(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】IP変換システム、IP変換方法
(51)【国際特許分類】
H04L 7/04 20060101AFI20230829BHJP
H04L 13/08 20060101ALI20230829BHJP
H04L 69/08 20220101ALI20230829BHJP
【FI】
H04L7/04 100
H04L13/08
H04L69/08
(21)【出願番号】P 2019153535
(22)【出願日】2019-08-26
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】望月 智
(72)【発明者】
【氏名】加藤 禎久
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102457441(CN,A)
【文献】特表2012-533914(JP,A)
【文献】米国特許第06731640(US,B1)
【文献】米国特許第06898213(US,B1)
【文献】特開昭62-128645(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 7/04
H04L 13/08
H04L 69/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信側端末装置と接続された送信ユニット、及び受信側端末装置と接続された受信ユニットが設けられ、前記送信側端末装置と前記受信側端末装置との間で実行される同期通信によるデータを、IP網を介して中継するためのIP変換システムであって、
前記送信ユニットが、
前記送信側端末装置から同期通信にて受信した
フレームデータを、同期信号ビットパターンを維持した状態でパケット化するデータ処理部と、
前記データ処理部でパケット化したパケットデータを、前記同期信号ビットパターンの周期単位
に基づいて前記IP網へ送信する送信部と、を有し、
前記受信ユニットが、
前記IP網から受信し
た前記パケットデータ
から前記フレームデータを、
前記同期信号ビットパターンを維持した状態で書き込んで一時的に保存する受信バッファと、
前記受信バッファに書き込まれた
前記フレームデータを、
フレームデータ毎に前記受信側端末装置へ送出する送出部と、
前記同期信号ビットパターンを維持した疑似フレームデータを生成する疑似フレーム生成部と、を有し、
前記送出部は、送出すべき前記フレームデータがない場合、前記疑似フレームデータを前記受信側端末装置へ送出する、
IP変換システム。
【請求項2】
前記受信ユニットが、
前記同期信号ビットパターンを記録する記録部を有し、
前記疑似フレーム生成部は、前記記録部に記録された前記同期信号ビットパターンに基づいて前記疑似フレームデータを生成する、
請求項1に記載のIP変換システム。
【請求項3】
前記受信ユニットが、
前記フレームデータから前記同期信号ビットパターンが1巡回する分の前記同期信号ビットパターンを抽出する抽出部を有し、
前記記録部に記録される前記同期信号ビットパターンは、前記抽出部で抽出された前記同期信号ビットパターンである、
請求項2に記載のIP変換システム。
【請求項4】
前記受信ユニットが、
前記同期信号ビットパターンの周期単位のフレームデータ数を維持するための前記フレームデータを書き込んで、一時的に保存する補填用バッファを有し、
前記送出部は、前記受信バッファまたは前記補填用バッファに書き込まれた前記フレームデータを前記受信側端末装置へ送出する、
請求項1に記載のIP変換システム。
【請求項5】
送信側端末装置と接続された送信ユニット、及び受信側端末装置と接続された受信ユニットが設けられ、前記送信側端末装置と前記受信側端末装置との間で実行される同期通信によるデータを、IP網を介して中継するためのIP変換方法であって、
前記送信ユニットが、
前記送信側端末装置から同期通信にて受信したフレームデータを、同期信号ビットパターンを維持した状態でパケット化し、
パケット化したパケットデータを、前記同期信号ビットパターンの周期単位に基づいて前記IP網へ送信し、
前記IP網から前記パケットデータを受信した前記受信ユニットが、
前記フレームデータを、前記同期信号ビットパターンを維持した状態で書き込んで受信バッファに一時的に保存し、
前記受信バッファに書き込まれた前記フレームデータを、フレームデータ毎に前記受信側端末装置へ送出すると共に、前記同期信号ビットパターンを維持した疑似フレームデータを生成し、
前記受信側端末装置へ送出すべき前記フレームデータがない場合、前記疑似フレームデータを前記受信側端末装置へ送出する、
IP変換方法。
【請求項6】
前記受信ユニットが、
前記同期信号ビットパターンを記録しておき、記録された前記同期信号ビットパターンに基づいて前記疑似フレームデータを生成する、
請求項5に記載のIP変換方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP変換システム、IP変換方法に関する。
【背景技術】
【0002】
遠隔に設置された端末装置間で、データ伝送を行うため、デジタル専用回線(例えば、JT-I430-a)を使用したシステムがある。
【0003】
一例として、デジタル専用回線のサービス停止や設備老朽化のため、この端末装置間の回線をデジタル専用回線から、インターネットプロトコルスイート技術を利用したネットワークであるIP網(インターネットプロトコルスイート技術を利用したネットワークであり、例えば、イーサネット「登録商標」回線))に移行するとき、既存の装置間にIP変換装置を増設して、デジタル専用回線からイーサネット回線に変更する場合がある。
【0004】
この回線移行時に既存装置を変更せずに、デジタル専用回線からイーサネット回線に移行する方法として、デジタル専用回線間にIP変換装置を2台増設する場合がある。
【0005】
デジタル専用回線は、回線からの網同期を取得ことが可能であるため、デジタル専用回線に接続される両端末装置の処理は同期して動作することができ、データの到達周期のゆらぎ等も極めて小さいため、データ伝送の信頼性が高い。
【0006】
一方、イーサネット回線は、データ伝送量の変動等により受信側端末装置に到達するパケットデータの到達周期にはゆらぎが発生する。また、デジタル専用回線と比較するとパケットデータの損失率が高くデータ伝送の信頼性が低い。
【0007】
また、一般的にイーサネット回線に接続する端末装置間は非同期となる。
【0008】
ここで、デジタル専用回線において、伝送するデータフレームを時分割し、データ種を増やすマルチフレーム方式を採用することがある。
【0009】
このマルチフレーム化のため、各フレームには同期ビットを採用し、同期ビットは一定周期で巡回するパターンデータとする。
【0010】
パターンデータとした同期ビット毎にデータを割り付けることで、マルチフレーム化して、送信するデータ種を増やすことができる。
【0011】
デジタル専用回線にて伝送するデータ中に、上記マルチフレーム同期ビットを採用した場合、回線からの網同期と同期して動作する送信側の端末装置で生成したマルチフレーム同期ビットは同期ビット形式を崩すことなく、受信側の端末装置に到達し、回線からの網同期と同期して動作する受信側の端末装置で受信処理を実行すれば、同期ビット形式を崩すことはない。
【0012】
参考として、特許文献1には、同期通信の途中で非同期通信であるIP網を利用した場合に、クロック信号を伝送することで同期通信を確保する技術が記載されている。
【0013】
また、特許文献2には、パケット通信の受信側のデータが欠落した場合に、ダミーデータを作成してパケットを補完する技術が記載されている。
【0014】
さらに、特許文献3には、データを所定のパケットの倍数で送信するようにした技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【文献】特開2007-195036号公報
【文献】特開2009-206998号公報
【文献】特開2008-066817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ところで、マルチフレームを採用したデータを、イーサネット回線を利用して伝送する場合、前述したパケットデータの到達時間のゆらぎ、パケット損失、端末装置間の非同期性が原因で、送信側の端末装置で生成したマルチフレーム同期ビットは、受信側の端末装置の処理にて同期ビット形式が崩れることがあり、受信側の端末装置でデータの再生が困難な状態が発生することがあった。
【0017】
また、イーサネット回線の突発的な伝送量増加にともない、受信側の端末装置へのパケット到達周期が大きくゆらぎ、受信側の端末装置のゆらぎ対策の許容範囲を超えて、受信側のマルチフレーム同期ビット形式のチェック機能に異常が発生することがあった。
【0018】
本発明は、端末装置間において、イーサネット回線を使用してデータ伝送を行う場合に、パケットデータの到達時間のゆらぎを吸収して、送信側で生成したマルチフレーム同期ビットを崩さずに、受信側でデータを再生することができるIP変換システム、IP変換方法を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明に係るIP変換システムは、送信側端末装置と接続された送信ユニット、及び受信側端末装置と接続された受信ユニットが設けられ、前記送信側端末装置と前記受信側端末装置との間で実行される同期通信によるデータを、IP網を介して中継するためのIP変換システムであって、前記送信ユニットが、前記送信側端末装置から同期通信にて受信したフレームデータを、同期信号ビットパターンを維持した状態でパケット化するデータ処理部と、前記データ処理部でパケット化したパケットデータを、前記同期信号ビットパターンの周期単位に基づいて前記IP網へ送信する送信部と、を有し、前記受信ユニットが、前記IP網から受信した前記パケットデータから前記フレームデータを、前記同期信号ビットパターンを維持した状態で書き込んで一時的に保存する受信バッファと、前記受信バッファに書き込まれた前記フレームデータを、フレームデータ毎に前記受信側端末装置へ送出する送出部と、前記同期信号ビットパターンを維持した疑似フレームデータを生成する疑似フレーム生成部と、を有し、前記送出部は、送出すべき前記フレームデータがない場合、前記疑似フレームデータを前記受信側端末装置へ送出する、ことを特徴としている。
【0020】
本発明に係るIP変換方法は、送信側端末装置と接続された送信ユニット、及び受信側端末装置と接続された受信ユニットが設けられ、前記送信側端末装置と前記受信側端末装置との間で実行される同期通信によるデータを、IP網を介して中継するためのIP変換方法であって、前記送信ユニットが、前記送信側端末装置から同期通信にて受信したフレームデータを、同期信号ビットパターンを維持した状態でパケット化し、パケット化したパケットデータを、前記同期信号ビットパターンの周期単位に基づいて前記IP網へ送信し、前記IP網から前記パケットデータを受信した前記受信ユニットが、前記フレームデータを、前記同期信号ビットパターンを維持した状態で書き込んで受信バッファに一時的に保存し、前記受信バッファに書き込まれた前記フレームデータを、フレームデータ毎に前記受信側端末装置へ送出すると共に、前記同期信号ビットパターンを維持した疑似フレームデータを生成し、前記受信側端末装置へ送出すべき前記フレームデータがない場合、前記疑似フレームデータを前記受信側端末装置へ送出する、ことを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、端末装置間において、イーサネット回線を使用してデータ伝送を行う場合に、パケットデータの到達時間のゆらぎを吸収して、送信側で生成したマルチフレーム同期ビットを崩さずに、受信側でデータを再生することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本実施の形態に係り、IP変換装置を用いイーサネット回線を介してデータを伝送する伝送システムの構成図である。
【
図2】本実施の形態に係る伝送システムのIP変換装置(A)の詳細を示す構成図である。
【
図3】IP変換装置(A)のパケット送信周期が、5msに設定されたときのパケットデータのデータ構成図である。
【
図4】本実施の形態に係る伝送システムのIP変換装置(B)の詳細を示す構成図である。
【
図5】本実施の形態に係るIP変換装置(B)における、受信データバッファ部及び受信データ制御部の詳細を示す構成図である。
【
図6】I430a送信バッファ部内のデータ数が0となり、3秒以内にI430a送信バッファ部内のデータ数が0以外に復帰したときの第2データ制御部のフレームデータ5012の出力状況を示すタイミングチャートである。
【
図7】I430a送信バッファ部内のデータ数が0となり、3秒以内にI430a送信バッファ部内のデータ数が0以外に復帰しないときの第2データ制御部のフレームデータ5012の出力状況を示すタイミングチャートである。
【
図8】I430a送信バッファ部内のデータ数が0となり、3秒以降にI430a送信バッファ部内のデータ数が0に復帰したときの第2データ制御部のフレームデータ5012の出力状況を示すタイミングチャートである。
【
図9】マルチフレームを採用したデータ伝送において、デジタル専用回線を用いた伝送システムの構成図である。
【
図10】
図1及び
図9で適用されるフレームデータの構成を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(本実施の形態の伝送システムT(IP)の基礎となる伝送システムT(PL)の構成)
【0024】
図9は、マルチフレームを採用したデータ伝送において、デジタル専用回線を用いた伝送システムT(PL)の構成図である。
【0025】
本実施の形態では、この
図9の伝送システムT(PL)と同等のマルチフレームを採用したデータ伝送において、デジタル専用回線に代えて、イーサネット回線を用いた伝送システムT(IP)を確立した(
図1参照)。そこで、まず、
図9に従い、デジタル専用回線を用いた伝送システムT(PL)の構成を説明し、その後に、
図1~
図8に従い、本実施の形態の伝送システムT(IP)の構成を説明する。
【0026】
図9は、デジタル専用回線3(例えば、JT-I430-a)を使用した伝送システムT(PL)の装置構成図である。
【0027】
端末装置(A)1には、音声信号101、及び制御信号(CONT1~CONT20)102が入力され、端末装置(A)1では、
図10に示すフレームデータ300を生成する。端末装置(A)1は、デジタル専用回線3に接続され、このデジタル専用回線3を使用して、フレームデータ300を端末装置(B)2へ送信する。
【0028】
図10に示される如く、端末装置(A)1が送信するフレームデータ300は、20フレームに分割しており、フレームNo.1~No.20を1フレーム送信毎に巡回して送信する。
【0029】
1フレーム毎の送信周期は125μsec(マイクロ秒)として送信し、2.5msec(ミリ秒)で20フレームを一巡回する。なお、以降は、単位sec(秒)を。「s」と省略する場合がある。
【0030】
図10のフレームデータ300に含まれる同期信号Fは、端末装置(A)1で生成される同期信号ビットである。
【0031】
同期信号ビットはITU-T(International Telecommunication Union TelecommunicationStandardization Sector)のX.50方式のフレームパターンであって、このフレームパターンにより、受信側の端末装置(B)2は、フレーム番号を認識することが可能となる。
【0032】
端末装置(A)1は、同期信号ビット毎のB1チャネルに制御信号のCONT1~CONT20を割り付けて、伝送する制御信号種を増やしている。
【0033】
音声信号101はアナログ信号であり、サンプリング周波数8kHzにてアナログ-デジタル変換(A/D)され、8ビットのPCM形式(Pulse Code Modulation)に変調後、
図10に示すB2チャネルに割り付ける。
【0034】
制御信号(CONT1~CONT20)102は7ビット幅のデジタル信号であり、125μsecで変化する同期信号ビット毎に割り付けられた信号を入力し、
図10に示すB1チャネルの2ビット目から8ビット目に割り付ける。
【0035】
図9に示される如く、端末装置(B)2は、デジタル専用回線3からフレームデータ300が入力される。
【0036】
20フレーム分のフレームデータ300が入力されて、同期信号ビットパターンが正常であれば、B2チャネルのPCM音声信号を復調して、サンプリング周波数8kHzにてデジタル-アナログ変換(D/A)して音声信号103を出力し、B1チャネル同期信号ビットのフレームパターンから認識した各フレームに割り当てられた制御信号(CONT1~CONT20)104を外部に出力する。
【0037】
また、端末装置(B)2は、同期信号ビットのフレームパターンに異常があれば音声信号103や制御信号104の出力停止等の処置を実施し、同期信号異常信号105を異常発生中として外部に出力する。
【0038】
なお、
図9構成において端末装置(A)1又は端末装置(B)2の故障やデジタル専用回線3を運用する装置に異常がない場合、端末装置(B)2から同期信号異常信号105が異常発生中を出力する頻度は極めて低い。
【0039】
(本実施の形態の伝送システムの構成)
【0040】
ここで、
図1に示す本実施の形態の伝送システムT(IP)の基礎となるデジタル専用回線を用いた伝送システムT(PL)では、端末装置(A)1と端末装置(B)2は、デジタル専用回線3からの網同期信号106に同期して動作するため、端末装置(A)1と端末装置(B)2は同期して動作する。これに対して、本実施の形態の伝送システムT(IP)(
図1)は、網同期信号106を持たない構成となる。
【0041】
以下、
図1に従い、本実施の形態の伝送システムT(IP)の構成を示す。
【0042】
図1に示される如く、本実施の形態に係る伝送システムT(IP)は、端末装置(A)1と端末装置(B)2間には、IP変換装置(A)4、及びIP変換装置(B)5が設けられ、IP変換装置(A)4とIP変換装置(B)5との間は、イーサネット回線6によって通信(データ伝送)が実行される構成である。
【0043】
図1の端末装置(A)1とIP変換装置(A)4との間のデジタル回線3は、
図9で示したデジタル専用回線3と同種の回線で、両装置は直に接続している。
【0044】
IP変換装置(A)4はネットワーク側(NT)で動作し、IP変換装置(A)4の内部で使用しているクロック信号(A)107を端末装置(A)1に供給することで端末装置(A)1とIP変換装置(A)4は同期して動作する。
【0045】
また、
図1の端末装置(B)2とIP変換装置(B)5間の接続回線7は、
図9で示したデジタル専用回線3と同種の回線で、両装置は直に接続している。
【0046】
IP変換装置(B)5はネットワーク側(NT)で動作し、IP変換装置(B)5の内部で使用しているクロック信号(B)108を端末装置(B)2に供給することで端末装置(B)2とIP変換装置(B)5は同期して動作する。
【0047】
(IP変換装置(A)4)
【0048】
図2に示される如く、IP変換装置(A)4は、端末装置(A)1とデジタル専用回線3によって接続され、
図10に示したフレームデータ300を125μs毎に入力し、I430aインタフェース(NT)401を介して、送信データバッファ部402に入力する。
【0049】
送信データバッファ部402は、B1チャネルおよびB2チャネルを1つのフレームデータ406として扱うため、フレームデータ受信毎に2バイトのデータを格納する。
【0050】
送信データバッファ部402は、同期信号ビットが1巡回するフレームデータを格納すると、パケット送信制御部403に格納したデータの読み出し処理を要求するRD要求信号408を出力する。つまり、同期ビットがITU-T X.50の場合は20フレームで1巡回するので、送信データバッファ部402は、20フレーム分のデータ(20フレーム×2バイト)を格納するとRD要求信号408を出力する。
【0051】
送信データバッファ部402からRD要求信号408を受けたパケット送信制御部403は、送信データバッファ部402から20フレーム分のデータを読み出して自身の内部メモリに一時保存する。
【0052】
IP変換装置(A)4のパケット送信周期が2.5msで設定されたとき、パケット送信制御部403は、パケット送信周期2.5ms分、つまり20フレーム分データを一時保存したとき、UDPペイロードデータ409を生成し、ネットワークインタフェース部(UDP)404へ出力する。
【0053】
一方、IP変換装置(A)4のパケット送信周期が5msで設定されたとき、パケット送信制御部403はパケット送信周期5ms分、つまり40フレーム分データを一時保存したとき、UDPペイロードデータ409を生成し、ネットワークインタフェース部(UDP)404へ出力する。
【0054】
つまり、パケット送信制御部403は同期信号ビットが1巡回する20フレーム分データ(2.5ms分データ)を最小構成とし、その倍数分のデータが一時保存されたとき、UDPペイロードデータ409を生成し、ネットワークインタフェース部(UDP)404へ出力する。
【0055】
従って、IP変換装置(A)4のイーサネット回線6へのパケットデータ送信周期は2.5msの倍数となる。
【0056】
端末装置(A)1は、回線3の端末(TE)側、IP変換装置(A)4は回線3のネットワーク(NT)側として動作する。
【0057】
このため、IP変換装置(A)4のクロック信号(A)107(
図2では405)を網同期として端末装置(A)1に供給するため、IP変換装置(A)4と端末装置(A)1は同期して動作する。
【0058】
従って、パケット送信制御部403に入力する20フレームデータは、同期信号ビットパターンを持つデータ407になる。但し、送信データバッファ部402に20フレーム分データが蓄積する周期2.5msとパケット送信制御部のデータ407のリード開始からUDPペイロードデータ409の出力に要する処理時間の関係が「送信データバッファ部402に20フレーム分データが蓄積する周期2.5ms>パケット送信制御部のデータ407のリード開始からUDPペイロードデータ409までの出力に要する時間」となることが前提となる。
【0059】
ネットワークインタフェース部(UDP)404は、パケット送信制御部403からUDPペイロードデータ409を入力し、UDPのパケットデータを生成し、イーサネット回線6にパケットデータ410を出力する。
【0060】
図3は、IP変換装置(A)4のパケット送信周期が、5msに設定されたときのパケットデータ410のデータ構成である。
【0061】
このパケットデータ410は、一般的なUDPを使用する際のパケットデータ構成であり、UDPペイロード409は最小構成2.5msのデータが2つ格納されて5ms分データとなる。
【0062】
図2に示した構成と動作により、パケットデータ410のUDPペイロードデータ409中のフレームデータは、同期信号ビットのフレームパターンが一巡回する20フレームデータの倍数分となり、パケットデータ送信毎に同フレームパターンが送信される。
【0063】
このフレームパターンは、端末装置(A)1またはIP変換装置(A)5の再起動時まで継続する。
【0064】
(IP変換装置(B)5)
【0065】
図4には、IP変換装置(B)5の詳細構成が示されている。
【0066】
図4に示される如く、IP変換装置(B)5はIP変換装置(A)4とイーサネット回線6によって接続され、IP変換装置(A)4から、イーサネット回線6を介してパケットデータ410が、ネットワークインタフェース部(UDP)501に入力される。
【0067】
ネットワークインタフェース部(UDP)501は、受信したパケットデータ410の各種チェックを行い、正常であればUDPペイロードデータ5001をパケット受信制御部502に出力する。
【0068】
また、ネットワークインタフェース部(UDP)501は、受信したパケットデータ410の各種チェックを行い、異常であればUDPペイロードデータ5001をパケット受信制御部502に出力しない。
【0069】
パケット受信制御部502は、UDPペイロードデータ5001のヘッダ部のチェック、UDPペイロードデータ5001のデータ数が、想定内であるかのチェック、書き込み先の受信データバッファ部503への書き込みが可能かのチェックを行う。
【0070】
このチェックにおいて、正常であればUDPペイロードデータ5001からヘッダ部を取り除いたデータ5002を受信データバッファ部503の受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504に書き込む。このデータ5002はIP変換装置(A)4のパケット送信制御部403で生成した同期信号ビットが1巡回する20フレーム分データ(2.5ms分データ)の倍数分のデータである。
【0071】
また、パケット受信制御部502は、UDPペイロードデータ5001のヘッダ部のチェック、UDPペイロードデータ5001のデータ数が想定内であるかのチェック、書き込み先の受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504への書き込みが可能かのチェックを行う。
【0072】
このチェックにおいて、何れかが異常または不可能であれば、データ5002を受信データバッファ部503の受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504に書き込まない。
【0073】
パケット受信制御部502における、UDPペイロードデータ5001のヘッダ部のチェックは、予め決められているデータ部形式であるかをチェックする。
【0074】
また、パケット受信制御部502における、UDPペイロードデータ5001のデータ数チェックは、予め決められているデータ部のデータ数であるか、つまり同期信号ビットが1巡回する20フレーム分データ(2.5ms分データ)の倍数分のデータ数であるかをチェックする。
【0075】
さらに、パケット受信制御部502における、書き込み先の受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504への書き込みが可能かのチェックは、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504にデータ5002を書き込んだ後のデータ格納数を予想し、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504の格納数限界を超えないかをチェックする。
【0076】
このチェックは、データ5002の書き込み前に、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504から入力される第1バッファ情報5003によって、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数を取得して、データ5002のデータ量をバッファ内データ格納数と加算し、既知の受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504の最大格納数と比較して判定する。
【0077】
なお、データ5002の書き込み後に、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数限界を超えてしまうと予想されたとき、パケット受信制御部502は、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数が最大格納数の1/2(最大格納数/2)に回復するまで、以降の受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504への書き込みを行わない。受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数が最大格納数/2に回復したとき、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504への書き込みを再開する。
【0078】
以上、IP変換装置(B)5の動作から、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504に格納されるデータは、同期信号ビットが1巡回する20フレーム分データ(2.5ms分データ)の倍数分のデータとなる。
【0079】
図5は、IP変換装置(B)5を構成する、受信データバッファ部503、並びに、受信データバッファ部503からデータを受け取る受信データ制御部506の詳細図である。受信データ制御部506には、IP変換装置(B)5の内部で使用しているクロック信号(B)108の発信源であるクロック源512が接続されており、このクロック信号512のクロック信号(B)108を端末装置(B)2に供給することで端末装置(B)2とIP変換装置(B)5は同期して動作する。
【0080】
なお、
図5では、IP変換装置(A)4から送信するパケットデータ送信周期が5ms設定、パケットロス時の補填データ数設定を10ms分データ数、パケットデータの到達周期にばらつき(ゆらぎ)が無い状態を例として動作しているものとする。
【0081】
パケット受信制御部502から書き込むデータ5002は受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504内のメモリに格納する。このとき、フレームデータの同期信号ビットが崩れない状態で書き込むことが必要となる。例えば、16ビット幅のFIFO(First in First out)構造メモリにフレーム1からフレーム20を順次書き込む。
【0082】
なお、パケットロス補填用バッファ部505、及び、受信データ制御部506に設けられたI430a送信バッファ部508も同様である。
【0083】
受信データ(ゆらぎ)バッファ部504へのデータ書き込みは、イーサネット回線6からのパケットデータ410の受信毎に行われ、データ5002をバッファに一時保存することで、パケットデータの到達周期のゆらぎ対策を実施している。
【0084】
図5では、パケットデータ410により5ms分のデータ5002が伝送されるため、受信(ゆらぎ)バッファ部504にデータ書き込みデータは、同期信号ビットが1巡回する20フレーム分データ(2.5ms分データ)の2倍のデータとなる。
図5では、Data(n)を20フレーム分データとし、Data(n)とData(n+1)として示す。
【0085】
受信データ制御部506の第1データ制御部507は、2.5ms周期で受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504の第1バッファ情報5005から得るデータ格納数を監視し、データ格納数がバッファの最大格納数/2であるとき、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ読み出し処理を開始する。
【0086】
データ読み出し処理は、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504から20フレーム分のデータ5004を読み出し、I430a送信バッファ部508、及びパケットロス補填用バッファ部505にデータ5004、及びデータ5008を書き込む。
【0087】
受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504からのデータ読み出し処理が開始されると、その後も、第1データ制御部507から2.5ms周期でデータ読み出し処理が行われ、監視した受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数が20フレーム分以上ならば、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504から20フレーム分のデータ5004を読み出し、そのデータ5004(データ5008)を、パケットロス補填用バッファ部505(及びI430a送信バッファ部508)に書き込む。
【0088】
受信データバッファ部503のパケットロス補填用バッファ部505は、パケットロス時に補填するデータ数を常に格納するように制御する。但し、格納するデータ数は同期信号ビットが1巡回する20フレーム分データ(2.5ms分データ)の倍数分のデータとする。この動作により、パケットロス補填用バッファ部505内に格納されるフレームデータの同期信号ビットが崩れない状態となる。
【0089】
図5に示す例では、パケットロス補填用バッファ部505に10ms分データを格納する動作である。
【0090】
また、パケットロス補填用バッファ部505は、パケットロス時に補填するデータ数が格納されるまではデータの格納のみを行い、パケットロス時に補填するデータ数が格納された状態でデータ5004が書き込みされた場合は、パケットロス補填用バッファ部505内の古い20フレーム分のデータ5006を廃棄して、本バッファ内に格納されるデータを常に更新して格納する。
【0091】
この動作によりパケットロス補填用バッファ部505内に格納されるフレームデータの同期信号ビットが崩れない状態となる。
【0092】
受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ読み出し処理の動作中において、第1データ制御部507での、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数監視時に、20フレーム分より少ないデータ格納数である場合は、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ読み出し処理を行わず、パケットロス補填用バッファ部505から20フレーム分のデータ5006を読み出し、そのデータをI430a送信バッファ部508に書き込む。但し、パケットロス補填用バッファ部505の第2バッファ情報5007から得るデータ格納数が20フレーム分のデータ数より少ない場合は、データ読み出し処理は行わない。以上のように、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ読み出し処理は繰り返される。
【0093】
受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ読み出し処理の動作中において、データ読み出し処理先がパケットロス補填用バッファ部505に移行した場合、第1データ制御部507では、2.5ms周期でパケットロス補填用バッファ部505のデータ格納数を監視し、パケットロス補填用バッファ部505のデータ格納数が20フレーム分以上のデータ格納数ならば、パケットロス補填用バッファ部505から20フレーム分のデータ5006を読み出し、そのデータ5006をI430a送信バッファ部508に、データ5008として書き込む。
【0094】
また、このデータ5006の書込動作は、第1データ制御部507が、2.5ms周期でパケットロス補填用バッファ部505のデータ格納数を監視したときパケットロス補填用バッファ部505のデータ格納数が20フレーム分より少ないデータ格納数になるまで行われる。
【0095】
パケットロス補填用バッファ部505のデータ格納数が、20フレーム分より少ないデータ格納数であるとき、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数監視を行う。また、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数が、20フレーム分以上のデータ格納数ならば、受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504から20フレーム分のデータ5004を読み出し、そのデータ5004(5008)をパケットロス補填用バッファ部505(及びI430a送信バッファ部508)に書き込む動作に移行する。
【0096】
また、上記の書き込み動作にて、第1データ制御部507が、2.5ms周期でパケットロス補填用バッファ部505のデータ格納数を監視したときデータ格納数が20フレーム分より少ないデータ格納数、及び受信(ゆらぎ吸収)バッファ部504のデータ格納数が20フレーム分より少ないデータ格納数である場合は、データ読み出し処理は行わない。
【0097】
次に、第2データ制御部510は、125μs周期でI430a送信バッファ部508のバッファ情報5010から得るデータ格納数を監視し、データ格納数が0以外のとき、I430a送信バッファ部508からフレームデータ5009を読み出し、I430aIF(インタフェース)回路511にフレームデータ5012を出力すると共に、疑似フレーム制御部509にフレームデータ5009を出力する。
【0098】
I430a送信バッファ部508からのフレームデータ5009の読み出しは、125μs周期で行われ、20フレーム毎の読み出し周期は2.5ms周期となる。
【0099】
I430a送信バッファ部508へのデータ書き込み処理は、2.5msに20フレームデータを書き込み、I430a送信バッファ部508からのデータ読み出し処理は、125μsに1フレームデータを読み出すことになる。
【0100】
データ書き込み処理、及びデータ読み出し処理は、同期して動作するので第1データ制御部507からのデータ5008が、2.5msで供給される限りは、I430a送信バッファ部508内のデータ格納数がエンプティ(空)状態になることは無いものとする。
【0101】
疑似フレーム制御部509は、I430a送信バッファ部508のバッファ情報5010から得るデータ格納数を監視し、データ格納数が0以外とき、フレームデータ5009入力し、同期信号抽出部513により同期信号ビット5013を抽出し、同期信号ビット5013を同期信号パターン記録部&疑似フレーム発生部514に記録する。
【0102】
同期信号パターン記録部&疑似フレーム発生部514は、入力した同期信号ビット5013と過去に入力した19フレーム分の同期信号ビットを時系列に管理して記録する。
【0103】
この動作により同期信号パターン記録部&疑似フレーム発生部514は、フレームパターンが1巡回する20フレーム分を時系列に記録し、かつ、同期信号ビット5013の入力毎に記録しているフレームパターンを更新することになる。
【0104】
疑似フレーム制御部509は、I430a送信バッファ部508のバッファ情報5010から得るデータ格納数を監視し、データ格納数が0のとき、同期信号パターン記録部&疑似フレーム発生部514にて記録していた同期信号ビット5014と疑似フレームデータ5015とから疑似フレームデータ5011を生成し、第2データ制御部510に出力する。
【0105】
同期信号ビット5014は、
図10で示した1ビット目の同期信号で、同期信号パターン記録部&疑似フレーム発生部514に記録された同期信号ビットの時系列で最も古いデータから出力を開始し、記録された20フレームデータ分の同期信号ビットを巡回して出力する。
【0106】
疑似フレームデータ5015は、
図10で示した2ビット目から16ビット目のデータで、全て0の固定値である。全て0の固定値とすることで各CONT信号をLowレベルに、音声信号を無音にする。
【0107】
第2データ制御部510は、125μs周期でI430a送信バッファ部508のバッファ情報5010から得るデータ格納数を監視し、データ格納数が0のとき、疑似フレーム制御部509が生成した疑似フレームデータ5011を読み出し、I430aインタフェース回路511へ出力する。
【0108】
但し、疑似フレームデータ5011をI430aインタフェース回路511へ出力する動作は、疑似データの読み出し開始から3秒間のみ可能とし、開始3秒後もI430a送信バッファ部508のデータ格納数が0である場合は、I430aインタフェース回路511へ同期信号ビットを含む全て0のデータをフレームデータ5012としてI430aIF(インタフェース)回路511に出力する。
【0109】
I430aインタフェース回路511への疑似フレームデータ5011の出力動作中において、I430a送信バッファ部508のデータ格納数が0以外に復帰したとき、フレームデータ5012の出力動作は、前記段落番号0097に示した動作に復旧する。
【0110】
第2データ制御部510のI430a送信バッファ部508のデータ格納数が0のとき、疑似フレーム制御部509が生成した疑似フレームデータ5011をI430aインタフェース回路511へ出力する機能により、イーサネット回線6からのパケットデータ410の到達周期に大きなばらつき(ゆらぎ)が発生し、受信(ゆらぎ吸収)バッファ504およびパケットロス補填用バッファ部505およびI430a送信バッファ部508内のデータ格納数が0になった場合でも、疑似フレームデータ5011を出力する効果により、端末装置(B)2にて行う同期信号ビットパターンのチェックは正常となり、端末装置(B)2からの同期信号異常信号105が異常を出力することはない。ただし、疑似フレームデータ5011の出力中は、音声信号は無音、制御信号は抑制方向となる。
【0111】
図6は、I430a送信バッファ部508内のデータ数が0となり、3秒以内にI430a送信バッファ部508内のデータ数が0以外に復帰したときの第2データ制御部510のフレームデータ5012の出力状況を示す。
【0112】
図7は、I430a送信バッファ部508内のデータ数が0となり、3秒以内にI430a送信バッファ部508内のデータ数が0以外に復帰しないときの第2データ制御部510のフレームデータ5012の出力状況を示す。
【0113】
図8は、I430a送信バッファ部508内のデータ数が0となり、3秒以降にI430a送信バッファ部508内のデータ数が0
以外に復帰したときの第2データ制御部510のフレームデータ5012の出力状況を示す。
【0114】
I430aインタフェース回路(NT)511は、入力したフレームデータ5012を接続回線7(
図1参照)を伝送する信号に変換し、端末装置(B)(TE)2に出力する。
【0115】
以上説明したように本実施の形態では、IP変換装置(B)5は、IP変換装置(A)4からのパケットデータ410を受信し、パケットデータの到達時間のばらつき(ゆらぎ)吸収対策処理、並びに、パケットロス補填対策処理を実施しても、20フレームで1巡回する同期信号ビットのフレームパターンを崩すことなく、端末装置(B)2へ出力することが可能となる。
【0116】
また、イーサネット回線6のデータ伝送中に発生するパケットデータ到達周期の大きなゆらぎが発生しても、3秒間は同期信号ビットのフレームパターンを崩すことなく、端末装置(B)2へ出力することが可能となる。
【符号の説明】
【0117】
T(PL) 伝送システム
T(IP) 伝送システム
1 端末装置(A)
2 端末装置(B)
3 デジタル専用回線
4 IP変換装置(A)
5 IP変換装置(B)
6 イーサネット回線
7 接続回線
101 音声信号
102 制御信号(CONT1~CONT20)
103 音声信号
104 制御信号(CONT1~CONT20)
105 同期信号異常信号
106 網同期信号
107 クロック信号(A)
108 クロック信号(B)
300 フレームデータ
401 I430aインタフェース(NT)
402 送信データバッファ部
403 パケット送信制御部
404 ネットワークインタフェース部(UDP)
405 クロック信号(A)
406 フレームデータ
407 データ
408 RD要求信号
409 UDPペイロードデータ
410 パケットデータ
501 ネットワークインタフェース部(UDP)
502 パケット受信制御部
503 受信データバッファ部
504 受信データ(ゆらぎ吸収)バッファ部
505 パケットロス補填用バッファ部
506 受信データ制御部
507 第1データ制御部
508 I430a送信バッファ部
509 疑似フレーム制御部
510 第2データ制御部
511 I430aIF(インタフェース)回路
513 同期信号抽出部
514 同期信号フレームパターン記録部&疑似フレーム発生部
5001 UDPペイロードデータ
5002 データ
5003 第1バッファ情報
5004 データ
5005 第1バッファ情報
5006 データ
5007 第2バッファ情報
5008 データ
5009 フレームデータ
5010 バッファ情報
5011 疑似フレームデータ
5012 フレームデータ
5013 同期信号ビット
5014 同期信号ビット
5015 疑似フレームデータ