(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】サイドリンク伝送方法及び伝送装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20230901BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230901BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2021576527
(86)(22)【出願日】2019-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2019093893
(87)【国際公開番号】W WO2020258313
(87)【国際公開日】2020-12-30
【審査請求日】2022-05-23
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,SL HARQ operation [online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1906733,2019年05月02日,[検索日2023.4.17],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1906733.zip>
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Discussion on resource allocation for NR sidelink Mode 1 [online],3GPP TSG RAN WG1 #97 R1-1906268,2019年05月03日,[検索日2023.4.17],インターネット <URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_97/Docs/R1-1906268.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクデータの伝送方法であって、
端末装置は目標データの伝送方式を決定し、前記伝送方式は新規送信又は再送を含み、前記目標データはサイドリンクデータであることを含
み、前記端末装置が目標データの伝送方式を決定することは、
前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信し、且つ前記端末装置がネットワーク装置から受信した、目標リソースに対応する新規データインジケータ(NDI)が前記端末装置が受信した直前の隣接NDIに対して反転されていない場合、前記端末装置は目標データの伝送方式が新規送信であると決定し、前記目標リソースは前記目標データを搬送するサイドリンク伝送リソースであり、第1ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応することを含むことを特徴とするサイドリンクデータの伝送方法。
【請求項2】
前記NDIが反転される場合、前記伝送方式は新規送信であり、前記目標データは第3HARQプロセスに対応することを特徴とする請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標リソースが現在伝送可能な伝送ブロックのビット数は前回伝送可能な伝送ブロックのビット数に比べて変化する場合、前記伝送方式は新規送信であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
サイドリンクデータの伝送方法であって、
ネットワーク装置は伝送方式指示情報を端末装置に送信し、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられること
と、
前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信し、且つ前記端末装置がネットワーク装置から受信した、目標リソースに対応する新規データインジケータ(NDI)が前記端末装置が受信した直前の隣接NDIに対して反転されていない場合、前記端末装置は目標データの伝送方式が新規送信であると決定し、前記目標リソースは前記目標データを搬送するサイドリンク伝送リソースであり、第1ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応することと、を含むことを特徴とするサイドリンクデータの伝送方法。
【請求項5】
前記伝送方式は
更に伝送停
止を含むことを特徴とする請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
サイドリンクデータの伝送装置であって、処理ユニットを備え、
前記処理ユニットは、目標データの伝送方式を決定することに用いられ、前記伝送方式は新規送信又は再送を含み、前記目標データはサイドリンクデータであ
り、
前記処理ユニットが目標データの伝送方式を決定することは、
前記装置が肯定応答(ACK)を受信し、且つ前記装置がネットワーク装置から受信した、目標リソースに対応する新規データインジケータ(NDI)が前記装置が受信した直前の隣接NDIに対して反転されていない場合、前記装置は目標データの伝送方式が新規送信であると決定し、前記目標リソースは前記目標データを搬送するサイドリンク伝送リソースであり、第1ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応することを含むことを特徴とするサイドリンクデータの伝送装置。
【請求項7】
前記NDIが反転される場合、前記伝送方式は新規送信であり、前記目標データは第3HARQプロセスに対応することを特徴とする請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
サイドリンクデータの伝送装置であって、送信ユニットを備え、
前記送信ユニットは、伝送方式指示情報を端末装置に送信することに用いられ、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられ
、
前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信し、且つ前記端末装置がネットワーク装置から受信した、目標リソースに対応する新規データインジケータ(NDI)が前記端末装置が受信した直前の隣接NDIに対して反転されていない場合、前記端末装置は目標データの伝送方式が新規送信であると決定し、前記目標リソースは前記目標データを搬送するサイドリンク伝送リソースであり、第1ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応することを特徴とするサイドリンクデータの伝送装置。
【請求項9】
前記伝送方式は
更に伝送停
止を含むことを特徴とする請求項
8に記載の装置。
【請求項10】
端末装置であって、プロセッサ及びメモリを備え、該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項1~
3のいずれか一項に記載の方法を実行することに用いられることを特徴とする端末装置。
【請求項11】
ネットワーク装置であって、プロセッサ及びメモリを備え、該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、前記プロセッサは前記メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、請求項
4又は
5に記載の方法を実行することに用いられることを特徴とするネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信分野に関し、具体的にサイドリンク伝送方法及び伝送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5th generation、5G)通信システムはビークルツーエブリシング(vehicle to everything、V2X)通信をサポートする。V2X通信はサイドリンク(sidelink)伝送技術であり、1つの端末装置がネットワーク装置による転送を介せずにもう1つの端末装置と直接通信可能であるため、スペクトル効率が更に高く、伝送遅延が更に低い。
【0003】
アップリンク・ダウンリンクと同様に、サイドリンクでは、データの伝送に伝送失敗が発生する可能性がある。従って、送信側はデータ伝送が成功するか否かを決定して、後続で該データを再送するか否かを決定する必要がある。しかしながら、サイドリンクでは、送信側がどのようにデータの受信状況を判定するかはまだ解決されていない課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request、HARQ)フィードバックに基づくサイドリンク伝送に適用することができるサイドリンク伝送方法及び伝送装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1態様によれば、サイドリンクデータの伝送方法を提供する。前記方法は、端末装置が少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから目標リソース及び目標データを決定し、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースにマッチングすることと、前記端末装置が前記目標リソースにおいて前記目標データを送信することと、を含む。
【0006】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は目標データを送信する前に、目標データの伝送方式を決定し、前記伝送方式は新規送信又は再送を含む。
【0007】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は目標データを送信する前に、ネットワーク装置から第2指示情報を受信し、前記端末装置は前記第2指示情報に基づいて目標リソースに対応する目標アドレスを決定し、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0008】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、端末装置がマルチアンテナ伝送リソースを決定し、前記マルチアンテナ伝送リソースがサイドリンク伝送リソースであることと、前記端末装置が前記マルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0009】
第2態様によれば、サイドリンクデータの伝送方法を提供する。前記方法は、端末装置が目標データの伝送方式を決定し、前記伝送方式が新規送信又は再送を含み、前記目標データがサイドリンクデータであることを含む。
【0010】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから目標リソース及び目標データを決定し、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングし、前記端末装置は前記目標リソースにおいて前記目標データを送信する。
【0011】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は目標データを送信する前に、ネットワーク装置から第2指示情報を受信し、前記端末装置は前記第2指示情報に基づいて目標リソースに対応する目標アドレスを決定し、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0012】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、端末装置がマルチアンテナ伝送リソースを決定し、前記マルチアンテナ伝送リソースがサイドリンク伝送リソースであることと、前記端末装置が前記マルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0013】
第3態様によれば、サイドリンクの伝送アドレスを決定する方法を提供する。前記方法は、端末装置がネットワーク装置から第2指示情報を受信することと、前記端末装置が前記第2指示情報に基づいて目標リソースに対応する目標アドレスを決定し、前記目標リソースがサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースが新規送信に用いられることと、を含む。
【0014】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから目標リソース及び目標データを決定し、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングし、前記端末装置は前記目標リソースにおいて前記目標データを送信する。
【0015】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は目標データを送信する前に、目標データの伝送方式を決定し、前記伝送方式は新規送信又は再送を含む。
【0016】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、端末装置がマルチアンテナ伝送リソースを決定し、前記マルチアンテナ伝送リソースがサイドリンク伝送リソースであることと、前記端末装置が前記マルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0017】
第4態様によれば、サイドリンクデータのフィードバック情報を受信する方法を提供する。前記方法は、端末装置がマルチアンテナ伝送リソースを決定し、前記マルチアンテナ伝送リソースがサイドリンク伝送リソースであることと、前記端末装置が前記マルチアンテナ伝送リソースによって少なくとも1つのフィードバック情報を受信することと、を含む。
【0018】
1つの選択可能な実施形態として、前記端末装置は前記マルチアンテナ伝送リソースによって少なくとも1つのフィードバック情報を受信する前に、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから目標リソース及び目標データを決定し、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングし、前記端末装置は前記目標リソースにおいて前記目標データを送信する。
【0019】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は目標データを送信する前に、目標データの伝送方式を決定し、前記伝送方式は新規送信又は再送を含む。
【0020】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は目標データを送信する前に、ネットワーク装置から第2指示情報を受信し、前記端末装置は前記第2指示情報に基づいて目標リソースに対応する目標アドレスを決定し、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0021】
第5態様によれば、サイドリンクデータのフィードバック方法を提供する。前記方法は、端末装置が目標リソースによって目標データを受信し、前記目標リソースがサイドリンク伝送リソースであり、前記目標データがマルチキャストデータであり、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースにマッチングすることと、前記端末装置が前記HARQフィードバックモードに基づいてフィードバック処理を実行することと、を含む。
【0022】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置はマルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を送信し、前記目標データはサイドリンクデータである。
【0023】
第6態様によれば、サイドリンクデータのフィードバック方法を提供する。前記方法は、端末装置がマルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を送信し、前記目標データがサイドリンクデータであることを含む。
【0024】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置はマルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を送信する前に、目標リソースによって目標データを受信し、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標データはマルチキャストデータであり、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングし、前記端末装置は前記HARQフィードバックモードに基づいてフィードバック処理を実行する。
【0025】
第7態様によれば、サイドリンクデータの伝送方法を提供する。前記方法は、ネットワーク装置が端末装置からマルチキャストメンバー情報を受信することと、前記ネットワーク装置が設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は前記マルチキャストメンバー情報に対応する少なくとも1つのサイドリンクデータのHARQフィードバックモードを設定することに用いられることと、を含む。
【0026】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、ネットワーク装置が伝送方式指示情報を端末装置に送信し、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられることを含む。
【0027】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、ネットワーク装置が第2指示情報を端末装置に送信し、前記第2指示情報は前記端末装置が目標リソースに対応する目標アドレスを決定することに用いられ、前記目標リソースがサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースが新規送信に用いられることを含む。
【0028】
第8態様によれば、サイドリンクデータの伝送方法を提供する。前記方法は更に、ネットワーク装置が伝送方式指示情報を端末装置に送信し、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられることを含む。
【0029】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、ネットワーク装置が端末装置からマルチキャストメンバー情報を受信することと、前記ネットワーク装置が設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は前記マルチキャストメンバー情報に対応する少なくとも1つのサイドリンクデータのHARQフィードバックモードを設定することに用いられることと、を含む。
【0030】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、ネットワーク装置が第2指示情報を端末装置に送信し、前記第2指示情報は前記端末装置が目標リソースに対応する目標アドレスを決定することに用いられ、前記目標リソースがサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースが新規送信に用いられることを含む。
【0031】
第9態様によれば、サイドリンクの伝送アドレスを決定する方法を提供する。前記方法は、ネットワーク装置が第2指示情報を端末装置に送信し、前記第2指示情報は前記端末装置が目標リソースに対応する目標アドレスを決定することに用いられ、前記目標リソースがサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースが新規送信に用いられることを含む。
【0032】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、ネットワーク装置が端末装置からマルチキャストメンバー情報を受信することと、前記ネットワーク装置が設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は前記マルチキャストメンバー情報に対応する少なくとも1つのサイドリンクデータのHARQフィードバックモードを設定することに用いられることと、を含む。
【0033】
1つの選択可能な実施形態として、前記方法は更に、ネットワーク装置が伝送方式指示情報を端末装置に送信し、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられることを含む。
【0034】
第10態様によれば、上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行するためのサイドリンク伝送装置を提供する。
【0035】
具体的に、該装置は、上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0036】
第11態様によれば、上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行するためのサイドリンク伝送装置を提供する。
【0037】
具体的に、該装置は、上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行するための機能モジュールを備える。
【0038】
第12態様によれば、プロセッサ及びメモリを備えるサイドリンク伝送機器を提供する。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行することに用いられる。
【0039】
第13態様によれば、プロセッサ及びメモリを備えるサイドリンク伝送機器を提供する。該メモリはコンピュータプログラムを記憶することに用いられ、該プロセッサは該メモリに記憶されるコンピュータプログラムを呼び出して実行し、上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行することに用いられる。
【0040】
第14態様によれば、上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行するためのチップを提供する。具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが取り付けられる機器に上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0041】
第15態様によれば、上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行するためのチップを提供する。具体的に、該チップは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行し、該チップが取り付けられる機器に上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させるためのプロセッサを備える。
【0042】
第16態様によれば、コンピュータに上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0043】
第17態様によれば、コンピュータに上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させるコンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0044】
第18態様によれば、コンピュータに上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0045】
第19態様によれば、コンピュータに上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させるコンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0046】
第20態様によれば、コンピュータプログラムを提供する。コンピュータにより実行されると、コンピュータに上記第1態様~第6態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させる。
【0047】
第21態様によれば、コンピュータプログラムを提供する。コンピュータにより実行されると、コンピュータに上記第7態様~第9態様のうちのいずれか1つの態様における方法を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【
図2】
図2は本願に係るサイドリンクデータの送信方法の模式図である。
【
図3】
図3は本願に係るサイドリンク伝送方式を決定する方法の模式図である。
【
図4】
図4は本願に係るサイドリンクの伝送アドレスを決定する方法の模式図である。
【
図5】
図5は本願に係るサイドリンクのフィードバック情報を受信する方法の模式図である。
【
図6】
図6は本願に係るサイドリンクデータのフィードバック方法の模式図である。
【
図7】
図7は本願に係るサイドリンク伝送用の方法の模式図である。
【
図8】
図8は本願に係る他のサイドリンク伝送用の方法の模式図である。
【
図9】
図9は本願に係る他のサイドリンク伝送用の方法の模式図である。
【
図10】
図10は本願に係る他のサイドリンク伝送用の方法の模式図である。
【
図11】
図11は本願に係るサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図12】
図12は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図13】
図13は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図14】
図14は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図15】
図15は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図16】
図16は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図17】
図17は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図18】
図18は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図19】
図19は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。
【
図20】
図20は本願に係るサイドリンク伝送用の機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、本願の実施例の図面を参照しながら本願の実施例の技術案を説明する。明らかなように、説明される実施例は本願の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な努力をせずに取得する他の実施例はすべて本願の保護範囲に属する。
【0050】
図1は本願に適用される通信システム100の模式図を示す。
【0051】
システム100はネットワーク装置110、端末装置121及び端末装置122を備える。端末装置121と端末装置122は通信機能を有する車両、車載電子システム、携帯電話、ウェアラブル電子機器、V2Xプロトコルを実行する他の通信装置であってもよい。
【0052】
ネットワーク装置110はLTEシステムにおける発展型基地局(evolutional node B、eNB)であってもよく、5G通信システムにおける基地局(gNB)であってもよい。上記ネットワーク装置は単に例示的なものであり、ネットワーク装置110は中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び他のタイプのデバイスであってもよい。
【0053】
サイドリンクによってデータを伝送する前に、端末装置121とネットワーク装置110はシグナリング交換によってデータ伝送に使用されるリソースを決定し、その後、端末装置121は決定したリソースを使用して端末装置122と通信するようにしてもよい。端末装置121はネットワーク装置の指示を経由せずにサイドリンク伝送リソースを決定してもよい。
【0054】
上記2つの例はサイドリンク通信の2種の伝送モードであり、即ち、集中スケジューリング伝送モード(Mode3ともいう)及び分散型伝送モード(Mode4ともいう)である。以下、2種の伝送モードを簡単に説明する。
【0055】
集中スケジューリング伝送モード
該モードでは、端末装置は毎回データを送信する前に、ネットワーク装置にリソースを要求する必要があり、ネットワーク装置により割り当てられるリソースに基づいてV2Xサービスデータを送信する。端末装置のリソースがネットワーク装置により統一的に割り当てられるため、隣接する端末装置に同一のリソースを割り当てることがなく、それにより、集中型伝送モードはより高い伝送信頼性を確保できる。しかしながら、端末装置とネットワーク装置が毎回シグナリングを交換する必要があるため、分散型伝送モードよりも、集中スケジューリング伝送モードを採用してデータを送信する場合の方は伝送遅延が長い。
【0056】
分散型伝送モード
ネットワークカバレッジがあるシーンでは、ネットワーク装置はシステム情報ブロック(system information block、SIB)又は無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングによって端末装置にリソースプールを設定する。端末装置はV2Xデータを送信する際に、ランダム選択、リスニング予約メカニズム又は一部リスニング予約メカニズムに基づいて、リソースプールから少なくとも一部のリソースを能動的に取得してデータを送信してもよい。ネットワークカバレッジがないシーンでは、端末装置は事前設定情報におけるリソースプールから少なくとも一部のリソースを能動的に取得してデータを送信する。事前設定情報は端末の出荷時に端末の内部に設定されたリソースプールであってもよく、ネットワーク装置により予め設定された、端末の内部に保存される情報であってもよい。端末装置がリソースを能動的に選択するため、異なる端末装置が同一のリソースを選択してデータを送信する可能性があり、従って、伝送衝突が発生する可能性がある。
【0057】
端末装置は集中スケジューリング伝送モードを使用してサイドリンクにおいてデータを送信するか、分散型伝送モードを使用してサイドリンクにおいてデータを送信するかにかかわらず、伝送失敗の可能性がある。従って、送信側はデータ伝送が成功するか否かを決定して、後続で該データを再送するか否かを決定する必要がある。
【0058】
以下、本願に係るサイドリンクにおいてデータを伝送する方法を詳細に説明する。
【0059】
図2は本願に係るサイドリンクデータの送信方法である。方法200はシステム100における端末装置によって実行されてもよい。方法200はステップS210~S220を含む。
【0060】
S210、端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから目標リソース及び目標データを決定し、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングする。
【0061】
上記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースにマッチングすることは、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースのHARQフィードバックモードと同じであることを含む。
【0062】
本願では、HARQフィードバックモードは以下の2種のモードであってもよい。
【0063】
HARQフィードバックモード1
受信側はHARQプロセス否定応答(negative acknowledge、NACK)のみを伝送する(Receiver UE transmits only HARQ NACK)。
【0064】
受信側は受信失敗時のみにフィードバック情報を送信し、受信成功時にフィードバック情報を送信しない。対応して、送信側がNACKを受信した場合、この前に送信したデータが受信失敗であることを決定し、送信側がNACKを受信していない場合、この前に送信したデータが受信成功であることを決定する。
【0065】
HARQフィードバックモード2
受信側はHARQプロセス肯定応答(acknowledge、ACK)又はNACKを伝送する(Receiver UE transmits HARQ ACK/NACK)。
【0066】
アプリケーションモード2の受信側は受信成功か受信失敗かにかかわらず、フィードバック情報を送信する必要がある。受信側は受信成功である場合、ACKを送信し、受信側は受信失敗である場合、NACKを送信する。対応して、送信側がACKを受信した場合、この前に送信したデータが受信成功であることを決定し、送信側がNACKを受信した場合、この前に送信したデータが受信失敗であることを決定する。
【0067】
上記2種のHARQフィードバックモードは単に例示的なものであり、他のHARQフィードバックモード(将来の通信プロトコルに定義されるHARQフィードバックモードを含む)は同様に方法200に適用できる。
【0068】
目標リソースは少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのうちの1つであり、目標データは少なくとも1つのデータのうちの1つである。異なるサイドリンク伝送リソースに対応するHARQフィードバックモードは異なる可能性があり、異なるデータに対応するHARQフィードバックモードも異なる可能性がある。端末装置は目標データ及び目標リソースを決定する前に、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモード及び少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを決定する必要がある。その後、端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから、HARQフィードバックモードが同じであるリソース及びデータ、即ち、目標リソース及び目標データを決定する。
【0069】
端末装置はサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードに基づいて、少なくとも1つのデータから、該サイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードにマッチングするデータを決定してもよい。端末装置はデータのHARQフィードバックモードに基づいて、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースから、該データのHARQフィードバックモードにマッチングするサイドリンク伝送リソースを決定してもよい。本願では端末装置が目標リソース及び目標データを決定する方式を特に限定しない。
【0070】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は以下の3種の関係のうちの少なくとも1種に基づいて、上記少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを決定(又は「設定」)してもよい。
【0071】
関係1、少なくとも1つのデータに対応するマルチキャストメンバー情報とHARQフィードバックモードとの対応関係。
【0072】
例えば、上記少なくとも1つのデータはマルチキャストデータである。端末装置は該マルチキャストデータに対応するマルチキャストメンバーの数を決定できる場合、端末装置は該マルチキャストデータにHARQフィードバックモード2を設定してもよい。端末装置は該マルチキャストデータに対応するマルチキャストメンバーの数を決定できない場合、端末装置は該マルチキャストデータにHARQフィードバックモード1を設定してもよい。
【0073】
マルチキャストメンバーの数が決定される場合、端末装置はHARQフィードバックモード2に基づいて、各々のマルチキャストメンバーによる該マルチキャストデータの受信状況を明確に決定できる。端末装置は1つのマルチキャストメンバーのACK又はNACKを受信していない場合、端末装置は該マルチキャストメンバーが受信失敗であることを決定でき、該マルチキャストデータを再送でき、それによりデータ伝送の成功率を向上させる。
【0074】
マルチキャストメンバーの数が決定されていない場合、端末装置はHARQフィードバックモード1に基づいて、受信が失敗したマルチキャストメンバーが送信したフィードバック情報のみに応じてマルチキャストデータを再送すればよく、各マルチキャストメンバーから送信されるフィードバック情報を受信する必要がない。それにより、端末装置のオーバーヘッドを削減させる。該解決手段は特にマルチキャストメンバーの数が比較的多いシーンに適用できる。
【0075】
関係2、少なくとも1つのデータに対応するベアラ又は論理チャネルの属性とHARQフィードバックモードとの対応関係。
【0076】
上記属性は、例えば優先度である。端末装置は異なるベアラの優先度に基づいて少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを決定してもよい。少なくとも1つのデータに対応するベアラの優先度が比較的高い場合、端末装置は該少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードをHARQフィードバックモード2として決定してもよく、それにより該ベアラにおけるデータの受信状況を正確に決定する。少なくとも1つのデータに対応するベアラの優先度が比較的低い場合、端末装置は該少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードをHARQフィードバックモード1として決定してもよく、それによりフィードバック情報によるリソース消費を削減させる。
【0077】
関係3、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースに対応するチャネル品質測定値とHARQフィードバックモードとの対応関係。
【0078】
上記チャネル品質測定値は、例えばチャネル混雑率(channel busy ratio、CBR)測定値である。CBR測定値が比較的低いと、利用可能なリソースが多いことを示し、この場合、端末装置は少なくとも1つのデータにHARQフィードバックモード2を設定してもよく、それにより該少なくとも1つのデータの受信状況を正確に決定する。CBR測定値が比較的高いと、利用可能なリソースが少ないことを示し、この場合、端末装置は少なくとも1つのデータにHARQフィードバックモード1を設定してもよく、それによりフィードバックオーバーヘッドを削減させる。
【0079】
上記3種の対応関係は通信プロトコルにおける情報であってもよく、ネットワーク装置が設定情報によって端末装置に送信した情報であってもよく、事前設定された情報であってもよい。
【0080】
例えば、端末装置は上位層情報を取得した後、該上位層情報をネットワーク装置に送信する。その後、端末装置が接続状態である場合、ネットワーク装置はRRCメッセージによって上記対応関係を端末装置に送信してもよく、端末装置がアイドル状態又は非アクティブ状態である場合、ネットワーク装置はシステムメッセージ(例えば、SIB)によって端末装置に送信してもよい。
【0081】
上記上位層情報は、マルチキャストシーンにおいてマルチキャストメンバーの数が決定できるか否か、マルチキャストシーンにおいてマルチキャストメンバーの数が決定できる場合におけるマルチキャストメンバーの数、マルチキャストシーンにおけるサービス品質(quality of service、QoS)の要求のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0082】
端末装置はネットワーク装置のカバレッジ領域外に位置する場合、端末装置は事前設定された情報に基づいて少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを決定してもよい。
【0083】
ネットワーク装置は対応関係によって少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを指示する以外、少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを直接に指示してもよい。例えば、ネットワーク装置はダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)又はRRCメッセージを端末装置に送信して、少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを指示してもよい。
【0084】
端末装置は目標データのHARQフィードバックモードを決定した後、第1指示情報によって目標データの受信側に該目標データのHARQフィードバックモードを指示してもよい。第1指示情報は、例えばサイドリンク制御情報(sidelink control information、SCI)における1つのフィールドである。又は、端末装置は目標データのHARQフィードバックモードを決定した後、第1指示情報をネットワーク装置に送信してもよく、ネットワーク装置は該第1指示情報を目標データの受信側に送信する。
【0085】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置は以下の3種の方式のうちの1種に基づいて、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを決定することができる。
【0086】
方式1
端末装置はネットワーク装置の指示に基づいて前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを決定する。例えば、ネットワーク装置はRRCメッセージ又はDCIを端末装置に送信して、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを指示してもよい。
【0087】
方式2
端末装置はリソースプール設定情報に基づいて前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを決定する。該リソースプール設定情報は端末装置によってネットワーク装置から受信される情報であってもよい。
【0088】
方式3
端末装置はアクセス層情報に基づいて前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを決定する。
【0089】
例えば、上記アクセス層情報は、例えばCBR測定値である。CBR測定値が比較的低いと、利用可能なリソースが多いことを示し、この場合、端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースにHARQフィードバックモード2を設定してもよく、それにより目標データの受信状況を正確に決定する。CBR測定値が比較的高いと、利用可能なリソースが少ないことを示し、この場合、端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースにHARQフィードバックモード1を設定してもよく、それによりフィードバックオーバーヘッドを削減させる。
【0090】
端末装置は少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードを決定した後、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから、HARQモードにマッチングする目標データ及び目標リソースを決定できる。その後、端末装置は以下のステップを実行できる。
【0091】
S220、前記端末装置は前記目標リソースにおいて前記目標データを送信する。
【0092】
上記方法によれば、端末装置は異なるHARQフィードバックモードに基づいてサイドリンクデータの受信状況を決定でき、サイドリンクフィードバックの柔軟性を向上させる。
【0093】
サイドリンク伝送では、送信側は更にデータの伝送方式を決定する必要がある。
図3は本願に係るサイドリンク伝送方式を決定する方法である。方法300はシステム100における端末装置によって実行されてもよい。方法300は以下のステップS310を含む。
【0094】
S310、端末装置は目標データの伝送方式を決定し、前記伝送方式は新規送信又は再送を含み、前記目標データはサイドリンクデータである。
【0095】
目標データの伝送方式は以下の方式によって決定されてもよい。
【0096】
1つの選択可能な実施形態として、端末装置はネットワーク装置から新規データインジケータ(new data indication、NDI)を受信してもよい。NDIは例えば1つのビットであり、該ビットは「0」及び「1」の2つの状態を有し、該ビットは「0」から「1」になり、又は、該ビットは「1」から「0」になり、即ち、NDIは反転する。端末装置は隣接する2回受信したNDIが反転するか否かに基づいて、目標データの伝送方式を決定してもよい。
【0097】
例えば、端末装置が1回目受信したNDIの状態が「0」であり、2回目受信したNDIの状態が「1」である場合、端末装置はNDIの反転に基づいて、目標データの伝送方式を新規送信として決定してもよい。端末装置が1回目受信したNDIの状態が「0」であり、2回目受信したNDIの状態が「0」である場合、端末装置はNDIの未反転に基づいて、目標データの伝送方式を再送として決定してもよい。
【0098】
他の選択可能な実施形態として、端末装置はACK及びNDIに基づいて目標データの伝送方式を決定してもよい。
【0099】
例えば、端末装置がACK(端末装置が目標データを送信する前に送信したデータのフィードバック情報)を受信した場合、NDIが反転されていなくても、端末装置は目標データを送信せず、又は、端末装置はネットワーク装置の指示に基づいて目標データの伝送方式が再送であるか否かを決定してもよい。
【0100】
また例えば、端末装置がACK(端末装置が目標データを送信する前に送信したデータのフィードバック情報)を受信した場合、NDIが反転されていなくても、端末装置は目標データの伝送方式を新規送信として決定し、又は、端末装置はネットワーク装置の指示に基づいて目標データの伝送方式が新規送信であるか否かを決定してもよい。
【0101】
端末装置は目標データの伝送方式を再送として決定する場合、端末装置は目標データに元のHARQプロセス番号を選択してもよい。例えば、端末装置が目標データを送信する前に送信したデータに使用されるHARQプロセス番号がAである場合、端末装置は目標データの再送に使用されるHARQプロセス番号をBとして決定してもよく、AとBは同じである。
【0102】
端末装置は目標データの伝送方式を新規送信として決定する場合、端末装置は目標データに新たなHARQプロセス番号を選択し、又は元のHARQプロセス番号を使用してもよい。例えば、端末装置が目標データを送信する前に送信したデータに使用されるHARQプロセス番号がAである場合、端末装置は目標データの新規送信に使用されるHARQプロセス番号をCとして決定してもよい。AとCは同じであってもよく異なってもよく、また、CとBは同じであってもよく異なってもよく、Bはデータの再送に使用されるプロセス番号である。
【0103】
上記HARQプロセス番号はネットワーク装置により設定された、目標リソースに対応するプロセス番号であってもよい。目標リソースは目標データを搬送するサイドリンク伝送リソースである。
【0104】
上記HARQプロセス番号は端末装置自体が決定するプロセス番号であってもよい。例えば、端末装置はCBR測定値及び/又はネットワーク装置の設定に基づいて最大再送回数を決定する。端末装置が目標データを送信する時、サイドリンクデータの伝送回数が既に最大再送回数に達した場合、端末装置は目標データの伝送回数を新規送信として決定してもよい。端末装置が目標データを送信する時、サイドリンクデータの伝送回数がまだ最大再送回数に達していない場合、端末装置は目標データの伝送回数を再送として決定してもよい。
【0105】
LTEのV2X通信シーンでは、データの再送及び新規送信はフィードバック情報に基づいて行われるものではなく、1つのデータの新規送信及び再送はいずれも同一のサイドリンク伝送リソースにおいて行われる。本願に係る解決手段では、データの再送及び新規送信はフィードバック情報に基づいて行われ、1つのデータの再送及び新規送信は同一のサイドリンク伝送リソースにおいて行われない可能性がある。従って、上記HARQプロセスに基づくサイドリンク伝送方式は1つのデータの再送及び新規送信が同一のサイドリンク伝送リソースにおいて行われない可能性があることにより引き起こされる伝送失敗を回避することができる。
【0106】
他の選択可能な実施形態として、端末装置は更にサイドリンク伝送リソースが伝送可能なビット数が変化するか否かに基づいて、目標データの伝送方式を決定してもよい。
【0107】
例えば、目標リソースが現在伝送可能な伝送ブロックのビット数は前回伝送可能な伝送ブロックのビット数に比べて変化する場合、該目標リソースが前回伝送したデータに適用できなくなることを示し、端末装置は目標データの伝送方式を新規送信として決定してもよい。目標リソースが現在伝送可能な伝送ブロックのビット数は前回伝送可能な伝送ブロックのビット数に比べて変化していない場合、該目標リソースが依然として前回伝送したデータに適用できることを示し、端末装置は目標データの伝送方式を再送(即ち、目標データは前回伝送したデータの再送データである)として決定してもよい。
【0108】
端末装置は目標データの伝送方式を決定した後、目標データを再送又は新規送信することを決定する場合、目標リソースにおいて前記目標データを送信してもよく、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースである。
【0109】
目標リソースはネットワーク装置によって設定されてもよく、端末装置自体によって決定されてもよい。例えば、端末装置はリソースプールから目標リソースを決定してもよい。
【0110】
端末装置は新規送信を選択する場合、端末装置は目標リソースに目標アドレスを選択してもよい(ネットワーク装置が目標アドレスを指定していない場合)。目標アドレスはマルチキャストアドレスであってもよく、ユニキャストアドレス又はブロードキャストアドレスであってもよい。端末装置は更に目標リソースに論理チャネル又はベアラを選択してもよい。
【0111】
LTEのV2X通信シーンでは、端末装置は1つのサイドリンク伝送リソースの認可を取得した後、サイドリンクデータのフィードバックを考慮せず、該サイドリンク伝送リソースにおいて新規送信及び再送を開始する。方法300では、端末装置は、まず、目標データの伝送方式を決定し、目標データを再送する必要がある場合、目標データを再送し、それによりリソースオーバーヘッドを削減させる。また、1つのサイドリンク伝送リソースが再送又は新規送信のみに使用できるため、方法300はリソース特性と伝送方式の一致度を向上させることができる。
【0112】
サイドリンク伝送では、送信側は更にデータの伝送アドレス(例えば、上記目標アドレス)を決定する必要がある。
図4は本願に係るサイドリンクの伝送アドレスを決定する方法である。方法400はシステム100における端末装置によって実行されてもよい。方法400は以下のステップS410~S420を含む。
【0113】
S410、端末装置はネットワーク装置から第2指示情報を受信する。
【0114】
S420、前記端末装置は前記第2指示情報に基づいて目標リソースに対応する目標アドレスを決定し、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0115】
第2指示情報は目標アドレスの識別子であってもよい。
【0116】
例えば、端末装置はサイドリンク装置情報(sidelink ue information)によって、少なくとも1つの伝送アドレスを含むアドレスリストをネットワーク装置に送信する。ネットワーク装置は該アドレスリストから1つの伝送アドレスを目標アドレスとして決定し、アドレスリストにおける目標アドレスの番号(即ち、目標アドレスの識別子)を第2指示情報によって端末装置に送信する。端末装置は第2指示情報を受信すると、目標アドレスを決定できる。
【0117】
第2指示情報は更に目標リソースに対応する伝送方式であってもよい。
【0118】
例えば、端末装置には複数の伝送アドレスが保存されており、該複数の伝送アドレスはユニキャスト、マルチキャスト及びブロードキャストのうちの少なくとも1種の伝送方式に対応する。ネットワーク装置は第2指示情報によって目標リソースの伝送方式を指示してもよい。端末装置は第2指示情報を受信した後、目標リソースの伝送方式を決定する。その後、端末装置は該目標リソースの伝送方式に対応する少なくとも1つの伝送アドレスから目標アドレスを決定してもよい。
【0119】
LTEのV2X通信シーンでは、端末装置がどのサイドリンク伝送リソースを使用してデータを送信するかは該端末装置自体により決定され、且つ該サイドリンク伝送リソースは必然的に同一の伝送アドレスの新規送信データと再送データを搬送する。一方、本願に係る解決手段では、端末装置がサイドリンク伝送リソースにおいて再送するか否かはHARQフィードバックに基づいて決定される。端末装置は1つのサイドリンク伝送リソースにおいて新規送信データを送信した後、再送データを継続的に送信する必要がない可能性がある。このとき、ネットワーク装置は新規送信データの伝送アドレスを端末装置に指示することで、該サイドリンク伝送リソースの浪費を回避することができる。
【0120】
サイドリンク伝送では、送信側は更にフィードバックリソースの使用方式を決定する必要がある。
図5は本願に係るサイドリンクのフィードバック情報を受信する方法である。方法500はシステム100における端末装置によって実行されてもよい。方法500は以下のS510~S520を含む。
【0121】
S510、端末装置はマルチアンテナ伝送リソースを決定し、前記マルチアンテナ伝送リソースはサイドリンク伝送リソースである。
【0122】
該マルチアンテナ伝送リソースはネットワーク装置によって設定又は指示されてもよい。例えば、ネットワーク装置はDCI又はRRCによって、適用可能なマルチアンテナ伝送方式を端末装置に指示してもよく、該マルチアンテナ伝送方式はマルチアンテナ伝送リソースの情報を含む。該マルチアンテナ伝送リソースは端末装置自体によって決定されてもよい。
【0123】
端末装置はマルチアンテナ伝送方式を決定した後、SCIによって第3指示情報を受信側に送信し、該マルチアンテナ伝送方式を使用してフィードバックを行うように受信側に指示してもよい。上記マルチアンテナフィードバック方式はネットワーク装置によって受信側に送信されてもよい。
【0124】
上記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含んでもよい。第1フィードバックリソースは少なくとも1つのフィードバックリソースを含み、第2フィードバックリソースは少なくとも1つのフィードバックリソースを含む。上記各フィードバックリソースはACK又はNACKを伝送することに用いられてもよい。
【0125】
端末装置が送信する目標データは第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックを含み、且つマルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含む場合、マルチアンテナ伝送方式は、第1フィードバックリソースが第1伝送ブロックのフィードバック情報の伝送に用いられ、第2フィードバックリソースが第2伝送ブロックのフィードバック情報の伝送に用いられることを含んでもよい。又は、
端末装置が送信する目標データは第1伝送ブロックのみを含み、且つマルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含む場合、マルチアンテナ伝送方式は、第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースが第1伝送ブロックのフィードバック情報の伝送に用いられることを含んでもよい。又は、
端末装置が送信する目標データは第1伝送ブロックのみを含み、且つマルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含む場合、マルチアンテナ伝送方式は、第1フィードバックリソースのみが第1伝送ブロックのフィードバック情報の伝送に用いられることを含んでもよい。
【0126】
端末装置はマルチアンテナフィードバック方式を決定した後、以下のステップを実行できる。
【0127】
S520、前記端末装置は前記マルチアンテナ伝送リソースによって少なくとも1つのフィードバック情報を受信する。
【0128】
端末装置が送信する伝送ブロックの相違に基づいて、少なくとも1つのフィードバック情報は第1伝送ブロックのフィードバック情報及び第2伝送ブロックのフィードバック情報を含んでもよく、第1伝送ブロックのフィードバック情報を含んでもよい。
【0129】
上記解決手段はサイドリンクでの柔軟なフィードバック方式を提供する。
【0130】
なお、方法200~方法500は解決手段が矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。
【0131】
以下、本願に係るサイドリンクデータのフィードバック方法を説明する。該方法はサイドリンクの受信側に適用される。
図6に示すように、方法600は以下のステップS610~S620を含む。
【0132】
S610、端末装置は目標リソースによって目標データを受信し、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標データはマルチキャストデータであり、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングする。
【0133】
S620、前記端末装置は前記HARQフィードバックモードに基づいてフィードバック処理を実行する。
【0134】
端末装置が前記HARQフィードバックモードに基づいてフィードバック処理を実行することは、端末装置が目標データのフィードバック情報をサイドリンクの送信側に送信すること、又は、端末装置がHARQフィードバックモード1に従って目標データのフィードバック情報を送信しないことを含む。
【0135】
選択肢として、前記端末装置は目標リソースによって目標データを受信する前に、前記方法は更に、前記端末装置が第1指示情報又はリソースプール設定情報を受信することと、前記端末装置が前記第1指示情報又は前記リソースプール設定情報に基づいて前記HARQフィードバックモードを決定し、前記第1指示情報が、前記目標データに対応するHARQフィードバックモードを指示することに用いられ、前記リソースプール設定情報が、前記目標リソースに対応するHARQフィードバックモードを設定することに用いられることと、を含む。
【0136】
選択肢として、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースにマッチングすることは、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースのHARQフィードバックモードと同じであることを含む。
【0137】
方法600は方法200~方法500に対応する方法である。その実施の詳細及び技術的効果については方法200~方法500の関連説明を参照できるため、ここで詳細説明を省略する。
【0138】
端末装置はサイドリンクデータのフィードバック情報を送信する場合、
図7に示す方法に基づいてフィードバックを行ってもよい。
図7に示すように、方法700は以下のステップS710を含む。
【0139】
S710、端末装置はマルチアンテナ伝送リソースによって目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を送信し、前記目標データはサイドリンクデータである。
【0140】
選択肢として、前記目標データは第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックを含む。前記少なくとも1つのフィードバック情報は前記第1伝送ブロック及び前記第2伝送ブロックのフィードバック情報を含む。前記マルチアンテナ伝送リソースは、前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送するための第1フィードバックリソース、及び前記第2伝送ブロックのフィードバック情報を伝送するための第2フィードバックリソースを含む。
【0141】
選択肢として、前記目標データは第1伝送ブロックを含み、前記少なくとも1つのフィードバック情報は前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含み、前記第1フィードバックリソース及び前記第2フィードバックリソースは前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送することに用いられる。
【0142】
選択肢として、前記目標データは第1伝送ブロックを含み、前記少なくとも1つのフィードバック情報は前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソースと第2フィードバックリソースを含み、前記第1フィードバックリソースは前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送することに用いられる。
【0143】
選択肢として、方法700は更に、前記端末装置がマルチアンテナ伝送リソースに対応するマルチアンテナ伝送方式を指示するための第3指示情報を受信し、前記マルチアンテナ伝送リソースが、前記目標データのフィードバック情報を搬送することに用いられることを含む。
【0144】
方法700は方法200~方法500に対応する方法である。その実施の詳細及び技術的効果については方法200~方法500の関連説明を参照できるため、ここで詳細説明を省略する。
【0145】
方法600及び方法700は解決手段が矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。
【0146】
本願はサイドリンク伝送用の方法を更に提供する。該方法はサイドリンクに対応するネットワーク装置に適用される。
図8に示すように、方法800はステップS810~S820を含む。
【0147】
S810、ネットワーク装置は端末装置からマルチキャストメンバー情報を受信する。
【0148】
S820、前記ネットワーク装置は設定情報を前記端末装置に送信し、前記設定情報は前記マルチキャストメンバー情報に対応する少なくとも1つのサイドリンクデータのHARQフィードバックモードを設定することに用いられる。
【0149】
選択肢として、前記マルチキャストメンバー情報は、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するマルチキャストメンバーの数が決定されるか否か、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するマルチキャストメンバーの数、及び、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するQoS、のうちの少なくとも1つを含む。
【0150】
選択肢として、前記設定情報は、
前記マルチキャストメンバー情報と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するベアラ又は論理チャネルの属性と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、及び、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータを伝送するための少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースに対応するチャネル品質測定値と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、の3種の関係のうちの少なくとも1種を含む。
【0151】
選択肢として、方法800は更に、前記ネットワーク装置が少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを指示又は設定し、前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースが、前記少なくとも1つのサイドリンクデータを伝送することに用いられることを含む。
【0152】
方法800はネットワーク装置の観点から説明されるサイドリンク伝送方法であり、その実施の詳細は方法200~方法500に反映されている。具体的な実施の詳細及び技術的効果については方法200~方法500を参照でき、ここでは詳細説明を省略する。
【0153】
本願はサイドリンク伝送用の方法を更に提供する。該方法はサイドリンクに対応するネットワーク装置に適用される。
図9に示すように、方法900は以下のステップS910を含む。
【0154】
S910、ネットワーク装置は伝送方式指示情報を端末装置に送信し、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられる。
【0155】
選択肢として、前記伝送方式は伝送停止又は新規送信を含む。
【0156】
方法900はネットワーク装置の観点から説明されるサイドリンク伝送方法であり、その実施の詳細は方法200~方法500に反映されている。具体的な実施の詳細及び技術的効果については方法200~方法500を参照でき、ここでは詳細説明を省略する。
【0157】
本願はサイドリンク伝送用の方法を更に提供する。該方法はサイドリンクに対応するネットワーク装置に適用される。
図10に示すように、方法1000は以下のステップS1010を含む。
【0158】
S1010、ネットワーク装置は第2指示情報を端末装置に送信し、前記第2指示情報は前記端末装置が目標リソースに対応する目標アドレスを決定することに用いられ、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0159】
選択肢として、前記第2指示情報は前記目標アドレスの番号である。方法1000は更に、前記ネットワーク装置が少なくとも1つの伝送アドレスの番号を前記端末装置から受信し、前記少なくとも1つの伝送アドレスが前記目標アドレスを含むことを含む。
【0160】
選択肢として、前記第2指示情報は前記目標リソースの伝送方式を指示することに用いられ、前記目標リソースの伝送方式と前記目標アドレスとの間に関連関係がある。
【0161】
方法1000はネットワーク装置の観点から説明されるサイドリンク伝送方法であり、その実施の詳細は方法200~方法500に反映されている。具体的な実施の詳細及び技術的効果については方法200~方法500を参照でき、ここでは詳細説明を省略する。
【0162】
なお、方法800~方法1000は解決手段が矛盾しない限り任意に組み合わせることができる。
【0163】
以上、本願に係るサイドリンク伝送方法の例を詳細に説明した。理解できるように、サイドリンク伝送用の装置は上記機能を実現するために、各機能の実行に対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを備える。当業者が容易に想到できるように、本明細書に開示されている実施例に説明された各例のユニット及びアルゴリズムのステップを合わせて、本願はハードウェア又はハードウェアとコンピュータソフトウェアの組合せによって実現できる。ある機能をハードウェアで実行するかコンピュータソフトウェアによってハードウェアを駆動することで実行するかは、技術案の特定の応用及び設計制約条件に応じて決められる。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0164】
本願は上記方法の例に基づいてサイドリンク伝送用の装置に対して機能ユニットの分割を行うことができる。例えば、各機能を各機能ユニットに分割してもよく、2つ以上の機能を1つの処理ユニット内に集積してもよい。上記集積したユニットはハードウェアの形態で実現されてもよく、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。なお、本願では、ユニットの分割は例示的なものであり、単に論理機能の分割であり、実際の実現では別の分割方式を採用してもよい。
【0165】
図11は本願に係るサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1100は処理ユニット1110及び送信ユニット1120を備え、処理ユニット1110は送信処理を実行するように送信ユニット1120を制御することに用いられる。
【0166】
処理ユニット1110は、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソース及び少なくとも1つのデータから目標リソース及び目標データを決定することに用いられ、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングし、
送信ユニット1120は、前記目標リソースにおいて前記目標データを送信することに用いられる。
【0167】
選択肢として、前記少なくとも1つのデータのHARQフィードバックモードは、
前記少なくとも1つのデータに対応するマルチキャストメンバー情報と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、
前記少なくとも1つのデータに対応するベアラ又は論理チャネルの属性と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、及び、
前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースに対応するチャネル品質測定値と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、の3種の関係のうちの少なくとも1種によって決定される。
【0168】
選択肢として、前記マルチキャストメンバー情報は上位層情報に搬送され、前記マルチキャストメンバー情報は、
前記少なくとも1つのデータに対応するマルチキャストメンバーの数が決定されるか否か、
前記少なくとも1つのデータに対応するマルチキャストメンバーの数、及び、
前記少なくとも1つのデータに対応するサービス品質(QoS)、のうちの少なくとも1つを含む。
【0169】
選択肢として、前記処理ユニット1110は更に、
前記上位層情報に基づいて、前記少なくとも1つのデータのマルチキャストアドレスである伝送アドレスに対応するHARQフィードバックモードを設定すること、又は、
前記上位層情報に基づいて1つの伝送アドレスのベアラ又は論理チャネルに対応するHARQフィードバックモードを設定することに用いられ、前記伝送アドレスは前記少なくとも1つのデータのマルチキャストアドレスである。
【0170】
選択肢として、前記送信ユニット1120は更に、前記マルチキャストメンバー情報をネットワーク装置に送信することに用いられ、
前記装置は、前記3種の関係のうちの少なくとも1種を含む設定情報を前記ネットワーク装置から受信することに用いられる受信ユニットを更に備える。
【0171】
選択肢として、前記3種の関係は事前設定情報に含まれ、又は、前記3種の関係は通信プロトコルに含まれる。
【0172】
選択肢として、前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードはネットワーク装置によって指示され、又は、
前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードはリソースプール設定情報によって設定され、又は、
前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードはアクセス層情報によって指示される。
【0173】
選択肢として、前記送信ユニット1120は更に、前記目標データに対応するHARQフィードバックモードを指示するための第1指示情報を送信することに用いられる。
【0174】
選択肢として、前記目標データのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックモードが前記目標リソースにマッチングすることは、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースのHARQフィードバックモードと同じであることを含む。
【0175】
図12は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1200は処理ユニット1210を備える。処理ユニット1210は、目標データの伝送方式を決定することに用いられ、前記伝送方式は新規送信又は再送を含み、前記目標データはサイドリンクデータである。
【0176】
選択肢として、前記目標データの伝送方式は目標リソースに対応する新規データインジケータ(NDI)によって決定され、前記目標リソースは前記目標データを搬送するサイドリンク伝送リソースである。
【0177】
選択肢として、前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合、前記伝送方式は再送停止であり、又は、
前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合、前記伝送方式は新規送信である。
【0178】
選択肢として、前記伝送方式はネットワーク装置によって指示される。
【0179】
選択肢として、前記目標リソースは第1HARQプロセスに対応し、
前記NDIが反転されていない場合、前記伝送方式は再送であり、前記目標データは第2HARQプロセスに対応し、又は、
前記NDIが反転される場合、前記伝送方式は新規送信であり、前記目標データは第3HARQプロセスに対応する。
【0180】
選択肢として、前記目標リソースが現在伝送可能な伝送ブロックのビット数は前回伝送可能な伝送ブロックのビット数に比べて変化する場合、前記伝送方式は新規送信である。
【0181】
図13は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1300は処理ユニット1310及び受信ユニット1320を備え、処理ユニット1310は受信処理を実行するように受信ユニット1320を制御することに用いられる。
【0182】
受信ユニット1320は、ネットワーク装置から第2指示情報を受信することに用いられ、
処理ユニット1310は、前記第2指示情報に基づいて目標リソースに対応する目標アドレスを決定することに用いられ、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0183】
選択肢として、前記第2指示情報は前記目標アドレスの番号である。前記装置1300は、前記目標アドレスを含む少なくとも1つの伝送アドレスの番号を前記ネットワーク装置に送信することに用いられる送信ユニットを更に備える。
【0184】
選択肢として、前記第2指示情報は前記目標リソースの伝送方式を指示することに用いられ、前記目標リソースの伝送方式と前記目標アドレスとの間に関連関係がある。
【0185】
図14は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1400は、サイドリンク伝送リソースである前記マルチアンテナ伝送リソースによって少なくとも1つのフィードバック情報を受信することに用いられる受信ユニット1410を備える。
【0186】
選択肢として、装置1400は、前記マルチアンテナ伝送リソースに対応するマルチアンテナ伝送方式を指示するための第3指示情報を送信することに用いられる送信ユニットを更に備える。
【0187】
選択肢として、前記少なくとも1つのフィードバック情報は第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは、前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送するための第1フィードバックリソース、及び前記第2伝送ブロックのフィードバック情報を伝送するための第2フィードバックリソースを含む。
【0188】
選択肢として、前記少なくとも1つのフィードバック情報は第1伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含み、前記第1フィードバックリソース及び前記第2フィードバックリソースは前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送することに用いられる。
【0189】
選択肢として、前記少なくとも1つのフィードバック情報は第1伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソースと第2フィードバックリソースを含み、前記第1フィードバックリソースは前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送することに用いられる。
【0190】
図15は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1500は処理ユニット1510及び受信ユニット1520を備え、処理ユニット1510は受信処理を実行するように受信ユニット1520を制御することに用いられる。
【0191】
受信ユニット1520は、目標リソースによって目標データを受信することに用いられ、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標データはマルチキャストデータであり、前記目標データのHARQフィードバックモードは前記目標リソースにマッチングし、
処理ユニット1510は、前記HARQフィードバックモードに基づいてフィードバック処理を実行することに用いられる。
【0192】
選択肢として、前記受信ユニット1520は更に、第1指示情報又はリソースプール設定情報を受信することに用いられ、
前記処理ユニット1510は更に、前記第1指示情報又は前記リソースプール設定情報に基づいて前記HARQフィードバックモードを決定することに用いられ、前記第1指示情報は前記目標データに対応するHARQフィードバックモードを指示することに用いられ、前記リソースプール設定情報は前記目標リソースに対応するHARQフィードバックモードを設定することに用いられる。
【0193】
選択肢として、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースにマッチングすることは、前記目標データのHARQフィードバックモードが前記目標リソースのHARQフィードバックモードと同じであることを含む。
【0194】
図16は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1600は、マルチアンテナ伝送リソースによって、サイドリンクデータである目標データの少なくとも1つのフィードバック情報を送信することに用いられる送信ユニット1610を備える。
【0195】
選択肢として、前記目標データは第1伝送ブロック及び第2伝送ブロックを含む。前記少なくとも1つのフィードバック情報は前記第1伝送ブロック及び前記第2伝送ブロックのフィードバック情報を含む。前記マルチアンテナ伝送リソースは、前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送するための第1フィードバックリソース、及び前記第2伝送ブロックのフィードバック情報を伝送するための第2フィードバックリソースを含む。
【0196】
選択肢として、前記目標データは第1伝送ブロックを含み、前記少なくとも1つのフィードバック情報は前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソース及び第2フィードバックリソースを含み、前記第1フィードバックリソース及び前記第2フィードバックリソースは前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送することに用いられる。
【0197】
選択肢として、前記目標データは第1伝送ブロックを含み、前記少なくとも1つのフィードバック情報は前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を含み、前記マルチアンテナ伝送リソースは第1フィードバックリソースと第2フィードバックリソースを含み、前記第1フィードバックリソースは前記第1伝送ブロックのフィードバック情報を伝送することに用いられる。
【0198】
選択肢として、装置1600は、マルチアンテナ伝送リソースに対応するマルチアンテナ伝送方式を指示するための第3指示情報を受信することに用いられる受信ユニットを更に備え、前記マルチアンテナ伝送リソースは前記目標データのフィードバック情報を搬送することに用いられる。
【0199】
図17は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1700は送信ユニット1710及び受信ユニット1720を備える。
【0200】
受信ユニット1720は、端末装置からマルチキャストメンバー情報を受信することに用いられ、
送信ユニット1710は、前記マルチキャストメンバー情報に対応する少なくとも1つのサイドリンクデータのハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックモードを設定するための設定情報を前記端末装置に送信することに用いられる。
【0201】
選択肢として、前記マルチキャストメンバー情報は、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するマルチキャストメンバーの数が決定されるか否か、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するマルチキャストメンバーの数、及び、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するサービス品質(QoS)要求、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0202】
選択肢として、前記設定情報は、
前記マルチキャストメンバー情報と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータに対応するベアラ又は論理チャネルの属性と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、及び、
前記少なくとも1つのサイドリンクデータを伝送するための少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースに対応するチャネル品質測定値と前記HARQフィードバックモードとの対応関係、の3種の関係のうちの少なくとも1種を含む。
【0203】
選択肢として、送信ユニット1710は更に、少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースのHARQフィードバックモードを指示又は設定することに用いられ、前記少なくとも1つのサイドリンク伝送リソースは前記少なくとも1つのサイドリンクデータを伝送することに用いられる。
【0204】
図18は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1800は送信ユニット1810を備える。
【0205】
送信ユニット1810は、伝送方式指示情報を端末装置に送信することに用いられ、前記伝送方式指示情報は前記端末装置が肯定応答(ACK)を受信した場合のサイドリンクデータの伝送方式を指示することに用いられる。
【0206】
選択肢として、前記伝送方式は伝送停止又は新規送信を含む。
【0207】
図19は本願に係る他のサイドリンク伝送用の装置の構造模式図である。該装置1900は送信ユニット1910を備える。
【0208】
送信ユニット1910は、第2指示情報を端末装置に送信することに用いられ、前記第2指示情報は前記端末装置が目標リソースに対応する目標アドレスを決定することに用いられ、前記目標リソースはサイドリンク伝送リソースであり、前記目標リソースは新規送信に用いられる。
【0209】
選択肢として、前記第2指示情報は前記目標アドレスの番号である。装置1900は、前記目標アドレスを含む少なくとも1つの伝送アドレスの番号を前記端末装置から受信することに用いられる受信ユニットを更に備える。
【0210】
選択肢として、前記第2指示情報は前記目標リソースの伝送方式を指示することに用いられ、前記目標リソースの伝送方式と前記目標アドレスとの間に関連関係がある。
【0211】
図20は本願に係るサイドリンク伝送用の機器の構造模式図である。
図20における破線は該ユニット又は該モジュールが選択可能であることを示す。機器2000は上記方法実施例で説明された方法を実現することに用いられてもよい。機器2000は端末装置又はネットワーク装置又はチップであってもよい。
【0212】
機器2000は1つ又は複数のプロセッサ2001を備え、該1つ又は複数のプロセッサ2001は機器2000が
図2~
図10に対応する方法実施例における方法を実現することをサポートできる。プロセッサ2001は汎用プロセッサ又は専用プロセッサであってもよい。例えば、プロセッサ2001は中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよい。CPUは機器2000を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理することに用いられてもよい。機器2000は信号の入力(受信)及び出力(送信)を実現するための通信ユニット2005を更に備えてもよい。
【0213】
例えば、機器2000はチップであってもよい。通信ユニット2005は該チップの入力及び/又は出力回路であってもよく、又は、通信ユニット2005は該チップの通信インタフェースであってもよい。該チップは端末装置又はネットワーク装置又は他の無線通信装置の構成部分としてもよい。
【0214】
また例えば、機器2000は端末装置又はネットワーク装置であってもよい。通信ユニット2005は該端末装置又は該ネットワーク装置の送受信機であってもよく、又は、通信ユニット2005は該端末装置又は該ネットワーク装置の送受信回路であってもよい。
【0215】
機器2000はプログラム2004が記憶される1つ又は複数のメモリ2002を備えてもよい。プログラム2004はプロセッサ2001によって実行され、命令2003を生成し、それによりプロセッサ2001は命令2003に基づいて上記方法実施例で説明された方法を実行する。選択肢として、メモリ2002にデータが更に記憶されてもよい。選択肢として、プロセッサ2001は更にメモリ2002に記憶されるデータを読み取ってもよく、該データはプログラム2004と同じ記憶アドレスに記憶されてもよく、プログラム2004と異なる記憶アドレスに記憶されてもよい。
【0216】
プロセッサ2001とメモリ2002は単独で設置されてもよく、一体に集積されてもよい。例えば、ネットワーク装置の基板又は端末装置のシステムオンチップ(system on chip、SOC)に集積される。
【0217】
機器2000はアンテナ2006を更に備えてもよい。通信ユニット2005はアンテナ2006によって機器2000の送受信機能を実現することに用いられる。
【0218】
プロセッサ2001が
図2~
図10に示す方法を実行する具体的な方式については上記方法実施例の関連説明を参照できる。
【0219】
理解されるように、上記方法実施例の各ステップはプロセッサ2001のハードウェア形態の論理回路又はソフトウェア形態の命令によって実行可能である。プロセッサ2001はCPU、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、例えば、ディスクリートゲート、トランジスタロジック装置又はディスクリートハードウェアユニットであってもよい。
【0220】
本願はコンピュータプログラム製品を更に提供し、該コンピュータプログラム製品がプロセッサ2001により実行されると、本願の方法実施例のいずれかに記載の方法を実現する。
【0221】
該コンピュータプログラム製品はメモリ2002に記憶されてもよく、例えば、プログラム2004であり、プログラム2004に対して前処理、コンパイル、アセンブリ及びリンク等の処理プロセスを行い、最終的に、プロセッサ2001によって実行され得る実行可能なオブジェクトファイルに変換する。
【0222】
本願は、コンピュータにより実行されると、本願の方法実施例のいずれかに記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。該コンピュータプログラムは高級言語プログラムであってもよく、実行可能なオブジェクトプログラムであってもよい。
【0223】
該コンピュータ可読記憶媒体は例えばメモリ2002である。メモリ2002は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は、メモリ2002は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリは読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよく、外部高速キャッシュメモリとして使用する。制限的ではなく例示的に説明すると、様々な形態のRAMは使用可能であり、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が挙げられる。
【0224】
当業者にとって明らかなように、説明の便宜及び簡潔上、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについては、上記方法実施例の対応するプロセスを参照すればよいため、ここでは詳細説明を省略する。
【0225】
本願に係るいくつかの実施例では、開示されているシステム、装置及び方法は他の形態で実現できる。例えば、以上説明された方法実施例のいくつかの特徴について、無視したり実行しなかったりする。以上説明された装置実施例は単に例示的なものであり、例えば、ユニットの分割は、単に1種のロジック機能分割であり、実際の実現では別の分割方式を採用してもよく、複数のユニット又は要素を結合し又は別のシステムに集積してもよい。また、各ユニット間の結合又は各要素間の結合は直接結合であってもよく、間接結合であってもよく、上記結合は電気的接続、機械的接続又は他の形態の接続を含む。
【0226】
理解されるように、本願の各種の実施例では、各プロセスの番号は実行順序を示すものではなく、各プロセスの実行順序はその機能及び内部ロジックに応じて決定され、本願の実施例の実施プロセスを限定するものではない。
【0227】
また、本明細書では、用語「システム」と「ネットワーク」は常に交換して使用してもよい。本明細書では、用語「及び/又は」は単に関連対象を説明する関連関係であり、3種の関係が存在することを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、Bのみが存在することの3種の状況を含んでもよい。また、本明細書では、記号「/」は一般に前後の関連対象が「又は」の関係を有することを示す。
【0228】
要するに、以上の説明は本願の技術案の好適な実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。本願の趣旨及び原則内に行ったいずれの修正、等価置換や改良等も本願の保護範囲に含まれるべきである。