(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】逆止弁および逆止弁を備える複合弁
(51)【国際特許分類】
F16K 15/06 20060101AFI20230901BHJP
F16K 15/18 20060101ALI20230901BHJP
F25B 41/35 20210101ALI20230901BHJP
【FI】
F16K15/06
F16K15/18 F
F25B41/35
(21)【出願番号】P 2019003574
(22)【出願日】2019-01-11
【審査請求日】2021-08-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000133652
【氏名又は名称】株式会社テージーケー
(74)【代理人】
【識別番号】110002273
【氏名又は名称】弁理士法人インターブレイン
(72)【発明者】
【氏名】梅谷 将史
(72)【発明者】
【氏名】池田 英生
【審査官】大内 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】実公平3-9559(JP,Y2)
【文献】特開2004-116834(JP,A)
【文献】特開昭50-94528(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第1574767(EP,A1)
【文献】実開平6-35750(JP,U)
【文献】特開2002-168357(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 15/00-15/20
F25B 41/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流側から流体を導入する上流側流路と、下流側へ流体を流出する下流側流路と、前記上流側流路と前記下流側流路とを連通させる弁室と、が軸線方向に連設されたボディと、
前記弁室の上流端において前記ボディに一体に設けられた弁座と、
前記弁座に下流側から着脱して弁部を開閉する弁体と、
前記ボディの内方に設けられ、前記弁体を摺動可能に支持する軸受部と、
前記軸受部と前記弁体との間に介装され、前記弁体を閉弁方向に付勢するスプリングと、
を備え、
前記軸受部は、
前記下流側流路において前記ボディの内周面に当接するボディ当接部と、
前記弁体を摺動可能に支持するガイド部と、
前記ボディ当接部と前記ガイド部とを架橋する支持部と、
を有し、
前記支持部は、
前記ボディ当接部から前記弁室の中央へ向けて延びる複数の支持部材と、
前記複数の支持部材の上流側端部に連結され、前記弁体の径方向において前記複数の支持部材の内側を下流側に向けて延びる連結部と、
を有し、
前記弁室において前記複数の支持部材の間に半径方向に開口する開口部が形成され、
前記連結部の下流側端部が前記ガイド部に連結し、
前記スプリングが前記弁体の径方向において前記連結部の内側に配置さ
れ、
前記複数の支持部材と前記連結部との間に、前記弁体の径方向の空間が形成されていることを特徴とする逆止弁。
【請求項2】
前記弁部が全開状態のとき、前記スプリングが前記連結部、前記ガイド部および前記弁体に囲まれた空間に収まることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
【請求項3】
前記軸受部は、外周面がテーパ形状となることを特徴とする請求項1又は2に記載の逆止弁。
【請求項4】
前記弁室は、前記上流側流路より大きな断面積を有することを特徴とする請求項1-3のいずれかに記載の逆止弁。
【請求項5】
冷凍サイクルにおいて使用され、
凝縮器から蒸発器へ流れる冷媒を通過させる第1通路と、前記蒸発器から圧縮機へ流れる冷媒を通過させる第2通路とが形成された共用のボディと、
前記第1通路に弁部が設けられた電動弁と、
前記第2通路に弁部が設けられた逆止弁と、
を備える複合弁であって、
前記逆止弁は、
前記蒸発器から流体を導入する上流側流路と、前記圧縮機へ流体を流出する下流側流路と、前記上流側流路と前記下流側流路とを連通させる弁室と、が軸線方向に連設された前記ボディと、
前記弁室の上流端において前記ボディに一体に設けられた弁座と、
前記弁座に下流側から着脱して弁部を開閉する弁体と、
前記ボディの内方に設けられ、前記弁体を摺動可能に支持する軸受部と、
前記軸受部と前記弁体との間に介装され、前記弁体を閉弁方向に付勢するスプリングと、
を備え、
前記軸受部は、
前記下流側流路において前記ボディの内周面に当接するボディ当接部と、
前記弁体を摺動可能に支持するガイド部と、
前記ボディ当接部と前記ガイド部とを架橋する支持部と、
を有し、
前記支持部は、
前記ボディ当接部から前記弁室の中央へ向けて延びる複数の支持部材と、
前記複数の支持部材の上流側端部に連結され、前記弁体の径方向において前記複数の支持部材の内側を下流側に向けて延びる連結部と、
を有し、
前記弁室において前記複数の支持部材の間に半径方向に開口する開口部が形成され、
前記連結部の下流側端部が前記ガイド部に連結し、
前記スプリングが前記弁体の径方向において前記連結部の内側に配置さ
れ、
前記複数の支持部材と前記連結部との間に、前記弁体の径方向の空間が形成されていることを特徴とする複合弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、逆止弁および逆止弁を備える複合弁に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用空調装置は、一般に、圧縮機、凝縮器、膨張装置、蒸発器等を冷凍サイクルに配置して構成される。これらの装置の冷媒の流路にはしばしば、冷媒の逆流を防止するために逆止弁が備えられる。
【0003】
従来、冷凍サイクルにおいて配管等の間に逆止弁を備える構造が知られている。この構造においては、配管の接続箇所が多くなる、その接続箇所において冷媒の漏れが発生する等の問題が生じていた。そこで、電動弁のボディに設けられた通路に逆止弁を備えた複合弁が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-087965号公報
【文献】特開2013-087897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の複合弁において、逆止弁の弁体に設けられたガイド部が通路の内周面に摺動可能に支持される。この通路には凝縮器からの冷媒を導入するための配管が挿入される。そのため、ガイド部は通路の内周面のうち配管が接続されていない範囲内でのみ摺動可能となる。また、弁室がその上下流通路より大きな断面積を有しており、摺動可能な範囲はガイド部が通路から抜け落ちない範囲のみとなる。したがって、特許文献1の逆止弁の構造では、十分なストローク量を確保できないおそれがある。
【0006】
この点、逆止弁に軸受部材を備え、この軸受部材によって弁体を摺動可能に支持する複合弁も知られている(特許文献2)。十分なストローク量を確保するために、特許文献1の複合弁に特許文献2の逆止弁の構造を適用することも考えられる。しかし、この場合には、軸受部材の外環、内環、リブが流路における同一断面上に存在することとなり、この断面において開口面積が小さくなる。その結果、冷媒の圧力損失が大きくなり、十分な冷凍能力を確保できない等の問題が生じる。この流体の圧力損失の問題は、自動車用空調装置に限らず逆止弁を使用する他の装置にも生じうる。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的の一つは、流体の圧力損失を抑制する逆止弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の逆止弁は、上流側から流体を導入する上流側流路と、下流側へ流体を流出する下流側流路と、上流側流路と下流側流路とを連通させる弁室と、が軸線方向に連設されたボディと、弁室の上流端においてボディに一体に設けられた弁座と、弁座に下流側から着脱して弁部を開閉する弁体と、ボディの内方に設けられ、弁体を摺動可能に支持する軸受部と、を備え、軸受部は、ボディに内接するボディ当接部と、弁体を摺動可能に支持するガイド部と、ボディ当接部とガイド部とを架橋する支持部と、を有し、支持部は、弁室において半径方向に開口部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、流体の圧力損失を抑制する逆止弁を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1実施形態に係る複合弁の全体構成を表す断面図である。
【
図3】逆止弁およびその周辺の構造を表す断面図である。
【
図4】ボディ当接部近傍の構造を表す断面図である。
【
図5】
図5(A)は弁ユニットを構成する部品の分解図である。
図5(B)は弁ユニットを組み立てた後の全体図である。
【
図6】
図6(A)は、逆止弁が閉弁状態であるときの図である。
図6(B)は、逆止弁が開弁状態であるときの図である。
【
図7】
図7(A)は変形例に係る軸受部を有する弁ユニットの分解図である。
図7(B)は弁ユニットを組み立てた後の全体図である。
【
図8】
図8(A)は第2実施形態に係る軸受部を有する弁ユニットの分解図である。
図8(B)は弁ユニットを組み立てた後の全体図である。
【
図10】
図10(A)は第3実施形態に係る軸受部を有する弁ユニットの分解図である。
図10(B)は弁ユニットを組み立てた後の全体図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。また、以下の実施形態およびその変形例について、ほぼ同一の構成要素については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0012】
[第1実施形態]
本実施形態においては、膨張弁と逆止弁を備える複合弁を示す。この複合弁は、自動車用空調装置の冷凍サイクルに適用される。膨張弁と逆止弁は、共用のボディを有する。冷凍サイクルには、循環する冷媒(流体)を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮する凝縮器、凝縮された冷媒を気液に分離する受液器、分離された液冷媒を絞り膨張させて霧状にして送出する膨張弁、その霧状の冷媒を蒸発させてその蒸発潜熱により車室内の空気を冷却する蒸発器が設けられている。複合弁以外の詳細な説明については省略する。
【0013】
図1は、第1実施形態に係る複合弁1の全体構成を表す断面図である。
複合弁1は、電動弁100と逆止弁500とを備える。複合弁1は、角柱状のボディ200を有する。電動弁100と逆止弁500はボディ200を共有する。電動弁100は、膨張装置として機能する電動膨張弁であり、ボディ200とモータユニット300とを組みつけて構成されている。ボディ200の内部には、冷媒(流体)の絞り膨張を行う電動弁100の弁部202が設けられている。
【0014】
ボディ200の側部には、受液器側(凝縮器側)から高温・高圧の流体を導入する導入ポート222、電動弁100にて絞り膨張された低温・低圧の流体を蒸発器へ向けて導出する導出ポート224、蒸発器にて蒸発された流体を導入する導入ポート226、逆止弁500を通過した流体を圧縮機側へ導出する導出ポート228が設けられている。各ポートには、配管の継手が接続される。
【0015】
複合弁1においては、導入ポート222、導出ポート224およびこれらをつなぐ流体通路により第1の通路230が構成されている。第1の通路230は、その中間部に弁部202が設けられている。導入ポート222から導入された流体は、弁部202にて絞り膨張されて霧状となり、導出ポート224から蒸発器へ向けて導出される。一方、導入ポート226、導出ポート228およびこれらをつなぐ流体通路により第2の通路232が構成されている。第2の通路232は、その中間部に弁室234が設けられており、逆止弁500を弁室234内に備えている。第2の通路232は、導入ポート226から流体を導入して導出ポート228から圧縮機へ向けて導出する。
【0016】
まず、電動弁100の構造について説明する。
図2は、電動弁100の構造を表す断面図である。
ボディ200は、有底筒状の第1ボディ220と、円筒状の第2ボディ240と、円筒状の第3ボディ260と、を含む。第1ボディ220の上半部に、第2ボディ240が配設されている。第2ボディ240の下半部に、第3ボディ260が配設されている。第3ボディ260は、第1ボディ220の内方に位置する。第3ボディ260内部に弁部202収容される。第2ボディ240の上部中央には、ガイド部材242が立設されている。ガイド部材242の軸線方向中央部の外周面には雄ねじ部244が形成されている。ガイド部材242の下端部は大径となっており、その大径部245が第2ボディ240の上部中央に同軸状に固定されている。第2ボディ240の内方には、モータユニット300のロータ320から延びるシャフト246が挿通されている。シャフト246の下端部は、弁部202を構成する弁体204を兼ねている。ガイド部材242はその内周面によりシャフト246を軸線方向に摺動可能に支持する一方、その外周面によりロータ320の回転軸326を回転摺動可能に支持する。
【0017】
第1ボディ220の一方の側部には導入ポート222が設けられ、他方の側部には導出ポート224が設けられている。導入ポート222は流体を導入し、導出ポート224は流体を導出する。導入ポート222と導出ポート224は第3ボディ260内に形成される内部通路によって連通する。
【0018】
第3ボディ260の側部には入口ポート262が設けられ、底部には出口ポート264が設けられている。入口ポート262は導入ポート222と連通し、出口ポート264は導出ポート224と連通する。入口ポート262と出口ポート264は、弁室266を介して連通している。第3ボディ260の内方には弁孔208が設けられ、その上端開口端縁により弁座210が形成されている。弁体204が弁座210に接離することで、弁部202の開度が調整される。
【0019】
弁室266内部では、シャフト246の下部にEリング212が嵌着されている。Eリング212の上方にはばね受け214が設けられる。ガイド部材242の下方にもばね受け248が設けられ、2つのばね受け214、248の間には弁体204を弁部202の閉弁方向へ付勢するスプリング216が弁体204と同軸状に挿入されている。本実施形態においては、シャフト246の下端部が弁体204を兼ねているから、スプリング216はシャフト246をも閉弁方向へ付勢する。
【0020】
次に、モータユニット300の構造を説明する。
モータユニット300は、ロータ320とステータ340とを含む三相ステッピングモータとして構成されている。モータユニット300は有底円筒状のキャン302を有し、そのキャン302の内方にロータ320、外方にステータ340を配置して構成される。
【0021】
ステータ340は、積層コア342とボビン344とを含む。積層コア342は、板状のコアが軸線方向に積層されて構成される。ボビン344には、コイル346が巻回されている。コイル346と、そのコイル346が巻回されているボビン344とをまとめて「コイルユニット345」という。コイルユニット345は、積層コア342に組みつけられている。
【0022】
ステータ340は、モールド成形によってケース400と一体に設けられている。ケース400上端開口部には、蓋体440がインロー嵌合されている。ケース400と蓋体440とに囲まれた空間Sには、プリント配線基板420が配設される。コイル346は、プリント配線基板420と接続されている。ケース400には端子カバー部402が設けられており、外部電源からの電力をプリント配線基板420へと供給するための端子422を保護する。
【0023】
第3ボディ260と第1ボディ220との間、第2ボディ240と第1ボディ220との間にはそれぞれ、環状のシール部材206、201が介装されている。この構成により、第1ボディ220と第3ボディ260との間のクリアランスおよび第2ボディ240と第1ボディ220との間のクリアランスを介した流体の漏れが防止される。また、第2ボディ240とケース400との間には、環状のシール部材203が介装されている。この構成により、第2ボディ240とケース400との間のクリアランスを介した外気(水分等)の侵入が防止される。
【0024】
ロータ320は、円筒状のロータコア322と、ロータコア322の外周に沿って設けられたマグネット324を備える。ロータコア322は回転軸326に組み付けられている。マグネット324は、その円周方向に複数極に磁化されている。
【0025】
回転軸326は、有底円筒状の円筒軸であり、その開口端を下にしてガイド部材242に外挿されている。回転軸326の内周面には雌ねじ部328が形成され、ガイド部材242の雄ねじ部244と噛合している。これらのねじ部によるねじ送り機構によって、ロータ320の回転運動がシャフト246の軸線方向への並進運動に変換され、シャフト246は軸線方向に移動(昇降)する。
【0026】
シャフト246の上部は縮径され、その縮径部が回転軸326の底部を貫通している。縮径部の先端には、環状のストッパ330が固定されている。一方、縮径部の基端と回転軸326の底部との間には、シャフト246を下方(閉弁方向)に付勢するバックスプリング332が介装されている。このような構成により、弁部202の開弁時にはストッパ330が回転軸326の底部に係止される態様でシャフト246がロータ320と一体変位する。一方、弁部202の閉弁時には、弁体204が弁座210から受ける反力により、バックスプリング332が押し縮められる。この時のバックスプリング332の弾性反力により弁体204を弁座210に押し付けることができ、弁体204の着座性能(弁閉性能)を高められる。
【0027】
モータユニット300の駆動によりシャフト246が弁部202の開弁方向(
図2の上方向)へ動き始めると、弁体204は弁座210から離脱する。これによりスプリング216は圧縮方向へ弾性変形する。弁体204が弁座210から離脱すると、導入ポート222から導入された流体が、入口ポート262、弁室266、弁部202、出口ポート264を順次通過し、導出ポート224から導出される。
【0028】
次に、逆止弁500の構造を説明する。
図3は、逆止弁500およびその周辺の構造を表す断面図である。
第2の通路232は、上流側流路236、下流側流路238、弁室234を含む。上流側流路236、弁室234、下流側流路238は上流側からこの順に、軸線方向に連設されている。上流側流路236は、導入ポート226と接続し、蒸発器(不図示)からの流体を導入する。弁室234は、上流側流路236と下流側流路238を連通させる。下流側流路238は導出ポート228と接続し、弁室234を通過した流体を圧縮機(不図示)へ導出する。弁室234は、ボディ200に対して中ぐり加工を施すことにより得られ、上流側流路236および下流側流路238のいずれよりも大径となっている。すなわち、弁室234の断面積は、上流側流路236の断面積と下流側流路238の断面積のいずれよりも大きくなるように設定されている。
【0029】
上流側流路236の下流端は縮径しており、その縮径部の内周により逆止弁500の弁孔518が形成されている。そして、縮径部の下流側端面(弁室234の上流側端面)には、逆止弁500の弁座520が形成されている。下流側流路238の上流端には縮径部231が形成されている。縮径部231より下流側には、下流側流路238の内周面の周方向全域にわたって凹部233が形成されている。縮径部231と凹部233は、軸線方向に離れた位置に設けられている。縮径部231と凹部233は後述する軸受部550がボディ200に組み付けられる際に使用される箇所である。軸受部550のボディ200への組み付け方について詳細は後述する。
【0030】
逆止弁500は、弁体502と軸受部550を含む。弁体502は、弁室234に同軸状に配置されている。逆止弁500の弁部501は、弁体502と弁座520によって構成される。下流側流路238に軸受部550が組みつけられ、弁体502を摺動可能に支持する。軸受部550の形状について詳細は後述する。弁体502は、段付円柱状の本体504と、本体504の先端に嵌着された段付円板状の弁部材506とを有する。本体504は樹脂材からなり、軸受部550に挿通される軸部508と、軸部508の先端側に設けられた弁支持部510とを有する。弁支持部510は、弁部材506と嵌合する凹状嵌合部512と、弁部材506を下流側から支持する円板状の支持部514を有する。弁部材506は、可撓性を有するゴムからなる。弁部材506はその中央に円形の嵌合孔507を有する。弁部材506は、その嵌合孔507が凹状嵌合部512に外嵌される態様で本体504に組み付けられる。弁体502が下流側から弁座520に着脱することで、弁部501が開閉される。
【0031】
軸受部550はかご型形状をなしており、リング形状のボディ当接部552、ガイド部554、脚付円板状の支持部556を有する。ボディ当接部552は下流側流路238の内周面と当接する。ガイド部554は環状のガイド構造を有し、軸部508を摺動可能に支持する。支持部556はボディ当接部552とガイド部554とを架橋する。ボディ当接部552の下流側流路238への取付け方について詳細は後述する。
【0032】
ガイド部554は、複数のガイド部材553からなる。ガイド部材553は角柱状であり、軸部508の外周に複数配設される。ガイド部材553はその長尺方向が軸線方向と平行となっている。支持部556は、弁当接部558、複数の支持部材560および複数の連結部559を有する。弁当接部558は支持部514とほぼ同径の円板状であり、支持部514の下流側端面に当接可能となっている。支持部材560は角柱状であり、支持部556の外周側脚部を構成する。支持部材560は弁当接部558の外周側端部に周方向に複数設けられている。支持部材560は、弁当接部558とボディ当接部552とを軸線方向に架橋する。連結部559は角柱状であり、支持部556の内周側脚部を構成する。連結部559は弁当接部558の内周側端部に周方向に複数設けられている。連結部559は弁当接部558の内周側端部とガイド部554の外側面とを軸線方向に架橋する。連結部559のガイド部554側の端部は、弁当接部558側の端部より下流側に位置する。すなわち、連結部559のガイド部554側の端部は、弁当接部558より下流側に位置する。
【0033】
ガイド部554と連結部559との間には、弁体502を逆止弁500の閉弁方向に付勢するスプリング516が配設される。すなわち、スプリング516は連結部559と弁体502との間に介装されている。弁体502は、このスプリング516の付勢力によって、下流側から弁座520へ着脱し、弁部501を開閉する。以下、弁体502、軸受部550およびスプリング516の組立体を「弁ユニット580」という。
【0034】
支持部材560は弁当接部558の外周縁から軸線方向に水平に延在し、ボディ当接部552と接続されている。すなわち、支持部材560はボディ当接部552から弁室234へと延在している。支持部材560はボディ当接部552の外周縁に対して径方向内側に配設されている。このため、支持部材560とボディ当接部552の接続点においては、段部が形成されている。この段部と、下流側流路238の縮径部231とが当接することにより、軸受部550が弁室234に脱落することが防止される。
【0035】
下流側流路238の内部において、ボディ当接部552より下流側に環状の係止部材590が設けられている。この係止部材590は、軸受部550をボディ200に係止するために備えられる。軸受部550のボディ200に対する組み付け方について説明する。
【0036】
図4は、
図3におけるX部の拡大図である。
ボディ当接部552の外周面は、下流側流路238の内周面と当接している。また、支持部材560とボディ当接部552の接続点に段部が形成されている。支持部材560とボディ当接部552を一体とみれば、これらの端部にはフランジが形成されているともいえる。この段部の上流側端面561は縮径部231の下流側端面235と対向している。この段部と縮径部231によって、流体の流れ方向(以下、「流れ順方向」という。)と逆の方向(以下、「流れ逆方向」という。)へのボディ当接部552の移動が規制される。
【0037】
下流側流路238の凹部233には、環状の係止部材590が嵌合されている。係止部材590の上流側端面とボディ当接部552の下流側端面とが当接することにより、ボディ当接部552の流れ順方向への移動が規制される。このように、縮径部231と係止部材590によって、ボディ当接部552の軸線方向への移動が規制される。すなわち、ボディ当接部552を備える軸受部550の軸線方向への移動が規制されることとなる。
【0038】
図5は、弁ユニット580と係止部材590の全体斜視図である。
図5(A)は、弁ユニット580を構成する部品の分解図、
図5(B)は弁ユニット580を組み立てた後の全体図である。
図5(A)、(B)に示すとおり、支持部材560、弁当接部558、ボディ当接部552に囲まれる形で開口部562が形成されている。開口部562は、支持部556の半径方向に開口し、逆止弁500の開弁時において流体の流路となる。
【0039】
軸受部550において、ガイド部554は軸部508の周りに4つ設けられている。また、4つのガイド部554のそれぞれに連結部559が接続されている。連結部559と弁支持部510との間にはスプリング516が介装される。
【0040】
逆止弁500の開弁時における流体の流路について説明する。
図6は逆止弁500の動作を表す図である。
図6(A)は、逆止弁500が閉弁状態であるときの図、
図6(B)は、逆止弁500が開弁状態であるときの図である。
【0041】
図6(A)、(B)に示すとおり、支持部材560は弁室234において軸線方向に延在している。支持部材560はボディ当接部552から延在し、弁室234の内方にまで延出している。隣接する支持部材560の間には開口部562が形成されており、流体の流路となっている。すなわち、支持部556は弁室234において半径方向に開口部562を有する構造となっている。
【0042】
弁室234は、上流側流路236、下流側流路238よりも大径となっている。また、軸受部550は
図3、4の説明の際に示したとおり、ボディ当接部552と下流側流路238とが当接し、支持部材560が軸線方向に水平に延出している。この構成によって、支持部材560と弁室234の内周面との間には流路が形成される。
【0043】
逆止弁500の上流側圧力と下流側圧力の差が逆止弁500の設定差圧を上回るとき、逆止弁500は開弁状態となる。開弁状態になったとき、弁室234には導入ポート226、上流側流路236を通過した流体が導入される。弁室234に導入された流体は
図6(B)の矢印で示すとおり、弁室234の内周面と支持部材560の外周面との間を通過後、開口部562を外周側から内周側へ流れる。その後、下流側流路238、導出ポート228を通って第2の通路232から導出される。なお、
図6(B)に示すとおり、逆止弁500の全開状態においては、スプリング516は連結部559、ガイド部554、弁体502に囲まれた空間に収容される。
【0044】
以上に説明したように、弁室234においては、流体は支持部材560の間(開口部562)を向心方向へ流れ、下流側流路238に導入される。下流側流路238には、その同一断面上にボディ当接部552と支持部材560とが存在しない。したがって、下流側流路238の同一断面上の開口面積を大きくし流体の流れをスムーズにできるから、第1実施形態の逆止弁500の構成は、下流側流路238における流体の圧力損失を抑制できる。
【0045】
第1実施形態においては、軸受部550が弁体502を摺動可能に支持する。弁体502を支持するガイド部554を弁室234の内方に配設させるために、軸受部550には支持部556が必要である。この支持部556を従来の軸受部と同様にボディ当接部552と同一断面上に配設してしまうと、流路における開口面積が限られてしまう。その結果、流体の圧力損失が大きくなる。第1実施形態においては、支持部556をボディ当接部552から弁室234へと軸線方向に延在させる態様とすることで、開口部562における軸線方向の長さを大きくできる。すなわち、開口部562における開口面積を大きくできる。よって、弁室234における流体の圧力損失を抑制できる。
【0046】
弁体502のストローク量を確保するという観点から、スプリング516の配設箇所を従来と同様の位置にすることが望ましい。支持部556はボディ当接部552から弁室234へと延在した分、弁室234中央部から下流側へ折り返した形状を有するともいえる。この折り返し形状によって、スプリング516を従来と同様の箇所に配設できる。
【0047】
図7は、変形例に係る軸受部600を有する弁ユニット583の全体図である。
図7(A)は弁ユニット583を構成する部品の分解図、
図7(B)は弁ユニット583を組み立てた後の全体図である。
【0048】
変形例の軸受部600は、支持部608としてリング形状の弁当接部612、L字形状の複数の支持部材614、角柱状の複数の連結部613を有する。弁当接部612は、弁体502の下流側端面と当接可能に配設される。連結部613は弁当接部612と本体504を摺動可能に支持するガイド部604とを架橋する。支持部材614は、ボディ当接部602から軸線方向に延出する第1の支持部材601と、弁当接部612の外周端から径方向に延出する第2の支持部材603とにより構成されている。第1の支持部材601と第2の支持部材603との交点において両者は接続し、その交点は湾曲している。軸受部600において、支持部材614は弁当接部612の外周に4本接続されている。軸受部600を用いた場合であっても、下流側流路238の同一断面上の開口面積を大きくできる。よって、下流側流路238における流体の圧力損失を抑制できる。また、軸受部600において、流体は複数の第2の支持部材603の間も通過できる。よって、軸受部600を流れる流体の圧力損失を低減できる。
【0049】
[第2実施形態]
第2実施形態は、支持部706の形状が第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図8は、第2実施形態の逆止弁503で使用される弁ユニット584の全体図である。
図8(A)は、弁ユニット584を構成する部品の分解図、
図8(B)は、弁ユニット584を組み立てた後の全体図である。
【0050】
弁ユニット584は、弁体502と軸受部700を含む。軸受部700は、リング形状のボディ当接部702、ガイド部704、支持部706を有する。ボディ当接部702は下流側流路238の内周面に当接する。ガイド部704は環状のガイド構造を有し、弁体502の軸部508を摺動可能に支持する。ガイド部704は複数の角柱状のガイド部材705からなる。ガイド部材705は軸部508の外周に複数配設される。支持部706は、弁当接部708、連結部709、支持部材710を有する。弁当接部708はリング形状であり、弁支持部510の下流側端面に当接可能に配設される。連結部709は角柱状であり、弁当接部708とガイド部704とを架橋する。支持部材710は角柱状であり、弁当接部708とボディ当接部702を架橋する。支持部材710は軸受部700の周方向に複数設けられており、その間に開口部712を有する。
【0051】
軸受部700においては、弁当接部708の直径がボディ当接部702の直径より小さく設定されている。これにより、軸受部700は外周面において、下流側から上流側へ向けて先細りとなるテーパ形状を有する。
【0052】
図9は、逆止弁503の動作を表す図である。
逆止弁503の上流側圧力と下流側圧力の差が逆止弁503の設定差圧を上回るとき、逆止弁503は開弁状態となる。開弁状態になると、流体は
図9の矢印の流路を流れる。すなわち、導入ポート226、上流側流路236と通過した流体は、弁室234に導入され、開口部712を通って下流側流路238、導出ポート228へと導出される。第2実施形態においても、下流側流路238における同一断面上の開口面積を大きくできる。よって、下流側流路238における流体の圧力損失を抑制できる。また、支持部材710が軸線方向に延出しているから、開口部712の開口面積を大きくできる。よって、第2実施形態においても弁室234における流体の圧力損失を抑制できる。なお、
図9に示すとおり、逆止弁503の全開状態においても、スプリング516は連結部709、ガイド部704、弁体502に囲まれた空間に収容される。
【0053】
第2実施形態においては、軸受部700の外周面がテーパ形状となる。この構成により、弁体502からボディ当接部702にかけての弁室234と下流側流路238の空間において、軸受部700を構成する部材の体積が小さくなる。いいかえれば、この空間に含まれる流体の体積を大きくできる。したがって、第2実施形態の逆止弁503は流体をスムーズに通過させることができる。
【0054】
[第3実施形態]
第3実施形態は、弁室237の形状が第2実施形態と異なる。以下、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
図10は、第3実施形態の逆止弁505で使用される弁ユニット586の全体図である。
図10(A)は、弁ユニット586を構成する部品の分解図、
図10(B)は、弁ユニット586を組み立てた後の全体図である。
【0055】
弁ユニット586は、弁体522と軸受部800を含む。弁体522は、段付円柱状の本体524と、本体524の先端に嵌着された段付円板状の弁部材526とを有する。本体524は、軸受部800に挿通される軸部528と、軸部528の先端側に設けられた弁支持部530とを有する。弁支持部530は、弁部材526と嵌合する凹状嵌合部532と、弁部材526を下流側から支持する円板状の支持部534を有する。弁部材526は、その中央に円形の嵌合孔527を有する。弁部材526は、その嵌合孔527が凹状嵌合部532に外嵌される態様で、本体524に組み付けられる。
【0056】
軸受部800は、リング形状のボディ当接部802、ガイド部804、支持部806を有する。ボディ当接部802は、下流側流路238の内周面に当接する。ガイド部804は環状のガイド構造を有し、弁体522の軸部528を摺動可能に支持する。ガイド部804は複数の角柱状のガイド部材805からなる。ガイド部材805は軸部528の外周に複数配設される。支持部806は、弁当接部808、連結部809、支持部材810を有する。弁当接部808はリング形状であり、弁支持部530の下流側端面に当接可能に配設される。連結部809は角柱状であり、弁当接部808とガイド部804を架橋する。支持部材810は角柱状であり、弁当接部808とボディ当接部802を架橋する。支持部材810は軸受部800の周方向に複数設けられており、その間に開口部812を有する。
【0057】
弁ユニット586においては、支持部534と弁部材526の直径がボディ当接部802の直径より小さく設定されている。また、弁当接部808の直径もボディ当接部802の直径より小さく設定されている。これにより、軸受部800は外周面において、下流側から上流側へ向けて先細りとなるテーパ形状を有する。
【0058】
図11は、逆止弁505の動作を表す図である。
第3実施形態においては、弁室237が上流側流路236および下流側流路238より小径となっている。逆止弁505の上流側圧力と下流側圧力の差が逆止弁505の設定差圧を上回るとき、逆止弁505は開弁状態となる。開弁状態になると、流体は
図11の矢印の流路を流れる。すなわち、導入ポート226、上流側流路236と通過した流体は、弁室237に導入される。逆止弁505において、支持部534と弁部材526の直径はボディ当接部802の直径より小さく設定されている。すなわち、支持部534と弁部材526の直径は、弁室237の直径より小さく設定されている。よって、弁室237に導入された流体は、弁室237と弁部材526の隙間、弁室237と支持部534の隙間を通過する。その後、開口部812を通って下流側流路238、導出ポート228へと導出される。第3実施形態においても、下流側流路238における同一断面上の開口面積を大きくできる。よって、下流側流路238における流体の圧力損失を抑制できる。
【0059】
第3実施形態においても、支持部材810が軸線方向に延出している。したがって、開口部812における軸線方向の長さが大きくなり、開口面積を大きくできる。なお、
図11に示すとおり、逆止弁505の全開状態においても、スプリング516は連結部809、ガイド部804、弁体522に囲まれた空間に収容される。
【0060】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はその特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0061】
上記実施形態では、ボディ当接部とガイド部とを架橋する支持部を角柱状の部材または脚付円板形状の部材としたが、支持部は円筒状としてもよい。この場合には、半径方向に開口する開口部を設け、流体が開口部を通過する構造とすればよい。また、複数の開口部を設け、流路における支持部の開口面積の合計を大きくしてもよい。支持部の形状を円筒とした場合であっても、支持部を弁室に延出させることで、下流側流路における流体の圧力損失を抑制することができる。
【0062】
上記実施形態では、角柱状のガイド部を弁体の軸部の外周に複数配設した。また、連結部をガイド部の外周側側面に設け、ガイド部、連結部、弁体に囲まれる空間にスプリングを収容した。連結部およびガイド部は、弁体を摺動可能に支持し、かつ、スプリングを内側に備える形状であればよい。この形状であれば、弁体のストローク量を損なうことがない。変形例としては、筒形状のガイド部においてその上面に環状の穴を設ける態様が挙げられる。
【0063】
上記実施形態では、逆止弁を電動弁の一部として構成したが、逆止弁は膨張機能を有しない開閉弁や流量制御弁に組み込んでもよいし、蒸発器から圧縮機へ通ずる配管等の各種流路に設けてもよい。いずれの場合においても、流路の同一断面上の開口面積を大きくできるから、流体の圧力損失を抑制できる。
【0064】
上記実施形態では、弁座がボディと一体に形成されていたが、ボディに弁座部材を設けることで、弁座をボディとは別の部材によって構成してもよい。この弁座部材に下流側から弁体を着脱する態様で逆止弁を構成すればよい。
【0065】
上記実施形態では、上流側流路の下流端に逆止弁の弁座が形成されていた。変形例においては、弁室と上流側流路との間に弁座部材を設けてもよい。この弁座部材に下流側から弁体を着脱する態様で逆止弁を構成すればよい。
【0066】
上記実施形態では、ボディ当接部に対して係止部を当接させることで、軸受部をボディに対して位置決めした。軸受部のボディに対する位置決めはこの態様に限らず、ボディ当接部を下流側流路に対して圧入する等その他実施可能な態様であればよい。例えば、下流側流路に挿入される配管等と下流側流路の縮径部によってボディ当接部を挟みこむ態様で、軸受部をボディに対して位置決めしてもよい。
【0067】
上記実施形態では、弁体と軸受部との間にスプリングが介装されていた。このスプリングは逆止弁を閉弁状態に保つために挿入されるものであるが、高圧流体を使用する場合にはスプリングを省略してもよい。この場合には、逆流時に流体が弁体を弁座に押し付けるため、スプリングを省略しても逆止弁として機能する。
【0068】
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0069】
1 複合弁、100 電動弁、200 ボディ、202 弁部、203 シール部材、204 弁体、206 シール部材、208 弁孔、210 弁座、212 Eリング、214 ばね受け、216 スプリング、220 第1ボディ、222 導入ポート、224 導出ポート、226 導入ポート、228 導出ポート、230 第1の通路、231 縮径部、232 第2の通路、233 凹部、234 弁室、235 下流側端面、236 上流側流路、238 下流側流路、240 第2ボディ、242 ガイド部材、244 雄ねじ部、245 大径部、246 シャフト、248 ばね受け、260 第3ボディ、262 入口ポート、264 出口ポート、266 弁室、300 モータユニット、302 キャン、320 ロータ、322 ロータコア、324 マグネット、326 回転軸、328 雌ねじ部、330 ストッパ、332 バックスプリング、340 ステータ、342 積層コア、344 ボビン、345 コイルユニット、346 コイル、400 ケース、402 端子カバー部、420 プリント配線基板、422 端子、440 蓋体、500 逆止弁、501 弁部、502 弁体、503 逆止弁、504 本体、506 弁部材、507 嵌合孔、508 軸部、510 弁支持部、512 凹状嵌合部、514 支持部、516 スプリング、518 弁孔、520 弁座、522 弁体、524 本体、526 弁部材、527 嵌合孔、528 軸部、530 弁支持部、532 凹状嵌合部、534 支持部、550 軸受部、552 ボディ当接部、553 ガイド部材、554 ガイド部、556 支持部、558 弁当接部、559 連結部、560 支持部材、561 上流側端面、562 開口部、580 弁ユニット、583 弁ユニット、584 弁ユニット、590 係止部材、600 軸受部、601 第1の支持部材、602 ボディ当接部、603 第2の支持部材、604 ガイド部、608 支持部、612 弁当接部、613 連結部、614 支持部材、700 軸受部、702 ボディ当接部、704 ガイド部、705 ガイド部材、706 支持部、708 弁当接部、709 連結部、710 支持部材、712 開口部、800 軸受部、802 ボディ当接部、804 ガイド部、805 ガイド部材、806 支持部、808 弁当接部、809 連結部、810 支持部材、812 開口部、S 空間。