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特許7338490シーケンスライブラリを備えたモジュールエンジニアリングのためのシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】シーケンスライブラリを備えたモジュールエンジニアリングのためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G05B 19/05 20060101AFI20230829BHJP
   G06F 8/30 20180101ALI20230829BHJP
   G06F 8/20 20180101ALI20230829BHJP
【FI】
G05B19/05 A
G06F8/30
G06F8/20
【請求項の数】 27
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020010076
(22)【出願日】2020-01-24
(65)【公開番号】P2021015588
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】16/508,584
(32)【優先日】2019-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】000006507
【氏名又は名称】横河電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(72)【発明者】
【氏名】マーク・アンソニー・デ・カストロ・チュ-アンジエン
(72)【発明者】
【氏名】廣岡 勲
(72)【発明者】
【氏名】村田 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】ナイン・オオ・リン
(72)【発明者】
【氏名】アーチー・サンビタン・オリド
(72)【発明者】
【氏名】森 健
(72)【発明者】
【氏名】エフェンディ・スピマン
(72)【発明者】
【氏名】ティン・サパル・ユ
(72)【発明者】
【氏名】ジャネット・トリア
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0083232(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/05
G06F 8/30
G06F 8/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義して、前記第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成するステップであって、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、前記第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い、ステップと、
前記第1のシーケンスライブラリを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、前記1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するステップと、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、前記第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるステップと
を有する、コンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項2】
前記1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを修正して、第1の修正されたシーケンスライブラリを生成するステップ
をさらに有する、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項3】
前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てられた前記第1の修正されたシーケンスライブラリを更新して、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の更新されたシーケンスライブラリを生成するステップ
をさらに有する、請求項2に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項4】
前記第1のシーケンスライブラリを複製して、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリを生成するステップであって、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、前記第2のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低く、前記第2のエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングデータダウンロードステータス、割当てステータス、およびエンジニアリングプロジェクト階層レベルが前記第1のエンジニアリングプロジェクトと同じである、ステップと、
前記第2のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第2のセットを更新して、前記第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリを生成するステップと、
前記第2の更新されたシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、前記別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第2の割り当てられた更新されたシーケンスライブラリを生成するステップと、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリと前記第2のエンジニアリングプロジェクトの前記第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを構成する構成の並列エンジニアリングプロセスを実行し、前記第1のシーケンスライブラリと前記第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを、さらに別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるステップと
をさらに有する、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項5】
前記第1のエンジニアリングプロジェクトから前記第1のシーケンスライブラリのエンジニアリングデータの前記第1のセットをエクスポートするステップと、
前記第1のシーケンスライブラリからエクスポートされたエンジニアリングデータの前記第1のセットを、前記第2のエンジニアリングプロジェクトの前記第2のシーケンスライブラリにインポートするステップと
をさらに有する、請求項4に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項6】
第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義して、前記第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成する前記ステップが、
SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャのうちの少なくとも1つを含むタイプのエンジニアリングデータの前記第1のセットを定義するステップ
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項7】
エンジニアリングデータの前記第1のセットを定義するステップが、
同じタイプに属する複数のシーケンスライブラリファイルを定義するステップ
を含む、請求項6に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項8】
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを更新するステップと、
前記第1のシーケンスライブラリを更新することとは別に、前記第2のエンジニアリングプロジェクトの前記第2の更新されたシーケンスライブラリを更新するステップと
をさらに有する、請求項4に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項9】
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを更新するステップと、
前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの前記1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新するステップと
をさらに有する、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項10】
前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの前記第1の割り当てられたシーケンスライブラリのユーザ選択に従って、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの前記1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新するステップ
をさらに有する、請求項9に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項11】
前記第1のシーケンスライブラリを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てる前記ステップが、
前記第1のシーケンスライブラリを互いに異なる複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するステップ
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項12】
前記第1のシーケンスライブラリを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てる前記ステップが、
同じタイプの第1のシーケンスライブラリファイルを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトのうちの1つの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当て、シーケンスライブラリタイプごとに、前記1つの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つのフィールド制御ステーションに関して、単一のユーザの使用が許可され、他のいかなるユーザの使用もが禁止される、ステップであって、前記第1のシーケンスライブラリファイルが、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャタイプのうちの少なくとも1つを含む、ステップ
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項13】
前記第1のシーケンスライブラリを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てる前記ステップが、
前記第1のシーケンスライブラリをエンジニアリングプロジェクトに割り当てて、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するステップ
を含む、請求項1に記載のコンピュータ実施エンジニアリング方法。
【請求項14】
コンピュータ実装エンジニアリングシステムであって、
1つまたは複数のハードウェアプロセッサと、
プロセッサ実行可能命令を含むコンピュータソフトウェアを記憶した1つまたは複数のメモリと
を備え、
前記プロセッサ実行可能命令は、前記1つまたは複数のハードウェアプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のハードウェアプロセッサに、
エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義して、前記第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成することであって、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、前記第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い、ことと、
前記第1のシーケンスライブラリを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、前記1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成することと、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、前記第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることと
を少なくとも行わせる、コンピュータ実装エンジニアリングシステム。
【請求項15】
プラントエンジニアリングシステムであって、
i)複数のモジュールを記憶するライブラリナビゲータと、
ii)シーケンスライブラリエディタと、
iii)システム構造ナビゲータと
を備えるモジュールエンジニアリングエディタを備え、
前記シーケンスライブラリエディタが、
エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義して、前記第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成することであって、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、前記第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い、ことと、
前記第1のシーケンスライブラリを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、前記1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成することと、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、前記第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることと
を行うように構成される、プラントエンジニアリングシステム。
【請求項16】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを修正して、第1の修正されたシーケンスライブラリを生成すること
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項17】
前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てられた前記第1の修正されたシーケンスライブラリを更新して、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の更新されたシーケンスライブラリを生成するように構成されたシーケンスライブラリ更新マネージャ
をさらに備える、請求項16に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項18】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記第1のシーケンスライブラリを複製して、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリを生成することであって、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、前記第2のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低く、前記第2のエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングデータダウンロードステータス、割当てステータス、およびエンジニアリングプロジェクト階層レベルが前記第1のエンジニアリングプロジェクトと同じである、ことと、
前記第2のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第2のセットを更新して、前記第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリを生成することと、
前記第2の更新されたシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、前記別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第2の割り当てられた更新されたシーケンスライブラリを生成することと、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリと前記第2のエンジニアリングプロジェクトの前記第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを構成する構成の並列エンジニアリングプロセスを実行し、前記第1のシーケンスライブラリと前記第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを、さらに別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることと
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項19】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトから前記第1のシーケンスライブラリのエンジニアリングデータの前記第1のセットをエクスポートすることと、
前記第1のシーケンスライブラリからエクスポートされたエンジニアリングデータの前記第1のセットを、前記第2のエンジニアリングプロジェクトの前記第2のシーケンスライブラリにインポートすることと
をさらに行うように構成される、請求項18に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項20】
前記シーケンスライブラリエディタが、
SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャのうちの少なくとも1つを含むタイプのエンジニアリングデータの前記第1のセットを定義すること
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項21】
前記シーケンスライブラリエディタが、
同じタイプに属する複数のシーケンスライブラリファイルを定義すること
をさらに行うように構成される、請求項20に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項22】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを更新することと、
前記第1のシーケンスライブラリを更新することとは別に、前記第2のエンジニアリングプロジェクトの前記第2の更新されたシーケンスライブラリを更新することと
をさらに行うように構成される、請求項18に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項23】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記第1のエンジニアリングプロジェクトの前記第1のシーケンスライブラリを更新することと、
前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの前記1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新することと
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項24】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの前記第1の割り当てられたシーケンスライブラリのユーザ選択に従って、前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの前記1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新すること
をさらに行うように構成される、請求項23に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項25】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記第1のシーケンスライブラリを互いに異なる複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成すること
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項26】
前記シーケンスライブラリエディタが、
同じタイプの第1のシーケンスライブラリファイルを前記1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトのうちの1つの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当て、シーケンスライブラリタイプごとに、前記1つの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つのフィールド制御ステーションに関して、単一のユーザの使用が許可され、他のいかなるユーザの使用もが禁止される、ことであって、前記第1のシーケンスライブラリファイルが、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャタイプのうちの少なくとも1つを含む、こと
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【請求項27】
前記シーケンスライブラリエディタが、
前記第1のシーケンスライブラリをエンジニアリングプロジェクトに割り当てて、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成すること
をさらに行うように構成される、請求項15に記載のプラントエンジニアリングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般に、産業プラントにおけるシーケンスライブラリを備えたモジュールエンジニアリングのためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[モジュールベースのエンジニアリングの全体]
産業プラントにおいては、モジュールベースのエンジニアリングが自動化設計に役立つ。一般に、自動化エンジニアリングシステムのサーバは、エンジニアリングデータのデータベースを一元的に管理し、これにより、プラント制御システムの拡張、修正、またはメンテナンスのために設計情報を利用できるようになり、プラント制御システムに記憶された設計情報と実際の情報との間の不整合を修正するための不必要な人員を節約する。モジュールベースのエンジニアリングとは、制御論理および設計情報をモジュールに変換し、次いで自動化エンジニアリングシステムのサーバにおいてモジュールを組み合わせることによって、制御アプリケーションおよびアラームを設計するためのエンジニアリング方法を指す。通常は、過去の設計パターンの経験から収集した顧客情報およびノウハウなどの独立したソフトウェアコンポーネントで構成され得るモジュールはまた、制御論理、アラーム属性、および設計情報も含み得る。
【0003】
関連技術においては、ユーザは、自動化エンジニアリングシステムのシステムビューにおいて、それぞれのフィールド制御ステーションのシーケンスライブラリを定義することができる。ユーザは、フィールド制御ステーションごとのシーケンスライブラリを個別に定義する。関連技術においては、自動化エンジニアリングシステムのシステムビューにおいてシーケンスライブラリを定義するためのプロセスは、自動化エンジニアリングシステムによる自動化設計における一連のモジュールベースのエンジニアリングプロセスの一部ではない。関連技術においては、自動化エンジニアリングシステムは、シーケンスライブラリのエンジニアリングを実行したり、シーケンスライブラリを定義したりするように構成されていない。シーケンスライブラリには、SEBOL、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャの3つの異なるタイプがある。
【0004】
図1は、関連技術における自動化エンジニアリングシステムのシステムビューによって定義されたシーケンスライブラリを備えた自動化エンジニアリングシステムを示す概略図である。図1では、関連技術における自動化エンジニアリングシステムは、ユーザが、フィールド制御ステーションごとのシーケンスライブラリを個別に定義することと、フィールド制御ステーションごとの各シーケンスライブラリを個別に記憶することとを可能にするように構成される。ユーザは、多数のフィールド制御ステーション用に多数のシーケンスライブラリを個別に定義する必要がある。関連技術における自動化エンジニアリングシステムは、シーケンスライブラリの一元的な定義および管理を可能にするように構成されていない。場合によっては、フィールド制御ステーション間でシーケンスライブラリを再利用する必要がある。フィールド制御システム間でシーケンスライブラリを再利用するために、あるフィールド制御システムから別のフィールド制御システムに、シーケンスライブラリビルダに手動、非自動化、複製プロセス、またはインポート/エクスポートプロセスを実行する必要がある。システムビューの下で、シーケンスライブラリのエンジニアリングは、再利用可能なシーケンスライブラリファイルを記憶するデータベースから任意のフィールド制御システムにシーケンスライブラリファイルをインポートすることによって、あるいは、プロジェクト複雑度、およびエンジニアリングプロジェクトの異なるエンジニアリング要件に応じて様々な数のフィールド制御システムを有するエンジニアリングプロジェクトに属する各フィールド制御ステーション下でSEBOLビルダ、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)ビルダ、またはユニットプロシージャビルダなどの各ビルダを使用してシーケンスライブラリを作成および修正することのいずれかによって実行される。これにより、自動化設計システムのモジュールエンジニアリングデータの有用性と再利用性が制限される。
【0005】
さらに、関連技術における自動化エンジニアリングシステムは、シーケンスライブラリの中央管理を実行するように構成されていない。したがって、関連技術における自動化エンジニアリングシステムは、複数のフィールド制御ステーションにおけるシーケンスライブラリを個別に更新し、手動動作、すなわち、フィールド制御システムごとの対応するエディタにおいてシーケンスライブラリを1つずつ編集することを通じて、それらのシーケンスライブラリを管理する必要がある。例として、複数のフィールド制御システムに割り当てられた1つのシーケンスライブラリが作成され、更新プロセスを実行する場合、ユーザは各フィールド制御システムの下で割り当てられたシーケンスライブラリを修正および更新する必要があるが、これは面倒であり、エラーが発生しやすい。自動化設計システムのモジュールエンジニアリングにおいてはシーケンスライブラリが除外されているため、ユーザは、シーケンスライブラリを必要とする各フィールド制御システムのエンジニアリングを完了するために、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールとシステムビューとの両方においてエンジニアリングを行う必要がある。同様に、フィールド制御ステーションのエンジニアリングデータをエクスポートおよびインポートする場合、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールとシステムビューの両方のエンジニアリングデータのために、フィールド制御ステーションのシーケンスライブラリのエクスポートされたエンジニアリングデータを再利用するために、シーケンスライブラリを手動インポートおよびエクスポートする必要があるためにフィールド制御ステーションを一緒に復元する必要があるため、追加のステップと複雑さが発生する。これにより、自動化設計システムのモジュールエンジニアリングデータの有用性と再利用性がさらに制限される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態では、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ生成プロセス、シーケンスライブラリ割当てプロセス、および並列構成プロセスを含み得るが、これらに限定されない。シーケンスライブラリ生成プロセスは、エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義して、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成することである。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い。シーケンスライブラリ割当てプロセスは、第1のシーケンスライブラリを1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てて、1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成することである。並列構成プロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】関連技術における自動化エンジニアリングシステムのシステムビューによって定義されたシーケンスライブラリを備えた自動化エンジニアリングシステムを示す概略図である。
図2】本発明のいくつかの実施形態における、シーケンスライブラリを処理するための自動化エンジニアリングシステムを示す概略図である。
図3】自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツール内のシーケンスライブラリエディタにおけるシステムビューへのSEBOLシーケンスライブラリの同時割当てまたはバッチ分配の例示的な例である。
図4】シーケンスライブラリエディタを使用せずにシステムビューを使用したエンジニアリングプロセスのフローチャートである。
図5】シーケンスライブラリエディタを使用したエンジニアリングプロセスのフローチャートである。
図6】SEBOL、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびUNIT PROCEDUREの間の関係の概略図である。
図7】SEBOL用のSEBOLシーケンスライブラリエディタのビューである。
図8】自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールのシーケンスライブラリナビゲータのビューである。
図9】シーケンスライブラリビルダセットのSEBOLビルダのビューである。
図10】シーケンスライブラリビルダセットのSFCビルダのビューである。
図11】シーケンスライブラリビルダセットのUNIT PROCEDUREビルダのビューである。
図12】自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールのシステム構造ナビゲータのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)のビューである。
図13】フィールド制御ステーションダイアログによるフィルタリングのビューである。
図14】シーケンスライブラリ更新マネージャのビューである。
図15】上位レベルのエンジニアリングプロジェクト間のシーケンスライブラリおよびフィールド制御ステーションのエクスポートおよびインポートの概略図である。
図16】シーケンスライブラリを使用するモジュールエンジニアリングシステムを含むプラントエンジニアリングシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
いくつかの実施形態では、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ生成プロセス、シーケンスライブラリ割当てプロセス、および並列構成プロセスを含み得るが、これらに限定されない。シーケンスライブラリ生成プロセスは、エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成するために、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義することである。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い。シーケンスライブラリ割当てプロセスは、1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに第1のシーケンスライブラリを同時に割り当てることである。並列構成プロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることである。
【0009】
場合によっては、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ修正プロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリ修正プロセスは、1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1の修正されたシーケンスライブラリを生成するために、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを修正することである。
【0010】
場合によっては、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ更新プロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリ更新プロセスは、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の更新されたシーケンスライブラリを生成するために、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てられた第1の修正されたシーケンスライブラリを更新することである。
【0011】
場合によっては、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ複製プロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリの複製プロセスは、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを複製することである。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいて第2のエンジニアリングプロジェクトよりも低い。第2のエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングデータダウンロードステータス、割当てステータス、およびエンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいて、第1のエンジニアリングプロジェクトと同じである。コンピュータ実施エンジニアリング方法は、追加のシーケンスライブラリ割当てプロセスを含み得るが、これに限定されない。追加のシーケンスライブラリ割当てプロセスは、別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第2の割り当てられた更新されたシーケンスライブラリを生成するために、第2に更新されたシーケンスライブラリを上記別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てることである。コンピュータ実施エンジニアリング方法は、追加の並列エンジニアリングプロセスを含み得るが、これに限定されない。並列エンジニアリングプロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリと、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを構成する構成の並列エンジニアリングプロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリと第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを、さらに別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることである。コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリエクスポートプロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリエクスポートプロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトから第1のシーケンスライブラリのエンジニアリングデータの第1のセットをエクスポートすることである。コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリインポートプロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリインポートプロセスは、第1のシーケンスライブラリからエクスポートされたエンジニアリングデータの第1のセットを、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリにインポートすることである。
【0012】
場合によっては、シーケンスライブラリ定義プロセスは、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャのうちの少なくとも1つを含むタイプのエンジニアリングデータの第1のセットを定義することを含み得る。シーケンスライブラリ定義プロセスは、同じタイプに属する複数のシーケンスライブラリファイルを定義することをさらに含み得る。
【0013】
場合によっては、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ更新プロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリ更新プロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新することである。シーケンスライブラリの更新プロセスは、第1のシーケンスライブラリを更新することとは別に、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリを更新することである。
【0014】
場合によっては、コンピュータ実施エンジニアリング方法は、シーケンスライブラリ更新プロセスを含み得るが、これに限定されない。シーケンスライブラリ更新プロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新することである。シーケンスライブラリ更新プロセスは、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新することである。コンピュータ実施エンジニアリング方法は、追加のシーケンスライブラリ更新プロセスを含み得るが、これに限定されない。追加のシーケンスライブラリ更新プロセスは、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの第1の割り当てられたシーケンスライブラリのユーザ選択に従って、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新することである。
【0015】
場合によっては、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに第1のシーケンスライブラリを割り当てるためのシーケンスライブラリ割当てプロセスは、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを互いに異なる複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てることを含み得る。
【0016】
場合によっては、第1のシーケンスライブラリを1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるためのシーケンスライブラリ割当てプロセスは、同じタイプの第1のシーケンスライブラリファイルを下位レベルのエンジニアリングプロジェクトのうちの1つに同時に割り当てることを含み得、シーケンスライブラリタイプごとに、1つの下位エンジニアリングプロジェクトの1つのフィールド制御ステーションに関して、単一のユーザの使用が許可され、他のいかなるユーザの使用もが禁止され、第1のシーケンスライブラリファイルは、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
場合によっては、第1のシーケンスライブラリを1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるためのシーケンスライブラリ割当てプロセスは、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリをエンジニアリングプロジェクトに割り当てることを含み得る。
【0018】
他の態様では、コンピュータ実装エンジニアリングシステムは、これらに限定されないが、1つまたは複数のハードウェアプロセッサと、プロセッサ実行可能命令を備えるコンピュータソフトウェアを記憶する1つまたは複数のメモリとを含み得、1つまたは複数のハードウェアプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のハードウェアプロセッサに、少なくともシーケンスライブラリ生成プロセス、シーケンスライブラリ割当てプロセス、および並列構成プロセスを実行させる。シーケンスライブラリ生成プロセスは、エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成するために、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義することである。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い。シーケンスライブラリ割当てプロセスは、1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに第1のシーケンスライブラリを同時に割り当てることである。並列構成プロセスは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てることである。
【0019】
他の態様では、プラントエンジニアリングシステムは、モジュールエンジニアリングエディタを含み得るが、これに限定されない。モジュールエンジニアリングエディタは、複数のモジュールを記憶するライブラリナビゲータと、シーケンスライブラリエディタと、システム構造ナビゲータとをさらに含み得るが、これらに限定されない。シーケンスライブラリエディタは、エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを生成するために、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するように構成される。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルが低い。シーケンスライブラリエディタは、1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに第1のシーケンスライブラリを同時に割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリを別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。
【0020】
場合によっては、シーケンスライブラリエディタは、1つまたは複数のフィールド制御システムを構成するための1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1の修正されたシーケンスライブラリを生成するために、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを修正するように構成される。
【0021】
場合によっては、プラントエンジニアリングシステムは、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の更新されたシーケンスライブラリを生成するために、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てられた第1の修正されたシーケンスライブラリを更新するように構成されたシーケンスライブラリ更新マネージャをさらに含み得るが、これに限定されない。
【0022】
場合によっては、シーケンスライブラリエディタは、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを複製するように構成される。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいて第2のエンジニアリングプロジェクトよりも低い。第2のエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングデータダウンロードステータス、割当てステータス、およびエンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいて、第1のエンジニアリングプロジェクトと同じである。シーケンスライブラリエディタは、別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第2の割り当てられた更新されたシーケンスライブラリを生成するために、第2に更新されたシーケンスライブラリを上記別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリと、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを構成する構成の並列エンジニアリングプロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリと第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを、さらに別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタは、第1のエンジニアリングプロジェクトから第1のシーケンスライブラリのエンジニアリングデータの第1のセットをエクスポートするように構成される。シーケンスライブラリエディタは、第1のシーケンスライブラリからエクスポートされたエンジニアリングデータの第1のセットを、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリにインポートするように構成される。
【0023】
場合によっては、シーケンスライブラリエディタは、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャのうちの少なくとも1つを含むタイプのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するように構成される。シーケンスライブラリエディタは、同じタイプに属する複数のシーケンスライブラリファイルを定義するように構成される。
【0024】
場合によっては、シーケンスライブラリ更新マネージャは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新するように構成される。シーケンスライブラリ更新マネージャは、第1のシーケンスライブラリを更新することとは別に、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリを更新するように構成される。
【0025】
場合によっては、シーケンスライブラリ更新マネージャは、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新するように構成される。シーケンスライブラリ更新マネージャは、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新するように構成される。シーケンスライブラリ更新マネージャは、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの第1の割り当てられたシーケンスライブラリのユーザ選択に従って、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新するように構成される。
【0026】
場合によっては、シーケンスライブラリエディタは、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを互いに異なる複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てるように構成される。
【0027】
場合によっては、シーケンスライブラリエディタは、同じタイプの第1のシーケンスライブラリファイルを下位レベルのエンジニアリングプロジェクトのうちの1つに同時に割り当てるように構成され、シーケンスライブラリタイプごとに、1つの下位エンジニアリングプロジェクトの1つのフィールド制御ステーションに関して、単一のユーザの使用が許可され、他のいかなるユーザの使用もが禁止され、第1のシーケンスライブラリファイルは、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
場合によっては、シーケンスライブラリエディタは、互いに異なる複数のフィールド制御システムを構成するための第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリをエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。
【0029】
「1つまたは複数の異なるエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義する」というフレーズは、1つまたは複数のプロジェクトに依存せずに、またに基づくことなしに、1つまたは複数のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義することを指し得る。第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するための定義プロセスは、1つまたは複数の異なるエンジニアリングプロジェクトによって影響を受けることなしに実行される。場合によっては、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するための定義プロセスは、1つまたは複数の異なるエンジニアリングプロジェクトがなくても実行することができる。他の場合には、第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するための定義プロセスは、1つまたは複数の異なるエンジニアリングプロジェクトがある場合に、1つまたは複数の異なるエンジニアリングプロジェクトに依存することなしに、またはそれに影響されることなしに、実行することができる。
【0030】
「シーケンスライブラリのセットを1つまたは複数のエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てる」という語句は、「異なるプロセスに介入したり、任意の時間間隔を設けたりすることなしに、シーケンスライブラリのセットを1つまたは複数のエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てること」を指し得る。
【0031】
「並列構成プロセス」という語句は、エンジニアリングプロジェクトのシーケンスライブラリのセットを任意の他のプロセスと並行して構成するためのプロセスを指し得、エンジニアリングプロジェクトのシーケンスライブラリのセットを構成するためのプロセスが実行され、他のプロセスが実行される。場合によっては、「並列構成プロセス」という用語は、シーケンスライブラリのセットがすでに割り当てられている1つまたは複数のエンジニアリングプロジェクトからシーケンスライブラリのセットを異なるエンジニアリングプロジェクトに割り当てるための任意の他のプロセスの間に、エンジニアリングプロジェクトが実行されるシーケンスライブラリのセットを構成するためのプロセスを指し得る。
【0032】
「エンジニアリングデータダウンロードステータス」という語句は、エンジニアリングデータがフィールド制御ステーションにすでにダウンロードされているかどうかのステータスを指し得る。
【0033】
「割当てステータス」という語句は、シーケンスライブラリがエンジニアリングプロジェクトにすでに割り当てられているかどうかのステータスを指し得る。
【0034】
「エンジニアリングプロジェクト階層レベル」という語句は、異なるエンジニアリングプロジェクトが相対-所属関係に基づいてランク付けされる階層内のエンジニアリングプロジェクトのレベルを指し得、下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは上位レベルのエンジニアリングプロジェクトに属する。例として、自動化設計プロジェクトとも呼ばれるADプロジェクトは、上位レベルのエンジニアリングプロジェクトと見なすことができ、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールにおいて編集されたエンジニアリングデータを記憶する。また、ADプロジェクトの下では、下位レベルのエンジニアリングプロジェクトと見なされる複数の1人のユーザのPプロジェクトをエンジニアリング使用のために登録することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、自動化エンジニアリングシステムは、フィールド制御ステーションのシーケンスライブラリを個別にそれぞれ定義するために関連技術におけるシステムビューを使用せずに、1つまたは複数のエンジニアリングプロジェクトに属するフィールド制御ステーションのシーケンスライブラリのセットを同時に定義するように構成されたシーケンスライブラリエディタを含み得る。場合によっては、シーケンスライブラリのセットは同じシーケンスライブラリのセットであり得る。他の場合では、シーケンスライブラリのセットは異なるシーケンスライブラリのセットであり得る。シーケンスライブラリエディタは、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールにおいて、上位レベルのエンジニアリングプロジェクトのシーケンスライブラリのセットを定義するように構成される。次いで、シーケンスライブラリエディタは、シーケンスライブラリのセットを、制御ユニットレベルにおいてフィールド制御ステーションの異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタは、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールにおけるモジュールエンジニアリングの機能を、制御ユニットレベルのフィールド制御ステーションなどのフィールド制御システムのハードウェアリソースに拡張するように構成され得る。シーケンスライブラリエディタは、一括設定で1つまたは複数のフィールド制御ステーションにシーケンスライブラリをシームレスに配布するように構成され得る。シーケンスライブラリエディタは、互いに異なる上位レベルのエンジニアリングプロジェクト間でシーケンスライブラリをエクスポートおよび/またはインポートするように構成され得る。シーケンスライブラリエディタは、フィールド制御ステーションの下位レベルのエンジニアリングシステムのシステムビューによって個別にそれぞれ定義されたレガシーシーケンスライブラリを移行するように構成され得、それぞれのレガシーシーケンスライブラリは、フィールド制御ステーションごとに個別に定義されている。自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングデータの再利用性と、産業プラントのエンジニアリング効率を改善するために、シーケンスライブラリエディタを使用することができる。
【0036】
図2は、本発明のいくつかの実施形態における、シーケンスライブラリを処理するための自動化エンジニアリングシステムを示す概略図である。
【0037】
自動化エンジニアリングシステム1000は、産業プラントにおけるモジュールベースのエンジニアリングまたはグループモジュールベースのエンジニアリングのために構成されたエディタツールとして、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールを含む。自動化エンジニアリングシステム1000は、ライブラリナビゲータ100、シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリ更新マネージャ300、シーケンスライブラリビルダセット400、システム構造ナビゲータ500、システムビュー600、複数のフィールド制御ステーション700、および再利用可能なシーケンスライブラリ800を含む。シーケンスライブラリビルダセット400は、3つの論理ビルダ、たとえばSEBOL_USER_FUNCTIONビルダ410、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEビルダ420、およびUNIT_PROCEDUREビルダ430を含み得るが、これらに限定されない。
【0038】
ライブラリナビゲータ100は、シーケンスライブラリエディタ200を起動するように構成される。ライブラリナビゲータ100は、複数のモジュール、複数のグループモジュール、ならびにSEBOL_USER_FUNCTION、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCE、およびUNIT_PROCEDUREのシーケンスライブラリを有するプロファイルを有する。シーケンスライブラリエディタ200は、以下のライブラリタイプ、SEBOL_USER_FUNCTION、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCE、およびUNIT_PROCEDUREのうちの1つまたは複数を含む複数のシーケンスライブラリを同時に生成するために、シーケンスライブラリのエンジニアリングデータを定義するように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、複数のシーケンスライブラリを同時に修正するように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、複数のシーケンスライブラリを同時に削除するように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、シーケンスライブラリをシステムビュー600にエクスポートするように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、再利用可能なシーケンスライブラリ800からレガシーシーケンスライブラリをインポートするように構成され、レガシーシーケンスライブラリは、フィールド制御ステーションごとのシステムビューによって1つずつ個別に定義される。シーケンスライブラリエディタ200は、3つのエディタ、たとえばSEBOL_USER_FUNCTIONエディタ210、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEエディタ220、およびUNIT_PROCEDUREエディタ230を含み得る。
【0039】
シーケンスライブラリエディタ200は、複数のシーケンスライブラリをシステム構造ナビゲータ500に割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、3つの論理ビルダ、たとえば、SEBOL_USER_FUNCTIONビルダ410、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEビルダ420、およびUNIT_PROCEDUREビルダ430を起動するように構成される。
【0040】
シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、システム構造ナビゲータ500に割り当てられたシーケンスライブラリを更新するように構成される。
【0041】
システム構造ナビゲータ500は、複数のフィールド制御ステーションが属する複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトを有する。シーケンスライブラリエディタ200は、それぞれが複数のフィールド制御ステーションが属する複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトにシーケンスライブラリを割り当てるように構成される。具体的には、同じ下位レベルのエンジニアリングプロジェクトまたは複数の異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの下のフィールド制御ステーションは、シーケンスライブラリエディタ200によって生成された同じシーケンスライブラリをシーケンスライブラリエディタ200によって割り当てることができる。フィールド制御ステーションに割り当てられたシーケンスライブラリは、SEBOL_USER_FUNCTIONシーケンスライブラリ、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHARTシーケンスライブラリ、およびUNIT_PROCEDUREシーケンスライブラリを含み得る。
【0042】
シーケンスライブラリエディタ200は、第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを、エンジニアリングプラントの1つまたは複数のフィールド制御ステーションを構成するための、システムプロジェクトまたはVPプロジェクトとも呼ばれるCENTUM VPプロジェクトなどの1つまたは複数のレベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に生成するために、ADプロジェクトとも呼ばれる自動化設計プロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するように構成される。システムプロジェクトまたはVPプロジェクトとも呼ばれるCENTUM VPプロジェクトなどの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトよりもエンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいてより下位である。シーケンスライブラリエディタ200は、システム構造ナビゲータ500における1つまたは複数のフィールド制御ステーションを構成するための、CENTUM VPプロジェクトなどの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを構成する並列構成プロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリをシステム構造ナビゲータ500におけるVPプロジェクトなどの別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。
【0043】
シーケンスライブラリエディタ200は、システム構造ナビゲータ500における1つまたは複数のフィールド制御ステーションを構成するためのVPプロジェクトなどの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとは無関係に、第1の修正されたシーケンスライブラリを生成するために、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを修正するように構成される。
【0044】
シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の更新されたシーケンスライブラリを生成するために、1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てられた第1の修正されたシーケンスライブラリを更新するように構成される。
【0045】
シーケンスライブラリエディタ200は、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを複製するように構成される。1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいて第2のエンジニアリングプロジェクトよりも低い。ADプロジェクトとも呼ばれる自動化設計プロジェクトなどの第2のエンジニアリングプロジェクトは、エンジニアリングデータダウンロードステータス、割当てステータス、およびエンジニアリングプロジェクト階層レベルにおいて、第1のエンジニアリングプロジェクトと同じである。シーケンスライブラリエディタ200は、VPプロジェクトなどの別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第2の割り当てられた更新されたシーケンスライブラリを生成するために、第2に更新されたシーケンスライブラリをVPプロジェクトなどの上記別の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てることように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリと、ADプロジェクトなどの第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを構成する構成の並列エンジニアリングプロセスを実行し、第1のシーケンスライブラリと第2の更新されたシーケンスライブラリのうちの少なくとも1つを、システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御ステーションのVPプロジェクトなどの他の1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトから第1のシーケンスライブラリのエンジニアリングデータの第1のセットをエクスポートするように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、第1のシーケンスライブラリからエクスポートされたエンジニアリングデータの第1のセットを、第2のエンジニアリングプロジェクトの第2のシーケンスライブラリにインポートするようにさらに構成される。
【0046】
シーケンスライブラリエディタ200は、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャのうちの少なくとも1つを含むタイプのエンジニアリングデータの第1のセットを定義するように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、同じタイプに属する複数のシーケンスライブラリファイルを定義するようにさらに構成される。
【0047】
シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新するように構成される。シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、ADプロジェクトなど第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新することとは別に、別のADプロジェクトなどの第2のエンジニアリングプロジェクトの第2の更新されたシーケンスライブラリを更新するように構成される。
【0048】
シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、ADプロジェクトなどの第1のエンジニアリングプロジェクトの第1のシーケンスライブラリを更新するように構成される。シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御ステーションの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新するように構成される。システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御ステーションの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの第1の割り当てられたシーケンスライブラリのユーザ選択に従って、シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御ステーションの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの1つまたは複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを更新するように構成される。
【0049】
シーケンスライブラリエディタ200は、システム構造ナビゲータ500における互いに異なる複数のフィールド制御ステーションを構成するための複数の第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリを互いに異なる複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てるように構成される。
【0050】
システム構造ナビゲータ500におけるシーケンスライブラリエディタ200は、互いに異なる複数のフィールド制御ステーションを構成するための第1の割り当てられたシーケンスライブラリを生成するために、第1のシーケンスライブラリをエンジニアリングプロジェクトに割り当てるように構成される。
【0051】
シーケンスライブラリエディタ200は、同じタイプの第1のシーケンスライブラリファイルを下位レベルのエンジニアリングプロジェクトのうちの1つに同時に割り当てるように構成され、シーケンスライブラリタイプごとに、1つの下位エンジニアリングプロジェクトの1つのフィールド制御ステーションに関して、単一のユーザの使用が許可され、他のいかなるユーザの使用もが禁止され、第1のシーケンスライブラリファイルは、SEBOL_USER_FUNCTION、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびユニットプロシージャのうちの少なくとも1つを含む。シーケンスライブラリエディタ200は、1人のユーザのみが、1つのシーケンスライブラリタイプに対して一度にフィールド制御ステーションの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトにシーケンスライブラリを割り当てることができるロック機能を備えている。シーケンスライブラリが他のユーザによって修正されている間、任意の他のユーザがシーケンスライブラリを同じフィールド制御ステーションに割り当てることは禁止されている。これは、データの完全性を保護し、同時実行エンジニアリングにおけるエラーを回避するためである。
【0052】
ライブラリナビゲータ100は、SEBOL、SEQUENTIAL FUNCTION CHART(SFC)、およびUNIT PROCEDUREのシーケンスライブラリを含む自動化エンジニアリングシステムのライブラリの階層ビューを有するように実装され得る。上述のように、シーケンスライブラリエディタ200は、SEBOL_USER_FUNCTIONエディタ210、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEエディタ220、およびUNIT_PROCEDUREエディタ230を有する。ライブラリナビゲータ100は、たとえば、SEBOL_USER_FUNCTIONエディタ210、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEエディタ220、およびUNIT_PROCEDUREエディタ230の3つのシーケンスライブラリエディタのシーケンスライブラリエディタ200を起動するように構成される。
【0053】
シーケンスライブラリエディタ200は、自動化エンジニアリングシステムにおいてシーケンスライブラリアイテムをホストするために実装され得る。ユーザは、シーケンスライブラリアイテムを作成、修正、削除、インポート、およびエクスポートするために、シーケンスライブラリエディタ200を使用することができる。たとえば、ユーザは、SEBOL_USER_FUNCTIONのシーケンスライブラリの内容を修正するために、SEBOL_USER_FUNCTIONビルダを使用することができる。ユーザは、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEのシーケンスライブラリの内容を修正するために、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEビルダを使用することができる。また、ユーザは、システムライブラリナビゲータ500におけるフィールド制御ステーションの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトにシーケンスライブラリを割り当てるためにシーケンスライブラリエディタ200を使用することができ、ユーザは、システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御システムのリストのビューをカスタマイズすることと、シーケンスライブラリエディタ200によってシーケンスライブラリアイテムが割り当てられるターゲットフィールド制御ステーションをマーク付けすることとを行うために、シーケンスライブラリエディタ200を使用することができる。
【0054】
システム構造ナビゲータ500は、これに限定されないが、ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクトに登録されたVPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトを含む階層ビューを有するように実装され得、下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御ステーション向けである。システム構造ナビゲータ500は、フィールド制御ステーションと、それらのフィールド制御ステーションに割り当てられた、それらの割り当てられたシーケンスライブラリアイテムとの関係を示すように構成される。システム構造ナビゲータ500は、割り当てられたシーケンスライブラリアイテムの各々の生成ステータスを示すように構成され、生成ステータスは、モジュールエンジニアリングデータが下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの下でフィールド制御ステーションに反映されたかどうかである。
【0055】
シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、ユーザが、割り当てられたシーケンスライブラリのリスト、およびそれらの対応するバージョンステータスを「最新」または「廃止」として表示することを可能にするように構成される。シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、ユーザが、ソースシーケンスライブラリアイテムの最新バージョンまたは修正バージョンと比較して廃止されたフィールド制御ステーションに割り当てられた、割り当てられたシーケンスライブラリの複製コピーを更新することを可能にするように構成される。
【0056】
システム構造ナビゲータ500は、変換されたモジュールエンジニアリングデータをVPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの下のエンジニアリングシステムに反映するために、自動化エンジニアリングシステムのモジュールエンジニアリングデータを変換することによって、VPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクト生成を実行するように構成される。エンジニアリングプロジェクトの生成は、システム構造ナビゲータ500におけるフィールド制御ステーションへのシーケンスライブラリ割当てを有する。
【0057】
システムビュー600は、下位レベルのエンジニアリングプロジェクト、ならびにヒューマンインターフェースステーションおよびフィールド制御ステーションなどの対応するステーション、ならびにフィールド制御ステーションに割り当てられたシーケンスライブラリを含み得るがこれらに限定されないサブコンポーネントをホストするように構成される。システムビュー600は、上位レベルのエンジニアリングプロジェクトまたはレガシーモードのいずれかの自動化エンジニアリングシステムからシーケンスライブラリを構成するために、フィールド制御ステーションにオプションを提供するように構成される。
【0058】
ハードウェアリソースとしてのフィールド制御ステーション700は、自動化設計システムのモジュールエンジニアリングの再利用性を促進するために、ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクト間のシーケンスライブラリを、システム構造ナビゲータ500にインポートすることと、システム構造ナビゲータ500からエクスポートすることとを行うように構成される。ハードウェアリソースとしてのフィールド制御ステーション700は、シーケンスライブラリの追加のエンジニアリング努力なしにシーケンスライブラリをインポートおよびエクスポートするように構成される。
【0059】
図3は、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツール内のシーケンスライブラリエディタ200におけるシステムビュー600へのSEBOLシーケンスライブラリの同時割当てまたはバッチ分配の例示的な例である。シーケンスライブラリエディタ200は、エンジニアまたはユーザが、作成または定義された1つまたは複数のシーケンスライブラリを、VPプロジェクトなどの1つまたは複数の下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに同時に割り当てることを可能にするように構成される。シーケンスライブラリエディタ200は、ユーザが1つまたは複数のシーケンスライブラリを同時に作成、修正、および/または構成することを可能にするように構成される。さらに、エンジニアは、たとえば、あるエンジニアリングチームがADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクトでシーケンスライブラリを定義しており、別のエンジニアリングチームがVPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトを設定している間に、並行エンジニアリングプロセスを促進するVPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトを作成することなしに、シーケンスライブラリエディタ200においてシーケンスライブラリを作成することができる。ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、どのコントローラにも依存しない。エンジニアは、VPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトを作成することなしに、ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクトのエンジニアリングデータを事前に構成することができる。図3に示されるように、SEBOLタイプの3つのシーケンスライブラリ、すなわちSEBOL1、SEBOL2、およびSEBOL3は、SEBOL_USER_FUNCTIONエディタ210を使用して同時に作成され、3つのSEBOLライブラリは、それぞれ2つの異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトまたはVPプロジェクト、すなわちVPPJT1のFCS0101とVPPJT2のFCS0101に同時に属する2つのフィールド制御ステーション(FCS)に割り当てられている。
【0060】
図4は、シーケンスライブラリエディタを使用せずにシステムビューを使用したエンジニアリングプロセスのフローチャートである。ステップS100において、下位レベルのエンジニアリングプロジェクトが作成され、これはVPプロジェクトである。ステップS110において、VPプロジェクトに属するフィールド制御ステーションが作成される。ステップS120において、各フィールド制御ステーションの下でシーケンスライブラリが1つずつ作成される。ステップS130において、作成されたシーケンスライブラリが1つずつ構成され保存される。また、上述のプロセスは、多数のフィールド制御ステーションを備え得るVPプロジェクトごとに繰り返し実行される必要がある。さらに、システムビューが使用される場合、シーケンスライブラリが作成される前に、下位レベルのエンジニアリングプロジェクトとフィールド制御ステーションとが作成される必要がある。システムビュー600において、たとえエンジニアがVPプロジェクトなどの同じまたは異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの異なるフィールド制御ステーションの下で同じシーケンスライブラリを再利用したい場合でも、エンジニアは毎回シーケンスライブラリを作成する必要がある。それにもかかわらず、エンジニアは、既存のシーケンスライブラリをエクスポートし、既存のシーケンスライブラリを別のフィールド制御ステーションにインポートすることができる。フィールド制御ステーションとVPプロジェクトなどの下位レベルのエンジニアリングプロジェクトは、手動で作成される必要があり、多大な労力と時間がかかる。
【0061】
図5は、シーケンスライブラリエディタを使用したエンジニアリングプロセスのフローチャートである。ステップS200において、複数のシーケンスライブラリが同時に作成される。ステップS210において、作成された各シーケンスライブラリが、同じまたは異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの複数のフィールド制御ステーションに同時に割り当てられる。ステップS220において、シーケンスライブラリの複製コピーは、同じまたは異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの複数のフィールド制御ステーション上で同時に生成される。シーケンスライブラリエディタにおいて、シーケンスライブラリが作成されると、VPプロジェクトなどの同じまたは異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの複数のフィールド制御ステーションにシーケンスライブラリを同時に割り当てることができる。シーケンスライブラリの再利用性が向上し、エンジニアリングの労力が最小限に抑えられる。
【0062】
図6は、SEBOL、シーケンシャルファンクションチャート(SFC)、およびUNIT PROCEDUREの間の関係の概略図である。SEBOLは、1つまたは複数のフィールドネットワークを介してフィールドデバイスを制御するように構成されたハードウェアリソースであるフィールド制御ステーションにおけるプロセス制御のために設計されたプログラミング言語である。SEBOLは、一般的なプログラミング言語のファンクションに加えて、フィールド制御のための特別なファンクションを有する。SEBOL言語で記述されたプログラムは、フィールド制御ステーション上での単一のシーケンシャルファンクションチャートステップに相当するアクションとして実行可能である。シーケンシャルファンクションチャート(SFC)は、制御シーケンスを定義するために使用されるグラフィカルプログラミング言語である。シーケンシャルファンクションチャート(SFC)は、シーケンス制御ファンクション(SFC)に含まれるファンクションブロックであるシーケンシャルファンクションチャート(SFC)ブロックを使用して記述することができる。ユニットプロシージャは、ユニットに割り当てられた生産プロセスのユニットにグループ化されたモジュールを制御する。ユニットプロシージャは、ユニットのために定義されたユニットプロシージャに従って実行される複数の動作で構成される。複数の動作が並行して実行される必要がある場合、実行時間は自動的に共有される。ユニットプロシージャは、目的のために設計されたシーケンシャルファンクションチャート(SFC)を使用して説明することができる。通常、ユニットプロシージャは、バッチプロセスのより上位のレベルにおける位置決めと見なすことができ、ユニットプロシージャは、複数のシーケンシャルファンクションチャート(SFC)およびSEBOLによって定義され得る。
【0063】
シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリビルダセット400、およびシーケンスライブラリ更新マネージャ300を含む自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールは、シーケンスライブラリが中央の場所に記憶され、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールにおける1か所で構成されているため、シーケンスライブラリのメンテナンスと管理がより簡単になるように構成される。シーケンスライブラリのエクスポートおよびインポートはまた、シーケンスライブラリエディタ200によって実行することができる。
【0064】
シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリビルダセット400、およびシーケンスライブラリ更新マネージャ300を含む自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールは、たとえば、SEBOLシーケンスライブラリ、SEQUENTIAL FUNCTION CHART(SFC)シーケンスライブラリ、およびUNIT PROCEDUREシーケンスライブラリなどの各タイプのシーケンスライブラリを表示するように構成されたシーケンスライブラリエディタによって、シーケンスライブラリの中央管理および中央構成を提供するように構成される。図7は、SEBOL用のSEBOLシーケンスライブラリエディタのビューである。SEQUENTIAL FUNCTION CHART(SFC)シーケンスライブラリエディタの図は、SEBOLのSEBOLシーケンスライブラリエディタの図と類似している。UNIT PROCEDUREシーケンスライブラリエディタの図は、SEBOLのSEBOLシーケンスライブラリエディタの図と類似している。図8は、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールのシーケンスライブラリナビゲータ100のビューである。シーケンスライブラリナビゲータ100は、たとえば、SEBOL_USER_FUNCTIONエディタ210、SEQUENTIAL FUNCTION CHART(SFC)エディタ220、およびUNIT PROCEDUREエディタ230の各々のシーケンスライブラリエディタ200を起動するように構成される。図9は、シーケンスライブラリビルダセット400のSEBOLビルダ410のビューである。SEBOLシーケンスライブラリは、シーケンスライブラリビルダセット400のSEBOLビルダ410を使用して設計されている。図10は、シーケンスライブラリビルダセット400のSFCビルダ420のビューである。SFCシーケンスライブラリは、シーケンスライブラリビルダセット400のSFCビルダ420を使用して設計されている。図11は、シーケンスライブラリビルダセット400のUNIT PROCEDUREビルダ430のビューである。UNIT PROCEDUREシーケンスライブラリは、シーケンスライブラリビルダセット400のUNIT PROCEDUREビルダ430を使用して設計されている。ユ
ーザは、新しいシーケンスライブラリを追加するために、またはシーケンスライブラリをインポートするために、シーケンスライブラリエディタ200を使用することができる。
【0065】
シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリビルダセット400、およびシーケンスライブラリ更新マネージャ300を含む自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールは、VPプロジェクトなどの異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトから複数のフィールド制御システムにシーケンスライブラリの一括配布を提供するように構成される。シーケンスライブラリは、システムプロジェクトやVPプロジェクトなどの、異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトからフィールド制御ステーションの配列に配布することができる。ユーザは、たとえば、SEBOL_USER_FUNCTIONエディタ、SFCエディタ、およびユニットプロシージャエディタなどのシーケンスライブラリエディタを使用して、ユーザがターゲットフィールド制御ステーションにマーク付けして、一括割当て動作、言い換えれば、一括配布動作を実行するために変更割当てボタンをクリックすることができる各シーケンスライブラリアイテムをスプレッドシートのような複数のフィールド制御ステーションに割り当てることができる。シーケンスライブラリが割り当てられると、シーケンスライブラリのコピー、言い換えれば、特定のバージョンの割り当てられたシーケンスライブラリが各ターゲットフィールド制御ステーションの下に配置される。図12は、自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールのシステム構造ナビゲータのグラフィカルユーザインターフェースGUIのビューである。「1」は、たとえば、フィールド制御ステーションのシーケンスライブラリなどのエンジニアリングデータがフィールド制御ステーションにまだダウンロードされていないことを表す。「生成」を実行した後、エンジニアリングデータは、プラントまたはシミュレートされたエンジニアリング環境においてターゲットフィールド制御ステーションに反映され、「1」はもはや表示されなくなる。有用性機能については、ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングシステムの下に登録されているフィールド制御ステーションの数が非常に多いため、ユーザは、ターゲットフィールド制御システムをフィルタリングするためにシーケンスライブラリエディタ200を使用することができる。
【0066】
図13は、シーケンスライブラリエディタからのフィールド制御ステーションダイアログによるフィルタリングのビューであり、これを通じて、それらのフィールド制御ステーションにシーケンスライブラリを効率的に割り当てるために、同じ下位レベルのエンジニアリングプロジェクトに属する多数のフィールド制御ステーションまたは異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトをフィルタリングまたは選択することができる。
【0067】
シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリビルダセット400、およびシーケンスライブラリ更新マネージャ300を含む自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールは、各フィールド制御ステーションの個別およびそれぞれの管理とは異なり、シーケンスライブラリのバージョン管理の中央管理を提供するように構成される。
【0068】
シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリビルダセット400、およびシーケンスライブラリ更新マネージャ300を含む自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールは、シーケンスライブラリを更新し、更新されたシーケンスライブラリをフィールド制御ステーションにバッチ配布するために中央更新管理を提供するように構成される。ユーザは、フィールド制御ステーションへの割当て後に自動化設計組織内のシーケンスライブラリを更新するために、シーケンスライブラリ更新マネージャ300を使用することができる。この場合、フィールド制御ステーションの下のシーケンスライブラリは廃止される。ユーザは、フィールド制御ステーションの下で割り当てられたシーケンスライブラリを更新するために、シーケンスライブラリ更新マネージャ300を使用することができる。図14は、シーケンスライブラリ更新マネージャ300のビューである。シーケンスライブラリ更新マネージャ300がシーケンスライブラリエディタ200によって起動されると、シーケンスライブラリ更新マネージャ300は、フィールド制御ステーションに割り当てられたシーケンスライブラリのリストを示し、割り当てられたシーケンスライブラリのステータスを「最新」とまたは「廃止」して示す。ユーザは、更新されるべき単一または複数の廃止された割り当てられたシーケンスライブラリを選択するために、シーケンスライブラリ更新マネージャ300を使用することができる。さらに、グリッド列は、ユーザがビューをカスタマイズするためにフィルタリングを実行することを可能にし、たとえば、ユーザは、「廃止」ステータスの割り当てられたすべてのシーケンスライブラリをフィルタリングまたは選択することができる。SEBOL、SFC、およびユニットプロシージャライブラリの最新バージョンは、それぞれのシーケンスライブラリエディタに「マスタ」バージョンとして記憶されている。シーケンスライブラリエディタにおける最新バージョン「マスタ」が更新されている場合、複数のフィールド制御システムにすでに割り当てられているシーケンスライブラリの自動更新はない。すなわち、更新動作は、各個別のフィールド制御ステーションに割り当てられたシーケンスライブラリの各「コピー」に対して実行することができる。例として、「廃止」ステータスのシーケンスライブラリのコピーが2つある場合、ユーザは、異なるエンジニアリングフェーズと要件に基づいて、「廃止」ライブラリの両方ではなく、「廃止」シーケンスライブラリの1つのコピーのみを更新することを選択することができる。
【0069】
シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリビルダセット400、およびシーケンスライブラリ更新マネージャ300を含む自動化エンジニアリングシステムのエンジニアリングツールは、シーケンスライブラリを含み、フィールド制御ステーションのレベルなどの制御ユニットレベルにモジュールエンジニアリングの範囲を拡張する、自動化設計エンジニアリングデータなどのモジュールエンジニアリングデータの強化された再利用性を提供するように構成される。フィールド制御ステーションレベルなどの制御ユニットレベルへの自動化設計システムのモジュールエンジニアリングパラダイムの強化により、同じ下位レベルのエンジニアリングプロジェクトまたは異なる下位レベルのエンジニアリングプロジェクトの複数のフィールド制御ステーションへのシーケンスライブラリの一括割当て機能を備えたことによって、および、ADプロジェクト間のインポートおよびエクスポートシーケンスライブラリのサポートにより、産業制御システムのエンジニアリング作業が削減され、エンジニアリング効率が大幅に向上した。シーケンスライブラリおよびフィールド制御ステーションは、ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクト間でエクスポートおよびインポートでき、ソースプロジェクトからの正確な状態が復元される。図15は、ADプロジェクトなどの上位レベルのエンジニアリングプロジェクト間のシーケンスライブラリおよびフィールド制御ステーションのエクスポートおよびインポートの概略図である。ユーザがシーケンスライブラリエディタ200を使用しない場合、ユーザは、シーケンスライブラリを使用してフィールド制御システムの正確な状態を完全に復元するために、手動インポートによってシステムビュー600においてシーケンスライブラリを構成しなければならない。シーケンスライブラリエディタ200を使用しないと、自動化エンジニアリングシステムのモジュールエンジニアリングの有用性と再利用性が制限される。
【0070】
図16は、シーケンスライブラリを使用するモジュールエンジニアリングシステムを含むプラントエンジニアリングシステムを示すブロック図である。図2から図15を参照して説明した自動化エンジニアリングシステム1000は、図16のプラントエンジニアリングシステム10000に適用可能である。プラントエンジニアリングシステム10000は、モジュールエンジニアリングエディタ2000、制御ネットワーク2100、複数の物理フィールド制御ステーション2200、フィールドネットワーク2300、複数のフィールドデバイス2400、制御システム2500、および再利用可能なシーケンスライブラリ800を含む。制御システム2500はシステムエンジニアリングデータベースを有する。制御システム2500は、イーサネット(登録商標)などの任意の利用可能なネットワークを介してモジュールエンジニアリングエディタ2000に接続される。制御システム2500は、制御ネットワーク2100を介して複数の物理フィールド制御ステーション2200に接続される。複数の物理フィールド制御ステーション2200は、複数の物理フィールド制御ステーション2200が複数のフィールドデバイス2400を制御するように、複数のフィールドデバイス2400にさらに接続されるフィールドネットワーク2300に接続される。モジュールエンジニアリングエディタ2000は、図2の自動化エンジニアリングシステム1000に含まれる。モジュールエンジニアリングエディタ2000は、ライブラリナビゲータ100、シーケンスライブラリエディタ200、シーケンスライブラリ更新マネージャ300、シーケンスライブラリビルダセット400、システム構造ナビゲータ500を含む。シーケンスライブラリビルダセット400は、SEBOL_USER_FUNCTIONビルダ410、SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEビルダ420、およびUNIT_PROCEDUREビルダ430を含む。図2から図15を参照して説明した自動化エンジニアリングシステム1000は、産業自動化システムのエンジニアリングプロセスの効率をさらに向上させるために使用される。
【0071】
上述の実施形態のシステムおよび方法は、コンピュータソフトウェア、ソフトウェアコンポーネント、プログラムコード、および/または命令を1つまたは複数のプロセッサ上で実行する機械または回路を通じて部分的または全体的に展開され得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用コンピュータ、サーバ、クラウドサーバ、クライアント、ネットワークインフラストラクチャ、モバイルコンピューティングプラットフォーム、固定コンピューティングプラットフォーム、または他のコンピューティングプラットフォームの一部であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、プログラム命令、コード、バイナリ命令などを実行することができる任意の種類の計算または処理デバイスであり得る。1つまたは複数のプロセッサは、記憶されているプログラムコードまたはプログラム命令の実行を直接または間接的に容易にし得る、信号プロセッサ、デジタルプロセッサ、埋め込みプロセッサ、マイクロプロセッサ、またはコプロセッサ、たとえば、数学コプロセッサ、グラフィックコプロセッサ、通信コプロセッサなどの任意の変形であってもよく、またはそれらを含んでもよい。さらに、1つまたは複数のプロセッサは、複数のプログラム、スレッド、およびコードの実行を可能にし得る。1つまたは複数のプロセッサのパフォーマンスを向上させ、アプリケーションの同時動作を容易にするために、スレッドが同時に実行され得る。本明細書で説明されるプログラムコード、プログラム命令などは、1つまたは複数のスレッドにおいて実装され得る。1つまたは複数のプロセッサは、本明細書で説明されるコード、命令、およびプログラムを記憶するメモリを含み得る。プロセッサは、本明細書および他の場所で説明されているコード、命令、およびプログラムを記憶し得るインターフェースを通じて、非一時的プロセッサ可読ストレージ媒体にアクセスし得る。プログラム、コード、プログラム命令、あるいはコンピューティングデバイスまたは処理デバイスによって実行可能な他のタイプの命令を記憶するためのプロセッサに関連付けられる非一時的プロセッサ可読ストレージ媒体は、1つまたは複数のメモリ、ハードディスク、フラッシュドライブ、RAM、ROM、CD-ROM、DVD、キャッシュなどを含み得るが、これらに限定されない。
【0072】
プロセッサは、マルチプロセッサの速度およびパフォーマンスを向上させ得る1つまたは複数のコアを含み得る。いくつかの実施形態では、プロセスは、2つ以上の独立したコアを組み合わせるデュアルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、他のチップレベルマルチプロセッサなどであり得る。
【0073】
本明細書で説明される方法およびシステムは、サーバ、クライアント、ファイアウォール、ゲートウェイ、ハブ、ルータ、または他のそのようなコンピュータおよび/またはネットワークハードウェア上でコンピュータソフトウェアを実行する機械を通じて部分的または全体的に展開され得る。
【0074】
ソフトウェアプログラムは、ファイルクライアント、プリントクライアント、ドメインクライアント、インターネットクライアント、イントラネットクライアント、およびセカンダリクライアント、ホストクライアント、分散クライアントなどの他の変形を含み得る1つまたは複数のクライアントに関連付けることができる。クライアントは、1つまたは複数のメモリ、プロセッサ、コンピュータ可読媒体、ストレージ媒体、物理ポートおよび仮想ポート、通信デバイス、ならびにワイヤードまたはワイヤレス媒体を通じて他のクライアント、サーバ、マシン、およびデバイスにアクセスできるインターフェースなどを含み得る。本明細書で説明されるプログラムまたはコードは、クライアントによって実行され得る。さらに、本明細書において説明されている方法の実行に必要な他のデバイスは、クライアントに関連付けられるインフラストラクチャの一部と見なされ得る。クライアントは、サーバ、他のクライアント、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバなどを含む他のデバイスへのインターフェースを提供し得る。この結合および/または接続は、ネットワークにわたるプログラムのリモート実行を促進し得る。これらのデバイスの一部またはすべてのネットワーク化は、1つまたは複数の場所でのプログラムまたは方法の並列処理を容易にし得る。さらに、インターフェースを通じてクライアントに接続されたデバイスのうちのいずれかは、方法、プログラム、アプリケーション、コード、および/または命令を記憶できる少なくとも1つのストレージ媒体を含み得る。中央リポジトリは、異なるデバイス上で実行されるべきプログラム命令を提供し得る。この実装形態では、リモートリポジトリはプログラムコード、命令、およびプログラムのストレージ媒体として機能し得る。
【0075】
ソフトウェアプログラムは、ファイルサーバ、プリントサーバ、ドメインサーバ、インターネットサーバ、イントラネットサーバ、およびセカンダリサーバ、ホストサーバ、分散サーバなどの他の変形を含み得る1つまたは複数のサーバに関連付けることができる。サーバは、1つまたは複数のメモリ、プロセッサ、コンピュータ可読媒体、ストレージ媒体、物理ポートおよび仮想ポート、通信デバイス、ならびにワイヤードまたはワイヤレス媒体を通じて他のサーバ、クライアント、マシン、およびデバイスにアクセスできるインターフェースなどを含み得る。本明細書で説明される方法、プログラム、またはコードは、サーバによって実行され得る。さらに、本明細書において説明されている方法の実行に必要な他のデバイスは、サーバに関連付けられるインフラストラクチャの一部と見なされ得る。サーバは、クライアント、他のサーバ、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバ、ソーシャルネットワークなどを含む他のデバイスへのインターフェースを提供し得る。この結合および/または接続は、ネットワークにわたるプログラムのリモート実行を促進し得る。これらのデバイスの一部またはすべてのネットワーク化は、1つまたは複数の場所でのプログラムまたは方法の並列処理を容易にし得る。インターフェースを通じてサーバに接続されたデバイスのうちのいずれかは、プログラム、コード、および/または命令を記憶できる少なくとも1つのストレージ媒体を含み得る。中央リポジトリは、異なるデバイス上で実行されるべきプログラム命令を提供し得る。この実装形態では、リモートリポジトリはプログラムコード、命令、およびプログラムのストレージ媒体として機能し得る。
【0076】
本明細書で説明される方法およびシステムは、ネットワークインフラストラクチャを通じて部分的または全体的に展開され得る。ネットワークインフラストラクチャは、コンピューティングデバイス、サーバ、ルータ、ハブ、ファイアウォール、クライアント、パーソナルコンピュータ、通信デバイス、ルーティングデバイス、ならびに他のアクティブおよびパッシブデバイス、当技術分野で知られているモジュールおよび/またはコンポーネントなどの要素を含み得る。ネットワークインフラストラクチャに関連付けられるコンピューティングおよび/または非コンピューティングデバイスは、他のコンポーネントとは別に、フラッシュメモリ、バッファ、スタック、RAM、ROMなどのストレージ媒体を含み得る。本明細書および他の場所で説明されるプロセス、方法、プログラムコード、命令は、ネットワークインフラストラクチャ要素のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0077】
本明細書および他の場所で説明される方法、プログラムコード、および命令は、モバイルデバイス上に、またはモバイルデバイスを通じて実装され得る。モバイルデバイスは、ナビゲーションデバイス、セルラー電話、モバイル電話、携帯情報端末、ラップトップ、パームトップ、ネットブック、ポケットベル、電子書籍リーダ、音楽プレーヤなどを含み得る。これらのデバイスは、他のコンポーネントとは別に、フラッシュメモリ、バッファ、RAM、ROM、1つまたは複数のコンピューティングデバイスなどのストレージ媒体を含み得る。モバイルデバイスに関連付けられるコンピューティングデバイスは、記憶されているプログラムコード、方法、および命令を実行することが可能にされ得る。あるいは、モバイルデバイスは、他のデバイスと連携して命令を実行するように構成され得る。モバイルデバイスは、サーバとインターフェースし、プログラムコードを実行するように構成された基地局と通信し得る。モバイルデバイスは、ピアツーピアネットワーク、メッシュネットワーク、または他の通信ネットワークで通信し得る。プログラムコードは、サーバに関連付けられるストレージ媒体に記憶され、サーバ内に埋め込まれたコンピューティングデバイスによって実行され得る。基地局は、コンピューティングデバイスおよびストレージ媒体を含み得る。ストレージデバイスは、基地局に関連付けられるコンピューティングデバイスによって実行されるプログラムコードおよび命令を記憶し得る。
【0078】
コンピュータソフトウェア、プログラムコード、および/または命令は、コンピューティングに使用されるデジタルデータを一定期間保持するコンピュータコンポーネント、デバイス、および記録媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)として知られる半導体ストレージ、通常、光ディスク、ハードディスク、テープ、ドラム、カードおよび他のタイプの磁気ストレージなどのより永続的なストレージ用の大容量ストレージ、プロセッサレジスタ、キャッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、CD、DVDなどの光学ストレージ、フラッシュメモリなどのリムーバブル媒体、たとえば、USBスティックまたはキー、フロッピーディスク、磁気テープ、紙テープ、パンチカード、スタンドアロンRAMディスク、Zipドライブ、リムーバブル大容量ストレージ、オフラインなど、ダイナミックメモリ、スタティックメモリ、読取り/書込みストレージ、可変ストレージ、読取り専用、ランダムアクセス、シーケンシャルアクセス、ロケーションアドレス可能、ファイルアドレス可能、コンテンツアドレス可能、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、バーコード、磁気インクなどの他のコンピュータメモリを含み得る機械可読媒体に記憶および/またはアクセスされ得る。
【0079】
本明細書で説明される方法、デバイス、装置、およびシステムは、物理的および/または無形のアイテムをある状態から別の状態に変換し得る。本明細書で説明される方法およびシステムはまた、物理的および/または無形のアイテムを表すデータをある状態から別の状態に変換し得る。
【0080】
図面全体を通じたフローチャートおよびブロック図を含む、本明細書で説明されるモジュール、エンジン、コンポーネント、および要素は、モジュール、エンジン、コンポーネント、および要素間の論理的な境界を意味する。しかしながら、ソフトウェアまたはハードウェアのエンジニアリング慣行に従って、モジュール、エンジン、コンポーネント、および要素とそれらのファンクションは、コンピュータ実行可能メディアを通じて、1つまたは複数のプロセッサ、コンピュータ、マシン上に実装され得、それらは、モノリシックソフトウェア構造として、スタンドアロンソフトウェアモジュールとして、あるいは外部ルーチン、コード、サービス、またはこれらの任意の組合せを使用するモジュールとして、記憶されたプログラム命令を実行することができ、そのような実装形態はすべて本開示の範囲内であり得る。そのような機械の例は、携帯情報端末、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、モバイル電話、他のハンドヘルドコンピューティングデバイス、医療機器、ワイヤードまたはワイヤレス通信デバイス、トランスデューサ、チップ、計算機、衛星、タブレットPC、電子書籍、ガジェット、電子デバイス、人工知能を備えたデバイス、コンピューティングデバイス、ネットワーク機器、サーバ、ルータ、プロセッサ内蔵アイウェアなどを含み得るが、これらに限定されない。さらに、フローチャートおよびブロック図または他の論理コンポーネントにおけるモジュール、エンジン、コンポーネント、および要素は、プログラム命令を実行することができる1つまたは複数のマシン、コンピュータ、またはプロセッサに実装され得る。前述の説明および説明が参照された図面は、開示されたシステムのいくつかの機能面を説明しているが、これらの機能面を実装するためのソフトウェアの特定の配置は、明示的に述べられない限り、または文脈から明らかにそうでない限り、これらの説明から推測されるべきではない。また、上記で識別および説明された様々なステップが変更されてもよく、ステップの順序が本明細書に開示された技法の特定の用途に適合されてもよいことも理解されよう。そのような変形および修正はすべて、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。様々なステップの順序の説明は、特定の用途によって要求されない限り、あるいは明示的に述べられない限り、または文脈から明らかにそうでない限り、それらのステップの特定の実行順序を必要とするものと理解されるべきではない。
【0081】
上述の方法および/またはプロセス、ならびにそれらのステップは、特定の用途に適したハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアの任意の組合せにおいて実現され得る。ハードウェアは、汎用コンピュータおよび/あるいは専用コンピューティングデバイスまたは特定のコンピューティングデバイス、あるいは特定のコンピューティングデバイスの特定の側面またはコンポーネントを含み得る。プロセスは、内部および/または外部メモリとともに、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、埋め込みマイクロコントローラ、プログラム可能なデジタル信号プロセッサまたは他のプログラム可能なデバイスにおいて実現され得る。プロセスはまた、または代わりに、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、あるいは電子信号を処理するように構成され得る任意の他のデバイスまたはデバイスの組合せにおいて具現化され得る。さらに、プロセスのうちの1つまたは複数は、機械可読媒体上で実行可能なコンピュータ実行可能コードとして実現され得ることも理解されよう。
【0082】
コンピュータ実行可能コードは、上記のデバイスのうちの1つで実行するために記憶、コンパイル、または解釈され得るオブジェクト指向プログラミング言語、ならびにプロセッサ、プロセッサアーキテクチャ、または異なるハードウェアとソフトウェアの異種の組合せ、あるいはプログラム命令を実行することができる任意の他のマシンを使用して作成され得る。
【0083】
したがって、一態様では、上述の各方法およびそれらの組合せは、1つまたは複数のコンピューティングデバイス上で実行するときにそれらのステップを実行するコンピュータ実行可能コードにおいて具現化され得る。別の態様では、本方法は、それらのステップを実行するシステムにおいて具現化され、いくつかの方法でデバイスにわたって分散されてもよく、すべての機能が専用のスタンドアロンデバイスまたは他のハードウェアに統合されてもよい。別の態様では、上述のプロセスに関連付けられるステップを実行するための手段は、上述のハードウェアおよび/またはソフトウェアのうちのいずれかを含み得る。そのような置換および組合せはすべて、本開示の範囲内に含まれることが意図されている。
【0084】
本発明の特定の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例としてのみ提示したものであり、本発明の範囲を限定することが意図されるものではない。実際、本明細書で説明される新規の実施形態は、他の様々な形態で具現化され得る。さらに、本発明の趣旨から逸脱することなしに、本明細書に記載の実施形態の形態における様々な省略、置換、および変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびその均等物は、本発明の範囲および趣旨に含まれるような形態または修正を網羅することが意図される。
【符号の説明】
【0085】
100 シーケンスライブラリナビゲータ、ライブラリナビゲータ
200 シーケンスライブラリエディタ
210 SEBOL_USER_FUNCTIONエディタ
220 SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEエディタ
230 UNIT_PROCEDUREエディタ
300 シーケンスライブラリ更新マネージャ
400 シーケンスライブラリビルダセット
410 SEBOL_USER_FUNCTIONビルダ、SEBOLビルダ
420 SEQUENTIAL_FUNCTION_CHART_SEQUENCEビルダ、SFCビルダ
430 UNIT_PROCEDUREビルダ
500 システム構造ナビゲータ
600 システムビュー
700 複数のフィールド制御ステーション
800 再利用可能なシーケンスライブラリ
1000 自動化エンジニアリングシステム
2000 モジュールエンジニアリングエディタ
2100 制御ネットワーク
2200 複数の物理フィールド制御ステーション
2300 フィールドネットワーク
2400 複数のフィールドデバイス
2500 制御システム
10000 プラントエンジニアリングシステム
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