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特許7341630中古車保証システム及びユーザ情報システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】中古車保証システム及びユーザ情報システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20230904BHJP
【FI】
G06Q10/20
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2023504193
(86)(22)【出願日】2022-10-27
(86)【国際出願番号】 JP2022040117
【審査請求日】2023-01-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523021977
【氏名又は名称】小越 悠司
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】小越 悠司
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-150731(JP,A)
【文献】特開2005-135299(JP,A)
【文献】特開2018-032184(JP,A)
【文献】特開2005-043996(JP,A)
【文献】中古車保証サービスについて,[online],2021年10月29日,p.1-5,[2022年12月28日検索], インターネット<URL:https://tigershoji.com/harimau/articles/?p=918>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中古車の故障の保証を行う中古車保証システムであって、
中古車の故障の保証を行う会社が管理する保証会社側サーバと、
ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末と、
を備え、
中古車が故障した際に、ユーザが前記ユーザ側端末を用いて当該中古車の故障の症状を選ぶと、前記保証会社側サーバは、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別し、保証対象の場合に、修理した中古車の引き取り日時を設定可能にすることを特徴とする中古車保証システム。
【請求項2】
中古車の販売を行う会社が管理する中古車販売会社側サーバを更に備え、
前記保証会社側サーバは、中古車の故障の保証への加入の可否をユーザによる前記ユーザ側端末への入力操作に基づいて判別し、この判別結果を中古車販売会社側サーバに送信することを特徴とする請求項1に記載の中古車保証システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は中古車の故障の保証を行う中古車保証システム及びユーザの情報を管理するユーザ情報システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車の新車を購入する場合、一般的にユーザは新車の販売業者(正規ディーラ、特約店等)から購入する。そして新車を購入したユーザは、新車の販売業者を介して当該新車の製造業者から所定期間(例えば3年間)の保証を受けられ、所定期間内であれば通常の使用状態で故障した個所があれば、無償で修理を受けられる。このため、新車を購入する場合は高価な買い物であっても、比較的安心して購入することができる。
【0003】
一方、中古車を購入する場合、ユーザは中古車の販売業者から購入することも可能であるし、個人から購入することも可能である。中古車を販売業者から購入したユーザは、販売業者を介して当該車両の製造業者から保証を受けられるとは限らない。保証された所定期間内であれば、保証の継承手続きをすればよいが、手間がかかる。また当該中古車の前の使用者がどのように使用していたかが明確には判らないため、外観では判断できない内部に種々の劣化が進行している場合もあり、安心して購入することは比較的困難である。
【0004】
また中古車を個人から購入する場合、当該中古車の前の使用者がどのように使用していたかが明確には判らないことに加えて、車両の名義変更等の手続きが非常に複雑、且つ手間がかかり、安心して購入することは非常に困難である。
【0005】
中古車市場を活性化するためには、ユーザが安心して中古車を購入できることが必要である。ユーザが安心できるようにするためには、購入時点の中古車に故障がないことはもちろんのこと、購入後の通常使用で発生した故障についても無償で修理可能であることが要求される。
【0006】
このことに対応して、特許文献1には、中古車を購入したユーザが購入後の通常使用で発生した故障についても無償で修理可能であり、ユーザが安心して中古車を購入することができる中古車オークションシステムが記載されている。
【0007】
特許文献1に記載されている従来の中古車オークションシステムでは、例えば落札参加業者から中古車を購入したユーザは、前記中古車に故障が発生した場合、当該中古車を購入した落札参加業者に連絡を入れる。
【0008】
故障の連絡を受けた落札参加業者は、関連書類を中古車売買管理業者に送付する。これが落札参加業者からの無償修理の請求に相当する。関連書類は、例えば車両保証を示す保証書の写しと、故障状況報告書と、売買契約書である。
【0009】
関連書類を受領した中古車売買管理業者は、当該故障が保証対象であるか否か(保証実施条件を満足するか否か)をチェックする。例えば保証実施条件には、売買契約書の契約日等に基づいた保証期間内であるか否か、故障状況報告書の対象部品が消耗品等の保証対象外の部品であるか否か、保証書の発行元が中古車売買管理業者(自身)であるか否か、等がある。
【0010】
保証実施条件を満足する場合、中古車売買管理業者は、対象の中古車に対応する整備工場を選択(ユーザから比較的近距離に存在する正規ディーラ等)して故障状況報告書に基づいて修理費用の見積りを依頼する。
【0011】
そして中古車売買管理業者は、整備工場から受け取った修理見積結果と、保証書の写し等を含む関連書類を保険業者に送付する。
【0012】
関連書類を受領した保険業者は、関連書類に基づいて保険金の支払いの可否を判定し、支払可否結果を中古車売買管理業者に送付する。
【0013】
支払可否結果を受領した中古車売買管理業者は、支払可否結果を落札参加業者とユーザに送付する。支払可否結果が「支払可」であり、且つユーザが修理を所望する場合、ユーザは落札参加業者から関連書類を受け取り、中古車とともに整備工場に搬入する。
【0014】
整備工場では、関連書類に記載された内容に基づいて対象個所の修理を行う(関連書類には対象個所と費用の請求先等が示されている)。修理が完了した中古車は、整備工場からユーザに渡され、整備工場から中古車売買管理業者に関連書類が整備費用の請求書(請求明細書、部品納品書等)とともに送付される。
【0015】
また、特許文献2には、自動車販売店にて購入した顧客の情報を自動的に集計し、その結果を会社毎に配信する顧客情報システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【文献】特開2007-219910号公報
【文献】特許第2897127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
特許文献1に記載されている従来の中古車オークションシステムでは、中古車に故障が発生した場合、中古車売買管理業者は、対象の中古車に対応する整備工場を選択して故障状況報告書に基づいて修理費用の見積りを依頼することになるが、整備工場で修理費用の見積りを依頼するには非常に手間を要していた。
【0018】
また、従来の中古車保証サービスとして、ユーザが独自に中古車故障の保証を行うサービスに加入した場合にも、中古車に故障が発生した際に、ユーザが整備工場で交換部品等が記載された修理費用の見積りを依頼し、この見積り書をファクス等で中古車保証サービスの業者に送信することになるため、非常に手間を要していた。
【0019】
一般的に、自動車を購入する事は住居の次に大きな買い物であり、中古車の故障トラブルは数多くあり、従来、如何なる車でも保証付帯する、しないは年式、走行距離で決まっていた。しかしながら、顧客としては、如何なる車でも保証付帯する、しないは顧客自身で決めることができるようにしたいという要望が強かった。また、顧客としては、自費修理を少しでも無くしたいという要望があった。これに対して、中古車を購入する際の自動車販売店の保証内容は、「現状販売・保証期間は 1ヶ月から3ヶ月」等で、保証内容はお客様には理解しにくかった。
【0020】
一方、特許文献2に記載されている従来の顧客情報システムでは、自動車販売店にて自動車を購入する前の顧客の十分な情報を自動的に集計するのは困難であった。
【0021】
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、中古車の保証に関わる便宜を図ることができる中古車保証システム及びユーザ情報システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
請求項1に記載の発明の中古車保証システムは、中古車の故障の保証を行う中古車保証システムであって、中古車が故障した際にユーザが当該中古車の故障の症状を選ぶと、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別することを特徴とする。
【0023】
請求項2に記載の発明の中古車保証システムは、中古車の故障の保証を行う中古車保証システムであって、中古車の故障の保証を行う会社が管理する保証会社側サーバと、ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末と、を備え、中古車が故障した際に、ユーザが前記ユーザ側端末を用いて当該中古車の故障の症状を選ぶと、前記保証会社側サーバは、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別し、保証対象の場合に、修理した中古車の引き取り日時を設定可能にすることを特徴とする。
【0024】
請求項3に記載の発明の中古車保証システムは、請求項2に記載の中古車保証システムであって、中古車の販売を行う会社が管理する中古車販売会社側サーバを更に備え、前記保証会社側サーバは、中古車の故障の保証への加入の可否をユーザによる前記ユーザ側端末への入力操作に基づいて判別し、この判別結果を中古車販売会社側サーバに送信することを特徴とする。
【0025】
請求項4に記載の発明の中古車保証システムは、ユーザの情報を管理する情報会社側サーバと、中古車の販売を行う会社が管理する中古車販売会社側サーバと、ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末と、を備え、前記情報会社側サーバは、中古車の故障の保証への加入の可否をユーザによる前記ユーザ側端末への入力操作に基づいて判別し、この判別結果を中古車販売会社側サーバに送信することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明における中古車保証システムによって、中古車の保証に関わる便宜を図ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施形態に係る中古車保証システムの概要を示す説明図である。
図2】本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける1年無料保証加入可否事前確認処理を示すフローチャートである。
図3】本発明の実施形態に係る中古車保証会社のホームページの画像を示す説明図である。
図4】本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける1年無料保証加入可否事前確認フォームを示す第1の説明図である。
図5】本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける1年無料保証加入可否事前確認フォームを示す第2の説明図である。
図6】本発明の実施形態に係る中古車保証会社のSNSアカウントによる画像を示す説明図である。
図7】本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける保証対象診断処理を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける保証対象診断フォームを示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
<実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る中古車保証システムの概要を示す説明図である。
図2は、本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける1年無料保証加入可否事前確認処理を示すフローチャートである。
図3は、本発明の実施形態に係る中古車保証会社のホームページの画像を示す説明図である。
図4は、本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける1年無料保証加入可否事前確認フォームを示す第1の説明図である。
図5は、本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける1年無料保証加入可否事前確認フォームを示す第2の説明図である。
図6は、本発明の実施形態に係る中古車保証会社のSNSアカウントによる画像を示す説明図である。
図7は、本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける保証対象診断処理を示すフローチャートである。
図8は、本発明の実施形態に係る中古車保証システムにおける保証対象診断フォームを示す説明図である。
【0029】
<中古車保証システムの全体構成>
図1に示すように、本発明の実施形態に係る中古車保証システム1は、インターネット2と、中古車保証会社サーバ3と、中古車保証会社で使用されるパーソナルコンピュータ4と、中古車販売会社サーバ5と、インターネットサービス会社サーバ6と、自動車保険会社サーバ7と、通信会社8と、通信アンテナ9と、複数のユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Naと、複数のユーザ用のパーソナルコンピュータ11-1、11-2…11-Nbとから構成される。
【0030】
中古車保証会社サーバ3は、中古車保証会社に配置され、中古車保証会社によって管理され、インターネット2に接続され、中古車保証システム1全体の各種管理制御を行う。
【0031】
パーソナルコンピュータ4は、中古車保証会社に配置され、インターネット2に接続され、中古車保証会社の従業員により操作され、中古車保証システム1によるサービスの管理、構築、各種データの入力等を行う。
【0032】
中古車販売会社サーバ5は、中古車販売会社に配置され、中古車販売会社によって管理され、インターネット2に接続される。
【0033】
インターネットサービス会社サーバ6は、インターネットサービス会社に配置され、インターネットサービス会社によって管理され、インターネット2に接続され、中古車保証会社との契約に基づいてウエブページ及び各種入力フォームの運営、管理を行う。
【0034】
自動車保険会社サーバ7は、自動車保険会社に配置され、自動車保険会社によって管理され、インターネット2に接続される。
【0035】
通信会社8は、インターネット2に接続され、通信アンテナ9を用いて複数のユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Naと通信を行う。
【0036】
複数のユーザ用のパーソナルコンピュータ11-1、11-2…11-Nbは、インターネット2に接続され、ユーザによって操作される。
【0037】
<中古車保証システムの1年無料保証加入可否事前確認処理>
以下、図2乃至図5を用いて中古車保証システム1のユーザ用のスマートフォンを用いた1年無料保証加入可否事前確認処理を説明する。
【0038】
まず、ユーザは中古車を購入する前に、1年無料保証加入可否事前確認を行う。
1年無料保証加入可否事前確認処理において、ユーザは、まず、ユーザ端末(ユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Naの一つ)を用いて、図2のステップS1に示すように、中古車保証会社のウエブページにアクセスする。
【0039】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS2に示すように、中古車保証会社のウエブページのデータをユーザ端末に送信する。
【0040】
すると、図2のステップS3に示すように、ユーザ端末の画面には、図3に示す中古車保証会社のウエブページ21のQRコード22が表示される。
【0041】
ここで、図3に示す中古車保証会社のウエブページ21には、中古車保証システムのタイトルロゴ(図示せず)、中古車保証会社の会社名(図示せず)、中古車保証会社のメールアドレス(図示せず)、1年無料保証加入可否事前確認フォームにアクセスするとめのQRコード22等が表示される。
【0042】
次に、ユーザは、図2のステップS4に示すように、ユーザ端末を用いてQRコード22を読み取るか、QRコード22が表示される画面の部分をタッチすることで、1年無料保証加入可否事前確認フォームにアクセスする。
【0043】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS5に示すように、1年無料保証加入可否事前確認フォームのデータをユーザ端末に送信する。
【0044】
すると、図2のステップS6に示すように、ユーザ端末の画面には、図4及び図5に示す1年無料保証加入可否事前確認フォームの画像が表示される。
【0045】
図4及び図5に示すように、1年無料保証加入可否事前確認フォームの画像31には、ヘッダ32(図4参照)、「中古車の購入店名」の入力欄33(図4参照)、「購入の経緯」の入力欄34(図4参照)、「希望連絡日」の入力欄(図示略)、「希望連絡時間帯」の入力欄(図示略)、「連絡が取れない場合保証なしとなります」の同意入力欄(図示略)、「お住まいの都道府県」の入力欄(図示略)、「免許書の色」の入力欄35(図5参照)、「氏名」の入力欄36(図5参照)、「電話番号」の入力欄37(図5参照)、「生年月日」の入力欄38(図5参照)、「初度登録年月」の入力欄39(図5参照)、「型式」の入力欄40(図5参照)、送信ボタン41(図5参照)が表示される。
【0046】
この後、図2のステップS7に示すように、ユーザ端末は、1年無料保証加入可否事前確認フォームに対するユーザの入力に基づいて、フォーム入力処理を行い、フォーム入力のデータをインターネットサービス会社サーバ6に送信する。
【0047】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS8に示すように、1年無料保証加入可否事前確認フォームの入力データを受信し、図2のステップS9に示すように、1年無料保証加入可否事前確認フォームのデータをエクセルに入力し、エクセルに入力されたデータを、図2のステップS10に示すように、「中古車の購入店名」の入力欄33(図4参照)でチェックされた購入店名の店舗が所属する中古車販売会社サーバ5に送信する。
【0048】
すると、中古車販売会社サーバ5は、図2のステップS11に示すように、前記購入店名の店舗の接客用のパーソナルコンピュータに、1年無料保証加入可否事前確認フォームのデータが入力されたエクセルを表示できるようにする。
【0049】
この後、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS12に示すように、1年無料保証加入可否事前確認フォームの入力データに基づいて、自動車保険会社サーバ7とデータのやり取りを行うことで、自動的に1年無料保証加入可否の判断を行い、この判断の結果のデータを、図2のステップS13に示すように、ユーザ端末に送信する。
【0050】
これにより、ユーザ端末には、図2のステップS14に示すように、1年無料保証加入可否の判断の結果が表示され、ユーザは、1年無料保証加入可否の判断の結果に基づいて、「中古車の購入店名」の入力欄33(図4参照)でチェックされた購入店名の店舗で中古車の商談を行い、商談結果のデータをユーザ端末に入力して、図2のステップS15に示すように、インターネットサービス会社サーバ6に送信する。
【0051】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS16に示すように、商談の結果のデータを受信し、商談の結果のデータのデータをエクセルに入力し、エクセルに入力された商談の結果のデータを、図2のステップS17に示すように、「中古車の購入店名」の入力欄33(図4参照)でチェックされた購入店名の店舗が所属する中古車販売会社サーバ5に送信する。
【0052】
すると、図2のステップS18に示すように、中古車販売会社サーバ5は、前記購入店名の店舗の接客用のパーソナルコンピュータに、商談の結果のデータが入力されたエクセルを表示できるようにする。
【0053】
前記購入店名の店舗では、授業員が商談の結果のデータが入力されたエクセルを確認する。
【0054】
この後、ユーザは、ユーザ端末を用いて、中古車保証会社のSNSアカウント(例えばLINEアカウント)にアクセスし、保証対象診断処理のページを表示する。
【0055】
すると、図2のステップS19に示すように、ユーザ端末の画面には、図6に示す中古車保証会社のSNSアカウントにおける保証対象診断処理のページ51のQRコード55が表示される。
【0056】
ここで、図6に示す中古車保証会社のSNSアカウントのページ51には、「御契約頂いたお客様へ」の文字の画像52、「無料1年保証の加入可否についてはQRコードを読み取り、必ず送信してください。」の文字の画像53、矢印の画像54、1年無料保証加入可否決定フォームにアクセスするとめのQRコード55、中古車保証会社のアイコン(図示せず)等が表示される。
【0057】
次に、ユーザは、図2のステップS20に示すように、ユーザ端末を用いてQRコード55を読み取るか、QRコード55が表示される画面の部分をタッチすることで、1年無料保証加入可否決定フォームにアクセスする。
【0058】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS21に示すように、1年無料保証加入可否決定フォームのデータをユーザ端末に送信する。
【0059】
すると、図2のステップS22に示すように、ユーザ端末の画面には、1年無料保証加入可否決定フォームの画像(図示略)が表示される。
【0060】
この後、図2のステップS33に示すように、ユーザ端末は、1年無料保証加入可否決定フォームに対するユーザの入力に基づいて、フォーム入力処理を行い、フォーム入力のデータをインターネットサービス会社サーバ6に送信する。
【0061】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図2のステップS24に示すように、1年無料保証加入可否決定フォームの入力データを受信し、記憶する。
【0062】
尚、インターネットサービス会社サーバ6は、ステップS24の後、1年無料保証加入可否決定フォームのデータをエクセルに入力し、エクセルに入力されたデータを、「中古車の購入店名」の入力欄33(図4参照)でチェックされた購入店名の店舗が所属する中古車販売会社サーバ5に送信することも可能である。
【0063】
<中古車保証システムの保証対象診断処理>
以下、図7及び図8を用いて中古車保証システム1のユーザ用のスマートフォンを用いた保証対象診断処理を説明する。
【0064】
ユーザは、メールまたは入力フォームで中古車保証会社と1年無料保証の契約を行う。この場合の契約ができるのは、申込み条件を満たした方で、保証できる部品の項目は、図8のチェック欄71~82の項目までで、保証金額の上限は10万円としている。今後10万円以上になることもある。
また、電動自動車の場合、EVシステム警告灯、出力制限警告灯、電動パワーアシストシフト警告灯の項目を加えることが好適である。
【0065】
ユーザは、中古車販売会社から納車された後、1年無料保証中に中古車を故障した場合、保証対象診断の手続きを行う。
【0066】
保証対象診断の手続きにおいて、まず、ユーザは、ユーザ端末を用いて、中古車保証会社のSNSアカウント(例えばLINEアカウント)にアクセスし、保証対象診断処理のページを表示する。
【0067】
すると、図7のステップS31に示すように、ユーザ端末の画面には、中古車保証会社のSNSアカウントの保証対象診断処理のページのQRコードが表示される。
【0068】
この後、ユーザは、図7のステップS32に示すように、ユーザ端末を用いて保証対象診断処理のページのQRコードを読み取るか、QRコードが表示される画面の部分をタッチすることで、保証対象診断フォームにアクセスする。
【0069】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図7のステップS33に示すように、保証対象診断フォームのデータをユーザ端末に送信する。
【0070】
すると、図7のステップS34に示すように、ユーザ端末の画面には、図8に示す保証対象診断フォームの画像61が表示される。
【0071】
図8に示すように、保証対象診断フォームの画像61には、ヘッダ62、故障時の症状を入力してください入力欄63、次へボタン64、フォームをクリアボタン65が表示される。
【0072】
故障時の症状を入力してください入力欄63には、「エンジン警告灯」のチェック欄71、「ABS警告灯」のチェック欄72、「パワーステアリング警告灯」のチェック欄73、「油圧警告灯」のチェック欄74、「充電警告灯」のチェック欄75、「水温警告灯」のチェック欄76、「トランスミッション警告灯」のチェック欄77、「ハイブリッドシステム異常警告灯」のチェック欄78、「ドアミラー損壊」のチェック欄79、「バンパー損壊」のチェック欄80、「ライトレンズ損壊」のチェック欄81、及び、「ガラスの損壊」のチェック欄82が表示される。
これらの、うちどれか1つの症状であれば保証対象とするものであり、インターネットサービス会社サーバ6は、自動的に保障するとの判定を行うということでもある。逆にいうと、これら以外については、無条件(自動判定)に保障対象としないということでもある。自動判定しない場合については、個別に人さらに判定する場合もあるし、保証の対象外という判定をしてもよい。
前述したように、電動自動車の場合、EVシステム警告灯、出力制限警告灯、電動パワーアシストシフト警告灯の項目に対して、インターネットサービス会社サーバ6は、自動的に保障するとの判定を行うと好適である。
【0073】
この後、図7のステップS35に示すように、ユーザ端末は、保証対象診断フォームに対するユーザの入力に基づいて、フォーム入力処理を行い、フォーム入力のデータをインターネットサービス会社サーバ6に送信する。
【0074】
これにより、インターネットサービス会社サーバ6は、図7のステップS36に示すように、保証対象診断フォームの入力データを受信し、保証対象診断フォームの入力データに基づいて保証対象診断処理を行い、図7のステップS37に示すように、中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別することで、中古車の保証対象となる故障部品を決定し、図7のステップS38に示すように、中古車の保証対象となる故障部品の種類を示す保証対象データをユーザ端末に送信する。
【0075】
すると、ユーザ端末は、図7のステップS39に示すように、保証対象データを受信する。
【0076】
また、インターネットサービス会社サーバ6は、図7のステップS40に示すように、中古車の保証対象となる故障部品の種類を示す保証対象データを中古車保証会社サーバ3に送信する。これにより、中古車保証会社サーバ3は、図7のステップS41に示すように、インターネットサービス会社サーバ6から保証対象データを受信して記憶する。
【0077】
一方、ユーザ端末には、図7のステップS42に示すように、保証対象データが表示され、ユーザは、ユーザ端末を操作して保証対象データに基づいて補償要求の入力を行う。
【0078】
これにより、ユーザ端末は、図7のステップS43に示すように、補償要求処理として、ユーザの入力した補償要求データをインターネットサービス会社サーバ6に送信する。
【0079】
すると、インターネットサービス会社サーバ6は、図7のステップS44に示すように、ユーザ端末からの補償要求データを記憶するとともに、補償要求データを中古車保証会社サーバ3に送信する。
【0080】
これにより、中古車保証会社サーバ3は、図7のステップS45に示すように、インターネットサービス会社サーバ6から補償要求データを受信し、補償要求データに基づいてユーザの補償要求に応ずるか否かの判断を行い、図7のステップS46に示すように、当該判断結果の保証情報データ(セルモータ故障、保証金額1万円等)をユーザ端末に送信する。
【0081】
尚、ユーザの補償要求に応ずるか否かの判断については、中古車保証会社サーバ3が自動的に判断してもよく、さらに最終決定を、中古車保証会社の従業員によるパーソナルコンピュータ4の操作により決定してもよい。
【0082】
この後、ユーザ端末には、図7のステップS47に示すように、中古車保証会社サーバ3からの保証情報データを受信し、図7のステップS48に示すように、保証情報データを表示する。
【0083】
次に、ユーザは、ユーザ端末に表示された保証情報データに基づいて、保証決定の操作を行う。中古車の部品が保証対象として存在の場合には、ユーザ端末により修理した中古車の引き取り日時を設定可能になっている。これにより、ユーザ端末は、図7のステップS49に示すように、補償決定処理を行い、ユーザが決定した保証内容のデータをメール等で中古車保証会社サーバ3に送信する。
【0084】
中古車保証会社サーバ3は、中古車保証会社サーバ3からーザが決定した保証内容のデータを受信すると、このデータに基づいて、図7のステップS50に示すように、保証金をユーザの口座に振り込む等の処理を行う。
【0085】
<実施形態の構成及び効果>
本発明の実施形態の構成及び効果を纏めて説明すると、中古車保証システム1は、中古車の故障の保証を行う中古車保証システムであって、中古車が故障した際にユーザが当該中古車の故障の症状を選ぶと、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別する。
【0086】
また、中古車保証システム1は、中古車の故障の保証を行う中古車保証システムであって、中古車の故障の保証を行う会社が管理する保証会社側サーバ(中古車保証会社サーバ3、インターネットサービス会社サーバ6)と、ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末(ユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Na、ユーザ用のパーソナルコンピュータ11-1、11-2…11-Nb)とを備え、中古車が故障した際に、ユーザが前記ユーザ側端末を用いて当該中古車の故障の症状を選ぶと、前記保証会社側サーバは、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別し、保証対象の場合に、修理した中古車の引き取り日時を設定可能にする。
【0087】
中古車の販売を行う会社が管理する中古車販売会社側サーバ(中古車販売会社サーバ5)を更に備え、前記保証会社側サーバは、中古車の故障の保証への加入の可否をユーザによる前記ユーザ側端末への入力操作に基づいて判別し、この判別結果を中古車販売会社側サーバに送信する。
【0088】
このような構成を有することから、中古車保証システム1は、中古車が故障した際にユーザが当該中古車の故障の症状を選ぶと、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別するので、中古車の保証に関わる便宜を図ることができる。
【0089】
また、中古車保証システム1は、ユーザ情報システムであって、ユーザの情報を管理する情報会社側サーバ(中古車保証会社サーバ3、インターネットサービス会社サーバ6)と、中古車の販売を行う会社が管理する中古車販売会社側サーバ(中古車販売会社サーバ5)と、ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末ユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Na、ユーザ用のパーソナルコンピュータ11-1、11-2…11-Nb)とを備え、前記情報会社側サーバは、中古車の故障の保証への加入の可否をユーザによる前記ユーザ側端末への入力操作に基づいて判別し、この判別結果を中古車販売会社側サーバに送信する。
【0090】
このような構成を有することから、中古車保証システム1(ユーザ情報システム)は、中古車の故障の保証への加入の可否をユーザによる前記ユーザ側端末への入力操作に基づいて判別し、この判別結果を中古車販売会社側サーバに送信するので、中古車の保証に関わる便宜を図ることができる。
【0091】
本実施形態の作用効果さらに詳細に説明すると、中古車保証システム1は、ユーザの状態によって最適な車の故障保証・自動車保険を提案でき 、自動車販売会社又は保険代理店において、お客様が入力した情報の判別が会社毎の端末で行え、自動管理システムにより、リアルタイムで閲覧・編集が会社毎の端末で可能になる。
【0092】
また、中古車保証システム1では、保証付帯の有無はユーザ自身に決定権がある。 さらに、従来の中古車故障保証会社は自動車販売店が自動車販売契約書・車検証・点検記録簿など提出書類を多数FAXなどで行う手間がかかるが、中古車保証システム1では、簡単なフォームの入力によって自動的に行える・
【0093】
さらに、中古車保証システム1では、顧客自身で保証有無が決まる仕組みであり、保証内容が車の故障症状であり、保証対象と判断される故障症状を治すための工程(例えば部品交換作業)の保証も行える。
【0094】
さらに、中古車保証システム1では、保証付帯の診断が2項目で出来る。自動車保険の加入可否により保証付帯の可否が決まる。保証の保証対象基準が故障時の症状で保証する、しないの判断する為、ユーザの理解が容易になる。
【0095】
さらに、中古車保証システム1では、保証申込みはQRコードからで、情報管理はURLで自動管理システムを使用する。
【0096】
さらに、中古車保証システム1では、保証内容が、故障した時に1番最初にあるアクションで判断する為、理解しやすい。故障や事故が起きた際は、URLから保証対象の判断が可能で、簡略化されている。
【0097】
尚、図1乃至図8を用いた説明では、ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末として、ユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Naを用いたが、ユーザ用のパーソナルコンピュータ11-1、11-2…11-Nbにおいても同様の処理が行え、適応可能である。ユーザ側端末としては、さらに別の物を使用することも可能である。
【0098】
また、中古車の故障の保証を行う会社が管理する保証会社側サーバとして、中古車保証会社サーバ3及びインターネットサービス会社サーバ6を用いているが、保証会社側サーバの機能を中古車保証会社サーバ3のみで実現することも可能である。
【0099】
目的としては、中古車に故障が発生した際の保証手続きの手間を減らす、中古車販売会社と契約を行い、中古車の販売促進行うこと等が考えられるが、これら以外の目的にも対応可能である。
【0100】
本発明の、構造、システム、プログラム、機材、手段等は、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
例えば、2つ以上の手段を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの手段を2つ以上の別の手段から構成することも可能である。
【0101】
また、上記第実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態またはそれに近い形態の1つにすぎない。
【0102】
また、制御などは、クラウドサーバ等のより上位の制御部分によって制御されても良いし、より末端の制御部分によって制御されても良い。
また、制御の順序なども、所定の効果を有するのであれば、適宜変更可能である。
【0103】
<定義等>
本発明におけるユーザ側端末は、ユーザにより入力操作が行われ、インターネットと接続する手段を備えれば、どのようなものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明の中古車保証システムシステムは、中古車の保証を提供する事業者や法人において効果的に利用できる。
【符号の説明】
【0105】
1…中古車保証システム
2…インターネット
3…中古車保証会社サーバ
4…パーソナルコンピュータ
5…中古車販売会社サーバ
6…インターネットサービス会社サーバ
7…自動車保険会社サーバ
8…通信会社
9…通信アンテナ
10-1、10-2…10-Na…ユーザ用のスマートフォン
11-1、11-2…11-Nb…ユーザ用のパーソナルコンピュータ
21…ウエブページ
22…QRコード
31…画像
32…ヘッダ
33~40…入力欄
41…送信ボタン
51…ページ
52~54…画像
55…QRコード
61…画像
62…ヘッダ
63…入力欄
64…次へボタン
65…フォームをクリアボタン
71~8…チェック欄
【要約】
【課題】中古車の保証に関わる便宜を図ることができる中古車保証システムを提供する。【解決手段】中古車保証システム1は、中古車の故障の保証を行う中古車保証システムであって、中古車の故障の保証を行う会社が管理する保証会社側サーバ(中古車保証会社サーバ3、インターネットサービス会社サーバ6)と、ユーザにより入力操作が行われるユーザ側端末(ユーザ用のスマートフォン10-1、10-2…10-Na、ユーザ用のパーソナルコンピュータ11-1、11-2…11-Nb)とを備え、中古車が故障した際に、ユーザが前記ユーザ側端末を用いて当該中古車の故障の症状を選ぶと、前記保証会社側サーバは、当該中古車の故障部品を自動的に判別することで、当該故障症状が保証対象か否かを自動的に判別する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8