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特許7340115機内通信セッションを提供するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-29
(45)【発行日】2023-09-06
(54)【発明の名称】機内通信セッションを提供するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230830BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20230830BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/0207 378
【請求項の数】 60
(21)【出願番号】P 2022556116
(86)(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-11
(86)【国際出願番号】 US2020023401
(87)【国際公開番号】W WO2021188103
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2023-03-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513180451
【氏名又は名称】ヴィアサット,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ViaSat,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100196449
【弁理士】
【氏名又は名称】湯澤 亮
(72)【発明者】
【氏名】オサリバン、ナイル
(72)【発明者】
【氏名】マレー、ファーガル
(72)【発明者】
【氏名】オブライエン、ウルタン
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0282684(US,A1)
【文献】特開2001-125521(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第2211500(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信リンク(155、160)を介してサービス提供される輸送機材(130)内で通信セッションを提供するための装置によって実行される方法であって、
1つ以上のブランドパートナデバイス(305)から複数の報酬オファー(405)を受信する工程であって、前記複数の報酬オファー(405)は、乗客(180)がそれぞれのブランド対話(430)を完了するのと引き換えに、前記通信セッションを含むそれぞれの報酬(435)を含み、前記複数の報酬オファー(405)は、ターゲット特性に関連付けられている、工程と、
前記輸送機材(130)の移動区間についてスケジュールされた複数の乗客(180)のプロフィール情報を識別する工程であって、前記プロフィール情報は、前記複数の乗客(180)についての1つ以上のそれぞれのユーザ特性を含む、工程と、
前記移動区間の特性に少なくとも部分的に基づいて希少性ファクタを決定する工程と、
前記複数の報酬オファー(405)の報酬オファーのグループ(415)を選択する工程であって、前記希少性ファクタを前記複数の報酬オファー(405)に適用することを含む、工程と、
前記複数の乗客(180)のうちの一乗客(180)に対して、前記選択された報酬オファーグループ(415)から報酬オファーのサブセット(420)を選択する工程であって、前記選択は、前記乗客(180)の前記識別されたプロフィール情報と、前記複数の報酬オファー(405)に関連するターゲット特性とに少なくとも部分的に基づく、工程と、
前記報酬オファーのサブセット(420)を前記乗客(180)に提供する工程と、
前記報酬オファーのサブセット(420)のうちの選択された報酬オファー(425)の前記それぞれのブランド対話(430)の、前記乗客(180)による完了のインジケーションを受信する工程と、
前記選択された報酬オファー(425)の前記それぞれのブランド対話(430)の完了に少なくとも部分的に基づいて、前記輸送機材(130)上のマルチユーザアクセス端末(170)を介して、前記乗客(180)に関連付けられた通信デバイスのために前記無線通信リンク(155,160)上で通信セッションを確立する工程であって、前記通信セッションの特性は、前記選択された報酬オファー(425)の前記それぞれの報酬(435)に少なくとも部分的に基づく、工程と、
を含む、通信セッションを提供するための装置によって実行される方法。
【請求項2】
前記希少性ファクタは、前記移動区間上の所定の数の報酬(435)、前記それぞれの報酬(435)に対応する所定の長さの時間、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動区間上の前記所定の数の報酬(435)は、前記複数の乗客(180)の人数に関連する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記それぞれの報酬(435)に対応する所定の長さの時間は、前記移動区間の持続時間及び前記複数の乗客(180)の人数に関連する、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記報酬オファーのサブセット(420)を用いて前記一人の乗客(180)に前記希少性ファクタに関連するメトリック(722)を提示することを更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記報酬オファーのグループ(415)の量を、所定の数、前記複数の乗客(180)の人数、前記移動区間の持続時間、又は前記移動区間の前記複数の乗客(180)の最大数に少なくとも部分的に基づいて決定することを更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記移動区間の前記複数の乗客(180)のうちの1人以上によって、複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上に関連付けられたそれぞれのブランド対話(430)完了したことのインジケーションを受信することと、
第2の複数の報酬オファーを受信することであって、前記第2の複数の報酬オファーは、前記通信セッションに関連するそれぞれのブランド対話及びそれぞれの報酬を含み、前記第2の複数の報酬オファーは、前記ターゲット特性に関連付けられている、ことと、
第2の輸送機材(130)の第2の移動区間についてスケジュールされた第2の複数の乗客(180)の第2のプロフィール情報を識別することであって、前記第2のプロフィール情報は、前記第2の複数の乗客(180)についての1つ以上のそれぞれの第2のユーザ特性を含む、ことと、
前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられた前記ブランド対話の完了の受信されたインジケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の複数の乗客(180)のうちの第2の乗客(180)に対して前記第2の複数の報酬オファーの第2のサブセットを選択することと、を更に含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記一人の乗客(180)による、以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのブランド対話の完了を決定することを更に含み、
前記一人の乗客(180)に対する前記報酬オファーのサブセット(420)の選択は、前記以前に選択された報酬オファー(425)の完了したそれぞれのブランド対話に少なくとも部分的に基づく、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記一人の乗客(180)に対する前記報酬オファーのサブセット(420)の選択は、
前記以前に選択された報酬オファー(425)の完了したそれぞれのブランド対話(430)に関連付けられた報酬オファー(410)を、前記複数の報酬オファー(405)から除外することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の報酬オファー(405)は各々、複数のカテゴリのうちの1つのカテゴリに関連付けられており、前記方法は、
前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリを決定することを更に含み、
前記一人の乗客(180)に対する前記報酬オファーのサブセット(420)の選択は、前記以前に選択された報酬オファー(425)の前記それぞれのカテゴリに少なくとも部分的に基づく、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の報酬オファー(405)は各々、複数のカテゴリのうちの1つのカテゴリに関連付けられており、前記方法は、
前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリを決定することを更に含み、
前記一人の乗客(180)に対する前記報酬オファーのサブセット(420)の選択は、前記除外された報酬オファー(410)の関連するカテゴリと、前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリとに少なくとも部分的に基づいて、報酬オファー(410)を前記複数の報酬オファー(405)から除外することを更に含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の報酬オファー(405)を受信することは、
前記複数の報酬オファー(405)に関連する1つ以上のそれぞれの入札を受信することを更に含み、
前記1つ以上のそれぞれの入札の各々は入札額を含み、前記サブセット(420)の前記選択は、前記1つ以上のそれぞれの入札に少なくとも部分的に基づく、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記それぞれのブランド対話(430)のタイプは、表示された広告、ソーシャルメディア対話、ユーザアカウントの作成、商品若しくはサービスの購入、調査の完了、商品若しくはサービスの予約、商品若しくはサービスに対する関心のインジケーション、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記一人の乗客(180)に関連付けられた固有の識別子を受信することを更に含む、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記固有の識別子に関連付けられた1つ以上の過去のブランド対話(430)を識別することを更に含み、
前記複数の報酬オファーの前記選択されたサブセット(420)の少なくとも1つの報酬オファー(410)は、前記識別された1つ以上の過去のブランド対話(530)に少なくとも部分的に基づく、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記固有の識別子に関連付けられた1つ以上の検証されたブランド対話を識別することと、
前記固有の識別子に関連付けられた前記検証されたブランド対話(430)の各々のそれぞれの報酬(435)の値を総計することと、を更に含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記それぞれのブランド対話の完了の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記通信セッションへのアクセスに関連付けられた償還コードを前記一人の乗客(180)に提示することと、
前記マルチユーザアクセス端末(170)で前記償還コードを受信することとを更に含み、
前記通信セッションを確立することは、前記償還コードを受信することに少なくとも部分的に基づく、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記一人の乗客(180)のユーザアカウントに関連付けられた1つ以上の報酬を含む総計報酬を決定することと、
前記決定された総計報酬の未使用部分を決定することと、
前記一人の乗客(180)に前記未使用部分と移動区間の残り時間の長さとの比較を提示することと、を更に含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上との以前の対話に関連付けられた1つ以上のメトリックを識別することと、
前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたそれぞれのブランドパートナに前記1つ以上のメトリックを提示することと、を更に含む、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上のメトリックは、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーの完了率、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに対するインプレッション数、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーの乗客選択の数、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたメディア開始の数、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたメディア完了の数、又はそれらの組み合わせを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
完了のインジケーションを受信することは、
前記選択された報酬オファー(425)に関連付けられた報酬の第2のインジケーションを受信することを更に含み、
前記確立された通信セッションの特性は、前記受信された第2のインジケーションに少なくとも部分的に基づく、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記一人の乗客(180)に関連付けられた固有の識別子を提供することを更に含み、
前記第2のインジケーションは、前記提供された固有の識別子に少なくとも部分的に基づいて受信される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記それぞれのブランド対話の検証された完了に関連付けられた通信デバイスの識別子を識別することを更に含み、
前記確立された通信セッションは、前記識別子に少なくとも部分的に基づく、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記識別子は通信デバイスの固有の識別子である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記受信された複数の報酬オファー(405)に関連付けられた対話履歴データを決定することを更に含み、
前記複数の報酬オファー(405)のサブセットを選択することは、前記決定された対話履歴データに少なくとも部分的に基づく、請求項1から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記プロフィール情報は、移動区間の1つ以上の特性を含む、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記移動区間の1つ以上の特性は、前記移動区間の起点、前記移動区間の目的地、前記複数の乗客(180)のそれぞれの乗客クラス、前記移動区間の持続時間、前記移動区間の機材(130)のタイプ、又はそれらの組み合わせを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記一人の乗客(180)から、前記複数の報酬オファー(420)のサブセットの修正の要求を受信することと、
前記複数の報酬オファーの修正されたサブセットを前記一人の乗客(180)に提供することと、を更に含み、
前記複数の報酬オファーの前記修正されたサブセットは前記選択された報酬オファー(425)を含む、請求項1から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記報酬オファーのサブセット(420)は2つ以上の報酬オファー(410)を含み、前記方法は、
前記提供されたサブセット(420)からの報酬オファー(425)の選択を前記一人の乗客(180)から受信することを更に含む、請求項1から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記通信セッションの特性は、前記通信セッションに割り当てられた時間の総量、前記通信セッションのデータレート、前記通信セッションのために通信されるデータの総量、1つ以上のサービスタイプへのアクセス、1つ以上のネットワーク宛先へのアクセス、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
無線通信リンク(176)を介してサービス提供される輸送機材(130)内で通信セッションを提供するための装置であって、
1つ以上のブランドパートナデバイス(305)から複数の報酬オファー(405)を受信するように構成された報酬オファー評価装置(830)であって、前記複数の報酬オファー(405)は、乗客(180)がそれぞれのブランド対話(430)を完了するのと引き換えに、前記通信セッションを含むそれぞれの報酬(435)を含み、前記複数の報酬オファー(405)は、ターゲット特性に関連付けられている、報酬オファー評価装置と、
前記輸送機材(130)の移動区間についてスケジュールされた複数の乗客(180)のプロフィール情報を識別するように構成された情報コントローラ(825)であって、前記プロフィール情報は、前記複数の乗客(180)についての1つ以上のそれぞれのユーザ特性を含む、情報コントローラと、
前記移動区間の特性に少なくとも部分的に基づいて希少性ファクタを決定するように構成された通信セッション配信システム(125)と、
前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記複数の報酬オファー(405)から報酬オファーのグループ(415)を選択し、ただし前記希少性ファクタを前記複数の報酬オファー(405)に適用することを含み、
前記複数の乗客(180)のうちの一乗客(180)に対して報酬オファーのサブセット(420)を選択し、ただし前記選択は、前記乗客(180)の前記識別されたプロフィール情報と、前記複数の報酬オファー(405)に関連する前記ターゲット特性とに少なくとも部分的に基づく、ように構成されており、
前記報酬オファーのサブセット(420)を前記乗客(180)に提供するように構成された通信インタフェース(815)と、
前記報酬オファーのサブセット(420)のうちの選択された報酬オファー(425)の前記それぞれのブランド対話(430)の、前記乗客(180)による完了のインジケーションを受信するように構成されたブランド対話コントローラ(820)と、
前記選択された報酬オファー(425)の前記それぞれのブランド対話(430)の完了に少なくとも部分的に基づいて、前記輸送機材(130)上のマルチユーザアクセス端末(170)を介して、前記乗客(180)に関連付けられた通信デバイスのために前記無線通信リンク(176)上で通信セッションを確立するように構成された前記通信インタフェース(815)であって、前記通信セッションの特性は、前記選択された報酬オファー(425)のそれぞれの報酬(435)に少なくとも部分的に基づく、前記通信インタフェースと、
を含む、通信セッションを提供するための装置。
【請求項32】
前記希少性ファクタは、前記移動区間上の所定の数の報酬(435)、前記それぞれの報酬(435)に対応する所定量の時間、又はそれらの組み合わせを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記移動区間上の所定の数の報酬(435)は、前記複数の乗客(180)の人数対するものである、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記それぞれの報酬(435)に対応する定量の時間は、前記移動区間の持続時間及び前記複数の乗客(180)の人数対するものである、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
前記通信インタフェース(815)は、
前記報酬オファーのサブセット(420)を用いて前記一人の乗客(180)に前記希少性ファクタに関連するメトリック(722)を提示するように更に構成されている、請求項31から34のいずれか一項に記載の装置。
【請求項36】
前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記報酬オファーのグループ(415)の量を、所定の数、前記複数の乗客(180)の人数、前記移動区間の持続時間、又は前記移動区間の複数の乗客(180)の最大数に少なくとも部分的に基づいて決定するように更に構成されている、請求項31から35のいずれか一項に記載の装置。
【請求項37】
前記ブランド対話コントローラ(820)は、前記移動区間の複数の乗客(180)のうちの1人以上によって前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上に関連付けられたそれぞれのブランド対話(430)完了したことのインジケーションを受信するように更に構成されており、
前記報酬オファー評価装置(830)は、第2の複数の報酬オファーを受信するように更に構成されており、前記第2の複数の報酬オファーは、前記通信セッションに関連するそれぞれのブランド対話及びそれぞれの報酬を含み、前記第2の複数の報酬オファーは、ターゲット特性に関連付けられており、
前記情報コントローラ(825)は、第2の輸送機材(130)の第2の移動区間についてスケジュールされた第2の複数の乗客(180)の第2のプロフィール情報を識別するように更に構成されており、前記第2のプロフィール情報は、前記第2の複数の乗客(180)についての1つ以上のそれぞれの第2のユーザ特性を含み、
前記報酬オファー評価装置(830)は、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたブランド対話の完了の受信された前記インジケーションに少なくとも部分的に基づいて、前記第2の複数の乗客(180)のうちの第2の一人の乗客(180)に対して第2の複数の報酬オファーの第2のサブセットを選択するように更に構成されている、請求項31から36のいずれか一項に記載の装置。
【請求項38】
前記ブランド対話コントローラ(820)は、
前記一人の乗客(180)による以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのブランド対話(430)の完了を判定するように更に構成されており、
前記一人の乗客(180)に対する前記複数の報酬オファーのサブセット(420)の選択は、前記以前に選択された報酬オファー(425)の完了したそれぞれのブランド対話(430)に少なくとも部分的に基づく、請求項31から37のいずれか一項に記載の装置
【請求項39】
前記一人の乗客(180)に対して前記複数の報酬オファーのサブセット(420)を選択するように構成された前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記以前に選択された報酬オファー(425)の完了したそれぞれのブランド対話に関連付けられた報酬オファー(410)を、前記複数の報酬オファー(405)から除外するように更に構成されている、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記複数の報酬オファー(405)は各々、複数のカテゴリのうちの1つのカテゴリに関連付けられており、前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリを決定するように更に構成されており、前記一人の乗客(180)に対する前記複数の報酬オファーのサブセット(420)の選択は、前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリに少なくとも部分的に基づく、請求項31から39のいずれか一項に記載の装置。
【請求項41】
前記複数の報酬オファー(405)は各々、複数のカテゴリのうちの1つのカテゴリに関連付けられており、前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリを決定するように更に構成されており、
前記一人の乗客(180)に対する前記複数の報酬オファーのサブセット(420)の選択は、前記除外された報酬オファー(410)の関連するカテゴリと、前記以前に選択された報酬オファー(425)のそれぞれのカテゴリとに少なくとも部分的に基づいて、前記複数の報酬オファー(405)から報酬オファー(410)を除外することを含む、請求項31から40のいずれか一項に記載の装置。
【請求項42】
前記複数の報酬オファー(405)を受信するように構成された前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記複数の報酬オファー(405)に関連する1つ以上のそれぞれの入札を受信するように更に構成されており、
前記1つ以上のそれぞれの入札の各々は入札額を含み、前記サブセット(420)の選択は、前記1つ以上のそれぞれの入札に少なくとも部分的に基づく、請求項31から41のいずれか一項に記載の装置。
【請求項43】
前記それぞれのブランド対話(430)のタイプは、表示された広告、ソーシャルメディア対話、ユーザアカウントの作成、商品若しくはサービスの購入、調査の完了、商品若しくはサービスの予約、商品若しくはサービスに対する関心のインジケーション、又はそれらの組み合わせを含む、請求項31から42のいずれか一項に記載の装置。
【請求項44】
前記通信インタフェース(815)は、
前記一人の乗客(180)に関連付けられた固有の識別子を受信するように更に構成されている、請求項31から43のいずれか一項に記載の装置。
【請求項45】
前記ブランド対話コントローラ(820)は、
前記固有の識別子に関連付けられた1つ以上の過去のブランド対話(430)を識別するように更に構成されており、
前記複数の報酬オファーの選択されたサブセット(420)の少なくとも1つの報酬オファー(410)は、前記識別された1つ以上の過去のブランド対話(430)に少なくとも部分的に基づく、請求項44に記載の装置。
【請求項46】
前記ブランド対話コントローラ(820)は、
前記固有の識別子に関連付けられた1つ以上の検証されたブランド対話を識別し、
前記固有の識別子に関連付けられた前記検証されたブランド対話の各々のそれぞれの報酬の値を総計するように更に構成されている、請求項31から45のいずれか一項に記載の装置。
【請求項47】
前記通信インタフェース(815)は、
前記それぞれのブランド対話(430)の完了の前記インジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、前記通信セッションへのアクセスに関連付けられた償還コードを前記一人の乗客(180)に提示し、
前記マルチユーザアクセス端末(170)で前記償還コードを受信するように更に構成されており、
前記通信セッションを確立することは、前記償還コードを受信することに少なくとも部分的に基づく、請求項31から46のいずれか一項に記載の装置。
【請求項48】
前記報酬オファー評価装置(830)は更に
前記一人の乗客(180)のユーザアカウントに関連付けられた1つ以上の報酬を含む総計報酬を決定し、
前記決定された総計報酬の未使用部分を決定するように構成されており、
前記通信インタフェース(815)は、前記一人の乗客(180)に前記未使用部分と移動区間の残り時間の長さとの比較を提示するように更に構成されている、請求項31から47のいずれか一項に記載の装置。
【請求項49】
前記情報コントローラ(825)は、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーとの以前の対話に関連付けられた1つ以上のメトリックを識別するように更に構成され
前記通信インタフェース(815)は、前記複数の報酬オファー(405)のうちの前記1つ以上の報酬オファーに関連付けられたそれぞれのブランドパートナに前記1つ以上のメトリックを提示するように更に構成されている、請求項31から48のいずれか一項に記載の装置。
【請求項50】
前記1つ以上のメトリックは、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーの完了率、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに対するインプレッション数、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーの乗客選択の数、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたメディア開始の数、前記複数の報酬オファー(405)のうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたメディア完了の数、又はそれらの組み合わせを含む、請求項49に記載の装置。
【請求項51】
完了のインジケーションを受信するように構成された前記ブランド対話コントローラ(820)は、
前記選択された報酬オファー(425)に関連付けられた報酬の第2のインジケーションを受信するように更に構成されており、前記確立された通信セッションの特性は、前記受信された第2のインジケーションに少なくとも部分的に基づく、請求項31から50のいずれか一項に記載の装置。
【請求項52】
前記情報コントローラ(825)は、
前記一人の乗客(180)に関連付けられた固有の識別子を提供するように更に構成されており、前記第2のインジケーションは前記提供された固有の識別子に少なくとも部分的に基づいて受信される、請求項51に記載の装置。
【請求項53】
前記情報コントローラ(825)は、
前記それぞれのブランド対話(430)の検証された完了に関連付けられた通信デバイスの識別子を識別するように更に構成されており、前記確立された通信セッションは、前記識別子に少なくとも部分的に基づく、請求項31から52のいずれか一項に記載の装置。
【請求項54】
前記識別子は通信デバイスの固有の識別子である、請求項53に記載の装置。
【請求項55】
前記情報コントローラ(825)は、
前記受信された複数の報酬オファー(405)に関連付けられた対話履歴データを決定するように更に構成されており、
前記複数の報酬オファー(405)のサブセット(420)を選択することは、前記決定された対話履歴データに少なくとも部分的に基づく、請求項31から54のいずれか一項に記載の装置
【請求項56】
前記プロフィール情報は、前記移動区間の1つ以上の特性を含む、請求項31から55のいずれか一項に記載の装置。
【請求項57】
前記移動区間の1つ以上の特性は、前記移動区間の起点、前記移動区間の目的地、前記複数の乗客(180)のそれぞれの乗客クラス、前記移動区間の持続時間、前記移動区間の機材(130)のタイプ、又はそれらの組み合わせを含む、請求項56に記載の装置。
【請求項58】
前記通信インタフェース(815)は、前記一人の乗客(180)から、前記複数の報酬オファーのサブセット(420)の修正の要求を受信するように更に構成されており、
前記報酬オファー評価装置(830)は、前記複数の報酬オファーの修正されたサブセットを前記一人の乗客(180)に提供するように更に構成されており、前記複数の報酬オファーの前記修正されたサブセットは選択された報酬オファー(425)を含む、請求項31から57のいずれか一項に記載の装置。
【請求項59】
前記複数の報酬オファーのサブセット(420)は、2つ以上の報酬オファー(410)を含み、前記報酬オファー評価装置(830)は、
前記提供されたサブセット(420)からの報酬オファーの選択(425)を前記一人の乗客(180)から受信するように更に構成されている、請求項31から58のいずれか一項に記載の装置。
【請求項60】
前記通信セッションの特性は、前記通信セッションに割り当てられた時間の総量、前記通信セッションのデータレート、前記通信セッションのために通信されるデータの総量、1つ以上のサービスタイプへのアクセス、1つ以上のネットワーク宛先へのアクセス、又はそれらの組み合わせを含む、請求項31から59のいずれか一項に記載の装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下は、概して、通信セッション配信システムに関し、より具体的には、機内通信セッションを提供するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
民間航空機又はバス、電車、ボートなどの他の輸送車両の乗客は、輸送中にブロードバンドネットワークアクセスを望むようになってきている。更に、乗客用車両は、移動中に娯楽、情報コンテンツ又は他の視聴コンテンツなどの視聴コンテンツにアクセスしたいという乗客の要望を満たすための車両情報システムを含むことが多い。旅客機は、衛星通信リンクなどの共有通信リンクを介してネットワークアクセスサービスを受信することができる。航空機は、地上局(例えば、衛星通信システムの衛星を介して)と通信し、乗客にネットワークアクセス接続を提供する搭載マルチユーザアクセス端末を有することができる。例えば、ユーザは、自分の通信デバイス(例えば、スマートフォン、ラップトップ、タブレットなど)を、共有通信リンクを介して他のネットワーク(例えば、インターネット)にデータ通信をルーティングするマルチユーザアクセス端末によってサービス提供される無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)に接続することができる。
【0003】
ブロードバンドアクセス及び視聴コンテンツに対する乗客の需要が進化し続けているので、通信セッション配信システムのオペレータは、乗客に信頼性が高く楽しい体験を提供するためにサービスを収益化するための様々な技術を考案した。しかしながら、異なる貨幣化技術は、乗客の満足度のレベルを変化させる可能性がある。例えば、通信セッションへのアクセスのために乗客に別々に課金することは、乗客が旅行中に乗客車両のオペレータが全ての追加のサービスオプションについて乗客に課金しているように感じる可能性があるため、乗客のフラストレーションにつながる可能性がある。上記を考慮して、従来の通信セッション配信システムの欠点を克服するために、乗客車両に関連する改善された通信セッション配信システムが必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
記載された技術は、機内通信セッションを提供するための技術をサポートする改善された方法、システム、デバイス、及び装置に関する。いくつかの例では、通信セッション配信システムは、乗客がブランド対話を完了したときにネットワークアクセスサービス又は他のタイプのコンテンツを提供し得る。ブランド対話は、コンテンツへのアクセスと引き換えにブランドパートナが必要とし得る任意の数のオプションであってよい。通信セッション配信システムは、複数の報酬オファーから選択し、次いで選択されたオファーを乗客に表示することができる。選択されるオファーは、乗客のプロフィール情報及びブランドパートナがターゲットとする特性に基づいて選択することができる。次いで、乗客は、オファーを選択し、必要なブランド対話を実行することができる。ブランド対話が検証されると、乗客は、オファーに関連する報酬を受け取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートする無線通信のためのシステムの例を示す。
図2】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートする無線通信のためのシステムの例を示す。
図3】本開示の態様による、機内通信セッションをサポートするプロセスフローの例を示す。
図4】本開示の態様による報酬オファーのグラフ表示を示す図である。
図5】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートするプロセスフローの例を示す。
図6】本開示の態様による、機内通信セッションをサポートするプロセスフローの例を示す。
図7】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するためのオファーのための技術をサポートするセッション対話インタフェースのグラフ表示を示す。
図8】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するためのオファーのための技術をサポートするデバイスのブロック図を示す。
図9】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するためのオファーのための技術をサポートするデバイスのブロック図を示す。
図10】本開示の態様による、機内通信セッションを提供するオファーのための技術をサポートする方法を例示するフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
民間乗客用車両は、乗客のためのネットワークアクセスサービスのための共有通信リンクをサポートすることができる。例えば、ユーザは、共有通信リンクを介して他のネットワーク(例えば、インターネット)にデータ通信をルーティングする無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)に通信デバイスを接続することができる。共有通信リンクは、無線リンク(例えば、セルラリンク、衛星通信リンクなど)であってもよく、ウェブブラウジング、マルチメディアストリーミング、又はビデオ通信などのより広い帯域幅のアプリケーションをサポートすることが可能であってもよい。
【0007】
そのようなネットワークアクセス及びコンテンツサービスを提供することは、移動区間中に乗客に娯楽及び快適性を提供するが、そのようなサービスを提供することは、旅行プロバイダにコストを負担させる。旅行プロバイダは、選択されたサービスに別個の料金を請求すること、広告を挿入することなどを含む、信頼性が高く満足のいく通信セッションサービスを乗客に提供するために、様々なマネタイゼーション技術から選択することができる。しかしながら、別個の料金を請求することは、乗客の不満につながる可能性があり、挿入された広告は、ユーザの関与において様々なレベルの有効性を有する。
【0008】
記載された特徴は、乗客によって選択された完了したブランド対話に基づいて乗客に通信セッションを配信する通信セッション配信システムに関する。乗客によって選択されたブランド対話を完了することは、乗客が最も関心のある対話に関与する可能性があり、ブランドパートナは、ターゲットではない広告などの、他の方法よりも高い価値の対話を乗客と有するため、乗客とブランドパートナの両方の体験を改善することができる。移動区間の前に、ブランドパートナ又は別のエンティティは、移動区間の乗客に提示するいくつかの報酬オファーを識別することができ、報酬オファーは、ブランド対話を完了する乗客と引き換えに通信セッションからなることができる。通信セッション配信システムは、ポータル、アプリケーションなどのユーザインタフェースを介して乗客に様々な選択された報酬オファーを提示することができる。乗客は、移動区間の前及び/又は間にユーザインタフェースにアクセスすることができ、自分が最も関心のあるオファーを選択することができる。オファーは、オファーとの対話の完了時に共有通信リンクを使用するために乗客に提供され得る通信セッションの1つ以上の特性に関連付けられる。通信セッションの特性は、提供ごとに異なり得、異なる実施形態では異なり得る。通信セッションの特性は、例えば、通信セッションに割り当てられた時間の総量、通信セッションのデータレート、通信セッション中に通信されるデータの総量、1つ以上のサービスタイプ(例えば、テキスト、電子メール、ストリーミングなど)へのアクセス、1つ以上のネットワーク宛先へのアクセス(例えば、ストリーミングビデオサービスプロバイダなど)、及びそれらの組み合わせのうちの1つ以上であってもよい。乗客によって完了される対話のタイプは、提案ごとに異なり得、異なる実施形態では異なり得る。例えば、対話は、オファーに関連付けられた特定のブランドに関するソーシャルメディア投稿を作成することであってもよい。別の例として、この例は、オファーに関連するビデオの視聴を完了することであってもよい。ブランド対話が検証されると、通信セッション配信システムは、移動区間中に使用するために乗客に提案されたネットワークアクセス時間を提供することができる。通信セッションが乗客に提供される方法は、実施形態ごとに異なり得る。いくつかの例では、通信セッションは、通信セッション配信システムによって管理される乗客のユーザアカウントに由来し得る。そのような場合、乗客は、現在の移動区間及び/又は異なる移動区間(例えば、同じ又は異なる航空会社又は他の輸送業者)などにおいて、いつ通信セッションを使用するかを選択することができる。他の例では、通信セッションは、乗客がユーザアカウントを作成することを必要とせずに、乗客によって使用される通信デバイスに由来することができる。
【0009】
ブランド対話が検証されると、通信セッション配信システムは、成功した対話を記録することができる。通信セッション配信システムは、どの対話及びオファーを好むか判定するために、複数の成功した対話を記録することができる。この情報は、報酬オファーを知らせるためにブランドパートナに提供されてもよく、旅行プロバイダは、情報を使用して、どの報酬オファーを乗客に提供することができるかを知らせることができる。したがって、乗客とブランドパートナの両方の経験を継続的に改善することができる。
【0010】
本説明では、複数の例を提供するが、本明細書に記載された原理の実施形態の範囲、適用可能性、又は構成を限定することを意図するものではない。むしろ、以下の説明は、本明細書に記載された原理の実施形態を実装するための可能な説明を当業者に提供するであろう。要素の機能及び配置に様々な変更を加えることができる。
【0011】
したがって、様々な実施形態は、適宜、様々な手順又は構成要素を省略、置換、又は追加してもよい。例えば、方法は、記載された順序とは異なる順序で実行してもよく、そして様々なステップを追加、省略又は組み合わせてもよいことを理解されたい。また、特定の実施形態に関して記載された態様及び要素は、様々な他の実施形態において組み合わされてもよい。また、以下のシステム、方法、デバイス、及びソフトウェアは、個別に又は集合的に、より大きなシステムの構成要素であってもよく、他の手順は、それらの適用に優先してもよく、又は他の方法でそれらの適用を修正してもよいことも理解されたい。
【0012】
図1は、本明細書に含まれる原理を説明する衛星通信システム100の簡略図である。衛星通信システム100は、移動機材130に乗っている乗客180にネットワークアクセスサービスを提供することができる。ネットワークアクセスサービスは、衛星通信システムによって提供されるものとして示され、以下の説明で例として使用されているが、他の例では他及び/又は追加のタイプの通信システム(例えば、空対地通信システムなど)が使用されてもよいことに留意されたい。ネットワークアクセスサービスは、マルチユーザアクセス端末170を介して乗客180に提供されてもよく、乗客180は、有線(例えば、イーサネット)又は無線(例えば、WLAN)接続176を介してそれらの通信デバイス175に接続することができる。マルチユーザアクセス端末170は、ユーザビーム145を介してネットワークアクセスサービスを取得することができる。移動機材130は航空機として示されており、以下の説明では例として航空機が使用されているが、航空機への言及は、バス、電車、船などの複数の乗客を輸送する任意のタイプの移動機材であってもよいことに留意されたい。
【0013】
衛星通信システム100は、静止軌道(GEO)、中地球軌道(MEO)、又は低地球軌道(LEO)衛星システムを含む、任意の適切なタイプの衛星システムを含むことができる。単一のユーザビーム145のみが示されているが、衛星105は、各々が地球の異なる領域に向けられた多数(例えば、典型的には20~500個など)のユーザビーム145を送信するマルチビーム衛星であってもよい。これにより、比較的大きな地理的エリアのカバレッジが可能になり、カバーされるエリア内の周波数再利用が可能になる。マルチビーム衛星システムでの周波数再利用により、所与のシステム帯域幅に対するシステムの能力を増加することができる。このようなマルチビーム衛星では、いくつかの異なる信号切り替え構成があり、単一のゲートウェイシステム115からの信号を異なるスポットビーム間で切り替えることができる。あるいは、複数のゲートウェイは、複数のスポットビームを生成するために衛星105に信号を送信することができる。1つの衛星105を含むものとして示されているが、衛星通信システム100は複数の衛星を含んでもよい。複数の衛星は、少なくとも部分的に互いに重なり合うサービスカバレッジエリアを有することができる。
【0014】
衛星105の各衛星ユーザビーム145は、そのカバレッジエリア(例えば、アップリンクリソース及びダウンリンクリソースを提供する)内で航空機130をサポートする。衛星ユーザビーム145間の周波数再利用は、各衛星ユーザビーム145に1つ以上の周波数領域(チャネルと呼ばれ得る)を割り当てることによって、及び/又は直交偏波の使用によって提供することができる。特定の周波数領域及び/又は偏波は「カラー」と呼ぶことができ、タイル状のスポットビーム衛星システムにおける周波数再利用はカラーに応じて行われる場合がある。異なる衛星ユーザビーム145のカバレッジは、重なり合わなくてもよく、様々な重なり合い程度を有してもよい。いくつかの例では、衛星105の衛星ユーザビーム145は、タイル化され、部分的に重なり合って、完全又はほぼ完全なカバレッジを、比較的大きな地理的エリアに対して提供することができる。この地理的エリアでは、部分的に重なり合う又は隣接するビームが、異なる周波数領域及び/又は偏波(例えば、異なるカラー)を使用する。
【0015】
衛星通信システム100は、1つ以上の有線又は無線リンクを介して互いに接続され得るゲートウェイシステム115及びネットワーク120を含む。ゲートウェイシステム115は、衛星105を介して1つ以上の航空機130と通信するように構成される。ネットワーク120は、任意の好適な公衆ネットワーク又はプライベートネットワークを含んでもよく、インターネット、電話通信ネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN)など)などの他の通信ネットワーク(図示せず)に接続することができる。ネットワーク120は、ゲートウェイシステム115を他のゲートウェイシステムと接続してもよく、また衛星105と通信してもよい。あるいは、ゲートウェイと他のノードとをリンクする別個のネットワークを使用して、ユーザトラフィックを協働的にサービスすることができる。ゲートウェイシステム115はまた、ネットワーク120又は他の通信ネットワークの宛先に向けられた航空機130から戻りリンク信号を(衛星105を介して)受信するように構成してもよい。
【0016】
ゲートウェイシステム115は、ネットワーク120と衛星105との間のインタフェースを提供する装置又はシステムであってもよい。ゲートウェイシステム115は、アンテナ110を使用して、ゲートウェイアップリンク135及びゲートウェイダウンリンク140を介して衛星105との間で信号を送受信することができる。アンテナ110は、双方向通信することができ、衛星105と確実に通信するために適切な送信電力及び受信感度を備えるよう設計することができる。いくつかの例では、衛星105は、特定の周波数帯域及び特定の偏波でアンテナ110から信号を受信するように構成されている。
【0017】
衛星通信システム100では、乗客180-b~180-nは、移動デバイス175を介してネットワークアクセスサービスを利用することができる。各乗客180-b~180-nには、移動デバイス175(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップ、セットトップボックス、スマートフォン、タブレット、インターネット対応テレビなど)を(例えば、有線又は無線接続を介して)マルチユーザアクセス端末170に接続することによって、衛星通信システム100を介してサービスを提供してもよい。図1に示すように、移動デバイス175-b~175-nは、有線又は無線接続176(例えば、Wi-Fi、イーサネットなど)を介してマルチユーザアクセス端末170に接続される。マルチユーザアクセス端末170は、ユーザビームダウンリンク155を介して衛星105からデータを受信し、ユーザビームアップリンク160を介して衛星105にデータを送信することができる。衛星通信システム100は、航空機130に搭乗している乗客180に移動ネットワークアクセスサービスを提供するように示されているが、移動ユーザにネットワークアクセスサービスを提供するための本明細書に記載された原理は、固定された場所、又は複数の移動ユーザが衛星通信システム100(例えば、電車、ボート、バスなど)を介したネットワークアクセスを望むことがある様々な輸送モードに配置されたマルチユーザアクセス端末を使用して提供され得ることが理解されよう。
【0018】
マルチユーザアクセス端末170は、ユーザビームダウンリンク155及びユーザビームアップリンク160を介して衛星105と信号を通信するために、航空機130に搭載されたアンテナ165を使用することができる。アンテナ165には、アンテナ165を衛星105に向ける(例えば、積極的に追跡する)仰角及び方位ジンバルに装着することができる。衛星通信システム100は、国際電気通信連合(International Telecommunications Union、ITU)Ku、K、又はKaバンド、(例えば、ダウンリンクでは17.7~21.2ギガヘルツ(GHz)、Ka帯域のアップリンク部分では27.5~31GHz)で動作することができる。代替的に、衛星通信システム100は、Cバンド、Xバンド、Sバンド、Lバンドなどのような他の周波数帯域で動作してもよい。
【0019】
衛星通信システム100はまた、通信セッション配信システム125を含む。通信セッション配信システム125の構成要素(例えば、通信セッション配信システム125-a)は、1つ以上の有線又は無線リンクを介してゲートウェイ115及び/又はネットワーク120に接続することができる。追加的又は代替的に、航空機130に搭載された通信セッション配信システム125の構成要素(例えば、通信セッション配信システム125-b)が存在してもよい。マルチユーザアクセス端末170と一まとめにされているように示されているが、通信セッション配信システム125-bは、マルチユーザアクセス端末170とは別個の構成要素であってもよい。その場合、通信セッション配信システム125-bは、1つ以上の有線又は無線リンクを介してマルチユーザアクセス端末170に接続することができる。
【0020】
当業者であれば、本開示の1つ以上の態様を、本明細書に記載されるもの以外の問題を追加的又は代替的に解決するためにシステム100に実装してもよいことを理解されたい。更に、本開示の態様は、本明細書に記載される「従来の」システム又はプロセスに対する技術的改善を提供し得る。しかしながら、説明及び添付の図面は、本開示の態様を実施することによってもたらされる例示的な技術的改善のみを含み、したがって、特許請求の範囲内に提供される技術的改善の全てを表すものではない。
【0021】
一例では、移動区間の前及び/又は間に、旅行プロバイダ(例えば、航空会社、クルーズライン、鉄道ライン、バスライン)又は他のエンティティは、移動区間の1人以上の乗客180のプロフィール情報を通信セッション配信システム125に提供することができる。更に、移動区間通信セッション配信システム125は、移動区間の乗客180に提示するいくつかの報酬オファーを識別することができ、報酬オファーは、ブランド対話を完了する乗客180と引き換えに通信セッションを含むことができる。報酬オファーは、1つ以上のブランドパートナによって通信セッション配信システム125に提供することができる。次いで、通信セッション配信システム125によって管理される(又はそうでなければ通信する)ポータル(又は他のタイプのユーザインタフェース)は、乗客180に様々な選択された報酬オファーを提示することができる。通信セッション配信システム125は、例えば、1人以上の乗客180のプロフィール情報及び/又はブランドパートナによって指定されたターゲット特性に基づいて、1つ以上の報酬オファーのサブセットを選択することができる。乗客180は、移動区間の前又は中にユーザインタフェースにアクセスすることができ、最も関心のあるサブセットからオファーを選択することができる。
【0022】
例えば、乗客180-aは、移動デバイス175-aを使用し、地上アクセスポイントを介してネットワーク120に接続して、移動区間の前にユーザインタフェースにアクセスすることができる。ユーザインタフェース上で選択された1つ以上のオファーのサブセットが提供されると、乗客180-aは、オファーとのブランド対話を実行することと引き換えに、特定の通信セッションのオファー商品を選択することができる。ブランド対話が検証されると、通信セッション配信システム125-aは、乗客が航空機130に乗っているときに乗客180-aが通信セッションにアクセスすることを可能にすることができる。通信セッション配信システム125-aが、乗客が通信セッションにアクセスすることを可能にする方法は、実施形態ごとに異なり得る。いくつかの例では、通信セッションは、通信セッション配信システムによって管理される乗客のユーザアカウントに由来し得る。そのような場合、乗客は、現在の移動区間及び/又は異なる移動区間(例えば、同じ又は異なる航空会社又は他の輸送業者)などにおいて、いつ通信セッションを使用するかを選択することができる。他の例では、通信セッションは、乗客がユーザアカウントを作成することを必要とせずに、乗客によって使用される通信デバイスに由来することができる。通信セッション配信システム125-aが、乗客が通信セッションを使用することを可能にする方法は、実施形態ごとに異なり得る。例えば、通信セッション配信システム125-aは、衛星通信システム100の構成要素(例えば、マルチアクセスユーザ端末170、衛星105、ゲートウェイ115など)に命令を提供して、ネットワーク120へのアクセスを提供し、乗客に関連付けられた通信デバイスに通信セッションを提供することができる。航空機130に搭乗している乗客180-b~180-nは、マルチユーザアクセス端末170を介して移動区間の前又は間にユーザインタフェースにアクセスすることができる。ポータルは、航空機130に搭載された通信セッション配信システム125-bによって、又は航空機130の外部の通信セッション配信システム125-aによって管理され得る。選択されたオファーを見ることに基づき、乗客180-b~180-nは、ブランド対話の実行と引き換えに、特定の通信セッションのためにオファー商品を選択することができる。ブランド対話が検証されると、通信セッション配信システム125は、移動区間中にそれぞれの乗客180が通信セッションにアクセスすることを可能にすることができる。例えば、通信セッション配信システム125-bは、ネットワーク120に接続された他のデバイス又はネットワーク(例えば、インターネット)と通信することを許可され得るデバイスのリスト(例えば、ホワイトリスト)及び通信セッションの関連する持続時間を維持することができる。マルチユーザアクセス端末170は、移動デバイスから到来する、又は移動デバイスへ向かうトラフィックをフィルタリングするために、リストに問い合わせすることができる。例えば、マルチユーザアクセス端末170は、ネットワークアドレス変換表を維持することができ、リスト上のデバイスのみに航空機130の外部のネットワークにアクセスするためのネットワークアドレス変換を提供することができる。通信セッション配信システム125-bは、通信セッションが許可された移動デバイス175の識別子(例えば、MACアドレス)を通信セッション配信システム125-bに示すことができる。
【0023】
図2は、本開示の態様による、機内通信セッションをサポートするシステム200の例を示す。システム200は、通信セッション配信システム125-cと、ブランドパートナ205と、ネットワーク120-aと、乗客180-cによって操作される移動デバイス175-cとを含む。ブランドパートナ205及び通信セッション配信システム125-cは、ブランド対話及び他のサービスを促進するために、通信を促進及び維持し、オファーをサポートするためのデータサーバ及び/又はデータ記憶装置システムなどの様々なコンピューティング構成要素を含むか又は利用することができる。ブランドパートナ205はまた、複数の提携又は非提携ブランドパートナを表すことができる。通信セッション配信システム125-cは、図1の通信セッション配信システム125の一例であり得る。移動デバイス175-c及び乗客180-cは、それぞれ図1の移動デバイス175及び乗客180の例であり得る。
【0024】
システム200のエンティティは、双方向通信210、双方向通信215、及び双方向通信225を含む様々な通信メッセージを互いに送信する。例えば、双方向通信210は、乗客180-cに最終的に提示するために、ブランドパートナ205が通信セッション配信システム125-cに1つ以上の報酬オファーを送信することを含み得る。報酬オファーの各々は、ブランドパートナがその報酬オファーを集中させたいと望む1以上のターゲット特性にリンクされ得る。例えば、報酬オファーが特定の性別に合わせて調整されている場合、ブランドパートナは、報酬オファーのターゲット特性は男性又は女性のいずれかであることを示すことができる。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、双方向通信225を介してデータ記憶装置220又はネットワーク120-aから報酬オファーを取得することができる。報酬オファーは、乗客が指定されたブランド対話を完了したときに乗客に与えられる通信セッションを含むことができる。通信セッションは、移動区間の少なくとも一部に対するネットワークアクセスサービス、メディアコンテンツ項目(例えば、ビジュアルメディア、オーディオメディア、ゲームなど)へのアクセス、又はそれらの組み合わせであってもよい。メディアコンテンツ項目へのアクセスは、機内娯楽(IFE)とも呼ばれ得る。IFEは、航空機でホストされてもよく、そうでなければ利用できないコンテンツ(例えば、まだストリーミングで利用可能になっていないプレリリース動画)を含んでもよい。ブランド対話は、メディア項目(例えば、表示された広告、プロモーションビデオ)、ソーシャルメディア対話(例えば、ブランドに言及する投稿)、ユーザアカウントの作成、商品又はサービスの購入、調査の完了、商品又はサービスの予約、商品又はサービスへの関心のインジケーション(例えば、商品又はサービスの肯定的なフィードバックを提出すること、商品又はサービスを仮想カートに入れることなど)、又はそれらの組み合わせとして分類することができる。
【0025】
通信セッション配信システム125-cは、双方向通信225を介してネットワーク120-aから、又はデータ記憶装置220から、一人以上の乗客及び/又は移動区間のプロフィール情報を受信することができる。いくつかの例では、移動区間の旅行プロバイダは、双方向通信225を介して定期的又は非定期的に乗客のプロフィール情報を用いて通信セッション配信システム125-cを更新することができる。プロフィール情報は、乗客と乗客が予約されている移動区間の特性とに関して旅行プロバイダが所有することができる任意の情報を含むことができる。例えば、プロフィール情報は、性別、年齢、出発地/目的地、旅行者のタイプ(仕事、遊び等)、旅行の頻度、家族又はグループとの旅行、乗客の旅行クラスなどのユーザ特性を含むことができる。別の例では、移動区間の特性は、移動区間の出発地、移動区間の目的地、乗客のそれぞれの乗客クラス、移動区間の期間、又は移動区間の機材の型式プを含むことができる。
【0026】
通信セッション配信システム125-cは、移動区間の報酬オファーのプールを取得するために、ブランドパートナ205からの1つ以上の報酬オファーを他のブランドパートナからの他の報酬オファーと総計することができる。場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、希少性ファクタを報酬オファーのプールに適用することができる(例えば、希少性ファクタに基づいて報酬オファーのプールを決定し得る)。通信セッション配信システム125-cは、報酬オファーのプールに人為的な制限を導入するために、報酬オファーのプールに希少性ファクタを適用することができる。報酬オファーのプールのこの人為的な制限は、報酬オファーに対する競争を誘発するために利用してもよく、これは、報酬オファーを要求する際に乗客180の緊急性を高めることになり得る。希少性ファクタは、(例えば、全ての乗客が、飛行中に続く通信セッションを取得するために、報酬オファー又は十分な報酬オファーを得ることができるとは限らないように)報酬オファーの供給を制限すること、報酬オファーが利用可能な時間量を制限すること、又は緊急性を導入するための同様の技術を含むことができる。
【0027】
場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、報酬オファーのプールを選択するときに、移動区間の1つ以上の既知の又は予想される特性(例えば、乗客の量、移動区間の長さ、アクセス分の総計数など)に基づいて希少性ファクタを決定することができる。例えば、希少性ファクタは、プール内の報酬オファーの数が移動区間の乗客の総数に比例するように選択してもよい(例えば、移動区間に100人の乗客が予想される場合、通信セッション配信システム125-cは、乗客数の半分(又は他の何らかの倍数)に等しい数の通信セッションのみを提供することができる)。別の例では、通信セッション配信システム125-cは、報酬のプールに対応する所定量の時間のみを提供することができる。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cはまた、移動区間の総持続時間及び/又は移動区間の乗客の量を因数分解することによって希少性ファクタを決定することもできる。例えば、通信セッション配信システム125-cは、移動区間の全ての乗客に総計1000分のネットワークアクセスのみを提供することができ、航空機は、移動区間について乗客を100人有することができ、移動区間は1時間であり得る。すなわち、通信セッション配信システム125-cは、乗客の量(例えば、航空機の乗客定員数又は予約された乗客の量)及び移動区間の持続時間(例えば、ゲート間持続時間、飛行持続時間、又は飛行中デバイス制限を考慮した通信の持続時間)に基づいて、乗客分の総数を決定することができる。次いで、通信セッション配信システム125-cは、乗客分の総数及び希少性ファクタに基づいて、提供されるネットワークアクセスの総計分を決定することができる。報酬オファーに適用される希少性ファクタの値は、関連する報酬オファーとともに乗客に提示されてもよい。希少性ファクタの適用は、報酬オファーが制限なしで提供される場合よりも、報酬オファーに関与するように移動区間の乗客をより良く促すことができる。例えば、乗客は、利用可能なオファーが他の乗客によって取られる前に、報酬オファーに早期に関与するように促され得る。
【0028】
プロフィール情報を用いて、通信セッション配信システム125-cは、報酬オファーのプールのサブセットを選択することができ、サブセットは、報酬オファーのプールからの1つ以上の報酬オファーであり得る。通信セッション配信システム125-cは、移動区間の特定の乗客又は乗客のグループ(例えば、乗客180-c)に合わせて調整されるものとして、報酬オファーのサブセットを選択することができる。通信セッション配信システム125-cは、特定の乗客若しくは乗客グループのプロフィール情報、及び/又は特定の移動区間の特性に基づいて、報酬オファーのサブセットを選択することができる。場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、所定の数、移動区間上の乗客の数、移動区間の持続時間、又は移動区間の乗客に対する報酬オファーの最大数に基づいて、選択して乗客180-cに提示する報酬オファーの量を決定することができる。
【0029】
ブランドパートナ205からの1つ以上の報酬オファーは各々、通信セッションに関連する入札を含むことができる。入札は、そのそれぞれの報酬オファーが乗客によって選択され完了した場合にブランドパートナ205が与えることができる値(例えば、金銭的値)を記述する報酬オファー構成を示すことができる。場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、入札に基づいて報酬オファーのプールを選択することができる。例えば、通信セッション配信システム125-cは、最も高い入札を有する報酬、又は報酬オファーのカテゴリ(例えば、様々なタイプのブランド対話に関連する)内で最も高い入札を有する報酬を選択することができる。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、複数のタイプのブランド対話の各々について利用可能であるように報酬オファーの特定の量を選択し、次いで、各タイプについて最も高い入札を有する報酬を選択することができる。
【0030】
報酬オファーのサブセットの選択時に、通信セッション配信システム125-cは、双方向通信215を介して、乗客180-cに属するデバイス(例えば、移動デバイス175-c)に報酬オファーのサブセットを送信することができる。報酬オファーのサブセットは、通信セッション配信システム125-cによってホストされるポータル235又は移動デバイス175-c上のアプリケーション230を介して乗客180-cに提示されてもよい。乗客180-cは、移動区間の前又は間のいずれかに、ポータル235又は移動デバイス175-c上のアプリケーション230を介して選択された報酬オファーを見ることができる。図示されていないが、移動デバイス175-cは、航空機に搭載された座席搭載ビデオシステムであってもよい。乗客180-cは、報酬オファーのサブセットから1つ以上の報酬オファーを選択することができ、次いで、選択された報酬オファーに関連するブランド対話を完了するために進むことができる。いくつかの例では、乗客180-cは、提示された報酬オファーのサブセットが変更又は他の方法で修正されることを要求することができる。提示された報酬オファーのサブセットが変更されることを乗客180-cが要求することを可能にする利点は、最初に提示された報酬オファーのサブセットが乗客180-cにとって満足のいくものではない可能性があることである。最初に提示された報酬オファーのサブセットの修正を可能にすることは、乗客180-cが、乗客180-cの興味を引くことができる報酬オファーの後続のサブセット(報酬オファーの後続のサブセットは、報酬オファーの最初に提示されたサブセットから少なくとも1つの変更された提示報酬オファーを有する)から報酬オファーを発見することを可能にする。要求を受信すると、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cに報酬オファーの修正されたサブセットを提供することができ、報酬オファーの修正されたサブセットは、報酬オファーの以前のサブセットとは異なる。
【0031】
乗客180-cが報酬オファーを選択すると、移動デバイス175-cは、選択された報酬オファーのインジケーションを双方向通信215を介して通信セッション配信システム125-cに送信することができる。次いで、ブランド対話の実行は、通信セッション配信システム125-cを介して、それぞれのブランドパートナ205を介して、又は第3のエンティティ(例えば、メディアサーバ)を介して行われ得る。例えば、通信セッション配信システム125-cは、双方向通信210を介して、乗客が選択した報酬オファーに関連するセッション情報をそれぞれのブランドパートナ205に転送することができる。ブランドパートナ205は、様々なブランド対話を監視し、次いで、セッション情報に関連付けられたブランド対話がいつ発生したか、又はいつ完了したかを検証することができる。検証時に、ブランドパートナ205は、双方向通信210を介して通信セッション配信システム125-cに、セッション情報に関連付けられたブランド対話が発生したことを示すことができる。別の例では、図示されていないが、移動デバイス175-cを有する乗客180-cは、ブランドパートナ205と、又はブランドパートナ205のブランド対話をホストする第3のエンティティと直接対話することができる。乗客180-cは、ブランドパートナ205又は第3のエンティティと直接通信するブランド対話を完了することができ、ブランド対話の完了時に、ブランドパートナ205は、通信セッションアクセスを乗客180-cに提供するように通信セッション配信システム125-cに指示することができる。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、ブランドパートナ205又は他の外部パーティが報酬を乗客180-c及び/又は移動デバイス175-cに認可及びリンクすることを可能にするために、乗客180-c又は移動デバイス175-cに関連付けられた固有識別子をブランドパートナ205又は他の外部パーティに提供することができる。例えば、固有の識別子は、乗客180-c又は移動デバイス175-cに関連付けられているが、ブランドパートナ205又は他のエンティティが乗客180-c又は移動デバイス175-cを追跡できない識別子に基づいて生成されてもよい。一例では、固有の識別子は、移動デバイス175-cの(例えば、ハッシュ化又は暗号化)媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づく。ブランド対話が完了したという確認を受信すると、通信セッション配信システム125-cは、移動デバイス175-cを報酬オファーに関連付けられた報酬に関連付けることができる。例えば、通信セッション配信システム125-cは、移動デバイス175-cのMACアドレスを、報酬に関連付けられた持続時間のセッションへのアクセスに関連付けることができる。他の例では、通信セッション配信システム125-cは、ブランド対話の完了時に償還コードを乗客180-cに提示することができ、乗客180-cは、後で(例えば、同じ又は異なるデバイスを介して)通信セッションにアクセスするために償還コードを償還することができる。
【0032】
インジケーション、償還コード、又はアクセスの別のインジケーションを受信すると、通信セッション配信システム125-cは、乗客が選択した報酬オファーにリンクされた関連報酬(例えば、通信セッション又はメディア体験)への乗客180-cへのアクセスをアクティブ化することができる。例えば、通信セッション配信システム125-cは、報酬オファーに関連するセッション持続時間にわたって、無線通信リンク上でネットワークアクセスデバイス(例えば、マルチユーザアクセス端末170)を介して移動デバイス175-cのための通信セッションを確立することができる。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、完了したブランド対話にリンクされたデバイスの識別子(例えば、MACアドレス)を決定し、デバイスの識別子に基づいて通信セッションを確立することができる。状況によっては、通信セッション配信システム125-cは、報酬の持続時間を決定し、次いで、持続時間と移動区間の時間の長さとの比較を移動デバイス175-cに提示することができ、比較は、継続的に更新及び提示され得る。例えば、報酬がネットワークアクセス時間の1時間であり、移動区間の残りの持続時間が2時間である場合、移動デバイス175-cは、乗客180-cがアプリケーション230又はポータル235を見るときに、比較を乗客180-cに継続的に提供することができる。
【0033】
いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cにリンクされた固有の識別子を受信することができる。例えば、乗客180-cは、通信セッション配信システム125-cのポータル235にログインプロフィールを登録していてもよい。場合によっては、乗客180-cは、複数の報酬オファーに関連する複数のブランド対話を完了することができ、通信セッション配信システム125-cは、複数の報酬オファーを乗客180-cの固有の識別子にリンクすることができる。例えば、乗客180-cがログオンし、各々が10分のネットワークアクセス時間に相当する5つのブランド対話を完了した場合、通信セッション配信システム125-cは、50分のネットワークアクセス時間を乗客180-cのユーザアカウントにリンクすることができる。他の例では、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cがその固有の識別子の下で実行した1つ以上の過去のブランド対話を識別することができる。これらの過去に完了したブランド対話で、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cのブランド対話履歴に基づいて、乗客180-cに提示する所与の移動区間に対する報酬オファーのプールから報酬オファーを選択することができる。
【0034】
通信セッション配信システム125-cはまた、データ記憶装置220を含むことができる。いくつかの例では、データ記憶装置220は、特定の移動区間についてのブランド対話の検証された完了を受信及び記憶することができる。後続の移動区間では、通信セッション配信システム125-cは、上述したのと同様の方法で、後続の移動区間についての報酬オファーをブランドパートナ205又は他のブランドパートナから受信することができる。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、以前の移動区間からのブランド対話の記憶された検証済み完了に基づいて、後続の移動区間の報酬オファーのプールを選択することができる。通信セッション配信システム125-cはまた、後続の移動区間の乗客のプロフィール情報に基づいて、後続の移動区間の報酬オファーのプールの各サブセットを選択することもできる。プロフィール情報は、上述したプロフィール情報と同様であってもよい。以前の移動区間からのブランド対話の検証された完了は、どの報酬オファーが過去に成功したかについて、通信セッション配信システム125-cによりよく知らせることができる。
【0035】
いくつかの例では、通信セッション配信システム125-cは、特定の乗客(例えば、乗客180-c)のブランド対話の検証された完了をデータ記憶装置220に記憶することができる。このデータは、乗客180-cのユーザアカウント又は乗客180-cのデバイスに関連付けられた固有の識別子(例えば、MACアドレス)にリンクされ得る。場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cのブランド対話の検証された完了を使用して、乗客180-cに提示される報酬オファーのサブセットの選択を通知することができる。他の例では、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cのブランド対話の検証された完了を使用して、報酬オファーのサブセットにおいて報酬オファーが乗客180-cに提示されることを除外することができる。例えば、除外される報酬オファーは、乗客180-cが既に完了したブランド対話のタイプ、又は乗客180-cが既に消費したメディア体験のタイプ(例えば、特定のブランドコンテンツを既に視聴した)であり得る。更に、通信セッション配信システム125-cは、ブランド対話の記憶された検証済みの完了を利用して、類似の移動区間の傾向を決定し、決定を使用して、将来の類似の移動区間の乗客に対する将来の報酬オファーを選択することができる。例えば、時刻、出発地、目的地などの類似の特性を有する移動区間は、類似の移動区間に提示するための将来の報酬オファーの選択について通信セッション配信システム125-cに通知することができる。
【0036】
別の例では、通信セッション配信システム125-cは、受信する各報酬オファーのカテゴリを決定することができる。通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cが過去に選択した報酬オファーのカテゴリを更に決定し、次いで、乗客180-cが以前に選択した報酬オファーのカテゴリに基づいて、乗客180-cに提示する報酬オファーのサブセットを選択することができる。例えば、乗客180-cがソーシャルメディア投稿を含む以前の報酬オファーを選択した場合、通信セッション配信システム125-cは、ソーシャルメディア投稿を完了することを含むより多くの報酬オファーを乗客180-cに提示することができる。場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cが関与していないことを示した特定のカテゴリの報酬オファーを提示することを除外することができる。例えば、乗客180-cが商品又はサービスを購入することを含む以前の報酬オファーを選択したことがない場合、通信セッション配信システム125-cは、商品及びサービスの購入を含む報酬オファーを提示することを除外することができる。
【0037】
場合によっては、通信セッション配信システム125-cは、特定の種類の乗客が特定の報酬オファーとどのように対話したかをデータ記憶装置220から識別することができる。例えば、対話履歴データは、乗客がオファーを見てオファーを承諾しなかったかどうか、乗客がオファーを見てオファーを承諾したかどうか、視聴者がオファーを見てブランド対話を試みたが成功しなかったかどうか、視聴者がオファーを見てブランド対話を試みたが成功したかどうかなどを示すことができる。通信セッション配信システム125-cは、対話履歴データ及び関連する乗客プロフィール情報を使用して、ブランドパートナ205からのどの報酬オファーを選択して乗客に提示するかを通知することができる。別の例では、通信セッション配信システム125-cは、乗客180-cと報酬オファーとの以前の対話からメトリックを決定することができる。これらのメトリックは、複数の報酬オファーのうちの1つ以上の報酬オファーの完了率(例えば、乗客が選択した後にブランド対話を完了する率)、複数の報酬オファーのうちの1つ以上の報酬オファーに対するインプレッション数、複数の報酬オファーのうちの1つ以上の報酬オファーの乗客選択数、複数の報酬オファーのうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたメディア開始数(例えば、報酬オファーに関連付けられたメディア項目の視聴が開始された回数)、複数の報酬オファーのうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたメディア完了数(例えば、報酬オファーに関連するメディア項目の視聴が完了した回数)、又はそれらの組み合わせであってもよい。通信セッション配信システム125-cは、双方向通信210を介してこれらのメトリックのうちの1つ以上をブランドパートナ205に配信することができる。
【0038】
通信セッション配信システム125-cはまた、追加の特徴を有してもよい。例えば、総計報酬は、複数のデバイス間で分割され得る(例えば、ユーザアカウントは、複数のデバイスからアクセスされてもよい)。一部の娯楽機能は、子供向けに特別に調整することができる。報酬オファーは、IFE(例えば、ビジュアルメディア、オーディオメディア、ゲームなどのコンテンツ)を含むことができ、乗客180-cは、移動区間中に自分のパーソナルデバイス上でこのコンテンツを消費することができる。報酬オファーはまた、機材が地理的に移動区間上のどこにあるかを示すことができる移動マップへのアクセスを提供することができる。また、報酬オファーは、乗客180-cの知人への贈呈品としてもよい。更に、乗客180-cは、知人を参照し、ネットワークアクセス又はメディアコンテンツ(例えば、IFE)へのアクセスのボーナス時間を獲得することができる。
【0039】
図3は、本開示の態様による、機内通信セッションをサポートするプロセスフロー300の例を示す。プロセスフローは、通信セッション配信システム125-d、ブランドパートナ305、及び乗客180-dによって操作される移動デバイス175-dを含むことができる。通信セッション配信システム125-dは、図1の通信セッション配信システム125又は図2の通信セッション配信システム125-cの一例であり得る。ブランドパートナ305は、図2のブランドパートナ205の一例であり得る。移動デバイス175-d及び乗客180-dは、それぞれ図1の移動デバイス175及び乗客180並びに図2の移動デバイス175-c及び乗客180-cの例であり得る。
【0040】
310において、通信セッション配信システム125-dは、例えば移動デバイス175-d上で乗客180-dに最終的に提示するために、ブランドパートナ305から報酬オファーを受信することができる。報酬オファーの各々は、ブランドパートナ305がその報酬オファーを集中させたいと望む可能性がある1つ以上のターゲット特性にリンクすることができる。例えば、本開示の態様による報酬オファーのグラフィカル表現400を示す図4は、ブランドパートナ305-a及び305-bからの報酬オファー405を示す。報酬オファー405は、個々の報酬オファー410を含むことができる。各報酬オファー410は、ブランド対話430及び報酬435を含むことができる。ブランドパートナ305から受信しているので、報酬は通貨(例えば、USD)で表すことができ、通信セッション配信システム125-dは、報酬を乗客180へ提示する通信体験(例えば、通信セッション、メディア体験の分)に変換することができる。この例では、報酬オファー410-a、410-b、及び410-cは、ブランドパートナ305-aから到来するか、又はブランドパートナ305-aがスポンサーとなり得るが、報酬オファー410-d、410-e、410-f、及び410-gは、ブランドパートナ305-bから到来するか、又はブランドパートナ305-bがスポンサーとなり得る。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-dは、データ記憶装置220-a又は別の外部エンティティ(図示せず)から報酬オファーを取得することができる。報酬オファー405は、ブランドパートナ305によって提供される報酬オファーの総計を表すことができる。
【0041】
315において、通信セッション配信システム125-dは、移動区間のプロフィール情報を評価し、移動区間の報酬オファーのプールを選択することができる。例えば、通信セッション配信システム125-dは、図4に示すように、乗客のプロフィール情報及び移動区間の特性を評価して、報酬オファー405のサブセットを選択し、移動区間の報酬オファーのプール415を生成することができる。報酬オファープール415は、上述したように、乗客数(例えば、定員数又は予約された乗客)及び移動区間の所要時間に関連する希少性ファクタを有することができる。図4に示す例では、報酬オファープール415は報酬オファー410-a、410-b、410-d、410-f、及び410-gを含むが、報酬オファー410-c及び410-eは報酬オファープール415に含まれていない。通信セッション配信システム125-dは、データ記憶装置220-aから、又は旅行プロバイダ(図示せず)から、1人以上の乗客及び/又は移動区間のプロフィール情報を受信することができる。
【0042】
320において、通信セッション配信システム125-dは、報酬オファーのプールのサブセットを選択することができ、サブセットは、報酬オファーのプールからの1つ以上の報酬オファーであり得る。通信セッション配信システム125-dは、次の移動区間の乗客(例えば、乗客180-d)又は乗客のグループに合わせて調整された報酬オファーのサブセットを選択することができる。通信セッション配信システム125-dは、乗客180-dのプロフィール情報及び/又は近づきつつある移動区間の特性に基づいて、報酬オファーのサブセットを選択することができる。例えば、図4を参照すると、通信セッション配信システム125-dは、乗客180-dに対して報酬オファーのサブセット420-aを選択することができ、このサブセットは、報酬オファーのプール415からの報酬オファー410-a、410-b、及び410-dを含む。いくつかの例では、通信セッション配信システム125-dは、移動区間の乗客のグループに対する報酬オファーのサブセットを選択することができる。例えば、報酬オファーのサブセット420-aはまた、乗客180-dが移動している同じ移動区間を移動している別の乗客に対して選択されてもよい。通信セッション配信システム125-dは、追加の乗客又は乗客グループに対する報酬オファーの追加のサブセットを選択することができる。例えば、報酬オファー410-b、410-f、及び410-gを含むサブセット420-bは、異なる乗客に対して選択されてもよい。図4に示すように、異なる乗客又は乗客グループに対する報酬オファーのサブセット420の一部は、同じ報酬オファー410の一部(例えば、それらは部分的に重なり合うサブセットであってもよい)を含むことができる。報酬オファーが乗客によって選択された場合、その報酬オファーは、それが出現した報酬オファーの他のサブセット420から除去することができる。
【0043】
報酬オファーのサブセット420-aが提示されるとともに、乗客180-dには、フライト区間に対して償還される報酬オファーのプール415内の報酬オファーの数に対応する量の通信セッションのみが利用可能であることを通知することができる。乗客180-dには、提示された報酬オファーを選択したくない場合、報酬オファーのサブセット420-aを更新するオプションを提示することができる。報酬オファーのサブセット420-aの更新を要求すると、通信セッション配信システム125-dは、報酬オファーのプール415から報酬オファーの新しいサブセット420を選択することができる。
【0044】
通信セッション配信システム125-dは、乗客により完了したブランド対話に基づいて、乗客に対して報酬オファーのサブセット420からいくつかの報酬オファーを除外することができる。例えば、乗客180-dは、報酬オファー410-fに関連付けられたブランド対話を既に実行していてもよく、したがって、報酬オファー410-fは、報酬オファーのサブセット420-aから除外されてもよい。追加的又は代替的に、通信セッション配信システム125-dは、報酬オファー410のブランド対話を分類することができ、乗客180-dの以前の対話に基づいて報酬オファーのサブセットを選択することができる。例えば、乗客が以前の移動区間に対して報酬オファー410の特定のカテゴリ(例えば、メディア項目、ソーシャルメディア対話、ユーザアカウントの作成、商品又はサービスの購入、調査の完了、商品又はサービスの予約、商品又はサービスへの関心のインジケーション)を選択した場合、報酬オファーのサブセット420-aは、それらのカテゴリからの提供を含み、乗客が報酬オファーを選択していないか、又は選択したカテゴリとは異なる他のカテゴリを除外することができる。例えば、乗客が広告などのメディアコンテンツを消費することを含むブランド対話を伴う報酬オファーを選択したが、閾値を超える量の報酬オファーがこのカテゴリで提示されたとしても商品及びサービスの購入に関連するブランド対話を選択しなかった場合、報酬オファーのサブセット420-aは、商品及びサービスの購入に関連するブランド対話を除外することができる。
【0045】
325において、通信セッション配信システム125-dは、乗客180-dに属するデバイス175-dに報酬オファーのサブセットを送信することができる。乗客180-dは、選択された報酬オファーのサブセットを、通信セッション配信システム125-dによってホストされるポータル235-aを介して、又は移動区間の前若しくは間に移動デバイス175-d(図示せず)上のアプリケーションを介して閲覧することができる。
【0046】
330-aにおいて、乗客180-dは、報酬オファーのサブセット420-aから1つ以上の報酬オファーを選択することができ、次いで、選択された報酬オファーに関連するブランド対話を完了するために進むことができる。例えば、図4を参照すると、乗客180-dは、報酬オファーのサブセット420-aからの報酬オファーを含む報酬オファー425-aの選択を行うことができる。報酬オファーの選択425-aは、例えば、報酬オファー410-a及び410-dを含むことができる。乗客180-dは、選択された報酬オファーに関連するブランド対話の完了に進むことができる。乗客180-dは、複数のブランド対話を完了し、複数のブランド対話に関連する報酬を総計することができる。乗客180-dは、通信セッション配信システム125-dでユーザアカウントを作成し、ユーザアカウントに関連付けられた完成したブランド対話及び報酬をオンラインポータルに記憶及び/又は視覚化することができる。総計報酬は、複数の移動区間で償還することができる。ユーザアプリケーションは、報酬がいつ償還され得るかを乗客180-dに示すことができる。いくつかの例では、乗客180-dは追加の報酬を購入することができる。他の例では、乗客180-dは、蓄積された1つ以上の報酬を別の乗客に転送又は贈呈することができる。場合によっては、乗客180-dは、別の乗客に1つ以上のブランド対話を完了するように促し、乗客180-dは、紹介に基づいて追加の報酬を得ることができる。
【0047】
330-bにおいて、通信セッション配信システム125-dは、選択された報酬オファーに関連する1つ以上のブランド対話の完了のインジケーションを受信することができる。例えば、乗客180-dは、ブランドパートナ305と直接通信するブランド対話を完了することができ、ブランド対話の完了時に、ブランドパートナ305は、乗客180-dに通信セッションアクセスを提供するように通信セッション配信システム125-dに示すことができる。別の例では、330-bにおいて、乗客180-dが報酬オファーを選択すると、移動デバイス175-dは、選択された報酬オファーのインジケーションを通信セッション配信システム125-dに送信することができる。次いで、通信セッション配信システム125-dは、乗客が選択した報酬オファーに関連するセッション情報をブランドパートナ305に転送することができる。ブランドパートナ305は、様々なブランド対話を監視し、次いで、セッション情報に関連付けられたブランド対話がいつ発生したかを検証することができる。検証時に、ブランドパートナ305は、通信セッション配信システム125-dに、セッション情報に関連付けられたブランド対話が発生したことを示すことができる。
【0048】
335において、通信セッション配信システム125-dは、乗客が選択した報酬オファーにリンクされた関連報酬(例えば、通信セッション又はメディア体験)への乗客180-dのアクセスをアクティブ化することができる。例えば、通信セッション配信システム125-dは、報酬オファーに関連するセッション持続時間にわたって、無線通信リンク上でネットワークアクセスデバイス(例えば、マルチユーザアクセス端末170)を介して移動デバイス175-dと他のネットワーク間の通信セッションを確立することができる。通信セッションの特性は、乗客選択オファーにリンクされた関連報酬に基づくことができる。いくつかの例では、通信セッションの特性は、通信セッションに割り当てられた時間の総量、通信セッションのデータレート、通信セッションのために通信されるデータの総量、1つ以上のサービスタイプ(テキスト、電子メール、ストリーミング)へのアクセス、1つ以上のネットワーク宛先(例えば、Netflix、Amazon)へのアクセス、又はそれらの組み合わせであってもよい。
【0049】
340において、通信セッション配信システム125-dは、乗客対話履歴データ及び完了したブランド対話をデータ記憶装置220-aに記憶することができる。一例では、通信セッション配信システム125-dは、以前の移動区間からのブランド対話の記憶された検証済み完了によって通知された後続の移動区間に対する特定の報酬オファーを提示することを選択することができる。このデータは、乗客180-dのユーザアカウントにリンクされてもよい。場合によっては、通信セッション配信システム125-dは、特定の種類の乗客が特定の報酬オファーとどのように対話したかをデータ記憶装置220-aから識別することができる。通信セッション配信システム125-dは、対話履歴データ及び関連する乗客プロフィール情報を使用して、ブランドパートナ305からのどの報酬オファーを選択して乗客に提供するかを通知することができる。
【0050】
図5は、本開示の態様による、機内通信セッションをサポートするプロセスフロー500の例を示す。プロセスフローは、通信セッション配信システム125-e、ブランドパートナ505、及び乗客180-eによって操作される移動デバイス175-eを含むことができる。通信セッション配信システム125-eは、図1の通信セッション配信システム125又は図2の通信セッション配信システム125-cの一例であり得る。ブランドパートナ505は、図2のブランドパートナ205又は図3のブランドパートナ305の一例であり得る。移動デバイス175-e及び乗客180-eは、それぞれ図1の移動デバイス175及び乗客180並びに図2の移動デバイス175-c及び乗客180-cの例であり得る。
【0051】
プロセスフロー500は、図3のプロセスフロー300に続く特徴を含むことができるが、プロセスフロー500は、プロセスフロー300の移動区間よりも後の移動区間に適用することができる。例えば、505において、通信セッション配信システム125-eは、完了したブランド対話のインジケーションを取得することができる。完了したブランド対話のインジケーションは、505以前の1つ以上の以前の移動区間にわたって発生した可能性がある。通信セッション配信システム125-eは、完了したブランド対話のインジケーションを、1つ以上のブランドパートナ505、1人以上の乗客180、又はデータ記憶装置220-bからの記憶された完了したブランド対話から直接取得していてもよい。
【0052】
510において、通信セッション配信システム125-eは、例えば移動デバイス175-e上で乗客180-eに最終的に提示するために、ブランドパートナ505から報酬オファーを受信することができる。報酬オファーの各々は、ブランドパートナ505がその報酬オファーを集中させたいと望む可能性がある1つ以上のターゲット特性にリンクされてもよい。
【0053】
515において、通信セッション配信システム125-eは、移動区間のプロフィール情報を評価し、移動区間の報酬オファーのプールを選択することができる。例えば、通信セッション配信システム125-eは、乗客のプロフィール情報及び移動区間の特性を評価して、ブランドパートナ505を含むブランドパートナから受信した報酬オファーのサブセットを選択し、移動区間の報酬オファーのプールを生成することができる。通信セッション配信システム125-eは、データ記憶装置220-bから、又は旅行プロバイダ(図示せず)から、一人以上の乗客及び/又は移動区間のプロフィール情報を受信することができる。
【0054】
520において、通信セッション配信システム125-eは、報酬オファーのプールのサブセットを選択することができ、サブセットは、報酬オファーのプールからの1つ以上の報酬オファーであり得る。ここで、通信セッション配信システム125-eは、プロセスフロー500に関連する移動区間について乗客180-eに合わせて調整された報酬オファーのサブセットを選択することができる。通信セッション配信システム125-eは、乗客180-eのプロフィール情報及び/又は近づきつつある移動区間の特性に基づいて、報酬オファーのサブセットを選択することができる。更に、通信セッション配信システム125-eは、505で取得された完了したブランド対話のインジケーションに基づいて、報酬オファーのサブセットを選択することができる。言い換えれば、通信セッション配信システム125-eは、完了したブランド対話のインジケーションを利用して、どの報酬オファーが過去に成功したかを判定し、520において、及び報酬オファーの全ての将来の選択において、報酬オファーのサブセットの選択を通知することができる。
【0055】
525において、通信セッション配信システム125-eは、乗客180-eに属するデバイス175-eに報酬オファーのサブセットを送信することができる。次いで、乗客は、上述したように、報酬オファーを選択し、ブランド対話を完了し、選択された報酬オファーの報酬を償還することができる。
【0056】
図6は、本開示の態様による、機内通信セッションをサポートするプロセスフロー600の例を示す。プロセスフローは、通信セッション配信システム125-f、ブランドパートナ605、及び乗客180-fによって操作される移動デバイス175-fを含むことができる。通信セッション配信システム125-fは、図1の通信セッション配信システム125又は図2の通信セッション配信システム125-cの一例であり得る。ブランドパートナ605は、図2のブランドパートナ205の一例であり得る。移動デバイス175-f及び乗客180-fは、それぞれ図1の移動デバイス175及び乗客180並びに図2の移動デバイス175-c及び乗客180-cの例であり得る。
【0057】
610において、通信セッション配信システム125-fは、例えば移動デバイス175-f上で乗客180-fに最終的に提示するために、ブランドパートナ605から報酬オファーを受信することができる。報酬オファーの各々は、ブランドパートナ605がその報酬オファーを集中させたいと望む可能性がある1つ以上のターゲット特性にリンクされてもよい。報酬オファーの各々は、移動区間の乗客によって消費され得るメディアコンテンツ項目(例えば、IFE)に対応する報酬を含むことができる。例えば、報酬オファーは、メディアコンテンツ項目の視聴又はゲームのプレイのための特定の時間量であってもよく、又は特定のメディアコンテンツ項目(例えば、特定のゲーム又はコンテンツ項目)へのアクセスであってもよい。メディアコンテンツ項目は、航空機又は他の輸送機材上の通信セッション配信システム125-fでホストされてもよい。
【0058】
615において、通信セッション配信システム125-fは、移動区間のプロフィール情報を評価し、移動区間の報酬オファーのプールを選択することができる。例えば、通信セッション配信システム125-fは、乗客のプロフィール情報及び移動区間の特性を評価して、ブランドパートナ605を含むブランドパートナから受信した報酬オファーのサブセットを選択し、移動区間の報酬オファーのプールを生成することができる。通信セッション配信システム125-fは、データ記憶装置220-cから、又は旅行プロバイダ(図示せず)から、一人以上の乗客及び/又は移動区間のプロフィール情報を受信することができる。
【0059】
620において、通信セッション配信システム125-fは、報酬オファーのプールのサブセットを選択することができ、サブセットは、報酬オファーのプールからの1つ以上の報酬オファーであり得る。通信セッション配信システム125-fは、次の移動区間の乗客(例えば、乗客180-f)又は乗客のグループに合わせて調整された報酬オファーのサブセットを選択することができる。通信セッション配信システム125-fは、乗客180-fのプロフィール情報及び/又は近づきつつある移動区間の特性に基づいて、報酬オファーのサブセットを選択することができる。
【0060】
625において、通信セッション配信システム125-fは、乗客180-fに属するデバイス175-fに報酬オファーのサブセットを送信することができる。乗客180-fは、選択された報酬オファーのサブセットを、通信セッション配信システム125-fによってホストされるポータル235-cを介して、又は移動区間の前若しくは間に移動デバイス175-f(図示せず)上のアプリケーションを介して閲覧することができる。乗客180-fは、報酬オファーの選択から1つ以上の報酬オファーを選択することができ、次いで、選択された報酬オファーに関連するブランド対話を完了するために進むことができる。
【0061】
630-aにおいて、乗客180-fは、報酬オファーのサブセットから1つ以上の報酬オファーを選択することができ、次いで、選択された報酬オファーに関連するブランド対話を完了するために進むことができる。例えば、乗客180-fは、報酬オファーのサブセットからの報酬オファーを含む報酬オファーの選択を行うことができる。乗客180-fは、選択された報酬オファーに関連するブランド対話の完了に進むことができる。
【0062】
630-bにおいて、通信セッション配信システム125-fは、選択された報酬オファーに関連する1つ以上のブランド対話の完了のインジケーションを受信することができる。例えば、乗客180-fは、ブランドパートナ605と直接通信するブランド対話を完了することができ、ブランド対話の完了時に、ブランドパートナ605は、乗客180-fに対応するメディアコンテンツ項目を提供するように通信セッション配信システム125-fに示すことができる。別の例では、330-bにおいて、乗客180-fが報酬オファーを選択すると、移動デバイス175-fは、選択された報酬オファーのインジケーションを通信セッション配信システム125-fに送信することができる。次いで、通信セッション配信システム125-fは、乗客が選択した報酬オファーに関連するセッション情報をブランドパートナ605に転送することができる。ブランドパートナ605は、様々なブランド対話を監視し、次いで、セッション情報に関連付けられたブランド対話がいつ発生したかを検証することができる。検証時に、ブランドパートナ605は、通信セッション配信システム125-fに、セッション情報に関連付けられたブランド対話が発生したことを示すことができる。
【0063】
635において、通信セッション配信システム125-fは、乗客が選択した報酬オファーにリンクされた関連報酬への乗客180-fのアクセスを確立することができる。例えば、通信セッション配信システム125-fは、無線通信リンクを介してネットワークアクセスデバイス(例えば、マルチユーザアクセス端末170)から移動デバイス175-fへストリーミングされ得るメディアコンテンツ項目へのアクセスを確立することができる。メディアコンテンツ項目は、移動区間の間はいつでも乗客180-fによってアクセスされ得る。メディアコンテンツ項目は、ビジュアルメディア(例えば、映画、テレビ番組など)、オーディオメディア(例えば、音楽、Podcastなど)、ゲームなどを含むことができる。
【0064】
640において、通信セッション配信システム125-fは、乗客対話履歴データ及び完了したブランド対話をデータ記憶装置220-cに記憶することができる。一例では、通信セッション配信システム125-fは、以前の移動区間からのブランド対話の記憶された検証済み完了によって通知された後続の移動区間に対する複数の報酬オファーから特定の報酬オファーを提示することを選択することができる。このデータは、乗客180-fのユーザアカウントにリンクされてもよい。場合によっては、通信セッション配信システム125-fは、特定の種類の乗客が特定の報酬オファーとどのように対話したかをデータ記憶装置220-cから識別することができる。通信セッション配信システム125-fは、対話履歴データ及び関連する乗客プロフィール情報を使用して、ブランドパートナ605からのどの報酬オファーを選択して乗客に提示するかを通知することができる。
【0065】
図3図6の様々なステップ及び通信を組み合わせてもよいことを理解されたい。例えば、報酬オファーのプール415又は報酬オファーのサブセット420は、通信セッション又はメディアコンテンツ項目へのアクセスに関連する両方の報酬オファーを含むことができ、
【0066】
図7は、本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートするセッション対話インタフェース700のグラフ表示を示す。いくつかの例では、移動デバイス700は、図1図2図3図5、及び図6の移動デバイス175の例であり得る。
【0067】
セッション対話インタフェース700は、次に通信セッション配信システム125と対話することができるポータル(例えば、移動デバイス上のアプリケーションの一部であってもよいし、異なるデバイスでホストされたポータルであってもよい)を表示することができる。乗客180は、通信セッション配信システム125がアクセスすることができるユーザアカウントを作成することができる。いくつかの例では、乗客180は、それぞれのブランド対話、購入、紹介などを完了することによって乗客180が獲得した1つ以上の報酬を追跡するためにユーザアカウントを利用することができる。場合によっては、通信セッション配信システム125は、乗客180のユーザアカウントに関連付けられた1つ以上の報酬を総計し、乗客180の総計報酬を決定することができる。いくつかの例では、総計報酬は、乗客180によって未使用及び/又は未償還の報酬を含むことができる。他の例では、通信セッション配信システム125は、乗客180によって使用及び/又は償還された報酬の一部を追跡することができる。いくつかの例では、ユーザアカウントを使用して、移動区間にわたって、又は異なる航空会社若しくは他の輸送プロバイダにわたって報酬を適用することができる。したがって、報酬を獲得してユーザアカウントに適用することができ、通信セッション配信システム125は、乗客180によって取られた任意の移動区間で償還するために報酬にアクセスすることができる。例えば、航空機上の通信セッション配信システム125の態様は、ユーザアカウントにアクセスし、航空機上の通信セッションに対する報酬を償還し、航空機上の移動区間で使用された部分を追跡し、未使用の部分を将来の移動区間のために残すことができる。
【0068】
セッション対話インタフェース700は、様々な通信セッション及びメディア体験にアクセスするために乗客180が対話することができる特定の視覚化を表示することができる。例えば、インジケータ705は、移動区間710の間に既に移動した時間、確立された通信セッション715の残り時間(例えば、選択された報酬オファーを介して取得された報酬からの残り時間)、及び移動区間720の残り時間を表示することができる。いくつかの例では、確立された通信セッション715に残された時間は、乗客180のユーザアカウントに関連付けられた総計報酬の未使用部分であり得る。インジケータ718はまた、確立された通信セッションに残された時間をテキストで表示し得る(例えば、乗客180のユーザアカウントに関連付けられた総計報酬の未使用部分)。インジケータ705は、移動区間が終了する前に乗客の通信セッションが終了する場合、乗客180に容易に伝達するのに役立ち得る。
【0069】
インジケータ722は、希少性ファクタに関連するメトリックを表示することができる。例えば、インジケータ722は、移動区間に対する報酬オファーのプールの報酬オファーの量を表示することができる。報酬オファーの量は、適用される希少性ファクタを有し得る。この例では、通信セッション配信システム125は、移動区間の移動機材の全ての乗客に対して20個の報酬オファーのみが残ることを確立している。インジケータ725-a、725-b、及び725-cは、乗客180が選択することができる様々な報酬オファーを表示することができる。インジケータ725に表示された報酬オファーは、乗客のプロフィール情報に基づいて報酬オファーのプールから通信セッション配信システム125によって選択されていてもよい。乗客180は、インジケータ725のうちの1つを選択し、表示された報酬オファーに関連付けられたブランド対話を実行して、移動区間の期間中に追加の報酬を蓄積することができる。セッション対話インタフェース700はまた、乗客180が表示されたオファーを交換又は更新することを可能にする報酬更新コントロール730を含むことができる。報酬更新コントロール730を選択することは、インジケータ725に表示された報酬オファーを、移動区間に対する報酬オファーのプールの新しいサブセットと置き換えることができる。
【0070】
図8は、本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートする装置805のブロック図800を示す。いくつかの例では、装置805は、図1図2、及び図3の通信セッション配信システム125の一例であり得る。装置805は、入力モジュール810、通信インタフェース815、ブランド対話コントローラ820、情報コントローラ825、報酬オファー評価装置830、及び出力モジュール835を含むことができる。装置805はまた、プロセッサを含み得る。構成要素は、1つ以上のバスを介して通信することができる。
【0071】
装置805及び/又はその様々な下位構成要素の少なくともいくつかは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装してもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアに実装される場合、装置805の機能及び/又はその様々な下位構成要素の少なくとも一部は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、本開示に記載される機能を実行するように設計されたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理デバイス、別個のゲート若しくはトランジスタ論理、別個のハードウェア構成素子、又はそれらの任意の組み合わせによって実行することができる。装置805及び/又はその様々な下位構成要素の少なくともいくつかは、機能の一部が1つ以上の物理デバイスとは異なる物理的位置に実装されるように分散されることを含む、様々な位置に物理的に配置してもよい。いくつかの例では、装置805及び/又はその様々な下位構成要素の少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による別個の異なる構成要素であってもよい。他の例では、装置805及び/又はその様々な下位構成要素の少なくともいくつかは、本開示の様々な態様による、I/O部品、送受信器、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示に記載された1つ以上の他の部品、又はそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない、1つ以上の他のハードウェア部品と組み合わせることができる。
【0072】
入力モジュール810は、装置805のための入力信号を管理することができる。例えば、入力モジュール810は、他の構成要素又はデバイスにおけるユーザ入力又は処理に関連する入力信号を識別することができる。場合によっては、入力モジュール810は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、又は別の既知のオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用して、入力信号を扱うことができる。入力モジュール810は、これらの入力信号の態様を処理のために装置805の他の構成要素に送信することができる。場合によっては、入力モジュール810は、図9を参照して説明した入出力(I/O)コントローラ915の構成要素であってもよい。
【0073】
通信インタフェース815は、装置805の様々なモジュール、例えば、ブランド対話コントローラ820、情報コントローラ825、及び報酬オファー評価装置830と、入力モジュール810及び出力モジュール835との間のインタフェースとして機能することができる。通信インタフェース815は、複数の報酬オファーのサブセットを乗客に提供し、選択された報酬オファーのそれぞれのブランド対話の完了に少なくとも部分的に基づいて、通信デバイスのための無線通信リンクを介して通信セッションを確立することができる。いくつかの例では、通信インタフェース815は、複数の報酬オファーのサブセットを用いて、希少性ファクタに関連するメトリックを乗客に提示し得る。このメトリックは、移動区間の報酬オファーのプールに適用される希少性ファクタから生じ得る、移動区間に利用可能な報酬オファーの量又は総計分数であり得る。場合によっては、通信インタフェース815は、乗客に関連付けられた固有の識別子を受信することができる。追加の例では、通信インタフェース815は、それぞれのブランド対話の完了のインジケーションを受信することに少なくとも部分的に基づいて、通信セッションへのアクセスに関連付けられた償還コードを乗客に提示し、ネットワークアクセスユニットにおいて償還コードを受信してもよい。
【0074】
通信インタフェース815は、未使用部分と移動区間の時間長との比較を乗客に提示することができる。いくつかの例では、通信インタフェース815は、複数の報酬オファーのうちの1つ以上の報酬オファーに関連付けられたそれぞれのブランドパートナに1つ以上のメトリックを提示してもよい。追加の例では、通信インタフェース815は、乗客から、複数の報酬オファーのサブセットの修正の要求を受信することができる。更に、通信インタフェース815は、提供されたサブセットからの報酬オファーの選択を乗客から受信することができる。
【0075】
ブランド対話コントローラ820は、複数の報酬オファーのサブセットの選択された報酬オファーのそれぞれのブランド対話の乗客による完了のインジケーションを受信してもよい。いくつかの例では、ブランド対話コントローラ820は、乗客による以前に選択された報酬オファーのそれぞれのブランド対話の完了を判定してもよい。場合によっては、ブランド対話コントローラ820は、固有の識別子に関連付けられた1つ以上の過去のブランド対話を識別することができる。追加の例では、通信インタフェース815は、固有の識別子に関連付けられた1つ以上の検証済みブランド対話を識別し、固有の識別子に関連付けられた検証済みブランド対話の各々の報酬の値を総計することができる。検証されたブランド対話は、ブランド対話コントローラ820が検証した移動区間の乗客によって行われたブランド対話であってもよい。場合によっては、ブランド対話コントローラ820は、選択された報酬オファーに関連付けられた報酬の第2のインジケーションを受信することができる。
【0076】
情報コントローラ825は、輸送機材の移動区間に予定されている複数の乗客のプロフィール情報を識別することができる。いくつかの例では、情報コントローラ825は、複数の報酬オファーのうちの1つ以上との以前の対話に関連する1つ以上のメトリックを識別することができる。場合によっては、情報コントローラ825は、それぞれのブランド対話の検証済み完了に関連付けられた通信デバイスの識別子を識別することができる。別の例では、情報コントローラ825は、受信した複数の報酬オファーに関連する対話履歴データを決定することができる。更に、情報コントローラは、乗客に関連付けられた固有の識別子を提供することができる。
【0077】
報酬オファー評価装置830は、複数の報酬オファーを受信し、複数の乗客から乗客に対する複数の報酬オファーのサブセットを選択することができる。いくつかの例では、報酬オファー評価装置830は、所定の数に少なくとも部分的に基づいて報酬オファーのグループの量を決定することができる。場合によっては、報酬オファー評価装置830は、以前に選択された報酬オファーの完了したそれぞれのブランド対話に関連する複数の報酬オファーのうちの報酬オファーを除外することができる。更なる例において、報酬オファー評価装置830は、以前に選択された報酬オファーのそれぞれのカテゴリを決定することができる。更に、報酬オファー評価装置830は、以前に選択された報酬オファーのそれぞれのカテゴリを決定することができる。いくつかの例では、報酬オファー評価装置830は、乗客のユーザアカウントに関連付けられた1つ以上の報酬を含む総計報酬を決定してもよい。他の例では、報酬オファー評価装置830は、決定された総計報酬の未使用部分を決定してもよい。
【0078】
報酬オファー評価装置830は、複数の報酬オファーに関連する1つ以上のそれぞれの入札を受信することができる。いくつかの例では、報酬オファー評価装置830は、複数の報酬オファーの修正されたサブセットを乗客に提供することができる。
【0079】
出力モジュール835は、装置805の出力信号を管理することができる。例えば、出力モジュール835は、装置805の他の構成要素から信号を受信することができ、これらの信号を他の構成要素又はデバイスに送信することができる。いくつかの特定の例では、出力モジュール835は、ユーザインタフェースに表示するため、データベース若しくはデータストアに記憶するため、サーバ若しくはサーバクラスタでの更なる処理のため、又は任意の数のデバイス若しくはシステムでの任意の他のプロセスのために出力信号を送信することができる。場合によっては、出力モジュール835は、図9を参照して説明したI/Oコントローラ915の構成要素であってもよい。
【0080】
図9は、本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートするデバイス905を含むシステム900の図解を示す。デバイス905は、本明細書に記載されたような通信セッション配信システム又は装置805の構成要素の例であり得るか、それらを含み得る。デバイス905は、通信セッション配信システム910、I/Oコントローラ915、データベースコントローラ920、メモリ925、プロセッサ930、及びデータベース935を含む、通信を送受信するための構成要素を含む双方向データ通信のための構成要素を含むことができる。これらの構成要素は、1つ以上のバス(例えば、バス940)を介して電子通信することができる。
【0081】
通信セッション配信システム910は、本明細書で説明される通信セッション配信システム125の一例であり得る。場合によっては、通信セッション配信システム910は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。
【0082】
I/Oコントローラ915は、通信デバイス905の入力信号945及び出力信号950を管理することができる。I/Oコントローラ915はまた、通信デバイス905に一体化されていない周辺機器を管理することができる。場合によっては、I/Oコントローラ915は、外部周辺装置への物理的接続又はポートを表すことができる。場合によっては、I/Oコントローラ915は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、又は別の既知のオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用することができる。他の場合では、I/Oコントローラ915は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、又は同様のデバイスを表すか、又はそれらと対話することができる。場合によっては、I/Oコントローラ915は、プロセッサの一部として実装されてもよい。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ915を介して、又はI/Oコントローラ915によって制御されるハードウェア構成要素を介してデバイス905と対話することができる。
【0083】
データベースコントローラ920は、データベース935におけるデータ記憶及び処理を管理することができる。場合によっては、ユーザはデータベースコントローラ920と対話することができる。他の場合には、データベースコントローラ920は、ユーザとの対話なしに自動的に動作することができる。データベース935は、単一のデータベース、分散データベース、複数の分散データベース、データストア、データレイク、又は緊急バックアップデータベースの一例であり得る。
【0084】
メモリ925は、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み出し専用メモリ(ROM)を含むことができる。メモリ925は、実行されると、プロセッサに本明細書に記載の様々な機能を実行させる命令を含むコンピュータ可読コンピュータ実行可能ソフトウェアを記憶することができる。場合によっては、メモリ925は、とりわけ、周辺構成要素又はデバイスとの対話などの基本的なハードウェア又はソフトウェア動作を制御することができる基本入出力システム(BIOS)を含むことができる。
【0085】
プロセッサ930は、インテリジェントハードウェアデバイス(例えば、汎用プロセッサ、DSP、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック構成要素、ディスクリートハードウェア構成要素、又はそれらの任意の組み合わせ)を含むことができる。場合によっては、プロセッサ930は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成してもよい。他の場合には、メモリコントローラがプロセッサ930に統合されてもよい。プロセッサ930は、様々な機能を実行するためにメモリ925に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成してもよい。
【0086】
図10は、本開示の態様による、機内通信セッションを提供するための技術をサポートする方法1000を例示するフローチャートを示す。方法1000の動作は、本明細書で説明される通信セッション配信システム又はその構成要素によって実施することができる。例えば、方法1000の動作は、図1図9を参照して説明したように、通信セッション配信システムによって実行され得る。いくつかの例では、通信セッション配信システムは、本明細書に記載される機能を実行するために、通信セッション配信システムの機能素子を制御する命令セットを実行することができる。追加的又は代替的に、通信セッション配信システムは、専用ハードウェアを使用して本明細書で説明される機能の態様を実行することができる。
【0087】
1005において、通信セッション配信システムは、移動区間の1人以上の乗客に最終的に提示するための複数の報酬オファーを受信することができる。複数の報酬オファーの各々は、ブランドパートナがその報酬オファーを集中させたいと望む1つ以上のターゲット特性にリンクされ得る。通信セッション配信システムは、ブランドパートナ又は別のエンティティから報酬オファーを受信することができる。1005の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行してもよい。いくつかの例では、1005の動作の態様は、図8及び図9を参照して説明したように、報酬オファー評価装置によって実行されてもよい。
【0088】
1010において、通信セッション配信システムは、1人以上の乗客及び/又は移動区間のプロフィール情報を識別することができる。旅行プロバイダは、プロフィール情報を通信セッション配信システムに提供することができ、又は通信セッション配信システムは、データ記憶装置から情報を検索することができる。プロフィール情報は、乗客と乗客が予約されている移動区間の特性とに関して旅行プロバイダが所有することができる任意の情報を含むことができる。1010の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行してもよい。いくつかの例では、1010の動作の態様は、図8及び図9を参照して説明したように、情報コントローラによって実行されてもよい。
【0089】
1015において、通信セッション配信システムは、移動区間の乗客への提示のために複数の報酬オファーのサブセットを選択することができる。通信セッション配信システムは、移動区間の乗客に合わせて調整された報酬オファーのサブセットを選択することができる。通信セッション配信システムは、特定の乗客のプロフィール情報、及び/又は特定の移動区間の特性に基づいて、報酬オファーのサブセットを選択することができる。1015の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行してもよい。いくつかの例では、1015の動作の態様は、図8及び図9を参照して説明したように、報酬オファー評価装置によって実行されてもよい。
【0090】
1020において、通信セッション配信システムは、乗客に複数の報酬オファーの選択されたサブセットを提供することができる。乗客は、移動区間の前又は間のいずれかに、移動デバイス上のポータルを介して選択された報酬オファーを見ることができる。乗客は、報酬オファーの選択から1つ以上の報酬オファーを選択することができ、次いで、選択された報酬オファーに関連するブランド対話を完了するために進むことができる。1020の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行してもよい。いくつかの例では、1020の動作の態様は、図8図9を参照して説明したような通信インタフェースによって実行され得る。
【0091】
1025において、通信セッション配信システムは、乗客が報酬オファーに関連するブランド対話を完了したと判定することができる。乗客は、ブランドパートナと直接通信してブランド対話を完了することができ、ブランド対話の完了時に、ブランドパートナは、乗客に通信セッションアクセスを提供するように通信セッション配信システムに指示することができる。別の例では、乗客が報酬オファーを選択すると、乗客の移動デバイスは、選択された報酬オファーのインジケーションを通信セッション配信システムに送信することができる。次いで、通信セッション配信システムは、乗客が選択した報酬オファーに関連するセッション情報をブランドパートナに転送することができる。ブランドパートナは、様々なブランド対話を監視し、次いで、セッション情報に関連付けられたブランド対話がいつ発生したかを検証することができる。検証時に、ブランドパートナは、通信セッション配信システムに、セッション情報に関連付けられたブランド対話が発生したことを示すことができる。1025の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行してもよい。いくつかの例では、1025の動作の態様は、図8図9を参照して説明したブランド対話コントローラによって実行されてもよい。
【0092】
1030において、乗客がブランド対話を完了したことを検証すると、通信セッション配信システムは、乗客の移動区間中にネットワークアクセスユニットを用いて移動機材上の乗客のための通信セッションを確立することができる。通信セッションは、選択された報酬オファーに記載されたセッションのタイプ及び指定された期間のものである。いくつかの例では、乗客は、乗客がいくつかの完成したブランド対話をリンクさせることができるアカウントを有することができ、通信セッション配信システムは、乗客が移動区間中に使用することができる検証済みブランド対話の各々の報酬の値を総計することができる。1030の動作は、本明細書に記載された方法に従って実行してもよい。いくつかの例では、1030の動作の態様は、図8図9を参照して説明したような通信インタフェースによって実行され得る。
【0093】
本明細書に記載した方法は、可能である実施態様を説明していること、並びに動作及び工程は、再編成ないし修正され得ること、並びに他の実施態様が可能であることに留意されたい。更に、2つ以上の方法から組み合わされた態様であってもよい。
【0094】
本明細書に記載される情報及び信号は、様々な異なる技術及び技法のいずれかを使用して表すことができる。例えば、説明全体を通じて参照され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表すことができる。
【0095】
本明細書の開示に関連して説明される様々な例示的なブロック及びモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、別個のゲート若しくはトランジスタ論理、別個のハードウェア構成要素、又は本明細書に記載される機能を実行するように設計された、これらのいずれかの組み合わせで実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよいが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってもよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ(例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、又はそのような任意の他の構成の組み合わせ)として実装されてもよい。
【0096】
本明細書に記載される機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装することができる。プロセッサによって実行されるソフトウェアに実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に1つ以上の命令又はコードとして格納又は送信され得る。他の例及び実施形態は、本開示及び添付の請求項の範囲内にある。例えば、ソフトウェアの性質により、本明細書に記載の機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、又はそれらの任意の組み合わせを使用して実装することができる。機能を実装する特徴はまた、機能の一部が異なる物理的位置で実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に配置してもよい。
【0097】
特許請求の範囲を含めて本明細書で使用される場合、項目のリスト(例えば、「のうちの少なくとも1つ」又は「のうちの1つ以上」などの句で始まる項目のリスト)で使用される「又は」は、包含的なリストを示し、その結果、例えば、A、B、又はCのうちの少なくとも1つのリストは、A若しくはB若しくはC、又はAB若しくはAC若しくはBC、又はABC(即ち、A及びB及びC)を意味する。また、本明細書で使用される場合、「に基づく」という句は、排他的な条件の集合を言及するものとして解釈されるべきではない。例えば、「条件Aに基づく」と記載される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件A及び条件Bの両方に基づくことができる。換言すれば、本明細書で使用される場合、「に基づく」という句は、「に少なくとも部分的に基づく」という句と同じように解釈されるものとする。また、特許請求の範囲を含め、本明細書で使用される場合、「サブセット」は、項目のセットの1つ以上の項目を指す。サブセットは、例えば、セットの各項目までのセットの1つの項目であってもよく、セットの各項目を含む。
【0098】
添付図面において、同様の構成要素又は特徴は、同じ参照ラベルを有してもよい。更に、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後にダッシュを付け、類似の構成要素を区別する第2ラベルを付けることによって区別することができる。第1参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、その説明は、第2参照ラベル又は他の後続の参照ラベルに関係なく、同じ第1参照ラベルを有する類似の構成要素のいずれかに適用可能である。
【0099】
本明細書に記載の説明は、添付の図面に関連して、例示的な構成を説明しており、実装され得る、又は特許請求の範囲内にある全ての例を表すものではない。本明細書で使用される「例示的」という用語は、「例、実例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味し、「好ましい」又は「他の例よりも有利である」ことを意味しない。詳細な説明は、記載された技術の理解を提供することを目的とした具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技術は、これらの具体的な詳細なしに実施することができる。一部の例では、説明された例の概念を不明瞭にすることを避けるために、周知の構造及びデバイスが、ブロック図の形式で示されている。
【0100】
本明細書の説明は、当業者が本開示を作製又は使用することができるように提供される。本開示に対する様々な修正は、当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形に適用することができる。したがって、本開示は、本明細書に記載される例及び設計に限定されるべきではなく、本明細書に開示される原理及び新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるものである。

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