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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】無線リンク失敗処理方法及び関連製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/18 20180101AFI20230901BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20230901BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20230901BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20230901BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W28/04 110
H04W72/0457 110
H04W80/02
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2019558748
(86)(22)【出願日】2018-04-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-26
(86)【国際出願番号】 CN2018084255
(87)【国際公開番号】W WO2019153517
(87)【国際公開日】2019-08-15
【審査請求日】2021-03-12
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/075617
(32)【優先日】2018-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】シー、コン
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】圓道 浩史
【審判官】本郷 彰
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/149898(WO,A1)
【文献】米国特許第8605674(US,B2)
【文献】OPPO,RLF on the SCell RLC[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710137,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710137.zip>,2017年09月28日
【文献】3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Radio Resource Control (RRC); Protocol specification (Release 15),3GPP TS 36.331 V15.0.1 (2018-01),2018年01月09日,99-105ページ,124-127ページ,196-197ページ
【文献】3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Packet Data Convergence Protocol (PDCP) specification (Release 15),3GPP TS 38.323 V15.0.0 (2017-12),2018年01月04日,12ページ
【文献】vivo,UE behavior upon SCell-failure of PDCP duplication[online],3GPP TSG RAN WG2 NR Ad hoc 0118 R2-1800858,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2018_01_NR/Docs/R2-1800858.zip>,2018年01月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線リンク失敗処理方法であって、端末に適用され、前記端末は無線リンク制御RLC層エンティティを備え、前記方法は、
前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることを含み、
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含む場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることは、プライマリセルグループの無線リンク失敗過程をトリガーすることを含み、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指し、前記プライマリセルグループの無線リンク失敗過程をトリガーする過程は、信号無線ベアラSRB0以外のすべての無線ベアラを一時停止するステップと、MAC層をリセットするステップと、RRC接続再確立要求メッセージの伝送を初期化するステップと、を含み、
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPSCellを含む場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることは、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることを含み、前記RLC層エンティティとは、前記CA duplicationでの前記Primary RLC層エンティティを指し、前記セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることは、全部のセカンダリセルグループのデータの無線データベアラと分離データベアラのセカンダリセルグループ部分の伝送を一時停止することと、セカンダリセルグループMAC層をリセットすることと、セカンダリセルグループの無線リンク失敗メッセージの伝送をネットワークに送信することと、を含み、
前記端末はデータ複製伝送をサポートし、PDCP層のデータ複製機能を利用して、複製したPDCP PDUを2つのRLC層エンティティにそれぞれ伝送し、複製したPDCP PDUが異なる物理層のキャリアアグリゲーションで伝送されるようにし、
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする無線リンク失敗処理方法。
【請求項2】
前記通信失敗は、
無線リンク失敗、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗、セカンダリセルSCell無線リンク失敗、のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記RLC層エンティティが最大再送回数に達することは、前記RLC層データの再送回数が予め設定された最大再送閾値に達することを指すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指すことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはSCellのみを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることは、
セカンダリセルSCell無線リンク失敗の報告をトリガーすることを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがSCellのみを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをScellのみにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指すことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのセカンダリ無線リンク制御secondary RLC層エンティティを指すことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記secondary RLCとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationがディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティの新しいデータを受信しなくなるRLC層エンティティを指すことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記Primary RLC層エンティティとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplication機能がディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティからの新しいデータを続いて受信するRLC層エンティティを指すことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項14】
端末であって、前記端末はサービスデータ適応プロトコルSDAP層エンティティを備え、前記端末は処理ユニットと通信ユニットを備え、
前記処理ユニットは、無線リンク制御RLC層エンティティが前記通信ユニットにより最大再送回数に達する場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることに用いられ、
前記処理ユニットは、
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含む場合、プライマリセルグループの無線リンク失敗過程をトリガーし、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指し、前記プライマリセルグループの無線リンク失敗過程をトリガーする過程は、信号無線ベアラSRB0以外のすべての無線ベアラを一時停止するステップと、MAC層をリセットするステップと、RRC接続再確立要求メッセージの伝送を初期化するステップと、を含むことと、
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPSCellを含む場合、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーし、前記RLC層エンティティとは、前記CA duplicationでの前記Primary RLC層エンティティを指し、前記セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることは、全部のセカンダリセルグループのデータの無線データベアラと分離データベアラのセカンダリセルグループ部分の伝送を一時停止することと、セカンダリセルグループMAC層をリセットすることと、セカンダリセルグループの無線リンク失敗メッセージの伝送をネットワークに送信することと、を含むことと、に用いられ
前記端末はデータ複製伝送をサポートし、PDCP層のデータ複製機能を利用して、複製したPDCP PDUを2つのRLC層エンティティにそれぞれ伝送し、複製したPDCP PDUが異なる物理層のキャリアアグリゲーションで伝送されるようにし、
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする端末。
【請求項15】
前記通信失敗は、
無線リンク失敗、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗、セカンダリセルSCell無線リンク失敗、のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項14に記載の端末。
【請求項16】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項14に記載の端末。
【請求項17】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項14に記載の端末。
【請求項18】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項14に記載の端末。
【請求項19】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはSCellのみを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記処理ユニットは具体的に、セカンダリセルSCell無線リンク失敗の報告をトリガーすることに用いられることを特徴とする請求項14又は15に記載の端末。
【請求項20】
前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがSCellのみを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをScellのみにおいて伝送することができる状況を指すことを特徴とする請求項19に記載の端末。
【請求項21】
電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムによりコンピュータは請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実行することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術の分野に関し、特に無線リンク失敗処理方法及び関連製品に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムにおいて、端末はネットワーク側が送信したキャリア情報に基づいて、該キャリアを使用する隣接セルの信号品質を検出する。ロングタームエボリューションアドバンス(long-term evolution advance、LTE-A)システム等のキャリアアグリゲーションシステムでは、端末は同時に該端末にサービスを提供する複数のキャリアを有する可能性があり、1つの基地局でのキャリアアグリゲーションはアグリゲーションセルと呼ばれる。アグリゲーションセルが端末にサービスを提供する場合、端末は複数のアップリンクキャリアとダウンリンクキャリアを同時に使用してデータを伝送することができる。一部のキャリア(アップリンク及び/又はダウンリンク)だけに無線リンク失敗が発生した場合、端末は依然として他の失敗していないキャリアを介して基地局と通信することができる。すべてのキャリア(ダウンリンク及び/又はアップリンク)に無線リンク失敗が発生した場合のみ、端末は無線リンク失敗を判定して、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続再確立過程を開始して、基地局とのシグナリング接続を回復する。現在の新無線(new radio)システムの検討では、RLCエンティティに対して、対応する論理チャネルによって設定したセルグループがすべてセカンダリセルである場合、AM RLCのあるRLC SDUの再送が最大回数に達すると、RRC再設定をトリガーすることなく、再送が最大回数に達したことを報告すればよく、端末への再設定による影響を低減することができる。しかし、現在、どのようにRLCエンティティを適切に設定するかについては検討されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は無線リンク失敗処理方法及び関連製品を提供し、異なるRLC層エンティティ設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることで、リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、本願の実施例は無線リンク失敗処理方法を提供し、端末に適用され、前記端末は無線リンク制御RLC層エンティティを備え、前記方法は、
前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることを含む。
【0005】
第2の態様において、本願の実施例は端末を提供し、該端末は上記方法設計における端末の挙動を実現する機能を有する。前記機能はハードウェアによって実現されてもよく、ハードウェアが対応のソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは、上記機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。1つの可能な設計において、端末はプロセッサを備え、前記プロセッサは端末が上記方法における対応の機能を実行することをサポートするように設定される。更に、端末は送受信機を備えてもよく、前記送受信機は端末とネットワーク装置との間の通信をサポートすることに用いられる。更に、端末はメモリを備えてもよく、前記メモリはプロセッサとカップリングすることに用いられ、端末に必要なプログラム指令とデータを保存する。
【0006】
第3の態様において、本願の実施例は端末を提供し、プロセッサ、メモリ、通信インタフェース、1つ又は複数のプログラムを備え、前記1つ又は複数のプログラムは前記メモリに記憶されて、前記プロセッサにより実行されるように設定され、前記プログラムは、本願の実施例の第2の態様のいずれかの方法におけるステップを実行するための指令を含む。
【0007】
第4の態様において、本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は電子データ交換のためのコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムによりコンピュータは本願の実施例の第1の態様のいずれかの方法に記載の一部又は全部のステップを実行する。
【0008】
第5の態様において、本願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを記憶する非瞬時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備え、前記コンピュータプログラムの操作によりコンピュータは本願の実施例の第1の態様のいずれかの方法に記載の一部又は全部のステップを実行する。該コンピュータプログラム製品は、1つのソフトウェアインストールパッケージであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
これから分かるように、本願の実施例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、端末が前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーする。異なるRLCエンティティに対応する設定は異なってもよいため、端末は異なるRLC層エンティティの設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることができ、これにより端末の無線リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下、実施例又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。
【0011】
図1A図1Aは本願の実施例による可能な通信システムのネットワークアーキテクチャ図である。
図1B図1Bは本願の実施例によるPDCPのデータ複製機能の模式図である。
図2図2は本願の実施例による無線リンク失敗処理方法のフロー模式図である。
図3図3は本願の実施例による無線リンク失敗処理方法のフロー模式図である。
図4図4は本願の実施例による無線リンク失敗処理方法のフロー模式図である。
図5図5は本願の実施例による端末の構造模式図である。
図6図6は本願の実施例による端末の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本願の実施例による技術的手段を説明する。
【0013】
例として、図1Aは本願に係る無線通信システムを示す。該無線通信システム100は高周波数帯域で動作することができ、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システムに限らず、将来進化する第5世代移動通信(the 5th Generation、5G)システム、新無線(NR)システム、マシンツーマシン通信(Machine to Machine、M2M)システム等であってもよい。該無線通信システム100は、1つ又は複数のネットワーク装置101、1つ又は複数の端末103、及びコアネットワーク装置105を備えてもよい。ここで、ネットワーク装置101は基地局であってもよく、基地局は1つ又は複数の端末と通信することに用いられてもよく、一部の端末機能を持つ1つ又は複数の基地局と通信することにも用いられてもよい(例えば、マクロ基地局とマイクロ基地局)。基地局は時分割同期符号分割多元接続(Time Division Synchronous Code Division Multiple Access、TD-SCDMA)システムにおける基地局送受信局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolutional Node B、eNB)、及び5Gシステム、新無線(NR)システムにおける基地局であってもよい。また、基地局はアクセスポイント(Access Point、AP)、伝送ノード(Trans TRP)、センターユニット(Central Unit、CU)又は他のネットワークエンティティであってもよく、上記ネットワークエンティティの機能の一部又は全部を含んでもよい。コアネットワーク装置105は、アクセスと移動管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)エンティティ、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)エンティティ、セッション管理機能(Session Management Function、SMF)エンティティ等のコアネットワーク側の装置を含む。端末103は無線通信システム100全体に分布してもよく、静止してもよく、移動してもよい。本願のいくつかの実施例において、端末103は移動装置(例えばスマートフォン
)、移動局(mobile station)、移動ユニット(mobile unit)、M2M端末、無線ユニット、リモートユニット、ユーザエージェント、移動クライアント等であってもよい。
【0014】
なお、図1Aに示す無線通信システム100は、本願の技術的手段をより明確に説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではない。当業者が理解できるように、ネットワークアーキテクチャの進化及び新しいサービスシーンの出現に伴い、本願による技術的手段は類似の技術課題に対しても同様に適用する。
【0015】
以下、本願に係る関連技術を説明する。
【0016】
現在、第5世代移動通信技術(5th-Generation、5G)及びNRシステムでは、データ複製伝送について、NRの現在の検討において、PDCP duplication方式に基づいてデータ複製伝送が同時に行われ、データ伝送の信頼性が向上している。NRは現在、データ複製伝送をサポートする2つのアーキテクチャを定義し、即ち、キャリアアグリゲーション(carrier aggregation、CA)場合に対して、データ複製伝送をサポートする手段はPDCP層のデータ複製機能を利用して、複製したPDCP PDUを2つのRLC entity(2つの異なる論理チャネル)にそれぞれ伝送し、最終的に複製したPDCP PDUが異なる物理層のキャリアアグリゲーションで伝送することができることを保証し、周波数ダイバーシティゲインを達成してデータ伝送の信頼性を高める。具体的なプロトコル構造は図1Bに示され、無線リンク制御層RLC層エンティティに対応する論理チャネルは、1つ又は1セットのセル(グループ)を設定することができ、CA duplicationでの2つの論理チャネルによって設定したセル(グループ)は異なることで、複製したPDCP PDUを異なるキャリアで伝送することができ、伝送ダイバーシティ効果が向上し、信頼性が向上している現在に至っている。NR RAN2の検討では、99回目の会議検討において、# 99 agreementsという結論が出た。
1. RLC reports maxNumber of RLC retransmissions are reached to RRC.
2. For a logical channel restricted to one or multiple SCell(s) (i.e. logical channel configured for duplication) UE reports the failure to the gNB (e.g. SCell-RLF) but no RRC re-establishment happens.
【0017】
RLCエンティティに対して、対応する論理チャネルによって設定したセルグループがすべてセカンダリセルである場合、AM RLCのあるRLC SDUの再送が最大回数に達すると、RRC再設定をトリガーすることなく、再送が最大回数に達したことを報告すればよく、UEへの再設定による影響を低減することができる。しかし、現在、どのようにRLCエンティティを適切に設定するかについては検討されていない。
【0018】
上述問題に対して、本願の実施例は以下の実施例を提案し、以下では図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図2を参照して、図2は本願の実施例による無線リンク失敗処理方法であり、上記例示の通信システムにおける端末に適用され、前記端末は無線リンク制御RLC層エンティティを備え、該方法は、
201部分において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、前記端末は前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることを含む。
【0020】
ここで、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達することは、前記RLC層データの再送回数が予め設定された最大再送閾値に達することを指し、具体的に、前記RLC層エンティティが処理したRLCサービスデータユニットSDUに関連する再送カウンターでカウントしてもよい。
【0021】
ここで、前記最大再送回数はプロトコルによって予め決められてもよく、数値は2回、3回、4回等であってもよく、ここでは限定しない。
【0022】
ここで、RLC層はパケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP層とメディアアクセス制御MAC層との間に位置する。それはサービスアクセスポイント(Service Access Point、SAP)を介してPDCP層と通信し、論理チャネルを介してMAC層と通信する。各端末の各論理チャネルはいずれも1つのRLC層エンティティを有する。RLC層エンティティがPDCP層から受信したデータ、又はPDCP層へ送信されたデータは、RLC SDU(又はPDCP PDU)と呼ばれる。RLCエンティティがMAC層から受信したデータ、又はMAC層へ送信されたデータはRLC PDU(又はMAC SDU)と呼ばれる。
【0023】
RLC層の機能はRLCエンティティによって実現される。1つのRLCエンティティは以下の(1)~(3)のモードの1つに設定されてもよい。
(1)トランスペアレントモードTransparentMode(TM):TM RLCエンティティに対応し、TMエンティティと略称する。該モードは空きRLCと考えることができ、このモードではデータのトランスペアレント(passthrough)機能しか提供していないからである。
(2)非確認モードUnacknowledgedMode(UM):UM RLCエンティティに対応し、UMエンティティと略称する。該モードでは再送と再セグメント化以外の全部のRLC機能を提供するため、信頼性の低い伝送サービスを提供する。
(3)確認モードAcknowledgedMode(AM):AM RLCエンティティに対応し、AMエンティティと略称する。エラー検出と再送により、AMモードでは信頼性の高い伝送サービスを提供する。該モードはすべてのRLC機能を提供する。
【0024】
これから分かるように、本願の実施例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、端末が前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーする。異なるRLCエンティティに対応する設定は異なってもよいため、端末は異なるRLC層エンティティの設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることができ、これにより端末の無線リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0025】
可能な一例において、前記通信失敗は、
無線リンク失敗、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗、セカンダリセルSCell無線リンク失敗、のいずれか1つを含む。
【0026】
ここで、前記無線リンク失敗は、プライマリセルグループMCGの無線リンク失敗とも呼ばれる。
【0027】
これから分かるように、本例示では、通信失敗過程は複数のリンク失敗シーンのうちの1つを含むため、つまり、5G NRシステムにおいて、端末は無線リンク失敗過程をより正確に開始して、無線リンク失敗をタイムリーに識別できずに中断時間が長くなることを回避し、端末の無線リンク中断をできるだけ低減し、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0028】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセルPcellを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることは、
無線リンク失敗過程をトリガーすることを含む。
【0029】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0030】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0031】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0032】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0033】
ここで、上記無線リンク失敗過程をトリガーする過程は、以下のステップ(1)、(2)、(3)を含む。
(1)信号無線ベアラSRB0以外のすべての無線ベアラを一時停止する(suspend all RBs except SRB0)。
(2)MAC層をリセットする(reset MAC)。
(3)RRC接続再確立要求メッセージの伝送を初期化する(initiate transmission of the RRC Connection Reestablishment Request message)。
【0034】
ここで、前記無線リンク失敗は、プライマリセルグループMCGの無線リンク失敗とも呼ばれる。
【0035】
これから分かるように、本例示において、RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含む場合に対して、端末はRLC層エンティティの設定に基づいて無線リンク失敗過程をトリガーし、信号無線ベアラSRB0以外のすべての無線ベアラを一時停止し、MAC層をリセットし、RRC接続再確立要求メッセージの伝送を初期化し、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0036】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)を含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることは、
セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることを含む。
【0037】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0038】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0039】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0040】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0041】
ここで、上記セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることは、以下のステップ(4)、(5)、(6)を含む。
(4)全部のセカンダリセルグループのデータの無線データベアラと分離データベアラのセカンダリセルグループ部分の伝送を一時停止する(suspend all SCG DRBs and suspend SCG transmission for split DRBs)。
(5)セカンダリセルグループMAC層をリセットする(reset SCG-MAC)。
(6)セカンダリセルグループの無線リンク失敗メッセージの伝送をネットワークに送信する(initiate transmission of the SCG Failure Information message in accordance with 5.6.13.3)。
【0042】
これから分かるように、本例示において、RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPSCellを含む場合に対して、端末はRLC層エンティティの設定に基づいてセカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーし、全部のセカンダリセルグループのデータの無線データベアラと分離データベアラのセカンダリセルグループ部分の伝送を一時停止し、セカンダリセルグループMAC層をリセットし、セカンダリセルグループ無線リンク失敗メッセージの伝送をネットワークに送信し、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0043】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはSCellのみを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることは、
セカンダリセルSCell無線リンク失敗の報告をトリガーすることを含む。
【0044】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがSCellのみを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをScellのみにおいて伝送することができる状況を指す。
【0045】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0046】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのセカンダリ無線リンク制御secondary RLC層エンティティを指す。
【0047】
これから分かるように、本例示において、RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがSCellのみを含む場合に対して、端末はRLC層エンティティの設定に基づいてセカンダリセルSCell無線リンク失敗の報告をトリガーし、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0048】
可能な一例において、前記secondary RLCとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationがディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティの新しいデータを受信しなくなるRLC層エンティティを指す。
【0049】
可能な一例において、前記Primary RLC層エンティティとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplication機能がディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティからの新しいデータを続いて受信するRLC層エンティティを指す。
【0050】
図2に示す実施例と同様に、図3を参照して、図3は本願の実施例による他の無線リンク失敗処理方法であり、上記例示の通信システムにおける端末に適用され、前記端末は無線リンク制御RLC層エンティティを備え、該方法は、
301部分において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、前記端末は無線リンク失敗過程をトリガーすることを含み、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達することは、前記RLC層の再送回数が予め設定された最大再送閾値に達することを指す。
【0051】
ここで、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセルPcellを含み、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0052】
ここで、上記無線リンク失敗過程をトリガーする過程は、以下のステップ(1)、(2)、(3)を含む。
(1)信号無線ベアラSRB0以外のすべての無線ベアラを一時停止する(suspend all RBs except SRB0)。
(2)MAC層をリセットする(reset MAC)。
(3)RRC接続再確立要求メッセージの伝送を初期化する(initiate transmission of the RRC Connection Reestablishment Request message)。
【0053】
これから分かるように、本願の実施例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、端末が前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーする。異なるRLCエンティティに対応する設定は異なってもよいため、端末は異なるRLC層エンティティの設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることができ、これにより端末の無線リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0054】
また、RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含む場合に対して、端末はRLC層エンティティの設定に基づいて無線リンク失敗過程をトリガーし、信号無線ベアラSRB0以外のすべての無線ベアラを一時停止し、MAC層をリセットし、RRC接続再確立要求メッセージの伝送を初期化し、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0055】
図2及び図3の実施例と同様に、図4を参照して、図4は本願の実施例による無線リンク失敗処理方法であり、上記例示の通信システムにおける端末に適用され、前記端末は無線リンク制御RLC層エンティティを備え、該方法は、
401部分において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、前記端末はセカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることを含み、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達することは、前記RLC層の再送回数が予め設定された最大再送閾値に達することを指す。
【0056】
ここで、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセカンダリセルPSCellを含み、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0057】
ここで、上記セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることは、以下のステップ(4)、(5)、(6)を含む。
(4)全部のセカンダリセルグループのデータの無線データベアラと分離データベアラのセカンダリセルグループ部分の伝送を一時停止する(suspend all SCG DRBs and suspend SCG transmission for split DRBs)。
(5)セカンダリセルグループMAC層をリセットする(reset SCG-MAC)。
(6)セカンダリセルグループの無線リンク失敗メッセージの伝送をネットワークに送信する(initiate transmission of the SCGFailureInformation message in accordance with 5.6.13.3)。
【0058】
これから分かるように、本願の実施例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、端末が前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーする。異なるRLCエンティティに対応する設定は異なってもよいため、端末は異なるRLC層エンティティの設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることができ、これにより端末の無線リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0059】
また、RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPSCellを含む場合に対して、端末はRLC層エンティティの設定に基づいてセカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーし、全部のセカンダリセルグループのデータの無線データベアラと分離データベアラのセカンダリセルグループ部分の伝送を一時停止し、セカンダリセルグループMAC層をリセットし、セカンダリセルグループ無線リンク失敗メッセージの伝送をネットワークに送信し、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0060】
上記実施例と同様に、図5を参照して、図5は本願の実施例による端末の構造模式図であり、図面に示すように、該端末はプロセッサ、メモリ、通信インタフェース、1つ又は複数のプログラムを備え、前記1つ又は複数のプログラムは前記メモリに記憶されて、前記プロセッサにより実行されるように設定され、前記プログラムは、
前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーするステップを実行するための指令を含む。
【0061】
これから分かるように、本願の実施例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、端末が前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーする。異なるRLCエンティティに対応する設定は異なってもよいため、端末は異なるRLC層エンティティの設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることができ、これにより端末の無線リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0062】
可能な一例において、前記通信失敗は、
無線リンク失敗、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗、セカンダリセルSCell無線リンク失敗、のいずれか1つを含む。
【0063】
可能な一例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達することは、前記RLC層の再送回数が予め設定された最大再送閾値に達することを指す。
【0064】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセルPcellを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記プログラムにおける指令は具体的に、
無線リンク失敗過程をトリガーする操作を実行することに用いられる。
【0065】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0066】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0067】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0068】
可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0069】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセカンダリセルPSCellを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記プログラムにおける指令は具体的に、
セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーする操作を実行することに用いられる。
【0070】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0071】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0072】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0073】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0074】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはSCellのみを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記プログラムにおける指令は具体的に、
セカンダリセルSCell無線リンク失敗の報告をトリガーする操作を実行することに用いられる。
【0075】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがSCellのみを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをScellのみにおいて伝送することができる状況を指す。
【0076】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0077】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのセカンダリ無線リンク制御secondary RLC層エンティティを指す。
【0078】
可能な一例において、前記secondary RLCとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationがディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティの新しいデータを受信しなくなるRLC層エンティティを指す。
【0079】
可能な一例において、前記Primary RLC層エンティティとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplication機能がディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティからの新しいデータを続いて受信するRLC層エンティティを指す。
【0080】
以上では主に各ネットワークエレメントの間のインタラクションの角度から本願の実施例の手段を説明した。理解できるように、端末及びネットワーク装置は上記機能を実現するために、それぞれの機能を実行する相応なハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを備える。当業者が容易に認識できるように、本明細書で開示する実施例に説明した様々な例示のユニット及びアルゴリズムステップについて、本願はハードウェア、又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せの形式で実現できる。ある機能がハードウェアで実行されるかそれともコンピュータソフトウェアのハードウェアへの駆動で実行されるかは、技術的手段の特定の適用と設計制約条件によって決められる。専門技術者は、各特定の適用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、そのような実現は本願の範囲を超えるとは考えられない。
【0081】
本願の実施例は上記方法例に基づいて、端末及びネットワーク装置に対して機能ユニットの区分を行うことができ、例えば、各機能に対応して各機能ユニットを区分してもよく、2つ又は2つ以上の機能を1つの処理ユニットに集積してもよい。上記の集積されたユニットはハードウェアの形式で達成してよく、ソフトウェアプログラムモジュールの形式で達成してもよい。なお、本願の実施例おけるユニットの区分は模式的であり、論理的な機能区分の一つに過ぎず、実際に実現する際に別の区分方式は存在してもよい。
【0082】
集積されたユニットを採用する場合、図6は上記実施例に係る端末のある可能な機能ユニット構成ブロック図を示す。端末600は、処理ユニット602と通信ユニット603を備える。処理ユニット602は端末の動作を制御して管理することに用いられ、例えば、処理ユニット602は端末が図2におけるステップ201、図3におけるステップ301、図4におけるステップ401及び/又は本明細書に記載の技術のための他の過程を実行することをサポートするためのものである。通信ユニット603は端末と他の装置との通信、例えば図5に示すネットワーク装置との間の通信をサポートするためのものである。端末は、端末のプログラムコード及びデータを記憶するための記憶ユニット601を更に備えてもよい。
【0083】
ここで、処理ユニット602はプロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、中央処理装置(Central Processing Unit,CPU)、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、専用集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)又は他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェア部品又はそれらの任意の組合せであってもよい。本願の開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路を実現又は実行することができる。前記プロセッサは計算機能を実現する組合せであってもよく、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組合せ、DSPとマイクロプロセッサの組合せ等を含む。通信ユニット603は送受信機、送受信回路等であってもよく、記憶ユニット601はメモリであってもよい。
【0084】
ここで、前記処理ユニット602は、前記RLC層エンティティが前記通信ユニット603により最大再送回数に達する場合、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることに用いられる。
【0085】
これから分かるように、本発明の実施例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達する場合、端末が前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーする。異なるRLCエンティティに対応する設定は異なってもよいため、端末は異なるRLC層エンティティの設定を区別して、異なる無線リンク失敗過程をトリガーすることができ、これにより端末の無線リンク中断をできるだけ低減して、リンク失敗をタイムリーに回復することができ、端末の無線通信の信頼性を高めるのに有利である。
【0086】
可能な一例において、前記通信失敗は、
無線リンク失敗、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗、セカンダリセルSCell無線リンク失敗、のいずれか1つを含む。
【0087】
可能な一例において、前記RLC層エンティティが最大再送回数に達することは、前記RLC層の再送回数が予め設定された最大再送閾値に達することを指す。
【0088】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセルPcellを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記処理ユニット602は具体的に、無線リンク失敗過程をトリガーすることに用いられる。
【0089】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0090】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0091】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセルPcellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPcellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0092】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0093】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはプライマリセカンダリセルPSCellを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記処理ユニット602は具体的に、セカンダリセルグループSCG無線リンク失敗過程をトリガーすることに用いられる。
【0094】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0095】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定したがアクティベーションしていない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0096】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがプライマリセカンダリセルPScellを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定していない場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをPScellにおいて伝送することができる状況を指す。
【0097】
可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0098】
可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットはSCellのみを含み、前記RLC層エンティティの設定に基づいて通信失敗過程をトリガーすることについて、前記処理ユニット602は具体的に、セカンダリセルSCell無線リンク失敗の報告をトリガーすることに用いられる。
【0099】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルによって設定したキャリアセットがSCellのみを含むことは具体的に、前記RLC層エンティティに対応するベアラがデータ複製伝送を設定してアクティベーションした場合、前記RLC層エンティティに対応する論理チャネルデータをScellのみにおいて伝送することができる状況を指す。
【0100】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのプライマリ無線リンク制御Primary RLC層エンティティを指す。
【0101】
該可能な一例において、前記RLC層エンティティとは、キャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationでのセカンダリ無線リンク制御secondary RLC層エンティティを指す。
【0102】
可能な一例において、前記secondary RLCとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplicationがディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティの新しいデータを受信しなくなるRLC層エンティティを指す。
【0103】
可能な一例において、前記Primary RLC層エンティティとは、前記端末のキャリアアグリゲーション複製機能CA duplication機能がディアクティベーションされた後、PDCP層エンティティからの新しいデータを続いて受信するRLC層エンティティを指す。
【0104】
処理ユニット602がプロセッサであり、通信ユニット603が通信インタフェースであり、記憶ユニット601がメモリである場合、本願の実施例に係る端末は図6に示す端末であってもよい。
【0105】
本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は電子データ交換のためのコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムによりコンピュータは上記方法の実施例における端末に記載の一部又は全部のステップを実行する。
【0106】
本願の実施例はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は電子データ交換のためのコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムによりコンピュータは上記方法の実施例におけるネットワーク装置に記載の一部又は全部のステップを実行する。
【0107】
本願の実施例はコンピュータプログラム製品を更に提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを記憶する非瞬時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備え、前記コンピュータプログラムの操作によりコンピュータは上記方法の実施例における端末に記載の一部又は全部のステップを実行する。該コンピュータプログラム製品は、1つのソフトウェアインストールパッケージであってもよい。
【0108】
本願の実施例はコンピュータプログラム製品を更に提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムを記憶する非瞬時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を備え、前記コンピュータプログラムの操作によりコンピュータは上記方法におけるネットワーク装置に記載の一部又は全部のステップを実行する。該コンピュータプログラム製品は、1つのソフトウェアインストールパッケージであってもよい。
【0109】
本願の実施例に記載の方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、プロセッサによるソフトウェア指令の実行の形態で実現されてもよい。ソフトウェア指令は対応するソフトウェアモジュールで構成してもよく、ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable ROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、読み取り専用ディスク(CD-ROM)、又は本技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体に記憶されてもよい。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサは該記憶媒体から情報を読み取り、且つ該記憶媒体に情報を書き込むことができる。もちろん、記憶媒体はプロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。また、該ASICはアクセスネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置又はコアネットワーク装置に位置してもよい。もちろん、プロセッサと記憶媒体は個別の部品としてアクセスネットワーク装置、ターゲットネットワーク装置又はコアネットワーク装置に存在してもよい。
【0110】
当業者が認識できるように、上記1つ又は複数の例示において、本願の実施例に説明の機能の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組合せによって実現されてもよい。ソフトウェアで実現する場合、全部又は一部をコンピュータプログラム製品の形態で実現してもよい。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ指令を含む。コンピュータに前記コンピュータプログラム指令をロードして実行する場合、本願の実施例の記載に従うフロー又は機能を全部又は一部的に生成する。前記コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。前記コンピュータ指令はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、又は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよく、例えば、前記コンピュータ指令は、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line、DSL))又は無線(例えば赤外線、無線、マイクロ波等)により他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送されてもよい。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の利用可能な媒体、又は1つ又は複数の利用可能な媒体を集積したサーバ、データセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(Digital Video Disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(Solid State Disk、SSD))等であってもよい。
【0111】
上記具体的な実施形態は、本願の実施例の目的、技術的手段及び有益な効果について更に詳細に説明したが、理解できるように、上記は本願の実施例の具体的な実施形態だけであり、本願の実施例の保護範囲を限定するものではなく、本願の実施例の技術的手段に基づくいかなる修正、等同置き換え、改善等は、いずれも本願の実施例の保護範囲に含まれるべきである。
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6