(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】物流倉庫の搬出を管理する電子装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/137 20060101AFI20230904BHJP
G06Q 10/08 20230101ALI20230904BHJP
【FI】
B65G1/137 E
G06Q10/08
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021194304
(22)【出願日】2021-11-30
(62)【分割の表示】P 2020216738の分割
【原出願日】2020-12-25
【審査請求日】2021-12-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0166821
(32)【優先日】2020-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ジ・ウォン・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ウ・ジュン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ギョン・ファ・イ
(72)【発明者】
【氏名】テ・ヨン・ジャン
【審査官】板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-071740(JP,A)
【文献】特開2006-236172(JP,A)
【文献】米国特許第10565544(US,B1)
【文献】特開2015-214411(JP,A)
【文献】特開2017-001820(JP,A)
【文献】特開2008-239337(JP,A)
【文献】特開2020-119166(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/137
G06Q 10/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物流倉庫の搬出を管理する電子装置の制御方法において、
前記物流倉庫に配置された商品に対応する業者情報を含む搬出要請情報を獲得する段階と、
前記搬出要請情報に基づいて、前記業者情報が含む一つ以上の業者別に一つ以上の搬出情報を生成する段階と、
前記一つ以上の搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供する段階と、
前記提供された搬出情報に対応して搬出処理応答情報を
前記端末から受信する段階と、
前記搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成する段階と、
前記業者情報が含む一つ以上の業者別に対応する商品が、前記物流倉庫に配置された位置情報を獲得する段階とを含み、
前記電子装置は前記位置情報にさらに基づいて、前記一つ以上の搬出情報を生成することを特徴とする
電子装置。
【請求項2】
前記一つ以上の搬出情報を生成する段階は、
前記位置情報に基づいて、前記一つ以上の業者別に対応する商品を一つ以上のグループにグルーピング(grouping)する段階と、
前記グルーピングの結果を含むように一つ以上の搬出情報を生成する段階と、を含むことを特徴とする、請求
項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項3】
前記グルーピングする段階は、
相互間の距離が予め設定された値より小さい一つ以上の商品を同一グループにグルーピングする段階を含むことを特徴とする、請求
項2に記載の電子装置の制御方法。
【請求項4】
前記端末に提供される少なくとも一つの搬出情報を用いて、商品のピッキングを遂行する段階と、
前記ピッキングされた商品に関連するトートを確認する段階と、をさらに含み、
前記トートは、特定の業者に対応する、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項5】
前記確認されたトートに対応する搬出商品情報を確認する段階をさらに含む、請求
項4に記載の電子装置の制御方法。
【請求項6】
前記搬出商品情報の確認に対応して、前記搬出商品情報に対応する業者用電子装置に前記搬出商品情報を転送する段階をさらに含む、請求
項5に記載の電子装置の制御方法。
【請求項7】
前記搬出商品情報の確認に対応して前記搬出商品情報に関連する精算情報を生成する段階をさらに含む、請求
項5に記載の電子装置の制御方法。
【請求項8】
前記物流倉庫に再入庫される商品情報を確認する段階と、
前記確認された商品情報および前記確認された商品情報に対応する状態情報を基に再入庫される商品のうち少なくとも一つの追加搬出情報を生成する段階をさらに含む、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項9】
前記追加搬出情報を生成する段階は、
前記確認された商品情報に対応する商品の状態情報が第1状態情報を含むか否かを確認する段階と、
前記商品の搬出状態が前記第1状態情報を含む場合、前記確認された商品情報に対する前記追加搬出情報を生成する段階を含む、請求
項8に記載の電子装置の制御方法。
【請求項10】
前記搬出処理応答情報は、搬出処理が遂行された商品の数量情報、前記搬出処理が遂行された商品のイメージ情報、前記搬出処理に関連する担当者情報及び前記搬出処理の状態情報のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項11】
前記商品の状態情報を生成する段階は、
前記搬出処理応答情報を獲得すると
、搬出処理が遂行された商品の数量情報を基に前記電子装置に既格納された商品の数量情報をアップデートする段階を含む、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項12】
前記搬出要請情報は、搬出商品の名称、搬出要請数量、搬出締切期限、搬出商品の仕入れの有無、搬出に用いられる運賃費のうち少なくとも一つに対する情報をさらに含む、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項13】
前記商品の状態情報は、搬出対象商品の残りの数量、搬出要請数量、搬出完了数量、搬出処理段階、商品の数量誤差及び仮想搬出数量のうち少なくとも一つに対する情報を含む、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項14】
前記商品の状態情報を生成する段階は、
前記搬出要請情報が含む搬出要請数量及び前記搬出処理応答情報が含む搬出完了数量を比較する段階と、
前記搬出要請数量及び前記搬出完了数量の間の一致有無を基に前記商品の状態情報を生成する段階と、を含む、請求項1に記載の電子装置の制御方法。
【請求項15】
前記商品の状態情報を生成する段階は、
前記商品の数量誤差に基づき、
前記搬出要請数
量と実際に前記物流倉庫に配置された商品の数量
とが一致しない場合、前記搬出要請数
量と前記実際に前記物流倉庫に配置された商品の数量
との間の不一
致を発生させた事由の入力を受信するためのインターフェースを前記端末の画面を通じて表示することにより提供する段階を含む、請求
項14に記載の電子装置の制御方法。
【請求項16】
前記商品の状態情報を生成する段階は、
前記インターフェースに対するユーザー入力を受信する場合、前記ユーザー入力に対応する商品の仮想搬出数量情報を基に前記電子装置に既格納された商品の数量情報をアップデートする段階を含む、請求
項15に記載の電子装置の制御方法。
【請求項17】
請求項1に記載の方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な非一時的記録媒体。
【請求項18】
物流倉庫の搬出を管理する電子装置において、
命令語を格納するメモリと、
プロセッサとを含み、
前記プロセッサは、前記メモリと連結され、
前記物流倉庫に配置された商品に対応する業者情報を含む搬出要請情報を獲得し、
前記搬出要請情報に基づいて、前記業者情報が含む一つ以上の業者別に一つ以上の搬出情報を生成し、
前記一つ以上の搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供し、
前記提供された搬出情報に対応して搬出処理応答情報を
前記端末から受信し、
前記搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成
し、
前記業者情報が含む一つ以上の業者別に対応する商品が、前記物流倉庫に配置された位置情報を獲得し、
前記電子装置は前記位置情報にさらに基づいて、前記一つ以上の搬出情報を生成することを特徴とする
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、物流倉庫(fulfillment center)から業者(vendor)に向かう商品(item)搬出を管理する電子装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発達により、電子商取引はショッピングの一分野として位置づけされた。顧客は、直接ショッピングモールや市場に行かなくても、オンラインで物品を購買することができ、オンラインで購買した物品は、顧客が要請した配送先に配送される。
【0003】
このような電子商取引の場合は、商品配送の速度がサービス満足度に相当な影響を与えるため、より迅速に顧客に商品を配送するための様々な方案について議論が行われている。このように迅速な配送のための方法の一つとして、複数の地域に物流倉庫が設けられている。物流倉庫のそれぞれは、オンライン上で販売する、様々なものを保管しておいて、商品の購買が発生する場合、商品を購買した顧客の近くの物流倉庫から顧客に配送が行われるようにする。すなわち、商品の購買が発生する前に、様々な地域に商品を位置させた後、購買が発生すると、顧客の位置と隣接する物流倉庫から商品を出庫して配送することで、配送期間を短縮させる。
【0004】
一方、場合によって、企業は電子商取引とは別の経路で商品を販売するために、物流倉庫に臨時で保管された商品をピッキングしたい場合が生じ得る。このように、物流倉庫から業者に再び商品が帰る場合を搬出と呼ぶことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施例が解決しようとする課題は、搬出要請情報を基に業者別搬出情報を生成し、これを基に搬出が行われるようにすることで、業者に搬出情報提供を容易にするようにして、業者別搬出商品管理が効果的に行われるようにする電子装置及びその制御方法を提供することにある。
【0006】
本実施例が解決しようとする技術的課題は、上記したような技術的課題に限定されず、以下の実施例から別の技術的課題が類推されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1実施例によって、物流倉庫の搬出を管理する電子装置の制御方法は、上記物流倉庫に配置された商品に関連する搬出要請情報を獲得する段階と、上記獲得された搬出要請情報を基に業者別に搬出情報を生成する段階と、上記生成された搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供する段階と、上記端末から上記提供された搬出情報に対応して搬出処理応答情報を受信する段階と、前記搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成する段階とを含むことができる。
【0008】
第2実施例によって、上記物流倉庫に配置された商品に関連する搬出要請情報を獲得する段階と、上記獲得された搬出要請情報を基に業者別に搬出情報を生成する段階と、上記生成された搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供する段階と、上記端末から上記提供された搬出情報に対応して搬出処理応答情報を受信する段階と、上記搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成する段階とを含む物流倉庫の搬出を管理する電子装置の制御方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な非一時的記録媒体を含むことができる。
【0009】
第3の実施例によって、物流倉庫の搬出を管理する電子装置は、命令語を格納するメモリと、プロセッサとを含み、上記プロセッサは、上記メモリと連結されて、上記物流倉庫に配置された商品に関連する搬出要請情報を獲得し、上記獲得された搬出要請情報を基に業者別に搬出情報を生成し、上記生成された搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供し、上記端末から上記提供された搬出情報に対応して搬出処理応答情報を受信し、上記搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成することができる。
【0010】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本開示によると、物流倉庫の搬出を管理する電子装置及びその制御方法は、搬出要請情報を基に業者別搬出情報を生成し、これを基に搬出が行われるようにすることで、業者に搬出情報提供を容易にすることで、業者別搬出商品管理が効果的に行われるようにすることができる。
【0012】
また、本開示によれば、搬出商品情報の確認に対応して搬出商品に対する情報が業者にリアルタイムで提供されるようにすることにより、搬出商品の管理が効果的に行われるようにすることができる。
【0013】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていない更に他の効果は、請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】一実施形態に係る物流倉庫の搬出を管理する電子装置の機能ブロック図である。
【
図2】一実施形態に係る電子装置の制御方法のフローチャートである。
【
図3】一実施形態に係る電子装置の搬出情報の例を説明するための図である。
【
図4】一実施形態に係る電子装置で生成される商品の状態情報の例を説明するための図である。
【
図5】一実施形態に係る電子装置から端末に情報が転送されることに基づいて、端末に提供される画面の例を説明するための図である。
【
図6】一実施形態に係る電子装置で用いられる搬出処理応答情報を説明するための図である。
【
図7】一実施形態に係る電子装置で用いられる搬出処理応答情報を説明するための図である。
【
図8】一実施形態に係る電子装置で用いられる搬出処理応答情報を説明するための図である。
【
図9】一実施形態に係る電子装置で搬出商品に関連するエラーが発生したことにより、提供される情報の例を説明するための図である。
【
図10】一実施形態に係る電子装置で搬出商品の上車が完了することに対応して獲得される情報の例を説明するための図である。
【
図11】一実施形態に係る電子装置で搬出処理応答情報を基に既格納された商品の数量情報をアップデートする例を説明するための図である。
【
図12】一実施形態に係る電子装置で搬出処理応答情報を基に既格納された商品の数量情報をアップデートする例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施形態において使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、できるだけ現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現等によって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単純な用語の名称でなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0016】
明細書全体において或る部分が何らかの構成要素を「含む」というとき、これは、特に反対になる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。
【0017】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうちの少なくとも1つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびc全部」を包括することができる。
【0018】
以下で言及される「電子装置」は、電子装置と呼ばれることができ、ネットワークを介してサーバや他の電子装置に接続できるコンピュータや携帯用端末に具現されることができる。ここで、コンピュータは、例えば、Webブラウザが搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)などを含み、携帯端末は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)などの通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0019】
以下では、添付した図面を参照して、本開示の実施例について本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は、いくつかの異なる形態で具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0020】
以下では、図面を参照して、本開示の実施例を詳細に説明する。
【0021】
図1は、一実施例に係る物流倉庫の搬出を管理する電子装置の機能ブロック図である。
図1には、本実施例に関連する構成要素が図示されているが、これらに限定されるものではなく、
図1に図示された構成要素に加えて、他の汎用的な構成要素がさらに含まれることができる。
【0022】
図1を参照すると、電子装置100は、メモリ110およびプロセッサ120を含むことができる。
図1に図示された各要素(element)は、少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの結合によって具現されることができる。
【0023】
実施例によって、
図1の電子装置100は、サーバ、コンピュータ、または端末で具現されることができ、電子装置100の具現方式により本明細書が限定されてはいない。
【0024】
メモリ110は、電子装置100に関連する様々なデータを格納することができる。例えば、メモリ110は、電子装置100の動作のための少なくとも一つの命令語(instruction)を格納することができる。このような場合、後述するプロセッサ120は、メモリ110に格納された命令語に基づいて、様々な動作を遂行することができる。
【0025】
実施例で、メモリ110は、物流倉庫(fulfillment center)に位置される商品に対する情報を格納することができる。例えば、メモリ110は、物流倉庫に入庫された商品の数量、名称、入庫時期、価格、流通期限、物流倉庫内の陳列位置及び業者名のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。ただし、これに制限されるものではなく、商品に関連した様々な情報が格納されることができる。
【0026】
プロセッサ120は、電子装置100の全体的な動作を制御することができる。例えば、プロセッサ120は、メモリ110に格納された命令語に基づいて、電子装置100の要素を制御することにより、電子装置100の動作を制御することができる。
【0027】
プロセッサ120は、物流倉庫に配置された商品に関連する搬出要請情報を獲得することができる。プロセッサ120は、他の装置から搬出要請情報が受信されることに対応して搬出要請情報を獲得することができる。搬出要請情報は、搬出対象となる少なくとも一つの商品に対する情報で、例えば、搬出商品の名称、搬出商品の業者名、搬出数量、搬出締切期限、搬出商品の仕入れの有無、搬出に用いられる運賃費のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。
【0028】
搬出要請情報は、他の装置から生成され、電子装置100に受信されることができるが、これらに制限されるものではなく、様々な方式で獲得されることができる。例えば、搬出要請情報は、ユーザーの入力に基づいて、電子装置100から生成されるに基づいて獲得することができる。他の例を挙げると搬出要請情報は、物流倉庫に配置される商品の配置期間を基に自動的に生成することができる。例えば、物流倉庫に格納された期間が期指定された期間以上の商品について搬出要請情報が生成されることができる。このとき、物流倉庫に格納された期間は、物流倉庫に商品が入庫された日付を基に算出することができる。
【0029】
プロセッサ120は、搬出要請情報を基に業者別に搬出情報を生成することができる。具体的には、プロセッサ120は、搬出要請情報を獲得すると、搬出要請情報を業者別に区分して業者別搬出情報を生成することができる。例えば、搬出要請情報が業者A、B、C、それぞれに関連する商品の搬出を要請する情報を含む場合、プロセッサ120は、搬出要請情報に含まれる搬出対象となる商品を業者A、B、C、それぞれに区分して搬出情報を生成することができる。
【0030】
実施例で、プロセッサ120は、物流倉庫内の商品の配置位置を基に業者別搬出情報を生成することができる。具体的には、プロセッサ120は、業者別に搬出対象商品を区分するが、搬出対象商品の物流倉庫内の位置を反映して搬出対象商品をグルーピングし、グループ化された情報が含まれるように搬出情報を生成することができる。
【0031】
例えば、プロセッサ120は、業者Aに関連する第1搬出情報及び第2搬出情報を生成することができる。第1搬出情報及び第2搬出情報のそれぞれに該当する商品はすべて業者Aの商品であることができる。第1搬出情報に該当する少なくとも一つの商品の位置と第2搬出情報に該当する少なくとも一つの商品の位置は異なり得る。場合によっては、第1搬出情報に該当する少なくとも一つの商品の一部の位置は異なることができるものの、残りの商品と特定の半径内に位置されることで、作業者が特別な困難なく搬出対象商品をピッキング(または集品)することができる。一方、第2搬出情報に対応する商品は、第1搬出情報に対応する商品から特定の距離を超過するところに配置されるものであり得る 。
【0032】
このように業者Aに関連して互いに別の位置に対する複数の搬出情報が生成される場合、各搬出情報は、別の作業者の端末に提供されることができる。例えば、第1搬出情報は、第1搬出情報に関連する位置の第1の端末へ提供され、第2搬出情報は第2搬出情報に関連する位置の第2端末へ提供され、ピッキングが効率的に行われるようにすることができる。
【0033】
実施例で、搬出情報は、搬出商品に関連して既指定された業者との契約の種類に応じて生成されることができる。例えば、物流倉庫に格納された会社Aの第1商品は仕入れ方法で物流倉庫に格納される第1類型であり、業者Aの第2商品は仕入れなく、単純な格納方法で物流倉庫に格納される第2類型である場合、搬出情報は業者別に区分するが、商品の契約類型を反映して生成されることができる。このような場合、業者Aの第1搬出情報は、第1類型の商品に対する搬出情報を含み、業者Aの第2搬出情報は、第2類型の商品に対する搬出情報を含むことができる。
【0034】
プロセッサ120は、搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供することができる。例えば、プロセッサ120は、生成された業者別搬出情報のうち業者Aに対する搬出情報を第1端末に提供することができる。このような場合、第1端末は、業者Aの搬出対象商品をピッキングする作業者の端末であることができる。別の例を挙げると、プロセッサ120は、生成された業者別搬出情報を全て第1端末に提供することができる。このような場合、第1端末のユーザーは、提供された情報のうち作業を随行する業者の搬出情報、例えば、業者Aの搬出情報を選択して確認することができる。
【0035】
プロセッサ120は、端末から搬出処理応答情報を受信することができる。具体的には、プロセッサ120は、端末に業者別搬出情報のうち少なくとも一つを提供することに基づいて、提供された搬出情報に対応する搬出処理応答情報を受信することができる。搬出処理応答情報は、端末に提供された搬出情報に対応する商品の搬出処理に関連する情報を含むことができる。例えば、搬出処理応答情報は、搬出処理が随行された商品の数量情報、搬出処理が随行された商品のイメージ情報、搬出処理に関連する担当者情報及び搬出処理の状態情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0036】
ここで、搬出処理が随行された商品の数量情報は、物流倉庫内で実際に搬出処理が随行された商品の個数を含むことができる。場合によって、物流倉庫内には、搬出要請情報が示す商品の数量よりも少ない数量が配置されていることができ、このような場合、搬出処理が随行された商品の数量情報は、搬出要請情報が示す数量より少ない数量に対する情報を含むことができる。
【0037】
搬出処理が随行された商品のイメージ情報は、搬出情報が提供されるに基づいて搬出処理が行われた場合、搬出処理状況で獲得されたイメージ情報を含むことができる。例えば、搬出情報がピッキング段階で提供され搬出商品のピッキングが行われた場合、搬出処理が随行された商品のイメージ情報は、商品がピッキングされてトート(tote)に入れられた状態を示すイメージ情報を含むことができる。このようなイメージは、端末によって獲得されたものである可能性があるが、これに制限されるものではない。万一、搬出情報が上車段階で提供されて搬出商品の上車が行われた場合、搬出処理が随行された商品のイメージ情報は、商品がトラックに載っている状態、商品が宅配を通じて業者に輸送される場合には、送り状情報及び商品を載せたトラックのうち少なくとも一つを表すイメージ情報を含むことができる。ここで、上車段階は、業者に商品が配送される直前の段階であって、商品を輸送するトラックに商品が移される段階を含むことができる。
【0038】
搬出処理に関連する担当者の情報は、搬出情報が提供された端末を所持した作業者に対する情報を含むことができる。場合によって、端末と作業者が一致しない可能性があるものの、このような場合、担当者の情報は、搬出情報に対応する作業を随行した実際の作業者を示す情報を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0039】
プロセッサ120は、搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成することができる。プロセッサ230は、搬出処理応答情報を受信すると、搬出処理応答情報に対応する商品の搬出状態を示す状態情報を生成することができる。状態情報は、例えば、搬出対象商品の残りの数量、搬出要請数量、搬出完了数量、搬出処理段階、商品の数量誤差及び仮想搬出数量の少なくとも1つに対する情報を含むことができる。
【0040】
実施例で、プロセッサ120は、搬出処理応答情報を獲得すると搬出処理が随行された商品の数量情報を基に、電子装置100に既格納された商品の数量情報をアップデートすることができる。例えば、プロセッサ120は、搬出処理応答情報を獲得すると、既格納された商品の数量で搬出処理が随行された商品の数量を差し引いて、物流倉庫内に残った商品の数量情報をアップデートすることができる。
【0041】
一方、場合によっては搬出要請情報に対応する商品の数量が既格納された商品の数量を超えることができる。例えば、搬出要請情報は、商品aを30個搬出するように情報を含むことができるが、既格納された商品aの数量情報は27個であり得る。このような状況は、電子装置100に既格納された商品の数量にエラーがあるため発生した可能性がある。このような場合に関連して、実施例でプロセッサ120は、搬出要請情報と搬出処理応答情報に基づいて提供された搬出情報に対応する商品の数量誤差を確認することができる。プロセッサ120は、確認された商品の数量誤差を基に商品の状態情報を生成することができる。例えば、プロセッサ120は、商品aの数量誤差が3と確認される場合、商品aの商品数量誤差情報を3として生成することができる。
【0042】
実施例で、プロセッサ120は既格納された商品の数量または搬出要請情報に対応する商品の数量を調整することができる。例えば、プロセッサ120は、増減しようとする数量情報を獲得することができ、獲得された数量情報に基づいて既格納された商品の数量または搬出要請情報に対応する商品の数量を調整することができる。例えば、プロセッサ120は、第1商品の仮想上車項目に入力される数量が2である場合、電子装置100に既格納された第1商品の数量を2だけ減少させるか、第1商品に対応する搬出要請数量を2だけ減少させることができる。別の例を挙げると、プロセッサ120は、第1商品の仮想上車項目に入力される数量が2である場合、第1商品の2個に対して実際に上車が行われなかったが、上車が完了したものとして処理することができる。これに関連した具体的な例は、
図11及び
図12を参照することができる。
【0043】
実施例で、プロセッサ120は、端末に提供される少なくとも一つの搬出情報を用いて、商品のピッキングを随行することができる。場合によって、端末は物流倉庫内の既指定された位置に配置され、特定の領域に配置された商品の入出庫を管理することができる。このような場合、端末に搬出情報が提供されるに対応して端末は提供された搬出情報に該当する商品をピッキングすることができる。商品のピッキングは、様々な方法、例えば、ロボットまたはコンベアを用いて行われることができるが、これに制限されない。ロボットまたはコンベアを用いてピッキングが行われる場合、端末はロボットまたはコンベアとの連結を基にピッキング動作を制御することができる。
【0044】
場合によって、端末が作業者が所持する装置である場合、搬出情報が端末に提供されるに基づいて、作業者にとって搬出情報に対応する商品のピッキングが随行されるよう要請することができる。
【0045】
実施例で、ピッキングされた商品は、トートに入れられることができる。トートは、例えば搬出情報が表す搬出対象商品がピッキングされて入れられた一種のバスケットで、コンベアまたはロボットを通じてピッキングされた商品がトートに入れられることができる。ピッキングされた商品がトートに入れられる場合、端末はトートに入れられた商品に対する情報を生成し、生成された情報をトート別にマッピングすることができる。例えば、端末はトートに入れられた商品に対する情報を示すバーコードがトートに付着されるようにすることができる。
【0046】
実施例で、端末に搬出情報が提供されるに基づいて、作業者は物流倉庫から搬出情報に対応する商品をピッキングしてトートに入れることができる。このとき、トート一つに入れられる商品は同一の業者の商品であることができる。トートに商品を入れた後、作業者は、端末を通じてトートに入れられた商品のバーコードを出力してトートに付着することができる。
【0047】
実施例で、プロセッサ120はピッキングされた商品に関連するトートを確認することができる。例えば、端末を通じてトートに付着されたバーコードが認識されたことに対応して、プロセッサ120はピッキングされた商品に関連するトートを確認することができる。場合によって、トートは業者別に区分、すなわち一つのトートには、1つの業者の商品が入れられるようになるが、このような場合、確認されたトートは特定業者に対応することができる。
【0048】
実施例で、プロセッサ120は、確認されたトートに対応する搬出商品情報を確認することができる。トートに対応する搬出商品情報は、トートに入れられた商品の数量、商品名、および業者のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。
【0049】
実施例で、プロセッサ120は、搬出商品情報の確認に対応して搬出商品情報に対応する業者用電子装置に搬出商品情報を転送することができる。電子装置100は、業者別に対応する業者用電子装置に対する情報を格納することができ、プロセッサ120は、搬出商品情報が確認されると、搬出商品情報に対応する業者の業者用電子装置に搬出商品情報を転送することができる。このような場合、業者側でも搬出商品の状態をリアルタイムで知ることができ、より効果的に搬出商品管理が可能であり得る。
【0050】
実施例で、プロセッサ120は、搬出商品情報の確認に対応して搬出商品情報に関する精算情報を生成することができる。例えば、プロセッサ120は、搬出商品情報が示す搬出商品の搬出状態が搬出完了状態である場合、搬出商品に対する精算情報を生成することができる。プロセッサ120は、生成された精算情報に基づいて搬出商品に対応する企業に対する精算が行われるようにすることができる。精算情報は、搬出が完了した場合、計算されるべき金額に対する情報を含むことができる。このような場合、搬出の状態に応じてリアルタイムで精算が完了されることで、精算にかかる時間のため発生される面倒が解決されることができる。
【0051】
実施例で、プロセッサ120は、物流倉庫に再入庫される商品情報を確認することができる。プロセッサ120は、確認された商品情報及び確認された商品情報に対応する状態情報を基に再入庫される商品のうち、少なくとも一つの追加搬出情報を生成することができる。
【0052】
具体的に、プロセッサ120は、顧客によって払い戻しされ、物流倉庫に再入庫される商品に対する情報を確認することができる。プロセッサ120は、再入庫された商品が確認されると、確認された商品に対する状態情報を確認することができる。ここで、確認される状態情報は、再入庫された商品と同一の商品に対する搬出要請があったのか、搬出要請に応じた搬出処理段階がどの程度まで進んでいたか、及び搬出要請数量と実際に搬出される商品の数量の間に差が存在するのかのうちの少なくとも一つに関連されることができる。
【0053】
プロセッサ120は、確認された状態情報に基づいて再入庫される商品のうち、少なくとも一つに対する追加搬出情報を生成することができる。
【0054】
実施例で、プロセッサ120は、確認された商品情報に対応する商品の状態情報が第1状態情報を含むか否かを確認することができる。プロセッサ120は、商品の搬出状態が第1状態情報を含む場合、確認された商品情報に対する追加搬出情報を生成することができる。第1状態情報は、例えば搬出完了前であり、実際搬出される商品の数量が搬出要請数量に満たない状態を示す情報を含むことができる。搬出完了前は搬出対象商品が業者に配送される前の状態を含むことができる。
【0055】
具体的には、例えば、プロセッサ120は、確認された状態情報が搬出完了前であり、実際搬出される商品の数量が搬出要請数量に満たない場合を示す情報が含む場合、再入庫される商品のうち少なくとも一つに対する追加搬出情報を生成することができる。生成された追加搬出情報は再入庫される商品全体の数量のうち搬出要請数量の満足のために追加で搬出されるべき数量だけに対する可能性がある。例えば、再入庫された商品が2個であっても、搬出要請数量に未達した商品の数が1個である場合、追加搬出情報は1個の再入庫された商品に対するものである可能性がある。
【0056】
図2は、一実施形態による電子装置の制御方法のフローチャートである。
図2に図示された方法の各段階は、必要に応じて図面に図示されたこととその順序を変えて随行されることができる。以下では、先に
図1で述べた内容と重複する内容が省略されることができる。
【0057】
図2を参照すると、段階210で、電子装置は、物流倉庫に配置された商品に関連する搬出要請情報を獲得することができる。搬出要請情報は、物流倉庫内に配置された商品のうち、商品を提供した業者に再び返品されるべき商品に対する情報であり、搬出対象商品の商品名、数量及び搬出期限のうち少なくとも一つに対する情報を含むことができる。
【0058】
実施例で、搬出要請情報は、他の装置から転送されることに基づいて、電子装置が獲得するものであり得る。しかし、これに制限されるものではなく、ユーザーの入力に基づいて、電子装置で生成されるものであり得る。
【0059】
段階220で、電子装置は、搬出要請情報を基に業者別に搬出情報を生成することができる。電子装置は、搬出要請情報を獲得すると業者別に搬出商品を区分して業者別搬出情報を生成することができる。場合によって、電子装置は業者別搬出情報のそれぞれを商品の位置に区分することができる。例えば、電子装置は第1業者の搬出対象商品が2つの位置に区分されて配置された場合、第1業者に対する搬出情報として、第1搬出情報及び第2搬出情報を生成することができる。互いに別の搬出情報が生成されるほど区分されるのは、商品の位置が特定の距離以上離れている場合であることができる。
【0060】
段階230で、電子装置は、搬出情報のうち少なくとも一つを端末に提供することができる。ここで、端末は、あらかじめ指定された複数の端末のうち選択された一つの端末を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0061】
実施例で、搬出情報は、搬出の段階ごとに区分されて生成されることができる。例えば、第1業者の第1商品に対する搬出情報としてピッキング段階及び上車段階に区分され、搬出情報が生成されることができる。このような場合、ピッキングの段階の搬出情報は、第1端末に提供されて上車段階の搬出情報は、第2端末に提供されることができる。
【0062】
段階240で、電子装置は、搬出情報に対応して搬出処理応答情報を受信することができる。搬出処理応答情報は、端末によって生成されたものであり得る。例えば、搬出情報が、第1商品n個に対してピッキングを随行するような情報を含む場合、搬出処理応答情報は、ピッキングが完了された商品の数量及びピッキング完了された状態を示すイメージに対する情報を含むことができる。
【0063】
段階250で、電子装置は、搬出処理応答情報に対応する商品の状態情報を生成することができる。電子装置は、搬出処理応答情報が示す搬出状態に応じた商品の状態情報を生成することができる。例えば、電子装置は、搬出処理応答情報に第1商品k個のピッキングが完了されたという情報が含まれた場合、第1商品のk個の状態がピッキング完了状態であることを示す状態情報を生成することができる。
【0064】
図3は、一実施例に係る電子装置の搬出情報の例を説明するための図である。具体的には、
図3は業者別に区分された搬出情報が表示される例を示す。
【0065】
搬出情報311は、
図3に示されたように業者別に区分されて表示されることができる。搬出情報311は、例えば、搬出要請情報が獲得された日時を示す搬出指示生成日時、搬出期限を示す搬出締切日時、搬出対象商品に対応する業者名、搬出要請数量に対する情報を含むことができる。
【0066】
電子装置には、商品の状態情報313が表示されることができる。商品の状態情報313は、図示されたように、搬出情報311に関連して、すなわち、搬出情報311に対応する形態で表示されることができるが、これに制限されるものではない。
【0067】
実施例で、搬出情報は業者別に区分されることに対応して、業者別搬出情報の管理のための搬出グループ番号、外部搬出番号、および内部搬出番号が付与されることができるが、これに制限されるものではない。
【0068】
状態情報313は、例えば、商品別、現在の時点の搬出状態(例:搬出完了、上車準備完了)、ピッキングが完了された数量を示す集品完了数量、トラックに商品が上車されて業者に配送された数量を示す搬出完了数量、搬出が要請された数量と実際に搬出された数量の間の差を示す、未上車問題数量に対する情報を含むことができる。状態情報313は、実施例に基づいてより具体的な形態で提供されることができ、このような例は、
図4を参照することができる。
【0069】
実施例で、物流倉庫に配置される商品は業者との契約方式に基づいて、複数の類型が存在することができる。例えば、第1類型の場合には、業者から売買代金を払われていない状態で物流倉庫に単に商品を保管する場合、第2類型の場合は、業者に売買代金を支払った後、物流倉庫に保管して返品時に再び売買代金が返還される場合を含むことができる。電子装置は、このような商品の種類に対する情報を格納することができ、返品の状態に応じて、類型別精算を随行することができる。例えば、第1類型の商品は、実際の代金の交換のない精算を随行し、第2類型の場合は、実際の代金の交換を基に精算を随行することができる。一方、このような精算は搬出処理応答情報の確認に対応して行われることができ、これに関連しては前述したため、具体的な内容は省略する。
【0070】
図4は、一実施例に係る電子装置で生成される商品の状態情報の例を説明するための図である。具体的には、
図4はより具体的な形態で表示される状態情報の例を示す。
【0071】
図4を参照すると、状態情報は、集品(またはピッキング)が完了した時刻を示す集品完了日時、集品数量、集品が随行されることに基づいて商品が入れられたトート(tote)が配置されたコンテナを示すコンテナバーコード、上車が完了されたことに対応して上車完了時点を示す上車完了日時、上車された車両の情報である車両番号/送り状番号に対する情報を含むことができる。
【0072】
実施例で、同一の商品であっても搬出情報が異なる場合、状態情報は搬出情報別に区分されて表示されることができる。
【0073】
図5は、一実施形態に係る電子装置で端末に情報が送信されることに基づいて、端末に提供される画面の例を説明するための図である。
【0074】
図5の参照番号510は、搬出情報が端末に転送されることに基づいて、端末の作業者が搬出のためのピッキング作業を随行するとき提供される画面の例を示す。参照番号510によると、搬出ピッキングの開始に先立って、端末は商品を入れるトートを認識するように要請する情報を提供することができる。
【0075】
トートが認識されるに対応して端末は、参照番号520のように商品をピッキングする位置に対する情報を要請することができる。ユーザーの入力に対応してピッキングする商品の位置、例えば、14Bが確認されることができる。場合によって、一つの位置、例えば、14Bには複数の商品が複数の通路に配置されていることができる。このような場合、参照番号530のようにピッキングする商品が配置された通路に対する情報が要請されることができる。
【0076】
ユーザーの入力によりピッキングする商品が位置された通路、例えば15が選択されることができ、このような場合、通路に対応して設けられたバーコードの認識を要請する情報が参照番号540のように表示されることができる。
【0077】
図6ないし
図8は、一実施例に係る電子装置で用いられる搬出処理応答情報を説明するための図である。
【0078】
具体的に
図6は、商品をピッキングする位置が確定されたことに基づいて表示される画面の例を示す。
【0079】
例えば、
図5のように商品をピッキングする位置が確定されると、該当位置に配置された商品に対する情報が参照番号610のように端末に表示されることができる。商品がトートに入れられる場合、端末のユーザーによってトートに移された商品の数量に対する情報が入力されて、参照番号620のような画面が端末に表示されることができる。トートに商品入れが完了されたことに対応して「商品入れ完了」ボタンに対する入力が与えられることができる。
【0080】
実施例で、トートに入れられる商品は同一の業者の商品であることができる。このような場合、トート別に商品管理が随行されることによって搬出管理がより効果的に行われることができる。
【0081】
このような場合、参照番号630のようにトートの積載状態を確認するための画面が表示されることができる。トートがいっぱいになったことを示すボタン、例えば「はい、入れられる空間がありません。」に対する入力が受信されることに対応して、端末には参照番号640のような画面が表示されることができる。参照番号630を基に入力が受信されることに対応して、端末は搬出処理応答情報を生成して、電子装置へ生成された情報を転送することができる。搬出処理応答情報は、例えば、ピッキングが完了された商品名、ピッキング完了日時、ピッキングされた商品の数量に対する情報を含むことができる。端末には、参照番号640のような画面が表示されることができる。
【0082】
図7は、搬出要請数量と実際に搬出処理が随行される商品の数量の間に差がある場合に関連して端末に表示される画面の例を示す。
【0083】
図7の参照番号710は、
図6の参照番号620と類似した画面であることができる。例えば、参照番号710は、ピッキングした商品の数量の入力を要請する画面であることができる。ただし、場合によって搬出情報に基づいて搬出が要請される商品の数量と実際に物流倉庫に配置された商品の数量が異なることができる。例えば、搬出が要請される商品の数量は50個であるが、実際に物流倉庫に配置された商品の数量は37個であることができる。このような場合、端末は37個の商品が確認されることを示す入力、例えば、37個の商品の入力後の商品入れ完了を示すボタンに対する入力を受信することができる。
【0084】
このような場合、参照番号720のようにピッキング数量が不足する原因の入力を要請する画面が表示されることができ、これに対する入力に基づいて、搬出処理応答情報が生成されることができる。例えば、ピッキング数量が不足する原因で「商品の数量が不足」という入力が受信される場合、搬出処理応答情報は不足する数量に対する情報、搬出処理すなわちピッキングが完了された商品の数量に対する情報を含むように生成されることができる。生成された搬出処理応答情報は、端末から電子装置に転送されることができる。端末には、参照番号730のような画面が表示されることができる。
【0085】
図8は、上車の作業が随行される場合、端末に提供される画面の例を示す。
【0086】
図8の参照番号810は、上車の作業の随行が完了されることに対応して担当者情報が確認される例を示す。具体的には、搬出対象商品は業者に転送されるため、トラックに移されることができる。すなわち、物流倉庫から業者に転送される最終段階で搬出対象商品は、トラックの運転手に引き受けられることができる。このような場合、端末にはトラックの運転手である引き受け担当者の署名を入力するための画面が参照番号810のように表示されることができる。
【0087】
場合によって、搬出処理応答情報は、イメージ情報を含むことができる。例えば、上車段階では、商品がトラックに移された状態を撮影したイメージ情報、トラックを表すイメージ情報、商品の運送が宅配業者を介して行われる場合は、送り状を示すイメージ情報が搬出処理応答情報に含まれることができる。このような場合、搬出処理応答情報に含まれるイメージ情報を要請する参照番号820のような画面が端末に提供されることができる。
【0088】
イメージ情報がアップロードされることに基づいて、参照番号830のような画面が端末に表示されることができる。上車段階が完了された場合、上車が完了されたことを示す入力を要請する参照番号840のような画面が表示され、上車完了入力、例えば「確定」の入力が受信されることができる。端末は、入力の受信に基づいて、上車完了情報を生成し、搬出処理応答情報に含ませて、電子装置に転送することができる。
【0089】
図9は、一実施例に係る電子装置で搬出商品に関連するエラーが発生したことにより、提供される情報の例を説明するための図である。
【0090】
具体的には、
図9は、搬出要請情報に応じた商品の数量と実際の搬出が行われる商品の数量が異なる場合、電子装置に表示される画面の例を示す。
【0091】
電子装置は、
図5ないし
図8のような過程を経て、端末から搬出処理応答情報を受信することができる。受信された搬出処理応答情報は、実際の搬出処理が随行された商品に対する情報を示すもので、場合によって搬出処理応答情報は、搬出情報と異なることがある。このような状況は、様々な原因によって発生することができる。例えば、上記原因は、電子装置に既格納された商品の数量にエラーがある場合であるか、端末によって入力される情報にエラーがある場合を含むことができる。
【0092】
このような場合、
図9のようにエラーの原因を示す情報が問題種類901で表示されることができる。エラーの原因を示す情報は、例えば数量不足、商品バーコードのスキャン不可を含めることができるが、これらに制限されるものではない。また、搬出処理応答情報と搬出情報の間の差に対する情報903が表示されることができる。
【0093】
図10は、一実施例に係る電子装置で搬出商品の上車が完了されることに対応して獲得される情報の例を説明するための図である。
【0094】
図10を参照すると、搬出商品の上車が完了される場合、搬出商品を引き受けた担当者に対する情報及び搬出商品に対する情報が1つのページを介して提供されることができる。このようなページは、一種の搬出確認書として活用されることができる。
【0095】
実施例で、
図10のような情報は、業者の電子装置に転送されることができ、これにより、業者は上車が完了されて、搬出商品が倉庫から出発し業者に移動していることを確認することができる。
【0096】
一方、上車段階は、搬出商品をトラックに載せる段階に対応することができ、場合によって、他の用語、例えば、配送段階として呼ばれることもあるが、このような用語に制限されない。
【0097】
図11及び
図12は、一実施例に係る電子装置で搬出処理応答情報を基に既格納された商品の数量情報をアップデートする例を説明するための図である。
【0098】
図11は、電子装置に既格納された商品の数量と実際の物流倉庫に配置された商品の数量に差があることに基づいて、搬出情報の商品の数量と搬出処理応答情報の商品の数量が差がある場合、電子装置に表示される画面の例を示す。
【0099】
図11を参照すると、電子装置の画面には、仮想上車ボタン1101が表示されることができる。仮想上車は、実際の商品の数量と電子装置に既格納された商品の数量を合わせるための機能であることができる。
図11の仮想上車ボタン1101に対する入力が受信されると、電子装置には電子装置に既格納された商品の数量を調整するための画面が表示されることができ、このような画面の例は、
図12を参照することができる。
【0100】
具体的には、
図12は、商品Cに対応する仮想上車ボタンに対する入力が受信される場合に表示される画面であることができる。
【0101】
図12を参照すると、仮想上車を通じて調節されることができる商品の数量は搬出要請数量以下であることができ、このような情報が表示されることができる。仮想上車数量欄には、テキスト形式で上車が完了されたものと調整する商品の数量が入力されることができる。
【0102】
実施例で、
図12のように搬出要請数量が2であり、仮想上車量に「2」が入力される場合、すべての搬出の商品の搬出が完了されたことで既格納された商品の数量がアップデートされることができる。ただし、これに制限されるものではなく、場合によって、仮想上車数量に入力される数だけ搬出要請数量が減少するように、データは調整されることもできる。
【0103】
前述した実施例に係る電子装置は、プロセッサ、プログラムデータを格納して実行するメモリ、ディスク・ドライブのような永続的に格納部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのユーザーインターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、上記のプロセッサ上で実行可能なコンピュータが読み取り可能なコード又はプログラム命令たちとしてコンピュータが読み取り可能な記録媒体上に格納されることができる。ここで、コンピュータが読み取り可能な記録媒体として磁気記録媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM、(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、および光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROM(CD-ROM )、ディブイディ(DVD:Digital Versatile Disc))などがある。コンピュータが読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータが読み取り可能なコードが格納され、実行されることができる。媒体は、コンピュータによって読み取り可能であり、メモリに格納され、プロセッサで実行することができる。
【0104】
本実施例は、機能的なブロック構成及び様々な処理段階で表されることができる。これらの機能ブロックは、特定の機能を実行する様々な個数のハードウェアおよび/またはソフトウェアの構成に具現されることができる。例えば、実施例は、1つ以上のマイクロプロセッサの制御や他の制御装置によって、様々な機能を実行することができる、メモリ、プロセシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)などのような集積回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行されることができるのと同様に、本実施例では、データ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される様々なアルゴリズムを含んで、C、C ++、Java( Java)、アセンブラ(assembler)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現されることができる。機能的な側面は、1つ以上の複数のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現されることができる。また、本実施例は、電子的な環境の設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために、従来の技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は、広く使用することができ、機械的で、物理的な構成たちとして限定されるものではない。上記用語は、プロセッサなどと連携して、ソフトウェアの一連の処理の(routines)の意味を含むことができる。
【0105】
前述した実施例は、一例示であり、後述する請求項の範囲内で他の実施例が具現されることができる。
【符号の説明】
【0106】
100:電子装置
110:メモリ
120、230:プロセッサ
311:搬出情報
313: 商品の状態情報
1101: 仮想上車ボタン