(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】シートベルト固定部構造
(51)【国際特許分類】
B60R 22/26 20060101AFI20230829BHJP
【FI】
B60R22/26
(21)【出願番号】P 2021022180
(22)【出願日】2021-02-16
【審査請求日】2022-06-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000000170
【氏名又は名称】いすゞ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100124084
【氏名又は名称】黒岩 久人
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】村田 一樹
(72)【発明者】
【氏名】又野 邦彦
【審査官】上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-205822(JP,A)
【文献】特開2010-070182(JP,A)
【文献】特開2013-103624(JP,A)
【文献】実開昭62-038753(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 22/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のシートの座面部の前記車両の車幅方向における側方に設けられており、前記車幅方向において前記座面部から離れる向きに突出する突起部を有するフレームと、
所定の位置を中心として回転可能に前記フレームに接続されており、前記シートのシートベルトの接続部が着脱可能に接続されるシートベルト固定部と、
を有し、
前記シートベルト固定部には、前記所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する長穴が形成されており、
前記シートベルト固定部は、
前記接続部が着脱可能に接続されるシートベルト固定部本体と、
前記所定の位置を中心として回転可能に前記フレームに接続されており、前記シートベルト固定部本体を前記フレームに接続するためのブラケットと、
を有し、
前記長穴は、前記ブラケットに形成されており、
前記突起部は、前記長穴に挿入されて
おり、
前記車両の高さ方向において、前記突起部及び前記長穴は、前記所定の位置よりも上方に設けられ、前記所定の位置よりも前記シートベルト固定部本体に近い側に位置しているシートベルト固定部構造。
【請求項2】
前記突起部の長さは、前記ブラケットの厚さ以上である、
請求項
1に記載のシートベルト固定部構造。
【請求項3】
前記円の径方向において、前記長穴の長さと前記突起部の厚さとは同じである、
請求項1
又は2に記載のシートベルト固定部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートベルト固定部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両には、シートベルト固定部構造が設けられている。特許文献1には、シートベルトバックルが倒し、また、起し操作されると、爪はバックルガイドに沿って移動されてバックル回転止め長穴に掛け外しされ、また、バックルストッパに回り止めされる構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両のシートに、シートベルト固定部がシートに対して回転可能に設けられている場合、シートベルト固定部の回転を規制するための構造が設けられている場合がある。この場合、シートベルト固定部とシートベルト固定部の回転を規制するための部材との間に、指等が挟まれてしまうおそれがあるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、シートベルト固定部とシートベルト固定部の回転を規制するための部材との間に外部の物体が挟まれづらくするシートベルト固定部構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、車両のシートの座面部の前記車両の車幅方向における側方に設けられており、前記車幅方向において前記座面部から離れる向きに突出する突起部を有するフレームと、所定の位置を中心として回転可能に前記フレームに接続されており、前記シートのシートベルトの接続部が着脱可能に接続されるシートベルト固定部と、を有し、前記シートベルト固定部には、前記所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する長穴が形成されており、前記突起部は、前記長穴に挿入されているシートベルト固定部構造を提供する。
【0007】
また、前記シートベルト固定部は、前記接続部が着脱可能に接続されるシートベルト固定部本体と、前記所定の位置を中心として回転可能に前記フレームに接続されており、前記シートベルト固定部本体を前記フレームに接続するためのブラケットと、を有し、前記長穴は、前記ブラケットに形成されていてもよい。
【0008】
また、前記突起部の長さは、前記ブラケットの厚さ以上であってもよい。また、前記円の径方向において、前記長穴の長さと前記突起部の厚さとは同じであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シートベルト固定部構造において、シートベルト固定部とシートベルト固定部の回転を規制するための部材との間に外部の物体が挟まれづらくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態に係るシートベルト固定部構造が車両のシートに設けられている状態を示す。
【
図2】
図1に示すシートベルト固定部構造が車両のシートに設けられている状態を矢印Aの向きから見た構造を示す。
【
図3】本実施形態に係るシートベルト固定部構造の構造を示す。
【
図4】比較例としての従来のシートベルト固定部構造の構造を示す。
【
図5】従来のシートベルト固定部構造におけるブラケットの変位状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[シートベルト固定部構造Sの周辺構成]
図1は、本実施形態に係るシートベルト固定部構造Sが車両のシート4に設けられている状態を示す図である。
【0012】
シートベルト固定部構造Sは、車両のシート4に設けられている。シート4は、車両の乗員が座る座席である。シート4は、座面部41、及び背もたれ部42を有する。座面部41は、車両の乗員が座る部位である。座面部41は、略水平に設けられている。背もたれ部42は、座面部41に座る乗員の背中が接する部位である。背もたれ部42は、座面部41の後端から上方に向かって延伸している。座面部41と背もたれ部42とが交差する角度は調節可能である。
【0013】
[シートベルト固定部構造Sの構造]
図2は、
図1に示すシートベルト固定部構造Sが車両のシート4に設けられている状態を矢印Aの向きから見た構造を示す図である。
図2(a)は、突起部122が長穴222の後端の縁に接しているときのシートベルト固定部2の状態を示す図である。
図2(b)は、突起部122が長穴222の前端の縁に接しているときのシートベルト固定部2の状態を示す図である。
図3は、本実施形態に係るシートベルト固定部構造Sの構造を示す図である。
【0014】
シートベルト固定部構造Sは、フレーム1、シートベルト固定部2、及び結合部材(不図示)を有する。フレーム1は、シート4の座面部41の車両の車幅方向における側方に設けられている。フレーム1は、第1領域11、及び第2領域12を有する。第1領域11は、車両の前後方向、かつ車両の車幅方向において延在している領域を有する領域である。第1領域11は、シート4の座面部41の下面に固定されている。
【0015】
第2領域12は、第1領域11の車両の車幅方向における側端に接続されている。第2領域12は、第1領域11の車両の車幅方向における左端に接続されている。第2領域12は、車両の前後方向、かつ車両の高さ方向において延在している領域を有する領域である。第2領域12は、第1領域11と直交している。第2領域12は、穴121、及び突起部122を有する。穴121は、後述する結合部材が挿入されている穴である。穴121の中心の位置は、後述する所定の位置に相当する。
【0016】
突起部122は、後述するシートベルト固定部2の回転を規制するための部位である。突起部122は、車両の車幅方向において座面部41から離れる向きに突出する。突起部122は、車両の車幅方向において左方に向かって突出する。突起部122は、例えば第2領域12の一部を切り起こしすることにより形成されている。突起部122がこのようにして形成されていることにより、突起部122を形成するための型を準備したり、溶接したりすることが不要となるため、製造するのが容易になる。突起部122は、後述する長穴222に挿入されている。
【0017】
シートベルト固定部2は、所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続されている。所定の位置は、穴121の中心の位置及び後述する穴221の中心の位置に相当する。シートベルト固定部2は、シート4のシートベルトの接続部(不図示)が着脱可能に接続される。シートベルト固定部2は、シートベルト固定部本体21、及びブラケット22を有する。シートベルト固定部本体21は、シートベルトの接続部が着脱可能に接続される部位である。シートベルト固定部本体21は、ブラケット22の長手方向におけるフレーム1と接続されている側とは反対側の端部に固定されている。
【0018】
ブラケット22は、所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続されている。ブラケット22は、シートベルト固定部本体21をフレーム1に接続するための部品である。ブラケット22は、穴221、及び長穴222を有する。穴221は、後述する結合部材が挿入されている穴である。穴221の中心の位置は、所定の位置に相当する。長穴222は、所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する穴である。長穴222には、突起部122が挿入されている。
【0019】
結合部材は、例えばボルト及びナットである。結合部材は、シートベルト固定部2を所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続するための部品である。結合部材は、シートベルト固定部2の穴221、及びフレーム1の穴121に挿入されている。シートベルト固定部2は、例えば、シートベルト固定部2の穴221、及びフレーム1の穴121にボルトを挿入し、挿入したボルトにナットを締め付けることで、フレーム1に対して回転可能にフレーム1に接続されている。
【0020】
図4は、比較例としての従来のシートベルト固定部構造Tの構造を示す図である。
図5は、従来のシートベルト固定部構造Tにおけるブラケット82の変位状態を示す図である。
図5(a)は、ブラケット82が突起部722に接している状態を示す図である。
図5(b)は、ブラケット82が突起部723に接している状態を示す図である。
【0021】
従来のシートベルト固定部構造Tは、シートベルト固定部構造Sと比べて、フレーム7は突起部722、及び突起部723を有し、シートベルト固定部8は突起部722、及び突起部723が挿入されている長穴を有していない点で異なる。
【0022】
従来のシートベルト固定部構造Tは、フレーム7、シートベルト固定部8、及び結合部材(不図示)を有する。フレーム7は、フレーム1と同様に、シート4の座面部41の車両の車幅方向における側方に設けられている。フレーム7は、第1領域71、及び第2領域72を有する。第1領域71は、第1領域11と同様に、車両の前後方向、かつ車両の車幅方向において延在している領域を有する領域である。第1領域71は、第1領域11と同様に、シート4の座面部41の下面に固定されている。
【0023】
第2領域72は、第2領域12と同様に、第1領域71の車両の車幅方向における側端に接続されている。第2領域72は、第2領域12と同様に、第1領域71の車両の車幅方向における左端に接続されている。第2領域72は、第2領域12と同様に、車両の前後方向、かつ車両の高さ方向において延在している領域を有する領域である。第2領域72は、第2領域12と同様に、第1領域71と直交している。第2領域72は、穴721、突起部722、及び突起部723を有する。穴721は、穴121と同様に、結合部材が挿入されている穴である。穴721の中心の位置は、穴121の中心の位置と同様に、所定の位置に相当する。
【0024】
突起部722及び突起部723は、突起部122と同様に、後述するシートベルト固定部8の回転を規制するための部位である。突起部722は、シートベルト固定部8が所定の位置を中心として、車両の前後方向における前方側に向かって回転するのを規制するための部位である。突起部722は、突起部122と同様に、車両の車幅方向において座面部41から離れる向きに突出する。突起部722は、突起部122と同様に、車両の車幅方向において左方に向かって突出する。突起部722は、突起部122と同様に、例えば第2領域72の一部を切り起こしすることにより形成されている。突起部722は、所定の位置よりも前方に設けられている。
図5(a)に示すように、突起部722は、シートベルト固定部8が所定の位置を中心として、前方に向かって回転した場合に、シートベルト固定部8の前方側の縁に接する。
【0025】
突起部723は、シートベルト固定部8が所定の位置を中心として、車両の前後方向における後方側に向かって回転するのを規制するための部位である。突起部723は、突起部122と同様に、車両の車幅方向において座面部41から離れる向きに突出する。突起部723は、突起部122と同様に、車両の車幅方向において左方に向かって突出する。突起部723は、突起部122と同様に、例えば第2領域72の一部を切り起こしすることにより形成されている。突起部723は、突起部722よりも後方に設けられている。
図5(b)に示すように、突起部723は、シートベルト固定部8が所定の位置を中心として、後方に向かって回転した場合に、シートベルト固定部8の後方側の縁に接する。
【0026】
シートベルト固定部8は、シートベルト固定部2と同様に、所定の位置を中心として回転可能にフレーム7に接続されている。所定の位置は、穴721の中心の位置及び後述する穴821の中心の位置に相当する。シートベルト固定部8は、シートベルト固定部2と同様に、シート4のシートベルトの接続部が着脱可能に接続される。シートベルト固定部8は、シートベルト固定部2と同様に、シートベルト固定部本体(不図示)、及びブラケット82を有する。シートベルト固定部本体は、シートベルト固定部本体21と同様に、シートベルトの接続部が着脱可能に接続される部位である。シートベルト固定部本体は、シートベルト固定部本体21と同様に、ブラケット82の長手方向におけるフレーム7と接続されている側とは反対側の端部に固定されている。
【0027】
ブラケット82は、ブラケット22と同様に、所定の位置を中心として回転可能にフレーム7に接続されている。ブラケット82は、ブラケット22と同様に、シートベルト固定部本体をフレーム7に接続するための部品である。ブラケット82は、穴821を有する。穴821は、穴221と同様に、結合部材が挿入されている穴である。穴821の中心の位置は、所定の位置に相当する。結合部材は、シートベルト固定部8の穴821、及びフレーム7の穴721に挿入されている。シートベルト固定部8は、例えば、シートベルト固定部8の穴821、及びフレーム7の穴721にボルトを挿入し、挿入したボルトにナットを締め付けることで、フレーム7に対して回転可能にフレーム7に接続されている。
【0028】
シートベルト固定部構造Tは、このように突起部722及び突起部723を有するフレーム7と、突起部722及び突起部723の間に設けられているシートベルト固定部8と、を有する。したがって、シートベルト固定部構造Tにおいては、シートベルト固定部8の前面及び後面が、それぞれ、突起部722及び突起部723に接することで、シートベルト固定部8の回転が規制される。その結果、シートベルト固定部構造Tにおいては、ブラケット82の幅、及びブラケット82の回転を考慮した位置に突起部722及び突起部723を設け、乗員の体格に応じたシートベルト固定部8の自由度が必要となるため、シートベルト固定部8とフレーム7の突起部722及び突起部723との間に開放した隙間が生じ易い。よって、シートベルト固定部構造Tにおいては、シートベルト固定部8とフレーム7の突起部722及び突起部723との間に外部の物体が挟まれ易くなってしまう。外部の物体は、例えば、指等を含む。
【0029】
これに対して、シートベルト固定部構造Sは、上述したように、突起部122を有するフレーム1と、所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続されているシートベルト固定部2と、を有する。そして、シートベルト固定部2には、所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する長穴222が形成されており、突起部122は、長穴222に挿入されている。したがって、シートベルト固定部構造Sにおいては、シートベルト固定部2の長穴222の内側面と突起部122との間の隙間が開放しておらず、当該隙間に外部の物体がアクセスしづらくすることができる。その結果、シートベルト固定部構造Sにおいては、シートベルト固定部2とシートベルト固定部2の回転を規制するための部材との間に外部の物体が挟まれづらくすることができる。
【0030】
突起部122の長さは、ブラケット22の厚さ以上である。シートベルト固定部構造Sにおいては、このように突起部122の長さが、ブラケット22の厚さ以上であることで、突起部122の外側面とブラケット22の長穴222の内側面とが接する面積を大きくすることができる。したがって、シートベルト固定部構造Sにおいては、例えば、シートベルト固定部2に負荷が加わった場合においても、突起部122が変形してしまうのを防ぐことができる。
【0031】
また、所定の位置を中心とする円の径方向において、長穴222の長さと突起部122の厚さとは同じである。シートベルト固定部構造Sにおいては、このように所定の位置を中心とする円の径方向において、長穴222の長さと突起部122の厚さとが同じであることで、突起部122が長穴222の内側において移動可能な状態で突起部122の外側面と長穴222の内側面との間の隙間を小さくすることできる。したがって、シートベルト固定部構造Sにおいては、シートベルト固定部2の長穴222の内側面と突起部122の外側面との間に外部の物体が挟まれづらくすることができる。
【0032】
[変形例]
上記実施形態においては、シートベルト固定部2は、シートベルト固定部本体21と、ブラケット22と、を有する例を示したが、これに限定されない。シートベルト固定部は、例えば、ブラケット22を有しておらず、所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続されており、シートベルトの接続部が着脱可能に接続されるシートベルト固定部本体を有していてもよい。この場合、シートベルト固定部本体には、所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する長穴が形成されており、突起部122は、当該長穴に挿入されていてもよい。
【0033】
[本実施形態に係るシートベルト固定部構造Sによる効果]
本実施形態に係るシートベルト固定部構造Sは、車両のシート4の座面部41の車両の車幅方向における側方に設けられており、車両の車幅方向において座面部41から離れる向きに突出する突起部122を有するフレーム1を有する。また、シートベルト固定部構造Sは、所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続されており、シート4のシートベルトの接続部が着脱可能に接続されるシートベルト固定部2を有する。そして、シートベルト固定部2には、所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する長穴222が形成されており、突起部122は、長穴222に挿入されている。
【0034】
シートベルト固定部構造Sは、このように突起部122を有するフレーム1と、所定の位置を中心として回転可能にフレーム1に接続されているシートベルト固定部2と、を有する。そして、シートベルト固定部2には、所定の位置を中心とする円の周方向に長手方向が位置する長穴222が形成されており、突起部122は、長穴222に挿入されている。したがって、シートベルト固定部構造Sにおいては、シートベルト固定部2の長穴222の内側面と突起部122との間の隙間が開放しておらず、当該隙間に外部の物体がアクセスしづらくすることができる。その結果、シートベルト固定部構造Sにおいては、シートベルト固定部2とシートベルト固定部2の回転を規制するための部材との間に外部の物体が挟まれづらくすることができる。
【0035】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0036】
S・・・シートベルト固定部構造
1・・・フレーム
11・・・第1領域
12・・・第2領域
121・・・穴
122・・・突起部
2・・・シートベルト固定部
21・・・シートベルト固定部本体
22・・・ブラケット
221・・・穴
222・・・長穴
4・・・シート
41・・・座面部
42・・・背もたれ部
T・・・従来のシートベルト固定部構造
7・・・フレーム
71・・・第1領域
72・・・第2領域
721・・・穴
722・・・突起部
723・・・突起部
8・・・シートベルト固定部
82・・・ブラケット
821・・・穴