(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】空隙を有するクッション材
(51)【国際特許分類】
A47C 27/14 20060101AFI20230904BHJP
【FI】
A47C27/14 A
(21)【出願番号】P 2019108257
(22)【出願日】2019-05-24
【審査請求日】2022-02-14
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003425
【氏名又は名称】株式会社東洋クオリティワン
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴田 洋平
(72)【発明者】
【氏名】松原 徹弥
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 利英
【審査官】杉▲崎▼ 覚
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-229627(JP,A)
【文献】特開平09-121985(JP,A)
【文献】特開2014-004351(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47C 27/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クッション体を形成するクッション材において、クッション体は複数個のクッション材からなり、前記クッション材は長辺と短辺を持つ長方形形状であり、複数個のクッション材のうち少なくとも一つ以上に円形の空隙とスリットによる穴つなぎ構成を有し、前記穴つなぎ構成は、円形の空隙を短辺方向に複数個配置し、その下段にも円形の空隙を上段の円形の空隙と互い違いに複数配置し、上下段の円形の空隙同士を直接繋げる斜め方向のスリットを設けた二段を構成単位としており、前記穴つなぎ構成が、クッション材に単独、あるいは複数個有することを特徴とする、スリットの角度が30度~80度であるクッション材。
【請求項2】
前記円形の空隙およびスリットは、前記クッション材の表面積のうち10%~70%を占めていることを特徴とする、請求項1に記載のクッション材。
【請求項3】
請求項1乃至2に記載のクッション材を複数並べたものからなる、クッション体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充分な厚みがあっても圧縮・減容化・高い運搬性を有し、日常生活で使用している寝具を、災害等の緊急時にも使用することを可能にしたクッション材として開発したものであり、主な用途としては避難時に特別配慮を有する者、すなわち要介護者、要配慮者向けに対して、福祉避難所等での使用を考慮した、空隙を有するクッション材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
東日本大震災では、犠牲者の過半数を高齢者が占め、また、障害者の犠牲者の割合についても、被災住民全体のそれと比較して2倍程度に上ったといわれている。特別な配慮が求められる方々にとっては、直接の被害だけでなく、必ずしも生活環境が十分に整備されたとはいえない避難所で、長く生活することを余儀なくされた結果として、健康を害し、復旧・復興に向けての生活再建フェーズの移行に困難を生じているケースも見られる。
【0003】
福祉避難所の対象者として想定されているのは法律上「要配慮者」ということになる。要配慮者とは、「災害において、高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を有する者」(災害対策基本法第8条第2高第15号)と定義されている。福祉避難所の利用対象となる者は、具体的には、高齢者、障害者の他、妊産婦、乳幼児等特別な配慮を必要とする者及びその家族とされている。よって、福祉避難所の事前指定やその準備は、これらの人々を対象として備えておく必要がある。
【0004】
福祉避難所に避難する被災者は、災害による生活環境の変化によって健康被害を受けやすい。睡眠をとるときも、簡易寝具が支給されるが、数量が足らない点、また、普段使い慣れていない寝具であるため、ストレスをより感じやすくなってしまうなどの問題点がある。よって、日常的に使用している寝具を、災害時にも持っていくことができ、なおかつ褥瘡を予防できるような寝具が必要とされている。
【0005】
しかし、普段使用している寝具を持ち運ぶには、労力がいる。特許文献1には、病院等で使用されているボトム延長機能を有するベット装置について記載されている。このマットレスは、多数の十字貫通溝を、所定間隔ごと且つ千鳥状に、すなわち互い違いにずれて並ぶように形成することで、足部周りのマットレスをボトムの収縮に合わせることができる。このようなマットレスは、寝心地もよく、お年寄りや障害者、要配慮者にとって使いやすいが、持ち運ぶのは難しい。また、圧縮によるウレタンセルのつぶれや、へたり性の悪化などが懸念される。
【0006】
そこで、持ち運び可能な、災害用に特化した寝具が発明された。特許文献2には、中に綿や羽毛などを詰めて外を布地で縫いくるんだ板状の蒲団本体によって構成されており、折り畳んでコンパクトな状態で、出荷・保管することができ、使用する際も広げるだけでよい簡易寝具が提案されている。この簡易寝具は軽量化されたため高齢者でも持ち運ぶことが可能である。また、特許文献3には、災害時に避難所で使用するエアマットからなる簡易ベットが提案されている。前記簡易ベットは、使用しないときにはコンパクトに収納できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2006-136669号公報
【文献】特開2002-172052号公報
【文献】特開2014-000347号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献2の寝具は、寝返りをうつことができない要介護者等が利用した場合、底づきしやすいため局所的に身体の一部に高い圧力がかかり、褥瘡になってしまうおそれがある。また、特許文献3のエアマットは、使用する際に、エア充填部に空気を充填して膨らませなければならず、手間がかかる。また特許文献2および3は、災害時に避難所で使用する目的の発明品であるため、日常時に使っている寝具よりも寝心地性が劣り、ストレスをより感じやすくなってしまう欠点がある。
【0009】
上記の課題に鑑みて、本発明はまず一つ目として、充分な厚みがあっても、圧縮・減容化・高い運搬性を有し、使用する際も手間がかからないクッション材を目的とする。
【0010】
本発明は二つ目として、圧縮から解放してもへたりにくいクッション材を目的とする。
【0011】
本発明は三つ目として、高齢者や要介護者にとって病院のベッド等と同じような寝心地性を有し、褥瘡になりにくいクッション材を目的とする。
【0012】
本発明は四つ目として、日常生活で使用している寝具を、災害等の緊急時にも使用することを可能にし、避難所という閉鎖的で慣れない環境でもよく眠ることができ、ストレスがかかりにくいクッション材を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1において、クッション体を形成するクッション材において、クッション体は複数個のクッション材からなり、前記クッション材は長辺と短辺を持つ長方形形状であり、複数個のクッション材のうち少なくとも一つ以上に円形の空隙とスリットによる穴つなぎ構成を有し、前記穴つなぎ構成は、円形の空隙を短辺方向に複数個配置し、その下段にも円形の空隙を上段の円形の空隙と互い違いに複数配置し、上下段の円形の空隙同士を直接繋げる斜め方向のスリットを設けた二段を構成単位としており、前記穴つなぎ構成が、クッション材に単独、あるいは複数個有することを特徴とする、スリットの角度が30度~80度であるクッション材を提案する。
【0014】
また、本発明では、請求項2において、前記円形の空隙およびスリットは前記クッション材の表面積のうち10%~70%を占めていることを特徴とする、空隙を有するクッション材を提案する。
【0015】
また、本発明では、請求項3において、クッション材を複数並べて使用するクッション体を提案する。
【0016】
また、本発明では、請求項4において、クッション材を長辺方向に圧縮しながら収納できる下蓋と上蓋からなるクッション材の収納ケースを提案する。
【0017】
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、第1に、充分な厚みがあっても、クッション材を収納ケースの下蓋に挿入し、上蓋でクッション材を下方へ押しながら圧縮することで、簡単に減容化できる。また、収納ケースをかばんやキャリーケース、リュックサック等に入れて持ち運ぶことが可能であり、運搬性が非常に高い。更に、使用する際は、収納ケースから取り出すだけなので手間がかからない。持ち運ぶクッション材の個数は調整できるため、状況に応じて好きなように並べて使用できる。
第2に、前記クッション材は空隙への嵌め合いによる圧縮方法により減容化することが可能な形状をしており、ウレタンフォーム自身を強く圧縮する方法を用いないため圧縮から解放してもへたらない特徴を有する。
第3に、クッション材はウレタンフォームからなりエアマットや避難所の簡易寝具よりも厚みがあるため寝心地性がよく、高齢者や要配慮者等の寝返りを打つほどの力がない者にとっても褥瘡のリスクを軽減することができる。
第4に日常時に使用している寝具を災害などの緊急時にも使用可能なクッション材を得ることができる。さらには、日常時に使用しているものを災害時にも使えるため、避難施設というストレスがかかる場所においても、安眠がしやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】(a)本発明の一実施例として、クッション材の中央を非開口の空隙を有しない余地面として穴つなぎ構成を配列した様子を表す図である。(b)本発明の一実施例として、クッション材全面に渡って穴つなぎ構成を配列した様子を表す図である。
【
図2】(a)本発明の一実施例として、クッション材6個の長辺方向を上向きに縦に並べて使用する状態を表す図である。(b)クッション材2個の短辺方向を上に設置して使用する状態を表す図である。
【
図3】本発明の一実施例を表し、肉抜きがされている図を示す。
【
図4】本発明のクッション材を圧縮した様子を示す図である。
【
図5】本発明の一実施例において、クッション材を圧縮し、収容する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のクッション材の形状としては、長辺と短辺をもつ長方形形状であり、複数個のクッション材のうち少なくとも1つ以上に、円形の空隙を短辺方向に複数個配置し、その下段にも円形の空隙を上段の円形の空隙と互い違いに複数配置し、上下段の円形の空隙同士を繋げる斜め方向のスリットを設けた二段からなる穴つなぎ構成を有する。スリットの間の角度θは30度~80度程度である。前記スリットの間の角度は穴つなぎ構成ごとに変えてもよい。前記円形の空隙は前記クッション材の表面積のうち10%~70%を占める。この割合の算出方法は、円形の空隙の面積と個数をかけて出た値を、クッション材の表面積で割ることにより求められる。前記穴つなぎ構成は前記クッション材にどのように設けてもよく、全面に設けることも、クッション材の長辺方向の両端に上下対称となるように設けてもよい。穴つなぎ構成の入れ方はこれにかかわらず上下非対称になるように設けることも可能である。また円形の空隙の面積は、穴つなぎ構成毎に変えてもよい。
図1に、本発明の実施形態の一例として、5つの円形の空隙を4つのスリットで連結した穴つなぎ構成を有するクッション材の図を表す。そのうち
図1(a)は、クッション材の中央を、非開口の空隙を有しない余地面として、前記穴つなぎ構成を配列した図を表す。
図1(b)は、クッション材全面に渡って前記穴つなぎ構成を配列した図を表す。
図1(a)に示すように、中央部に円形の空隙を設けないことによりできるだけ寝心地性を変えることなく減容化が可能になる。
【0021】
本発明のクッション材の大きさとしては、
図1に示すように短辺長さW1が200mm~500mm、より好ましくは300mm~400mm、長辺長さW2が700mm~1200mm、より好ましくは900mm~1000mm、W3が厚み30~150mm、より好ましくは60mm~100mm程度である。
【0022】
前記円形の空隙は、直径φが20mm~100mm、より好ましくは40mm~70mmの大きさを有している。長辺方向の1列目と2列目の円形の空隙の中心間距離r1は20mm~250mm、より好ましくは50mm~100mmとする。短辺方向に隣り合う円形の空隙の中心間距離r2は20mm~500mm、より好ましくは50mm~300mmである。r2は、円形の空隙の場所によって異なっていてもよい。空隙長辺方向の端部から円形の空隙間の距離dは20mm~100mm、より好ましくは30~60mmである。
【0023】
クッション材をクッション体として使用する一例として
図2(a)は、平常時にクッション材6個の長辺方向を上向きに並べて使用する例を示す。
図2(b)には、緊急時において、クッション材2個の短辺方向を上に設置し、計4個のクッション材をクッション体として使用する例を示す。
【0024】
図2(a)において、クッション材6個を、長辺方向を上向きに並べたクッション体として使用するとき、クッション体の長辺長さW4は1200mm~3000mm、より好ましくは1800mm~2400mm程度である。
図2(b)において、計4個のクッション材をクッション体として使用するとき、クッション体の短辺長さW5は400~1000mm、より好ましくは600mm~800mm、クッション体の長辺長さW6は1400~2400mm、より好ましくは1800~2000mm程度である。その使用方法によれば、平常時は広いスペースでゆったりと睡眠をとることができ、災害時には狭い避難所などで、省スペースに利用することが可能になる。また、災害時に持ち運ぶクッション材の数は4個にとどまらず、6個のクッション材を2セット持っていけば合計3人が使用できるため、持ち運ぶ寝具の数が減り、一人あたりの荷物を減らすことができる。
【0025】
本発明のクッション材は、より圧縮しやすくするために、
図3にあるように、肉抜きを入れた形状にしてもよい。肉抜きを入れる箇所は、円形の空隙と連結してしまうのを防ぐために、円形の空隙から離れた箇所に入れるのがよく、肉抜きは複数でもよい。
【0026】
本発明のクッション材を並べてクッション体として利用する際は、アウターカバーに収納することが望ましい。例えば、3つ折りマットレス用のアウターカバーの一区画にクッション材を2個ずつ入れてクッション体として使用することができる。また、すべてのクッション材を並べて1つのアウターカバーに入れて使用することも十分可能である。
【0027】
圧縮時のクッション材の形態を
図4に示す。クッション材は短辺側から押すと、スリットによって形成された凸部が、円形の空隙からなる凹部に嵌ることで、減容化する仕組みとなっている。クッション材の減容化は手でも可能であるが、均一な力で押さないと、フォームが反発して元に戻ってしまうため持ち運びが難しくなる。そこで下蓋にクッション材を収容し、上蓋で押しながら収容することで、簡単に圧縮が可能となる。その1例として
図5に上蓋と下蓋からなる収納ケースおよび、該収納ケースを用いて収納する工程を示す。
図5のSTEP1には、クッション材を下蓋に収容する様子を示す。
図5のSTEP2には、上蓋で上から押しながら減容化する様子を示す。
図5STEP3には減容化した後留め具で固定する様子を示す。留め具によって、運搬中に収納ケースからクッション材が飛び出てしまうことを防止している。収納ケースの素材は、プラスチック製のハードな素材であることが好ましい。
【0028】
収納ケースの下蓋および上蓋の大きさとしては、上蓋の短辺長さh1および下蓋の短辺長さh2(
図5STEP1参照)が200~550mm程度、長辺長さh3(
図5STEP2)が350~550mm、上蓋の厚みh4および下蓋の厚みh5(
図5STEP3)が30~200mmである。ここでh1>h2、また、h4>h5である。収納ケースには留め具がついており、なお、
図5に示す収納ケースの代わりに、留め具がついたものであれば、それを収納ケースとして使用するのも十分可能である。
【0029】
収納ケース全体の大きさは、前記収納ケース幅(
図5STEP3)は前記上蓋の短辺長さh1と等しく、200~550mm程度、前記収納ケース高さh6(
図5STEP3)が350~550mm、収納ケース厚み(
図5STEP3)は前記上蓋の厚みh4と等しく30mm~200mmを有する。クッション材圧縮後の大きさは収納ケースと同程度であると考えられるので、その圧縮率としてはクッション材の大きさに対して20%~75%となる。より好ましくは50%~70%である。
【0030】
災害時に前記収納ケースを運搬する手段を
図6に示す。
図6に表すように、収納ケースは、頑丈な布製のバック、またはリュックサック、あるいはキャリーケースに収容して持ち運ぶことが可能である。
【0031】
本発明のクッション材は平常時に使用している寝具を災害などの緊急時にも持って行ける仕様となっているが、あらかじめ避難所や病院、福祉施設等の倉庫に備蓄しておいてもよく、災害用に備蓄しておくことも可能である。
【0032】
本発明のクッション材は、福祉避難所における、要配慮者が使用することを第1の目的としているが、これに限らず、健常者も使用可能である。また用途もマットレスを考慮しているが、これに限らず例えば持ち運び用の枕としても応用可能である。災害時に、枕用の収納ケースを用意し、運搬の際には、ポシェットのようなものに入れて利用するのもよい。例えば機内など長時間移動する際に本発明の形状からなる枕を持ち運ぶといった用途も挙げられる。また、キャンプのように野外で活動する際に、本発明のクッション材をクッション体として使用する例も挙げられる。
【実施例】
【0033】
以下、具体的な実施例に基づいて本発明を記述するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではなく、前後記の趣旨に適合する範囲で変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包括される。
【実施例1】
【0034】
本発明のクッション材として、短辺長さ幅W1が325mm、長辺長さW2が970mm、厚みW3が80mmのウレタンフォームからなるものを使用した。前記クッション材には5つの空隙をスリットで斜めにつないだ穴つなぎ構成を、上下対称に2つずつ配置しており、クッション材の中央を非開口の空隙を有しない余地面とした形状となっている。長辺方向の端部から円形の空隙間の距離は、40mmであり、円形の空隙の直径は55mm、スリットの間の角度θは60度とした。また、長辺方向の1列目と2列目の円形の空隙の中心間距離r1は80mm、短辺方向に隣り合う円形の空隙の中心間距離r2は92mmとした。(
図1(a)参照)。
【実施例2】
【0035】
5つの空隙をスリットで斜めにつないだ穴つなぎ構成を上下対称に3対ずつ配置しており、クッション材の全面に渡って穴つなぎ構成が配列している点以外は、実施例1と同様である。(
図1(b)参照)。
【0036】
(比較例1)
分割、および円形の空隙を有していないウレタンフォームを使用した。
【0037】
(比較例2)
平常時用の綿ふとんを使用した。
【0038】
(比較例3)
エアマットを使用した。
【0039】
前記実施例および比較例についての性能評価結果を表1に示す。
尚、評価の項目方法は以下に示す4段階で評価を行った。
◎:性能が優れている。
○:性能が良好。
△:性能がやや劣る。
×:性能が劣る。
【0040】
【0041】
(評価の考察)
表1から次のことが確認された。実施例1、及び実施例2の本発明のクッション材は、寝心地性を左右する寝具として十分な厚みを確保しながら、打ち抜き加工によって圧縮可能な形状にしているため、減容が可能である。特に実施例1は円形の空隙が少ない分より寝心地性に優れる。さらには収納ケースにしまったクッション材を、運搬用のケースに入れるため運搬も非常にしやすい。また、クッション材はウレタンフォーム、収納ケースはプラスチック、運搬用ケースもプラスチックおよび布製であるため軽量化されており、運搬性も良好である。比較例1は寝心地は良好であるが、収容性は性能が劣り運搬性は性能がやや劣る。比較例2は寝心地性は性能がやや劣り、収容性は性能がやや比較例3のエアマットは、収容性は性能が優れており、運搬性も良好であるが、寝心地性は劣る。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、日常生活で使用している寝具を、災害等の緊急時にも運搬し使用することを可能にした、クッション材として開発したものであり、主な用途としては、避難時に特別配慮を有する者、すなわち要介護者、要配慮者向けに対して、福祉避難所等での使用を考慮した、クッション材に関するものである。平常時は円形の空隙を有さず、詰め物を入れて用いることも可能である。
【符号の説明】
【0043】
1. クッション材
2. 円形の空隙
3. スリット
4. 穴つなぎ構成
5. クッション体
6. 凸部
7. 凹部
8. 肉抜き
9. 上蓋
10.下蓋
11.留め具
12.収納ケース
13.キャリーケース
14.カバン
15.リュックサック
16.人
W1.クッション材の短辺長さ
W2.クッション材の長辺長さ
W3.クッション材の厚み
W4.クッション材6個を並べた際の長辺長さ
W5.クッション材4個を使用した際の短辺長さ
W6.クッション材4個を使用した際の長辺長さ
θ.スリットの間の角度
φ.円形の空隙の直径
d.長辺の端部から円形の空隙間の距離
r1.長辺方向の1列目と2列目の円形の空隙の中心間距離
r2.短辺方向に隣り合う円形の空隙の中心間距離
h1.上蓋の幅
h2.下蓋の幅
h3.上(下)蓋高さ
h4.上蓋厚み
h5.下蓋厚み
h6.収納ケース高さ