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特許7339730アンテナが実装されるPCB及びこれを含む電子装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】アンテナが実装されるPCB及びこれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 1/52 20060101AFI20230830BHJP
   H01Q 13/08 20060101ALI20230830BHJP
   H05K 1/14 20060101ALI20230830BHJP
【FI】
H01Q1/52
H01Q13/08
H05K1/14 G
H05K1/14 H
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018170778
(22)【出願日】2018-09-12
(65)【公開番号】P2019054515
(43)【公開日】2019-04-04
【審査請求日】2021-09-08
(31)【優先権主張番号】10-2017-0117584
(32)【優先日】2017-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】全 承 吉
(72)【発明者】
【氏名】金 亨 郁
(72)【発明者】
【氏名】李 正 欽
(72)【発明者】
【氏名】李 鐘 煥
(72)【発明者】
【氏名】任 鎬 永
【審査官】佐藤 当秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0084814(US,A1)
【文献】米国特許第06597902(US,B1)
【文献】特開2003-209411(JP,A)
【文献】米国特許第05821836(US,A)
【文献】国際公開第2013/190437(WO,A1)
【文献】特開2014-192842(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01P 1/20
H01P 5/107
H01Q 1/00- 25/04
H05K 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
第1面、前記第1面に対向する第2面、前記第1面と前記第2面との間の空間を取り囲む側面を含むハウジングと、
前記ハウジングの内部に配置され、複数のアンテナユニットを含むPCB(印刷回路基板)、及び前記PCBの内部又は前記PCBと前記ハウジングとの間に配置された通信回路と、を備え、
前記PCBは、第1基板、前記第1基板に対向する第2基板、及び前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて前記第1基板から前記第2基板まで延び、内部空間の側面が導電材料によってメッキされるか又は囲まれた開口部を含むスペーサーを含み、
前記複数のアンテナユニットのそれぞれは、
前記第2基板に対向する前記第1基板の表面上に形成された第1導電性部材、前記第2基板の表面上に形成されて前記開口部の内部空間を介して前記第1導電性部材に向かい合う第2導電性部材、及び前記第2導電性部材と前記通信回路とを連結する給電部と、
各アンテナユニット間の干渉(interference)を遮断するように前記開口部及び前記第2導電性部材の周りを取り囲み、前記第1基板から前記第2基板まで貫通するように延長された複数の導電性ビア(via)と、を含み、
前記スペーサーは、非導電層と導電層とが交互に配置されて積層された複数の層を含み、
前記第1導電性部材は、前記第1基板の内部に形成されて前記通信回路により送受信される信号を特定の方向に誘導する導波器(ディレクター)として機能し、
前記第2導電性部材は、前記第2基板の内部に形成されてパッチタイプ放射体として機能し、
前記通信回路は、前記給電部に給電し、前記給電部及び前記第2導電性部材を介して形成される電気的経路を介して特定の周波数帯域の信号を送受信することを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第2導電性部材と前記第1導電性部材との間の空間には、誘電物質が配置されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記複数のアンテナユニットは、第1アンテナユニット及び第2アンテナユニットを含み、
前記複数のビアは、前記第1アンテナユニットと前記第2アンテナユニットとの間の干渉(interference)を遮断することを特徴とする請求項に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1アンテナユニットと前記第2アンテナユニットとは、互いに異なる周波数帯域の信号を送受信することを特徴とする請求項に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1導電性部材及び前記第2導電性部材は、導電性物質で形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記第1導電性部材と前記スペーサーとの間、及び前記スペーサーと前記第2導電性部材との間は、特定の離隔距離を有することを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第1基板と前記スペーサーとは、接着物質によって互いに付着され、
前記スペーサーと前記第2基板とは、前記接着物質によって互いに付着されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記PCBは、前記第2導電性部材と前記スペーサーとの間に配置されて前記第2導電性部材を取り囲む非導電物質を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
PCB(印刷回路基板)であって、
第1レイヤーと、
前記第1レイヤーに対向する第2レイヤーと、
前記第1レイヤーと前記第2レイヤーとの間に配置されて前記第1レイヤーから前記第2レイヤーまで延び、内部空間の側面が導電材料によってメッキされるか又は囲まれた開口部を含む側面部材と、
前記第2レイヤーに対向する前記第1レイヤーの表面上に形成された第1導電性部材と、
前記第2レイヤーの表面上に形成されて前記開口部の内部空間を介して前記第1レイヤーに向かい合う第2導電性部材と、
前記第2導電性部材と外部部品とを連結する給電部材と、
前記開口部を取り囲み、前記第1レイヤーから前記第2レイヤーまで延長された複数の導電性ビア(via)と、を有し、
前記側面部材は、非導電層と導電層とが交互に配置されて積層された複数の層を含み、
前記第1導電性部材は、前記第1レイヤーに形成されて前記外部部品により送受信される信号を特定の方向に誘導する導波器(ディレクター)として機能し、
前記第2導電性部材は、前記第2レイヤーに形成されてパッチタイプ放射体として機能することを特徴とするPCB。
【請求項10】
前記第1レイヤー及び前記第2レイヤーは、非導電性物質で形成されることを特徴とする請求項に記載のPCB。
【請求項11】
前記第1レイヤーと前記側面部材とは、接着物質によって互いに付着され、
前記側面部材と前記第2レイヤーとは、前記接着物質によって互いに付着されることを特徴とする請求項に記載のPCB。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナが実装されるPCB及びこれを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、スマートフォン(smart phone)の使用者数が増加するに伴い、無線インターネットの使用量も急激に増加している。スマートフォンの外にも、タブレットPC、ノートパソコンの使用量もまた増加しており、これによって、オフィスは勿論、家庭でも無線インターネットの使用が増加している。
【0003】
このような無線インターネットを多くの人々が使用するために、オフィスや家庭では、共有器のような電子装置の普及が増加している。例えば、電子装置は、オフィスや家庭に引込まれた信号ラインに連結される。信号ラインに連結された電子装置は、他の電子装置(例:スマートフォン、タブレットPC、ノートパソコン)に無線で連結される。電子装置は、信号ラインを介してIPアドレスを設定して他の電子装置との間で各種データを送受信する。
【0004】
電子装置の信号の送受信率を増加させるために、電子装置には導波器(director)とスペーサー(spacer)が実装される。導波器は、アンテナから放射された信号を一定方向に誘導し、電子装置の信号の送受信率を向上させる。スペーサーは、導波器とアンテナとの間に誘電物質が介在する空間を提供することで、信号の送受信率を向上させる。
【0005】
しかし、導波器及びスペーサーをそれぞれ電子装置内に実装する場合、導波器とスペーサーとの間、スペーサーとアンテナとの間の不整合が発生する。このような不整合は、むしろ電子装置の信号の送受信率を低下させることがある。また、導波器とスペーサーとをそれぞれ電子装置内に実装する場合、生産費用が増加し、製造工程が複雑になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特表2017-537515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、導波器又はスペーサーを含むアンテナが実装されるPCB及びこれを含む電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による電子装置は、第1面、前記第1面に対向する第2面、前記第1面と前記第2面との間の空間を取り囲む側面を含むハウジングと、前記ハウジング内部に配置され、少なくとも一つのアンテナユニット(antenna unit)を含むPCB(printed circuit board:印刷回路基板)、及び前記PCB内部又は前記PCBと前記ハウジングとの間に配置された通信回路と、を備え、前記PCBは、第1基板、前記第1基板に対向する第2基板、及び前記第1基板と前記第2基板との間に配置されて特定の領域に開口部(opening)が形成されたスペーサー(spacer)を含み、前記アンテナユニットのそれぞれは、前記第1基板に形成されたディレクター(director)、前記第2基板に形成されて前記開口部を介して前記ディレクターに向かい合うパッチタイプ放射体、及び前記パッチタイプ放射体と前記通信回路とを連結する給電部を含み、前記通信回路は、前記給電部に給電し、前記給電部及び前記パッチタイプ放射体を介して形成される電気的経路を介して特定の周波数帯域の信号を送受信する。
【0009】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるPCB(printed circuit board)は、第1レイヤー(a first layer)と、前記第1レイヤーに対向する第2レイヤー(a second layer)と、前記第1レイヤーと前記第2レイヤーとの間に配置されて特定の領域に開口部(opening)が形成された側面部材と、前記第1レイヤーに形成された第1導電性部材と、前記第2レイヤーに形成されて前記開口部を介して前記第1導電性部材に向かい合う第2導電性部材と、前記第2導電性部材と外部部品とを連結する給電部材と、を有する。
【0010】
一実施形態による電子装置は、第1面、前記第1面に対向する第2面、前記第1面と前記第2面との間の空間を取り囲む側面を含むハウジングと、前記ハウジング内部に配置されるか又は前記第1面に付着されるPCB(printed circuit board:印刷回路基板)と、を備え、前記PCBは、少なくとも一つのアンテナユニット(antenna unit)及び前記少なくとも一つのアンテナユニットのそれぞれに電気的に連結される無線通信回路を含み、前記アンテナユニットのそれぞれは、第1領域に配置されたディレクター(director)、前記第1領域に対向する第2領域に配置されたパッチタイプ放射体、及び前記パッチタイプ放射体と前記無線通信回路とを電気的に連結する給電部を含み、前記無線通信回路は、前記給電部に給電し、前記給電部及び前記パッチタイプ放射体を介して形成される電気的経路を介して特定の周波数帯域の信号を送受信する。
【0011】
また、一実施形態による電子装置は、ハウジング(housing)と、アンテナ構造体として、複数の導電領域(a plurality of conductive regions)を含む第1基板(a first substrate)、絶縁物質(insulating material)で形成される第2基板(a second substrate)、及び前記第1基板と前記第2基板との間に、第2の複数の導電層(a second plurality of conductive layers)と交互に積層された複数の絶縁層(a first plurality of insulating layers)と、を備え、前記複数の絶縁層と前記複数の導電層とは、前記複数の導電領域が内部空間に露出し、前記第1基板の上から見た時、前記内部空間内にあるように、前記第1基板と前記第2基板との間に複数の内部空間(a plurality of inner spaces)を形成するアンテナ構造体、及び前記導電領域に電気的に連結される無線通信回路を含む。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、アンテナの性能を改善させることができ、PCB及びアンテナの製造工程を単純化させることができ、PCB及びアンテナの製造費用を節減することができる。
その他、本明細書を介して直接的又は間接的に把握される多様な効果を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】一実施形態による電子装置の斜視図である。
図2】一実施形態によるPCBの斜視図である。
図3】一実施形態によるPCBの断面図である。
図4】一実施形態によるPCBの一部を示した斜視図である。
図5a】比較例による電子装置の利得を示した図である。
図5b】一実施形態による電子装置の利得を示した図である。
図6a】他の実施形態によるPCBの斜視図である。
図6b】他の実施形態による電子装置の離隔度(アイソレーション)を示した図である。
図6c】一実施形態によるアンテナユニットを示した図である。
図6d】他の実施形態によるアンテナユニットを示した図である。
図6e】一実施形態による電子装置の反射係数(reflection coefficient)を示した図である。
図6f】他の実施形態による電子装置の反射係数を示した図である。
図6g】更に他の実施形態による電子装置の反射係数を示した図である。
図7a】更に他の実施形態によるPCBの斜視図である。
図7b】更に他の実施形態による電子装置の離隔度を示した図である。
図8】多様な実施形態によるネットワーク環境における電子装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、一実施形態による電子装置の斜視図である。
【0016】
図1に示す通り、電子装置100は、ハウジング110、第1アンテナ150、及び第2アンテナ140を含む。
【0017】
ハウジング110は、電子装置100の外観を形成する。ハウジング110は、第1面111、第1面111の反対方向に向かう第2面112、及び第1面111と第2面112との間を取り囲む側面113を含む。第1面111は電子装置100のz方向の外観を形成し、第2面112は電子装置100の-z方向の外観を形成する。側面113は、電子装置100のx方向、-x方向、y方向、及び-y方向の外観を形成する。
【0018】
ハウジング110は、電子装置100に含まれる各種部品を外部の衝撃から保護する。例えば、電子装置100にはPCB(printed circuit board:印刷回路基板)、コンバーター(converter)等が含まれ、ハウジング110は、各種部品等を外部の衝撃から保護する。
【0019】
電子装置100は、外部装置と通信する。例えば、電子装置100は、使用者端末(例:図8の電子装置801)から信号を受信して信号をネットワークに送信する。また、電子装置100は、ネットワークから受信した信号を使用者端末に送信する。本明細書において、電子装置100は、アクセスポイント(access point:AP)、共有器などとして参照される。
【0020】
電子装置100は、第1アンテナ150を介して基地局との間で信号を送受信する。第1アンテナ150は、基地局に対して高速で信号を送受信するために、第1面111に付着されるスペーサー(spacer)を含む。
【0021】
電子装置100は、第1アンテナ150を介して受信したデータをWi-Fi信号又はLAN信号に変換する。変換されたWi-Fi信号又はLAN信号は、第2アンテナ140を介して電子装置100が設けられた家屋又は建物内の他の電子装置に送信される。第1アンテナ150及び第2アンテナ140の位置及び模様は図1に示したものに限定されず、電子装置100は他の形態の内蔵アンテナを含んでもよい。
【0022】
電子装置100は、特定の周波数帯域の信号を送受信する。例えば、電子装置100は、約28GHz帯域の信号をz方向に送受信する。
【0023】
図2は、一実施形態によるPCBの斜視図である。
【0024】
図2に示すPCB120は、図1に示した電子装置100に含まれる。PCB120は、図1に示したハウジング110内部に配置される。PCB120は、第1面111と第2面112との間に配置される。
【0025】
図2に示す通り、PCB120は、第1基板121、第2基板123、及びスペーサー122を含む。第1基板121と第2基板123とは、互いに平行である。第1基板121及び第2基板123は、非導電物質(例:プラスチック)で形成される。他の実施形態として、第1基板121及び第2基板123は、複数の非導電層及び複数の導電層を含む。スペーサー122は、第1基板121と第2基板123との間に配置され、スペーサー122の一部領域には、開口部122h(opening)が形成される。
【0026】
スペーサー122は、複数の層(122a、122b、122c、122d、122e、122-1、122-2、122-3、122-4)を含む。スペーサー122は、複数の導電層(122a、122b、122c、122d、122e)及び複数の非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)を含む。複数の導電層(122a、122b、122c、122d、122e)と複数の非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)とは、交互に積層される。第1導電層122aと第2導電層122bとの間に第1非導電層122-1が配置され、第2導電層122bと第3導電層122cとの間に第2非導電層122-2が配置される。非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)は、非導電物質(例:プラスチック)で形成される。導電層(122a、122b、122c、122d、122e)は、導電性物質(例:銅(Cu))で形成される。
【0027】
第1基板121とスペーサー122との間、スペーサー122と第2基板123との間には、接着物質が配置される。接着物質は、第1基板121とスペーサー122とを、及びスペーサー122と第2基板123とを接着させる。
【0028】
図3は、一実施形態によるPCBの断面図である。図3に示す断面図は、図2に示したPCB120のA-A′断面を示す。
【0029】
図3に示す通り、PCB120は、少なくとも一つのアンテナユニット(124、125)及びビア126(via)を含む。それぞれのアンテナユニット(124、125)(antenna unit)は、ディレクター(124-1、125-1)(director)、パッチタイプ放射体(124-2、125-2)、及び給電部(124-3、125-3)を含む。通信回路130は、PCB120の内部に配置されるか又はPCB120に結合される。図3には、通信回路130がPCB120の下に配置されるものとして示したが、通信回路130の位置は、図3に示した場所に限定されない。例えば、通信回路130は、PCB120の側面に配置され、特定の配線(例:flexible printed circuit board)を介してアンテナユニット(124、125)に電気的に連結される。図3には、第1アンテナユニット124及び第2アンテナユニット125を示しているが、以下では第1アンテナユニット124を中心に説明する。
【0030】
ディレクター124-1は第1基板121に形成される。ディレクター124-1は、第1基板121の表面上に形成されるか又は第1基板121の内部に形成される。他の実施形態として、第1基板121は複数の層を含み、ディレクター124-1は複数の層のうちの何れか一つに配置される。本明細書で、ディレクター124-1は、導波器として参照される。
【0031】
パッチタイプ放射体124-2は第2基板123に形成される。パッチタイプ放射体124-2は、第2基板123の表面上に形成されるか又は第2基板123の内部に形成される。
【0032】
ディレクター124-1とパッチタイプ放射体124-2とは、スペーサー122によって離隔される。スペーサー122は第1基板121と第2基板123との間に配置されるため、ディレクター124-1とパッチタイプ放射体124-2とは、スペーサー122によって離隔される。
【0033】
ディレクター124-1とパッチタイプ放射体124-2とは、開口部122hを介して互いに向かい合う。開口部122hには、誘電物質(例:空気)が配置され、誘電物質の誘電率は、特定の値以下である。
【0034】
給電部124-3は、パッチタイプ放射体124-2と通信回路130とを電気的に連結する。例えば、通信回路130が第2基板123に結合される場合、給電部124-3は、第2基板123を貫通してパッチタイプ放射体124-2に通信回路130を電気的に連結する。
【0035】
ディレクター124-1、パッチタイプ放射体124-2、及び給電部124-3は、金属性物質(例:銅(Cu))で形成される。ディレクター124-1、パッチタイプ放射体124-2、及び給電部124-3には電流が流れる。
【0036】
通信回路130は給電部124-3に給電する。本明細書において「給電」とは、通信回路130が給電部124-3に電流を印加する動作を意味する。電流が給電されると、通信回路130は、給電部124-3及びパッチタイプ放射体124-2を介して形成される電気的経路を介して、特定の周波数帯域(例:約28GHz)の信号を送受信する。
【0037】
ディレクター124-1は、通信回路130が送受信する信号を特定の方向に誘導する。例えば、ディレクター124-1は、信号がz方向に放射されるか又は-z方向に引込まれるように誘導する。ディレクター124-1を介して放射又は引込まれる信号は凝集されるため、強度が強い。
【0038】
ビア126は、アンテナユニット(124、125)の間に配置され、アンテナユニット(124、125)の間の電磁気的干渉を減少させる。ビア126は、第1アンテナユニット124と第2アンテナユニット125との間の電磁気的干渉を減少させる。図3に示した図面はPCB120の断面図であるため、ビア126が各アンテナユニットの両側に配置されるように示されるが、複数のビアがパッチタイプ放射体124-2又は開口部122hを取り囲む。
【0039】
本明細書において、図1図3に示した電子装置100及びPCB120と同一の参照符号を有する構成要素は、図1図3で説明した内容が適用される。本明細書においてディレクター、パッチタイプ放射体、及びスペーサーは、それぞれ第1導電性部材、第2導電性部材、及び側面部材として参照される。
【0040】
図4は、一実施形態によるPCBの一部を示す斜視図である。図4は、PCB120から第1基板121をとり除いた様子を示す。
【0041】
図4に示す通り、第2基板123の上に非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)と導電層(122a、122b、122c、122d、122e)とが交互に積層される。第2基板123の上に第5導電層122eが積層され、第5導電層122eの上に第4非導電層122-4が積層される。第4非導電層122-4の上に残りの導電層(122a、122b、122c、122d)と非導電層(122-1、122-2、122-3)とが交互に積層される。
【0042】
第2基板123にはパッチタイプ放射体(124-2、125-2)が実装される。パッチタイプ放射体(124-2、125-2)は、第1基板121の上から見た時、PCBに形成された開口部122hに少なくとも部分的に重なるように、第2基板123の表面に配置されるか又は第2基板123の内部に配置される。パッチタイプ放射体(124-2、125-2)は、複数の非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)と複数の導電層(122a、122b、122c、122d、122e)との間に形成された孔(開口部)を介して信号を送受信する。
【0043】
図5aは、比較例による電子装置の利得を示した図である。本明細書において、比較例による電子装置は、図2に示したPCB120を含まない電子装置を意味する。
【0044】
図5bは、一実施形態による電子装置の利得を示した図である。図5bは、図1に示した電子装置100の利得を示す。
【0045】
図5a及び図5bに示す平面(510、520)は、比較例による電子装置及び本実施形態による電子装置100がそれぞれ直交座標系の中心に位置すると仮定した場合の、x-z平面又はy-z平面を意味する。図5a及び図5bに示す平面(510、520)がx-z平面の場合、0゜はz方向、-180゜は-z方向、90゜はx方向、-90゜は-x方向を意味する。以下、x-z平面と仮定して説明する。
【0046】
グラフ511が示す通り、比較例による電子装置は、z方向に約10dB程度の利得を有する。しかし、比較例による電子装置は、-z方向、x方向、及び-x方向に非常に小さい利得を有する。比較例による電子装置は、z方向に強度が強い信号を放射するが、-z方向、x方向、及び-x方向には、強度が非常に弱い信号のみを放射する。
【0047】
グラフ521が示す通り、本実施形態による電子装置100は、z方向に約10dB程度の利得を有する。また電子装置100は、-z方向、x方向、及び-x方向に約-5dB程度の利得を有する。言い換えると、本実施形態による電子装置100は、比較例による電子装置に比べて、-z方向、x方向、及び-x方向に強度がより強い信号を放射する。
【0048】
図6aは、他の実施形態によるPCBの斜視図である。
【0049】
図6aに示すPCB600は、図1に示した電子装置100に含まれる。PCB600は、図1に示したハウジング110の内部に配置される。PCB600は、第1面111と第2面112との間に配置される。
【0050】
図2に示したPCB120と図6aに示すPCB600とは、実装されるアンテナユニットの個数を除いては、実質的に同一又は類似する。第1アンテナユニット610~第4アンテナユニット640は、図3で説明した第1アンテナユニット124と実質的に同一又は類似する。例えば、第1アンテナユニット610~第4アンテナユニット640は、ディレクター124-1、パッチタイプ放射体124-2、及び給電部124-3を含む。また、ディレクター124-1とパッチタイプ放射体124-2とがスペーサー122によって離隔される。
【0051】
図6aに示していないが、PCB600の下には通信回路130が配置される。通信回路130は、第1アンテナユニット610~第4アンテナユニット640に給電する。通信回路130は、第1アンテナユニット610~第4アンテナユニット640を介して形成される電気的経路を介して、特定の周波数帯域の信号を放射する。
【0052】
図6bは、他の実施形態による電子装置の離隔度(アイソレーション)を示した図である。
【0053】
図6bに示すグラフ(651、652、653、654、655、656)は、図6aに示したアンテナユニット(610、620、630、640)の間の離隔度(アイソレーション)を示す。グラフ651は第1アンテナユニット610と第2アンテナユニット620との間の離隔度を示し、グラフ652は第1アンテナユニット610と第3アンテナユニット630との間の離隔度を示す。グラフ653は第1アンテナユニット610と第4アンテナユニット640との間の離隔度を示し、グラフ654は第2アンテナユニット620と第3アンテナユニット630との間の離隔度を示す。グラフ655は第2アンテナユニット620と第4アンテナユニット640との間の離隔度を示し、グラフ656は第3アンテナユニット630と第4アンテナユニット640との間の離隔度を示す。
【0054】
グラフ(651、652、653、654、655、656)が示す通り、グラフ(651、652、653、654、655、656)の離隔度が特定の周波数帯域(例:28GHz帯域)で良好であることが確認される。グラフ651の場合、32GHz以上での離隔度よりも28GHz帯域での離隔度がより良好であることが確認される。グラフ653の場合も、24GHz帯域での離隔度よりも28GHz帯域での離隔度が良好である。例えば、全てのグラフ(651、652、653、654、655、656)が共通的に28GHz帯域で非常に良好な離隔度(例:15dB以下)を有する。例えば、電子装置100は、離隔度が最も良好な周波数帯域である28GHz帯域の信号を放射する。
【0055】
図6cは、一実施形態によるアンテナユニットを示した図である。図6dは、他の実施形態によるアンテナユニットを示した図である。図6cに示すアンテナユニット610及び図6dに示すアンテナユニット660は、図6aに示したPCB600に含まれる。
【0056】
図6cに示す通り、アンテナユニット610は、第1基板121、第2基板123、及びスペーサー122を含む。第1基板121にディレクター611が形成される。図示していないが、第2基板123にはパッチタイプ放射体が形成される。
【0057】
ディレクター611とパッチタイプ放射体とは、スペーサー122の内部空間を介して互いに向かい合う。複数のビア(612、613、614)は内部空間を取り囲む。複数のビア(612、613、614)は、アンテナユニット610が信号を送受信する際の、他のアンテナユニット(例:図6aの620)との電磁気的干渉を減少させる。
【0058】
図6dに示す通り、アンテナユニット660は、第1基板121、第2基板123、及びスペーサー122が配置される。第1基板121にディレクター661が形成される。図示していないが、第2基板123にはパッチタイプ放射体が形成される。
【0059】
ディレクター661とパッチタイプ放射体とは、スペーサー122の内部空間を介して互いに向かい合う。スペーサー122に含まれる少なくとも一つの内部空間の周りをビア孔(ホール)又は導電性物質で取り囲む。スペーサー122の側面662は、アンテナユニット660が信号を送受信する際の、他のアンテナユニットとの電磁気的干渉を減少させる。スペーサー122の側面662は、導電性物質(例:アルミニウム(Al)、銅(Cu))でメッキされるか又は取り囲まれる。
【0060】
図6eは、一実施形態による電子装置に含まれるアンテナユニットの反射係数(reflection coefficient)を示す図である。図6fは、他の実施形態による電子装置に含まれるアンテナユニットの反射係数を示す図である。図6gは、更に他の実施形態による電子装置に含まれるアンテナユニットの反射係数を示す図である。
【0061】
図6eに示すグラフは、アンテナユニット(例:図6dのアルミニウムでメッキされたスペーサー122を含むアンテナユニット660)を含む電子装置の反射係数を示す。図6fに示すグラフは、アンテナユニット610を含む電子装置の反射係数を示す。図6gに示すグラフは、アンテナユニット(例:図6dの銅でメッキされたスペーサー122を含むアンテナユニット660)を含む電子装置の反射係数を示す。
【0062】
【表1】
【0063】
表1は、電子装置の利得(gain)、半値角(half power beam width)、帯域幅(band width)、及び離隔度(isolation)を示す。
【0064】
図6e~図6gに示すグラフ及び表1が示す通り、スペーサー122の側面がアルミニウムで形成された場合(以下、第1ケース)、電子装置は約26GHz帯域の信号又は約30.5GHz帯域の信号を送受信できる。スペーサー122の側面がビア等からなる場合(以下、第2ケース)及びスペーサー122の側面が銅で形成された場合(以下、第3ケース)、電子装置は約28GHz帯域の信号を送受信できる。
【0065】
利得及び半値角は、三つの場合にいずれも同一又は類似する。例えば、第1ケース~第3ケースのいずれも、電子装置は特定の方向に同一又は類似した強度の信号を送受信できる。
【0066】
帯域幅は、第1ケースが5.8GHzであり、第2ケースが4.1GHzであるため、第1ケースの帯域幅が第2ケースの帯域幅よりも更に広い。第2ケースの帯域幅は4.1GHzであり、第3ケースの帯域幅は3.8GHzであるため、第2ケースの帯域幅が第3ケースの帯域幅よりも更に広い。
【0067】
離隔度は、第1ケースが-18.5dBであり、第2ケースが-16.5dBであるため、第2ケースの離隔度が第1ケースの離隔度よりも更に良好である。第2ケースの離隔度が-16.5dBであり、第3ケースの離隔度が-16dBであるため、第3ケースの離隔度が第2ケースの離隔度よりも更に良好である。
【0068】
図7aは、更に他の実施形態によるPCBの斜視図である。
【0069】
図7aに示すPCB700は、図1に示した電子装置100に含まれる。PCB700は、図1に示したハウジング110の内部に配置される。PCB700は、第1面111と第2面112の間に配置される。
【0070】
図6aに示したPCB600と図7aに示すPCB700とは、実質的に同一又は類似する。第1アンテナユニット711~第16アンテナユニット726のそれぞれは、図3で説明した第1アンテナユニット124と実質的に同一又は類似する。第1アンテナユニット711~第16アンテナユニット726のそれぞれは、ディレクター124-1、パッチタイプ放射体124-2、及び給電部124-3を含む。また、ディレクター124-1とパッチタイプ放射体124-2とがスペーサー122によって離隔される。
【0071】
図7aに示していないが、PCB700の下には通信回路130が配置される。通信回路130は、第1アンテナユニット711~第16アンテナユニット726に給電する。通信回路130は、第1アンテナユニット711~第16アンテナユニット726を介して形成される電気的経路を介して、特定の周波数帯域の信号を放射する。例えば、通信回路130は、第1アンテナユニット711~第16アンテナユニット726の間の離隔度が最も良好な周波数帯域で信号を放射する。
【0072】
図7bは、更に他の実施形態による電子装置100の離隔度を示した図である。
【0073】
図7bに示すグラフ(731、732、733、734、735、736)は、図7aに示したアンテナユニット(711~726)の間の離隔度を示す。グラフ731は第1アンテナユニット711と第2アンテナユニット712との間の離隔度を示し、グラフ732は第1アンテナユニット711と第3アンテナユニット713との間の離隔度を示す。グラフ733は第1アンテナユニット711と第4アンテナユニット714との間の離隔度を示し、グラフ734は第1アンテナユニット711と第5アンテナユニット715との間の離隔度を示す。グラフ735は第1アンテナユニット711と第6アンテナユニット716との間の離隔度を示し、グラフ736は第1アンテナユニット711と第7アンテナユニット717との間の離隔度を示す。上述した順序によると、計120個のグラフが示されるが、説明の便宜のために他のグラフに対する説明は省略する。
【0074】
グラフ(731、732、733、734、735、736)が示す通り、図6bのように、グラフ(731、732、733、734、735、736)の離隔度が特定の周波数帯域(例:28GHz帯域)で良好であることが確認される。グラフ731の場合、32GHz以上における離隔度よりも28GHz帯域における離隔度がより良好であることが確認される。グラフ733の場合も、24GHz帯域における離隔度よりも28GHz帯域における離隔度が良好である。例えば、全てのグラフ(731、732、733、734、735、736)が共通的に28GHz帯域で一定水準以上の離隔度を有する。例えば、電子装置100は、離隔度が最も良好な周波数帯域である28GHz帯域の信号を放射する。
【0075】
本発明の一実施形態による電子装置100は、第1面111、第1面111に対向する第2面112、第1面111と第2面112との間の空間を取り囲む側面113を含むハウジング110と、ハウジング110の内部に配置され、少なくとも一つのアンテナユニット(antenna unit)を含むPCB120(printed circuit board:印刷回路基板)、及びPCB120の内部又はPCB120とハウジング110との間に配置された通信回路130と、を備え、PCB120は、第1基板121、第1基板121に対向する第2基板123、及び第1基板121と第2基板123との間に配置されて特定の領域に開口部122h(opening)が形成されたスペーサー122(spacer)を含み、アンテナユニット(124、125)のそれぞれは、第1基板121に形成されたディレクター(124-1、125-1)(director)、第2基板123に形成されて開口部122hを介してディレクター(124-1、125-1)に向かい合うパッチタイプ放射体(124-2、125-2)、及びパッチタイプ放射体(124-2、125-2)と通信回路130とを連結する給電部(124-3、125-3)を含み、通信回路130は、給電部(124-3、125-3)に給電し、給電部(124-3、125-3)及びパッチタイプ放射体(124-2、125-2)を介して形成される電気的経路を介して特定の周波数帯域の信号を送受信する。
【0076】
パッチタイプ放射体(124-2、125-2)とディレクター(124-1、125-1)との間の空間には、誘電物質が配置される。
【0077】
アンテナユニット(124、125)のそれぞれは、開口部122hを取り囲む複数のビア126(via)を更に含む。
【0078】
少なくとも一つのアンテナユニットは、第1アンテナユニット124及び第2アンテナユニット125を含み、複数のビア126は、第1アンテナユニット124と第2アンテナユニット125との間の干渉(interference)を遮断する。
【0079】
第1アンテナユニット124と第2アンテナユニット125とは、互いに異なる周波数帯域の信号を送受信する。
【0080】
ディレクター(124-1、125-1)及びパッチタイプ放射体(124-2、125-2)は、導電性物質で形成される。
【0081】
ディレクター(124-1、125-1)とスペーサー122との間、及びスペーサー122とパッチタイプ放射体(124-2、125-2)との間は、特定の離隔距離を有する。
【0082】
第1基板121とスペーサー122とは、接着物質によって互いに付着され、スペーサー122と第2基板123とは、接着物質によって互いに付着される。
【0083】
スペーサー122は、複数の非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)を含み、非導電層等の間には、導電層(122a、122b、122c、122d、122e)がそれぞれ配置される。
【0084】
PCB120は、パッチタイプ放射体(124-2、125-2)とスペーサー122との間に配置されてパッチタイプ放射体(124-2、125-2)を取り囲む非導電物質を更に含む。
【0085】
本発明の一実施形態によるPCB120(printed circuit board:印刷回路基板)は、第1レイヤー121(a first layer)と、第1レイヤー121に対向する第2レイヤー123(a second layer)と、第1レイヤー121と第2レイヤー123との間に配置されて特定の領域に開口部122h(opening)が形成された側面部材122と、第1レイヤー121に形成された第1導電性部材(124-1、125-1)と、第2レイヤー123に形成されて開口部122hを介して第1導電性部材(124-1、125-1)に向かい合う第2導電性部材(124-2、125-2)と、第2導電性部材(124-2、125-2)と外部部品130とを連結する給電部材(124-3、125-3)と、を有する。本明細書において、第1レイヤーは第1基板として、第2レイヤーは第2基板として、外部部品は通信回路としてそれぞれ参照される。
【0086】
第1レイヤー121及び第2レイヤー123は、非導電性物質で形成される。
【0087】
PCB120は、開口部122hを取り囲む複数のビア126(via)を更に含み、ビア126は、第1レイヤー121から第2レイヤー123まで延長される。
【0088】
第1レイヤー121と側面部材122とは、接着物質によって互いに付着され、側面部材122と第2レイヤー123とは、接着物質によって互いに付着される。
【0089】
側面部材122は、複数の非導電層(122-1、122-2、122-3、122-4)を含み、非導電層等の間には、導電層(122a、122b、122c、122d、122e)がそれぞれ配置される。
【0090】
第1導電性部材(124-1、125-1)と側面部材122との間、及び第2導電性部材(124-2、125-2)と側面部材122との間は、それぞれ特定の離隔距離を有する。
【0091】
一実施形態による電子装置100は、第1面111、第1面111に対向する第2面112、第1面111と第2面112との間の空間を取り囲む側面113を含むハウジング110と、ハウジング110の内部に配置されるか又は第1面111に付着されるPCB120(printed circuit board:印刷回路基板)と、を備え、PCB120は、少なくとも一つのアンテナユニット(antenna unit)(124、125)、及び少なくとも一つのアンテナユニット(124、125)のそれぞれに電気的に連結される無線通信回路130を含み、アンテナユニットのそれぞれは、第1領域121に配置されたディレクター(124-1、125-1)(director)、第1領域121に対向する第2領域123に配置されたパッチタイプ放射体(124-2、125-2)、及びパッチタイプ放射体(124-2、125-2)と無線通信回路130とを電気的に連結する給電部(124-3、125-3)を含み、無線通信回路130は、給電部(124-3、125-3)に給電し、給電部(124-3、125-3)及びパッチタイプ放射体(124-2、125-2)を介して形成される電気的経路を介して特定の周波数帯域の信号を送受信する。
【0092】
PCB120は、第1領域121と第2領域123とを離隔させるスペーサー122(spacer)を更に含み、ディレクター(124-1、125-1)とパッチタイプ放射体(124-2、125-2)とは、スペーサー122に形成された開口部122hを介して向かい合う。
【0093】
アンテナユニット(124、125)のそれぞれは、開口部122hを取り囲む複数のビア126(via)を更に含む。
【0094】
PCB120は、第1基板121、及び第1基板121に対向する第2基板123を含み、スペーサー122は、第1基板121と第2基板123との間に配置され、第1領域121は、第1基板121の少なくとも一部を含み、第2領域123は、第2基板123の少なくとも一部を含む。
【0095】
また、一実施形態による電子装置100は、ハウジング110(housing)と、アンテナ構造体として、複数の導電領域(a plurality of conductive regions)を含む第1基板121(a first substrate)、絶縁物質(insulating material)で形成される第2基板123(a second substrate)、及び第1基板121と第2基板123との間に、第2の複数の導電層(122a、122b、122c、122d、122e)(a second plurality of conductive layers)と交互に積層された複数の絶縁層(122-1、122-2、122-3、122-4)(a first plurality of insulating layers)と、を備え、複数の絶縁層(122-1、122-2、122-3、122-4)と複数の導電層(122a、122b、122c、122d、122e)とは、複数の導電領域が内部空間に露出し、第1基板121の上から見た時、内部空間内にあるように、第1基板121と第2基板123との間に複数の内部空間(a plurality of inner spaces)を形成するアンテナ構造体、及び導電領域に電気的に連結される無線通信回路130を含む。
【0096】
無線通信回路130は、26GHz~31GHzの間の周波数帯域の信号を送受信する。
【0097】
第2基板123は、複数の絶縁層(122-1、122-2、122-3、122-4)のうちの少なくとも何れか一つよりも厚い。
【0098】
複数の絶縁層(122-1、122-2、122-3、122-4)は、複数の導電層(122a、122b、122c、122d、122e)のうちの二つの間に絶縁層を介して形成され、内部空間を側面113で取り囲む複数の導電性ビア126(vias)を含む。
【0099】
図8は、多様な実施形態によるネットワーク環境における電子装置のブロック図である。
【0100】
図8に示す通り、ネットワーク環境800における電子装置801は、第1ネットワーク898(例:近距離無線通信)を介して電子装置802と通信するか、或いは第2ネットワーク899(例:遠距離無線通信)を介して電子装置804又はサーバー808と通信する。電子装置801はサーバー808を介して電子装置804と通信する。電子装置801は、プロセッサ820、メモリー830、入力装置850、音響出力装置855、表示装置860、オーディオモジュール870、センサーモジュール876、インターフェース877、ハプティックモジュール879、カメラモジュール880、電力管理モジュール888、バッテリー889、通信モジュール890、加入者識別モジュール896、及びアンテナモジュール897を含む。一実施形態として、電子装置801には、この構成要素のうちの少なくとも一つ(例:表示装置860又はカメラモジュール880)が省略されるか又は他の構成要素が追加される。ある実施形態では、例えば表示装置860(例:ディスプレイ)にエンベデッドされ(組み込まれ)たセンサーモジュール876(例:指紋センサー、虹彩センサー、又は照度センサー)の場合のように、一部の構成要素が統合されて具現される。
【0101】
プロセッサ820は、例えばソフトウェア(例:プログラム840)を駆動してプロセッサ820に連結された電子装置801の少なくとも一つの他の構成要素(例:ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御し、多様なデータ処理及び演算を行う。プロセッサ820は、他の構成要素(例:センサーモジュール876又は通信モジュール890)から受信された命令又はデータを揮発性メモリー832にロードして処理し、結果データを非揮発性メモリー834に格納する。一実施形態によると、プロセッサ820は、メインプロセッサ821(例:中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)、及びこれとは独立的に運営(オペレート)されて追加的に又は代替的にメインプロセッサ821よりも低電力を用いるか又は特定の機能に特化された補助プロセッサ823(例:グラフィック処理装置、イメージシグナルプロセッサ、センサーハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含む。ここで、補助プロセッサ823は、メインプロセッサ821と別個に又はエンベデッドされ(組み込まれ)て運営される。
【0102】
この場合、補助プロセッサ823は、例えばメインプロセッサ821がインアクティブ(例:スリープ)状態のうちにメインプロセッサ821の代わりに、或いはメインプロセッサ821がアクティブ(例:アプリケーション遂行)状態のうちにメインプロセッサ821と共に、電子装置801の構成要素のうちの少なくとも一つの構成要素(例:表示装置860、センサーモジュール876、又は通信モジュール890)に関する機能や状態等の少なくとも一部を制御する。一実施形態によると、補助プロセッサ823(例:イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関係のある他の構成要素(例:カメラモジュール880又は通信モジュール890)の一部の構成要素として具現される。メモリー830は、電子装置801の少なくとも一つの構成要素(例:プロセッサ820又はセンサーモジュール876)によって用いられる多様なデータ、例えばソフトウェア(例:プログラム840)及びこれに関係する命令に対する入力データ又は出力データを格納する。メモリー830は、揮発性メモリー832又は非揮発性メモリー834を含む。
【0103】
プログラム840は、メモリー830に格納されるソフトウェアとして、例えばオペレーティングシステム842、ミドルウェア844、又はアプリケーション846を含む。
【0104】
入力装置850は、電子装置801の構成要素(例:プロセッサ820)に用いられる命令又はデータを電子装置801の外部(例:使用者)から受信するための装置であって、例えばマイク、マウス、又はキーボードを含む。
【0105】
音響出力装置855は、音響信号を電子装置801の外部に出力するための装置であって、例えばマルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途に用いられるスピーカーと、電話受信専用に用いられるレシーバーとを含む。レシーバーは、スピーカーと一体又は別途に形成される。
【0106】
表示装置860は、電子装置801の使用者に情報を視覚的に提供するための装置であって、例えばディスプレイ、ホログラム装置、又はプロジエクター、及び当該装置を制御するための制御回路を含む。一実施形態によると、表示装置860は、タッチ回路(touch circuitry)又はタッチに対する圧力の強さを測定する圧力センサーを含む。
【0107】
オーディオモジュール870は、音と電気信号とを双方向に変換する。オーディオモジュール870は、入力装置850を介して音を獲得するか、音響出力装置855、或いは電子装置801に有線又は無線で連結された外部電子装置(例:電子装置802(例:スピーカー又はヘッドホン))を介して音を出力する。
【0108】
センサーモジュール876は、電子装置801の内部の作動状態(例:電力又は温度)、又は外部の環境状態に対応する電気信号若しくはデータ値を生成する。センサーモジュール876は、例えばジェスチャーセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、マグネチックセンサー、加速度センサー、グリップセンサー、近接センサー、カラーセンサー、IR(infrared)センサー、生体センサー、温度センサー、湿度センサー、又は照度センサーを含む。
【0109】
インターフェース877は、外部電子装置(例:電子装置802)と有線又は無線で連結する指定されたプロトコルを支援する。一実施形態によると、インターフェース877は、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又はオーディオインターフェースを含む。
【0110】
連結端子878は、電子装置801と外部電子装置(例:電子装置802)とを物理的に連結させるコネクター、例えばHDMI(登録商標)コネクター、USBコネクター、SDカードコネクター、又はオーディオコネクター(例:ヘッドホンコネクター)を含む。
【0111】
ハプティックモジュール879は、電気的信号を使用者が触覚若しくは運動感覚を介して認知する機械的な刺激(例:振動又は動き)又は電気的な刺激に変換する。ハプティックモジュール879は、例えばモーター、圧電素子、又は電気刺激装置を含む。
【0112】
カメラモジュール880は、静止画像及び動画像を撮影する。一実施形態によると、カメラモジュール880は、一つ以上のレンズ、イメージセンサー、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含む。
【0113】
電力管理モジュール888は、電子装置801に供給される電力を管理するためのモジュールであって、例えばPMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として構成される。
【0114】
バッテリー889は、電子装置801の少なくとも一つの構成要素に電力を供給するための装置であって、例えば再充電が不可能な一次電池、再充電が可能な二次電池、又は燃料電池を含む。
【0115】
通信モジュール890は、電子装置801と外部電子装置(例:電子装置802、電子装置804、又はサーバー808)との間の有線又は無線通信チャンネルの樹立、及び樹立された通信チャンネルによる通信の遂行を支援する。通信モジュール890は、プロセッサ820(例:アプリケーションプロセッサ)から独立的に運営される有線通信又は無線通信を支援する一つ以上のコミュニケーションプロセッサを含む。一実施形態によると、通信モジュール890は、無線通信モジュール892(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、GNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)、又は有線通信モジュール894(例:LAN(local area network)通信モジュール又は電力線通信モジュール)を含み、そのうちの該当する通信モジュールを用いて第1ネットワーク898(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi direct、又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク899(例:セルラーネットワーク、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例:LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部電子装置と通信する。上述した多くの種類の通信モジュール890は、一つのチップに具現されるか又はそれぞれ別途のチップに具現される。
【0116】
一実施形態によると、無線通信モジュール892は、加入者識別モジュール896に格納された使用者情報を用いて通信ネットワーク内で電子装置801を区別及び認証する。
【0117】
アンテナモジュール897は、信号又は電力を外部に送信するか又は外部から受信するための一つ以上のアンテナを含む。一実施形態によると、通信モジュール890(例:無線通信モジュール892)は、通信方式に適したアンテナを介して信号を外部電子装置に送信するか又は外部電子装置から受信する。
【0118】
上記構成要素のうちの一部の構成要素は、周辺機器の間の通信方式(例:バス、GPIO(general purpose input/output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))を介して互いに連結され、信号(例:命令又はデータ)を相互間で交換する。
【0119】
一実施形態によると、命令又はデータは、第2ネットワーク899に連結されたサーバー808を介して電子装置801と外部の電子装置804との間で送受信される。電子装置(802、804)のそれぞれは、電子装置801と同一であるか又は異なる種類の装置である。一実施形態によると、電子装置801で実行される動作の全部又は一部は、他の一つ又は複数の外部電子装置で実行される。一実施形態によると、電子装置801がある機能やサービスを自動で又は要請によって行わなければならない場合、電子装置801は、機能又はサービスを自主的に実行させる代りに又は追加的に、それに関係する少なくとも一部の機能を外部電子装置に要請する。要請を受信した外部電子装置は、要請された機能又は追加機能を行い、その結果を電子装置801に伝える。電子装置801は、受信された結果をそのまま又は追加的に処理して要請された機能やサービスを提供する。このため、例えばクラウドコンピューティング、分散コンピューティング、又はクライアント-サーバーコンピューティング技術が用いられる。
【0120】
本発明の多様な実施形態によるPCB(120、600、700)は、電子装置801内に含まれる。この場合、通信モジュール890は、PCB(120、600、700)に給電し、特定の周波数帯域(例:28GHz)の信号を送受信する。
【0121】
本明細書に開示した多様な実施形態による電子装置は、多様な形態の装置として構成される。電子装置は、例えば携帯用通信装置(例:スマートフォン)、コンピューター装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置のうちの少なくとも一つを含むが、本発明の実施形態による電子装置は、上述した機器等に限定されない。
【0122】
本発明の多様な実施形態及びこれに用いられる用語は、本明細書に記載した技術を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、当該実施形態の多様な変更、均等物、及び/又は代替物を含むものとして理解されなければならない。図面の説明に関連し、類似の構成要素に対しては類似の参照符号が用いられる。単数の表現は、文脈上明白に異なる意味を有しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「A又はB」、「A及び/又はBのうち少なくとも一つ」、「A、B又はC」又は「A、B及び/又はCのうち少なくとも一つ」等の表現は、共に並べられた項目の全ての可能な組み合わせを含む。「第1」、「第2」、「第一」、又は「第二」等の表現は、当該構成要素を、順序又は重要度に関係なく修飾し、一つの構成要素を他の構成要素から区分するために用いられるだけであって、当該構成要素を限定しない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に「(機能的に又は通信的に)連結されて」いるとか、「接続されて」いると言及する場合には、ある構成要素が他の構成要素に直接的に連結されるか又は別の構成要素(例:第3構成要素)を介して連結される。
【0123】
本明細書で用いられる用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウエアで構成されたユニットを含み、例えばロジック、論理ブロック、部品、又は回路等の用語と相互互換的に用いらる。モジュールは、一体で構成された部品、或いは一つ又はそれ以上の機能を行う最小単位又はその一部になる。例えば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)で構成される。
【0124】
本明細書の多様な実施形態は、機器(machine)(例:コンピューター)で読み取り可能な格納媒体(machine-readable storage media)(例:内蔵メモリー836又は外装メモリー838)に格納された命令語を含むソフトウェア(例:プログラム840)で具現される。機器は、格納媒体から格納された命令語を呼び出し、呼び出された命令語に応じて動作が可能な装置であって、開示した実施形態による電子装置(例:電子装置801)を含む。命令がプロセッサ(例:プロセッサ820)によって実行される場合、プロセッサが直接、又はプロセッサの制御下で他の構成要素を用いて命令に該当する機能を行う。命令は、コンパイラー又はインタプリターによって生成又は実行されるコードを含む。機器で読み取り可能な格納媒体は、非一時的(non-transitory)格納媒体の形態で提供される。ここで、「非一時的」とは、格納媒体が信号(signal)を含まずに実在(tangible)するということを意味するだけであって、データが格納媒体に半永久的又は臨時的に格納されることを区分しない。
【0125】
本明細書で開示された多様な実施形態による方法は、コンピュータープログラム製品(computer program product)に含まれて提供される。コンピュータープログラム製品は、商品として販売者及び購買者の間で取り引きされる。コンピュータープログラム製品は、機器で読み取り可能な格納媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で、又はアプリケーションストア(例:プレーストアTM)を介してオンラインで配布される。オンライン配布の場合、コンピュータープログラム製品の少なくとも一部は、製造会社のサーバー、アプリケーションストアのサーバー、又は中継サーバーのメモリーのような格納媒体に少なくとも一時的に格納されるか又は臨時的に生成される。
【0126】
上述した実施形態による構成要素(例:モジュール又はプログラム)のそれぞれは、単数又は複数の個体で構成されてもよく、上述した当該サブ構成要素のうちの一部のサブ構成要素が省略されるか又は他のサブ構成要素が多様な実施形態に更に含まれる。代替的に又は追加的に、一部の構成要素(例:モジュール又はプログラム)は、一つの個体に統合され、統合される前のそれぞれの当該構成要素によって行われる機能を同一又は類似に行う。上述の実施形態によるモジュール、プログラム、又は他の構成要素によって行われる動作は、順次的、並列的、反復的、又はヒューリスティックに実行されるか、少なくとも一部の動作が別の順序で実行されるか、省略されるか、又は他の動作が追加される。
【0127】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0128】
100、801、802、804 電子装置
110 ハウジング
111 第1面
112 第2面
113 側面
120、600、700 PCB
121 第1基板、第1レイヤー、第1領域
122 スペーサー
122-1、122-2、122-3、122-4 非導電層
122a、122b、122c、122d、122e 導電層
122h 開口部
123 第2基板、第2レイヤー、第2領域
124、125 第1、第2アンテナユニット
124-1、125-1、611、661 ディレクター
124-2、125-2 パッチタイプ放射体
124-3、125-3 給電部
126 ビア
130 通信回路
140 第2アンテナ
150 第1アンテナ
610~640 第1~第4アンテナユニット
612、613、614 ビア
660 アンテナユニット 662 スペーサーの側面
711~726 第1~第16アンテナユニット
800 ネットワーク環境
808 サーバー
820 プロセッサ
821 メインプロセッサ
823 補助プロセッサ
830 メモリー
832 揮発性メモリー
834 非揮発性メモリー
836 内蔵メモリー
838 外装メモリー
840 プログラム
842 オペレーティングシステム
844 ミドルウェア
846 アプリケーション
850 入力装置
855 音響出力装置
860 表示装置
870 オーディオモジュール
876 センサーモジュール
877 インターフェース
878 連結端子
879 ハプティックモジュール
880 カメラモジュール
888 電力管理モジュール
889 バッテリー
890 通信モジュール
892 無線通信モジュール
894 有線通信モジュール
896 加入者識別モジュール
897 アンテナモジュール
899 第1ネットワーク

図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図6f
図6g
図7a
図7b
図8