(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
A24F 40/51 20200101AFI20230830BHJP
A24F 40/53 20200101ALI20230830BHJP
A24F 40/10 20200101ALI20230830BHJP
【FI】
A24F40/51
A24F40/53
A24F40/10
(21)【出願番号】P 2022508952
(86)(22)【出願日】2020-12-22
(86)【国際出願番号】 KR2020018885
(87)【国際公開番号】W WO2021162236
(87)【国際公開日】2021-08-19
【審査請求日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】10-2020-0016631
(32)【優先日】2020-02-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォン キョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キョ
(72)【発明者】
【氏名】イ、チョン ソプ
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ピョン ソン
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/104277(WO,A1)
【文献】特表2013-545474(JP,A)
【文献】国際公開第2018/198154(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0079329(US,A1)
【文献】特表2015-507476(JP,A)
【文献】国際公開第2018/184861(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/51
A24F 40/53
A24F 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾル生成物質を加熱するヒータと、
前記ヒータに電力を供給するバッテリと、
前記エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知する空気フロー感知センサと、
前記エアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知する圧力センサと、
前記空気フロー感知センサから受信した第1センシング値及び前記圧力センサから
受信した第2センシング値に基づいてパフ(puff)を検出するように構成された制御部と、を含
み、
前記制御部は、
前記第2センシング値が第1しきい値以下に保持される間、前記第1センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持される場合、パフが発生していないと決定し、
前記第2センシング値が前記所定時間、前記第1しきい値以下に保持される間、前記第1センシング値が、所定時間、前記第1しきい値よりも小さい値である第2しきい値以下に保持される場合、パフが発生したと決定するように構成される、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第2センシング値が第1しきい値以上に保持されながら、所定時間、前記第1センシング値が第1しきい値以下に保持される場合、前記パフが発生したと決定するように構成された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記エアロゾル生成装置は、
前記エアロゾル生成装置の外部から空気が流入される流入口と、流入された空気が外部に排出される流出口との間に位置する気流パスをさらに含み、
前記空気フロー感知センサは、前記気流パスと流体連通する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記圧力センサは、
前記気流パスと独立し空間に位置し、前記エアロゾル生成装置の外部と流体連通する、請求項
3記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記制御部は、
決定されたパフに基づいて、スリープモードから予熱モード、または休止モードから加熱モードに転換するように構成された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記空気フロー感知センサは、マイクロホンであり、前記圧力センサは、絶対圧センサである、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
エアロゾル生成装置を制御する方法において、
前記エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知する空気フロー感知センサから第1センシング値を受信する段階と、
前記エアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知する圧力センサから第2センシング値を受信する段階と、
前記第1センシング値及び前記第2センシング値に基づいてパフ(puff)を検出する段階と、を含
み、
前記検出する段階は、
前記第2センシング値が第1しきい値以下に保持される間、前記第1センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持される場合、パフが発生していないと決定し、
前記第2センシング値が、前記所定時間、前記第1しきい値以下に保持される間、前記第1センシング値が、所定時間、前記第1しきい値よりも小さい値である第2しきい値以下に保持される場合、パフが発生したと決定する段階を含む、方法。
【請求項8】
前記検出する段階は、
前記第2センシング値が第1しきい値以上に保持されながら、所定時間、前記第1センシング値が第1しきい値以下に保持される場合、前記パフが発生したと決定する段階を含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
決定されたパフに基づいて、スリープモードから予熱モード、または休止モードから加熱モードに転換する段階をさらに含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記空気フロー感知センサは、マイクロホンであり、前記圧力センサは、絶対圧センサである、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
請求項
7に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、シガレットを燃焼させてエアロゾルを生成させる方法ではない、エアロゾル生成物質が加熱されることにより、エアロゾルが生成される方法に係わる需要が増加している。
【0003】
エアロゾル生成装置のパフ感知センサは、圧力変化を感知し、制御部は、圧力変化に基づいてヒータを制御する。一方、エアロゾル生成装置外部の圧力が急に変わる場合、パフが発生しなくても、パフ感知センサは、圧力変化を感知する。その場合、制御部は、実際パフが発生しない場合にも、パフが発生したと誤って判断してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1以上の実施例は、エアロゾル生成装置及びその動作方法を提供する。また、エアロゾル生成装置外部の圧力変化を考慮して、パフの発生如何を正確に決定することができる装置及び方法を提供する。また、前記方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供する。
【0005】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第1側面は、エアロゾル生成物質を加熱するヒータ;前記ヒータに電力を供給するバッテリ;前記エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知する空気フロー感知センサ;前記エアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知する圧力センサ;及び制御部;を含み、前記制御部は、前記空気フロー感知センサから受信した第1センシング値及び前記圧力センサから第2センシング値に基づいてパフ(puff)の発生如何を決定する、エアロゾル生成装置を提供することができる。
【0007】
本開示の第2側面は、エアロゾル生成装置を制御する方法において、前記エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知する空気フロー感知センサから第1センシング値を受信する段階;前記エアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知する圧力センサから第2センシング値を受信する段階;及び前記第1センシング値及び前記第2センシング値に基づいてパフ(puff)の発生如何を決定する段階;を含む、方法を提供することができる。
【0008】
本開示の第3側面は、第2側面による方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供することができる。
【発明の効果】
【0009】
前述した本開示の課題解決手段によれば、空気フロー感知センサ及び圧力センサを用いてパフの発生如何を決定することで、エアロゾル生成装置外部の圧力が急に変わったことを、パフが発生したと誤って判断することを防止することができる。
【0010】
また、前述した本開示の課題解決手段によれば、実際パフが発生していないが、エアロゾル生成装置外部の圧力が急に変わった場合には、ヒータへの電力供給を防止することで、エネルギー損失を防止し、火災などを防止することができる。
【0011】
また、本開示の他の課題解決手段のうち、1つによれば、空気フロー感知センサ及び圧力センサを用いてパフの発生如何を決定することで、エアロゾル生成装置外部の圧力が変わる状況でも、パフの発生如何を正確に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施例に係わるエアロゾル生成物質を保持する交換可能なカートリッジとそれを備えたエアロゾル生成装置の結合関係を概略的に示す分離斜視図である。
【
図2】
図1に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の例示的な一作動状態を示す斜視図である。
【
図3】
図1に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の例示的な他の作動状態を示す斜視図である。
【
図4】一実施例によるエアロゾル生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】一実施例による、外部の圧力が変化されない間にパフが発生した場合、圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフの例示である。
【
図6】一実施例による、パフのない間に外部の圧力が変わった場合、圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフの例示である。
【
図7】一実施例による、エアロゾル生成装置外部の圧力が変わる状況でパフが発生した場合、圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフの例示である。
【
図8】一実施例による複数の圧力センサを含むエアロゾル生成装置の断面図である。
【
図9】一実施例によるエアロゾル生成装置を制御する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら、可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されねばならない。
【0014】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「...部」、「...モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0015】
本明細書で使用されたように、「少なくともいずれか1つの」のような表現が配列された構成要素の前にあるとき、配列されたそれぞれの構成ではない全体構成要素を修飾する。例えば、「a、b、及びcのうち、少なくともいずれか1つ」という表現は、a、b、c、またはaとb、aとc、bとc、またはaとbとcを含むと解釈せねばならない。
【0016】
構成要素またはレイヤが他の構成要素またはレイヤの「上方の」、「上の」、「連結された」または「結合された」と言及されるとき、構成要素またはレイヤは、他の構成要素またはレイヤの直ぐ上にあるか、上方にあるか、あるいは連結または結合されているか、またはその間に構成要素またはレイヤが存在してもよい。対照的に、構成要素が他の構成要素またはレイヤの「直ぐ上の」、「直上の」、「直接に連結された」または「直接に結合された」と言及されるとき、その間に構成要素またはレイヤが存在しない。同じ参照番号は、全体に亘って同じ構成要素を指称する。
【0017】
また、明細書全体において、パフ(puff)は、ユーザがエアロゾル生成装置の吸入口周辺を口にして吸い込む動作を示す。
【0018】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態によっても具現され、ここで、説明する実施例に限定されない。
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1は、一実施例に係わるエアロゾル生成物質を保持する交換可能なカートリッジと、それを備えたエアロゾル生成装置との結合関係を概略的に示す分離斜視図である。
【0021】
図1に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置5は、エアロゾル生成物質を保持するカートリッジ20と、カートリッジ20を支持する本体10を含む。
【0022】
エアロゾル生成物質を含むカートリッジ20は、本体10に結合することができる。カートリッジ20の一部が本体10の収容空間19に挿入されることで、カートリッジ20が本体10に装着されうる。
【0023】
カートリッジ20は、例えば、液体状態や、固体状態や、気体状態や、ゲル(gel)状態のうち、いずれか1つの状態を有するエアロゾル生成物質を保持することができる。エアロゾル生成物質は、液状組成物を含んでもよい。例えば、液状組成物は揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。
【0024】
液状組成物は、例えば、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、及びビタミン混合物のうち、いずれか1つの成分や、これら成分の混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されない。香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち、少なくとも1つが混合されたものでもあるが、それらに制限されない。また液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0025】
例えば、液状組成物は、ニコチン塩が添加された任意の重量比のグリセリンとプロピレングリコールとの溶液を含んでもよい。液状組成物には、2種以上のニコチン塩が含まれうる。ニコチン塩は、ニコチンに、有機酸または無機酸を含む適切な酸を添加することで形成されうる。ニコチンは、自然に発生するニコチンまたは合成ニコチンであって、液状組成物の総溶液重量に対する任意の適切な重量の濃度を有してもよい。
【0026】
ニコチン塩の形成のための酸は、血中ニコチン吸収速度、エアロゾル生成装置5の作動温度、香味または風味、溶解度などを考慮して適切に選択されうる。例えば、ニコチン塩の形成のための酸は、安息香酸、乳酸、サリチル酸、ラウリン酸、ソルビン酸、レブリン酸、ピルビン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、バレリン酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、クエン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、フェニル酢酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、サッカリン酸、マロン酸、またはリンゴ酸からなる群から選択される単独の酸または前記群から選択される2以上の酸の混合でもあるが、それらに限定されない。
【0027】
カートリッジ20は、本体10から伝達される電気信号または無線信号などによって作動することで、カートリッジ20の内部のエアロゾル生成物質の相(phase)を気相に変換してエアロゾル(aerosol)を発生させる機能を遂行する。エアロゾルは、エアロゾル生成物質から発生した蒸気化された粒子と空気とが混合された状態の気体を意味する。
【0028】
例えば、カートリッジ20は、本体10から電気信号を供給されてエアロゾル生成物質を加熱するか、超音波振動方式を用いるか、誘導加熱方式を用いることで、エアロゾル生成物質の相を変換することができる。他の例として、カートリッジ20が自体電力源を含む場合には、本体10からカートリッジ20に伝達される電気的な制御信号や無線信号によってカートリッジ20が作動することで、エアロゾルを発生させうる。
【0029】
カートリッジ20は、内部にエアロゾル生成物質を収容する液体保存部21と、液体保存部21のエアロゾル生成物質をエアロゾルに変換する機能を遂行する霧化器(atomizer)を含んでもよい。
【0030】
液体保存部21が内部に「エアロゾル生成物質を収容する」ということは、液体保存部21が容器(container)の用途のようにエアロゾル生成物質を単に入れる機能を遂行することと、液体保存部21の内部に、例えば、スポンジ(sponge)や綿や布地や多孔性セラミック構造体のようなエアロゾル生成物質を含浸(含有)する要素を含むことを意味する。
【0031】
霧化器は、例えば、エアロゾル生成物質を吸収してエアロゾルに変換するための最適の状態に保持する液体伝達手段(wick;ウィック)と、液体伝達手段を加熱してエアロゾルを発生するヒータを含んでもよい。
【0032】
液体伝達手段は、例えば、綿繊維、セラミック繊維、ガラス・ファイバ、多孔性セラミックのうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0033】
ヒータは、電気抵抗によって熱を発生させることで、液体伝達手段に伝達されるエアロゾル生成物質を加熱するために、銅、ニッケル、タングステンなどの金属素材を含んでもよい。ヒータは、例えば、金属熱線(wire)、金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現され、ニクロム線のような素材を用いて伝導性フィラメントによって具現されるか、液体伝達手段に巻かれるか、液体伝達手段に隣接して配置されうる。
【0034】
また、霧化器は、別途の液体伝達手段を使用せず、エアロゾル生成物質を吸収してエアロゾルに変換するための最適の状態に保持する機能と、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生する機能とをいずれも遂行するメッシュ状(mesh shape)や板状(plate shape)の発熱体によって具現されうる。
【0035】
カートリッジ20の内部に収容されたエアロゾル生成物質を外部から視認可能なように、カートリッジ20の液体保存部21は、少なくとも一部が透明な素材を含んでもよい。液体保存部21は、本体10に結合するとき、本体10の溝11に挿入されるように液体保存部21から突出する突出窓21aを含む。マウスピース22及び液体保存部21の全体が透明なプラスチックやガラスなどの素材によって作製され、液体保存部21の一部に該当する突出窓21aのみが透明な素材によって作製されうる。
【0036】
本体10は、収容空間19の内側に配置された接続端子10tを含む。本体10の収容空間19にカートリッジ20の液体保存部21が挿入されれば、本体10は、接続端子10tを介してカートリッジ20に電力を提供するか、カートリッジ20の作動と係わった信号をカートリッジ20に供給することができる。
【0037】
カートリッジ20の液体保存部21の一側端部には、マウスピース22が結合される。マウスピース22は、エアロゾル生成装置5のユーザの口腔に挿入される部分である。マウスピース22は、液体保存部21内部のエアロゾル生成物質から発生したエアロゾルを外部に排出する排出孔22aを含む。
【0038】
本体10には、スライダ7が本体10に対して移動可能に結合される。スライダ7は、本体10に対して移動することで、本体10に結合されたカートリッジ20のマウスピース22の少なくとも一部を覆うか、マウスピース22の少なくとも一部を外部に露出させる機能を遂行する。スライダ7は、カートリッジ20の突出窓21aの少なくとも一部を外部に露出させる長孔7aを含む。
【0039】
スライダ7は、内部が空いており、両側端部が開放された筒状を有する。スライダ7の構造は、図面に図示されたように、筒状に制限されるものではなく、本体10の縁部に結合された状態を保持しながら、本体10に対して移動可能なクリップ状の断面形状を有する折り曲げられた板の構造や、湾曲された円弧状の断面形状を有する折り曲げられた半円筒状などの構造を有してもよい。
【0040】
スライダ7は、本体10とカートリッジ20に対するスライダ7の位置を保持するための磁性体を含む。磁性体は、永久磁石や、鉄、ニッケル、コバルト、またはそれらの合金のような素材を含んでもよい。
【0041】
磁性体は、スライダ7の内部空間を挟んで互いに対面する2つの第1磁性体8aと、スライダ7の内部空間を挟んで互いに対面する2つの第2磁性体8bを含む。第1磁性体8aと第2磁性体8bは、スライダ7の移動方向、すなわち、本体10の延長方向である本体10の長手方向に沿って互いに離隔して配置される。
【0042】
本体10は、スライダ7が本体10に対して移動する間、スライダ7の第1磁性体8aと第2磁性体8bとが移動する経路上に配置された固定磁性体9を含む。本体10の固定磁性体9も収容空間19を挟んで互いに対面するように2つが設けられうる。
【0043】
スライダ7の位置によって、固定磁性体9と第1磁性体8a、または固定磁性体9と第2磁性体8bとの間で作用する磁力によってスライダ7は、マウスピース22の端部を覆うか、露出させる位置に安定して保持されうる。
【0044】
本体10は、スライダ7が本体10に対して移動する間、スライダ7の第1磁性体8aと第2磁性体8bの移動経路上に配置される位置変化感知センサ3を含む。位置変化感知センサ3は、例えば、磁場の変化を感知して信号を発生するホール効果(hall effect)を用いたホールセンサ(hall IC)を含んでもよい。
【0045】
上述した実施例に係わるエアロゾル生成装置5において、本体10、カートリッジ20、及びスライダ7は、長手方向を横切る方向における断面形状がほぼ長方形であるが、実施例は、そのようなエアロゾル生成装置5の形状によって制限されない。エアロゾル生成装置5は、例えば、円形や楕円形や正方形や様々な形態の多角形の断面形状を有してもよい。また、エアロゾル生成装置5が長手方向に延びるとき、必ずしも直線的に延びる構造によって制限されるものではなく、ユーザが把持しやすく、例えば、流線形に湾曲されるか、特定領域において既定の角度で折り曲げられつつ、長く延びうる。
【0046】
図2は、
図1に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の例示的な一作動状態を示す斜視図である。
【0047】
図2では、スライダ7が本体10と結合されたカートリッジ20のマウスピース22の端部を覆う位置に移動した作動状態が図示された。スライダ7がマウスピース22の端部を覆う位置に移動した状態では、マウスピース22が外部の異物から安全に保護されて清潔な状態に保持されうる。
【0048】
ユーザは、スライダ7の長孔7aを通じてカートリッジ20の突出窓21aを視認することで、カートリッジ20が保持するエアロゾル生成物質の残量を確認することができる。ユーザは、エアロゾル生成装置5を使用するために、スライダ7を本体10の長手方向に移動させうる。
【0049】
図3は、
図1に示された実施例に係わるエアロゾル生成装置の例示的な他の作動状態を示す斜視図である。
【0050】
図3では、スライダ7が本体10と結合されたカートリッジ20のマウスピース22の端部を外部に露出させる位置に移動した作動状態が図示された。スライダ7がマウスピース22の端部を外部に露出させる位置に移動した状態で、ユーザが自分の口腔にマウスピース22を挿入してマウスピース22の排出孔22aを通じて排出されるエアロゾルを吸い込むことができる。
【0051】
スライダ7がマウスピース22の端部を外部に露出させる位置に移動した状態でも、スライダ7の長孔7aを通じてカートリッジ20の突出窓21aが外部に露出されるので、ユーザは、カートリッジ20が保持するエアロゾル生成物質の残量を視認することができる。
【0052】
図4は、一実施例によるエアロゾル生成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0053】
図4を参照すれば、エアロゾル生成装置400は、バッテリ410、ヒータ420、センサ430、ユーザインターフェース440、メモリ450、及び制御部460を含んでもよい。しかし、エアロゾル生成装置400の内部構造は、
図4に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置400の設計によって、
図4に図示されたハードウェア構成のうち、一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加されうるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0054】
一実施例において、エアロゾル生成装置400は、本体だけで構成され、その場合、エアロゾル生成装置400に含まれたハードウェア構成は、本体に位置する。他の実施例において、エアロゾル生成装置400は、本体及びカートリッジで構成され、エアロゾル生成装置400に含まれたハードウェア構成は、本体及びカートリッジに分けて位置することができる。または、エアロゾル生成装置400に含まれたハードウェア構成のうち、少なくとも一部は、本体及びカートリッジそれぞれに位置することもできる。
【0055】
以下、エアロゾル生成装置400に含まれた各構成が位置する空間を限定せず、各構成の動作について説明する。
【0056】
バッテリ410は、エアロゾル生成装置400の動作に用いられる電力を供給する。すなわち、バッテリ410は、ヒータ420が加熱されるように電力を供給することができる。また、バッテリ410は、エアロゾル生成装置400内に備えられた他のハードウェア構成、すなわち、センサ430、ユーザインターフェース440、メモリ450、及び制御部460の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ410は、充電可能なバッテリであるか、使い捨てバッテリである。例えば、バッテリ410は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それに制限されない。
【0057】
ヒータ420は、制御部460の制御によってバッテリ410から電力を供給される。ヒータ420は、バッテリ410から電力を供給されてエアロゾル生成装置400に挿入されたシガレットを加熱するか、エアロゾル生成装置400に装着されたカートリッジを加熱することができる。
【0058】
ヒータ420は、エアロゾル生成装置400の本体に位置することができる。または、エアロゾル生成装置400が本体及びカートリッジで構成される場合、ヒータ420は、カートリッジに位置することができる。ヒータ420がカートリッジに位置する場合、ヒータ420は、本体及びカートリッジのうち、少なくともいずれか1箇所に位置したバッテリ410から電力を供給されうる。
【0059】
ヒータ420は、任意の適した電気抵抗性物質で形成されうる。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、錫、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属または金属合金でもあるが、それらに制限されない。また、ヒータ420は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などによって具現されうるが、それらに制限されない。
【0060】
一実施例において、ヒータ420は、カートリッジに含まれた構成でもある。カートリッジは、ヒータ420、液体伝達手段、及び液体保存部を含んでもよい。液体保存部に収容されたエアロゾル生成物質は、液体伝達手段に移動し、ヒータ420は、液体伝達手段に吸収されたエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。例えば、ヒータ420は、ニッケルクロムのような素材を含み、液体伝達手段に巻かれるか、液体伝達手段に隣接して配置されうる。
【0061】
他の実施例において、ヒータ420は、エアロゾル生成装置400の収容空間に挿入されたシガレットを加熱することができる。エアロゾル生成装置400の収容空間にシガレットが収容されることにより、ヒータ420は、シガレットの内部及び/または外部に位置することができる。これにより、ヒータ420は、シガレット内のエアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを発生させうる。
【0062】
一方、ヒータ420は、誘導加熱式ヒータでもある。ヒータ420は、シガレットまたはカートリッジを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットまたはカートリッジには、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタが含まれる。
【0063】
エアロゾル生成装置400は、少なくとも1つのセンサ430を含んでもよい。少なくとも1つのセンサ430でセンシングされた結果は、制御部460に伝達され、センシング結果によって制御部460は、ヒータの動作制御、喫煙の制限、シガレット(または、カートリッジ)挿入有/無の判断、お知らせ表示のような多様な機能が遂行されるようにエアロゾル生成装置400を制御することができる。
【0064】
例えば、少なくとも1つのセンサ430は、パフ感知センサを含んでもよい。パフ感知センサは、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のうち、いずれか1つに基づいて、ユーザのパフを感知することができる。
【0065】
また、少なくとも1つのセンサ430は、温度感知センサを含んでもよい。温度感知センサは、ヒータ420(または、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。エアロゾル生成装置400は、ヒータ420の温度を感知する別途の温度感知センサを含むか、別途の温度感知センサを含む代わりに、ヒータ420自体が温度感知センサの役割を遂行することができる。または、ヒータ420が温度感知センサの役割を遂行すると共に、エアロゾル生成装置400に別途の温度感知センサがさらに含まれうる。
【0066】
また、少なくとも1つのセンサ430は、位置変化感知センサを含んでもよい。位置変化感知センサは、本体に対して移動可能に結合されたスライダの位置変化を感知することができる。
【0067】
ユーザインターフェース440は、ユーザにエアロゾル生成装置400の状態に係わる情報を提供することができる。ユーザインターフェース440は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカ、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力する入/出力(I/O)インターフェーシング手段(例えば、ボタンまたはタッチスクリーン)とデータ通信を行うか、充電電力を供給されるための端子、外部デバイスと無線通信(例えば、WI-FI, WI-FI Direct, Bluetooth(登録商標), NFC(Near-Field Communication)など)を遂行するための通信インターフェーシングモジュールなどの多様なインターフェーシング手段を含んでもよい。
【0068】
但し、エアロゾル生成装置400には、上の例示された多様なユーザインターフェース440の例示のうち、一部だけが取捨選択されて具現されうる。
【0069】
メモリ450は、エアロゾル生成装置400内で処理される各種データを保存するハードウェアであって、メモリ450は、制御部460で処理されたデータ及び処理されるデータを保存することができる。メモリ450は、DRAM(dynamic random access memory), SRAM(static random access memory)のようなRAM(random access memory)、ROM(read-only memory), EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)などの多様な種類によっても具現される。
【0070】
メモリ450には、エアロゾル生成装置400の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、少なくとも1つの電力プロファイル及びユーザの喫煙パターンに係わるデータなどが保存されうる。
【0071】
制御部460は、エアロゾル生成装置400の全般的な動作を制御するハードウェアである。制御部460は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0072】
制御部460は、少なくとも1つのセンサ430によってセンシングされた結果を分析し、後続して遂行される処理を制御する。
【0073】
制御部460は、少なくとも1つのセンサ430によってセンシングされた結果に基づいて、ヒータ420の動作が開始または終了するようにヒータ420に供給される電力を制御することができる。また、制御部460は、少なくとも1つのセンサ430によってセンシングされた結果に基づいて、ヒータ420が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するように、ヒータ420に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0074】
一実施例において、エアロゾル生成装置400は、複数のモードを有してもよい。例えば、エアロゾル生成装置400のモードは、予熱モード、動作モード、休止モード、スリープモードを含んでもよい。しかし、エアロゾル生成装置400のモードは、それに制限されない。
【0075】
エアロゾル生成装置400が用いられない状態で、エアロゾル生成装置400は、スリープモードを保持し、制御部406は、スリープモードでヒータ420に電力が供給されないように、バッテリ410の出力電力を制御することができる。例えば、エアロゾル生成装置400の使用前、またはエアロゾル生成装置400の使用終了後、エアロゾル生成装置400は、スリープモードで動作することができる。
【0076】
制御部460は、エアロゾル生成装置400に対するユーザ入力を受信した後、ヒータ420の動作を開始するために、エアロゾル生成装置400のモードを予熱モードに設定(または、スリープモードから予熱モードに転換)することができる。
【0077】
また、制御部460は、パフ感知センサを用いてユーザのパフを感知した後、エアロゾル生成装置400のモードを予熱モードから加熱モードに転換することができる。
【0078】
また、エアロゾル生成装置400が加熱モードで動作した時間が既設定の時間を徒過すれば、制御部460は、エアロゾル生成装置400のモードを加熱モードから休止モードに転換する。
【0079】
また、制御部460は、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が最大パフ回数に到逹すれば、ヒータ420に対する電力供給を中断する。
【0080】
予熱モード、加熱モード、及び休止モードそれぞれに対応する温度プロファイルが設定されうる。制御部406は、各モード別に温度プロファイルによってエアロゾル生成物質が加熱されるように、モード別に電力プロファイルに基づいてヒータに供給される電力を制御することができる。
【0081】
制御部460は、少なくとも1つのセンサ430によってセンシングされた結果に基づいて、ユーザインターフェース440を制御することができる。例えば、パフ感知センサを用いてパフ回数をカウントした後、パフ回数が既設定の回数に到逹すれば、制御部460はランプ、モータ及びスピーカのうち、少なくともいずれか1つを用いて、ユーザにエアロゾル生成装置400がすぐ終了するということを通知する。
【0082】
一方、
図4には、図示されていないが、エアロゾル生成装置400は、別途のクレードルとともに、エアロゾル生成システムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置400のバッテリ410を充電するのに用いられうる。例えば、エアロゾル生成装置400は、クレードル内部の収容空間に収容された状態で、クレードルのバッテリから電力を供給されてエアロゾル生成装置400のバッテリ410を充電することができる。
【0083】
図5は、一実施例において、パフが発生した場合、圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフの例示である。
【0084】
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱するヒータ、ヒータに電力を供給するバッテリ及びエアロゾル生成装置の全般的な動作を制御する制御部を含む。
【0085】
また、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知する空気フロー感知センサ及びエアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知する圧力センサを含む。
【0086】
空気フロー感知センサは、パフによるエアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知することができる。一方、圧力センサは、パフと無関係なエアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知することができる。
【0087】
図5は、エアロゾル生成装置外部の圧力変化がほとんどない状況でパフが発生した場合、空気フロー感知センサ及び圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフを図示する。
【0088】
図5を参照すれば、第1グラフ510は、空気フロー感知センサの経時的なセンシング値を示し、第2グラフ520は、圧力センサの経時的なセンシング値を示す。
【0089】
一実施例において、基準値500は、既設定の値であって、特定圧力及び特定温度条件下で空気フロー感知センサ及び圧力センサのセンシング値が基準値500に設定されうる。
【0090】
空気フロー感知センサ及び圧力センサのスペックによって、空気フロー感知センサ及び圧力センサの基準値は。同一または互いに異なってもいる。また、空気フロー感知センサに係わる第1しきい値と圧力センサに係わる第1しきい値も同一または互いに異なってもいる。以下、空気フロー感知センサ及び圧力センサの基準値500と第1しきい値501とが同一であることを前提とする。
【0091】
制御部は、空気フロー感知センサから受信した第1センシング値及び圧力センサから受信した第2センシング値に基づいてパフの発生如何を決定することができる。
【0092】
一実施例において、制御部は、第1センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持され、第2センシング値が、所定時間、第1しきい値以上に保持される場合、パフが発生したと決定することができる。
【0093】
空気フロー感知センサのための第1しきい値と圧力センサのための第1しきい値は、同一であるか、異なってもいる。以下、空気フロー感知センサ及び圧力センサの基準値500と第1しきい値501とが同一であると仮定する。
【0094】
第1グラフ510を参照すれば、空気フロー感知センサのセンシング値は、t0以前に基準値500に保持され、t0~t1の基準値500と第1しきい値501との間の値を有し、t1から第1しきい値501以下に落ちる。空気フロー感知センサのセンシング値は、所定時間、すなわち、t1~t2の間に第1しきい値501以下に保持される。
【0095】
第2グラフ520を参照すれば、圧力センサのセンシング値は、t1~t2の間に第1しきい値501以上に保持される。
【0096】
第1しきい値501は、基準値500の50~70%レベルの値でもあり、所定時間(t1~t2)は、0.1秒~2.0秒間の時間でもあるが、第1しきい値501及び所定時間(t1~t2)は、それに制限されない。
【0097】
空気フロー感知センサのセンシング値が、t1~t2の間、第1しきい値501以下に保持され、圧力センサのセンシング値が、t1~t2の間、第1しきい値501以上に保持される場合、制御部は、所定時間が終了するt2でパフが発生したと決定する。
【0098】
一実施例において、制御部は、t2でパフが発生したと決定した後、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードまたは休止モードから予熱モードまたは加熱モードに転換する。
【0099】
例えば、エアロゾル生成装置がスリープモードである状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードから予熱モードに転換することができる。
【0100】
または、エアロゾル生成装置が休止モードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードを休止モードから加熱モードに転換することができる。
【0101】
一方、スリープモードは、エアロゾル生成装置が動作しない状態のモードであって、スリープモードでヒータに電力が供給されない。加熱モードは、ヒータに電力が供給されてエアロゾル生成物質が加熱されることで、エアロゾルが生成されるモードを示す。予熱モードは、加熱モードで直ちに十分な霧化が発生するように、スリープモードから加熱モードに転換される前にヒータの温度を所定の温度まで上昇させるモードを示す。休止モードは、ヒータに電力が供給される最中にパフが中断された状態のモードであって、休止モードでは、ヒータに電力供給が中断されるか、加熱モードと比較して電力供給量が減少しうる。
【0102】
一実施例において、空気フロー感知センサは、マイクロホン(microphone)でもある。また、圧力センサは、絶対圧センサでもある。例えば、圧力センサは、マイクロ電気機械システム(microelectromechanical system: MEMS)でもある。
【0103】
一実施例において、空気フロー感知センサは、第1基準値を有し、圧力センサは、第2基準値を有してもよい。制御部は、第1センシング値が、所定時間、第1基準値に対する第1しきい値以下に保持され、第2センシング値が、所定時間、第2基準値に対する第1しきい値以上に保持される場合、パフが発生したと決定する。
【0104】
図6は、一実施例による、エアロゾル生成装置外部の圧力が弁韓場合圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフの例示である。
【0105】
【0106】
図6は、パフが発生していないが、エアロゾル生成装置外部の急激な圧力変化が発生した場合、空気フロー感知センサ及び圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフを図示する。
【0107】
図6を参照すれば、第1グラフ610は、空気フロー感知センサの経時的なセンシング値を示し、第2グラフ620は、圧力センサの経時的なセンシング値を示す。以下、空気フロー感知センサ及び圧力センサの基準値600が同一であることを前提とする。
【0108】
制御部は、空気フロー感知センサから受信した第1センシング値及び圧力センサから受信した第2センシング値に基づいて、パフの発生如何を決定しうる。
【0109】
一実施例において、制御部は、第1センシング値及び第2センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持される場合、パフが発生していないと決定する。
【0110】
第1グラフ610を参照すれば、空気フロー感知センサのセンシング値は、t0以前に基準値600に保持され、t0~t1の基準値600と第1しきい値601との間の値を有し、t1から第1しきい値601以下に落ちる。空気フロー感知センサのセンシング値は、所定時間、すなわち、t1~t2の間、第1しきい値601以下に保持される。
【0111】
第2グラフ620を参照すれば、圧力センサのセンシング値も、t1~t2の間、第1しきい値601以下に保持される。
【0112】
第1しきい値601は、基準値600の50~70%レベルの値でもあり、所定時間(t1~t2)は、0.1秒~2.0秒間の時間でもあるが、第1しきい値601及び所定時間(t1~t2)は、それに制限されない。
【0113】
制御部は、t2でパフが発生していないと決定した後、t2以前のエアロゾル生成装置のモードをt2以後にも同一に保持することができる。例えば、t2以前のエアロゾル生成装置のモードがスリープモード(または休止モード)である場合、t2以後にも、エアロゾル生成装置のモードをスリープモード(または休止モード)に保持することができる。
【0114】
本開示では、空気フロー感知センサ及び圧力センサを用いてパフの発生如何を決定することで、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変したことから、パフが発生したと誤って判断することを防止する。
【0115】
例えば、ユーザがエアロゾル生成装置を所持した状態で、エレベータに乗った場合、エレベータが上昇/下降することにより、エアロゾル生成装置外部の気圧が急変しうる。または、ユーザがエアロゾル生成装置を所持した状態で、輸送手段に乗った場合、輸送手段の加速変化によって、エアロゾル生成装置外部の気圧が急変しうる。
【0116】
図5及び
図6を参照すれば、パフが実際に発生した場合と、パフが発生していないが、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変した場合、いずれも空気フロー感知センサの第1センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持されるところ、空気フロー感知センサのみを用いる場合には、2つの場合を区分することができない。
【0117】
すなわち、
図6のようにパフが発生していないが、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変した場合には、ヒータに電力が供給されてはならないにもかかわらず、制御部は、パフが実際に発生したと決定し、ヒータに電力が供給されうる。
【0118】
一方、本開示では、パフの発生如何を決定するために、空気フロー感知センサだけではなく、圧力センサを用いて、パフが実際に発生した場合と、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変した場合とを区分することができる。
【0119】
すなわち、本開示では、実際パフが発生していないが、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変した場合には、ヒータへの電力供給を防止することで、エネルギー損失を防ぎ、火災などを防止することができる。
【0120】
一実施例において、空気フロー感知センサは、マイクロホン(microphone)でもある。また、圧力センサは、絶対圧センサでもある。例えば、圧力センサは、マイクロ電気機械システム(microelectromechanical system: MEMS)でもある。
【0121】
一実施例において、空気フロー感知センサは、第1基準値を有し、圧力センサは、第2基準値を有してもよい。制御部は、第1センシング値が、所定時間、第1基準値に対する第1しきい値以下に保持され、第2センシング値が、所定時間、第2基準値に対する第1しきい値以下に保持される場合、パフが発生していないと決定することができる。
【0122】
図7は、一実施例による、エアロゾル生成装置外部の圧力が変わる状況でパフが発生した場合、圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフの例示である。
【0123】
【0124】
図7は、エアロゾル生成装置外部の圧力が変わる状況でパフが発生した場合、空気フロー感知センサ及び圧力センサの経時的なセンシング値の変化を示すグラフを図示する。
【0125】
図7を参照すれば、第1グラフ710は、空気フロー感知センサの経時的なセンシング値を示し、第2グラフ720は、圧力センサの経時的なセンシング値を示す。以下、空気フロー感知センサ及び圧力センサの基準値700が同一であることを前提とする。
【0126】
制御部は、空気フロー感知センサから受信した第1センシング値及び圧力センサから受信した第2センシング値に基づいて、パフの発生如何を決定することができる。
【0127】
一実施例において、制御部は、第2センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持されても、第1センシング値が、所定時間、第2しきい値以下に保持される場合、パフが発生したと決定する。第2しきい値は、第1しきい値より小さい値である。
【0128】
第1グラフ710を参照すれば、空気フロー感知センサのセンシング値は、t0以前に基準値700に保持され、t0~t1の間に基準値700と第2しきい値701との間の値を有し、t1から第2しきい値702以下に落ちる。空気フロー感知センサのセンシング値は、所定時間、すなわち、t1~t2の間に第2しきい値702以下に保持される。
【0129】
第2グラフ720を参照すれば、圧力センサのセンシング値は、t1~t2の間に第1しきい値701以下に保持される。
【0130】
第1しきい値701は、基準値700の50~70%レベルの値でもあり、所定時間(t1~t2)は、0.1秒~2.0秒間の時間でもある。また、第2しきい値702は、基準値700の30~50%レベルの値でもある。しかし、第1しきい値701、第2しきい値702、及び所定時間(t1~t2)は、それに制限されない。
【0131】
一実施例において、制御部は、t2でパフが発生したと決定した後、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードまたは休止モードから予熱モードまたは加熱モードに転換することができる。
【0132】
例えば、エアロゾル生成装置がスリープモードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードから予熱モードに転換することができる。
【0133】
または、エアロゾル生成装置が休止モードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードを休止モードから加熱モードに転換することができる。
【0134】
本開示では、空気フロー感知センサ及び圧力センサを用いてパフの発生如何を決定することで、エアロゾル生成装置外部の圧力が変わる状況でも、パフの発生如何を正確に決定することができる。
【0135】
例えば、ユーザがエアロゾル生成装置を所持した状態で、輸送手段に乗った場合、輸送手段の加速変化によって、エアロゾル生成装置外部の気圧が急変しうる。本開示では、第1しきい値だけではなく、第2しきい値を用いることで、エアロゾル生成装置外部の気圧が急変するときにも、パフの発生如何を正確に決定することができる。
【0136】
すなわち、本開示では、エアロゾル生成装置外部の気圧が同一に保持される場合、及びエアロゾル生成装置外部の気圧が急変する場合、いずれもパフの発生如何を正確に決定することで、エアロゾル生成装置のさらに精密な制御を可能にしうる。
【0137】
一実施例において、空気フロー感知センサは、第1基準値を有し、圧力センサは、第2基準値を有してもよい。制御部は、第2センシング値が、所定時間、第2基準値に対する第1しきい値以下に保持されても、第1センシング値が、所定時間、第1基準値に対する第2しきい値以下に保持される場合、パフが発生したと決定することができる。第2しきい値は、第1しきい値よりも小さい値である。
【0138】
図8は、一実施例による複数の圧力センサを含むエアロゾル生成装置の断面図である。
【0139】
図8を参照すれば、エアロゾル生成装置800は、ヒータ830を含んでもよい。エアロゾル生成装置800の内部及び外部構造は、
図8に図示されたところに限定されない。エアロゾル生成装置800の設計によって、新たなハードウェア構成がさらに追加されうるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0140】
エアロゾル生成装置800は、外部から空気が流入される流入口812と流入された空気が外部に排出される流出口813を含んでもよい。また、流入口812と流出口813との間には、気流パス811が位置することができる。
【0141】
ユーザのパフ時、流入口812に流入された空気は、エアロゾル生成装置800内部の気流パス811に沿って移動してヒータ830に到逹することができる。ヒータ830に到逹した空気は、ヒータ830の加熱によって生成されたエアロゾルを運んで流出口813を介して外部に排出し、外部に排出されたエアロゾルは、ユーザに伝達されうる。
【0142】
空気フロー感知センサ810は、気流パス811と流体連通(in fluid communication with)することができる。ユーザパフ時、流入口812と流出口813との間に位置する気流パス811を介して空気が移動するが、空気フロー感知センサ810は、気流パス811と流体連通するので、パフが発生した場合、空気フロー感知センサ810は、気流パス811の圧力変化、すなわち、エアロゾル生成装置800内部の空気フロー変化を感知することができる。
【0143】
圧力センサ820は、エアロゾル生成装置800の外部と流体連通することで外部の圧力変化を感知する。また、圧力センサ820は、気流パス811とは独立した空間に位置しうる。すなわち、圧力センサ820は、気流パス811と流体連通しないので、パフが発生した場合にも、圧力センサ820のセンシング値は変わらない。
【0144】
一実施例において、空気フロー感知センサ810は、空気フローを感知するのに適したセンサであって、マイクロホン(microphone)でもある。
【0145】
また、圧力センサ820は、気圧変化を感知するのに適した圧力センサであって、絶対圧センサでもある。例えば、圧力センサ820は、マイクロ電気機械システム(microelectromechanical system: MEMS)でもある。
【0146】
図9は、一実施例によるエアロゾル生成装置を制御する方法を示すフローチャートである。
【0147】
図9を参照すれば、段階910において、制御部は、エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知する空気フロー感知センサから第1センシング値を受信することができる。
【0148】
エアロゾル生成装置は、外部から空気が流入される流入口と流入された空気が外部に排出される流出口を含んでもよい。また、流入口と流出口との間には、気流パスが位置しうる。
【0149】
空気フロー感知センサは、気流パスと流体連通することができる。ユーザのパフ時に流入口と流出口との間に位置する気流パスを通じて空気が移動するが、空気フロー感知センサは、気流パスと流体連通するので、パフが発生した場合、空気フロー感知センサは、エアロゾル生成装置内部の空気フロー変化を感知することができる。
【0150】
一実施例において、空気フロー感知センサは、空気フローを感知するのに適した圧力センサであって、マイクロホン(microphone)でもある。
【0151】
段階920において、制御部は、エアロゾル生成装置外部の圧力変化を感知する圧力センサから第2センシング値を受信することができる。
【0152】
圧力センサは、エアロゾル生成装置の外部と流体連通することで、外部の圧力変化を感知することができる。また、圧力センサは、気流パスとは独立した空間に位置することができる。
【0153】
すなわち、圧力センサは、気流パスと流体連通しないので、パフが発生した場合にも、圧力センサのセンシング値は、変わらない。
【0154】
一実施例において、圧力センサは、気圧変化を感知するのに適した圧力センサであって、絶対圧センサでもある。例えば、圧力センサは、マイクロ電気機械システム(microelectromechanical system: MEMS)でもある。
【0155】
段階930において、制御部は、第1センシング値及び第2センシング値に基づいて、パフの発生如何を決定することができる。
【0156】
一実施例において、制御部は、第1センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持され、第2センシング値が、所定時間、第1しきい値以上に保持される場合、パフが発生したと決定することができる。
【0157】
制御部は、パフが発生したと決定した後、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードまたは休止モードから予熱モードまたは加熱モードに転換することができる。
【0158】
例えば、エアロゾル生成装置がスリープモードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードから予熱モードに転換することができる。または、エアロゾル生成装置が休止モードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードを休止モードから加熱モードに転換することができる。
【0159】
一実施例において、制御部は、第1センシング値及び第2センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持される場合、パフが発生していないと決定することができる。
【0160】
制御部は、パフが発生していないと決定した後、エアロゾル生成装置のモードを以前と同様に保持することができる。例えば、エアロゾル生成装置のモードがスリープモード(または休止モード)である場合、パフが発生していないと決定した後にも、エアロゾル生成装置のモードをスリープモード(または休止モード)に保持することができる。
【0161】
本開示では、パフの発生如何を決定するために、空気フロー感知センサだけではなく、圧力センサを用いて、パフが実際に発生した場合と、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変した場合とを区分することができる。
【0162】
本開示では、空気フロー感知センサ及び圧力センサを用いてパフの発生如何を決定することで、エアロゾル生成装置外部の圧力が急変したことをパフが発生したと誤って判断することを防止することができる。
【0163】
一実施例において、制御部は、第2センシング値が、所定時間、第1しきい値以下に保持されても、第1センシング値が、所定時間、第2しきい値以下に保持される場合、パフが発生したと決定することができる。第2しきい値は、第1しきい値よりも小さい値である。
【0164】
制御部は、パフが発生したと決定した後、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードまたは休止モードから予熱モードまたは加熱モードに転換することができる。
【0165】
例えば、エアロゾル生成装置がスリープモードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードをスリープモードから予熱モードに転換することができる。または、エアロゾル生成装置が休止モードの状態でパフが発生したと決定された場合、制御部は、エアロゾル生成装置のモードを休止モードから加熱モードに転換することができる。
【0166】
本開示では、空気フロー感知センサ及び圧力センサを用いてパフの発生如何を決定することで、エアロゾル生成装置外部の圧力が変わる状況でも、パフの発生如何を正確に決定することができる。
【0167】
本開示では、エアロゾル生成装置外部の気圧が同一に保持される場合、またはエアロゾル生成装置外部の気圧が急変する場合、いずれもパフの発生如何を正確に決定することで、エアロゾル生成装置のさらに精密な制御を可能ならしめる。
【0168】
制御部460のようにブロックで表現される構成、構成要素、モジュール、またはユニット(この段落において、総称して「構成」)のうち、少なくとも1つは、例示的な実施例によって前述したそれぞれの機能を行う多様な個数のハードウェア、ソフトウェア、及び/またはファームウェア構造として具現されうる。例えば、それらの構成のうち、少なくとも1つは、メモリ、プロセッサ、論理回路、ルックアップテーブルのような1つ以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置の制御を通じてそれぞれの機能を行う直接回路構造を使用することができる。また、それらの構成のうち、少なくとも1つは、特定の論理機能を遂行するための1以上の実行可能な命令を含み、1以上のマイクロプロセッサまたは他の制御装置によって実行されるモジュール、プログラム、またはコードの一部によって具体的に具現されうる。また、それらの構成のうち、少なくとも1つは、それぞれの機能を遂行する中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサなどのプロセッサを含むか、それによって具現されうる。これら構成のうち、2以上は、1以上の単一構成によって結合され、結合された2以上の構成の全ての動作または機能を遂行することができる。また、それらの構成のうち、少なくとも1つの機能の少なくとも一部は、それらの構成のうち、他の構成によって遂行されうる。また、バス(bus)は、ブロック図に図示されていないが、構成の通信は、バスを通じて行われうる。前記例示的な実施例の機能的側面は、1つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現されうる。また、ブロックまたはプロセッシング段階で表現された構成は、電子構成、信号プロセッシング、及び/または制御、データプロセッシングなどのための任意の関連技術を用いることができる。
【0169】
一実施例は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現されうる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不揮発性媒体、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。また、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含む。コンピュータ記録媒体は、コンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型媒体をいずれも含む。通信媒体は、典型的にコンピュータ可読命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他送信メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0170】
上述した実施例に係わる説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、それにより、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって決定されねばならず、請求範囲に記載された内容と同等な範囲にある全ての相違点は、請求範囲によって決定される保護範囲に含まれると解釈されねばならない。