IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京小米移動軟件有限公司の特許一覧

特許7339939撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体
<>
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図1
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図2
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図3
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図4
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図5
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図6
  • 特許-撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/63 20230101AFI20230830BHJP
   G03B 7/091 20210101ALI20230830BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20230830BHJP
   G03B 15/05 20210101ALI20230830BHJP
   G03B 17/18 20210101ALI20230830BHJP
   H04N 23/56 20230101ALI20230830BHJP
【FI】
H04N23/63 110
G03B7/091
G03B15/00 Q
G03B15/05
G03B17/18
H04N23/56
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020198223
(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公開番号】P2022002388
(43)【公開日】2022-01-06
【審査請求日】2020-11-30
(31)【優先権主張番号】202010565823.4
(32)【優先日】2020-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】侯 恩星
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 俊麒
【審査官】▲高▼橋 真之
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-154348(JP,A)
【文献】特開2019-140698(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/60 -23/698
H04N 5/222- 5/257
H04N 23/56
G03B 15/00
G03B 17/18
G03B 7/091
G03B 15/05
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影プレビュー画像を表示する方法であって、モバイル端末に適用され、前記方法は、
フラッシュをオンにしない場合に撮影装置により収集されたリアルタイム画像を取得するステップと、
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップと、
前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するステップと、
各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するステップと、
各対象領域に対応する明るさの増加程度に基づいて、対応する対象領域に対して明るさ増加処理を行い、明るさ増加処理後のリアルタイム画像がプレビュー画像として表示されるステップと、を含
前記各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するステップは、
前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定するステップと、前記周囲光強度と前記フラッシュの光強度との合計と、前記周囲光強度との比率を算出するステップと、前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップ、または
前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定するステップと、周囲光強度とフラッシュの光強度の合計を決定し、前記光強度の合計に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする撮影プレビュー画像を表示する方法。
【請求項2】
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、
前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とするステップ、または、
前記リアルタイム画像における各独立物体及び背景領域を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とし、背景領域に対応する領域を一つの対象領域とするステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、前記リアルタイム画像に含まれる中央領域に位置する独立物体の数が1を超える場合、各独立物体から一つの独立物体を本体として決定し、前記本体に対応する領域を対象領域とするステップを含み、
前記各独立物体から一つの独立物体を本体として決定するステップは、
各独立物体における中間位置に位置する独立物体を本体とするステップと、
各独立物体における、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い独立物体を本体とするステップとのいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するステップは、
モバイル端末に内蔵される距離測定装置または前記モバイル端末と配合する距離測定装置によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を測定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
撮影方法であって、
請求項1~のいずれかに記載の撮影プレビュー画像を表示する方法によってプレビュー画像を表示するステップと、
撮影トリガ命令を受信した場合、フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする撮影方法。
【請求項6】
撮影プレビュー画像を表示する装置であって、モバイル端末に適用され、前記装置は、
フラッシュをオンにしない場合に撮影装置により収集されたリアルタイム画像を取得するように構成される収集モジュールと、
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するように構成される第1の決定モジュールと、
前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するように構成される第2の決定モジュールと、
各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するように構成される算出モジュールと、
各対象領域に対応する明るさの増加程度に基づいて、対応する対象領域に対して明るさ増加処理を行い、明るさ増加処理後のリアルタイム画像がプレビュー画像として表示されるように構成される処理モジュールと、を含
算出モジュールは、第1の処理モジュールと第2の処理モジュールとを含み、
第1の処理モジュールは、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定し、前記周囲光強度と前記フラッシュの光強度との合計と、前記周囲光強度との比率を算出し、前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するように構成され、
第2の処理モジュールは、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定し、周囲光強度とフラッシュの光強度の合計を決定し、前記光強度の合計に基づいて前記明るさの増加程度を決定するように構成される、
ことを特徴とする撮影プレビュー画像を表示する装置。
【請求項7】
第1の決定モジュールは、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、
前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とするステップ、
または、前記リアルタイム画像における各独立物体及び背景領域を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とし、背景領域に対応する領域を一つの対象領域とするステップ、を含む、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項8】
第1の決定モジュールは、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、
前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、前記リアルタイム画像に含まれる中央領域に位置する独立物体の数が1を超える場合、各独立物体から一つの独立物体を本体として決定し、前記本体に対応する領域を対象領域とするステップを含み、
前記各独立物体から一つの独立物体を本体として決定するステップは、
各独立物体における中間位置に位置する独立物体を本体とするステップと、
各独立物体における、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い独立物体を本体とするステップとのいずれかを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項9】
前記第2の決定モジュールは、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、
モバイル端末に内蔵される距離測定装置または前記モバイル端末と配合する距離測定装置によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を測定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の装置。
【請求項10】
撮影装置であって、
請求項のいずれかに記載の撮影プレビュー画像を表示する装置と、
撮影トリガ命令を受信するように構成される受信モジュールと、
フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得するように構成される制御モジュールと、を含む、
ことを特徴とする撮影装置。
【請求項11】
電子機器であって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能なコンピュータ命令が記憶されているメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、前記請求項1~のいずれかまたは請求項に記載の方法を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記記憶媒体の命令がデバイス端末のプロセッサによって実行される際に、デバイス端末が前記請求項1~のいずれかまたは請求項に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、モバイル端末のデータ処理技術分野に関し、特に撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがモバイル端末の撮影機能を使用する場合、露出オーバーまたは露出不足が発生することが多く、複数の写真を撮影した後、所望の効果を得らない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
関連技術の問題を克服するために、本開示は、撮影プレビュー画像を表示する方法、装置及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例の第1の側面によれば、モバイル端末に適用される撮影プレビュー画像を表示する方法を提供し、
フラッシュをオンにしない場合に撮影装置により収集されたリアルタイム画像を取得するステップと、
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップと、
前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するステップと、
各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するステップと、
各対象領域に対応する明るさの増加程度に基づいて、対応する対象領域に対して明るさ増加処理を行い、明るさ増加処理後のリアルタイム画像がプレビュー画像として表示されるステップと、を含む。
【0005】
一実施形態において、前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、
前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とするステップ、
または、前記リアルタイム画像における各独立物体及び背景領域を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とし、背景領域に対応する領域を一つの対象領域とするステップ、を含む。
【0006】
一実施形態において、前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、前記リアルタイム画像に含まれる、中央領域に位置する独立物体の数が1を超える場合、各独立物体から一つの独立物体を本体として決定し、前記本体に対応する領域を対象領域とするステップを含み、
前記各独立物体から一つの独立物体を本体として決定するステップは、
各独立物体における中間位置に位置する独立物体を本体とするステップと、
各独立物体における、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い独立物体を本体とするステップとのいずれかを含む。
【0007】
一実施形態において、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するステップは、
モバイル端末に内蔵される距離測定装置または前記モバイル端末と配合する距離測定装置によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を測定するステップを含む。
【0008】
一実施形態において、前記各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するステップは、
前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定するステップと、前記周囲光強度と前記フラッシュの光強度の合計と前記周囲光強度との比率を算出するステップと、前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップと、を含み、
または、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定するステップと、周囲光強度とフラッシュの光強度の合計を決定し、前記光強度の合計に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップと、を含む。
【0009】
本開示の実施例の第2の側面によれば、撮影方法を提供し、上記の撮影プレビュー画像を表示する方法によってプレビュー画像を表示するステップと、撮影トリガ命令を受信した場合、フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得するステップと、を含む。
【0010】
本開示の実施例の第3の側面によれば、モバイル端末に適用される撮影プレビュー画像を表示する装置を提供し、
フラッシュをオンにしない場合に撮影装置により収集されたリアルタイム画像を取得するように構成される収集モジュールと、
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するように構成される第1の決定モジュールと、
前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するように構成される第2の決定モジュールと、
各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するように構成される算出モジュールと、
各対象領域に対応する明るさの増加程度に基づいて、対応する対象領域に対して明るさ増加処理を行い、明るさ増加処理後のリアルタイム画像がプレビュー画像として表示されるように構成される処理モジュールと、を含む。
【0011】
一実施形態において、第1の決定モジュールは、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、
前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とするステップ、
または、前記リアルタイム画像における各独立物体及び背景領域を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とし、背景領域に対応する領域を一つの対象領域とするステップ、を含む。
【0012】
一実施形態において、第1の決定モジュールは、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、
前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、前記リアルタイム画像に含まれる中央領域に位置する独立物体の数が1を超える場合、各独立物体から一つの独立物体を本体として決定し、前記本体に対応する領域を対象領域とするステップを含み、
前記各独立物体から一つの独立物体を本体として決定するステップは、
各独立物体における中間位置に位置する独立物体を本体とするステップと、
各独立物体における、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い独立物体を本体とするステップとのいずれかを含む。
【0013】
一実施形態において、第2の決定モジュールは、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、
モバイル端末に内蔵される距離測定装置または前記モバイル端末と配合する距離測定装置によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を測定するステップを含む。
【0014】
一実施形態において、算出モジュールは、第1の処理モジュールと第2の処理モジュールとを含み、
第1の処理モジュールは、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定し、前記周囲光強度と前記フラッシュの光強度の合計と前記周囲光強度との比率を算出し、前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するように構成され、
第2の処理モジュールは、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定し、周囲光強度とフラッシュの光強度の合計を決定し、前記光強度の合計に基づいて前記明るさの増加程度を決定するように構成される。
【0015】
本開示の実施例の第4の側面によれば、撮影装置を提供し、
上記の撮影プレビュー画像を表示する装置と、
撮影トリガ命令を受信するように構成される受信モジュールと、
フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得するように構成される制御モジュールと、を含む。
【0016】
本開示の実施例の第5の側面によれば、装置を提供し、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能なコンピュータ命令が記憶されているメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、前記方法を実行するように構成される。
【0017】
本開示の実施例の第6の側面によれば、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令がデバイス端末のプロセッサによって実行される際に、デバイス端末が前記方法を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本開示の実施例によって提供される技術的手段は、以下の有益な効果を含むことができる。ユーザが撮影装置を起動し、フラッシュをオンにしない場合(例えば、カメラアプリを開く)、現在の撮影位置でフラッシュを使用した撮影効果画像を確認し、この撮影効果画像をプレビュー画像としてユーザに表示し、ユーザはプレビュー画像に基づいて撮影位置を調整することや、撮影パラメータを設定することができるため、良い効果の画像を何回撮影する必要がなく、直接撮影することができ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0019】
なお、上記一般的な説明及び以下の詳細な説明は、単に例示及び解釈するものであり、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここの図面は、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を構成し、本開示に適する実施例を示しており、明細書と共に、本開示の原理を説明することに用いられる。
図1】一例示的な実施例により示される撮影プレビュー画像を表示する方法のフローチャートである。
図2】一例示的な実施例により示されるフラッシュをオンにしない場合にカメラアプリを開いた後、撮影装置により収集された一リアルタイム画像である。
図3】一例示的な実施例により示される図1に示される方法で図2に示されるリアルタイム画像を処理した後の画像である。
図4】一例示的な実施例により示される図1に示される方法で図4に示されるリアルタイム画像を処理した後の画像である。
図5】一例示的な実施例により示される図1に示される方法で図4に示されるリアルタイム画像を処理した後の画像である。
図6】一例示的な実施例により示される撮影プレビュー画像を表示する装置の構成図である。
図7】一例示的な実施例により示される撮影プレビュー画像を表示する装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例が図面に示される。以下の説明が図面に関するものである場合、特に明記しない限り、異なる図面における同一数字は、同一または類似の要素を指す。以下の例示的な実施例に記載される実施例は、本開示と一致するすべての実施例を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述される本発明の一部と一致する装置の例に過ぎない。
【0022】
フラッシュはパルス方式で点灯することを考慮するため、撮影画像のフィルライト効果は、撮影が完了した後のみに見える。
【0023】
本開示の実施例は撮影プレビュー画像を提供する方法を提供する。この方法はスマートカメラ、スマートフォン、スマートタブレットなどのモバイル端末に適用される。図1を参照すると、図1は一例示的な実施例により示される撮影プレビュー画像を表示する方法のフローチャートである。図1に示されるように、この方法は、以下のステップを含む。
ステップS11:フラッシュをオンにしない場合に撮影装置により収集されたリアルタイム画像を取得する。
【0024】
ステップS12:前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定する。
【0025】
ステップS13:前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定する。
【0026】
ステップS14:各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出する。
【0027】
ステップS15:各対象領域に対応する明るさの増加程度に基づいて、対応する対象領域に対して明るさ増加処理を行い、明るさ増加処理後のリアルタイム画像がプレビュー画像として表示される。
【0028】
本実施例において、ユーザが撮影装置を起動し、フラッシュをオンにしない場合(例えば、カメラアプリを開く)、現在の撮影位置でフラッシュを使用した撮影効果画像を確認し、この撮影効果画像をプレビュー画像としてユーザに表示し、ユーザはプレビュー画像に基づいて撮影位置を調整することや、撮影パラメータを設定することができるため、良い効果の画像を何回撮影する必要がなく、直接撮影することができ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0029】
例えば、図2はフラッシュをオンにしない場合にカメラアプリを開いた後、撮影装置により収集された一リアルタイム画像であり、本実施例に示される方法を使用した後、表示されたプレビュー画像が図3に示され、ユーザは図3に示されるプレビュー画像を見た後、フラッシュを直接オンにして写真を撮ると、図3に示される露出不足の効果図を撮影することがわかる。ユーザは事前にフラッシュをオンにした撮影効果が分かった上で、事前に撮影距離を調整し、周囲の光源の明るさを高め、フラッシュのパラメータを調整してプレビュー画像の効果を良くし、例えば、プレビュー画像が図4に示される効果に変わた場合、ユーザはフラッシュをオンにして撮影することができる。
【0030】
また、例えば、図2はフラッシュをオンにしない場合にカメラアプリを開いた後、撮影装置により収集された一つのリアルタイム画像であり、本実施例に示される方法を使用した後、表示されたプレビュー画像が図5に示され、ユーザは図5に示されるプレビュー画像を見た後、フラッシュを直接オンにして写真を撮ると、図5に示される露出オーバーの効果図を撮影することがわかる。ユーザは事前にフラッシュをオンにした撮影効果が分かった上で、事前に撮影距離を調整し、周囲の光源の明るさを高め、フラッシュのパラメータを調整してプレビュー画像の効果を良くし、例えば、プレビュー画像が図4に示される効果に変わた場合、ユーザはフラッシュをオンにして撮影することができる。
【0031】
本開示の実施例は撮影プレビュー画像を提供する方法を提供し、この方法は図1に示される方法を含み、かつ、ステップS12で前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とするステップを含む。
【0032】
ここで、各独立物体に対応する領域は重ね合っていない。例えば、リアルタイム画像には二つの人物を含み、1番目の人物が2番目の人物の一部を遮っている場合、1番目の人物に対応する領域は、1番目の人物の内容が含まれるリアルタイム画像の部分であり、2番目の人物に対応する領域は、リアルタイム画像における2番目の人物の内容の部分であり、この部分は2番目の人物の内容を含まない。
【0033】
例えば、リアルタイム画像には三つの人物を含み、各人物に対応する領域をそれぞれ1つの対象領域として、3つの対象領域を取得する。
【0034】
例えば、リアルタイム画像には1人の人物及び1つの動物を含み、人物に対応する領域を1つの対象領域とし、動物に対応する領域をもう1つの対象領域とする。
【0035】
本開示の実施例は撮影プレビュー画像を提供する方法を提供し、この方法は図1に示される方法を含み、かつ、ステップS12で前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、前記リアルタイム画像における各独立物体及び背景領域を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とし、背景領域に対応する領域を一つの対象領域とするステップを含む。
【0036】
ここで、各独立物体に対応する領域は重ね合っていない。背景領域は各独立物体に対応する領域以外の領域であり、例えば、リアルタイム画像の内容は草地背景における二つの人物であり、背景領域は二つの人物を除いた草地背景部分である。
【0037】
または、背景領域は各独立物体に対応する領域以外の領域内の部分領域である。例えば、リアルタイム画像の内容は大空及び草地背景に位置する二つの人物であり、背景領域は二つの人物を除いた領域における大空部分を除いた草地背景部分である。
【0038】
本開示の実施例は撮影プレビュー画像を提供する方法を提供し、この方法は図1に示される方法を含み、かつ、ステップS12で前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するステップは、前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、前記リアルタイム画像に含まれる中央領域に位置する独立物体の数が1を超える場合、各独立物体から一つの独立物体を本体として決定し、前記本体に対応する領域を対象領域とするステップを含む。
【0039】
前記各独立物体から一つの独立物体を本体として決定するステップは、以下のいずれかの方式を含む。
一、各独立物体における中間位置に位置する独立物体を本体とする。
【0040】
例えば、リアルタイム画像には三つの人物を含み、中間位置に位置する人物を本体とする。
【0041】
二、各独立物体における、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い独立物体を本体とする。
【0042】
例えば、リアルタイム画像には三つの人物を含み、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い人物を本体とする。
【0043】
本開示の実施例は撮影プレビュー画像を提供する方法を提供し、この方法は図1に示される方法を含み、かつ、ステップS13で前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するステップは、モバイル端末に内蔵される距離測定装置または前記モバイル端末と配合する距離測定装置によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を測定するステップを含む。距離測定装置は、レーザ焦点センサ、3次元深度センサ、または位相焦点センサが含まれる。
【0044】
モバイル端末と配合する距離測定装置は、有線接続または無線接続方式によってデバイス端末に接続されることができる。距離測定装置は無線接続方式によってデバイス端末に接続される場合、この無線接続方式は、短距離無線通信方式(例えばブルートゥース(登録商標)、ZIGBEE(登録商標)、WIFFなど)または短距離無線通信方式(例えば4G通信方式または5G通信方式など)である。
【0045】
本開示の実施例は撮影プレビュー画像を提供する方法を提供し、この方法は図1に示される方法を含み、かつ、ステップS15で前記各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するステップは、
前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定するステップと、前記周囲光強度と前記フラッシュの光強度の合計と前記周囲光強度との比率を算出するステップと、前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップと、を含む。
【0046】
ここで、フラッシュの光束パラメータは、フラッシュの固有のパラメータであり、光源を180°の半球体放射光と見なす場合、異なる撮影距離に基づいてフラッシュの照度を算出する。
【0047】
前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップは、以下のいずれかを含む。
一、前記比率を前記明るさの増加程度とする。
【0048】
二、比率と明るさの増加程度の正の相関関数を設定し、この正の相関関数に基づいて前記比率に対応する明るさの増加程度を算出する。
【0049】
一実施形態において、ステップS15で前記各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するステップは、
前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定するステップと、周囲光強度とフラッシュの光強度の合計を決定し、前記光強度の合計に基づいて前記明るさの増加程度を決定するステップと、を含む。
【0050】
ここで、明るさの増加程度は、対象領域における各画素点のグレースケール値の増加の程度を指し、明るさの増加程度は、対応する画素点のグレースケール値の増分と正の相関があり、明るさの増加程度が高いほど、明るさ増加処理後の画素点のグレースケール値の増加量が大きくなる。明るさ増加処理後の画素点のグレースケール値の最大値は255である。
【0051】
本開示の実施例は、撮影方法を提供し、この方法は、上記の実施例における撮影プレビュー画像を提供する方法によってプレビュー画像を表示するステップと、撮影トリガ命令を受信した場合、フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得するステップと、を含む。
【0052】
ここで、上記の実施例における撮影プレビュー画像を提供する方法によってプレビュー画像を表示した後、ユーザが撮影距離を調整することや、撮影パラメータを調整することが完了した後、撮影トリガ命令を受信した後、フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得する。
【0053】
本開示の実施例は、撮影プレビュー画像を提供する装置を提供し、図6を参照すると、図6は一例示的な実施例により示される撮影プレビュー画像を提供する装置の構成図である。図6に示すように、この装置は、
フラッシュをオンにしない場合に撮影装置により収集されたリアルタイム画像を取得するように構成される収集モジュール601と、
前記リアルタイム画像における少なくとも一つの対象領域を決定するように構成される第1の決定モジュール602と、
前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するように構成される第2の決定モジュール603と、
各対象領域に対応する距離及び前記モバイル端末のフラッシュパラメータに基づいて、それぞれ各対象領域に対する明るさの増加程度を算出するように構成される算出モジュール604と、
各対象領域に対応する明るさの増加程度に基づいて、対応する対象領域に対して明るさ増加処理を行い、明るさ増加処理後のリアルタイム画像がプレビュー画像として表示されるように構成される処理モジュール605と、を含む。
【0054】
本開示の実施例は、撮影プレビュー画像を提供する装置を提供し、この装置は図6に示される装置を含み、かつ、第1の決定モジュール602は、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とするステップ、または、前記リアルタイム画像における各独立物体及び背景領域を決定し、各独立物体に対応する領域をそれぞれ一つの対象領域とし、背景領域に対応する領域を一つの対象領域とするステップ、を含む。
【0055】
本開示の実施例は、撮影プレビュー画像を提供する装置を提供し、この装置は図6に示される装置を含み、かつ、第1の決定モジュール602は、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、前記リアルタイム画像における各独立物体を決定し、前記リアルタイム画像に含まれる中央領域に位置する独立物体の数が1を超える場合、各独立物体から一つの独立物体を本体として決定し、前記本体に対応する領域を対象領域とするステップを含み、
前記各独立物体から一つの独立物体を本体として決定するステップは、
各独立物体における中間位置に位置する独立物体を本体とするステップと、
各独立物体における、リアルタイム画像においてカバーされる画素数が最も多い独立物体を本体とするステップとのいずれかを含む。
【0056】
本開示の実施例は、撮影プレビュー画像を提供する装置を提供し、この装置は図6に示される装置を含み、かつ、第2の決定モジュール603は、以下の方法によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を決定するようにさらに構成され、当該方法は、モバイル端末に内蔵される距離測定装置または前記モバイル端末と配合する距離測定装置によって、前記モバイル端末と各対象領域に対応する実体との間の距離を測定するステップを含む。
【0057】
本開示の実施例は、撮影プレビュー画像を提供する装置を提供し、この装置は図6に示される装置を含み、かつ、算出モジュール604は、第1の処理モジュールと第2の処理モジュールとを含み、
第1の処理モジュールは、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定し、前記周囲光強度と前記フラッシュの光強度の合計と前記周囲光強度との比率を算出し、前記比率に基づいて前記明るさの増加程度を決定するように構成され、
第2の処理モジュールは、前記撮影装置の自動露出機能に基づいて周囲光強度を取得し、フラッシュの光束パラメータ及び前記距離に基づいてフラッシュの光強度を決定し、周囲光強度とフラッシュの光強度の合計を決定し、前記光強度の合計に基づいて前記明るさの増加程度を決定するように構成される。
【0058】
本開示の実施例は、撮影装置を提供し、
上記の撮影プレビュー画像を表示する装置と、
撮影トリガ命令を受信するように構成される受信モジュールと、
フラッシュをオンにして撮影し、撮影された画像を取得するように構成される制御モジュールと、を含む。
【0059】
本開示の実施例は、装置を提供し、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行可能なコンピュータ命令が記憶されているメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、前記方法を実行するように構成される。
【0060】
本開示の実施例は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記記憶媒体の命令がデバイス端末のプロセッサによって実行される際に、デバイス端末が前記方法を実行させる。
【0061】
上記の実施例における装置に関して、各モジュールが操作を実行する特定の方法は、当該方法に関連する実施例で詳細に説明されているが、ここでは詳述しない。
【0062】
図6は一例示的な実施例により示される撮影プレビュー画像を提供する装置700の構成図である。例えば、装置700は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送端末、メッセージング送受装置、ゲームコンソール、タブレット装置、医療装置、フィットネス装置、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0063】
図7を参照し、装置700は、プロセッサユニット702、メモリ704、電源ユニット706、マルチメディアユニット708、オーディオユニット710、入/出力(I/O)インターフェイス712、センサユニット714、及び通信ユニット716のうち1つ又は複数を含むことができる。
【0064】
プロセッサユニット702は、通常、装置700の全体の操作、例えば、表示、電話の呼び出し、データ通信、カメラ操作、及び記録操作に関連する操作を制御する。プロセッサユニット702は、上記方法の実施例における全部又は一部のステップを完成するために、命令を実行する1つ以上のプロセッサ720を含むことができる。また、プロセッサユニット702は、プロセッサユニット702と他のユニットとの間のインタラクションを容易にするように、1つ又は複数のモジュールを含むことができる。例えば、プロセッサユニット702は、マルチメディアユニット708とプロセッサユニット702との間のインタラクションを容易にするように、マルチメディアモジュールを含むことができる。
【0065】
メモリ704は、各種タイプのデータを記憶して装置700における操作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、装置700で操作するための任意のアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡者データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャ、及びビデオなどを含む。メモリ704は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(PROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、ディスク又は光ディスクのような、任意タイプの揮発性又は非揮発性記憶装置又はこれらの組合せによって実装することができる。
【0066】
電源ユニット706は、装置700の各種のユニットに電力を提供する。電源ユニット706は、電源管理システムと、1つ又は複数の電源と、装置700の電力の生成、管理及び配分に関連する他のユニットとを含んでもよい。
【0067】
マルチメディアユニット708は、前記装置700とユーザとの間に1つの出力インターフェースを提供するスクリーンを含む。一部の実施例において、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)とタッチパネル(TP)とを含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合に、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実装することができる。タッチパネルは、タッチパネルをタッチ及びスライドするジェスチャを感知する1つ又は複数のタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知することができるほか、前記タッチ又はスライド操作に関する持続時間及び圧力を感知することができる。一部の実施例において、マルチメディアユニット708は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを含む。装置700が操作モードにあり、例えば、撮影モード又はビデオモードにある場合に、フロントカメラ及び/又はバックカメラは、外部のマルチメディアのデータを受信することができる。各フロントカメラ及びバックカメラは、1つの固定的な光学レンズシステムであり、又は焦点距離と光学ズーム機能を備えてもよい。
【0068】
オーディオユニット710は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオユニット710は、1つのマイク(MIC)を含む。装置700が操作モード、例えば、呼び出しモード、記録モード及び音声認識モードにある場合に、マイクは、外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号は、さらにメモリ704に記憶され、又は通信ユニット716を介して送信される。一部の実施例において、オーディオユニット710は、オーディオ信号を出力する1つのスピーカをさらに含む。
【0069】
I/Oインターフェース712は、プロセッサユニット702とペリフェラルインターフェースモジュールとの間のインターフェースを提供する。上記ペリフェラルインターフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、開始ボタン、及びロックボタンなどを含むが、これらに限定されない。
【0070】
センサユニット714は、各方面の状態評価を装置700に提供する1つ又は複数のセンサを含む。例えば、センサユニット714は、装置700のオン/オフ状態、及びユニットの相対的位置決めを検出することができ、例えば、前記ユニットが装置700のディスプレイ及び小キーボードである。センサユニット714は、さらに、装置700又は装置700の1つユニットの位置変化、ユーザと装置700との接触あり又はなし、装置700の方位又は加速/減速、及び装置700の温度変化を検出することができる。センサユニット714は、いずれの物理的接触をオンにしない場合に近くの物体の存在を検出するように構成される近接センサを含むことができる。センサユニット714は、光センサ、例えば、結像応用に使用されるCMOS又はCCDイメージセンサをさらに含むことができる。一部の実施例において、該センサユニット714は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ、又は温度センサを含むことができる。
【0071】
通信ユニット716は、装置700と他の装置との間の有線又は無線通信を容易にするように構成される。装置700は、例えば、WiFi、2G又は3G、4G又は5G又はそれらの組み合わせなどの通信規格に基づいた無線ネットワークにアクセスすることができる。例示的な一実施例において、通信ユニット716は、ブロードキャストチャネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信する。例示的な一実施例において、前記通信ユニット716は、短距離通信を容易にするための近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID)技術、赤外線データ結合(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(登録商標)(BT)技術、及び他の技術に基づいて、実装することができる。
【0072】
例示的な実施例において、装置700は、上記方法を実行するための1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子ユニットによって実装することができる。
【0073】
例示的な実施例において、命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、例えば、命令を含むメモリ704も提供され、上記命令は、上記方法を実行するために、装置700のプロセッサ720によって実行することができる。
例えば、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピ-ディスク、光データ記憶装置などであってもよい。
【0074】
当業者は、明細書を考慮してここに記載の発明を実践した後、本発明の他の実施案を容易に考えられる。本発明は、ここに記載された一切変形、用途又は適応性的な変化を含むことを旨とし、これらの変形、用途又は適応的変化は本発明の一般的な原理及び本発明に開示されていない当該技術分野における周知知識又は常用の技術手段を含む。明細書と実施例とは例示的なものだけとみなされ、本発明の真の範囲と主旨は以下の特許請求の範囲に指摘される。
【0075】
本発明は、上記既に説明されて図面に示された正確な構造を限定するものだけではなく、その原理及び主旨から逸脱しない限り、各種の補正、変化を行うことができる、と理解されるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその等価物だけにより限定されるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7