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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20230829BHJP
【FI】
A24F40/40
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022001511
(22)【出願日】2022-01-07
(62)【分割の表示】P 2021131541の分割
【原出願日】2019-01-22
(65)【公開番号】P2022050558
(43)【公開日】2022-03-30
【審査請求日】2022-02-07
(31)【優先権主張番号】10-2018-0064915
(32)【優先日】2018-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】アン、フィ ギョン
(72)【発明者】
【氏名】ジ、キョン ムン
(72)【発明者】
【氏名】チュン、イン ソン
(72)【発明者】
【氏名】シン、ウォン フイ
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/194764(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部ケースであって、前記上部ケースの外部に向かう第1の開口を備える空間を提供する収容部分と、前記第1の開口と隣接する第2の開口と、を含む、上部ケースと、
前記収容部分の前記空間に延びるヒータと、
前記上部ケースと結合された下部ケースであって、前記ヒータに電力を供給するバッテリとを含む、下部ケースと、
前記上部ケースに設けられ、前記上部ケースの前記第2の開口を覆うキャップと、
を備え
前記キャップは、
前記ヒータの長手方向に前記キャップから延びるフック部と、
前記フック部から前記キャップの下の前記上部ケースの内部に向けて突出する係止爪と、
を備え、
上部ケースが前記上部ケースの前記内部から突出する載置部を含み、前記係止爪と前記フック部が前記載置部により結合される、
エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記係止爪は前記係止爪の下端部に傾斜面を有し、
前記載置部は前記載置部の上端部にスライディング面を有し、前記キャップが前記上部ケースと結合するとき、前記係止爪の前記傾斜面は前記載置部の前記スライディング面をスライディング移動する、
請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記上部ケースの前記載置部と前記キャップの前記フック部との間にシーリング部材をさらに備える、
請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記下部ケースの内部に位置され、前記バッテリ及び前記ヒータに結合されたブラケットと、
前記ブラケットを前記上部ケースに固定する締結部材と、
をさらに備える、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記ブラケットに搭載され、前記バッテリの前記ヒータへの電力の供給を制御する制御部を更に備え、これにより、前記ヒータは前記上部ケースの前記収容部分の前記空間に熱を生成する、
請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記上部ケースに結合され、前記上部ケースを覆うカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記上部ケースの前記第1の開口に合せられた外部孔と、前記カバーに回転自在に設けられたドアを有し、前記ドアは前記カバーの前記外部孔を覆うか、又は、前記カバーの前記外部孔を前記バーの外部に露出させる、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記フック部は複数のフック部を有し、
前記載置部は前記上部ケースの内側部に前記キャップの外側の辺に沿って形成され、
前記キャップの前記複数のフック部は前記上部ケースの前記載置部に結合された、
請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記上部ケースの前記載置部と前記キャップの前記複数のフック部との間で、前記キャップの外側の辺のまわりの前記載置部にシーリング部材をさらに備える、
請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記上部ケースは前記下部ケースに挿入され、前記上部ケースは前記下部ケースに固定される、
請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
接触面が、前記上部ケースの外部表面と前記下部ケースの内部表面との間に位置され、前記上部ケースの前記外部表面と前記下部ケースの前記内部表面に固定される、
請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、ユーザが任意に分解することができない構造を有するエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増大している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではなく、シガレット内のエアロゾル生成物質が加熱されることによってエアロゾルが生成される方法に係わる需要が増大している。それにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置のように、非燃焼式エアロゾル生成装置に係わる研究が活発に進められている。
【0003】
非燃焼式エアロゾル生成装置は、シガレットを燃焼させずに、所定温度に加熱することにより、シガレットに含まれたエアロゾル生成物質からエアロゾルを生成し、エアロゾルを空気と共に吸入するようにした装置を言う。
【0004】
非燃焼式エアロゾル生成装置は、装置内部にシガレットを加熱するためのヒータが設けられる。該ヒータは、高温に加熱されるので、もしユーザが装置を任意に分解する場合、ユーザは火傷を負う危険性に容易に露出されてしまう。
【0005】
前述の背景技術は、発明者が本発明の実施形態の導出のために保有していたり、導出過程で習得したりした技術情報であり、必ずしも本発明の実施形態の出願前に一般公衆に公開された公知技術とすることはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、ユーザが任意に分解することができない構造を有するエアロゾル生成装置を提供する。
【0007】
また、本実施形態は、エアロゾル発生源を加熱することによって生成されるエアロゾルをシガレットに通過させることにより、豊かな風味や、ニコチンなどを含むエアロゾルを提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態は、内部にシガレットを加熱するヒータが設けられるケースと、ケース内部に設けられる部品を支持するブラケットと、ケースとブラケットとを締結する締結部材と、ケースの外部表面に設けられ、締結部材をケースの内部に隠蔽させ、設置後に分離が不可能なキャップと、を含むエアロゾル生成装置を開示する。
【0009】
本実施形態において、該キャップは、シガレットの長手方向に突出するフック部を具備するが、該フック部は、前記ケースの内側面を向けて突出する係止爪を具備することができる。
【0010】
本実施形態において、該ケースは、フック部に向かう方向に突出され、キャップを載置させる載置部を含んでもよい。
【0011】
本実施形態において、該載置部は、キャップがケースに設けられる場合、係止爪と噛み合い、キャップの上側方向への移動を制限することができる。
【0012】
本実施形態において、載置部と係止爪とが当接する面は、シガレットの幅方向と平行な方向にも延長される。
【0013】
本実施形態において、ケースの内側面に設けられ、フック部を、係止爪が突出する方向に加圧し、載置部が突出する方向へのフック部移動を制限するストッパをさらに含んでもよい。
【0014】
本実施形態において、該係止爪は、キャップがケースに設けられる間、載置部とスライディング可能な傾斜面を含んでもよい。
【0015】
本実施形態において、該載置部は、キャップがケースに設けられる間、係止爪とスライディング可能なスライディング面を含んでもよい。
【0016】
本実施形態において、ケースとキャップとの間に介在され、ケースの内部を密閉するシーリング部材をさらに含んでもよい。
【0017】
本実施形態において、該ケースは、シガレットが挿入され、シガレットの加熱がなされる上部ケースと、内部に設けられる各種部品を支持して保護する下部ケースと、を含み、上部ケース及びキャップ、上部ケース及び下部ケースの接触面は、超音波融着によっても結合される。
【0018】
本実施形態において、該フック部は、係止爪よりシガレットの長手方向にさらに延設される延長部材をさらに具備し、該ストッパは、延長部材を、係止爪が突出する方向に加圧することができる。
【0019】
本実施形態において、シガレットの長手方向を基準に、延長部材の長さは、ストッパから、載置部とキャップとが接触する面までの離隔距離よりも長い。
【0020】
本実施形態において、シガレットの長手方向を基準に、係止爪の幅は、係止爪と載置部とが噛み合う面と、ストッパとの離隔距離よりも短いか、あるいはそれと同一でもある。
【0021】
本実施形態において、シガレットの幅方向を基準に、係止爪を除いたフック部の幅は、ストッパと係止爪との離隔距離よりも短い。
【0022】
本実施形態において、シガレットの幅方向を基準に、係止爪を含むフック部の幅は、ストッパと係止爪との離隔距離よりも長い。
【0023】
前述のところ以外の他の側面、特徴、利点は、以下の図面、特許請求の範囲、及び発明の詳細な説明から明確になるであろう。
【発明の効果】
【0024】
前述のような本発明の実施形態に係わるエアロゾル生成装置によれば、分離不可能なケースとキャップとの結合構造により、ユーザがケース内部に設けられる締結部材に接近することができないので、ユーザが任意に分解することができない構造を有するエアロゾル生成装置を提供することができる。
【0025】
また、エアロゾル発生源からエアロゾルを発生させた後、発生したエアロゾルの流れをシガレットに通過させ、ユーザに適する風味やニコチンなどを含むエアロゾルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
図2】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
図3】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
図4】シガレットの一例を図示した図面である。
図5】本発明の一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の外観を示す斜視図である。
図6図5に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置から一部構成要素を分離した作動状態を示す斜視図である。
図7図5に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を分解して示す分解斜視図である。
図8図5に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素の結合関係を示す断面図である。
図9図8に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素の一変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の一実施形態は、内部にシガレットを加熱するヒータが設けられるケースと、ケース内部に設けられる部品を支持するブラケットと、ケースとブラケットとを締結する締結部材と、ケースの外部表面に設けられ、締結部材をケースの内部に隠蔽させ、設置後に分離が不可能なキャップと、を含むエアロゾル生成装置を開示する。
【0028】
本実施形態で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0029】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいことを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによっても具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0030】
以下では、添付図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0031】
以下では、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0032】
図1ないし図3は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
【0033】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ1010、制御部1020及びヒータ1030を含む。図2及び図3を参照すれば、エアロゾル生成装置1000は、蒸気化器1040をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1000の内部空間には、シガレット2000が挿入される。
【0034】
図1ないし図3に図示されたエアロゾル生成装置1000には、本実施形態と係わる構成要素が図示されている。従って、図1ないし図3に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素が、エアロゾル生成装置1000にさらに含まれてもよいということは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0035】
また、図2及び図3には、エアロゾル生成装置1000にヒータ1030が含まれているように図示されているが、必要により、ヒータ1030は、省略されてもよい。
【0036】
図1には、バッテリ1010、制御部1020及びヒータ1030が一列に配置されているように図示されている。また、図2には、バッテリ1010、制御部1020、蒸気化器1040及びヒータ1030が一列に配置されているように図示されている。また、図3には、蒸気化器1040及びヒータ1030が並列に配置されているように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置1000の内部構造は、図1ないし図3に図示されたところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置1000の設計により、バッテリ1010、制御部1020、ヒータ1030及び蒸気化器1040の配置は、変更されてもよい。
【0037】
シガレット2000がエアロゾル生成装置1000に挿入されれば、エアロゾル生成装置1000は、ヒータ1030及び/または蒸気化器1040を作動させ、シガレット2000及び/または蒸気化器1040からエアロゾルを発生させることができる。ヒータ1030及び/または蒸気化器1040によって発生したエアロゾルは、シガレット2000を通過してユーザに伝達される。
【0038】
必要により、シガレット2000がエアロゾル生成装置1000に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1000は、ヒータ1030を加熱することができる。
【0039】
バッテリ1010は、エアロゾル生成装置1000の動作に利用される電力を供給する。例えば、バッテリ1010は、ヒータ1030または蒸気化器1040が加熱されるように、電力を供給することができ、制御部1020の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ1010は、エアロゾル生成装置1000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0040】
制御部1020は、エアロゾル生成装置1000の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部1020は、バッテリ1010、ヒータ1030及び蒸気化器1040だけではなく、エアロゾル生成装置1000に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部1020は、エアロゾル生成装置1000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1000が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0041】
制御部1020は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0042】
ヒータ1030は、バッテリ1010から供給された電力によっても加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置1000に挿入されれば、ヒータ1030は、シガレットの外部に位置することができる。従って、加熱されたヒータ1030は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0043】
ヒータ1030は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ1030には、電気伝導性トラック(track)を含み、該電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ1030が加熱される。しかし、ヒータ1030は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されるものであるならば、制限なしに該当する。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置1000に既設定でもあり、ユーザにより、所望温度にも設定される。
【0044】
一方、他例として、ヒータ1030は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ1030には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、該シガレットは、誘導加熱式ヒータによっても加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0045】
例えば、ヒータ1030は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形態により、シガレット2000の内部または外部を加熱することができる。
【0046】
また、エアロゾル生成装置1000には、ヒータ1030が複数個配置される。そのとき、複数個のヒータ1030は、シガレット2000の内部に挿入されるようにも配置され、シガレット2000の外部にも配置される。また、複数個のヒータ1030のうち一部は、シガレット2000の内部に挿入されるようにも配置され、残りは、シガレット2000の外部にも配置される。また、ヒータ1030の形状は、図1ないし図3に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0047】
蒸気化器1040は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレット2000を通過してユーザにも伝達される。言い換えれば、蒸気化器1040によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1000の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、蒸気化器1040によって生成されたエアロゾルが、シガレットを通過し、ユーザに伝達されるようにも構成される。
【0048】
例えば、蒸気化器1040は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されるものではない。例えば、前述の液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置1000にも含まれる。
【0049】
該液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。該液体保存部は、蒸気化器1040から/に脱着/付着されるようにも作製され、蒸気化器1040と一体としても作製される。
【0050】
例えば、該液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤またはビタミン混合物を含んでもよい。該香料は、メンソール、ペパーミント、スぺアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。該香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合したものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0051】
該液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、該液体伝達手段は、綿ファイバ、セラミックスファイバ、ガラスファイバ、多孔性セ
ラミックスのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0052】
該加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、該加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックスヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、該加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻かれる構造にも配置される。該加熱要素は、電流供給によっても加熱され、該加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0053】
例えば、蒸気化器1040は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0054】
一方、エアロゾル生成装置1000は、バッテリ1010、制御部1020、ヒータ1030及び蒸気化器1040以外に、汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1000は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1000は、シガレット2000が挿入された状態でも外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0055】
図1ないし図3には、図示されていないが、エアロゾル生成装置1000は、別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置1000のバッテリ1010の充電にも利用される。または、該クレードルとエアロゾル生成装置1000とが結合された状態で、ヒータ1030が加熱されもする。
【0056】
シガレット2000は、一般的な燃焼型シガレットとも類似している。例えば、シガレット2000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分とにも区分される。または、シガレット2000の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒形態またはカプセル形態で作られたエアロゾル生成物質が第2部分にも挿入される。
【0057】
エアロゾル生成装置1000の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部にも露出される。または、エアロゾル生成装置1000の内部に、第1部分の一部だけ挿入され、第1部分の全体、及び第2部分の一部が挿入されもする。ユーザは、第2部分を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。そのとき、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0058】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1000に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置1000に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などがユーザによっても調節される。他例として、外部空気は、シガレット2000の表面に形成された少なくとも1つの孔を介して、シガレット2000の内部にも流入される。
【0059】
以下、図4を参照し、シガレット2000の一例について説明する。
【0060】
図4は、シガレットの一例を図示した図面である。
【0061】
図4を参照すれば、シガレット2000は、タバコロッド2050及びフィルタロッド
2200を含む。図1ないし図3を参照して説明した第1部分2050は、タバコロッド2050を含み、第2部分2200は、フィルタロッド2200を含む。
【0062】
図4には、フィルタロッド2200が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド2200は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド2200は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要によっては、フィルタロッド2200には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0063】
シガレット2000は、少なくとも1枚のラッパ2350によっても包装される。ラッパ2350には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔が形成される。一例として、シガレット2000は、1枚のラッパ2350によっても包装される。他例として、シガレット2000は、2枚以上のラッパ2350によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパにより、タバコロッド2050が包装され、第2ラッパにより、フィルタロッド2200が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド2050及びフィルタロッド2200が結合され、第3ラッパにより、シガレット2000全体が再包装される。もしタバコロッド2050またはフィルタロッド2200それぞれが、複数のセグメントによって構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット2000全体が、他のラッパによっても再包装される。
【0064】
タバコロッド2050は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド2050は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド2050には、メンソールまたは保湿剤のような加香液が、タバコロッド2050に噴射されることによっても添加することができる。
【0065】
タバコロッド2050は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド2050は、シート(sheet)によっても作製され、撚り(strand)によっても作製される。また、タバコロッド2050は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド2050は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド2050を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド2050に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド2050を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。そのとき、図面に図示されていないが、タバコロッド2050は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0066】
フィルタロッド2200は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド2200の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド2200は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド2200は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド2200が複数のセグメントによって構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つが異なる形状にも作製される。
【0067】
フィルタロッド2200は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタロッド2200に加香液が噴射され、該加香液が塗布された別途のファイバがフィルタロッド2200の内部にも挿入される。
【0068】
また、フィルタロッド2200には、少なくとも1つのカプセル2300が含まれてもよい。ここで、カプセル2300は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル2300は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル2300は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0069】
もしフィルタロッド2200に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸のみによっても作製されるが、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔があいた酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルが冷却する機能を遂行することができるものであるならば、制限なしに該当する。
【0070】
一方、図4には、図示されていないが、一実施形態によるシガレット2000は、前端フィルタをさらに含んでもよい。該前端フィルタは、タバコロッド2050において、フィルタロッド2200に対向する一側に位置する。該前端フィルタは、タバコロッド2050が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド2050から、液状化されたエアロゾルが、エアロゾル発生装置1000(図1ないし図3)に流れ込むことを防止することができる。
【0071】
図5は、本発明の一実施形態に係わるエアロゾル生成装置の外観を示す斜視図である。
【0072】
図5に示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置1000は、ケース1100とカバー1002とを含んでもよい。カバー1002がケース1100の一側端部に結合されることにより、ケース1100及びカバー1002が共にエアロゾル生成装置1000の外観を形成する。
【0073】
ケース1100は、エアロゾル生成装置1000の外観の一部分を形成し、内部にさまざまな構成要素を収容して保護する機能を遂行する。
【0074】
カバー1002とケース1100は、熱をあまり伝達しないプラスチック素材や、表面に熱遮断物質がコーティングされた金属素材によっても作製される。カバー1002とケース1100は、例えば、射出成形方式や、3Dプリンティング方式や、射出成形によって作製された小型パートを組み立てる方式によっても作製される。
【0075】
カバー1002とケース1100との間には、カバー1002とケース1100との結合状態を維持するための維持装置(図示せず)が設けられてもよい。該維持装置は、例えば、突起と溝とを含んでもよい。突起が溝に挿入された状態を維持することにより、カバー1002とケース1100との結合状態が維持され、ユーザが加圧することができる操作ボタンによって突起が移動し、突起が溝から分離される構造が利用される。
【0076】
また、該維持装置は、例えば、磁石と、磁石に付く金属部材とを含んでもよい。該維持装置に磁石を利用する場合、ケース1100とカバー1002とのうちいずれか一つに磁石を設け、他の一つに磁石に付く金属部材を設けることができ、そうではなければ、ケース1100とカバー1002とのいずれにも磁石を設けることもできる。
【0077】
図5に示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置1000において、カバー1002は、必須な構成ではないので、必要な場合、カバー1002を設けない。
【0078】
ケース1100に結合されたカバー1002の上面には、シガレット2000が挿入される外部孔1002pが形成される。また、カバー1002の上面において、外部孔1002pに隣接した位置に、レール1003rが形成される。レール1003rには、カバー1002の上面に沿ってスライディング移動自在なドア1003が設けられる。ドア1003は、レール1003rに沿い、直線的にスライディング移動することができる。
【0079】
ドア1003がレール1003rに沿い、図5の矢印方向に移動することにより、シガレット2000をして、カバー1002を通過し、ケース1100にも挿入させる外部孔1002pと挿入孔1004pとを外部に露出させる機能を行う。カバー1002の外部孔1002pは、シガレット2000を収容することができる収容通路1004hの挿入孔1004pを外部に露出させる機能を行う。
【0080】
ドア1003によって外部孔1002pが外部に露出されれば、ユーザがシガレット2000の端部2000bを、外部孔1002pと挿入孔1004pとに挿入させ、シガレット2000をカバー1002の内部に形成された収容通路1004hに装着することができる。
【0081】
図5に図示された実施形態においては、ドア1003がカバー1002に対して直線的に移動するように設けられる。しかし、本実施形態は、ドア1003がカバー1002に対して結合される構造によって制限されるものではない。例えば、ドア1003は、ヒンジ組立体を介して、カバー1002に回転自在にも設けられる。該ヒンジ組立体を利用する場合、ドア1003は、カバー1002上面の延長方向に沿い、外部孔1002pの側面で回転することもでき、そうではなければ、ドア1003がカバー1002の上面から遠くなる方向に回転することもできる。
【0082】
レール1003rは、凹状溝形状を有するものの、本実施形態は、レール1003rの形状によって制限されるものではない。例えば、レール1003rは、凸状形状を有することもでき、直線形ではなく曲線形にも延長される。
【0083】
ケース1100には、ボタン1009が設けられる。ボタン1009が操作されることにより、エアロゾル生成装置1000の動作が制御される。
【0084】
カバー1002がケース1100に結合された状態においては、カバー1002とケース1100とが結合される部位に、空気がカバー1002の内部に流入されるように許容する外部空気流入用間隔1002gが形成される。
【0085】
図6は、図5に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置から一部構成要素を分離した作動状態を示す斜視図である。
【0086】
図6に図示されているように、シガレット2000がエアロゾル生成装置1000に挿入された状態において、ユーザがシガレット2000を口にし、エアロゾルを吸入することができる。
【0087】
シガレット2000の使用を終了した場合、ユーザは、シガレット2000をエアロゾル生成装置1000から分離させた後には、エアロゾル生成装置1000の内部に残留するタバコ物質を除去する掃除作業を実施することができる。
【0088】
エアロゾル生成装置1000の掃除作業は、ユーザがエアロゾル生成装置1000のケース1100からカバー1002を分離した後、シガレット支持部4をケース1100から分離することにより、エアロゾル生成装置1000の内部空間及びヒータ1030などを外部に露出させ、タバコ物質を除去する方式でも実施される。
【0089】
詳細には、ケース1100は、シガレット2000が挿入され、シガレット2000の加熱がなされる上部ケース1100aと、内部に設けられる各種部品を支持して保護する下部ケース1100bとによっても構成される。以下において、ケース1100という記載は、上部ケース1100aと下部ケース1100bとをいずれも含む意味である。
【0090】
カバー1002は、ケース1100に結合されているシガレット支持部4を覆うように、ケース1100に結合可能である。また、必要によっては、ケース1100からカバー1002が分離される。
【0091】
シガレット2000の使用を終えた後、エアロゾル生成装置1000からシガレット2000を除去するときには、ユーザがシガレット2000を手にして回転させながら、シガレット2000をケース1100から抜き取ることができる。
【0092】
または、エアロゾル生成装置1000からシガレット2000を除去するときには、図6に図示されているように、ユーザがシガレット2000を回転させた後、カバー1002を引っ張れば、カバー1002がシガレット2000と共にケース1100から分離される。
【0093】
シガレット2000を回転させながら、ケース1100から分離することにより、シガレット2000とヒータとの付着状態が解消されると共に、シガレット2000に付着したタバコ物質を、シガレット2000と共に、ケース1100の外部に排出することができる。
【0094】
シガレット2000を回転させずに、カバー1002を引っ張る場合、シガレット2000がケース1100から分離されるが、シガレット2000の一部分、例えば、タバコ部分がケース1100から排出されず、ヒータ1030側に残りもする。そのような場合、ユーザは、ケース1100からカバー1002を分離した後、ケース1100からシガレット支持部4を分離することができる。そのとき、ヒータ1030側に残っていたタバコ部分は、シガレット支持部4と共にケース1100から分離される。その後、ユーザは、分離されたシガレット支持部4内に残っているタバコ部分を除去することができる。
【0095】
図7は、図5に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素を分解して示す分解斜視図であり、図8は、図5に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素の結合関係を示す断面図である。
【0096】
図7及び図8に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置1000は、ケース1100、ブラケット1200、締結部材1300及びキャップ1400を含む。
【0097】
ケース1100は、内部にシガレット2000を加熱するヒータ1030が設けられる。前述のように、ケース1100は、上部ケース1100aと下部ケース1100bとによっても構成され、後述する締結部材1300、キャップ1400及びシーリング部材1600は、上部ケース1100aにも設けられる。
【0098】
ブラケット1200は、ケース1100の内部に設けられる各種部品を支持することが
できる。例えば、ブラケット1200は、バッテリ1010及び制御部1020と共に、ヒータ1030に電力を供給するための電子部品を下部ケース1100bに固定して保護する機能を遂行する。
【0099】
締結部材1300は、ケース1100とブラケット1200とを締結することができる。望ましくは、締結部材1300は、図面に示されているように、ねじによっても構成される。例えば、ケース1100の内部には、締結部材1300が挿入されるネジ孔(図示せず)が形成され、ブラケット1200には、ネジ孔と連結される結合孔(図示せず)が形成され、ねじが、ネジ孔と結合孔とをいずれも貫通するように、ネジ孔と結合孔とに締結されることにより、ケース1100とブラケット1200とが互いに締結される。
【0100】
キャップ14000は、ケース1100の外部表面に設けられ、締結部材1300をケース1100の内部に隠蔽させ、設置後に分離が不可能であることを特徴とする。ここで、「設置後に分離が不可能である」ということは、別途に作製された特殊な装備を使用するのでなければ、一般ユーザによっては容易に分離されないということを意味するが、そのような記載に、本発明の実施形態が限定されるものではない。例えば、「設置後に分離が不可能である」という記載は、別途に作製された特殊な装備を使用する場、合例外的に分離されもするということを意味し、あるいは後述するフック部1410の破壊と共に、エアロゾル生成装置1000のいずれか一つ、または複数個の構成要素に変形が発生する場合、強制的に分離されもするということを意味する。
【0101】
詳細には、図8を参照すれば、キャップ1400は、シガレット2000の長手方向に突出するフック部1410を具備するが、フック部1410は、ケース1100の内側面に向けて突出する係止爪1411を具備することができる。
【0102】
ケース1100は、フック部1410に向かう方向に突出し、キャップ1400を載置させる載置部1110を含んでもよい。載置部1110は、キャップ1400がケース1100に設けられる場合、係止爪1411と噛み合い、キャップ1400の上側方向への移動を制限することができる。例えば、載置部1110と係止爪1411とが当接する面1411pは、シガレットの幅方向と平行な方向にも延長される。そのような構造によれば、ユーザが任意にキャップ1400を上側に持ち上げる場合にも、キャップ1400の係止爪1411がケース1100の載置部1110に掛かり、キャップ1400が上側に移動することができなくなる。
【0103】
また、エアロゾル生成装置1000は、ケース1100の内側面に設けられ、フック部1410を、係止爪1411が突出する方向に加圧し、載置部1110が突出する方向へのフック部1410の移動を制限するストッパ1500をさらに含んでもよい。そのような構造によれば、ユーザが任意にキャップ1400を上側に持ち上げている最中、係止爪1411が載置部1110に対してスライディングすることにより、キャップ1400がケース1100に対して上側に持ち上げられるような場合にも、係止爪1411を正しい場所に固定することにより、係止爪1411が載置部1110に対してスライディングすることを防ぐことができ、それにより、キャップ1400がケース1100から分離され、上側で持ち上げられることを防止することができる。
【0104】
一方、係止爪1411は、キャップ1400がケース1100に設けられる間、載置部1110とスライディング可能な傾斜面1411sを含んでもよい。また、載置部1110は、キャップ1400がケース1100に設けられる間、係止爪1411とスライディング可能なスライディング面1110sを含んでもよい。
【0105】
そのような構造によれば、ケース1100にキャップ1400を設ける動作が便利であ
り、効果的にも実施される。すなわち、キャップ1400のフック部1410は、キャップ1400をケース1100に設置する場合、係止爪1411の傾斜面1411sと、載置部1110のスライディング面1110sとが互いにスライディングされることにより、ケース1100内部の中心に向かう方向に所定間隔変形され、そのような変形により、フック部1410は、続けて下側にも挿入される。
【0106】
その後、フック部1410の係止爪1411が、ケース1100の載置部1110より下側にさらに挿入された後には、フック部1410は、また本来のところに位置することにより、係止爪1411と載置部1110とが互いに嵌め込まれる。
【0107】
前述のような構造によれば、キャップ1400は、ケース1100に簡便な方法によって設置されるが、ユーザが任意にキャップ1400を操作し、ケース1100から分離することはできない。それにより、ユーザは、ケース1100の内部に設けられる締結部材1300に接近することができないので、締結部材1300によってケース1100と締結されるブラケット1200に接近することが不可能になる。それは、ユーザは、任意にエアロゾル生成装置1000を分解し、内部に設けられる各種電子部品やヒータ1030に接近することができないので、高温に加熱されるヒータ1030によって火傷を負ったり、不注意な操作によって電子製品の故障を引き起こしたりする問題点を予防することができる。
【0108】
一方、エアロゾル生成装置1000は、ケース1100とキャップ1400との間に介在され、ケース1100の内部を密閉するシーリング部材1600をさらに含んでもよい。シーリング部材1600は、ゴムのように、所定の弾性(elasticity)を有する素材によって構成されることが望ましい。シーリング部材1600は、外部の異物がケース1100とキャップ1400との間で流れ込み、ケース1100の内部を汚染させることを防止することができる。
【0109】
一方、シーリング部材1600が設けられる上部ケース1100aとキャップ1400との間と、上部ケース1100aと下部ケース1100bとの接触面UMは、超音波融着によっても結合される。また、本実施形態は、それらに限定されるものではなく、互いに異なる構成品が連結される部位は、いずれも超音波融着を利用して互いに結合させることができるということは言うまでもない。言い換えれば、装置内部のヒータ1030や電子部品にユーザが任意に接近することができないようにするための目的として、密閉が必要な全ての接触部位は、超音波融着を介して互いに結合が可能である。超音波融着によって結合された部位は、剛体(rigid body)でもって互いに連結されるので、力を加えて破損する方法以外には、ユーザが任意に分離したり開放したりすることができない。
【0110】
図9は、図8に図示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置の一部構成要素の一変形例を示す断面図である。
【0111】
図9を参照すれば、他の実施形態に係わるエアロゾル生成装置のフック部2410は、係止爪2411よりシガレットの長手方向にさらに延設される延長部材2412を具備し、ストッパ2500は、延長部材2412を、係止爪2411が突出する方向に加圧することができる。
【0112】
前述のような構造によれば、シガレット2000の長手方向を基準に、延長部材2412の長さbは、ストッパ2500から、載置部2110の上側面と、キャップ2400とが接触する面までの離隔距離fよりも長く形成される(b>f)。
【0113】
それは、もしシガレット2000の長手方向を基準に、延長部材2412の長さbが、
ストッパ2500から、載置部2110の上側面と、キャップ2400とが接触する面までの離隔距離fよりも短いか、あるいはそれと同一に形成される場合(b≦f)、キャップ2400を、載置部2110とストッパ2500との間に挿入するとき、係止爪2411が載置部2110に対してスライディングしながら、左側に所定間隔移動するようになるので、結局、延長部材2412が、ストッパ2500より左側に移動することになり、延長部材2412を、載置部2110とストッパ2500との間の空間に挿入することができないためである。
【0114】
また、シガレット2000の長手方向を基準に、係止爪2411の幅aは、係止爪2411と載置部2110とが互いに噛み合う面2411pと、ストッパ2500との離隔距離eよりも短いか、あるいはそれと同一にも形成される(a≦e)。
【0115】
それは、もしシガレット2000の長手方向を基準に、係止爪2411の幅aが、係止爪2411と載置部2110とが互いに噛み合う面2411pと、ストッパ2500との離隔距離eより長く形成される場合(a>e)、フック部2410が、載置部2110とストッパ2500との間に挿入されるとき、係止爪2411が載置部2110とスライディングされる経路が長くなり、載置部2110やキャップ2400とが破損される危険性がある。
【0116】
また、シガレット2000の幅方向を基準に、係止爪2411を除いたフック部2410の幅cは、ストッパ2500と係止爪2411との離隔距離gより短くも形成される(c<g)。
【0117】
それは、もしシガレット2000の幅方向を基準に、係止爪2411を除いたフック部2410の幅cが、ストッパ2500と係止爪2411との離隔距離gより長いか、あるいはそれと同一に形成される場合(c≧g)、図9に図示されたフック部2410、載置部2110及びストッパ2500の配置構造を具現することができないためである。また、もし載置部2110とストッパ2500との間の空間に、延長部材2412を挿入する方式でフック部2410を結合する場合にも、結局、フック部を垂直方向に立てることができなくなり、キャップ2400をケース2100に設けることができなくなる。
【0118】
また、シガレット2000の幅方向を基準に、係止爪2411を含むフック部2410の幅dは、ストッパ2500と係止爪2411との離隔距離gより長くも形成される(d>g)。
【0119】
それは、もしシガレット2000の幅方向を基準に、係止爪2411を含むフック部2410の幅dが、ストッパ2500と係止爪2411との離隔距離gより短いか、あるいはそれと同じに形成される場合(d≦g)、フック部2410は、載置部2110とストッパ2500との間の空間でいつでも離脱してしまうためである。
【0120】
前述の実施形態に係わる構成と効果とについての説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野において当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、本発明の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によって決められるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9