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特許7340102二重ダストカップ逆コーン型分離装置及びそれを用いた掃除機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】二重ダストカップ逆コーン型分離装置及びそれを用いた掃除機
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/24 20060101AFI20230830BHJP
   A47L 9/16 20060101ALI20230830BHJP
   B01D 45/14 20060101ALI20230830BHJP
   B01D 50/00 20220101ALI20230830BHJP
   B01D 50/20 20220101ALI20230830BHJP
【FI】
B01D46/24 Z
A47L9/16
B01D45/14
B01D50/00 501B
B01D50/00 501H
B01D50/00 502A
B01D50/20
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022528356
(86)(22)【出願日】2019-12-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-09-15
(86)【国際出願番号】 CN2019128398
(87)【国際公開番号】W WO2021120258
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-01-11
(31)【優先権主張番号】201922284272.X
(32)【優先日】2019-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522014714
【氏名又は名称】邦辰環保科技(蘇州)有限公司
【氏名又は名称原語表記】BANGCHEN ENVIRONMENTAL PROTECTION TECHNOLOGY (SUZHOU) CO., LTD
【住所又は居所原語表記】160 Keling Road, High Tech Zone, Huqiu District Suzhou, Jiangsu 215011 (CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】陸蘇忠
(72)【発明者】
【氏名】楊曾崢
(72)【発明者】
【氏名】楊強強
(72)【発明者】
【氏名】馬文彬
(72)【発明者】
【氏名】劉明
(72)【発明者】
【氏名】陳先鄂
(72)【発明者】
【氏名】潘加文
(72)【発明者】
【氏名】張静静
【審査官】壷内 信吾
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201510239(CN,U)
【文献】国際公開第2008/145958(WO,A2)
【文献】特開2014-210198(JP,A)
【文献】特開2006-116456(JP,A)
【文献】特開2008-286085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 46/00-46/90
A47L 9/10-9/19
B01D 45/00-45/18
B01D 49/00-51/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
二重ダストカップ逆コーン型分離装置であって、分離器(1)、ダストカップ接続スリーブ(2)、及びダストカップ(3)を含み、
前記ダストカップ接続スリーブ(2)は、第1チャンバ(21)、第2チャンバ(22)、及び前記第1チャンバ(21)と前記第2チャンバ(22)とを連通する通風路(23)を含み、
前記ダストカップ(3)は、第1ダストカップ(31)及び第2ダストカップ(32)を含み、前記第1ダストカップ(31)は、前記第1チャンバ(21)に接続され、前記第2ダストカップ(32)は、前記第2チャンバ(22)に接続され、
前記分離器は、第1分離器(11)及び第2分離器(12)を含み、前記第1分離器(11)は、前記第1チャンバ(21)内に設置され、前記第2分離器(12)は、前記第2チャンバ(22)内に設置され、前記第1分離器(11)は、濾過逆コーン部(111)を含み、前記濾過逆コーン部の形状は、逆コーン状であり、前記濾過逆コーン部の表面は、濾過面及び非濾過面を含み、
前記濾過逆コーン部(111)の濾過面(1111)は、前記通風路(23)に連通
前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、ハウジング(6)、仕切り板ホルダ(4)、及び分離器駆動装置(5)をさらに含み、前記ハウジング(6)、前記仕切り板ホルダ(4)、及び前記分離器駆動装置(5)は、前記ダストカップ接続スリーブ(2)の上方に順次設置され、
前記分離器駆動装置(5)は、モータ(51)及び伝動アセンブリを含み、前記モータ(51)は、前記仕切り板ホルダ(4)の外壁に設置され、かつ前記ダストカップ(3)の外側に位置し、前記伝動アセンブリの一端は、前記モータ(51)の出力軸(511)に接続され、前記伝動アセンブリの他端は、前記第2分離器(12)に接続される、
ことを特徴とする二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項2】
前記伝動アセンブリは、伝動ベルト(52)及び回転軸(53)を含み、前記伝動ベルト(52)の一端は、前記モータ(51)の出力軸(511)に接続され、前記伝動ベルト(52)の他端は、前記回転軸(53)に接続され、前記回転軸(53)は、前記第2分離器(12)に接続される、ことを特徴とする請求項に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項3】
前記第1ダストカップ(31)の側壁には、外部の流体が入るための吸気口(33)が設置され、前記ハウジング(6)には、清浄空気を排出するための排気口が設置され、前記排気口が前記第2ダストカップ(32)に連通する、ことを特徴とする請求項1に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項4】
前記第2分離器(12)の形状は、コーン状、逆コーン状、直筒状又は平板状のいずれか1種又はそれらの組み合わせであり、前記第2分離器(12)は、気流を通過させる通路を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項5】
前記通風路(23)は、通風路吸気口及び通風路排気口を含み、前記通風路排気口の高さは、前記通風路吸気口の高さよりも低い、ことを特徴とする請求項1に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項6】
前記通風路(23)は、前記第1チャンバ(21)から前記第2チャンバ(22)へ傾斜する直線状である、ことを特徴とする請求項1に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項7】
前記通風路排気口の上方には遮蔽壁(231)が設置される、ことを特徴とする請求項に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項8】
前記濾過面(1111)には濾過孔が設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置。
【請求項9】
掃除機であって、機器本体、及び請求項1~のいずれか1項に記載の二重ダストカップ逆コーン型分離装置を含み、前記機器本体は、取付座を有し、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、前記取付座に取り外し可能に取り付けられ、
前記機器本体内にはモータアセンブリが設置され、前記モータアセンブリは、吸気用のメインモータを含み、前記モータアセンブリは、メインモータ排気口と前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置の排気口に連通するメインモータ吸気口とをさらに有する、ことを特徴とする掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家庭用電気器具の分野に関し、特に、二重ダストカップ逆コーン型分離装置及びそれを用いた掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
掃除機は、その構造によって、縦型、横型及び携帯式に分けることができる。掃除機の動作原理は、モータを利用してファンを高速回転させるように駆動し、密封されたハウジング内に空気の負圧を生成し、ダストを吸い込む。
【0003】
現在、横型掃除機を掃除用具として選択する家庭は、ますます多くなり、横型掃除機は、主に、床ブラシ、接続導管、集塵装置、ハウジング、及びモータアセンブリで構成され、前記集塵装置は、ダストカップ及び分離器を含み、前記モータアセンブリは、モータ吸気口及びモータ排気口を有し、該モータアセンブリは、吸引力を生成し、該吸引力により、地面上の不純物及び周囲の空気が掃除機の吸気口から前記集塵装置のダストチャンバ内に吸い込まれ、かつ分離器により空気とダストが分離され、ダストがダストカップ内に落下し、清浄空気が前記分離器を介してダストチャンバからモータアセンブリのモータ吸気口に入り、モータ排気口を介して掃除機の排気口から排出される。
【0004】
従来技術における掃除機の製品では、濾過システムとしては、サイクロンシステム、単コーン式濾過、ダストバック濾過を含み、濾過層の数が少なく、大粒のゴミと微細なダストが常に混合され、分離することができず、大粒のゴミがダストカップ内に絡み合って目詰まり、分離効果が顕著ではない。
【0005】
そこで、従来技術に存在する問題を解決するために、集塵装置及びそれを用いた掃除機を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、大粒のゴミの分離効果を保証し、大粒のゴミがダストカップ内に絡み合って目詰ることを効果的に防止し、集塵効率を向上させる二重ダストカップ逆コーン型分離装置及びそれを用いた掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために、本発明の実施例は、分離器、ダストカップ接続スリーブ、及びダストカップを含み、前記ダストカップ接続スリーブは、第1チャンバ、第2チャンバ、及び前記第1チャンバと前記第2チャンバとを連通する通風路を含み、前記ダストカップは、第1ダストカップ及び第2ダストカップを含み、前記第1ダストカップは、前記第1チャンバに接続され、前記第2ダストカップは、前記第2チャンバに接続され、前記分離器は、第1分離器及び第2分離器を含み、前記第1分離器は、前記第1チャンバ内に設置され、前記第2分離器は、前記第2チャンバ内に設置され、前記第1分離器は、濾過逆コーン部を含み、前記濾過逆コーン部の形状は、逆コーン状であり、前記濾過逆コーン部の表面は、濾過面及び非濾過面を含み、前記濾過逆コーン部の濾過面は、前記通風路に連通する、二重ダストカップ逆コーン型分離装置を提供する。
【0008】
さらに、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、ハウジング、仕切り板ホルダ、及び分離器駆動装置をさらに含み、前記ハウジング、前記仕切り板ホルダ、及び前記分離器駆動装置は、前記ダストカップ接続スリーブの上方に順次設置され、前記仕切り板ホルダの外壁には支持部が設置され、前記支持部は、前記ダストカップの外側に位置し、前記分離器駆動装置は、モータ及び伝動アセンブリを含み、前記モータは、前記支持部に設置され、前記伝動アセンブリの一端は、前記モータの出力軸に接続され、前記伝動アセンブリの他端は、前記第2分離器に接続される。
【0009】
さらに、前記伝動アセンブリは、伝動ベルト及び回転軸を含み、前記伝動ベルトの一端は、前記モータの出力軸に接続され、前記伝動ベルトの他端は、前記回転軸に接続され、前記回転軸は、前記第2分離器に接続される。
【0010】
さらに、前記第1ダストカップの側壁には、外部の流体が入るための吸気口が設置され、前記ハウジングには、清浄空気を排出するための排気口が設置され、前記排気口が前記第2ダストカップに連通する。
【0011】
さらに、前記第2分離器の形状は、コーン状、逆コーン状、直筒状又は平板状のいずれか1種又はそれらの組み合わせであり、前記第2分離器は、気流を通過させる通路を有する。
【0012】
さらに、前記通風路は、通風路吸気口及び通風路排気口を含み、前記通風路排気口の高さは、前記通風路吸気口の高さよりも低い。
【0013】
さらに、前記通風路は、前記第1チャンバから前記第2チャンバへ傾斜する直線状である。
【0014】
さらに、前記通風路排気口の上方には遮蔽壁が設置される。
【0015】
さらに、前記濾過面(1111)には濾過孔が設置される。
【0016】
本発明の実施例は、さらに、機器本体、及び以上のような二重ダストカップ逆コーン型分離装置を含み、前記機器本体は、取付座を有し、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、前記取付座に取り外し可能に取り付けられ、前記機器本体内にはモータアセンブリが設置され、前記モータアセンブリは、吸気用のメインモータを含み、前記モータアセンブリは、メインモータ排気口と前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置の排気口に連通するメインモータ吸気口とをさらに有する、掃除機を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明を実施することにより、以下の有益な効果を達成することができる。
【0018】
本発明による二重ダストカップ逆コーン型分離装置及びそれを用いた掃除機では、大粒のゴミが濾過逆コーン部の濾過により第1ダストカップで分離され、他のゴミは、第1ダストカップと第2ダストカップとの間の通風路を介して第2ダストカップに入り、大粒のゴミの分離効果を保証し、大粒のゴミがダストカップ内に絡み合って目詰まることを効果的に防止し、集塵効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明する図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的労力をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
図1】本発明の一実施例による二重ダストカップ逆コーン型分離装置を示す断面図である。
図2】本発明の一実施例による二重ダストカップ逆コーン型分離装置の他の方向に沿って切断した概略図である。
図3】本発明の一実施例における濾過逆コーン部の構造概略図である。
図4】本発明の一実施例におけるダストカップ接続スリーブの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明する実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではなく、本発明の実施例に基づいて、当業者であれば創造的労力をせずに得られる全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0021】
本発明の説明において、理解すべきこととして、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等の用語で示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明の説明を容易かつ簡単にするためのものに過ぎず、示された装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成し操作する必要があることを示すか又は示唆するものではないため、本発明を制限するものであると理解されるべきではない。
【0022】
また、「第1」、「第2」などの用語は、単に説明のために用いられ、相対的な重要性を示すか又は示唆するか、又は示された技術的特徴の数を暗示的に示すものであると理解されるべきではない。これにより、「第1」、「第2」が限定された特徴は、1つ又は複数の前記特徴を含むことを明示するか又は暗示的に示すことができ、本発明の説明において、「複数」とは、特に具体的に指定しない限り、2つ又は2つ以上を意味する。
【0023】
本実施例では、図1に示すように、二重ダストカップ逆コーン型分離装置を提供する。図1は、本発明の一実施例による二重ダストカップ逆コーン型分離装置を示す断面図であり、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、分離器(1)、ダストカップ接続スリーブ(2)、及びダストカップ(3)を含み、前記ダストカップ接続スリーブ(2)は、第1チャンバ(21)、第2チャンバ(22)、及び前記第1チャンバ(21)と前記第2チャンバ(22)とを連通する通風路(23)を含み、前記ダストカップ(3)は、第1ダストカップ(31)及び第2ダストカップ(32)を含み、前記第1ダストカップ(31)は、前記第1チャンバ(21)に接続され、前記第2ダストカップ(32)は、前記第2チャンバ(22)に接続され、前記分離器は、第1分離器(11)及び第2分離器(12)を含み、前記第1分離器(11)は、前記第1チャンバ(21)内に設置され、前記第2分離器(12)は、前記第2チャンバ(22)内に設置され、前記第1分離器(11)は、濾過逆コーン部(111)を含み、前記濾過逆コーン部の形状は、逆コーン状であり、前記濾過逆コーン部の表面は、濾過面及び非濾過面を含み、前記濾過逆コーン部(111)の濾過面(1111)は、前記通風路(23)に連通する。混合されたゴミ、汚水は、まず、前記第1ダストカップ(31)内に入り、前記第1ダストカップ(31)内で高速回転し、大粒のゴミは前記第1ダストカップ(31)のダストカップ壁による摩擦を受け、エネルギーが減少し、最終的に、前記第1ダストカップ(31)のダストカップ壁に沿って落下し、他のゴミは、エネルギー損失が小さいため、前記濾過逆コーン部(111)の濾過面(1111)によって濾過され、前記通風路(23)を介して前記第2ダストカップ(32)内に入る。
【0024】
図2は、本発明の一実施例による二重ダストカップ逆コーン型分離装置の他の方向に沿って切断した概略図であり、図2に示すように、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、さらに、ハウジング(6)、仕切り板ホルダ(4)、及び分離器駆動装置(5)を含み、前記ハウジング(6)、前記仕切り板ホルダ(4)及び前記分離器駆動装置(5)は、前記ダストカップ接続スリーブ(2)の上方に順次設置され、前記仕切り板ホルダ(4)の外壁には支持部が設置され、前記支持部は、前記ダストカップ(3)の外側に位置し、前記分離器駆動装置(5)は、モータ(51)及び伝動アセンブリを含み、前記モータ(51)は、前記支持部に設置され、前記伝動アセンブリの一端は、前記モータ(51)の出力軸(511)に接続され、前記伝動アセンブリの他端は、前記第2分離器(12)に接続される。前記分離器駆動装置は、前記第2分離器(12)の回転を直接駆動することができ、除塵及び液体分離の効果を効果的に向上させ、電源投入時に吸入された濁ったガスが掃除機から排出されることによる二次汚染を回避する。前記分離器駆動装置のモータ(51)は、前記ダストカップ(3)の外部に設置され、これにより、前記モータの汚れと破損を防止し、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置の安定性を向上させるとともに、洗浄が容易になり、かつ掃除機全体の高さを低下させ、家具の下の掃除にさらに適する。
【0025】
また、図2に示すように、前記伝動アセンブリは、伝動ベルト(52)及び回転軸(53)を含み、前記伝動ベルト(52)の一端は、前記モータ(51)の出力軸(511)に接続され、前記伝動ベルト(52)の他端は、前記回転軸(53)に接続され、前記回転軸(53)は、前記第2分離器(12)に接続される。前記伝動ベルト(52)を主伝動部材とすることにより、前記第2分離器(12)の回転時の揺れ幅を効果的に低減させ、前記分離器駆動装置(5)の安定性を向上させ、分離効率を高くするとともに前記第2分離器(12)及び前記分離器駆動装置の寿命を延ばすことができる。
【0026】
前記第1ダストカップ(31)の側壁には、外部の流体が入るための吸気口(33)が設置され、前記ハウジング(6)には、清浄空気を排出するための排気口が設置され、前記排気口が前記第2ダストカップ(32)に連通する。このような構造により、大粒のゴミは、前記第1分離器(11)により分離された後、前記第1ダストカップ(31)内に残り、大粒のゴミの分離効果を向上させ、高速回転により大粒のゴミがダストカップに絡まることを回避する。
【0027】
前記第2分離器(12)の形状は、コーン状、逆コーン状、直筒状又は平板状のいずれか1種又はそれらの組み合わせであり、前記第2分離器(12)は、気流を通過させる通路を有する。
【0028】
一実施形態として、前記第2分離器(12)の形状は、図1に示すように、コーン状であり、コーン状分離器は、頂板、底板及び複数の仕切り板を含み、前記頂板及び前記底板は、いずれも円形であり、前記頂板の直径は、前記底板の直径よりも小さく、複数の前記仕切り板は、周方向に間隔をおいて前記頂板と前記底板との間に分布し、前記仕切り板は、前記コーン状分離器の中心軸線に対して所定の角度をなす。前記コーン状分離器の直径が大きい一端は、前記通風路(23)に近接する。
【0029】
一実施形態として、前記第2分離器(12)の形状は、逆コーン状であり、その構造は、前記コーン状分離器と類似し、相違点は、前記頂板の直径が前記底板の直径よりも大きく、即ち逆コーン状分離器の直径が小さい一端は、前記通風路(23)に近接することである。
【0030】
一実施形態として、前記第2分離器(12)の形状は、直筒状であり、その構造は、逆コーン状分離器の構造と類似し、相違点は、直筒状分離器の本体の形状が円筒状であり、即ち前記第2分離器(12)の両端の直径が等しいことである。
【0031】
前記通風路(23)は、通風路吸気口及び通風路排気口を含み、前記通風路排気口の高さは、前記通風路吸気口の高さよりも低く、このような設計により、汚水が前記通風路(23)に入った後に逆流することを防止することができる。前記通風路排気口は、前記第2分離器(12)に近接する。
【0032】
前記通風路(23)は、前記第1チャンバ(21)から前記第2チャンバ(22)へ傾斜する直線状であり、このような設計により、分離浄化される、大粒のゴミが分離された汚水と空気が前記通風路(23)で動作する抵抗を減少させ、分離効率を向上させる。
【0033】
図4は、本発明の一実施例におけるダストカップ接続スリーブの構造概略図である。図4に示すように、前記通風路排気口の上方には遮蔽壁(231)が設置され、分離浄化される汚水が通風路排気口から前記第2チャンバ(22)に入る時に速度が大きいため、遮蔽壁(231)を設置することにより、汚水が通風路の頂面に沿って滑り出ることを防止することができる。
【0034】
図3は、本発明の一実施例における濾過逆コーン部の構造概略図であり、図3に示すように、前記濾過面(1111)に濾過孔が設置され、大粒のゴミを前記第1ダストカップ(31)内に保持しながら、他のゴミが濾過孔を介して前記通風路(23)に入ることを容易にする。
【0035】
本発明の実施例は、さらに、掃除機を提供し、前記掃除機は、機器本体、及び上記のような二重ダストカップ逆コーン型分離装置を含み、前記機器本体は、取付座を有し、前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、前記取付座に取り外し可能に取り付けられ、前記機器本体内にモータアセンブリが設置され、前記モータアセンブリは、吸気用のメインモータを含み、前記モータアセンブリは、さらに、メインモータ排気口と前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置の排気口に連通するメインモータ吸気口とを有する。
【0036】
前記二重ダストカップ逆コーン型分離装置は、分離器(1)、ダストカップ接続スリーブ(2)、及びダストカップ(3)を含み、前記ダストカップ接続スリーブ(2)は、第1チャンバ(21)、第2チャンバ(22)、及び前記第1チャンバ(21)と前記第2チャンバ(22)とを連通する通風路(23)を含み、前記ダストカップ(3)は、第1ダストカップ(31)及び第2ダストカップ(32)を含み、前記第1ダストカップ(31)は、前記第1チャンバ(21)に接続され、前記第2ダストカップ(32)は、前記第2チャンバ(22)に接続され、前記分離器は、第1分離器(11)及び第2分離器(12)を含み、前記第1分離器(11)は、前記第1チャンバ(21)内に設置され、前記第2分離器(12)は、前記第2チャンバ(22)内に設置され、前記第1分離器(11)は、濾過逆コーン部(111)を含み、前記濾過逆コーン部の形状は、逆コーン状であり、前記濾過逆コーン部の表面は、濾過面及び非濾過面を含み、前記濾過逆コーン部(111)の濾過面(1111)は、前記通風路(23)に連通する。
【0037】
上記構造により、前記第1ダストカップ(31)と前記第2ダストカップ(32)とは、通風路(23)により連通し、掃除機全体の高さを低下させ、前記第1分離器(11)は、濾過逆コーン部(111)を含み、前記濾過逆コーン部の形状は、逆コーン状であり、前記濾過逆コーン部の表面は、濾過面及び非濾過面を含み、前記濾過逆コーン部(111)の濾過面(1111)は、前記通風路(23)と連通し、これにより、大粒のゴミの分離効果を保証し、大粒のゴミがダストカップ内に絡み合って目詰まることを効果的に防止し、集塵効率を向上させる。
【0038】
以上に開示されたのは、本発明のいくつかの好ましい実施例に過ぎず、当然のことながら、これにより、本発明の特許請求の範囲を限定することができないため、本発明の特許請求の範囲に基づいて行われた同等変化は、依然として本発明の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0039】
1 分離器
11 第1分離器
111 濾過逆コーン部
1111 濾過面
12 第2分離器
2 ダストカップ接続スリーブ
21 第1チャンバ
22 第2チャンバ
23 通風路
231 遮蔽壁
3 ダストカップ
31 第1ダストカップ
32 第2ダストカップ
33 吸気口
4 仕切り板ホルダ
5 分離器駆動装置
51 モータ
511 出力軸
52 伝動ベルト
53 回転軸
6 ハウジング
図1
図2
図3
図4