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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   F24C 7/04 20210101AFI20230901BHJP
【FI】
F24C7/04 301A
F24C7/04 301Z
F24C7/04 A
F24C7/04 B
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020152503
(22)【出願日】2020-09-11
(65)【公開番号】P2022046883
(43)【公開日】2022-03-24
【審査請求日】2022-03-23
(73)【特許権者】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】河野 悠平
(72)【発明者】
【氏名】北川 英明
(72)【発明者】
【氏名】大泉 仁
(72)【発明者】
【氏名】今井 健太
(72)【発明者】
【氏名】浅永 綾太
(72)【発明者】
【氏名】涌井 優
(72)【発明者】
【氏名】磯貝 雅之
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-186025(JP,A)
【文献】特開平09-245961(JP,A)
【文献】特開2008-070044(JP,A)
【文献】特開2008-258049(JP,A)
【文献】特開2011-237480(JP,A)
【文献】特開2007-250240(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加熱物を加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の商用電源側前段に接続されたメインリレーと、
前記加熱手段の商用電源側後段に接続されたヒータリレーと、
前記加熱手段と前記メインリレーとの間および前記加熱手段と前記ヒータリレーとの間から分岐したリレー動作異常検知回路からリレー動作異常検知信号を受け取るリレー動作異常検知信号検出手段と、
前記メインリレーと前記ヒータリレーとの動作を制御するリレー駆動信号を出力するリレー駆動信号出力手段と、
前記加熱手段と前記メインリレーとの間および前記ヒータリレーと前記商用電源との間から分岐した整流回路から受け取る前記商用電源を整流した後の整流後商用電源電圧に基づいて電源同期信号を生成する電源同期信号生成回路と、を備え、
前記電源同期信号生成回路は、前記メインリレーがオフの場合、前記商用電源の電圧が負相のときにのみ前記整流後商用電源電圧が入力され、前記メインリレーがオンの場合、前記商用電源の電圧が正相及び負相の両方のときに前記整流後商用電源電圧が入力され、
前記電源同期信号は、前記整流後商用電源電圧が所定値以上のときにLowとなり、前記整流後商用電源電圧が所定値未満のときにHighとなり、
前記リレー動作異常検知信号検出手段は、前記電源同期信号がLowからHighに立ち上がる瞬間から所定時間経過後に前記リレー動作異常検知信号を検出することを複数回繰り返して前記リレー動作異常検知信号のパターンを取得し、前記リレー駆動信号によって前記メインリレーおよび前記ヒータリレーがオフとなった場合の前記リレー動作異常検知信号のパターンが、前記メインリレーおよび前記ヒータリレーがオフの場合に推測される前記リレー動作異常検知信号のパターンと一致しない場合に、前記メインリレーの動作不良を検知する、加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理器のヒータに接続したリレーの接点異常を検知する構成およびその手段に関する。
【背景技術】
【0002】
加熱調理器においては、ヒータを任意のタイミングで導通させるためリレーを使用し、リレー駆動回路によってON/OFFの制御を行うが、リレー接点は溶断や溶着することがあり、特に溶着した場合はヒータが常時導通し加熱状態となるため、火災発生の危険が生じる。
【0003】
特許文献1は、ヒータに電源を供給するためのメインリレーと、ヒータをオンオフさせるヒータリレーと、調理室内の温度を検出する温度検出部を持ち、加熱の開始に際してメインリレーのみをオンした状態で所定時間経過後に調理室内の温度を検出したとき、温度が一定以上上昇していればヒータリレーの溶着と判断して異常報知する方法を開示する。、
【0004】
特許文献2、ヒータの両端に接続した2つのリレーのうち、一方の端子に接点異常検出回路を有し、ヒータに流れる電流を検出する電流検出回路を有し、接点異常検出回路と電流検出回路の出力の整合性からどちらか一方、または両方のリレー異常を検出するという方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2009-258049
【文献】特開平8-75176
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の加熱調理器では、ヒータリレーが正常である場合、メインリレーをオンしただけではヒータは導通しないため、メインリレーをオンしてから所定時間経過までは加熱されず、調理に時間がかかる。特許文献2記載の加熱調理器では、ヒータに流れる電流を検出するための電流検出回路を有しており、検知にはコストがかかる、という課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その一様態は、被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段の商用電源側前段に接続されたメインリレーと、前記加熱手段の商用電源側後段に接続されたヒータリレーと、前記加熱手段と前記メインリレーとの間および前記加熱手段と前記ヒータリレーとの間から分岐したリレー動作異常検知回路からリレー動作異常検知信号を受け取るリレー動作異常検知信号検出手段と、前記メインリレーと前記ヒータリレーとの動作を制御するリレー駆動信号を出力するリレー駆動信号出力手段と、を備え、前記リレー動作異常検知信号検出手段は、前記メインリレーと前記ヒータリレーとの動作状態に基づく前記リレー動作異常検知信号のパターンを、前記リレー駆動信号から推測される前記リレー動作異常検知信号のパターンと比較して、前記メインリレーまたは前記ヒータリレーの動作不良を検知する、加熱調理器とした。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、リレーの異常を短時間で低コストに検知する加熱調理器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る回路構成を示す回路図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る電源同期信号を示す図である。
図3】本発明の第1実施形態に係るリレー動作異常検知信号を示す図である。
図4】本発明の第1実施形態に係るリレー動作異常を検知するためのフローチャートである。
図5(a)】メインリレー・ヒータリレーをOFFにした場合の正常なリレー動作異常検知信号パターンを示す図である。
図5(b)】メインリレーが開放状態になっていない場合のリレー動作異常検知信号パターンを示す図である。
図5(c)】メインリレーが短絡状態になっていない場合のリレー動作異常検知信号パターンを示す図である。
図5(d)】メインリレー正常・ヒータリレー異常時のリレー動作異常検知信号パターンを示す図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る回路構成を示す回路図である。
図7(a)】メインリレー・ヒータリレー正常時のリレー動作異常検知信号パターンを示す図である。
図7(b)】メインリレー正常・ヒータリレー異常時のリレー動作異常検知信号パターンを示す図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る回路構成を示す回路図である。
図9】本発明の第2実施形態に係るリレー動作異常を検知するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0010】
以下、図面等を用いて、本発明の実施例1について説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0011】
図1は、本発明を実施するための加熱調理器の形態を示している。被加熱物を加熱するためのヒータ3と、商用電源と前記ヒータの両端のうち、前段に直列接続されたメインリレー2とその駆動回路と、後段に直列接続されたヒータリレー4とその駆動回路と、メインリレー2とヒータの間およびヒータとヒータリレー4の間に接続されたリレー動作異常検知回路5と、商用電源1を整流する整流回路8と、整流回路8に接続された電源同期信号生成回路6と、各信号の検知と各リレーの制御を行う制御部70と、を備えている。制御部70は、リレー動作異常信号を検知するリレー動作異常検知信号検出手段71と、メインリレー2およびヒータリレー4のリレー駆動信号を出力するリレー駆動信号出力手段72と、前記電源同期信号を検知する電源同期信号検知手段73を有している。
【0012】
図2を用いて電源同期信号生成回路6から得られる電源同期信号について説明する。電源同期信号生成回路6は、商用電源1を整流した後の整流後商用電源1電圧に接続され、分圧抵抗と、ノイズ低減用のフィルタ回路と、プルアップ抵抗と、信号切替え用のトランジスタから構成される。整流回路8は、メインリレー2の段に接続されているため、メインリレー2の動作状態により入力される電圧が変わる。
【0013】
メインリレー2がオフ(開放状態)のとき、正相はメインリレー2により回路が遮断されるため、整流回路8に印加されるのは商用電源1の負相の電圧のみとなる。整流後商用電源1電圧が0Vのとき、トランジスタは動作せず、遮断されているため、電源同期信号検知手段73にはプルアップされた信号(High)が入力される。整流後商用電源1電圧が0Vより高いとき(厳密にはダイオードの順方向電圧Vf以上のとき)、トランジスタが動作しプルアップ抵抗とGNDが接続されるため、電源同期信号検知手段73には0V(Low)が入力される。
【0014】
メインリレー2がオン(短絡状態)のとき)、正相側も導通するため、整流回路8には正相、負相両方の電圧が印加される。トランジスタの動作条件は変わらないため、整流後商用電源1電圧が0V付近(厳密にはダイオードのVf未満のとき)にHighになるような信号が電源同期信号検知手段73に入力される。
【0015】
図3は、リレー動作異常検知回路5から得られるリレー動作異常検知信号を、メインリレー2とヒータリレー4の動作状態に応じて図示したものである。リレー動作異常検知回路5は、メインリレー2とヒータ3の間と、ヒータ3とヒータリレー4の間から分岐しており、逆流防止ダイオード、分圧抵抗、ノイズ低減用のフィルタ回路、プルアップ抵抗、信号切替え用のトランジスタから構成される。
【0016】
メインリレー2およびヒータリレー4がオフ(開放状態)のとき、商用電源1から遮断されるためリレー動作異常検知回路5に印加される電圧は0Vとなり、トランジスタは動作しないため、リレー動作異常検知信号検出手段71にはプルアップされた信号(High)が入力される。
【0017】
メインリレー2がオン(短絡状態)で、ヒータリレー4がオフ(開放状態)のとき、メインリレー2とヒータ4の間に接続された端子からのみ商用電源1が印加されるが、ヒータリレー4がオフ状態で遮断されているため、リレー動作異常検知回路5には商用電源1の正相のみが印加されることになる。印加された後の回路は電源同期信号回路6と同様の構成であるため、このとき得られるリレー動作異常検知信号は商用電源1電圧が正相のときはLow、負相のときはHighになる信号が得られる。
【0018】
メインリレー2がオフで、ヒータリレー4がオンのときは、商用電源1とリレー動作異常検知回路5とはメインリレー2で遮断されているため、ヒータ3とヒータリレー4との間に接続された端子からのみ商用電源1が印加され、リレー動作異常検知回路5には商用電源1の負相のみが印加されることになる。メインリレー2がオフで、ヒータリレー4がオンのときのリレー動作異常検知回路5は電源同期信号回路6と同様の構成であるため、このとき得られるリレー動作異常検知信号は商用電源1電圧が負相のときはLow、正相のときはHighになる信号が得られる。
【0019】
メインリレー2およびヒータリレー4がオンのとき、メインリレー2、ヒータ3、ヒータリレー4が商用電源1と接続されるため、リレー動作異常検知回路5には正相、負相両方の電圧が印加される。この場合も電源同期信号回路と同様に、商用電源1が0V付近のときにHighとなるリレー動作異常検知信号が得られる。次に、図4、5を用いてメインリレーの異常を検知するための動作例について説明する。図4は、メインリレー2とヒータリレー4をオフにする制御信号を出力してから、メインリレー2またはヒータリレー4の動作不良を検知するまでのフローチャートである。図5(a)-(d)は、その制御信号を出力した場合に得られるリレー動作異常検知信号パターンと電源同期信号のパターンを、メインリレー2とヒータリレー4の動作状態に応じて図示したものである。
【0020】
はじめに、制御部70はリレー駆動信号出力手段72からメインリレーとヒータリレーをオフする信号を出力する(S101)。その後、電源同期信号がLowからHighに立ち上がる瞬間を検知して(S102)、その一定時間後にリレー動作異常検知信号を取得する(S103)。これを複数回(実施例1では8回)繰り返し、リレー動作異常検知信号パターンとして保持する(S104)。保持したリレー動作異常検知信号パターンが、リレー動作異常検知信号パターン記憶手段74で記憶しているリレー動作異常検知信号パターンのうち、メインリレーオフ、ヒータリレーオフの組み合わせでのリレー動作異常検知パターン「HHHHHHHH」に一致するかどうか判断する(S105)。メインリレーが正常であれば、図5(a)に示す通り、取得したリレー動作異常検知信号パターンも「HHHHHHHH」となり、記憶しているリレー動作異常検知信号パターンと一致する。メインリレーが開放状態になっていない、すなわち溶着状態で動作不良となっている場合は、取得したリレー動作異常検知信号パターンは図5(b)に示す通り、「HLHLHLHL」または「LHLHLHLH」となり、記憶しているパターンと一致しないことから溶着状態の動作不良を検知できる(S106)。
【0021】
メインリレーの正常動作が確認できた場合、リレー駆動信号出力手段72からメインリレーをオンする信号を出力する(S107)。その後、メインリレーオフでのリレー動作異常判定方法と同様に、電源同期信号がLowからHighに立ち上がる瞬間を検知して(S108)、その一定時間後にリレー動作異常検知信号を取得する(S109)。これを複数回(実施例1では8回)繰り返し、リレー動作異常検知信号パターンとして保持する(S110)。保持したリレー動作異常検知信号パターンが、リレー動作異常検知信号パターン記憶手段74で記憶しているリレー動作異常検知信号パターンのうち、メインリレーオン、ヒータリレーオフの組み合わせでのリレー動作異常検知パターン「HLHLHLHL」または「LHLHLHLH」に一致するかどうか判断する(S111)。
【0022】
メインリレーが正常であれば、取得したリレー動作異常検知信号パターンは図5(a)に示す通り、「HLHLHLHL」または「LHLHLHLH」となり、記憶しているリレー動作異常検知信号パターンと一致する。メインリレーが短絡状態になっていない、すなわち溶断状態で動作不良となっている場合は、取得したリレー動作異常検知信号パターンは図5(c)に示す通り、「HHHHHHHH」となり、記憶しているパターンと一致しないことからメインリレーの溶断状態の動作不良を検知できる(S112)。また、ヒータリレーが溶着状態で動作不良となっている場合は、取得したリレー動作異常検知信号パターンは図5(d)に示す通り、「LLLLLLLL」となり、記憶しているパターンと一致しないことからヒータリレーの溶着状態の動作不良を検知できる(S113)。
【0023】
次に、図4図6、7を用いてヒータリレー4の溶断異常を検知するための動作例について説明する。図6は、メインリレー2とヒータリレー4をともにオンにする制御信号を出力してから、ヒータリレー4の異常(溶断)を検知するまでのフローチャートを図示している。図7は、その制御信号が出力された場合に得られるリレー動作異常検知信号と電源同期信号のパターンを、メインリレー2とヒータリレー4の動作状態に合わせて図示したものである。
【0024】
ここでは、メインリレーは正常に動作しているものとする。はじめに、制御部70はリレー駆動信号出力手段72からメインリレーとヒータリレーをオンする信号を出力する(S201)。その後、電源同期信号がLowからHighに立ち上がる瞬間を検知して(S202)、その一定時間後にリレー動作異常検知信号を取得する(S203)。これを複数回(実施例1では8回)繰り返し、リレー動作異常検知信号パターンとして保持する(S204)。保持したリレー動作異常検知信号パターンが、リレー動作異常検知信号パターン記憶手段74で記憶しているリレー動作異常検知信号パターンのうち、メインリレーオン、ヒータリレーオンの組み合わせでのリレー動作異常検知パターン「LLLLLLLL」に一致するかどうか判断する(S205)。
【0025】
ヒータリレーが正常であれば、取得したリレー動作異常検知信号パターンは図7(a)に示す通り、「LLLLLLLL」となり、記憶しているリレー動作異常検知信号パターンと一致する。ヒータリレーが溶断状態で動作不良となっている場合は、取得したリレー動作異常検知信号パターンは図7(d)に示す通り、「HLHLHLHL」または「LHLHLHLH」となり、記憶しているパターンと一致しないことからヒータリレーの溶断状態の動作不良を検知できる(S206)。
【0026】
以上のようにリレーの異常判定を行うことで、短い時間でメインリレーの動作不良を検知し、かつ加熱動作を行いながらヒータリレーの動作不良を検知することができる。
【実施例2】
【0027】
図8、9を用いて本発明の実施例2について説明する。図8は、実施例1と異なり、ヒータ2とヒータリレー4を並列に接続している様態を示す。第1のヒータ3aと第2のヒータ3bを、商用電源1からみてメインリレー2の前段から並列に分岐させ、そのヒータ3a・3bから、第1のヒータリレー4aと第2のヒータリレー4bを各々直列に接続させた様態をとる。ヒータリレーの駆動信号を出力するリレー駆動信号出力手段を複数並列に接続し、各ヒータとそのヒータリレーの間に接続されたリレー動作異常検知回路を備えている。
【0028】
図9は、図8のような回路構成をとった場合にとられるメインリレー2、ヒータリレー4の動作不良を検知するフローチャートを示している。実施例1と同様に、すべてのリレーについてオフ信号を出力した状態(S301)でリレー動作異常信号パターンを取得し(S302)、取得したパターンが「HHHHHHHH」以外であれば、メインリレー2の溶着状態の動作不良を検知できる(S304)。次に、メインリレー2のオン信号を出力し(S305)、リレー動作異常信号パターンを取得し(S306)、取得したパターンが「HHHHHHHH」であればメインリレーの溶断状態の動作不良(S309)、「LLLLLLLL」であれば、第1のヒータリレー4aまたは第2のヒータリレー4bの溶着状態での動作不良(S308)を検知できる。
【0029】
次に、第1のヒータリレー4aのオン信号を出力し(S310)、リレー動作異常信号パターンを取得し(S311)、取得したパターンが「HLHLHLHL」または「LHLHLHLH」であれば第1のヒータリレー4aの溶断状態の動作不良を検知できる(S313)。次に第1のヒータリレー4aをオフする信号を出力し(S314)、リレー動作異常信号パターンを取得し(S315)、取得したパターンが「LLLLLLLL」であれば第1のヒータリレー4aの溶着状態の動作不良を検知できる(S317)。同様の方法を用いれば、第2のヒータリレー4bについても溶着または溶断状態の動作不良を検知できる。
【符号の説明】
【0030】
1:商用電源1
2:メインリレー
3:ヒータ
3a:第1のヒータ
3b:第2のヒータ
4:ヒータリレー
4a:第1のヒータリレー
4b:第2のヒータリレー
5:リレー動作異常検知回路
6:電源同期信号生成回路
8:整流回路
70:制御部
71:リレー動作異常検知信号検出手段
72:リレー駆動信号出力手段72
73:電源同期信号検知手段
図1
図2
図3
図4
図5(a)】
図5(b)】
図5(c)】
図5(d)】
図6
図7(a)】
図7(b)】
図8
図9