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特許7339622プログラム、情報処理方法、情報処理装置及び情報処理システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、情報処理装置及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20230830BHJP
【FI】
G06Q30/0601
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019225746
(22)【出願日】2019-12-13
(65)【公開番号】P2021096521
(43)【公開日】2021-06-24
【審査請求日】2020-11-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-08-08
(73)【特許権者】
【識別番号】517060834
【氏名又は名称】株式会社コミュニティコム
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】星野 邦敏
【合議体】
【審判長】渡邊 聡
【審判官】佐藤 智康
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】片山・ヒル ブランドン Rrandon K.Hill,「日本がまだ知らないスタートアップたち BASN Bay Area Startup News」,ウェブデザイニング 第19巻 第3号 Web Designing,日本,株式会社マイナビ出版,2019年06月18日,第19巻
【文献】遠藤宏之,「拡大するシェアリングエコノミー -空間情報が可能にするマイクロマッチング」,GIS NEXT 第67号,日本,株式会社ネクストパブリッシング,2019年04月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する業者の前記シェア飲食店の出店情報を登録し、
各業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品を登録し、
各シェア飲食店の前記出店情報及び前記サブスクリプション商品の情報をユーザ端末へ出力し、
前記業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間に応じて第1請求額を算出し、
前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末から売上高を取得し、
取得した前記売上高に基づき第2請求額を算出し、
算出した前記第1請求額と前記第2請求額との合計額を業者端末へ出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項2】
前記サブスクリプション商品ごとにサブスクリプション商品の利用条件を登録し、
前記ユーザ端末から前記シェア飲食店でのサブスクリプション商品の選択を受け付け、
前記サブスクリプション商品の利用条件に基づき、選択された前記サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する
処理を実行させる請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記サブスクリプション商品が利用可能であると判定した場合、前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末により読み込み可能な二次元コードを前記ユーザ端末へ出力する
処理を実行させる請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末から前記シェア飲食店でのサブスクリプション商品を利用した利用履歴を取得し、
取得した前記利用履歴を前記業者のシェア飲食店IDに対応付けてデータベースに記憶する
処理を実行させる請求項1から3までのいずれかひとつに記載のプログラム。
【請求項5】
第1業者のシェア飲食店がユーザに提供する、単位期間あたりのおにぎりの上限個数を含むサブスクリプション商品を登録する
処理を実行させる請求項1から4までのいずれかひとつに記載のプログラム。
【請求項6】
第2業者のシェア飲食店から提供される第2サブスクリプション商品は、前記第1業者のシェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品と異なっており、
前記第2サブスクリプション商品の情報を前記第1業者または前記第2業者の端末から取得し、
取得した前記情報に基づいて前記第2サブスクリプション商品を登録する
処理を実行させる請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
店舗に複数のシェア飲食店が出店可能であり、
前記店舗に出店される複数のシェア飲食店で共通して提供される共通サブスクリプション商品を登録する
処理を実行させる請求項1から6のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項8】
前記共通サブスクリプション商品か、または、該共通サブスクリプション商品以外のサブスクリプション商品かを選択可能に受け付け、
選択された共通サブスクリプション商品、または、前記サブスクリプション商品を、対応するシェア飲食店に対応付けて登録する
処理を実行させる請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する業者の前記シェア飲食店の出店情報を登録し、
各業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品を登録し、
各シェア飲食店の前記出店情報及び前記サブスクリプション商品の情報をユーザ端末へ出力し、
前記業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間に応じて第1請求額を算出し、
前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末から売上高を取得し、
取得した前記売上高に基づき第2請求額を算出し、
算出した前記第1請求額と前記第2請求額との合計額を業者端末へ出力する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する業者の前記シェア飲食店の出店情報を登録する第1登録部と、
各業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品を登録する第2登録部と、
各シェア飲食店の前記出店情報及び前記サブスクリプション商品の情報をユーザ端末へ出力する第1出力部と、
前記業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間に応じて第1請求額を算出する第1算出部と、
前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末から売上高を取得する取得部と、
取得した前記売上高に基づき第2請求額を算出する第2算出部と、
算出した前記第1請求額と前記第2請求額との合計額を業者端末へ出力する第2出力部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置と、ユーザ端末と、業者端末とを備える情報処理システムであって、
前記業者端末は、
曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する業者の前記シェア飲食店の出店情報、及び前記シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品の情報を送信する送信部を備え、
前記情報処理装置は、
各シェア飲食店の前記出店情報及び複数種の前記サブスクリプション商品の情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信した各シェア飲食店の前記出店情報及び複数種の前記サブスクリプション商品の情報を登録する第1登録部と、
各シェア飲食店の前記出店情報及び複数種の前記サブスクリプション商品の情報を前記ユーザ端末へ出力する第1出力部とを備え、
前記ユーザ端末は、
各シェア飲食店の前記出店情報及び前記複数種のサブスクリプション商品の情報を受信する第2受信部と、
第2受信部が受信した各シェア飲食店の前記出店情報及び複数種の前記サブスクリプション商品の情報を表示する表示部と、
前記シェア飲食店でのサブスクリプション商品の選択を受け付ける受付部と、
選択された前記サブスクリプション商品の情報を送信する第2送信部とを備え、
前記情報処理装置は、
前記サブスクリプション商品ごとにサブスクリプション商品の利用条件を登録する第2登録部と、
選択された前記サブスクリプション商品の情報を前記ユーザ端末から受信する第3受信部と、
前記サブスクリプション商品の利用条件に基づき、前記サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する判定部と、
前記サブスクリプション商品が利用可能であると判定した場合、前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末により読み込み可能な二次元コードを前記ユーザ端末へ出力する第2出力部と、
前記業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間に応じて第1請求額を算出する第1算出部と、
前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末から売上高を取得する取得部と、
取得した前記売上高に基づき第2請求額を算出する第2算出部と、
算出した前記第1請求額と前記第2請求額との合計額を前記業者端末へ出力する第3出力部と
を備える情報処理システム。
【請求項12】
店舗に複数のシェア飲食店が出店可能であり、
曜日または時間帯別に前記シェア飲食店の出店を希望する業者の前記シェア飲食店の出店情報を登録し、
各業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品を登録し、
前記店舗に出店される複数の前記シェア飲食店で共通して提供される共通サブスクリプション商品を登録し、
前記共通サブスクリプション商品か、該共通サブスクリプション商品以外の各業者のシェア飲食店別に提供されるサブスクリプション商品か、または、前記共通サブスクリプション商品と前記サブスクリプション商品との両方の組み合わせを選択可能に受け付け、
選択された共通サブスクリプション商品、前記サブスクリプション商品または前記両方の組み合わせを、対応するシェア飲食店に対応付けて登録し、
各シェア飲食店の前記出店情報と、選択された共通サブスクリプション商品、前記サブスクリプション商品または前記両方の組み合わせの情報とをユーザ端末へ出力する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項13】
曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する業者の前記シェア飲食店の出店情報を登録し、
各業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品を登録し、
前記サブスクリプション商品ごとにサブスクリプション商品の上限数を含む利用条件を登録し、
各シェア飲食店の前記出店情報及び前記サブスクリプション商品の情報をユーザのユーザ端末へ出力し、
前記ユーザ端末から前記ユーザによる前記シェア飲食店でのサブスクリプション商品の選択を受け付け、
前記サブスクリプション商品の利用条件、及び、前記シェア飲食店を出店する時間帯内における前記ユーザの前記サブスクリプション商品の利用数が、前記上限数内か否かにより、選択された前記サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する
処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、情報処理方法、情報処理装置及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、飲食店における食事履歴の記録等に利用される食事履歴システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6467601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に係る発明は、飲食店のシェアに関する情報を開示していない問題がある。
【0005】
一つの側面では、シェア飲食店の出店情報及び該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報を出力することが可能なプログラム等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの側面に係るプログラムは、曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する
業者の前記シェア飲食店の出店情報を登録し、各業者のシェア飲食店別に提供される複数
種のサブスクリプション商品を登録し、各シェア飲食店の前記出店情報及び前記サブスク
リプション商品の情報をユーザ端末へ出力し、前記業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間に応じて第1請求額を算出し、前記シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末から売上高を取得し、取得した前記売上高に基づき第2請求額を算出し、算出した前記第1請求額と前記第2請求額との合計額を業者端末へ出力する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0007】
一つの側面では、シェア飲食店の出店情報及び該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報を出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】シェア飲食店におけるサブスクリプション商品を提供するシステムの概要を示す説明図である。
図2】サーバの構成例を示すブロック図である。
図3】ユーザDBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図4】店舗DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図5】サブスクリプション商品DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図6】利用履歴DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図7】スケジュール管理DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図8】ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
図9】業者端末の構成例を示すブロック図である。
図10】POS端末の構成例を示すブロック図である。
図11】売上高DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図12】シェア飲食店別に提供されるサブスクリプション商品を利用する動作を説明する説明図である。
図13】サブスクリプション商品を利用する際の処理手順を示すフローチャートである。
図14】サブスクリプション商品を利用する際の処理手順を示すフローチャートである。
図15】サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
図16】業者端末上でシェア飲食店の出店情報を受け付ける画面イメージ図である。
図17】業者端末上でサブスクリプション商品情報を受け付ける画面イメージ図である。
図18】ユーザ端末上でサブスクリプション商品の選択を受け付ける画面イメージ図である。
図19】ユーザ端末上で二次元コードを表示する画面イメージ図である。
図20】請求額を業者端末に出力する際の処理手順を示すフローチャートである。
図21】第1業者の業者端末3経由で他の業者のサブスクリプション商品情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
図22】実施形態4のサーバの構成例を示すブロック図である。
図23】実施形態4の店舗DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図24】シェア飲食店DBのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。
図25】選択されたサブスクリプション商品を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。
【0010】
(実施形態1)
実施形態1は、各シェア飲食店の出店情報及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を出力する形態に関する。シェア飲食店(シェアキッチン)は、空き時間帯を利用してシェアレストランサービスを提供するための調理場及び客席等を備える間借り飲食店である。なお、調理場のみを提供する形態であっても良い。または、シェア飲食店は持ち帰り専門店(テイクアウト専門店)であっても良い。サブスクリプションは、一定期間において、定額料金で定期的な商品またはサービスを提供するビジネスである。おにぎりをサブスクリプション化したサブスクリプション商品の例としては、例えばシェア飲食店が「支払金額(月額)が2000円であり、おにぎりの利用可能な個数が1日1個であり、且つ、一ヵ月当たりのおにぎりの利用上限個数が25個である」となるおにぎりのサブスクリプション商品をユーザに提供する。
【0011】
図1は、シェア飲食店におけるサブスクリプション商品を提供するシステムの概要を示す説明図である。なお、本実施形態では、シェア飲食店の例を説明するが、これに限るものではない。例えば、ネイルサロン、ヘアーサロン、美容室、語学教室、学習塾、スポーツ施設、医学施設の各種店舗または施設等にも同様に適用される。本実施形態のシステムは、情報処理装置1、情報処理端末2、情報処理端末3及び情報処理端末4を含み、各装置はインターネット等のネットワークNを介して情報の送受信を行う。
【0012】
情報処理装置1は、種々の情報に対する処理、記憶及び送受信を行う情報処理装置である。情報処理装置1は、例えばサーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。本実施形態において、情報処理装置1はサーバ装置であるものとし、以下では簡潔のためサーバ1と読み替える。
【0013】
情報処理端末2は、各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報の表示、並びに、ユーザによるサブスクリプション商品の選択の受付等を行う端末装置である。情報処理端末2は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ(Apple Watch:登録商標)等のウェアラブルデバイス、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末2をユーザ端末2と読み替える。
【0014】
情報処理端末3は、業者のシェア飲食店の出店情報、及び該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報の送信等を行う端末装置である。情報処理端末3は、例えばスマートフォン、携帯電話、アップルウォッチ等のウェアラブルデバイス、タブレット、パーソナルコンピュータ端末等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末3を業者端末3と読み替える。
【0015】
情報処理端末4は、売上実績、販売、在庫、決済等の情報処理及び送受信を行う端末装置であり、業者のシェア飲食店に設置されている。例えば、キャッシュレス対応のPOS(Point of Sales)システムを搭載したPOS端末、タブレット及びパーソナルコンピュータ等の情報処理機器である。以下では簡潔のため、情報処理端末4をPOS端末4と読み替える。
【0016】
本実施形態に係るサーバ1は、曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する業者のシェア飲食店の出店情報、該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報、及びサブスクリプション商品の利用条件を各業者端末3から取得して登録する。サーバ1は、登録した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供されるサブスクリプション商品情報をユーザ端末2に出力する。
【0017】
サーバ1は、ユーザ端末2からシェア飲食店でのサブスクリプション商品の選択を受け付けた場合、選択されたサブスクリプション商品の利用条件に基づき、選択されたサブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する。サーバ1は、選択されたサブスクリプション商品が利用可能であると判定した場合、該シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末4により読み込み可能な二次元コードを生成する。サーバ1は、生成した二次元コードをユーザ端末2に出力する。なお、二次元コードに関しては後述する。
【0018】
図2は、サーバ1の構成例を示すブロック図である。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、入力部14、表示部15、読取部16及び大容量記憶部17を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0019】
制御部11はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置を含み、記憶部12に記憶された制御プログラム1Pを読み出して実行することにより、サーバ1に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図2では制御部11を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。
【0020】
記憶部12はRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ素子を含み、制御部11が処理を実行するために必要な制御プログラム1P又はデータ等を記憶している。また、記憶部12は、制御部11が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。通信部13は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、ユーザ端末2、業者端末3及びPOS端末4等との間で情報の送受信を行う。
【0021】
入力部14は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報を制御部11へ出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ又は有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、制御部11の指示に従い各種情報を表示する。
【0022】
読取部16は、CD(Compact Disc)-ROM又はDVD(Digital Versatile Disc)-ROMを含む可搬型記憶媒体1aを読み取る。制御部11が読取部16を介して、制御プログラム1Pを可搬型記憶媒体1aより読み取り、大容量記憶部17に記憶しても良い。また、ネットワークN等を介して他のコンピュータから制御部11が制御プログラム1Pをダウンロードし、大容量記憶部17に記憶しても良い。さらにまた、半導体メモリ1bから、制御部11が制御プログラム1Pを読み込んでも良い。
【0023】
大容量記憶部17は、例えばHDD(Hard disk drive:ハードディスク)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)等の記録媒体を備える。大容量記憶部17は、ユーザDB(データベース:database)171、店舗DB172、サブスクリプション商品DB173、利用履歴DB174及びスケジュール管理DB175を含む。
【0024】
ユーザDB171は、ユーザに関する情報を記憶している。店舗DB172は、店舗(シェア飲食店)に関する情報を記憶している。サブスクリプション商品DB173は、サブスクリプション商品情報及びサブスクリプション商品の利用条件等を記憶している。利用履歴DB174は、店舗でのサブスクリプション商品を利用した利用履歴を記憶している。スケジュール管理DB175は、業者がシェア飲食店を出店するスケジュールを記憶している。
【0025】
なお、本実施形態において記憶部12及び大容量記憶部17は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部17は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部17はサーバ1に接続された外部記憶装置であっても良い。
【0026】
なお、本実施形態では、サーバ1は一台の情報処理装置であるものとして説明するが、複数台により分散して処理させても良く、または仮想マシンにより構成されていても良い。
【0027】
図3は、ユーザDB171のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。ユーザDB171は、ユーザID列、ユーザ名前列、メールアドレス列、サブスクリプション利用可否列及びサブスクリプション商品ID列を含む。ユーザID列は、各ユーザを識別するために、一意に特定されるユーザのIDを記憶している。ユーザ名前列は、ユーザの名前を記憶している。メールアドレス列は、ユーザのメールアドレスを記憶している。サブスクリプション利用可否列は、サブスクリプション商品が利用可能であるか否かの情報を記憶している。サブスクリプション商品ID列は、利用可能なサブスクリプション商品の商品ID(複数可)を記憶している。
【0028】
図4は、店舗DB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。なお、本実施形態での店舗がシェア飲食店である例として説明するが、他の種類の店舗にも同様に適用される。店舗DB172は、店舗ID列、店舗名称列、店舗概要列、営業日時列、サブスクリプション提供内容列、責任者名前列、連絡先メールアドレス列、連絡先電話番号列、備考列及びPOS端末ID列を含む。
【0029】
店舗ID列は、各店舗を識別するために、一意に特定される店舗のIDを記憶している。店舗名称列は、店舗の名称を記憶している。店舗概要列は、店舗の概要(説明情報)を記憶している。営業日時列は、店舗の営業日時を記憶している。サブスクリプション提供内容列は、該店舗が提供するサブスクリプション商品情報を記憶している。
【0030】
責任者名前列は、店舗の責任者の名前を記憶している。連絡先メールアドレス列は、店舗または責任者に連絡するためのメールアドレスを記憶している。連絡先電話番号列は、店舗または責任者に連絡するための電話番号を記憶している。備考列は、店舗に関する備考情報を記憶している。POS端末ID列は、店舗に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末のIDを記憶している。
【0031】
図5は、サブスクリプション商品DB173のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。サブスクリプション商品DB173は、商品ID列、店舗ID列、提供日時列、提供内容列及び利用条件列を含む。商品ID列は、各商品を識別するために、一意に特定される商品のIDを記憶している。店舗ID列は、店舗を特定する店舗IDを記憶している。提供日時列は、サブスクリプション商品をユーザに提供する日時情報を記憶している。
【0032】
提供内容列は、サブスクリプション商品情報を記憶している。利用条件列は、サブスクリプション商品の利用条件を記憶している。利用条件は、例えばサブスクリプション商品を利用する際の支払金額(月額)が1600円であり、コーヒーの利用可能な杯数が1日1杯(150ml)であり、且つ、一ヵ月当たりのコーヒーの利用上限杯数が10杯である。
【0033】
図6は、利用履歴DB174のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。利用履歴DB174は、履歴ID列、ユーザID列、店舗ID列、利用日時列及び利用内容列を含む。履歴ID列は、各サブスクリプション商品の利用履歴データを識別するために、一意に特定される利用履歴データのIDを記憶している。ユーザID列は、ユーザを特定するユーザIDを記憶している。店舗ID列は、店舗を特定する店舗IDを記憶している。利用日時列は、サブスクリプション商品を利用した日時情報を記憶している。利用内容列は、利用されたサブスクリプション商品の情報を記憶している。
【0034】
図7は、スケジュール管理DB175のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。スケジュール管理DB175は、出店日付列、曜日列及び貸し出すコマ列を含む。出店日付列は、シェア飲食店を出店する日付を記憶している。なお、事前予約の場合、シェア飲食店を出店する予定日が出店日付列に記憶されても良い。曜日列は、シェア飲食店を出店する曜日情報を記憶している。
【0035】
貸し出すコマ列は、朝列、昼列及び夜列を含む。朝列は、朝の時間帯(例えば、7:30~10時)に出店するシェア飲食店のIDを記憶している。昼列は、昼の時間帯(例えば、10:00~15:30)に出店するシェア飲食店のIDを記憶している。夜列は、夜の時間帯(例えば、16:00~21:30)に出店するシェア飲食店のIDを記憶している。なお、本実施形態では、貸し出すコマ列は朝列、昼列及び夜列を含む例を説明したが、これに限らず、実際のニーズに応じて期間または時間帯を設定しても良い。例えば、時間数(例えば、30時間)ごとに貸し出すコマを設定しても良い。また、日、週、月、年単位で貸し出すコマを設定しても良い。
【0036】
なお、上述した各DBの記憶形態は一例であり、データ間の関係が維持されていれば、他の記憶形態であっても良い。
【0037】
図8は、ユーザ端末2の構成例を示すブロック図である。ユーザ端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24及び表示部25を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0038】
制御部21はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部22に記憶された制御プログラム2Pを読み出して実行することにより、ユーザ端末2に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図8では制御部21を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部22はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部21が処理を実行するために必要な制御プログラム2P又はデータ等を記憶している。また、記憶部22は、制御部21が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0039】
通信部23は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部24は、キーボード、マウスまたは表示部25と一体化したタッチパネルでも良い。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部21の指示に従い各種情報を表示する。
【0040】
図9は、業者端末3の構成例を示すブロック図である。業者端末3は、制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び表示部35を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0041】
制御部31はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部32に記憶された制御プログラム3Pを読み出して実行することにより、業者端末3に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図9では制御部31を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部32はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部31が処理を実行するために必要な制御プログラム3P又はデータ等を記憶している。また、記憶部32は、制御部31が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0042】
通信部33は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部34は、キーボード、マウスまたは表示部35と一体化したタッチパネルでも良い。表示部35は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部31の指示に従い各種情報を表示する。
【0043】
図10は、POS端末4の構成例を示すブロック図である。POS端末4は、制御部41、記憶部42、通信部43、入力部44、表示部45、撮影部46及び大容量記憶部47を含む。各構成はバスBで接続されている。
【0044】
制御部41はCPU、MPU等の演算処理装置を含み、記憶部42に記憶された制御プログラム4Pを読み出して実行することにより、POS端末4に係る種々の情報処理、制御処理等を行う。なお、図10では制御部41を単一のプロセッサであるものとして説明するが、マルチプロセッサであっても良い。記憶部42はRAM、ROM等のメモリ素子を含み、制御部41が処理を実行するために必要な制御プログラム4P又はデータ等を記憶している。また、記憶部42は、制御部41が演算処理を実行するために必要なデータ等を一時的に記憶する。
【0045】
通信部43は通信に関する処理を行うための通信モジュールであり、ネットワークNを介して、サーバ1等と情報の送受信を行う。入力部44は、キーボード、マウスまたは表示部45と一体化したタッチパネルでも良い。また、入力部44は、一次元コードまたは二次元コードを読み込むコードリーダー、非接触型ICカードに記憶された情報を読み込むICカードのリーダーを含む。表示部45は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、制御部41の指示に従い各種情報を表示する。
【0046】
撮影部46は、例えばCCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)カメラ等の撮影装置である。なお、撮影部46はPOS端末4の中に内蔵せず、外部で直接にPOS端末4と接続し、撮影可能な構成としても良い。
【0047】
大容量記憶部47は、例えばHDD、SSD等の記録媒体を備える。大容量記憶部47は、売上高DB471を含む。売上高DB471は、シェア飲食店ごとの売上高を記憶している。なお、本実施形態において記憶部42及び大容量記憶部47は一体の記憶装置として構成されていても良い。また、大容量記憶部47は複数の記憶装置により構成されていても良い。更にまた、大容量記憶部47はPOS端末4に接続された外部記憶装置であっても良い。
【0048】
図11は、売上高DB471のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。売上高DB471は、POS端末ID列、店舗ID列、貸し出すコマ列、年月列及び売上高列を含む。POS端末ID列は、店舗に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末のIDを記憶している。店舗ID列は、店舗を特定する店舗IDを記憶している。貸し出すコマ列は、シェア飲食店を出店するコマ(時間帯)を記憶している。年月列は、売上を計上した年月を記憶している。売上高列は、シェア飲食店別に貸し出すコマごとの売上高を記憶している。
【0049】
図12は、シェア飲食店別に提供されるサブスクリプション商品を利用する動作を説明する説明図である。
【0050】
まず、曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店を希望する各業者のシェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報をサーバ1に登録する処理を説明する。
【0051】
各業者の業者端末3の制御部31は、シェア飲食店の出店情報、該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報、及びサブスクリプション商品の利用条件を入力部34により受け付ける。
【0052】
出店情報は、シェア飲食店の名称、概要、営業日時、責任者の名前、連絡先メールアドレス、連絡先電話番号またはPOS端末ID等を含む。サブスクリプション商品情報は、サブスクリプション商品の提供日時及び提供内容等を含む。サブスクリプション商品の利用条件は、サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定するための条件である。おにぎりをサブスクリプション化したサブスクリプション商品の例としては、おにぎりの利用条件が「支払金額(月額)が2000円であり、おにぎりの利用可能な個数が1日1個であり、且つ、一ヵ月当たりのおにぎりの利用上限個数が25個である」等であっても良い。
【0053】
各業者端末3の制御部31は、通信部33を介して、受け付けたシェア飲食店の出店情報、該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報及びサブスクリプション商品の利用条件をサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、各業者端末3から送信された出店情報、サブスクリプション商品情報及びサブスクリプション商品の利用条件を受信する。
【0054】
制御部11は、受信した出店情報、サブスクリプション商品情報及び利用条件を大容量記憶部17に記憶する。具体的には、制御部11は各シェア飲食店に対し、店舗(シェア飲食店)IDを割り振って、店舗(シェア飲食店)の名称、概要、営業日時、提供されるサブスクリプション商品情報、責任者の名前、連絡先メールアドレス、連絡先電話番号、備考及びPOS端末IDを一つのレコードとして店舗DB172に記憶(登録)する。制御部11は、シェア飲食店の出店日付、曜日情報及び貸し出すコマ(時間帯)を一つのレコードとしてスケジュール管理DB175に記憶する。
【0055】
制御部11は、シェア飲食店別に提供されるサブスクリプション商品に対し、サブスクリプション商品IDを割り振る。制御部11は店舗IDに対応付けて、割り振ったサブスクリプション商品ID、該サブスクリプション商品の提供日時、提供内容及び利用条件を一つのレコードとしてサブスクリプション商品DB173に記憶(登録)する。
【0056】
制御部11は、通信部13を介して、登録した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報をユーザ端末2に送信(出力)する。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を通信部23により受信する。制御部21は、受信した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を表示部25により表示する。
【0057】
次に、サブスクリプション商品を利用する処理を説明する。
【0058】
ユーザ端末2の制御部21は、シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品の選択を入力部24により受け付けた場合、ユーザID、及び選択されたサブスクリプション商品IDを通信部23によりサーバ1送信する。サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信されたユーザID及びサブスクリプション商品IDを通信部13により受信し、受信したサブスクリプション商品IDに基づいて該サブスクリプション商品の利用条件を大容量記憶部17のサブスクリプション商品DB173から取得する。
【0059】
制御部11は、受信したユーザID、及び取得したサブスクリプション商品の利用条件に基づき、選択されたサブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する。具体的には、制御部11はユーザIDに基づき、大容量記憶部17のユーザDB171のサブスクリプション利用可否列からサブスクリプション利用可否の情報を取得する。制御部11は、取得したサブスクリプション利用可否の情報に基づき、サブスクリプションが利用可能であるか否かを判定する。制御部11は、サブスクリプションが利用可能であると判定した場合、ユーザDB171のサブスクリプション商品ID列から、利用可能なサブスクリプション商品ID(複数可)を取得する。
【0060】
制御部11は、取得した利用可能なサブスクリプション商品IDの中に、選択されたサブスクリプション商品IDが存在しているか否かと判定する。制御部11は、選択されたサブスクリプション商品IDが存在していると判定した場合、ユーザIDに基づき、大容量記憶部17の利用履歴DB174から、該サブスクリプション商品を利用した利用履歴を取得する。利用履歴は、サブスクリプション商品を利用した店舗ID、利用日時及び利用内容(例えば、商品名及び個数等)を含む。
【0061】
制御部11は、取得した利用履歴から当日に利用されたサブスクリプション商品の個数を集計し、集計した利用個数が1日の利用可能な個数(例えば、1個)未満であるか否かを判定する。制御部11は、当日の利用個数が1日の利用可能な個数未満であると判定した場合、取得したサブスクリプション商品の利用条件及び利用履歴に基づき、利用可能な残数を算出する。
【0062】
制御部11は、利用可能な残数が0より大きいと判定した場合、シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末4により読み込み可能な二次元コードを生成する。二次元コードは、例えば横方向にしか情報を持たない一次元コードに対し、水平方向と垂直方向に情報を持つ表示方式のコードである。代表的な二次元コードは、例えばQRコード(登録商標)、DataMatrix(登録商標)又はVeriCode(登録商標)である。なお、二次元コードに限らず、例えば縞模様状の線の太さによって数値または文字を表すバーコード(Barcode)等の一次元コードであっても良い。または、ICタグ(Integrated Circuit Tag)、RFタグ(Radio Frequency Tag)、又はRFID(Radio Frequency Identifier)チップ(マイクロチップ)等に記憶されたコードをRFリーダーで読み取る形態であっても良い。
【0063】
例えば、制御部11は、二次元コードの生成ライブラリを利用し、サブスクリプション商品ID、商品名、数量または決済ID等を含む決済情報(利用情報)の二次元コードを生成する。制御部11は、生成した二次元コードを通信部13によりユーザ端末2に送信(出力)する。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された二次元コードを通信部23により受信し、受信した二次元コードを表示部25により表示する。
【0064】
ユーザが当該サブスクリプション商品を購入する場合、POS端末4の制御部41は、撮影部46または二次元コードのリーダーを介して該サブスクリプション商品の二次元コードを読み取る。制御部41は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った二次元コードにより商品の決済情報を取得する。制御部41は、取得した決済情報に基づき、該サブスクリプション商品の決済を行う。制御部41は、通信部43を介して、該サブスクリプション商品を利用した利用履歴をサーバ1に送信する。利用履歴は、サブスクリプション商品を利用したユーザID、店舗ID、利用日時及び利用内容を含む。
【0065】
サーバ1の制御部11は、POS端末4から送信された利用履歴を通信部13により受信し、受信した利用履歴を大容量記憶部17の利用履歴DB174に記憶する。具体的には、制御部11は履歴IDを割り振って、ユーザID、店舗ID、利用日時及び利用内容を一つのレコードとして利用履歴DB174に記憶する。
【0066】
図13及び図14は、サブスクリプション商品を利用する際の処理手順を示すフローチャートである。業者端末3の制御部31は、シェア飲食店の出店情報、該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報、及びサブスクリプション商品の利用条件を入力部34により受け付ける(ステップS301)。制御部31は、通信部33を介して、受け付けた出店情報、サブスクリプション商品情報及びサブスクリプション商品の利用条件をサーバ1に送信する(ステップS302)。
【0067】
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、業者端末3から送信された出店情報、サブスクリプション商品情報及びサブスクリプション商品の利用条件を受信する(ステップS101)。制御部11は、受信した出店情報、サブスクリプション商品情報及び利用条件を大容量記憶部17の店舗DB172、サブスクリプション商品DB173及びスケジュール管理DB175に記憶する(ステップS102)。制御部11は、通信部13を介して、記憶した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報をユーザ端末2に送信する(ステップS103)。
【0068】
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を通信部23により受信する(ステップS201)。制御部21は、受信した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を表示部25により表示する(ステップS202)。
【0069】
ユーザがサブスクリプション商品を選択する場合、制御部21は、シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品の選択を入力部24により受け付ける(ステップS203)。制御部21は、ユーザID、及び選択されたサブスクリプション商品IDを通信部23によりサーバ1送信する(ステップS204)。
【0070】
サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から送信されたユーザID及びサブスクリプション商品IDを通信部13により受信する(ステップS104)。制御部11は、受信したサブスクリプション商品IDに基づき、該サブスクリプション商品の利用条件を大容量記憶部17のサブスクリプション商品DB173から取得する(ステップS105)。
【0071】
制御部11は、受信したユーザID、及び取得したサブスクリプション商品の利用条件に基づき、選択されたサブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する(ステップS106)。なお、サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定するサブルーチンについては後述する。
【0072】
制御部11は、ステップS106で出力した判定結果に基づき、サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する(ステップS107)。制御部11は、サブスクリプション商品が利用可能であると判定した場合(ステップS107でYES)、二次元コードの生成ライブラリを利用し、シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末4により読み込み可能な二次元コードを生成する(ステップS108)。二次元コードには、例えばサブスクリプション商品ID、商品名、数量または決済ID等の決済情報が埋まられても良い。
【0073】
制御部11は、生成した二次元コードを通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS109)。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された二次元コードを通信部23により受信し(ステップS207)、受信した二次元コードを表示部25により表示する(ステップS208)。
【0074】
ユーザが当該サブスクリプション商品を購入する場合、POS端末4の制御部41は、撮影部46または二次元コードのリーダーを介して該サブスクリプション商品の二次元コードを読み取る(ステップS401)。制御部41は、二次元コードの解析ライブラリを利用し、読み取った二次元コードにより商品の決済情報を取得する(ステップS402)。制御部41は、取得した決済情報に基づき、該サブスクリプション商品の決済を行う(ステップS403)。
【0075】
制御部41は、通信部43を介して、該サブスクリプション商品を利用した利用履歴(例えば、ユーザID、店舗ID、利用日時及び利用内容等)をサーバ1に送信する(ステップS404)。サーバ1の制御部11は、POS端末4から送信された利用履歴を通信部13により受信し(ステップS110)、受信した利用履歴を大容量記憶部17の利用履歴DB174に記憶し(ステップS111)、処理を終了する。
【0076】
制御部11は、サブスクリプション商品が利用不可であると判定した場合(ステップS107でNO)、サブスクリプション商品が利用不可であるメッセージを通信部13によりユーザ端末2に送信する(ステップS112)。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたメッセージを通信部23により受信し(ステップS205)、受信したメッセージを表示部25により表示する(ステップS206)。
【0077】
図15は、サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する処理のサブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、ユーザIDに基づき、大容量記憶部17のユーザDB171のサブスクリプション利用可否列からサブスクリプション利用可否の情報を取得する(ステップS11)。制御部11は、取得したサブスクリプション利用可否の情報に基づき、サブスクリプションが利用可能であるか否かを判定する(ステップS12)。制御部11は、サブスクリプションが利用不可であると判定した場合(ステップS12でNO)、サブスクリプション商品が利用不可である判定結果を出力し(ステップS20)、リターンする。
【0078】
制御部11は、サブスクリプションが利用可能であると判定した場合(ステップS12でYES)、ユーザDB171のサブスクリプション商品ID列から、利用可能なサブスクリプション商品ID(複数可)を取得する(ステップS13)。制御部11は、取得した利用可能なサブスクリプション商品IDの中に、選択されたサブスクリプション商品IDが存在しているか否かを判定する(ステップS14)。
【0079】
制御部11は、選択されたサブスクリプション商品IDが存在していないと判定した場合(ステップS14でNO)、ステップS20に遷移する。制御部11は、選択されたサブスクリプション商品IDが存在していると判定した場合(ステップS14でYES)、ユーザIDに基づき、大容量記憶部17の利用履歴DB174から、該サブスクリプション商品を利用した利用履歴を取得する(ステップS15)。
【0080】
制御部11は、取得した利用履歴に基づき、当日の利用個数が1日の利用可能な個数未満であるか否かを判定する(ステップS16)。具体的には、制御部11は、取得した利用履歴から当日に利用されたサブスクリプション商品の個数を集計し、集計した利用個数が1日の利用可能な個数(例えば、1個)未満であるか否かを判定する。制御部11は、当日の利用個数が1日の利用可能な個数以上であると判定した場合(ステップS16でNO)、ステップS20に遷移する。制御部11は、当日の利用個数が1日の利用可能な個数未満であると判定した場合(ステップS16でYES)、取得したサブスクリプション商品の利用条件及び利用履歴に基づき、利用可能な残数を算出する(ステップS17)。
【0081】
制御部11は、算出した利用可能な残数が0より大きいか否かを判定する(ステップS18)。制御部11は、残数が0より大きいと判定した場合(ステップS18でYES)、サブスクリプション商品が利用可能である判定結果を出力し(ステップS19)、リターンする。制御部11は、残数が0以下であると判定した場合(ステップS18でNO)、ステップS20に遷移する。
【0082】
図16は、業者端末3上でシェア飲食店の出店情報を受け付ける画面イメージ図である。40aは、シェア飲食店の名称を入力するためのテキストフィールドである。40bは、シェア飲食店の概要を入力するためのテキストフィールドである。40cは、シェア飲食店の出店日付を受け付けるためのカレンダーコントロールである。例えば、空き状況により予約可能な出店日付が40cで提示されて、提示された日付のみを受け付けることができる。40dは、シェア飲食店の営業時間を入力するためのテキストフィールドである。40eは、シェア飲食店の責任者の名前を入力するためのテキストフィールドである。
【0083】
40fは、シェア飲食店または責任者に連絡するための連絡先メールアドレスを入力するためのテキストフィールドである。40gは、シェア飲食店または責任者に連絡するための連絡先電話番号を入力するためのテキストフィールドである。40hは、POS端末IDを入力するためのテキストフィールドである。40iは、「登録」ボタンであり、入力された出店情報をサーバ1に登録するためのボタンである。
【0084】
業者端末3の制御部31は、入力部34を介して、40aで入力されたシェア飲食店の名称、40bで入力されたシェア飲食店の概要、40cで選択された出店日付、40dで入力された営業時間、40eで入力された責任者の名前、40fで入力された連絡先メールアドレス、40gで入力された連絡先電話番号及び40hで入力されたPOS端末IDを含む出店情報を受け付ける。制御部31は、「登録」ボタン40iのタッチ(クリック)イベントを受け付けた場合、受け付けた出店情報を通信部33によりサーバ1に送信する。
【0085】
図17は、業者端末3上でサブスクリプション商品情報を受け付ける画面イメージ図である。10aは、シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品の名称を入力するためのテキストフィールドである。10bは、サブスクリプション商品が提供される日付を受け付けるためのカレンダーコントロールである。10cは、サブスクリプション商品が提供される時間帯を入力するためのテキストフィールドまたはコンボボックスである。10dは、単位期間あたりにサブスクリプション商品を提供可能な数量を入力するためのテキストフィールドである。10eは、「登録」ボタンであり、入力されたサブスクリプション商品情報をサーバ1に登録するためのボタンである。
【0086】
業者端末3の制御部31は、入力部34を介して、10aで入力されたサブスクリプション商品の名称、10bで選択された提供日時、10cで入力された提供時間帯、及び10dで入力された提供可能な数量を含むサブスクリプション商品情報を受け付ける。制御部31は、「登録」ボタン10eのタッチイベントを受け付けた場合、受け付けたサブスクリプション商品情報を通信部33によりサーバ1に送信する。
【0087】
なお、本実施形態では、出店情報及びサブスクリプション商品情報をそれぞれの画面(図16及び図17)上で受け付けた例を説明したが、これに限るものではない。例えば、出店情報及びサブスクリプション商品情報を一つの画面上で受け付けても良い。
【0088】
図18は、ユーザ端末2上でサブスクリプション商品の選択を受け付ける画面イメージ図である。20aは、サブスクリプション商品を利用可能な日付を表示する領域である。20bは、シェア飲食店別に提供されるサブスクリプション商品を選択するためのボタン(選択用項目)である。
【0089】
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、登録した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報をユーザ端末2に送信する。ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信された各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を通信部23により受信する。制御部21は、表示部25を介して、受信した各シェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を20bに表示する。
【0090】
ユーザがサブスクリプション商品を選択する場合、ユーザ端末2の制御部21は、20bのタッチイベントを入力部24により受け付け、受け付けたタッチイベントに対応するサブスクリプション商品情報を通信部23によりサーバ1に送信する。
【0091】
図19は、ユーザ端末2上で二次元コードを表示する画面イメージ図である。30aは、利用可能なサブスクリプション商品情報を表示する領域である。30bは、POS端末4により読み込み可能な二次元コードを表示する領域である。
【0092】
サーバ1の制御部11は、ユーザ端末2から選択されたサブスクリプション商品情報を通信部13により受信した場合(図18)、選択されたサブスクリプション商品情報に基づいて、該サブスクリプション商品が利用可能であるか否かを判定する。なお、サブスクリプション商品の利用可能性の判定処理について、図15で説明した判定処理と同様であるため、説明を省略する。
【0093】
制御部11は、該サブスクリプション商品が利用可能であると判定した場合、二次元コードの生成ライブラリを利用し、サブスクリプション商品ID、商品名、数量または決済ID等を含む決済情報の二次元コードを生成する。制御部11は、サブスクリプション商品情報(例えば、商品名称、個数等)、及び生成した二次元コードを通信部13によりユーザ端末2に送信する。
【0094】
ユーザ端末2の制御部21は、サーバ1から送信されたサブスクリプション商品情報及び二次元コードを通信部23により受信する。制御部21は、表示部25を介して、受信したサブスクリプション商品情報を30aに表示し、二次元コードを30bに表示する。
【0095】
本実施形態によると、曜日または時間帯別にシェア飲食店の出店情報、及びシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報をユーザ端末2に出力することが可能となる。
【0096】
本実施形態によると、曜日または時間帯別に業者がシェア飲食店を出店することにより、飲食店の空き時間帯を有効的に活用できる。
【0097】
本実施形態によると、サブスクリプション商品の利用条件に基づき、ユーザが選択したサブスクリプション商品が利用可能であるか否かを自動判定することが可能となる。
【0098】
(実施形態2)
実施形態2は、業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間と、シェア飲食店の売上高とに基づいて請求額を算出し、算出した請求額を業者端末3へ出力する形態に関する。なお、実施形態1と重複する内容については説明を省略する。請求額は、業者のシェア飲食店の出店回数または出店時間に応じて算出する第1請求額、及びシェア飲食店の売上高に基づいて算出する第2請求額を含む。
【0099】
まず、サーバ1の制御部11は、第1請求額を算出する。具体的には、制御部11は、大容量記憶部17のスケジュール管理DB175から、貸し出すコマ(例えば、朝、昼または夜等)別にシェア飲食店の出店回数を集計する。制御部11は、第1請求額の算出基準により第1請求額を算出する。なお、第1請求額の算出基準が予め記憶部12または大容量記憶部17に記憶されても良い。
【0100】
第1請求額の算出基準は、例えば貸し出すコマ(出店時間)ごとの出店回数によって、それぞれの三つの請求ランクが設定される。例えば朝コマの第1ランクは、一ヵ月あたりの出店回数が20以上である場合、請求額が「5000」円である。また、朝コマの第2ランクは、一ヵ月あたりの出店回数が10以上であり、且つ20未満である場合、請求額が「3000」円である。また、朝コマの第3ランクは、一ヵ月あたりの出店回数が1以上であり、且つ10未満である場合、請求額が「1500」円である。
【0101】
なお、上述した第1請求額の算出基準に限らず、シェア飲食店の出店回数または出店時間により任意の算出基準を設定しても良い。例えば、貸し出すコマ(出店時間)を考慮せず、出店回数のみによって請求ランクを設定しても良い。または、貸し出すコマごとの金額(単価)を設定し、出店回数に基づいて第1請求額を算出しても良い。例えば、一つの貸し出すコマの単価を500円に設定した場合、4回の出店に応じた第1請求額は2000円(500円×4)となる。
【0102】
次に、制御部11は、第2請求額を算出する。具体的には、制御部11は通信部13を介して、シェア飲食店に設置されたキャッシュレス対応のPOS端末4に売上高の取得リクエストを送信する。POS端末4の制御部41は、サーバ1から送信された売上高の取得リクエストを通信部43により受信する。制御部41は、受信した売上高の取得リクエストに応じて、大容量記憶部47の売上高DB471からシェア飲食店ごとの売上高を取得する。売上高は、シェア飲食店のサブスクリプション商品またはサービスによって得た収益である。なお、売上高は、月次売上または四半期売上等であっても良い。
【0103】
例えば、シェア飲食店別に貸し出すコマごとの月次売上を取得する場合、制御部41はPOS端末ID及び店舗IDに基づき、貸し出すコマごとの対象月の売上を売上高DB471から抽出して取得する。また、制御部11は、シェア飲食店別に貸し出すコマごとの月次売上高を集計することにより、シェア飲食店別に全体(全てのコマ)の月次売上を取得することができる。
【0104】
制御部11は、取得した売上高に基づき、第2請求額の算出基準により第2請求額を算出する。なお、第2請求額の算出基準が予め記憶部12または大容量記憶部17に記憶されても良い。第2請求額の算出基準は、例えばシェア飲食店別に全体(全てのコマ)の月次売上の5%であっても良い。または、第2請求額の算出基準は、貸し出すコマ別に異なる収益比率を設定した算出基準であっても良い。例えば、朝コマに対する算出基準は月次売上の5%であり、昼コマに対する算出基準は月次売上の8%であり、夜コマに対する算出基準は月次売上の10%である。
【0105】
制御部11は、算出した第1請求額と第2請求額との合計額を算出する。制御部11は、算出した合計額を通信部13により業者端末3に送信(出力)する。
【0106】
図20は、請求額を業者端末3に出力する際の処理手順を示すフローチャートである。サーバ1の制御部11は、大容量記憶部17のスケジュール管理DB175から、貸し出すコマ別にシェア飲食店の出店回数を集計する(ステップS121)。制御部11は、例えば記憶部12に記憶された第1請求額の算出基準により第1請求額を算出する(ステップS122)。制御部11は、店舗IDに基づき、大容量記憶部17の店舗DB172から該店舗IDに対応するPOS端末IDを取得し、POS端末4を特定する(ステップS123)。
【0107】
制御部11は、通信部13を介して、特定したPOS端末4に売上高の取得リクエストを送信する(ステップS124)。POS端末4の制御部41は、サーバ1から送信された売上高の取得リクエストを通信部43により受信する(ステップS421)。制御部41は、受信した売上高の取得リクエストに応じて、例えば大容量記憶部47の売上高DB471に記憶されたシェア飲食店ごとの月次売上高(全てのコマ)を取得する(ステップS422)。
【0108】
制御部41は、取得した売上高を通信部43によりサーバ1に送信する(ステップS423)。サーバ1の制御部11は、POS端末4から送信された売上高を通信部13により受信する(ステップS125)。制御部11は、取得した売上高に基づき、例えば記憶部12に記憶された第2請求額の算出基準により第2請求額を算出する(ステップS126)。
【0109】
制御部11は、算出した第1請求額と第2請求額との合計額を算出する(ステップS127)。制御部11は、算出した合計額を通信部13により業者端末3に送信する(ステップS128)。業者端末3の制御部31は、サーバ1から送信された合計額を通信部33により受信し(ステップS321)、受信した合計額を表示部35により表示する(ステップS322)。
【0110】
本実施形態によると、業者のシェア飲食店の請求額を算出し、算出した請求額を業者端末3に出力することが可能となる。
【0111】
本実施形態によると、シェア飲食店を出店した業者は、キャッシュレス決済を実現することが可能となる。
【0112】
(実施形態3)
実施形態3は、第1業者のシェア飲食店及び第2業者のシェア飲食店それぞれが、異なるサブスクリプション商品を提供する形態に関する。なお、実施形態1~2と重複する内容については説明を省略する。
【0113】
例えば、第1業者はシェア飲食店のオーナーまたはシステム運営者であり、第2業者、第3業者等の業者のシェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報を決定する権限がある。例えば、毎週月曜日の朝コマに、第2業者と第3業者との両方がシェア飲食店の出店を希望する場合、第1業者は、該コマに対して出店可能な業者のシェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報を決定する。
【0114】
以下では、第1業者のシェア飲食店から提供される第1サブスクリプション商品(おにぎり)、第2業者のシェア飲食店から提供される第2サブスクリプション商品(コーヒー)、及び第3業者のシェア飲食店から提供される第3サブスクリプション商品(おかずセット)の例を説明する。
【0115】
第1業者の業者端末3の制御部31は、入力部34を介して、第1サブスクリプション商品情報、第2サブスクリプション商品情報及び第3サブスクリプション商品情報を受け付ける。第1サブスクリプション商品情報は、単位期間(例えば、日、週または月等)あたりのおにぎりの上限個数、または提供時間等を含む。例えば第1サブスクリプション商品情報は、「朝8:00~11:00の時間帯に、一ヵ月当たり25個までのおにぎりをユーザに提供する」である。
【0116】
例えば第2サブスクリプション商品情報は、「昼14:30~17:00の時間帯に、一ヵ月当たり15杯までのコーヒーをユーザに提供する」である。例えば第3サブスクリプション商品情報は、「土日の夜18:00~20:00の時間帯に、一ヵ月当たり10個までのおかずセットをユーザに提供する」
【0117】
制御部31は、受け付けた第2サブスクリプション商品情報及び第3サブスクリプション商品情報の中に、登録対象のサブスクリプション商品情報の決定を受け付ける。例えば登録対象のサブスクリプション商品情報は、第2サブスクリプション商品情報である。制御部31は、第1サブスクリプション商品情報、決定された登録対象のサブスクリプション商品情報及び第1業者のユーザIDを通信部33によりサーバ1に送信する。
【0118】
サーバ1の制御部11は、業者端末3から送信された第1サブスクリプション商品情報、登録対象のサブスクリプション商品情報及び第1業者のユーザIDを通信部13により受信する。制御部11は、第1業者のユーザIDに基づき、第1業者がシステム運営者であるか否かを判定する。
【0119】
制御部11は、第1業者がシステム運営者であると判定した場合、シェア飲食店の店舗IDに対応付けて、受信した第1サブスクリプション商品情報及び登録対象のサブスクリプション商品情報を大容量記憶部17のサブスクリプション商品DB173に記憶する。制御部11は、第1業者がシステム運営者でないと判定した場合、シェア飲食店の店舗IDに対応付けて、受信した第1サブスクリプション商品情報を大容量記憶部17のサブスクリプション商品DB173に記憶する。
【0120】
なお、本実施形態では、第2サブスクリプション商品情報が第1業者の業者端末3により受け付けられたが、これに限るものではない。例えば、第2サブスクリプション商品情報が第2業者の業者端末3により受け付けられても良い。この場合、第2業者の業者端末3の制御部31は、受け付けた第2サブスクリプション商品情報を通信部33によりサーバ1に送信する。
【0121】
図21は、第1業者の業者端末3経由で他の業者のサブスクリプション商品情報を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。第1業者の業者端末3の制御部31は、入力部34を介して、第1業者のシェア飲食店から提供される第1サブスクリプション商品情報を受け付ける(ステップS331)。制御部31は、入力部34を介して、第2業者のシェア飲食店から提供される第2サブスクリプション商品情報を受け付ける(ステップS332)。制御部31は、入力部34を介して、第3業者のシェア飲食店から提供される第3サブスクリプション商品情報を受け付ける(ステップS333)。
【0122】
制御部31は、受け付けた第2サブスクリプション商品情報及び第3サブスクリプション商品情報の中に、登録対象のサブスクリプション商品情報の決定を入力部34により受け付ける(ステップS334)。制御部31は、第1サブスクリプション商品情報、決定された登録対象のサブスクリプション商品情報及び第1業者のユーザIDを通信部33によりサーバ1に送信する(ステップS335)。
【0123】
サーバ1の制御部11は、業者端末3から送信された第1サブスクリプション商品情報、登録対象のサブスクリプション商品情報及び第1業者のユーザIDを通信部13により受信する(ステップS131)。制御部11は、受信した第1業者のユーザIDに基づき、第1業者がシステム運営者であるか否かを判定する(ステップS132)。例えば制御部11は、第1業者のユーザIDと、予め記憶部12に記憶されたシステム運営者のIDとを比較し、両者が一致すると判定した場合、システム運営者であると判定する。
【0124】
制御部11は、第1業者がシステム運営者であると判定した場合(ステップS132でYES)、シェア飲食店の店舗IDに対応付けて、受信した第1サブスクリプション商品情報及び登録対象のサブスクリプション商品情報を大容量記憶部17のサブスクリプション商品DB173に記憶し(ステップS133)、処理を終了する。
【0125】
制御部11は、第1業者がシステム運営者でないと判定した場合(ステップS132でNO)、シェア飲食店の店舗IDに対応付けて、受信した第1サブスクリプション商品情報を大容量記憶部17のサブスクリプション商品DB173に記憶し(ステップS134)、処理を終了する。なお、第1業者がシステム運営者でない場合、制御部11は、第1サブスクリプション商品情報のみを登録することができる旨、及び登録対象のサブスクリプション商品情報を登録することができない旨を含むメッセージを通信部13により第1業者の業者端末3に送信しても良い。
【0126】
本実施形態によると、業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品(異なるサブスクリプション商品)情報をサーバ1に登録することが可能となる。
【0127】
本実施形態によると、業者のシェア飲食店別に提供される複数種のサブスクリプション商品情報を、一つの業者の業者端末3経由でサーバ1に登録することが可能となる。
【0128】
(実施形態4)
実施形態4は、一の店舗に出店される複数のシェア飲食店で共通して提供される共通サブスクリプション商品を登録する形態に関する。なお、実施形態1~3と重複する内容については説明を省略する。なお、本実施形態での店舗は、ユーザに対する商行為の現場となる建築物であり、例えばオーナーが所有している店舗そのものであっても良く、またはシステム運営者が運営している店舗であっても良い。
【0129】
図22は、実施形態4のサーバ1の構成例を示すブロック図である。なお、図2と重複する内容については同一の符号を付して説明を省略する。大容量記憶部17には、店舗DB172及びシェア飲食店DB176が記憶されている。店舗DB172は、店舗に関する情報を記憶している。シェア飲食店DB176は、店舗に出店されるシェア飲食店に関する情報を記憶している。
【0130】
図23は、実施形態4の店舗DB172のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。店舗DB172は、店舗ID列、シェア飲食店ID列及び共通サブスクリプション提供内容列を含む。店舗ID列は、各店舗を識別するために、一意に特定される店舗のIDを記憶している。シェア飲食店ID列は、店舗に出店されるシェア飲食店を特定するシェア飲食IDを記憶している。共通サブスクリプション提供内容列は、店舗に出店される複数のシェア飲食店で共通して提供される共通サブスクリプション商品情報を記憶している。なお、共通サブスクリプション商品情報は、各シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報と同様であり、共通サブスクリプション商品の提供日時及び提供内容等を含む。
【0131】
図24は、シェア飲食店DB176のレコードレイアウトの一例を示す説明図である。シェア飲食店DB176は、シェア飲食店ID列、店舗ID列、シェア飲食店名称列、シェア飲食店概要列、営業日時列及びサブスクリプション提供内容列を含む。シェア飲食ID列は、各シェア飲食店を識別するために、一意に特定されるシェア飲食店のIDを記憶している。店舗ID列は、シェア飲食店を出店する店舗を特定する店舗IDを記憶している。シェア飲食店名称列は、シェア飲食店の名称を記憶している。シェア飲食店概要列は、シェア飲食店の概要を記憶している。営業日時列は、シェア飲食店の営業日時を記憶している。サブスクリプション提供内容列は、シェア飲食店が提供するサブスクリプション商品情報を記憶している。
【0132】
先ず、店舗の業者端末3の制御部31は、店舗から提供される共通サブスクリプション商品情報を通信部33によりサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、店舗の業者端末3から送信された共通サブスクリプション商品情報を記憶(登録)する。
【0133】
次に、各シェア飲食店の業者端末3の制御部31は、店舗から提供される共通サブスクリプション商品か、または、該共通サブスクリプション商品以外の各シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品かの選択を入力部34により受け付ける。制御部31は、選択されたサブスクリプション商品情報を通信部33によりサーバ1に送信する。サーバ1の制御部11は、選択されたサブスクリプション商品情報を、対応するシェア飲食店に対応付けて大容量記憶部17のシェア飲食店DB176に記憶(登録)する。
【0134】
図25は、選択されたサブスクリプション商品を登録する際の処理手順を示すフローチャートである。店舗の業者端末3の制御部31は、入力部34を介して、店舗から提供される共通サブスクリプション商品情報を受け付ける(ステップS341)。制御部31は、通信部33を介して、店舗IDと、受け付けた共通サブスクリプション商品情報とをサーバ1に送信する(ステップS342)。
【0135】
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、店舗の業者端末3から送信された店舗ID及び共通サブスクリプション商品情報を受信する(ステップS141)。制御部11は、店舗IDに対応付けて共通サブスクリプション商品情報を大容量記憶部17の店舗DB172に記憶する(ステップS142)。制御部11は、店舗ID及び共通サブスクリプション商品情報を通信部13によりシェア飲食店の業者端末3に送信する(ステップS143)。シェア飲食店の業者端末3の制御部31は、通信部33を介して、サーバ1から送信された店舗ID及び共通サブスクリプション商品情報を受信する(ステップS343)。
【0136】
制御部31は、表示部35を介して、受信した店舗ID、共通サブスクリプション商品情報、及び該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報を選択可能に表示する(ステップS344)。制御部31は、シェア飲食店の担当者による共通サブスクリプション商品か、または、該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品かの選択を入力部34により受け付ける(ステップS345)。制御部31は、通信部33を介して、シェア飲食店ID、共通サブスクリプション商品を提供する店舗ID、及び選択されたサブスクリプション商品情報をサーバ1に送信する(ステップS346)。
【0137】
サーバ1の制御部11は、通信部13を介して、シェア飲食店の業者端末3から送信されたシェア飲食店ID、店舗ID、及び選択されたサブスクリプション商品情報を受信する(ステップS144)。制御部11は、受信したシェア飲食店ID及び店舗IDに対応付けて、選択されたサブスクリプション商品情報を大容量記憶部17のシェア飲食店DB176に記憶する(ステップS145)。
【0138】
なお、本実施形態では、共通サブスクリプション商品またはシェア飲食店のサブスクリプション商品を選択した例を説明したが、これに限るものではない。例えば、共通サブスクリプション商品とシェア飲食店のサブスクリプション商品との両方を選択しても良い。
【0139】
なお、登録された共通サブスクリプション商品またはシェア飲食店のサブスクリプション商品は後日変更することができる。例えば、共通サブスクリプション商品を登録した場合、シェア飲食店の業者端末3は、該シェア飲食店から提供されるサブスクリプション商品情報をサーバ1に送信して登録することにより、登録された共通サブスクリプション商品から該シェア飲食店のサブスクリプション商品に変更することができる。
【0140】
本実施形態によると、店舗から提供される共通サブスクリプション商品を、店舗に出店される複数のシェア飲食店で共通してユーザに提供することが可能となる。
【0141】
本実施形態によると、店舗から提供される共通サブスクリプション商品か、または、該共通サブスクリプション商品以外のサブスクリプション商品かを選択可能により、各シェア飲食店の経営の自由度を高めることが可能となる。
【0142】
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0143】
1 情報処理装置(サーバ)
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 入力部
15 表示部
16 読取部
17 大容量記憶部
171 ユーザDB
172 店舗DB
173 サブスクリプション商品DB
174 利用履歴DB
175 スケジュール管理DB
176 シェア飲食店DB
1a 可搬型記憶媒体
1b 半導体メモリ
1P 制御プログラム
2 情報処理端末(ユーザ端末)
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 表示部
2P 制御プログラム
3 情報処理端末(業者端末)
31 制御部
32 記憶部
33 通信部
34 入力部
35 表示部
3P 制御プログラム
4 情報処理端末(POS端末)
41 制御部
42 記憶部
43 通信部
44 入力部
45 表示部
46 撮影部
47 大容量記憶部
471 売上高DB
4P 制御プログラム
図1
図2
図3
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