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特許7340446液体分配装置及びそれを備えた飲料供給装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-30
(45)【発行日】2023-09-07
(54)【発明の名称】液体分配装置及びそれを備えた飲料供給装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20230831BHJP
   B67D 1/12 20060101ALI20230831BHJP
   A47J 31/46 20060101ALI20230831BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
B67D1/12
A47J31/46
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019234279
(22)【出願日】2019-12-25
(65)【公開番号】P2021102458
(43)【公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】302037043
【氏名又は名称】株式会社ダイオーズジャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100104776
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100119194
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 明夫
(72)【発明者】
【氏名】青木 智昭
(72)【発明者】
【氏名】金 南秀
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-187936(JP,A)
【文献】実開昭63-168584(JP,U)
【文献】特開2010-063800(JP,A)
【文献】特開2010-142538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
B67D 1/12
A47J 31/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が流れる1本の連続したメイン流路と、
前記メイン流路の上流側に接続されて、異なる種類の液体を流入させる複数の液体流入部と、
前記メイン流路の下流側に接続されて、外部に液体を供給する複数の液体供給部を有する液体分配部と、
を有し、
前記液体分配部は、
上流側が前記メイン流路の下流側に接続された1本のメイン管と、
前記メイン管に沿って直結された複数の開閉弁を有する複数の前記液体供給部と、
を有し、
前記液体分配部は、前記メイン管と前記液体供給部とが一体物で形成されており、
前記メイン管は上流側から下流側に向かって略水平方向に延びており、
複数の前記開閉弁うちの1つが、前記メイン管に対して他の前記開閉弁よりも高い位置に設けられた特別弁となっており、
前記特別弁によって形成される空間は、他の前記開閉弁によって形成される空間より大きくなるように構成されており、
前記特別弁は、他の前記開閉弁が開いて他の前記液体供給部から液体が外部に供給されるときに、他の前記開閉弁が開いてから所定時間経過するまでは閉じていて、所定時間経過後に開いて、他の前記開閉弁から外部に供給されずに残った液体を当該特別弁を開くことで流出させるようになっていることを特徴とする液体分配装置。
【請求項2】
液体が流れる1本の連続したメイン流路と、
前記メイン流路の上流側に接続されて、異なる種類の液体を流入させる複数の液体流入部と、
前記メイン流路の下流側に接続されて、外部に液体を供給する複数の液体供給部を有する液体分配部と、
を有し、
前記液体分配部は、
上流側が前記メイン流路の下流側に接続された1本のメイン管と、
前記メイン管に沿って直結された複数の開閉弁を有する複数の前記液体供給部と、
を有し、
前記メイン管は上流側から下流側に向かって略水平方向に延びており、
複数の前記開閉弁うちの1つが、前記メイン管に対して他の前記開閉弁よりも高い位置に設けられた特別弁となっており、
前記特別弁によって形成される空間は、他の前記開閉弁によって形成される空間より大きくなるように構成されており、
前記特別弁は、他の前記開閉弁が開いて他の前記液体供給部から液体が外部に供給されるときに、他の前記開閉弁が開いてから所定時間経過するまでは閉じていて、所定時間経過後に開いて、他の前記開閉弁から外部に供給されずに残った液体を当該特別弁を開くことで流出させるようになっていることを特徴とする液体分配装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の液体分配装置と、
前記液体分配装置の液体流入部を介して、前記液体供給部に液体を流入させる液体流入ユニットと、
原料を貯蔵する原料貯蔵部と、前記液体分配装置から流入された液体と該原料貯蔵部から供給された原料とを混合する混合部と、を有する飲料調製ユニットと、
を備えたことを特徴とする飲料供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水や湯等を必要な供給先に振り分ける液体分配装置及びそれを備えた飲料供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、給茶器等の飲料供給装置においては、例えば緑茶やほうじ茶や冷水等の種類の異なる飲料を供給できるようになっており、水や湯をそれぞれの種類の飲料の原料と混合させて供給するために分配する液体分配装置が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2010-63800号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来のものにあっては、液体分配装置の内部での水の流れが図14に示す符号Wのように複雑になってスムーズに水が流れない虞があり、その結果、内部に残水が多く存在して衛生的に問題となることがあった。
【0005】
そこで、この発明は、液体分配装置の内部の水の流れを単純化してスムーズな流れとし、その結果、内部の残水も少なくすることができる液体分配装置及びそれを備えた飲料供給装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、液体が流れる1本の連続したメイン流路と、前記メイン流路の上流側に接続されて、異なる種類の液体を流入させる複数の液体流入部と、前記メイン流路の下流側に接続されて、外部に液体を供給する複数の液体供給部を有する液体分配部と、を有し、前記液体分配部は、上流側が前記メイン流路の下流側に接続された1本のメイン管と、前記メイン管に沿って直結された複数の開閉弁を有する複数の前記液体供給部と、を有し、前記液体分配部は、前記メイン管と前記液体供給部とが一体物で形成されており、前記メイン管は上流側から下流側に向かって略水平方向に延びており、複数の前記開閉弁うちの1つが、前記メイン管に対して他の前記開閉弁よりも高い位置に設けられた特別弁となっており、前記特別弁によって形成される空間は、他の前記開閉弁によって形成される空間より大きくなるように構成されており、前記特別弁は、他の前記開閉弁が開いて他の前記液体供給部から液体が外部に供給されるときに、他の前記開閉弁が開いてから所定時間経過するまでは閉じていて、所定時間経過後に開いて、他の前記開閉弁から外部に供給されずに残った液体を当該特別弁を開くことで流出させるようになっている液体分配装置としたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、液体が流れる1本の連続したメイン流路と、前記メイン流路の上流側に接続されて、異なる種類の液体を流入させる複数の液体流入部と、前記メイン流路の下流側に接続されて、外部に液体を供給する複数の液体供給部を有する液体分配部と、を有し、前記液体分配部は、上流側が前記メイン流路の下流側に接続された1本のメイン管と、前記メイン管に沿って直結された複数の開閉弁を有する複数の前記液体供給部と、を有し、前記メイン管は上流側から下流側に向かって略水平方向に延びており、 複数の前記開閉弁うちの1つが、前記メイン管に対して他の前記開閉弁よりも高い位置に設けられた特別弁となっており、前記特別弁によって形成される空間は、他の前記開閉弁によって形成される空間より大きくなるように構成されており、前記特別弁は、他の前記開閉弁が開いて他の前記液体供給部から液体が外部に供給されるときに、他の前記開閉弁が開いてから所定時間経過するまでは閉じていて、所定時間経過後に開いて、他の前記開閉弁から外部に供給されずに残った液体を当該特別弁を開くことで流出させるようになっている液体分配装置としたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の液体分配装置と、前記液体分配装置の液体流入部を介して、前記液体供給部に液体を流入させる液体流入ユニットと、原料を貯蔵する原料貯蔵部と、前記液体分配装置から流入された液体と該原料貯蔵部から供給された原料とを混合する混合部と、を有する飲料調製ユニットと、を備えた飲料供給装置としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に記載の発明によれば、液体を上流側から流入させて下流側で外部に供給するように、1本の連続した流路を通して供給できるようにしているため、液体の流れが複雑にならずに単純化した流路を形成することができる。その結果、液体が内部に滞ることを少なくすることができ、内部を衛生的な状態に保つことができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、液体分配部のメイン管や開閉弁等を一体物で形成しているため、メンテナンス時に当該箇所を一括で交換すれば良く、効率良くメンテナンス作業を行うことができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、少量の残水も流し出す構成を有することで、より内部を衛生的に保つことができる。
【0011】
また、請求項2に記載の発明によれば、液体を上流側から流入させて下流側で外部に供給するように、1本の連続した流路を通して供給できるようにしているため、液体の流れが複雑にならずに単純化した流路を形成することができる。その結果、液体が内部に滞ることを少なくすることができ、内部を衛生的な状態に保つことができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、少量の残水も流し出す構成を有することで、より内部を衛生的に保つことができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、上記のような液体分配装置を備えた飲料供給装置であるため、内部を衛生的な状態に保つことができる飲料供給装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】この発明の実施の形態に係る飲料供給装置を示す斜視図である。
図2】同実施の形態に係る液体分配装置と混合部を示す斜視図である。
図3】同実施の形態に係る液体分配装置を示す斜視図である。
図4】同実施の形態に係る液体分配装置を示す別角度からの斜視図である。
図5】同実施の形態に係る液体分配装置の内部構造を示すA-A断面図である。
図6】同実施の形態に係る液体分配装置の内部構造を示すB-B断面図である。
図7】同実施の形態に係る液体分配装置の内部構造を示すB-B断面斜視図である。
図8】同実施の形態に係る液体分配装置の内部構造を示すC-C断面図である。
図9】同実施の形態に係る液体分配装置のタイミングチャートである。
図10】同実施の形態に係る液体分配装置の(1)のときの水の状態を示す断面図である。
図11】同実施の形態に係る液体分配装置の(2)のときの水の状態を示す断面図である。
図12】同実施の形態に係る液体分配装置の(3)のときの水の状態を示す透過斜視図である。
図13】同実施の形態に係る液体分配装置の模式図である。
図14】従来の液体分配装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0016】
図1図13には、この発明の実施の形態を示す。
【0017】
まず、この実施の形態の飲料供給装置1について、図1等を用いて説明する。
【0018】
図1に示すように、この実施の形態の飲料供給装置1は、本体部2の正面位置にお茶や冷水、白湯等が供給される供給部3を有しており、この供給部3にはお茶等の供給口4と当該供給口4から供給されたお茶等を受ける紙コップ等の容器を置く容器載置台5を備えている。また、容器載置台5の下方には、お茶等をこぼしたときに受ける受け皿部6を備えている。また、本体部2の上部正面には、お茶等を汲みたい人が操作する操作部7を備えており、ここでは液晶タッチパネルによる操作部7が設置されている。
【0019】
また、本体部2の内部には、水や湯等の液体を流入させる液体流入ユニット(図示省略)と、図2等に示すように、原料に水や湯等の液体を混ぜ合わせてお茶等を作る混合部51~53を複数有する飲料調製ユニット50と、液体流入ユニットから流入させた水と湯を混合させて飲料調製ユニット50のそれぞれの混合部51~53に分配供給する液体分配装置10とを有している。
【0020】
このうち、液体流入ユニットは、水を溜めている水タンク(図示省略)、水タンクから水を引いてきて加熱して湯をつくるヒータ(図示省略)、当該ヒータでつくった湯を溜めておく湯タンク(図示省略)を有している。
【0021】
また、飲料調製ユニット50は、お茶等の原料を入れておく複数の原料貯蔵部(図示省略)、それぞれの原料に水と湯を混ぜ合わせてお茶等を作る混合部51~53(図2等参照)を有している。例えば、ここでは、緑茶の原料貯蔵部、玄米茶の原料貯蔵部、ほうじ茶の原料貯蔵部を有しており、飲料供給装置1でこれら3種類のお茶と白湯、冷水の5種類の飲料を供給できるようになっている。なお、詳細は省略するが、混合部51~53には、スクリュー等の攪拌手段を有しており、原料貯蔵部からそれぞれの混合部51~53に供給された原料と、液体分配装装置10から混合部51~53に供給された湯水とを、当該攪拌手段によって攪拌して混ぜ合わせ、供給部3に供給するようになっている。
【0022】
また、液体分配装置10は、図2図4に示すように、液体流入ユニットの水タンクと湯タンクから流入させた水や湯等の液体を適宜混合して、飲料調製ユニット50の定められた混合部51~53に水や湯を供給するものであり、メイン流路11と、液体流入部12,13と、液体分配部20とを有する構成となっている。
【0023】
この実施の形態では、図3~4に示すように、図の略左右方向に延びるメイン流路11を有しており、当該メイン流路11の最上流側に、液体流入ユニットの湯タンクに繋がっていて図3の略上下方向に延びる湯供給管13が設けられている。また、同じくメイン流路11の上流側における湯供給管13のすぐ下流側に、液体流入ユニットの水タンクに繋がっていて図3の略上下方向に延びる水供給管12が設けられている。またさらに、メイン流路11の最下流側には、図3の略左右方向に延びる液体分配部20が設けられている。
【0024】
なお、この実施の形態では、メイン流路11の下流側の最下流部は、略左右方向から略前後方向に約90°角度を変えた後に液体分配部20のメイン管21の最上流側に繋がるように構成されている。また、この実施の形態では、図13に示すように、メイン流路11の最上流側に繋がった湯供給管13の上方に湯供給弁15が配設されており、当該湯供給弁15で湯タンクから供給される湯の流入量を調整するようになっている。さらに、この実施の形態では、メイン流路11の上流側における最上流側から所定量下流側に繋がった水供給管12の上方に水供給弁14が配設されており、当該水供給弁14で,水タンクから供給される水の流入量を調整するようになっている。このように、メイン流路11を通る水と湯は、最下流側に繋がる液体分配部20まで、途中で分岐したり逆流したりすることなく1本道で繋がるように構成されている。これにより、液体の流れが複雑にならずに単純化した流路となっている。
【0025】
また、この実施の形態の液体分配部20は、図3の略左右方向に延びるメイン管21と、複数の液体供給部22,23,24,25とを有しており、ここでは、図2図4に示すように、メイン管21と複数の液体供給部22,23,24,25とが一体物で構成されている。また、メイン管21は、その最上流側がメイン流路11の最下流側に繋がるように構成されており、メイン管21の流路に沿って、液体供給部22,23,24,25が配置されるようになっている。なお、ここでは、図5図8に示すように、メイン管21に対して、液体供給部22,23,24,25が直結するように構成されている。このように、メイン流路11から液体分配部20のメイン管21までが1本で繋がっているため、この流路を通る水と湯は、途中で分岐したり逆流したりすることなく1本道で繋がるように構成されている。これにより、液体の流れがさらに複雑にならずにより単純化した流路となっている。
【0026】
また、図6図7に示すように、この実施の形態の液体供給部22,23,24,25は、それぞれ開閉弁22a,23a,24a,25aと供給流路22b,23b,24b,25bとを有している。なお、この実施の形態では、液体供給部22,23,24,25のうちの1つ、ここでは図3の右から2番目の液体供給部24は、その開閉弁24aのメイン管21に対する高さ位置が、他の開閉弁22a,23a,25aのメイン管21に対する高さ位置よりも所定量(ここでは1cm位)上方に位置するようになっている特別弁となっている。この実施の形態の特別弁24aは、混合部51~53を介さずに供給部3に液体が供給される冷温水用の液体供給部24を構成するようになっている。
【0027】
次に、この実施の形態の液体分配部20の作用について、図9図12を用いて説明する。
【0028】
ここでは、液体供給部22を介してお茶を供給する場合を例に挙げて説明する。
【0029】
まず、液体供給部22の開閉弁22a(図9の電磁バルブ3)を開く(図9の1.4sec)。
【0030】
次に、水供給弁14(図9の電磁バルブ1)と湯供給弁15(図9の電磁バルブ2)を開き(図9の1.5sec)、メイン流路11に、水供給管12を介して水タンクから水を流入させると共に、湯供給管13を介して湯タンクから湯を流入させる。この水と湯(液体)が、メイン流路1からメイン管21を通って一本道で流れてきて、開閉弁22aから供給流路22bを介して混合部51に供給される。この混合部51で、例えば緑茶の原料貯蔵部から供給された緑茶の原料と混合させて、お茶として供給部3から供給される。
【0031】
なお、このとき(図9の(1))は液体の流量と勢いがあるため、図10に示すように、液体の勢いで他の開閉弁23a,24a,25aのところまで液体が到達している場合もある。
【0032】
その後、水供給弁14と湯供給弁15を閉じ(図9の9sec)、開いた開閉弁22aから流路内に残る液体を混合部51に供給する。さらに、図9の12secで、特別弁224a(図9の電磁バルブ5)を開く(図9の(2))。すると、図11に示すように、特別弁24aを開くことで空気が入り、その圧力で流路内に残っている液体を開いている開閉弁22aに向かって押し出していく。
【0033】
ここで、特別弁24aが他の開閉弁22a,23a,25aよりも高い位置(具体的には約1cm高い)に設けられている。このように、開閉弁22aから液体が流れ切った後の水面が開閉弁22aの高さになるところで、特別弁24aの位置が高くなっているため、特別弁24aから液体が流れにくい状態となり、開閉弁22aからのみ流れ易い状態となっている。なお、万が一、特別弁24aから液体が流れ出たとしても、特別弁24aは混合部51~53を介しないでそのまま供給部3に繋がるため、他のお茶の味が混ざることなく、少しだけお茶が薄まる程度に留めることができる。
【0034】
その後、図9の14secで開閉弁22aを閉じ(図9の(3))、図12に示すように、流路内から残水がほぼない状態にすることができる。その後、特別弁24aを閉じる。
【0035】
このように、本実施の形態に係る液体分配装置10によれば、液体を上流側から流入させて下流側で外部に供給するように、1本の連続した流路を通して供給できるようにしているため、液体の流れが複雑にならずに単純化した流路を形成することができる。その結果、液体が内部に滞ることを少なくすることができ、内部を衛生的な状態を保つことができる。
【0036】
また、本実施の形態の液体分配装置10によれば、液体分配部20のメイン管21や開閉弁22~25等を一体物で形成しているため、メンテナンス時に当該箇所を一括で交換すれば良く、効率良くメンテナンス作業を行うことができる。
【0037】
また、本実施の形態の液体分配装置10によれば、少量の残水も流し出す構成を有することで、より内部を衛生的に保つことができる。
【0038】
また、本実施の形態の飲料供給装置1によれば、上記のような液体分配装置10を備えた飲料供給装置1であるため、内部を衛生的な状態に保つことができる飲料供給装置1とすることができる。
【0039】
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。
【0040】
例えば、前記した実施の形態は、所謂給茶器について説明していたが、これに限るものではなく、本発明は、ジュース等の他の飲料を供給する飲料供給装置に適用しても良い。
【0041】
また、液体分配装置の形状、大きさ等については、搭載する飲料供給装置に合わせて適宜変更しても良い。また、飲料供給装置の形状、大きさ等についても適宜変更しても良い。
【符号の説明】
【0042】
1 飲料供給装置
2 本体部
3 供給部
4 供給口
5 容器載置台
6 受け皿部
7 操作部
10 液体分配装置
11 メイン流路
12,13 液体流入部
14 湯供給弁
15 水供給弁
20 液体分配部
21 メイン管
22,23,24,25 液体供給部
22a,23a,25a 開閉弁
24a 開閉弁(特別弁)
22b,23b,24b,25b 供給流路
50 飲料調製ユニット
51,52,53 混合部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14