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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】テープカッター
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20230904BHJP
【FI】
B65H35/07 G
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019161867
(22)【出願日】2019-09-05
(65)【公開番号】P2021038081
(43)【公開日】2021-03-11
【審査請求日】2022-08-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000004020
【氏名又は名称】ニチバン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岡田 瑞紀
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 直毅
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 正則
(72)【発明者】
【氏名】馬場 徳一
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201236075(CN,Y)
【文献】実開平05-044954(JP,U)
【文献】特表2007-532446(JP,A)
【文献】実開平03-073561(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 35/00 - 35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープの巻体を収納する巻体収納部および前記テープを送出可能な開口を有するケース本体と、
前記ケース本体に可動に支持された送出操作部材を有し、該送出操作部材への操作入力に応じて前記巻体から前記開口に向う送出方向に前記テープを巻き出させる送出機構部と、
前記ケース本体に可動に支持された切断操作部材を有し、該切断操作部材への操作入力に応じて前記テープの送出方向の先端側部分を前記開口の近傍で前記巻体側の後続部分から切り離すカット機構部と、を備えるテープカッターであって、
前記ケース本体が、前記巻体収納部から前記開口までのテープ送出通路を形成するテープ送出筒部を有し、
前記カット機構部の前記切断操作部材が、前記テープ送出筒部のうち前記開口から送出されるテープの片面側、かつ、前記巻体収納部側で前記ケース本体に対し回動可能に支持された一端側の回動支点部と、前記開口から送出されるテープの片面側の外壁部から外方に突出した突出位置と前記突出位置に対し前記片面側の外壁部側に押下された没入位置とに回動変位可能な中間の押圧操作面部と、前記中間の押圧操作面部が前記没入位置側から前記突出位置側に復帰するときにストッパとなる他端側の回動端部とを有する一方、
前記切断操作部材の前記他端側の回動端部には、前記切断操作部材が前記没入位置に変位するとき、前記テープ送出通路の下方側に下降して前記テープの送出方向の先端側部分を前記テープ送出筒部の前記開口の縁部の近傍で前記テープの巻体側の後続部分から切り離す切断刃が装着され、
前記送出機構部の前記送出操作部材が、前記テープ送出筒部のうち前記開口から送出されるテープの他の片面側の外壁部に沿って移動操作可能に設けられており、
前記ケース本体と前記切断操作部材の間には、前記切断操作部材を前記突出位置側に付勢する復帰用のばねが設けられるとともに、
前記切断操作部材の一端側に支持された基端部と、前記開口の内壁部に対向する前記テープの一部を該内壁面上に押し付け可能な先端側の押下板部と、該基端部および先端側の押下板部を連結するとともに前記先端側の押下板部への押し付け方向の付勢力を発生する左右の撓み腕部とを有するテープ押下部材がさらに設けられており、
前記復帰用のばねのばね力によって前記切断操作部材が前記突出位置に復帰しているときには、前記テープ押下部材が前記切断操作部材によって所定の上方待機位置に拘束され、前記切断操作部材が押下操作されて前記他端側の回動端部が前記テープ送出通路に近接するよう下降するときには、前記テープ押下部材の前記先端側の押下板部によって前記開口の内壁部に対向する前記テープの一部が該内壁面上に押し付けられた状態で前記切断刃が前記テープ送出通路の下方側にまで下降し、前記開口の近傍で前記テープが切断されることを特徴とするテープカッター。
【請求項2】
前記送出機構部は、前記送出操作部の繰出し操作に応じて前記送出方向に前記テープを巻き出させ、該繰出し操作後の前記送出操作部材を初期位置に復帰させるラチェット機構を有しており、
前記ケース本体は、前記巻体収納部に対して前記テープ送出筒部とは反対側に第1載置面部を有しており、該第1載置面部が略水平に支持されるとき、前記テープ送出筒部を鉛直上方側に位置させる縦置き自立姿勢となり、前記開口から送出されるテープの両面側のいずれかで、前記送出操作部材および前記切断操作部材のいずれかを操作可能であることを特徴とする請求項1に記載のテープカッター。
【請求項3】
前記巻体収納部から前記テープ送出筒部の前記テープの片面側の外壁部へと同一の曲率半径で円曲する第1湾曲側面が形成されるとともに、前記ケース本体は、前記カット機構部の前記切断操作部材を鉛直下方側に位置させる横置き姿勢をとるとき、前記切断操作部材と前記巻体収納部側の前記第1湾曲側面とによって第2載置面部を形成し、該第2載置面部が略水平に支持されるとき、前記送出機構部の前記送出操作部材を鉛直上方側に位置させる自立姿勢となり、前記テープ送出筒部を押し下げるよう前記ケース本体を前記第1湾曲側面により傾動させるとき、前記切断操作部材を前記没入位置側に操作可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカッター。
【請求項4】
前記ケース本体は、前記送出機構部の前記送出操作部材を鉛直下方側に位置させる横置き姿勢をとるとき、前記送出操作部材と前記巻体収納部とによって第3載置面部を形成し、該第3載置面部が略水平に支持されるとき、前記カット機構部の前記切断操作部材を鉛直上方側に位置させて自立可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のテープカッター。
【請求項5】
前記ケース本体は、前記巻体収納部および前記テープ送出筒部を前記巻体の一側面側で開放可能なカバー部と、該カバー部を着脱可能に保持する凹状ケース部とを有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のテープカッター。
【請求項6】
前記ケース本体と前記切断操作部材の間に、前記切断操作部材の前記中間の押圧操作面部を前記ケース本体に対し前記突出位置側に付勢するよう、復帰用の圧縮コイルばねが設けられるとともに、
前記切断操作部材における前記中間の押圧操作面部の下面側に、前記復帰用の圧縮コイルばねからのばね力を受けるばね受け部が設けられている請求項1ないし5のいずれか一項に記載のテープカッター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テープカッター、特にロール状のテープ(以下、テープ巻体ともいう)に好適で片手での操作が可能なハンドカッター等のテープカッターに関する。
【背景技術】
【0002】
粘着テープ等のテープ巻体から必要長さのテープを引き出したり繰り出したりして切断するテープカッターとして、片手での把持や操作が可能なものが知られている。
【0003】
この種のテープカッターとして、例えば特許文献1には、図10に示すように、操作入力が可能な摺動部130を図10(a)中の矢印Sc方向に移動させると、粘着テープ101の切断位置101aより内奥側で摺動部130のテープ押止部131がテープ引出部111に押し付けられ、粘着テープ101の粘着面がテープ押止部131に貼り付くことで、粘着テープ101の切断位置101aが固定され、カッター部120によるテープ切断の操作が容易になるハンドカッター100が開示されている。
【0004】
このハンドカッター100では、摺動部130を図10(b)中の矢印SF方向に移動させると、粘着テープ101の先端部分をテープ引出部111から引き出すことができ、テープ引出し時に切断位置101aを探したりテープ巻体の外周面に貼り付いた切断位置101aを剥がしたりする手間がかからずに済むという利点がある。
【0005】
特許文献2には、図11(a)-(c)に示すように、テープ収容部210を有する本体220と、テープ収容部210から引き出したテープ213を本体220の開口部226から送り出す送出部240と、開口部226の近傍にカッター252を有するカット部250と、送出部240およびカット部250を作動させるカム機構230とを備え、カム機構230のカムカバー238に対して本体220を押し下げるスタンプ動作により、カム機構230を介して送出部240のラチェット歯付きのプルローラ241を回転させたりカット部250のカッター252を切断方向に移動させたりするものが開示されている。
【0006】
この装置では、テープ213を一定の長さだけ送り出して、先端部分213aを切断し対象物300に貼り付けるという一連の動作を一回の押下操作のみで実行することができるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開2014-181093号公報
【文献】特開2018-150160号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述の摺動部130を往復動作させる従来の前者のテープカッターにあっては、摺動部130の移動方向に応じてテープの切断用の保持や引出し動作を切り替える構成であったため、不慣れな使用者には操作方法が容易に理解できず、近時要求されているユニバーサルデザインの観点等から、改善の余地があった。
【0009】
一方、スタンプ動作を行う従来の後者のテープカッターにあっては、操作方法は明確であるものの、カム機構230のカムカバー238に対して本体220を押し下げる必要から、使用時の姿勢が一つに限定されてしまい、使用者によって楽な操作姿勢を選択することができないという点で、やはり、ユニバーサルデザインの観点から改善の余地があった。
【0010】
本発明は、上述のような従来の課題を解決すべくなされたものであり、操作部位の機能および操作方向が明確で理解し易く、使用者が誰でも操作が簡単で使い勝手の良いテープカッターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
(1)本発明に係るテープカッターは、上記目的達成のため、テープの巻体を収納する巻体収納部および前記テープを送出可能な開口を有するケース本体と、前記ケース本体に可動に支持された送出操作部材を有し、該送出操作部材への操作入力に応じて前記巻体から前記開口に向う送出方向に前記テープを巻き出させる送出機構部と、前記ケース本体に可動に支持された切断操作部材を有し、該切断操作部材への操作入力に応じて前記テープの送出方向の先端側部分を前記開口の近傍で前記巻体側の後続部分から切り離すカット機構部と、を備えるテープカッターであって、前記ケース本体が、前記巻体収納部から前記開口までのテープ送出通路を形成するテープ送出筒部を有し、前記カット機構部の前記切断操作部材が、前記テープ送出筒部のうち前記開口から送出されるテープの片面側の外壁部から該片面側外方に出没可能に設けられる一方、前記送出機構部の前記送出操作部材が、前記テープ送出筒部のうち前記開口から送出されるテープの他の片面側の外壁部に沿って移動操作可能に設けられていることを特徴とする。
【0012】
この構成により、本発明のテープカッターでは、カット機構部の切断操作部材が送出操作部材、テープ送出筒部のうち開口から送出されるテープの片面側の外壁部からその片面側外方に出没可能に設けられる一方で、送出機構部の送出操作部材が、そのテープの他の片面側の外壁部に沿って移動操作可能である。したがって、切断操作部材および送出操作部材がテープ送出筒部から送出されるテープの両面側に別個に配置され、かつ、それぞれの操作方向が近接する外壁部に対し略直交する方向か沿う方向かで明確に相違することになり、各操作部位の機能および操作方向が明確で理解し易く、使用者が楽な操作姿勢を選択することができるものとなる。
【0013】
(2)本発明のテープカッターにおいて、前記ケース本体は、前記巻体収納部に対して前記テープ送出筒部とは反対側に第1載置面部を有しており、該第1載置面部が略水平に支持されるとき、前記テープ送出筒部を鉛直上方側に位置させる縦置き姿勢で自立可能な構成としてもよい。この場合、テープ送出筒部を上端側に位置させる第1姿勢のケース本体を把持したり、その上端側の開口から送出されるテープの両面側のいずれかで、切断操作部材や送出操作部材を、片手で容易に操作可能である。
【0014】
(3)本発明のテープカッターにおいて、前記ケース本体は、前記カット機構部の前記切断操作部材を鉛直下方側に位置させる横置き姿勢をとるとき、前記切断操作部材と前記巻体収納部とによって第2載置面部を形成し、該第2載置面部が略水平に支持されるとき、前記送出機構部の前記送出操作部材を鉛直上方側に位置させて自立可能である構成とすることができる。このように構成すると、切断操作部材と巻体収納部とによって構成される第2載置面部を下にして、ケース本体を横向きにした第2姿勢の状態下で、鉛直上方側に位置する送出機構部の送出操作部材を外壁部に沿って片手で容易に移動操作可能になる。
【0015】
(4)本発明のテープカッターにおいて、前記ケース本体は、前記送出機構部の前記送出操作部材を鉛直下方側に位置させる横置き姿勢をとるとき、前記送出操作部材と前記巻体収納部とによって第3載置面部を形成し、該第3載置面部が略水平に支持されるとき、前記カット機構部の前記切断操作部材を鉛直上方側に位置させて自立可能である構成とすることができる。このように構成すると、送出操作部材と巻体収納部とによって構成される第3載置面部を下にして、ケース本体を横向きにした第3姿勢の状態下で、カット機構部の切断操作部材を片面側の外壁部に対し没入させる方向に容易に押下操作可能になる。
【0016】
(5)本発明のテープカッターにおいて、前記ケース本体は、前記巻体収納部および前記テープ送出筒部を前記巻体の一側面側で開放可能な着脱カバー部と、該着脱カバー部を着脱可能に保持する凹状ケース部とを有している構成としてもよい。この場合、着脱カバー部を凹状ケース部から離脱させて、巻体収納部およびテープ送出通路の一側面側を開放させることができ、テープ巻体の装着やそのテープ巻体から引き出したテープのテープ送出通路内への導入作業を容易に行うことができる。
【0017】
(6)前記カット機構部の前記切断操作部材は、前記巻体収納部側で前記ケース本体に対し回動可能に支持された一端部と、前記開口側で前記片面側の外壁部から出没するよう変位可能な他端部とを有しており、前記他端部には、前記テープの送出方向の先端側部分を前記テープ送出筒部の前記開口の縁部の近傍で前記巻体側の後続部分から切り離す切断刃が装着されている。この場合、切断刃の動きが切断操作部材の他端側の変位に対応するものとなり、操作方向が明確で理解し易いものとなる。
【0018】
なお、前記送出機構部が、前記送出操作部材と、前記巻体収納部と前記開口の間に前記ケース本体に回動可能に支持されたテープ引出ローラと、前記送出操作部材を前記ケース本体に対し所定の復帰位置に復帰させる第1復帰ばねとを併有し、前記送出操作部材が、前記巻体収納部と前記開口の間で前記テープ引出ローラに対しテープ引出し方向に間欠回転送り可能に爪係合するとともに前記ケース本体に対し回動可能に支持された基端部と、前記開口側で前記外壁部から突出した他端部とを有する構成であってもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、操作部位の機能および操作方向が明確で理解し易く、使用者が誰でも操作が簡単で使い勝手の良いテープカッターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態に係るテープカッターのテープ送出用の開口側から観た外観斜視図である。
図2】(a)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの正面図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの背面図である。
図3】本発明の一実施形態に係るテープカッターの正面断面図である。
図4】(a)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの平面図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの左側面図である。
図5】(a)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの右側面図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの底面図である。
図6】本発明の一実施形態に係るテープカッターの分解斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係るテープカッターの使用時の基本姿勢である第1姿勢を示す正面図である。
図8】(a)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの使用時の第2姿勢を示す正面図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るテープカッターの使用時の第3姿勢を示す正面図である。
図9】本発明の一実施形態に係るテープカッターの使用時の第4姿勢を示す側面図である。
図10】従来の一例のテープカッターの2つの異なる操作状態を示す正面断面図であり、(a)は、テープ切断時の先端側固定操作状態を、(b)は、テープ先端側の引出し操作状態を、それぞれ示している。
図11】従来の他の例のテープカッターの3つの異なる操作状態を示す正面断面図であり、(a)は、テープの引出し、切断および貼付けを行う本体押下げ動作の前の待機状態を、(b)は、テープ先端側の切断操作開始時の状態を、(c)は、その切断時の状態を、それぞれ示している。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0022】
図1ないし図9に示す本発明の一実施形態に係るテープカッター10は、片手での把持および操作が可能なハンドカッターとして構成されており、ロール状に巻かれたテープT1で構成されるテープ巻体R1(図3参照;以下、単に巻体ともいう)を、着脱可能に収納している。
【0023】
図1および図3に示すように、テープT1は、例えばセパレータ付の両面粘着テープを円筒状の巻き芯C1の外周に多層に巻き付けて巻体R1を構成しており、その巻体R1の外周側の一端を先端として、その先端側を送出方向に引き剥がすよう巻出し(巻外しおよび繰出し)可能となっている。なお、テープ1は、セパレータ付でなく基材シートの片面に粘着層を有する片面粘着テープであってもよいし、セパレータに所定ピッチで粘着シールを担持させたもの等であってもよい。
【0024】
図1ないし図5に示すように、テープカッター10は、テープ巻体R1のテープ幅方向に略一定の厚さ方向幅W(図4(a)参照)を有するケース本体12を有しており、ケース本体12には、テープ巻体R1から巻き出されたテープT1の送出口(繰出し口)となるスリット状の開口11が形成されている。
【0025】
具体的には、ケース本体12は、テープ巻体R1を収納する巻体収納部13と、その巻体収納部13の出口13aから開口11までのテープ送出通路14aを形成するテープ送出筒部14とを、一体に形成したものである。
【0026】
また、ケース本体12は、巻体収納部13およびテープ送出筒部14をテープ巻体R1の一側面側(正面側)で開放することができる着脱カバー部21と、その着脱カバー部21を着脱可能に保持するとともに巻体収納部13およびテープ送出筒部14に対応する所定の凹形状をなす凹状ケース部22と、テープ送出通路14aを間に挟んで凹状ケース部22に固定された第1、第2の固定カバー23、24とを有している。
【0027】
巻体収納部13は、テープ巻体R1の巻き芯C1を回転可能に支持する支持筒部13bを有するとともに、テープ巻体R1の全体を回転可能に収納し得るトーラス形に近い容器形状をなしており、着脱カバー部21を凹状ケース部22から取り外すことで、テープ交換のために正面側を開放できるようになっている。
【0028】
テープ送出筒部14は、巻体収納部13から開口11に向うテープT1の繰出し方向に突出しており、図1図3中でテープ送出通路14aの下方側に位置する凹状ケース部22の第1の収納ケース部分22cおよび第1の固定カバー23(他の片側の外壁部)の間に、繰出し操作入力に応じ開口11を通してテープT1を外部に送出する送出機構部15が設けられている。
【0029】
さらに、図1図3中でテープ送出通路14aの上方側に位置する凹状ケース部22の第2の収納ケース部分22dおよび第2の固定カバー24(片側の外壁部)の間に、テープ送出筒部14の外部に送出されたテープT1を開口11の近傍で切断するカット機構部16が設けられている。
【0030】
より具体的には、図3および図6に示すように、着脱カバー部21は、巻体収納部13およびテープ送出筒部14をテープ巻体R1の一側面側で開放可能に覆う透明カバー部分21aと、テープ送出筒部14に接続する開放区間である出口13a以外の巻体収納部13の周壁区間において厚さ方向幅Wの約1/2分の高さの周壁をなす一側面側の周壁部分21bと、巻体収納部13に対応する凹状ケース部22の図3中の右側部分に着脱可能に嵌合するスナップフィッティング方式の主嵌合部21cと、テープ送出筒部14に対応する凹状ケース部22内の所定位置に突出するテープガイド21dと、主嵌合部21cの中心回り回転を特定位置で規制する位置決め係合部21eとを有している。
【0031】
凹状ケース部22は、巻体収納部13およびテープ送出筒部14をテープ巻体R1の他側面側(背面側)で覆うカバーケース部分22aと、テープ送出筒部14に接続する開放区間以外の巻体収納部13の周壁区間において厚さ方向幅Wの約1/2分の周壁をなす他側面側の周壁部分22bと、第1、第2の固定カバー23、24と一体に連結されつつ送出機構部15およびカット機構部16を収納する第1、第2の収納ケース部分22c、22dと、送出操作部材52の復帰用のばね(後述する)を係止するための係止突起部22eとを有している。
【0032】
ケース本体12のテープ送出筒部14は、凹状ケース部22に固定された第1、第2の固定カバー23、24の間に着脱カバー部21の位置決め係合部21eが位置決め保持されたとき、略長方形のスリット状の開口11の側縁部分を形成するとともに、テープガイド21dをケース本体12内の定位置に配置させるようになっている。
【0033】
図6に示すように、送出機構部15は、テープガイド21dの近傍で、それぞれテープ巻体R1側から巻き外されたテープT1の粘着面側に剥離可能に粘着しつつテープT1の送出方向に回転する一対の送出ローラ51と、ケース本体12に対しテープT1の送出方向に回転可能に支持された逆止爪52e付の送出操作部材52と、送出ローラ51にそれぞれ巻き掛けられた一対の無端の送出ベルト53と、送出ローラ51と共に送出ベルト53を所定張力で支持しつつ送出ローラ51の回転に応じてテープT1を開口11側に送出する先端支持ローラ54と、先端支持ローラ54をテープT1の繰出し方向に回転可能に支持する支持部材55と、送出操作部材52を前述のテープT1の繰出し操作入力に抗する方向に付勢する復帰用の捩りコイルばね56(第1復帰ばね)と、を含んでいる。
【0034】
一対の送出ローラ51は、例えば自己潤滑性の樹脂で形成されており、相互の対向面側に開くそれぞれの凹形状をなすとともに、その内周壁部分に内歯の爪歯車51aを有し、送出操作部材52の逆止爪52eと共にラチェット機構を構成している。また、一対の送出ローラ51には、それぞれ送出ベルト53が巻き掛けられる外周溝51bが形成されており、テープT1の粘着面に対しテープ幅方向に狭い範囲で接触し、所要のテープ引き剥がし力と離型性が得られるようになっている。
【0035】
送出操作部材52は、逆止爪52eの他に、テープ送出通路14aの下方側で凹状ケース部22と第1の固定カバー23とに両端部を嵌入保持されつつ一対の送出ローラ51を回転可能に支持する支持軸部52aと、基端側で支持軸部52aに一体に支持されるとともに前述のテープT1の繰出し操作入力を受け得るようケース本体12の外方側に突出する先端側で引き金状をなす操作部52b(他端部)と、操作部52bから突出して支持軸部52aの回転方向に延び、先端側に支持した逆止爪52eにより操作部52bの矢印D1方向への操作に応じ送出ローラ51の内歯の爪歯車51aを回転駆動する一方、操作部52bが初期位置に復帰するときに送出ローラ51の内歯の爪歯車51aに対する逆止爪52eの乗り上げおよび離脱方向の変位を許容するよう逆止爪52eを支持する撓み腕部52c(一端部)と、を一体に有している。
【0036】
一対の無端の送出ベルト53は、それぞれゴム弾性を有する材料で略円形断面のリング状に形成されており、一対の送出ローラ51と先端支持ローラ54とに巻き掛けられることで、テープT1の繰出し操作入力が送出操作部材52に入力されて一対の送出ローラ51がテープ送出方向に回転するとき、その回転角度に応じてテープT1の粘着面に部分接触する上半部を一対の送出ローラ51から先端支持ローラ54側に移動させて、テープT1を送出することができる。
【0037】
捩りコイルばね56は、その一端部56aが操作部52bの抜止め付の内溝部分52dに、その他端部56bがテープ送出通路14aの近傍の凹状ケース部22の係止突起部22eにそれぞれ係止されるとともに、中間のコイル部分56cが送出操作部材52の支持軸部52aに外装されている。捩りコイルばね56は、勿論、同機能を有する他の捩りばね(トーションスプリング)で構成されてもよい。
【0038】
以上の構成から、送出操作部材52は、テープ送出筒部14のうち第2の収納ケース部分22dおよび第2の固定カバー24の湾曲した外壁面に沿って移動操作可能であり、捩りコイルばね56の反発力に抗して図3中の実線位置から仮想線位置へとテープ送出方向側に操作される一方、捩りコイルばね56の反発力によって図3中に実線で示す初期位置に復帰できるようになっている。
【0039】
カット機構部16は、ケース本体12から突出したりその突出状態から没入したりするよう回動可能な切断操作部材61と、切断操作部材61の回動端側に装着された切断刃62と、切断操作部材61をケース本体12に対し突出位置側に付勢する復帰用の圧縮コイルばね63(第2復帰ばね)と、開口11の内壁部に対向するテープT1の一部をセパレータ側からその内壁面上に押し付けるテープ押下部材64と、を有している。
【0040】
そして、カット機構部16は、切断操作部材61が操作入力に応じて図3中に実線で示す突出位置から同図中に仮想線で示す没入位置に回動変位したとき、テープT1の送出方向の先端側部分T1aを開口11の近傍でテープ巻体R1側の後続部分T1bから切り離すようになっている。
【0041】
具体的には、切断操作部材61は、テープ送出筒部14のうち開口11から送出されるテープT1aの片面側の外壁部、すなわち、凹状ケース部22の第2の収納ケース部分22dおよび第2の固定カバー24に回動可能に支持された一端側の回動支点部61a(一端部)と、テープT1aに向かう刃先を有する切断刃62が装着された他端側のストッパ部61b(他端部)と、押下操作がなされる操作面61cと、復帰用の圧縮コイルばね63からの反発力を受ける中間下面部61dとを有している。
【0042】
この切断操作部材61は、一端側の回動支点部61aが巻体収納部13側でケース本体12に対し回動可能に支持され、他端側のストッパ部61bが開口11側でテープ送出筒部14から出没するよう変位可能になっている。
【0043】
図3に示すように、切断刃62は、切断操作部材61が図3中に実線で示す突出位置に変位し、他端側のストッパ部61bが凹状ケース部22の第2の収納ケース部分22dおよび第2の固定カバー24に内側から当接しているとき、その刃先がテープ送出通路14aの上方側に位置する長さに設定されている。
【0044】
また、切断刃62は、切断操作部材61が図3中に仮想線で示す没入位置に変位し、他端側のストッパ部61bがテープ送出通路14aに近接するとき、その刃先がテープ送出通路14aの下方側にまで下降し、開口11の内壁部の近傍でテープT1をテープ巻体R1側の後続部分T1bから切り離すようセパレータ側から切断できるようになっている。
【0045】
図3および図6に示すように、テープ押下部材64は、切断操作部材61に支持された基端部64aと、開口11の内壁部に対向するテープT1の一部をセパレータ側から内壁面上に押し付け可能な略L字形状の曲げ形状をなす先端側の押下板部64bと、基端部64aと押下板部64bを連結するとともに押下板部64bを押し付け方向の付勢力を常時発生する左右の撓み腕部64cとを有している。
【0046】
このテープ押下部材64は、圧縮コイルばね63からの復帰力の作用によって切断操作部材61が図3中に実線で示す突出位置に復帰しているときには、切断操作部材61によって同図中に実線で示す上方待機位置に拘束され、切断操作部材61が図3中に仮想線で示す没入位置側に押下されたときには、左右の撓み腕部64cによって押下板部64bを押し付け方向に付勢して、切断刃62によるテープT1の切断前にテープT1を内壁面上に押し付けることができるようになっている。
【0047】
このように、本実施形態では、カット機構部16の切断操作部材61が、テープ送出筒部14のテープ片面側の外壁部からその片面側外方に出没可能に設けられる一方で、送出機構部15の送出操作部材52が、テープ送出筒部14の他の片面側の外壁部に沿って移動操作可能になっている。
【0048】
図7に示すように、テープカッター10は巻体収納部13に対してテープ送出筒部14とは反対側に2つの平行な突条71、72で構成される第1載置面部17を有しており、その第1載置面部17が作業台や机上面等の支持台上面91に略水平に載置され、支持台上面91によって支持される第1姿勢にあるとき、テープカッター10は、テープ送出筒部14を鉛直上方側に位置させる縦置き姿勢で自立可能である。したがって、このとき、例えばテープカッター10を正面側から片手で把持しながら、その片手の手指でケース本体12に対し送出機構部15の送出操作部材52を矢印D1方向に操作したりカット機構部16の切断操作部材61を矢印D2方向に操作したりすることができる。
【0049】
同図に示すように、ケース本体12は、第1載置面部17の突条71、72が突設された平坦面12aに対して所定交差角度をなして傾斜する平坦な開口側端面12bと、第1載置面部17の一端側となるその一側面側で巻体収納部13からテープ送出筒部14へと同一の曲率半径で円曲する第1湾曲側面12c(片側の外壁部)と、第1載置面部17の他端側となるその他側面側であって巻体収納部13の周囲にて第1湾曲側面12cより小さい曲率半径で略円曲する第2湾曲側面12dと、テープ送出筒部14の他側面側で第2湾曲側面12dより小さい曲率半径で略円曲する第3湾曲側面12e(他の片側の外壁部)とを有しており、これら全体としてなすケース本体12の外側面全周の柱面における母線は平行である。
【0050】
また、図8(a)に示すように、本実施形態のテープカッター10においては、ケース本体12の設置姿勢がカット機構部16の切断操作部材61を鉛直下方側に向ける横置きの第2姿勢であるとき、切断操作部材61の操作面61c(一部でもよい)と巻体収納部13の外壁面である第1湾曲側面12cとによって、突条71、72に機能的に類似する2つの線接触部または/および面接触部を有する第2載置面部73が構成される。そして、その第2載置面部73が支持台上面91上に略水平に支持されるとき、送出機構部15の送出操作部材52を鉛直上方側に位置させる状態で自立可能であり、送出操作部材52を矢印D1方向に容易に操作できるとともに、ケース本体12を矢印D3方向に回動させてカット機構部16の切断操作部材61を押下操作することができる。
【0051】
さらに、図8(b)に示すように、本実施形態のテープカッター10において、ケース本体12は、送出機構部15の送出操作部材52を鉛直下方側に位置させる第3姿勢をとるとき、送出操作部材52と巻体収納部13とによって突条71、72に機能的に類似する2つの平行な線接触部または/および面接触部を有する第3載置面部74を形成し、その第3載置面部74が略水平に支持されるとき、カット機構部16の切断操作部材61を鉛直上方側に位置させて自立可能であり、切断操作部材61を矢印D2方向に容易に押下操作できるとともに、ケース本体12を突当て段差92a付きの支持台上面92上で矢印M1方向にスライドさせて送出機構部15の送出操作部材52を矢印D1方向に操作するといったことができる。
【0052】
なお、本実施形態のテープカッター10は、第1載置面部17を支持台上面91に対し直交させるものであってもよい。その場合、テープカッター10は、図8(a)または図8(b)に示す横置き姿勢から前後方向に倒して、図9に示すように、ケース本体12をその厚さW方向の片側で支持台上面91に接触させる状態で、送出機構部15の送出操作部材52およびカット機構部16の切断操作部材61を片手で操作することができる。
【0053】
次に、作用について説明する。
【0054】
上述のように構成された本実施形態においては、カット機構部16の切断操作部材61が、テープ送出筒部14のテープ片面側に出没可能に設けられる一方で、送出機構部15の送出操作部材52が、テープ送出筒部14の他の片面側の外壁部に沿って図1中の矢印D1方向に移動操作可能に設けられている。
【0055】
したがって、切断操作部材61および送出操作部材52がテープ送出筒部14から送出されるテープT1の両面側に別個に配置され、かつ、それぞれの操作方向がテープ送出筒部14の両外壁部に対し略直交する方向か壁面に沿う方向かで明確に相違することになり、各操作部位の機能および操作方向が明確で理解し易く、使用者が楽な操作姿勢を選択することができるものとなる。
【0056】
特に、本実施形態では、巻体収納部13からテープT1の繰出し方向に突出させたテープ送出筒部14の先端の開口11の両側にテープ送出用の引き金状の送出操作部材52とテープ切断用の押しボタン状の切断操作部材61とを配置しているので、巻体収納部13を掌に収めるようなケース本体12の把持姿勢下で、送出操作部材52と切断操作部材61のいずれをも近接する手指で操作方向に容易に操作可能である。
【0057】
しかも、把持姿勢のみならず、前述の第1ないし第4姿勢のいずれかの自立姿勢下で、送出操作部材52や切断操作部材61を一方向に押すための簡単な操作をすればよいので、テープカッター10の操作が容易な任意の姿勢を選択可能となり、使用者が誰でも操作が簡単で使い勝手の良いテープカッターを提供できることとなる。
【0058】
例えば、図7に示す第1姿勢をとることで、巻体収納部13を把持することなく、テープ送出筒部14を保持したり巻体収納部13を支持台上面91に押し付けたりする操作と同時に送出操作部材52や切断操作部材61を所定方向に押す操作が可能となる。勿論、作業者は、第1姿勢のケース本体12を容易に把持できる。
【0059】
また、図8(a)に示す第2姿勢をとることで、鉛直上方側に位置する送出操作部材52をテープ送出筒部14の第3湾曲側面12eに沿って片手でも容易に移動操作可能になるのに加えて、ケース本体12を傾動させて切断操作部材61を押下操作できる。
【0060】
さらに、図8(b)に示す第3姿勢をとることで、切断操作部材61をテープ送出筒部14に対し没入させる方向に容易に押下操作可能であるとともに、ケース本体12を突当て段差92aやテープ貼付対象物に突き当てつつ送出操作部材52を操作可能になる。
【0061】
加えて、本実施形態では、着脱カバー部21を凹状ケース部22から離脱させて、巻体収納部13およびテープ送出通路14aの一側面側を開放させることができ、テープ巻体R1の装着やそのテープ巻体R1から引き出したテープT1のテープ送出通路14a内への導入作業を容易に行うことができる。
【0062】
また、切断操作部材61が巻体収納部13側の回動支点部61aでケース本体12に回動可能に支持され、テープ送出筒部14から出没する開口11側のストッパ部61bに切断刃62が装着されているので、切断刃62の動きが切断操作部材61の他端側の変位に対応するものとなり、操作方向が明確でより理解し易いものとなる。
【0063】
さらに、送出機構部15が、爪歯車51a付きの送出ローラ51と逆止爪52e付きの送出操作部材52とによって操作部52bによる繰出し操作に応動するラチェット機構を構成しているので、構成が簡素で信頼性に優れたものとなる。
【0064】
このように、本実施形態のテープカッター10においては、テープ送出用の送出操作部材52やテープ切断用の切断操作部材61が、それらの形状や配置から、操作方向が明確でかつ操作部位の機能を誰でも容易に理解できるものとなっている。しかも、多姿勢のうち操作の容易な任意の自立姿勢下でも、送出操作部材52や切断操作部材61を容易に操作可能である。したがって、使用者が誰でも操作が簡単で、使い勝手が良く、自由度の高いテープカッターを提供することができる。その結果、ユニバーサルデザインの観点からも十分に改善されたものとなる。
【0065】
以上説明したように、本発明は、操作部位の機能および操作方向が明確で理解し易く、使用者が誰でも操作が簡単で使い勝手の良いテープカッターを提供できるものである。かかる本発明は、テープカッター、特にテープ巻体に好適で片手での操作が可能なハンドカッター等のテープカッター全般に有用である。
【符号の説明】
【0066】
10 テープカッター
11 開口
12 ケース本体
12a 平坦面
12b 開口側端面
12c 第1湾曲側面(片側の外壁部)
12d 第2湾曲側面
12e 第3湾曲側面(他の片側の外壁部)
13 巻体収納部
13a 出口
13b 支持筒部
14 テープ送出筒部
14a テープ送出通路
15 送出機構部
16 カット機構部
17 第1載置面部
21 着脱カバー部
21b 周壁部分
21e 係合部
22 凹状ケース部
22b 周壁部分
22c 第1の収納ケース部分(他の片側の外壁部)
22d 第2の収納ケース部分(片側の外壁部)
23 第1の固定カバー(他の片側の外壁部)
24 第2の固定カバー(片側の外壁部)
51 送出ローラ(ラチェット機構)
51a 爪歯車
52 送出操作部材(ラチェット機構)
52b 操作部(他端部)
52c 撓み腕部(一端部)
52e 逆止爪
56 捩りコイルばね(第1復帰ばね、ラチェット機構
61 切断操作部材
61a 回動支点部(一端部、一端側の回動支点部
61b ストッパ部(他端部、他端側の回動端部
61c 操作面(中間の押圧操作面部)
61d 中間下面部(ばね受け部)
62 切断刃
63 圧縮コイルばね(第2復帰ばね、復帰用のばね
64 テープ押下部材
64a 基端部
64b 先端側の押下板部
64c 左右の撓み腕部
71、72 突条
73 第2載置面部
74 第3載置面部
91、92 支持台上面
C1 巻き芯
R1 テープ巻体(巻体、ロール状のテープ)
T1 テープ
T1a 先端側部分
T1b 後続部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11