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特許7341332マイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】マイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/04 20060101AFI20230901BHJP
   H01H 50/54 20060101ALI20230901BHJP
【FI】
H01H50/04 E
H01H50/54 C
H01H50/04 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022522699
(86)(22)【出願日】2020-07-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2020103607
(87)【国際公開番号】W WO2021073189
(87)【国際公開日】2021-04-22
【審査請求日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】201910979424.X
(32)【優先日】2019-10-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518215954
【氏名又は名称】シァメン ホンファ エレクトリック パワー コントロールズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Xiamen Hongfa Electric Power Controls Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.93 Yinong Road, Haicang District, Xiamen, Fujian 361027,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,シュミン
(72)【発明者】
【氏名】リャオ,グオジン
(72)【発明者】
【氏名】ダイ,ウェングアン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ファンネン
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第207705124(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第109559936(CN,A)
【文献】米国特許第08203403(US,B2)
【文献】特表2012-517093(JP,A)
【文献】特表2012-517092(JP,A)
【文献】国際公開第2016/129133(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 45/00 - 45/14
H01H 50/00 - 59/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁ケースと、マイクロスイッチとを含むマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーであって、
絶縁ケースは、ベースとカバー体とが固定接続されて形成され、ベース上に磁気回路ブロック、プッシュカード及び接触システムが取り付けられ、磁気回路ブロックがアーマチュアアセンブリを含み、アーマチュアアセンブリの中央部がベースにピン連結され、接触システムが可動接点及び固定接点を含み、アーマチュアアセンブリがプッシュカードに接続されプッシュカードを介して接触システムの可動接点を駆動して可動接点を固定接点に接触させ又は分離させ、
ベースアーマチュアアセンブリに近い一端にマイクロスイッチを収納する組立領域を設け、マイクロスイッチのケースが前記組立領域の底部に当接し該組立領域で位置決定を行い、マイクロスイッチのケースのアーマチュアアセンブリに近い側の底面前記ベースに対して浮き、マイクロスイッチのケースのアーマチュアアセンブリに近い側の底面から前記ベースまでの空間がアーマチュアアセンブリ及び/又はプッシュカードの移動に対して位置を提供し、カバー体がベースに固定接続された場合、カバー体がマイクロスイッチのケースを押し当て、
アーマチュアアセンブリの一端にプッシュロッドが設けられ、前記プッシュロッドがカバー体の片側に延在され、アーマチュアアセンブリが回転する場合、プッシュロッドがマイクロスイッチのタッチリードを押し当て又はマイクロスイッチのタッチリードを解放する
ことを特徴とするマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項2】
前記組立領域の底部に2つの位置決定柱が設けられ、マイクロスイッチが組立領域に取り付けられた場合、各前記位置決定柱がマイクロスイッチの取付穴に挿入し、前記2つの位置決定柱が前記プッシュロッドに相互に平行する
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項3】
前記位置決定柱が円柱を含み、円柱の外周面にその径方向に沿って複数の位置決定凸部が間隔をあけて設けられ、各前記位置決定凸部が長手形状であり、円柱の軸方向に沿って分布される
ことを特徴とする請求項2に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項4】
前記組立領域の底部が位置決定柱の隣にマイクロスイッチのケースの変位を限定する位置限定柱を設ける
ことを特徴とする請求項2に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項5】
前記マイクロスイッチのケースの底面からベースの底面までの距離がプッシュカードがアーマチュアアセンブリに接続された一端の上面からベースの底面までの距離よりも大きいため、プッシュカードの一端の変位がマイクロスイッチに干渉しない
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項6】
前記組立領域の底部がベースの突出部の上端面より構成され、突出部のアーマチュアアセンブリに近い側が階段状である
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項7】
前記カバー体の内側面に位置限定リブが設けられ、カバー体がベースに固定接続された場合、位置限定リブがマイクロスイッチのケースを押し当てる
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項8】
前記マイクロスイッチの複数の導電性プラグ端子が折り曲げてカバー体又はベースの底部から貫通して突出する
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項9】
前記マイクロスイッチの複数の導電性プラグ端子が折り曲げてベースの底部から貫通して突出する場合、導電性プラグ端子に端子延長部品が固定接続され、該端子延長部品が工字形フレームを含み、工字形フレームの両端が絶縁体であり、工字形フレームの両端に複数の導電性延長ピンが間隔をあけて貫通され、マイクロスイッチの複数の導電性プラグ端子が工字形フレームの一端に間隔をあけて挿入され、マイクロスイッチの各導電性プラグ端子が導電性延長ピンに接触し、
前記ベースが前記組立領域の底部に貫通孔を設け、貫通孔がベースの底部を貫通し、前記工字形フレームが貫通孔に嵌め込み、複数の前記導電性延長ピンの一端がベースから貫通して突出する
ことを特徴とする請求項8に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項10】
前記接触システムが2つの可動バネ及び2つの固定バネを含み、各可動バネに前記可動接点が設けられ、各固定バネに前記固定接点が設けられ、前記プッシュカードが2つであり、各プッシュカードの一端にカードスロットが設けられ、カードスロットの下のプッシュカードに嵌合穴が設けられ、アーマチュアアセンブリの両端に係合接続部が設けられ、各係合接続部がプッシュカードの一端のカードスロットに合わせて前記嵌合穴に挿入し、各プッシュカードの他端が可動バネの一端に接続され、可動バネの他端が導電性引出端子に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【請求項11】
前記アーマチュアアセンブリの一端がマイクロスイッチから離れる側に支持部として延在され、前記プッシュロッドが前記支持部のマイクロスイッチから離れる一端に設けられる
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互引用]
本開示は、2019年10月15日に出願された「マイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレー」と題する中国特許出願第201910979424.Xの優先権を主張し、その全内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、磁気ラッチングリレーの製造技術分野に関し、特に、マイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーに関する。
【背景技術】
【0003】
磁気ラッチングリレーは、近年発展されている新しいタイプのリレーであり、自動スイッチでもある。他の電磁リレーと同様に、回路のオンとオンを自動的に切り替える。相違点として、磁気ラッチングリレーの常にオフ又はオフされる状態は永久磁石の作用に完全に依存しており、そのオフ又はオフ状態の切り替えは、特定の幅のパルス電気信号によってトリガーされる。
【0004】
従来の磁気ラッチングリレーは、通常、プラスチックケース、複数の導電性引出端子、磁気回路ブロック、接触システム及びプッシュ機構を含む。複数の導電性引出端子、磁気回路ブロック、接触システム及びプッシュ機構がプラスチックケースに取り付けられた。前記磁気回路ブロックが通常、ヨーク、コイル、アーマチュアアセンブリを含み、接触システムが可動バネ、固定バネを含み、可動バネが可動接点を有し、固定バネが固定接点を有し、プッシュ機構がプッシュカードを含み、アーマチュアアセンブリがプッシュカードに接続され、プッシュカードが可動バネ部分に接続され、導電性引出端子がケースにある一端が可動バネ及び固定バネに固定接続され、リレーコイルにフォワードパルス電圧が印加される場合、磁気回路ブロックが動作し、アーマチュアアセンブリによりプッシュカードを動作させ、プッシュカードが可動バネを押して変位し、可動接点を固定接点に接触させ、リレーがオン状態にあり、リレーのコイルに逆方向パルス電圧が印加される場合、磁気回路ブロックが再動作し、アーマチュアアセンブリによりプッシュカードを回復させ、プッシュカードが可動バネを引いて回復させ、可動接点が固定接点から離れ、接点を分離させ、リレーが切断状態にある。
【0005】
磁気ラッチングリレーの可動接点と固定接点が接触状態又は分離状態かにあるかを判断するために、一部の磁気ラッチングリレーにマイクロスイッチが設けられ、マイクロスイッチの接点の接触又は分離により、可動接点と固定接点との状態を判断する。
【0006】
例えば、2012年10月03日に、特許番号ZL201210198058.2、名称である「可動接点と固定接点の開閉状態を監視できる三閉力磁気ラッチングリレー」という中国特許出願が公開され、ケース、コイルアセンブリ、回転アーマチュアアセンブリ、コンビプッシュカード、可動バネ、可動接点及び固定接点を含み、可動バネ上の可動接点の背後に圧縮されている二重スプリングが設けられ、前記二重スプリングは、下部に鋼線によって接続された2つのスパイラルスプリングで構成され、可動バネの可動接点の背後に「Z」型の圧力ドームを備え、圧力ドームの上部は、可動接点の背後の可動バネの表面に取り付けられ、下部はコンビプッシュカードに係合され、コンビプッシュカードの上面に突出部が設けられ、突出部の位置に対応するケースには、外部表示装置に接続されたマイクロスイッチが設けられる。本発明は、可動接点と固定接点の開閉を監視する機能を備えており、外部表示装置でオン又はオフされるかを表示することができる。しかし、このような磁気ラッチングリレーにマイクロスイッチが追加されるため、磁気ラッチングリレーケースの体積を増大させ、このようなマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーを電気デバイスに配置することが難しくなる。
【0007】
この背景技術の項で開示した上記の情報は、本開示の背景の理解を深めるためのものであり、そのため、当業者に周知の先行技術に該当しない情報を含む場合がある。
【発明の概要】
【0008】
本開示が解決しようとする技術的課題は、構成がコンパクトになり、マイクロスイッチを追加した磁気ラッチングリレーの体積が小さくなり、マイクロスイッチの自動組立を容易にすることができるマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーを提供する。
【0009】
本開示の技術案は、以上の目的を実現するために、マイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーを提供し、絶縁ケースとマイクロスイッチを含み、絶縁ケースは、ベースとカバー体が固定接続されて形成され、ベース上に磁気回路ブロック、プッシュカード及び接触システムが取り付けられ、磁気回路ブロックがアーマチュアアセンブリを含み、アーマチュアアセンブリの中央部がベースにピン連結され、接触システムが可動接点及び固定接点を含み、アーマチュアアセンブリがプッシュカードに接続しプッシュカードを介して接触システムの可動接点を駆動して可動接点を固定接点に接触させ又は分離させ、ベースがアーマチュアアセンブリの一端に近い箇所にマイクロスイッチを収納する組立領域を設け、マイクロスイッチのケースの底面が前記組立領域の底部に当接し該組立領域で位置決定を行い、マイクロスイッチのケースのアーマチュアアセンブリに近い側の一部が浮き、マイクロスイッチのケースの浮きの下の空間がアーマチュアアセンブリ及び/又はプッシュカードの移動に対して位置を提供し、カバー体がベースに固定接続される場合、カバー体がマイクロスイッチのケースを押し当て、
アーマチュアアセンブリの一端がカバー体の片側にプッシュロッドとして延在され、アーマチュアアセンブリが回転する場合、プッシュロッドがマイクロスイッチのタッチリードを押し又はマイクロスイッチのタッチリードを解放する。
【0010】
さらに、前記組立領域の底部に位置決定柱が設けられ、マイクロスイッチが組立領域に取り付けられた場合、各前記位置決定柱がマイクロスイッチの取付穴に挿入し、前記位置決定柱が前記プッシュロッドに相互に平行する。このように、マイクロスイッチの位置決定と取付は、便利になる。
【0011】
さらに、前記位置決定柱が円柱を含み、円柱の外周面にその径方向に沿って複数の位置決定凸部が間隔をあけて設けられ、各前記位置決定凸部が長手形状であり、円柱の軸方向に沿って分布される。
【0012】
さらに、前記組立領域の底部が位置決定柱の隣にマイクロスイッチのケースの変位を限定する位置限定柱を設ける。このように、位置限定柱で位置を限定してマイクロスイッチのケースの反転や変位を防止することができる。
【0013】
さらに、前記マイクロスイッチのケースの底面からベースの底面までの距離がプッシュカードがアーマチュアアセンブリに接続された一端の上面からベースの底面までの距離よりも大きいため、プッシュカードの一端の変位がマイクロスイッチに干渉しない。このように、マイクロスイッチの位置退避及びプッシュカードの配置が便利になる。構成をコンパクト化する。
【0014】
さらに、前記組立領域の底部がベースの突出部の上端面より構成され、突出部のアーマチュアアセンブリに近い側が階段状である。このように、アーマチュアアセンブリの回転及びプッシュカードの移動や位置退避を良くなる。
【0015】
さらに、前記カバー体の内側面に位置限定リブが設けられ、カバー体がベースに固定接続された場合、位置限定リブがマイクロスイッチのケースを押し当てる。
さらに、前記マイクロスイッチの複数の導電性プラグ端子が折り曲げてカバー体又はベースの底部から貫通して突出する。このように、リレーの取付及びマイクロスイッチの導電プラグ端の接続が便利になる。
【0016】
さらに、前記マイクロスイッチの複数の導電性プラグ端子が折り曲げてベースの底部から貫通して突出する場合、導電性プラグ端子に端子延長部品が固定接続され、該端子延長部品が工字形フレームを含み、工字形フレームの両端が絶縁体であり、工字形フレームの両端に複数の導電性延長ピンが間隔をあけて貫通され、マイクロスイッチの複数の導電性プラグ端子が工字形フレームの一端に間隔をあけて挿入され、マイクロスイッチの各導電性プラグ端子が導電性延長ピンに接触し、前記ベースが前記組立領域の底部に貫通孔を設け、貫通孔がベースの底部を貫通し、前記工字形フレームが貫通孔に嵌め込み、複数の前記導電性延長ピンの一端がベースから貫通して突出する。端子延長部品で導電性プラグ端子の長さを拡張するとともに、導電性プラグ端子の強度を確保し、プラグの信頼性を確保することができる。
【0017】
好ましくは、前記接触システムが2つの可動バネ及び2つの固定バネを含み、各可動バネに前記可動接点が設けられ、各固定バネに前記固定接点が設けられ、前記プッシュカードが2つであり、各プッシュカードの一端にカードスロットが設けられ、カードスロットの下のプッシュカードに嵌合穴が設けられ、アーマチュアアセンブリの両端に係合接続部が設けられ、各係合接続部がプッシュカードの一端のカードスロットに合わせて前記嵌合穴に挿入し、各プッシュカードの他端が可動バネの一端に接続され、可動バネの他端が導電性引出端子に接続される。このように、アーマチュアアセンブリが2つのプッシュカードを介して接触システムの2つの動的接点を固定接点に接触又は分離させることができる。
【0018】
さらに、前記アーマチュアアセンブリの一端がマイクロスイッチから離れる側に支持部として延在され、前記プッシュロッドが前記支持部のマイクロスイッチから離れる端部に設けられる。このように、マイクロスイッチに対して位置を提供して、全体の構成がコンパクトになる。
【0019】
本開示では、ベースがアーマチュアアセンブリの一端に近い箇所にマイクロスイッチを収納する組立領域を設けるため、マイクロスイッチのケースが前記組立領域の底部に当接し該組立領域で位置決定を行い、マイクロスイッチのケースのアーマチュアアセンブリに近い側の一部が浮き、マイクロスイッチのケースの浮きの下の空間がアーマチュアアセンブリ及び/又はプッシュカードの移動に対して位置を提供し、カバー体がベースに固定接続される場合、カバー体がマイクロスイッチのケースを押し、アーマチュアアセンブリの一端がカバー体の片側にプッシュロッドとして延在され、アーマチュアアセンブリが回転する場合、プッシュロッドがマイクロスイッチのタッチリードを押し又はマイクロスイッチのタッチリードを解放する。このように、マイクロスイッチがアーマチュアアセンブリに近く配置され、ベースの残る空間を利用して、リレーの全体構成がコンパクトになり、マイクロスイッチを追加した磁気ラッチングリレーの体積が小さくなる一方、マイクロスイッチのケースが前記組立領域の底部に当接し該組立領域で位置決定を行い、カバー体がマイクロスイッチのケースを押し当て、このように、マイクロスイッチとカバー体をロボットが掴んで組み立てることが容易になり、マイクロスイッチの自動組立が容易になり、製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付図面を参照したその例示的な実施例の詳細な説明によって、より明らかになるであろう。
図1】本開示の例示的な実施例の上面図である
図2】本開示の例示的な実施例の分解図である
図3図2のA箇所の拡大図である。
図4】本開示の例示的な実施例におけるベース、マイクロスイッチ及び1つの固定バネを隠す底面図である。
図5】本開示の例示的な実施例におけるベースの斜視図である。
図6図5のB箇所の拡大図である
図7】本開示の例示的な実施例におけるアーマチュアアセンブリの斜視図である。
図8】本開示の例示的な実施例におけるマイクロスイッチの斜視図である。
図9】本開示の例示的な実施例におけるカバー体及び磁気回路ブロックを隠す上面図。
図10】本開示の他の例示的な実施例におけるベース、カバー体及び1つの固定バネを隠す斜視図である。
図11】本開示の他の例示的な実施例におけるカバー体を隠す底面図である。
図12】本開示の他の例示的な実施例におけるベース上面の斜視図である。
図13】本開示の他の例示的な実施例におけるマイクロスイッチと端子延長部品との接続の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本開示を添付図面及び具体的な実施例と合わせて更に詳細に説明する。
【0022】
図1図9はマイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーを示し、絶縁ケース1とマイクロスイッチ2を含み、絶縁ケース1は、ベース11とカバー体12とが係合され固定接続されて形成され、ベース11とカバー体12とがプラスチック射出で成形され、ベース11に磁気回路ブロック3、2つのプッシュカード4及び接触システム5が取付され、磁気回路ブロック3がアーマチュアアセンブリ31、コイル32及びヨーク33を含み、ヨーク33がコイルフォーマーに固定接続され、コイル32とヨーク33とがベース11の片側に固定され、アーマチュアアセンブリ31の中央部がベース11にピン連結されコイル32の隣にあり、アーマチュアアセンブリ31の上下端の中央が外部に1つのピン連結軸311としてそれぞれ延在され、2つのピン連結軸311の中心軸が重なれ、1つのピン連結軸311がベース11のピン連結孔111に挿入し、他のピン連結軸311が1つのコンパクト34のソケット穴341に合わせ、コンパクト34の両端がベース11に固定接続される。アーマチュアアセンブリ31のアーマチュアがヨーク33と協働する。
【0023】
前記接触システム5が2つの可動バネ51及び2つの固定バネ52を含み、2つの可動バネ51の構成が同じであり、2つの可動接点511が設けられ、2つの固定バネ52の構成が異なり、具体的、図2に示すように、各固定バネ52に2つの固定接点521が設けられ、図2及び図3に示すように、前記プッシュカード4が2つであり、各プッシュカード4の一端にカードスロット41が設けられ、カードスロット41の下のプッシュカード4に嵌合穴42が設けられ、図4に示すように、アーマチュアアセンブリ31の両端に係合接続部312が設けられ、係合接続部312が大体で円柱であり、各係合接続部312が1つのプッシュカード4の一端のカードスロット41に合わせて前記嵌合穴42の挿入し、各プッシュカード4の他端が1つの可動バネ51の一端に接続され、可動バネ51の他端が導電性引出端子512に接続され、各可動バネ51の他端に接続された導電性引出端子512の構成が異なり、具体的には図2に示す。
【0024】
以上のように、接触システム5に2つセットの対応する可動接点511及び固定接点521が設けられ、アーマチュアアセンブリ31の両端が1つ係合接続部312を介して1つのプッシュカード4にそれぞれ接続され、2つのプッシュカード4で接触システム5の2つセットの可動接点511と固定接点521との相互の接触又は分離を駆動し、回路のオン又はオフを行う。
【0025】
図5及び図6に示すように、ベース11がアーマチュアアセンブリ31の一端に近い箇所にマイクロスイッチ2を収納する組立領域112を設け、マイクロスイッチ2のケースが前記組立領域112の底部に当接し該組立領域112で位置決定を行い、前記組立領域112の底部に2つの位置決定柱1aが設けられ、マイクロスイッチ2が組立領域112に取り付けられた場合、各前記位置決定柱1aがマイクロスイッチ2の1つの取付穴21に挿入し、各前記位置決定柱1aが1つの円柱を含み、円柱の外周面にその径方向に沿って複数の位置決定凸部11aが間隔をあけて設けられ、各前記位置決定凸部11aが長手状であり円柱の軸方向に沿って分布される。このように、位置決定柱1aがマイクロスイッチ2の取付穴21に挿入することが便利になり合わせる精度を確保することができる。前記組立領域112の底部が1つの位置決定柱1aの隣にマイクロスイッチ2のケースの変位を限定する位置限定柱1bを設ける。位置限定柱1bでマイクロスイッチ2の浮き上がりや反転変位を防止することができる。
【0026】
図4に示すように、カバー体12がベース11に固定接続される場合、カバー体12がマイクロスイッチ2のケースを押し当て、具体的に、前記カバー体12の内側面に1つの位置限定リブ121が設けられ、カバー体12がベース11に固定接続される場合、位置限定リブ121がマイクロスイッチ2のケースを押し当てる。
【0027】
図6~8に示すように、マイクロスイッチ2のタッチリード22がアーマチュアアセンブリ31に近く設けられ、アーマチュアアセンブリ31の一端がカバー体12の片側にプッシュロッド313として延在され、前記プッシュロッド313が2つの前記位置決定柱1aに相互に平行し、アーマチュアアセンブリ31が回転する場合、プッシュロッド313がマイクロスイッチ2のタッチリード22を押し当て又はマイクロスイッチ2のタッチリード22を開放する。
【0028】
図1及び図8に示すように、前記マイクロスイッチ2の3つの導電性プラグ端子23が90°折り曲げてからカバー体12から貫通して突出する。
【0029】
さらに、図2図7図9に示すように、マイクロスイッチ2のケースのアーマチュアアセンブリ31に近い側の一部が浮き、マイクロスイッチ2のケースの浮きの下の空間は、アーマチュアアセンブリ31及びプッシュカード4の移動に対して位置を提供し、前記マイクロスイッチ2のケースの底面からベース11の底面までの距離がプッシュカード4がアーマチュアアセンブリ31に接続された一端の上面からベース11の底面までの距離より大きいため、プッシュカード4の一端の変位がマイクロスイッチ2と干渉せず、前記組立領域112の底部は、ベース11の1つの突出部113の上端面で構成され、突出部113のアーマチュアアセンブリ31に近い側が階段状になる。このように、アーマチュアアセンブリ31及びプッシュカード4の移動に対して位置を提供し、全体の構成がコンパクトになる。
【0030】
前記アーマチュアアセンブリ31の一端がマイクロスイッチ2から離れる側に1つの支持部314として延在され、前記プッシュロッド313が前記支持部314のマイクロスイッチ2から離れる一端に設けられる。このように、マイクロスイッチ2がアーマチュアアセンブリ31に近く配置され、これにより、構成がコンパクトになる。
【0031】
この実施例では、アーマチュアアセンブリ31が反時計回り方向に回転する場合、接触システム5の2つのセットの可動接点511と固定接点521とが分離し、プッシュロッド313がマイクロスイッチ2のタッチリード22を押し当てマイクロスイッチ2を動作させ、マイクロスイッチ2が導電性プラグ端子23を介して外部にその状態を伝送し、この実施例では、アーマチュアアセンブリ31が時計回り方向に回転する場合、接触システム5の2つセットの可動接点511と固定接点521とが接触し、プッシュロッド313がマイクロスイッチ2のタッチリード22を開放し、マイクロスイッチ2が回復して動作せず、マイクロスイッチ2が導電性プラグ端子23を介して外部に他の状態を伝送し、このように、マイクロスイッチの状態を判断して接触器の動作状態を判断することができる。
【0032】
図10図13は、マイクロスイッチ付きの磁気ラッチングリレーを示し、上記の実施例との相違点として、前記マイクロスイッチ2に2つの導電性プラグ端子23が設けられ、マイクロスイッチ2の2つの導電性プラグ端子23が90°で折り曲げてからベース11の底部から貫通して突出する。従来のマイクロスイッチを使用し、コストを低減させ、マイクロスイッチ2の2つの導電性プラグ端子23がベース11の底部から貫通して突出するために、2つの導電性プラグ端子23に1つの端子延長部品6が固定接続され、該端子延長部品6が1つの工字形フレーム61を含み、工字形フレーム61の両端が絶縁体であり、工字形フレーム61の両端に2つの導電性延長ピン62が間隔をあけて貫通しており、マイクロスイッチ2の2つの導電性プラグ端子23が工字形フレーム61の一端に間隔をあけて挿入し、マイクロスイッチ2の各導電性プラグ端子23が1つの導電性延長ピン62に接触し、
図12に示すように、前記ベース11が前記組立領域112の底部に1つの貫通孔1cを設け、貫通孔1cがベース11の底部を貫通し、前記工字形フレーム61が貫通孔1cに嵌め込み、2つの前記導電性延長ピン62の一端がベース11を貫通する。
【0033】
上記は、本開示の2つの好ましい実施例に過ぎず、当業者による同等の変更は、本件の保護範囲に含まれるものである。
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