IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スガツネ工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-隠し丁番 図1
  • 特許-隠し丁番 図2
  • 特許-隠し丁番 図3
  • 特許-隠し丁番 図4
  • 特許-隠し丁番 図5
  • 特許-隠し丁番 図6
  • 特許-隠し丁番 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】隠し丁番
(51)【国際特許分類】
   E05D 3/18 20060101AFI20230829BHJP
   E05D 7/04 20060101ALI20230829BHJP
【FI】
E05D3/18 A
E05D3/18 B
E05D7/04
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020013252
(22)【出願日】2020-01-30
(65)【公開番号】P2021119276
(43)【公開日】2021-08-12
【審査請求日】2022-12-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000107572
【氏名又は名称】スガツネ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112140
【弁理士】
【氏名又は名称】塩島 利之
(74)【代理人】
【識別番号】100119297
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 正男
(72)【発明者】
【氏名】長沼 健太
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/002465(WO,A1)
【文献】特開2008-025269(JP,A)
【文献】実開平03-062978(JP,U)
【文献】特許第4855775(JP,B2)
【文献】米国特許出願公開第2019/0071904(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 3/18
E05D 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉又は本体のいずれか一方に取り付けられる第1ケーシングと、
前記扉又は前記本体の他方に取り付けられる第2ケーシングと、
一対のアームを有するリンク機構の一端部に連結され、前記扉を第1方向に位置調整可能なように、前記第1ケーシングに第1位置調整機構によって位置調整可能に収容される第1ケージと、
前記リンク機構の他端部に連結され、前記扉を前記第1方向と異なる第2方向に位置調整可能なように、前記第2ケーシングに第2位置調整機構によって位置調整可能に収容される第2ケージと、を備え、
前記第1ケーシングと前記第2ケーシングが共通の部品であり、
前記第1ケーシングと前記第2ケーシングそれぞれに第1部と第2部を形成し、
前記第1ケーシングにおいて、前記第1位置調整機構の構成要素である前記第1部を使用して前記第2部を使用せず、
前記第2ケーシングにおいて、前記第2位置調整機構の構成要素である前記第2部を使用して前記第1部を使用しない隠し丁番。
【請求項2】
前記第1部が、貫通穴であり、
前記第2部が、ねじ穴であることを特徴とする請求項1に記載の隠し丁番。
【請求項3】
前記第1ケーシングの前記第1部には、前記第1位置調整機構の構成要素であるねじ軸が回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の隠し丁番。
【請求項4】
前記扉を前記第1方向及び前記第2方向と異なる第3方向に位置調整可能なように、前記第2ケージは、第3位置調整機構によって前記第2ケーシングに対して位置調整可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の隠し丁番。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隠し丁番に関する。
【背景技術】
【0002】
隠し丁番は、家具や建築物の枠等(本体)と扉との間に、又は折戸の第1扉(本体)と第2扉(扉)との間に取り付けられる。隠し丁番は、扉の端面の凹所に取り付けられる第1ケーシングと、本体の凹所に取り付けられる第2ケーシングと、を備える。第1ケーシングと第2ケーシングは、一対のアームを有するリンク機構を介して連結される。リンク機構は、扉の開閉動作を可能にすると共に、扉の閉じ位置において、第1ケーシング内へ入り込むと共に第2ケーシング内へ入り込む。
【0003】
隠し丁番には、扉の閉じ位置において、丁番の大部分が隠れるという特徴がある。このため、通常の露出丁番と比較して、扉の美観を損なわないという利点がある。その一方、隠し丁番には、機構が複雑であり、生産コストが高いという課題がある。
【0004】
この課題を解決するために、特許文献1には、主要部品である第1ケーシングと第2ケーシングを共通の部品にして生産コストを抑えた隠し丁番が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平6-288139号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の隠し丁番においては、第1ケーシングと第2ケーシングを共通の部品がするがゆえに、扉を1方向(上下方向)にしか位置調整できず、扉を少なくとも2方向(上下方向、左右方向、前後方向の3方向のうちの少なくとも2方向)に位置調整できないという課題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、生産コストを抑えることができると共に、扉を少なくとも2方向に位置調整できる隠し丁番を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、扉又は本体のいずれか一方に取り付けられる第1ケーシングと、前記扉又は前記本体の他方に取り付けられる第2ケーシングと、一対のアームを有するリンク機構の一端部に連結され、前記扉を第1方向に位置調整可能なように、前記第1ケーシングに第1位置調整機構によって位置調整可能に収容される第1ケージと、前記リンク機構の他端部に連結され、前記扉を前記第1方向と異なる第2方向に位置調整可能なように、前記第2ケーシングに第2位置調整機構によって位置調整可能に収容される第2ケージと、を備え、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングが共通の部品であり、前記第1ケーシングと前記第2ケーシングそれぞれに第1部と第2部を形成し、前記第1ケーシングにおいて、前記第1位置調整機構の構成要素である前記第1部を使用して前記第2部を使用せず、前記第2ケーシングにおいて、前記第2位置調整機構の構成要素である前記第2部を使用して前記第1部を使用しない隠し丁番である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、第1ケーシングと第2ケーシングを共通の部品にして生産コストを抑えることができると共に、扉を少なくとも2方向に位置調整できる。また、第1ケージの位置を調整するための適切な位置に第1部を配置し、第2ケージの位置を調整するための適切な位置に第2部を配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態の隠し丁番の水平断面図である(図1(a)は扉の閉じ位置を示し、図1(b)は扉の開き位置を示す)。
図2】隠し丁番の斜視図である。
図3】第1ケーシングと第2ケーシングを分解した隠し丁番の分解斜視図である。
図4】隠し丁番の分解斜視図である。
図5】第1ケーシングの詳細図である(図5(a)は正面図、図5(b)は図5(a)のb-b線断面図)。
図6図6(a)は隠し丁番の正面図であり、図6(b)は図6(a)のb-b線断面図である。
図7図7(a)は図6(a)のVIIa-VIIa線断面図であり、図7(b)は図6(a)のVIIb-VIIb線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態の隠し丁番を詳細に説明する。ただし、本発明の隠し丁番は種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態の隠し丁番1の水平断面図を示す。2は扉、3は枠(本体)である。図1(a)は扉2の閉じ位置を示し、図1(b)は扉2の90°開き位置を示す。隠し丁番1は、扉2の端面の凹所2aに取り付けられる第1ケーシング4と、枠3の凹所3aに取り付けられる第2ケーシング5と、を備える。第1ケーシング4と第2ケーシング5は、一対のアーム11,12を有するリンク機構6を介して互いに連結される。リンク機構6は、扉2の開閉動作を可能にする。扉2は、リンク機構6によって、図1(a)に示す閉じ位置から図1(b)に示す90°開き位置を経由して180°の全開位置まで回転する。図1(a)に示すように、扉2の閉じ位置において、リンク機構6の大部分は、第1ケーシング4内へ入り込むと共に第2ケーシング5内へ入り込む。
【0013】
図2は、180°の全開位置にある隠し丁番1の斜視図を示す。4は第1ケーシング、5は第2ケーシング、6はリンク機構、7はリンク機構6の一端部が連結される第1ケージ、8はリンク機構6の他端部が連結される第2ケージである。
【0014】
まず、位置調整について簡単に説明する、第1ケーシング4に設けたねじ軸23を回すと、第1ケーシング4に対して第1ケージ7が図中Y方向に移動する。これにより、図1(a)に示すように、閉じ位置にある扉2をY方向(扉2を正面視したときの左右方向)に位置調整できる。
【0015】
図2に示すように、第2ケーシング5に設けた調整ねじ19を緩め、第2ケーシング5に対して第2ケージ8と中間部材9を図2のZ方向に移動させ、目的の位置まで第2ケージ8と中間部材9を移動させたら調整ねじ19を締める。これにより、図1(a)に示すように、閉じ位置にある扉2をZ方向(扉2を正面視したときの上下方向)に位置調整できる。
【0016】
図2に示すように、調整ねじ20を緩め、中間部材9に対して第2ケージ8を図2のX方向に移動させ、目的の位置まで第2ケージ8を移動させたら調整ねじ20を締める。これにより、図1(a)に示すように、閉じ位置にある扉2をX方向(扉2を正面視したときの前後方向)に位置調整することができる。
【0017】
図3は、第1ケーシング4と第2ケーシング5を分解した隠し丁番1の分解斜視図を示す。図4は、隠し丁番1の分解斜視図を示す。
【0018】
図3に示すように、第1ケーシング4は、窪み15を有する細長い箱状の本体部4aと、本体部4aの長さ方向の両端部に設けられるフランジ部4bと、を有する。窪み15は、上下方向に延び、前面が開口している。窪み15は、第1ケージ7を受け入れるのに適合する。第1ケージ7の幅と高さは、窪み15の幅と高さと略等しい。第1ケージ7は、第1ケーシング4に対してY方向(窪み15の深さ方向)にのみ移動可能である。第1ケーシング4の第1部21(図4参照)には、ねじ軸23が回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられる。第1ケージ7には、ねじ軸23に螺合するねじ穴7aが形成される。ねじ軸23を回すと、第1ケーシング4に対して第1ケージ7が図3のY方向に移動する。第1ケーシング4の第1部21、ねじ軸23、第1ケージ7のねじ穴7aが、第1位置調整機構31(図6(b)参照)を構成する。
【0019】
図5は、第1ケーシング4の詳細図を示す。第1ケーシング4のフランジ部4bには、第1ケーシング4を扉2に取り付けるための取付け穴16が形成される。第1ケーシング4の窪み15の上下端部には、前方に向かって盛り上がる隆起部17が形成される。隆起部17には、第1部21と第2部22が形成される。第1部21と第2部22は、互いに離れている。第1部21は、貫通孔から構成される。第2部22は、ねじ穴から構成される。第1ケーシング4において、第1位置調整機構31の構成要素である第1部21を使用して第2部22を使用しない。第1部21には、ねじ軸23が回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられる。ねじ軸23を回すと、第1ケーシング4に対して第1ケージ7が図中Y方向に移動する。
【0020】
図3に示すように、第2ケーシング5は、第1ケーシング4と実質的に同一形状である。第1ケーシング4を上下反転させたものが第2ケーシング5である。第2ケーシング5の窪み18は、中間部材9を受け入れるのに適合する。中間部材9の幅は窪み18の幅と略等しい。中間部材9の上下方向の高さは窪み18の上下方向の高さよりも小さい。中間部材9は、第2ケーシング5に対してZ方向(上下方向)にのみ移動可能である。中間部材9には、Z方向(上下方向)に延びる長穴9aが形成される。
【0021】
図4に示すように、第2ケーシング5には、第1ケーシング4と同様に第1部21と第2部22が形成される。第2ケーシング5において、第2位置調整機構32の構成要素である第2部22を使用して第1部21を使用しない。第2部22には、中間部材9の長穴9aを通る調整ねじ19が螺合する。調整ねじ19を緩めると、中間部材9がZ方向(上下方向)に移動可能になる。第2ケーシング5の第2部22、調整ねじ19、中間部材9の長穴9aが、第2位置調整機構32(図7(a)参照)を構成する。
【0022】
図3に示すように、中間部材9には、第2ケージ8がX方向(前後方向)に移動可能に設けられる。図4に示すように、中間部材9には、ねじ穴9bが形成される。第2ケージ8には、X方向(前後方向)に延びる長穴8aが形成される。中間部材9のねじ穴9bには、第2ケージ8の長穴8aを通る調整ねじ20が螺合する。調整ねじ20を緩めると、第2ケージ8がX方向(前後方向)に移動可能になる。中間部材9のねじ穴9b、調整ねじ20、第2ケージ8の長穴8aは、第3位置調整機構33(図7(b)参照)を構成する。
【0023】
図3に示すように、リンク機構6は、枢軸41を介して互いに回転可能に連結される一対のアーム11,12(第1アーム11と第2アーム12)、第3アーム13、第4アーム14を有する。第1アーム11の一端部は、第2ケージ8に枢軸42を介して回転可能に連結される。第1アーム11の他端部は、枢軸43を介して第3アーム13の一端部に回転可能に連結される。第3アーム13の他端部は、枢軸44(図4参照)を介して第1ケージ7に回転可能に連結される。第2アーム12の一端部は、第1ケージ7に枢軸45を介して回転可能に連結される。第2アーム12の他端部は、枢軸46を介して第4アーム14の一端部に回転可能に連結される。第4アーム14の他端部は、枢軸47(図4参照)を介して第2ケージ8に回転可能に連結される。
【0024】
図4に示すように、第1アーム11は、平面視で略「C」もしくは「へ」の字状である。第1アーム11は、支柱部11aと、水平方向に延びる一対のアーム片11bと、を備える。第2アーム12は、平面視で略「C」もしくは「へ」の字状である。第2アーム12は、支柱部12aと、水平方向に延びるアーム片12bからなる。アーム片12bは、一対のアーム片11bの間に配置される。第1アーム11、第2アーム12、第3アーム13、第4アーム14には、枢軸41~47が入る穴が形成される。
【0025】
なお、上記実施形態では、第3アーム13と第4アーム14を設けているが、第3アーム13と第4アーム14を省略し、第1アーム11の一端部を第2ケージ8に枢軸を介して回転可能にかつスライド可能に連結し、第2アーム12の一端部を第1ケージ7に枢軸を介して回転可能にかつスライド可能に連結してもよい。
【0026】
図4に示すように、第1ケージ7は、支柱部7bと、支柱部7bの両端の一対の受け部7cと、を備える。一対の受け部7c間には、リンク機構6が受け入れられる。受け部7cには、ねじ軸23に螺合するねじ穴7aが形成される。
【0027】
第2ケージ8は、枢軸42,47の両端に取り付けられる一対の受け部8bを備える。一対の受け部8b間には、リンク機構6が受け入れられる。各受け部8bは、板状の本体部8b1と、本体部8b1から突出する突起部8b2と、を備える。突起部8b2には、長穴8aが形成される。
【0028】
中間部材9は、支柱部9cと、支柱部9cの両端の一対の受け部9dと、を備える。受け部9dには、第2ケージ8の突起部8b2を受け入れる切欠き9d1が形成される。第2ケージ8は、切欠き9d1内で図4の左右方向に移動可能である。切欠き9d1の底面には、ねじ穴9bが形成される。受け部9dには、長穴9aが形成される。
【0029】
なお、51は第1ケーシング4からねじ軸23が抜けるのを防止する止め輪、52はアーム同士の接触を防止するスペーサ、53は調整ねじ19,20を隠す化粧カバーである。
【0030】
図6(a)は、180°開き位置にある隠し丁番の正面図であり、図6(b)は図6(a)のb-b線断面図である。図6(b)に示すように、第1ケーシング4の第1部21、ねじ軸23、第1ケージ7のねじ穴7aは、第1位置調整機構31を構成する。ねじ軸23を回すと、第1ケーシング4に対して第1ケージ7が図中左右方向に移動する。
【0031】
図7(a)は図6(a)のVIIa-VIIa線断面図である。図7(a)に示すように、第2ケーシング5の第2部22、調整ねじ19、中間部材9の長穴9aは、第2位置調整機構32を構成する。調整ねじ19を緩め、中間部材9を図2のZ方向(上下方向)に移動させ、目的の位置まで第2ケージ8を移動させたら調整ねじ19を締める。これにより、第2ケーシング5に対して第2ケージ8を図中上下方向に位置調整することができる。
【0032】
図7(b)は図6(a)のVIIb-VIIb線断面図である。図7(b)に示すように、中間部材9のねじ穴9b、調整ねじ20、第2ケージ8の長穴8aは、第3位置調整機構33を構成する。調整ねじ20を緩め、中間部材9に対して第2ケージ8を図7(b)の紙面と直交する方向に移動させ、目的の位置まで第2ケージ8を移動させたら調整ねじ20を締める。これにより、第2ケーシング5に対して第2ケージ8を図7(b)の紙面と直交する方向に位置調整することができる。
【0033】
以上に本実施形態の隠し丁番の構成を説明した。本実施形態の隠し丁番によれば、以下の効果を奏する。
【0034】
第1ケーシング4と第2ケーシング5を共通の部品にして生産コストを抑えることができると共に、扉2を少なくとも2方向に位置調整できる。また、第1ケージ7の位置を調整するための適切な位置に第1部21を配置し、第2ケージ8の位置を調整するための適切な位置に第2部22を配置することができる。
【0035】
第1部21が貫通穴であり、第2部22がねじ穴であるので、第1部21を第1ケージ7の位置を調整するための適切な構成要素にし、第2部22を第2ケージ8の位置を調整するための適切な構成要素にすることができる。
【0036】
第1ケーシング4の第1部21にねじ軸23を回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けるので、ねじ軸23を第1位置調整機構31の適切な構成要素にすることができる。
【0037】
第2ケージ8を第3位置調整機構33によって第2ケーシング5に対して位置調整可能にするので、扉2を3方向に位置調整することができる。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に具現化できる。
【0039】
上記実施形態では、第1ないし第3位置調整機構を設け、扉を3方向に位置調整可能にしているが、第1及び第2位置調整機構を設け、扉を2方向に位置調整可能にしてもよい。
【0040】
上記実施形態では、第2位置調整機構が扉の上下方向の位置を調整し、第3位置調整機構が扉の前後方向の位置を調整しているが、第2位置調整機構が扉の前後方向の位置を調整し、第3位置調整機構が扉の左右方向の位置を調整してもよい。
【0041】
上記実施形態では、扉に第1ケーシングを取り付け、本体に第2ケーシングを取り付けているが、扉に第2ケーシングを取り付け、本体に第1ケーシングを取り付けてもよい。
【0042】
上記実施形態では、第1部が貫通穴であり、第2部がねじ穴であるが、第1部と第2部の両方をねじ穴にしてもよいし、第1部と第2部の両方を貫通穴にしてもよい。
【0043】
上記実施形態では、第2ケーシングに中間部材を介して第2ケージを取り付けているが、第2ケーシングに直接的に第2ケージを取り付けてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…隠し丁番
2…扉
3…枠(本体)
4…第1ケーシング
5…第2ケーシング
6…リンク機構
7…第1ケージ
8…第2ケージ
11…第1アーム
12…第2アーム
21…第1部
22…第2部
23…ねじ軸
31…第1位置調整機構
32…第2位置調整機構
33…第3位置調整機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7