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特許7339448使用者の身体部分を支持するための支持装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-28
(45)【発行日】2023-09-05
(54)【発明の名称】使用者の身体部分を支持するための支持装置
(51)【国際特許分類】
   A61H 1/02 20060101AFI20230829BHJP
   A61M 21/02 20060101ALN20230829BHJP
【FI】
A61H1/02 G
A61M21/02 Z
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022538159
(86)(22)【出願日】2020-12-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-21
(86)【国際出願番号】 EP2020086489
(87)【国際公開番号】W WO2021122792
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-08-08
(31)【優先権主張番号】102019135329.7
(32)【優先日】2019-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】522243428
【氏名又は名称】シーオー12 ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘンツラー,ジェンズ
(72)【発明者】
【氏名】ギュトラー,インゴ
(72)【発明者】
【氏名】ホフマン,オリバー
【審査官】岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2000/029933(WO,A1)
【文献】特開2011-081805(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 1/02
A61M 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための少なくとも1つの支持領域(3)を備えた支持体(2)を備えた、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための支持装置(1)であって、
少なくとも支持領域(3)は、少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持装置寸法情報の一部によって記述されたデータに基づいて設計または生成された、事前に定義された方法で構成されるように設計された幾何学的構造のデザインまたは形状を有し、
支持装置を設計または作成するために使用されるデータの基礎となる支持装置寸法情報の一部は、複数の事前に定義された支持装置寸法情報の一部から選択され、
複数の支持装置寸法情報から支持装置寸法情報を選択することは、少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持装置で支持される身体部分の寸法を記述する、身体部分寸法情報に基づいて行われ
支持領域(3)および/または支持体(2)を換気するための、および/または支持体(1)で少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持されたまたは支持される身体部分を換気するための、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、換気装置(22)によって特徴づけられる、支持装置。
【請求項2】
支持体または支持領域(3)は、特に受け部分(4)として設計され支持領域(3)に支持されたまたは支持される身体部分の特定の身体部分を受けるように構成された、事前に定義された方法で構成された1つまたは複数の支持領域部分(5)を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の支持装置。
【請求項3】
支持体(2)または支持領域(3)は、支持装置(1)に支持される使用者のそれぞれの身体部分の四肢部分、特に指または足指の数および/または配置に対応する、事前に定義された方法で構成されるように設計された特定の数および/または特定の配置の受け部分(4)を備えたことを特徴とする、請求項2に記載の支持装置。
【請求項4】
支持体(2)または支持領域(3)は、支持装置(1)に支持される使用者の手の指の数および配置に対応する、平行な配置、特に実質的に平行な配置で事前に定義された方法で構成されるように設計された、少なくとも2つ、特に少なくとも3つ、特に少なくとも4つの指支持部分を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の支持装置。
【請求項5】
指支持部分は、第1の空間方向、特に支持装置(1)に支持された手に対して遠位方向に延びるように配置および/または配向されたことを特徴とする、請求項3または4に記載の支持装置。
【請求項6】
支持装置(1)で支持される使用者の手の中手骨領域の端部領域を支持するために、指支持部分に対して横方向に延びるように配置または配向された、少なくとも1つのさらなる支持部分(31)によって特徴づけられる、請求項5に記載の支持装置。
【請求項7】
指支持部分は、特に直接、さらなる支持部分に移行することを特徴とする、請求項5または6に記載の支持装置。
【請求項8】
支持体(2)または支持領域(3)は、特に手でモデル化され、任意選択で中手骨でモデル化された、特に非湾曲ベース平面に対して1つまたはいくつかの湾曲して形成された湾曲部分(8、9)を備えたベース部分を備えたことを特徴とする、請求項1~7のいずれかに記載の支持装置。
【請求項9】
指支持部分および/または少なくとも1つのさらなる支持部分(3)は、少なくとも1つの特にリングセグメント様またはリングセグメント形状の湾曲して形成された湾曲部分(8、9)に形成されたことを特徴とする、請求項4~7のいずれかに記載の支持装置。
【請求項10】
ベース部分は、支持装置が意図されたとおりに使用されている状態で支持装置に支持されたまたは支持される使用者の手の中手骨領域を支持するように構成された特にパッド様またはパッド形状の湾曲部分(8、9)を備えたことを特徴とする、請求項3~9のいずれかに記載の支持装置。
【請求項11】
支持体(2)または支持領域(3)は、支持装置(1)で支持される身体部分でモデル化された、事前に定義された方法で構成されるように設計された、ベース形状を備えたことを特徴とする、請求項2~10のいずれかに記載の支持装置。
【請求項12】
支持体(2)は、ベースプレートに配置または形成されたことを特徴とする、請求項2~11のいずれかに記載の支持装置。
【請求項13】
支持領域(3)および/または支持体(2)および/または支持領域(3)で支持された身体部分の少なくとも1つの化学的および/または物理的な変数を検出するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持体(2)に統合された、検出装置(23)によって特徴づけられる、請求項1~12のいずれかに記載の支持装置。
【請求項14】
検出装置(23)によって検出された化学的および/または物理的な変数を記述する検出情報の一部を少なくとも1つの通信パートナー(29)に送信するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持体(2)に統合された、検出装置(12~15)に割り当てられたまたは割り当て可能な、送信装置(16)によって特徴づけられる、請求項13に記載の支持装置。
【請求項15】
支持領域(3)に支持された身体部分を検出するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、検出装置(12)によって特徴づけられる、請求項1~14のいずれかに記載の支持装置。
【請求項16】
支持領域(3)で身体部分を支持している使用者の少なくとも1つの生理学的変数、特に血圧、酸素飽和度または脈拍を検出するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、送信装置(14)によって特徴づけられる、請求項1~15のいずれかに記載の支持装置。
【請求項17】
特に表面に対して、少なくとも1つの自由度で支持体(2)の動きを検出するように構成され、および/または、特に支持体(2)に対して、少なくとも1つの自由度で支持領域(3)に支持された身体部分の動きを検出するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、検出装置(15)によって特徴づけられる、請求項1~16のいずれかに記載の支持装置。
【請求項18】
検出装置(12~15)によって検出された検出情報の少なくとも一部を記憶するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、データ記憶装置(17)によって特徴づけられる、請求項1~17のいずれかに記載の支持装置。
【請求項19】
特に検出装置(7,9,10,11)によって生成された検出情報の少なくとも一部に基づいて、少なくとも1つの特に音響的および/または光学的および/または触覚的な出力信号を生成するように構成された、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、信号出力装置(24)によって特徴づけられる、請求項1~18のいずれかに記載の支持装置。
【請求項20】
支持体(2)は、入力装置(19)によって制御可能な装置、またはこの種の入力装置(19)として設計された装置の入力装置(19)に少なくとも部分的に、任意選択で完全に統合されていることを特徴とする、請求項1~19のいずれかに記載の支持装置。
【請求項21】
支持領域(3)および/または支持体(2)の温度を制御するための、および/または支持装置(1)に少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持されたまたは支持される身体部分の温度を制御するための、特に支持領域(3)および/または支持本体(2)に統合された、温度制御装置(21)によって特徴づけられる、請求項1~20のいずれかに記載の支持装置。
【請求項22】
支持領域(3)に支持された身体部分を、特に支持領域(3)の身体部分の意図された支持位置および/または支持方向に一時的に固定するための固定装置によって特徴づけられる、請求項1~21のいずれかに記載の支持装置。
【請求項23】
支持装置(1)を第3の物体、特に支持装置(2)の使用者の身体に装着される第3の物体に一時的に取り付けるための取り付け装置(23)によって特徴づけられる、請求項1~22のいずれかに記載の支持装置。
【請求項24】
支持体(2)は、支持体(2)を表面に取り付けるための少なくとも1つの取り付け部分(25)を備え、
取り付け部分(25)は、特に平らな表面に非平面的に位置し、表面に対して少なくとも1つの自由度で移動可能、特に枢動可能であるように表面に取り付けられた支持体(2)を取り付けることを可能にする、取り付け部分要素(26)を備えたことを特徴とする、請求項1~23のいずれかに記載の支持装置。
【請求項25】
支持領域(3)は、支持装置(1)を形成するように支持体(2)とは別個の部分として設計され、必要に応じて支持体(2)に接続可能であることを特徴とする、請求項1~24のいずれかに記載の支持装置。
【請求項26】
前記支持領域を少なくとも部分的に、任意選択で完全に覆うように、特に取り外し可能に支持領域(3)に支持されているまたは支持可能な、少なくとも1つの支持要素(27)によって特徴づけられる、請求項1~25のいずれかに記載の支持装置。
【請求項27】
支持体(2)および/または支持領域(3)は、少なくとも部分的に、任意選択で完全に発泡材料、特に粒子発泡材料から作製されまたはそれを備え、および/または
支持領域(3)および/または支持体(2)は、少なくとも1つの磁化可能な材料または磁性材料から作製されまたはそれを備え、および/または
支持領域(3)および/または支持体(2)は、少なくとも1つの抗菌性材料から作製されまたはそれを備えた
ことを特徴とする、請求項1~26のいずれかに記載の支持装置。
【請求項28】
-情報の一部を少なくとも1つの通信パートナー(29)に送信するように、および/または、少なくとも1つの通信パートナー(29)によって送信される情報の一部を受信するように構成された送信装置(16)を備えた、請求項1~27のいずれかに記載の少なくとも1つの支持装置(1)と、
-少なくとも1つの支持装置(1)によって送信された情報の一部を受信するように、および/または、情報の一部を少なくとも1つの支持装置(1)に送信するように構成された少なくとも1つの通信パートナー(29)
を備えた通信システム(28)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための支持装置に関し、支持装置は、支持体を備え、それは、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための少なくとも1つの支持領域を備える。
【背景技術】
【0002】
対応する支持装置は、それ自体、異なる構成で従来技術から知られており、典型的には、使用者の少なくとも1つの身体部分、例えば、四肢を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための少なくとも1つの支持領域を備えた支持体を備える。
【0003】
対応する支持装置の主な機能は、支持装置の支持体の対応する支持領域に支持される身体部分を取り付けることからなる。支持領域は、身体部分が、特にその身体部分に対して可能な限りリラックスした位置で支持領域に支持または取り付けられるように設計されることを意図されており、これは、任意選択で治療の一部として、緊張を和らげたり、筋肉の内部緊張(緊張状態)に影響を与えたりするのに好都合である。
【0004】
これに関連して、既知の支持装置を改善または開発する必要があるが、それは、それに関連する支持体は通常、個別に成形された支持体であり、手などの1つの特定の種類の身体部分だけを考慮した場合でも、解剖学的に異なる身体部分が多数あるため、支持装置を製造する面での製造の労力が比較的高いからである。
【0005】
これに基づいて、本発明の目的は、上記と比較して改善された、使用者の身体部分を支持するための支持装置を提供することである。
【発明の概要】
【0006】
目的は、請求項1に記載の支持装置によって達成される。それに従属する請求項は、支持装置の実施可能な形態に関する。
【0007】
本発明の第1の態様は、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための支持装置に関する。したがって、支持装置は、一般に、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するように機能する。以下で「使用者」という用語が使用されている場合は、もちろんこれにはすべての性別が含まれる。
【0008】
「支持」という用語は、少なくとも1つの身体部分または身体部分の少なくとも一部を取り付けることを意味すると理解される。したがって、支持装置は、取り付け装置と呼ばれるか、または取付装置と見なされる。したがって、支持装置に関連する支持体は、取り付け体と呼ばれるか、または取り付け体と見なされる。したがって、支持体に割り当てられる支持領域は、取り付け領域と呼ばれるか、または取付領域と見なされる。
【0009】
「身体部分」という用語は、身体部分および身体部分の一部の両方として理解される。身体部分の例は、胴体または四肢である。したがって、身体部分の一部の例は、胴体部分または四肢部分である。
【0010】
「四肢」という用語は、完全な四肢(手足)と上位の四肢の四肢部分の両方として理解される。したがって、四肢の例は、腕または脚である。したがって、四肢部分の例は、手または足である。ただし、手または足はまた、四肢の例である。したがって、四肢部分の例はまた、指または足指である。
【0011】
上記の説明から、支持装置は、特に、使用者の上肢の四肢、特に手、手の部分、腕または腕の部分を支持するように、または使用者の下肢の四肢、特に足、足の部分、脚または脚の部分を支持するように構成されることは、明らかである。
【0012】
支持装置は通常、人または人体の身体部分、すなわち特定の四肢、または身体部分の一部、すなわち特定の四肢の部分を支持または取り付けるのに役立つが、しかしながら、動物または動物の体の身体部分または身体部分の一部の支持または取り付けも考えられる。
【0013】
前述のように、支持装置は、支持体を備える。支持体は、これもまた前述のように、取り付け体とも呼ばれるか、または取り付け体とも見なされ、少なくとも1つの支持領域を備え、これは前述のように、使用者の、例えば、少なくとも1つの身体部分、すなわち四肢を部分的に、任意選択で完全に支持するためための、取り付け領域とも呼ばれるか、または取り付け領域とも見なされる。したがって、支持領域は、支持装置が意図されたとおりに使用されたときに、使用者が(直接)身体部分を支持する支持装置の領域である。したがって、支持領域は、支持装置が意図されたとおりに使用されたときに、使用者が身体部分を支持または取り付ける支持装置の実際の領域を構成する。したがって、支持領域は通常、支持装置の(露出した)表面の少なくとも一部を形成する。
【0014】
したがって、支持装置は、例えば、所定の方法で構成されるように設計されたブロック状またはブロック体の支持体を備え、これは、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、特定の使用者の特定の身体部分に関して事前に定義された方法で構成されるように設計された3次元の輪郭または構造を有する少なくとも1つの表面を含む。この場合、これらの3次元の輪郭または構造は、通常、支持領域によって形成される。支持領域は、支持体と一体に形成される。支持領域は、支持装置を形成するために支持体に接続される別個の構成要素として形成されることも考えられる。
【0015】
支持装置、それぞれの支持体、それぞれの支持領域の寸法は、通常、支持されるそれぞれの身体部分の寸法に適合される。したがって、支持装置が意図されたとおりに使用されたときに、支持領域は、それぞれの場合に支持される身体部分によって少なくとも部分的に、任意選択で完全に覆われる。
【0016】
支持装置は、少なくとも支持領域が、選択された支持装置寸法情報を記述するデータと、複数の事前に定義された支持装置寸法情報の、少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持領域で支持される身体部分の寸法を記述する身体部分寸法情報に基づいて、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、事前に定義された方法で構成されるように設計された幾何学的構造のデザインまたは形状を有することを特徴とし、身体部分の少なくとも1つの寸法の支持装置寸法情報の各部分は、支持装置寸法情報のそれぞれの部分に基づいて生成された支持装置の割り当てられた事前に定義された寸法を記述する。したがって、支持領域は、支持装置寸法情報の部分によって記述されたデータに基づいて形成または生成された、事前に定義された方法で構成された幾何学的構造のデザインまたは形状を有する。
【0017】
支持領域を形成または生成するデータの基礎として使用される支持装置寸法情報の部分は、複数の事前に定義された支持装置寸法情報から選択され、支持装置寸法情報のそれぞれの部分は、支持装置寸法情報のそれぞれの部分に基いて生成される支持装置の事前に定義された寸法を記述し、支持装置寸法情報のそれぞれの部分は、身体部分の少なくとも1つの寸法、例えば、長さ、幅、高さなど、または少なくとも1つの寸法比、例えば、長さと幅の比、長さと高さの比、幅と高さの比、長さと幅と高さの比など、に割り当てられている。支持装置寸法情報の複数の部分の中の支持装置寸法情報の部分の選択は、支持装置に少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持される身体部分の寸法を記述する身体部分寸法情報の部分に基づいて行われる。
【0018】
事前に定義された方法で構成された支持領域の幾何学的構造のデザインまたは形状は、支持領域および通常は支持装置全体も個別に構成された構成要素部分でないか、または個別に構成された構成要素でない場合、製造に関して大きな利点を生み出す。これは、支持領域が事前に定義された方法で構成されているためであり、すなわち、事前に定義された方法で構成された特定の空間物理設計を有し、したがって、事前に定義された方法で構成された特定の空間形式を有し、これは、通常、抽象化または標準化された形状で形成された支持部分を含み、したがって、支持されるそれぞれの身体部分、例えば、(人間の)手の指の数と配置、(人間の)足の足指の数と配置など、の特定の特性に関して事前に定義された方法でも構成されているにも関わらず、支持装置に支持される身体部分に関して個別に構成されていない。同じことが支持装置全体にも当てはまり、特に、支持領域が支持体と一体に形成されている場合に当てはまる。
【0019】
したがって、支持領域または支持装置は、寸法の潜在的な調整またはスケーリング以外に、個別に構成された幾何学的構造の設計またはカスタマイズを有していない。したがって、支持領域または支持装置は、特定の使用者の特定の身体部分に対して個別に構成された個別の部分ではない。むしろ、支持領域または支持装置は、身体部分の特定の寸法に関して、製造に関して容易に製造されるが、そうでなければ、それぞれの身体部分の個々の特性から完全に独立している多数の構成要素として理解される。事前に定義された方法で構成された幾何学的構造の設計または形状により、支持領域または支持装置は、通常、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、標準化された幾何学的構造の設計または形状を有し、これは、仮にも、特に支持される身体部分の寸法に関してスケーリングによってのみ調整されており、または調整される。
【0020】
事前に定義された方法で構成された支持領域の幾何学的構造の設計は、これは特に、事前定義された方法で構成された支持領域の表面の3次元輪郭または構造であると理解され、通常、支持領域で支持される身体部分の抽象化または標準化された(ネガの)複製を構成する。この抽象化または標準化は、使用者固有または身体部分固有の方法で個別に構成された支持装置の適合ではないが、通常、支持領域の正確な十分な適合をもたらし、それぞれの身体部分がこの身体部分に固有のリラックスした位置で支持領域に支持される。
【0021】
この身体部分に固有のリラックスした位置で身体部分を支持すると、それぞれの身体部分だけでなく、この身体部分に隣接する他の身体部分にもリラックス効果があり、支持装置の使用時に、使用者の全身がリラックスした状態になる。この身体部分に固有のリラックスした位置で身体部分を支持すると、それぞれの身体部分への血流および/または酸素供給に治療効果があるため、単なるリラックス効果に加えて、またはその結果として、必要に応じて、治療効果ももたらされる。プラスの効果は、特にリウマチの身体部分または四肢で、および/または、例えば、脳卒中による痙攣性の身体部分または四肢で達成される。痙攣に関連する、それぞれの身体部分の筋肉の内部張力(緊張)の増加は、(定期的に)支持装置を使用することによって(場合によっては大幅に)減少する。
【0022】
支持装置は、特に第三者の支援なしで使用可能であり、したがって、使用者は、独立して治療措置、例えば、緊張の調整、痛みの治療などを実行し、意図されたとおりに支持装置を使用して、自助の意味で対応する治療措置の準備をすることができる。
【0023】
痙攣性の手の例を使用すると、支持装置は、これは、この点で、痙攣した手を持つ人に治療を提供するための手のひらの手首に近い部分の支持と呼ばれるか、またはそれと見なされ、手を緩めた状態で支持装置上に置くことを可能にし、それによってリラックスした状態が達成される。
【0024】
前述のように、支持領域は、支持体と一体に形成されてもよい。この第1の変形例では、支持領域は通常、支持体の(露出した)表面を形成する。
【0025】
しかし、また前述のように、支持領域は、支持体から分離され、必要に応じて、任意選択で(損傷または破壊されることなく)取り外し可能な方法で、支持装置を形成するように支持体に接続される構成要素として設計されることも考えられる。この第2の変形例は、支持体と支持領域が標準化された設計で製造されているため、製造の面で不利な点はない。
【0026】
第2の変形例では、支持体および/または支持領域は、適切な、任意選択で対応する接続要素を備え、これにより、安定して、それでも通常は取り外し可能に(損傷または破壊されることなく)支持体を支持領域に接続することができ、その逆も同様である。支持体は、例えば、少なくとも1つの第1の接続要素を備え、支持領域は、少なくとも1つの第2の接続要素を備え、少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素は、支持装置を形成するために互いに相互作用するように構成されていてもよい。少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素は、例えば、支持装置を形成するために、形状適合方式および/または強制ロック方式で相互作用するように構成されていてもよい。代替的または追加的に、少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素が、支持装置を形成するように互いに磁気的に相互作用するように構成されることも考えられる。
【0027】
支持領域は、1つまたは複数の支持部分を備え、これは、特に受け部分として設計され、身体部分の特定の部分、特に支持領域に支持されているまたは支持される身体部分の四肢部分、例えば、指または足指、すなわち、特に四肢を受けるように構成される。したがって、特定の身体部分を支持することを意図された支持装置は、この身体部分に特に事前に定義された方法で構成されたいくつかの支持部分を備え、したがって、この身体部分に特に標準化された方法で構成されたいくつかの支持部分を備える。それぞれの支持部分は、例えば、事前に定義された方法または標準化された方法で構成された受け部分として設計される。事前に定義された方法または標準化された方法で構成されたそれぞれの受け部分は、1つまたは複数の身体部分を受けるように設計される。通常、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されたそれぞれの受け部分は、1つの特定の身体部分を(正確に)受けるように設計されている。
【0028】
支持体または支持領域は、例えば、支持領域で支持されるそれぞれの身体部分の四肢部分、すなわち、指または足指の数および/または配置に対応した事前に定義された方法または標準化された方法で構成された対応する支持部分の特定の数および/または配置を備える。したがって、支持領域で支持される手の例を用いると、支持体または支持領域は、例えば、支持される手の特定の指を支持するそれぞれの支持領域部分を有する、いくつかの支持部分を備える。同じことが他の身体部分にも当てはまる。
【0029】
支持体または支持領域は、特に、事前に定義された方法で構成されるように設計された、支持部分の特定の数および特定の配置のうちの少なくとも1つを備え、これは、支持装置で支持される使用者のそれぞれの身体部分の四肢部分、特に指と足指の数と配置に対応する。
【0030】
それぞれの指を支持する場合、対応する支持部分は、指支持部分と呼ばれ、または指支持部分と見なされ、それぞれの足指を支持する場合、足指支持部分と呼ばれ、または足指支持部分と見なされる。
【0031】
したがって、手を支持するために、支持体または支持領域は、支持装置で支持される使用者のそれぞれの手の指の数と配置に対応して、特定の方法で、平行な配置で、特に実質的に平行な配置で構成されるように設計された、具体的には少なくとも2つ、特に少なくとも3つ、特に少なくとも4つ、任意選択で5つの指支持部分を備えてもよい。このようにして、支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特にリラックス効果が得られる。それぞれの指支持部分も、標準化された方法で設計され、または事前に定義された方法で構成されている。それぞれの指支持部分は、例えば、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計された受け部分またはくぼみ部分として、特別に設計可能である。
【0032】
それぞれの指支持部分は、第1の空間方向、特に支持装置で支持された、または支持される手に対して第1の遠位空間方向に延びるように配置および/または整列されてもよい。このようにして、支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特別なリラックス効果が得られる。同じことが他の身体部分にも当てはまる。
【0033】
支持装置は、中手骨領域の端部、すなわち、特に支持装置で支持される使用者の手の近位端部分の端部を受け入れるために、特に指支持部に対して横方向に配置または整列された、少なくとも1つのさらなる支持部分をさらに備え、または含むことができる。このようにして、支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特別なリラックス効果が得られる。対応するさらなる支持部分は、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるようにも設計される。対応するさらなる支持部分は、例えば、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるようにも設計された受け部分またはくぼみ部分として、特別に設計可能である。
【0034】
それぞれの指支持部分は、特に直接、さらなる支持部分に移行することができる。したがって、それぞれの指支持部分は、特に直接、さらなる支持部分と連絡することができる。このようにして、支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特別なリラックス効果も得られる。
【0035】
支持体または支持領域は、特に手でモデル化された、特に非湾曲ベース面に対して、1つまたはいくつかの湾曲して形成された湾曲部分を備えたベース部分を備え、または含むことができる。それぞれの湾曲部分も、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計される。それぞれの湾曲した部分は、具体的には、例えば、特に、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計されたパッド様またはパッド形状の突起として設計されてもよい。このようにして、支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特別なリラックス効果も得られる。
【0036】
ベース部分は、特に、支持装置で支持された、または支持される使用者の手の中手骨領域を支持するために意図されたように使用される支持装置の状態で構成された、少なくとも1つの特定のパッド様またはパッド形状の湾曲部分を備えていてもよい。支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特別なリラックス効果も得られる。
【0037】
それぞれの指支持部分および/または少なくとも1つのさらなる支持部分は、例えば、少なくとも1つの特定のリングセグメント様またはリングセグメント形状の湾曲して形成された湾曲部分に設計されてもよい。このようにして、支持装置で支持された、または支持されるそれぞれの手に、特別なリラックス効果も得られる。
【0038】
それぞれの支持部分の数および/または配置に関係なく、支持体または支持領域は、支持装置で支持される身体部分をモデルとする、事前に定義された方法で構成された基本形態を有することができる。これは、支持体の基本形態または支持領域が、直感的に検出可能な方法でそれぞれの身体部分を支持するようにすでに「招待」しているため、使用行動にプラスの影響を与える可能性があり、したがって、支持体または支持領域の基本形態は、「使用者のコンプライアンス」にプラスの影響を与える可能性がある。
【0039】
支持体は、ベースプレート上またはキャリアプレート上に配置または設計されてもよい。ベースプレート上またはキャリアプレート上の支持体の設計または配置により、安定した支持または支持装置の表面への取り付けが保証される。さらに、対応するベースプレートまたはキャリアプレートは、安定した支持または支持装置の表面への取り付けを保証するために、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、特別な表面構造、例えば、粗面化、ゴムコーティングなどのような少なくとも1つの接着性を高める構造を装備されてもよい。
【0040】
対応するベースプレートまたはキャリアプレートが、支持装置を運ぶためのキャリア装置の部材を形成することも考えられる。したがって、対応するベースプレートまたはキャリアプレートは、その上に配置または形成された支持体とともに、任意選択で(損傷または破壊することなく)、例えば、必要に応じて、対応するキャリア装置を形成することによるその取り付けまたは挿入によって、例えば、フレーム様またはフレーム形状のキャリア要素から取り外し可能であってもよく、またはそのキャリア要素と接続され、または接続可能であってもよい。ベースプレートまたはキャリアプレートまたはキャリア要素は、ベースプレートまたはキャリアプレートのキャリア要素との、およびその逆の、安定した、しかし通常は(損傷または破壊することなく)取り外し可能な接続を保証する、適切な、任意選択で対応する接続要素を備えてもよい。ベースプレートまたはキャリアプレートは、例えば、少なくとも1つの第1の接続要素およびキャリア要素、少なくとも1つの第2の接続要素を備えていてもよく、少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素は、キャリア装置を形成するように互いに相互作用するように構成される。少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素は、例えば、キャリア装置を形成するために、形状適合方式および/または強制ロック方式で互いに相互作用するように構成されていてもよい。代替的または追加的に、少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素が、キャリア装置を形成するように互いに磁気的に相互作用するように構成されることが考えられる。
【0041】
支持装置は、特に支持体および/または支持領域に統合された検出装置を備えていてもよく、これは、支持体および/または支持領域および/または支持領域で支持された身体部分の少なくとも1つの化学的および/または物理的な変数を検出するように構成される。対応する検出装置は、例えば、支持された身体部分の表面の組成または支持された身体部分の表面の物質などの化学的パラメータ、および/または、支持体および/または支持された身体部分の温度などの熱的パラメータ、および/または、特に支持された身体部分によって支持体および/または支持領域に加えられる力、すなわち、特に重力、圧力、応力などの機械的パラメータ、および/または、支持された身体部分の水分などの水分パラメータなど、を検出するように構成されてもよい。対応する検出装置は、例えば、支持体または支持領域に配置または形成された、センサーとして設計され、またはセンサーを備えた、1つまたは複数の検出要素を備えてもよい。それぞれの検出要素の特定の設計は、検出されるそれぞれの化学的変数および/または物理的変数によって決定される。対応する検出装置は、通常、例えば、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、すなわち、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。
【0042】
支持装置は、検出装置に割り当てられる、または割り当てられることができる送信装置をさらに備えてもよく、これは、特に支持体および/または支持領域に統合され、検出装置によって検出された化学的変数および/または物理的変数を記述する検出情報の一部を少なくとも1つの通信パートナーに送信するように構成される。対応する送信装置は、対応する検出情報を有線または無線の方式で少なくとも1つの通信パートナーに送信してもよい。無線送信は、例えば、データ送信のために、ブルートゥースなどの既知の業界標準を介した無線接続または無線ネットワークによって行われてもよい。このプロセスでは、対応する検出情報は、暗号化されていない方法または暗号化された方法で送信されてもよい。通信パートナーは、例えば、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、またはスマートグラスなどの移動端末であってもよく、固定コンピュータ(デスクトップ、サーバー)などの固定端末であってもよく、ネットワークアプリケーションであってもよく、またはネットワークストレージ(クラウド)などであってもよい。
【0043】
支持装置は、特に支持体および/または支持領域に組み込まれた検出装置をさらに備えてもよく、これは、支持領域で支持された身体部分を検出するように構成される。対応する検出装置は、例えば、支持領域で支持された、または支持される身体部分が、支持領域または支持体に接近または接触するときを検出するように構成されてもよい。対応する検出装置は、例えば、支持体および/または支持領域に配置または形成された、センサー、特に近接センサーまたは接触センサーとして設計され、またはセンサー、特に近接センサーまたは接触センサーを備えた、1つまたは複数の検出要素を備えてもよい。対応する検出装置は、通常、例えば、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、すなわち、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。しかしながら、それぞれの検出された化学的変数および/または物理的変数に基づいて、支持領域で支持された身体部分の結論を任意選択で引き出すことができるため、対応する検出装置はまた、化学的変数および/または物理的変数を検出するための上記の検出装置と同一であるように構成されてもよい。
【0044】
支持装置は、検出装置に割り当てられる、または割り当てられることができる送信装置をさらに備えてもよく、これは、特に支持体および/または支持領域に統合され、検出装置によって検出された支持領域で支持された身体部分を記述する検出情報の一部を少なくとも1つの通信パートナーに送信するように構成される。対応する送信装置は、対応する検出情報を有線または無線の方式で少なくとも1つの通信パートナーに送信してもよい。無線送信は、例えば、データ送信のために、ブルートゥースなどの既知の業界標準を介した無線接続または無線ネットワークによって行われてもよい。このプロセスでは、対応する検出情報は、暗号化されていない方法または暗号化された方法で送信されてもよい。通信パートナーは、例えば、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、またはスマートグラスなどの移動端末であってもよく、固定コンピュータ(デスクトップ、サーバー)などの固定端末であってもよく、ネットワークアプリケーションであってもよく、またはネットワークストレージ(クラウド)などであってもよい。
【0045】
支持装置は、特に支持体および/または支持領域に組み込まれた検出装置をさらに備えてもよく、これは、支持領域で身体部分を支持している使用者の少なくとも1つの生理学的変数、特に血圧、酸素飽和度、または脈拍を検出するように構成される。対応する検出装置は、例えば、支持体および/または支持領域に配置または形成された、センサー、特に血圧、酸素飽和度、または脈拍のセンサーとして設計され、またはセンサー、特に血圧、酸素飽和度、または脈拍のセンサーを備えた、1つまたは複数の検出要素を備えてもよい。対応する生理学的変数は、例えば、支持領域と、支持領域で支持されたそれぞれの身体部分との間の接触領域を介して検出されてもよい。対応する検出装置は、通常、例えば、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、すなわち、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。
【0046】
支持装置は、検出装置に割り当てられる、または割り当てられることができる送信装置をさらに備えてもよく、これは、特に支持体および/または支持領域に統合され、検出装置によって検出された支持領域で支持された生理学的変数を記述する検出情報の一部を少なくとも1つの通信パートナーに送信するように構成される。対応する送信装置は、対応する検出情報を有線または無線の方式で少なくとも1つの通信パートナーに送信してもよい。無線送信は、例えば、データ送信のために、ブルートゥースなどの既知の業界標準を介した無線接続または無線ネットワークによって行われてもよい。このプロセスでは、対応する検出情報は、暗号化されていない方法または暗号化された方法で送信されてもよい。通信パートナーは、例えば、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、またはスマートグラスなどの移動端末であってもよく、固定コンピュータ(デスクトップ、サーバー)などの固定端末であってもよく、ネットワークアプリケーションであってもよく、またはネットワークストレージ(クラウド)などであってもよい。
【0047】
支持装置は、特に第3の物体に対して、および/または表面に対して、少なくとも1つの自由度で支持体の動きを検出するように構成され、および/または、特に支持体に対して、少なくとも1つの自由度で支持領域に支持された身体部分の動きを検出するように構成された、検出装置をさらに備えてもよい。対応する検出装置は、例えば、支持体および/または支持領域に配置または形成された、センサー、特に移動センサーとして設計され、またはセンサー、特に移動センサーを備えた、1つまたは複数の検出要素を備えてもよい。対応する検出装置は、通常、例えば、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、すなわち、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。
【0048】
支持装置は、検出装置に割り当てられる、または割り当てられることができる送信装置をさらに備えてもよく、これは、特に支持体および/または支持領域に統合され、特に表面に対して、少なくとも1つの自由度で支持体の、検出装置によって検出された動きを少なくとも1つの通信パートナーに送信するように構成され、および/または、特に支持体に対して、少なくとも1つの自由度で支持体に支持された四肢の、検出装置によって検出された動きを少なくとも1つの通信パートナーに送信するように構成される。対応する送信装置は、対応する検出情報を有線または無線の方式で少なくとも1つの通信パートナーに送信してもよい。無線送信は、例えば、データ送信のために、ブルートゥースなどの既知の業界標準を介した無線接続または無線ネットワークによって行われてもよい。このプロセスでは、対応する検出情報は、暗号化されていない方法または暗号化された方法で送信されてもよい。通信パートナーは、例えば、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、またはスマートグラスなどの移動端末であってもよく、固定コンピュータ(デスクトップ、サーバー)などの固定端末であってもよく、ネットワークアプリケーションであってもよく、またはネットワークストレージ(クラウド)などであってもよい。
【0049】
支持装置は、特に支持体および/または支持領域に統合されたデータ記憶装置をさらに備えてもよく、これは、データに関して検出装置によって検出された少なくとも一部の検出情報を記憶するように構成される。対応するデータ記憶装置は、通常、データ送信インターフェースを割り当てられ、それによって、データを有線または無線の方法でデータ記憶装置から読み取ることができ、および/またはデータをデータ記憶装置に入力することができる。
【0050】
支持装置は、特に支持体および/または支持領域に統合された信号出力装置をさらに備えてもよく、これは、特に、検出装置によって生成された検出情報の少なくとも一部に基づいて、少なくとも1つの特に音響的および/または光学的および/または触覚的出力信号を生成するように構成される。したがって、特定の出力信号、すなわち一般に信号を、支持装置によって対応する信号出力装置を介して出力することができる。例えば、身体部分が支持領域で適切に支持されていることを示す出力信号を出力することができる。対応する出力信号は、例えば、少なくとも1つの検出装置によって供給される検出情報、すなわち、例えば、身体部分が支持領域に接触していると検出されたことを記述する検出情報の一部に基づいて生成されてもよい。対応する信号出力装置は、通常、少なくとも1つの信号出力要素を備え、これは、出力される特定の信号に応じて、例えば、少なくとも1つの音響信号出力要素、すなわちスピーカーとして、例えば、光信号出力要素、すなわち、ディスプレイ要素、発光ダイオード要素などとして、または、例えば、触覚信号出力要素、すなわち、振動要素として設計されてもよく、またはそれらを備えてもよい。
【0051】
例として、信号出力装置によって出力することができる出力信号は、支持装置の、特に使用者における、使用者側の動作および/または使用者側の動作の評価に関連する情報の少なくとも一部を含んでいてもよい。このようにして、対応する情報を含む対応する出力信号によって、支持装置を適切に使用するように使用者に指示し、または使用者を支援することが可能である。例えば、支持装置が身体部分を支持する準備ができていること、そしてまた任意選択でどの身体部分を支持する準備ができていること、身体部分が適切に支持されている、または(まだ)適切に支持されていないこと、または、例えば、いつ治療効果のために好都合な特定の支持期間が到達した、または(まだ)到達していないことなどを、対応する出力信号によって使用者に出力することができる。同様に、使用者を励ますまたは動機付ける出力信号が考えられ、すなわち、例えば、音響的、光学的、または触覚的に、支持装置を使用し、特定の支持位置を推測および/または維持するように、使用者を励ますまたは動機付ける出力信号が考えられる。同様に、使用者を評価する、すなわち、特に賞賛または批判する出力信号が考えられ、これは、例えば、音響的、光学的、または触覚的に、支持装置の使用前および/または使用中および/または使用後に、使用者または特定の使用者の行動を評価する。
【0052】
支持体は、装置の入力装置、すなわち、例えば、コンピュータ、マルチメディア装置などの端末に統合され、入力装置によって制御可能であり、またはこの種の入力装置として設計されてもよい。このようにして、向上した機能的な統合が達成され、これはまた、身体部分が支持されている間に身体部分を使用して、特定のアクション、すなわち、特定の入力、制御などを実行するオプションを使用者に提供する。対応する入力装置の特定の例は、例えば、(電子)コンピュータマウスとして設計された入力要素であり、例えば、オーディオシステムまたはテレビなどのマルチメディア機器に入力するためのリモコンとして設計された入力素子などである。他の例も考えられる。
【0053】
支持装置は、支持体および/または支持領域の温度を少なくとも部分的に、任意選択で完全に制御するために、特に支持体および/または支持領域に統合された温度制御装置を備えてもよい。対応する温度制御装置によって可能になる、支持体および/または支持領域の静的または動的な温度制御(原理的には加熱および冷却の両方として理解される)は、支持されている身体部分の所望のリラクセーションを支援することができ、身体部分を支持することによって達成可能な治療効果を支援することができる。
【0054】
対応する温度制御装置は、温度制御媒体、すなわち、例えば、気体または液体が流れることができる温度制御ダクトを備えた温度制御ダクト構造を備えてもよい。対応する温度制御ダクト構造は、支持体または支持領域を通って、特に平面的に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、1つまたはいくつかの空間方向に、すなわち、特に1つまたはいくつかの水平方向および/または垂直方向の空間方向に延びてもよい。特に、対応する温度制御ダクト構造は、支持体または支持体の実際の支持面を形成する支持体または支持領域の(露出した)表面の領域またはその下の領域に、特に近接した輪郭で延びてもよい。
【0055】
代替的または追加的に、対応する温度制御装置は、少なくとも1つの電気的に作動する温度制御要素を備えてもよい。対応する電気的に作動する温度制御要素は、例えば、少なくとも1本の熱線または1次元または多次元の熱線構造として設計または構成されてもよい。対応する温度制御要素は、支持体または支持領域を通って、特に平面的に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に延びてもよい。特に、対応する温度制御要素は、支持体または支持領域の実際の支持面を形成する支持体または支持領域の(露出した)表面の領域またはその下の領域に、特に近接した輪郭で延びてもよい。
【0056】
代替的または追加的に、対応する温度制御装置は、活性化後に任意選択で可逆的な発熱化学反応を実行する少なくとも1つの温度制御要素を備えてもよい。対応する温度制御要素は、支持体または支持領域の実際の支持面を形成する支持体または支持領域の(露出された)表面の領域またはその下の領域に配置または形成されてもよい。対応する温度制御要素は、活性化要素、すなわち、タブ、ボタンなどを備えてもよく、それによって、温度制御要素を活性化する、すなわち、発熱反応を開始することが可能である。
【0057】
支持装置は、支持装置で支持され、または支持される身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に換気するために、特に支持体および/または支持領域に統合された換気装置をさらに備えてもよく、または含んでもよい。対応する換気装置によって可能になる、支持体または支持領域の静的または動的な換気は、支持されている身体部分の所望のリラクセーション、それぞれ、身体部分を支持することによって達成される治療効果を支持してもよい。支持特性は、特に長期間にわたって身体部分を支持することにおいてさらに改善可能である。
【0058】
対応する換気装置は、換気ダクト構造を備えてもよく、これは、換気媒体、すなわち、例えば、気体が流れる少なくとも1つの換気ダクトを備えてもよい。対応する換気ダクト構造は、支持体または支持領域を通って、特に平面的に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に延びてもよい。特に、対応する換気ダクト構造は、支持体または支持領域の実際の支持面を形成する支持体または支持領域の(露出した)表面の領域またはその下の領域に、特に近接した輪郭で延びてもよい。
【0059】
対応する換気ダクト構造は、事前に定義された方法で構成された1つまたは複数の生体工学的形状によって形成されてもよい。対応する生体工学的形状は、支持装置で支持された、または支持される身体部分の換気を支持または改善してもよい。
【0060】
この時点で、支持体は、一般に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、事前に定義された方法で構成された生体工学的形状を備えてもよいことに留意されたい。
【0061】
支持装置は、支持領域に支持された身体部分を、特に、支持領域の身体部分の意図された支持位置に一時的に固定するために、支持体および/または支持領域に割り当てられる、または割り当られることができる固定装置をさらに備えてもよく、または含んでもよい。対応する固定装置は、支持領域で支持される身体部分の所望の配向を容易にし、維持してもよい。このようにして、支持装置によって生成可能なリラックス効果または治療効果を支援することができる。対応する固定装置は、それぞれの身体部分を支持体または支持領域に直接固定することを可能にすることができ、これは、例えば、ストラップ、ループなどの支持体または支持領域に取り付けられている、または取り付け可能な固定要素によって実施され、これは、装着された後、身体部分が支持体または支持領域に固定されるように、それぞれの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に取り囲む。チューブ様または管状の固定装置も考えられ、すなわち、例えば、布で作られた固定チューブは、支持装置およびその上で支持された、または支持される身体部分の上で引かれることができ、このようにして、支持領域で支持された身体部分の所望の配向が容易になり、維持される。固定される身体部分が手である場合に、例えば、特定の向きで、上位の身体部分、すなわち腕を固定することを可能にする固定装置も考えられる。
【0062】
支持装置は、第3の物体、特に支持装置の使用者の身体に装着される第3の物体に、またはその上に支持装置を一時的に取り付けるための取り付け装置をさらに備えてもよく、または含んでもよい。支持装置はまた、そのような方法で第3の物体に、すなわち、特に移動式または携帯型の第3の物体に取り付けられてもよい。対応する第3の物体への支持装置の取り付けは、特に、支持装置が、支持領域に支持された身体部分の所望の配向が可能であり、維持可能な配向および/または位置にあってもよいようにすることが可能である。第3の物体の特定の例は、衣服などの使用者の身体に着用される第3の物体である。したがって、支持装置は、衣服などの第3の物体に取り付け可能である。例えば、支持装置は、ジャケット、セーターなどの着用者の上半身に着用される衣服、またはズボン、スカートなど、着用者の下半身に着用される衣服などのような、衣服のポケットに取り付け可能であると考えられる。取り付け装置は、対応する第3の物体への支持装置の(損傷または破壊されることない)取り付けのために構成された1つまたは複数の取り付け要素を備えてもよい。対応する取り付け要素は、例えば、形状適合方式および/または強制ロック方式で、支持装置を対応する第3の物体に取り付けることを可能にしてもよい。したがって、対応する取り付け要素の特定の例は、フック要素および/またはループ要素(ベルクロファスナー要素)である。
【0063】
支持体は、表面またはベースに支持体を取り付けるための少なくとも1つの取り付け部分を備えてもよい。設計に応じて、対応する取り付け部分により、支持体をテーブル表面などの表面またはベースに安定して取り付けることができる。
【0064】
対応する取り付け部分は、表面上またはベース上で支持体の滑り止め支持を提供する少なくとも1つの材料または対応する材料構造を提供されていてもよく、備えてもよい。したがって、例えば、対応する材料または対応する材料構造は、支持体が表面上またはベース上で安定した方法で支持されることを可能にするために好都合であってもよい。対応する材料または対応する材料構造は、例えば、エラストマー材料またはエラストマー材料構造でできていてもよく、またはそのようなものの少なくとも1つを備えてもよい。原則として、天然および合成エラストマー材料または材料構造の両方が可能である。製造に関して、例えば、熱可塑性エラストマーを有利に使用することができる。
【0065】
対応する取り付け部分は、少なくとも1つの可逆的に変形可能な材料、特に可逆的に変形可能な可撓性材料、または可逆的に変形可能な材料構造、特に可逆的に変形可能な可撓性材料構造を提供されていてもよく、または備えてもよい。したがって、例えば、対応する材料または対応する材料構造は、特にニュートラルまたは基準の配向に対して、表面上またはベース上の支持体の配向に必要な修正を可能にするために好都合であってもよく、これは、例えば、痙攣性の身体部分や四肢を有する使用者が支持装置をより簡単に使用することを可能にし、または支持装置を使用することを可能にすることができ、これは、問題の痙攣性または別の解剖学的不整合が、特に痛みを引き起こさずに、支持領域で身体部分を支持するために、特にニュートラルまたは基準の配向に対して、支持体の特定の配向を必要とする場合に特に当てはまる。対応する材料または対応する材料構造は、例えば、エラストマー材料または気泡材料またはエラストマー材料構造または気泡材料構造でできていてもよく、または少なくとも1つのエラストマー材料を備えてもよい。原則として、天然および合成の両方のエラストマーまたは気泡の材料または材料構造が可能である。製造に関して、例えば、任意選択で発泡された熱可塑性エラストマーを有利に使用することができる。
【0066】
対応する取り付け部分は、特に平らな表面上またはベース上に非平面的に位置し、表面またはベースに対して少なくとも1つの自由度で移動可能であるように、特に枢動可能であるように表面に取り付けられた支持体を取り付けることを可能にする、少なくとも1つの取り付け部分要素を備えてもよい。このようにして、支持体は、表面またはベースに対して移動可能であり、これは、それぞれの身体部分および上位の身体部分の可能な限り最もリラックスした位置を作り出すのに有利である可能性がある。例えば、基準方向と比較して変更可能な支持体の方向により、身体部分の(依然として)よりリラックスさせる支持またはリラックスした支持が可能になる。対応する取り付け部分要素は、例えば、一角形、多角形、円形、丸いまたは尖った形状を有してもよい。同様に、支持体を表面またはベースに対して移動させることにより、トレーニング効果に関連する特定の移動シーケンスが実行可能であるため、支持体を移動可能に取り付けることで、例えば、筋肉を構築するための、トレーニングオプションを提供可能である。
【0067】
対応する取り付け部分要素はまた、別個の部品として設計されてもよく、そして必要に応じて、支持装置を形成するために、任意選択で取り外し可能な方法で(損傷または破壊されることなく)支持体に接続されてもよく、または接続可能であってもよい。対応する、例えば、球形、半球形、円筒形または半円筒形、またはピラミッド形の取り付け部分要素は、例えば、面ファスナーシステムまたは交換可能なファスナーシステムによって支持体に接続されてもよい。
【0068】
支持装置は、少なくとも部分的に、任意選択で完全に前記支持領域を覆うように、特に(損傷または破壊されることなく)取り外し可能に支持領域上で支持されている、または支持可能な少なくとも1つの支持要素を備えてもよい。対応する支持要素は、支持領域または支持体がそれぞれの身体部分との直接接触から保護され、および、したがって、例えば、皮膚の堆積物、汗などから保護されるため、衛生の観点から特に好都合であろう。対応する支持要素は、支持要素が支持領域の適合を損なわないように、弾性的に可撓性の材料または弾性的に可撓性の材料構造から作製されてもよい。対応する支持要素は、任意選択で洗浄可能な天然および/または合成の繊維材料、または天然および/または合成の繊維材料構造から作成されてもよい。単なる例として、革またはプラスチック材料が言及される。
【0069】
支持体および/または支持領域は、少なくとも1つの発泡材料、すなわち、特に発泡プラスチック材料などの発泡粒子発泡材料から作製されてもよく、またはそのようなものの1つを備えてもよい。対応する発泡材料は、支持体または支持領域の重量を軽減する。対応する発泡材料は、さらに、支持体または支持領域の心地よい触覚特性を引き起こしてもよい。対応する発泡材料のさらなる利点は、そのようなものの管理が容易で費用効果の高い機械加工である。
【0070】
追加的または代替的に、支持体および/または支持領域は、少なくとも1つの磁化可能な材料または磁性材料から作製されてもよく、またはそれを備えてもよい。対応する強磁性金属などの磁化可能な材料または磁性材料は、対応する身体部分を通る血流にプラスの効果を与える可能性があり、これは治療効果を促進する可能性がある。磁化可能な材料または磁性材料は、固体材料として、または粒子の形態で提供可能である。
【0071】
追加的または代替的に、支持体および/または支持領域は、少なくとも1つの抗菌性材料から作製されてもよく、またはそれを備えてもよい。銀などの抗菌性金属などの抗菌性材料は、支持領域および/または支持体の衛生特性にプラスの効果を与える可能性がある。抗菌性材料は、固体材料として、または粒子の形態で提供可能である。
【0072】
支持装置、すなわち、支持体および/または支持領域の製造に関して、原則として、任意の製造方法、特に成型および/または造形の製造方法が考慮される。
【0073】
特に、付加(ビルドアップ)製造法と減法(材料除去)製造法の両方、すなわち、特に、機械加工製造法ならびに深絞りなどの造形製造法が考慮される。
【0074】
付加製造法は、事前に定義された方法または標準化された方法で構成された対応する幾何学的構造設計を作成するのに適しているため、好都合な場合がある。したがって、層状に連続的に選択的に硬化可能な任意選択の粉末構築材料(これは、例えば、金属材料またはプラスチック材料であってもよい)を層状に連続的に選択的に硬化させることによって、三次元物体の付加的なビルドアップを可能にする付加製造法を考慮に入れることができる。単なる例として、これに関連して、バインダー噴射法、選択的レーザー溶融法、選択的レーザー焼結法、またはステレオリソグラフィー法が言及される。
【0075】
この時点で、支持装置は、一般に、任意の材料で製造可能であることに留意されたい。プラスチック、金属、セラミックは、単に例として言及される。いくつかの異なる材料または材料構造を含む複合材料、すなわち、少なくとも1つの化学的および/または物理的パラメータが異なる複合材料の形成が考えられる。
【0076】
本発明の第2の態様は、本明細書に記載されるような少なくとも1つの支持装置を備えた通信システムに関し、これは、情報の一部を少なくとも1つの通信パートナーに送信するように、および/または、少なくとも1つの通信パートナーによって送信される情報の一部を受信するように構成された送信装置と、少なくとも1つの支持装置によって送信された情報の一部を受信するように、および/または、情報の一部を少なくとも1つの支持装置に送信するように構成された少なくとも1つの通信パートナーを備える。
【0077】
支持装置に関連するすべての実施形態、特に支持装置の任意の送信装置に関連するすべての実施形態は、類推によって通信システムに適用される。
【0078】
本発明の第3の態様は、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための受け装置を製造するための方法に関し、その方法は、
-少なくとも部分的に、任意選択で完全に生成される支持装置の支持領域で支持される身体部分の寸法を記述する身体部分寸法情報を提供するステップと、
-例えば、データ保存装置に、支持装置寸法情報のいくつかの部分を提供するステップであって、支持装置寸法情報のそれぞれの部分は、身体部分の少なくとも1つの寸法に割り当てられた支持装置の少なくとも1つの事前に定義された寸法を記述し、これは、支持装置寸法情報のそれぞれの部分に基づいて生成可能である、または生成される、ステップと、
-提供された身体部分寸法情報に基づいて、支持装置寸法情報の一部を選択するステップと、
-選択された支持装置寸法情報を含む、または記述するデータに基づいて支持装置を製造するステップと
を備える。
【0079】
したがって、対応するデータに基いて支持装置がその方法に従って製造されるが、対応するデータは、それぞれの支持装置の製造に使用可能である、または使用される製造プラントの製造データを含むことができ、またはそのような製造データに変換される製造プラントの製造データを含むことができる。
【0080】
支持装置に関連するすべての実施形態、特に、支持装置の製造関連の態様に関連する実施形態は、この方法に同様に適用される。
【0081】
提供された身体部分寸法情報の一部を、それぞれの支持装置寸法情報に割り当てられたそれぞれの身体部分寸法情報と照合または比較することによる方法に従って選択を行うことができ、支持装置寸法情報の一部を選択することができ、身体部分寸法情報のこの割り当てられた部分は、特に、事前に定義可能な許容範囲内、または事前に定義された許容範囲内で、提供された身体部分寸法情報の一部に等しい、または類似している。
【0082】
身体部分または身体部分の一部の長さ、幅、高さなど、または、身体部分または身体部分の一部の長さと幅の比などの寸法比などの、例えば、提供された身体部分寸法情報の一部に記述された少なくとも1つの寸法を、長さ、幅、高さなどの、支持装置寸法情報の少なくとも1部に記述された対応する寸法、または、長さと幅の比などの対応する寸法比と照合することにより、対応する照合を行うことができる。対応する照合は、製造される支持装置の着用者または製造される支持装置の製造者などの、使用者によって行われてもよい。代替的または追加的に、対応する照合は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに関して実装され、対応する照合を実行するためにソフトウェアまたはハードウェアに関して対応して構成される照合装置によって、任意選択で自動化可能な、または自動化された方法で行われることができる。対応する照合装置は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに関して、上位の移動体または固定のデータ処理装置のメンバーを構成することができ、したがって、対応する照合を実行するように構成可能である。
【0083】
身体部分または身体部分部分の長さ、幅、高さ、または、身体部分または身体部分部分の長さと幅の比などの寸法比などの、提供された身体部分寸法情報の一部に記述された少なくとも1つの寸法を、長さ、幅、高さなどの、支持装置寸法情報の少なくとも1部に記述された対応する寸法、または、長さと幅の比などの対応する寸法比と比較することにより、対応する比較を行うことができる。
【0084】
この方法に従って提供される、または提供された身体部分寸法情報の一部は、支持領域で支持される使用者の身体部分を、特に光学的に検出することによってもたらされてもよい。したがって、この方法によれば、特に、支持装置上で支持される使用者の身体部分の光学的検出、ならびに、提供される、身体部分寸法情報の一部の生成は、検出によって生成された検出情報の一部に基づいて作成可能である。暗示されているように、検出は特に光学的に行うことができるので、例えば、カメラ装置またはビデオ装置の形態の検出装置によって、検出を行うことができる。対応するカメラ装置またはビデオ装置は、使用者側または製造者側、特にモバイルコンピューター(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、スマートグラスなどの移動端末装置のメンバーを構成する。
【0085】
一般に、対応する身体部分は、例えば、生データ検出装置によって検出されてもよく、これは、少なくとも1つの身体部分の寸法および/または形態を記述する一次元または多次元の身体部分の生データを検出するように構成された、少なくとも1つの特に機械的または光学的な検出装置である。機械的な検出装置は、例えば、寸法装置として設計されてもよく、これにより、検出された機械的変数、すなわち、特に圧力に基づいて、少なくとも1つの身体部分の形態を記述する身体部分の生データを検出することが可能になる。機械的な検出装置は、特に、身体部分の印象を作り出すように構成されてもよい。光学的な検出装置は、前述のように、例えば、カメラ装置、ビデオ装置、またはスキャン装置、特に身体部分スキャン装置として設計されてもよい。いずれの場合も、対応する生データ検出デバイスが、身体部分の一次元または多次元の寸法、すなわち、長さ、幅、高さ、周囲または体積を、特に機械的および/または光学的に検出するための少なくとも検出装置して設計され、またはそれを備えることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
本発明は、図面中の実施形態に基づいてより詳細に説明され、
図1~16はそれぞれ、一実施形態による使用者の身体部分を支持するための支持装置の概略図であり、
図17は、一実施形態による通信システムの概略図であり、
図18は、一実施形態による使用者の身体部分を受けるための支持装置を製造するための方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0087】
図1~4は、一実施形態による使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略斜視図であり、上面図(図1)、第1の視点からの第1の斜視図(図2)、第2の視点からの第2の斜視図(図3)および断面側面図(図4)である。
【0088】
一般に、支持装置1は、少なくとも1つの身体部分、すなわち、図面の実施形態に示される使用者の手を支持または取り付けるのに役立つ。
【0089】
支持装置1は、支持体2を備える。支持体2は、取り付け体とも呼ばれるか、または取り付け体とも見なされ、支持領域3を備え、これは、使用者の身体部分を支持するためための、取り付け領域とも呼ばれるか、または取り付け領域とも見なされる。したがって、支持領域3は、支持装置1が意図されたとおりに使用されたときに、使用者が(直接)身体部分を支持する支持装置1の領域であると理解される。したがって、支持領域3は、支持装置が意図されたとおりに使用されたときに、使用者が身体部分を支持または取り付ける支持装置1の実際の領域を構成する。図1に示されるように、支持領域3は通常、支持装置1の(露出した)表面の少なくとも一部を形成する。
【0090】
支持装置1は、所定の方法で構成されるように設計された支持体2を備え、これは、少なくとも1つの表面を含む。支持体2の表面は、特定の使用者の特定の身体部分に関して事前に定義された方法で構成されるように設計された3次元の輪郭または構造を有し、これは、特に、支持領域3によって形成される。支持領域3は、支持体2と一体に形成されてもよく、または、支持装置1を形成するために支持体2に接続される別個の部分として形成されてもよい。
【0091】
支持体2および支持領域3のそれぞれの寸法は、通常、それぞれの場合に支持される身体部分の寸法に適合される。したがって、支持装置1が意図されたとおりに使用されたときに、支持領域3は、それぞれの場合に支持される身体部分によって少なくとも部分的に、任意選択で完全に覆われる。
【0092】
少なくとも支持領域3は、支持装置1で支持される身体部分の寸法を記述する、支持装置寸法情報を記述するデータから選択された複数の事前に定義された身体部分の情報の一部からの、身体部分寸法情報の一部に基づいて、事前に定義された方法で構成されるように設計された、幾何学的構造のデザインまたは形状を備え、各支持装置寸法情報は、それぞれの支持装置寸法情報に基づいて生成可能な支持装置1の、身体部分の少なくとも1つの寸法に割り当てられた、事前に定義された寸法を記述する。したがって、支持領域3は、支持装置寸法情報の一部によって記述されたデータに基づいて形成または生成された、事前に定義された方法で構成されるように設計された幾何学的構造のデザインまたは形状を備える。
【0093】
支持領域の形成または生成に使用されるデータの基礎となる、支持装置寸法情報の一部は、複数の事前に定義された支持装置寸法情報の一部から選択され、支持装置寸法情報のそれぞれの一部は、身体部分の長さ、幅、高さなどの少なくとも1つの寸法、または長さと幅の比、長さと高さの比、幅と高さの比、長さと幅と高さの比など、少なくとも1つの寸法比に割り当てられ、支持装置寸法情報のそれぞれの一部に基いて生成される、支持装置1の事前に定義された寸法を記述する。支持装置寸法情報の複数の一部からの支持装置寸法情報の一部の選択は、支持装置1に少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持される身体部分の寸法を記述する、身体部分寸法情報の一部に基づいて行われる。
【0094】
事前に定義された方法で構成された、支持領域3の幾何学的構造の形状または形態は、支持領域3は個別に構成されるように設計された構成要素部分でないため、製造に関して大きな利点を生み出す。支持領域3は、事前に定義された方法で構成され、すなわち、事前に定義された方法で構成された特定の空間物理設計を有し、したがって、事前に定義された方法で構成された特定の空間形式を有し、これは、支持されるそれぞれの身体部分、すなわち、図面の実施形態に示されるように、(人間の)手の指の数と配置の特定の特性に関して抽象化または標準化された形状で形成された支持部分4を備えるにも関わらず、支持装置1に支持される身体部分に関して個別に構成されていない。
【0095】
したがって、支持装置1は、個別に構成されるように設計された、幾何学的構造の設計を有しておらず、よって、寸法の潜在的な調整またはスケーリング以外のカスタマイズはない。したがって、支持装置1または支持領域3は、特定の使用者の特定の身体部分に対して個別に構成された個別の部分ではない。むしろ、支持装置1または支持領域3は、身体部分の特定の寸法に関して、製造に関して容易に製造されるが、そうでなければ、それぞれの身体部分の個々の特性から完全に独立している多数の部分として理解可能である。事前に定義された方法で構成された幾何学的構造の設計または形状により、支持装置1または支持領域3は、通常、標準化された幾何学的構造の設計または形状を有し、これは、仮にも、特に支持される身体部分の寸法に関してスケーリングによってのみ調整されており、または調整される。
【0096】
支持領域3の幾何学的構造の設計は、これは、事前に定義された方法で構成された支持領域3の表面の3次元輪郭または構造であると理解され、明確に、支持領域で支持される身体部分の、事前に定義された方法で抽象化され、または標準化された方法で構成された、(ネガの)複製を構成する。この抽象化または標準化は、使用者固有または身体部分固有の方法で個別に構成された支持装置1の適合ではないが、支持領域3の正確な十分な適合をもたらし、この適合は、それぞれの身体部分がこの身体部分に固有のリラックスした位置で支持領域3に支持されることを可能にする。
【0097】
この身体部分に固有のリラックスした位置で身体部分を支持すると、それぞれの身体部分だけでなく、この身体部分に隣接する他の身体部分の両方にもリラックス効果を有することができ、支持装置1の使用時に、使用者の全身がリラックスした状態になることができる。この身体部分に固有のリラックスした位置で身体部分を支持すると、それぞれの身体部分への血流および/または酸素供給に治療効果を有すことができるため、単なるリラックス効果に加えて、またはその結果として、必要に応じて、治療効果ももたらされることができる。プラスの効果は、特にリウマチの身体部分または四肢で、および/または、例えば、脳卒中による痙攣性の身体部分または四肢で達成可能である。痙攣に関連する、それぞれの身体部分の筋肉の内部張力(緊張)の増加は、(定期的に)支持装置を使用することによって(場合によっては大幅に)減少可能である。
【0098】
支持装置1は、特に第三者の支援なしで使用可能であり、したがって、使用者は、独立して治療措置、すなわち、緊張の調整、痛みの治療などを実行することができ、意図されたとおりに支持装置1を使用することによって、自助の意味で対応する治療措置を自ら準備することができる。
【0099】
痙攣性の手の例を使用すると、支持装置1は、これは、この点で、痙攣した手を持つ人に治療を提供するための手のひらの手首に近い部分の支持と呼ばれ、またはそれと見なされ、手を緩めた状態で支持装置1上に置くことを可能にし、それによってリラックスした状態が達成される。
【0100】
図1を参照すると、支持領域3は、支持体2と一体であってもよく、または一体に形成されてもよいことは明らかである。ここで、支持領域3は、支持体2の(露出した)表面を形成する。したがって、支持体2の(露出した)表面は、個別に構成された幾何学的構造の設計を有する。
【0101】
図4に基づいて、単なる例として破線で示されるように、支持領域3は、支持体2とは別個であり、必要に応じて、任意選択で(損傷または破壊されることなく)取り外し可能な方法で、支持装置1を形成するように支持体2に接続され、または接続可能な部分として設計されることが考えられる。この変形例では、支持体2および/または支持領域3は、適切な、任意選択で対応する接続要素(図示せず)を備えてもよく、これにより、安定して、それでも通常は(損傷または破壊されることなく)取り外し可能に支持体2を支持領域3に接続することができ、その逆も同様である。支持体2は、例えば、少なくとも1つの第1の接続要素を備え、支持領域3は、少なくとも1つの第2の接続要素を備え、少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素は、支持装置1を形成するために互いに相互作用するように構成されていてもよい。少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素は、例えば、支持装置1を形成するために、形状適合方式および/または強制ロック方式で互いに相互作用するように構成されていてもよい。少なくとも1つの第1の接続要素および少なくとも1つの第2の接続要素が、支持装置1を形成するために、互いに磁気的に相互作用するように構成されることも考えられる。
【0102】
図1~4を参照すると、支持領域3は、事前に定義された方法で構成されるように設計されたいくつかの支持部分4を備えることが明らかであり、これは、支持領域3に支持されているまたは支持される身体部分の特定の身体部分または四肢部分、または支持領域3に支持されているまたは支持される四肢を受けるように構成される。したがって、特定の身体部分を支持することを意図された支持装置1は、この身体部分に特に事前に定義された方法で構成された複数の支持部分4を備える。支持部分4は、図面の実施形態に示されるように、事前に定義された方法で構成された受け部分5として設計される。
【0103】
図面の実施形態に示されるように、支持領域3は、事前に定義された方法で構成されるように設計された、支持部分4の特定の数および特定の配置を備え、これは、支持装置1で支持される使用者のそれぞれの手の指の数と配置に対応する。したがって、支持部分4は、指支持部分と呼ばれることができ、または指支持部分と見なされることができる。
【0104】
具体的には、支持領域は、図面の実施形態に示されるように、支持装置1で支持される使用者のそれぞれの手の指の数と配置に(実質的に)対応した、事前に定義された方法で構成されるように設計された、5つの指支持部分を、(実質的に)平行な配置で備える。それぞれの指支持部分はまた、事前に定義された方法で構成され、または、標準化された方法で設計される。具体的には、図面の実施形態に示されたそれぞれの指支持部分は、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計された、受け部分またはくぼみ部分として例示的に設計される。
【0105】
指支持部分は、第1の空間方向(図1のx軸を参照)、特に支持装置1で支持された手に対して遠位空間方向に延びるように明確に配置および/または配向されている。
【0106】
図1~3を参照すると、支持装置1は、支持装置で支持される使用者の手の(近位)中手骨領域の端部を受け入れるために、特に指支持部に向かって横方向に延びるように配置または配向された、1つまたは複数のさらなる支持部分31を備えてもよく、または含んでもよいことは、さらに明確である。これらのさらなる支持部分31はまた、標準化された方法で設計され、または事前に定義された方法で構成され、具体的には、例えば、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計された受け部分またはくぼみ部分として設計可能である。
【0107】
それぞれの指支持部分は、特に直接、対応するさらなる支持部分に移行することができ、すなわち、特に直接、対応する支持部分と連絡することができる。
【0108】
図1~4を参照すると、支持体2または支持領域3は、特に手でモデル化された、特に非湾曲ベース面7に対して、いくつかの湾曲して設計された湾曲部分8,9を備えたベース部分6を備え、または含むことは明らかである。湾曲部分8,9も、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計され、特に中手骨領域では、例えば、特に、事前に定義された方法または標準化された方法で構成されるように設計されたパッド様またはパッド形状の突起として設計されることができる。
【0109】
図1~3を参照すると、近位のベース部分9は、支持装置1が意図されたように使用される場合、支持装置1で支持された使用者の手の中手骨領域を支持するように構成されてもよい、少なくとも1つのパッド様またはパッド形状の湾曲部分30を備えていてもよいことはさらに明らかである。
【0110】
図面の実施形態に示されるように、指支持部分は、支持装置1が意図されように使用される場合、遠位のリングセグメント様またはリングセグメント形状の方法で湾曲して設計された湾曲部分8に形成される。
【0111】
一般に、支持体2または支持領域3は、支持装置1上で支持される手に基づいて事前定義された方法で構成されるように設計された基本形態を備える。
【0112】
図面の実施形態に示されるように、支持体2は、ベースプレートまたはキャリアプレート10に(任意選択で)配置または形成される。ベースプレートまたはキャリアプレート10は、安定した支持または支持装置1の表面への取り付けを保証するために、特別な表面構造、例えば、粗面化、ゴムコーティングなどのような少なくとも1つの接着性を高める構造を装備されてもよい。
【0113】
ベースプレートまたはキャリアプレート10は、図示されるように、一般に任意選択であり、支持装置1を運ぶためのキャリア装置(他に特定されていない)の部材を形成可能である。したがって、ベースプレートまたはキャリアプレート10は、その上に配置または設計された支持体2とともに、任意選択で、必要に応じて、対応するキャリア装置を形成することによるその取り付けまたは挿入によって、例えば、フレーム様またはフレーム形状のキャリア要素11から取り外し可能であってもよく、またはそのキャリア要素と接続され、または(損傷または破壊することなく)接続可能であってもよい。ベースプレートまたはキャリアプレート10またはキャリア要素11は、ベースプレートまたはキャリアプレートのキャリア要素との、およびその逆の、安定した、しかし通常は(損傷または破壊することなく)取り外し可能な接続を保証する、適切な、任意選択の対応する接続要素を備えることができる。
【0114】
図5は、側面図でのさらなる実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0115】
図5に示される実施形態を参照すると、支持装置1は、特に支持体2に統合された検出装置12を備えていてもよいことは明らかであり、これは、支持領域3および/または支持体2および/または支持領域3で支持された身体部分の少なくとも1つの化学的および/または物理的な変数を検出するように構成される。対応する検出装置12は、例えば、支持された身体部分の表面の組成または支持された身体部分の表面の物質などの化学的パラメータ、および/または、支持体2および/または支持された身体部分の温度などの熱的パラメータ、および/または、特に支持された身体部分によって支持体2および/または支持領域3に加えられる力、すなわち、特に重力、圧力、応力などの機械的パラメータ、および/または、支持された身体部分の水分などの水分パラメータなど、を検出するように構成されてもよい。対応する検出装置12は、例えば、支持体2および/または支持領域に配置または形成された、センサーとして設計され、またはセンサーを備えた、1つまたは複数の検出要素(図示せず)を備えてもよい。対応する検出装置12は、通常、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、例えば、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。
【0116】
図5を参照すると、支持装置1は、特に支持体2に組み込まれた検出装置13をさらに備えてもよいことは明らかであり、これは、支持領域3で支持された身体部分を検出するように構成される。対応する検出装置13は、例えば、支持領域3で支持された、または支持される身体部分が、支持領域3に接近または接触するときを検出するように構成されてもよい。対応する検出装置13は、例えば、支持体2および/または支持領域4に配置または形成された、センサー、特に近接センサーまたは接触センサーとして設計され、またはセンサー、特に近接センサーまたは接触センサーを備えた、1つまたは複数の検出要素(図示せず)を備えてもよい。対応する検出装置13は、通常、例えば、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、すなわち、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。しかしながら、それぞれの検出された化学的変数および/または物理的変数に基づいて、支持領域3で支持された身体部分の結論を引き出すことができるため、対応する検出装置13はまた、化学的変数および/または物理的変数を検出するための上記の検出装置12と同一であるように構成されてもよい。
【0117】
図5を参照すると、支持装置1は、特に支持体2に組み込まれた検出装置14をさらに備えてもよいことは明らかであり、これは、支持領域3で身体部分を支持している使用者の少なくとも1つの生理学的変数、特に血圧、酸素飽和度、または脈拍を検出するように構成される。対応する検出装置14は、例えば、支持体2および/または支持領域3に配置または形成された、センサー、特に血圧、酸素飽和度、または脈拍のセンサーとして設計され、またはセンサー、特に血圧、酸素飽和度、または脈拍のセンサーを備えた、1つまたは複数の検出要素(図時せず)を備えてもよい。対応する生理学的変数は、例えば、支持領域3と、支持領域3で支持されたそれぞれの身体部分との間の接触領域を介して検出されてもよい。対応する検出装置14は、通常、例えば、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、すなわち、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価または処理が可能になる。
【0118】
図5を参照すると、支持装置1は、特に表面に対して、少なくとも1つの自由度で支持体2の動きを検出するように構成され、および/または、特に支持体2に対して、少なくとも1つの自由度で支持領域3に支持された身体部分の動きを検出するように構成された、検出装置15をさらに備えてもよいことは明らかである。対応する検出装置15は、例えば、支持体2および/または支持領域3に配置または形成された、センサー、特に移動センサーとして設計され、またはセンサー、特に移動センサーを備えた、1つまたは複数の検出要素(図示せず)を備えてもよい。対応する検出装置15は、通常、適切なハードウェア実装および/またはソフトウェア実装の評価手段および/または処理手段、例えば、適切な評価アルゴリズムおよび/または処理アルゴリズムを有し、これにより、検出要素によって供給されるそれぞれの検出信号のデータ関連の評価および/または処理が可能になる。
【0119】
破線で形成された枠によって示されるように、検出装置12~15はまた、ハードウェアおよび/またはソフトウェアに関して、任意選択で上位の共通の検出ッ装置に組み合わせられてもよい。
【0120】
図5を参照すると、支持装置1は、検出装置12~15に割り当てられる、または割り当てられることができる送信装置16をさらに備えてもよいことは明らかであり、これは、特に支持体3および/または支持領域4に統合され、少なくとも1つの通信パートナーにそれぞれの検出情報を送信するように構成される。対応する送信装置16は、対応する検出情報を有線または無線の方式で少なくとも1つの通信パートナーに送信してもよい。無線送信は、例えば、データ送信のために、ブルートゥースなどの既知の業界標準を介した無線接続または無線ネットワークによって行われてもよい。このプロセスでは、対応する検出情報は、暗号化されていない方法または暗号化された方法で送信されてもよい。通信パートナーは、例えば、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、またはスマートグラスなどの移動端末であってもよく、固定コンピュータ(デスクトップ、サーバー)などの固定端末であってもよく、ネットワークアプリケーションであってもよく、またはネットワークストレージ(クラウド)などであってもよい。
【0121】
図5を参照すると、支持装置1は、特に支持体2および/または支持領域3に統合されたデータ記憶装置17をさらに備えてもよいことも明らかであり、これは、検出装置12~15によって検出された検出情報の少なくとも一部を記憶するように構成される。データ送信インターフェース(図示せず)は、通常、対応するデータ記憶装置17に割り当てられ、それによって、データは、有線または無線の方法でデータ記憶装置17から読み取られることができ、および/または、それによって、データは、データ記憶装置17へ入力されることができる。
【0122】
図5を参照すると、支持装置1は、特に支持体2に統合された信号出力装置18をさらに備えてもよいことも明らかであり、これは、特に、検出装置12~15によって生成された検出情報の少なくとも一部に基づいて、少なくとも1つの特に音響的および/または光学的および/または触覚的出力信号を生成するように構成される。したがって、特定の出力信号を、支持装置1によって対応する信号出力装置18を介して出力することができる。例えば、身体部分が支持領域3で適切に支持されていることを示す出力信号を出力することができる。対応する出力信号は、例えば、少なくとも1つの検出装置12~15によって供給される検出情報、すなわち、例えば、身体部分が支持領域3に接触していると検出されたことを記述する検出情報の一部に基づいて生成されてもよい。対応する信号出力装置18は、通常、少なくとも1つの信号出力要素(図示せず)を備え、これは、出力される特定の信号に応じて、例えば、少なくとも1つの音響信号出力要素、すなわちスピーカーとして、例えば、光信号出力要素、すなわち、ディスプレイ要素、発光ダイオード要素などとして、または、例えば、触覚信号出力要素、すなわち、振動要素として設計されてもよく、またはそれらを備えてもよい。
【0123】
例として、信号出力装置18によって出力することができる出力信号は、支持装置1の、特に使用者における、使用者側の動作および/または使用者側の動作の評価に関連する情報の少なくとも一部を含んでいてもよい。このようにして、対応する情報を含む対応する出力信号によって、支持装置1を適切に使用する使用者を支援することが可能である。例えば、支持装置1が身体部分を支持する準備ができていること、そしてまた任意選択でどの身体部分を支持する準備ができていること、身体部分が適切に支持されている、または(まだ)適切に支持されていないこと、または、例えば、いつ治療効果のために好都合な特定の支持期間が到達した、または(まだ)到達していないことなどを、対応する出力信号によって使用者に出力することができる。同様に、使用者を励ますまたは動機付ける出力信号が考えられ、すなわち、例えば、音響的、光学的、または触覚的に、支持装置1を使用し、特定の支持位置などを推測および/または維持するように、使用者を励ますまたは動機付ける出力信号が考えられる。同様に、使用者を評価する、すなわち、特に賞賛または批判する出力信号が考えられ、これは、例えば、音響的、光学的、または触覚的に、支持装置1の使用前および/または使用中および/または使用後に、使用者または特定の使用者の行動を評価する。
【0124】
図6は、側面図での実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略側面図である。
【0125】
図6を参照すると、支持体2は、装置20の入力装置19、すなわち、例えば、コンピュータ、マルチメディア装置などの端末に統合され、入力装置によって制御可能であり、またはこの種の入力装置19として設計されてもよいことは明らかである。このようにして、向上した機能的な統合が達成され、これはまた、身体部分が支持されている間に身体部分を使用して、特定のアクション、すなわち、特定の入力、制御などを実行するオプションを使用者に提供する。図6に示されるように、対応する入力装置19の特定の例は、例えば、矢印で示された入力をコンピュータにするための(電子)コンピュータマウスとして設計された入力要素であり、例えば、テレビ、オーディオシステムなどのマルチメディア機器に入力をするためのリモコンとして設計された入力素子である。
【0126】
図7は、側面図での実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0127】
図7を参照すると、支持装置1は、支持領域3および/または支持体2の温度を少なくとも部分的に、任意選択で完全に制御するために、特に支持体2に統合された温度制御装置21を備え、または含んでもよいことは明らかである。対応する温度制御装置21によって可能になる、支持領域3および/または支持体2の静的または動的な温度制御(原理的には加熱および冷却の両方として理解される)は、支持されているそれぞれの身体部分の所望のリラクセーションを支援することができ、支持されているそれぞれの身体部分によって達成可能な治療効果を支援することができる。
【0128】
対応する温度制御装置21は、温度制御媒体、すなわち、例えば、気体または液体が流れることができる温度制御ダクトを備えた温度制御ダクト構造(図示せず)を備えてもよい。対応する温度制御ダクト構造は、支持体2または支持領域3を通って、特に平面的に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、延びてもよい。特に、対応する温度制御ダクト構造は、支持体2または支持領域3の実際の支持面を形成する支持体2または支持領域3の(露出した)表面の領域またはその下の領域に、特に近接した輪郭で延びてもよい。
【0129】
代替的または追加的に、対応する温度制御装置21は、少なくとも1つの電気的に作動する温度制御要素(図示せず)を備えてもよい。対応する電気的に作動する温度制御要素は、例えば、少なくとも1本の熱線または1次元または多次元の熱線構造として設計されてもよく、またはそれらを備えてもよい。対応する温度制御要素は、支持体2または支持領域3を通って、特に平面的に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に延びてもよい。特に、対応する温度制御要素は、支持体2または支持領域3の実際の支持面を形成する支持体2または支持領域3の(露出した)表面の領域またはその下の領域に、特に近接した輪郭で延びてもよい。
【0130】
代替的または追加的に、対応する温度制御装置21は、活性化後に任意選択で可逆的な発熱化学反応を実行する少なくとも1つの温度制御要素を備えてもよい。対応する温度制御要素は、支持体2または支持領域3の実際の支持面を形成する支持体2または支持領域3の(露出された)表面の領域またはその下の領域に配置または形成されてもよい。対応する温度制御要素は、活性化要素(図示せず)、すなわち、タブ、ボタンなどを備えてもよく、それによって、温度制御要素を活性化する、すなわち、発熱反応を開始することが可能である。
【0131】
図8は、側面図でのさらなる実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0132】
図8を参照すると、支持装置1は、支持領域3で支持され、または支持される身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に換気するために、特に支持体2および/または支持領域3に統合された換気装置22をさらに備えてもよく、または含んでもよいことは明らかである。対応する換気装置22によって可能になる、支持体2または支持領域3の静的または動的な換気は、支持されている身体部分の所望のリラクセーション、それぞれ、身体部分を支持することによって達成される治療効果を支持してもよい。支持特性は、特に長期間にわたって身体部分を支持することにおいてさらに改善可能である。
【0133】
対応する換気装置22は、換気ダクト構造を備えてもよく、これは、換気媒体、すなわち、例えば、気体が流れる少なくとも1つの換気ダクトを備えてもよい。対応する換気ダクト構造は、支持体2または支持領域3を通って、特に平面的に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に延びてもよい。特に、対応する換気ダクト構造は、支持体2または支持領域3の実際の支持面を形成する支持体2または支持領域3の(露出した)表面の領域またはその下の領域に、特に近接した輪郭で延びてもよい。
【0134】
図9~13は、側面図でのさらなる実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0135】
図9を参照すると、支持装置1は、第3の物体、特に支持装置1の使用者の身体に装着される第3の物体に、またはその上に支持装置1を一時的に取り付けるための取り付け装置23をさらに備えてもよく、または含んでもよいことは明らかである。支持装置1はまた、そのような方法で第3の物体に、すなわち、特に移動式または携帯型の第3の物体に取り付けられてもよい。対応する第3の物体への支持装置1の取り付けは、特に、支持装置1が、支持領域3に支持された身体部分の所望の配向が可能であって維持可能な、配向および/または位置にあってもよいようにすることが可能である。第3の物体の特定の例は、衣服の一部などの使用者の身体に着用される第3の物体である。したがって、支持装置1は、衣服の一部などの第3の物体に取り付け可能である。例えば、支持装置1は、ジャケット、セーターなどの着用者の上半身に着用される衣服の一部、またはズボン、スカートなど、着用者の下半身に着用される衣服の一部などのような、衣服の一部のポケットに取り付け可能であると考えられる。取り付け装置23は、対応する第3の物体への支持装置1の(損傷または破壊されることない)取り付けのために構成された1つまたは複数の単に概略的に暗示された取り付け要素を備えてもよい。対応する取り付け要素24は、例えば、形状適合方式および/または強制ロック方式で、支持装置1を対応する第3の物体に取り付けることを可能にしてもよい。したがって、対応する取り付け要素24の特定の例は、フック要素および/またはループ要素(ベルクロファスナー要素)である。
【0136】
図10を参照すると、支持体1は、表面またはベースに支持体2を取り付けるための取り付け部分25を有する支持体2を備えてもよいことは明らかである。設計に応じて、対応する取り付け部分25により、支持体2をテーブル表面などの表面またはベースに安定して取り付けることができる。
【0137】
対応する取り付け部分25は、表面上またはベース上で支持体2の滑り止め支持を提供する少なくとも1つの材料または対応する材料構造を提供されていてもよく、備えてもよい。したがって、例えば、対応する材料または対応する材料構造は、支持体2が表面上またはベース上で安定した方法で支持されることを可能にするために好都合であってもよい。対応する材料または対応する材料構造は、例えば、エラストマー材料またはエラストマー材料構造でできていてもよく、または少なくとも1つのエラストマー材料を備えてもよい。原則として、天然および合成エラストマー材料または材料構造の両方が可能である。製造に関して、例えば、熱可塑性エラストマーを有利に使用することができる。
【0138】
対応する取り付け部分25は、少なくとも1つの可逆的に変形可能な材料、特に可逆的に変形可能な可撓性材料、または可逆的に変形可能な材料構造、特に可逆的に変形可能な可撓性材料構造を提供されていてもよく、または備えてもよい。したがって、例えば、対応する材料または対応する材料構造は、特にニュートラルまたは基準の配向に対して、表面上またはベース上の支持体2の配向に必要な修正を可能にするために好都合であってもよく、これは、例えば、痙攣性の身体部分や四肢を有する使用者が支持装置1をより簡単に使用することを可能にし、または支持装置を使用することを可能にすることができ、これは、問題の痙攣性または別の解剖学的不整合が、特に痛みを引き起こさずに、支持領域3で身体部分を支持するために、特にニュートラルまたは基準の配向に対して、支持体2の特定の配向を必要とする場合に特に当てはまる。対応する材料または対応する材料構造は、例えば、エラストマー材料または気泡材料またはエラストマー材料構造または気泡材料構造でできていてもよく、または少なくとも1つのエラストマー材料を備えてもよい。原則として、天然および合成の両方のエラストマーまたは気泡の材料または材料構造が可能である。製造に関して、例えば、任意選択で発泡された熱可塑性エラストマーを有利に使用することができる。
【0139】
対応する取り付け部分25は、図10~13に例示されるように、特に平らな表面上またはベース上に非平面的に位置し、表面またはベースに対して少なくとも1つの自由度で移動可能であるように、特に枢動可能であるように表面に取り付けられた支持体2を取り付けることを可能にする、取り付け部分要素26を備えてもよい。このようにして、支持体2は、表面またはベースに対して移動可能であり、これは、それぞれの身体部分および上位の身体部分の可能な限り最もリラックスした位置を作り出すのに有利である可能性がある。例えば、基準方向と比較して変更可能な支持体2の方向により、身体部分の(依然として)よりリラックスさせる支持またはリラックスした支持が可能になる。対応する取り付け部分要素26は、図10~13に示されるように、例えば、一角形、多角形、円形、丸いまたは尖った形状を有してもよい。同様に、支持体2を表面またはベースに対して移動させることにより、トレーニング効果に関連する特定の移動シーケンスが実行可能であるため、支持体を移動可能に取り付けることで、例えば、筋肉を構築するための、トレーニングオプションを提供可能である。
【0140】
対応する取り付け部分要素26はまた、別個の部品として設計されてもよく、そして必要に応じて、支持装置1を形成するために、任意選択で(損傷または破壊されることなく)取り外し可能な方法で支持体2に接続されてもよく、または接続可能であってもよい。対応する、例えば、球形、半球形、円筒形または半円筒形、またはピラミッド形の取り付け部分要素26は、例えば、面ファスナーシステムまたは交換可能なファスナーシステムによって支持体に接続されてもよい。
【0141】
図14は、側面図でのさらなる実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0142】
図14を参照すると、支持装置1は、少なくとも部分的に、任意選択で完全に前記支持領域を覆うように、特に(損傷または破壊されることなく)取り外し可能に支持領域3上で支持されている、または支持可能な支持要素27を備えてもよいことは明らかである。対応する支持要素27は、支持領域3または支持体2がそれぞれの身体部分との直接接触から保護され、および、したがって、例えば、皮膚の堆積物、汗などから保護されるため、衛生の観点から特に好都合であろう。対応する支持要素27は、支持要素27が支持領域3の適合を損なわないように、弾性的に可撓性の材料または弾性的に可撓性の材料構造から作製されてもよい。対応する支持要素27は、任意選択で洗浄可能な天然および/または合成の繊維材料、または天然および/または合成の繊維材料構造から作成されてもよい。単なる例として、革またはプラスチック材料が言及される。
【0143】
図15は、平面図でのさらなる別の実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0144】
図15に示される実施形態はまた、支持領域3および/または支持体2を換気するための、および/または、支持装置1上で支持されている、または支持される、身体部分を換気するための、換気装置22を備える。
【0145】
図15を参照すると、換気装置22の対応する換気ダクト構造が、事前に定義された方法で構成された1つまたは複数の生物工学的形状によって形成されてもよいことは明らかである。図15において、換気ダクト構造は、それぞれの換気ダクトの対応する開口部22aによって暗示される。対応する開口部22aは、例えば、穴のようなまたは穴の形をしたキャビティによって形成可能である。対応する換気ダクトは、ベース部分6の領域および少なくとも1つの支持部分4の領域に明確に形成可能である。しかしながら、対応する換気ダクトがベース部分6の領域または少なくとも1つの支持部分4の領域にのみ形成されることももちろん考えられる。
【0146】
個々の、いくつかの、またはすべての換気ダクトは、一般にそれらの配置から互いに連通可能である。対応する生物工学的形状は、支持装置1上で支持されている、または支持される身体部分の換気を支援または改善してもよい。したがって、対応する換気ダクト構造を形成するために、事前に定義された方法で構成された生物工学的形状を支持体2に形成することが一般に可能である。
【0147】
図16は、平面図でのさらなる実施形態による、使用者の身体部分(図示せず)を支持するための支持装置1の概略図である。
【0148】
図16に示される実施形態は、支持装置1がベースプレートまたはキャリアプレート10を備えず、したがって支持装置1を運ぶためのキャリア装置を備えないことにおいて、図15に示される実施形態とは異なる。暗示されるように、これは一般に、支持装置1のすべての実施形態に当てはまり、したがって、支持装置1のすべての実施形態は、支持装置1を運ぶための対応するキャリア装置なしで実施可能である。
【0149】
図面には示されていないが、支持装置1は、特に、支持領域3上の身体部分の意図された支持位置において、支持領域3上に支持された身体部分を一時的に固定するために、支持体2および/または支持領域3に割り当てられた、または割り当て可能な固定装置を備えてもよい。対応する固定装置は、支持領域3で支持される身体部分の所望の配向を容易にし、維持してもよい。このようにして、支持装置1によって生成可能なリラックス効果または治療効果を支援することができる。対応する固定装置は、それぞれの身体部分を支持体2または支持領域3に直接固定することを可能にすることができ、これは、例えば、ストラップ、ループなどの支持体2または支持領域3に取り付けられている、または取り付け可能な固定要素によって実施されてもよく、これは、装着された後、身体部分が支持体2または支持領域3に固定されるように、それぞれの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に取り囲む。チューブ様または管状の固定装置も考えられ、すなわち、例えば、布で作られた固定チューブは、その上で支持された、または支持される身体部分の上で引かれることができ、このようにして、支持領域で支持された身体部分の所望の配向が容易になり、維持される。固定される身体部分が手である場合に、例えば、特定の向きで、上位の身体部分、すなわち腕を固定することを可能にする固定装置も考えられる。
【0150】
支持領域3および/または支持体2が、少なくとも1つの発泡材料、すなわち、特に発泡プラスチック材料などの発泡粒子発泡材料から作製されてもよいことは、すべての実施形態に適用可能である。対応する発泡材料は、支持体2または支持領域2の重量を軽減する。対応する発泡材料は、さらに、支持体2または支持領域4の心地よい触覚特性を引き起こしてもよい。対応する発泡材料のさらなる利点は、そのようなものの管理が容易で費用効果の高い機械加工である。
【0151】
さらに、支持領域3および/または支持体2が、少なくとも1つの磁化可能な材料または磁性材料から作製されてもよく、またはそれを備えてもよいことは、すべての実施形態に適用可能である。対応する強磁性金属などの磁化可能な材料または磁性材料は、対応する身体部分を通る血流にプラスの効果を与える可能性があり、これは治療効果を促進する可能性がある。磁化可能な材料または磁性材料は、固体材料として、または粒子の形態で提供可能である。
【0152】
支持領域3および/または支持体2が、代替的または追加的に、少なくとも1つの抗菌性材料から作製されてもよく、またはそれを備えてもよいことは、すべての実施形態に適用可能である。抗菌性金属などの抗菌性材料は、支持領域3および/または支持体2の衛生特性にプラスの効果を与える可能性がある。抗菌性材料は、固体材料として、または粒子の形態で提供可能である。
【0153】
支持装置1、すなわち、支持体2および/または支持領域3の製造に関して、原則として、任意の製造方法、特に成型および/または造形の製造方法が考慮される。
【0154】
特に、付加(ビルドアップ)製造法と減法(材料除去)製造法の両方、すなわち、特に、機械加工製造法ならびに深絞りなどの造形製造法が考慮される。
【0155】
図17は、一実施形態による、通信システム28の概略図である。通信システム28は、情報の一部を少なくとも1つの通信パートナー29に送信するように、および/または、少なくとも1つの通信パートナー29によって送信される情報の一部を受信するように構成された送信装置16と、少なくとも1つの支持装置1によって送信された情報の一部を受信するように、および/または、情報の一部を少なくとも1つの支持装置1に送信するように構成された少なくとも1つの通信パートナーを備える。
【0156】
通信パートナー29は、例えば、ポータブルコンピュータ(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、またはスマートグラスなどの移動端末であってもよく、固定コンピュータ(デスクトップ、サーバー)などの固定端末であってもよく、ネットワークアプリケーションであってもよく、またはネットワークストレージ(クラウド)などであってもよい。
【0157】
図18は、一実施形態による、使用者の身体部分を受けるための支持装置1を製造するための方法の概略図である。この方法は、次のステップを含む。
【0158】
ステップS1、ここでは、少なくとも部分的に、任意選択で完全に生成される支持装置上に支持される身体部分の寸法を記述する身体部分寸法情報の一部の提供が行われる。
【0159】
ステップS2、ここでは、例えば、データ保存装置に、支持装置寸法情報のいくつかの部分の提供が行われ、支持装置寸法情報のそれぞれの部分は、身体部分の少なくとも1つの寸法に割り当てられた支持装置の少なくとも1つの事前に定義された寸法を記述し、これは、支持装置寸法情報のそれぞれの部分に基づいて生成可能である、または生成される。
【0160】
ステップS3、ここでは、提供された身体部分寸法情報の一部に基づいて、支持装置寸法情報の一部の選択が行われる。
【0161】
ステップS4、ここでは、選択された支持装置寸法情報の一部を含む、または記述するデータに基づいて支持装置1の製造が行われる。
【0162】
したがって、対応するデータに基いて支持装置1がその方法に従って製造されるが、対応するデータは、それぞれの支持装置1の製造に使用可能である、または使用される製造プラントの製造データを含むことができ、またはそのような製造データに変換される製造プラントの製造データを含むことができる。
【0163】
提供された身体部分寸法情報の一部を、それぞれの支持装置寸法情報に割り当てられたそれぞれの身体部分寸法情報と照合または比較することによる方法に従って選択を行うことができ、支持装置寸法情報の一部を選択することができ、身体部分寸法情報のこの割り当てられた部分は、特に、事前に定義可能な許容範囲内、または事前に定義された許容範囲内で、提供された身体部分寸法情報の一部に等しい、または類似している。
【0164】
この方法に従って提供された、または提供される身体部分寸法情報の一部は、支持装置1で支持される使用者の身体部分を、特に光学的に、検出することによってもたらされてもよい。したがって、この方法によれば、特に、支持装置上で支持される使用者の身体部分の光学的検出、ならびに、提供される、身体部分寸法情報の一部の生成は、検出によって生成された検出情報の一部に基づいて作成可能である(ステップS1´)。暗示されているように、検出は特に光学的に行うことができるので、例えば、カメラ装置またはビデオ装置の形態の検出装置によって、検出を行うことができる。対応するカメラ装置またはビデオ装置は、使用者側または製造者側、特にモバイルコンピューター(ラップトップ)、スマートフォン、タブレット、スマートグラスなどの移動端末装置のメンバーを構成する。
【0165】
特定の実施形態に関連して開示された個々の特徴、複数の特徴またはすべての特徴は、少なくとも1つの他の実施形態に関連して開示された個々の特徴、複数の特徴またはすべての特徴と組み合わせることができる。
【0166】
主要な態様は、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための少なくとも1つの支持領域を含む支持体を備えた、使用者の少なくとも1つの身体部分を少なくとも部分的に、任意選択で完全に支持するための支持装置に関し、少なくとも支持領域は、少なくとも部分的に、任意選択的に完全に支持装置1上で支持される身体部分の寸法を記述する、支持装置寸法情報を記述するデータから選択および形成または生成された複数の事前に定義された身体部分の情報の一部からの、身体部分寸法情報の一部に基づいて、事前に定義された方法で構成されるように設計された、幾何学的構造のデザインまたは形状を少なくとも部分的に、任意選択で完全に備え、各支持装置寸法情報は、それぞれの支持装置寸法情報に基づいて生成可能な支持装置1の、身体部分の少なくとも1つの寸法に割り当てられた、事前に定義された寸法を記述する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18