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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】缶搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/46 20060101AFI20230901BHJP
   B65G 47/28 20060101ALI20230901BHJP
   B65G 47/14 20060101ALI20230901BHJP
【FI】
B65G47/46 A
B65G47/28 L
B65G47/14 N
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019060513
(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公開番号】P2020158265
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2021-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】305060154
【氏名又は名称】アルテミラ製缶株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100142424
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 文広
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(72)【発明者】
【氏名】砂永 義幸
【審査官】中田 誠二郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-024546(JP,A)
【文献】特開2000-255756(JP,A)
【文献】特開平08-040545(JP,A)
【文献】特開2019-006549(JP,A)
【文献】特開平11-035140(JP,A)
【文献】米国特許第04962843(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/00-47/51;
47/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の缶が正立姿勢で上面に載せられ、缶の搬送方向に延びるコンベアと、
前記コンベアから前記コンベアの幅方向の一方側に缶を排出する排出部と、
前記コンベア上に配置され、缶を前記排出部に案内するガイドレールと、を備え、
前記ガイドレールは、
前記搬送方向の下流側へ向かうに従い前記幅方向の幅が小さくなる整列レール部と、
前記整列レール部の前記搬送方向の下流側の端部と前記排出部とに接続され、単列に並ぶ缶をガイドする単列レール部と、を有し、
前記整列レール部は、
前記搬送方向に沿って延びる第1ガイド部材と、
前記第1ガイド部材の前記幅方向の一方側に間隔をあけて配置され、前記搬送方向の下流側へ向かうに従い前記幅方向の他方側へ向けて延びる第2ガイド部材と、
前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間に配置される整列路と、を有し、
前記単列レール部は、
前記第1ガイド部材の前記搬送方向の下流側の端部に接続し、上面視で曲線状に延びる第3ガイド部材と、
前記第2ガイド部材の前記搬送方向の下流側の端部に接続し、上面視で曲線状に延びる第4ガイド部材と、
前記第3ガイド部材と前記第4ガイド部材との間に配置され、前記搬送方向の上流側に開口し、前記整列路に接続する流入口と、
前記第3ガイド部材と前記第4ガイド部材との間に配置され、前記幅方向の一方側に開口し、前記排出部に接続する流出口と、
前記第3ガイド部材と前記第4ガイド部材との間に配置され、前記流入口と前記流出口とを繋ぎ、上面視で曲線状に延びる湾曲路と、を有し、
前記排出部は、前記搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、
前記ガイドレールは、前記搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる、
缶搬送装置。
【請求項2】
上面視において前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間の角度が、4°以上10°以下である、
請求項1に記載の缶搬送装置。
【請求項3】
前記整列路の前記搬送方向の上流側の端部の前記幅方向の開口寸法が、缶の直径の3倍以上である、
請求項1または2に記載の缶搬送装置。
【請求項4】
前記ガイドレールの前記幅方向の幅が、前記コンベアの前記幅方向の幅の半分以下である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の缶搬送装置。
【請求項5】
前記搬送方向から見て、複数の前記ガイドレール同士が、互いに重なって配置される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の缶搬送装置。
【請求項6】
複数の前記ガイドレールは、前記搬送方向に互いに間隔をあけて配置される第1ガイドレール、第2ガイドレールおよび第3ガイドレールを有し、
前記搬送方向に隣り合う前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールとの間の前記搬送方向の間隔と、前記搬送方向に隣り合う前記第2ガイドレールと前記第3ガイドレールとの間の前記搬送方向の間隔とが、互いに同じである、
請求項1から5のいずれか1項に記載の缶搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲料等が充填される前の缶(空缶)を搬送する缶搬送装置が知られている。例えば特許文献1のアキューム装置は、容器を搬送する上流側コンベヤからメインコンベヤへと、容器を移送する向きが直角に変えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第3744305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、複数の缶が搬送されるコンベア上から、コンベアの幅方向に缶を単列(一列)に並べた状態で排出させることへの要望がある。この場合、複数の缶が、搬送方向からコンベアの幅方向へと移送の向きを直角に変えられつつ、単列に集約されて排出されるため、排出部付近で缶が詰まりやすい。
缶の詰まりを抑制するため、例えば排出部が、コンベアと幅方向に繋がり複数の缶を収容可能なストック部と、このストック部から缶を単列で排出させる単列排出路と、を有する構成を用いることが考えられるが、この場合、排出部がコンベアから幅方向に大きく突出して、設置スペースに制約が生じやすい。また、コンベア上を搬送される缶の数(搬送量)によって、ストック部内の缶に作用する圧力が変化しやすく、缶が凹んで傷付いたり、ブロッキングが生じて詰まったりするおそれがある。
【0005】
上記事情に鑑み、本発明は、コンベア上を搬送される缶がコンベアの幅方向に単列で排出される場合でも、缶の詰まりを抑制でき、かつ設置スペースを小さく抑えることができる缶搬送装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の缶搬送装置の一つの態様は、複数の缶が正立姿勢で上面に載せられ、缶の搬送方向に延びるコンベアと、前記コンベアから前記コンベアの幅方向の一方側に缶を排出する排出部と、前記コンベア上に配置され、缶を前記排出部に案内するガイドレールと、を備え、前記ガイドレールは、前記搬送方向の下流側へ向かうに従い前記幅方向の幅が小さくなる整列レール部と、前記整列レール部の前記搬送方向の下流側の端部と前記排出部とに接続され、単列に並ぶ缶をガイドする単列レール部と、を有し、前記整列レール部は、前記搬送方向に沿って延びる第1ガイド部材と、前記第1ガイド部材の前記幅方向の一方側に間隔をあけて配置され、前記搬送方向の下流側へ向かうに従い前記幅方向の他方側へ向けて延びる第2ガイド部材と、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間に配置される整列路と、を有し、前記単列レール部は、前記第1ガイド部材の前記搬送方向の下流側の端部に接続し、上面視で曲線状に延びる第3ガイド部材と、前記第2ガイド部材の前記搬送方向の下流側の端部に接続し、上面視で曲線状に延びる第4ガイド部材と、前記第3ガイド部材と前記第4ガイド部材との間に配置され、前記搬送方向の上流側に開口し、前記整列路に接続する流入口と、前記第3ガイド部材と前記第4ガイド部材との間に配置され、前記幅方向の一方側に開口し、前記排出部に接続する流出口と、前記第3ガイド部材と前記第4ガイド部材との間に配置され、前記流入口と前記流出口とを繋ぎ、上面視で曲線状に延びる湾曲路と、を有し、前記排出部は、前記搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、前記ガイドレールは、前記搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる
【0007】
この缶搬送装置では、整列レール部内を搬送方向の下流側に搬送される缶が、第1ガイド部材および第2ガイド部材に案内されつつ、整列路において幅方向に集約され、単列(一列)に並べられて単列レール部内を移送される。単列レール部内を移送される缶は、湾曲路により、搬送方向の下流側から幅方向の一方側へと移送の向きを直角に変えられて、排出部へと送られる。
【0008】
本発明によれば、整列レール部の第2ガイド部材が、コンベア上において搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向の他方側へ向けて延びているので、幅方向において流入口と流出口との距離を大きく確保でき、これにより、上面視において湾曲路の曲率半径を大きく確保することができる。このため、湾曲路から排出部へと、缶への負荷を抑えつつスムーズに缶を移送することができ、缶の詰まりを抑制できる。
また、コンベア上を搬送される缶の数(搬送量)に係わらず、ガイドレール内の缶に作用する圧力が一定となり、缶への圧力が変化しにくいため、缶が凹んだり傷付いたりすることを安定して抑制できる。
【0009】
また缶が、ガイドレールによりコンベア上で移送の向きを直角に変えられて、排出部から排出される。すなわちコンベア上において、缶が単列に並べられ、かつ缶の移送の向きが搬送方向から幅方向へと変えられる。このため、排出部がコンベアから幅方向の一方側に大きく突出することを抑制でき、装置の設置スペースが小さく抑えられる。また簡素な構造であり、既存の設備にも容易に適用可能である。そして、排出部から後工程へと缶をハンドリングする自由度(ハンドリング性)が高められる。
上記缶搬送装置において、前記排出部は、前記搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、前記ガイドレールは、前記搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
この場合、缶搬送装置の搬送方向の複数箇所から、缶を単列に並んだ状態でそれぞれ排出させることができる。缶搬送装置の後工程に、例えば複数のインサイドスプレー装置等が設けられる場合でも、ガイドレールおよび排出部の各組から、缶を単列の状態で各インサイドスプレー装置等に供給できる。上記構成によれば、缶搬送装置の後工程に設けられる種々の設備の態様に容易に対応可能である。
【0010】
上記缶搬送装置は、上面視において前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部材との間の角度が、4°以上10°以下であることが好ましい。
【0011】
前記角度が4°以上であると、整列レール部の搬送方向の全長を抑えつつ、整列路の搬送方向の上流側の端部における幅方向の開口寸法を確保できる。
前記角度が10°以下であると、第2ガイド部材が搬送方向に対して傾斜し過ぎることが抑えられ、整列レール部内を搬送される缶への負荷が大きくなることや、整列レール部内で缶が詰まることを抑制できる。
【0012】
上記缶搬送装置において、前記整列路の前記搬送方向の上流側の端部の前記幅方向の開口寸法が、缶の直径の3倍以上であることが好ましい。
【0013】
整列路の搬送方向の上流側の端部の幅方向の開口寸法(開口幅)が、缶の直径の3倍以上であると、整列路に、缶が幅方向に3列以上となって流入させられる。例えば缶が幅方向に2列で整列路に流入させられる場合と比べて、上記構成によれば、第1ガイド部材と第2ガイド部材との間で缶が詰まってしまう不具合が抑えられ、缶が単列に安定して整列しやすい。
【0016】
上記缶搬送装置において、前記ガイドレールの前記幅方向の幅が、前記コンベアの前記幅方向の幅の半分以下であることが好ましい。
【0017】
この場合、コンベア上を搬送される複数の缶が、複数のガイドレールに均等に供給されやすくなる。したがって、缶搬送装置の後工程に設けられる例えば複数のインサイドスプレー装置等に、缶をそれぞれ均等に供給できる。
【0018】
上記缶搬送装置において、前記搬送方向から見て、複数の前記ガイドレール同士が、互いに重なって配置されることが好ましい。
【0019】
この場合、ガイドレール内を搬送される缶に対して、搬送方向の上流から下流側へ向けて作用する他の缶からの圧力を、このガイドレールの搬送方向の上流側に位置する他のガイドレールによって、小さく抑えることができる。したがって、ガイドレール内で缶が凹んだり詰まったりすることをより抑制できる。
【0020】
上記缶搬送装置において、複数の前記ガイドレールは、前記搬送方向に互いに間隔をあけて配置される第1ガイドレール、第2ガイドレールおよび第3ガイドレールを有し、前記搬送方向に隣り合う前記第1ガイドレールと前記第2ガイドレールとの間の前記搬送方向の間隔と、前記搬送方向に隣り合う前記第2ガイドレールと前記第3ガイドレールとの間の前記搬送方向の間隔とが、互いに同じであることが好ましい。
【0021】
この場合、各ガイドレール内を搬送される缶に対して、搬送方向の上流から下流側へ向けて作用する他の缶からの各圧力を、均等化しやすい。これにより、特定のガイドレール内で缶が凹んだり詰まったりすることを抑制できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一つの態様の缶搬送装置によれば、コンベア上を搬送される缶がコンベアの幅方向に単列で排出される場合でも、缶の詰まりを抑制でき、かつ設置スペースを小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施形態の缶搬送装置を示す上面図である。
図2図1の缶搬送装置の一部を拡大して示す上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態の缶搬送装置10について、図面を参照して説明する。
本実施形態の缶搬送装置10は、例えば製缶工場において、図示しない複数のインサイドスプレー装置(缶内面塗装装置)の前工程に設置される。
【0025】
図1および図2に示すように、缶搬送装置10は、缶Cの搬送方向に延びるコンベア1と、コンベア1からコンベア1の幅方向の一方側に缶Cを排出する排出部2と、コンベア1上に配置され、缶Cを排出部2に案内するガイドレール3と、下流端ガイドレール4と、を備える。
缶Cは、飲料等が充填される前の空缶であり、有底円筒状である。缶Cは、正立姿勢とされて、コンベア1上に載置される。本実施形態において「正立姿勢」とは、缶Cの缶軸が上下方向に延び、缶Cの開口部が上端部に位置し、缶Cの底部が下端部に位置する姿勢である。正立姿勢において缶Cの開口部は、上側に開口する。コンベア1は、複数の缶Cが正立姿勢で上面1aに載せられ、これらの缶Cを搬送方向の上流から下流側へ搬送する。
【0026】
各図において、缶Cの搬送方向をY軸方向として示す。本実施形態では、缶Cの搬送方向を単に搬送方向と呼ぶ場合がある。搬送方向のうち上流側は、Y軸方向の-Y側であり、下流側は、Y軸方向の+Y側である。
コンベア1の幅方向をX軸方向として示す。本実施形態では、コンベア1の幅方向を単に幅方向と呼ぶ場合がある。幅方向のうち一方側は、X軸方向の+X側であり、他方側は、X軸方向の-X側である。
搬送方向および幅方向に直交する上下方向をZ軸方向として示す。本実施形態において上下方向は、鉛直方向である。上下方向のうち上側は、Z軸方向の+Z側であり、下側は、Z軸方向の-Z側である。
【0027】
本実施形態では、缶搬送装置10が設置される階層とは異なる階層、具体的には缶搬送装置10の下側の階層に、缶搬送装置10の後工程の図示しないインサイドスプレー装置が、搬送方向に互いに間隔をあけて複数設置されている。
【0028】
本実施形態においてコンベア1は、缶Cをエア圧により搬送するエアフローコンベアである。コンベア1は、缶Cが載置される上面1aと、コンベア1の幅方向の一方側の端部に位置して搬送方向に延びる第1コンベアレール1bと、コンベア1の幅方向の他方側の端部に位置して搬送方向に延びる第2コンベアレール1cと、缶Cの開口部に上側から対向する図示しないトップガイド板と、を有する。
【0029】
上面1aは、上下方向と垂直な方向に拡がる平面状である。上面1aには、複数のエア供給孔(図示省略)が開口する。特に図示しないが、複数のエア供給孔は、コンベア1の下側に配置される空気室およびダンパーを介して、コンプレッサー等のエア供給源(図示省略)と接続される。
第1コンベアレール1bは、上下方向において上面1aとトップガイド板との間に位置する部分を有し、コンベア1上を搬送される缶Cに、幅方向の一方側から対向する。第1コンベアレール1bは、搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
第2コンベアレール1cは、上下方向において上面1aとトップガイド板との間に位置する部分を有し、コンベア1上を搬送される缶Cに、幅方向の他方側から対向する。
トップガイド板は、例えば透明な平板状であり、一対の板面が上下方向を向く。トップガイド板は、コンベア1上を搬送される缶Cの缶軸方向の高さに応じて、上下方向の位置が調整可能である。トップガイド板は、缶Cの開口部に、上下方向に隙間をあけて対向配置される。
【0030】
排出部2は、コンベア1上から複数の缶Cを、単列(一列)に並んだ状態で幅方向の一方側へ排出する。排出部2は、コンベア1の幅方向の一方側の端部に接続し、コンベア1から幅方向の一方側へ突出する。排出部2は、搬送方向に隣り合う一対の第1コンベアレール1b同士の間に配置される。排出部2の内部は、搬送方向に隣り合う一対の第1コンベアレール1b間を通して、コンベア1上と連通する。排出部2は、搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。本実施形態では排出部2が、搬送方向に等ピッチで3つ以上設けられる。
【0031】
排出部2は、缶Cが正立姿勢で載置される排出上面2aと、排出部2において搬送方向の上流側(-Y側)の端部に位置し幅方向(X軸方向)に延びる第1排出レール2bと、排出部2において搬送方向の下流側(+Y側)の端部に位置し幅方向(X軸方向)に延びる第2排出レール2cと、を有する。なお排出部2は、缶Cの開口部に上側から対向する図示しない排出トップガイド板を有していてもよい。
【0032】
排出上面2aは、上下方向と垂直な方向に拡がる平面状である。排出上面2aには、複数の排出エア供給孔(図示省略)が開口する。特に図示しないが、複数の排出エア供給孔は、コンベア1の下側に配置される空気室およびダンパーを介して、コンプレッサー等のエア供給源(図示省略)と接続される。排出上面2aの上下方向の位置は、コンベア1の上面1aの上下方向の位置と同じである。なお排出上面2aは、上面1aよりも僅かに下側に配置されてもよい。
第1排出レール2bは、排出上面2a上を幅方向の一方側(+X側)へ移送される缶Cに、搬送方向の上流側(-Y側)から対向する。
第2排出レール2cは、排出上面2a上を幅方向の一方側(+X側)へ移送される缶Cに、搬送方向の下流側(+Y側)から対向する。
【0033】
排出部2は、図示しないターンオーバー装置と接続される。ターンオーバー装置は、搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。ターンオーバー装置の数は、排出部2の数と同じである。各ターンオーバー装置は、缶軸が上下方向に延びる正立姿勢の缶Cを各排出部2から受け入れ、缶Cの姿勢を、缶軸が水平方向に延びる転がり姿勢(寝かせた姿勢)へと変えて、下側の階層の各インサイドスプレー装置へ送る。
【0034】
ガイドレール3は、コンベア1上のうち幅方向の一方側の部分に配置される。ガイドレール3の幅方向の幅(寸法)は、コンベア1の幅方向の幅の半分以下であり、図示の例では略1/3である。ガイドレール3は、上下方向においてコンベア1の上面1aと図示しないトップガイド板との間に配置され、缶Cの胴部に接触可能である。ガイドレール3は、コンベア1上を搬送される複数の缶Cを整列させ移送の向きを変えて、排出部2へ送る。
【0035】
ガイドレール3は、整列レール部5と、単列レール部6と、を有する。整列レール部5は、コンベア1上を搬送方向の下流側へ搬送される複数の缶Cを受け入れて、単列に整列させる機能を有する。単列レール部6は、整列レール部5で単列に整列させられた缶Cを受け入れて、搬送方向の下流側から幅方向の一方側へと移送の向きを変える機能を有する。
【0036】
整列レール部5は、ガイドレール3のうち、搬送方向の下流側の端部以外の部分を構成する。整列レール部5は、上流側レール部5と言い換えてもよい。整列レール部5は、コンベア1上つまり上面1aの上側に配置される。整列レール部5は、搬送方向に延びる。整列レール部5は、搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向の幅が小さくなる。
【0037】
整列レール部5は、第1ガイド部材5aと、第2ガイド部材5bと、整列路5dと、を有する。
第1ガイド部材5aは、搬送方向に沿って延びる。第1ガイド部材5aは、ローラ5cを有する。ローラ5cは、第1ガイド部材5aの搬送方向の上流側に端部に配置される。ローラ5cは、上下方向に延びるローラ中心軸回りに、回転自在である。ローラ5cは、例えば樹脂製である。搬送方向の下流側に搬送される缶Cがローラ5cに接触すると、ローラ5cが回転することにより、缶Cは第1ガイド部材5aの幅方向の一方側または他方側に案内される。
【0038】
第2ガイド部材5bは、第1ガイド部材5aの幅方向の一方側に、第1ガイド部材5aと幅方向に間隔をあけて配置される。第2ガイド部材5bは、搬送方向に対して傾斜して延びる。第2ガイド部材5bは、搬送方向の下流側(+Y側)へ向かうに従い幅方向の他方側(-X側)へ向けて延びる。つまり第2ガイド部材5bは、搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向の他方側に位置する。第2ガイド部材5bは、搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向において第1ガイド部材5aに近づく。
図2に示す上面視において、第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間の角度θは、4°以上10°以下である。
【0039】
整列路5dは、第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間に配置される。整列路5dは、幅方向において第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間に位置する。整列路5dは、搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向の幅が小さくなる。整列路5dは、第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間に形成された整列レール部5の缶Cの移送路である。
整列路5dの搬送方向の上流側の端部の幅方向の開口寸法は、缶Cの直径の3倍以上である。整列路5dの搬送方向の上流側の端部の幅方向の開口寸法は、例えば180mm以上200mm以下である。
【0040】
整列レール部5では、第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間(つまり整列路5d)において、複数の列をなす缶Cが搬送方向の下流側へ向かうに従い単列に整列されて、単列レール部6へと移送される。
【0041】
単列レール部6は、ガイドレール3のうち、搬送方向の下流側の端部を構成する。単列レール部6は、整列レール部5の搬送方向の下流側に配置される。単列レール部6は、下流側レール部6と言い換えてもよい。単列レール部6は、整列レール部5の搬送方向の下流側の端部と排出部2とに接続され、単列に並ぶ缶Cをガイドする。単列レール部6は、コンベア1上つまり上面1aの上側に配置される。
【0042】
図2に示す上面視で、単列レール部6は、曲線状に湾曲して延びる。この上面視において、単列レール部6は、搬送方向の下流側(+Y側)かつ幅方向の他方側(-X側)へ向けて突出する凸曲線状に延びる。具体的に、本実施形態では単列レール部6が、上面視で凸円弧状に延びる。
【0043】
単列レール部6は、第3ガイド部材6aと、第4ガイド部材6bと、流入口6cと、流出口6dと、湾曲路6eと、を有する。
第3ガイド部材6aは、第1ガイド部材5aの搬送方向の下流側の端部に接続する。第3ガイド部材6aは、上面視で搬送方向の下流側(+Y側)かつ幅方向の他方側(-X側)へ向けて凸となる曲線状に延びる。
第4ガイド部材6bは、第2ガイド部材5bの搬送方向の下流側の端部に接続する。第4ガイド部材6bは、上面視で搬送方向の下流側(+Y側)かつ幅方向の他方側(-X側)へ向けて凸となる曲線状に延びる。上面視において、第4ガイド部材6bの曲率半径は、第3ガイド部材6aの曲率半径よりも小さい。
【0044】
第3ガイド部材6aと第4ガイド部材6bとの間に、単列レール部6の缶Cの移送路が形成される。すなわち、第3ガイド部材6aと第4ガイド部材6bとの間において、複数の缶Cが単列に並んで排出部2へと移送される。第3ガイド部材6aと第4ガイド部材6bとの間の距離(間隔)は、例えば、缶Cの直径の1倍を超え1.5倍以下である。第3ガイド部材6aと第4ガイド部材6bとの間の距離は、単列レール部6の全長にわたって略一定である。流入口6c、流出口6dおよび湾曲路6eは、第3ガイド部材6aと第4ガイド部材6bとの間に配置される。
【0045】
流入口6cは、単列レール部6において搬送方向の上流側の端部に位置する。流入口6cは、搬送方向の上流側に開口し、整列路5dの搬送方向の下流側の端部に接続する。流入口6cの幅方向の開口寸法は、整列路5dの搬送方向の下流側の端部における幅方向の開口寸法と同じである。
【0046】
流出口6dは、単列レール部6において幅方向の一方側の端部に位置する。流出口6dは、幅方向の一方側に開口し、排出部2の幅方向の他方側の端部に接続する。図示の例では、排出部2の幅方向の他方側の端部における搬送方向の開口寸法が、流出口6dの搬送方向の開口寸法よりも大きい。
【0047】
湾曲路6eは、流入口6cと流出口6dとを繋ぎ、上面視で曲線状に延びる。湾曲路6eは、上面視で搬送方向の下流側(+Y側)かつ幅方向の他方側(-X側)へ向けて凸となる曲線状に延びる。本実施形態では湾曲路6eが、上面視で凸円弧状に延びる。
【0048】
図1に示すように、ガイドレール3は、搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。本実施形態ではガイドレール3が、搬送方向に等ピッチで3つ以上設けられる。搬送方向から見て、複数のガイドレール3同士は、互いに重なって配置される。すなわち、複数のガイドレール3は、互いに幅方向においてコンベア1上の同じ位置(幅方向の一方側の部分)に配置される。
【0049】
具体的に本実施形態では、複数のガイドレール3が、搬送方向に互いに間隔をあけて配置される第1ガイドレール3A、第2ガイドレール3Bおよび第3ガイドレール3Cを有する。第1ガイドレール3A、第2ガイドレール3Bおよび第3ガイドレール3Cは、搬送方向の上流から下流側へ向けてこの順に並ぶ。
搬送方向に隣り合う第1ガイドレール3Aと第2ガイドレール3Bとの間の搬送方向の間隔D1と、搬送方向に隣り合う第2ガイドレール3Bと第3ガイドレール3Cとの間の搬送方向の間隔D2とは、互いに同じである。具体的に、間隔D1は、第1ガイドレール3Aの単列レール部6の搬送方向の下流端と、第2ガイドレール3Bの整列レール部5の搬送方向の上流端と、の間の搬送方向の距離である。間隔D2は、第2ガイドレール3Bの単列レール部6の搬送方向の下流端と、第3ガイドレール3Cの整列レール部5の搬送方向の上流端と、の間の搬送方向の距離である。
【0050】
下流端ガイドレール4は、コンベア1上に配置され、コンベア1上を搬送される缶Cを所定のガイドレール3(第3ガイドレール3C)に案内する。下流端ガイドレール4は、上下方向においてコンベア1の上面1aと図示しないトップガイド板との間に配置され、缶Cの胴部に接触可能である。
【0051】
下流端ガイドレール4は、複数のガイドレール3のうち、最も搬送方向の下流側に位置する第3ガイドレール3Cの第1ガイド部材5aと、第2コンベアレール1cとに接続する。すなわち、下流端ガイドレール4の搬送方向の下流側の端部は、第3ガイドレール3Cの第1ガイド部材5aの搬送方向の上流側の端部に接続する。下流端ガイドレール4の搬送方向の上流側の端部は、第2コンベアレール1cに接続する。図示の例では、下流端ガイドレール4の搬送方向の上流側の端部(つまり第2コンベアレール1cとの接続部)における搬送方向の位置が、第2ガイドレール3Bの単列レール部6における搬送方向の位置と、同じである。下流端ガイドレール4は、搬送方向に対して傾斜して延びる。下流端ガイドレール4は、搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向の一方側へ向けて延びる。
【0052】
以上説明した本実施形態の缶搬送装置10では、整列レール部5内を搬送方向の下流側に搬送される缶Cが、第1ガイド部材5aおよび第2ガイド部材5bに案内されつつ、整列路5dにおいて幅方向に集約され、単列(一列)に並べられて単列レール部6内を移送される。単列レール部6内を移送される缶Cは、湾曲路6eにより、搬送方向の下流側から幅方向の一方側へと移送の向きを直角に変えられて、排出部2へと送られる。
【0053】
本実施形態によれば、整列レール部5の第2ガイド部材5bが、コンベア1上において搬送方向の下流側へ向かうに従い幅方向の他方側へ向けて延びているので、幅方向において流入口6cと流出口6dとの距離を大きく確保でき、これにより、上面視において湾曲路6eの曲率半径を大きく確保することができる。このため、湾曲路6eから排出部2へと、缶Cへの負荷を抑えつつスムーズに缶Cを移送することができ、缶Cの詰まりを抑制できる。
また、コンベア1上を搬送される缶Cの数(搬送量)に係わらず、ガイドレール3内の缶Cに作用する圧力が一定となり、缶Cへの圧力が変化しにくいため、缶Cが凹んだり傷付いたりすることを安定して抑制できる。
【0054】
また缶Cが、ガイドレール3によりコンベア1上で移送の向きを直角に変えられて、排出部2から排出される。すなわちコンベア1上において、缶Cが単列に並べられ、かつ缶Cの移送の向きが搬送方向から幅方向へと変えられる。このため、排出部2がコンベア1から幅方向の一方側に大きく突出することを抑制でき、装置の設置スペースが小さく抑えられる。また簡素な構造であり、既存の設備にも容易に適用可能である。そして、排出部2から後工程へと缶Cをハンドリングする自由度(ハンドリング性)が高められる。詳しくは、例えば本実施形態のように、缶搬送装置10の直下(下側の階層)に、缶搬送装置10の後工程のインサイドスプレー装置等の装置が設置されている場合でも、缶搬送装置10から排出された缶Cを小さなスペースで無理なく後工程に移送することが可能になる。
【0055】
また本実施形態では、上面視において第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間の角度θが、4°以上10°以下である。
角度θが4°以上であると、整列レール部5の搬送方向の全長を抑えつつ、整列路5dの搬送方向の上流側の端部における幅方向の開口寸法を確保できる。
角度θが10°以下であると、第2ガイド部材5bが搬送方向に対して傾斜し過ぎることが抑えられ、整列レール部5内を搬送される缶Cへの負荷が大きくなることや、整列レール部5内で缶Cが詰まることを抑制できる。
【0056】
また本実施形態では、整列路5dの搬送方向の上流側の端部の幅方向の開口寸法が、缶Cの直径の3倍以上である。
整列路5dの搬送方向の上流側の端部の幅方向の開口寸法(開口幅)が、缶Cの直径の3倍以上であると、整列路5dに、缶Cが幅方向に3列以上となって流入させられる。例えば缶Cが幅方向に2列で整列路5dに流入させられる場合と比べて、上記構成によれば、第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間で缶Cが詰まってしまう不具合が抑えられ、缶Cが単列に安定して整列しやすい。
【0057】
具体的には図2に示すように、整列レール部5の搬送方向の上流側の端部(整列路5dの上流端の開口部)から、缶Cが幅方向に3つ並んで整列レール部5内に流入させられた場合、3つの缶Cは、幅方向の一方側に位置するものから順に第2ガイド部材5bに接触させられ、摩擦抵抗により他の缶Cよりも搬送方向の上流側にずらされる。このため、これらの缶Cは安定して単列に並ぶ。また、搬送方向に連続して複数の缶Cが搬送される場合でも、搬送方向の下流側へ向かうに従い第2ガイド部材5bにより幅方向の他方側へガイドされる缶Cが、第1ガイド部材5a近傍で搬送方向に隣り合う一対の他の缶C同士の間に挿入されて、これらの缶Cが安定して単列に並ぶ。
また、第1ガイド部材5aと第2ガイド部材5bとの間で幅方向に3つ以上の缶Cが接触し、たとえブロッキングしそうになっても、幅方向の両端部間(中央部など)に位置する缶Cが搬送方向にずらされて力を逃がすため、缶Cが詰まることは抑制される。
【0058】
また本実施形態では、ガイドレール3および排出部2の組が、搬送方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。
この場合、缶搬送装置10の搬送方向の複数箇所から、缶Cを単列に並んだ状態でそれぞれ排出させることができる。本実施形態のように、缶搬送装置10の後工程に複数のインサイドスプレー装置が設けられる場合でも、ガイドレール3および排出部2の各組から、缶Cを単列の状態で各インサイドスプレー装置に供給できる。上記構成によれば、缶搬送装置10の後工程に設けられる種々の設備の態様に容易に対応可能である。
【0059】
また本実施形態では、ガイドレール3の幅方向の幅が、コンベア1の幅方向の幅の半分以下である。
この場合、コンベア1上を搬送される複数の缶Cが、複数のガイドレール3に均等に供給されやすくなる。したがって、缶搬送装置10の後工程に設けられる複数のインサイドスプレー装置に、缶Cをそれぞれ均等に供給できる。
【0060】
また本実施形態では、搬送方向から見て、複数のガイドレール3同士が、互いに重なって配置される。
この場合、ガイドレール3内を搬送される缶Cに対して、搬送方向の上流から下流側へ向けて作用する他の缶Cからの圧力を、このガイドレール3の搬送方向の上流側に位置する他のガイドレール3によって、小さく抑えることができる。したがって、ガイドレール3内で缶Cが凹んだり詰まったりすることをより抑制できる。
【0061】
また本実施形態では、搬送方向に隣り合う第1ガイドレール3Aと第2ガイドレール3Bとの間の搬送方向の間隔D1と、搬送方向に隣り合う第2ガイドレール3Bと第3ガイドレール3Cとの間の搬送方向の間隔D2とが、互いに同じである。
この場合、各ガイドレール3内を搬送される缶Cに対して、搬送方向の上流から下流側へ向けて作用する他の缶Cからの各圧力を、均等化しやすい。これにより、特定のガイドレール3内で缶Cが凹んだり詰まったりすることを抑制できる。
【0062】
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
【0063】
前述の実施形態では、複数のガイドレール3が、第1ガイドレール3A、第2ガイドレール3Bおよび第3ガイドレール3Cの3つを有する例を挙げたが、これに限らない。ガイドレール3は、搬送方向に互いに間隔をあけて4つ以上設けられてもよい。
【0064】
前述の実施形態では、コンベア1が、上面視で直線状に延びている例を挙げたが、これに限らない。コンベア1は、上面視で曲線状やクランク状に延びていてもよい。
【0065】
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例およびなお書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明の缶搬送装置によれば、コンベア上を搬送される缶がコンベアの幅方向に単列で排出される場合でも、缶の詰まりを抑制でき、かつ設置スペースを小さく抑えることができる。したがって、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0067】
1…コンベア、1a…上面、2…排出部、3…ガイドレール、3A…第1ガイドレール、3B…第2ガイドレール、3C…第3ガイドレール、5…整列レール部、5a…第1ガイド部材、5b…第2ガイド部材、5d…整列路、6…単列レール部、6a…第3ガイド部材、6b…第4ガイド部材、6c…流入口、6d…流出口、6e…湾曲路、10…缶搬送装置、C…缶、D1,D2…間隔、θ…角度
図1
図2