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特許7338364情報処理装置、情報処理方法、プログラム、コミュニケーションシステムおよびコミュニケーション端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、コミュニケーションシステムおよびコミュニケーション端末
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20230829BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230829BHJP
【FI】
H04L51/04
G06Q50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019175109
(22)【出願日】2019-09-26
(65)【公開番号】P2021051634
(43)【公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-05-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140958
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 学
(74)【代理人】
【識別番号】100137888
【弁理士】
【氏名又は名称】大山 夏子
(74)【代理人】
【識別番号】100190942
【弁理士】
【氏名又は名称】風間 竜司
(72)【発明者】
【氏名】千 勝宇
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-084329(JP,A)
【文献】特表2012-526314(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得する取得部と、
前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを生成する分析部と、
前記アプリケーションの利用に関する情報と前記アプリケーションの作業に関する情報とを第2のコミュニケーション端末に提供する提供部と、
を備え
前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、
前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、
情報処理装置。
【請求項2】
前記アプリケーション利用時間の平均値は、前記アプリケーション利用時間の同一の単位時間区間ごとの平均値である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記アプリケーション利用時間の平均値は、前記アプリケーション利用時間の同一の曜日ごとの平均値である、
請求項またはに記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記アプリケーション利用時間の平均値に関する情報は、前記アプリケーション利用時間の平均値の所定の計算区間に対する割合に相当するアプリケーション利用率または前記アプリケーション利用率に関する情報である、
請求項のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記アプリケーション作業時間の平均値は、前記アプリケーション作業時間の同一の単位時間区間における平均値である、
請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記アプリケーション作業時間の平均値は、前記アプリケーション作業時間の同一の曜日における平均値である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記アプリケーション作業時間の平均値に関する情報は、前記アプリケーション作業時間の平均値の前記アプリケーション利用時間の平均値に対する割合に相当するアプリケーション作業率または前記アプリケーション作業率に関する情報である、
請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得することと、
前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを生成することと、
前記アプリケーションの利用に関する情報と前記アプリケーションの作業に関する情報とを第2のコミュニケーション端末に提供することと、
を備え
前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、
前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、
情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得する取得部と、
前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報を生成する分析部と、
前記アプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを第2のコミュニケーション端末に提供する提供部と、
を備え
前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、
前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
第1のコミュニケーション端末と第2のコミュニケーション端末と情報処理装置とを有するコミュニケーションシステムであって、
前記情報処理装置は、
前記第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得する取得部と、
前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを生成する分析部と、
前記アプリケーションの利用に関する情報と前記アプリケーションの作業に関する情報とを前記第2のコミュニケーション端末に提供する提供部と、
を備え
前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、
前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、
コミュニケーションシステム。
【請求項11】
コミュニケーション端末であって、
他のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とに基づいて生成されたアプリケーション別の複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とが提示されるように制御する提示制御部を備え
前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、
前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、
コミュニケーション端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、プログラム、コミュニケーションシステムおよびコミュニケーション端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、同時多人数参加型の汎用テキストコミュニケーションアプリケーションにおいて、コミュニケーション先の状態情報(ステータス)を検出、予測することでテキストコミュニケーションにおける回答待ち負担を低減するための技術が知られている。かかる技術の例として、利用者の入力インタフェース監視を利用したステータスを検出し、ステータス検出結果を表示する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-70994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、より効率の良いコミュニケーションを実現できるように支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本発明のある観点によれば、第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得する取得部と、前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを生成する分析部と、前記アプリケーションの利用に関する情報と前記アプリケーションの作業に関する情報とを第2のコミュニケーション端末に提供する提供部と、を備え、前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、情報処理装置が提供される。
【0007】
前記アプリケーション利用時間の平均値は、前記アプリケーション利用時間の同一の単位時間区間ごとの平均値であってもよい。
【0008】
前記アプリケーション利用時間の平均値は、前記アプリケーション利用時間の同一の曜日ごとの平均値であってもよい。
【0009】
前記アプリケーション利用時間の平均値に関する情報は、前記アプリケーション利用時間の平均値の所定の計算区間に対する割合に相当するアプリケーション利用率または前記アプリケーション利用率に関する情報であってもよい。
【0012】
前記アプリケーション作業時間の平均値は、前記アプリケーション作業時間の同一の単位時間区間における平均値であってもよい。
【0013】
前記アプリケーション作業時間の平均値は、前記アプリケーション作業時間の同一の曜日における平均値であってもよい。
【0014】
前記アプリケーション作業時間の平均値に関する情報は、前記アプリケーション作業時間の平均値の前記アプリケーション利用時間の平均値に対する割合に相当するアプリケーション作業率または前記アプリケーション作業率に関する情報であってもよい。
【0015】
また、本発明の他の観点によれば、第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得することと、前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを生成することと、前記アプリケーションの利用に関する情報と前記アプリケーションの作業に関する情報とを第2のコミュニケーション端末に提供することと、を備え、前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、情報処理方法が提供される。
【0016】
また、本発明の他の観点によれば、コンピュータを、第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得する取得部と、前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報を生成する分析部と、前記アプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを第2のコミュニケーション端末に提供する提供部と、を備え、前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【0017】
また、本発明の他の観点によれば、第1のコミュニケーション端末と第2のコミュニケーション端末と情報処理装置とを有するコミュニケーションシステムであって、前記情報処理装置は、前記第1のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とを取得する取得部と、前記アプリケーション利用履歴情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とを生成する分析部と、前記アプリケーションの利用に関する情報と前記アプリケーションの作業に関する情報とを前記第2のコミュニケーション端末に提供する提供部と、を備え、前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、コミュニケーションシステムが提供される。
【0018】
また、本発明の他の観点によれば、コミュニケーション端末であって、他のコミュニケーション端末における複数のアプリケーションそれぞれの利用開始時刻および利用終了時刻を含んだアプリケーション利用履歴情報と、入力開始時刻および入力終了時刻を含んだ入力インタフェース操作履歴情報とに基づいて生成されたアプリケーション別の複数のアプリケーションの利用に関する情報と前記複数のアプリケーションの作業に関する情報とが提示されるように制御する提示制御部を備え、前記アプリケーションの利用に関する情報は、前記利用開始時刻と前記利用終了時刻との差分に相当するアプリケーション利用時間の平均値または当該平均値に関する情報であり、前記アプリケーションの作業に関する情報は、前記アプリケーション利用時間における前記入力開始時刻と前記入力終了時刻との差分に相当するアプリケーション作業時間の平均値または当該平均値に関する情報である、コミュニケーション端末が提供される。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明によれば、より効率の良いコミュニケーションを実現できるように支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステムの概略的な構成の一例を示す図である。
図2】同実施形態に係るコミュニケーション端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3】同実施形態に係るコミュニケーションサーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図4】同実施形態に係るコミュニケーション分析サーバの機能構成の一例を示すブロック図である。
図5】利用情報取得部および送信制御部の動作例を示すフローチャートである。
図6】取得部の動作例を示すフローチャートである。
図7】分析部の動作例を示すフローチャートである。
図8】一日における利用者の業務とアプリケーション利用の一例を示す図である。
図9】アプリケーションの利用に関する情報の計算について説明するための図である。
図10】アプリケーションの作業に関する情報の計算について説明するための図である。
図11】同一の曜日別、かつ、同一の単位時間区間別における平均値の算出例を示す図である。
図12】利用者がコミュニケーション支援情報を確認する手順の一例を示す図である。
図13】コミュニケーション支援情報の生成について説明するための図である。
図14】本発明の実施形態に係る装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0022】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する。ただし、実質的に同一または類似の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
【0023】
(0.概要)
本発明の実施形態では、オフィス勤務者が日常的な社会活動の中において業務を行うために利用するアプリケーション(以下、「利用者アプリケーション」とも言う。)の利用履歴情報に基づいてコミュニケーション先に関するステータス情報を予測する。さらに、本発明の実施形態では、利用者アプリケーションが設置された汎用コミュニケーション端末(以下、「コミュニケーション端末」とも言う。)の情報表示画面に、予測したステータス情報を表示する。
【0024】
また、本発明の実施形態では、ステータス情報に基づいて、コミュニケーション先とコミュニケーションを取るための最適なコミュニケーション手段を利用者に提示することも可能である。これによって、利用者は、業務中に他人とのコミュニケーションが必要になったとき、コミュニケーションが必要になった時点における最適なコミュニケーション手段を選択し、選択したコミュニケーション手段によって効率の良いコミュニケーションを取ることが可能となる。
【0025】
ここで、利用者アプリケーションは、コミュニケーション端末に利用者が設置し、業務に利用するコンピュータプログラムである。利用者アプリケーションの形態としては、利用目的に合わせた多数の形態が存在する。利用者アプリケーションの例として、文書作成または計算を行うためのOA用アプリケーションが挙げられる他、メール、SNS(Social Networking Service)、インスタントメッセンジャー(instant messenger)などのテキストコミュニケーションアプリケーションが挙げられる。また、利用者アプリケーションの例として、音声通話アプリケーション、ビデオ通話アプリケーションなどが挙げられる。
【0026】
コミュニケーション端末は、通信機能を持ち、コミュニケーションアプリケーション(以下、「コミュニケーションAP」とも言う。)が搭載され得る携帯通信端末またはコンピュータなどの機器である。かかる機器の例として、パーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォンなどが挙げられる。
【0027】
本発明の実施形態では、コミュニケーション端末に設置された利用者アプリケーションの利用情報から取得した利用履歴情報を利用して、コミュニケーション端末の利用者が業務を行う時間帯に利用するアプリケーションを分類する。そして、本発明の実施形態では、これらの各アプリケーションの利用時間に対する利用者の入力作業時間の比率を求める。本発明の実施形態では、この比率を「日常的な社会活動時間帯におけるアプリケーション作業比率」として指標化する。
【0028】
本発明の実施形態では、利用者別にこの指標を求め、コミュニケーション先のステータス情報として表示する。これによって、各利用者は業務時間帯におけるコミュニケーション先の働き方を予測することが可能となり、コミュニケーション先のコミュニケーションスタイルを把握することも可能となる。
【0029】
さらに、これによって、コミュニケーション先の時間を消耗し、コミュニケーション先に精神的負担を掛けるように割り込んで通信を行う音声または映像によるコミュニケーションを最低限にすることができる。そして、これによって、コミュニケーション先の働き方およびコミュニケーションスタイルに合わせて、適切なコミュニケーション手段を使い、回答待ちのストレスを感じることなく、効率の良いコミュニケーションを行うことが可能となる。
【0030】
本発明の実施形態は、このようにテキストコミュニケーションの効率化を支援することによって、働き方を改善するための技術である。
【0031】
(1.一般的な技術)
同時多人数参加型の汎用テキストコミュニケーションアプリケーションにおいて、コミュニケーション先の状態情報(ステータス)を検出、予測することでテキストコミュニケーションにおける回答待ち負担を低減するための一般的な技術としては、下記の(1-1.利用者の入力インタフェース監視を利用したステータス検出方法)および(1-2.ステータス検出結果の表示方法)がある。
【0032】
(1-1.利用者の入力インタフェース監視を利用したステータス検出方法)
(1)テキストコミュニケーションAPにおける利用者のメッセージ入力状態監視
この方法は、テキストコミュニケーションにおける利用者のメッセージ入力状態を検出し、検出結果をステータス情報としてコミュニケーション先に表示する方法である。(例:利用者がメッセージを入力しているときに、コミュニケーション先に「テキスト入力中」と表示する。)
【0033】
(2)利用者のアプリケーション利用状態監視
この方法は、利用者がテキストコミュニケーション以外に利用しているアプリケーションにおける入力インタフェースの状態を検出し、検出結果をステータス情報としてコミュニケーション先に表示する方法である。(例:「ブラウザ利用中」、「文書作成アプリケーションで文書作成中」、「電話アプリケーションで通話中」と表示する。)
【0034】
(1-2.ステータス検出結果の表示方法)
この方法は、上記した項目(1-1.利用者の入力インタフェース監視を利用したステータス検出方法)の(1)と(2)のコミュニケーション端末における利用者入力インタフェースの監視に基づいて得られた情報から、各利用者のステータスを判断し、判断結果をコミュニケーション先にステータス情報として表示する方法である。さらに、この方法では、このステータス情報に基づいて、メッセージ送信可能状態を判別することによって、メッセージ送信の制御を行う。(例:「文書作成アプリケーションで文書作成中」であれば、「メッセージ受信不可状態(忙しい)」などと判断する。)
【0035】
上記(1-1.利用者の入力インタフェース監視を利用したステータス検出方法)の(1)と(2)に示したように、利用者の入力インタフェース監視と入力インタフェース監視に基づいてステータス情報を得る技術は、上記特許文献1などによって開示されている。
【0036】
(2.本実施形態と一般的な技術との主な差分)
続いて、本発明の実施形態と一般的な技術との主な差分について説明する。なお、ここで説明した差分以外にも、本発明の実施形態と一般的な技術との間に差分が存在し得ることは言うまでもない。
【0037】
(2-1.利用者の入力インタフェース監視を利用したステータス検出方法)
(1)一般的な技術の課題
特許文献1では、利用者のステータスを検出するために、下記の1)と2)とを利用している。
1)利用者がコミュニケーション端末を操作するときの入力インタフェースからの情報
2)アプリケーションの状態情報
【0038】
ここで、2)が適用されるのは、コミュニケーション端末の利用者が常時コミュニケーションAPを利用しているときのみに限定される。すなわち、2)が適用される場合には、コミュニケーションAPを利用していない場合に、利用者のステータスとして常時「送信メッセージに対する対応可能性が低い」と表示するしかないため、2)は、進行中のリアルタイムなコミュニケーション以外のステータス情報を表示する方法としては適していない。
【0039】
例として、2)が適用される場合、利用者が、テキストメッセージに対して回答をしようとしたときにメッセージ入力中にインターネットでの検索を行う必要が生じ、ブラウザを操作した場合、コミュニケーション端末は「入力保留中、ブラウザ利用中」と表示することはできる。しかし、利用者がメッセージ入力中にコミュニケーション端末への操作以外のこと(例:一時的な離席、紙媒体の書類確認、隣人との短い会話)を行う場合に、「入力保留中」としか表示されないため、ステータス情報の信頼性が低い。
【0040】
さらに、この方法では、コミュニケーションAPの利用者がお互いにコミュニケーション先のステータスを常時意識してコミュニケーションを行わなければならないため、気軽にタイミング良く利用者にコミュニケーションを開始させることを支援するという観点では良い方法とは言えない。なお、この方法では、利用者は常時監視されているという精神的な負担を受ける必要があるという他の問題も必然的に発生する。
【0041】
(2)本実施形態による解決方法
本発明の実施形態では、コミュニケーション端末の利用者の過去における入力インタフェースへの操作とアプリケーションの利用履歴情報とに基づいて、利用者の業務時間帯別のアプリケーションの利用時間を算出するとともに、アプリケーション別の入力作業時間を算出して指標化する(下記の1)と2))。本発明の実施形態では、指標化したこれらの情報を、利用者の応答可能性を表すステータス情報として利用する。
【0042】
1)業務時間帯別の端末利用におけるアプリケーションの利用時間
2)業務時間帯別の端末利用におけるアプリケーション別の入力作業時間
すなわち、本発明の実施形態では、上記の1)~2)を指標化し、指標化されたこれらの情報に基づいて、OA用アプリケーションおよびコミュニケーションAPの利用形態を分析し、分析結果をコミュニケーションのステータスを予測するために利用することが特徴の一つである。
【0043】
日常的な社会活動における利用者の端末およびアプリケーションの利用形態は、利用者の業務内容または業務スタイルによって異なることが想定される。例として、内勤の事務職と外勤の多い営業職とを比較した場合、両者は働き方が異なり、特に後者の勤務においては、業務内容によって外勤時間および外勤頻度などの業務スタイルに違いが生じることが想定できる。
【0044】
本発明の実施形態では、利用者がコミュニケーション先の働き方に関するステータスを予測情報として知ることによって、適切なタイミングと適切なコミュニケーション手段とに基づいて、コミュニケーション先とのコミュニケーションを取ることができる。これによって、業務への割り込みから受ける精神的負担、および、回答待ちなどから受ける精神的負担が減り、利用者は、コミュニケーション先と効率良くコミュニケーションを行うことができる。
【0045】
(2-2.ステータス検出結果の表示方法)
(1)一般的な技術の課題
特許文献1では、利用者のステータス情報をリアルタイムに更新してコミュニケーション参加者に提示する。これによって、特許文献1では、コミュニケーション参加者は、コミュニケーション先のステータス情報を参照することによって、回答が得られるまでにどのぐらいの時間が掛かるかを予測することが可能になるため、回答待ちに対する精神的負担を低減することが可能であると説明している。
【0046】
しかし、このようなステータス情報を受け取るには、利用者の状態が「メッセージ交換可能な状態」である必要があり、実際にコミュニケーションAPを利用している状態(参加状態)でなくてはならない。
【0047】
例として、コミュニケーション参加者が他のコミュニケーション参加者に知らせることなく、一時的な離席または紙媒体の書類確認などの作業を行う場合には、参加者の状態として「メッセージ交換可能な状態」が継続してしまう。特にリアルタイム性が低いテキストコミュニケーション(SNSの掲示板など)といったようなコミュニケーションAPが利用される場合、参加者が他のメッセージを読んでいる場合もあるため、実際には利用者がコミュニケーションを一時的に停止しているのにも関わらず、「メッセージ交換可能な状態」が継続してしまうため、精度が低下してしまう。
【0048】
(2)本実施形態による解決方法
本発明の実施形態では、(2-1.利用者の入力インタフェース監視を利用したステータス検出方法)の(2)本実施形態による解決方法における2つの指標を利用し、コミュニケーション分析を行う。本発明の実施形態では、この分析結果に基づいて、利用者の社会活動における業務内容や業務スタイルを反映した、下記の1)~3)のコミュニケーション支援情報を提供する。
1)端末利用者の業務における、同日・同時間帯別の業務内容
2)端末利用者の業務における、同日・同時間帯別のコミュニケーションスタイル
3)現時点における特定コミュニケーション先へのコミュニケーション手段の推薦情報
【0049】
本発明の実施形態によれば、端末利用者は、これらの情報を参照することによって、他の端末利用者の業務スタイルを反映したステータス予測情報を得ることができる。したがって、本発明の実施形態によれば、端末利用者は、曜日および時間帯に合わせた最適なコミュニケーション手段を選択することが可能となり、他の端末利用者からの回答時間の予測も可能となる。
【0050】
(3.実施形態の詳細)
続いて、本発明の実施形態の詳細について説明する。
【0051】
(3-1.システム構成)
図1は、本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステムの概略的な構成の一例を示す図である。図1を参照すると、本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステム1は、N台(Nは2以上の整数)のコミュニケーション端末10と、コミュニケーションサーバ20と、コミュニケーション分析サーバ30と、ネットワーク50とを有する。N台のコミュニケーション端末10、コミュニケーションサーバ20およびコミュニケーション分析サーバ30は、ネットワーク50に接続されており、ネットワーク50を介して相互に通信可能である。N台のコミュニケーション端末10それぞれは、各利用者によって利用される。例えば、コミュニケーション端末10と利用者とは、1対1に対応している。
【0052】
また、本発明の実施形態では、コミュニケーション端末10が、PC(Personal Computer)である場合を主に想定する。しかし、コミュニケーション端末10の形態は限定されない。例えば、コミュニケーション端末10は、スマートフォンなどの携帯端末であってもよいし、家庭内などに設置される音声入出力装置などであってもよい。例えば、音声入出力装置は、AI(Artificial Intelligence)スピーカなどであってもよい。
【0053】
(3-2.コミュニケーション端末の機能構成)
次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末10の機能構成の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。図2を参照すると、コミュニケーション端末10は、制御部110、操作部140、記憶部150、通信部160および表示部180を備える。
【0054】
(操作部140)
操作部140は、入力部の一例として機能し、ユーザからの入力を受け付ける。ここでは、操作部140がマウスおよびキーボードを含んでいる場合を想定するが、操作部140の形態は限定されない。例えば、操作部140は、タッチパネルを含んでもよいし、ボタンなどを含んでもよい。あるいは、操作部140は、ユーザからの音声の入力を受け付けるマイクロフォンを含んでもよい。操作部140は、ユーザからの入力を制御部110へ提供する。なお、操作部140は、入力装置815により実装され得る。
【0055】
(記憶部150)
記憶部150は、コミュニケーション端末10の動作を制御するためのプログラムおよびデータを記憶する。当該プログラムには、OS(Operating System)およびアプリケーションなどが含まれる。一例として、記憶部150は、端末情報管理部152を有している。なお、記憶部150は、記憶装置809により実装され得る。
【0056】
(通信部160)
通信部160は、他の装置と通信する。例えば、通信部160は、ネットワーク50に直接的に接続され、ネットワーク50を介してコミュニケーションサーバ20およびコミュニケーション分析サーバ30それぞれと通信する。なお、通信部160は、通信インタフェース811により実装され得る。
【0057】
(表示部180)
表示部180は、提示部の一例として機能し、提示制御部134による制御に従って、GUI(Graphical User Interface)によって提示情報をユーザに提示する(画面に表示する)。ここでは、表示部180がディスプレイによって構成される場合を想定するが、表示部180の形態は限定されない。なお、表示部180は、表示装置823により実装され得る。
【0058】
(制御部110)
制御部110は、コミュニケーション端末10が有する様々な機能を提供する。制御部110は、AP(アプリケーション)部120、および、コミュニケーション支援情報提供部130を有する。AP部120は、コミュニケーションAP部121、および、業務用AP部122を有する。そして、コミュニケーション支援情報提供部130は、利用情報取得部131、送信制御部132、受信情報取得部133および提示制御部134を有する。なお、制御部110は、CPU803、ROM805およびRAM807(図14)により実装され、CPU803によってROM805から読み込まれたプログラムがRAM807に展開され、当該プログラムがCPU803によって実行されることによって実現される。
【0059】
コミュニケーションAP部121は、利用者が他の利用者との間でコミュニケーション(例えば、テキストコミュニケーション)を行うときに利用される。例えば、コミュニケーションAP部121は、汎用のコミュニケーションアプリケーション(例えば、汎用のテキストコミュニケーションアプリケーション)が実行されることによって実現され得る。コミュニケーションAP部121は、利用者によるコミュニケーションAPの利用情報を、利用情報取得部131に提供する。なお、コミュニケーションAPの例としては、メール、SNS、インスタントメッセンジャーなどのアプリケーションが挙げられる。
【0060】
業務用AP部122は、利用者が業務用アプリケーション(AP)を行うときに利用される。例えば、業務用AP部122は、業務用APが実行されることによって実現され得る。業務用AP部122は、利用者による業務用APの利用情報を、利用情報取得部131に提供する。なお、業務用APの例としては、文書作成または計算を行うためのOA用アプリケーション、情報検索を行うためのアプリケーションなどが挙げられる。
【0061】
端末情報管理部152は、コミュニケーション端末10の利用情報を管理している。端末情報管理部152は、コミュニケーション端末10の利用情報を利用情報取得部131に提供する。
【0062】
利用情報取得部131は、コミュニケーションAP部121からコミュニケーションAPの利用情報を取得するとともに、業務用AP部122から業務用APの利用情報を取得し、さらに、端末情報管理部152からコミュニケーション端末10の利用情報を取得する。また、利用情報取得部131は、操作部140(入力インタフェース)の利用情報(入力インタフェース操作履歴情報)を取得する。
【0063】
送信制御部132は、コミュニケーションAPの利用情報、業務用APの利用情報、コミュニケーション端末10の利用情報、および、操作部140の利用情報が通信部160を介してコミュニケーション分析サーバ30に送信されるように通信部160を制御する。受信情報取得部133は、コミュニケーション分析サーバ30から通信部160によって受信された分析結果(他の利用者による利用情報に基づく分析結果)を取得する。分析結果についても後に詳細に説明する。提示制御部134は、分析結果が利用者に提示されるように表示部180を制御する。
【0064】
(3-3.コミュニケーションサーバの機能構成)
次に、図3を参照して、本発明の実施形態に係るコミュニケーションサーバ20の機能構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係るコミュニケーションサーバ20の機能構成の一例を示すブロック図である。図3を参照すると、コミュニケーションサーバ20は、制御部210、記憶部250および通信部260を備える。
【0065】
(記憶部250)
記憶部250は、コミュニケーションサーバ20の動作を制御するためのプログラムおよびデータを記憶する。当該プログラムには、OS(Operating System)およびアプリケーションなどが含まれる。なお、記憶部250は、記憶装置809により実装され得る。記憶部250は、コミュニケーションサーバAPデータ部251を有している。コミュニケーションサーバAPデータ部251は、コミュニケーション履歴情報およびコミュニケーションを管理するためのデータを記憶する。
【0066】
(通信部260)
通信部260は、他の装置と通信する。例えば、通信部260は、ネットワーク50に直接的に接続され、ネットワーク50を介してコミュニケーション端末10およびコミュニケーション分析サーバ30それぞれと通信する。なお、通信部260は、通信インタフェース811により実装され得る。
【0067】
(制御部210)
制御部210は、コミュニケーションサーバ20が有する様々な機能を提供する。制御部210は、コミュニケーションサーバAP部220を有する。なお、制御部210は、CPU803、ROM805およびRAM807(図14)により実装され、CPU803によってROM805から読み込まれたプログラムがRAM807に展開され、当該プログラムがCPU803によって実行されることによって実現される。
【0068】
コミュニケーションサーバAP部220は、コミュニケーション(例えば、テキストコミュニケーション)APに対してコミュニケーション機能を提供する。例えば、コミュニケーションサーバAP部220は、コミュニケーション機能の提供によって得られたコミュニケーション履歴情報をコミュニケーションサーバAPデータ部251に蓄積する。コミュニケーションサーバAP部220は、コミュニケーション機能を提供する汎用のサーバプログラムが実行されることによって実現され得る。
【0069】
(3-4.コミュニケーション分析サーバの機能構成)
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係るコミュニケーション分析サーバ30の機能構成の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係るコミュニケーション分析サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。図4を参照すると、コミュニケーション分析サーバ30は、制御部310、記憶部350および通信部360を備える。
【0070】
(記憶部350)
記憶部350は、コミュニケーション分析サーバ30の動作を制御するためのプログラムおよびデータを記憶する。当該プログラムには、OS(Operating System)およびアプリケーションなどが含まれる。なお、記憶部350は、記憶装置809により実装され得る。記憶部350は、設定情報管理部352、情報蓄積部353、分析結果蓄積部354を有している。設定情報管理部352は、設定情報を記憶する。情報蓄積部353は、コミュニケーション端末10から受信された各種の利用情報を記憶する。分析結果蓄積部354は、分析結果を記憶する。
【0071】
(通信部360)
通信部360は、他の装置と通信する。例えば、通信部360は、ネットワーク50に直接的に接続され、ネットワーク50を介してコミュニケーション端末10およびコミュニケーションサーバ20それぞれと通信する。なお、通信部360は、通信インタフェース811により実装され得る。
【0072】
(制御部310)
制御部310は、コミュニケーション分析サーバ30が有する様々な機能を提供する。制御部310は、コミュニケーション分析処理部330を有する。そして、コミュニケーション分析処理部330は、取得部331、分析部332および提供部333を有する。なお、制御部310は、CPU803、ROM805およびRAM807(図14)により実装され、CPU803によってROM805から読み込まれたプログラムがRAM807に展開され、当該プログラムがCPU803によって実行されることによって実現される。
【0073】
取得部331は、情報蓄積部353から情報蓄積部353に蓄積されている各種の利用情報を取得する。分析部332は、取得部331によって取得された各種の利用情報に基づいて、分析を行って分析結果を得る。提供部333は、分析結果がステータス情報として通信部360を介してコミュニケーション端末10に送信されるように通信部360を制御する。
【0074】
(3-5.コミュニケーション端末の動作例)
続いて、本発明の実施形態に係るコミュニケーションシステム1の動作例について説明する。まず、本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末10の動作例について説明する。コミュニケーション端末10の動作例として、利用情報取得部131、送信制御部132、受信情報取得部133および提示制御部134それぞれの動作例を順次に説明する。
【0075】
(利用情報取得部131)
図5は、利用情報取得部131および送信制御部132の動作例を示すフローチャートである。まず、コミュニケーション端末10が起動すると(S11)、利用情報取得部131は、OSが管理する情報からコミュニケーション端末10の起動開始時刻およびコミュニケーション端末10の起動終了時刻があるかを確認する(S12)。ここで、起動開始時刻は、今回の起動開始時刻に該当する。一方、起動終了時刻は、前回の起動終了時刻に該当する。なお、コミュニケーション端末10の起動開始時刻および起動終了時刻それぞれには、日付情報が含まれてよい。
【0076】
利用情報取得部131は、起動開始時刻および起動終了時刻がなければ(S12において「情報無」)、S13に動作が移行される。一方、利用情報取得部131は、起動開始時刻および起動終了時刻があれば(S12において「情報有」)、これらの情報(起動開始時刻および起動終了時刻)を記憶部150に記録する(S13)。
【0077】
続いて、利用情報取得部131は、コミュニケーション端末10においてイベントが発生したかを監視する(S14)。ここで、コミュニケーション端末10において発生するイベントは、コミュニケーションAPの利用情報、業務用APの利用情報、操作部140の利用情報、コミュニケーション端末10の停止開始時刻および停止解除時刻などの取得イベントであってよい。コミュニケーション端末10の停止開始時刻および停止解除時刻それぞれには、日付情報が含まれてよい。また、コミュニケーション端末10の停止は、省電力モードへの移行、セキュリティ設定による画面ロックなどであってよい。
【0078】
コミュニケーションAPの利用情報は、コミュニケーションAPを識別するための情報、コミュニケーションAPの起動開始時刻、起動終了時刻、利用開始時刻および利用終了時刻などを含む。コミュニケーションAPの利用開始時刻は、コミュニケーションAPがアクティブ状態(例えば、コミュニケーションAPに対応するウィンドウが選択された状態など)になった時刻であってよい。コミュニケーションAPの利用終了時刻は、コミュニケーションAPがインアクティブ状態(例えば、コミュニケーションAPに対応するウィンドウが選択解除された状態など)になった時刻であってよい。なお、コミュニケーションAPの起動開始時刻、起動終了時刻、利用開始時刻および利用終了時刻それぞれには、日付情報が含まれてよい。
【0079】
業務用APの利用情報は、業務用APを識別するための情報、業務用APの起動開始時刻、起動終了時刻、利用開始時刻および利用終了時刻などを含む。業務用APの利用開始時刻は、業務用APがアクティブ状態(例えば、業務用APに対応するウィンドウが選択された状態など)になった時刻であってよい。業務用APの利用終了時刻は、業務用APがインアクティブ状態(例えば、コミュニケーションAPに対応するウィンドウが選択解除された状態など)になった時刻であってよい。なお、業務用APの起動開始時刻、起動終了時刻、利用開始時刻および利用終了時刻それぞれには、日付情報が含まれてよい。
【0080】
操作部140の利用情報は、操作部140の種類を識別するための情報、入力開始時刻および入力終了時刻などを含む。一例として、操作部140の種類が「キーボード」である場合には、操作部140の種類を識別するための情報は「1」であってもよく、操作部140の種類が「マウス」である場合には、操作部140の種類を識別するための情報は、「2」であってもよい。入力開始時刻は、操作部140に対して入力が開始された時刻であってよく、入力終了時刻は、操作部140に対して入力が終了された時刻であってよい。なお、入力開始時刻および入力終了時刻それぞれには、日付情報が含まれてよい。
【0081】
イベントが発生していない場合には(S14において「イベント発生無」)、S14に動作が移行される。一方、イベントが発生した場合には(S14において「イベント発生」)、S15に動作が移行される。利用情報取得部131が、発生したイベントに対応する利用情報の取得に失敗した場合には(S15において「失敗」)、S14に動作が移行される。一方、利用情報取得部131が、発生したイベントに対応する利用情報の取得に成功した場合には(S15において「成功」)、取得した利用情報を記憶部150に記録する(S16)。
【0082】
(送信制御部132)
続いて、送信制御部132は、記憶部150に記録された利用情報がある場合、当該利用情報に利用者識別情報を付与し(S17)、送信設定情報に基づいて、利用者識別番号と利用情報とが通信部160によってコミュニケーション分析サーバ30に送信されるように通信部160を制御する(S18)。送信設定情報は、利用情報を送信すべき時刻を示す情報であってもよいし、利用情報を送信すべき時間間隔を示す情報であってもよい。その後、動作は、S12に移行される。
【0083】
(受信情報取得部133)
受信情報取得部133は、コミュニケーション分析サーバ30における分析部332によって分析されて得られた分析結果に更新があるかを確認する。分析結果の更新がない場合、特に何もしなくてよい。一方、受信情報取得部133は、分析結果の更新がある場合、コミュニケーション分析サーバ30から通信部160を介して分析結果を取得し、取得した分析結果を記憶部150に記録する。
【0084】
(提示制御部134)
提示制御部134は、受信情報取得部133によって分析結果が取得されたかを確認する。受信情報取得部133によって分析結果が取得されなかった場合、特に何もしなくてよい。一方、提示制御部134は、受信情報取得部133によって分析結果が取得された場合、受信情報取得部133から分析結果を取得する。そして、提示制御部134は、分析結果が表示部180によって表示されるように表示部180を制御する。
【0085】
(3-6.コミュニケーションサーバの動作例)
続いて、本発明の実施形態に係るコミュニケーションサーバ20の動作例について説明する。コミュニケーションサーバ20の動作例として、コミュニケーションサーバAP部220の動作例を説明する。
【0086】
(コミュニケーションサーバAP部220)
コミュニケーションサーバAP部220は、コミュニケーションAPに対してコミュニケーション機能を提供する。例えば、コミュニケーションサーバAP部220は、コミュニケーション機能の提供によって得られたコミュニケーション履歴情報をコミュニケーションサーバAPデータ部251に蓄積する。また、コミュニケーションサーバAP部220は、コミュニケーションサーバAPデータ部251に蓄積したコミュニケーション履歴情報が、コミュニケーション分析サーバ30からの要求に応じてコミュニケーション分析サーバ30に送信されるように通信部260を制御する。
【0087】
ここでは、コミュニケーションサーバAPデータ部251に蓄積されるコミュニケーション履歴情報が、送信者ID、受信者ID、送信時刻(または返信時刻)、メッセージID、メッセージ本文、セッション番号、セッション参加者情報、および、記録時刻情報を含む場合を想定する。しかし、コミュニケーション履歴情報は、これらの全部を含んでいなくてもよい。
【0088】
送信者IDは、メッセージの送信者を一意に識別するための情報であり、送信者に対して付与されているIDであってもよいし、送信者の名前であってもよい。受信者IDは、メッセージの受信者を一意に識別するための情報であり、受信者に対して割り当てられているIDであってもよいし、受信者の名前であってもよい。送信時刻(または返信時刻)は、メッセージが送信された時刻(または返信された時刻)を示す情報である。メッセージIDは、メッセージを一意に識別するための情報であり、コミュニケーションサーバAP部220によって付与される。
【0089】
メッセージ本文は、メッセージ自体(主に、テキストメッセージ)を示す。セッション番号は、ある時間区間のコミュニケーションにおいてやり取りされた一連のメッセージ群を示すグループを一意に識別するための情報であり、コミュニケーションサーバAP部220によって付与される。セッション参加者情報は、コミュニケーションセッションに参加している利用者の一覧情報である。記録時刻情報は、コミュニケーションサーバAPデータ部251にコミュニケーション履歴情報が記録された時刻を示す情報である。
【0090】
(3-7.コミュニケーション分析サーバの動作例)
続いて、本発明の実施形態に係るコミュニケーション分析サーバ30の動作例について説明する。コミュニケーション分析サーバ30の動作例として、取得部331、分析部332および提供部333それぞれの動作例を説明する。
【0091】
(取得部331)
図6は、取得部331の動作例を示すフローチャートである。まず、取得部331は、動作を開始し(S21)、コミュニケーション端末10から利用情報が通信部360によって受信されたかを確認する(S22)。取得部331は、コミュニケーション端末10から利用情報が通信部360によって受信されなかった場合には(S22において「情報無」)、S22に動作を移行させる。一方、取得部331は、取得部331は、コミュニケーション端末10から利用情報が通信部360によって受信された場合には(S22において「情報有」)、情報蓄積部353に利用情報を蓄積させる。
【0092】
(分析部332)
図7は、分析部332の動作例を示すフローチャートである。まず、分析部332は、動作を開始し(S31)、設定情報管理部352によって記憶されている設定情報に含まれる計算区間および単位時間区間を確認する(S32)。そして、分析部332は、計算区間に応じたタイミングに、各種の利用情報を情報蓄積部353から取得する(S33)。例えば、計算区間に6箇月が設定されている場合、分析部332は、現時点から6箇月前までの各種の利用情報を取得する。
【0093】
そして、分析部332は、各種の利用情報に基づいて、コミュニケーション指標を計算する(S34)。より詳細には、分析部332は、複数のアプリケーションそれぞれの利用情報に基づいて、コミュニケーション指標の一例として、アプリケーション別に複数のアプリケーションの利用に関する情報を生成する。ここで、以下では、複数のアプリケーションに、コミュニケーションAPおよび業務用APの双方が含まれる場合を想定する。しかし、複数のアプリケーションには、コミュニケーションAPおよび業務用APの一方のみが含まれていてもよい。
【0094】
(1)業務時間帯別の端末利用におけるアプリケーションの利用時間
利用者は業務を行う上で、コミュニケーション端末10を利用し、コミュニケーションAPおよび業務用APを目的に応じて選択し利用する。図8は、一日における利用者の業務とアプリケーション利用の一例を示す図である。図8に示された例は、「利用者は、業務を開始し、メールで連絡事項を確認し、外勤から戻ってきてからは文書作成を行い、会議に出席し、勤務終了前にメールを利用して報告をし、一日の業務を終了する」という、日常的な社会活動として容易に想定できる一例である。
【0095】
図8に示された例のように、利用者の業務スタイルは、組織または業務の特性、および、利用者の個人的特性に応じて、働き方としてパターン化されることが一般的である。そこで、分析部332は、コミュニケーション端末10の利用者の日常的な社会活動の業務スタイルを分析するため、業務を行う勤務時間帯における単位時間区間ごとに利用者のコミュニケーション端末10におけるコミュニケーションAPおよび業務用APそれぞれの利用に関する情報を生成する。
【0096】
以下では、アプリケーションの利用に関する情報として、アプリケーションの利用時間の平均値が用いられる場合を主に想定する。例えば、分析部332は、単位時間区間に1時間が設定されている場合、1時間単位で過去のアプリケーションの利用時間の平均値をアプリケーションの利用に関する情報として生成する。しかし、アプリケーションの利用に関する情報は、かかる例に限定されず、アプリケーションの利用時間の平均値に関する情報(例えば、平均値が属するレベル(例:長い、中程度、短い)などといった情報)が用いられてもよい。あるいは、平均値の代わりに、他の代表値(例えば、中間値など)が用いられてもよい。
【0097】
例えば、分析部332は、コミュニケーションAPの利用情報に基づいて、コミュニケーションAPの利用時間の平均値を算出し得る。このとき、分析部332は、コミュニケーションAPの利用開始時刻から利用終了時刻までの時間をコミュニケーションAPの利用時間として扱い、その平均値をコミュニケーションAPの利用時間の平均値として算出すればよい。なお、コミュニケーションAPの利用開始時刻から利用終了時刻までの時間以外の時間は(例えば、コミュニケーションAPの起動終了時刻から起動開始時刻までの時間も当然に)コミュニケーションAPの利用時間として扱われない。
【0098】
同様に、分析部332は、業務用APの利用情報に基づいて、業務用APの利用時間の平均値を算出し得る。このとき、分析部332は、業務用APの利用開始時刻から利用終了時刻までの時間を業務用APの利用時間として扱い、その平均値を業務用APの利用時間の平均値として算出すればよい。なお、業務用APの利用開始時刻から利用終了時刻までの時間以外の時間は(例えば、業務用APの起動終了時刻から起動開始時刻までの時間も当然に)業務用APの利用時間として扱われない。
【0099】
コミュニケーション端末10の起動終了時刻から起動開始時刻までは、アプリケーションが利用されないため、コミュニケーションAPの利用時間としても業務用APの利用時間としても扱われない。コミュニケーション端末10の停止開始終了から停止解除時刻までも、アプリケーションが利用されないため、コミュニケーションAPの利用時間としても業務用APの利用時間としても扱われない。
【0100】
図9は、アプリケーションの利用に関する情報の計算について説明するための図である。図9を参照すると、利用者の1日における勤務時間p0が示されている。また、勤務時間p0は、8つの単位時間区間p1~p8に区分されている。単位時間区間p1は、時刻t0~t1の時間区間に相当し、単位時間区間p2は、時刻t1~t2の時間区間に相当し、・・・、単位時間区間p8は、時刻t7~t8の時間区間に相当する。
【0101】
コミュニケーションAPの利用時間は、コミュニケーションAPの利用開始時刻と利用終了時刻との差分に相当する。図9に示された例においては、アプリケーションの利用状態がアクティブ状態になったときが利用開始時刻に相当する。一方、アプリケーションの利用状態がインアクティブ状態になったときが利用終了時間に相当する。図9には、各コミュニケーションAPの利用時間の例として、メールアプリケーションの利用時間c1、c4が示され、SNSアプリケーションの利用時間c2が示され、インスタントメッセンジャーの利用時間c3が示されている。
【0102】
かかる例において、1日の勤務時間における単位時間区間P1~P8それぞれにおけるコミュニケーションAPの利用時間の平均値、および、単位時間区間に対するコミュニケーションAPの利用時間の平均値の割合(利用率)は、以下の通りとなる。
P1:各アプリケーション利用時間の平均値:0、利用率0%
P2:メールアプリケーション利用時間の平均値:t2-t1、利用率100%
P3:メールアプリケーション利用時間の平均値:(t3-t2)/2、利用率50%
P4:SNSアプリケーション利用時間の平均値:(t4-t3)/2、利用率50%
P5:SNSアプリケーション利用時間の平均値:(t5-t4)/2、利用率50%
:インスタントメッセンジャー利用時間の平均値:(t5-t4)/4、利用率25%
P6:メールアプリケーション利用時間の平均値:(t6-t5)/4、利用率25%
P7:メールアプリケーション利用時間の平均値:(t7-t6)、利用率100%
P8:各アプリケーション利用時間の平均値:0、利用率0%
【0103】
なお、ここに示した例は、コミュニケーションAPの利用時間の平均値および利用率の計算例であるが、分析部332は、業務用APの利用時間の平均値および利用率も同様にして計算し得る。すなわち、分析部332は、業務用APの利用開始時刻と利用終了時刻との差分を業務用APの利用時間として算出し、単位時間区間ごとの業務用APの利用時間の平均値に対する業務用APの作業時間の平均値の割合を業務用APの作業率として算出し得る。
【0104】
また、分析部332は、コミュニケーション端末10の停止開始時刻と停止解除時刻との差分を、外勤の時間またはコミュニケーション端末10が利用されていない時間として計算し得る。
【0105】
(2)業務時間帯別の端末利用におけるアプリケーション別の入力作業時間
利用者は、コミュニケーション端末10に設置されているアプリケーションを利用して業務を行うとき、「情報の確認」と「情報の入力」との2つの作業を行う。例として、コミュニケーションAPの1つであるメールアプリケーションを利用している場合、「情報の確認」は「メールを読むことまたは考えること」に該当し、「情報の入力」は「メールを作成すること」に該当する。
【0106】
これらの作業状態は、アプリケーション利用状況に対する操作部140の利用情報に基づいて判断され得る。すなわち、分析部332は、コミュニケーション指標の他の一例として、操作部140の利用情報に基づいてアプリケーション別に複数のアプリケーションの作業に関する情報を生成する。例えば、分析部332は、単位時間区間ごとにアプリケーションの作業に関する情報を生成する。
【0107】
以下では、アプリケーションの作業に関する情報として、アプリケーションの作業時間の平均値が用いられる場合を主に想定する。例えば、分析部332は、単位時間区間に1時間が設定されている場合、1時間単位で過去のアプリケーションの作業時間の平均値をアプリケーションの作業に関する情報として生成する。しかし、アプリケーションの作業に関する情報は、かかる例に限定されず、アプリケーションの作業時間の平均値に関する情報(例えば、平均値が属するレベル(例:長い、中程度、短い)などといった情報)が用いられてもよい。あるいは、平均値の代わりに、他の代表値(例えば、中間値など)が用いられてもよい。
【0108】
例えば、分析部332は、コミュニケーションAPの利用情報と操作部140の利用情報とに基づいて、コミュニケーションAPの作業時間の平均値を算出し得る。このとき、分析部332は、コミュニケーションAPの利用時間における操作部140への入力開始時刻から入力終了時刻までの時間をコミュニケーションAPの作業時間として扱い、その平均値をコミュニケーションAPの作業時間の平均値として算出すればよい。
【0109】
同様に、分析部332は、業務用APの利用情報と操作部140の利用情報とに基づいて、業務用APの作業時間の平均値を算出し得る。このとき、分析部332は、業務用APの利用時間における操作部140への入力開始時刻から入力終了時刻までの時間を業務用APの作業時間として扱い、その平均値を業務用APの作業時間の平均値として算出すればよい。
【0110】
図10は、アプリケーションの作業に関する情報の計算について説明するための図である。図10を参照すると、図9に示された例と同様に、利用者の1日における勤務時間p0と、8つの単位時間区間p1~p8が示されている。
【0111】
コミュニケーションAPの作業時間は、コミュニケーションAPの利用時間における操作部140への入力開始時刻と入力終了時刻との差分に相当する。メールアプリケーションの利用開始時刻a8から利用終了時刻a9までの利用時間には、操作部140への入力開始時刻a3および入力終了時刻a4が示されている。入力開始時刻a3から入力終了時刻a4までの時間は、メールアプリケーションの作業時間d1に相当する。その他、図10には、各コミュニケーションAPの利用時間の例として、メールアプリケーションの作業時間d4が示され、SNSアプリケーションの作業時間d2が示され、インスタントメッセンジャーの利用時間d3が示されている。
【0112】
かかる例において、1日の勤務時間における単位時間区間P1~P8それぞれにおけるコミュニケーションAPの作業時間の平均値、および、コミュニケーションAPの利用時間に対するコミュニケーションAPの作業時間の平均値の割合(作業率)は、以下の通りとなる。
P1:各アプリケーション作業時間の平均値:0、作業率0%
P2:メールアプリケーション作業時間の平均値:(t2-t1)/2、作業率50%
P3:メールアプリケーション作業時間の平均値:(t3-t2)/2、作業率100%
P4:SNSアプリケーション作業時間の平均値:(t4-t3)/4、作業率50%
P5:SNSアプリケーション作業時間の平均値:(t5-t4)/4、作業率50%
:インスタントメッセンジャー作業時間の平均値:(t5-t4)/8、作業率50%
P6:メールアプリケーション作業時間の平均値:0、作業率0%
P7:メールアプリケーション作業時間の平均値:(t7-t6)/2、作業率50%
P8:各アプリケーション作業時間の平均値:0、作業率0%
【0113】
なお、ここに示した例は、コミュニケーションAPの作業時間の平均値および作業率の計算例であるが、分析部332は、業務用APの作業時間の平均値および作業率も同様にして計算し得る。すなわち、分析部332は、業務用APの利用時間における操作部140への入力開始時刻と入力終了時刻までを業務用APの作業時間として算出し、単位時間区間ごとの業務用APの利用時間の平均値に対する業務用APの作業時間の平均値の割合を業務用APの作業率として算出し得る。
【0114】
また、分析部332は、コミュニケーション端末10の停止開始時刻と停止解除時刻との差分を、外勤の時間またはコミュニケーション端末10が利用されていない時間として計算し得る。
【0115】
(3)同曜日および同単位時間区間における平均による業務スタイルの反映)
上記の(1)(2)において算出されたコミュニケーション指標は、1日の単位時間区間におけるアプリケーション別の利用時間と、単位時間区間に対するアプリケーション別の利用時間の割合(利用率)と、1日の単位時間区間におけるアプリケーション別の作業時間と、アプリケーションの利用時間に対するアプリケーションの作業時間の割合(作業率)である。
【0116】
これらのコミュニケーション指標に対して、分析部332は、利用者の1日の日常的な社会活動における業務時間帯の傾向を反映したコミュニケーション指標を得るため、同一の曜日別、かつ、同一の単位時間区間別のコミュニケーション指標の平均値を算出してもよい。同一の曜日別の平均値を求める理由は、利用者の日常的な社会活動でコミュニケーション端末10を利用する1日の業務スタイルは、業務時間帯の影響以外に曜日の影響も受けることが想定されるためである。これによって、より精度が高いコミュニケーション指標が得られる。
【0117】
業務スタイルが曜日の影響を受ける例として、「月曜日の朝9時から10時までは定期的な会議があるため、コミュニケーション端末が利用できない」といった例、「金曜日の15時以降は業務報告および連絡をするためにメールアプリケーションの利用時間が長く、メールアプリケーションの作業率が高い」といった例などが挙げられる。
【0118】
図11は、同一の曜日別、かつ、同一の単位時間区間別における平均値の算出例を示す図である。計算区間としてN週が指定された場合、同一の曜日(水曜日)かつ同一の単位時間区間p1における平均値は、現在の週Week1から指定週(N)Week(N)までの同一の曜日(水曜日)に該当するday1~day(N)の同一の単位時間区間p1における平均値に相当する。
【0119】
(4)コミュニケーション支援情報の生成
図7に戻って説明を続ける。分析部332は、アプリケーションの利用率に関する情報の例として、推薦情報を生成する。より詳細に、分析部332は、業務用APの利用率が第1の閾値よりも高い単位時間区間があれば、当該単位時間区間でのコミュニケーションAPによるコミュニケーションを推薦することを示すコミュニケーション支援情報を生成する。また、分析部332は、業務用APの作業率が第2の閾値よりも高い単位時間区間があれば、当該単位時間区間でのコミュニケーションAPによるコミュニケーションを推薦しないことを示すコミュニケーション支援情報を生成する。
【0120】
また、分析部332は、メールアプリケーションの利用率が第3の閾値よりも高い単位時間区間があれば、メールアプリケーションによって送信されたメッセージが当該単位時間区間にコミュニケーション先において確認され得ることを示すコミュニケーション支援情報を生成する。また、分析部332は、メールアプリケーションの作業率が第4の閾値よりも高い単位時間区間があれば、メールアプリケーションによって送信されたメッセージへの返信が当該単位時間区間にコミュニケーション先において送信され得ることを示すコミュニケーション支援情報を生成する。
【0121】
また、分析部332は、SNSアプリケーションの利用率が第5の閾値よりも高い単位時間区間があれば、SNSアプリケーションによって送信されたメッセージへの返信が当該単位時間区間にコミュニケーション先において送信され得ることを示すコミュニケーション支援情報を生成する。また、分析部332は、SNSアプリケーションの作業率が第6の閾値よりも高い単位時間区間があれば、SNSアプリケーションによって送信されたメッセージへの返信が当該単位時間区間にコミュニケーション先において送信され得ることを示すコミュニケーション支援情報を生成する。
【0122】
分析部332は、算出したコミュニケーション支援情報、アプリケーションの利用率および作業率を、分析結果蓄積部354に蓄積させる(S35)。なお、コミュニケーション支援情報の代わりに、アプリケーションの利用率または作業率などが用いられる場合などには、コミュニケーション支援情報は、分析結果蓄積部354に蓄積されなくてもよい。その他、分析部332は、コミュニケーション支援情報に対応付けて、利用者識別情報、アプリケーション(コミュニケーションAPまたは業務用AP)の名称、曜日、および、単位時間区間を分析結果蓄積部354に蓄積させる。
【0123】
(提供部333)
提供部333は、このようにして分析結果蓄積部354に蓄積された情報を、コミュニケーション端末10に提供する。より詳細に、提供部333は、コミュニケーション端末10からの要求が通信部360によって受信されると、その要求に従ってコミュニケーション端末10に対応する情報を分析結果蓄積部354から取得する。提供部333は、取得した情報を、通信部360を介して該当するコミュニケーション端末10に提供する。
【0124】
コミュニケーション端末10においては、コミュニケーション分析サーバ30から送信された情報が通信部160によって受信され、受信情報取得部133によって取得される。提示制御部134は、通信部160によって受信された情報のうち、コミュニケーション支援情報が表示部180によって表示されるように表示部180を制御する。
【0125】
図12は、利用者がコミュニケーション支援情報を確認する手順の一例を示す図である。まず、利用者はコミュニケーション端末10を起動し(S41)、コミュニケーションAPおよび業務用APを利用して日常の業務を実施する(S42)。
【0126】
利用者は、誰にも連絡を取る必要がない場合には(S43において「不要」)、S42を引き続き行うが、誰かに連絡を取る必要がある場合には(S43において「必要」)、コミュニケーション支援情報を確認する(S44)。これによって、利用者は、コミュニケーションを取りたいコミュニケーション先に対する最適なコミュニケーション手段と時間情報とを把握し得る。利用者は、最適なコミュニケーション手段によるコミュニケーションを実施し(S46)、S42に戻る。
【0127】
なお、利用者は、コミュニケーションを取りたい(連絡をしたい)コミュニケーション先の状態を把握し、そのときの最適なコミュニケーション手段によってコミュニケーションを行えばよい。あるいは、利用者は、コミュニケーション支援情報を常時表示させ、コミュニケーションを取りたい(連絡をしたい)コミュニケーション先とコミュニケーションが取れる可能性が高くなったと判断した場合に、コミュニケーションを取ってもよい。
【0128】
図13は、コミュニケーション支援情報の生成について説明するための図である。図13を参照すると、利用者がコミュニケーション先の候補一覧として連絡リスト181が示されている。コミュニケーション端末10において、提示制御部134は、表示部180によって連絡リスト181が表示されるように表示部180を制御する。利用者によって連絡リスト181から一人が選択された場合、過去の利用率および作業率を分析することによって、選択された人の時間帯ごとの業務活動を予測することができる。なお、以下では、時間帯の時間幅が単位時間区間の時間幅よりも狭い場合を想定するが、時間帯の時間幅と単位時間区間の時間幅とは同じであってもよい。
【0129】
文書作成アプリケーションは、業務用APの例に相当する。メールアプリケーションおよびSNSアプリケーションそれぞれは、コミュニケーションAPの例に相当する。時間帯r0、r7は、文書作成アプリケーションの利用率が第1の閾値よりも低く、かつ、メールアプリケーションおよびSNSアプリケーションそれぞれの利用率が第3の閾値よりも低いと予測された時間帯である。時間帯r1、r3は、文書作成アプリケーションの利用率が第1の閾値よりも高いと予測された時間帯である。時間帯r2、r4は、文書作成アプリケーションの作業率が第2の閾値よりも高いと予測された時間帯である。
【0130】
時間帯r5は、メールアプリケーションの利用率が第3の閾値よりも高いと予測された時間帯である。時間帯r6は、メールアプリケーションの作業率が第4の閾値よりも高いと予測された時間帯である。時間帯r8、r10は、SNSアプリケーションの利用率が第3の閾値よりも高いと予測された時間帯である。時間帯r9は、SNSアプリケーションの作業率が第4の閾値よりも高いと予測された時間帯である。
【0131】
図13に示されたように、提示制御部134は、業務用APの利用率が第1の閾値よりも高い時間帯、業務用APの作業率が第2の閾値よりも高い時間帯、コミュニケーションAPの利用率が第3の閾値よりも高い時間帯、および、コミュニケーションAPの作業率が第4の閾値よりも高い時間帯(4種類の時間帯)それぞれを異なる態様(ここでは、異なる色)によって表現したグラフ182がコミュニケーション支援情報の例として表示されるように表示部180を制御してもよい。あるいは、提示制御部134は、4種類の時間帯それぞれを示す文字情報をコミュニケーション支援情報の例として表示させることも可能である。
【0132】
ここでは、提示制御部134が、上記の「(4)コミュニケーション支援情報の生成」にて説明したように生成されたコミュニケーション支援情報が表示されるように表示部180を制御する場合を想定する。例えば、コミュニケーション支援情報の例として、以下のような文字情報が表示されてもよい。
【0133】
・コミュニケーション支援情報の表示時点がT1である場合
「現在の時間帯r0は、相手が外勤中または会議中である可能性があります。」
「時間帯r1からr4までの時間は、相手が文書作成業務を行っている可能性が高いです。相手がコミュニケーションに応じない可能性があります。」
「ただし、時間帯r1と時間帯r3は、文書確認時間ですので、相手がコミュニケーションに応じてくれる可能性があります。」
「メールを出せば、相手が時間帯r5には確認し、時間帯r6にはメールを返信してくれる可能性が高いです。」
「SNSメッセージを送信すると、時間帯r8または時間帯r9には相手がSNSメッセージを返信してくれる可能性が高いです。」
などといったコミュニケーション支援情報が表示されてもよい。
【0134】
・コミュニケーション支援情報の表示時点がT2である場合
「現在メールで連絡すれば、相手が即時に確認する可能性が高いです。時間帯r6には相手がメールに回答してくれる可能性が高いです。」
「SNSメッセージを送信すると、時間帯r8または時間帯r9に相手がSNSメッセージに返信してくれる可能性が高いです。」
などといったコミュニケーション支援情報が表示されてもよい。
【0135】
(4.ハードウェア構成)
図14は、本発明の実施形態に係るコミュニケーション端末10、コミュニケーションサーバ20およびコミュニケーション分析サーバ30(以下、コミュニケーション端末10、コミュニケーションサーバ20およびコミュニケーション分析サーバ30それぞれを区別せずに「本実施形態に係る装置」と言う場合がある。)のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0136】
なお、コミュニケーション端末10、コミュニケーションサーバ20およびコミュニケーション分析サーバ30それぞれに下記のハードウェア構成のすべてが備えられている必要はなく(例えば、コミュニケーションサーバ20に直接的にセンサが備えられている必要はない)、各装置の機能構成を実現できるハードウェアモジュールが適宜限定して備えられてもよい。
【0137】
図14を参照すると、本実施形態に係る装置は、バス801、CPU(Central Processing Unit)803、ROM(Read Only Memory)805、RAM(Random Access Memory)807、記憶装置809、通信インタフェース811、センサ813、入力装置815、表示装置817、スピーカ819を備える。
【0138】
CPU803は、本実施形態に係る装置における様々な処理を実行する。また、ROM805は、本実施形態に係る装置における処理をCPU803に実行させるためのプログラム及びデータを記憶する。また、RAM807は、CPU803の処理の実行時に、プログラム及びデータを一時的に記憶する。
【0139】
バス801は、CPU803、ROM805及びRAM807を相互に接続する。バス801には、さらに、記憶装置809、通信インタフェース811、センサ813、入力装置815、表示装置817及びスピーカ819が接続される。バス801は、例えば、複数の種類のバスを含む。一例として、バス801は、CPU803、ROM805及びRAM807を接続する高速バスと、該高速バスよりも低速の1つ以上の別のバスを含む。
【0140】
記憶装置809は、本実施形態に係る装置内で一時的または恒久的に保存すべきデータを記憶する。記憶装置809は、例えば、ハードディスク(Hard Disk)等の磁気記憶装置であってもよく、または、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)及びPRAM(Phase change Random Access Memory)等の不揮発性メモリ(nonvolatile memory)であってもよい。
【0141】
通信インタフェース811は、本実施形態に係る装置が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは直接的に)外部装置と通信する。通信インタフェース811は、無線通信用のインタフェースであってもよく、この場合に、例えば、通信アンテナ、RF回路及びその他の通信処理用の回路を含んでもよい。また、通信インタフェース811は、有線通信用のインタフェースであってもよく、この場合に、例えば、LAN端子、伝送回路及びその他の通信処理用の回路を含んでもよい。
【0142】
センサ813は、例えばカメラ、マイクロフォン、生体センサ、その他のセンサまたはそれらの複合である。カメラは、被写体を撮像するもので、例えば光学系、撮像素子及び画像処理回路を含む。マイクロフォンは、周囲の音を収音するもので、該音を電気信号へ変換し該電気信号をデジタルデータに変換する。
【0143】
入力装置815は、タッチパネル、マウス、カメラなどの視線検出装置、マイクロフォン等である。表示装置817は、本実施形態に係る装置からの出力画像(すなわち表示画面)を表示するもので、例えば液晶、有機EL(Organic Light-Emitting Diode)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いて実現され得る。スピーカ819は、音声を出力するもので、デジタルデータを電気信号に変換し該電気信号を音声に変換する。
【0144】
(5.まとめ)
現在、端末を利用したコミュニケーションの主流となっているテキストコミュニケーションアプリケーションを利用してコミュニケーションを行うとき、最適なコミュニケーション手段と時間を選択できるように、コミュニケーションAPは、利用者入力によるステータス情報やリアルタイム監視によるステータス情報が提供されている。しかし、このようなステータス情報を利用し、コミュニケーションコンタクトをしても相手からすぐに返信があるわけではない。テキストコミュニケーションは電話などの会話とは違い、必ずしもリアルタイムで行われるものではない。そのため、ステータスを予測する必要がある。
【0145】
本発明の実施形態では、単なる入力インタフェースのリアルタイム監視ではなく、日常の業務時間におけるアプリケーション利用履歴情報と入力インタフェース操作履歴情報とから、業務におけるコミュニケーションスタイルを分析し、業務時間帯に合わせた最適なコミュニケーション手段と返信可能性の高い時間情報を提供する。これにより、利用者はコミュニケーション先の回答時間を予測でき、回答待ちのストレスを低減できると同時にコミュニケーション先のステータスを意識する必要性が減り、コミュニケーションのタイミングを管理できることで効率の高いコミュニケーションが実現できる。
【0146】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0147】
例えば、上記では、コミュニケーション端末によってテキストコミュニケーションAPが実行される場合を想定した。ここで、テキストコミュニケーションAPは、特定のアプリケーションに限定されない。例えば、テキストコミュニケーションAPは、チャットアプリケーションなどであってもよい。また、コミュニケーション端末間で行われるコミュニケーションの種類は、テキストメッセージに限定されない。例えば、コミュニケーション端末間で行われるコミュニケーションは、音声コミュニケーションなどであってもよい。
【符号の説明】
【0148】
1 コミュニケーションシステム
10 コミュニケーション端末
110 制御部
120 AP部
121 コミュニケーションAP部
122 業務用AP部
130 コミュニケーション支援情報提供部
131 利用情報取得部
132 送信制御部
133 受信情報取得部
134 提示制御部
140 操作部
150 記憶部
152 端末情報管理部
160 通信部
180 表示部
20 コミュニケーションサーバ
210 制御部
220 コミュニケーションサーバAP部
250 記憶部
251 コミュニケーションサーバAPデータ部
260 通信部
30 コミュニケーション分析サーバ
310 制御部
330 コミュニケーション分析処理部
331 取得部
332 分析部
333 提供部
350 記憶部
352 設定情報管理部
353 情報蓄積部
354 分析結果蓄積部
360 通信部
50 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
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図11
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