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特許7339275ローミングのステアリングを容易にするシステムおよび方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】ローミングのステアリングを容易にするシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20230829BHJP
   H04W 60/00 20090101ALI20230829BHJP
   H04W 8/04 20090101ALI20230829BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20230829BHJP
   H04W 12/10 20210101ALI20230829BHJP
   H04W 12/04 20210101ALI20230829BHJP
【FI】
H04W48/16 130
H04W60/00
H04W8/04
H04W92/08
H04W12/10
H04W12/04
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020554073
(86)(22)【出願日】2019-04-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 US2019026137
(87)【国際公開番号】W WO2019195776
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2022-03-07
(31)【優先権主張番号】62/653,281
(32)【優先日】2018-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/375,699
(32)【優先日】2019-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100158805
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 守三
(74)【代理人】
【識別番号】100112807
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 貴志
(72)【発明者】
【氏名】パラニゴウンダー、アナンド
(72)【発明者】
【氏名】エスコット、エイドリアン・エドワード
(72)【発明者】
【氏名】シャポニエール、ルナイ・ジェネビーブ
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,Proposed solution and conclusion for PLMN/RAT seleection[online],3GPP TSG SA WG3 #90Bis S3-180795,2018年02月19日
【文献】Ericsson,Discussion on protection of Network Steering Information[online],3GPP TSG SA WG3 #88Bis S3-172482,2017年10月02日
【文献】Orange,Living Document: Security of PLMN/RAT selection policies for roaming[online],3GPP TSG SA WG3 #90 S3-180371,2018年01月26日
【文献】Qualcomm Incorporated, T-Mobile US, DT,Updates to Solution #6 in SoR Living Doc[online],3GPP TSG SA WG3 #91 S3-181502,2018年04月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス通信デバイスにおいて動作可能な方法であって、
第1のパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信することと、前記通信は、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示し、前記通信は、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータと、1つまたは複数のPLMNを示すリストを備えるステアリング情報と、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づき、完全性チェック(integrity check)を実行することと、前記実行することは、
前記通信が前記SoRインジケータを含むかどうかを決定ることと、
前記通信に含まれる前記ステアリング情報を用いて、第2のSoRインジケータを計算することと、
前記計算された第2のSoRインジケータが、前記通信に含まれる前記SoRインジケータに等しいかどうかを決定することと、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づく前記完全性チェックの合格に応答したことに応答して、前記ステアリング情報に従って前記ワイヤレス通信デバイスのためのPLMN選択を管理することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記完全性チェックは、認証サーバ機能(AUSF)鍵を使用して実行される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記完全性チェックは、認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される鍵を使用して実行される、請求項に記載の方法。
【請求項4】
ユーザ機器におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
プロセッサと、を備え、前記メモリおよびプロセッサは、
第1のパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信することと、前記通信は、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示し、前記通信は、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータと、1つまたは複数のPLMNを示すリストを備えるステアリング情報と、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づき、完全性チェック(integrity check)を実行することと、前記実行することは、
前記通信が前記SoRインジケータを含むかどうかを決定ることと、
前記通信に含まれる前記ステアリング情報を用いて、第2のSoRインジケータを計算することと、
前記計算された第2のSoRインジケータが、前記通信に含まれる前記SoRインジケータに等しいかどうかを決定することと、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づく前記完全性チェックの合格に応答したことに応答して、前記ステアリング情報に従って前記ユーザ機器のためのPLMN選択を管理することと、
を行うように構成される、装置
【請求項5】
前記メモリおよびプロセッサは、認証サーバ機能(AUSF)鍵を使用して前記完全性チェックを実行するように構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記メモリおよびプロセッサは、認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される鍵を使用して前記完全性チェックを実行するように構成される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
ユーザ機器による方法であって、
第1のパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信することと、前記通信は、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示し、前記通信は、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータと、ステアリング情報と、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへの前記ユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づき、完全性チェック(integrity check)を実行することと、前記実行することは、
前記通信に含まれる前記ステアリング情報を用いて、第2のSoRインジケータを計算することと、
前記計算された第2のSoRインジケータが、前記通信に含まれる前記SoRインジケータに等しいかどうかを決定することと、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへの前記ユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づく前記完全性チェックの合格に応答したことに応答して、前記ステアリング情報に従って前記ユーザ機器のためのPLMN選択を管理することと、
備える、方法。
【請求項8】
前記完全性チェックは、認証サーバ機能(AUSF)鍵を使用して実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記完全性チェックは、認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される鍵を使用して実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
ユーザ機器におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
プロセッサと、を備え、前記メモリおよびプロセッサは、
第1のパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信することと、前記通信は、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示し、前記通信は、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータと、ステアリング情報と、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへの前記ユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づき、完全性チェック(integrity check)を実行することと、前記実行することは、
前記通信に含まれる前記ステアリング情報を用いて、第2のSoRインジケータを計算することと、
前記計算された第2のSoRインジケータが、前記通信に含まれる前記SoRインジケータに等しいかどうかを決定することと、を備え、
前記第1のPLMNから受信され、前記第1のPLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す、前記通信に含まれている前記SoRインジケータに少なくとも一部基づく前記完全性チェックの合格に応答したことに応答して、前記ステアリング情報に従って前記ユーザ機器のためのPLMN選択を管理することと、
を行うように構成される、装置。
【請求項11】
前記メモリおよびプロセッサは、認証サーバ機能(AUSF)鍵を使用して前記完全性チェックを実行するように構成される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記メモリおよびプロセッサは、認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される鍵を使用して前記完全性チェックを実行するように構成される、請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
[関連出願の相互参照]
[0001] 本特許出願は、2019年4月4日に米国特許庁に出願された非仮特許出願第16/375、699号および2018年4月5日に米国特許庁に出願された仮特許出願第62/653、281号に対する優先権を主張し、それらの全内容は、すべての適用可能な目的のためにそれらの全体が以下に完全に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002] 以下で説明する技術は、一般にワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、ローミングのステアリングを容易にするシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[イントロダクション]
[0003] モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増加し続けるにつれて、研究開発は、モバイルブロードバンドアクセスに対する高まる需要を満たすためだけでなく、モバイル通信を用いたユーザエクスペリエンスを進化向上させるために、ワイヤレス通信技術を進化させ続けている。ローミングの進化は、例えば、ユーザ機器(UE)が加入者のサービスエリアの外にあるときでも、UEがデータを送受信するためにローカルネットワークに接続することを可能にする。典型的には、加入者および加入者の通常のモバイルオペレータ(すなわち、UEのホームネットワーク)の両方は、ローミングが、受容可能な価格およびネットワーク品質でローカルオペレータを介して行われることを好むであろう。ローミング中にホームネットワークがホスティングネットワークを選択するオプションは、ローミングのステアリング(SoR)と呼ばれる。
【0004】
[0004] 第5世代(5G)新無線(NR)アクセスネットワークでは、UEのローミングを安全にステアリングする能力は、特に困難である。例えば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)は、ホームPLMN(HMPLN)から受信されたSoR情報を中継することを厭う(not be willing to relay)ことがあるので、UEは、特定のPLMNから外れるようステアリングすべきかどうかを知り得ない可能性がある。したがって、5Gネットワーク内のUEのローミングを確実にステアリングするシステムおよび方法を開発することが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 以下は、本開示の1つまたは複数の態様の基本的な理解を提供するために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、本開示の考慮されるすべての特徴の広範な概観ではなく、そして本開示のすべての態様の主要または重要な要素を特定するようにも、本開示の任意またはすべての態様の範囲を詳細に叙述するようにも、意図されていない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明への前置きとして、本開示の1つまたは複数の態様のいくつか概念を簡略化された形式で提示することである。
【0006】
[0006] ユーザ機器またはUE(例えば、スケジューリングされたエンティティ、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイルフォンなど)を対象とする様々な態様が開示される。一例では、通信は、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から受信され、ここで通信は、PLMNへのUE登録の受容を示す。この例は、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータが通信内に埋め込まれているかどうかの決定を実行することをさらに含む。次いで、UEは、決定に従ってPLMN選択を管理する。
【0007】
[0007] ネットワークエンティティ(例えば、HPLMNまたはスケジューリングエンティティ)を対象とする様々な態様も開示される。特定の例では、UEは、SoR構成に従って動作するように構成され得、ここにおいてUEは、SoRインジケータがPLMNからの通信内に埋め込まれているかどうかを決定するように構成される。次いで、HPLMNに関連付けられたSoRインジケータが生成され、その後、PLMNを介してHPLMNからUEに送信される。
【0008】
[0008] 本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の詳細な説明を検討することでより完全に理解されるであろう。本発明の他の態様、特徴、および実施形態は、添付の図面と併せて本発明の特定の例示的な実施形態の以下の説明を検討すると、当業者に明らかになるであろう。本発明の特徴は、ある特定の実施形態および図に関連して以下で説明され得るが、本発明のすべての実施形態は、ここで説明される有利な特徴のうちの1つまたは複数を含むことができる。言い換えれば、1つまたは複数の実施形態が、ある特定の有利な特徴を有するものとして説明され得るが、そのような特徴のうちの1つまたは複数はまた、ここで説明される本発明の様々な実施形態に従って使用され得る。同様に、例示的な実施形態は、デバイス、システム、または方法の実施形態として以下で説明され得るが、そのような例示的な実施形態は、様々なデバイス、システム、および方法でインプリメントされることができることは理解されるべきである。
【0009】
[0009] 第1の態様は、ワイヤレス通信デバイスにおいて動作可能な方法であって、(a)ワイヤレスサービスのためのローミングのステアリングを実行するようにワイヤレス通信デバイスを構成することと、(b)パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信すること、通信が、PLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す、と、(c)ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認することと、および/または(d)SoRインジケータに従ってワイヤレス通信デバイスのためのPLMN選択を管理することと、を備える、ワイヤレス通信デバイスにおいて動作可能な方法を提供する。ワイヤレスサービスのためのローミングのステアリングを実行するようにワイヤレス通信デバイスを構成することは、ワイヤレス通信デバイスのユニバーサル加入者識別モジュール内にローミングのステアリングの情報を記憶することを含み得る。
【0010】
[0010] さらに、完全性(integrity)検査は、HPLMNと共有される鍵に基づいてSoRインジケータ上で実行され得る。一例では、鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であり得る。
【0011】
[0011] 別の例では、鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出され得る。
【0012】
[0012] 方法は、通信の一部として受信されたメッセージ認証コード(MAC-S)を使用してSoRインジケータの完全性を検証することをさらに含み得る。
【0013】
[0013] 1つの実装形態によれば、SoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認することは、SoRインジケータが通信内に埋め込まれていることを確認することを備え得、方法は、(a)SoRインジケータが完全性検査に合格するかどうかを確認することと、(b)SoRインジケータが完全性検査に不合格であった場合、(1)PLMNの優先度を下げること、または(2)そのPLMNから代替PLMNに切り替えること、のうちの少なくとも1つを実行することと、をさらに備え得る。
【0014】
[0014] 別の実装形態によれば、SoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認することは、SoRインジケータが通信内に埋め込まれていないことを確認することを備え得、方法は、(1)PLMNの優先度を下げること、または(b)そのPLMNから代替PLMNに切り替えること、のうちの少なくとも1つを実行することと、をさらに備え得る。
【0015】
[0015] さらに別の実装形態によれば、SoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認することは、SoRインジケータが通信内に埋め込まれていることを確認することを備え得、方法は、(a)SoRインジケータが完全性検査に合格するかどうかを確認することと、(b)通信に更新されたステアリング情報がさらに埋め込まれているかどうかを確認することと、をさらに備える。一例では、SoRインジケータが完全性検査に合格する場合、方法は、通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれている場合、ステアリング情報を更新することをさらに備え得る。別の例では、SoRインジケータが完全性検査に合格する場合、方法は、通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれていない場合、PLMNとの接続を維持することをさらに備え得る。
【0016】
[0016] 第2の態様は、トランシーバと処理回路とを備えるワイヤレス通信デバイスを提供する。トランシーバは、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信するように構成され、通信は、PLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示す。処理回路は、(a)ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認し、(b)SoRインジケータに従ってワイヤレス通信デバイスのためのPLMN選択を管理するように構成され得る。
【0017】
[0017] 処理回路は、HPLMNと共有される鍵に基づいてSoRインジケータに対して完全性検査を実行するようにさらに構成され得る。一例では、鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であり得るか、または認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される。
【0018】
[0018] 処理回路は、(a)通信を受信すると、SoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認し、(b)SoRインジケータが埋め込まれている場合、SoRインジケータが完全性検査に合格するかどうかを確認するようにさらに構成され得る。一例では、処理回路は、SoRインジケータが通信内に埋め込まれていないか、またはSoRインジケータが完全性検査に不合格であった場合、PLMNの優先度を下げるか、または代替PLMNに切り替えるようにさらに構成される。
【0019】
[0019] 第3の態様は、ネットワークエンティティにおいて動作可能な方法を処理し、(a)ローミングのステアリング(SoR)構成に従って動作するようにユーザ機器(UE)を構成することと、ここにおいて、SoR構成は、SoRインジケータがパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)からの通信内に埋め込まれているかどうかを確認するようにUEを構成することを備え、(b)SoRインジケータを取得することと、ここにおいて、SoRインジケータは、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられ、および/または(c)PLMNを介してUEにSoRインジケータを送信することと、を備える。
【0020】
[0020] 一例では、SoRインジケータを取得することは、UEと共有される鍵からSoRインジケータを導出することを備え得る。例えば、鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であり得、または認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される。
【0021】
[0021] 方法は、送信の前にメッセージ認証コード(MAC-S)を算出するためにSoRインジケータを含めることをさらに備え得る。
【0022】
[0022] 一例では、SoR構成は、PLMNからの通信内にSoRインジケータが埋め込まれていないこと、またはSoRインジケータが完全性検査に不合格であったことをUEが確認した場合、PLMNの優先度を下げるようにUEを構成することをさらに備え得る。別の例では、SoR構成は、任意の代替PLMNが利用可能である場合、PLMNから代替PLMNに切り替えるようにUEを構成することをさらに備え得る。
【0023】
[0023] 別の事例では、SoR構成は、PLMNからの通信内にSoRインジケータが埋め込まれていること、およびSoRインジケータが完全性検査に合格したことをUEが確認した場合、PLMNからの通信に更新されたステアリング情報がさらに埋め込まれているかどうかを確認するようにUEを構成することをさらに備え得る。SoR構成は、(a)PLMNからの通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれている場合、ステアリング情報を更新し、(b)PLMNからの通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれていない場合、PLMNとの接続を維持するようにUEを構成することをさらに備え得る。
【0024】
[0024] 第4の態様は、トランシーバと処理回路とを備えるネットワークデバイスを提供する。トランシーバは、1つまたは複数のユーザ機器と通信するように機能し得る。処理回路は、(a)ローミングのステアリング(SoR)構成に従って動作するようにユーザ機器(UE)を構成することと、ここにおいて、SoR構成は、SoRインジケータがパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)からの通信内に埋め込まれているかどうかを確認するようにUEを構成することを備え、(b)SoRインジケータを取得することと、ここにおいて、SoRインジケータは、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられ、および/または(c)PLMNを介してUEにSoRインジケータを送信することと、を行うように構成され得る。SoRインジケータを取得することは、UEと共有される鍵からSoRインジケータを導出することを備え得る。一例では、鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であり得るか、または認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される。処理回路は、送信の前にメッセージ認証コード(MAC-S)を算出するためにSoRインジケータを含めるようにさらに構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】[0025] 図1は、本明細書で開示する態様による、ローミングのステアリング(SoR)を容易にする例示的なシステムを示すブロック図である。
図2】[0026] 図2は、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)への例示的なユーザ機器(UE)登録を示すタイミング図である。
図3】[0027] 図3は、本明細書で開示する態様による、SoRインジケータを送信することを容易にする例示的なプロセスを示すタイミング図である。
図4】[0028] 図4は、ワイヤレス通信システムの概略図である。
図5】[0029] 図5は、無線アクセスネットワークの例の概念図である。
図6】[0030] 図6は、本明細書で開示する態様による、処理システムを採用するネットワークエンティティのためのハードウェア実装形態の一例を示すブロック図である。
図7】[0031] 図7は、本開示のいくつかの態様を容易にする例示的なネットワークエンティティプロセスを示すフローチャートである。
図8】[0032] 図8は、本明細書で開示する態様による、処理システムを採用するユーザ機器のためのハードウェア実装形態の一例を示すブロック図である。
図9】[0033] 図9は、本開示のいくつかの態様を容易にする例示的なユーザ機器プロセスを示すフローチャートである。
図10】[0034] 図10は、ワイヤレスデバイスまたはユーザ機器/デバイス(UE)内でローミングのステアリング(SoR)を実装するための別の例示的な方法を示す。
【詳細な説明】
【0026】
[0035] 添付の図面に関して以下に記載される詳細な説明は、様々な構成の説明として意図されており、本明細書で説明される概念が実施され得るのはこれらの構成のみにおいてであることを表すように意図されたものではない。詳細な説明は、様々な概念の完全な理解を提供する目的で具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの概念がこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0027】
[0036] 態様および実施形態は、いくつかの例への例示によって本出願において説明されるが、当業者は、追加の実装および使用事例が多くの異なる構成およびシナリオにおいて生じ得ることを理解するであろう。本明細書に記載される革新は、多くの異なるプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、パッケージング構成にわたって実装され得る。例えば、実施形態および/または使用は、集積チップ実施形態および他の非モジュール構成要素ベースのデバイス(例えば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購入デバイス、医療デバイス、AI対応デバイスなど)を介して生じ得る。いくつかの例は、使用事例または用途を具体的に対象とする場合もあるし、対象としない場合もあるが、説明される革新の適用可能性の幅広い分類が生じ得る。実装形態は、チップレベルまたはモジュール式構成要素から非モジュール式、非チップレベル実装形態に、さらには、説明される革新の1つまたは複数の態様を組み込むアグリゲート、分散、またはOEMデバイスまたはシステムに及び得る。いくつかの実際的な設定では、説明される態様および特徴を組み込むデバイスはまた、特許請求され、説明される実施形態の実装および実践のための追加の構成要素および特徴を必然的に含み得る。例えば、無線信号の送信および受信は、必然的に、アナログおよびデジタル目的のためのいくつかの構成要素(例えば、アンテナ、RFチェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ(1つまたは複数)、インタリーバ、加算器/加算器(adders/summers)などを含むハードウェア構成要素)を含む。本明細書で説明する革新は、様々なサイズ、形状および構造の多種多様なデバイス、チップレベル構成要素、システム、分散構成、エンドユーザデバイスなどにおいて実施され得ることが意図される。
【0028】
[0037] 本明細書で使用される場合、無線アクセス技術(RAT)は、ワイヤレスエアインタフェースを介した無線アクセスおよび通信のために利用される技術または通信規格の1タイプである。RATのほんのいくつかの例は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、発展型UTRA(E-UTRA)、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、Bluetooth(登録商標)、およびWi-Fiを含む。
【0029】
[0038] さらに、新無線(NR)という用語は、リリース15における3GPP(登録商標)による定義および標準化を受けている新無線アクセス技術と5G技術とを指し得る。
[概要]
[0039] 前述のように、ローミングのステアリング(SoR)は、ホームネットワークが、ユーザ機器(UE)を、所与のロケーションにおけるそれらの好ましいローミングパートナーを介して接続するようにリダイレクトすることを可能にする。本明細書で開示する態様は、概して、UE登録プロセス中に(すなわち、如何なるユーザプレーンデータがUEによって送信されるよりも前に)制御プレーンメッセージを使用して第5世代(5G)新無線(NR)アクセスネットワーク内のSoRを容易にすることを対象とする。
【0030】
[0040] 本明細書で開示する特定の態様は、訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークがUEのホームネットワークから受信されたステアリング情報を中継するために信頼できないときでも有効である5G SoR方法を対象とする。例えば、SoR能力を望むホームネットワークが、UE登録の一部として、訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークを介してSoRインジケータをUEに送信するSoR方法が開示され、ここでUEは、HPLMNによって構成され、SoRインジケータが実際に受信されるかどうかに基づいて、登録プロセスの一部としてUEにおいてローミングのステアリングのプロシージャを開始するかどうかを決定する。HPLMNがUEを構成しない場合、UEは、SoRプロシージャの実行をスキップする。UEがローミングのステアリングを実行するように構成され、SoRインジケータが受信されない(またはSoRインジケータの完全性検査が不合格である)場合、例えば、UEは、可能であれば、代替ローミングネットワークに接続しようと試みるべきであることをUEが知るように、現在訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークを最低優先度レベルに設定するように構成され得る。しかしながら、SoRインジケータが実際に受信された(およびSoRインジケータが完全性検査に合格した)場合には、UEは、現在訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークを介してホームネットワークからのステアリング情報もまた受信されるかどうかに従ってローミングをステアリングするように構成され得る。例えば、追加のステアリング情報なしでSoRインジケータが受信される場合、UEは、現在訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークに留まるように構成され得る。すなわち、ホームネットワークが、現在訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークが受容可能であると結論付ける場合、ホームネットワークは、追加のステアリング情報なしにSoRインジケータをUEに送ることによって、その結論を伝え得る。しかしながら、ホームネットワークが、現在訪問されている(すなわち、ローミング)ネットワークが受容可能でないと結論付ける場合、そのような結論は、追加のステアリング情報とともにSoRインジケータをUEに送ることによって通信され得る。次いで、UEは、ホームネットワークから受信されたステアリング情報に従ってローミングをステアリングするために、その加入者識別モジュール(SIM)もしくはユニバーサルSIM(USIM)内の、またはその内部メモリ内のPLMN/RATネットワーク選択情報を更新し得る。
【0031】
[0041] 次に図1を参照すると、本明細書で開示する態様による、SoR方法を容易にする例示的なシステムを示すブロック図が提供される。ここで、UE100はSoR能力を用いて構成され、ここでこの特定の例におけるUE100はパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)114に登録しようと試みるものと仮定する。本明細書で開示する態様によれば、UE100のホームPLMN(HPLMN)120は、登録プロセス中にPLMN114からの通信内に埋め込まれたSoRインジケータを探索するようにUE100を構成することによって、UE100を複数のPLMN110、112、114、または116のいずれかにステアリングし得ることが企図される。前述のように、PLMN114がHPLMN120によって生成されたSoRインジケータを転送するかどうかは不明であるので、本明細書で開示するSoR方法は、SoRインジケータがPLMN114から受信されない場合でも、所望のステアリング動作を推測するようにUE100を構成する。例えば、SoRインジケータが受信されない(またはSoRインジケータの完全性検査が不合格である)場合、UE100は、可能な場合、代替PLMN110、112、または116のいずれかに接続することを優先すべきであることをUE100が知るように、PLMN114を最低優先度レベルに設定するように構成され得る。そうではなく、SoRインジケータが実際に受信された(およびSoRインジケータが完全性検査に合格した)場合には、UE100は、HPLMN120からのステアリング情報もまたPLMN114を介して受信されたかどうかに従ってローミングをステアリングするように構成され得る。例えば、追加のステアリング情報なしでSoRインジケータが受信される場合、UEは、PLMN114に留まるように構成され得る。そうではなく、SoRインジケータが追加のステアリング情報(例えば、ローミングリスト)とともに受信された場合には、UE100は、その内部メモリもしくはSIM上に維持されたそのネットワーク選択情報またはステアリング情報を更新して、更新されたステアリング情報(例えば、更新されたローミングリスト)に従ってローミングをステアリングし得、これは、代替PLMN110、112、または116のいずれかをPLMN114よりも優先することを含み得る。
【0032】
[0042] 次に図2を参照すると、参照のために、PLMNとの従来のUE登録プロセスを示すタイミング図が提供される。図示されたように、そのようなプロセスは、UE200がUE登録要求をPLMN210に送ることで始まり、ここでPLMN210は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)とセキュリティアンカー機能(SEAF)とを含み得る。次いで、PLMN210は、HPLMN220の認証サーバ機能(AUSF)222に(例えば、サブスクリプション隠蔽識別子(SUCI)を利用して)UE認証要求を送り、それは次いで、HPLMN220の統合データ管理(UDM:unified data management)224に転送される。図示されたように、UE200は次いで、(例えば、5G認証および鍵合意(5G AKA:5G Authentication and Key Agreement)プロトコルまたは拡張可能認証プロトコル認証および鍵合意(EAP-AKA’)を介して)HPLMN220によって認証され、その後、UE200およびHPLMN220における鍵(例えば、KAUSF&KSEAF)の導出が続く。鍵の導出後、AUSF222は、KSEAFおよびサブスクリプション永久識別子(SUPI:Subscription Permanent Identifier)を含み得る認証応答をPLMN210に送る。AUSF222から認証応答を受信すると、PLMN210は、非アクセス層(NAS)セキュリティモードコマンド(SMC)をUE200に送信する。次いで、UE200は、NAS SMC完了通知をPLMN210に提供し、PLMN102は続いて、図示された通りUE200にその登録が受け入れられたことを通知する。
【0033】
[0043] 次に図3を参照すると、本明細書で開示する態様による、SoRインジケータを送信することを容易にする例示的なUE登録プロセスを示すタイミング図が提供される。ここで、ステップ300、310、320、330、および340は、図2に示されたプロセスとは異なることを理解されたい。例えば、HPLMN220は、UE200がSoR能力を有することを望まないことがあるので、UEは、SoR能力が望まれるかどうかに従って最初に構成300され得ることが企図され、ここでそのような構成は、ユニバーサルSIM(USIM)および/またはモバイルエンティティ(ME)を構成することを備え得る。UE200がSoR能力のために構成されていない場合には、UE200は、そのようなステアリング340をスキップするか、省略するか、控え得る。
【0034】
[0044] HPLMN220が本明細書で開示する態様に従ってSoRをサポートする場合、SoRインジケータがHPLMN220によって生成310される。すなわち、HPLMN220は、UE200がPLMN210から外れるようにステアリングされるべきかどうかを決定するために、UE登録プロセス中に収集された情報を利用することが企図される。ステアリングが実際に望まれる場合、HPLMN220は、SoRインジケータに加えて、ステアリング情報(例えば、UEがローミングするために使用することができるローミングリスト)を生成する。一例では、SoRインジケータ生成は、付随する更新されたローミングリスト(すなわち、更新されたステアリング情報)を含み得る。そうではなく、HPLMN220がステアリングが必要でない(すなわち、PLMN210が受容可能である)と結論付けた場合、HPLMN220は単純に、ステアリング情報を含まずにSoRインジケータを生成し得る。
【0035】
[0045] 本明細書で開示する特定の態様では、SoRインジケータは、HPLMN220によって生成310されたメッセージ認証コード(MAC-S)内に埋め込まれることが企図される。次いで、MAC-Sは、(例えば、認証応答メッセージの一部として)ステアリング情報(ステアリング情報が必要とされる場合)とともにPLMN210に送られ320、続いて(例えば、登録受容メッセージの一部として)UE200に転送され得る330。
【0036】
[0046] SoRインジケータをMAC-S内に埋め込むことによって、SoRインジケータの完全性が保護され得ることを理解されたい。この目的のために、本明細書で開示するSoR方法はまた、UE200に、PLMN210から受信されたMAC-Sに対して(例えば、UE200のMEを介して)完全性検査を実行させることを含み得ることをさらに理解されたい。すなわち、UE200は、ステアリング340を実行する前に、MAC-Sが受信されたかどうかと、そのような受信されたMAC-Sの完全性(integrity)が確かめられるまたは検証されることができるかどうかとの両方を決定するように構成され得ることが企図される。例えば、UE200は、例えば、同じ鍵導出関数KDFおよびステアリング情報を使用することによって、受信されたMAC-Sのローカルバージョンを計算/算出し得、受信されたMAC-Sおよびローカルに計算されたMAC-Sが同じであるかどうかを確かめる。MAC-Sを検証する他の方法も本明細書で企図される。ローカルに計算されたMAC-Sが受信されたMAC-Sと同じである場合、完全性の検証に成功する。MAC-Sが受信されないか、または完全性検査が不合格である場合、UE200は、可能な場合、代替PLMNに接続することを優先すべきであることをUE200が知るように、PLMN210を最低優先度レベルに設定するように構成され得る。
【0037】
[0047] そうではなく、MAC-Sが実際に受信され、それが完全性検査に合格する場合、UE200は、受信された通信330がステアリング情報(例えば、ローミングリスト)を含んでいたかどうかを決定し得る。ステアリング情報が実際に含まれていた場合、UE200は、そのネットワーク選択情報を更新し、次いで、(例えば、受信されたステアリング情報に従って)PLMN選択を実行するものとする。そうではなく、ステアリング情報が含まれていなかった場合、UE200は単純にPLMN210との接続を維持する。
【0038】
[0048] 本開示の別の態様では、SoRインジケータの完全性は、UE200とHPLMN220との間で共有される鍵(例えば、KAUSFまたはそれから導出された鍵(1つまたは複数))を利用することによってさらに保護され得ることが企図される。例えば、HPLMN220は、SHA256などの鍵導出関数(KDF)に従って、KAUSFからMAC-S(SoRインジケータ)を導出/生成/算出310し得、ここで、以下の通りである。
MAC-S=KDF(KAUSF,<steering info>,Function Code)
ここで、ステアリング情報が必要とされない場合、ステアリング情報フィールドは、ヌル(すなわち、x00値)に設定され得るか、または省略され得ることを理解されたい。固定長のKDF出力(例えば、64または128最下位ビット(least significant bits))がMAC-Sとして使用され得ることも理解されたい。
[例示的なワイヤレス通信環境]
[0049] 本開示全体にわたって提示される様々な概念は、多種多様な電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格にわたって実装され得る。ここで図4を参照すると、限定ではなく例示的な例として、本開示の様々な態様がワイヤレス通信システム400を参照して示されている。ワイヤレス通信システム400は、3つの相互作用している領域、つまりコアネットワーク402、無線アクセスネットワーク(RAN)404、およびユーザ機器(UE)406を含む。ワイヤレス通信システム400によって、UE406は、(限定はしないが)インターネットなどの外部データネットワーク410とのデータ通信を実行することが可能になり得る。
【0039】
[0050] RAN404は、UE406への無線アクセスを提供するための任意の適切な1つまたは複数のワイヤレス通信技術を実装し得る。一例として、RAN404は、しばしば5Gと呼ばれる第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)新無線(NR)仕様に従って動作し得る。別の例として、RAN404は、5G NRと、しばしばLTEと呼ばれる発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(eUTRAN)規格とのハイブリッドの下で動作し得る。3GPPは、このハイブリッドRANを次世代RANまたはNG-RANと呼ぶ。もちろん、多くの他の例が本開示の範囲内で利用され得る。
【0040】
[0051] 図示されたように、RAN404は複数の基地局408を含む。概して、基地局は、UEへの、またはUEからの1つまたは複数のセルにおける無線送信および受信を担う無線アクセスネットワーク中のネットワーク要素である。異なる技術、規格、またはコンテキストでは、基地局は、当業者によって、トランシーバ基地局(BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、アクセスポイント(AP)、ノードB(NB)、eノードB(eNB)、gノードB(gNB)、または何らかの他の適切な用語で様々に呼ばれ得る。
【0041】
[0052] 無線アクセスネットワーク404は、複数のモバイル装置のためのワイヤレス通信をサポートするようにさらに示される。モバイル装置は、3GPP規格ではユーザ機器(UE)と呼ばれ得るが、当業者によって、移動局(MS)、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末(AT)、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、端末、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれる可能性もある。UEは、ネットワークサービスへのアクセスをユーザに提供する装置であり得る。
【0042】
[0053] 本文書内で、「モバイル」装置は、必ずしも移動する能力を有する必要はなく、静止していてもよい。モバイル装置またはモバイルデバイスという用語は、多種多様なデバイスおよび技術を広く指す。UEは、通信に役立つようにサイズ決定され、成形され、構成された、いくつかのハードウェア構造構成要素を含み得、そのような構成要素は、互いに電気的に結合されたアンテナ、アンテナアレイ、RFチェーン、増幅器、1つまたは複数のプロセッサなどを含むことができる。例えば、モバイル装置のいくつかの非限定的な例は、モバイル、セルラ(セル)電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ラップトップ、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ネットブック、スマートブック、タブレット、携帯情報端末(PDA)、および、例えば、「モノのインターネット」(IoT)に対応する幅広い組込みシステムを含む。モバイル装置はさらに、自動車または他の輸送車両、リモートセンサまたはアクチュエータ、ロボットまたはロボットデバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム(GPS)デバイス、オブジェクト追跡デバイス、ドローン、マルチコプタ、クアッドコプタ、リモート制御デバイス、コンシューマおよび/またはウェアラブルデバイス、例えば、アイウェア、ウェアラブルカメラ、仮想現実デバイス、スマートウォッチ、ヘルスまたはフィットネストラッカ、デジタルオーディオプレーヤ(例えば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲームコンソールなどであり得る。モバイル装置は、さらに、デジタルホームまたはスマートホームデバイス、例えば、ホームオーディオ、ビデオ、および/またはマルチメディアデバイス、電化製品、自動販売機、インテリジェント照明、ホームセキュリティシステム、スマートメータなどであり得る。モバイル装置は、さらに、スマートエネルギーデバイス、セキュリティデバイス、ソーラーパネルまたはソーラーアレイ、電力(例えば、スマートグリッド)、照明、水などを制御する自治体インフラストラクチャデバイス、工業オートメーションおよびエンタープライズデバイス、ロジスティクスコントローラ、農業機器、軍事防衛機器、車両、航空機、船舶、および兵器などであり得る。さらに、モバイル装置は、接続された医療または遠隔医療サポート、例えば距離の離れたヘルスケアを提供し得る。テレヘルスデバイスは、テレヘルス監視デバイスおよびテレヘルス管理デバイスを含み得、その通信には、例えば、重要なサービスデータのトランスポートのための優先されたアクセス、および/または重要なサービスデータのトランスポートのための関連するQoSに関して、他のタイプの情報よりも優遇された措置または優先されたアクセスが与えられ得る。
【0043】
[0054] RAN404とUE406との間のワイヤレス通信は、エアインタフェースを利用するものとして説明され得る。基地局(例えば、基地局408)から1つまたは複数のUE(例えば、UE406)へのエアインタフェースを介した送信は、ダウンリンク(DL)送信と呼ばれ得る。本開示のある特定の態様によれば、ダウンリンクという用語は、ネットワークエンティティ(以下でさらに説明される、例えば、基地局408またはスケジューリングエンティティ)において生じるポイントツーマルチポイント送信を指し得る。この方式を説明するための別の方法は、ブロードキャストチャネル多重化という用語を使用することであり得る。UE(例えば、UE406)から基地局(例えば、基地局408)への送信は、アップリンク(UL)送信と呼ばれ得る。本開示のさらなる態様によれば、アップリンクという用語は、UE(以下でさらに説明される、例えば、UE406)において生じるポイントツーポイント送信を指し得る。
【0044】
[0055] いくつかの例では、エアインタフェースへのアクセスがスケジュールされ得、ここにおいて、ネットワークエンティティ(例えば、基地局408)は、そのサービスエリアまたはセル内のいくつかまたはすべてのデバイスおよび機器の間の通信のためのリソースを割り振る。本開示内では、以下でさらに説明するように、ネットワークエンティティは、1つまたは複数のスケジューリングされたエンティティのためのリソースをスケジュールすること、割り当てること、再構成すること、および解放することを担い得る。すなわち、スケジューリングされた通信の場合、スケジューリングされたエンティティであり得るUE406は、ネットワークエンティティ408によって割り振られたリソースを利用し得る。
【0045】
[0056] 基地局408は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。すなわち、いくつかの事例では、UEは、1つまたは複数のスケジューリングされたエンティティ(例えば、1つまたは複数の他のUE)のためのリソースをスケジュールするネットワークエンティティとして機能し得る。
【0046】
[0057] 図4に示すように、ネットワークエンティティ408は、1つまたは複数のスケジューリングされたエンティティ406にダウンリンクトラフィック412をブロードキャストし得る。概して、ネットワークエンティティ408は、ダウンリンクトラフィック412と、いくつかの例では、1つまたは複数のスケジューリングされたエンティティ406からネットワークエンティティ408へのアップリンクトラフィック416とを含む、ワイヤレス通信ネットワークにおけるトラフィックをスケジュールすることを担うノードまたはデバイスである。一方、UE406は、ネットワークエンティティ408などのワイヤレス通信ネットワーク内の別のエンティティから、スケジューリング情報(例えば、許可)、同期もしくはタイミング情報、または他の制御情報を含むがこれらに限定されないダウンリンク制御情報414を受信するノードまたはデバイスである。
【0047】
[0058] 概して、基地局408は、ワイヤレス通信システムのバックホール部分420との通信のためのバックホールインタフェースを含み得る。バックホール420は、基地局408とコアネットワーク402との間のリンクを提供し得る。さらに、いくつかの例では、バックホールネットワークは、それぞれの基地局408の間の相互接続を提供し得る。任意の適切なトランスポートネットワークを使用する直接物理接続、仮想ネットワークまたは同様のものなど、様々なタイプのバックホールインタフェースが採用され得る。
【0048】
[0059] コアネットワーク402は、ワイヤレス通信システム400の一部であり得、RAN404において使用される無線アクセス技術とは無関係であり得る。いくつかの例では、コアネットワーク402は、5G規格(例えば、5GC)に従って構成され得る。他の例では、コアネットワーク402は、4G発展型パケットコア(EPC)、または任意の他の適切な規格もしくは構成に従って構成され得る。
【0049】
[0060] ここで図5を参照すると、限定ではなく例として、RAN500の概略図が提供される。いくつかの例では、RAN500は、上記で説明し、図4に示したRAN404と同じであり得る。RAN500によってカバーされる地理的エリアは、1つのアクセスポイントまたは基地局からブロードキャストされた識別情報(identification)に基づいてユーザ機器(UE)によって一意に識別されることができるセルラ領域(セル)に分割され得る。図5は、マクロセル502、504、および506と、スモールセル508とを示し、それらの各々は、1つまたは複数のセクタ(図示せず)を含み得る。セクタは、セルのサブエリアである。1つのセル内のすべてのセクタは、同じ基地局によってサービス提供される。セクタ内の無線リンクは、そのセクタに属する単一の論理識別によって識別されることができる。セクタに分割されるセルでは、セル内の複数のセクタは、アンテナのグループによって形成され得、各アンテナは、セルの一部分にあるUEとの通信を担う。
【0050】
[0061] 図5では、2つの基地局510および512がセル502および504中に示され、第3の基地局514がセル506中のリモート無線ヘッド(RRH)516を制御するように示されている。すなわち、基地局は、統合(integrated)アンテナを有することができ、またはフィーダーケーブル(feeder cable)によってアンテナまたはRRHに接続されることができる。図示された例では、セル502、504、および506は、基地局510、512、および514が大きいサイズを有するセルをサポートするので、マクロセルと呼ばれ得る。さらに、基地局518は、1つまたは複数のマクロセルと重複し得るスモールセル508(例えば、マイクロセル、ピコセル、フェムトセル、ホーム基地局、ホームノードB、ホームeノードBなど)中に示されている。この例では、セル508は、基地局518が比較的小さいサイズを有するセルをサポートするので、スモールセルと呼ばれ得る。セルのサイジングは、システム設計ならびに構成要素の制約に従って行われることができる。
【0051】
[0062] 無線アクセスネットワーク500は、任意の数のワイヤレス基地局およびセルを含み得ることを理解されたい。さらに、リレーノードは、所与のセルのサイズまたはカバレッジエリアを拡張するために展開され得る。基地局510、512、514、518は、任意の数のモバイル装置にコアネットワークへのワイヤレスアクセスポイントを提供する。いくつかの例では、基地局510、512、514、および/または518は、上記で説明し、図4に示した基地局/ネットワークエンティティ408と同じであり得る。
【0052】
[0063] 図5は、基地局として機能するように構成され得るクアッドコプタ(quadcopter)またはドローン520をさらに含む。すなわち、いくつかの例では、セルは必ずしも静止していなくてもよく、セルの地理的エリアは、クアッドコプタ520などのモバイル基地局のロケーションに従って移動し得る。
【0053】
[0064] RAN500内で、セルは、各セルの1つまたは複数のセクタと通信している可能性があるUEを含み得る。さらに、各基地局510、512、514、518、および520は、それぞれのセル中のすべてのUEにコアネットワーク402(図4参照)へのアクセスポイントを提供するように構成され得る。例えば、UE522および524は基地局510と通信している可能性があり、UE526および528は基地局512と通信している可能性があり、UE530および532はRRH516によって基地局514と通信している可能性があり、UE534は基地局518と通信している可能性があり、UE536はモバイル基地局520と通信している可能性がある。いくつかの例では、UE522、524、526、528、530、532、534、536、538、540、および/または542は、上記で説明し、図4に示したUE406と同じであり得る。
【0054】
[0065] いくつかの例では、モバイルネットワークノード(例えば、クアッドコプタ520)は、UEとして機能するように構成され得る。例えば、クアッドコプタ520は、基地局510と通信することによってセル502内で動作し得る。
【0055】
[0066] RAN500のさらなる態様では、サイドリンク信号は、基地局からのスケジューリングまたは制御情報に必ずしも頼らずに、UE間で使用され得る。例えば、2つ以上のUE(例えば、UE526および528)は、基地局(例えば、基地局512)を通してその通信を中継することなく、ピアツーピア(P2P)またはサイドリンク信号527を使用して互いに通信し得る。さらなる例では、UE538は、UE540および542と通信しているものとして示されている。ここで、UE538は、スケジューリングエンティティまたはプライマリサイドリンクデバイスとして機能し得、UE540および542は、スケジューリングされたエンティティまたは非プライマリ(例えば、セカンダリ)サイドリンクデバイスとして機能し得る。さらに別の例では、UEは、デバイスツーデバイス(D2D)、ピアツーピア(P2P)、またはビークルツービークル(V2V:vehicle-to-vehicle)ネットワークにおいて、および/またはメッシュネットワークにおいて、スケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UE540および542は、オプションで、スケジューリングエンティティ538と通信することに加えて、互いに直接通信し得る。したがって、時間周波数リソースへのスケジューリングされたアクセスを有し、セルラ構成、P2P構成、またはメッシュ構成を有するワイヤレス通信システムでは、スケジューリングエンティティおよび1つまたは複数のスケジューリングされたエンティティは、スケジューリングされたリソースを利用して通信し得る。
【0056】
[0067] 無線アクセスネットワーク500において、UEが、そのロケーションとは無関係に、移動しながら通信するための能力は、モビリティと呼ばれる。UEと無線アクセスネットワークとの間の様々な物理チャネルは、一般に、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF、図示せず、図4のコアネットワーク402の一部)の制御下でセットアップされ、維持され、解放され、アクセスおよびモビリティ管理機能は、制御プレーン機能とユーザプレーン機能の両方のためのセキュリティコンテキストを管理するセキュリティコンテキスト管理機能(SCMF)と、認証を実行するセキュリティアンカー機能(SEAF)とを含み得る。
【0057】
[0068] 本開示の様々な態様では、無線アクセスネットワーク500は、モビリティおよびハンドオーバ(すなわち、ある無線チャネルから別の無線チャネルへのUEの接続の転送)を可能にするために、DLベースのモビリティまたはULベースのモビリティを利用し得る。DLベースのモビリティのために構成されたネットワークでは、スケジューリングエンティティとの呼の間、または任意の他の時間に、UEは、そのサービングセルからの信号の様々なパラメータ、ならびに近隣セルの様々なパラメータを監視し得る。これらのパラメータの品質に応じて、UEは、近隣セルのうちの1つまたは複数との通信を維持し得る。この時間中に、UEがあるセルから別のセルに移動する場合、または隣接セルからの信号品質が所与の時間量にわたってサービングセルからの信号品質を超える場合、UEは、サービングセルから隣接(ターゲット)セルへのハンドオフまたはハンドオーバに着手し得る。例えば、UE524(車両として示されているが、如何なる適切な形態のUEも使用され得る)は、それのサービングセル502に対応する地理的エリアから隣接セル506に対応する地理的エリアに移動し得る。隣接セル506からの信号強度または品質が所与の時間量にわたってそのサービングセル502の信号強度または品質を超えるとき、UE524は、この状況を示す報告メッセージをそのサービング基地局510に送信し得る。それに応答して、UE524は、ハンドオーバコマンドを受信し得、UEは、セル506へのハンドオーバを受け得る。
【0058】
[0069] ULベースのモビリティのために構成されたネットワークでは、各UEからのUL基準信号は、各UEのためのサービングセルを選択するためにネットワークによって利用され得る。いくつかの例では、基地局510、512、および514/516は、統合(unified)同期信号(例えば、統合プライマリ同期信号(PSS)、統合セカンダリ同期信号(SSS)、および統合物理ブロードキャストチャネル(PBCH))をブロードキャストし得る。UE522、524、526、528、530、および532は、統合同期信号を受信し、同期信号からキャリア周波数およびスロットタイミングを導出し、タイミングの導出に応答して、アップリンクパイロットまたは基準信号を送信し得る。UE(例えば、UE524)によって送信されたアップリンクパイロット信号は、無線アクセスネットワーク500内の2つ以上のセル(例えば、基地局510および514/516)によって同時に受信され得る。セルの各々は、パイロット信号の強度を測定し得、無線アクセスネットワーク(例えば、基地局510および514/516のうちの1つまたは複数、ならびに/あるいはコアネットワーク内の中央ノード)は、UE524のためのサービングセルを決定し得る。UE524が無線アクセスネットワーク500を通って移動するとき、ネットワークは、UE524によって送信されたアップリンクパイロット信号を監視し続け得る。隣接セルによって測定されるパイロット信号の信号強度または品質が、サービングセルによって測定される信号強度または品質の信号強度または品質を超えるとき、ネットワーク500は、UE524に通知して、または通知せずに、サービングセルから隣接セルにUE524をハンドオーバし得る。
【0059】
[0070] 基地局510、512、および514/516によって送信される同期信号は統合され得るが、同期信号は、特定のセルを識別しない可能性があり、むしろ、同じ周波数上でおよび/または同じタイミングで動作する複数のセルのゾーンを識別し得る。5Gネットワークまたは他の次世代通信ネットワークにおけるゾーンの使用は、アップリンクベースのモビリティフレームワークを可能にし、UEとネットワークの両方の効率を改善するが、それはUEとネットワークとの間で交換される必要があるモビリティメッセージの数が低減され得るからである。
【0060】
[0071] 様々な実装形態では、無線アクセスネットワーク500中のエアインタフェースは、ライセンススペクトル、アンライセンススペクトル、または共有スペクトルを利用し得る。ライセンススペクトルは、一般に、政府規制機関からライセンスを購入しているモバイルネットワーク事業者によって、スペクトルの一部の排他的使用を提供する。アンライセンススペクトルは、政府が認可したライセンスを必要とせずにスペクトルの一部の共有使用を提供する。アンライセンススペクトルにアクセスするためにいくつかの技術的規則への準拠が一般に依然として必要とされるが、一般に、任意の事業者またはデバイスがアクセスを獲得し得る。共有スペクトルは、ライセンススペクトルとアンライセンススペクトルとの間に入り得、ここにおいて、スペクトルにアクセスするために技術的ルールまたは制限が必要とされ得るが、スペクトルは、依然として複数の事業者および/または複数のRATによって共有され得る。例えば、ライセンススペクトルの一部分についてのライセンスのホルダは、例えば、アクセスを得るための適切なライセンシー決定条件を用いて、そのスペクトルを他の当事者と共有するために、ライセンス共有アクセス(LSA)を提供し得る。
【0061】
[0072] 無線アクセスネットワーク500におけるエアインタフェースは、1つまたは複数の二重化(duplexing)アルゴリズムを利用し得る。二重(Duplex)は、両方のエンドポイントが両方向に互いに通信することができるポイントツーポイント通信リンクを指す。全二重とは、両方のエンドポイントが互いに同時に通信することができることを意味する。半二重とは、一度に一方のエンドポイントのみが他方に情報を送ることができることを意味する。ワイヤレスリンクでは、全二重チャネルは、一般に、送信機および受信機の物理的分離と、適切な干渉除去技術とに頼る。全二重エミュレーションは、周波数分割二重(FDD)または時分割二重(TDD)を利用することによって、ワイヤレスリンクのために頻繁に実装される。FDDでは、異なる方向における送信は、異なるキャリア周波数で動作する。TDDでは、所与のチャネル上の異なる方向における送信は、時分割多重化を使用して互いに分離される。すなわち、ある時には、チャネルは、1つの方向における送信専用であり、一方、他の時には、チャネルは、他の方向における送信専用であり、ここで方向は、非常に迅速に、例えば、スロット当たり数回、変化し得る。
【0062】
[0073] 無線アクセスネットワーク500中のエアインタフェースは、様々なデバイスの同時通信を可能にするために、1つまたは複数の多重化および多元接続アルゴリズムを利用し得る。例えば、5G NR仕様は、サイクリックプレフィックス(CP)を有する直交周波数分割多重(OFDM)を利用して、UE522および524から基地局510へのUL送信のための多元接続と、基地局510から1つまたは複数のUE522および524へのDL送信のための多重化とを提供する。加えて、UL送信の場合、5G NR仕様は、CP(シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)とも呼ばれる)を用いた離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)のためのサポートを提供する。しかしながら、本開示の範囲内で、多重化および多元接続は、上記の方式に限定されず、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、スパース符号多元接続(SCMA)、リソース拡散多元接続(RSMA)、または他の適切な多元接続方式を利用して提供され得る。さらに、基地局510からUE522および524へのDL送信を多重化することは、時分割多重化(TDM)、符号分割多重化(CDM)、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、スパース符号多重化(SCM)、または他の適切な多重化方式を利用して提供され得る。
【0063】
[0074] 上記で説明されたチャネルまたはキャリアは、必ずしもスケジューリングエンティティとスケジューリングされたエンティティとの間で利用され得るすべてのチャネルまたはキャリアではなく、当業者は、図示されたものに加えて他のチャネルまたはキャリア、例えば、他のトラフィック、制御、およびフィードバックチャネルが利用され得ることを認識することを理解されたい。
【0064】
[0075] 上記で説明したこれらの物理チャネルは、一般に、媒体アクセス制御(MAC)レイヤにおいて処理するためにトランスポートチャネルに多重化およびマッピングされる。トランスポートチャネルは、トランスポートブロック(TB)と呼ばれる情報のブロックを搬送する。情報のビット数に対応し得るトランスポートブロックサイズ(TBS)は、所与の送信におけるRBの数ならびに変調およびコーディング方式(MCS)に基づく、制御されたパラメータであり得る。
【0065】
[0076] 図10は、ワイヤレスデバイスまたはユーザ機器/デバイス(UE)内でローミングのステアリング(SoR)を実装するための別の例示的な方法を示す。UEは、現在サービス提供しているPLMNを通してサービスを取得しようとし得る。UEは、ワイヤレスサービスのためのローミングのステアリングを実行するように構成され得る1010。UEは、ホームパブリックランドモバイルネットワーク(HPLMN)に登録すると、メッセージ認証コード(MAC-S)を受信し得、MAC-Sは、暗黙的または明示的SoRインジケータを含む1020。
【0066】
[0077] UEは、MAC-S完全性を検証し得る1040。そのようなMAC-S完全性検証が失敗する(すなわち、受信されたMAC-Sが受信された情報と一致しない)場合には、UEは、現在サービス提供しているPLMNを最低優先度に設定し得る、および/または代替PLMNへの接続を優先し得る1070。MAC-S完全性の検証に成功した場合には、UEは、SoRリスト(例えば、更新されたステアリング情報)がMAC-Sに付随するかどうかを決定する1040。そのようなSoRリストが利用可能である場合には、UEは、受信されたSoRリストに従ってPLMN選択を管理する1050。そうではなく、更新されたSoRリストが利用可能でない場合、UEは、現在サービス提供しているPLMNを使用し続ける。
[例示的なネットワークエンティティ]
[0078] 図6は、処理システム614を採用するネットワークエンティティ600のためのハードウェア実装形態の一例を示すブロック図である。例えば、ネットワークエンティティ600は、本明細書で開示する図のうちの任意の1つまたは複数に示されるようなユーザ機器(UE)であり得る。別の例では、ネットワークエンティティ600は、本明細書で開示する図のうちの任意の1つまたは複数にこれまた示されるような基地局であり得る。
【0067】
[0079] ネットワークエンティティ/デバイス600は、処理回路604(例えば、1つまたは複数のプロセッサ)を含む処理システム614を用いて実装され得る。処理回路604の例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、ステートマシン、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実行するように構成された他の適切なハードウェアを含む。様々な例では、ネットワークエンティティ/デバイス600は、本明細書で説明する機能のうちの任意の1つまたは複数を実行するように構成され得る。すなわち、処理回路604は、ネットワークエンティティ/デバイス600において利用されるとき、以下で説明され、図7に示されるプロセスおよびプロシージャのうちの任意の1つまたは複数を実装するために使用され得る。
【0068】
[0080] この例では、処理システム614は、バス602によって概略的に表されるバスアーキテクチャを用いて実装され得る。バス602は、処理システム614の特定の用途および全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バスおよびブリッジを含み得る。バス602は、処理回路604、メモリ605、およびコンピュータ可読媒体(概してコンピュータ可読媒体606によって表される)を含む様々な回路を互いに通信可能に結合する。バス602はまた、タイミングソース、周辺機器、電圧調整器、および電力管理回路など様々な他の回路をリンクさせ得、それらは当技術分野でよく知られており、したがって、これ以上説明しない。バスインタフェース608は、バス602とトランシーバ610(例えば、送信機および受信機回路またはモジュール)との間のインタフェースを提供する。トランシーバ610は、送信媒体を介して様々な他の装置と通信するための通信インタフェースまたは手段を提供する。装置の性質に応じて、ユーザインタフェース612(例えば、キーパッド、ディスプレイ、スピーカー、マイクロフォン、ジョイスティック)も設けられ得る。
【0069】
[0081] 本開示のいくつかの態様では、処理回路604は、例えば、SoRインジケータがパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)からの通信内に埋め込まれているかどうかを決定するようにUEが構成されたローミングのステアリング(SoR)構成に従って動作するようにUE800(例えば、スケジューリングされたエンティティ、ワイヤレス通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォンなど)を構成することを含む、様々な機能のために構成された構成回路640を含み得る。図示されたように、処理回路604はまた、様々な機能のために構成された生成回路642を含み得る。例えば、生成回路642は、SoRインジケータを生成するように構成され得、ここでSoRインジケータは、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられる。処理回路604は、例えば、PLMNを介してHPLMNからUEにSoRインジケータを送信することを含む、様々な機能のために構成された送信回路644をさらに含み得る。この目的のために、構成回路640、生成回路642、送信回路644の組合せは、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることを理解されたい。
【0070】
[0082] ネットワークエンティティ/デバイス600の様々な他の態様も企図される。例えば、生成回路642は、複数の方法のうちのいずれかでSoRインジケータを生成するように構成され得ることが企図される。生成回路642は、例えば、メッセージ認証コード(MAC-S)内にSoRインジケータを埋め込むように構成され得る。生成回路642はまた、複数の方法のうちのいずれかでSoRインジケータを導出するように構成され得る。例えば、生成回路642は、UEと共有される鍵(例えば、認証サーバ機能(AUSF)鍵またはAUSF鍵から導出された鍵)からSoRインジケータを導出するように構成され得ることが企図される。
【0071】
[0083] 本開示の別の態様では、SoR構成は、PLMNからの通信内にSoRインジケータが埋め込まれていないこと、またはSoRインジケータが完全性検査に不合格であったことをUEが決定した場合、PLMNの優先度を下げるようにUEを構成することを含み得ることが企図される。UEが、通信内にSoRインジケータが埋め込まれていないこと、またはSoRインジケータが完全性検査に不合格であったことをUEが決定した場合、SoR構成は、任意の代替PLMNが利用可能である場合、PLMNから代替PLMNに切り替えるようにUEを構成することをさらに備え得る。
【0072】
[0084] SoR構成はまた、PLMNからの通信内にSoRインジケータが埋め込まれていること、およびSoRインジケータが完全性検査に合格したことをUEが決定した場合、PLMNからの通信に更新されたステアリング情報がさらに埋め込まれているかどうかを確認するようにUEを構成することを含み得る。ここで、SoR構成は、PLMNからの通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれている場合、ステアリング情報を更新するようにUEを構成することをさらに含み得る。代替的に、SoR構成は、PLMNからの通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれていない場合、PLMNとの接続を維持するようにUEを構成することを備え得る。
【0073】
[0085] ネットワークエンティティ/デバイス600の残りの構成要素を再び参照して、プロセッサ604は、コンピュータ可読媒体606上に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理およびバス602を管理することを担うことを理解されたい。ソフトウェアは、プロセッサ604によって実行されると、処理システム614に、任意の特定の装置について以下で説明する様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体606およびメモリ605はまた、ソフトウェアを実行するときにプロセッサ604によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0074】
[0086] 処理システム中の1つまたは複数のプロセッサ604は、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他の名称に関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体606上に存在し得る。コンピュータ可読媒体606は、非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、例として、磁気記憶デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタル多用途ディスク(DVD))、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、またはキードライブ)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、電気的消去可能PROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、リムーバブルディスク、ならびにアクセスされ得るおよびコンピュータによって読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を記憶するための任意の他の好適な媒体を含む。コンピュータ可読媒体はまた、例として、搬送波、伝送線、ならびにコンピュータによってアクセスされ得るおよび読み取られ得るソフトウェアおよび/または命令を送信するための任意の他の適切な媒体を含み得る。コンピュータ可読媒体606は、処理システム614内に存在するか、処理システム614の外部に存在するか、または処理システム614を含む複数のエンティティにわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体606は、コンピュータプログラム製品において具現化され得る。例として、コンピュータプログラム製品は、パッケージング材料におけるコンピュータ可読媒体を含み得る。当業者は、特定の用途および全体的なシステムに課された全体的な設計制約に応じて、本開示全体にわたって提示された説明された機能をどのように最良に実装するかを認識するであろう。
【0075】
[0087] 1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体606は、例えば、SoRインジケータがPLMNからの通信内に埋め込まれているかどうかを決定するようにUEが構成されるSoR構成に従って動作するようにUE800(例えば、スケジューリングされたエンティティ、ワイヤレス通信デバイス、モバイルデバイス、モバイルフォンなど)を構成することを含む、様々な機能を実行するための構成命令652を含み得る。図示されたように、コンピュータ可読記憶媒体606はまた、様々な機能のために構成された生成ソフトウェア654を含み得る。例えば、生成命令654は、SoRインジケータを生成するように機能し得、ここでSoRインジケータは、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられる。コンピュータ可読記憶媒体606は、例えば、PLMNを介してHPLMNからUEにSoRインジケータを送信することを含む、様々な機能を実行するための送信命令656をさらに含み得る。
【0076】
[0088] 特定の構成では、ネットワークエンティティ/デバイス600は、SoR構成に従って動作するようにUEを構成するための手段と、SoRインジケータを生成するための手段と、SoRインジケータを送信するための手段とを含むことも企図される。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成されたプロセッサ(1つまたは複数)604であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された回路または任意の装置であり得る。
【0077】
[0089] もちろん、上記の例では、処理回路604に含まれる回路は単に一例として提供されているのであり、説明した機能を実行するための他の手段が本開示の様々な態様内に含まれ得、それは、限定はしないが、コンピュータ可読記憶媒体606に記憶された命令、または本明細書で説明される任意の他の適切な装置もしくは手段を含み、および、例えば、図7に関して説明されるプロセスおよび/またはアルゴリズムを利用する。
【0078】
[0090] 図7では、本開示のいくつかの態様を容易にする例示的なネットワークエンティティプロセスを示すフローチャートが提供される。以下で説明するように、本開示の範囲内の特定の実装形態では、いくつかまたはすべての例示された特徴が省略され得、すべての実施形態の実装形態にいくつかの例示された特徴が必要とされない可能性がある。いくつかの例では、プロセス700は、図6に示すネットワークエンティティ/デバイス600によって実行され得る。いくつかの例では、プロセス700は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実行するための任意の適切な装置または手段によって実行され得る。
【0079】
[0091] プロセス700は、ブロック710において、ネットワークエンティティ/デバイス600が、SoRインジケータがPLMNからの通信内に埋め込まれているかどうかを決定するようにUEが構成されるSoR構成に従って動作するようにUEを構成することによって、開始する。次いで、プロセス700はブロック720に進み、ここで、ネットワークエンティティ600は、SoRインジケータがHPLMNに関連付けられるように、SoRインジケータを取得(例えば、受信)または生成する。次いで、プロセス700は、ネットワークエンティティ600がPLMNを介してHPLMNからUEにSoRインジケータを送信するブロック730において終了する。
[例示的なユーザ機器]
[0092] 図8は、処理システム814を採用する例示的なユーザ機器(UE)800のためのハードウェア実装形態の一例を示す概念図である。本開示の様々な態様によれば、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、処理システム814を用いて実装され得る。例えば、UE800は、ワイヤレスデバイス、モバイルデバイス、モバイルフォン、スケジューリングされたエンティティなどであり得る。
【0080】
[0093] 処理システム814は、図6に示す処理システム614と実質的に同じであり得、バスインタフェース808、バス802、メモリ805、処理回路804(例えば、1つまたは複数のプロセッサ)、およびコンピュータ可読媒体806を含む。さらに、UE800は、図6において上記で説明したものと実質的に同様のユーザインタフェース812およびトランシーバ810を含み得る。すなわち、UE800において利用される処理回路804は、以下で説明され、様々な図に示されるプロセスのうちの任意の1つまたは複数を実装するために使用され得る。
【0081】
[0094] 本開示のいくつかの態様では、処理回路804は、例えば、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信することを含む、様々な機能のために構成された受信回路840を含み得、ここにおいて、通信は、PLMNへのUE登録の受容を示す。図示されたように、処理回路804はまた、様々な機能のために構成された決定回路842を含み得る。例えば、決定回路842は、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータが通信内に埋め込まれているかどうかの決定を実行するように構成され得る。処理回路804は、例えば、決定に従ってPLMN選択を管理することを含む、様々な機能のために構成されたステアリング回路844をさらに含み得る。この目的のために、受信回路840、決定回路842、およびステアリング回路844の組合せは、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることを理解されたい。
【0082】
[0095] UE800のための様々な他の態様も企図される。例えば、決定回路842は、複数の方法のうちのいずれかで通信内にSoRインジケータが埋め込まれているかどうかを決定するように構成され得ることが企図される。決定回路842は、例えば、通信の一部として受信されるメッセージ認証コード(MAC-S)を使用して、SoRインジケータを検証するように構成され得る。決定回路842はまた、HPLMNと共有される鍵(例えば、認証サーバ機能(AUSF)鍵またはAUSF鍵から導出された鍵)を利用することによって決定を実行するように構成され得る。
【0083】
[0096] 本開示の別の態様では、決定回路842は、通信内にSoRインジケータが埋め込まれていないか、またはSoRインジケータが完全性検査に不合格であったかの決定を行うように構成され得、ここでステアリング回路844は次いで、PLMNの優先度を下げるように構成され得ることが企図される。決定回路842が、通信内にSoRインジケータが埋め込まれていないこと、またはSoRインジケータが完全性検査に不合格であったことを実際に決定した場合、ステアリング回路844は、任意の代替PLMNが利用可能である場合には、PLMNから代替PLMNに切り替えるように構成され得る。
【0084】
[0097] 決定回路842はまた、通信内にSoRインジケータが埋め込まれていること、およびSoRインジケータが完全性検査に合格したことの決定を行うように構成され得、ここでステアリング回路844は次いで、通信に更新されたステアリング情報がさらに埋め込まれているかどうかを確認するように構成され得る。ここで、ステアリング回路844は、通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれている場合、ステアリング情報を更新するように構成され得る。代替的に、ステアリング回路844は、通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれていない場合には、PLMNとの接続を維持するように構成され得る。
【0085】
[0098] 図6の処理回路604と同様に、処理回路804は、コンピュータ可読媒体806上に記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理およびバス802を管理することを担う。ソフトウェアは、処理回路804によって実行されると、処理システム814に、任意の特定の装置について以下で説明する様々な機能を実行させる。コンピュータ可読媒体806およびメモリ805はまた、ソフトウェアを実行するときに処理回路804によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。
【0086】
[0099] 処理システム中の処理回路804はソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはその他の名称に関わらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味するように広く解釈されるものとする。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体806上に存在し得る。コンピュータ可読媒体606と同様に、コンピュータ可読媒体806は、実質的に同様の特性を備える非一時的コンピュータ可読媒体であり得る。コンピュータ可読媒体806は、処理システム814内に存在するか、処理システム814の外部に存在するか、または処理システム814を含む複数のエンティティにわたって分散され得る。コンピュータ可読媒体606と同様に、コンピュータ可読媒体806は、実質的に同様の特性を備えるコンピュータプログラム製品において具現化され得ることも理解されたい。
【0087】
[0100] 1つまたは複数の例では、コンピュータ可読記憶媒体806は、例えば、PLMNから通信を受信することを含む、様々な機能を実行するように構成された受信命令852を含み得、ここで通信は、PLMNへのUE登録の受容を示す。図示されたように、コンピュータ可読媒体806はまた、様々な機能を実行するように構成された決定命令854を含み得る。例えば、決定ソフトウェア854は、HPLMNに関連付けられたSoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかの決定を実行するように構成され得る。コンピュータ可読媒体806は、例えば、決定に従ってPLMN選択を管理することを含む、様々な機能を実行するように構成されたステアリング命令856をさらに含み得る。この目的のために、受信ソフトウェア852、決定命令854、およびステアリング命令856の組合せは、本明細書で説明する機能のうちの1つまたは複数を実装するように構成され得ることを理解されたい。
【0088】
[0101] 特定の構成では、UE800は、PLMNからの通信のための手段と、HPLMNに関連付けられたSoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかの決定を実行するための手段と、決定に従ってPLMN選択を管理するための手段とを含むことも企図される。一態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された処理回路804であり得る。別の態様では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実行するように構成された回路または任意の装置であり得る。
【0089】
[0102] もちろん、上記の例では、処理回路804に含まれる回路は単に一例として提供されているのであり、説明した機能を実行するための他の手段が本開示の様々な態様内に含まれ得、それは、限定はしないが、コンピュータ可読記憶媒体806に記憶された命令、または本明細書で説明した任意の他の適切な装置もしくは手段を含み、および、例えば、図9に関して説明されるプロセスおよび/またはアルゴリズムを利用する。
【0090】
[0103] 図9では、本開示のいくつかの態様を実行するための例示的なUEプロセスを示すフローチャートが提供される。以下で説明するように、本開示の範囲内の特定の実装形態では、いくつかまたはすべての例示された特徴が省略され得、すべての実施形態の実装形態にいくつかの例示された特徴が必要とされない可能性がある。いくつかの例では、プロセス900は、図8に示すUE800によって実行され得る。いくつかの例では、プロセス900は、以下で説明する機能またはアルゴリズムを実行するための任意の適切な装置または手段によって実行され得る。
【0091】
[0104] プロセス900は、ブロック910において、UE800が、PLMNへのUE登録の受容を示す通信をPLMNから受信することによって開始する。ブロック910において通信が受信されると、プロセス900はブロック920に進み、ここでUE800は、HPLMNに関連付けられたSoRインジケータが通信内に埋め込まれているかどうかを確認または決定する。次いで、プロセス900は、UE800が決定に従ってPLMN選択を管理するブロック930において終了する。
【0092】
[0105] ワイヤレス通信ネットワークのいくつかの態様が、例示的な実装形態を参照しながら提示された。当業者が容易に理解するように、本開示全体にわたって説明する様々な態様は、他の電気通信システム、ネットワークアーキテクチャ、および通信規格に拡張され得る。
【0093】
[0106] 例として、様々な態様は、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型パケットシステム(EPS)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、および/またはモバイルのためのグローバルシステム(GSM)など、3GPPによって定義された他のシステム内で実装され得る。様々な態様はまた、CDMA2000および/またはEV-DO(Evolution-Data Optimized)など、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)によって定義されたシステムに拡張され得る。他の例は、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、超広帯域(UWB)、Bluetooth、および/または他の適切なシステムを採用するシステム内で実装され得る。用いられる実際の電気通信規格、ネットワークアーキテクチャ、および/または通信規格は、特定の用途およびシステムに課される全体的な設計制約に依存する。
【0094】
[0107] 本開示内では、「例示的な(exemplary)」という用語は、「例、事例、または例示としての役割を果たす」という意味で使用される。「例示的」であるとここで説明されたいずれのインプリメンテーションまたは態様も、必ずしも、本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様(aspects)」という用語は、本開示のすべての態様が、説明された特徴、利点または動作のモードを含むことを必要としない。「結合された(coupled)」という用語は、2つのオブジェクト間の直接的なまたは間接的な結合を指すようにここで使用される。例えば、オブジェクトAが物理的にオブジェクトBに接触しており、そしてオブジェクトBがオブジェクトCに接触している場合、オブジェクトAおよびCは、それらが直接的には物理的に互いに接触していなくても、互いに結合されていると考えられ得る。例えば、第1のオブジェクトは、第1のオブジェクトが直接的には少しも第2のオブジェクトと物理的に接触していなくても、第2のオブジェクトに結合され得る。「回路(circuit)」および「回路構成(circuitry)」という用語は、大まかに使用されており(used broadly)、電子回路のタイプに関して限定されることなく、接続および構成されるとき、本開示に説明された機能のパフォーマンスを可能にする電気的なデバイスおよびコンダクタのハードウェアインプリメンテーション、ならびに、プロセッサによって実行されるとき、本開示に説明された機能のパフォーマンスを可能にする情報および命令のソフトウェアインプリメンテーションの両方を含むように意図されている。
【0095】
[0108] 図1図9に例示されるコンポーネント、ステップ、特徴、および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一のコンポーネント、ステップ、特徴、または機能に再配列され得るおよび/または組み合わせられ得るか、または、いくつかのコンポーネント、ステップ、または機能において具現化され得る。追加的な要素、コンポーネント、ステップ、および/または機能もまた、本明細書で開示する新規の特徴から逸脱することなく、追加され得る。図1図9に例示される装置、デバイス、および/またはコンポーネントは、本明細書に説明される方法、特徴、または、ステップのうちの1つまたは複数を実施するように構成され得る。ここに説明される新規のアルゴリズムはまた、効率的に、ソフトウェアにおいてインプリメントされ得る、および/またはハードウェアに埋め込まれ得る。
【0096】
[0109] 開示された方法におけるステップの固有の順序または階層は、例示的な処理の例示であることは理解されるべきである。設計選好に基づいて、方法におけるステップの固有の順序または階層は、再配列され得ることは理解される。附随の方法の請求項は、サンプルの順序で様々なステップの要素を提示しているのであり、そこに具体的に記載されていない限り、提示された固有の順序または階層に限定されることを意味するものではない。
【0097】
[0110] 先の説明は、当業者が、ここに説明された様々な態様を実施することができるように提供されている。これらの態様に対する様々な変更は、当業者に容易に理解されるものであり、ここに定義された一般的な原理は、他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、ここに示される態様に限定されるようには意図されておらず、請求項の文言と一致する最大の範囲を認められるべきであり、ここで、ある要素への単数形での言及は、そのように明確に述べられていない限りは、「1つおよび1つのみ」を意味するのではなく、「1つまたは複数」を意味するように意図されている。そうでないとの明確な記載がない限り、「いくつかの/何らかの(some)」という用語は、1つまたは複数を指す。複数の項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」に言及する表現は、単一のメンバ(single members)を含む、それらの項目のいかなる組合せも指す。例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、ならびにa、bおよびcをカバーするように意図されている。当業者に知られている、あるいは後に知られることになる、本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的な同等物は、参照によってここに明示的に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるように意図されている。さらに、本明細書におけるいかなる開示も、そのような開示が特許請求の範囲に明確に記載されているか否かに関わらず、公衆に献呈されることを意図したものではない。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信デバイスにおいて動作可能な方法であって、
パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信することと、前記通信は、前記PLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示し、
ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータが前記通信内に埋め込まれているかどうかを確認することと、
前記SoRインジケータに従って前記ワイヤレス通信デバイスのためのPLMN選択を管理することと、
を備える、方法。
[C2]
ワイヤレスサービスのためのローミングのステアリングを実行するように前記ワイヤレス通信デバイスを構成すること、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C3]
ワイヤレスサービスのためのローミングのステアリングを実行するように前記ワイヤレス通信デバイスを構成することは、前記ワイヤレス通信デバイスのユニバーサル加入者識別モジュール内にローミングのステアリングの情報を記憶することを含む、C2に記載の方法。
[C4]
前記HPLMNと共有される鍵に基づいて前記SoRインジケータに対して完全性検査を実行すること、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵である、C4に記載の方法。
[C6]
前記鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される、C4に記載の方法。
[C7]
前記通信の一部として受信されたメッセージ認証コード(MAC-S)を使用して前記SoRインジケータの完全性を検証すること、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれているかどうかを確認することは、前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれていることを確認することを備え、 前記方法は、
前記SoRインジケータが完全性検査に合格するかどうかを確認することと、
前記SoRインジケータが前記完全性検査に不合格であった場合、
前記PLMNの優先度を下げること、または、
前記PLMNから代替PLMNに切り替えること、
のうちの少なくとも1つを実行することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C9]
前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれているかどうかを確認することは、前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれていないことを確認することを備え、 前記方法は、
前記PLMNの優先度を下げること、または、
前記PLMNから代替PLMNに切り替えること、
のうちの少なくとも1つを実行することをさらに備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれているかどうかを確認することは、前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれていることを確認することを備え、 前記方法は、
前記SoRインジケータが完全性検査に合格するかどうかを確認することと、
前記通信に更新されたステアリング情報がさらに埋め込まれているかどうかを確認することと、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C11]
前記SoRインジケータが前記完全性検査に合格する場合、前記方法は、
前記通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれている場合、ステアリング情報を更新すること、
をさらに備える、C10に記載の方法。
[C12]
前記SoRインジケータが前記完全性検査に合格する場合、前記方法は、
前記通信に更新されたステアリング情報が埋め込まれていない場合、前記PLMNとの接続を維持すること、
をさらに備える、C10に記載の方法。
[C13]
ワイヤレス通信デバイスであって、
パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から通信を受信するように構成されたトランシーバと、前記通信は、前記PLMNへのユーザ機器(UE)登録の受容を示し、
前記トランシーバに結合された処理回路と、
を備え、前記処理回路は、
ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられたローミングのステアリング(SoR)インジケータが前記通信内に埋め込まれているかどうかを確認することと、
前記SoRインジケータに従って前記ワイヤレス通信デバイスのためのPLMN選択を管理することと、
を行うように構成される、ワイヤレス通信デバイス。
[C14]
前記処理回路は、
前記HPLMNと共有される鍵に基づいて前記SoRインジケータに対して完全性検査を実行すること、
を行うようにさらに構成される、C13に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C15]
前記鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であるか、または前記認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される、C14に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C16]
前記処理回路は、
前記通信を受信すると、前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれているかどうかを確認することと、
前記SoRインジケータが埋め込まれている場合、前記SoRインジケータが完全性検査に合格するかどうかを確認することと、
を行うようにさらに構成される、C14に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C17]
前記処理回路は、
前記SoRインジケータが前記通信内に埋め込まれていないか、または前記SoRインジケータが前記完全性検査に不合格であった場合、前記PLMNの優先度を下げるか、または代替PLMNに切り替える、
ようにさらに構成される、C16に記載のワイヤレス通信デバイス。
[C18]
ネットワークエンティティにおいて動作可能な方法であって、
ローミングのステアリング(SoR)構成に従って動作するようにユーザ機器(UE)を構成することと、ここにおいて、前記SoR構成は、SoRインジケータがパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)からの通信内に埋め込まれているかどうかを確認するように前記UEを構成することを備え、
前記SoRインジケータを取得することと、ここにおいて、前記SoRインジケータは、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられ、
前記PLMNを介して前記UEに前記SoRインジケータを送信することと、
を備える、方法。
[C19]
前記SoRインジケータを取得することは、前記UEと共有される鍵から前記SoRインジケータを導出することを備える、C18に記載の方法。
[C20]
前記鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であるか、または前記認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される、C19に記載の方法。
[C21]
送信の前にメッセージ認証コード(MAC-S)を算出するために前記SoRインジケータを含めること、
をさらに備える、C18に記載の方法。
[C22]
前記SoR構成は、前記PLMNからの前記通信内に前記SoRインジケータが埋め込まれていないこと、または前記SoRインジケータが完全性検査に不合格であったこと、を前記UEが確認した場合、前記PLMNの優先度を下げるように前記UEを構成することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C23]
前記SoR構成は、任意の代替PLMNが利用可能である場合、前記PLMNから代替PLMNに切り替えるように前記UEを構成することをさらに備える、C21に記載の方法。
[C24]
前記SoR構成は、
前記PLMNからの前記通信内に前記SoRインジケータが埋め込まれていること、および前記SoRインジケータが完全性検査に合格したこと、を前記UEが確認した場合、前記PLMNからの前記通信に更新されたステアリング情報がさらに埋め込まれているかどうかを確認するように前記UEを構成すること、
をさらに備える、C18に記載の方法。
[C25]
前記SoR構成は、
前記PLMNからの前記通信に前記更新されたステアリング情報が埋め込まれている場合、ステアリング情報を更新し、
前記PLMNからの前記通信に前記更新されたステアリング情報が埋め込まれていない場合、前記PLMNとの接続を維持する、
ように前記UEを構成することをさらに備える、C24に記載の方法。
[C26]
ネットワークデバイスであって、
1つまたは複数のユーザ機器と通信するためのトランシーバと、
前記トランシーバに結合された処理回路と、
を備え、ここにおいて、前記処理回路は、
ローミングのステアリング(SoR)構成に従って動作するようにユーザ機器(UE)を構成することと、ここにおいて、前記SoR構成が、SoRインジケータがパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)からの通信内に埋め込まれているかどうかを確認するように前記UEを構成することを備え、
前記SoRインジケータを取得することと、ここにおいて、前記SoRインジケータは、ホームPLMN(HPLMN)に関連付けられ、
前記PLMNを介して前記UEに前記SoRインジケータを送信することと、
を行うように構成される、ネットワークデバイス。
[C27]
前記SoRインジケータを取得することは、前記UEと共有される鍵から前記SoRインジケータを導出することを備える、C26に記載のネットワークデバイス。
[C28]
前記鍵は、認証サーバ機能(AUSF)鍵であるか、または前記認証サーバ機能(AUSF)鍵から導出される、C27に記載のネットワークデバイス。
[C29]
前記処理回路は、
送信の前にメッセージ認証コード(MAC-S)を算出するために前記SoRインジケータを含めるようにさらに構成される、C26に記載のネットワークデバイス。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10