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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】情報管理システム及び受信装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20230904BHJP
   G06Q 10/06 20230101ALI20230904BHJP
【FI】
G16H10/60
G06Q10/06
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019075668
(22)【出願日】2019-04-11
(65)【公開番号】P2020173652
(43)【公開日】2020-10-22
【審査請求日】2022-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】594164542
【氏名又は名称】キヤノンメディカルシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】塚本 晃弘
(72)【発明者】
【氏名】羽鳥 和重
(72)【発明者】
【氏名】山岸 宏匡
(72)【発明者】
【氏名】柳田 陽介
【審査官】安井 雅史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0116373(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2003/0177446(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2012/0185292(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0208605(US,A1)
【文献】特表2016-502693(JP,A)
【文献】特開2015-191377(JP,A)
【文献】特開2007-249442(JP,A)
【文献】特開2004-030554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部蓄積手段に蓄積された第1データを取得する取得手段と、
前記第1データを所定の共通化形式に変換する共通化手段と、
前記共通化形式に変換された第2データを受信し、前記第2データに、前記第2データの状態に応じ、前記第2データを確認する担当者の変遷に沿って分岐可能なワークフローステータスを設定する受信装置と
を具備し、
前記受信装置は、前記ワークフローステータスごとに前記第2データの数を計上し、前記計上した数に基づいて、優先的な項目を表示手段に表示する、
情報管理システム。
【請求項2】
前記受信装置は、前記第2データに、異常の確認経路を表す異常確認ステータスを設定する
請求項1記載の情報管理システム。
【請求項3】
前記受信装置は、前記第2データに、患者への連絡要否の確認経路を表す連絡確認ステータスを設定する
請求項1又は2記載の情報管理システム。
【請求項4】
前記受信装置は、前記第2データに、診療録への記載の有無を管理するための記載管理情報を設定する
請求項1乃至3のいずれかに記載の情報管理システム。
【請求項5】
前記受信装置は、前記記載管理情報に基づいて、前記診療録への患者ごとの記載状況を前記表示手段に表示する、
請求項4に記載の情報管理システム。
【請求項6】
前記受信装置は、前記第2データに、前記第2データと関連するデータを保存したか否かを管理するための保存管理情報を設定する
請求項1乃至のいずれかに記載の情報管理システム。
【請求項7】
前記第2データに基づいてテキストデータを作成するテキスト作成手段、
をさらに具備し、
前記受信装置は、病院内システムに収容され、前記テキストデータを前記病院内システムの装置へ出力すると、前記第2データと関連するデータを保存したことを前記保存管理情報に入力する
請求項記載の情報管理システム。
【請求項8】
前記取得手段は、詳細情報を前記外部蓄積手段から取得し、
前記受信装置は、病院内システムに収容され、前記詳細情報を前記病院内システムの装置へ出力すると、前記第2データと関連するデータを保存したことを前記保存管理情報に入力する、
請求項又はに記載の情報管理システム。
【請求項9】
前記受信装置は、前記優先的な項目に対する選択に応じ、前記項目に対応した画面を前記表示手段に表示する、
請求項1乃至8のいずれかに記載の情報管理システム。
【請求項10】
セキュリティが確保された蓄積手段に蓄積されデータを取得する取得部と、
記データに、前記データの状態に応じ、前記データを確認する担当者の変遷に沿って分岐可能なワークフローステータスを設定する設定部と
前記ワークフローステータスごとに前記データの数を計上し、前記計上した数に基づいて、優先的な項目を表示手段に表示する表示制御部と、
を具備する受信装置。
【請求項11】
前記設定部は、前記データに、異常の確認経路を表す異常確認ステータスを設定する
請求項10記載の受信装置。
【請求項12】
前記設定部は、前記データに、患者への連絡要否の確認経路を表す連絡確認ステータスを設定する、
請求項10又は11記載の受信装置。
【請求項13】
前記設定部は、前記データに、診療録への記載の有無を管理するための記載管理情報を設定する、
請求項10乃至12のいずれかに記載の受信装置。
【請求項14】
前記表示制御部は、前記記載管理情報に基づいて、前記診療録への患者ごとの記載状況を前記表示手段に表示する、
請求項13記載の受信装置。
【請求項15】
前記設定部は、前記データに、前記データと関連するデータを保存したか否かを管理するための保存管理情報を設定する
請求項10乃至14のいずれかに記載の受信装置。
【請求項16】
前記取得部は、前記データに基づいて作成され、前記蓄積手段に蓄積されテキストデータを取得し、
前記設定部は、前記テキストデータを病院内システムの装置へ出力すると、前記データと関連するデータを保存したことを前記保存管理情報に入力する
請求項15記載の受信装置。
【請求項17】
前記取得部は、前記蓄積手段に蓄積され詳細情報を取得し、
前記設定部は、前記詳細情報を病院内システムの装置へ出力すると、前記データと関連するデータを保存したことを前記保存管理情報に入力する
請求項15又は16に記載の受信装置。
【請求項18】
前記表示制御部は、前記優先的な項目に対する選択に応じ、前記項目に対応した画面を前記表示手段に表示する、
請求項10乃至17のいずれかに記載の受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報管理システム及び受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
体内植込式心臓ペースメーカー等を使用している患者に対して療養上必要な指導行った場合、1月に1回に限り心臓ペースメーカー指導管理料を算定可能である。また、当該の患者について、前回受診月の翌月から今回受診月の前月までの期間に、遠隔モニタリングを用いて療養上必要な指導を行った場合、心臓ペースメーカー指導管理料には、所定点数を遠隔モニタリング加算として加算可能である。
【0003】
遠隔モニタリングでは、例えば、まず、心臓ペースメーカーのデバイスメーカーが開設している専用ウェブサイトから、病院スタッフがデバイスメーカーのサーバー上で遠隔モニタリングデータの作成される日付、曜日や時間、あるいは所定のアラートの条件を入力して設定する。心臓ペースメーカーと関連付けられているモニタリング機器は心臓ペースメーカーと常時通信し、通常は1日1回、通常は就寝中に心臓ペースメーカーにより取得されたデータをデバイスメーカーのサーバーへ送信する。また、モニタリング機器は、24時間モニタリングにより所定のアラートを検出した場合にも心臓ペースメーカーにより取得されたデータをデバイスメーカーのサーバーへ送信する。デバイスメーカーのサーバーでは、前出の設定されたデータの送信される日付、曜日や時間のタイミングで、あるいは設定されたアラート条件を検出したタイミングで、サーバー上に、遠隔モニタリングの結果PDFデータが作成される。そして、病院スタッフは、必要に応じて専用ウェブサイトへアクセスし、サーバーに蓄積されている患者についての結果データを参照したり、PDF形式でダウンロードして参照したりする。
【0004】
しかしながら、デバイスメーカーの専用ウェブサイトにアクセスして目的の患者を選び出し、必要な結果データを参照したり、必要に応じて当該患者の遠隔モニタリング結果であるPDFデータをダウンロードしたりするのは非常に手間がかかる。また、ダウンロードしたデータを効率的に管理できていないとの問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特表2016-519382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明が解決しようとする課題は、遠隔モニタリングを用いて患者を指導する際の病院スタッフの負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態によれば、受信装置は、取得部及び設定部を備える。取得部は、セキュリティが担保された蓄積手段に蓄積されるデータを取得する。設定部は、前記取得したデータに、データの状態に応じ、データを確認する担当者の変遷に沿って分岐可能なワークフローステータスを設定する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、第1の実施形態に係る情報管理システムの機能構成を示すブロック図である。
図2図2は、図1に示されるクラウドシステムでマッピングされたデータの構成を表す図である。
図3図3は、図1に示される受信装置の機能構成を示すブロック図である。
図4図4は、図3に示されるデータ設定機能により設定されるXMLデータの構成を表す図である。
図5図5は、図4に示されるワークフローステータスの設定を表す図である。
図6図6は、図4に示される異常確認ステータスの設定を表す図である。
図7図7は、図4に示される連絡確認ステータスの設定を表す図である。
図8図8は、確認ダイアログを表す図である。
図9図9は、図1に示される受信装置のディスプレイで表示されるログイン画面を表す図である。
図10図10は、図9に示されるログイン画面から移行されるホーム画面を表す図である。
図11図11は、図10に示されるホーム画面から移行されるデータ取込画面を表す図である。
図12図12は、図11に示されるデータ取込画面から移行される患者毎の個別画面を表す図である。
図13図13は、図10に示されるホーム画面から移行される医師向け画面を表す図である。
図14図14は、図10に示されるホーム画面から移行されるデータ確認用画面を表す図である。
図15図15は、図10に示されるホーム画面から移行されるデータなし患者確認用画面を表す図である。
図16図16は、図10に示されるホーム画面から移行される記載状況確認画面を表す図である。
図17図17は、看護師を医療スタッフから独立したスタッフとして扱う場合のワークフローステータスの設定を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る情報管理システム1の機能構成の例を示すブロック図である。図1に示される情報管理システム1は、病院内システム10、及びクラウドシステム20を備える。病院内システム10とクラウドシステム20とは、例えば、専用回線により接続されている。
【0011】
情報管理システム1は、医療情報をパブリッククラウド等に保存する際のガイドライン、例えば、厚生労働省、経済産業省、及び総務省の3省が出している3つのガイドライン、いわゆる3省3ガイドラインを遵守するネットワークシステムである。すなわち、厚生労働省が定めた「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」、経済産業省が定めた「医療情報を受託管理する情報処理事業者における安全管理ガイドライン」、総務省が定めた「クラウドサービス事業者が医療情報を取り扱う際の安全管理に関するガイドライン」を順守するネットワークシステムである。
クラウドシステム20は、デバイスメーカー毎に設けられるデータセンターに蓄積されるデータを取得し、取得したデータを予め設定された共通の共通化形式に変換して蓄積する。なお、データセンターは、外部蓄積手段の一例であり、データサーバーと称しても構わない。クラウドシステム20は、例えば、所定の機能をネットワークを介して複数の装置で分担及び共同して実現するクラウドコンピューティングシステムである。なお、取得手段の実現例は、クラウドシステム20に限定されず、例えば、病院内システムにおかれセキュリティが確保された回線によってデバイスメーカーのデータセンターに接続するサーバー、又は、病院内システムの外でDMZ(DeMilitarized Zone)等が設定されてセキュリティ領域が確保されたエリアに置かれた病院内システムやデータセンターとセキュリティが確保された手段で通信を行うサーバー等により実現されても構わない。
【0012】
デバイスメーカー毎に設けられるデータセンターには、デバイスメーカーにより製造され、遠隔モニタリングの対象となる患者に植え込まれている心臓ペースメーカーにより取得されたデータが蓄積されている。例えば、心臓ペースメーカーと関連付けられているモニタリング機器は、心臓ペースメーカーと常時通信し、通常は1日1回、例えば就寝中に、心臓ペースメーカーにより取得されたデータをデバイスメーカーのデータセンターへ送信する。また、モニタリング機器は、24時間モニタリングにより所定のアラートを検出した場合にも心臓ペースメーカーにより取得されたデータをデバイスメーカーのデータセンターへ送信する。
【0013】
データセンターは、モニタリング機器から受信したデータに基づき、予め設定された頻度で、又は受信したデータが所定の要件を満たす場合、遠隔モニタリングの結果データを作成して蓄積する。
【0014】
クラウドシステム20は、ネットワークを介して複数の装置で分担及び共同することで、例えば、データ取得機能21、共通マッピング機能22、テキスト作成機能23、及びストレージ機能24を有する。
【0015】
データ取得機能21は、デバイスメーカー毎に設けられるデータセンターA~Cから、当該データセンターA~Cに蓄積されるデータを取得する機能であり、取得手段の一例である。具体的には、例えば、クラウドシステム20内の、本実施形態に係る病院についてのテナントには、各デバイスメーカーの通信ソフトがインストールされている。クラウドシステム20に含まれる複数の処理装置のうち、上記テナントに対応する処理装置は、通信ソフトを実行することで、所定の周期でデータセンターA~Cにアクセスし、データセンターA~Cに蓄積されているデータを取得する。データ取得機能21によりアクセスされるデータセンターは、1社のデバイスメーカーが運営する1つのデータセンターであってもよいし、複数のデバイスメーカーがそれぞれ運営する複数のデータセンターであってもよい。
【0016】
データセンターA~Cからクラウドシステム20へ送信されるデータは、例えば、予め設定された規格に準拠している。予め設定された規格は、例えば、IHE(Integrating the Healthcare Enterprise)が定めるIDCO(Implantable Device Cardiac Observation)を用いて記述されたHL7(Health Level 7)である。なお、予め設定された規格は、情報交換のための規格であれば、HL7に限定されない。HL7に準拠して送信されるデータには、遠隔モニタリングに関する種々の情報、例えば、監視対象となる患者に関する患者情報、及び計測に関する計測情報等が含まれる。
【0017】
患者情報は、例えば、患者を特定するための患者特定情報を含む。患者特定情報は、患者名であっても、所定の番号であっても構わない。なお、患者情報に含まれる情報は、これに限定されない。例えば、患者情報には、デバイスメーカーの名称を表すメーカー名、デバイスの名称を表すデバイス名、デバイスの種類、及びデバイスのシリアル番号等が含まれていても構わない。
【0018】
計測情報は、例えば、心臓ペースメーカーからモニタリング機器へ送信されたデータに含まれるデータ記録期間(セッションと呼ぶ)のセッション開始時刻を表すセッション日時、セッションの継続時間、心臓ペースメーカーから送信されたデータに基づいたアラートレベルを表すアラートステータス、心臓ペースメーカーから送信されたアラートについて記述するアラートディスクリプション、並びに、心臓ペースメーカーで計測された計測項目及びこの計測項目についての計測値等を含む。なお、計測情報に含まれる情報は、これらに限定されない。例えば、いずれかの情報がなくても構わないし、新たな情報が加わっていても構わない。また、1回の送信に含まれる、セッション日時、セッションの継続時間、アラートステータス、アラートディスクリプション、並びに、計測項目及び計測値等は、1回のセッションで心臓ペースメーカーから取得されるデータに限定されない。複数のセッションデータが、1回の送信に含まれていても構わない。
【0019】
心臓ペースメーカーで計測された計測項目としては、例えば、AF/AT、ペーシング率、及びリードセンス情報等、複数のパラメータが挙げられる。なお、計測項目には、計測結果の少なくともいずれかに基づく統計結果が含まれていても構わない。
【0020】
データセンターA~Cから送信されるデータには、監視対象となる患者について計測された情報が詳細に記載された詳細情報が添付されていても構わない。なお、詳細情報には、過去に計測された情報(一般的には長期の推移を示すトレンドに関する情報やグラフ)が含まれていても構わない。詳細情報は、例えば、PDF形式のデータファイルで添付される。
【0021】
共通マッピング機能22は、データセンターから送信されたデータを、共通の形式へマッピングする機能であり、共通化手段の一例である。例えば、各データセンターA~Cから送信されるデータは、HL7に則ってはいるが、各社デバイス間で異なる機能や設定項目により準拠の仕方がデバイスメーカー毎に厳密には異なることがある。クラウドシステム20に含まれる複数の処理装置のうち、施設別テナントに対応する処理装置は、データセンターA~Cから取得したデータを、IDCOに準拠し、かつ、クラウドシステム20において予め設定されている形式のデータ(本実施形態においては、例えば、IDCOで記述されたXML形式を用いる)に変換する。
【0022】
図2は、図1に示されるクラウドシステム20でマッピングされたデータの構成例を表す模式図である。図2に示されるデータは、例えば、患者特定情報、セッション日時、アラートステータス、アラートディスクリプション、及びPDFデータ及び/又は後述するテキストデータのリンク情報等の項目を含む。なお、マッピングされたデータに含まれる項目は、これらに限定されない。例えば、メーカー名、デバイス名、デバイス種類、及びシリアル番号等が含まれていても構わない。また、マッピングされたデータに含まれる項目の順番は、これに限定されない。
【0023】
また、施設別テナントに対応する処理装置は、データセンターA~Cから送信されるデータのうち、計測項目毎の計測値を、例えば、患者特定情報及びセッション日時と関連付け、クラウドシステム20で記憶されているデータテーブルに書き込む。なお、処理装置は、データセンターA~Cから送信される計測項目毎の計測値も、例えば、IDCOに準拠したXML形式のデータに変換しても構わない。
【0024】
テキスト作成機能23は、共通マッピング処理後のデータに基づいてテキストデータを作成する機能である。具体的には、例えば、クラウドシステム20に含まれる複数の処理装置のうち、施設別テナントに対応する処理装置は、共通の形式へマッピングされたデータ、及びデータテーブルに書き込まれたデータに基づいてテキストデータを作成する。
【0025】
ストレージ機能24は、共通マッピング処理後のデータを記憶する機能である。具体的には、例えば、クラウドシステム20に含まれる複数の処理装置のうち、施設別テナントに対応する処理装置は、クラウドシステム20に構築されるデータベースに、共通の形式へマッピングされたデータを記憶する。また、処理装置は、計測値が書き込まれたデータテーブルをデータベースに記憶する。また、処理装置は、例えば、PDF形式で送信されてきた詳細情報をデータベースに記憶する。また、クラウドシステム20の処理装置は、テキスト作成機能23により作成されたテキストデータをデータベースに記憶する。
【0026】
図1に示される病院内システム10は、病院内で構築されるシステムである。病院内システム10は、例えば、受信装置11、部門サーバー12、病院情報システム13、及び通信端末14を備える。受信装置11は、クラウドシステム20と専用回線により接続され、部門サーバー12及び病院情報システム(HIS:Hospital Information System)13のHISサーバー131とそれぞれ接続されている。部門サーバー12とHISサーバー131とは、LAN(Local Area Network)等の病院内ネットワークを介してデータ通信可能に接続されている。なお、病院内ネットワークへの接続は、有線接続、及び無線接続を問わない。
【0027】
部門サーバー12は、循環器部門情報システムで用いられるサーバーである。循環器部門情報システムは、診療部門の一つである循環器部門において、例えば、植込みデバイスに関する情報等を管理するシステムである。部門サーバー12は、受信装置11から出力されるデータを内部に設けられるメモリに記憶する。
【0028】
なお、図1では、部門サーバー12が1台である場合を例に示しているが、これに限定されない。部門サーバー12は、必要に応じて複数設けられていても構わない。
【0029】
病院情報システム13は、例えば、電子カルテに係る情報を管理するシステムである。病院情報システム13は、例えば、HISサーバー131を有する。HISサーバー131は、病院情報システム13において、電子カルテに係る情報を記憶している。HISサーバー131は、例えば、医師から入力される情報に基づき、記憶している情報を更新する。
【0030】
なお、図1では、病院情報システム13に含まれるサーバーがHISサーバー131のみである場合を例に示しているが、これに限定されない。HISサーバー131は、必要に応じて複数設けられていても構わない。例えば、HISサーバー131は、管理する情報毎に設けられても構わない。具体的には、例えば、病院情報システム13は、電子カルテシステム、及び、オーダエントリシステムを有しており、システム毎にサーバーが設けられていても構わない。
【0031】
通信端末14は、例えば、医師が院内LANに接続されているシステム及びサーバー等へアクセスするための端末である。なお、図1では、通信端末14は、病院情報システム13、及び部門情報システムのいずれにも属していない場合を示しているが、これに限定されない。通信端末14は、医師等のユーザが使用可能であれば、病院情報システム13、及び部門情報システムのいずれに属していても構わない。
【0032】
受信装置11は、クラウドシステム20で記憶されるデータを取得し、取得したデータを効率的な形式で医師又は医療スタッフに表示する。本実施形態において、医療スタッフとは、例えば、医療デバイスが専門の臨床工学技士及び看護師を含む。なお、図1では、病院内システム10に含まれる受信装置11が1台のみである場合を例に示しているが、これに限定されない。受信装置11は、複数設けられていても構わない。
【0033】
図3は、図1に示される受信装置11の機能構成の例を示すブロック図である。図3に示される受信装置11は、処理回路111、メモリ112、入力インタフェース113、ディスプレイ114、及び通信インタフェース115を有する。処理回路111、メモリ112、入力インタフェース113、ディスプレイ114、及び通信インタフェース115は、例えば、バスを介して互いに通信可能に接続されている。
【0034】
処理回路111は、受信装置11の中枢として機能するプロセッサである。処理回路111は、メモリ112等に記憶されている、プログラムを実行することにより、当該プログラムに対応する機能を実現する。
【0035】
メモリ112は、例えば、種々の情報を記憶するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及び集積回路記憶装置等の記憶装置である。また、メモリ112は、CD-ROMドライブ、DVDドライブ、及びフラッシュメモリ等の可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置等であってもよい。なお、メモリ112は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、メモリ112は、複数の記憶装置により実現されても構わない。また、メモリ112は、受信装置11と接続された他のコンピュータ内にあってもよい。
【0036】
メモリ112は、本実施形態に係るプログラム等を記憶している。プログラムは、例えば、メモリ112に予め記憶されていてもよい。また、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されてメモリ112にインストールされてもよい。また、メモリ112には、クラウドシステム20から読み出され、処理回路111で処理されたデータを記憶する。
【0037】
メモリ112は、遠隔モニタリングの対象となっている患者についての患者情報を記憶している。例えば、メモリ112は、患者情報として、患者ID、患者名、性別、生年月日、患者についてのその他の情報、メーカー名、デバイス名、デバイス種類、シリアル番号、コメント、操作履歴、最終データ取得日、フォローの有無、及び最後に表示した計測・統計データの内容を記憶している。なお、患者情報はこれらに限定されない。例えば、いずれかの情報がなくても構わないし、新たな情報が加わっても構わない。患者情報は、例えば、部門サーバー12又は病院情報システム13からの指示により更新される。
【0038】
入力インタフェース113は、ユーザから各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路111へ出力する。入力インタフェース113は、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド、及び操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパネル等の入力機器に接続されている。また、入力インタフェース113に接続される入力機器は、ネットワーク等を介して接続された他のコンピュータに設けられた入力機器でもよい。
【0039】
ディスプレイ114は、処理回路111からの指示に従って種々の情報を表示する。ディスプレイ114は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、及びプラズマディスプレイ等、任意のディスプレイが適宜利用可能である。
【0040】
通信インタフェース115は、クラウドシステム20、部門サーバー12、及びHISサーバー131との間でデータ通信を行う。例えば、通信インタフェース115は、例えば、専用回線を利用した任意の規格に則り、クラウドシステム20とデータ通信を行う。また、通信インタフェース115は、予め設定されている既知の規格に則り、部門サーバー12、及びHISサーバー131とデータ通信を行う。
【0041】
図3に示される処理回路111は、例えば、メモリ112に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、処理回路111は、データ取得機能1111、データ設定機能1112、表示制御機能1113、複製機能1114、コメント管理機能1115、及びデータ出力機能1116を有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによってデータ取得機能1111、データ設定機能1112、表示制御機能1113、複製機能1114、コメント管理機能1115、及びデータ出力機能1116が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することによりデータ取得機能1111、データ設定機能1112、表示制御機能1113、複製機能1114、コメント管理機能1115、及びデータ出力機能1116を実現しても構わない。
【0042】
データ取得機能1111は、クラウドシステム20に蓄積されるデータを取得する機能であり、取得部の一例である。具体的には、例えば、データ取得機能1111において処理回路111は、予め設定された周期で、クラウドシステム20に記憶される、IDCOに準拠したXML形式のデータ(以下ではXMLデータと称する)、及びデータテーブルに書き込まれているデータを取得する。また、処理回路111は、例えば、医師又は医療スタッフ等から入力される指示に従い、クラウドシステム20に記憶されるPDFデータ、テキストデータ、又はこれらの両方を取得する。
【0043】
データ設定機能1112は、取得したデータに対し、所定の項目に関する情報を設定する機能であり、設定部の一例である。具体的には、例えば、データ設定機能1112において処理回路111は、クラウドシステム20から取得したXMLデータに対し、確認ステータスを設定する。確認ステータスは、例えば、データの現在の状況を効率的に確認するための情報である。確認ステータスには、ワークフローを確認するためのワークフローステータスが含まれる。また、確認ステータスには、異常の有無を確認するための異常確認ステータスが含まれてもよい。また、確認ステータスには、患者への連絡の有無を確認するための連絡確認ステータスが含まれてもよい。
【0044】
また、例えば、処理回路111は、クラウドシステム20から取得したXMLデータに対し、管理情報を設定してもよい。管理情報は、例えば、指定されたデータに対する所定動作の実施の有無、又は所定の動作の実施の要否を管理するための情報である。管理情報には、例えば、部門サーバー12、又は病院情報システム13に指定されたデータが保存されたか否かを管理するための保存管理情報、及び、医師による診療録への記載がなされたか否かを管理するための記載管理情報が含まれる。
【0045】
また、例えば、データ設定機能1112において処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、メモリ112に記憶しているXMLデータの確認ステータス、又は管理情報を変更する。
【0046】
図4は、図3に示されるデータ設定機能1112により設定されるXMLデータの構成例を表す模式図である。図4に示されるXMLデータは、例えば、図2に示されるデータに確認ステータス及び管理情報が加わった構成をしている。図4に示されるXMLデータには、確認ステータスとして、ワークフローステータス、異常確認ステータス、及び連絡確認ステータスが含まれ、管理情報として、保存管理情報及び記載管理情報が含まれている。また、図4に示されるXMLデータには、複製が必要な情報を入力するためのコピー領域が含まれている。なお、データ設定機能1112により設定される項目は、図4に示される項目に限定されない。例えば、ワークフローステータス、異常確認ステータス、連絡確認ステータス、保存管理情報、記載管理情報、及びコピー領域のうち、少なくともいずれかが含まれていなくても構わない。
【0047】
図5は、図4に示されるワークフローステータスの設定例を表す模式図である。図5に示されるワークフローステータスの設定例は、院内においてデータを確認する担当者の変遷、すなわちワークフローを表す。ワークフローステータスは、データを確認する担当者の変遷に沿い、変化の方向が一方向ではなく、データの状態に応じて分岐した方向に変化し得る。処理回路111は、例えば、クラウドシステム20からデータを取得すると、データ設定機能1112を実行し、ワークフローステータスをデフォルトである「未処理」に設定する。「未処理」のワークフローステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「Mスタッフ処理中」へ移行する。「Mスタッフ処理中」のワークフローステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「処理済み」、「Drへ依頼(特急)」、又は「Drへ依頼」へ移行する。「Drへ依頼(特急)」、及び「Drへ依頼」のワークフローステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「Dr処理中」へ移行する。「Dr処理中」のワークフローステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「処理済み」、又は「Mスタッフへ依頼」へ移行する。「Mスタッフへ依頼」のワークフローステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「Mスタッフ処理中」へ移行する。すわなち、ワークフローステータスにより表される変遷経路は、経過方向が一方向ではなく、データの状態に応じて分岐した経路を取り得る。
【0048】
図6は、図4に示される異常確認ステータスの設定例を表す模式図である。図6に示される異常確認ステータスの設定例は、データに含まれるパラメータに基づいて判断される異常の確認経路を表す。処理回路111は、例えば、クラウドシステム20からデータを取得すると、データ設定機能1112を実行し、異常確認ステータスをデフォルトである「異常未設定」に設定する。「異常未設定」の異常確認ステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「確認必要」又は「著変なし」へ移行する。「確認必要」の異常確認ステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「確認中」又は「確認済み」へ移行する。「確認中」の異常確認ステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「著変なし」又は「確認済み」へ移行する。
【0049】
図7は、図4に示される連絡確認ステータスの設定例を表す模式図である。図7に示される連絡確認ステータスの設定例は、データに含まれるパラメータに基づいて判断される患者への連絡の要否の確認経路を表す。処理回路111は、例えば、クラウドシステム20からデータを取得すると、データ設定機能1112を実行し、連絡確認ステータスをデフォルトである「連絡未設定」に設定する。「連絡未設定」の連絡確認ステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「連絡必要」又は「連絡不要」へ移行する。「連絡必要」の連絡確認ステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「連絡中」又は「連絡済み」へ移行する。「連絡中」の連絡確認ステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「確認済み」へ移行する。
【0050】
なお、ワークフローステータス、異常確認ステータス、及び連絡確認ステータスは、医師又は医療スタッフがそれぞれへ独立して指示を入力しなくても構わない。例えば、ワークフローステータス、異常確認ステータス、及び連絡確認ステータスへの入力は連動しており、一部の入力がショートカットできるようにしてもよい。
【0051】
例えば、処理回路111は、医師又は医療スタッフの指示に従ってワークフローステータスを「処理済み」に変更した場合、異常確認ステータス及び連絡確認ステータスを確認する。異常確認ステータスが「著変なし」又は「確認済み」でなく、かつ、連絡確認ステータスが「連絡不要」又は「連絡済み」でない場合、処理回路111は、例えば、異常確認ステータス、及び連絡確認ステータスを所定の設定としてもよい。例えば、処理回路111は、異常確認ステータスを「著変なし」とし、連絡確認ステータスを「連絡不要」としてもよい。このとき、処理回路111は、図8に示される確認ダイアログをディスプレイ114に表示させ、「OK」が入力されると、実際に異常確認ステータスを「著変なし」とし、連絡確認ステータスを「連絡不要」としてもよい。
【0052】
図4に示される保存管理情報は、デフォルトとして「未保存」が設定されている。医師又は医療スタッフにより、データの保存が実施されると、その旨が保存管理情報に「保存済み」として入力される。
【0053】
記載管理情報は、デフォルトとして「未実施」が設定されている。医師又は医療スタッフにより、診療録への記載が実施された場合、その旨が記載管理情報に「実施」として入力される。記載管理情報に「実施」が入力されると、例えば、複製機能1114が実行可能となる。
【0054】
表示制御機能1113は、メモリ112に記憶されているデータに基づき、所望の情報をディスプレイ114に表示させる機能であり、表示制御部の一例である。具体的には、例えば、表示制御機能1113において処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、医師又は医療スタッフが所望する内容でデータを表示する。また、処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、メモリ112に記憶されているデータを分類し、又はメモリ112に記憶されているデータから所望のデータを抽出して表示する。
【0055】
複製機能1114は、複製が必要な情報を作成する機能である。具体的には、例えば、複製機能1114において処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、複製が必要とされるテキスト情報を作成し、作成したテキスト情報をコピー領域へ入力する。
【0056】
コメント管理機能1115は、コメント情報を管理する機能である。具体的には、例えば、コメント管理機能1115において処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、コメント情報を作成し、作成したコメント情報をメモリ112に記憶されている患者情報へ入力する。
【0057】
データ出力機能1116は、クラウドシステム20から取得されたデータを所定の出力先へ出力する機能である。具体的には、例えば、データ出力機能1116において処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、クラウドシステム20から取得されたテキストデータをファイル形式、又は予め設定されている既知の形式、例えば、CSV(Comma Separated Value)形式で、所定の出力先、例えば、メモリ112へ出力する。また、処理回路111は、医師又は医療スタッフから入力される指示に従い、クラウドシステム20から取得されたPDFデータをファイル形式で、所定の出力先へ出力する。処理回路111は、テキストデータ、PDFデータ、又はこれらの両方を出力すると、例えば、データ設定機能1112により、データを保存したことを表す「保存済み」を、保存管理情報に入力する。
【0058】
次に、以上のように構成された情報管理システム1に設けられる受信装置11の動作を詳細に説明する。図9乃至図16は、受信装置11の動作に伴い、受信装置11のディスプレイ114に表示される表示画面の例を表す模式図である。
【0059】
図9は、図1に示される受信装置11において、本実施形態に係るプログラムを起動させた際のディスプレイ114の表示画面の例を表す模式図である。図9に示される表示画面は、ログイン画面である。ログイン画面では、医師又は医療スタッフのIDを入力するための入力ボックス91、医師又は医療スタッフのパスワードを入力するための入力ボックス92、及びログインボタン93が表示される。
【0060】
また、ログイン画面の表示領域94には、優先的に対応するべき項目が表示される。図9に示される表示画面においては、例えば、「医師の確認が必要な患者が2名います」、「データ確認の必要な患者が5名います(赤2:黄3:Mスタへ依頼3)」、及び「3週間遠隔データのない患者が4名います」が優先的に対応するべき項目として表示されている。
【0061】
優先的に対応するべき項目の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、「医師の確認が必要な患者が2名います」の表示については、処理回路111は、メモリ112に記憶されているセッションデータのうち、ワークフローステータスが「Drへ依頼(特急)」又は「Drへ依頼」に設定されているセッションデータの数を計上する。処理回路111は、計上した数値に基づいて「医師の確認が必要な患者が2名います」を表示するためのテキスト情報を作成する。
【0062】
また、例えば、「データ確認の必要な患者が5名います(赤2:黄3:Mスタへ依頼3)」の表示については、処理回路111は、メモリ112に記憶されているセッションデータのうち、ワークフローステータスが「Mスタッフへ依頼」に設定されているデータの数、及び、アラートレベルを表すアラートステータスが「赤」又は「黄」と判断されているデータの数を計上する。処理回路111は、計上した数値に基づいて「データ確認の必要な患者が5名います(赤2:黄3:Mスタへ依頼3)」を表示するためのテキスト情報を作成する。
【0063】
また、例えば、「3週間遠隔データのない患者が4名います」の表示については、処理回路111は、例えば、メモリ112に記憶されている患者情報のうち最終データ取得日を読み出す。処理回路111は、読み出した最終データ取得日と現在の日付とから、遠隔データのない期間を患者毎に算出する。処理回路111は、算出した期間が3週間を超えるセッションデータの数を計上する。処理回路111は、計上した数値に基づいて「3週間遠隔データのない患者が4名います」を表示するためのテキスト情報を作成する。なお、遠隔データの無い期間の数値は、任意に設定しても構わない。
【0064】
図9に示されるログイン画面によれば、ログインする前であっても確認すべき項目を一目で確認することが可能である。ログイン画面において、受信装置11を使用する医師又は医療スタッフは、例えば、自身のID及びパスワードをそれぞれ入力ボックス91,92へ入力し、ログインボタン93を押下する。これにより、表示画面がホーム画面へ移行される。
【0065】
図10は、図9に示されるログイン画面から移行されるホーム画面の例を表す模式図である。ホーム画面では、医師又は医療スタッフのID:NNNNNN、医師又は医療スタッフの氏名:AA AAさん、及びログアウトボタン101が表示される。
【0066】
ホーム画面の表示領域102には、優先的に対応するべき項目と、通常業務に関する項目とが表示される。具体的には、表示領域102では、例えば、「医師の確認が必要な患者が2名(特急1)います(医師向け)」、「データ確認の必要な患者が7名います(赤4:黄3:Mスタへ依頼3)」、及び「3週間遠隔データのない患者が4名います」が優先的に対応するべき項目として表示されている。これらの表示は、図9に示されるログイン画面と同様に、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。また、表示領域102では、例えば、「植込みデバイス遠隔データ取り込み」、及び「診療録記載状況表示」が通常業務に関する項目として表示されている。
【0067】
表示領域102に表示される表示項目には、各項目に対応する表示へ遷移するためのリンクが張られている。すなわち、「医師の確認が必要な患者が2名(特急1)います(医師向け)」には、医師向け画面へ遷移するためのリンクが張られている。また、「データ確認の必要な患者が7名います(赤4:黄3:Mスタへ依頼3)」には、データ確認用画面へ遷移するためのリンクが張られている。また、「3週間遠隔データのない患者が4名います」には、データなし患者確認用画面へ遷移するためのリンクが張られている。また、植込みデバイス遠隔データ取り込み」には、データ取込画面へ遷移するためのリンクが張られている。また、「診療録記載状況表示」には、記載状況確認画面へ遷移するためのリンクが張られている。
【0068】
図10に示されるホーム画面において、受信装置11を使用する医師又は医療スタッフは、例えば、所望の業務に対応する項目を選択する。これにより、ホーム画面から、所望の業務を実施するための各画面へ移行される。
【0069】
図11は、図10に示されるホーム画面から移行されるデータ取込画面の例を表す模式図である。データ取込画面では、メモリ112に記憶されているセッションデータのうち少なくとも一部が表示される。
【0070】
データ取込画面では、抽出対象を選択するための選択項目が第1表示領域111に表示される。具体的には、図11に示される第1表示領域111では、例えば、デバイスメーカー名、デバイス種類、ワークフローステータスが選択項目として設定されている。デバイスメーカー名の選択肢には、例えば、「全て」、「デバイスメーカーa」、「デバイスメーカーb」、「デバイスメーカーc」、「デバイスメーカーd」、及び「デバイスメーカーe」が設定されている。デバイス種類の選択肢には、例えば、「全て」、「IPG」、「CRT-P」、「CRT-D」、「ICD」、及び「その他」が設定されている。ワークフローステータスの選択肢には、例えば、「全て」、「処理済み非表示」、及び「未処理のみ表示」が設定されている。なお、選択項目として設定される項目はこれらに限定されない。選択項目として設定される項目は、例えば、メモリ112に記憶されている患者情報に含まれる情報から必要に応じて設定可能である。また、選択項目毎の選択肢は任意に設定可能である。図11に示されるデータ取込画面では、医師又は医療スタッフにより、例えば、デバイスメーカー名:「デバイスメーカーa」、デバイス種類:「CRT-P」、及びワークフローステータス:「全て」が選択されている。
【0071】
データ取込画面では、選択項目に基づいて抽出されたセッションデータが第2表示領域112に表示される。第2表示領域112で表示されるセッションデータは、例えば、セッション単位で、セッション日時が新しい順に配列されて表示される。セッションデータは、例えば、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、ステータス、記述、セッション日時、前回のセッション日、診療録記載、異常有無、患者確認、チェック、及び保存の項目を有する。
【0072】
第2表示領域112の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、処理回路111は、メモリ112に記憶されている患者情報、及びXMLデータのワークフローステータスを参照し、第1表示領域111の選択項目で選択されている選択肢に該当しないセッションデータを表示対象から除外する。
【0073】
処理回路111は、表示対象として抽出したセッションデータについて、患者情報に含まれる患者ID、患者名、性別、生年月日、デバイス名、シリアル番号、及び最終データ取得日に基づき、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、及び前回セッション日それぞれの表示情報を作成する。また、処理回路111は、表示対象として抽出したセッションデータについて、XMLデータに含まれるアラートステータス、アラートディスクリプション、セッション日時、記載管理情報、異常確認ステータス、連絡確認ステータス、ワークフローステータス、保存管理情報、及びリンク情報に基づき、ステータス、記述、セッション日時、診療録記載、異常有無、患者確認、チェック、保存、TEXT、及びPDFそれぞれの表示情報を作成する。
【0074】
図11に示されるデータ取込画面では、デバイスメーカー名:「デバイスメーカーa」、デバイス種類:「CRT-P」、及びワークフローステータス:「全て」が選択されて抽出されたセッションデータが表示されている。図11に示されるデータ取込画面において、医師又は医療スタッフは、例えば、ステータス、及び/又は記述を確認し、診療録記載、異常有無、患者確認、チェック、及び保存に対してそれぞれ割り当てられているボックス1121~1124、及び保存ボタン1125から指示を入力する。
【0075】
例えば、医療スタッフは、患者名:「患者B」、セッション日時:「2018/08/31 18:55」のセッションデータについてステータス:「ステータスOK」、及び記述:「特になし」を確認する。医療スタッフは、ステータス及び記述の内容から、例えば、著変なし、及び患者への連絡不要と判断すると、ボックス1124に「未処理」と設定されているワークフローステータスを「処理済」へ変更する。ボックス1124が「処理済」へ変更されると、例えば、図8に示される確認ダイアログがディスプレイ114に表示される。医療スタッフが「OK」を選択すると、ボックス1122に「未設定」と設定されている異常確認ステータスが「著変なし」へ変更され、ボックス1123に「未設定」と設定されている連絡確認ステータスが「連絡不要」へ変更される。
【0076】
このセッションデータについて、異常有無:「著変なし」、患者連絡:「連絡不要」と判断すると、医療スタッフは、例えば、このセッションデータに関する情報を、診療録に記載する必要はないと判断する。このとき、医療スタッフは、記載管理情報を表すボックス1121には診療録への記載を実施した旨の「X」を入力しない。
【0077】
なお、異常有無:「著変なし」、患者連絡:「連絡不要」である場合であっても、このセッションデータに関する情報が診療録へ記載されることもある。例えば、所定のデバイスメーカーのモニタリング機器は、遠隔モニタリングの対象となる患者について取得したデータを、1日1回データセンターへ送信する。つまり、1ヶ月に30件のデータが送信される。通常の良好な経過を辿っている患者の場合、30日連続で異常有無:「著変なし」、患者連絡:「連絡不要」となることもあり得る。このような場合であっても、1ヶ月に少なくとも1回は療養上必要な指導を行ったことを記録するため、記載管理情報を表すボックスに診療録への記載を実施した旨の「X」を入力する。
【0078】
また、このセッションデータについて、異常有無:「著変なし」、患者連絡:「連絡不要」と判断すると、医療スタッフは、例えば、このセッションデータについてのPDFデータ及びテキストデータを、部門サーバー12及び病院情報システム13へ出力する必要はないと判断する。このとき、医療スタッフは、デフォルトとして「保存する」が設定されている保存ボタン1125を押下しない。
【0079】
なお、異常有無:「著変なし」、患者連絡:「連絡不要」である場合であっても、このセッションデータについてのデータを出力することもある。例えば、異常有無:「著変なし」、患者連絡:「連絡不要」であっても、1ヶ月に少なくとも1回の指導に伴い、デフォルトとして「保存する」が設定されている保存ボタンを押下する。
【0080】
また、図11に示されるデータ取込画面では、例えば、患者名:「患者E」、セッション日時:「2018/08/31 16:05」のセッションデータについて、チェック:「Dr処理中」が設定されている。このとき、例えば、別の受信装置11から、このセッションデータについて医師が、異常の有無、患者連絡の要否、診療録への記載の要否、及び、PDFデータ又はテキストデータのダウンロード要否を判断している。例えば、患者Eについての過去のセッションデータも確認したい場合、医師は、図11で示される患者名:「患者E」を選択する。患者名:「患者E」が選択されると、医師が使用している受信装置11では、患者Eについての個別画面が表示される。
【0081】
図12は、図11に示されるデータ取込画面から移行される患者毎の個別画面の例を表す模式図である。図12に示される個別画面は、例えば、図11において、患者Eが選択された場合の個別画面を表す。なお、受信装置11は、医師又は医療スタッフにより選択された任意の患者について、同様の個別画面を作成可能である。
【0082】
図12に示される個別画面では、患者Eについて医師又は医療スタッフから入力されたコメントが第1表示領域121に表示されている。第1表示領域121に表示されるコメントは、例えば、表示制御機能1113により、メモリ112に記憶されている患者情報におけるコメント情報に基づいて表示される。第1表示領域121へのコメントの書き込みは、医師又は医療スタッフがコメント挿入ボタン122を押下することで実施される。すなわち、コメント挿入ボタン122の押下により、コメント管理機能1115が実行され、例えば、コメント挿入のためのダイアログボックスがポップアップされる。医師又は医療スタッフは、コメント挿入ボタン122を押下することでポップアップされるダイアログボックスに、注意事項等をコメントとして書き込む。
【0083】
なお、コメントの挿入は、ダイアログボックスを介した入力に限定されない。例えば、第1表示領域121の下端にコメントを挿入可能な領域があり、当該領域にコメントを入力すると、入力したコメントが第1表示領域121に反映されるようにしても構わない。また、自身がログインして入力したコメントと、他者が入力したコメントとが識別可能に表示されても構わない。例えば、自身がログインして入力したコメントは、第1表示領域121の右側に寄って表示され、他者が入力したコメントは左側によって表示されてもよい。また、自身がログインして入力したコメントと、他者が入力したコメントとが、色分けされて表示されても構わない。
【0084】
書き込まれたコメントは、メモリ112に記憶されている患者情報に記憶される。このように、表示画面にコメントを表示させることで、患者の個人情報と共に、患者についての留意点等も医師及び医療スタッフ間で効率的に共有することが可能となる。また、翌日に処理を繰り越す場合等において、事項の申し送り、又は保留が効率的に行える。また、申し送り事項等を効率的に確認することが可能となる。
【0085】
個別画面では、指定された患者について過去に取得されたセッションデータが第2表示領域123に表示される。第2表示領域123で表示されるセッションデータは、例えば、セッション単位で、セッション日時が新しい順に配列されて表示されている。セッションデータは、例えば、セッション日時、ステータス、記述、計測・統計サマリ、診療録記載、異常有無、患者確認、チェック、保存、TEXT、及びPDFの項目を有する。
【0086】
第2表示領域123の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、処理回路111は、選択された患者のセッションデータについて、XMLデータに含まれるセッション日時、アラートステータス、アラートディスクリプション、記載管理情報、異常確認ステータス、連絡確認ステータス、ワークフローステータス、及び保存管理情報に基づき、セッション日時、ステータス、記述、診療録記載、異常有無、患者確認、チェック、保存、TEXT、及びPDFそれぞれの表示情報を作成する。また、処理回路111は、選択された患者のセッションデータについて、データテーブルに含まれるAF/AT、ペーシング率、及びリードセンス情報等の複数のパラメータに基づき、計測・統計サマリの表示情報を作成する。
【0087】
第2表示領域123において、計測・統計サマリに設けられるボックス1231は、計測・統計データにおいて表示されるパラメータの種類を表す。医師又は医療スタッフは、ボックス1231を押下した際に、例えば、プルダウン表示されるパラメータの種類から所望の種類を選択する。処理回路111は、例えば、データテーブルから選択した種類のパラメータを抽出し、抽出したパラメータに基づき、計測・統計サマリの表示情報を作成する。
【0088】
図12に示される第2表示領域123では、AT/AFが選択されている。処理回路111は、データテーブルから選択したAT/AFのパラメータを抽出し、抽出したAT/AFのパラメータに基づき、各セッションデータについて計測・統計サマリの表示情報を作成する。
【0089】
医師又は医療スタッフにより選択されたパラメータの種類は、例えば、最後に表示した計測・統計データの内容として患者情報に記憶される。患者情報に記憶される、最後に表示した計測・統計データの内容は、次に個別画面へ遷移した際に読み出される。次に遷移された個別画面では、最後に表示した計測・統計データの内容が、医師又は医療スタッフからの選択を待たずに表示される。これにより、医師又は医療スタッフは、特定項目に着目し、容易に患者のトレンド状況を把握することが可能となる。
【0090】
医師又は医療スタッフは、図11の第2表示領域123に示される過去のセッションデータを参照し、異常の有無、患者連絡の要否、診療録への記載の要否、及び、PDFデータ又はテキストデータのダウンロード要否を判断する。医師又は医療スタッフは、判断結果に基づき、診療録記載、異常有無、患者確認、及びチェックについてのボックス、並びに、保存についての保存ボタンに指示を入力する。処理回路111は、医師又は医療スタッフからの入力に基づき、XMLデータを更新し、診療録記載、異常有無、患者確認、及びチェックについてのボックス、並びに、保存についての保存ボタンの表示を変更する。
【0091】
例えば、図12に示される最新のセッションデータについて、医師又は医療スタッフが、このセッションデータに関する情報を、診療録に記載する必要があると判断したとする。このとき、医師又は医療スタッフは、記載管理情報を表すボックス1232に診療録への記載を実施する(又は実施した)旨の「X」を入力する。ボックス1232に「X」が入力されると、処理回路111は、XMLデータにおける記載管理情報を「実施」に変更する。
【0092】
ボックス1232に「X」が入力されると、例えば、ボックス1232の下方にコピーボタンが出現し、医師又は医療スタッフが押下可能となる。例えば、コピーボタンが押下されると、処理回路111は、複製機能1114を実行する。複製機能1114において処理回路111は、設定されている異常確認ステータスに応じたテキスト情報を作成する。例えば、処理回路111は、異常確認ステータスに応じて予め設定されている定型文に、ボックス1232にチェックを入れた日時及び人の名前(ログイン名)を加えたテキスト情報を作成する。
【0093】
具体的には、異常確認ステータスが「著変なし」である場合、処理回路111は、所定の定型文:「遠隔モニタリングにより心臓植込型デバイスの機能指標の計測等を含めて評価を行い、著変を認めなかった。」に、ボックス1232にチェックを入れた日時及び人の名前、例えば、「2018/08/31 16:10 担当 AA AA」を追加したテキスト情報を作成する。また、異常確認ステータスが「確認済」である場合、処理回路111は、所定の定型文:「遠隔モニタリングにより心臓植込型デバイスの機能指標の計測等を含めて評価を行い、以下の事項の確認を行った。」に、ボックス1232にチェックを入れた日時及び人の名前、例えば、「2018/08/31 16:10 担当 AA AA」を追加したテキスト情報を作成する。なお、ボックス1232にチェックを入れた日時及び人の名前は、コピーボタンを押下した日時及び人の名前であっても構わない。
【0094】
また、例えば、図12に示される最新のセッションデータについてのテキストデータを、部門サーバー12及び/又は病院情報システム13へ出力させる場合、医師又は医療スタッフは、例えば、TXTボタン1233を押下する。TXTボタン1233が押下されると、処理回路111は、XMLデータに含まれるテキストデータのリンク情報を読み出し、読み出したリンク情報に基づいてクラウドシステム20からテキストデータをダウンロードする。処理回路111は、ダウンロードしたテキストデータを、ファイル形式、又はCSV形式で、部門サーバー12及び/又は病院情報システム13へ出力する。
【0095】
また、例えば、図12に示される最新のセッションデータについてのPDFデータを、部門サーバー12及び/又は病院情報システム13へ出力させる場合、医師又は医療スタッフは、例えば、PDFボタン1234を押下する。PDFボタン1234が押下されると、処理回路111は、XMLデータに含まれるPDFデータのリンク情報を読み出し、読み出したリンク情報に基づいてクラウドシステム20からPDFデータをダウンロードする。処理回路111は、ダウンロードしたPDFデータを、例えばPDFリーダーを起動して表示を行う。
【0096】
テキストデータ及び/又はPDFデータをダウンロードすると、医師又は医療スタッフは、保存ボタン1235を押下し、ダウンロードしたデータを保存する旨の指示を入力する。保存ボタン1235が押下されると、処理回路111は、データ出力機能1116により、例えば、コンフィグ等で予め指定されているフォルダへ、ダウンロードしたテキストデータ及び/又はPDFデータを出力する。所定のフォルダへデータを出力すると、処理回路111は、データ設定機能1112により、XMLデータにおける保存管理情報を「保存済み」に変更し、保存ボタン1235の表示を「保存済」に変更する。部門サーバー12、及び/又は病院情報システム13は、例えば、所定のフォルダへのテキストデータ及び/又はPDFデータの出力を監視している。部門サーバー12、及び/又は病院情報システム13は、所定のフォルダへのテキストデータ及び/又はPDFデータの出力を検出すると、このフォルダへアクセスし、フォルダに記憶されているテキストデータ及び/又はPDFデータを読み出す。なお、処理回路111は、データ出力機能1116により、例えば、ダウンロードしたテキストデータ及び/又はPDFデータを部門サーバー12、及び/又は病院情報システム13へ出力しても構わない。
【0097】
また、図12に示される個別画面において、操作履歴ボタン124が押下されると、操作ログを表示するための領域(図示せず)が表示される。このとき表示される操作ログについての表示情報は、例えば、患者情報の操作履歴に基づいて作成される。操作履歴を閲覧可能とすることで、この患者に紐付く全ての操作を確認することが可能となる。
【0098】
図13は、図10に示されるホーム画面から移行される医師向け画面の例を表す模式図である。医師向け画面では、メモリ112に記憶されているセッションデータのうち、医療スタッフの確認を経て、医師に詳細な確認を求めるステータスとなったセッションデータが表示される。
【0099】
医師向け画面では、抽出対象を選択するための選択項目が第1表示領域131に表示される。具体的には、図13に示される第1表示領域131では、例えば、ワークフローステータスに基づく項目が設定されている。ワークフローステータスに基づく項目の選択肢には、例えば、「Drへ依頼のみ表示(新規2名:特急1名)」、及び「Drへ依頼とDr処理中を表示」が設定されている。なお、選択項目における選択肢は任意に設定可能である。図13に示される医師向け画面では、医師により、例えば、ワークフローステータス:「Drへ依頼とDr処理中を表示」が選択されている。
【0100】
医師向け画面では、選択項目に基づいて抽出されたセッションデータが第2表示領域132に表示される。第2表示領域132で表示されるセッションデータは、例えば、セッション単位で、セッション日時が新しい順に配列されて表示される。セッションデータは、例えば、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、ステータス、記述、セッション日時、前回のセッション日、チェック、コメント、TEXT、及びPDFの項目を有する。
【0101】
第2表示領域132の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、処理回路111は、XMLデータのワークフローステータスを参照し、第1表示領域131の選択項目で選択されている選択肢に該当しないセッションデータを表示対象から除外する。
【0102】
処理回路111は、表示対象として抽出したセッションデータについて、患者情報に含まれる患者ID、患者名、性別、生年月日、デバイス名、シリアル番号、及び最終データ取得日に基づき、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、及び前回セッション日それぞれの表示情報を作成する。また、処理回路111は、表示対象として抽出したセッションデータについて、XMLデータに含まれるアラートステータス、アラートディスクリプション、セッション日時、ワークフローステータス、及びリンク情報に基づき、ステータス、記述、セッション日時、チェック、TEXT、及びPDFそれぞれの表示情報を作成する。なお、コメント表示ボタンは、患者について書き込まれたコメントの表示領域を展開させるためのボタンである。処理回路111は、コメント表示ボタンにカーソルが重なった場合に、最新のコメントを予め設定された件数だけポップアップさせてもよい。
【0103】
図13に示される医師向け画面では、ワークフローステータス:「Drへ依頼とDr処理中を表示」が選択されて抽出されたセッションデータが表示されている。このとき、ワークフローステータス:「特急依頼」(なお、図5では「Drへ依頼(特急)」と表示)が設定されているセッションデータは、他のセッションデータに優先し、最上段に強調されて表示される。
【0104】
図13に示される医師向け画面において、医師は、例えば、ワークフローステータス:「特急依頼」、「Dr依頼」、及び「Dr処理中」が設定されているセッションデータを確認する。医師は、例えば、ワークフローステータス:「特急依頼」が設定されているセッションデータの患者:「患者B」を選択し、患者Bについての個別画面へ遷移させる。医師は、患者Bについての個別画面において、過去のセッションデータを参照し、異常の有無、患者連絡の要否、診療録への記載の要否、及び、PDFデータ又はテキストデータのダウンロード要否を判断する。なお、医師向け画像において、診療録記載、異常有無、患者確認、チェック、保存、TEXT、及びPDFの項目を表示し、医師向け画像において、異常の有無、患者連絡の要否、診療録への記載の要否、及び、PDFデータ又はテキストデータのダウンロード要否を医師に判断させるようにしてもよい。
【0105】
図14は、図10に示されるホーム画面から移行されるデータ確認用画面の例を表す模式図である。データ確認用画面では、メモリ112に記憶されているセッションデータのうち少なくとも一部が表示される。
【0106】
データ確認用画面では、抽出対象を選択するための選択項目が第1表示領域141に表示される。具体的には、図14に示される第1表示領域141では、例えば、アラートステータス、及びワークフローステータスに基づく項目が設定されている。この選択項目の選択肢には、例えば、「アラート新着のみ表示(赤4名 黄3名)」、及び「アラート新着「未処理」+「Mスタッフ処理中」と「Mスタッフへ依頼」を表示」が設定されている。なお、選択項目における選択肢は任意に設定可能である。図14に示されるデータ確認用画面では、医療スタッフにより、例えば、「アラート新着「未処理」+「Mスタッフ処理中」と「Mスタッフへ依頼」を表示」が選択されている。
【0107】
データ確認用画面では、選択項目に基づいて抽出されたセッションデータが第2表示領域142に表示される。第2表示領域142で表示されるセッションデータは、例えば、セッション単位で、セッション日時が新しい順に配列されて表示される。セッションデータは、例えば、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、ステータス、記述、セッション日時、前回のセッション日、チェック、コメント、TEXT、及びPDFの項目を有する。
【0108】
第2表示領域142の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、処理回路111は、XMLデータのアラートステータス及びワークフローステータスを参照し、第1表示領域141の選択項目で選択されている選択肢に該当しないセッションデータを表示対象から除外する。
【0109】
処理回路111は、表示対象として抽出したセッションデータについて、患者情報に含まれる患者ID、患者名、性別、生年月日、デバイス名、シリアル番号、及び最終データ取得日に基づき、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、及び前回セッション日それぞれの表示情報を作成する。また、処理回路111は、表示対象として抽出したセッションデータについて、XMLデータに含まれるアラートステータス、アラートディスクリプション、セッション日時、ワークフローステータス、及びリンク情報に基づき、ステータス、記述、セッション日時、チェック、TEXT、及びPDFそれぞれの表示情報を作成する。
【0110】
図14に示されるデータ確認用画面では、「アラート新着「未処理」+「Mスタッフ処理中」と「Mスタッフへ依頼」を表示」が選択されて抽出されたセッションデータが表示されている。図14に示されるデータ確認用画面において、医療スタッフは、例えば、提示されているセッションデータを迅速に確認し、「医師へ依頼」、「医師へ依頼(特急)」、又は「処理済」に該当するか否かを判断する。これにより、医療スタッフは、例えば、アラートが発せられたセッションデータを優先的かつ迅速に確認することが可能となる。また、処理の途中で一旦作業を中断し、戻ってきた場合であっても、医療スタッフは、「医療スタッフ処理中」が設定されているセッションデータに効率的にアクセスすることが可能となる。
【0111】
異常の有無、患者連絡の要否、診療録への記載の要否、及び、PDFデータ又はテキストデータのダウンロード要否を判断する場合、医療スタッフは、例えば、ワークフローステータス:「未処理」が設定されているセッションデータの患者:「患者C」を選択し、患者Cについての個別画面へ遷移させる。医療スタッフは、患者Cについての個別画面において、過去のセッションデータを参照し、異常の有無、患者連絡の要否、診療録への記載の要否、及び、PDFデータ又はテキストデータのダウンロード要否を判断する。
【0112】
図15は、図10に示されるホーム画面から移行されるデータなし患者確認用画面の例を表す模式図である。データなし患者確認用画面では、メモリ112に記憶されている患者のうち、所定の期間内に受信データがあり、かつ、指定期間を超えてデータを受信していない患者が表示される。
【0113】
データなし患者確認用画面では、抽出対象を選択するための選択条件、及び選択項目が第1表示領域151に表示される。具体的には、図15に示される第1表示領域151では、例えば、「過去13ヶ月以内に受信データがあり、3週間に受信データがない患者」が選択条件として設定されている。なお、3週間の期間は、プルダウンで選択可能となっている。選択された期間は、次の表示でも引き継がれる。また、図15に示される第1表示領域151では、例えば、フォローを止めた患者についての表示の有無が選択項目として設定されている。図15に示されるデータなし患者確認用画面では、医師又は医療スタッフにより、例えば、フォローを止めた患者については表示されないように設定されている。
【0114】
データなし患者確認用画面では、選択条件、及び選択項目に基づいて抽出された患者データが第2表示領域152に表示される。第2表示領域152で表示される患者データは、例えば、患者単位で、経過時間が長い順に配列されて表示される。患者データは、例えば、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、経過時間、前回のセッション日、フォロー設定、チェック、コメント、TEXT、及びPDFの項目を有する。
【0115】
第2表示領域152の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、処理回路111は、メモリ112に記憶されている患者情報、及びXMLデータを参照し、第1表示領域151の選択項目で選択されている選択肢に該当しない患者データを表示対象から除外する。
【0116】
処理回路111は、表示対象として抽出した患者データについて、患者情報に含まれる患者ID、患者名、性別、生年月日、デバイス名、シリアル番号、最終データ取得日、及びフォローの有無に基づき、患者ID、患者名、性別、年齢、デバイス、シリアル番号、経過時間、前回セッション日、及びフォロー設定それぞれの表示情報を作成する。フォロー設定では、フォローが継続されている患者については、フォローを止める旨の指示を入力するためのボタン1521が設けられている。
【0117】
図15に示されるデータなし患者確認用画面では、現在もフォローが継続されている患者についての患者データが表示されている。図15に示されるデータなし患者確認用画面において、医師又は医療スタッフは、例えば、亡くなった、又は転院等の理由でフォローを止める患者がいる場合、ボタン1521を押下し、フォローを停止する。ボタン1521が押下されると、処理回路111は、患者情報におけるフォローの有無を「フォロー無し」に変更する。
【0118】
図15に示されるデータなし患者確認用画面において、例えば、フォローを止めた患者も表示されるように設定されている場合、「フォロー無し」の患者におけるフォロー設定では、例えば、フォローを再開する旨の指示を入力するためのボタンが設けられる。医師又は医療スタッフは、フォローを再開する必要のある患者に対し、このボタンを押下する。フォローを再開する旨のボタンが押下されると、処理回路111は、患者情報におけるフォローの有無を「フォロー有り」に変更する。
【0119】
「過去Nヶ月以内に受信データがあり」との条件を設けることで、本来受診すべきデバイスリスト、及び患者の台帳が不要となり、システムの簡素化を図ることが可能となる。
【0120】
図16は、図10に示されるホーム画面から移行される記載状況確認画面の例を表す模式図である。記載状況確認画面では、診療録への記載状況が患者毎に月単位で表示される。
【0121】
記載状況確認画面では、抽出対象を選択するための選択項目が第1表示領域161に表示される。具体的には、図16に示される第1表示領域161では、例えば、診療録への記載状況に基づく項目が選択項目として設定されている。この選択項目の選択肢には、例えば、「全て」、「「x」表示がある患者を表示」、「「ok」表示がある患者を表示」、及び「「F」表示がある患者を表示」が設定されている。なお、「x」は記載が無い月を表し、「ok」は何らかの理由で医師又は医療スタッフからモニタリングしなくても構わないと判断された月を表し、「F」はフォローアップ来院をした月を表す。なお、選択項目の選択肢は任意に設定可能である。図16に示される記載状況確認画面では、医師又は医療スタッフにより、例えば、「全て」が選択されている。
【0122】
記載状況確認画面では、選択項目に基づいて抽出された患者データが第2表示領域162に表示される。第2表示領域162で表示される患者データは、例えば、患者毎に所定の順序に配列されて表示される。患者データは、例えば、患者ID、患者名、デバイス、シリアル番号、1年間の月毎の記載状況の項目を有する。
【0123】
第2表示領域162の表示は、例えば、処理回路111の表示制御機能1113により実現される。例えば、処理回路111は、XMLデータの記載管理情報を参照し、第1表示領域161の選択項目で選択されている選択肢に該当しない患者データを表示対象から除外する。
【0124】
処理回路111は、表示対象として抽出した患者データについて、患者情報に含まれる患者ID、患者名、デバイス名、及びシリアル番号に基づき、患者ID、患者名、デバイス、及びシリアル番号それぞれの表示情報を作成する。また、処理回路111は、表示対象として抽出した患者データについて、XMLデータに含まれる記載管理情報において「実施」が設定されている数に基づき、1年間の月毎の記載状況についての表示情報を作成する。
【0125】
図16に示される記載状況確認画面では、「x」、「ok」、及び「F」の表示がある全ての患者についての患者データが表示されている。図16に示されるデータ確認用画面において、医師又は医療スタッフは、月毎に表示された回数、「x」、「ok」、及び「F」を参照し、診療録への記載漏れがないか否かを確認する。医師又は医療スタッフは、診療録に記載が無い「x」の表示を修正する場合、例えば、「x」を押下する。「x」を押下すると、例えば、ダイアログ1621が表示される。ダイアログ1621には、「x」、「ok」、及び「F」への変更が表示されている。医師又は医療スタッフは、「x」、「ok」、及び「F」からいずれかを選択し、OKを押下することで変更を確定する。
【0126】
以上のように、本実施形態では、受信装置11は、植込みデバイスから取得されるセッションデータに、データの状態に応じ、データを確認する担当者の変遷に沿って分岐可能なワークフローステータスを設定するようにしている。これにより、医師と医療スタッフとの間で、セッションデータのモニタリング処理の担当を効率的に受け渡すことが可能となる。
【0127】
また、本実施形態では、受信装置11は、植込みデバイスから取得されるセッションデータに、異常の確認経路を表す異常確認ステータスを設定するようにしている。これにより、モニタリングしたセッションデータに異常が発生したか否かを、チーム内で効率的に管理することが可能となる。
【0128】
また、本実施形態では、受信装置11は、植込みデバイスから取得されるセッションデータに、患者への連絡要否の確認経路を表す連絡確認ステータスを設定するようにしている。これにより、セッションデータの内容を患者に連絡するべきか、来院の要請等として連絡済みであるかを、チーム内で効率的に管理することが可能となる。
【0129】
また、本実施形態では、受信装置11は、植込みデバイスから取得されるセッションデータにアラートステータスを含めるようにしている。これにより、アラート履歴を効率的に管理することが可能となる。
【0130】
また、本実施形態では、受信装置11は、植込みデバイスから取得されるセッションデータに、診療録への記載の有無を管理するための記載管理情報を設定するようにしている。これにより、診療録への記載を効率的に管理することが可能となる。
【0131】
また、本実施形態では、受信装置11は、植込みデバイスから取得されるセッションデータに、テキストデータ及び/又はPDFデータをダウンロードしたか否かを管理するための保存管理情報を設定するようにしている。これにより、ダウンロードの有無を容易に管理することが可能となる。
【0132】
また、本実施形態では、受信装置11は、ワークフローステータスに基づき、優先的に対応するべき事項をディスプレイ114に表示するようにしている。これにより、確認すべき項目を一目で確認することが可能となる。
【0133】
また、本実施形態では、受信装置11は、優先的に対応するべき事項に対する選択に応じ、選択された事項に対応した画面をディスプレイ114に表示するようにしている。すなわち、例えば、ホーム画面から医師向け画面へ直接移行することが可能となる。これにより、受信装置11は、例えば、参照、又は対応が必要な患者についてデータを絞り込んで医師へ提供することが可能となる。
【0134】
また、例えば、ホーム画面からデータ確認用画面へ直接移行することが可能となる。これにより、受信装置11は、例えば、参照、又は対応が必要な患者についてデータを絞り込んで医療スタッフへ提供することが可能となる。また、参照する効率が上がるため、医師へ迅速に対応を依頼することが可能となる。
【0135】
また、例えば、ホーム画面からデータなし患者確認用画面へ直接移行することが可能となる。これにより、受信装置11は、本来遠隔データが取り込まれるはずなのに取り込まれていない患者についてデータを絞り込んで医師又は医療スタッフへ提供することが可能となる。病院にとって、遠隔モニタリングへの患者アドヒアランスは、患者の状態把握、治療介入、死亡率低減、及びQOL維持に非常に大切である。また、病院収益にも重要な要素である。遠隔データが取り込まれるはずなのに取り込まれていない患者のデータを絞り込んで提供することが可能となることで、患者アドヒアランスを尊重することが可能となる。
【0136】
また、本実施形態では、受信装置11は、記載管理情報に基づき、診療録への患者毎の記載状況をディスプレイ114に表示するようにしている。これにより、診療録への記載状況を効率的に確認することが可能となる。
【0137】
なお、上記実施形態では、医療スタッフに臨床工学技士と看護師とがふくまれる場合を例に説明した。しかしながら、看護師を、医療スタッフから独立したスタッフとして扱っても構わない。昨今、遠隔モニタリングの実施数が増大し、医療施設における遠隔モニタリングの実施規模が拡大している。そして、遠隔モニタリングの実施規模拡大に伴い、患者への電話連絡、並びに、電話連絡を介した問診及び健康状態等の把握(インターロゲーション)も重要となってきている。また、来院した患者のフォローアップにおける医師受診に先立つインターロゲーションも重要となってきている。そのため、遠隔モニタリング業務で患者への直接対応を行う看護師を「デバイスナース」と称し、選任として割り当てる施設も存在する。
【0138】
図17は、看護師を医療スタッフから独立したスタッフとして扱う場合のワークフローステータスの設定例を表す模式図である。図17の説明では、医療スタッフは、例えば、臨床工学技士を含む。処理回路111は、例えば、クラウドシステム20からデータを取得すると、データ設定機能1112を実行し、ワークフローステータスをデフォルトである「未処理」に設定する。「未処理」のワークフローステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「Mスタッフ処理中」へ移行する。また、「未処理」のワークフローステータスは、例えば、看護師から入力される指示に従い、「看護師処理中」へ移行する。
【0139】
「Mスタッフ処理中」のワークフローステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「処理済み」、「Drへ依頼(特急)」、又は「Drへ依頼」へ移行する。「看護師処理中」のワークフローステータスは、例えば、看護師から入力される指示に従い、「処理済み」、「Drへ依頼(特急)」、又は「Drへ依頼」へ移行する。
【0140】
「Drへ依頼(特急)」、及び「Drへ依頼」のワークフローステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「Dr処理中」へ移行する。「Dr処理中」のワークフローステータスは、例えば、医師から入力される指示に従い、「処理済み」、「Mスタッフへ依頼」、又は「看護師へ依頼」へ移行する。
【0141】
「Mスタッフへ依頼」のワークフローステータスは、例えば、医療スタッフから入力される指示に従い、「Mスタッフ処理中」へ移行する。「看護師へ依頼」のワークフローステータスは、例えば、看護師から入力される指示に従い、「看護師処理中」へ移行する。なお、ワークフローステータスの変遷は、図17に示される変遷に限定されない。例えば、「Mスタッフ処理中」から「看護師へ依頼」へ移行しても構わないし、「看護師処理中」から「Mスタッフへ依頼」へ移行しても構わない。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、受信装置11は、遠隔モニタリングを用いて患者を指導する際の医師及び病院スタッフの負担を軽減できる。
【0142】
実施形態の説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、上記各実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、上記各実施形態における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
【0143】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0144】
1…情報管理システム
10…病院内システム
11…受信装置
12…部門サーバー
13…病院情報システム
131…HISサーバー
14…通信端末
20…クラウドシステム
21…データ取得機能
22…共通マッピング機能
23…テキスト作成機能
24…ストレージ機能
111…処理回路
1111…データ取得機能
1112…データ設定機能
1113…表示制御機能
1114…複製機能
1115…コメント管理機能
1116…データ出力機能
112…メモリ
113…入力インタフェース
114…ディスプレイ
115…通信インタフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17