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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】凍結手術用器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/02 20060101AFI20230830BHJP
   A61F 9/007 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
A61B18/02
A61F9/007 200Z
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020565434
(86)(22)【出願日】2019-05-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-24
(86)【国際出願番号】 NL2019050297
(87)【国際公開番号】W WO2019226049
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2022-03-28
(31)【優先権主張番号】2020965
(32)【優先日】2018-05-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(73)【特許権者】
【識別番号】518007625
【氏名又は名称】クレア・アイピー・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】CREA IP B.V.
【住所又は居所原語表記】Seggelant-Noord2, 3237 MG Vierpolders,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ダム-ハウスマン、アドリアーンジェ・コリーネ
【審査官】沼田 規好
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第03575176(US,A)
【文献】特開2005-040588(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0183164(US,A1)
【文献】特開昭60-137359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/02
A61F 9/007
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼科外科手術処置において組織を取り扱うための凍結手術用器具であって、前記凍結手術用器具が、
管状本体(2)と、
極低温流体を保持するための容器(3)であって、前記容器(3)が前記管状本体(2)内に配置される、容器(3)と、
前記管状本体(2)の遠位端部(2a)に接続された治療用先端部(4)と、
前記容器(3)から前記治療用先端部(4)に極低温流体を輸送するための毛細管(5)と、を備え、
前記治療用先端部(4)は、閉鎖された端部先端部(6)と、前記毛細管(5)の外径(d)よりも大きい直径(d)を有する内側管腔(8)を有する断熱材料のシャフト(7)とを備え、前記シャフト(7)が、前記閉鎖された端部先端部(6)に封止結合されており、
前記凍結手術用器具が、前記容器(3)のためのアクティベーション機構(15)をさらに備え、前記アクティベーション機構(15)が、前記管状本体(2)内に固定して配置された穿孔要素(16)と、前記容器(3)を前記穿孔要素(16)に押し付けるように配置されたアクティベーションハンドル(17)とを備える、凍結手術用器具。
【請求項2】
前記閉鎖された端部先端部(6)が、前記シャフト(7)の前記内側管腔(8)と連通する内腔(6a)を備える、請求項1に記載の凍結手術用器具。
【請求項3】
前記閉鎖された端部先端部(6)が、プラスチック材料よりも高い熱伝導率を有する材料を備える、請求項1又は2に記載の凍結手術用器具。
【請求項4】
前記閉鎖された端部先端部(6)が、最大で0.03J/℃の熱キャパシタンスを有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項5】
前記閉鎖された端部先端部(6)が発熱体を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項6】
前記毛細管(5)が、50~100μmの直径(d)を有する内部管腔を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項7】
前記毛細管(5)がガラス毛細管である、請求項1~6のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項8】
前記シャフト(7)が、0.1~1.0mm、例えば0.4mmの壁厚(t)を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項9】
前記閉鎖された端部先端部(6)が、シリコーンオイルベースの層でコーティングされている、請求項1~8のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項10】
前記管状本体(2)の外表面に配置された操作ハンドル(11)を有する作動機構(10)をさらに備え、前記作動機構(10)が、前記容器(3)から前記毛細管(5)への連通路を開放するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項11】
前記作動機構(10)が、弁要素(12)を備える、請求項10に記載の凍結手術用器具。
【請求項12】
前記毛細管(5)が、前記弁要素(12)に固定して取り付けられている、請求項11に記載の凍結手術用器具。
【請求項13】
前記治療用先端部(4)が、前記管状本体(2)の前記遠位端部(2a)に回転可能に接続され、前記シャフト(7)が、前記管状本体(2)の長手方向とは異なる長手方向を有する末端部(7a)を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項14】
前記アクティベーション機構(15)がフィルタ(18)を備える、請求項に記載の凍結手術用器具。
【請求項15】
前記アクティベーションハンドル(17)が、前記管状本体(2)の近位端部(2b)に枢動可能に取り付けられ、回転カム要素(19)に接続された細長いハンドルであり、前記回転カム要素(19)が、前記容器(3)の後端部と接触する接触面(19a)を有し、前記接触面(19a)が、前記回転カム要素(19)の回転角度に応じて前記回転カム要素(19)の中心に対して増大する半径を有する、請求項又は1に記載の凍結手術用器具。
【請求項16】
前記アクティベーション機構(15)が、前記アクティベーションハンドル(17)を前記管状本体(2)から解放するように構成されたハンドル解放機構(20)をさらに備える、請求項1、14、又は15のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項17】
極低温流体のための戻り経路が、前記シャフト(7)及び前記管状本体(2)内の内部経路を介して、前記閉鎖された端部先端部(6)の内側部分と排出ポート(21)との間に提供されている、請求項1~1のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
【請求項18】
前記排出ポート(21)が、前記治療用先端部(4)から離れて前記管状本体(2)内に配置されている、請求項1に記載の凍結手術用器具。
【請求項19】
前記排出ポート(21)が、チューブ接続要素を備える、請求項1又は1に記載の凍結手術用器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組織を取り扱うための凍結手術用器具に関し、特に眼科処置において組織を取り扱うための凍結手術用器具に関する。より詳細には、凍結手術用器具は、極低温流体を保持するための容器と、極低温流体で冷却されることができる治療用先端部とを備える。
【背景技術】
【0002】
身体の標的治療のために極低温冷却流体を供給するための治療用先端部が知られている。
【0003】
国際公開第2014/114696(A1)号は、いぼなどの病気の非外科的冷却治療のためのアプリケータを記載している。デバイスは、多孔質熱交換器を備えるチャンバと流体連通する極低温冷媒のための容器を備える。多孔質熱交換器は、アプリケータの外側に露出した閉鎖された接触部材と熱接触している。
【0004】
国際公開第01/41683(A1)号は、身体(例えば皮膚)上の標的位置に極低温冷却流体を適用するためのアプリケータを記載している。デバイスは、極低温流体の貯蔵部と、極低温流体をアプリケータの遠位端部にある出口に供給するための毛細管とを備える。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、改良された凍結療法器具を提供しようとするものであり、この器具は、極低温流体の自給式供給源と共に手持ち式に構成される。より具体的には、本発明の実施形態は、組織の迅速かつ正確に標的化された冷却を提供することができる、凍結手術用器具を提供する。
【0006】
本発明によれば、管状本体と、管状本体内に配置された、極低温流体を保持するための容器と、管状本体の遠位端部に接続された治療用先端部とを備える、特に眼科用途のための、組織を取り扱うための凍結手術用器具が提供される。極低温流体を容器から治療用先端部に輸送するために毛細管が設けられる。治療用先端部は、閉鎖された端部先端部と、毛細管の外径(d)よりも大きい直径(d)を有する内側管腔を有する断熱材料のシャフトとを備える。シャフトは、閉鎖された端部先端部に封止結合される。
【0007】
開放された毛細管は、封止されたシャフトの内側に配置され、したがって、治療用先端部に供給された冷却流体が管状本体に戻るための閉鎖された戻り経路を提供する。これにより、極低温流体を治療用先端部から治療部位へと逃がすことなく、治療用先端部を冷却することを確実にする。したがって、治療される患者は、極低温流体と接触しない。
【0008】
本発明のさらなる可能な利点は、閉鎖された端部先端部が、例えば圧入又は同様の構成を使用することによって、シャフトに容易に取り付けられ得ることである。これは、単純な製造プロセスを可能にし、これは、使い捨て又は使用が制限された医療器具との関連で特に有益である。
【0009】
さらに、シャフトは断熱材料で形成されているので、シャフトは(閉鎖された先端部分と比較して)急速に冷却されない。したがって、(毛細管の端部で)極低温流体を膨張及び/又は蒸発させることによる冷却エネルギーの大部分は、先端部に伝達される。これにより、冷却効果を局所的に維持し、冷却速度を著しく増加させる。
【0010】
任意の特徴は、従属請求項に記載されている。
【0011】
本発明をこれより添付の図面を参照してより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施形態による凍結手術用器具の斜視図を示す。
図2図2は、図1の凍結手術用器具の遠位先端部の側断面図を示す。
図3図3は、図1の凍結手術用器具の側面断面図を示す。
図4図4は、図1の凍結手術用器具の上部断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[実施形態の説明]
図1に示すように、本発明の実施形態は、組織を取り扱うための凍結手術用器具1を備える。凍結手術用器具1は、眼科用途において組織を取り扱うのに特に適している。しかしながら、当業者は、本発明に関連する利点が他の凍結療法用途においても実現され得ることを理解するであろう。
【0014】
凍結手術用器具1は、管状本体2と、管状本体2内に配置されて極低温流体を保持するための容器3とを備える。管状本体2の遠位端部2aには治療用先端部4が接続され、容器3から治療用先端部4に極低温流体を輸送するための毛細管5が設けられる。治療用先端部4は、閉鎖された端部先端部6と、断熱材料のシャフト7とを備える。内側管腔8は、シャフト7を通って延在し、毛細管5の外径(d)よりも大きい直径(d)を有する。シャフト7は、閉鎖された端部先端部6に封止結合される。閉鎖された端部先端部6に対するシャフト7の封止は、毛細管5の開放された遠位端部5aから漏れた流体のための閉鎖された戻り経路を提供する。容器3は、圧縮ガス、例えばNO又はCOを収容するカートリッジとすることができる。
【0015】
管状本体2は、一般に細長い圧縮ガス容器3の使用を可能にする一般に管形状の本体であるが、容器3及び記載されるようなさらなる構成要素を収容するために異なる形状を有し得ることに留意されたい。
【0016】
使用中、極低温流体は、容器3から、シャフト7を通って延びる毛細管5を通って、閉鎖された端部先端部6に流れる。閉鎖された端部先端部6において、極低温流体は、毛細管5の開放された遠位先端部から漏れ、シャフト7及び閉鎖された端部先端部6によって形成された封止された空隙内へと膨張及び/又は蒸発する。したがって、閉鎖された端部先端部6を使用して、標的組織を迅速に冷却し、組織の凍結療法治療を提供することができる。
【0017】
図2は、シャフト7の遠位端部及び閉鎖された端部先端部6の拡大断面図を示す。図2に示すように、閉鎖された端部先端部6は、シャフト7の内側管腔8と連通する内腔6aを備えることができる。閉鎖された端部先端部6に内腔を設けることによって、先端部の熱質量を低減することができ、したがって、端部先端部6の急速な冷却(及び再加熱)が可能になる。さらに、端部先端部6の内腔6aは、毛細管5の端部に明確に定義された膨張領域を提供し、毛細管5を通して供給される極低温流体は、この膨張領域内へと膨張及び/又は蒸発することができる。極低温流体が熱伝導性の閉鎖された端部に向けて供給されることを確実にするために、毛細管5は、その開放された遠位端部が先端部6の内腔6a内に配置されるように配置されることができる。
【0018】
有利には、閉鎖された端部先端部6は、高い熱伝導率を有する材料を含む。例えば、閉鎖された端部先端部6は、例えばプラスチック材料よりも高い熱伝導率を有するステンレス鋼などの金属を含むことができる。ステンレス鋼はまた、公知の技術を用いて容易に滅菌可能であり、それゆえ本発明の器具の他の構成要素の選択されたプラスチック材料と同様に、医療用途における使用に特に適している。
【0019】
閉鎖された端部先端部6は、最大0.03J/℃の熱キャパシタンス(又は熱容量)を有することができる。例示的な実施形態では、502J/kg/Kの特定の熱キャパシタンスを有するステンレス鋼材料が使用されており、閉鎖された端部先端部6の質量が0.054gである場合、0.027J/Kの熱容量をもたらす。しかしながら、当業者は、より高い熱容量を有する材料で形成された閉鎖された端部先端部6が依然として使用され得ることを理解するであろう。
【0020】
図2に示すように、閉鎖された端部先端部6の内腔6aには、先細の遠位端部が設けられ得る。先細の遠位端部によって、先端部6は、先端部6の中心に向かって端壁の厚さがより薄くなる。これにより、先端部6の中央部分における冷却速度が増大し、したがって、より一層的を絞った冷却が提供される。図2に示す実施形態は、単純な穿孔作業を用いて効率的に得ることができる。代替的に、内腔6aは、例えば球状フライス器具を使用したフライス動作を使用して得られ得、それは全体にわたって一定の壁厚を有する閉鎖された端部先端部6を得ることを可能にし、より一層良好な予測可能な冷却挙動を提供する。さらに別の実施形態では、内腔6aは、閉鎖された端部先端部6内に非対称に、例えば外径に対して偏心して配置されてもよい。これは、目的とする冷却効果を提供することを可能にし、これは、特定の外科手術処置において有益であり得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、閉鎖された端部先端部6は、発熱体を備えることができる。閉鎖された端部先端部6を形成する材料と熱連通して設けられる発熱体は、組織を解放するための迅速な解凍を可能にすることができる。例えば、閉鎖された端部先端部6は、閉鎖された端部先端部6の内腔内の抵抗器(例えば、抵抗線)、又は1つ若しくは複数の電気的に作動される加熱コイルを備えることができる。
【0022】
上述のように、本発明の実施形態は、眼科用途に特に適しており、非常に狭い内腔構成要素を含むことができる。例えば、毛細管5は、50~100μm、例えば50~75μmの内径(d)を有する内部管腔を有することができる。このような毛細管は、極低温流体の蒸発が主に先端部で起こるように、極低温流体をできるだけ長く液体として維持するのに役立つ。代替的に、小さい毛細管直径は、管状本体2により近い場所ではなくその代わりに閉鎖された端部先端部6における極低温流体の膨張を確実にする。50μmの内側内腔(inner bore)を備える毛細管は、迅速かつ正確な凍結のために十分な流体の流れを提供することが本発明の発明者らによって見出されており、依然として確実に製造されることができる。
【0023】
少なくともいくつかの実施形態では、毛細管5はガラス毛細管である。ガラス毛細管は、それらの製造可能性及び内径の小さい公差のために有利であり、さらに、毛細管5が作動機構10に接着されることを可能にする(以下のさらなる説明を参照)。
【0024】
シャフト7は、0.1~1.0mm、例えば0.4mmの壁厚(t)を有することができる。外径は、1.8mm~3.8mm(例えば、2.8mm)とすることができる。内側内腔は、1.0mm~3.6mm(例えば、1.6mm)とすることができる。シャフト材料は、上述のように閉鎖された端部先端部6における凍結性能を高めるために、断熱材料(例えば、POM又はABSなどのプラスチック)とすることができる。
【0025】
凍結療法処置の前又は最中に、閉鎖された端部先端部6(及び任意選択でシャフト7の少なくとも一部も)は、先端部6及びシャフト7への組織の付着を最小限に抑えるために(例えば、今日の眼科外科手術用途で使用されるSil-Vitオイルなどのシリコーンオイルベースの層で)コーティングされることができる。本発明は、本明細書に記載されるような凍結手術用器具1と、先端部が浸漬され得るシリコーンオイルのリザーバとを備えるキットに含まれ得る。本開示の一態様では、本明細書に記載の凍結手術用器具1を含む治療方法が提供され、ここで治療用先端部4は、先端部を標的組織に適用する前にシリコーンオイルに(少なくとも部分的に)浸漬される。このステップは、組織への冷却先端部の各適用の前に繰り返され得る。このコーティングの利点は、閉鎖された端部先端部6及びシャフト7への組織の付着を最小にすることであり、これにより、解放時間がより短くなり、及び組織に適用される引張力に起因する組織損傷のリスクがより低くなる。
【0026】
図3は、上述した凍結手術用器具の側断面図である。図3に示すように、凍結手術用器具1は、管状本体2の外表面に配置された操作ハンドル11を有する作動機構10をさらに備える。作動機構10は、容器3から毛細管5への連通路を(選択的に)開放するように構成される。連通路は、オン/オフ方式で又は比例的に開放され得る。
【0027】
作動機構10は、弁要素12、例えばばね付勢された弁要素を備えることができる。弁要素12は、例示的な実施形態では、容器3からの極低温流体の流出を防止する封止構成に向かって付勢される。作動機構10は、極低温流体が容器3から毛細管5を通って閉鎖された端部先端部6まで流れることができるように、弁をその付勢に逆らって移動させるように構成される。そのような構成は、(プレス-リリースによって)極低温流体が流れることを可能にする単純なオン/オフ動作を可能にする。適切な弁要素12は、当技術分野で知られており、例えば、ばね付勢されたボール弁を含む。例示的な一実施形態では、そのような弁は、容器3の首部の近くにボールを備えることができ、ボールは、ボールが封止する弁封止部に向かって(ハウジングの長手方向軸に対して)遠位方向にばねによって付勢される。作動機構10は、ボールをばねの付勢に逆らってその弁座から離れるように移動させ、それによって、極低温流体が容器3から毛細管5内に流れることを可能にするように(ハウジングの長手方向軸に対して)近位に移動するように構成されたピンを備えることができる。当然ながら、当業者は、ボールを弁座から外すためにピンをハウジングに対して近位に移動させる代わりに、容器3が遠位方向に移動させられることができることを理解するであろう。本発明に関連して使用するのに適した他の封止手段及び作動機構は、本開示に照らして当業者には明らかであろう。
【0028】
少なくともいくつかの実施形態では、毛細管5は、弁要素12に固定して取り付けられる。したがって、毛細管5は、作動機構10がばね付勢された弁を開くと、シャフト7内でわずかに移動するように構成されることができる。シャフト7の内側内腔8内の空間は、毛細管5が閉鎖された端部先端部から離れるように移動することを可能にする。しかしながら、毛細管5の近位方向の移動は最小である。さらに、毛細管5の可撓性を利用して、管状本体内の毛細管5に「たるみ」を設けることができる。したがって、毛細管5が容器3に対して最も遠位の位置にある状態で(ばね付勢された弁が閉じている状態で)、毛細管5は閉鎖された端部に当接し、わずかに曲げられる。毛細管5がその最も近位の位置にある状態で(弁が開いている状態で)、毛細管5の遠位端部は、閉鎖された端部先端部に留まり、もはや曲げられない(又はより少ない程度に曲げられる)。さらなる実施形態では、内腔6aの長さは、最も近位の状態及び最も遠位の位置の両方において、毛細管5の開放端部が閉鎖された端部先端部6の内腔6a内にあることを確実にするのに十分である。
【0029】
毛細管5は、ばね付勢された弁又は作動機構10に固定して取り付けられ得る、例えば接着され得る。あるいは、毛細管5は、一時的又は恒久的な方法で、弁又は作動機構10にクランプされるか、又は他の方法で固定され得る。有利には、毛細管5は、容器3と毛細管5との間の流体連通を確実にするために、その近位端部で弁、容器3、又は作動機構10に固定される。しかしながら、毛細管5は、別の方法では管状本体2又はシャフト7内で固定されない。これにより、デバイスの製造及び組立て、特にシャフト7内の毛細管5の配置が容易になる。
【0030】
さらに図3を参照すると、治療用先端部4は、有利には、管状本体2の遠位端部2aに回転可能に接続され得る。シャフト7は、管状本体2の長手方向とは異なる長手方向を有する末端部7aを備えることができる。このような構成により、管状本体全体を配向する必要なく、先端部を治療部位に配向することができる。(上述したような)毛細管5がシャフト7内に固定されていない状態では、このような構成は実施が特に容易である。
【0031】
いくつかの実施形態では、容器3のためのアクティベーション機構15を設けることもできる。容器アクティベーション機構15は、容器3を開けるための穿孔要素16を備えることができ、それは、管状本体2内に固定して配置される。アクティベーションハンドル17は、容器3を穿孔要素16に押し付けるように配置される。当業者には、容器3のための別の穿孔配置も同様に適用することができることは明らかである。アクティベーション機構15は、フィルタ18をさらに備えることができる。フィルタは、容器の破片が毛細管5に入るのを防止するように構成される。フィルタ18は、穿孔要素16の一部として、又は別個の構成要素として設けられることができる。
【0032】
アクティベーションハンドル17は、図1図3及び図4に最も明確に示されている。図1に示すように、アクティベーションハンドル17は、管状本体2の近位端部2bに枢動可能に取り付けられた細長いハンドルである。図4に示すように、細長いハンドルは、容器3の後端部と接触する接触面19aを有する回転カム要素19に接続されることができる。ハンドル17は、回転カム要素19に設けられた凹部に受けられるように構成された突起部を備えることができる。凹部及び突起部は、2つの間の相対回転が防止されるか又は少なくとも制限されるように構成される。これは、ハンドル17の回転がカム要素19の回転を引き起こし、今度はそれがシリンダを穿孔要素16に向かって押すことを確実にする。
【0033】
カム要素19の接触面19aは、回転カム要素19の回転角度に応じて、回転カム要素19の中心に対して増大する半径を有する。したがって、カム要素がその軸を中心に回転すると、それは容器3を遠位方向に押すように作用し、そこで穿孔要素16が容器3を穿孔する。カム要素19はまた、アクティベーションハンドル17に固定して接続されてもよいことに留意されたい。
【0034】
図3に示されるように、アクティベーションハンドル17は、初期位置にあるときに、作動機構10の上に延在し、作動機構10へのアクセスを阻止することができる。アクティベーションハンドル17が(上述のように)回転された後にのみ、作動機構10がユーザにアクセス可能となる。このような構成(作動装置ブロック機能を有するか又は有さない)は、デバイスのための不正開封防止インジケータを提供する。
【0035】
アクティベーションハンドル17は、第1の回転範囲(例えば、開始位置から0~30度)にわたる自由回転と、第2の回転範囲(例えば、開始位置から30~180度)にわたるアクティベーションとを可能にすることができる。しかしながら、当業者は、上述の範囲が例示的であり、他の回転範囲が可能であることを理解するであろう。
【0036】
少なくともいくつかの実施形態では、アクティベーション機構15は、アクティベーションハンドル17を管状本体2から解放するように構成されたハンドル解放機構20をさらに備えることができる。ハンドル解放機構は、デバイスの作動後にアクティベーションハンドル17を取り外すことを可能にすることができる。ハンドル解放機構20は、第3の回転範囲(例えば、開始位置から180~270度)でアクティベートされることができる。このような解放機構を追加することの利点は、アクティベーション動作が完全に実行されたことをユーザに知らせることである。
【0037】
解放機構20は、係止突起を備えることができ、係止突起は、係止突起が解放開口と位置合わせされるまで、アクティベーションハンドル17が取り外されることを防止する。解放開口は、第3の回転範囲に設けることができる。
【0038】
カム要素19との連結からのハンドル17の解放は、自動化することができる(例えば、ハンドルは、ばねなどの付勢要素によって第3の回転範囲に到達すると、カム要素19との係合から外されることができる)。あるいは、カム要素19との係合からのハンドル17の解放は、カム要素19との係合からハンドル17を手動で引き離すことによって達成され得る。
【0039】
さらに、ハンドル17とカム19との間の係合は、ハンドルの回転が一方向のみ(例えば、時計回り又は反時計回り)に制限されるように構成され得る。ハンドル17、カム要素19、及び/又はこれら2つの間の中間連結構成要素は、ハンドル19の一方向のみの回転を可能にするように構成されたラチェット歯又は他の表面特徴を有するように構成され得る。少なくとも1つの例では、ラチェット歯がハンドル17上に設けられ、ハウジング上の対応する歯と係合する。そのような実施形態では、カム要素19は時計回り又は反時計回りのいずれかに回転することができるが、それを駆動するハンドル17は一方向に制限される。
【0040】
別の実施形態では、カム要素19は、ハウジング内の回転方向に固定された構成要素(又はハウジング自体)に係合するラチェット歯を備えることができる。そのような実施形態では、ハンドル17の回転は、ハンドル17が係合されるカム要素19の回転方向を制限することによって一方向に制限される。
【0041】
ハンドル17の回転を一方向のみに制限することにより、シリンダの部分的な穿孔及びハンドル17の開始位置への戻りを防止することができる。
【0042】
ここで図2及び図3に戻ると、極低温流体のための戻り経路が、シャフト7及び管状本体2内の内部経路を介して、閉鎖された端部先端部6の内側部分と排出ポート21との間に提供され得る。言い換えれば、シャフト7の内側管腔内の空隙は、毛細管5によって完全には充填されない。これにより、極低温流体が先端部から管状本体2の内部に戻ることができる経路が残される。排出ポート21が設けられている場合、排出ポート21は、管状本体2の内部と流体連通しており、管状本体2の内部からデバイスの外部への流体の逃げ道を提供する。有利には、排出ポート21は、治療用先端部4から離れて管状本体2内に配置される。例えば、排出ポート21は、管状本体2の近位端部2bに向かって設けられ得る。さらに、排出ポート21は、管状本体2の長手方向軸に対して0でない角度で配向され得る。この向き及び構造は、排出される流体の流れをアクティベーション機構15の回転カム要素19から遠ざける。
【0043】
排出される流体の流れをさらに方向付けるために、排出ポート21は、チューブ接続要素を備えることができる。チューブ接続要素は、排出される流体を手術部位から、廃棄物リザーバに、又は手術部位から離れた大気中に、例えば、掃気/排出システムを使用して、導くように構成され得る。これは、ユーザを取り囲む空気中の極低温流体の濃度を最小限に抑えるのに役立つ。いくつかの例示的な実施形態を参照して上述した本発明は、以下の相互に関連する実施形態によって説明することもできる。
【0044】
実施形態1.組織を取り扱うための凍結手術用器具であって、
管状本体(2)と、
極低温流体を保持するための容器(3)であって、前記容器(3)が前記管状本体(2)内に配置される、容器(3)と、
前記管状本体(2)の遠位端部(2a)に接続された治療用先端部(4)と、
前記容器(3)から前記治療用先端部(4)に極低温流体を輸送するための毛細管(5)と、
ここにおいて、前記治療用先端部(4)は、閉鎖された端部先端部(6)と、前記毛細管(5)の外径(d)よりも大きい直径(d)を有する内側管腔(8)を有する断熱材料のシャフト(7)とを備え、前記シャフト(7)は、前記閉鎖された端部先端部(6)に封止結合される、
を備える、凍結手術用器具。
【0045】
実施形態2.前記閉鎖された端部先端部(6)が、前記シャフト(7)の前記内側管腔(8)と連通する内腔(6a)を備える、実施形態1に記載の凍結手術用器具。
【0046】
実施形態3.前記閉鎖された端部先端部(6)が、高い熱伝導率を有する材料を備える、実施形態1又は2に記載の凍結手術用器具。
【0047】
実施形態4.前記閉鎖された端部先端部(6)が、最大で0.03J/℃の熱キャパシタンスを有する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0048】
実施形態5.前記閉鎖された端部先端部(6)が、発熱体を備える、実施形態1~4のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0049】
実施形態6.前記毛細管(5)が、50~100μmの直径(d)を有する内部管腔を有する、実施形態1~5のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0050】
実施形態7.前記毛細管(5)がガラス毛細管である、実施形態1~6のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0051】
実施形態8.前記シャフト(7)が、0.1~1.0mm、例えば0.4mmの壁厚(t)を有する、実施形態1~7のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0052】
実施形態9.前記閉鎖された端部先端部(6)が、シリコーンオイルベースの層でコーティングされた、実施形態1~8のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0053】
実施形態10.前記管状本体(2)の外表面に配置された操作ハンドル(11)を有する作動機構(10)をさらに備え、前記作動機構(10)が、前記容器(3)から前記毛細管(5)への連通路を開放するように構成される、実施形態1~9のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0054】
実施形態11.前記作動機構(10)が弁要素(12)を備える、実施形態10に記載の凍結手術用器具。
【0055】
実施形態12.前記毛細管(5)が前記弁要素(12)に固定して取り付けられている、実施形態11に記載の凍結手術用器具。
【0056】
実施形態13.前記治療用先端部(4)が、前記管状本体(2)の前記遠位端部(2a)に回転可能に接続され、前記シャフト(7)が、前記管状本体(2)の長手方向とは異なる長手方向を有する末端部(7a)を備える、実施形態1~12のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0057】
実施形態14.前記容器(3)のためのアクティベーション機構(15)をさらに備え、前記アクティベーション機構(15)が、前記管状本体(2)内に固定して配置された穿孔要素(16)と、前記容器(3)を前記穿孔要素(16)に押し付けるように配置されたアクティベーションハンドル(17)とを備える、実施形態1~13のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0058】
実施形態15.前記アクティベーション機構(15)がフィルタ(18)を備える、実施形態14に記載の凍結手術用器具。
【0059】
実施形態16.前記アクティベーションハンドル(17)が、前記管状本体(2)の近位端部(2b)に枢動可能に取り付けられ、回転カム要素(19)に接続された細長いハンドルであり、前記回転カム要素(19)が、前記容器(3)の後端部と接触する接触面(19a)を有し、前記接触面(19a)が、前記回転カム要素(19)の回転角度に応じて前記回転カム要素(19)の中心に対して増大する半径を有する、実施形態14又は15に記載の凍結手術用器具。
【0060】
実施形態17.前記アクティベーション機構(15)が、前記アクティベーションハンドル(17)を前記管状本体(2)から解放するように配置されたハンドル解放機構(20)をさらに備える、実施形態14~16のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0061】
実施形態18.極低温流体のための戻り経路が、前記シャフト(7)及び前記管状本体(2)内の内部経路を介して、前記閉鎖された端部先端部(6)の内側部分と排出ポート(21)との間に設けられる、実施形態1~17のいずれか1つに記載の凍結手術用器具。
【0062】
実施形態19.前記排出ポート(21)が、前記治療用先端部(4)から離れて前記管状本体(2)内に配置される、実施形態18に記載の凍結手術用器具。
【0063】
実施形態20.前記排出ポート(21)がチューブ接続要素を備える、実施形態18又は19に記載の凍結手術用器具。
【0064】
本発明は、図面に示されるようないくつかの例示的な実施形態を参照して上述された。いくつかの部分又は要素の修正及び代替実装が可能であり、添付の特許請求の範囲で定義される保護の範囲内に含まれる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] 眼科外科手術処置において組織を取り扱うための凍結手術用器具であって、前記凍結手術用器具が、
管状本体(2)と、
極低温流体を保持するための容器(3)であって、前記容器(3)が前記管状本体(2)内に配置される、容器(3)と、
前記管状本体(2)の遠位端部(2a)に接続された治療用先端部(4)と、
前記容器(3)から前記治療用先端部(4)に極低温流体を輸送するための毛細管(5)と、を備え、
前記治療用先端部(4)は、閉鎖された端部先端部(6)と、前記毛細管(5)の外径(d )よりも大きい直径(d )を有する内側管腔(8)を有する断熱材料のシャフト(7)とを備え、前記シャフト(7)が、前記閉鎖された端部先端部(6)に封止結合されている、凍結手術用器具。
[2] 前記閉鎖された端部先端部(6)が、前記シャフト(7)の前記内側管腔(8)と連通する内腔(6a)を備える、[1]に記載の凍結手術用器具。
[3] 前記閉鎖された端部先端部(6)が、高い熱伝導率を有する材料を備える、[1]又は[2]に記載の凍結手術用器具。
[4] 前記閉鎖された端部先端部(6)が、最大で0.03J/℃の熱キャパシタンスを有する、[1]~[3]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[5] 前記閉鎖された端部先端部(6)が発熱体を備える、[1]~[4]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[6] 前記毛細管(5)が、50~100μmの直径(d )を有する内部管腔を有する、[1]~[5]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[7] 前記毛細管(5)がガラス毛細管である、[1]~[6]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[8] 前記シャフト(7)が、0.1~1.0mm、例えば0.4mmの壁厚(t)を有する、[1]~[7]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[9] 前記閉鎖された端部先端部(6)が、シリコーンオイルベースの層でコーティングされている、[1]~[8]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[10] 前記管状本体(2)の外表面に配置された操作ハンドル(11)を有する作動機構(10)をさらに備え、前記作動機構(10)が、前記容器(3)から前記毛細管(5)への連通路を開放するように構成されている、[1]~[9]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[11] 前記作動機構(10)が、弁要素(12)を備える、[10]に記載の凍結手術用器具。
[12] 前記毛細管(5)が、前記弁要素(12)に固定して取り付けられている、[11]に記載の凍結手術用器具。
[13] 前記治療用先端部(4)が、前記管状本体(2)の前記遠位端部(2a)に回転可能に接続され、前記シャフト(7)が、前記管状本体(2)の長手方向とは異なる長手方向を有する末端部(7a)を備える、[1]~[12]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[14] 前記容器(3)のためのアクティベーション機構(15)をさらに備え、前記アクティベーション機構(15)が、前記管状本体(2)内に固定して配置された穿孔要素(16)と、前記容器(3)を前記穿孔要素(16)に押し付けるように配置されたアクティベーションハンドル(17)とを備える、[1]~[13]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[15] 前記アクティベーション機構(15)がフィルタ(18)を備える、[14]に記載の凍結手術用器具。
[16] 前記アクティベーションハンドル(17)が、前記管状本体(2)の近位端部(2b)に枢動可能に取り付けられ、回転カム要素(19)に接続された細長いハンドルであり、前記回転カム要素(19)が、前記容器(3)の後端部と接触する接触面(19a)を有し、前記接触面(19a)が、前記回転カム要素(19)の回転角度に応じて前記回転カム要素(19)の中心に対して増大する半径を有する、[14]又は[15]に記載の凍結手術用器具。
[17] 前記アクティベーション機構(15)が、前記アクティベーションハンドル(17)を前記管状本体(2)から解放するように構成されたハンドル解放機構(20)をさらに備える、[14]~[16]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[18] 極低温流体のための戻り経路が、前記シャフト(7)及び前記管状本体(2)内の内部経路を介して、前記閉鎖された端部先端部(6)の内側部分と排出ポート(21)との間に提供されている、[1]~[17]のいずれか一項に記載の凍結手術用器具。
[19] 前記排出ポート(21)が、前記治療用先端部(4)から離れて前記管状本体(2)内に配置されている、[18]に記載の凍結手術用器具。
[20] 前記排出ポート(21)が、チューブ接続要素を備える、[18]又は[19]に記載の凍結手術用器具。
図1
図2
図3
図4