(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】特種車両
(51)【国際特許分類】
E01C 19/48 20060101AFI20230830BHJP
【FI】
E01C19/48 A
(21)【出願番号】P 2022185744
(22)【出願日】2022-11-21
【審査請求日】2022-11-21
(31)【優先権主張番号】202111383600.7
(32)【優先日】2021-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522455180
【氏名又は名称】寧波路宝科技実業集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(72)【発明者】
【氏名】徐斌
(72)【発明者】
【氏名】徐速
(72)【発明者】
【氏名】尤其
(72)【発明者】
【氏名】呂建華
(72)【発明者】
【氏名】劉正武
(72)【発明者】
【氏名】王翼
(72)【発明者】
【氏名】張宇
【審査官】柿原 巧弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-278037(JP,A)
【文献】特開2016-169596(JP,A)
【文献】特開2001-059207(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特種車両であって、
前記の特種車両(400)の前端にあり、攪拌ユニット(110)を含み、ポリウレタンコンクリートを供給するための材料供給ユニット(100)
、
前記の特種車両(400)の後端にあり、砂利を積み上げるための材料追加槽(310)を含み、前記の砂利を舗装するための材料追加ユニット(300)、及び、
前記の材料供給ユニット(100)と前記の材料追加ユニット(300)との間にあり、前記の攪拌ユニット(110)により前記の材料供給ユニット(100)と連結し、前記のポリウレタンコンクリートを舗装するための、材料使用ユニット(200)、を含み、
前記の材料供給ユニット(100)は、
前記の特種車両(400)の車首(410)にあり、前記の材料供給ユニット(100)の稼働に必要なパワーを提供するためのパワーシステム(120)、
前記の材料供給ユニット(100)の後の
前記の攪拌ユニット
(110)に近いとこ
ろにあり
、前記のパワーシステム(120)に駆動されてポリウレタンコンクリートの骨材を輸送する運行ユニット(130)、
及び、
それぞれ前記の攪拌ユニット(110)及び
前記の運行ユニット(130)と連結し、
前記の骨材を前記の運行ユニット(130)から前記の攪拌ユニット(110)
に導入し、前記の攪拌ユニット(110)との連結側の幅が前記の攪拌ユニット(110)の幅までであり、前記の運行ユニット(130)との連結側の幅が少なくとも
前記の運行ユニット(130)のチェーンコンベアの幅
である材料集中ユニット(140)
、を含み、
前記の材料使用ユニット(200)は、
前記の攪拌ユニット(110)の下にあり、前記の攪拌ユニット(110)に輸送される前記のポリウレタンコンクリートを受け入れるための材料受入ユニット(210)、
前記の材料受入ユニット(210)と連結し、前記のポリウレタンコンクリートを格納するための材料受入槽(220)
、及び、
前記の材料受入槽(220)の下にあり、前記のポリウレタンコンクリートを舗装するための、前記の材料受入ユニット(210)
に近い側の道路との距離が前記の材料追加ユニット(300)に近
い側の道路との距
離以下
である材料排出口(230)、
を含み、
前記の特種車両(400)は車両本体(420)を含み、前記の材料供給ユニット(100)が前記の車両本体(420)のフレーム上にあり、前記の材料供給ユニット(100)
が前記の車両本体(420)に連れて動作する
ことを特徴とする特種車両(400)。
【請求項2】
前記の攪拌ユニット(110)が
、
前記のポリウレタンコンクリートを格納するための胴体(111)
、
前記の胴体(111)
の中にあり、前記の胴体(111)
の中で回転でき
る回転ユニット(112)
、
前記のポリウレタンコンクリートの攪拌及び輸送のための
少なくとも2つのスクリューユニット(113)
、及び、
前記の
少なくとも2つのスクリューユニット(113)の間にあり、前記のポリウレタンコンクリートの攪拌のための攪拌
部材(114
)、を含
み、
前記のスクリューユニット(113)及び前記の攪拌
部材(114)
はそれぞれ前記の回転ユニット(112)に連結されている
ことを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【請求項3】
前記の材料使用ユニット(200)が
、
前記の材料使用ユニット(200)の後側にあり、前記のポリウレタンコンクリートを平らかにするためのスクリード(240)、
及び、
前記のスクリード(240)の前端にあり
、前記のポリウレタンコンクリートを振動するための振動機構(270)も含むことを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【請求項4】
前記の材料受入槽(220)に前記のポリウレタンコンクリートを舗装するためのスクリュー・スプレッダー(250)があることを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【請求項5】
前記の材料使用ユニット(200)に前記の材料使用ユニット(200)のバランスを保つための自動道路レベリングシステム(260)があることを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【請求項6】
前記の材料追加ユニット(300)が
、
前記の材料追加ユニット(300)の底部にあり、前記の材料追加ユニット(300)を稼働させるための走行ユニット(320)、及び
、
前記の走行ユニット(320)の上にあり、前記の走行ユニット(320)の運行速度を測定し、前記の走行ユニット(320)の運行速度を調整できる測定ユニット(330)も含むことを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【請求項7】
前記の材料追加ユニット(300)が
、
前記の材料追加槽(310)にあり、前記の砂利を駆動して動作させるための砂利スプレッダー(340)
、
前記の砂利スプレッダー(340)の下部にあり、前記の砂利を舗装するためのスプレッダーローラー(350)、及び
、
前記の材料追加ユニット(300)のフレーム(370)にあり、前記のスプレッダーローラー(350)と連結し、前記のスプレッダーローラー(350)を駆動して動作させるため
の駆動ユニット(360)も含むことを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【請求項8】
前記の材料供給ユニット(100)が
、
前記のパワーシステム(120)と前記の運行ユニット(130)の間にあり
、前記の運行ユニット(130)により前記の攪拌ユニット(110)に入る
前記の骨材を格納、調製できる計量ユニットNo.1(150)、及び
、
前記の計量ユニットNo.1(150)と前記のパワーシステム(120)の間にあり、前記のポリウレタンコンクリートのポリウレタンを格納、調製できる
少なくとも2つの計量箱(161
)を含み、前記のポリウレタンが前記の計量箱(161)に制御されて前記の攪拌ユニット(110)に入る計量ユニットNo.2(160)も含むことを特徴とする請求項1に記載の特種車両(400)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は特種車両の技術分野、具体的に、特種車両に関わる。
【背景技術】
【0002】
従来のミキサートラックは機能が単一であり、実際の使用で舗装機器と合同して使用しなければ工事を完成できない。舗装機器の技術改善に伴って、従来の舗装機器は軽量化にアップグレードしてきたが、舗装機器にパワーユニットが相変わらず必要であり、ミキサートラックも舗装機器に連れて移動して随時に舗装機器にコンクリートを提供しなければいけない。近年では、多機能統合車両は設計のホットスポットとなってきた。多機能統合車両は輸送、積み上げ及び舗装などの機能の中の2種または多種を車の1台に統合し、一車多用を達成し、機器輸送のコストを少なくする上、時間通りに複雑な施工周囲も応対できる。
【0003】
例えば、特許公開番号CN110712581Aの中国発明特許文献は舗装ホッパー、前記の舗装ホッパーが梯形であり、上部が厚いが、下部が薄く、下端が材料配分口であり、前側板または後側板に平板部、前記の材料配分口を塞いだり、開けたりすることができる縦板部及び斜板部を含むZ形の断面の材料配分板があり、前記の平板部に振動器があるバルク材料舗装ユニット及びそれを含む輸送車を公開した。従来の技術と比べてみると、本発明は材料を輸送できる上、荷降ろしと同時に直接に舗装作業を実施でき、広く道路舗装または食糧の輸送と乾燥に用いられることができる。
【0004】
注意すべきことは、近代の道路舗装工事で依然として輸送・舗装分離で施工すると、時間でもエネルギーでも極大な浪費であるので、ミキサー車と舗装機器が統合された特種車両で高効率、省エネという近代の道路舗装工事の需要を満たすのが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はミキサートラックと舗装機器とのワンピースデザインによりミキサー車にあるコンクリートを舗装機器に輸送し、連続的に施工できない課題を解決できる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の課題を解決するために、本発明は特種車両の前端にあり、攪拌ユニットを含み、ポリウレタンコンクリートを供給するための材料供給ユニット、特種車両の後端にあり、砂利を積み上げるための材料追加槽を含み、砂利を舗装するための材料追加ユニット、及び、材料供給ユニットと材料追加ユニットの間にあり、攪拌ユニットにより材料使用ユニットと連結し、ポリウレタンコンクリートを舗装するための材料使用ユニットを含む特種車両を開示する。
【0007】
特種車両は車両本体を含み、材料供給ユニットが車両本体のフレームにあり、車両本体に連れて動作する。
【0008】
これにより、ポリウレタンコンクリート道路舗装が完了してから快速的に砂利を舗装してポリウレタンコンクリート道路の舗装効果を保証する。特種車両の稼働過程に、材料供給ユニットがポリウレタンコンクリートを攪拌ユニットに輸送し、攪拌ユニットがポリウレタンコンクリートを攪拌すると同時にポリウレタンコンクリートをそれを舗装するための材料使用ユニットに輸送する。材料使用ユニットで前進しながらポリウレタンコンクリートを舗装する過程で、材料使用ユニットの後に連れる材料追加ユニットが積み上げられた砂利をポリウレタンコンクリート道路に舗装して砂利に対する時間通りの舗装を達成し、ポリウレタンコンクリート道路が望ましい設計性能を持つようにする。
【0009】
本発明の1例で、攪拌ユニットは、ポリウレタンコンクリートを格納するための胴体、胴体にあり、胴体で回転できる回転ユニット、ポリウレタンコンクリートの攪拌及び輸送のための少なくとも2つのスクリューユニット、及び少なくとも2つのスクリューユニットの間にあり、ポリウレタンコンクリートを攪拌するための攪拌部材を含む。
【0010】
スクリューユニットも攪拌ユニットも回転ユニットに連結されている。
【0011】
これにより、攪拌と同時にポリウレタンコンクリートを輸送し、作業効率を向上させ、ポリウレタンコンクリートの新鮮さを保証できる。材料供給ユニットがポリウレタンコンクリートを攪拌ユニットの一端に輸送し、ポリウレタンコンクリートが胴体に入る。胴体に入ったばかりのポリウレタンコンクリートはコンクリートとポリウレタンとの混合が均一ではなく、均一になるまで攪拌しなければいけない。回転ユニットは胴体で回転し、回転ユニットで決まった距離を隔ててスクリューユニットを設置し、スクリューユニットの間に攪拌部材を設置する。スクリューユニットと攪拌ユニットは回転する回転ユニットに連れて回転し、スクリューユニットでも攪拌ユニットでも胴体の底部にあるポリウレタンコンクリートを撹拌できる。攪拌により、ポリウレタンコンクリートは更に均一に混合する上、ポリウレタンコンクリート活性を保ち、凝固しないようにする。スクリューユニットはスクリューの設計によりポリウレタンコンクリートを材料利用ユニットへ推して攪拌しながら輸送する機能を達成して業務効率を向上するようにすることができる。
【0012】
本発明の1例で、材料供給ユニットは、特種車両の車首のところにあり、材料供給ユニットの稼働に必要なパワーを提供するためのパワーシステム、材料供給ユニットの後側の攪拌ユニットに近いところにあり、パワーシステムに駆動されてポリウレタンコンクリートの骨材を輸送するための運行ユニット、及びそれぞれ攪拌ユニット及び運行ユニットと連結し、骨材を運行ユニットから攪拌ユニットに導入する材料集中ユニットも含む。
【0013】
これにより、攪拌ユニットに入る骨材の量を制御し、ポリウレタンと骨材が望ましい比例で混合するようにする。パワーシステムに駆動されて、運行ユニットが特種車両に積み上げられた骨材を攪拌ユニットに輸送する。運行ユニットにあるチェーンコンベアは回転して骨材が運動するようにする。骨材はポリウレタンコンクリートの構造成分であり、変性ポリウレタンと混合してからポリウレタンコンクリートを形成する。材料集中ユニットはコンベアにある不規則な形状の骨材を整然となるまで重合し、骨材が決まった速度及び量で攪拌ユニットに入るようにする。ポリウレタンは材料集中ユニットの両側にある管路を通じて攪拌ユニットに入って骨材とポリウレタンとの比例を制御するようにする。
【0014】
本発明の1例で、材料使用ユニットは攪拌ユニットの下にあり、攪拌ユニットに輸送されるポリウレタンコンクリートを受け入れるための材料受入ユニット、材料受入ユニットと連結し、ポリウレタンコンクリートを格納するための材料受入槽、及び材料受入槽の下にあり、ポリウレタンコンクリートを舗装するための材料排出口を含む。
【0015】
これにより、均一的にポリウレタンコンクリート道路を舗装できる。攪拌ユニットはポリウレタンコンクリートを均一的に攪拌してから材料受入ユニットに入れ、ポリウレタンコンクリートが最終に材料受入槽に入る。材料受入槽はポリウレタンコンクリートを道路幅までに広げ、ポリウレタンコンクリートが材料排出口から道路に舗装される。材料排出口に均一的、同じ形状、があるので、舗装されるポリウレタンコンクリートを均一的に制御する。
【0016】
本発明の1例で、材料使用ユニットは材料使用ユニットの後側にあり、ポリウレタンコンクリートを平らかにするためのスクリード及びスクリードの前端にあり、ポリウレタンコンクリートを緊密して振動する振動機構も含む。
【0017】
これにより、舗装されたポリウレタンコンクリートを平らかにし、緊密して振動する。ポリウレタンコンクリートは材料排出口から均一的に舗装されるだけでは、表面が平らかなものではない。材料使用ユニットの前進に連れて、振動機構により舗装されたポリウレタンコンクリートを緊密に打ち、攪拌及び舗装の過程に生じた泡を排出し、ポリウレタンコンクリート舗装の密度を向上させるようにする。それからスクリードによりポリウレタンコンクリート道路を平らかに押し、それに良好な運転感があるようにする。
【0018】
本発明の1例で、材料受入槽にポリウレタンコンクリートを舗装するためのスクリュー・スプレッダーがある。
【0019】
これにより、ポリウレタンコンクリートはスクリュー・スプレッダーの両側から材料排出口に沿って舗装し、ポリウレタンコンクリートにある泡を少なくするようにする。材料受入槽の下部にある材料排出口は傾斜していて、材料使用車の前進方向側に近いバッフルが長く、他側のバッフルが短く、スクリュー・スプレッダーの下端の高さが短いバッフルと大体に同じである。ポリウレタンコンクリートは材料受入槽に入ってからスクリュー・スプレッダーの働きにより両側に分かれ、長いバッフルに沿って移動するポリウレタンコンクリートが先ず道路に舗装され、短いバッフルに近いポリウレタンコンクリートが先ず舗装されたコンクリートに舗装される。二層舗装にすると、舗装されるポリウレタンコンクリートの厚さを保証できる上、有効にコンクリートにある泡を少なくすることもできる。
【0020】
本発明の1例で、材料使用ユニットに材料使用ユニットのバランスを保つための自動道路レベリングシステムがある。
【0021】
これにより、従来の技術と比べてみると、材料使用ユニットのバランスを保ち、道路の連続的な平行する舗装を保証できる。材料使用ユニットが走行する過程で、その下部にある道路に凹凸があることがあり、材料使用ユニットが揺れると、舗装されたポリウレタンコンクリート道路にも凹凸があることがあるので、材料使用ユニットが相対的に安定に前進し、ポリウレタンコンクリート道路舗装の効果を保証するために、材料使用ユニットに自動道路レベリングシステムを設置する。
【0022】
本発明の1例で、材料追加ユニットが、材料追加ユニットの底部にある材料追加ユニットの運動を駆動するための走行ユニット、及び走行ユニットにある走行ユニットの運行速度を測定し、走行ユニットの運行速度を調整できる測定ユニットも含む。
【0023】
これにより、材料追加ユニットの運動速度及び砂利の撒布量を制御できる。材料使用ユニットと材料追加ユニットとの間は固定して連結されず、材料追加ユニットに舗装される砂利の密度が道路設計に応じて更改できる。材料追加ユニットの速度を速くすると、砂利の単位舗装量を少なくすることができるが、材料追加ユニットの速度を遅くすると、砂利の単位舗装量を多くすることができる。
【0024】
本発明の1例で、材料追加ユニットが材料追加槽にあり、砂利の運動を駆動するための砂利スプレッダー、砂利スプレッダーの下部にあり、砂利を舗装するためのスプレッダーローラー、及び材料追加ユニットのフレームにあり、スプレッダーローラーと連結し、スプレッダーローラーの回転を駆動するための駆動ユニットも含む。
【0025】
これにより、従来の技術と比べてみると、このソリューションにより砂利舗装の効果を向上させることができる。材料追加槽に積み上げられた砂利は砂利スプレッダーにより材料配分が行われ、スプレッダーローラーと材料追加ユニットの両側のバッフルが閉じられた空間を形成し、駆動ユニットがスプレッダーローラーの回転を駆動して砂利の撒布を達成する。直接に落ちて撒布された砂利と比べてみると、スプレッダーローラーで撒布された砂利は更に均一的であり、ポリウレタンコンクリートと接触する面積は更に大きく、ポリウレタンコンクリートとの連結効果は更によい。
【0026】
本発明の1例で、材料供給ユニットが、運行ユニットにより攪拌ユニットに入る骨材を格納、調製でき、パワーシステムと運行ユニットの間にある計量ユニットNo.1、及び計量ユニットNo.1とパワーシステムとの間にあり、少なくとも2つの計量箱を含む計量ユニットNo.2も含む。計量箱はポリウレタンコンクリートのポリウレタンを格納、調製でき、ポリウレタンが計量箱に制御されて攪拌ユニットに入る。
【0027】
これにより、ポリウレタンコンクリートの現場調製を達成できる。本発明では、ポリウレタンコンクリートは秘密調製法を利用し、ポリウレタンとコンクリートとの比例が15~17%にあり、空所率が極めて低く、自身が完全に透水しなく、耐水等級がP12に達する。それと同時に、ポリウレタンコンクリートは耐塩素イオン透過率が100カレン以下(0に当たる)にあり、優れた耐水・耐食性能があり、特に融雪塩を撒布する地区及び沿海の塩素イオンの豊かな地区の使用に適する。変性ポリウレタン舗装材料は-20℃の場合の最大曲げひずみが5000με以上になるので、柔軟性及び耐低温クラック性が強い。ポリウレタンコンクリートは熱硬化性材料であり、温められても溶けなく、轍掘れ動的安定性試験によると、 80℃の場合、轍掘れ動的安定性が23000回/mmであり、耐高温轍掘れ性能が非常に高く、70℃の高温で、各機械的指標の性能が安定であり、線膨張係数が鋼の1.1~1.3倍にあたり、温度によるせん断応力が小さい。但し、ポリウレタンは骨材と混合してから非常に凝固しやすいので、現場でポリウレタンコンクリートを調製する場合に性能が望ましい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明による特種車両の全体の構造のメインビュー
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の上述の目的、特徴及び長所が更に明らかであり、わかりやすくなるために、次に図と合わせて本発明の実例について更に詳細に説明する。次の実施例と結び合わせて本発明についてより一歩詳細に説明する。
【実施例1】
【0030】
図1は本発明によるポリウレタンコンクリート攪拌ユニット110がある特種車両400である
。材料供給ユニット100は特種車両400の前端にあり、ポリウレタンコンクリートを配置、格納、供給でき、材料供給ユニット100は特種車両400のシャーシにあり、現場施工の需要に応じて自ら移動できる。材料供給ユニット100の後側で攪拌ユニット110は材料使用ユニット200と連結し、攪拌ユニット110は材料供給ユニット100の下に連結され、材料使用ユニット200の上端と連結するので、ポリウレタンコンクリートの上から下までの稼働を達成できる。材料使用ユニット200の下部に
、材料使用ユニット200の運動を支援でき
るクローラ自走歩行機構170が設置され、クローラ自走歩行機構170
は、それぞれ材料使用ユニット200
の左右に設置されていて、材料使用ユニット200が固定方向に沿って運動するようにすることができ
る。材料使用ユニット200の後側に材料追加ユニット300、材料追加ユニット300の上端に材料追加槽310がある。
図10のとおりに、材料追加槽310は上端の砂利投入口が大きく、下端の砂利排出口が小さく、そんな設計が材料の快速的な追加及び均一的な排出に応じるものである。特種車両400の実際の稼働過程に、先ず攪拌ユニット110により材料供給ユニット100にあるポリウレタンコンクリートを材料使用ユニット200までに輸送し、材料使用ユニット200はポリウレタンコンクリートを道路に舗装し、材料追加ユニット300が材料使用ユニット200の後に連れて砂利を舗装し、それによりポリウレタンコンクリート道路の完全な舗装を達成する。
【0031】
前記の特種車両(400)は車両本体(420)を含み、前記の材料供給ユニット(100)は前記の車両本体(420)のフレームにあり、前記の材料供給ユニット(100)は前記の車両本体(420)に連れて動作する。
【実施例2】
【0032】
実
施例1
に加えて、
図5のとおりに、材料供給ユニット100と材料使用ユニット200を連結するための攪拌ユニット110は具体的に上端に口がある直方体としての胴体111、材料供給ユニット100の一端に近く、胴体111を通じてパワーシステム120と連結し、パワーシステム120に駆動されて回転する木棒形の回転ユニット112、回転ユニット112にあり、間隔
をおいて設置してもいいし、連結して設置してもよく、決まったラジアンがあり、巻いて回転ユニット112と連結している
少なくとも2つのスクリューユニット11
3及び
2つのスクリューユニット113
の間にあり、垂直
に回転ユニット112に連結されている板形の攪拌
部材114を含む。実際の操作の過程に、材料供給ユニット110は均一的に混合されていないポリウレタンコンクリートを攪拌ユニット110の一端に輸送する。
【0033】
胴体111は主にポリウレタンコンクリートを格納するためのものであり、回転ユニット112はスクリューユニット113及び攪拌部材114回転を駆動し、スクリューユニット113はラジアン設計によりポリウレタンコンクリートを攪拌すると同時にポリウレタンコンクリートを材料使用ユニット200の一端に推すことができ、攪拌部材114は主にポリウレタンコンクリートを均一的に攪拌するためのものであり、攪拌ユニット110はポリウレタンコンクリートが材料使用ユニット200に輸送される場合に充分に攪拌されていることを保証するための決まった長さがある。
【実施例3】
【0034】
実
施例1
に加えて、
図2に示すとおりに、材料供給ユニット100は
、特種車両400の車首410に近いところにあり、材料供給ユニット100に稼働のための電力を提供するための発電機がある直方体としてのパワーシステム120、及び相互に連結していて、攪拌ユニット110に近いところにある運行ユニット130及び材料集中ユニット140も含む
。運行ユニット130はチェーン材料供給機関であり、
図3のとおりに、チェーンコンベアに駆動されてポリウレタンコンクリートの骨材を運行させる。
図4のとおりに、運行ユニット130は決まった幅があり、骨材が主に中央のチェーンコンベアにあり、両側の間隔が漏れた骨材を受け入れるためのものである。材料集中ユニット140はそれぞれ運行ユニット130及び攪拌ユニット110と連結し、運行ユニット130と連結する一端の口が大きく、幅が少なくともチェーンコンベアの幅
であり、攪拌ユニット110と連結する一端の口が小さく、その幅が攪拌ユニット110の幅までである。実際の使用の過程
で、運行ユニット130はパワーシステム120に駆動されて骨材を材料集中ユニット140に輸送し、材料集中ユニット140は骨材を重合してから攪拌ユニット110に輸送し、運行ユニット130の運行速度を制御して攪拌ユニット110に入る骨材の量を制御でき、ポリウレタンは材料集中ユニット140両側の管路を通じて攪拌ユニット110に入り、それにより骨材とポリウレタンとの望ましい比例の混合を達成する。
【実施例4】
【0035】
実
施例1
に加えて、材料使用ユニット200は
、材料受入ユニット210、材料受入槽220、及び材料排出口230を含む。
図2のとおりに、材料受入ユニット210は攪拌されたポリウレタンコンクリートを材料受入ユニット210の一端に輸送するための攪拌ユニット110の下にあり、コンベアによりポリウレタンコンクリートを材料受入槽220に輸送し、運行速度が攪拌ユニット110の運行速度に応じて変わり、両者が相互に支援して連続的にポリウレタンコンクリートを舗装するようにする。
図7のとおりに、材料排出口230は材料受入槽220の下にあり、決まった傾斜角度があり、材料受入ユニット210に近い側が床に近く、材料追加ユニット300に近い側が床から遠いので、ポリウレタンコンクリートが設計された厚さで均一的に舗装されるようにする。材料受入槽220は材料追加ユニット300に近い一端が長く、ポリウレタンコンクリートが材料受入槽220に入る過程
で舗装された道路にこぼれないようにする事ができる。
【実施例5】
【0036】
実
施例4
に加えて、
図2のとおりに、材料使用ユニット200は
、後の材料追加ユニット300に近い一端にスクリード240もあり、スクリード240に振動機構270がある。
図9のとおりに、スクリード240は平らな長方形の板であり、材料排出口230に近い側に振動機構270がある。振動機構270は振動により道路に舗装されたポリウレタンコンクリートを緊密に打ち、その中にある空所及び泡を排出してから、スクリード240は更にポリウレタンコンクリートを平らかにし、舗装された道路が美観になり、運転しやすくなるようにする。
【実施例6】
【0037】
実
施例4
に加えて、
図6に示すとおりに、材料受入槽220の内部にスクリュー・スプレッダー250があり、
図8のとおりに、スクリュー・スプレッダー250は柱形であり、表面にスクリュー形の膨らみがあり、
図7のとおりに、スクリュー・スプレッダー250は材料受入槽220の中央にあり、ポリウレタンコンクリートが材料受入槽220に入ってからスクリュー・スプレッダー250に
よって異なる
2つの降下ルー
トに分かれ、材料供給ユニット100側に近いルートから降下したポリウレタンコンクリートが道路に舗装されてから材料追加ユニット300側に近いルートから降下したポリウレタンコンクリートが先に舗装されたポリウレタンコンクリートに舗装される。2回に
分けてポリウレタンコンクリートを舗装すると、舗装中の泡や他の欠陥を少なくすることができる。
【実施例7】
【0038】
実
施例4
に加えて、
図1のとおりに、材料使用ユニット200はバランスコラムを含む自動道路レベリングシステム260があ
る。材料使用ユニット200は全体で矩形であり、
材料使用ユニット200の一辺に
、材料使用ユニット200の外側に垂直
に設置されている
少なくとも2本のバランスコラ
ムがあり、
2本のバランスコラ
ムの相互の支援により材料使用ユニット200
のバランスを保ち、安定になるようにする。
【実施例8】
【0039】
実
施例1
に加えて、
図1のとおりに、材料追加ユニット300に走行ユニット320の稼働にパワーを提供するための自前のパワーユニット及びクローラ自走歩行機構170に平行するランニングトラックを含む走行ユニット320もあり、
図2のとおりに、走行ユニット320に走行ユニット320の運行速度を測定できる測定ユニット330もある。走行ユニット320の速すぎたり、遅すぎたりする運行速度が砂利撒布の効果に影響を与えるが、測定ユニット330は走行ユニット320の走行速度を制御してスプレッダーローラー350の回転数を調整して砂利の撒布量を調整する。
【実施例9】
【0040】
実
施例1
に加えて、材料追加ユニット300は
、砂利スプレッダー340、スプレッダーローラー350及び駆動ユニット360も含む。
図11のとおりに、砂利スプレッダー340は材料追加槽310の内部の中央にあり、
図12のとおりに、砂利スプレッダー340は木棒形であり、表面に連続的に巻かれた膨らみ構造があり、異なる寸法の砂利を均一的に混合できる。材料追加槽310の下にスプレッダーローラー350があり、
図14のとおりに、スプレッダーローラー350は横断面が円形であり、
図13のとおりに、スプレッダーローラー350は木棒形であり、その両端がそれぞれ材料追加ユニット300の外側の胴体に連結されていて、その両側のシェルと閉じられた空間を形成し、それにより砂利を撒布し、有効に砂利とポリウレタンコンクリートとの連結効果を向上させることができる。
【実施例10】
【0041】
実
施例1
に加えて、
図1に示すとおりに、材料供給ユニット100は計量ユニットNo.1の150及び計量ユニットNo.2の160も含む。計量ユニットNo.1の150はパワーシステム120と運行ユニット130との間、計量ユニットNo.2の160は計量ユニットNo.1の150とパワーシステムの間にある。
図2のとおりに、計量ユニットNo.1の150上端の口に骨材を入れることができ、計量ユニットNo.1の150の下に運行ユニット130があり、計量ユニットNo.2の160は
、平行して設置され、それぞれ種類の異なるポリウレタン材料を中継し、管路により種類の異なるポリウレタンを攪拌ユニット110に輸送するための
2つの計量箱16
1を含む。計量ユニットNo.1の150及び計量ユニットNo.2の160により現場でポリウレタンコンクリートを調整できる。
【0042】
本発明は上記のとおりに開示されたが、それに限るものではない。本分野の技術者が本発明の精神及び請求項の範囲から逸脱しないでさまざまな変更や改訂をすることができるので、本発明の請求範囲は請求項の記載に準ずる。
【符号の説明】
【0043】
100-材料供給ユニット、110-攪拌ユニット、111-胴体、112-回転ユニット、113-スクリューユニット、114-攪拌部材、120-パワーシステム、130-運行ユニット、140-材料集中ユニット、150-計量ユニットNo.1、160-計量ユニットNo.2、161-計量箱、170-クローラ自走歩行機構、200-材料使用ユニット、210-材料受入ユニット、220-材料受入槽、230-材料排出口、240-スクリード、250-スクリュー・スプレッダー、260-自動レベリングシステム、270-振動機構、300-材料追加ユニット、310-材料追加槽、320-走行ユニット、330-測定ユニット、340-砂利スプレッダー、350-スプレッダーローラー、360-駆動ユニット、370-フレーム、380-硬バッフル、400-特種車両、410-車首、420-車両本体