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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】ガラス製品
(51)【国際特許分類】
   C03C 27/12 20060101AFI20230901BHJP
   B60J 1/00 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/078 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/085 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/087 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/091 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/093 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/097 20060101ALI20230901BHJP
   C03C 3/11 20060101ALI20230901BHJP
【FI】
C03C27/12 Z
B60J1/00 H
C03C3/078
C03C3/085
C03C3/087
C03C3/091
C03C3/093
C03C3/097
C03C3/11
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019101055
(22)【出願日】2019-05-30
(65)【公開番号】P2019210209
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-03-17
(31)【優先権主張番号】15/994991
(32)【優先日】2018-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519196036
【氏名又は名称】エージーシー オートモーティヴ アメリカズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ティモシー ディー.ペック
(72)【発明者】
【氏名】レイチェル エム.ブロジェット
【審査官】永田 史泰
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/103471(WO,A1)
【文献】国際公開第2012/137742(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C03C27/12
B32B17/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス製品であって、
A ソーダライムガラスを有し、1.1から4.0mmの厚さを有し、第1のガラス転移温度を有する第1の最外層ペインと、
B 前記第1の最外層ペインの反対に配置された、アルミノシリケートガラスを有し、0.3から1.05mmの厚さを有し、第2のガラス転移温度を有する第2の最外層ペインと、
C 前記第1および第2の最外層ペインの間に配置された透明中間層と、
を有し、
前記第2の最外層ペインの前記第2のガラス転移温度は、前記第1の最外層ペインの前記第1のガラス転移温度よりも5から15℃高く、
前記第1の最外層ペインの前記ソーダライムガラスは、前記ソーダライムガラスの全重量に対して、各々、
65から75wt%の量のSiO2
0から3wt%の量のAl2O3
5から15wt%の量のCaO、
0から10wt%の量のMgO、
5から15wt%の量のNa2O、
0から5wt%の量のK2O、
を有し、
Na2OとK2Oの合計は、10から15 wt%であり、
前記第2の最外層ペインの前記アルミノシリケートガラスは、前記アルミノシリケートガラスの全重量に対して、各々、
60から70wt%の量のSiO2
0から5wt%の量のB2O3
1から15wt%の量のAl2O3
0から5wt%の量のP2O5
0から5wt%の量のLi2O、
12から18wt%の量のNa2O、
0から5wt%の量のK2O、
5から12wt%の量のMgO、
0から10wt%の量のCaO、
0から5wt%の量のSrO、
0から5wt%の量のBaO、
0から5wt%の量のZnO、
0から5wt%の量のZrO2
0から5wt%の量のTiO2
0から5wt%の量のSnO2、および
0から5wt%の量のCl
を有する、ガラス製品。
【請求項2】
前記第2の最外層ペインの前記第2のガラス転移温度は、前記第1の最外層ペインの前記第1のガラス転移温度よりも5から10℃高い、請求項1に記載のガラス製品。
【請求項3】
前記第1のガラス転移温度は、535から554℃であり、
前記第2のガラス転移温度は、550℃から569℃である、請求項1に記載のガラス製品。
【請求項4】
それぞれ、LP-150F-C導電性プラスチックリニアセンサ(Conductive Plastic Linear Sensor)、および5200スプリングローデッドプローブ(Spring Loaded Probes)により求めた際に、0.1から50mmの断面たわみ(crossbend)寸法、および0超50000mm以下の曲率半径を有する、請求項1乃至3のいずれか一つに記載のガラス製品。
【請求項5】
前記第1の最外層ペインは、ソーダライムガラスであり、または
前記第2の最外層ペインは、アルミノシリケートガラスである、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のガラス製品。
【請求項6】
前記第1の最外層ペインは、1.6から2.4mmの厚さを有し、
前記第2の最外層ペインは、0.5から0.75mmの厚さを有する、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のガラス製品。
【請求項7】
さらに、風防ガラスとして定められ、または
前記第1および第2の最外層ペインの各々は、湾曲しており、または
前記透明中間層は、前記第1および第2の最外層ペインと直接接触する、請求項1乃至6のいずれか一つに記載のガラス製品。
【請求項8】
ガラス製品を製造する方法であって、
A フロートプロセスにより、ソーダライムガラスの第1のペインを形成するステップであって、前記第1のペインは、1.1から4.0mmの厚さ、および第1のガラス転移温度を有する、ステップと、
B フロートプロセスにより、アルミノシリケートガラスの第2のペインを形成するステップであって、前記第2のペインは0.3から1.05mmの厚さ、および第2のガラス転移温度を有する、ステップと、
C 前記第1のペインから第1のブランクを切断し、前記第2のペインから第2のブランクを切断するステップであって、各ブランクは、それぞれ、全長を有し、第1および第2のガラス転移温度を有する、ステップと、
D 前記第1および第2のブランクを所望の形状にするステップと、
E 中間層を提供するステップと、
F 前記第1の形状化されたブランク、前記中間層、および前記第2の形状化されたブランクを組み合わせて、1.1から4.0mmの厚さ、および前記第1のガラス転移温度を有する第1の最外層ペイン、0.3から1.05mmの厚さ、および前記第2のガラス転移温度を有する第2の最外層ペイン、ならびに前記第1および第2の最外層ペインの間に配置された前記中間層、を有する前記ガラス製品を製造するステップと、
を有し、
前記第2の最外層ペインの前記第2のガラス転移温度は、前記第1の最外層ペインの前記第1のガラス転移温度よりも5から15℃高く、
前記第1の最外層ペインの前記ソーダライムガラスは、
前記ソーダライムガラスの全重量に対して、各々、
65から75wt%の量のSiO2
0から3wt%の量のAl2O3
5から15wt%の量のCaO、
0から10wt%の量のMgO、
5から15wt%の量のNa2O、
0から5wt%の量のK2O、
を有し、
Na2OとK2Oの合計は、10から15 wt%であり、
前記第2の最外層ペインの前記アルミノシリケートガラスは、前記アルミノシリケートガラスの全重量に対して、各々、
60から70wt%の量のSiO2
0から5wt%の量のB2O3
1から15wt%の量のAl2O3
0から5wt%の量のP2O5
0から5wt%の量のLi2O、
12から18wt%の量のNa2O、
0から5wt%の量のK2O、
5から12wt%の量のMgO、
0から10wt%の量のCaO、
0から5wt%の量のSrO、
0から5wt%の量のBaO、
0から5wt%の量のZnO、
0から5wt%の量のZrO2
0から5wt%の量のTiO2
0から5wt%の量のSnO2、および
0から5wt%の量のCl
を有する、方法。
【請求項9】
前記第2の最外層ペインの前記第2のガラス転移温度は、前記第1の最外層ペインの前記第1のガラス転移温度よりも5から10℃高い、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
さらに、前記第1の形状化されたブランクおよび前記第2の形状化されたブランクの各々を、同時に予め定められた温度に加熱するステップを有する、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記組み合わせるステップは、さらに、前記中間層が透明中間層として定められるように積層するステップとして定められる、請求項8乃至10のいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
前記第1の最外層ペインは、ソーダライムガラスであり、または
前記第2の最外層ペインは、アルミノシリケートガラスである、請求項8乃至11のいずれか一つに記載の方法。
【請求項13】
前記第1の最外層ペインは、1.6mmから2.4mmの厚さを有し、前記第2の最外層ペインは、0.5から0.75mmの厚さを有し、または
前記中間層は、前記第1および第2の最外層ペインと直接接触する、請求項8乃至12のいずれか一つに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、第1の最外層ペインおよび第2の最外層ペインを有するガラス製品に関し、第2の最外層ペインのガラス転移温度は、第1の最外層ペインの第1のガラス転移温度よりも1から40℃高く、優れたガラス製品の形成が得られる。
【背景技術】
【0002】
第1のガラスのプライ(ply)、プラスチック中間層、および第2のガラスのプライを積層して、風防ガラスを製造することが知られている。1960年以前は、この目的で使用されるガラスのプライは、研磨された板ガラスであり、これは変形に対して優れた自由度を有する。近年、第1および第2のプライが1.1から4mmの厚さを有するフロートガラスが、慣例的に使用されるようになっている。フロートガラスは、米国特許第3,083,551号および第3,700,542号に記載のようなプロセスにより製造される。このフロートガラスは、優れた風防ガラスの製造に使用され得るが、これは、加熱の際に、ある用途には好ましくない態様で変形し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ソーダライムガラスのガラス転移温度は、約530から560℃である。ガラスがこの温度を超えて加熱されると、ガラスは、変形および/または収縮し、これにより寸法が変化し、使用に適さなくなる。これは特に、ベルト炉のような連続炉を使用する際に生じ得る。この種の炉では、ガラスの単一のペインの各種側面の間、または炉における各種ガラスペインの間に、温度差が生じ得る。例えば、2つのガラスペインを使用して、風防ガラスが形成される場合、これらが曲げのため炉内に設置されると、温度差により、物理的な非対称性が生じ得る。これは、異なる厚さおよび組成を有するガラスペインでは、特に顕著であり、光学的および物理的に異常性を有する領域が得られる。ある場合には、これらの異常性は、ガラスが品質制御チェックで不合格になるほど問題となり得る。このため、品質改善の機会が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の別の利点は、容易に理解される。これは、添付図面を考慮して、以下の詳細な説明を参照することにより、より良く理解される。本出願は、カラーで実施された少なくとも一つの図面を含む。カラー図による本願の複製は、請求により、必要な費用の支払いとともに、米国特許庁により提供される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】一連の炉を通って移動するガラスペインの動きを示すプロセス図である。
図2】各々が湾曲し、相互に対して補完的な形状の、第1の最外層ペイン、第2の最外層ペイン、および透明中間層を含むガラス製品の側面図である。
図3】厚さt1、t2およびt3を有する、図3のガラス製品の分解図である。
図4a】実施例における結果を示すカラー表である。
図4b図4aの表のグレースケールである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示では、第1の最外層ペイン、該第1の最外層ペインの反対に設置された、第2の最外層ペイン、および第1および第2の最外層ペインの間に配置された透明中間層を有するガラス製品が提供される。第1の最外層ペインは、ソーダライムガラスを有し、厚さが1.1から4.0mmであり、第1のガラス転移温度を有する。第2の最外層ペインは、ソーダライムガラスおよび/またはアルミノシリケートガラスを有し、厚さが0.3から1.0mmであり、第2のガラス転移温度を有する。第2の最外層ペインの第2のガラス転移温度は、第1の最外層ペインの第1のガラス転移温度よりも1から40℃高い。
【0007】
本開示では、例えば、図2および図3に示すような、第1の最外層ペイン12と、第2の最外層ペイン14と、中間層16とを有する、ガラス製品10が提供される。ガラス製品10において、本願に記載がない限り、種類、構成、または形状は、特に限られない。例えば、ガラス製品10は、通常、例えば、車両、トラック、列車、船舶、航空機等に使用される風防ガラスである。最も典型的には、ガラス製品10は、車両のフロントガラスである。
【0008】
あるいは、最外層ペイン12、14の一方または両方は、層またはシートとして記載されてもよい。「最外層」という用語は、第1および第2の最外層ペイン12、14が、製品10の外側に配置されることを意味し、これらの上にはいかなる他の層も存在しない。換言すれば、最外層ペイン12、14は、環境側に面し、製品10の最も外側にある。第1および第2の最外層ペイン12、14は、代わりに、上部および底部のペイン、外側ペイン、前方および後方のペイン、または外部ペインとして、記載されてもよい。通常、製品10の第1の最外層ペイン12は、車両のフロントガラスの場合、車両の外部と面し、第2の最外層ペイン14は、車両の室内と面する。従って、ある実施例では、第1および第2の最外層ペイン12、14は、代わりに、それぞれ、車両のフロントガラスの外側面ペインおよび内側面ペインとして記載されてもよい。
【0009】
第1および第2の最外層ペイン12、14は、いかなる形状およびサイズを有してもよい。通常、第1および第2の最外層ペイン12、14は、相補的な形状である。ある実施例では、第1および第2の最外層ペイン12、14は、各々が湾曲している。第1および第2の最外層ペイン12、14は、各々独立に、中心で0.1から100mmの断面たわみを示す。あるいは、第1および第2の最外層ペイン12、14は、各々独立に、0.1から50mmの断面たわみを有してもよい。また、第1および第2の最外層ペイン12、14は、各々独立に、0から100,000mmの曲率半径を有してもよい。あるいは、第1および第2の最外層ペイン12、14は、各々独立に、0から50,000mmの曲率半径を有してもよい。別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。中心での断面たわみおよび曲率半径は、CMMベンチにより定められ、あるいは他の任意の好適な3D物理測定装置により定められてもよい。例えば、断面たわみは、GreenPotにより製造されたLP-150F-C導電性プラスチックリニアセンサを用いて定められ、曲率半径は、リニアメジャメントインスツルメント(LMI)社により製造された5200スプリングローデッドプローブを用いて定められてもよい。
【0010】
第1の最外層ペイン12は、例えば、図3に示すように、1.1から4.0mmの厚さ(t1)を有する。各種実施例では、厚さ(t1)は、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2.0、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、2.3、2.35、2.4、2.45、2.5、2.55、2.6、2.65、2.7、2.75、2.8、2.85、2.9、2.95、3.0、3.05、3.1、3.15、3.2、3.25、3.3、3.35、3.4、3.45、3.5、3.55、3.6、3.65、3.7、3.75、3.8、3.85、3.9、3.95、4.0mmである。別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。第1の最外層ペインの全長および幅は、特に限られず、当業者により選定されてもよい。
【0011】
第2の最外層ペイン14は、第1の最外層ペイン12の反対に配置され、すなわちガラス製品10の反対側に設置される。第2の最外層ペイン14は、通常、極めて薄いガラス(UTG)として示され、例えば、図3に示すように、0.3から1.5mmの厚さ(t2)を有する。各種実施例では、厚さ(t2)は、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.8、0.85、0.9、0.95、1.0、または1.05mmである。別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。第2の最外層ペインの全長および幅は、特に限られず、当業者により選定されてもよい。
【0012】
第1および第2の最外層ペイン12、14は、同様のまたは異なる化学組成を有してもよい。例えば、第1および第2の最外層ペイン12、14は、従来から理解されるように、独立に、ソーダライムガラスを含み、実質的にソーダライムガラスで構成され、またはソーダライムガラスからなる。「実質的に構成される」という用語は、ソーダライムガラスに、アルミノシリケートガラスのような、従来から知られている他の種類のガラスの、添加剤、化合物、反応剤、または成分が含まれていない実施例を表す。各種実施例では、製品10全体として、および/または第1および第2の最外層ペイン12、14は、アルミノシリケートガラス、研磨ガラス、板ガラス等を含まない。
【0013】
各種実施例では、第1および/または第2の最外層ペイン12、14は、以下の組成を有するソーダライムガラスを有し、以下の組成を有するソーダライムガラスであり、以下の組成を有するソーダライムガラスで実質的に構成され、または以下の組成を有するソーダライムガラスからなる:
別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。例えば、前述の値の間の全ての整数値、および1/10の位、例えば0.1、1.1等までの分数値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0014】
別の実施例では、第1および/または第2の最外層ペイン12、14は、以下の組成を有するソーダライムガラスを有し、ソーダライムガラスであり、ソーダライムガラスで実質的に構成され、またはソーダライムガラスからなる:
別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。例えば、前述の値の間の全ての整数値、および1/10の位、例えば0.1、1.1等までの分数値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0015】
さらに別の実施例では、第2の最外層ペイン14は、以下の組成を有するアルミノシリケートガラスを有し、アルミノシリケートガラスであり、アルミノシリケートガラスで実質的に構成され、またはアルミノシリケートガラスからなる:
別の実施例では、第2の最外層ペイン14は、以下の組成を有するアルミノシリケートガラスを有し、アルミノシリケートガラスであり、アルミノシリケートガラスで実質的に構成され、またはアルミノシリケートガラスからなる:
別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。例えば、前述の値の間の全ての整数値、および1/10の位、例えば0.1、1.1等までの分数値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0016】
さらに別の実施例では、第2の最外層ペイン14は、以下の組成を有するアルミノシリケートガラスを有し、アルミノシリケートガラスであり、アルミノシリケートガラスで実質的に構成され、またはアルミノシリケートガラスからなる:
別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。例えば、前述の値の間の全ての整数値、および1/10の位、例えば0.1、1.1等までの分数値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0017】
さらに別の実施例では、第1の最外層ペイン12は、ソーダライムガラスであり、以下を有する:Al2O3:0から2.0wt%、Na2OとK2Oの合計:13.0から15.5 wt%。一方、第2の最外層ペインは、ソーダライムガラスであり、以下を有する:Al2O3:0から3.5 wt%、Na2OとK2Oの合計:12.0から14.5 wt%。別の実施例では、第1の最外層ペインは、ソーダライムガラスであり、以下を有する:SiO2:68.0から75.0wt%、Al2O3:0から2.0wt%、CaO:7.0から13.0wt%、MgO:0から7.0wt%、Na2O:12.0から15.0 wt%、K2O:0から3.0 wt%、ならびにNa2OとK2Oの合計:13.0から15.5wt%。一方、第2の最外層ペイン14は、ソーダライムガラスであり、以下を有する:SiO2:68.0から75.0 wt%、Al2O3:0から3.5 wt%、CaO:7.0から13.0 wt%、MgO:0から7.0 wt%、Na2O:12.0から15.0 wt%、K2O:0から3.0 wt%、Na2OとK2Oの合計:12.0から14.5wt%、ならびにNa2OとK2Oの合計:13.0から15.5 wt%。別の実施例では、前述の記載に含まれ、前述の記載の間にある全ての値および値の範囲が、明確に考慮される。例えば、前述の値の間の全ての整数値、および1/10の位、例えば0.1、1.1等までの分数値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0018】
さらに別の実施例では、第1の最外層ペイン12および/または第2の最外層ペイン14のソーダライムガラスは、各々独立に、それぞれ、前記ソーダライムガラスの全重量に対して、65から75 wt%のSiO2、0から3 wt%のAl2O3、5から15 wt%のCaO、0から10 wt%のMgO、5から15 wt%のNa2O、および0から5 wt%のK2Oを有し、Na2OとK2Oの合計は、10から15wt%である。
【0019】
第2の最外層ペイン14がアルミノシリケートガラスを含む場合、独立の実施例において、アルミノシリケートガラスは、60から70wt%のSiO2、0から5 wt%のB2O3、1から15 wt%のAl2O3、0から5 wt%のP2O5、0から5 wt%のLi2O、12から18 wt%のNa2O、0から5 wt%のK2O、5から12wt%のMgO、0から10wt%のCaO、0から5wt%のSrO、0から5 wt%のBaO、0から5 wt%のZnO、0から5 wt%のZrO2、0から5 wt%のTiO2、0から5 wt%のSnO2、および0から5 wt%のClを有する。例えば、前述の値の間の全ての整数値、および1/10の位、例えば0.1、1.1等までの分数値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。第2の最外層ペイン14は、ソーダライムガラスとアルミノシリケートガラスの組み合わせ、混合物、またはハイブリッドであってもよい。
【0020】
ガラス製品10は、さらに、透明中間層16を有し、これは、第1および第2の最外層ペイン12、14の間に配置される。換言すれば、透明中間層16は、第1および第2の最外層ペイン12、14の間に挟まれる。ある実施例では、透明中間層16は、図3に示すように、例えば連携層のような任意の介在層を介在させずに、第1および第2の最外層ペイン12、14と直接接触する。別の実施例では、透明層16の一部は、第1および第2の最外層ペイン12、、14の両方と直接接触する。ガラス製品10がブラックセラミックエッジ、加熱グリッド線等を有する場合、例えば、透明層16の一部は、第1および第2の最外層ペイン12、14の両方と、直接接触してもよい。さらに別の実施例では、透明中間層16は、第1および第2の最外層ペイン12、14の間に配置され、例えば、ガラス製品10が銀の層、または他のコーティング層を有する際などには、透明中間層16は、第1および第2の最外層ペイン12、14の一方または両方と、物理的に分離される。「透明」と言う用語は、フロートガラスおよび風防ガラスの技術において、通常、光が中間層16を通過することを表すものとして理解される。透明中間層16は、不透明ではない。
【0021】
また、透明中間層16において、寸法および形状は特に限定されず、例えば図2および図3に示すように、しばしば、第1および第2の最外層ペイン12、14の形状に対して、補完的な形状である。透明中間層16は、図3に示すように、通常、0.3から2.28mmの厚さ(t3)を有する。各種実施例では、厚さ(t3)は、0.3、0.35、0.4、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65、0.7、0.75、0.76、0.8、0.85、0.9、0.95、1.0、1.05、1.1、1.15、1.2、1.25、1.3、1.35、1.4、1.45、1.5、1.52、1.55、1.6、1.65、1.7、1.75、1.8、1.85、1.9、1.95、2.0、2.05、2.1、2.15、2.2、2.25、または2.28mmである。前述の値を含み、および間にある、全ての範囲および値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0022】
透明中間層16において、組成は特に限られず、通常、ポリビニルブチラールまたはエチレンビニルアセテートであっても、これを含んでもよい。透明中間層16は、シートとして、ポリマーとして、またはその後反応して透明中間層を形成する個々の反応性部材として、利用されてもよい。透明中間層16は、硬化状態、部分硬化状態、または未硬化状態で、提供されてもよい。透明中間層16に使用される好適なポリマーの別の非限定的な例には、可塑化したポリビニルブチラール、ポリウレタン等が含まれる。透明中間層16は、不透明ポリマーまたは化合物として提供され、後に加熱および/または処理の際に透明になってもよい。
【0023】
ある実施例では、第1の最外層ペイン12は、2.1mm±0.05mmの厚さ(t1)を有する。別の実施例では、第2の最外層ペイン14は、0.7mm±0.05mmの厚さ(t2)を有する。さらに別の実施例では、透明中間層16は、0.76mm±0.25mmの厚さ(t3)を有する。前述の値を含み、および間にある、全ての範囲および値は、各種非限定的な実施例において明確に考慮される。
【0024】
第1および第2の最外層ペイン12、14の各々は、それぞれ、ガラス転移温度Tg1およびTg2を有する。特に、第1の最外層ペイン12は、第1のガラス転移温度Tg1を有し、第2の最外層ペイン14は、第2のガラス転移温度Tg2を有する。Tg1は、通常、535から554℃である。あるいは、Tg1は、535から550、535から545、540から554、545から554、または540から550℃である。Tg2は、通常、550から590℃である。あるいは、Tg2は、560から590、570から590、550から580、550から570、または560から580℃である。
【0025】
第2の最外層ペイン14の第2のガラス転移温度Tg2は、第1の最外層ペイン12の第1のガラス転移温度Tg1よりも1から40℃高い。各種実施例では、第2のガラス転移温度Tg2は、第1の最外層ペイン12の第1のガラス転移温度Tg1よりも、1から5、1から10、1から15、1から20、1から25、1から30、1から35、5から10、5から15、10から15℃、等高い。各種実施例では、第2のガラス転移温度Tg2は、第1の最外層ペイン12の第1のガラス転移温度よりも、前述の値を含み、その間にある、いかなる値または値の範囲だけ大きくてもよい。
【0026】
ガラス転移温度Tg1およびTg2の差異は、通常、それぞれ、第1および第2の最外層ペイン12、14の組成に基づいて修正される。各種実施例では、第2の最外層ペイン14の第2のガラス転移温度Tg2は、厚さの差異、さらには熱マスにかかわらず、第2の最外層ペイン14が炉内で、第1の最外層ペイン12と同様に、または調和して曲がるように修正される。第2の最外層ペイン14は、第1の最外層ペイン12よりも薄いため、ガラス転移温度Tg1およびTg2の差異は、第1および第2の最外層ペイン12、14の間の予想可能な一貫した曲げを促進する。これにより、より均一な光学特性および物理的特性を有するガラス製品10の製造が可能となる。
【0027】
通常、ガラス製品10は、優れた光学特性および強度特性を有する。各種実施例では、ガラス製品10は、1または2以上の以下のISRA値を有する:中心ゾーン160ミリジオプトリ(diopter)未満、上部ゾーン180ミリジオプトリ未満、および側柱120ミリジオプトリ未満。ある実施例では、ガラス製品10は、以下の全てのISRA値を有する:中心ゾーン160ミリジオプトリ未満、上部ゾーン180ミリジオプトリ未満、および側柱120ミリジオプトリ未満。いかなる特定の理論にも拘束されるものではないが、特定のペイン厚さ(すなわち第1および第2の最外層ペイン12、14の厚さ)と、第1および第2の最外層ペイン12、14の間のTgの差異との組み合わせは、ISRA値により実証されるように、協働して、ガラス製品10の優れた光学特性を構築するものと考えられる。
【0028】
(ガラス製品を製造する方法)
また、本願では、ガラス製品10を製造する方法が提供される。当該方法は、フロートプロセスにより、ソーダライムガラスの第1のペインを形成するステップを有する。第1のペインは、1.1から4.0mmの厚さを有する。第1のペインは、前述の任意のものであってもよい。また当該方法は、フロートプロセスにより、ソーダライムガラスおよび/またはアルミノシリケートガラスの第2のペインを形成するステップを有する。第2のペインは、0.3から1.05mmの厚さを有する。第2のペインは、前述の任意のものであってもよい。フロートプロセスは、よく知られており、即時の開示において、フロートプロセスのいかなる1または2以上のステップが利用されてもよい。ブランクは、前述の厚さと同じ厚さを有してもよい。
【0029】
また、当該方法は、第1のペインから第1のブランクを切断し、第2のペインから第2のブランクを切断するステップを有する。第1および第2のブランクにおいて、サイズおよび形状は限定されず、これらは当業者により選定されてもよい。
【0030】
通常、ガラスフロート生産ラインにより製造されるガラスからブランクを切断する、2つの異なる方法がある。ガラスフロート生産ラインは、連続的なガラスの「リボン」を生産し、これはその後、任意の従来技術を用いて、ブランクに切断される。車両のフロントガラスに使用されるブランクは、例えば、しばしば、矩形状である。矩形のブランクは、長軸がフロートからのガラスのリボンの軸と平行になるように配向され、あるいは、長軸がリボンの軸に対して垂直となるように配向される。慣習上、ブランクの切断後に、パターンカッターを用いて、好適な外形状のブランクピースが切断され、特定の車両の特定の窓用のガラスが製造される。その後、縁取り、ベベリング、または検査が行われてもよい。
【0031】
当該方法は、さらに、第1および第2のブランクを所望の形状に形成するステップを有する。ここでも、所望の形状は、当業者により任意に選定され、例えば、風防ガラス用に湾曲されてもよい。また、形成するステップは、従来のいかなるステップにより完遂されてもよい。例えば、形成するステップは、第1および第2のブランクをさらに曲げたり、または湾曲したりして定められてもよい。曲がったブランクを製造するため、第1および第2のブランクは、僅かに異なる外形を有してもよい。第1および第2のブランクは、例えば図1に示すように、珪藻土または炭酸カルシウムのような、ブランクの間の好適な分離材料により、凹状高さの一連の曲げモールド20に取り付けられてもよい。次に、ガラス積層モールド20は、細長いトンネルを通って搬送される。ここでブランクは、曲げ温度に加熱され、ブランクスがモールド20の凹状高さ形状にたわむ。その後、曲げられたブランクは、制御された速度で、これらがハンドリング可能となるまで十分に冷却され得る。別の技術には、個々のブランクをそれらの所望の形状にする、プレス曲げ処理が含まれる。
【0032】
また当該方法は、中間層を提供するステップを有する。中間層は、シートとして、ポリマーとして、またはその後反応して透明中間層を形成する反応性部材として、提供されてもよい。中間層は、硬化状態、部分硬化状態、または非硬化状態で提供されてもよい。例えば、中間層は、提供された状態では不透明であり、あるいは非透過性であり、その後、処理または加熱の際に透明になってもよい。
【0033】
当該方法は、さらに、第1の形状化ブランク、中間層、および第2の形状化ブランクを整列するステップを有する。整列するステップは、いかなる従来の方法であってもよい。第1の形状化ブランク、中間層、第2の形状化ブランクは、所望の位置に回転され得る。
【0034】
また当該方法は、第1の形状化ブランクと、中間層と、第2の形状化ブランクとを組み合わせて、これによりガラス製品を形成するステップを有する。組み合わせるステップは、中間層が不透明または非透過性から透明に変化するように、第1の形状化ブランクと、中間層と、第2の形状化ブランクとを積層するステップを有し、または該ステップとして、新たに定められてもよい。積層の後、第1の形状化ブランクは、第1の最外層ペイン12として表されてもよい。同様に、積層の後、第2の形状化ブランクは、第2の最外層ペイン14として表され、中間層は、透明中間層16として表されてもよい。
【0035】
各種実施例では、第1および第2の形状化ブランクが中間層に積層された際に、サンドイッチ構造が組み立てられる。該サンドイッチ構造は、車両の内部と面するサンドイッチ構造の凹状外表面を形成し、ペアの曲げブランクの他方は、車両の外部と面するサンドイッチ構造の凸状外表面を形成する。
【0036】
別の実施例では、2つのステージにおいて、積層するステップが実施される。第1のステージ、例えば、予備プレス処理は、ゴムチューブエッジチャネル(すなわち真空リング)を用いて実施される。第1および第2の曲げブランクの組のマッチングは、両者の間に配置された中間層を用いて組み立てられ、サンドイッチ構造が形成される。次に、チューブは、各サンドイッチ構造のエッジ周囲に固定され、真空源に接続される。予備プレス処理は、約120から150℃の設定点温度で実施され得る。対象ガラス温度は、真空下、10~30分で、約95℃である。予備プレス処理に、真空バッグ、またはニップローラ法のような、別の方法を使用してもよいことは、当業者には明らかである。予備プレス処理の後、サンドイッチ構造は、オートクレーブ処理され、室温まで冷却される。
【0037】
(実施例)
車両のフロントガラスとして、4つのガラス製品を製造した。ガラス製品の3つ(製品1乃至3)は、本願の実施例を表す。ガラス製品の1つ(比較製品1)は、本願の実施例ではなく、第1および第2の最外層ペインの間でガラス転移温度の差異を有さず、比較例として評価した。
【0038】
製品1乃至3、および比較製品1を製造した。各々は、第1の最外層ペイン12、透明中間層16、および第2の最外層ペイン14を有する。第1の最外層ペイン12の各々は、同じ第1のガラス転移温度(例えばTg1)が維持されるように、第1のソーダライムガラス組成物を用いて製造した。第2の最外層ペイン12の各々は、異なるガラス転移温度(例えばTg2)に調整されるように、異なるソーダライムガラス組成物を用いて製造した。各透明中間層16は、同じポリビニルブチラールを用いて形成した。製品1、2、および比較製品1-3の全長と幅は、同じである。これらの製品間の差異は、以下に示すように、第2の最外層ペイン14の第2のガラス転移温度(例えばTg2)である。製造後に、製品1乃至3、および比較製品1の各々を評価し、第1および第2の最外層ペイン12、14の間の形状差を求めた。図4aの表には、得られた結果を示す。
【0039】
図4aは、第1の最外層ペインの厚さ(t1)2.1mmと、第2の最外層ペインの厚さ(t2)0.55mmを含む表である。また、ガラス転移温度の差異も示されている。図4aの第1の行は、「温度分布」であり、これは、全ての製品で同じである。さらに図4aは、最大および最小温度値℃を含む。図4aには、炉内では製品にわたって温度分布が一定に維持されることが示されている。
【0040】
また図4aには、-5mmから+5mmの範囲のスケールを有する、形状差の列が含まれている。負の値は、0.55mmの第2の最外層ペインが曲がりすぎであることを表し、正の値は、第2の最外層ペインにおいて曲がりが足りないことを表す。ゼロmmの値は、曲げの差が生じず、第1および第2の最外層ペイン12、14の間の曲げに関し、理論的に完全な曲がりであることを表す。
【0041】
このデータから、驚くべきことに、十分に異なる厚さのペインが使用され、ガラス製品10が製造された場合、第2の最外層ペイン14の化学組成を変化させ、そのTgを第1の最外層ペイン12のTgに比べて上昇させることで、2つのペインの間の曲げ特性が一致するようになることが示された。例えば、製品1と比較製品1とを比べると、最外層ペイン14のTgを5℃だけ高めることにより、有意に良好な曲げ特性が得られ、従って、風防ガラスの形状が改善される。
【0042】
全開示を通して、前述の実施例の全ての組み合わせは、前述の単一の段落または区画にそのような開示が文字通り記載されていない場合であっても、1または2以上の非限定的な実施例において、明確に考慮される。換言すれば、明確に考慮される実施例は、本願のいかなる部分から選定され組み合わされた、前述のいかなる1または2以上の素子を有してもよい。
【0043】
前述の1または2以上の値は、変化が開示の範囲内に留まる限り、±5%、±10%、±15%、±20%、±25%等だけ変化してもよい。独立請求項、ならびに単一のおよび複数の請求項に従属する従属請求項の全ての組み合わせの主題は、明確に考慮される。本開示は、限定ではなく、一例としての記載を含む。前述の示唆から、本開示の多くの修正および変更が可能であり、本開示は、具体的に記載された事項以外の態様で、実施されてもよい。
【0044】
また、独立にまたは集合的に、本開示の各種実施例の記載に依存する、いかなる範囲およびサブ範囲も、添付の特許請求の範囲に属することが理解される。また、全体のおよび/または一部の値を含む全ての範囲は、そのような値が明示的に記載されていなくても、記載されているものとして考慮されることが理解される。列挙された範囲およびサブ範囲は、本開示の各種実施例が可能となるように十分に記載されていること、ならびにそのような範囲およびサブ範囲は、さらに、関連の1/2、1/3、1/4、および1/5等で描写され得ることは、当業者には容易に理解される。
【符号の説明】
【0045】
12 第1の最外層ペイン
14 第2の最外層ペイン
図1
図2
図3
図4a
図4b