(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-30
(45)【発行日】2023-09-07
(54)【発明の名称】印刷物製造システムおよび印刷物製造方法
(51)【国際特許分類】
B41J 2/21 20060101AFI20230831BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
B41J2/21
B41J2/01 123
B41J2/01 451
(21)【出願番号】P 2019221100
(22)【出願日】2019-12-06
【審査請求日】2022-06-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000137823
【氏名又は名称】株式会社ミマキエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100140796
【氏名又は名称】原口 貴志
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 攻
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-183674(JP,A)
【文献】特開2019-005942(JP,A)
【文献】特開2017-001224(JP,A)
【文献】特開2017-208703(JP,A)
【文献】特開平11-254870(JP,A)
【文献】特開平8-052930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01 - 2/215
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行する下地印刷部と、
前記下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷する対象画像印刷部と
を備え
、
前記下地印刷部は、前記特定の被印刷媒体の表面の前記光学特性とは異なる前記光学特性を有する表面を有する他の被印刷媒体の表面の色味を隠蔽するための隠蔽層を前記他の被印刷媒体の表面に印刷し、前記下地画像の発色を良くするために光を反射する反射層を前記隠蔽層の上に印刷し、前記下地画像を前記反射層の上に印刷することを特徴とする印刷物製造システム。
【請求項2】
前記光学特性を計測する光学特性計測装置を備え、当該光学特性計測装置の計測結果に基づいて前記下地印刷を実行するための印刷データを生成することを特徴とする請求項1に記載の印刷物製造システム。
【請求項3】
前記光学特性計測装置は、前記光学特性として「L*a*b*」または「反射濃度」を計測する測色機であることを特徴とする請求項2に記載の印刷物製造システム。
【請求項4】
特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行する下地印刷ステップと、
前記下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷する対象画像印刷ステップと
を備え
、
前記下地印刷ステップは、前記特定の被印刷媒体の表面の前記光学特性とは異なる前記光学特性を有する表面を有する他の被印刷媒体に前記下地印刷を実行することによって、前記他の被印刷媒体の表面の前記光学特性を、前記特定の被印刷媒体の表面の前記光学特性を模倣したものにするステップであり、
前記下地印刷ステップは、前記他の被印刷媒体の表面の色味を隠蔽するための隠蔽層を前記他の被印刷媒体の表面に印刷し、前記下地画像の発色を良くするために光を反射する反射層を前記隠蔽層の上に印刷し、前記下地画像を前記反射層の上に印刷するステップであることを特徴とする印刷物製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物を製造する印刷物製造システムおよび印刷物製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷物製造方法として、着色剤を含有する紫外線硬化型インクを使用して、金属光沢を有する金属の表面上に印刷する方法が知られている(特許文献1参照。)。この紫外線硬化型インクは、印刷の下地である金属の金属光沢が透過するインクである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の印刷物製造方法においては、金属光沢を有する金属が被印刷媒体として用意される必要があるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、特定の被印刷媒体が使用されなくても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を製造することができる印刷物製造システムおよび印刷物製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の印刷物製造システムは、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行する下地印刷部と、前記下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷する対象画像印刷部とを備えることを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の印刷物製造システムは、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行し、下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷するので、この被印刷媒体が使用されなくても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を製造することができる。
【0008】
本発明の印刷物製造システムは、前記光学特性を計測する光学特性計測装置を備え、当該光学特性計測装置の計測結果に基づいて前記下地印刷を実行するための印刷データを生成しても良い。
【0009】
この構成により、本発明の印刷物製造システムは、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を、この被印刷媒体とは別の被印刷媒体上に再現することができる。
【0010】
本発明の印刷物製造システムにおいて、前記光学特性計測装置は、前記光学特性として「L*a*b*」または「反射濃度」を計測する測色機であっても良い。
【0011】
本発明の印刷物製造方法は、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行する下地印刷ステップと、前記下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷する対象画像印刷ステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
この構成により、本発明の印刷物製造方法は、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行し、下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷するので、この被印刷媒体が使用されなくても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を製造することができる。
【0013】
本発明の印刷物製造方法において、前記下地印刷ステップは、前記特定の被印刷媒体の表面の前記光学特性とは異なる前記光学特性を有する表面を有する他の被印刷媒体に前記下地印刷を実行することによって、前記他の被印刷媒体の表面の前記光学特性を、前記特定の被印刷媒体の表面の前記光学特性を模倣したものにするステップであっても良い。
【0014】
本発明の印刷物製造方法において、前記下地印刷ステップは、前記他の被印刷媒体の表面の色味を隠蔽するための隠蔽層を前記他の被印刷媒体の表面に印刷した後、当該隠蔽層の上に前記下地画像を印刷するステップであっても良い。
【0015】
本発明の印刷物製造方法において、前記下地画像は、前記他の被印刷媒体の表面の色味を隠蔽するとともに前記特定の被印刷媒体の表面の前記光学特性を模倣した画像であっても良い。
【発明の効果】
【0016】
本発明の印刷物製造システムおよび印刷物製造方法は、特定の被印刷媒体が使用されなくても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明の一実施の形態に係る印刷物製造システムのブロック図である。
【
図2】インクジェットプリンターである場合の
図1に示す印刷装置の外観斜視図である。
【
図4】
図1に示すコンピューターのブロック図である。
【
図5】印刷の実行の指示を受け付ける場合の
図4に示すコンピューターの動作のフローチャートである。
【
図6】
図5に示す動作において表示される印刷指示受付画面の一例を示す図である。
【
図7】印刷を実行する場合の
図3に示す印刷装置の動作のフローチャートである。
【
図8】(a)
図2に示す被印刷媒体の一例を示す図である。 (b)
図3に示す印刷装置によって印刷される対象画像の一例を示す図である。 (c)
図8(a)に示す被印刷媒体に
図8(b)に示す対象画像が印刷された印刷物の一例を示す図である。
【
図9】(a)
図3に示す印刷装置によって印刷される下地画像の一例を示す図である。 (b)
図8(a)に示す被印刷媒体に
図9(a)に示す下地画像が印刷された印刷物の一例を示す図である。 (c)
図9(b)に示す印刷物に
図8(b)に示す対象画像が印刷された印刷物の一例を示す図である。
【
図10】(a)
図3に示す印刷装置によって印刷される、矩形ではない対象画像の一例を示す図である。 (b)
図3に示す印刷装置によって印刷される、矩形ではない下地画像の一例を示す図である。 (c)
図8(a)に示す被印刷媒体に
図10(b)に示す下地画像が印刷された印刷物の一例を示す図である。 (d)
図10(c)に示す印刷物に
図10(a)に示す対象画像が印刷された印刷物の一例を示す図である。
【
図11】(a)
図7に示す動作における下地印刷ステップにおいて黒色の隠蔽層が形成される場合の印刷物の一部の側面図である。 (b)
図7に示す動作における下地印刷ステップにおいて白色の隠蔽層が形成される場合の印刷物の一部の側面図である。 (c)被印刷媒体の表面の色を隠蔽する機能を有する下地画像が、
図7に示す動作において形成される場合の印刷物の一部の側面図である。
【
図12】フラットベッドタイプのインクジェットプリンターである場合の
図1に示す印刷装置の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
まず、本実施の形態に係る印刷物製造システムの構成について説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態に係る印刷物製造システム10のブロック図である。
【0021】
図1に示すように、印刷物製造システム10は、被印刷媒体の表面の光学特性を計測する光学特性計測装置20と、被印刷媒体に対して印刷を実行する印刷装置30と、印刷装置30による印刷を制御するコンピューター50とを備えている。
【0022】
光学特性計測装置20と、コンピューター50とは、互いに通信可能である。また、印刷装置30と、コンピューター50とは、互いに通信可能である。
【0023】
被印刷媒体の表面の光学特性には、例えば、被印刷媒体の表面の色の特性と、被印刷媒体の表面の光の反射の特性とが存在する。被印刷媒体の表面の光の反射の特性には、被印刷媒体の表面の凹凸によって反射された光の散乱の特性も含まれる。光学特性計測装置20としては、例えば、被印刷媒体の表面の色の特性を計測する測色計と、被印刷媒体の表面に光を照射して、その反射光を計測することによって被印刷媒体の表面の光の反射の特性を計測する装置と、被印刷媒体としての金属の表面の光沢を計測する装置とが採用されることが可能である。例えば、印刷物製造システム10は、光学特性計測装置20としてエックスライト社製の測色機が採用され、この測色機を用いて、光学特性として「L*a*b*」または「反射濃度」が計測されても良い。
【0024】
印刷装置30としては、例えば、インクジェットプリンターが採用されることが可能である。
【0025】
コンピューター50としては、例えば、PC(Personal Computer)が採用されることが可能である。
【0026】
図2は、インクジェットプリンターである場合の印刷装置30の外観斜視図である。
【0027】
図2に示すように、印刷装置30は、矢印Zで示す鉛直方向における下側から被印刷媒体60を支持するプラテン31と、プラテン31に対して鉛直方向における上側に配置されていて鉛直方向に直交する矢印Yで示す左右方向に延在しているガイドレール32と、ガイドレール32によって左右方向における移動がガイドされるキャリッジ33と、プラテン31に支持された被印刷媒体60に向けてインクを吐出する複数のインクジェットヘッド34と、プラテン31に支持された被印刷媒体60に付着したインクに向けて光を照射する複数の光照射装置35とを備えている。
【0028】
インクジェットヘッド34および光照射装置35は、キャリッジ33に搭載されている。
【0029】
インクジェットヘッド34は、インクを吐出するノズルが、鉛直方向および左右方向の両方に直交する矢印Xで示す前後方向に多数並べられたノズル列を鉛直方向における下面に備えている。インクジェットヘッド34によって吐出されるインクは、光照射装置35によって光が照射されることによって硬化するインクであり、例えば、紫外線が照射されることによって硬化するUVインクである。インクジェットヘッド34によって吐出されるインクとしては、例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク、ホワイトインク、クリアーインク、金属光沢を有するメタリックインクなどが採用されることが可能である。
【0030】
光照射装置35は、例えば、LED(Light Emitting Diode)によって紫外線を照射する装置である。
【0031】
【0032】
図3に示すように、印刷装置30は、複数のインクジェットヘッド34と、複数の光照射装置35と、前後方向、すなわち、副走査方向に被印刷媒体60(
図2参照。)を搬送する媒体搬送装置36と、ガイドレール32(
図2参照。)に沿って左右方向、すなわち、主走査方向にプラテン31(
図2参照。)に対してキャリッジ33(
図2参照。)を移動させるキャリッジ走査装置37と、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部38と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部39と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部40と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部41と、印刷装置30全体を制御する制御部42とを備えている。
【0033】
記憶部41は、印刷を実行するための印刷プログラム41aを記憶可能である。印刷プログラム41aは、例えば、印刷装置30の製造段階で印刷装置30にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から印刷装置30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から印刷装置30に追加でインストールされても良い。
【0034】
制御部42は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部41に記憶されているプログラムを実行する。
【0035】
制御部42は、印刷プログラム41aを実行することによって、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行する下地印刷部42aと、下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷する対象画像印刷部42bとを実現する。
【0036】
【0037】
図4に示すように、コンピューター50は、種々の操作が入力される例えばボタンなどの入力デバイスである操作部51と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部52と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部53と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部54と、コンピューター50全体を制御する制御部55とを備えている。
【0038】
記憶部54は、印刷装置30による印刷を制御するための印刷制御プログラム54aを記憶可能である。印刷制御プログラム54aは、例えば、コンピューター50の製造段階でコンピューター50にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USBメモリーなどの外部の記憶媒体からコンピューター50に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からコンピューター50に追加でインストールされても良い。
【0039】
記憶部54は、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を示す光学特性情報54bを記憶可能である。記憶部54は、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を示す光学特性情報を光学特性情報54b以外にも少なくとも1つ記憶可能である。記憶部54は、被印刷媒体の種類毎に光学特性情報を記憶可能である。光学特性情報の対象の被印刷媒体としては、例えば、カンバス、画用紙、和紙など、印刷装置30による印刷が容易な被印刷媒体だけでなく、水、霧など、印刷装置30による印刷が困難または不可能な被印刷媒体でも良い。
【0040】
記憶部54は、下地印刷の種類と、記憶部54に記憶されている光学特性情報との対応関係を示す対応関係情報54cを記憶可能である。下地印刷の種類としては、例えば、カンバスに実行されたような印刷としてのカンバス印刷と、画用紙に実行されたような印刷としての画用紙印刷と、和紙に実行されたような印刷としての和紙印刷とが存在する。
【0041】
制御部55は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部54に記憶されているプログラムを実行する。
【0042】
制御部55は、印刷制御プログラム54aを実行することによって、印刷装置30による印刷を制御する印刷制御部55aを実現する。
【0043】
次に、本実施の形態に係る印刷物製造方法について説明する。
【0044】
まず、光学特性情報を生成する場合の光学特性計測装置20の動作について説明する。
【0045】
光学特性計測装置20は、利用者の指示に応じて被印刷媒体の表面の光学特性を計測し、計測した光学特性を示す光学特性情報を生成する。すなわち、光学特性情報は、光学特性計測装置20の計測結果に基づいて生成される。利用者は、光学特性計測装置20によって生成された光学特性情報をコンピューター50の記憶部54に記憶させるとともに、この光学特性情報に対応する下地印刷の種類を指定することによって対応関係情報54cをコンピューター50に更新させることができる。
【0046】
なお、コンピューター50の記憶部54に記憶されて対応関係情報54cにおいて下地印刷の種類と対応付けられる光学特性情報は、光学特性計測装置20によって生成されたもの以外のものでも良い。例えば、コンピューター50の記憶部54に記憶されて対応関係情報54cにおいて下地印刷の種類と対応付けられる光学特性情報は、印刷制御プログラム54aのメーカーによって用意されたものでも良いし、利用者によって創作されたものでも良い。
【0047】
次に、印刷の実行の指示を受け付ける場合のコンピューター50の動作について説明する。
【0048】
図5は、印刷の実行の指示を受け付ける場合のコンピューター50の動作のフローチャートである。
【0049】
コンピューター50の印刷制御部55aは、印刷の実行の指示を受け付けるための印刷指示受付画面70(
図6参照。)の表示が操作部51を介して指示されると、
図5に示す動作を実行する。
【0050】
図5に示すように、印刷制御部55aは、印刷指示受付画面70を表示部52に表示する(S101)。
【0051】
図6は、印刷指示受付画面70の一例を示す図である。
【0052】
図6に示すように、印刷指示受付画面70は、印刷の対象の画像としての対象画像の指定を受け付けるための対象画像受付部71と、下地印刷をするか否かの指定を受け付けるための下地印刷有無受付部72と、下地印刷の種類の指定を受け付けるための下地印刷種類受付部73と、印刷のプレビューの実行の指示を受け付けるためのプレビューボタン74と、印刷の実行の指示を受け付けるための印刷ボタン75と、印刷の実行の中止の指示を受け付けるためのキャンセルボタン76とを含んでいる。
【0053】
対象画像受付部71は、例えば、対象画像のファイルを選択するためのダイアログを開くためのボタン71aと、対象画像のファイルのパスを入力するためのテキストボックス71bとを含んでいる。ボタン71aが押されて開いたダイアログにおいて、対象画像のファイルが選択されると、選択されたファイルのパスがテキストボックス71bに自動で入力される。テキストボックス71bは、対象画像のファイルのパスが操作部51を介して直接入力されても良い。
【0054】
下地印刷有無受付部72は、例えば、チェックボックスである。
【0055】
下地印刷種類受付部73は、例えば、ドロップダウンリストである。下地印刷種類受付部73は、対応関係情報54cに含まれる、下地印刷の種類を示すことが可能である。
【0056】
プレビューボタン74および印刷ボタン75は、対象画像が対象画像受付部71において指定されている場合にのみ操作可能である。
【0057】
図5に示すように、印刷制御部55aは、S101の処理の後、キャンセルボタン76が押されたか否かを判断する(S102)。
【0058】
印刷制御部55aは、キャンセルボタン76が押されたとS102において判断すると、
図5に示す動作を終了する。
【0059】
印刷制御部55aは、キャンセルボタン76が押されていないとS102において判断すると、プレビューボタン74が押されたか否かを判断する(S103)。
【0060】
印刷制御部55aは、プレビューボタン74が押されたとS103において判断すると、下地印刷をすることが下地印刷有無受付部72において指定されているか否かを判断する(S104)。
【0061】
印刷制御部55aは、下地印刷をすることが下地印刷有無受付部72において指定されていないとS104において判断すると、対象画像受付部71において指定されている対象画像を印刷する場合、すなわち、通常の印刷の場合のプレビューを表示部52に表示する(S105)。
【0062】
印刷制御部55aは、下地印刷をすることが下地印刷有無受付部72において指定されているとS104において判断すると、下地印刷種類受付部73において指定されている、下地印刷の種類に対して対応関係情報54cにおいて対応付けられている光学特性情報に応じた下地画像の上に、対象画像受付部71において指定されている対象画像を印刷する場合、すなわち、下地印刷の場合のプレビューを表示部52に表示する(S106)。すなわち、印刷制御部55aは、下地画像の上に対象画像を特定の透明度で合成した画像を表示部52に表示する。
【0063】
印刷制御部55aは、プレビューボタン74が押されていないとS103において判断するか、S105またはS106の処理が終了すると、印刷ボタン75が押されたか否かを判断する(S107)。
【0064】
印刷制御部55aは、印刷ボタン75が押されていないとS107において判断すると、S102の処理を実行する。
【0065】
印刷制御部55aは、印刷ボタン75が押されたとS107において判断すると、下地印刷をすることが下地印刷有無受付部72において指定されているか否かを判断する(S108)。
【0066】
印刷制御部55aは、下地印刷をすることが下地印刷有無受付部72において指定されていないとS108において判断すると、対象画像受付部71において指定されている対象画像を印刷するための印刷データ、すなわち、通常の印刷用の印刷データを生成する(S109)。
【0067】
印刷制御部55aは、下地印刷をすることが下地印刷有無受付部72において指定されているとS108において判断すると、下地印刷種類受付部73において指定されている、下地印刷の種類に対して対応関係情報54cにおいて対応付けられている光学特性情報に応じた下地画像と、対象画像受付部71において指定されている対象画像とを印刷するための印刷データ、すなわち、下地印刷用の印刷データを生成する(S110)。
【0068】
印刷制御部55aは、S109またはS110の処理が終了すると、S109またはS110において生成した印刷データを印刷装置30に送信して(S111)、
図5に示す動作を終了する。
【0069】
次に、印刷を実行する場合の印刷装置30の動作について説明する。
【0070】
図7は、印刷を実行する場合の印刷装置30の動作のフローチャートである。
【0071】
印刷装置30の制御部42は、通信部40を介して印刷データを受信すると、
図7に示す動作を実行する。
【0072】
図7に示すように、対象画像印刷部42bは、受信した印刷データが下地印刷用の印刷データであるか否かを判断する(S121)。
【0073】
下地印刷部42aは、受信した印刷データが下地印刷用の印刷データであるとS121において判断されると、印刷データに含まれる下地画像の印刷を被印刷媒体60に対して実行する(S122、下地印刷ステップ)。すなわち、下地印刷ステップは、特定の被印刷媒体の表面の光学特性とは異なる光学特性を有する表面を有する被印刷媒体60に下地印刷を実行することによって、被印刷媒体60の表面の光学特性を、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣したものにするステップである。ここで、下地印刷部42aは、キャリッジ走査装置37によって主走査方向にキャリッジ33を移動させてインクジェットヘッド34によって被印刷媒体60に向けてインクを吐出し、被印刷媒体60に付着したインクに向けて光照射装置35によって光を照射することによって、主走査方向における被印刷媒体60に対する印刷を実行する。また、下地印刷部42aは、主走査方向における被印刷媒体60に対する印刷を実行すると、必要に応じて、媒体搬送装置36によって副走査方向に被印刷媒体60を搬送することによって、副走査方向における被印刷媒体60に対する印刷の位置を変更した後、再び主走査方向における被印刷媒体60に対する印刷を実行する。
【0074】
対象画像印刷部42bは、受信した印刷データが下地印刷用の印刷データではないとS121において判断するか、S122の処理が終了すると、印刷データに含まれる対象画像の印刷をS122の処理と同様に実行する(S123、対象画像印刷ステップ)。ここで、S122の処理が実行されている場合には、対象画像印刷部42bは、S122において被印刷媒体60に印刷された下地画像の上に、印刷データに含まれる対象画像の印刷を実行する。
【0075】
対象画像印刷部42bは、S123の処理が終了すると、
図7に示す動作を終了する。
【0076】
図8(a)は、被印刷媒体60の一例を示す図である。
図8(b)は、対象画像81の一例を示す図である。
図8(c)は、被印刷媒体60に対象画像81が印刷された印刷物82の一例を示す図である。
【0077】
図8(a)に示す被印刷媒体60に、
図8(b)に示す対象画像81がS123において印刷されると、
図8(c)に示す印刷物82が得られる。ここで、被印刷媒体60は、例えば、白色のポリ塩化ビニルで構成されても良い。
【0078】
図9(a)は、下地画像83の一例を示す図である。
図9(b)は、被印刷媒体60に下地画像83が印刷された印刷物84の一例を示す図である。
図9(c)は、印刷物84に対象画像81が印刷された印刷物85の一例を示す図である。
【0079】
図8(a)に示す被印刷媒体60に、
図9(a)に示す下地画像83がS122において印刷されると、
図9(b)に示す印刷物84が得られる。そして、
図9(b)に示す印刷物84に、
図8(b)に示す対象画像81がS123において印刷されると、
図9(c)に示す印刷物85が得られる。
【0080】
図10(a)は、矩形ではない対象画像86の一例を示す図である。
図10(b)は、矩形ではない下地画像87の一例を示す図である。
図10(c)は、被印刷媒体60に下地画像87が印刷された印刷物88の一例を示す図である。
図10(d)は、印刷物88に対象画像86が印刷された印刷物89の一例を示す図である。
【0081】
コンピューター50の印刷制御部55aは、対象画像に応じた下地画像をS110において生成する。例えば、印刷制御部55aは、対象画像が
図8(b)に示す矩形の対象画像81である場合には、
図9(a)に示す矩形の下地画像83をS110において生成し、対象画像が
図10(a)に示す矩形ではない対象画像86である場合、対象画像86の輪郭と同じ輪郭を有する下地画像87をS110において生成する。
図8(a)に示す被印刷媒体60に、
図10(b)に示す下地画像87がS122において印刷されると、
図10(c)に示す印刷物88が得られる。そして、
図10(c)に示す印刷物88に、
図10(a)に示す対象画像86がS123において印刷されると、
図10(d)に示す印刷物89が得られる。
【0082】
図11(a)は、
図7に示す動作における下地印刷ステップにおいて黒色の隠蔽層92aが形成される場合の印刷物91の一部の側面図である。
図11(b)は、
図7に示す動作における下地印刷ステップにおいて白色の隠蔽層95aが形成される場合の印刷物94の一部の側面図である。
図11(c)は、被印刷媒体60の表面の色味を隠蔽する機能を有する下地画像98が、
図7に示す動作において形成される場合の印刷物97の一部の側面図である。
【0083】
被印刷媒体60に対して実行される下地印刷ステップにおいては、被印刷媒体60の表面の色が下地画像に与える影響を抑えるために、被印刷媒体60の表面の色味を隠蔽しても良い。
【0084】
例えば、
図11(a)に示す印刷物91は、被印刷媒体60の表面の色味を隠蔽するための黒色の隠蔽層92aが下地印刷ステップにおいて被印刷媒体60の上に印刷され、下地画像92cの発色を良くするために光を反射する白色の反射層92bが下地印刷ステップにおいて隠蔽層92aの上に印刷され、下地画像92cが下地印刷ステップにおいて反射層92bの上に印刷され、対象画像93が対象画像印刷ステップにおいて下地画像92cの上に印刷されたものである。なお、隠蔽層92aは、黒色以外の色で形成されても良い。また、反射層92bは、白色以外の色で形成されても良い。
【0085】
図11(b)に示す印刷物94は、被印刷媒体60の表面の色味を隠蔽するための白色の隠蔽層95aが下地印刷ステップにおいて被印刷媒体60の上に印刷され、下地画像95bが下地印刷ステップにおいて隠蔽層95aの上に印刷され、対象画像96が対象画像印刷ステップにおいて下地画像95bの上に印刷されたものである。隠蔽層95aは、被印刷媒体60の表面の色を透過しない濃度の白色の層である。隠蔽層95aは、下地画像95bの発色を良くするために光を反射する反射層の機能も有している。なお、隠蔽層95aは、白色以外の色で形成されても良い。
【0086】
図11(c)に示す印刷物97は、被印刷媒体60の表面の色味を隠蔽するための白色のインクなど、白色系の色材が含有されたインクが混在させられた下地画像98が下地印刷ステップにおいて被印刷媒体60の上に印刷され、対象画像99が対象画像印刷ステップにおいて下地画像98の上に印刷されたものである。すなわち、下地画像98は、被印刷媒体60の表面の色味を隠蔽するとともに特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した画像である。
【0087】
以上に説明したように、印刷物製造システム10は、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を模倣した印刷としての下地印刷を実行し、下地印刷によって形成された画像としての下地画像の上に、本来の印刷の対象の画像としての対象画像を印刷するので、この被印刷媒体が使用されなくても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を、例えば汎用的な被印刷媒体を使用して製造することができる。
【0088】
印刷物製造システム10は、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を計測する光学特性計測装置20を備えるので、この被印刷媒体の表面の光学特性を、この被印刷媒体とは別の被印刷媒体上に下地印刷部42aによって再現することができる。
【0089】
印刷物製造システム10は、特定の被印刷媒体が使用されなくても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を製造することができるので、この被印刷媒体が例えば貴重であるなど理由によって、この被印刷媒体が直ぐに入手されることができなかったり、この被印刷媒体への試しの印刷ができなかったりする場合であっても、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を利用者に確認させたり、この被印刷媒体に印刷されたような印刷物を、この被印刷媒体に印刷された印刷物の見本として作成したりすることができる。
【0090】
以上においては、下地印刷の種類として、カンバス印刷、画用紙印刷および和紙印刷について説明している。しかしながら、下地印刷の種類としては、カンバス印刷、画用紙印刷および和紙印刷以外のものが含まれても良い。例えば、理想的な白色の被印刷媒体に実行されたような印刷としての理想的白色媒体印刷、絵画調の印刷としての絵画調印刷、水面に実行されたような印刷としての水面印刷、霧が存在する空中の面に実行されたような印刷としての霧面印刷などが、下地印刷の種類として含まれても良い。例えば、下地印刷の種類が絵画調印刷である場合、下地印刷の種類としての絵画調印刷と、カンバスの表面の光学特性を示す光学特性情報とが対応付けられて対応関係情報54cに含まれても良い。また、下地印刷の種類が水面印刷である場合、下地印刷の種類としての水面印刷と、被印刷媒体としての水の表面の光学特性を示す光学特性情報とが対応付けられて対応関係情報54cに含まれても良い。また、下地印刷の種類が霧面印刷である場合、下地印刷の種類としての霧面印刷と、被印刷媒体としての霧の面の光学特性を示す光学特性情報とが対応付けられて対応関係情報54cに含まれても良い。
【0091】
水や霧などの被印刷媒体は、流体であるので、印刷に不向きである。しかしながら、印刷物製造システム10は、実行する下地印刷の種類として水面印刷や霧面印刷が指定されることによって、水面や、霧が存在する空中の面に印刷されたような印刷物を、例えば汎用的な被印刷媒体を使用して製造することができる。
【0092】
光学特性計測装置20は、被印刷媒体の表面の光学特性を計測する場合に、被印刷媒体の表面の一箇所のみの光学特性を計測するよりも、被印刷媒体の表面の複数の箇所の光学特性を計測したり、被印刷媒体の表面における広範囲の部分の光学特性を計測したりしても良い。光学特性計測装置20は、例えば、被印刷媒体の表面において同一の光学特性が複数の部分で繰り返し発生している場合、被印刷媒体の表面の複数の箇所の光学特性を計測したり、被印刷媒体の表面における広範囲の部分の光学特性を計測したりすることによって、被印刷媒体の表面において複数の部分で繰り返し発生している光学特性を示す光学特性情報を生成する。したがって、印刷物製造システム10は、この光学特性情報に応じた下地画像を印刷装置30によって印刷することによって、特定の被印刷媒体の表面の光学特性を、この被印刷媒体とは別の被印刷媒体上に印刷装置30によって高精度に再現することができる。
【0093】
なお、光学特性計測装置20は、被印刷媒体に光を照射する光源の種類毎に被印刷媒体の表面の光学特性を計測することによって、被印刷媒体の種類と、光源の種類との組み合わせ毎の光学特性情報を生成しても良い。ここで、光源の種類としては、例えば、蛍光灯、白熱電球、ナトリウムランプなどが採用されることが可能である。印刷物製造システム10は、被印刷媒体の種類と、光源の種類との組み合わせ毎の光学特性情報が光学特性計測装置20によって生成される場合、特定の光源の下での特定の被印刷媒体の表面の光学特性を、この被印刷媒体とは別の被印刷媒体上に印刷装置30によって再現することができる。
【0094】
図7に示す動作においては、全ての下地画像を印刷した(S122)後に下地画像の上に対象画像を印刷する(S123)ので、副走査方向におけるインクジェットヘッド34に対する被印刷媒体60の相対的な移動方向に関して、全ての下地画像を印刷した後に、対象画像を印刷するために、下地画像を印刷した際の方向とは逆方向に切り替える必要がある。しかしながら、制御部42は、下地画像の一部を印刷した後、その下地画像の上に対象画像の一部を印刷するという動作を繰り返すことによって、下地画像の上に対象画像を印刷する場合、副走査方向におけるインクジェットヘッド34に対する被印刷媒体60の相対的な移動方向を切り替えることなく、下地画像の上に対象画像を印刷することができる。下地画像の一部を印刷した後、その下地画像の上に対象画像の一部を印刷するという動作を繰り返すことによって、下地画像の上に対象画像を印刷するために、例えば、対象画像を印刷するためのインクジェットヘッド34と、下地画像を印刷するためのインクジェットヘッド34とがキャリッジ33においてスタガ配置されている構成が採用されても良い。この2種類のインクジェットヘッド34は、対象画像を印刷するためのインクジェットヘッド34が被印刷媒体60の搬送方向における上流側に配置されていて、下地画像を印刷するためのインクジェットヘッド34が被印刷媒体60の搬送方向における下流側に配置されている。このような構成によって一般的なマルチパス方式で印刷を行うことで対象画像より下地画像を常に先行して印刷させることができるので、副走査方向におけるインクジェットヘッド34に対する被印刷媒体60の相対的な移動方向を切り替えることなく、下地画像の上に対象画像を印刷させることが可能になる。なお、下地画像および対象画像のそれぞれは、副走査方向の各位置において、主走査方向に複数のパスで印刷される必要はなく、主走査方向に1パスで印刷されても良い。また、対象画像を印刷するためのインクジェットヘッド34と、下地画像を印刷するためのインクジェットヘッド34とを別々に備えずに、同一のインクジェットヘッド34において、対象画像を印刷するためのノズルの範囲が被印刷媒体60の搬送方向においてずらして配置されても良い。すなわち、同一のインクジェットヘッド34において、対象画像を印刷するためのノズルの範囲が被印刷媒体60の搬送方向における上流側に配置されていて、下地画像を印刷するためのノズルの範囲が被印刷媒体60の搬送方向における下流側に配置されていても良い。
【0095】
図12は、フラットベッドタイプのインクジェットプリンターである場合の印刷装置30の外観斜視図である。
【0096】
印刷装置30は、本実施の形態において、プラテン31に対して被印刷媒体60を副走査方向に搬送することによって、インクジェットヘッド34に対して被印刷媒体60を副走査方向に移動させている。しかしながら、印刷装置30は、プラテン31を
図2に示すものより副走査方向に伸ばして、
図12に示すように、いわゆるフラットベッドタイプのインクジェットプリンターにして、プラテン31に対してガイドレール32およびキャリッジ33を副走査方向に移動させる機構を備えることによって、被印刷媒体60に対してインクジェットヘッド34を副走査方向に移動させても良い。
【0097】
以上においては、2D印刷について説明している。しかしながら、本発明は、2.5D印刷や3D印刷などの立体的な印刷にも適用可能である。
【0098】
例えば、特定の被印刷媒体の表面に凹凸が存在する場合、この表面の光学特性が光学特性計測装置20によって計測され、この光学特性を下地印刷によって立体的に印刷装置30で再現することによって、この光学特性を、この被印刷媒体とは別の被印刷媒体上に印刷装置30によって高精度に再現することができる。
【符号の説明】
【0099】
10 印刷物製造システム
20 光学特性計測装置
42a 下地印刷部
42b 対象画像印刷部
60 被印刷媒体
81 対象画像
83 下地画像
86 対象画像
87 下地画像
92c 下地画像
93 対象画像
95b 下地画像
96 対象画像
98 下地画像
99 対象画像