を再実行する。
【0060】
S47:
ステップS47において、経路案内部15は、経路案内を終了する。
【0061】
以上に、第1実施形態を説明したが、上記第1実施形態は、以下の特長を有する。
【0062】
情報端末としてのナビゲーション装置10は、ユーザによって設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部としての経路案内部15と、外部としてのサーバ40から配信されるコンテンツとしての映像コンテンツを受信するコンテンツ受信部23と、映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得部24と、映像コンテンツを再生するコンテンツ再生部25と、ユーザの第1の操作としてのタップ操作を検出する操作検出部としての操作制御部17と、を備える。経路案内部15は、操作制御部17がユーザのタップ操作を検出したら、再生している映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報に対応する地点を目的地とした経路を案内する。以上の構成によれば、ナビゲーション装置10のユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0063】
具体的には、サーバ40から配信されるコンテンツに興味を持ったとき、そのコンテンツに関連する地点を目的地としてすばやくナビゲーション装置10に設定することができるようになる。従って、観光事業者側からすれば、観光関連施設への集客効果を期待できる。また、ユーザ側からすれば、当初予定になかった観光関連施設へ気軽に足を運べるようになるので、単調な長距離移動が楽しいものとなる。
【0064】
なお、経路案内部15は、操作制御部17がユーザのタップ操作を検出したら、再生している映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報に対応する地点を目的地に至るまでの経由地とした経路を案内するようにしてもよい。このとき、表示制御部16は、目的地設定ボタン16aの他に、図示しない経由地設定ボタンを表示する。以上の構成によれば、目的地を変更することなく、当初予定になかった観光関連施設へ気軽に立ち寄ることができるようになる。また、地点登録ボタンを表示して、コンテンツに関連する位置情報を登録してもよい。ボタンの表示やタップ操作の検出に依らず、音声認識により再生するコンテンツに関連する地点情報を目的地に設定してもよい。
【0065】
また、ナビゲーション装置10は、現在地に関する現在地情報、目的地に関する目的地情報、経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つに基づいて、受信対象とする映像コンテンツを決定する受信コンテンツ決定部としてのコンテンツ属性情報生成部21を更に備える。以上の構成によれば、ユーザの移動に密接に関連した映像コンテンツが受信対象となるので、ナビゲーション装置10のユーザエクスペリエンスが一層向上する。
【0066】
上記の受信コンテンツ決定部は、コンテンツ属性情報を生成することに代えて、1つ又は複数の映像コンテンツを特定するコンテンツ特定情報を生成するようにしてもよい。
【0067】
また、ナビゲーション装置10は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する距離情報算出部20を更に備える。コンテンツ属性情報生成部21は、第1の距離に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する。以上の構成によれば、第1の距離に応じて、受信対象とするコンテンツを柔軟に決定することができる。
【0068】
なお、距離情報算出部20は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する。しかし、これに代えて、距離情報算出部20は、現在地と経由地の間の第2の距離を算出してもよい。現在地が大阪市であり、経由地が静岡市である場合、コンテンツ属性情報生成部21は、受信対象となるコンテンツの地理的属性を、大阪市と静岡市の間の距離である第2の距離に基づいて決定してもよい。
【0069】
また、コンテンツ属性情報生成部21は、受信対象とするコンテンツの地理的属性を決定する。コンテンツ受信部23は、地理的属性を有する映像コンテンツを受信する。以上の構成によれば、第1の距離に応じて受信対象とするコンテンツの範囲を地理的に絞ることができる。
【0070】
また、図7及び図8に示すように、ナビゲーション方法は、ユーザによって設定された目的地までの経路を案内する経路案内ステップ(S5)と、サーバ40から配信される映像コンテンツを受信するコンテンツ受信ステップ(S14)と、映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得ステップ(S31)と、映像コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップ(S30、S43)と、ユーザの第1の操作としてのタップ操作を検出する操作検出ステップ(S33)と、を含む。経路案内ステップ(S30、S43)では、ユーザのタップ操作を検出したら(S33:YES)、再生している映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報に対応する地点を目的地とした経路を案内する(S43)。以上の構成によれば、ナビゲーション装置10のユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0071】
本実施形態において、目的地情報設定部11は、ナビゲーション部としての経路案内部15にコンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信部の一具体例である。また、ステップS40は、ナビゲーション部としての経路案内部15にコンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信ステップの一具体例である。
【0072】
(第2実施形態)
次に、図9から図11を参照して、第2実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
【0073】
図9には、ナビゲーション装置10の機能ブロック図を示している。図9に示すように、ナビゲーション装置10は、ナビ位置情報送信部26を備えている。
【0074】
ナビ位置情報送信部26は、現在地情報、経由地情報、目的地情報を含むナビ位置情報をサーバ40に送信する。
【0075】
図10には、サーバ40の機能ブロック図を示している。図10に示すように、サーバ40は、ナビ位置情報受信部34と距離情報算出部35を備えている。
【0076】
ナビ位置情報受信部34は、ナビゲーション装置10からナビ位置情報を受信する。
【0077】
距離情報算出部35は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する。
【0078】
次に、図11を参照して、映像配信システム1の動作を説明する。
【0079】
ステップS1からステップS5、ステップS30以降は上記第1実施形態と同じであるから説明を適宜省略する。
【0080】
S5:
ステップS5において、経路案内部15は、経路情報に基づいて、ユーザに目的地までの経路の案内を開始する。
【0081】
S15:
次に、ナビ位置情報送信部26は、ナビ位置情報をサーバ40に送信し、このナビ位置情報はサーバ40のナビ位置情報受信部34によって受信される。
【0082】
S16:
次に、距離情報算出部35は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する。
【0083】
S17:
次に、配信コンテンツ決定部32は、第1の距離に基づいて、ナビゲーション装置10に配信する映像コンテンツを決定する。
【0084】
S18:
次に、コンテンツ配信部33は、決定した映像コンテンツをナビゲーション装置10に配信し、この映像コンテンツはナビゲーション装置10のコンテンツ受信部23によって受信される。
【0085】
以上に、第2実施形態を説明したが、上記第2実施形態は、以下の特長を有する。
【0086】
即ち、サーバ40は、ナビゲーション装置10に映像コンテンツを配信するコンテンツ配信部33と、ナビゲーション装置10から、ナビゲーション装置10の現在地に関する現在地情報、ナビゲーション装置10に設定された目的地に関する目的地情報、ナビゲーション装置10に設定された経由地に関する経由地情報の少なくとも何れか1つのナビゲーション位置情報としてのナビ位置情報を受信するナビゲーション位置情報受信部としてのナビ位置情報受信部34と、ナビ位置情報に基づいて、配信対象とする映像コンテンツを決定する配信コンテンツ決定部32と、を備える。コンテンツ配信部33は、配信コンテンツ決定部32によって決定された映像コンテンツをナビゲーション装置10に配信する。以上の構成によれば、ユーザの移動に密接に関連した映像コンテンツがナビゲーション装置10に配信されるので、ナビゲーション装置10のユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0087】
また、図11に示すように、サーバ40におけるコンテンツ配信方法は、ナビゲーション装置10にコンテンツを配信するコンテンツ配信ステップ(S18)と、ナビゲーション装置10からナビ位置情報を受信するナビゲーション位置情報受信ステップ(S15)と、ナビ位置情報に基づいて、配信対象とする映像コンテンツを決定する配信コンテンツ決定ステップ(S17)と、を含む。コンテンツ配信ステップ(S18)では、配信コンテンツ決定ステップ(S17)で決定された映像コンテンツをナビゲーション装置10に配信する。以上の方法によれば、ユーザの移動に密接に関連した映像コンテンツがナビゲーション装置10に配信されるので、ナビゲーション装置10のユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0088】
(第3実施形態)
次に、図12から図17を参照して、第3実施形態を説明する。以下、本実施形態が上記第1実施形態と相違する点を中心に説明し、重複する説明は省略する。第3実施形態は、情報端末であるスマートフォン170が、ナビゲーション装置110から受信した現在位置情報や目的地情報に基づいて受信するコンテンツを選択し、コンテンツ位置情報をナビゲーション装置110に送信する形態である。
【0089】
図12には、映像配信システム101を示している。映像配信システム101は、ナビゲーション装置110とサーバ140、携帯型の情報端末としてのスマートフォン170を含んで構成されている。情報端末の種類はスマートフォンに限定されない。情報端末は、表示制御部171、操作制御部172、ナビ位置情報受信部173、距離情報算出部174、コンテンツ属性情報生成部175、コンテンツ属性情報送信部176、コンテンツ受信部177、コンテンツ位置情報取得部178、コンテンツ再生部179、コンテンツ位置情報送信部180の全てまたは一部を有する。
【0090】
ナビゲーション装置110は、ユーザによって設定された目的地までの経路を案内する装置である。
【0091】
サーバ140は、スマートフォン170に向けて、映像コンテンツを配信するサーバである。サーバ140は、例えば、例えばWAN102(Wide Area Network)を介してスマートフォン170と双方向通信可能に構成されている。
【0092】
スマートフォン170は、ナビゲーション装置110と例えばBluetooth(登録商標)またはWifi(登録商標)などのLAN(Local Area Network)を介して双方向通信可能に構成されている。
【0093】
(ナビゲーション装置110)
図13には、ナビゲーション装置110の機能ブロック図を示している。図13に示すように、ナビゲーション装置110は、中央演算処理器としてのCPU110a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM110b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM110c(Read Only Memory)を備えている。また、ナビゲーション装置110は、通信I/F110d、ディスプレイ110e、タッチパネル110fを備えている。ナビゲーション装置110は、通信I/F110dを介してスマートフォン170と双方向通信を実行する。ディスプレイ110eとタッチパネル110fは、互いに重ねて配置されており、タッチパネル型ディスプレイを構成している。
【0094】
そして、CPU110aがROM110cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU110aなどのハードウェアを、目的地情報設定部111、経由地情報設定部112、現在地情報取得部113、経路情報生成部114、経路案内部115、表示制御部116、操作制御部117、ナビ位置情報送信部118、コンテンツ位置情報受信部119として機能させる。
【0095】
ナビ位置情報送信部118は、現在地情報、経由地情報、目的地情報を含むナビ位置情報をスマートフォン170に送信する。
【0096】
コンテンツ位置情報受信部119は、スマートフォン170からコンテンツ位置情報を受信する。
【0097】
そして、経路案内部115は、受信したコンテンツ位置情報に基づいて、コンテンツ位置情報に対応した地点を目的地とした経路を案内する。具体的には、コンテンツ位置情報受信部119がコンテンツ位置情報を受信すると、目的地情報設定部111は、コンテンツ位置情報に対応した地点を目的地情報として設定する。そして、経路情報生成部114は、更新された目的地情報に基づいて、経路情報を生成する。経路案内部115は、更新された経路情報に基づいて、ユーザに新しい目的地までの経路を案内する。
【0098】
(スマートフォン170)
図14には、スマートフォン170の機能ブロック図を示している。図14に示すように、スマートフォン170は、中央演算処理器としてのCPU170a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM170b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM170c(Read Only Memory)を備えている。また、スマートフォン170は、通信I/F170d、ディスプレイ170e、タッチパネル170fを備えている。スマートフォン170は、通信I/F170dを介してナビゲーション装置110及びWAN102との双方向通信を実行する。ディスプレイ170eとタッチパネル170fは、互いに重ねて配置されており、タッチパネル型ディスプレイを構成している。
【0099】
そして、CPU170aがROM170cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU170aなどのハードウェアを、表示制御部171、操作制御部172、ナビ位置情報受信部173、距離情報算出部174、コンテンツ属性情報生成部175、コンテンツ属性情報送信部176、コンテンツ受信部177、コンテンツ位置情報取得部178、コンテンツ再生部179、コンテンツ位置情報送信部180として機能させる。情報端末であるスマートフォン170は、距離情報算出部174、コンテンツ属性情報生成部175、コンテンツ属性情報送信部176などを有さず、受信したコンテンツを再生し、関連付けられたコンテンツ位置情報を取得して、取得したコンテンツ位置情報をナビゲーション装置110に送信する形態であってもよい。
【0100】
表示制御部171は、ディスプレイ170eの動作を制御する。
【0101】
操作制御部172は、操作検出部の一具体例である。操作制御部172は、タッチパネル170fにおけるタップ、フリック、スワイプ、ピンチイン、ピンチアウト等の操作を検出する。タップは、第1の操作の一具体例である。
【0102】
ナビ位置情報受信部173は、ナビゲーション装置110からナビ位置情報を受信する。
【0103】
距離情報算出部174は、現在地と目的地の間の第1の距離を算出する。
【0104】
コンテンツ属性情報生成部175は、受信コンテンツ決定部の一具体例である。コンテンツ属性情報生成部175は、現在地情報、目的地情報、経由地情報のうち少なくとも何れか1つに基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する。具体的には、コンテンツ属性情報生成部175は、第1の距離に基づいて、受信対象とするコンテンツを決定する。詳しくは、コンテンツ属性情報生成部175は、受信対象とするコンテンツの地理的属性を決定し、この地理的属性に関するコンテンツ属性情報を生成する。コンテンツの地理的属性とは、コンテンツに関連する地点に関する属性である。
【0105】
コンテンツ属性情報送信部176は、コンテンツ属性情報をサーバ140に送信する。
【0106】
コンテンツ受信部177は、サーバ140から配信される映像コンテンツを受信する。
【0107】
コンテンツ位置情報取得部178は、映像コンテンツに関連する位置情報としてのコンテンツ位置情報を取得する。
【0108】
コンテンツ再生部179は、映像コンテンツを再生して、ディスプレイ170eに表示させる。
【0109】
コンテンツ位置情報送信部180は、コンテンツ位置情報をナビゲーション部としてのナビゲーション装置110に送信する。
【0110】
そして、表示制御部171は、映像コンテンツに目的地設定ボタンを重畳させてディスプレイ170eに表示する。映像コンテンツの再生時にユーザが目的地設定ボタンをタップしたことを操作制御部172が検出すると、コンテンツ位置情報送信部180は、再生中の映像コンテンツに対応するコンテンツ位置情報をナビゲーション装置110に送信する。
【0111】
(サーバ140)
図15には、サーバ140の機能ブロック図を示している。図15に示すように、サーバ140は、中央演算処理器としてのCPU140a(Central Processing Unit)と、読み書き自由のRAM140b(Random Access Memory)、読み出し専用のROM140c(Read Only Memory)を備えている。また、サーバ140は、通信I/F140dを備えている。サーバ140は、通信I/F140dを介してWAN102と双方向通信を実行する。
【0112】
そして、CPU140aがROM140cに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで、制御プログラムは、CPU140aなどのハードウェアを、コンテンツ記憶部141、コンテンツ属性情報受信部142、配信コンテンツ決定部143、コンテンツ配信部144として機能させる。
【0113】
コンテンツ属性情報受信部142は、スマートフォン170からコンテンツ属性情報を受信する。
【0114】
配信コンテンツ決定部143は、コンテンツ属性情報に基づいて、スマートフォン170に配信する映像コンテンツを決定する。
【0115】
コンテンツ配信部144は、配信コンテンツ決定部143によって決定された1つ又は複数の映像コンテンツをスマートフォン170に配信する。
【0116】
図16及び図17に、映像配信システム101の動作を示す。情報端末であるスマートフォン170が介在する点が、実施形態1と異なる。
【0117】
以上に、第3実施形態を説明したが、上記第3実施形態は、以下の特長を有する。
【0118】
情報端末としてのスマートフォン170は、例えばユーザによって設定された目的地までの経路を案内するナビゲーション部としてのナビゲーション装置110と通信可能である。スマートフォン170は、外部としてのサーバ140から配信される映像コンテンツを受信するコンテンツ受信部177と、映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得部178と、映像コンテンツを再生するコンテンツ再生部179と、ナビゲーション装置110にコンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信部180と、を備える。以上の構成によれば、ナビゲーション装置110のユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0119】
また、図16及び図17に示すように、スマートフォン170の制御方法は、サーバ140から配信されるコンテンツを受信する映像コンテンツ受信ステップ(S111)と、映像コンテンツに関連するコンテンツ位置情報を取得するコンテンツ位置情報取得ステップ(S131)と、映像コンテンツを再生するコンテンツ再生ステップ(S130)と、ナビゲーション装置110にコンテンツ位置情報を送信するコンテンツ位置情報送信ステップ(S142)と、を含む。以上の方法によれば、ナビゲーション装置110のユーザエクスペリエンスを向上することができる。
【0120】
以上に、第1から第3実施形態を説明した。上記各実施形態は以下のように変更できる。
【0121】
上記各実施形態において、サーバからWANを介して映像コンテンツが配信されるとした。しかし、これに代えて、放送事業者から放送網を介して映像コンテンツが配信されるようにしてもよい。また、映像コンテンツとしては、イベント会場のPR動画の他に、例えば、テレビ放送の番組コンテンツ、テレビ放送のCMコンテンツであってもよい。
【0122】
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、更に、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROMを含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、更に、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【符号の説明】
【0123】
1 映像配信システム
2 WAN
10 ナビゲーション装置
11 目的地情報設定部
12 経由地情報設定部
13 現在地情報取得部
14 経路情報生成部
15 経路案内部
16 表示制御部
17 操作制御部
20 距離情報算出部
21 コンテンツ属性情報生成部
22 コンテンツ属性情報送信部
23 コンテンツ受信部
24 コンテンツ位置情報取得部
25 コンテンツ再生部
26 ナビ位置情報送信部
30 コンテンツ記憶部
31 コンテンツ属性情報受信部
32 配信コンテンツ決定部
33 コンテンツ配信部
34 ナビ位置情報受信部
35 距離情報算出部
40 サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17