IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジャイラス エーシーエムアイ インクの特許一覧

特許7341364可動ボタン又はスイッチ及び視覚的表示器を備えたデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-08-31
(45)【発行日】2023-09-08
(54)【発明の名称】可動ボタン又はスイッチ及び視覚的表示器を備えたデバイス
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/12 20060101AFI20230901BHJP
   A61B 90/92 20160101ALI20230901BHJP
【FI】
A61B18/12
A61B90/92
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023008493
(22)【出願日】2023-01-24
(62)【分割の表示】P 2019003219の分割
【原出願日】2019-01-11
(65)【公開番号】P2023038299
(43)【公開日】2023-03-16
【審査請求日】2023-01-24
(31)【優先権主張番号】15/921,351
(32)【優先日】2018-03-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク ディー/ビー/エー オリンパス サージカル テクノロジーズ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バチェラー ケスター ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ブルス セオドア シー
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/120048(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2008/0312649(US,A1)
【文献】国際公開第2016/114090(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0288542(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 18/12-18/16
A61B 90/90-90/98
A61B 17/00-17/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気外科用デバイスであって、
2つ以上の機能状態と、
少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動し、透明なボタンを含む、セレクタ部材と、
少なくとも第1の色の表示器と第2の色の表示器とを含む複数の表示器と、
を備え、
前記セレクタ部材が、前記透明なボタンから第1の色が見えるように、前記透明なボタンを移動して前記第1の色の表示器に位置合わせされるように動作することで、前記電気外科用デバイスが前記2つ以上の機能状態のうちの1つの状態にあることを示し、
前記セレクタ部材が、前記透明なボタンから第2の色が見えるように、前記透明なボタンを移動して前記第2の色の表示器に位置合わせされるよう動作することで、前記電気外科用デバイスが前記2つ以上の機能状態のうちの別の1つの状態にあることを示す、
電気外科用デバイス。
【請求項2】
前記第1および第2の表示器が発光素子である、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項3】
前記発光素子が色変換発光素子である、請求項2に記載の電気外科用デバイス。
【請求項4】
複数のスイッチを備える回路基板を有する、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項5】
前記セレクタ部材が前記透明なボタンを第1のスイッチに位置合わせされるように移動して、前記2つ以上の機能状態のうちの第1の機能状態を示し、
前記セレクタ部材が前記透明なボタンを第2のスイッチに位置合わせされるように移動して、前記2つ以上の機能状態のうちの第2の機能状態を示す、
請求項4に記載の電気外科用デバイス。
【請求項6】
前記セレクタ部材が、ラックアンドピニオンアセンブリによって前記回路基板に接続し、前記ラックアンドピニオンアセンブリが、前記セレクタ部材に設けられた第1のラックギヤと前記回路基板に設けられた第2のラックギヤとの間にピニオンギヤを含み、
前記ピニオンギヤを回転させることによって、前記回路基板が前記セレクタ部材と反対方向に移動し、前記1つ以上のシャトルが前記第1の位置と前記第2の位置との間を移動する、請求項5に記載の電気外科用デバイス。
【請求項7】
前記2つ以上の機能状態が第1の機能状態と第2の機能状態とを含む、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項8】
前記セレクタ部材が、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記電気外科用デバイスの本体に沿って移動し、前記電気外科用デバイスを前記第1の機能状態と前記第2の機能状態との間で変換する、請求項7に記載の電気外科用デバイス。
【請求項9】
前記第1の機能状態が単極電流であり、前記第2の機能状態が双極電流である、請求項7に記載の電気外科用デバイス。
【請求項10】
前記第1の色の表示器と前記第2の色の表示器が回路基板上に位置する、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項11】
前記第1の色の表示器と前記第2の色の表示器が有色回路基板スイッチである、請求項10に記載の電気外科用デバイス。
【請求項12】
前記セレクタ部材が、前記第1の位置において第2の電気的状態を無効にし、前記第2の位置において第1の電気的状態を無効にするように動作可能である、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項13】
前記セレクタ部材が、前記第1の位置と前記第2の位置の間で直線的に移動可能である、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項14】
前記セレクタ部材がシャトルである、請求項1から13のいずれか1項に記載の電気外科用デバイス。
【請求項15】
前記セレクタ部材が回転自在なノブである、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【請求項16】
前記セレクタ部材が回動自在なレバーである、請求項1に記載の電気外科用デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本教示は、一般に、デバイスに関し、より具体的には、2つ以上の機能状態が有効化されるように、2つ以上の位置の間で再配置可能な回路基板スイッチ及び/又はボタン並びに2つ以上の機能状態のそれぞれを特定する1つ以上の表示器を含む電気外科用デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、外科用デバイスは1つの機能素子を有し、したがって、異なる機能が所望される場合、外科医は処置中に、異なる機能を有するデバイスにデバイスを切り替えることになる。しかし、いくつかのデバイスは、第2の機能素子を含み、各機能素子は各個別のボタンを作動させることによって起動される。例えば、外科医が2つのボタンを有するデバイスを選択した場合、1つ目のボタンが単極切断を起動し、2つ目のボタンが双極凝固を起動する。手術中、デバイスは、デバイスが提供しようとしている機能をユーザーが特定するのを補助する異なる有色ボタンを有する(例えば、黄色ボタンは切断であり、青色ボタンは凝固である)。したがって、デバイスが多機能を提供する場合は、そのデバイスは各機能に対するボタンを有する。デバイスが2つ以上の機能を備える1つ以上のボタンを有するとき、外科医が1つ以上のボタンの作動時にどの治療電流(例えば、切断又は凝固)が提供されるかを区別できない場合があり、このことは、誤った機能を選択することにつながり得る。
【0003】
いくつかの電気外科用器具の例が、米国特許第6,110,171号同第6,113,596号、同第6,190,386号、同第6,358,268号、同第7,232,440号、及び同第9,748,057号、並びに米国特許出願公開第2005/0113827号、同第2005/0187512号、同第2006/0084973号、同第2012/0123405号、同第2014/0276795号、及び同第2014/0276799号に認められ得、これらはすべて、あらゆる目的で参照により本明細書に組み込まれている。必要とされるものは、選択されている電気的状態及び機能の視覚的表示器を提供しながら、複数の異なる電気的状態及び機能の間を容易に変換するデバイスである。単一ボタンで2つ以上の状態間を切り替えることができ、この単一ボタンは、2つ以上の状態のうちどれが選択されたかを示す視覚的表示器を含むデバイスを有することは魅力的である。外科医に視覚的キューを表示しながら、デバイスの回路が物理的に位置を変更し、デバイスをボタンに対して電気的に再構成するように、状態を機械的に再構成するデバイスを有することは魅力的である。必要とされるものは、1つ以上のボタンを通じて信号を提供する視覚的表示器を含むデバイスであり、この視覚的表示器は、1つ以上のボタンの作動時に提供されるであろう電気的状態を特定する。
【発明の概要】
【0004】
1つ以上の起動ボタンを作動させる前にデバイスがどの機能を行うかをユーザーに知らせるように、1つ以上の視覚的表示器を提供し、各視覚的表示器が特定の機能に対応するデバイスを有することは魅力的である。
【0005】
本教示は、電気外科用デバイスであって、a)2つ以上の機能状態と、b)少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動するセレクタアセンブリであって、i)1つ以上のシャトルと、ii)1つ以上のボタンと、iii)1つ以上のスイッチを備える1つ以上の回路基板と、iv)1つ以上の表示器と、を含むセレクタアセンブリと、を備え、第1の位置にあるセレクタアセンブリは、2つ以上の機能状態のうち第1の機能状態を提供するように構成され、第2の位置において、2つ以上の機能状態のうち第2の機能状態を提供するように構成され、1つ以上の表示器は、第1の機能状態に対応する第1の色を伝え、第2の機能状態に対応する第2の色を伝える、電気外科用デバイスを提供することによって本ニーズのうちの1つ以上を満たす。
【0006】
本教示は、電気外科用デバイスであって、a)2つ以上の機能状態と、b)少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動するシャトルであって、1つ以上の透明なボタンを含むシャトルと、c)1つ以上の表示器と、を備え、シャトルは、1つ以上の透明なボタンを1つ以上の表示器のうちの1つと位置合わせするように移動させ、その結果1つ以上の表示器のうちの1つからの色は、1つ以上の透明なボタンを通じて可視であり、電気外科用デバイスが2つ以上の機能状態のうちの1つであることを知らせる、電気外科用デバイスを含む。
【0007】
本明細書における教示は、電気外科用デバイスであって、a)2つ以上の機能状態と、b)少なくとも第1の位置と第2の位置との間を移動可能であるシャトルであって、i)1つ以上の表示器と、ii)1つ以上のスイッチを備える1つ以上の回路基板と、を含むシャトルと、c)1つ以上の透明なボタンと、を備え、第1の位置にあるシャトルは、1つ以上のスイッチのうちの第1のスイッチを1つ以上の透明なボタンと位置合わせし、その結果電気外科用デバイスは、2つ以上の機能状態のうちの第1の機能状態で構成され、1つ以上の表示器は、1つ以上の透明なボタンを通じて第1の色を伝達し、第2の位置にあるシャトルは、1つ以上のスイッチのうちの第2のスイッチを1つ以上の透明なボタンと位置合わせし、その結果電気外科用デバイスは、2つ以上の機能状態のうちの第2の機能状態で構成され、1つ以上の表示器は、1つ以上の透明なボタンを通じて第2の色を伝達し、1つ以上の表示器は、第1の位置及び第2の位置にある1つ以上の透明なボタンと位置合わせし、1つ以上の透明なボタンを通じて色をユーザーに伝達し、第1の色は、電気外科用デバイスが第1の機能状態であることを示し、第2の色は、電気外科用デバイスが第2の機能状態であることを示す、電気外科用デバイスを提供する。
【0008】
本明細書における教示は、機能状態ごとに少なくとも1つの機能を実行する機能状態の間で再構成可能である外科用デバイス、及びデバイスからユーザーへ表示される、どの機能が選択されているかを示す視覚的キューを提供する。本教示は、単一ボタンで2つ以上の状態間を切り替えることができ、この単一ボタンは、2つ以上の状態のうちどれが選択されたかを示す視覚的表示器を含む。本教示は、外科医に視覚的キューを表示しながら、デバイスの回路が物理的に位置を変更し、デバイスをボタンに対して電気的に再構成するように、状態を機械的に再構成するデバイスを提供する。本教示は、1つ以上のボタンを通じて信号を提供する視覚的表示器を含むデバイスを提供し、この視覚的表示器は、1つ以上のボタンの作動時に提供されるであろう電気的状態を特定する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】第1の状態の外科用デバイスの斜視図である。
図2】第2の状態の外科用デバイスの斜視図である。
図3】第1の状態の外科用デバイスの斜視図である。
図4】第2の状態の外科用デバイスの斜視図である。
図5】回路基板が起動ボタンに対して移動可能である、第1の位置におけるセレクタアセンブリの斜視図である。
図6】回路基板が起動ボタンに対して移動可能である、第2の位置におけるセレクタアセンブリの斜視図である。
図7】起動ボタンが回路基板に対して移動可能である、第1の位置におけるセレクタアセンブリの斜視図である。
図8】起動ボタンが回路基板に対して移動可能である、第2の位置におけるセレクタアセンブリの斜視図である。
図9A】第1の位置における、キーボードとしてのデバイスの斜視図である。
図9B】第2の位置における、キーボードとしてのデバイスの斜視図である。
図10A】第1の位置における、板バネ機構を有するセレクタアセンブリの斜視図である。
図10B】第2の位置における、板バネ機構を有するセレクタアセンブリの斜視図である。
図11】短いスローレバーアセンブリを有するセレクタアセンブリの斜視図である。
図12】ラックアンドピニオンアセンブリを有するセレクタアセンブリの斜視図である。
図13A】起動ボタンが回路基板に対して移動可能であり、表示器を含む、第1の位置におけるセレクタアセンブリの斜視図である。
図13B】起動ボタンが回路基板に対して移動可能であり、表示器を含む、第2の位置におけるセレクタアセンブリの斜視図である。
図14A】本体に対して第1の位置にある回路基板の斜視図である。
図14B】本体に対して第2の位置にある回路基板の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に提示する説明及び例示は、本教示、その原理、及びその実用的用途を当業者に知らせることを意図したものである。当業者であれば、特定の使用の要件に最も適し得るように、本教示をその多数の形態で適合させて適用することができる。したがって、記述される本教示の特定の実施形態は、本教示を網羅しているか又は限定しているものとして意図されているものではない。したがって、本教示の範囲は、上述の説明を参照して決定されるべきではなく、その代わりに、添付の特許請求の範囲を、このような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に参照して決定されるべきである。特許出願及び特許出願公開を含むすべての論文及び参考文献の開示は、あらゆる目的で参照により組み込まれている。以下の特許請求の範囲から見つけられるような他の組み合わせも可能であり、それらもまた参照により本明細書に組み込まれる。
【0011】
本教示は、2つ以上の状態間で変更可能であり得るデバイスに関する。外科用デバイスは、機械デバイス、電気機械デバイス(例えば、機械的に移動する素子及び電気素子を有するデバイス)、電気外科用デバイス、又はこれらの組み合わせであってもよい。デバイスは、信号を生成するか、電力を供給するか、又はこれらの両方を行うように機能する任意のデバイスであってもよい。デバイスは第1の状態における第1のセットの信号及び第2の状態における第2のセットの信号を送信してもよい。デバイスは、1つ以上のボタン又は1つ以上のキーを含んでもよい。1つ以上のボタン又は1つ以上のキーは、キー又はボタンの位置若しくは状態に応じて、2つ以上の信号を提供してもよい(本明細書で論じるようなボタン及びキーは交換可能に使用される)。キー、ボタン、又はこれらの両方、及び回路基板は、デバイスが異なる機能を提供するように、異なる信号を生成するために相互に対して移動可能であってもよい。回路基板、キー、ボタン、又はそれらの組み合わせは、1つ以上の表示器を含んでもよい。1つ以上の表示器は、ユーザーにデバイスがどの状態にあるかを示す視覚的キューを提供するように機能してもよい。1つ以上のボタン、1つ以上のキー、又は両方は、キーボード、電話、コンピュータ、外科用デバイス、又はそれらの組み合わせ上に存在してもよい。本教示は、外科用デバイスのボタンに関してもよい。本教示は、電子式、超音波式、若しくは電動式外科用システム、又はこれらの組み合わせを形成する外科用デバイス及び関連する構成部品に関してもよい。本教示は、1つ以上の視覚的表示器を備えるコンバーチブル外科用デバイスに関連し得る。
【0012】
外科用デバイスは、外科用システムの一部とすることができる。外科用システムは、本明細書で教示するデバイスの1つ以上を含む任意のシステムであってもよい。外科用システムは、少なくとも1つの機能状態(例えば、構成)を有する少なくとも外科用デバイスを含んでもよい。機能状態は、別の部分に対して移動するデバイスの任意の部分の相対的な配置又は配設とすることができる。例えば、セレクタアセンブリは、ボタンを回路基板に対して又はその逆に移動させてもよく、結果としてデバイスは第1の機能状態(又は第1の構成)と第2の機能状態(又は第2の構成)との間で変更する。外科用システムは、本明細書で教示するような1つ以上の本体、1つ以上の接地パッド、1つ以上の発電機、1つ以上の電気外科用デバイス、1つ以上の超音波デバイス、1つ以上の電動デバイス、1つ以上の隣接する本体構成要素、又はこれらの組み合わせ、及び外科用システムに組み込まれる各デバイスの本明細書における教示を含み得る。外科用デバイスは、外科医が外科処置を行うのに使用され得る任意のデバイスであってもよい。外科用デバイスは、2つ以上の構成、2つ以上の状態、又はこれらの両方の間で切り替えられるように機能することができる。例えば、外科用デバイスは、電気的状態、超音波状態、電動状態、非動力状態、又はこれらの組み合わせの間で切り替えられてもよい。外科用デバイスは、もう片方の手を必要とせず、処置を中断することなく、又はこれらの両方でユーザーが状態間で切り替えられるように、片手で2つ以上の状態の間で切り替えられてもよい任意のデバイスであってもよい。外科用デバイスは、両手で使用されるか、状態間で両手で切り替えられるか、又はこれらの両方であってもよい、任意のデバイス及び/又は状態であってもよい。外科用デバイスは、切断、止血、凝固、乾燥、高周波治療、電気焼灼、又はこれらの組み合わせを行うのに使用されてもよい。外科用デバイスは、1つ以上の機能を行うことができる。好ましくは、外科用デバイスは、複数の機能を行う。例えば、外科用デバイスは、第1の機能、第2の機能、第3の機能、第4の機能、又はより多くの機能を行うことができる。外科用デバイスは、双極機能、単極機能、非電気外科機能、超音波機能、電動機能(例えば、切断、研磨、挽き、穿孔、若しくはこれらの組合せのための動力による移動)、又はこれらの組み合わせを含む任意のデバイスであってもよい。外科用デバイスは、1つ以上の表示器を通じて各機能に対応する信号を表示してもよい。例えば、1つ以上の表示器は、単極治療電流を知らせる第1のキュー及び双極治療電流を知らせる第2のキューを表示することができる。外科用デバイスは、開放手術で使用することができる。外科用デバイスは、非動力外科目的に使用することができる。例えば、外科用デバイスは、対象、器官、静脈、皮膚、組織など、又はこれらの組み合わせを把持するのに使用されてもよい、鉗子、ピンセット、又はこれらの両方として使用されてもよい。別の例において、デバイスの1つ以上の部分は、メスと同様に、薄刃を含んでもよく、切断に使用することができる。外科用デバイスは、ハンドピースと発電機とを含んでもよい。外科用デバイスは、ハンドピースと発電機との間に延在する1つ以上の治療信号を有してもよい。ハンドピースは、本体であってもよい。
【0013】
外科用デバイスは、本体を有してもよい。本体は、機能素子をユーザインターフェースに接続するように機能することができる。本体は電力、信号、又はこれらの両方を機能素子に提供してもよい。本体及び1つ以上の機能要素は、1つの一体部品とすることができ、又は機能要素は、本体に着脱可能とすることができる。本体は、電源を含むことができ、又は電源に接続することができる。デバイスの本体は、デバイスを機能させるために使用される構成要素を収容することができる。デバイスの本体は、ハンドピースであってもよい。デバイスの本体は、鉗子とすることができる。デバイスの本体は、フレームであってもよい。デバイスの本体は、作業アーム、1つ以上の機能要素、又は両方に接続することができる。デバイスの本体は、1つ以上の起動ボタン、1つ以上の回路基板、シャトル、1つ以上の機能素子、セレクタアセンブリ、1つ以上の表示器、若しくはこれらの組み合わせを含むか、又はこれらに接続されてもよい。
【0014】
外科用デバイスは、セレクタアセンブリを含んでもよい。セレクタアセンブリは、複数の機能状態の間でデバイスを変更するように機能してもよい。セレクタアセンブリは、1つ以上の起動ボタン、1つ以上の回路基板、又はこれらの両方を移動させることによって、1つ以上の起動ボタンの機能状態を変更してもよい。セレクタアセンブリは、1つ以上の起動ボタンのそれぞれが2つ以上の機能を提供するように、2つ以上の位置の間で変更可能であってもよい。例えば、外科用デバイスは、デバイス上に存在する起動ボタン(例えば、1つのボタンが2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は更には5つ以上の機能を起動してもよい)より多くの機能を行うか又は提供してもよい。セレクタアセンブリは、外科用デバイスに沿って長手方向に移動させることができ(例えば、デバイスの長手方向軸の方向に沿って移動させることができ)、外科用デバイスの構成要素の周りで回転式に移動してもよい(例えば、セレクタアセンブリは、長手方向軸に対して実質的に垂直な方向において外科用デバイスの輪郭をたどってもよい)か、セレクタアセンブリは、横方向に(例えば、デバイスの輪郭をたどらずに左右に)移動してもよいか、又はこれらの組み合わせを行うことができる。本明細書で論じるような長手方向軸は、最も長い長さを有する寸法である。セレクタアセンブリは、1つ以上の位置送信機を含んでもよい。セレクタアセンブリは、発電機、1つ以上の回路基板、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせに、外科用デバイスがどの位置にあるかを伝えることができる。セレクタアセンブリは、セレクタアセンブリの位置に応じて1つ以上の表示器を起動し、停止することができる。例えば、セレクタアセンブリは、1つ以上の位置送信機を作動させて位置信号を外科用デバイスの1つ以上の回路基板に接続された発電機に送信してもよく、発電機は次に位置信号を1つ以上の表示器に送信して表示器をオン又はオフにする。別の例では、セレクタアセンブリは、1つ以上の位置送信機から発電機へ位置信号を送信してもよく、発電機は、次に1つ以上の表示器の視覚出力が第1の位置にある第1の視覚的キューから第2の位置にある第2の視覚的キューに変化するように位置情報を1つ以上の表示器に送信する。セレクタアセンブリは、1つ以上のチャネルに沿って、又はその中を移動してもよい。セレクタアセンブリは、摺動動作、板バネ機構、短いスローレバーアセンブリ、ラックアンドピニオンアセンブリ、又はこれらの組み合わせによって移動可能であってもよい。セレクタアセンブリは、外科用デバイスの表面上に位置する部分と、外科用デバイス内に延在する部分とを含んでもよい。セレクタアセンブリは、位置変更ボタンを介して位置を変更してもよい。位置変更ボタンは、押し下げられると、セレクタアセンブリが位置間で移動することを可能にし得る、機構又はアセンブリと連通していてもよい。セレクタアセンブリは、本体上にあるか、本体に取り外し可能に取り付けられるか、本体に沿って移動可能であるか、又はこれらの組み合わせであってもよい。セレクタアセンブリは、1つ以上のシャトル、1つ以上の起動ボタン、1つ以上の回路基板、位置変更ボタン、板バネ機構、短いスローレバーアセンブリ、ラックアンドピニオンアセンブリ、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
【0015】
セレクタアセンブリは、1つ以上の位置送信機を含んでもよい。1つ以上の位置送信機は、発電機、1つ以上の回路基板、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせに、外科用デバイスの位置を伝えるように機能することができる。1つ以上の位置送信機は、1つ以上のディスクリートスイッチであってもよい。1つ以上の位置送信機は、1つ以上のエンコーダであってもよい。1つ以上の位置送信機は、ディスクリートスイッチ及びエンコーダの組み合わせであってもよい。1つ以上の送信機は、機械的、光学的、磁気的、容量性、又はこれらの組み合わせとしてもよい。1つ以上の位置送信機は、セレクタアセンブリ、本体、1つ以上の回路基板、1つ以上の表示器の上に、又はこれらの組み合わせで位置してもよい。例えば、1つ以上の位置送信機は、固定の回路基板上に位置し、その結果、セレクタアセンブリが第1の位置から第2の位置に移動するとき、1つ以上の位置送信機が作動し、発電機、回路、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせに位置情報を中継する。別の例では、1つ以上の位置送信機は、移動可能な回路基板上に位置してもよく、その結果、セレクタアセンブリが第1の位置から第2の位置に移動するとき、移動可能な回路基板もまた、第1の位置から第2の位置に移動し、第2の位置に関連する1つ以上の位置送信機を作動させ、発電機、回路、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせに位置情報を中継する。更なる例では、1つ以上の位置送信機は、回路基板上に位置する第1の位置送信機及び第2の位置送信機であり、その結果、第1の位置において、シャトルは、第1の位置送信機を作動させるが、第2の位置送信機は作動せず、また第2の位置送信機を第2の位置で作動させるが、第1の位置送信機は作動しない。シャトルによる作動時に1つ以上の位置送信機は、発電機、回路、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせに位置情報を中継する。
【0016】
セレクタアセンブリは、1つ以上の移動可能なシャトルを含んでもよい。1つ以上のシャトルは、1つ以上の起動ボタン、1つ以上の回路基板、1つ以上のエンコーダ、1つ以上のディスクリートスイッチ、又はこれらの組み合わせを保持するように機能することができる。1つ以上のシャトルは、機能状態間の外科用デバイスの変換を補助するように機能することができる。シャトルは、外科用デバイスの本体に対して移動可能であってもよい。シャトルは、デバイスを複数の機能状態(例えば、電気的状態)間で移動させてもよい。例えば、デバイスは、第1の状態から第2の状態に移動させられてもよい。デバイスは、第1の状態、第2の状態、第3の状態、第4の状態、又はそれ以上の状態の間で移動させられてもよい。シャトルは、デバイスの線又は軸に沿って、デバイスの表面に沿って移動させること、デバイス上のレバーとして枢動するか、デバイス上のノブとして回転するか、又はこれらの組み合わせを行うことができる。シャトルは、シャトルをデバイスに沿って移動させると、位置(例えば、第1、第2、第3、又は第4の位置)の間で移動させることができる。シャトルは、外科用デバイスに沿って長手方向に移動させることができ(例えば、デバイスの長手方向軸の方向に移動させることができ)、外科用デバイスの構成要素の周りを回転方向に移動させることができ(例えば、長手方向軸に対して実質的に垂直な方向に、外科用デバイスの輪郭をたどることができ)、シャトルは、横方向に(例えば、デバイスの輪郭をたどらずに左右に)移動してもよいか、又はこれらの組み合わせを行うことができる。シャトルは、外科用デバイスの長手方向軸に沿って移動させることができる。シャトルは、長手方向軸に対して実質的に垂直な方向に(すなわち、横方向に)移動させることができる。シャトルは、長手方向軸に対して実質的に平行である回転軸の周りを回転方向に移動させる(すなわち、回転させる)ことができる。シャトルは、1つ以上の位置送信機を保持することができ、位置送信機は、外科用デバイスの位置を判定し、発電機、1つ以上の回路基板、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせにその情報を中継する。シャトルは、1つ以上の位置送信機を作動させ、発電機、1つ以上の回路基板、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせに外科用デバイスの位置を伝えることができる。シャトルは、シャトルを移動させるのを補助する、板バネ機構、短いスローレバーアセンブリ、又はラックアンドピニオンアセンブリのうちの1つ以上を含んでもよい。シャトルは、1つ以上の起動ボタン、1つ以上の回路基板、1つ以上の表示器、又はこれらの組み合わせと連通してもよい。例えば、シャトルは、1つ以上の起動ボタンと連通し、これを外科用デバイスの1つ以上の回路基板及び本体に対して移動させてもよい。別の例では、シャトルは、1つ以上の回路基板と連通し、これを外科用デバイスの1つ以上の起動ボタン及び本体に対して移動させてもよい。更なる例では、シャトルは、1つ以上の回路基板及び1つ以上の起動ボタンの両方と連通してもよく、その結果、1つ以上の起動ボタン及び1つ以上の回路基板は、互いに対して移動する。シャトルは、2つ以上の位置(例えば、少なくとも第1の位置と、第2の位置と)を有することができる。シャトルは、複数の位置を有することができる。シャトルは、第1の位置、第2の位置、第3の位置、第4の位置、又はそれ以上を有してもよい。シャトルは、本明細書で論じられる位置の1つ以上において、機能状態のうちの1つ以上を無効にすることができる。シャトルは、第1の位置において、第2の電気的状態を無効にすることができ、第2の位置では、第1の電気的状態及び/又は第3の電気的状態を無効にすることができる。例えば、シャトルは、第2の位置において、第1の電気的状態を無効にするように位置付けられてもよい。シャトルは、シャトルの位置決めに基づいて、外科用デバイスを機能状態間で変換することを補助してもよい。例えば、シャトルは、外科用デバイスを第1の位置に第1の状態で配置してもよく、シャトルが第2の位置に移動するとき、外科用デバイスを第2の状態で配置する。シャトルは、第1の位置において、1つ以上の起動ボタンを1つ以上の回路基板スイッチ、第2の回路基板上の1つ以上の回路基板スイッチ、又はその両方と位置合わせしてもよい。シャトルは、第1の位置において、1つ以上の起動ボタンを第1の回路基板スイッチに位置合わせせず、起動ボタンを第2の回路基板スイッチに位置合わせし、その逆も又同様であってもよい。位置合わせは、ボタンがスイッチと接触するように移動できるときであり得る。より具体的には、位置合わせは、ボタンの移動時にスイッチが起動されるように、ボタンが線形かつスイッチに対して実質的に垂直に移動できるときであり得る。位置合わせのずれは、ボタンが作用されるとき、スイッチに接触せず、スイッチを起動しない場合であり得る。シャトルは、第2の位置において、1つ以上の起動ボタンを1つ以上の回路基板スイッチ、1つ以上の第2の回路基板スイッチ、又はこれらの両方と位置合わせしてもよい。1つ以上の起動ボタンが、1つ以上の回路基板上の1つ以上の回路基板スイッチと位置合わせするか又は位置合わせしないように、シャトルは、2つ以上の位置に配置されてもよい。
【0017】
セレクタアセンブリは、位置変更ボタンを含んでもよい。位置変更ボタンは、デバイスを2つ以上の位置間で変換するように機能してもよい。位置変更ボタンは、デバイスを位置間(例えば、第1の位置から第2の位置)で変換する機構又はアセンブリと連通してもよい。位置変更ボタンは、作動するときに機構又はアセンブリと係合して、機械的ポテンシャルエネルギーを方向運動に変換することによって、シャトル、回路基板、起動ボタン、又はこれらの組み合わせを移動させることによって、セレクタアセンブリをある位置から別の位置に移動させてもよい。位置変更ボタンは、デバイスの外部に位置してもよい。位置変更ボタンは、アクチュエータを含んでもよい。位置変更ボタンは、板バネ機構、短いスローレバーアセンブリ、ラックアンドピニオンアセンブリ、又はこれらの組み合わせに作用してもよい。
【0018】
セレクタアセンブリは、板バネ機構を含んでもよい。板バネ機構は、デバイスを機能状態(例えば、第1の状態と第2の状態)の間で変換してもよい。板バネ機構は、位置変更ボタン、トラック付きアクチュエータブロック、プランジャ、板バネ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。アクチュエータブロックは、回路基板、シャトル、1つ以上の起動ボタン、又はこれらの組み合わせに取り付けてもよい。アクチュエータブロックは、トラックを有してもよい。アクチュエータブロックのトラックは、ハンドピースの内部、外部、又はこれらの両方にあってもよい。アクチュエータブロックのトラックは、少なくとも1つの位置を有していてもよい。位置変更ボタンは、板バネ機構を位置間で変換するために使用されてもよい。位置変更ボタンは、プランジャを含んでもよい。プランジャは、アクチュエータブロックのトラックに嵌合してもよい。例えば、位置変更ボタンが作用されると、位置変更ボタンのプランジャは、アクチュエータブロックの2つ以上の位置の間を移動してもよい。位置変更ボタンのプランジャが移動すると、アクチュエータブロックは、板バネがシャトルに接続されたアクチュエータブロック、起動ボタン、回路基板、又はこれらの組み合わせを押すことができるように位置を変更してもよい。板バネの伸張力は、デバイスを別の位置に移動させる方向運動に変換されてもよい。アクチュエータブロックがある位置から別の位置に移動させられたとき、回路基板、シャトル、1つ以上の起動ボタン、又はこれらの組み合わせは、板バネに貯蔵された電位エネルギーを方向運動に変換することによって、相互に対して移動させられてもよい。
【0019】
セレクタアセンブリは、短いスローレバーアセンブリを含んでもよい。短いスローレバーアセンブリは、デバイスを複数の状態(例えば、第1の状態及び第2の状態)の間で変換するために使用されてもよい。短いスローレバーアセンブリは、作動するとき、セレクタアセンブリの位置をある位置から別の位置に変更してもよい。短いスローレバーアセンブリは、レバー、固定枢動点、1つ以上の移動枢動点、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。レバーは、1つ以上の移動枢動点のうちの1つにおいて、シャトル、回路基板、起動ボタン、又はこれらの組み合わせに取り付けてもよい。レバーは、固定点の周りで枢動してもよい。レバーは、レバーに力を加えると、回路基板、シャトル、起動ボタン、又はこれらの組み合わせを押すか又は引く固定点の周りで枢動してもよい。短いスローレバーアセンブリは、起動ボタン及び回路基板を、位置合わせするか又は位置合わせしないように移動してもよい。短いスローレバーアセンブリは、回路基板、シャトル、1つ以上の起動ボタン、又はこれらの組み合わせを相互に対して移動することによって、セレクタアセンブリを移動し、デバイスをある状態から別の状態に変換してもよい。
【0020】
セレクタアセンブリは、ラックアンドピニオンアセンブリを含んでもよい。ラックアンドピニオンアセンブリは、デバイスを第1の状態と第2の状態との間で変換するために使用されてもよい。ラックアンドピニオンアセンブリは、セレクタアセンブリの位置をある位置から別の位置に変更することを補助してもよい。ラックアンドピニオンアセンブリは、ピニオンギヤと1つ以上のラックギヤとを含んでもよい。ラックアンドピニオンアセンブリは、起動ボタン、シャトル、回路基板、又はこれらの組み合わせに接続された1つ以上のラックギヤと連通してピニオンギヤを回転させることによって、セレクタアセンブリを移動させてもよい。ピニオンギヤの歯は、アセンブリが回転されたとき、回路基板、起動ボタン、シャトル、又はこれらの組み合わせに接続され得るラックの歯と絡み合ってもよく、回路基板及び起動ボタンを相互に位置合わせするか又は位置合わせしないように移動させる。
【0021】
外科用デバイスは、1つ以上の起動ボタンを含んでもよい。1つ以上の起動ボタンは、機能素子を起動又は停止するように機能してもよい。1つ以上の起動ボタンは、1つ以上の表示器からユーザーに視覚的キューを伝えるように機能することができる。1つ以上の起動ボタンは、1つ以上の回路基板スイッチを作動させ、1つ以上の回路基板スイッチと位置合わせし、1つ以上の表示器又はこれらの組み合わせと位置合わせしてもよい。1つ以上の起動ボタンは、複数の起動ボタンであってもよい。1つ以上の起動ボタンは、第1の起動ボタン、第2の起動ボタン、第3の起動ボタン、第4の起動ボタン、又は更には複数の起動ボタンであってもよい。例えば、各作動ボタンは、外科用デバイスによって複数の機能が提供され得るように、1つ以上の回路基板スイッチを作動させてもよい。1つ以上の起動ボタンは、回路基板スイッチ(例えば、ドーム又は膜)に接触して(例えば、直接接触又は間接接触によって)、機能素子のうちの1つ以上を始動してもよい。1つ以上の起動ボタンは、実質的に直線的に(例えば、スイッチに垂直に)移動してもよい。1つ以上の起動ボタンの各々は、異なる機能を提供し、異なる機能素子を制御し、同じ機能素子を介して複数の機能を提供し、又はこれらの組み合わせを提供してもよい。1つ以上の起動ボタンは、各位置及び/又は機能状態において異なる機能を提供してもよい。例えば、1つの起動ボタンは、第1の回路基板スイッチと位置合わせして第1の位置における作動時に第1の機能を有効化し、第2の回路基板スイッチと位置合わせして第2の位置における作動時に第2の機能を有効化してもよい。1つ以上の起動ボタンは、外科用デバイスの本体、シャトル、又はこれらの両方に位置してもよい。起動ボタンは、押し下げられると、回路基板スイッチを作動させ、結果として、外科用デバイスの1つ以上の機能素子が起動される。回路基板スイッチは、起動ボタンが押し下げられたときに作動してもよく、これによって、回路を完成させ、1つ以上の機能素子に電力を供給する。外科用デバイスには1つ以上の起動ボタンが存在してもよい。例えば、複数の起動ボタンが存在する。起動ボタンのうちの1つ以上は、複数の位置を有してもよい。例えば、1つ以上の起動ボタンの各々は、第1の位置と第2の位置との間で移動させられてもよい。1つ以上の起動ボタンは、1つ以上の表示器を保持してもよい。1つ以上の起動ボタンは、透明、半透明、不透明、透明な窓を有する不透明、半透明の窓を有する不透明、又はこれらの組み合わせであってもよい。1つ以上のボタンは、不透明であっても、また透明又は半透明の窓の近傍に位置してもよく、1つ以上の起動ボタンのそれぞれの機能性を示す視覚的信号は、窓を通して示されてもよい。1つ以上の起動ボタンは、1つ以上の表示器と位置合わせしてもよい。1つ以上の起動ボタンは、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は複数の表示器と位置合わせしてもよい。1つ以上の起動ボタンは、1つ以上の表示器をユーザーが見えるようにしてもよい。例えば、1つ以上の起動ボタンは、透明であり、かつ1つ以上の表示器と位置合わせしてもよく、1つ以上の表示器は、ユーザーが見えるように1つ以上の透明な起動ボタンを通じて視覚的キューを伝達する。表示器と位置合わせされると、1つ以上の起動ボタンは、視覚的キューが伝達されるように表示器を起動することができる。1つ以上の起動ボタンは、デバイスの長手方向軸に沿って長手方向に移動可能であり、デバイスの2次元(例えば、長手方向軸にほぼ垂直な方向)に沿って横方向に移動可能であり、回転軸の周りで回転可能に移動可能であり、又はこれらの組み合わせで移動可能であってもよい。好ましくは、1つ以上の起動ボタンは、長手方向軸の周りで移動することになる。1つ以上の起動ボタンは、固定されていてもよい。1つ以上の起動ボタンは、本体、シャトル、回路基板、又はこれらの組み合わせに対して固定されていてもよい。1つ以上の起動ボタンは、剛性素子、非導電性素子、又はこれらの両方であってもよい。1つ以上の起動ボタンは、本体内のガイドによる運動から拘束されてもよい。回路基板又は回路基板スイッチ(すなわち、電気外科用スイッチ)と位置合わせされたときの1つ以上の起動ボタンは、押し下げられると、回路基板又は回路基板スイッチと接触し得、1つ以上の機能素子を起動する。
【0022】
外科用デバイスは、回路基板を含んでもよい。回路基板は、1つ以上の機能素子を起動又は停止にするように機能する。回路基板は、1つ以上のユーザー入力を受け取り、1つ以上の位置信号を受け取り、外科用デバイスの1つ以上の機能素子を制御するように機能することができる。回路基板は、1つ以上の位置送信機から、発電機、1つ以上の表示器、又はその両方へ位置情報を伝えるように機能することができる。外科用デバイスは、複数の回路基板を含んでもよい。外科用デバイスは、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は複数の回路基板を有してもよい。回路基板は、表面実装回路、スルーホール回路、又はこれらの両方を有してもよい。例えば、回路基板は、表面実装回路を有してもよい。回路基板は、表面上に実装又は載置される構成要素を有してもよい。例えば、回路基板スイッチを含む回路構成部品のすべてが、回路基板の上面に実装されて、回路基板がデバイスの実装面に平坦に実装され得ることを可能にする。回路基板は、1つ以上の位置送信機と連通してもよい。1つ以上の位置送信機は、回路基板上に位置してもよい。回路基板は、1つ以上の位置送信機のすぐ近くにあってもよい。回路基板は、1つ以上の表示器を保持してもよい。1つ以上の回路基板は、1つ以上の位置送信機の作動に基づいて1つ以上の表示器の視覚出力を制御してもよい。1つ以上の回路基板は、1つ以上の位置送信機の作動に基づいて1つ以上の表示器をオン及び/又はオフにしてもよい。回路基板は、スルーホール構造を有してもよい。スルーホール構造は、ワイヤリード線を有する構成要素を回路基板の孔に嵌合させる。複数の回路基板が存在するとき、回路基板は互いに対して移動可能であってもよい。例えば、異なる機能が起動されるように、1つの回路基板が、別の回路基板の上又は下に移動させられてもよい。1つの回路基板は移動可能であり、1つの回路基板は固定されていてもよい。両方の回路基板は、移動可能であってもよい。1つ以上の回路基板は、外科用デバイスの本体の上又は内部、シャトルの上又は内部、又はこれらの両方に位置してもよい。1つ以上の回路基板は、外科用デバイスの機能素子を起動してもよい。1つ以上の回路基板は、1つ以上の起動ボタンと相互作用する回路基板当たり少なくとも1つのスイッチを有してもよい。回路基板スイッチは、表面実装スイッチであってもよい。回路基板スイッチが押し下げられた起動ボタンによって作動されたとき、回路基板スイッチは、回路基板の回路を閉じ、外科用デバイスの機能素子を有効化する。1つ以上の回路基板は、1つ以上の回路基板上に位置するスイッチごとに1つ以上の表示器を有してもよい。1つ以上の回路基板は、外科用デバイスの位置ごとに1つの位置送信機を有してもよい。1つ以上の回路基板は、1つ以上の位置送信機を作動させ、1つ以上の表示器に外科用デバイスの位置を伝え、外科用デバイスの位置に応じて1つ以上の送信機の視覚的キューを変更してもよい。外科用デバイス上に複数の回路基板が存在してもよい。外科用デバイスは、複数の回路基板を含んでもよい。例えば、外科用デバイスは、第1の回路基板と第2の回路基板とを有してもよい。第1の回路基板は、起動されたときに、第1の機能素子を有効化してもよく、第2の回路基板は、起動されたときに、第2の機能素子を有効化する。外科用デバイスは、2つの回路基板の間を移動し、第1の位置にあるときは第1の回路基板と、第2の位置にあるときは第2の回路基板と位置合わせする1つの起動ボタンを有してもよい。第1の位置において、第2の回路基板は、起動ボタンと位置合わせのずれを生じてもよく、第2の位置において起動ボタンと位置合わせのずれを生じてもよい。好ましくは、回路基板のうちの1つ以上は、複数の位置を有してもよい。例えば、1つ以上の回路基板の各々は、第1の位置と第2の位置との間で移動させられてもよい。1つ以上の回路基板は、デバイスの長手方向軸に沿って長手方向に移動可能であり、デバイスの2次元(例えば、長手方向軸に実質的に垂直)に沿って横方向に移動可能であり、回転軸(長手方向軸に平行な軸)の周りで回転可能に移動可能であり、又はこれらの組み合わせで移動可能であってもよい。好ましくは、1つ以上の回路基板は、長手方向軸の周りで移動することになる。1つ以上の回路基板は、固定されていてもよい。1つ以上の回路基板は、本体、シャトル、起動ボタン、又はこれらの組み合わせに対して固定されていてもよい。回路基板上に複数の回路基板スイッチが存在してもよい。例えば、同一の回路基板(例えば、第1の回路基板スイッチ及び第2の回路基板スイッチ)上に位置する2つの回路基板スイッチが存在してもよい。回路基板上に複数の表示器が存在してもよい。例えば、同一の回路基板(例えば、第1の表示器及び第2の表示器)上に位置する2つの表示器が存在してもよい。例えば、第1の回路基板と第2の回路基板との両方が、第1の表示器を備える第1の回路基板スイッチ及び第2の表示器を備える第2の回路基板スイッチを含んでもよい。例では、第1の回路基板スイッチが押し下げられると、第1の機能が実行され、第2の回路基板スイッチが押し下げられると、第2の機能が実行される。
【0023】
1つ以上の回路基板は、1つ以上の回路基板スイッチを含む。回路基板スイッチは、回路基板及び1つ以上の起動ボタンと相互作用することによって、外科用デバイスが機能素子を起動できるようにするように機能し得る。回路基板の各々は、1つ以上のスイッチ、及び好ましくは複数のスイッチを含んでもよい。1つ以上のスイッチは、第1のスイッチ、第2のスイッチ、第3のスイッチ、第4のスイッチ、第5のスイッチ、又はそれ以上のスイッチであってもよい。外科用デバイスは、ボタンと同じ数のスイッチを含んでもよい。例えば、外科用デバイスは、2つのボタンと2つのスイッチとを含んでもよい。外科用デバイスは、スイッチと同じ数の表示器を含んでもよい。例えば、外科用デバイスは、2つのスイッチと2つの表示器とを含んでもよい。外科用デバイスは、異なる数のボタンとスイッチとを含んでもよい。例えば、デバイスは、3つのスイッチと1つのボタンとを含んでもよい。別の例では、外科用デバイスは、2つのボタンと3つのスイッチとを含んでもよい。外科用デバイスは、異なる数のスイッチと表示器とを含んでもよい。例えば、外科用デバイスは、1つの表示器と2つのスイッチとを含んでもよい。1つ以上の回路基板スイッチは、平坦、凸面、凹面、ドームスイッチ、膜スイッチ、電気スイッチ、容量センサ、圧力センサ、又はこれらの組み合わせであってもよい。好ましくは、1つ以上の回路基板スイッチは、ドームスイッチであってもよい。1つ以上の回路基板スイッチは、1つ以上の起動ボタンが回路基板スイッチと位置合わせされると、1つ以上の起動ボタンと相互作用し、結果として、1つ以上の起動ボタンが押し下げられると、ボタンが1つ以上の回路基板スイッチと接触及び係合して回路を完成させて、外科用デバイスの機能素子を有効化する。回路基板スイッチは、接触されることなく起動されてもよい。例えば、起動ボタンが押し下げられると、回路基板スイッチをトリガするフィールドが作成され得、結果として、機能が起動される。1つ以上の回路基板スイッチは、1つ以上の表示器であってもよい。1つ以上の回路基板スイッチは、1つ以上の表示器に接続されていてもよい。
【0024】
外科用デバイスは、1つ以上の表示器を含んでもよい。1つ以上の表示器は、どの位置及び/又は機能を外科用デバイスが提供するかをユーザーに視覚的に通知するように機能することができる。1つ以上の表示器は、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は更には5つ以上の表示器であってもよい。1つ以上の表示器は、有色デバイスであってもよい。1つ以上の表示器は、回路基板、1つ以上の回路基板スイッチ、又はその両方の有色部分であってもよい。1つ以上の表示器は、発光素子(例えば発光ダイオード)であってもよい。1つ以上の表示器は、視覚的キューを常に生成してもよい(例えば、表示器は、光を常に生成してもよく、光は、表示器とボタンとが位置合わせされているときのみ可視である)。1つ以上の表示器は、位置信号が1つ以上の位置送信機から送信されると回路基板によってオン及びオフにされ得る。例えば、第1の位置送信機が作動し、信号を回路基板に送信して第1の表示器に電力を供給すると、第1の表示器は第1の位置で照射されてもよく、第2の表示器は照射されない。第2の位置送信機が作動すると、第2の表示器は第2の位置で照射されてもよく、第1の表示器は照射されない。1つ以上の表示器は、色変換してもよい。1つ以上の表示器は、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は更には複数の色を有してもよい。1つ以上の表示器は、位置信号が1つ以上の位置送信機から送信されると、回路基板によって1つの視覚的キューから別の視覚的キューに変化し得る。例えば、外科用デバイスが第1の位置にあるとき、1つ以上の位置送信機は、外科用デバイスが第1の位置にあることを回路基板に知らせるので、表示器は第1の視覚出力を有し得、外科用デバイスが第2の位置にあるとき、1つ以上の位置送信機は、デバイスが第2の位置にあることを回路基板に知らせるので、表示器は第2の視覚出力(visual out)(例えば第2の色)を有し得る。1つ以上の表示器は、1つ以上の回路基板、1つ以上の回路基板スイッチ、セレクタアセンブリ、シャトル、本体、1つ以上の起動ボタン、又はこれらの組み合わせ上に位置してもよい。1つ以上の表示器は、1つ以上の起動ボタン、1つ以上の回路基板、1つ以上の回路基板スイッチ、1つ以上の表示窓、又はこれらの組み合わせと位置合わせのずれを生じてもよく、位置合わせのずれが生じてもよい。例えば、1つ以上の表示器は、第1の色を有する第1の表示器、及び第2の色を有する第2の表示器であってもよく、また第1のスイッチ及び第2のスイッチを備える回路基板上に位置してもよく、第1の表示器及び第1のスイッチは、第1の位置で透明な起動ボタンと位置合わせしてもよく、第2の表示器及び第2のスイッチは、第2の位置で透明な起動ボタンと位置合わせしてもよい。第1の色は、第1の位置で透明な起動ボタンを通じて可視であり得、第2の色は、第2の位置で透明な起動ボタンを通じて可視であり得る。別の例では、第1の表示器は、1つ以上の起動ボタンに隣接して位置する1つ以上の半透明又は透明な表示窓と位置合わせしてもよく、その結果、表示器は、1つ以上の表示窓を通じてユーザーに視覚的キューを伝達する。各色は、特定の機能を示してもよく、その結果ユーザーは、1つ以上の起動ボタンが作動するとき、どの機能が適用されるかを確認することができる。別の例では、1つ以上の表示器は、回路基板上に位置する色変換LEDであってもよく、その結果第1の色は、第1の位置で透明な起動ボタンを通じて可視であり、第2の色は、第2の位置で透明な起動ボタンを通じて可視である。この例では、外科用デバイスが第1の位置から第2の位置へ変化するとき、LEDは、色を変更して、起動ボタンが第1の位置のときと第2の位置のときで異なる機能を伝え得ることを示してもよい。1つ以上の回路基板スイッチ、1つ以上の起動ボタン、及び1つ以上の表示器は、セレクタアセンブリの位置を変更することによって位置合わせした又は位置合わせしていない状態になり得、外科用デバイスの機能状態を変更し得る。
【0025】
外科用デバイスの機能状態は、変更可能であってもよく、結果として機能素子は、起動されてもよい。外科用デバイスは、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、5つ以上、又は更に複数の機能状態を有してもよい。機能状態のそれぞれは、1つ以上の異なる機能を提供し得る。例えば、第1の機能状態は、双極治療電流を提供する鉗子であってもよく、第2の機能状態は、単極治療電流を提供するプローブであってもよい。外科用デバイスは、セレクタアセンブリが第1の位置にあるときに第1の機能状態を生成してもよい。第1の位置にあるセレクタアセンブリは、1つ以上の回路基板スイッチ及び1つ以上の表示器を、起動ボタンの少なくとも1つと位置合わせして配置してもよく、結果として第1の色は、起動ボタンを通じて可視である。起動ボタンは、回路基板スイッチに接触するように配置されてもよく、起動ボタンが係合されたとき、回路を完了させて、第1の機能を有効化する。
【0026】
機能的な第2の状態は、外科用デバイスを二次形態に変更して、第2の機能素子を使用できるようにしてもよい。第2の機能状態は、セレクタアセンブリが第2の位置にあるときに有効化されてもよい。セレクタアセンブリを、1つ以上の回路基板又は1つ以上の起動ボタンのどちらかを移動させ得る第2の位置に前進させ、第2の機能状態を形成してもよい。1つ以上の回路基板又は1つ以上の起動ボタンを移動させるとき、回路基板スイッチに対する起動ボタンの位置合わせのずれ及び/又は位置合わせし直しのため、以前に有効であった機能にアクセスできなくなることがある。第2の機能状態にある外科用デバイスは、起動ボタンのうちの1つ以上を回路基板スイッチのうちの1つ以上と位置合わせのずれが生じてもよく、結果として位置ずれした起動ボタンを効果的に無効化する。セレクタアセンブリを第2の位置へ移動させて第2の機能状態を形成してもよく、結果として1つ以上の起動ボタン及び1つ以上の回路基板スイッチは、位置合わせのずれが生じてもよく、したがって起動ボタンが押し下げられると、ボタンは回路基板スイッチに接触せず、機能素子を無効化する。外科用デバイスの第2の機能状態は、第1の状態において起動された機能素子とは異なる第2の機能素子を起動することができるように、起動ボタンのうちの1つを回路基板スイッチ及び1つ以上の表示器のうちの1つと位置合わせし直してもよい。例えば、第1の起動ボタンは、第1の位置において第1の回路基板スイッチ及び第1の表示器と位置合わせして、作動時に有効化される第1の機能に対応する第1の視覚的キューを提供し、第1の起動ボタンは、第2の位置において第1の回路基板スイッチ及び第1の表示器と位置合わせせず、第2の回路基板スイッチ及び第2の表示器と位置合わせして、作動時に有効化される第2の機能に対応する第2の視覚的キューを提供する。第2の機能状態にあるシャトルは、第2の位置にあってもよく、その結果起動ボタンのうちの少なくとも1つは、別の回路基板スイッチと位置合わせされて第1の機能素子とは異なる第2の機能素子を有効化してもよい。1つ以上の表示器は、第2の機能素子と関連する第2の色を有して、ユーザーに第2の機能素子が選択されていることを視覚的に示してもよい。例えば、第1の機能素子は、1つ以上の表示器によって表示される第1の色と共に第1の治療電流を生成してもよく、第2の機能素子は、1つ以上の表示器によって表示される第2の色と共に第2の治療電流であってもよい。例えば、外科用デバイスは、第1及び第2の回路基板スイッチ並びに対応する第1及び第2の表示器と位置合わせする第1及び第2の起動ボタンを有してもよく、結果として2つの異なる視覚的キューは、第1の位置で起動ボタンのそれぞれから表示され、作動時に第1の位置で有効化された2つの異なる機能(例えば第1の電気素子及び第2の電気素子)をユーザーに通知する。外科用デバイスは、第1の位置から第2の位置へ変化してもよく、第1のボタンを、第2の回路基板スイッチ及び第2の表示器と、また第2のボタンを、第3の機能(例えば、第3の電気素子)を備えた第3の回路基板スイッチ及び第3の表示器と位置合わせし、結果として第1のボタンを通じて第2の視覚的キューが表示され、第2のボタンを通じて第3の視覚的キューが表示され、起動ボタンのそれぞれの作動時にユーザーに第1のボタンが現在第2の機能素子を有効にし、第2のボタンが現在第3の機能素子を有効にすることを通知する。
【0027】
1つ以上の機能素子は、電気素子とすることができる。1つ以上の機能素子は、電気を使用して、外科処置のうちの1つ以上の部分を行ってもよい。1つ以上の電気素子は、電気を使用して動作する機能素子であってもよい。1つ以上の電気素子は、電極、電気モータ、超音波トランスデューサ、又はこれらの組み合わせであってもよい。1つ以上の電気素子は、電極、第1の治療電流、第2の治療電流、第3の治療電流、モータ、超音波トランスデューサ、又はこれらの組み合わせであってもよい。第1の電気素子は、第1の位置で動作されてもよく、第2の電気素子は、第2の位置で動作されてもよい。外科用デバイスは、1つ以上、2つ以上、3つ以上、4つ以上、又は更に複数の電気素子を有してもよい。電気素子のそれぞれは、対応する色を有してもよく、結果として1つ以上の表示器は、ユーザーにどの電気素子が選択されているかを示すことができる。
【0028】
1つ以上の電気素子は、1つ以上の電極を含んでもよい。電極は、起動時に外科用デバイスを介して電気を伝導してもよい。電極は、治療電流を伝導してもよい。治療電流は、単極電流、双極電流、又はこれらの組み合わせであってもよい。治療電流は、手術中に切断、焼灼、凝固、又はこれらの組み合わせに使用されてもよい。電極は、モータを作動させるために使用される治療電流を伝導してもよい。各治療電流は、特に関連する色を有してもよい。例えば、第1の治療電流は、単極電流であってもよく、関連する色は青であり、第2の治療電流は、双極電流であってもよく、関連する色は黄色であり、結果として1つ以上の表示器は、単極電流が有効であるとき、青色を表示し、双極電流が有効であるとき、黄色を表示する。
【0029】
外科用デバイスの機能素子は、超音波構成要素であってもよい。超音波機能素子は、目標領域の特定、切断、凝固、又はこれらの組み合わせに使用されてもよい。例えば、超音波素子は、電気エネルギーを組織に印加される機械的振動に変換することによって、切断しかつ凝固させてもよい。超音波機能は、単極機能、双極機能、又はこれらの両方と組み合わされ得る。例えば、第1の状態にあるデバイスは、目標領域を切断するために超音波エネルギーを生成するように作動され、第2の状態にあるデバイスは、目標領域を凝固させるために双極療法電流を作動させてもよい。更なる例において、第1の状態にあるデバイスは、超音波エネルギーを目標領域に送信し、第2の状態にあるデバイスは、超音波エネルギーと双極エネルギーとの両方を送信して目標領域を同時に切断しかつ凝固させる。超音波素子は、1つ以上の表示器によって表示される独自の指定色を有してもよい。
【0030】
外科用デバイスは、組み合わせデバイスとすることができる。組み合わせデバイスは、2つ以上の構造要素を単一のデバイスに組み込んで、ハンドセットを切り替えることなく、多数の機能を行うことが可能である工具を作製する。
【0031】
図1は、第1の位置22にあるシャトル20(長手方向軸18に沿った)と、ブレード電極8が一対の作業アーム6の間に引き込まれるように第1の機能状態10にあるブレード電極8と、を有する電気外科用デバイス2の斜視図を示す。シャトル20が第1の位置22にあるとき、第1の起動ボタン26は露出される。第1の起動ボタン26は、透明又は半透明であり、第1の色206を伝える。
【0032】
図2は、電気外科用デバイス2として示される外科用デバイス1の一例の斜視図を例示する。電気外科用デバイス2は、遠位端14と近位端16とを有する本体5を有する鉗子4として示される。遠位端14は、その間にブレード電極8を有する一対の作業アーム6を含む。シャトル20が第2の位置24へと前方に(すなわち、長手方向軸18に沿って)移動するとき、ブレード電極8は、第2の機能状態12に前進させられる。第2の位置24において、第1の起動ボタン26と第2の起動ボタン28との両方が示される。第1の起動ボタン26は、第2の表示器(図示せず)により生成された第2の色208を表示する。第2の起動ボタン28は、第1の表示器(図示せず)により生成された第1の色206を表示する。第1の表示器及び第2の表示器は、回路基板上に位置しており、その結果シャトル20が第1の位置22から第2の位置24へ移動するとき、回路基板はまた第1の表示器及び第2の表示器を移動させ、第1の機能と第2の機能の両方を提供するようにデバイスを再構成する。第1の位置22と第2の位置24との間を移動しながら、第1の表示器は、第2の起動ボタン28と位置合わせされ、第1の色206を表示し、第2の表示器は、第1の起動ボタン26と位置合わせされ、第2の色208を表示する。各機能素子は、対応する色を有する。
【0033】
図3は、シャトル20が第1の位置22にある、電気外科用デバイス2の斜視図を示す。第1の位置22において、第1の起動ボタン26及び第2の起動ボタン28は露出され、ブレード電極8は、第1の機能状態10が形成されるように作業アーム6の間に引き込まれる。第1の起動ボタン26は、第1の表示器(図示せず)から第1の色206を伝達する。第2の起動ボタン28は、第2の表示器(図示せず)から第2の色208を伝達する。
【0034】
図4は、シャトル20が第2の位置24にある電気外科用デバイス2の斜視図を示す。示されるように、ブレード電極8に電力を供給するために、第1の起動ボタン26と第2の起動ボタン28との両方が露出されている。第1の起動ボタン及び第2の起動ボタンは、第1の位置22(図3)から第2の位置24へ移動する。回路基板(図示せず)は、固定されている。回路基板は、第1の表示器、第2の表示器、及び第3の表示器を保持し、その結果外科用デバイスが位置から位置へ移動するとき、起動ボタン26、28は、対応する表示器と位置合わせして特定の起動ボタン26、28の作動時にどの機能が有効化されるかをユーザーに視覚的に通知する。第1の起動ボタン26は、第3の色210を表示し、第2の起動ボタン28は、第1の色206を表示する。ブレード電極8は、ブレード電極8が対向する一対の作業アーム6を越えて延在するように、第2の機能状態12に前進する。
【0035】
図5は、接続領域50において回路基板40に接続されたシャトル20を含むセレクタアセンブリ38を示す。印刷回路基板40は、複数のスイッチ(例えば、第1の回路基板スイッチ42及び第2の回路基板スイッチ44)を含む。第1の表示器200は、第1の回路基板スイッチ42上に位置し、第2の表示器202は、第2の回路基板スイッチ44上に位置する。第3の表示器204は、第3の回路基板スイッチ46上に位置する。図示されるように、第1の起動ボタン26は、第1の回路基板スイッチ42及び第1の表示器200と位置合わせされ、第2の起動ボタン28は、第2の回路基板スイッチ44及び第2の表示器202と位置合わせされる。第1の表示器200は、第1の色206を表示し、第2の表示器は、第2の色208を表示し、起動ボタン26、28の作動時に実行される機能に対応する。第1の起動ボタン26及び/又は第2の起動ボタン28が方向52に作動すると、接触が、第1の回路基板スイッチ42及び第2の回路基板スイッチ44でそれぞれ生成される。第3の回路基板スイッチ46及び第3の表示器は、起動ボタンと位置合わせされず、その結果第3の色210は、起動ボタン26、28を通じて表示されない。
【0036】
図6は、第3の回路基板スイッチ46及び第3の表示器204が第1の起動ボタン26と位置合わせされるように方向48に移動する、シャトル20と回路基板40とを含むセレクタアセンブリ38を示す。第3の表示器204は、第1の起動ボタン26を通じて第3の色210を表示する。シャトル20及び回路基板40は、接続領域50において相互に接続され、かつ共に移動する。シャトル20が第1の位置22から第2の位置24に移動すると、第2の起動ボタン28は覆われ、かつ位置合わせされず、したがって、起動ボタン28は作動するとき、いかなる回路基板スイッチにも接触しない。第1の表示器200を備える第1の回路基板スイッチ42及び第2の表示器202を備える第2の回路基板スイッチ44は、起動ボタン26、28と位置合わせされず、その結果第1の色206及び第2の色208は、起動ボタンを通じて見えない。ブレード電極(図示せず)は引き込まれる。
【0037】
図7は、シャトル20と起動ボタン26、28とを含むセレクタアセンブリ38を示す。回路基板40は、第1の回路基板スイッチ42及び第2の電気外科用スイッチ44を含む。第1の回路基板スイッチ42は、第1の色206を表示する第1の表示器200を含む。第2の回路基板スイッチ44は、第2の色208を表示する第2の表示器202を含む。示されるように、第1の起動ボタン26は、第1の回路基板スイッチ42と位置合わせされ、第2の起動ボタン28は、第2の回路基板スイッチ44と位置合わせされ、結果として、第1の起動ボタン26又は第2の起動ボタン28が方向52に作動すると、接触が、第1の回路基板スイッチ42及び第2の回路基板スイッチ44でそれぞれ生成される。第1の表示器200は、第1の起動ボタン26を通じて第1の色206をユーザーに伝達する。第2の表示器202は、第2の起動ボタン28を通じて第2の色208をユーザーに伝達する。
【0038】
図8は、第2の起動ボタン28が方向52に移動すると、第2の起動ボタンが第1の回路基板スイッチ42に接触し、第1の色206が第2の起動ボタン28を通じて表示されるように、第2の起動ボタン28が第1の回路基板スイッチ42及び第1の表示器200と位置合わせされるように、方向64に移動される、シャトル20と、起動ボタン26、28とを含むセレクタアセンブリ38を示す。第1の起動ボタン26は、回路基板スイッチ42、44と相互作用しないように配置される。第2の回路44基板スイッチは、起動ボタン26及び28のどちらによっても作動できないように配置される。シャトル20は、起動ボタン26、28を含み、方向64に共に移動してデバイスを位置2 24に配置する。
【0039】
図9Aは、回路基板40上に位置する複数の回路基板スイッチ42、44、46と位置合わせされた複数の起動ボタン26、28、30を備えるキーボード62としてセレクタアセンブリ38を示す。起動ボタン26、28、30のうちの1つ以上が方向52に押し下げられると、回路基板スイッチ42、44、46のうちの1つ以上がそれぞれ作動する。各回路基板42、44、46は、対応する表示器200、202、206を有する。各表示器は、ボタン26、28、30のうちの1つと位置合わせされるとき、ユーザーに伝達される特定の視覚的キュー206、208、210を表示する。示されるように、表示器200は、第1の色206を表示するボタン26と位置合わせされ、表示器202は、第2の色208を表示するボタン28と位置合わせされ、表示器204は、第3の色210を表示するボタン30と位置合わせされる。ボタン26、28、30は、作動デバイス70に接続され、したがって、ボタン26、28、30が方向52に押し下げられると、作動デバイス70は、それぞれの回路基板スイッチ42、44、46を押し下げる。
【0040】
図9Bは、キーボード62として示されるセレクタアセンブリ38を示す。キーボード62の回路基板40は、第1の位置22から第2の位置24まで方向48に移動するように示される。第2の位置24において、回路基板スイッチ42、44、46の位置あわせは、第1の位置22に対して変更される。示されるように、起動ボタン26は、回路基板スイッチ44及び表示器202と位置合わせされ、起動ボタン28は、回路基板スイッチ46及び表示器206と位置合わせされる。第2の色208は、ここでボタン26を通じて伝達され、第3の色210は、ここでボタン28を通じて伝達される。起動ボタン30は、回路基板スイッチと位置合わせせず、有色の視覚的キューを伝達しない。起動ボタン26及び28が方向52に押し下げられると、作動デバイス70は、回路基板スイッチ44及び46に接触する。同様に、回路基板スイッチ42は、起動ボタンと位置合わせせず、スイッチが作動するのを防ぐ。
【0041】
図10Aは、第1の位置22におけるセレクタアセンブリ38を示す。セレクタアセンブリ38は、板バネ機構96を介して回路基板40に接続される。位置1において、起動ボタン26、28は、シャトル20上に保持され、かつ回路基板スイッチ42、44及び表示器200、202と位置合わせされる。表示器200は、起動ボタン26を通じて第1の色206を表示し、表示器202は、起動ボタン28を通じて第2の色208を表示する。起動ボタン26、28が52方向に押し下げられると、起動ボタン26、28は、回路基板スイッチ42、44にそれぞれ接触することになる。起動ボタンは、回路基板スイッチ46及び表示器206と位置合わせされない。セレクタアセンブリは、板バネ機構96と連通する位置変更ボタン74を含む。板バネ機構96は、トラック110を有するアクチュエータブロック98と、プランジャ108と、板バネ104とを含む。アクチュエータブロック98は、領域106において回路基板に取り付ける。アクチュエータブロック98のトラック110は、上部位置100と側部位置102とを有する。プランジャ108は、位置変更ボタン74に接続され、かつアクチュエータブロック100、102の位置に嵌め込まれ、これにより、位置変更ボタン74が方向52に作用すると、プランジャ108は、上部位置100から側部位置102に移動する。プランジャ108が移動すると、板バネ104は、106において回路基板40に接続されたアクチュエータブロック98を押して、デバイスを位置2に変換することができる。アクチュエータブロックを第1の位置から第2の位置に移動させると、回路基板40は起動ボタン26、28に対して移動する。デバイスを位置1に戻すには、位置変更ボタンを作動させ、プランジャをアクチュエータブロックのトラックの周りで時計回りに移動させ、これによりプランジャが位置1に戻るようにすることができる。
【0042】
図10Bは、第2の位置24におけるセレクタアセンブリ38を示す。セレクタアセンブリ38は、板バネ機構96を介して回路基板40に接続される。板バネ機構96は、回路基板40を方向48に移動させ、シャトル20は、起動ボタン26を保持して回路基板スイッチ46と位置合わせし、表示器206は、起動ボタン26を通じて第3の色210を表示する。第2の起動ボタン28は、回路基板スイッチ42、44、46のすべてと位置合わせされず、視覚的キューをユーザーに表示しない。第1の回路基板スイッチ42及び第2の回路基板スイッチ44は、いずれの起動ボタンとも位置合わせされない。起動ボタン26が方向52に押し下げられると、起動ボタン26は回路基板スイッチ46に接触する。板バネアセンブリ96は、位置変更ボタン74を方向52に作動させることによって、デバイスを第1の位置22から第2の位置24に変換する。位置変更ボタンは、プランジャ108を押し下げ、板バネ機構96に板バネ104において張力を解放させ、これにより、アクチュエータブロック98を押すことによって回路基板40を横方向に伸長及び移動させ、アクチュエータブロック98は回路基板40に106において接続され、デバイスを第2の位置24に配置する。位置変更ボタン74が押し下げられると、プランジャ108は、アクチュエータブロック98のトラック110に沿って上部位置100から側部位置102に移動する。回路基板40は、起動ボタン26、28に対して移動する。起動ボタン26、28は、回路基板40に対して固定されている。
【0043】
図11は、短いスローレバーアセンブリ86を介して回路基板40に接続されたセレクタアセンブリ38を示し、シャトル20は、回路基板スイッチ42、44と位置合わせされた起動ボタン26、28を保持し、結果として、起動ボタン26、28が方向52に押し下げられると、起動ボタン26、28は、回路基板スイッチ42、44にそれぞれ接触することになる。回路基板スイッチ42、44は、各回路基板スイッチを作動させたときにもたらされる機能に対応するキュー206及び208を表示する表示器200及び202を有する。視覚的キュー206、208は、起動ボタン26、28を通じてユーザーに伝達される。この位置では、第3の回路基板スイッチ46及び第3の表示器204は、起動ボタン26、28のいずれとも位置合わせされない。短いスローレバーアセンブリ86は、レバー92と、レバーが周りで回転する固定枢動点88と、それぞれ回路基板及びシャトルにおける移動枢動点90と、を含む。短いスローレバーアセンブリ86は、方向94に移動すると、シャトル20を横方向に移動させて、起動ボタン26及び28を方向64に、かつ回路基板40を方向48に保持することによって、デバイスを位置間で変換する。シャトル20及び回路基板40は、レバー92によって移動要動転90において接続され、これにより短いスローレバーアセンブリ86に作用すると、レバー92は固定点88の周りで枢動し、シャトル20を移動させ、これにより起動ボタン26、28、及び回路基板40を、位置合わせされるか又は位置合わせされないように保持する。
【0044】
図12は、セレクタアセンブリ38が、ラックアンドピニオンアセンブリ80を介して回路基板40及びシャトル20に接続されていることを示す。ラックアンドピニオンアセンブリ80は、起動ボタン26及び28を保持するシャトル20が回路基板40に対して移動することを可能にすることによって、デバイスを第1の位置と第2の位置との間で変換するのを助ける。ラックアンドピニオンアセンブリ80は、各々が回路基板40及びシャトル20に取り付けられたピニオンギヤ82と一対のラックギヤ84とを含む。ピニオンギヤ82が回転すると、ラックギヤ84はシャトル20を64方向に、かつ回路基板40を方向48に横方向に移動させ、デバイスを第2の位置に配置し、起動ボタン26、28を回路基板スイッチ42、44、46及び表示器200、202、204に位置合わせするか又は位置合わせしない。示される位置において、起動ボタン26及び28は、回路基板スイッチ42及び44並びに表示器200及び202と位置合わせされる。表示器200及び202は、視覚的キュー206及び208を表示し、起動ボタン26、28を通じてこれらの視覚的キューを伝達し、結果としてユーザーは、どの機能をボタン26、28が有効にするかを知る。起動ボタンが方向52に押し下げられると、起動ボタン26は、回路基板スイッチ42に接触し第1の電気的機能をもたらし、起動ボタン28は、回路基板スイッチ44と接触し第2の電気的機能をもたらす。回路基板スイッチ46及び表示器204は、いかなる起動ボタンとも位置合わせされない。ラックアンドピニオンは、回転運動を長手方向運動又は横方向運動に変換する。
【0045】
図13Aは、第1の位置22におけるセレクタアセンブリ38を示す。セレクタアセンブリは、起動ボタン26を保持するシャトル20を含み、回路基板40と接続される。回路基板40は、回路基板スイッチ42、44、変換表示器200、及び2つの位置送信機212、214を含む。第1の位置22では、起動ボタン26は、回路基板スイッチ42と位置合わせされ、第1の機能を実行するためのデバイスを構成する。表示器は、起動ボタン26を通じてユーザーに第1の色206を伝達し、第1の電気的機能が選択されていることを示す。第1の位置22でシャトル20が第1の位置送信機212を作動させると、第1の色206が生成され、第1の色206に電力を供給するように回路基板40に信号を送信する。第2の位置送信機は、作動しない。
【0046】
図13Bは、第2の位置24における図13Aのセレクタアセンブリ38を示す。第2の位置24において、起動ボタン26は、回路基板スイッチ42と位置合わせしないで、かつ回路基板スイッチ44と位置合わせするように移動し、第2の電気的機能を提供するようにデバイスを構成する。第1の位置22から第2の位置24への変更時、第2の位置送信機214を作動させ、信号を回路基板40に送信して表示器を第1の色206から第2の色208に変更し、ユーザーにデバイスが現在第2の機能を実行するように構成されていることを示す。第2の位置24で、第1の位置送信機は、作動しない。
【0047】
図14Aは、移動可能な回路基板40を含むセレクタアセンブリ38の一部を示す。回路基板4は、本体3に対して移動可能である。回路基板は、第1の表示器200でもある第1の回路基板スイッチ42、及び第2の表示器202でもある第2の回路基板スイッチ44を保持する。回路基板はまた、回路基板にセレクタアセンブリ38が第1の位置にあることを伝える位置送信機212も含み、回路基板は、第1の表示器200に電力を送って第1の視覚的キュー206を表示する。第2の表示器202は、第1の位置22で電力を受け取らない。
【0048】
図14Bは、第2の位置24におけるセレクタアセンブリ38の一部を示す。回路基板40は、第1の位置22から第2の位置24へと方向64に移動する(図示せず)。位置送信機212は、回路基板にセレクタアセンブリ38が第2の位置にあることを伝え、その結果回路基板は、第2の表示器202に電力を送って第2の視覚的キュー208を表示する。第1の表示器200は、第2の位置24で電力を受け取らない。
【0049】
本明細書に列挙するあらゆる数値は、少なくとも2つの単位の分離が任意のより低い値と任意のより高い値との間にあることを条件として、1つの単位の増分で低い値から高い値までのすべての値を含む。一例として、構成要素の量、又は例えば温度、圧力、時間などのプロセス変数の値が、例えば1~90、好ましくは20~80、より好ましくは30~70であると明記されている場合、15~85、22~68、43~51、30~32などの値が本明細書中に明示的に列挙されていることが意図されている。1未満の値については、1つの単位は、適宜、0.0001、0.001、0.01、又は0.1とみなされる。これらは具体的に意図されるものの単なる例に過ぎず、列挙されている最低値と最高値との間の数値のすべての可能な組み合わせが、同様に本明細書において明示的に記載されているものとみなされるべきである。
【0050】
特に明記されていない限り、すべての範囲は、両方の終点、及びそれらの終点間のすべての数を含む。範囲に関連した「約」又は「およそ」の使用は、範囲の両端に適用される。したがって、「約20~30」は、少なくとも指定の終点を含めて、「約20~約30」を包含することが意図されている。
【0051】
特許出願及び特許出願公開を含むすべての論文及び参考文献の開示は、あらゆる目的で参照により組み込まれている。組み合わせを説明する「~から本質的になる」という用語は、特定された要素、成分、構成要素、又は工程と、組み合わせの基本的及び新規な特性に実質的に影響を与えないような他の要素、成分、構成要素、又は工程とを含むものとする。本明細書における要素、成分、構成要素、又は工程の組み合わせを説明する「~を備える」又は「~を含む」という用語の使用は、要素、成分、構成要素、又は工程から本質的になる実施形態も企図している。本明細書において「してもよい」という用語を使用することによって、含まれ「てもよい」あらゆる記載される属性は任意選択であるものとする。
【0052】
複数の要素、成分、構成要素又は工程は、単一の統合された要素、成分、構成要素又は工程によって実現され得る。代替的に、単一の統合された要素、成分、構成要素、又は工程は、別個の複数の要素、成分、構成要素、又は工程に分割されることがある。要素、成分、構成要素、又は工程を説明する「1つの(a)」又は、「1つの(one)」という開示は、追加の要素、成分、構成要素、又は工程を除外することを意図しない。
【0053】
上述の説明は例示であり、限定するものではないことが理解される。提供した実施例以外の多くの実施形態並びに多くの適用例が、上述の説明を読むことによって当業者には明白となるであろう。したがって、本教示の範囲は、上述の説明を参照して決定されるべきではなく、その代わりに、添付の特許請求の範囲を、このような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に参照して決定されるべきである。特許出願及び特許出願公開を含むすべての論文及び参考文献の開示は、あらゆる目的で参照により組み込まれている。以下の特許請求の範囲における、本明細書に開示されている主題のいかなる態様の省略も、このような主題を放棄するものではなく、本発明者らがこのような主題を、開示されている発明の主題の一部であるとみなさなかったものと考えられるべきものでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13A
図13B
図14A
図14B