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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-30
(45)【発行日】2023-09-07
(54)【発明の名称】共焦点変位計測システム
(51)【国際特許分類】
   G01B 11/00 20060101AFI20230831BHJP
   G01B 11/06 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
G01B11/00 B
G01B11/06 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2017115551
(22)【出願日】2017-06-13
(65)【公開番号】P2019002719
(43)【公開日】2019-01-10
【審査請求日】2020-03-26
【審判番号】
【審判請求日】2022-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000129253
【氏名又は名称】株式会社キーエンス
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】弁理士法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】須部 敦
(72)【発明者】
【氏名】大川 陽平
(72)【発明者】
【氏名】橋川 悟
【合議体】
【審判長】岡田 吉美
【審判官】九鬼 一慶
【審判官】濱本 禎広
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-277158(JP,A)
【文献】特開2015-169546(JP,A)
【文献】特開2014-159047(JP,A)
【文献】特開2004-297668(JP,A)
【文献】特開2002-116265(JP,A)
【文献】特開2014-085833(JP,A)
【文献】特開平03-118407(JP,A)
【文献】特開2004-295276(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00 -11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
共焦点光学系を利用して計測対象物の変位を計測する共焦点変位計測システムであって、
それぞれが前記計測対象物の変位の測定値を計測する2以上の測定ユニットと、
前記測定ユニットと内部バスを介して通信可能に接続され、前記測定ユニットを制御する制御ユニットとを備え、
前記測定ユニットは、複数の波長を有する光を生成する投光用光源と、
前記投光用光源からの光を通過させることによって検出光を出射するピンホールと、
前記ピンホールを介して出射された前記検出光に軸上色収差を発生させるとともに、前記検出光を計測対象物に向かって収束させる光学部材と、
前記光学部材を介して前記計測対象物に照射された前記検出光のうち、前記計測対象物上で合焦しつつ反射されることによって前記ピンホールを通過した検出光を分光し、波長ごとの受光強度を表す受光信号を生成する分光器と、
前記受光信号に基づいて、前記計測対象物の変位を求め、前記測定値として前記制御ユニットへ出力する測定制御部と、
前記投光用光源、前記分光器及び前記測定制御部を収容する測定筐体とを有し、
前記制御ユニットは、前記測定値を取得するタイミングを前記測定ユニットに指示するための測定タイミング信号を生成するタイミング制御部と、
前記測定タイミング信号をトリガとして複数の前記測定ユニットによりそれぞれ取得された複数の測定値に基づいて、前記計測対象物の物理量を算出する物理量算出部と、
外部機器と通信し、算出された前記物理量を前記外部機器へ送信する外部通信部と、
前記内部バスが通され、前記測定筐体と着脱可能にスタッキング接続するための測定筐体連結部が設けられ、前記タイミング制御部、前記物理量算出部及び前記外部通信部を収容する制御筐体とを有し
前記共焦点変位計測システムはさらに、
前記測定タイミング信号及び前記測定値を伝送するための通信ケーブルと、
前記通信ケーブルの一端が接続され、前記測定タイミング信号及び前記測定値の送受信を中継する増設ユニットと、
前記通信ケーブルの他端が接続され、前記測定タイミング信号及び前記測定値の送受信を中継する接続ユニットとを備え
前記測定筐体連結部に設けられた前記内部バスは、
前記測定値が送受信されるデータ線と、
前記測定タイミング信号を送受信するための信号線であって、前記データ線とは異なる測定タイミング信号線とを備え、
前記増設ユニットは、前記制御ユニットと2以上の前記測定ユニットである第1グループの測定ユニットとの間に設けられ、前記制御ユニットから前記測定タイミング信号及び前記測定値の伝送路を分岐し、前記第1グループの測定ユニット及び前記接続ユニットに対する送受信を中継し、
前記接続ユニットは、2以上の測定ユニットである第2グループの測定ユニットが接続され、前記通信ケーブルを介して前記制御ユニットから伝送された前記測定タイミング信号及び前記測定値の、前記第2グループの測定ユニットに対する送受信を、前記内部バスを介して中継し、
前記第1グループの測定ユニット及び前記第2グループの測定ユニットの各々の前記測定制御部は、前記内部バスの前記測定タイミング信号線を介して受信した前記測定タイミング信号に基づいて、前記測定筐体内の前記分光器を制御し前記測定値を互いに同期して取得し、前記内部バスの前記データ線を介して前記制御ユニットへ送信し、
前記制御ユニットは、前記第1グループの測定ユニット及び前記第2グループの測定ユニットから受信した同期化された前記測定値に基づいて、前記計測対象物の物理量を算出することを特徴とする共焦点変位計測システム。
【請求項2】
前記タイミング制御部は、前記2以上の測定ユニットをグループ化し、同一のグループに属する測定ユニットに対し、測定値の取得を前記測定タイミング信号によって同期させることを特徴とする請求項1に記載の共焦点変位計測システム。
【請求項3】
前記測定筐体は、前記制御筐体の前記測定筐体連結部と着脱可能に連結する第1連結部と、他の測定ユニットの測定筐体と着脱可能に連結するための第2連結部とを有し、
前記第1連結部が前記測定ユニットの前記第2連結部に接続された前記他の測定ユニットの前記測定制御部は、前記第1連結部を介して受信した前記測定タイミング信号に基づいて測定値を取得し、前記第1連結部を介して前記制御ユニットへ送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の共焦点変位計測システム。
【請求項4】
前記増設ユニットは、前記制御ユニットの前記測定筐体連結部と着脱可能に連結する第3連結部と、前記測定ユニットの測定筐体と着脱可能に連結するための第4連結部とを有し、
前記接続ユニットは、前記測定ユニットの測定筐体と着脱可能に連結するための第5連結部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の共焦点変位計測システム。
【請求項5】
前記測定ユニットは、前記ピンホール及び前記光学部材を収容するヘッド筐体と、
前記投光用光源からの光を前記ヘッド筐体に伝送する光ファイバであって、端面が前記ピンホールとして機能する光ファイバからなるファイバケーブルとを有し、
前記測定筐体は、測定筐体の前面に対し、前記光ファイバが斜めに突出する状態で、前記ファイバケーブルを着脱可能に接続するファイバケーブル接続部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の共焦点変位計測システム。
【請求項6】
前記測定制御部は、波長ごとの受光強度からなる受光波形を複数の波形データに分割し、測定値の送信と並行して前記制御ユニットへ送信し、
前記外部通信部は、前記測定ユニットから受信した前記複数の波形データからなる受光波形を前記外部機器へ送信することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の共焦点変位計測システム。
【請求項7】
前記測定筐体及び前記制御筐体は、前記測定筐体連結部を介して直接に連結されることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の共焦点変位計測システム。
【請求項8】
前記測定筐体及び前記制御筐体は、前記測定筐体及び前記制御筐体のうちの一方の筐体から突出する雄型連結部を他方の筐体に設けられた雌型連結部に挿入することによって互いに前記測定筐体連結部において連結されることを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の共焦点変位計測システム。
【請求項9】
前記測定筐体及び前記制御筐体は、前記測定筐体連結部とは異なる連結手段によって互いに固定されることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の共焦点変位計測システム。
【請求項10】
前記ファイバケーブル接続部は、前記測定筐体の前面に対し、斜め下方に向けて傾斜したファイバ接続面を有することを特徴とする請求項5に記載の共焦点変位計測システム。
【請求項11】
前記ヘッド筐体には、表示部が設けられ、
前記ファイバケーブルは、測定用の光ファイバと表示用の光ファイバとにより構成され、前記測定筐体側の端部が二又状に分岐し、前記測定筐体に対して着脱可能に接続するためのコネクタがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項に記載の共焦点変位計測システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共焦点変位計測システムに係り、さらに詳しくは、共焦点光学系を利用して計測対象物の変位を計測する共焦点変位計測システムの改良に関する。
【背景技術】
【0002】
共焦点変位計は、光源の像が結像する結像面からの反射光に受光する光を絞り込むという共焦点原理と、光源の像に光軸方向の色ずれが生じるという軸上色収差の現象とを利用して計測対象物の変位を計測する光学式の計測装置である。
【0003】
共焦点変位計は、光源からの光を点光源として出射するピンホールと、ピンホールを介して出射された検出光に軸上色収差を発生させ、検出光を計測対象物に向かって収束させる光学部材と、計測対象物からの反射光に基づいて、計測対象物の変位を求める測定制御部とにより構成される。検出光には、複数の波長を有する光、例えば、白色光が用いられる。ピンホールは、光学部材を介して計測対象物に照射された検出光のうち、計測対象物上で合焦しつつ反射された波長の検出光を通過させる。
【0004】
結像面の位置は、軸上色収差により波長ごとに異なるため、ピンホールを通過した検出光の波長を特定することにより、計測対象物の変位が求められる。変位は、予め定められた基準位置から計測対象物までの光軸方向の距離であり、変位を求めることにより、表面の凹凸の深さ又は高さや透明体の厚さ等を測定することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方向に搬送中の不透明なシート材について厚さを測定する場合、シート材を挟んで対向するように2つの変位計を配置し、変位を計測するタイミングを合わせる必要がある。また、シート材表面の平坦度や反り具合を測定する場合には、シート材の表面に対向するように複数の変位計を配置して測定タイミングを一致させる。
【0006】
従来の共焦点変位計では、上述した様な物理量を測定する場合、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)などの外部機器を用いて複数の変位計による計測を同期させなければならなかった。このため、外部機器と変位計との間で配線の取り回しが複雑であるという問題があった。また、変位計ごとに、外部機器との通信部や通信ケーブルの接続部を設けなければならず、システム全体が大型化し、製造コストが増大するという問題もあった。
【0007】
なお、従来の共焦点変位計では、ヘッドユニットを接続するためのファイバケーブル接続部の数だけ、投光用光源や分光器をコントローラ内に設けなければならず、当該ファイバケーブル接続部の数よりも測定箇所が少ない場合に、無駄が多いという問題があった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、配線の取り回しを簡素化し、システム全体が大型化するのを抑制しつつ、複数の測定箇所について変位の計測を同期させることができる共焦点変位計測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の態様による共焦点変位計測システムは、共焦点光学系を利用して計測対象物の変位を計測する共焦点変位計測システムであって、それぞれが前記計測対象物の変位を計測する2以上の測定ユニットと、前記測定ユニットを制御する制御ユニットとを備える。前記測定ユニットは、複数の波長を有する光を生成する投光用光源と、前記投光用光源からの光を通過させることによって検出光を出射するピンホールと、前記ピンホールを介して出射された前記検出光に軸上色収差を発生させるとともに、前記検出光を計測対象物に向かって収束させる光学部材と、前記光学部材を介して前記計測対象物に照射された前記検出光のうち、前記計測対象物上で合焦しつつ反射されることによって前記ピンホールを通過した検出光を分光し、波長ごとの受光強度を表す受光信号を生成する分光器と、前記受光信号に基づいて、前記計測対象物の変位を求め、測定値として前記制御ユニットへ出力する測定制御部と、前記投光用光源、前記分光器及び前記測定制御部を収容する測定筐体とを有する。前記制御ユニットは、前記測定値を取得するタイミングを前記測定ユニットに指示するための測定タイミング信号を生成するタイミング制御部と、前記測定タイミング信号をトリガとして複数の前記測定ユニットによりそれぞれ取得された複数の測定値に基づいて、前記計測対象物の物理量を算出する物理量算出部と、外部機器と通信し、算出された前記物理量を前記外部機器へ送信する外部通信部と、前記測定筐体と着脱可能に連結するための測定筐体連結部が設けられ、前記タイミング制御部、前記物理量算出部及び前記外部通信部を収容する制御筐体とを有する。前記測定筐体が前記制御筐体に連結された測定ユニットの前記測定制御部は、前記測定筐体連結部を介して受信した前記測定タイミング信号に基づいて測定値を取得し、前記測定筐体連結部を介して前記制御ユニットへ送信する。
【0010】
この共焦点変位計測システムでは、測定タイミングを制御する機能、厚さや平坦度などの物理量を算出する機能、外部機器と通信する機能が制御ユニットに集約されるため、測定ユニットの構成を簡素化することができる。また、制御ユニットにより測定タイミングが制御されるため、PLCなどの外部機器を別途用いなくても、複数の測定箇所について変位の計測を同期させることができる。さらに、制御ユニットが測定筐体連結部を介して測定ユニットとスタッキング接続されるため、ケーブル接続と比べ、断線や誤配線を抑制することができる。
【0011】
本発明の第2の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定値が送受信されるデータ線と、前記測定タイミング信号を送受信するための信号線であって、前記データ線とは異なる信号線とを備え、前記2以上の測定ユニットの前記測定制御部が、前記制御ユニットから送信された測定タイミング信号を前記信号線を介して受信し、取得した測定値を前記データ線を介して前記制御ユニットへ送信するように構成される。この様な構成によれば、測定値の送受信による待ち時間が生じないため、複数の測定ユニットに対し、正確に同期して測定値を取得させることができる。
【0012】
本発明の第3の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記タイミング制御部が、前記2以上の測定ユニットをグループ化し、同一のグループに属する測定ユニットに対し、測定値の取得を前記測定タイミング信号によって同期させるように構成される。この様な構成によれば、グループごとに異なるタイミングで計測対象物の変位を計測することができる。
【0013】
本発明の第4の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定筐体が、前記制御筐体の前記測定筐体連結部と着脱可能に連結する第1連結部と、他の測定ユニットの測定筐体と着脱可能に連結するための第2連結部とを有し、前記測定筐体の前記第1連結部が他の測定ユニットの第2連結部に連結された測定ユニットの前記測定制御部は、前記第1連結部を介して受信した前記測定タイミング信号に基づいて測定値を取得し、前記第1連結部を介して前記制御ユニットへ送信するように配置される。この様な構成によれば、第1連結部及び第2連結部を介して測定ユニット同士をスタッキング接続させることができる。
【0014】
本発明の第5の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定タイミング信号及び前記測定値を伝送するための通信ケーブルと、前記通信ケーブルの一端が接続され、前記測定タイミング信号及び前記測定値の送受信を中継する増設ユニットと、前記通信ケーブルの他端が接続され、前記測定タイミング信号及び前記測定値の送受信を中継する接続ユニットとを備え、前記増設ユニットが、前記制御ユニットの前記測定筐体連結部と着脱可能に連結する第3連結部と、前記測定ユニットの測定筐体と着脱可能に連結するための第4連結部とを有し、前記接続ユニットが、前記測定ユニットの測定筐体と着脱可能に連結するための第5連結部を有するように構成される。
【0015】
この様な構成によれば、通信線を通信ケーブル用に分岐させ、通信ケーブルを着脱させる機能が増設ユニット及び接続ユニットに集約されるため、制御ユニット及び測定ユニットの構成を簡素化することができる。
【0016】
本発明の第6の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定ユニットが、前記ピンホール及び前記光学部材を収容するヘッド筐体と、前記投光用光源からの光を前記ヘッド筐体に伝送する光ファイバであって、端面が前記ピンホールとして機能する光ファイバからなるファイバケーブルとを有し、前記測定筐体が、測定筐体の前面に対し、前記光ファイバが斜めに突出する状態で、前記ファイバケーブルを着脱可能に接続するファイバケーブル接続部を有するように構成される。この様な構成によれば、光ファイバが測定筐体の前面に対して垂直に突出する場合と比べ、ファイバケーブルを取り回す際に、測定筐体の前方の空間を省スペース化することができる。
【0017】
本発明の第7の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定制御部が、波長ごとの受光強度からなる受光波形を複数の波形データに分割し、測定値の送信と並行して前記制御ユニットへ送信し、前記外部通信部が、前記測定ユニットから受信した前記複数の波形データからなる受光波形を前記外部機器へ送信するように構成される。
【0018】
この様な構成によれば、受光波形の送受信によって測定値の送受信に待ち時間が生じるのを抑制しつつ、外部機器において測定ユニットの受光状態を受光波形によって確認することができる。
【0019】
本発明の第8の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定筐体及び前記制御筐体が、直接に連結される。制御ユニットと測定ユニットとは、筐体同士が直接に連結されるため、ユニット間の配線を簡素化することができる。
【0020】
本発明の第9の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定筐体及び前記制御筐体が、前記測定筐体及び前記制御筐体のうちの一方の筐体から突出する雄型連結部を他方の筐体に設けられた雌型連結部に挿入することによって互いに連結される。この様な構成によれば、雄型連結部と雌型連結部との係合によって筐体同士が連結されるため、誤連結を防止することができる。
【0021】
本発明の第10の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記測定筐体及び前記制御筐体が、通信用コネクタとは異なる連結手段によって互いに固定される。この様な構成によれば、通信用コネクタに対する負荷を増大させることなく、両筐体を連結することができる。
【0022】
本発明の第11の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記ファイバケーブル接続部が、前記測定筐体の前面に対し、斜め下方に向けて傾斜したファイバ接続面を有する。この様な構成によれば、ファイバケーブルを取り回す際に、測定筐体の前方の空間を省スペース化することができる。
【0023】
本発明の第12の態様による共焦点変位計測システムは、上記構成に加え、前記ヘッド筐体には、表示部が設けられ、前記ファイバケーブルが、測定用の光ファイバと表示用の光ファイバとにより構成され、前記測定筐体側の端部が二又状に分岐し、前記測定筐体に対して着脱可能に接続するためのコネクタがそれぞれ設けられる。この様な構成によれば、測定筐体に対し、測定用の光ファイバと表示用の光ファイバとを個別に着脱することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、制御ユニットにより測定タイミングが制御され、制御ユニットが測定筐体連結部を介して測定ユニットとスタッキング接続されるため、配線の取り回しを簡素化し、システム全体が大型化するのを抑制しつつ、複数の測定箇所について変位の計測を同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の実施の形態による共焦点変位計測システム1の一構成例を示したシステム図である。
図2】共焦点変位計測システム1における各ユニットの接続関係を示した図である。
図3図1の制御ユニット2の構成例を示したブロック図である。
図4図3の制御ユニット2の外観図である。
図5図1の測定ユニット3の構成例を示した図である。
図6図5のアンプ部30の斜視図である。
図7図5のアンプ部30の外観図である。
図8図5の投光用光源301の構成例を示した図である。
図9図5の分光器305の構成例を模式的に示した説明図である。
図10図1の増設ユニット4の構成例を示したブロック図である。
図11図10の増設ユニット4の外観図である。
図12図1の接続ユニット5の外観図である。
図13図1の拡張ユニット6の構成例を示したブロック図である。
図14図13の拡張ユニット6の外観図である。
図15図1の共焦点変位計測システム1の運用時におけるヘッド部31の配置の一例を模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本明細書では、便宜上、ヘッド部の光軸の方向を上下方向として説明するが、ヘッド部の使用時における姿勢や向きを限定するものではない。
【0027】
<共焦点変位計測システム1>
図1は、本発明の実施の形態による共焦点変位計測システム1の一構成例を示したシステム図である。共焦点変位計測システム1は、共焦点光学系を利用して計測対象物の変位を計測するとともに、複数の測定箇所について変位の計測を同期させ、得られた複数の測定値から厚さや平坦度などの物理量を算出する複数点同期計測システムである。
【0028】
この共焦点変位計測システム1は、制御ユニット2、測定ユニット3、増設ユニット4、接続ユニット5、拡張ユニット6、表示パネルDP、情報処理端末PC及びPLCにより構成される。この例では、1台の制御ユニット2に対し、増設ユニット4を介して2台の測定ユニット3が直列に連結されている。また、制御ユニット2には、情報処理端末PC及びPLCがそれぞれ通信ケーブルを介して接続されている。また、1台の増設ユニット4に対し、2台の接続ユニット5がそれぞれ通信ケーブル9を介して接続され、各接続ユニット5に対し、2台の測定ユニット3が直列に連結されている。
【0029】
測定ユニット3は、共焦点光学系を利用して計測対象物の変位を計測する計測装置であり、ファイバケーブル32を介してヘッド部31が接続される。制御ユニット2は、2以上の測定ユニット3を制御するコントローラである。増設ユニット4は、通信ケーブル9を用いて測定ユニット3を増設するための中継装置であり、制御ユニット2に直接に連結される。接続ユニット5は、通信ケーブル9を用いて測定ユニット3を増設するための中継装置であり、測定ユニット3が直接に連結される。
【0030】
情報処理端末PCは、受光波形などの各種情報を画面表示し、測定条件などの設定を行う。PLCは、各種制御を行うプログラマブルロジックコントローラである。表示パネルDPは、測定ユニット用の表示装置であり、測定ユニット3の筐体前面に装着することができる。表示パネルDPには、測定値、交差判定値、統計処理値などが表示される。また、測定条件などの設定時には、設定項目などが表示される。この表示パネルDPには、操作ボタンが設けられており、測定ユニット3に対して操作入力が可能である。また、表示パネルDPには、表示灯が設けられており、測定ユニット3の動作状態やヘッド部31の状態が表示される。
【0031】
図2は、共焦点変位計測システム1における各ユニットの接続関係を示した図である。この共焦点変位計測システム1は、制御ユニット2、測定ユニット3、増設ユニット4、接続ユニット5及び拡張ユニット6により構成される。
【0032】
測定ユニット3は、制御ユニット2、他の測定ユニット3、増設ユニット4及び接続ユニット5とそれぞれスタッキング接続8することができる。スタッキング接続8は、2つのユニットの筐体にそれぞれ設けられた連結部によって筐体同士を直接に連結し、連結部を介して両ユニットを電気的に接続する接続方法である。つまり、測定ユニット3は、通信ケーブルを用いることなく、制御ユニット2、他の測定ユニット3、増設ユニット4又は接続ユニット5と電気的に接続することができる。
【0033】
制御ユニット2は、内部バス10を利用して各測定ユニット3に測定条件や測定タイミングを指示し、変位の測定値を各測定ユニット3から取得して所定の物理量を算出する。また、制御ユニット2は、内部バス11を利用して拡張ユニット6と各種情報を送受信する。制御ユニット2には、商用電源7から電力が入力され、電源ライン12を介して測定ユニット3、増設ユニット4、接続ユニット5及び拡張ユニット6に供給される。
【0034】
制御ユニット2は、測定ユニット3、増設ユニット4及び拡張ユニット6とそれぞれスタッキング接続8することができる。つまり、制御ユニット2は、通信ケーブルを用いることなく、測定ユニット3、増設ユニット4又は拡張ユニット6と電気的に接続することができる。
【0035】
増設ユニット4及び接続ユニット5は、通信ケーブル9を介して測定ユニット3を制御ユニット2に接続するための中継装置であり、通信ケーブル9の一端が増設ユニット4に接続され、他端が接続ユニットに接続されている。通信ケーブル9は、内部バス10の構成と同様であり、測定条件、測定タイミング及び測定値を伝送するための通信線からなる。
【0036】
増設ユニット4は、内部バス10及び電源ライン12をそれぞれスタッキング接続用とケーブル接続用とに分岐し、測定条件、測定タイミング及び測定値の送受信を中継する装置であり、制御ユニット2及び測定ユニット3とそれぞれスタッキング接続8することができる。この増設ユニット4には、2つの通信ケーブル9を介して2つの接続ユニット5が接続されている。
【0037】
接続ユニット5は、測定条件、測定タイミング及び測定値の送受信を中継する装置であり、測定ユニット3とスタッキング接続8することができる。この接続ユニット5は、通信ケーブル9を介して受信した各種情報を内部バス10を介して測定ユニット3へ送信し、内部バス10を介して受信した測定値を通信ケーブル9を介して増設ユニット4へ送信する。
【0038】
拡張ユニット6は、外部IF(インターフェース)又は各種機能を拡張するための付加装置であり、制御ユニット2とスタッキング接続8することができる。拡張ユニット6は、例えば、エンコーダ又はネットワーク機器と通信し、これらの外部機器から受信した各種指令を内部バス11を介して制御ユニット2へ送信する。また、拡張ユニット6は、複数の測定箇所について得られた複数の測定値や制御ユニット2によって算出された物理量を用いて制御ユニット2ではできないような複雑な演算処理を行い、演算処理の結果を内部バス11を介して制御ユニット2へ送信する。
【0039】
図1に示した共焦点変位計測システム1では、1つの制御ユニット2と、1つの増設ユニット4と、2つの測定ユニット3と、2つの拡張ユニット6とが直列にスタッキング接続8されている。また、各接続ユニット5に対し、2つの測定ユニット3が直列にスタッキング接続8されており、6つの測定箇所の変位を同時に計測することができる。
【0040】
測定ユニット3は、増設ユニット4を用いることなく、直接に制御ユニット2にスタッキング接続8することができる。また、制御ユニット2又は接続ユニット5に対し、スタッキング接続8によって同時に連結可能な測定ユニット3の上限は、例えば、2台であるが、3台以上の測定ユニット3がスタッキング接続8によって連結可能であってもよい。
【0041】
<制御ユニット2>
図3は、図1の制御ユニット2の構成例を示したブロック図である。図4は、図3の制御ユニット2の外観図であり、制御筐体20の前面が示されている。この制御ユニット2は、制御部21、外部IF部22、保護回路23及び内部電源部24により構成され、測定ユニット3間で測定タイミングを一致させる同期処理を行う。外部IF部22は、PLC、PC(パーソナルコンピュータ)、表示装置などの外部機器が接続される入出力部であり、デジタル又はアナログの入出力回路又は通信回路からなる。
【0042】
制御部21は、内部バス11及び外部IF部22を介して各種指令を受信し、内部バス10を介して測定条件及び測定タイミングを測定ユニット3に指示する。また、制御部21は、内部バス10を介して変位の測定値を受信し、複数の測定値から厚さ、平坦度などの物理量を算出して外部IF部22を介して外部機器へ送信する。また、制御部は、算出した物理量を予め指定された判定閾値と比較することにより、計測対象物の良否判定を行い、その判定結果を外部IF部22を介して外部機器へ送信する。
【0043】
例えば、PCを制御ユニット2に接続することにより、複数の測定ユニット3を用いた計測対象物の測定方法、測定周期、露光条件などを測定設定として指定することができる。制御部21は、この測定設定に基づいて、各測定ユニット3に対し、測定条件を指示する。
【0044】
この制御部21は、タイミング制御部211、物理量算出部212及び外部通信部213により構成される。タイミング制御部211は、測定値を取得するタイミングを測定ユニット3に指示するための測定タイミング信号を生成し、内部バス10を介して各測定ユニット3へ送信する。測定タイミング信号は、例えば、内部バス11又は外部IF部22を介して外部機器から受信する測定指令に基づいて、生成される。
【0045】
また、タイミング制御部211は、制御ユニット2に接続されている2以上の測定ユニット3をグループ化し、同一のグループに属する測定ユニット3に対し、測定値の取得を測定タイミング信号によって同期させる。スタッキング接続8又は通信ケーブル9を介して制御ユニット2に接続された複数の測定ユニット3に対し、任意にグループ化することができる。
【0046】
例えば、厚さ測定のために対向配置される2つの測定ユニット3を同一のグループとして測定タイミングが同期化される。また、平坦度や反り具合の測定のための3以上の測定ユニット3を同一のグループとして測定タイミングが同期化される。グループ間で測定タイミングをずらすことにとり、他の測定ユニット3から出射された検出光が誤って受光され、測定精度が低下するのを抑制することができる。
【0047】
内部バス10は、測定タイミング信号を送受信するための信号線10aと、変位の測定値が送受信されるデータ線10bとにより構成される。信号線10aは、データ線10bとは異なる通信線である。測定値の送受信は、例えば、デイジーチェーン方式で行われるのに対し、測定タイミング信号の送受信は、マルチドロップ方式で行われる。
【0048】
信号線10aは、例えば、グループを識別するための識別信号を伝送する信号線と、測定タイミング信号を伝送する信号線とにより構成される。制御部21は、同一グループに属する複数の測定ユニット3により同期して取得された複数の測定値を共通の識別情報、例えば、グループ名及び測定時刻に対応づけることによって同期化する。
【0049】
物理量算出部212は、測定タイミング信号をトリガとして複数の測定ユニット3によりそれぞれ取得された複数の測定値に基づいて、計測対象物の物理量を算出する。複数の測定値は、データ線10bを介して各測定ユニット3から取得される。また、物理量は、同期化された複数の測定値に基づいて算出される。外部通信部213は、外部IF部22を介して外部機器と通信し、物理量算出部212により算出された物理量を外部機器へ送信する。
【0050】
保護回路23は、商用電源7が接続され、商用電源7から入力された電力を電源ライン12に供給する際に、電源ライン12を逆接、過電流、ノイズから保護する。内部電源部24は、保護回路23を介して入力された交流電力を直流電力に変換し、制御部21へ供給する。
【0051】
商用電源7の配線が制御ユニット2のみであるため、システムとして省配線化することができる。また、保護回路23の機能を制御ユニット2に集約することにより、測定ユニット3や拡張ユニット6などの他のユニットの構成を簡素化し、サイズや製造コストを削減することができる。
【0052】
制御筐体20は、内部に制御部21、保護回路23及び内部電源部24を収容するハウジング部材である。制御ユニット2、測定ユニット3、増設ユニット4、接続ユニット5及び拡張ユニット6は、例えば、制御盤内に設置される。制御筐体20の前面は、ユーザが容易にアクセスすることができる操作面であり、外部IF部22が配置されている。この外部IF部22は、通信ケーブルを着脱可能に接続するための各種の接続端子部221~227からなり、PLCやPCが接続される。
【0053】
<測定ユニット3>
図5は、図1の測定ユニット3の構成例を示した図である。この測定ユニット3は、アンプ部30、ヘッド部31及びファイバケーブル32により構成され、ヘッド部31から検出光DLを出射した際の計測対象物Wからの反射光を受光して計測対象物Wの変位を計測する光学式の計測装置である。
【0054】
ヘッド部31及びアンプ部30は、ファイバケーブル32を介して互いに接続されている。ファイバケーブル32は、投光用の光を伝送する光ファイバ321と、表示用の光を伝送する光ファイバ322とにより構成される。ファイバケーブル32の一端には、コネクタ323が設けられ、アンプ部30のコネクタ303と着脱可能に接続される。
【0055】
ヘッド部31は、検出光DLを計測対象物Wに向けて出射し、計測対象物Wからの反射光が入射する光学ユニットであり、屈折レンズ312、回折レンズ313等の光学部材311と、表示部314とを備える。光学部材311は、光ファイバ321の端面を介して出射された検出光DLに軸上色収差を発生させるとともに、検出光DLを計測対象物Wに向かって収束させる。軸上色収差は、分散による光軸方向の像の色ずれである。
【0056】
屈折レンズ312は、光の屈折現象を利用して入射光を集光又は拡散させる光学レンズであり、光ファイバ321の出射端面を介して出射された検出光DLを屈折させる。回折レンズ313は、光の回折現象を利用して入射光を集光又は拡散させる光学素子であり、光ファイバ321の出射端面を介して出射された検出光DLを回折させる。この回折レンズ313は、レリーフ型の回折レンズであり、上側のレンズ面に微細なレリーフ(起伏)が形成されている。レリーフは、光軸方向の深さが光の波長程度であり、光軸Jを中心とする複数の円環状のパターンが配置される。
【0057】
光ファイバ321は、コア及びクラッドにより構成され、コアの端面がピンホールとして機能する。つまり、光ファイバ321のコアの端面は、光ファイバ321の出射端が配置される空間に比べて径が十分に小さく、光学部材311を介して入射する光を選択的に通過させることができる。屈折レンズ312は、光ファイバ321の出射端と回折レンズ313との間に配置されている。光ファイバ321の出射端面と光学部材311とは、共焦点光学系を構成している。
【0058】
この共焦点光学系は、共焦点原理を利用して受光する光を絞り込むとともに、検出光DLに軸上色収差を生じさせる。このため、光ファイバ321の出射端面から出射し、光学部材311を透過した検出光DLは、波長に応じて上下方向の異なる位置に結像する。検出光DLに含まれる波長成分のうち、計測対象物W上に結像した特定の波長成分は、計測対象物Wにより反射され、その反射光が光学部材311を透過して光ファイバ321の出射端面上に結像する。一方、特定の波長成分以外の波長成分に対応する反射光は、光ファイバ321の出射端面上に結像せず、遮断される。
【0059】
ヘッド部31から計測対象物Wまでの距離は、例えば、10mm~70mm程度であり、測定範囲MRは、1mm~20mm程度である。この測定範囲MRは、検出光DLの帯域幅に対応し、広い測定範囲MRを確保するために、広帯域の検出光DLが用いられる。検出光DLは、例えば、500nm~700nmの波長成分を含む。
【0060】
測定ユニット3では、光ファイバ321を介して投光用の光がヘッド部31に伝送され、ヘッド部31から出射された検出光DLによって計測対象物W上に照射スポットが形成される。光ファイバ321の出射端面は、検出光DLを出射する点光源となるように、投光用光源301からの光を通過させるピンホールとして機能するとともに、光学部材311を介して計測対象物Wに照射された検出光DLのうち、計測対象物W上で合焦しつつ反射された波長の検出光を通過させるピンホールとして機能する。
【0061】
表示部314は、ヘッド部31とファイバケーブル32との接続部付近に設けられ、光ファイバ322を介して表示用光源304から伝送された表示用の光を利用して各種情報の表示を行う。ヘッド筐体310は、内部に光学部材311及び表示部314を収容する鏡筒部材である。ヘッド筐体310は、例えば、中心軸を光軸Jとする円筒形状からなる。
【0062】
アンプ部30は、投受光を制御し、照射スポットに対応する反射光に基づいて、計測対象物Wの変位を求める処理ユニットであり、投光用光源301、カプラ302、コネクタ303、表示用光源304、分光器305、測定制御部306及び内部電源部307により構成される。例えば、受光信号に基づいて、投光用の光の強度、反射光を受光する際の露光時間、受光信号を増幅する際のゲインが制御される。投光用光源301は、複数の波長を有する光、例えば、白色光を投光用の光として生成する光源装置である。
【0063】
カプラ302は、投光用光源301から入力された光をヘッド部31に向けて出力する一方、ヘッド部31から入力された検出光DLを分光器305に向けて出力する方向性結合器である。このカプラ302は、一端から2本の光ファイバが延び、他端から1本の光ファイバが延びるYカプラである。
【0064】
投光用光源301からの光は、カプラ302、コネクタ303及び323を介して光ファイバ321へ出力される。一方、計測対象物Wによって反射された検出光DLは、光ファイバ321、コネクタ323、303及びカプラ302を介して分光器43に向けて出射される。
【0065】
分光器305は、回折格子や撮像素子により構成され、光ファイバ321の出射端面を通過した検出光DLを分光し、受光信号を生成する。測定制御部306は、上位ユニットから内部バス10を介して受信した測定条件や測定タイミングに基づいて動作し、内部バス10を介して測定条件や測定タイミングを下位ユニットへ送信する。また、測定制御部306は、下位ユニットから内部バス10を介して受信した測定値と、自ユニットで取得した測定値とを内部バス10を介して上位ユニットへ送信する。測定条件には、測定方法、測定周期、露光条件などがある。また、測定制御部306は、露光状態などの測定状況を示す測定ステータス情報を内部バス10を介して上位ユニットへ送信する。
【0066】
この測定制御部306は、分光器305の受光信号に基づいて、撮像素子を制御し、反射光を受光する際のシャッタースピード、露光時間、受光信号を増幅する際のゲインなどを調整する。
【0067】
また、測定制御部306は、分光器305の受光信号に基づいて、計測対象物Wの変位を求め、データ線10bを介して測定値を制御ユニット2へ送信する。具体的には、分光器305から波長ごとの受光強度からなる受光波形を取得し、受光波形のピーク位置を特定することにより、計測対象物Wの変位が算出される。ピーク位置は、受光強度が最大の画素位置であり、特定の波長に対応する。変位の測定値は、信号線10aを介して受信した測定タイミング信号に基づいて取得され、データ線10bを介して制御ユニット2へ送信される。
【0068】
また、測定制御部306は、PCにおいて受光状態を確認するために、波長ごとの受光強度からなる受光波形を測定値の送信と並行して制御ユニット2へ送信する。受光波形は、データ線10bのトラフィックが混雑するのを抑制するために、複数の波形データに分割して送信される。また、受光波形は、測定値の取得間隔よりも長い周期で送信される。制御ユニット2の外部通信部213では、測定ユニット3から受信した複数の波形データからなる受光波形が外部IF部22を介して外部機器へ送信される。制御ユニット2に接続されたPCや表示装置では、各測定ユニット3の受光波形を確認することができる。
【0069】
表示用光源304は、表示光を生成する光源装置である。表示光は、例えば、投光用の光とは異なる色の可視光であり、コネクタ303及び323を介して光ファイバ322へ出力される。内部電源部307は、電源ライン12を介して入力された交流電力を直流電力に変換し、投光用光源301、表示用光源307、分光器305及び測定制御部306へ供給する。
【0070】
測定ユニット3では、変位の測定値や受光波形が求められ、制御ユニット2へ出力される。制御ユニット2では、測定タイミング信号が各測定ユニット3へ出力され、各測定ユニット3から取得した測定値を利用して平坦度などの物理量が算出される。測定ユニット3は、例えば、制御ユニット2から測定タイミング信号によるトリガ入力を受けて内部トリガを補正し、変位の測定値を取得する。
【0071】
なお、カプラ302には、Xカプラを用いてもよい。Xカプラは、Yカプラと比較して端面の反射を抑制し易い。この様な光ファイバカプラは、複数の光ファイバを融着した融着型カプラであるが、ビームスプリッタを用いて光を分割するタイプのカプラであってもよい。
【0072】
<測定筐体300>
図6は、図5のアンプ部30の斜視図であり、(a)には、測定筐体300の右側面が示され、(b)には、測定筐体300の左側面が示されている。図7は、図5のアンプ部30の外観図であり、(a)には、測定筐体300の前面が示され、(b)には、測定筐体300の右側面が示されている。
【0073】
測定筐体300は、アンプ部30のハウジング部材であり、内部に投光用光源301、カプラ302、表示用光源304、分光器305、測定制御部306及び内部電源部307を収容する。測定筐体300の右側面には、他の測定ユニット3の測定筐体300と着脱可能に連結するための連結部33と、4つの取付部34とが設けられている。
【0074】
この連結部33は、雄型の連結部と係合する雌型コネクタであり、測定筐体300に形成された凹部から露出する接続端子部からなる。取付部34は、他の測定ユニット3の測定筐体300を固定するための固定用金具からなる。
【0075】
測定筐体300の左側面には、制御ユニット2、増設ユニット4、接続ユニット5又は他の測定ユニット3と着脱可能に連結するための連結部35と、4つの取付部36とが設けられている。
【0076】
この連結部35は、雌型の連結部と係合する雄型コネクタであり、測定筐体300から突出する接続端子部からなる。取付部36は、他のユニットの筐体を固定するための固定用金具からなる。取付部36は、例えば、他の測定ユニット3の取付部34と係合する。連結部33及び35は、接続端子部を介して内部バス10と電源ライン12とを他のユニットと接続する。
【0077】
測定筐体300の前面には、ファイバケーブル32a及び32bを着脱可能に接続するためのファイバケーブル接続部37a及び37bが設けられている。測定筐体300の背面には、制御盤内の設置用レールにアンプ部30を取り付けるための係合用凹部38が設けられている。
【0078】
ファイバケーブル接続部37a及び37bは、測定筐体300の前面に対し、光ファイバが斜めに突出する状態でファイバケーブル32a及び32bをそれぞれ着脱可能に接続するコネクタ303である。ファイバケーブル32aは、投光用の光を伝送する光ファイバ321からなり、ファイバケーブル32aは、表示用の光を伝送する光ファイバ322からなる。ファイバケーブル32a及び32bは、一端がヘッド部31のヘッド筐体310に接続され、他端が測定筐体300に接続される。
【0079】
このファイバケーブル接続部37a及び37bは、ファイバケーブル32a及び32bが斜め下方に突出するように配置されている。ファイバケーブル接続部37a及び37bには、例えば、測定筐体300の前面に対し、斜め下方に向けて傾斜したファイバ接続面が設けられる。
ファイバケーブル32(32a,32b)が測定筐体300の前面に対して垂直に突出する場合と比べ、ファイバケーブル32を取り回す際に、測定筐体300の前方の空間を省スペース化することができる。
【0080】
制御ユニット2の制御筐体20にも測定筐体300と同様の連結部が設けられる。すなわち、制御筐体20の右側面には、増設ユニット4又は測定ユニット3と着脱可能に連結するための連結部が設けられる。また、制御筐体20の左側面には、拡張ユニット6と着脱可能に連結するための連結部が設けられる。これらの連結部は、雄型の連結部と係合する雌型コネクタである。
【0081】
この様に測定筐体300と制御筐体20とは、直接に連結される。また、測定筐体300及び制御筐体20は、雄型の連結部を雌型の連結部に挿入することによって互いに連結される。さらに、測定筐体300及び制御筐体20は、通信用コネクタ(連結部35など)とは異なる連結手段(取付部36など)によって互いに固定される。
【0082】
測定筐体300が制御筐体20に連結された測定ユニット3の測定制御部306は、制御筐体20の連結部及び測定筐体300の連結部35を介して受信した測定タイミング信号に基づいて測定値を取得し、これらの連結部を介して制御ユニット2へ送信する。
【0083】
また、測定筐体300の連結部35が他の測定ユニット3の連結部33に接続された測定ユニット3の測定制御部306は、連結部35を介して受信した測定タイミング信号に基づいて測定値を取得し、連結部35を介して制御ユニット2へ送信する。
【0084】
ヘッド部31から延びるファイバケーブル32は、測定用の光ファイバと表示用の光ファイバとを内包する1本のケーブルであり、測定ユニット側の端部が二又状に分岐し、2つの分岐ケーブル(ファイバケーブル32a及び32b)の先端には、コネクタがそれぞれ取り付けられている。
【0085】
<投光用光源301>
図8は、図5の投光用光源301の構成例を示した図であり、(a)には、投光用光源301の側面が示され、(b)には、投光用光源301をA-A切断線により切断した場合の切断面が示されている。この投光用光源301は、レーザ光を蛍光体80に照射して白色光を発生させる光源装置であり、発光素子71、配線基板72、素子ホルダ73、集光レンズ74、レンズホルダ75、フェルール76、フェルール押え77、蛍光体80、枠体81及びフィルタ素子82により構成される。
【0086】
発光素子71は、レーザーダイオード(LD)等の半導体発光素子であり、単一波長のレーザ光を生成する。この発光素子71は、発光部を水平方向の前方に向けた状態で配線基板72に配設されている。例えば、発光素子71は、波長が450nm以下の青色光又は紫外光を生成する。素子ホルダ73は、配線基板72を保持する部材であり、レンズホルダ75に背面側から挿入されている。
【0087】
集光レンズ74は、発光素子71から出射されたレーザ光をカプラ302から延びる光ファイバ70の入射端に集光させる光学部材であり、発光素子71に対向させて配置されている。レンズホルダ75は、集光レンズ74を保持する鏡筒であり、集光レンズ74の前方において縮径している。フェルール76は、光ファイバ71の入射端が組み込まれ、前後方向に延びる円筒状の接続部材である。フェルール押え77は、レンズホルダ75の縮径部に前面側から挿入されたフェルール76を固定するための有底円筒形状の部材であり、円筒部を上記縮径部の外周面に被せた状態でレンズホルダ75に取り付けられている。
【0088】
蛍光体80は、発光素子71からのレーザ光によって励起され、レーザ光とは異なる波長の蛍光を発生する発光体である。この蛍光体80は、その外周面が枠体81によって保持され、光ファイバ70の入射端面に接触させた状態でレンズホルダ75内に配置されている。例えば、蛍光体80は、青色のレーザ光の照射によって黄色の蛍光を発生する。なお、蛍光体80は、2以上の種類の蛍光材料から形成されるものであっても良い。例えば、蛍光体80は、青色のレーザ光の照射により、緑色の蛍光を発生する蛍光材料と、赤色の蛍光を発生する蛍光材料とにより形成される。
【0089】
フィルタ素子82は、発光素子71からのレーザ光を透過し、蛍光体80からの光を反射する光学部材であり、枠体81の発光素子側の面を覆うように配置されている。光ファイバ70の入射端には、発光素子71からのレーザ光と、蛍光体80からの蛍光とが混合した複数の波長を有する光が入射される。
【0090】
投光用光源301は、光ファイバ70の入射端に、発光素子71からのレーザ光と蛍光体80からの蛍光とが混合した光を直接に入射させる構成である。この様なファイバ型光源を用いることにより、ヘッド部31及びアンプ部30間のファイバケーブル32との接続を簡素化することができる。
【0091】
なお、投光用光源301には、広帯域な光を発生する光源、例えば、ハロゲンランプ、スーパーコンティニウム(SC)光を発生するSC光源、スーパールミネッセントダイオード(SLD)を用いても良い。また、通常の白色LED光でもよい。SC光源は、パルスレーザによる非線形光学効果により、連続かつ広帯域なレーザ光を生成する。
【0092】
<分光器305>
図9は、図5の分光器305の構成例を模式的に示した説明図であり、反射型の分光器305が示されている。この分光器305は、コリメータレンズ91、回折格子92、結像レンズ93及びイメージセンサ94により構成され、カプラ302から延びる光ファイバ90の出射端から出射された検出光DLを分光する。
【0093】
光ファイバ90の出射端、回折格子92及びイメージセンサ94は、例えば、水平方向に向けて配置される。コリメータレンズ91は、平行光を得るための光学レンズであり、光ファイバ90の出射端面に対向するように配置される。
【0094】
回折格子92は、波長に応じて異なる角度で検出光DLを反射させる反射型の色分散素子であり、平板形状からなる。結像レンズ93は、回折格子92により分光された検出光DLをイメージセンサ94上に結像させる。なお、コリメータレンズ91及び結像レンズ93は、いずれも単レンズであるが、それぞれ複数の光学レンズを組み合わせた複レンズであってもよい。
【0095】
イメージセンサ94は、例えば、水平方向に延びる一次元のラインイメージセンサであり、多数の受光素子が直線状に配列される。各受光素子の受光信号によって受光波形が形成される。なお、イメージセンサ94には、多数の受光素子が二次元的に配列された撮像素子を用いてもよい。
【0096】
回折格子92は、イメージセンサ94に入射した光が受光面で正反射し、回折格子92により反射されて再度受光されるのを防ぐために、イメージセンサ94の受光面に正対する状態から僅かに傾けて配置される。なお、プリズムを用いて検出光DLを分光させてもよい。また、分光器305は、透過型の回折格子を用いるものであってもよい。
【0097】
<増設ユニット4>
図10は、図1の増設ユニット4の構成例を示したブロック図である。図11は、図10の増設ユニット4の外観図であり、ユニット筐体40の前面が示されている。この増設ユニット4は、分岐回路41、IF部42及び43により構成される。IF部42及び43は、2つの通信ケーブル9がそれぞれ接続される入出力部であり、送信バッファや接続端子部42a及び43aからなる。
【0098】
分岐回路41は、内部バス10をスタッキング接続用とケーブル接続用とに分岐する。IF部42及び43には、分岐回路41から分岐された内部バス10がそれぞれ接続され、電源ライン12を介して入力される電力を通信ケーブル9を介して接続ユニット5へ供給する。
【0099】
ユニット筐体40は、内部に分岐回路41を収容するハウジング部材であり、前面には、接続端子部42a,43a及び44が設けられている。接続端子部42a及び43aには、通信ケーブル9がそれぞれ着脱可能に接続される。
【0100】
このユニット筐体40には、測定筐体300と同様の連結部が設けられる。すなわち、ユニット筐体40の右側面には、測定ユニット3の測定筐体300と着脱可能に連結するための連結部が設けられる。この連結部は、雄型の連結部と係合する雌型コネクタである。一方、ユニット筐体40の左側面には、制御ユニット2の制御筐体20と着脱可能に連結するための連結部45と、複数の取付部46とが設けられている。この連結部45は、雌型の連結部と係合する雄型コネクタである。一方、取付部46は、他のユニットを固定するための固定用金具からなる。
【0101】
図12は、図1の接続ユニット5の外観図である。接続ユニット5のユニット筐体50についても、通信ケーブル9が着脱可能に接続される接続端子部51と、測定筐体300と同様の連結部とが設けられる。すなわち、ユニット筐体50の右側面には、測定ユニット3の測定筐体300と着脱可能に連結するための連結部が設けられる。この連結部は、雄型の連結部と係合する雌型コネクタである。
【0102】
この様な構成により、通信線(内部バス10)を通信ケーブル用に分岐させ、通信ケーブル9を着脱させる機能が増設ユニット4及び接続ユニット5に集約されるため、制御ユニット2及び測定ユニット3の構成を簡素化することができる。なお、増設ユニット4の機能は、制御ユニット2に内包させてもよい。
【0103】
<拡張ユニット6>
図13は、図1の拡張ユニット6の構成例を示したブロック図である。図14は、図13の拡張ユニット6の外観図であり、ユニット筐体60の前面が示されている。この拡張ユニット6は、制御部61、内部電源部62及び外部IF部63により構成される。外部IF部63は、エンコーダ、ネットワーク機器などの外部機器が接続される入出力部であり、デジタル又はアナログの入出力回路又は通信回路と、接続端子部64とからなる。
【0104】
制御部61は、内部バス11及び外部IF部63を介して他の拡張ユニット6又は外部機器から各種指令を受信し、内部バス11を介して制御ユニット2へ送信する。また、制御部61は、内部バス11を介して制御ユニット2から測定データを受信して演算処理し、処理結果を内部バス11を介して制御ユニット2へ送信する。内部電源部62は、電源ライン12を介して入力された交流電力を直流電力に変換し、制御部61へ供給する。
【0105】
ユニット筐体60は、内部に制御部61及び内部電源部62を収容するハウジング部材であり、前面には、外部機器を接続するための接続端子部64が設けられている。このユニット筐体60には、測定筐体300と同様の連結部が設けられる。すなわち、ユニット筐体60の右側面には、制御ユニット2の制御筐体20と着脱可能に連結するための連結部65と複数の取付部66とが設けられている。この連結部65は、雌型の連結部と係合する雄型コネクタである。取付部66は、制御ユニット2の制御筐体20を固定するための固定用金具からなる。一方、ユニット筐体60の左側面には、他の拡張ユニット6のユニット筐体60と着脱可能に連結するための連結部が設けられている。この連結部は、雄型の連結部と係合する雌型コネクタである。
【0106】
図15は、図1の共焦点変位計測システム1の運用時におけるヘッド部31の配置の一例を模式的に示した説明図である。計測対象物Wは、一方向に搬送中の不透明なシート材である。この様な測定対象物Wの厚さを測定する場合、シート材を挟んで対向するように2つのヘッド部31が配置される。また、シート材の幅方向における複数の測定箇所について、厚さを測定するには、幅方向の位置を異ならせて複数のヘッド部31が配置され、これらのヘッド部31について、変位を計測するタイミングを同期させる必要がある。
【0107】
本実施の形態によれば、測定タイミングを制御する機能、厚さや平坦度などの物理量を算出する機能、外部機器と通信する機能が制御ユニット2に集約されるため、測定ユニット3の構成を簡素化することができる。また、制御ユニット2により測定タイミングが制御されるため、PLCなどの外部機器を別途用いなくても、複数の測定箇所について変位の計測を同期させることができる。さらに、制御ユニット2が連結部を介して測定ユニット3とスタッキング接続8されるため、ケーブル接続と比べ、断線や誤配線を抑制することができる。
【0108】
制御ユニット2に対し、複数の測定ユニット3が横方向に連結されるため、ユニット間の配線を簡素化することができる。また、制御盤などの設置スペースに応じて各ユニットの配置レイアウトを変更することができる。
【0109】
また、測定タイミング信号は、データ線10bとは異なる信号線10aを介して測定ユニット3に伝送されるため、測定値の送受信による待ち時間が生じないため、複数の測定ユニット3に対し、正確に同期して測定値を取得させることができる。
【0110】
なお、本実施の形態では、投光用の光をヘッド部31に伝送する光ファイバ321の端面を共焦点光学系のピンホールとして機能させる場合の例について説明したが、本発明は、光ファイバを用いることなく、投光用の光がピンホールに誘導され、計測対象物Wによって反射され、ピンホールを通過した検出光が分光器305に誘導されるものにも適用することができる。
【符号の説明】
【0111】
1 共焦点変位計測システム
2 制御ユニット
20 制御筐体
21 制御部
211 タイミング制御部
212 物理量算出部
213 外部通信部
22 外部IF部
23 保護回路
24 内部電源部
3 測定ユニット
30 アンプ部
300 測定筐体
301 投光用光源
304 表示用光源
305 分光器
306 測定制御部
307 内部電源部
31 ヘッド部
310 ヘッド筐体
311 光学部材
314 表示部
32,32a,32b ファイバケーブル
37a,37b ファイバケーブル接続部
33,35 連結部
4 増設ユニット
5 接続ユニット
6 拡張ユニット
7 商用電源
8 スタッキング接続
9 通信ケーブル
10,11 内部バス
10a 信号線
10b データ線
12 電源ライン
図1
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図15