(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】無線ネットワークおよび装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20230904BHJP
H04B 10/116 20130101ALI20230904BHJP
H04B 10/516 20130101ALI20230904BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04B10/116
H04B10/516
(21)【出願番号】P 2020509095
(86)(22)【出願日】2018-08-14
(86)【国際出願番号】 EP2018072076
(87)【国際公開番号】W WO2019034672
(87)【国際公開日】2019-02-21
【審査請求日】2020-04-17
(32)【優先日】2017-08-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2018-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2018-01-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2018-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591037214
【氏名又は名称】フラウンホッファー-ゲゼルシャフト ツァ フェルダールング デァ アンゲヴァンテン フォアシュンク エー.ファオ
(74)【代理人】
【識別番号】100079577
【氏名又は名称】岡田 全啓
(74)【代理人】
【識別番号】100167966
【氏名又は名称】扇谷 一
(72)【発明者】
【氏名】ユニケル フォルカー
(72)【発明者】
【氏名】ヒルト ヨナス
(72)【発明者】
【氏名】ボーバー カイ レナート
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルケ-ベレンゲル パブロ
(72)【発明者】
【氏名】シュルツ ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】パラスケボプーロス アナグノスティス
(72)【発明者】
【氏名】ヒンリヒス マルテ
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2009-522947(JP,A)
【文献】特開2004-179779(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0217044(US,A1)
【文献】特表2017-519407(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0326408(US,A1)
【文献】特開平08-274752(JP,A)
【文献】特開2016-225987(JP,A)
【文献】特開2009-232453(JP,A)
【文献】国際公開第2016/050079(WO,A1)
【文献】特表2012-531796(JP,A)
【文献】国際公開第2017/081207(WO,A1)
【文献】Mohammad Noshad et al.,Hadamard-Coded Modulation for Visible Light Communications,IEEE Transactions on Communications,米国,IEEE,2016年01月22日,第64巻/第3号,pp. 1167-1175,インターネット<https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=7390040>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 10/116
H04B 10/516
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光通信リンクである無線リンク(218)を使用し
て複数の
他のコミュニケーションデバイス(110、120、214、216)と通信するためのコミュニケーションデバイス(1410、120、214、216)であって、
前記コミュニケーションデバイスは、
サブキャリア(S
1
-S
8
)またはタイムスロットの数を使用して、
既定の光クロックレートの一群の中から周波数で選択されたクロックレートである、光クロックレート(OCR)(143)
に従って、光クロックレートが早いほどサブキャリアが多くなるように、および
送信側コミュニケーションデバイスのセット内の送信側コミュニケーションデバイスの数または並行して送信されるストリームの数(144)
に従って、コミュニケーションデバイスが多いほど前記サブキャリア間のスペースが大きくなるように、
個別の参照信号(131'、131''、142)を提供し、
送信側コミュニケーションデバイスのセット全体の中の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号から導出される位置数の分、または特定のストリームまたは送信器を特定する識別番号(145)に依存して、タイムスロットにおけるサブキャリアまたは信号の位置をシフトし、
コミュニケーションデバイスのセット全体の中の前記個々のコミュニケーションデバイスからもたらされる、または特定のストリームまたは送信器に関連付けられた前記参照信号を
前記複数の
他のコミュニケーションデバイスが識別することができるようになる、前記参照信号を送信する
ように構成されることを特徴とする、コミュニケーションデバイス(110、120、214、216)。
【請求項2】
少なくとも1つの参照信号は、前記デバイスまたはデータストリームまたは送信器に関連付けられた特定のアナログ波形を含むヘッダ(312)であって、一方で、残りのヘッダはが異なるデバイス間で共有される共通の変調フォーマットを使用して送信される、ヘッダ(312)を含むように構成され、
前記デバイスは異なる送信器を用いて異なる特定のアナログ波形を送信するように構成される
ことを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
時間領域において直交する複数の波形から特定の波形を選択し、選択された前記特定の波形がデータストリームまたは送信器に関連付けられている特定のアナログ波形を送信するように構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載のデバイス。
【請求項4】
特定のデバイスまたは特定のデータストリームまたは特定の送信器を識別するインデックス(i)に依存して、複数の相互に直交するシーケンスのセットからシーケンスを選択し、アダマール行列の選択された行または列から固有のアナログ波形を取得するように構成されることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載のデバイス。
【請求項5】
前記相互に直交するシーケンスのセットはアダマール行列に関連付けられ、前記アダマール行列は
と定義される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記選択された行または列から前記デバイス固有のアナログ波形を導出するときに、前記選択された行または列内のDCコンポーネントを削減する、および/または、前記選択された行または列から前記固有のアナログ波形を導出するときに、前記選択された行または列を基礎シーケンスと結合するように構成されることを特徴とする、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記シーケンスに周期的なプレフィックスを挿入するように構成されることを特徴とする、
請求項1~6のいずれかに記載のデバイス。
【請求項8】
特定のデバイスまたは特定のデータストリームまたは特定の送信器を識別するインデックス(i)に依存して、複数の相互に直交するシーケンスのセットからシーケンスを選択し、アダマール行列の選択された行または列から固有のアナログ波形を取得するように構成され、さらに時間領域において直交する時間領域信号を、別のデバイスにより提供された時間領域信号または異なるインデックスに関連付けられた時間領域信号に送信するように構成されることを特徴とする、
請求項
1に記載のデバイス。
【請求項9】
周波数領域において直交する複数の波形から固有の波形を選択するように構成されることを特徴とする、
請求項1~8のいずれかに記載のデバイス。
【請求項10】
OCRならびに送信側コミュニケーションデバイスおよび/または送信器および/または並行して送信されるストリームの数に依存して、疑似ノイズシーケンスを選択し、
選択された前記疑似ノイズシーケンスからスペクトル値のセットを取得して、前記OCRおよび/または前記送信側コミュニケーションデバイスのセット内の送信側コミュニケーションデバイスの数または並行して送信されるストリームの数から前記固有の波形を取得する
ように構成されることを特徴とする、
請求項1~9のいずれかに記載のデバイス。
【請求項11】
前記疑似ノイズシーケンスはA
Lシーケンスであって、且つ、
A
1= [1]
A
2= [0 1]
A
4= [0 1 0 1]
A
8= [0 0 1 0 1 1 0 1]
A
16= [0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 0 1 1 1 0 1]
A
32= [0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 0 1 0 0 0 1 0 0 1 1 1 0 1]
A
64= [0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 1 1 0 1 1 0 0 0 1 1 1 0 1 0 0 0 0 1 1 0 1 0 1 1 1 0 0 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 0 1]
A
128= [ 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 1 0 0 1 1 1 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 0 1 1 1 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 0 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 1 1 1 1 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 0 1 1 0 1 1 0 0 1 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1 1 0 1]
A
256= [ 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 0 1 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 0 1 0 0 0 1 1 1 1 1 0 0 1 1 1 0 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 1 0 1 1 0 1 0 1 1 1 0 1 1 0 1 0 0 1 0 1 1 1 0 0 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 1 1 0 0 1 0 0 1 1 1 1 0 1 1 1 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 1 1 0 0 1 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 1 0 1 0 1 1 1 1 1 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 0 1 0 1 1 0 1 1 1 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 0 1 0 0 1 1 1 0 0 0 0 1 0 1 1 1 1 0 1]
A
512= [ 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 1 0 1 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0 1 1 1 1 0 1 1 0 1 1 1 0 1 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 1 0 1 1 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 1 0 0 0 0 1 0 1 0 1 1 0 1 0 1 1 1 1 1 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 1 1 1 1 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 1 1 1 1 1 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 0 1 1 1 0 0 1 0 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 1 1 1 0 1 0 1 1 0 0 1 1 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 0 1 0 0 1 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 1 0 1 0 1 1 1 1 0 1 0 1 1 1 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0 1 1 1 1 0 0 1 0 1 0 1 0 1 1 0 0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 0 1 1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 1 1 0 1 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 0 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1 0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 1 0 1 1 0 1 0 1 0 1 1 1 0 0 1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 1 1 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 1 1 0 1 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1 1 1 1 0 1]
A
1024= [0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 1 0 0 0 1 1 1 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1 1 0 1 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 1 0 1 1 1 0 0 0 0 1 0 1 1 0 1 0 1 0 1 1 1 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 1 0 1 0 1 0 0 0 0 1 0 1 1 1 1 0 0 0 1 0 1 1 0 1 1 1 0 0 1 1 0 1 0 0 1 0 1 0 0 1 1 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 1 1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 1 0 1 0 1 1 0 0 1 1 0 0 1 1 0 1 0 1 1 0 0 0 0 0 1 0 1 1 0 0 0 1 1 1 1 0 1 1 1 0 0 1 0 0 1 1 0 1 1 1 0 1 0 1 1 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1 0 1 0 0 0 1 1 0 0 1 1 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 0 1 1 0 0 0 1 0 1 0 1 1 0 0 0 1 0 1 1 1 1 1 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 1 1 1 1 0 0 1 1 1 0 1 1 0 1 0 1 1 0 1 0 0 1 1 0 0 1 0 1 1 1 0 1 1 1 0 1 0 0 1 0 1 1 0 1 0 0 0 1 0 1 1 0 0 1 1 1 0 1 0 0 1 1 1 1 1 1 0 1 0 1 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 1 1 0 0 1 1 1 0 0 1 0 0 0 1 0 0 1 1 1 1 0 0 0 0 1 1 0 1 1 0 0 0 1 1 0 1 0 0 1 1 1 0 1 1 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 1 1 0 0 1 0 1 0 1 1 0 1 0 1 1 1 1 0 1 1 1 1 0 1 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 1 1 1 0 1 0 0 0 1 1 0 1 1 1 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 1 0 1 0 1 1 1 0 1 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 1 1 1 1 1 0 0 0 1 1 0 1 1 0 1 0 1 0 0 1 1 0 1 0 0 0 0 1 1 0 1 0 0 0 1 1 1 1 1 0 1 0 1 0 0 1 0 0 1 1 0 0 1 1 1 1 0 0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 1 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 1 1 0 0 0 1 1 0 0 1 0 0 0 1 1 0 1 0 1 1 1 0 0 1 0 1 1 1 1 1 1 0 0 1 1 0 1 1 0 1 1 1 0 1 1 1 1 1 0 1 1 0 0 1 0 0 1 0 1 1 0 0 0 0 1 1 0 0 1 0 1 0 1 0 0 1 1 1 1 0 1 0 0 0 1 0 0 1 0 1 1 1 0 0 1 1 1 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 1 1 0 0 0 0 1 1 1 1 1 1 0 0 0 1 0 0 1 0 0 1 1 1 0 1 0 1 1 1 0 1 1 0 0 1 1 0 1 1 1 1 1 0 0 1 0 1 1 0 1 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 1 1 0 1 0 1 0 1 0 0 1 0 1 1 1 1 0 1 0 1 1 1 1 1 1 1 0 1 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 1 1 1 0 1 1 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 1 0 0 0 1 0 1 0 0 1 0 1 0 1 1 1 1 0 0 1 1 0 0 1 0 0 1 1 1 1 1 0 0 1 1 1 1 1 1 1 1 0 0 1 0 0 1 0 0 1 0 1 0 0 0 1 0 1 0 0 0 0 1 1 1 1 0 1 0 1 0 1 1 0 1 1 1 1 0 1 0 0 1 1 0 1 1 0 0 1 1 1 1 1 0 1 1 1 0 1 1 0 1 1 1 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 0 1 0 1 1 0 0 1 0 1 0 0 0 0 0 1 1 0 0 1 1 1 0 0 0 0 0 1 1 0 1 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 1 1 1 0 0 0 1 1 1 1 1 1 1 0 1].
のうちの1つであることを特徴とする、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記シーケンスに対しバイアス値を付加し、アップサンプリングされたシーケンスに適用される循環シフトを行って、前記識別番号に依存して前記シーケンスのシフトされたバージョンにおける非ゼロ値の位置を調整するように構成されることを特徴とする、
請求項1~11のいずれかに記載のデバイス。
【請求項13】
前記識別番号はMACにより定義されることを特徴とする、請求項1~12のいずれかに記載のデバイス。
【請求項14】
アップサンプリングされて循環シフトされたシーケンス、および/またはその逆バージョンのシーケンスを連結することによって、スペクトル値のシーケンスから、前記固有のアナログ波形を導出するために用いられるスペクトル値のシーケンスを得て、
逆フーリエ高速変換(IFFT)を実行して前記固有のアナログ波形を取得する
ように構成されることを特徴とする、
請求項1~13のいずれかに記載のデバイス。
【請求項15】
ストリームまたは送信器の識別子および/またはコム関数に依存するコムシフトおよびアダマール行列の行または列の両方を、コミュニケーションデバイスの数に依存して選択するように構成されることを特徴とする、
請求項1~14のいずれかに記載のデバイス。
【請求項16】
下記の表に設定される条件のうちの少なくとも1つを検証するように構成され、
ここで、Δはコム係数であり、Lはアダマールシーケンスの前記インデックスであることを特徴とする、
請求項1~
15のいずれかに記載のデバイス。
【請求項17】
前記コミュニケーションデバイスは、ヘッダ情報が複製されている(322)拡張ヘッダデータユニット(312)を取得し、前記拡張ヘッダデータユニットをリードソロモン符号ベースの前方誤り訂正(324)に入力して、エラートレラントなデータユニットを取得するように構成されることを特徴とする、
請求項1に記載のコミュニケーションデバイス。
【請求項18】
物理層ヘッダはフレームタイプと物理層サービスデータユニットの長さを記述することを特徴とする、
請求項
17に記載のコミュニケーションデバイス。
【請求項19】
無線リンクを使用して複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するためのコミュニケーションデバイスであって、前記コミュニケーションデバイスは
デジタル処理ユニットと、
光信号を送信するための光学フロントエンドと、
を備え、
前記デジタル処理ユニットは、前記光学フロントエンドにDCフリー出力信号を供給するように構成され、
前記光学フロントエンドは、発光ダイオードやレーザーダイオード等、光学送信装置の変調振幅および/またはバイアスを設定するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスはパルス振幅変調(PAM)を実行するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、入力ビットを2つのレベルにマッピングして、一定のレベルを減算するように構成され
、
前記コミュニケーションデバイスはさらに、サブキャリア(S
1
-S
8
)またはタイムスロットの数を使用して、
既定の光クロックレートの一群の中から周波数で選択されたクロックレートである、光クロックレート(OCR)(143)に従って、光クロックレートが早いほどサブキャリアが多くなるように、および
送信側コミュニケーションデバイスのセット内の送信側コミュニケーションデバイスの数または並行して送信されるストリームの数(144)に従って、コミュニケーションデバイスが多いほど前記サブキャリア間のスペースが大きくなるように、
個別の参照信号(131'、131''、142)を提供し、
送信側コミュニケーションデバイスのセット全体の中の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号から導出される位置数の分、または特定のストリームまたは送信器を特定する識別番号(145)に依存して、タイムスロットにおけるサブキャリアまたは信号の位置をシフトし、
コミュニケーションデバイスのセット全体の中の前記個々のコミュニケーションデバイスからもたらされる、または特定のストリームまたは送信器に関連付けられた前記参照信号を前記複数の他のコミュニケーションデバイスが識別することができるようになる、前記参照信号を送信する
ことを特徴とする、コミュニケーションデバイス。
【請求項20】
無線リンクを使用して複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するためのコミュニケーションデバイスのセットであって、
前記コミュニケーションデバイスのセットは、
サブキャリアまたはタイムスロットの数を使用して、
既定の
光クロックレートの一群の中から周波数で選択されたクロックレートである光クロックレート(OCR)
に従って、光クロックレートが早いほどサブキャリアが多くなるように、および
送信側コミュニケーションデバイスのセット内の送信側コミュニケーションデバイスの数または並行して送信されるストリームの数
に従って、コミュニケーションデバイスが多いほど前記サブキャリア間のスペースが大きくなるように、
個別の参照信号を提供し、
送信側コミュニケーションデバイスのセット全体の中の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号から導出される位置数の分、または特定のストリームまたは送信器を識別する識別番号に依存して、前記タイムスロットにおけるサブキャリアまたは信号の前記位置をシフトし、
前記コミュニケーションデバイスのセット全体の中の前記個々のコミュニケーションデバイスからもたらされる、または特定のストリームあるいは送信器に関連付けられた前記参照信号を前記複数の
他のコミュニケーションデバイスが識別することができるようになる、前記参照信号を送信する
ように構成されることを特徴とする、
コミュニケーションデバイスのセット。
【請求項21】
光通信リンクを使用して複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するための通信を実行するための方法であって、
サブキャリアまたはタイムスロットの数を使用して、
既定の光クロックレートの一群の中から周波数で選択されたクロックレートである、光クロックレート(OCR)(143)
に従って、光クロックレートが早いほどサブキャリアが多くなるように、および
送信側コミュニケーションデバイス
のセット内の送信側コミュニケーションデバイスまたは並行して送信されるストリームの数
に従って、コミュニケーションデバイスが多いほど前記サブキャリア間のスペースが大きくなるように、
個々の参照信号を提供するステップと、
送信側コミュニケーションデバイスのセット全体の中の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号から導出される位置数の分、または特定のストリームあるいは送信器を識別する識別番号に依存して、前記タイムスロットにおけるサブキャリアまたは信号の位置をシフトするステップと、
前記コミュニケーションデバイスのセット全体の中の個々のコミュニケーションデバイスからもたらされる、または特定のストリームあるいは送信器に関連付けられた前記参照信号
を前記複数の
他のコミュニケーションデバイスが識別することができるようになる、前記参照信号を送信するステップ
と
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項22】
前記セットの中の送信側コミュニケーションデバイスの数または並行して送信されるストリームの数に依存して特定の波形を選択することによって、時間において直交する複数の波形から前記特定の波形を選択するステップを含むことを特徴とする、
請求項
21に記載の方法。
【請求項23】
前記他のコミュニケーションデバイス
のうちの異なるものと通信するために、可変長又は固定長の異なる符号を使用して、前記他のコミュニケーションデバイスがどのデータが自身に向けられているかを識別することができるようにする、および/または符号分割多元接続を達成するステップと、
受信側の他のコミュニケーションデバイスの数および/またはチャンネル条件に依存して、および/または所望のデータレートに依存して、前記符号の数および/または前記符号の長さを変化させるステップと、
をさらに含むことを特徴とする、
請求項
21に記載の方法。
【請求項24】
ヘッダ情報が複製される、または複数回繰り返されるあるいはコピーされる、拡張ヘッダデータユニットを取得するステップと、
前記拡張ヘッダデータユニットをリードソロモン符号ベースの前方誤り訂正に入力してエラートレラントなデータユニットを取得するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、
請求項
21に記載の方法。
【請求項25】
光学フロントエンドへDCフリー出力信号を提供するステップであって、前記DCフリー出力信号は、ヘッダおよび/またはペイロードの符号化され且つシンボルマップされた表現である、ステップを含み、
前記光学フロントエンドは、発光ダイオードやレーザーダイオード等、光学送信装置の変調振幅および/またはバイアスを設定するように構成される
ことを特徴とする、
請求項
21に記載の方法。
【請求項26】
送信器の完全なセットを用いてチャンネル推定フレームを送信するステップと、
選択された送信器または並行して送信されるストリームを用いて、データフレームを選択的に送信するステップと、
を含むことを特徴とする、
請求項
21に記載の方法。
【請求項27】
複数の送信器を用いて複数のデータストリームを送信するステップと、
前記複数のデータストリームのうちの第1のデータストリームがどの送信器を使用して、且つどの強度を用いて送信されるかを決定するステップと、
前記複数のデータストリームのうちの第2のデータストリームがどの送信器を使用して、且つどの強度を用いて送信されるかを決定するステップと、
を含むことを特徴とする、
請求項
21に記載の方法。
【請求項28】
プロセッサによって実行されたときに、前記プロセッサに請求項
21~
27のいずれかに記載の方法を実行させる命令を格納する、非一時的記憶ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施例および態様は、無線ネットワーク、デバイス、および/または通信、例えば可視光通信(visible light communication)、VLCのための戦略および技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信 (特にVLS通信) は、電線を介さずに送信器と受信器との間で伝送の交換を可能にする。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】[1]T.M.Schmidl,D.C.Cox,"RobustfrequencyandtimingsynchronizationforOFDM",IEEETRANsactionsonCommunications,1997.
【文献】[2]H.Minn,V.K.Bhargava,K.B.Letaief,"ArobusttimingandfrequencysynchronizationforOFDMsystems,"in IEEETransactionsonWirelessCommunications,vol.2,no.4,pp.822-839,July2003.
【文献】[3]M.Schellmann,V.Jungnickel,C.vonHelmolt,"OnthevalueofspatialdiversityforthesynchronizationinMIMO-OFDMsystems,"IEEE16thInternationalSymposiumonPersonal,IndoorandMobileRadioCommunications,Berlin,2005,pp.201-205.
【文献】[4]K.Goroshko,K.Manolakis,L.Grobe,V.Jungnickel,"Low-latencysynchronizationforOFDM-basedvisiblelightcommunication,"2015IEEEInternationalConferenceonCommunicationWorkshop(ICCW),London,2015,pp.1327-1332.
【文献】[5]V.Jungnickel,Yun-ShenChang,V.Pohl,"PerformanceofMIMORakereceiversinWCDMAsystems,"IEEEWirelessCommunicationsandNetworkingConference(IEEECat.No.04TH8733),2004,pp.2075-2080Vol.4.
【文献】[6]V.Jungnickel,H.Chen,V.Pohl,"AMIMORAKEreceiverwithenhancedinterferencecancellation,"IEEE61stVehicularTechnologyConference,2005,pp.3137-3141Vol.5.
【文献】[7]V.Jungnickel,K.Manolakis,L.Thiele,T.Wirth,T.Haustein,,,HandoverSequencesforInterference-AwareTRANsmissioninMulticellMIMONetworks,"ProceedingsInternationalITGWorkshoponSmartAntennas-WSA2009,February16-18,Berlin,Germany.
【文献】[8]M.Noshad,andM.BRANdt-Pearce."Hadamard-codedmodulationforvisiblelightcommunications."IEEETransactionsonCommunications64.3(2016):1167-1175.
【文献】[9]K.J.Horadam,HadamardMatricesandTheirApplications.PrincetonUniversityPress,2006.
【文献】[10]https://mentor.ieee.org/802.15/dcn/17/15-17-0598-00-0013-generic-mac-for-coordinated-topology.ppt
【文献】[11]Seehttp://application-notes.digchip.com/056/56-39724.pdf
【文献】[12]RaananIvry(BroadLight),,,FECandLineCodingforEFM",slideset,12October2001.
【文献】[13]JordiOliverasBoada,,,ForwarderrorcorrectioninopticalEthernetCommunications",Ph.D.Thesis,UniversitatPolitecnicadeCatalunya,Barcelona,June2014
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無線通信は、送信が受信器によって適切に受信されることを常に保証することが不可能であるため、信頼性の低下などのいくつかの障害を被る。また、送受信を調整するためのルール(例えば、プロトコル)を設ける必要がある。
【0005】
例えば、ネットワークの2つのノードが同時に送信することを回避するためのルールを確立したり、このような場合には衝突を解決するための技術を開発する必要がある。
【0006】
さらに、受信器は、チャンネルの特性を決定する必要がある場合がある。この目的のために、パイロットシーケンスを受信器から送信して、受信器がチャンネル特性を決定できるようにしてもよい。
【0007】
場合によっては、複数のノードがパイロットシーケンスを同時に送信する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、無線リンクを用いて複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するコミュニケーションデバイスが開示される。
前記コミュニケーションデバイスは、
以下に従った多数のサブキャリアまたはタイムスロットを用いて個々の基準信号を提供する。
光クロック基準;および
並列に送信されるセットまたはストリーム内の送信通信デバイスの数;
送信側コミュニケーションデバイスの全体セット内の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号に従って、または特定のストリームまたは送信器を識別する識別番号に従って、サブキャリアまたはタイムスロットにおける信号の位置を定義する;
複数の受信通信デバイスが、通信デバイスの全体セット内の個々の通信デバイスから来る信号、または特定のストリームまたは送信器に関連する信号を識別することを可能にする基準信号を送信する。
本発明の一態様によれば、無線リンクを用いて複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するコミュニケーションデバイスであって、
他のコミュニケーションデバイスとの通信のために、固定長または可変長の異なる符号を使用し、他のコミュニケーションデバイスがどのデータがそれらに向けられているかを識別すること、および/または符号分割多元接続を達成することを可能にする。
受信する他のコミュニケーションデバイスの数に依存して、および/またはチャンネル状態に依存して、および/または所望のデータ速度に依存して、符号の数および/または符号および符号の長さを変化させる;および
パルス振幅変調のタイプを変更して、2-PAM、4-PAM、8-PAMおよび16-PAMの間を、受信する他のコミュニケーションデバイスの数に依存して、および/またはチャンネル状態に依存して、および/または所望のデータ速度に依存して切り替える。
【0010】
本発明の一態様によれば、無線リンクを用いて複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するコミュニケーションデバイスが開示されている。
前記コミュニケーションデバイスは、アダマール符号化変調を用いるように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、前記アダマール符号化変調において使用される多数の符号と、パルス振幅変調PAMの多数の振幅状態を決定するパラメータとを変化させるように構成される。
【0011】
一態様によれば、無線リンクを用いて複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するためのコミュニケーションデバイスであって、
デジタル処理装置、および
光信号を伝送するための光フロントエンドを備え、
ここで、デジタル処理ユニットは、DCフリー出力信号を光フロントエンドに提供するように構成され、
前記光フロントエンドは、発光ダイオード又はレーザーダイオードのような光送信デバイスの変調振幅及び/又はバイアスを設定するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、パルス振幅変調PAMを実行するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、入力ビットを2つのレベルにマッピングし、一定のレベルを減算するように構成される。
【0012】
本発明の一態様によれば、無線リンクを用いて複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するコミュニケーションデバイスが開示される。
前記コミュニケーションデバイスは、送信器の完全なセットを使用してチャンネル推定フレームを送信するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、選択された送信器を用いてデータフレームを選択的に送信するように構成され、
ここで、コミュニケーションデバイスは、ヘッダシンボルのスカラーストリームを、すべて同じ値を含むベクトルと乗算するように構成される。
【0013】
本発明の一態様によれば、無線リンクを用いて複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するコミュニケーションデバイスが開示されている。
前記コミュニケーションデバイスは、複数の送信器を用いて複数のデータストリームを送信するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、前記送信器のうちのどの送信器を使用し、どの強度を使用して前記データストリームのうちの第1のデータストリームが送信されるべきかを決定するように構成され、
前記コミュニケーションデバイスは、送信器のどれを使用し、どの強度を使用して第2のデータストリームを送信するかを決定するように構成され、および
前記コミュニケーションデバイスは、中央制御装置から情報を受信するように構成される。
【0014】
一態様によれば、以下を含む可視光通信、VLC、ネットワークが開示される。
ドメインマスター(domain master)DM、
DMに接続された複数の中継終端(relaying end point)、REP、および
複数の終端(end point)、EP、
各REPは、信号を送受信するように構成されている。
VLCリンクではない第1の通信リンクを介してDM、および
VLCリンクである第2の通信リンクを介して少なくとも1つのEPと接続し、
各REPは次のものをリレーするように設定されている。
第2の通信リンクを介してDMから少なくとも1つのEPへのダウンリンク(downlink)、DL信号、および/または
アップリンク(uplink)、ULは、第1の通信リンクを介して少なくとも1つのEPからDMに信号を送る。
【0015】
一態様によれば、無線リンクを使用して複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するためのコミュニケーションデバイスのセットが開示される。
ここで、コミュニケーションデバイスのセットは、
以下に従った多数のサブキャリアまたはタイムスロットを用いて個々の基準信号を提供する。
光クロック基準、および
並列に送信されるセットまたはストリーム内の送信側コミュニケーションデバイスの数、
送信側コミュニケーションデバイスの全体セット内の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号に従って、または特定のストリームまたは送信器を識別する識別番号に従って、サブキャリアまたはタイムスロットにおける信号の位置を定義する、
複数の受信側コミュニケーションデバイスが、コミュニケーションデバイスの全体セット内の個々のコミュニケーションデバイスから来る信号、または特定のストリームまたは送信器に関連する信号を識別することを可能にする基準信号を送信する。
【0016】
一態様によれば、無線リンクを使用して、複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するための通信を実行する方法であって、
以下に従った多数のサブキャリアまたはタイムスロットを使用して個々の基準信号を提供する。
光クロック基準、および
並列に送信されるセットまたはストリーム内の送信側コミュニケーションデバイスの数、
送信側コミュニケーションデバイスの全体セット内の個々のコミュニケーションデバイスに関連付けられた識別番号に従って、または特定のストリームまたは送信器を識別する識別番号に従って、サブキャリアまたはタイムスロットにおける信号の位置を定義する、
複数の受信側コミュニケーションデバイスが、コミュニケーションデバイスの全体セット内の個々のコミュニケーションデバイスから来る信号、または特定のストリームまたは送信器に関連する信号を識別することを可能にする基準信号を送信すること。
【0017】
一態様によれば、無線リンクを用いて、複数の他のコミュニケーションデバイスと通信するための通信を実行するための方法が提供され、以下が含まれる。
時間的に直交する複数の波形のうち、特定の波形を、並行して送信されるセットまたはストリームにおける送信側コミュニケーションデバイスの数に依存して選択するステップ。
【0018】
一態様によれば、以下を含む方法が提供される。
他のコミュニケーションデバイスと通信するために可変長または固定長の異なる符号を使用して、他のコミュニケーションデバイスがどのデータがそれらに向けられているかを識別すること、および/または符号分割多元接続を達成することを可能にするステップと、
符号の数および/または符号長を、受信する他のコミュニケーションデバイスの数に依存して、および/またはチャンネル条件に依存して、および/または所望のデータレートに依存して変化させるステップ。
【0019】
一態様によれば、以下を含む方法が提供される。
アダマール符号化変調を使用して、他のコミュニケーションデバイスがどのデータがそれらに向けられているかを識別できるようにするステップと、
アダマール符号化変調で使用される多数の符号と、パルス振幅変調PAMの多数の振幅状態を決定するパラメータとを変化させるステップ。
【0020】
一態様によれば、以下を含む方法が提供される。
光フロントエンドへのDCフリー出力信号を提供するステップ。
ここで、DCフリー出力信号は、ヘッダおよび/またはペイロードの符号化およびシンボルマップされた表現であり、
光フロントエンドは、LEDまたはレーザーダイオードなどの光送信装置の変調振幅および/またはバイアスを設定するように構成される。
【0021】
一態様によれば、以下を含む方法が提供される。
送信器の完全なセットを用いてチャンネル推定フレームを送信するステップと、
選択された送信器またはストリームを使用してデータフレームを選択的に送信し、並列に送信するステップ。
【0022】
一態様によれば、以下を含む方法が提供される。
複数の送信器を用いて複数のデータストリームを送信するステップと、
どの送信器を使用し、どの強度で第1のデータストリームを送信するかを決定するステップと、
どの送信器を使用し、どの強度を使用して第2のデータストリームを送信するかを決定するステップ。
【0023】
ある態様によれば、プロセッサによって実行されたときに、プロセッサに上記の方法を実行させる命令を記憶する非一時記憶ユニットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1.1】本発明の一実施例に
よるコミュニケーションデバイスを示す図である。
【
図1.2】本発明の一実施例に
よるコミュニケーションデバイスを示す図である。
【
図1.3】本発明の一実施例に
よるコミュニケーションデバイスの詳細を示す図である。
【
図1.4】本発明の一実施例に
よるコミュニケーションデバイスの構成要素を示す図である。
【
図1.4a】本発明の一実施例に
よるコミュニケーションデバイスの構成要素を示す図である。
【
図1.5】本発明の方法の一実施例を示す図である。
【
図1.6】本発明の機能の一実施例をグラフとして示す図である。
【
図2.1】本発明の一実施例に
よるネットワークを示す図である。
【
図2.2】本発明の一実施例に
よる
接続マトリックスを示す図である。
【
図2.3】本発明の一実施例に
よる
接続マトリックスを示す図である。
【
図2.4】
通信の一例において変換されたフレームを示す図である。
【
図2.5】
通信の一例において変換されたフレームを示す図である。
【
図2.6】本発明に係る
通信の
一例を示す図である。
【
図2.7】通信のための無線リソースを示す図である。
【
図2.8】本発明に係る通信の一例を示す図である。
【
図2.9】本発明に係る通信の一例を示す図である。
【
図3.1】
通信の一例において変換されたフレー
ムを示す図である。
【
図3.2】本発明に係る送信に関するブロックスキームを示す図である。
【
図3.3】本発明に係る送信に関するブロックスキームを示す図である。
【
図3.4】本発明に係るエンコーダ及びデコーダの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1.1は、コミュニケーションデバイス110を示す。コミュニケーションデバイス110は、例えば、可視光通信、VLCなどの光通信用のコミュニケーションデバイスであってもよい。コミュニケーションデバイス110は、通信を制御し信号を処理するプロセッサ111を含むことができる。コミュニケーションデバイス111は、例えば、発光ダイオード、送信用LED、および/または受信用フォトトランジスタを含むタイプのエミッタであってもよい少なくとも一つの送信器/受信器112を含むか、またはこれらに接続されてもよい。送受信器112は、他の外部コミュニケーションデバイスと無線信号113を送受信することができる。コミュニケーションデバイス110は、外部デバイスと信号115(例えば、電気信号または無線周波数、RF、信号)を送受信することができる入出力I/Oユニット114を含むことができる。例えば、コミュニケーションデバイス110は、固定された場所(例えば、壁等に係合する)に配置された装置であってもよいし、移動装置であってもよい。
【0026】
図1.2は、120で参照されるコミュニケーションデバイス110の変形例を示す。コミュニケーションデバイス120は、例えば多重入出力MIMOパラダイムに従って信号113(例えば、光信号)を送受信する複数の送受信器112(ブランチ)を備える。
【0027】
図2.1は、ドメインマスターDM212、複数の中継終端REP214、および複数の終端EP216を含むネットワーク210またはネットワークドメインを示す。
【0028】
DM212は、例えば、プロセッサベースのシステムであってもよい。それは、例えば、ローカルまたはリモートまたはクラウドベースのコンピュータシステムであってもよく、接続111を介して他の装置に接続されてもよい。
【0029】
各REP214は、固定位置(例えば、部屋の壁に取り付けられる)に配置することができる。REPの位置は、DM212によって知ることができる。REP214およびEP216の各々は、コミュニケーションデバイス110または120の一つであってもよい。特に、REP214は、VLCリンクであってもよい第2の(例えば、光学的)通信リンク218に沿って信号113 (例えば、光信号)を交換してもよい。
【0030】
各EP214は移動可能であってもよく、その位置はDM212によって事前に知られていなくてもよい。少なくとも一つのEP216は、一般に、信号219(これは、RF信号、電気信号、光信号などであってもよい。)を介して、他の装置または同じ装置の他のユニットと通信することができる。
【0031】
他の例では、他のトポロジーを使用することもできる。
【0032】
REP214は、DM212からEP216に(しかし光学的形態で)、および/またはその逆に送信された信号を本質的に中継する装置であってもよい。DNからEPへ信号を中継する場合(ダウンリンク、DL)、各REP214は、信号113をいくつかのEP216、例えばREP214が「見る」ことができるEPに送信することができる(すなわち、満足のいく通信を確立すること)。
【0033】
決定性を高めるために、DMは、2つの異なるEPまたはREPによって送信される信号間の衝突を回避するように、異なる通信および/またはデバイスに(例:スケジュール)無線リソース(タイムスロット、色、周波数帯など。)を予め割り当てることが一般に好ましい。したがって、DMは、競合のない無線リソースを定義することが好ましい。
【0034】
しかし、競合ベースのリソースの中には、一般に定義されているものもある。これは、たとえば、新しいEPがDMとの通信を開始しようとする可能性があるためである。EPは、REPとの通信を開始することができるように、ネットワーク210のカバレッジエリア内で移動または移動することができる。したがって、EPはその存在を知らせるものとする。別の可能性として、ネットワークシステムの動作中にEPがオンになり、DMと通信しようとする場合がある。オンになったEPは、その存在を示す必要がある。
【0035】
この可能性を許容するために、DMは、全体で中継される一般フレーム(例えば、「ビーコンフレーム」)を定期的にREP214に送信してもよい。ビーコンフレームは、いくつかのデータフィールドに符号化されて、新しいEPが存在する場合にその存在を示すリソースを指定することができる。したがって、ネットワークの一部になろうとするすべてのEPは、DMによって示されるリソースで送信を送信する。
【0036】
従って、一般的に、複数の新しいEPがそれらの存在を同時にシグナリングするリスクがある、いくつかの競合に基づくリソースを許可する必要がある。
【0037】
以下のような通信を行うことが可能であることに留意されたい。
第1のEPは、離散的な数のサブキャリアを有する第1のコム形パイロットシーケンスを送信する。および
第2のEPは、離散的な数のサブキャリアを有する第2のコム状パイロットシーケンスを送信する。
【0038】
第2の第1のコム状パイロットシーケンスのサブキャリアは、第1のコム状パイロットシーケンスのサブキャリアに対してシフトされて、少なくとも一つのREPが、第1および第2のEPの各々に関してVLCリンク218に関連するメトリックを決定することを可能にする。
【0039】
一例を図1.3に示す。ビーコンフレームでシグナリングされたコンテンションベースの無線リソースでは、2つの異なるEP216’および216”が、無線送信113’および113”をREP214に送信することによって、DMと同時に通信しようとする。送信113’および113”の両方は、それぞれ131’および131”として示されるコム型パイロットシーケンスであり、個別の数のサブキャリアと共にS
1
... S
8
(ここでは、8つのサブキャリアが示されているが、他の番号を使用することもできる。)として番号付けされる。第1のコム状パイロットシーケンス131’はサブキャリアS
1
,S
5
のみからなり、第2のコム状パイロットシーケンス131”はサブキャリアS
3
,S
7
のみからなる。注目すべきことに、第2のシーケンス131”のサブキャリアは、第1のシーケンス131’のサブキャリアS
1
及びS
5
に対して2つの位置にシフトされる。(他のシフトが提供されてもよい:例えば、3つの位置のシフトの場合、第2のシーケンス131”はサブキャリアS
4
およびS
8
を表す。)各コム状パイロットシーケンスについて、非占有サブキャリアは、無効(例えば、ビンの大きさ0)であってもよい。
【0040】
シーケンス131’および131”の合成は、REP214によってシーケンス131’”として受信される。したがって、2つのパイロットシーケンス131’および131”は衝突しない。シーケンス間のシフト位置から、REPおよび/またはDMは、EP216’および216”の両方から情報を得ることができる。
【0041】
図1.3の例では、4つのEPが同時に送信することができる。しかしながら、サブキャリアの数が増加すると、EPからREPへのより多くの伝送を確定的に収容する可能性がある。
【0042】
さらに、REP214は、受信したシーケンス131’’から、リンク218に関するメトリックおよび/またはチャンネル品質情報 (channel quality information:CQI) 、チャンネル状態情報 (channel state information:CSI) などの品質に関するメトリックを測定することができる。得られたメトリックはDM212に通知される。
【0043】
逆のプロセスもまた可能であり、一方のEPは、リンクおよび/または通信の品質に関連するメトリックを測定し、その後、REP214を介してDM212に信号を送るために、異なるREPからコム状のパイロットシーケンスを受信することができる。これは、例えば、「ビーコンフレーム」(下記参照)がDMからREPを介してEPに送信される場合に発生する可能性がある。したがって、EPは、1回の測定セッションでチャンネルに関連するメトリックを測定することができる。
【0044】
ここでは、コム状信号(例えば、コム状パイロットシーケンス)などの有用な無線信号(例えば、基準信号を生成する個々のために、および/または他の目的のために)の生成の態様について議論する。例えば、光信号(例えば可視光信号)が特に議論される。これらの態様は、上述のトポロジーおよび/またはデバイス、および/または他の異なるトポロジーおよび/またはデバイスに関連し得る。
【0045】
同様の手順を時間領域TDで定義することもできる。タイムスロットは、上記の例におけるサブキャリアを代替することができる。
【0046】
図1.4は、コミュニケーションデバイス140に関する例を示す。いくつかの例では、コミュニケーションデバイス140は、装置110、120、214、216のうちの一つである。コミュニケーションデバイス140は、出力信号を生成するようにハードウェアおよび/またはプログラミングで実装され、出力信号142は、デジタルまたはアナログ信号であってもよく、時間領域TDまたは周波数領域FDで記述されてもよい信号発生器141を備えてもよい。出力信号142は、エミッタ(例えば、エミッタ112)に供給され、レシーバ(これは110,120,214,216種類の)に(例えば、無線信号113として)供給され得る。
【0047】
信号発生器141は、以下の情報の少なくとも一つを入力することができる。
所定のOCRの集合から選択された周波数であってもよく、1MHzを超える値を有してもよい光クロック基準(またはレート)OCRに関する情報143;および/または
ネットワーク内の送信側コミュニケーションデバイス(例えば、図2.1において、3つのREP+3つのEP=6つのコミュニケーションデバイス)または送信器(例えば、LEDエミッタ112) (例えば、図1.2の3つのLEDエミッタ;)または送信されるストリームの数に関連する情報144;および/または
コミュニケーションデバイスを個別に識別するコミュニケーションデバイス(例えば、媒体アクセス制御(medium access control)、MAC、アドレス)に関連付けられた識別番号、または特定の送信器(例えば、LEDエミッタ)に関連付けられたID番号、またはストリームに関連付けられた識別子に関する情報145。
【0048】
なお、基準信号および/またはコム状信号142 (例えば、コム状パイロットシーケンス)を適切に生成することができることに注意すべきである。例において、信号142は直交信号であってもよい。加えて、または代替として、信号142は、コミュニケーションデバイス、送信器(例えば、LEDエミッタ)、および/またはストリームを一意に識別するために使用されてもよい。
【0049】
信号142は、コム状の信号(例えば、コム状のパイロットシーケンス131’または131”として使用される)であってもよく、特定の数の位置(例えば、4つの位置)のために互いに離れている現在のサブキャリア(例えば、装置216’のS
1
およびS
5
;およびS
3
とS
7
(デバイス216インチ用))を示してもよい。サブキャリア間の距離は、各コム状信号に対して固定されていてもよく、同じネットワーク内の全てのコム状信号に対して同じであってもよい。
【0050】
図1.4aは、主にFDで動作する信号ジェネレータ141aのより詳細な例を示す。発生器141aには、情報143,144,145が入力されてもよい。
【0051】
発生器141aは、信号141のサブキャリア間の相対位置を規定するサブキャリア位置定義器146を含むことができる。サブキャリア位置定義器146は、以下を考慮することができる。
光クロック基準 (またはレート) 、OCR143に関する情報143。これは、離散数のOCRの中から選択される周波数であってもよく、1MHzを超える値を有してもよい。および/または
ネットワーク内の送信側コミュニケーションデバイス(例えば、
図2.1において、3つのREP+3つのEP=6つのコミュニケーションデバイス)または送信器(例えば、LEDエミッタ112)(例えば、
図1.2の3つのLEDエミッタ;)または送信されるストリームの数に関連する情報144。
【0052】
一般に、固定長のタイムスロットでは、OCRが高速であるほど、より多くのサブキャリアがコム状信号に使用され得る。信号コム状パイロットシーケンス131を参照すると、8つのサブキャリアS
1
... S
8
が可能である。しかし、OCRを増加させることによって、例えば16のサブキャリア等を有する可能性がある。
【0053】
考慮され得る別のパラメータは、送信側コミュニケーションデバイス (および/または送信器および/またはストリーム) の数である。より多くのコミュニケーションデバイス(送信器やストリーム)がネットワーク内に存在するほど、より多くの空間(例えば、DMによって割り当てられたリソース)が、例えば、他のデバイスのサブキャリアのための空間を残すことが必要であるので、同じ信号のサブキャリア間に必要である。
【0054】
ネットワークに参加する他のコミュニケーションデバイス、送信器、および/またはストリームの数を考慮して、コム係数Δを定義することができる。したがって、コム係数Δは、ネットワーク内の送信側コミュニケーションデバイス、送信器および/またはストリームの数に関連する情報144の一例を表すことができる。例では、Δ-1までのコミュニケーションデバイスが参加することができる。情報144の追加または代替の例を使用することができる。
【0055】
OCR143および情報144 (例えば、コム係数Δ)に基づいて、同じ装置(または送信器またはストリーム)のサブキャリア間の相対位置が、サブキャリア位置定義器146で定義されてもよい。コム形構造では、ボイド位置は、他の装置、送信器またはストリームのサブキャリアによって占有され得るので、いかなるサブキャリアによっても占有されない。サブキャリア位置決定器146の出力は、スペクトル領域におけるシーケンスZであってもよい。
【0056】
サブキャリア位置定義器146は、やはり149で示される擬似雑音シーケンスAL(例えば、Goldシーケンスであってもよい。付録参照)によって入力されてもよい。コム係数Δが大きいほど、Goldシーケンスの長さは短くなる。擬似雑音シーケンスALは、コム係数Δ(加算位置の大きさが0)だけアップサンプリングされ、出力シーケンスZを得ることができる。
【0057】
したがって、出力シーケンスZは、サブキャリアシフタ147に提供され得、これは、シーケンスZ内のサブキャリアをシフトし得る。シーケンスZは、情報145によって導出され、コミュニケーションデバイス、送信器またはストリームの識別番号を考慮する位置Sの数だけシフト(例えば、右方向または左方向に回転)されてもよい。
【0058】
図1.4aに示されていないブロックでは、最終シーケンスFを得るために最終シーケンス(例えば、シーケンスをさらに処理することによって)を形成する可能性がある。
【0059】
IFFTブロック(またはFD信号をTD信号に変換する別のブロック)を実施して、LEDエミッタによって信号113として送信される最終信号142を得ることができる。
【0060】
図1.5は、一例による方法を示し、これは、例えば、参照シーケンスおよび/またはコム状信号を構築するために、ジェネレータ141または141aによって実行され得る。
【0061】
ステップ151では、OCR、A
L
、Δ、Sに関する情報を取得する(例えば、情報143,144,145,149)。A
L
(「基本シーケンス」)は、次の表に従ってLを選択することによって得られる。
【0062】
【0063】
その後:
ステップ152で、一定バイアス0.5がALから減算される(他の値が選択されてもよい)。
【0064】
ステップ153において、A
L
はコム係数Δだけアップサンプリングされる。
【0065】
ステップ (サブキャリアシフタ147によって実施され得る)において、Sサンプルによる周期的シフトが、シーケンスZを生じるシーケンスYに適用される。シーケンスZは、Lz=L*Δの長さを有する。Sの値は、特定のストリームまたは送信器を識別し、PHY SAPを介してMACによって定義される。MAC層は、受信器におけるノイズ推定のためにシフトS=Δ-1を予約することができる。
【0066】
ステップ155において、シーケンスFは、F=[0 Z (1:L
Z
-1) 0 Z (L
Z
-1:-1:1)]のように形成される。これにより、次の手順でエルミート対称が実装される(いくつかの例では、これは必要ではない)。シーケンスZの最初のL
Z
-1サンプルは、最初に元のサンプル、次に逆順で2回使用されることに注意すべきである。
【0067】
ステップ156では、シーケンスFは逆高速フーリエ変換 (IFFT) を通過し、それは常に、所与のストリームまたは送信器に特異的な実数値RSをもたらす。
【0068】
TDにおける参照信号の説明および追加例は、例えば、セクション3.1.2.2.3.2に提供される。
【0069】
上記の例では、異なる装置および/または送信器が、周波数領域 (FD) 基準信号および/またはコム状シーケンスを送信してもよく、これらは互いに直交していてもよい。
【0070】
例において、相互に直交していてもよい基準信号を時間領域で生成することも可能である。例えば、k=1 ... Kからkをインクリメントすることによって反復的に得られるアダマール行列H
K
を次のように生成することが可能である。
【0071】
【0072】
FDにおける参照信号の説明および追加例は、特にセクション3.1.2.2.3.1に提供される。
【0073】
基準信号がTDで生成されているかFDで生成されているかにかかわらず、基準信号を生成し、物理ヘッダ(図3.1、数字312および318、ならびに以下の説明を参照)内の任意のフィールドの一部として送信することが可能である。基準信号は、コミュニケーションデバイス、送信器またはデータストリームに関連する特定のアナログ波形であってもよい。特に、他のデータは、例えば、異なる変調方式を用いて送信されてもよい。異なる送信器または異なるコミュニケーションデバイスは、一般に、異なるアナログ波形、基準信号、および/またはコム状シーケンスに関連付けられ、したがって、一意に識別される。例において、特定の波形を複数の波形から選択することができる。
【0074】
図1.6は、参照信号171(これは、信号131’、131”の一例であってもよく、および/またはジェネレータ141および/または141aによって発生された信号142であってもよい)が信号172と173(図1.6のような信号発生は、異なる戦略および技術に従って変化し得る)の間に生成される例を示す。信号172および173は、特定の変調方式(例えば、他の全てのデータを送信するために使用される変調方式、例えば、以下に、特にセクション3.1.2.3及び3.1.2.4においてそれぞれ説明される構造320又は330の要素を使用する変調方式)を使用して生成されるが、波形171は、ジェネレータ141または14aおよび/または方法150(または上述および後述する他の技術) を使用して得られてもよい。例えば、コミュニケーションデバイスは、以下のいずれかを選択することができる。
波形171を送信するためのジェネレータ141または141a;
ヘッダの他の部分を伝送するための構造320の要素;
ペイロードを送信するための構造体330の要素。
【0075】
波形171は、TDまたはFDで、他のコミュニケーションデバイスまたは送信器によって同時に送信される他の波形に直交していてもよい。
【0076】
以下に、無線リンク[例えば無線光リンク]を使用して複数の他のコミュニケーションデバイス[例えば光通信デバイス]と通信するための(例えば、セクション3)コミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]が開示され、コミュニケーションデバイスは、他の異なるコミュニケーションデバイス[例えば、他のコミュニケーションデバイスがどのデータがそれらに向けられているかを識別することを可能にするために、例えば、符号分割多元接続を達成するために]と通信するために異なる符号[例えば固定長または可変長の異なる符号]を使用するように構成され、コミュニケーションデバイスは、符号の数および/または符号の長さ[例えば、多数の「他の」コミュニケーションデバイスの受信に依存して、および/またはチャンネル状態に依存して、および/または所望のデータレートに依存して]を変化させるように構成され、コミュニケーションデバイスは、パルス振幅変調[例えば、パルス振幅変調の多数の振幅状態] [例:2-PAM、4-PAM、8-PAM、16-PAM間の切り替え]のタイプ[例えば、多数の「他の」コミュニケーションデバイスの受信に依存して、および/またはチャンネル状態に依存して、および/または所望のデータレートに依存して]を変化させるように構成される。
【0077】
無線リンク[例えば無線光リンク]を使用して複数の他のコミュニケーションデバイス[例えば光通信デバイス]と通信するためのコミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]であって、前記コミュニケーションデバイスは、アダマール符号化変調[例えば他の異なる通信デバイスとの通信[例えば無線光リンクを介して;例えば、他のコミュニケーションデバイスがどのデータがそれらに向けられているかを識別できるようにすること;例えば、符号分割多元接続を実現する]を使用するように構成され、前記コミュニケーションデバイスは、前記アダマール符号化変調において使用される符号の数と、パルス振幅変調 (PAM) の振幅状態の数を決定するパラメータMとを変化させるように構成(例えば、図3.3も参照)される[例えば、多数の「他の」コミュニケーションデバイスの受信に依存して、および/またはチャンネル状態に依存して、および/または所望のデータ速度に依存して]コミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]。したがって、データレートをチャンネルの修正された条件に広い範囲にわたって適応させることができる。
【0078】
無線リンク[例えば無線光リンク]を使用して複数の他のコミュニケーションデバイス[例えば光通信デバイス]と通信するコミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]であって、ヘッダ情報[例えば、フレームタイプと物理層サービスデータ単位の長さを記述する物理層ヘッダ]が複製された拡張ヘッダデータ部[例えば、何度も繰り返されたりコピーされたりする]を取得し、拡張ヘッダデータ部をリードソロモン符号に基づく順方向誤り訂正[例えばエラー訂正]に入力して、誤り耐性データ部[例えば、ヘッダ情報を表すエラートレラントなデータユニット]を取得する。特に、セクション3.2.1を参照。
【0079】
無線リンク[例えば無線光リンク]を用いて複数の他のコミュニケーションデバイス[例えば光通信デバイス]と通信するコミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]であって、
デジタル処理ユニット[例えば、ヘッダおよび/またはペイロードを符号化するため、およびヘッダおよび/またはペイロードのビットを変調シンボルにマッピングするため];および
光信号を伝送するための光フロントエンド;を含み
ここで、デジタル処理ユニットは、DCフリー出力信号を光学フロントエンドDCフリー出力信号が、ヘッダおよび/またはペイロードの符号化されシンボルマップされた表現である可能性がある] [光フロントエンド、例えばアナログ光フロントエンドは、発光ダイオードまたはレーザーダイオードのような光送信デバイスの変調振幅および/またはバイアスを設定することができる]に提供するように構成される開示も存在する(例:3.1.2.3.5項、:3.1.2.4.5項)。
【0080】
無線リンク[例えば無線光リンク]を使用して複数の他のコミュニケーションデバイス[例えば光通信デバイス]と通信するためのコミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]であって、完全なセット[例えば光学的]の送信器[例えば発光ダイオードやレーザー]を使用してチャンネル推定フレーム[例えば 「プローブフレーム」]を送信するように構成され、選択された[例えば光学的]送信器[の真の部分集合または適切な意味での部分集合である可能性がある]を使用してデータフレーム[例えば、データおよび/または構成情報を含むフレーム]を選択的に送信するように構成 (例えば、3.1.2.3.4項) されたコミュニケーションデバイスの開示も存在する。
【0081】
無線リンク[例えば無線光リンク]を使用して複数の他のコミュニケーションデバイス[例えば光通信デバイス]と通信するためのコミュニケーションデバイス[例えば光コミュニケーションデバイス]であって、前記コミュニケーションデバイスは、複数の送信器[好ましくは光通信機]を使用して複数のデータストリームを送信するように構成され、前記コミュニケーションデバイスは、前記送信器のうちのどの送信器を使用し、どの強度で前記データストリームのうちの第1のデータストリームを送信するかを決定するように構成されるコミュニケーションデバイスの開示も存在する(例えば、3.1.2.4.7項);前記コミュニケーションデバイスは、前記送信器のうちのどの送信器を使用し、どの強度を使用して第2のデータストリームを送信するかを決定するように構成される。
【0082】
上記および以下の例は、コミュニケーションデバイスの代わりに、複数のコミュニケーションデバイスのセットを指すことができる。セットは、複数の他のコミュニケーションデバイスと通信することができる。
【0083】
2調整されたVLCネットワーク運用のための媒体アクセス手順を特に含む例
【0084】
このセクションでは、特にマルチポイントツーマルチポイントモードで動作するVLCネットワークの協調動作のための汎用MAC手順を提案し、必須フィールドの要件について説明する。
【0085】
2.1はじめに
この貢献の目的は,高いQoS要求を持つ産業用無線シナリオにおいて可視光通信 (VLC) を用いたMP 2 MP(マルチポイントツーマルチポイント)通信の協調動作を可能にすることである。したがって、高いリンク可用性と低い遅延が必要である。この提案は、複数の光と複数の移動装置からなるVLCネットワーク全体に対する中央協調メディアアクセス(MAC)プロトコルである。
【0086】
この貢献における筆者らの一般的アプローチは、 i) 産業無線シナリオにおける特別なニーズを考慮してVLCのための一般的MACを提案し、そして最初に一般的な方法で必要なフィールドを定義し、および/またはii) 物理層としてG.hn/G.VLCを使用することによりこれらのフィールドにおける機能をどのように実現できるかを特定することである。意図した機能とすでに定義されている機能を比較することで、実装が明確になり、既存の仕様のギャップを識別できる。
【0087】
2.2現行システムに関する検討
VLCは近年の注目研究テーマである。ほとんどの出版物は、屋内シナリオでのVLCの適用をWi-Fi(Li-Fiとも呼ばれ、すべての電球が無線アクセスポイントとして使用される)の代替または補完として考えている。しかし、業界はこのアイデアにまだ懐疑的で、それは挑戦的であり、すべての電球やモバイルデバイスに統合することができる大量、低コスト、低エネルギー、小型化された通信フロントエンドを必要としている。これらの課題は長期的にしか解決できないことが明らかになったため、最近の研究では、より短期的に実現可能な新しい使用事例に注目していた。それは、Li-Fiの高い要件を緩和することができ、光が無線通信との継続的な競争でそのユニークなセールスポイントを活用できるというものである。
【0088】
そのような最初の新しい使用例は、小型無線セルの無線バックホールである。これらの小型無線セルは、ほとんどの場合、各屋外照明器具に取り付けられる。従って、VLCバックホールは、接続された照明の分野に関連する。第2に、いわゆる未来のソフトウェア定義製造(ドイツではインダストリー4.0と呼ばれている)の鍵となるイネーブラーと見なされる、産業用無線通信の新しい分野がある。現在の有線通信を克服し、配線を除去することは、パーソナライズ製品の製造のためのより柔軟性を実現するための必須のステップと考えられる。VLCがここで重要な役割を果たすことができるのは、現在、これらの製造現場では無線周波数帯がすでに過密状態になっており、VLCによって新しい未使用の周波数帯が導入され、制限なく使用できるためである。最後に、Li-Fiへの更なるステップとして、例えば銀行内の安全な無線会議室を有する企業シナリオは、無線の代わりに無線媒体として光を使用することによって実現することができる。なぜなら、光は十分に局所化することができ、壁を貫通しないからである。
【0089】
後者の2つの使用事例では、ユーザーが1つの光のエリア内で移動したり、1つの光から別の光に移動したりしたときにシームレスな接続をサポートする完全にネットワーク化されたワイヤレス技術として、Li-Fiの重要な機能と考えられている機能がすでに必要とされている。このような機能は、すでにセルラーモバイルラジオで広く開発されており、その世代は2G、3G、および4Gであり、5Gに向けて進行中の議論では5Gは、わずか10から百メートルのカバレッジしかない小さなミリ波セルを含むことがサポートされる。これらはおそらく5Gの第2段階で使用され、エリア容量を桁違いに増加させる。VLCは、直径が1mまたは最大数mのより小さなセル、およびそれに応じてより大きな面積容量を実現する。
【0090】
携帯電話ネットワークの技術をLi-Fiに再利用することは、一見したところ明らかに思えるかもしれない。しかし、もっとよく見ると、このアプローチは実行可能ではない。セルラーネットワークは、30年以上にわたって導入された後方互換性のための関連する複雑さと要件とともに、長い歴史を持っている。さらに、移動ネットワークの鍵となる概念は、各セルを、ある距離で同じ無線リソースを再利用する、孤立したトランシーバと見なすことである。したがって、セルラーネットワークは、同じ無線リソースを再利用する他のトランシーバによって制限された干渉制限方式で常に動作する。4G開発の最後に、セルのクラスターが多数のユーザーに共同でサービスを提供する新しい協調ネットワーク技術を検討した。
【0091】
協調伝送により、無線伝送は、特にセルエッジにおいて、今日よりもはるかに信頼性が高くなることができ、さらに、このようにして、より高い全体的なスループットを達成することができる。理論的にも実験的にも明らかな利点が実証されているが、協調ネットワークトポロジーは高度な柔軟性を必要とし、しかも従来のセルラーネットワーク設計とは異なる。したがって、4Gのバックホールネットワークアーキテクチャとは互換性がなかった。この状況から、この技術は4Gのアドオンとして導入できるほど成熟していないという結論に達した。しかしながら、これらの協調された無線ネットワークの概念は、本発明者らには、新しい5Gモバイルネットワークの文脈において有望であり、導入される可能性が高いと思われる。
【0092】
5Gの準備において、移動性を維持するが,セルの動的クラスターを用いて無線信号を送受信することを主な目的として、新しいフロントホール概念が研究されてきた。上位MACレイヤの機能の一部は、これらの新しいフロントホールの概念に集約されている。下位MACレイヤと物理レイヤは、目的のカバレッジ領域に配置された「ダム」リモート無線ヘッドに配置されている。上位MAC層の機能は、通常、ソフトウェアで実装できるため、仮想化される。つまり、クラウドネットワークのどこかのコモディティハードウェア上で動作し、集中型コントローラとして機能する。この新しい概念は、クラウド無線アクセスネットワーク(C-RAN)とも呼ばれる。VLCは5G以降のモバイルネットワークと統合されるため、早期にC-RANの概念を仕様で考慮することが賢明である。
【0093】
壁などによって他の領域から隔離されている製造セルなどの限られた領域では、小さなVLCセルのネットワーク全体に対して単一の集中型コントローラを考慮することが合理的である。フロントホールの概念と、中央制御装置とリモート無線ヘッドとの間で機能を分割するためのポイントは、最近広く議論されている。モバイル無線の分野でも現在欠けているのは、クラスターセルの使用をサポートし、C-RANが一つのセル内およびセル間のユーザーの移動性に従うことを可能にするMAC層である。
【0094】
最初の機能に関しては、いわゆるリンク適応によって実行され、すでに無線MACの一部になっている。しかしながら、2G,3G,4Gでは、第2の機能は、あるセルから他のセルへのハンドオーバー手順と、いわゆるモビリティ管理エンティティ(MME)に加えて管理される干渉を用いて実行される。ハンドオーバーとMMEはどちらも5Gのコアネットワークの一部と見なされ、基本的にモバイルMACの範囲外である。
【0095】
新しいC-RANコンセプトでは、ハンドオーバーおよび干渉管理機能がMACの一部と見なされるようになった。この利点は、決定が無線チャンネルに近く行われ、システムが4Gよりも大幅に遅延を減少し、信頼性の高い方法でモビリティを追跡できることである。これは、VLCで検討されている産業用無線通信などの新しい使用事例の一部で実際に必要になる。より高い信頼性は、一般に、協調マルチポイント伝送によってサポートされ、その最も単純な形態は、マクロダイバーシティである。より低い遅延は、RAN内部のモビリティに関連する決定を行うことで達成でき、追加の遅延を招くコアネットワークを必要としない。
【0096】
C-RANコンテキストに欠けているのは、可変機能分割を備えた新しいフロントホール概念に加えて、MACレイヤのまったく新しい概念である。これにより、コアネットワークからモバイルMACレイヤにこれらの基本的なモビリティ機能を移動することで、協調マルチポイント伝送と低遅延が可能になる。本稿の目的は、フェージングがないため無線より簡単なVLCの相対的文脈において、新しい無線MACについての議論を開始することである。しかし、VLC以外にも移動通信用の電波の利用にも学習が適用できることが分かっている。
【0097】
この項の構成は、特に次のとおりである。
MACレイヤ機能のグローバル、リージョナル、およびローカル伝送への分離
適切なグローバル、リージョナル、およびローカルフレーム構造とフィールドの一般的な定義
ネットワークへの参加、マルチセルチャンネル推定、フィードバック配信、および共同送信と検出のような必須MAC層手順。
G.hn/G.VLCの特徴を利用して実現した汎用機能。
【0098】
2.3トポロジーの例
【0099】
VLCドメイン(例えば、ネットワーク210)は、図2.1に示すように、ドメインマスター(DM)212、その関連中継終端(REP)214、および終端(EP)216を含んでもよい。例において、REP214とEP216との間にはただ一つの無線ホップ(218)があり、DMと各REPとの間には信頼性があり、好ましくは固定されたネットワークリンク217がある。
【0100】
通常、異なるVLCドメイン間は、壁などによって分離されるため、可視性はない。そうでなければ、異なるドメインの直交動作は、実装者の問題として残され、例えば、異なるLED波長、別々のタイムスロットまたは他の周波数帯域を使用することによって実現され得る。他のVLCトポロジー(P2P、P2MP、非協調MP2MP)も直交と見なされ,厳密なQoS要求が目標とされる協調トポロジーを妨害しない。
【0101】
REP 214は、例えば照明インフラストラクチャの一部として固定位置に配置することができる。ダウンリンクでは、REPはドメインマスター(DM)からEPに着信するフレームをリレーする。アップリンクでは、EPから発信されたフレームがREPによってリレーされ、インフラストラクチャネットワークに転送されて、DMで終了する。
【0102】
DM212は必ずしも専用の物理デバイスではない。その機能は、仮想エンティティによって提供されるか、REPと同じ場所に配置されるか、クラウドに配置される。VLCネットワークでEPのモビリティをサポートするために、DMにはデータとコントロールプレーンの両方の機能がある。
【0103】
データプレーンにおいて、DM212は、インフラストラクチャネットワークを介してスマートパケット転送機能を提供することができる。柔軟に割り当てられたREPおよびインフラストラクチャネットワークを介して、モバイルEPのアップリンクおよびダウンリンクトラフィックを制御できる。更に、DM212は、セキュリティ、再送信及び送信ポイントの選択のような必須MAC層機能を引き継ぐことができる。
【0104】
制御プレーンにおいて、DM212は、隣接するEP216間で直交して使用され、より離れたEP間で広く再利用されるように、無線リソースを割り当てる。無線リソースは、タイムスロットと1つのREP、または同時送信と検出に使用される複数のREPのクラスターであり得る。
【0105】
2.4一般的な媒体アクセスプロトコル
【0106】
産業用無線シナリオでは、高QoS要求を持つクリティカルトラフィックは、競合に基づく伝送機会(CBTXOP)を使用しないか、またはほとんど使用しないことが好ましい。CBTXOPは、QoS要件がそれほど厳しくないアプリケーションの例外としてのみ見なされる。CBTXOPを使用する場合は、伝送前にRTS/CTSメカニズムを使用して、カバレッジが制限された指向性ライトによる可視性の問題を解決し、隠れた端末の問題を解決する必要がある。
【0107】
主な動作モードとして、競合のない媒体アクセスが考えられる。協調ネットワークトポロジーでは, DMとEP間のREPを介したVLC伝送の競合のないスケジューリングに基づいている。したがって、すべてのノードは同期化され、直交方式でチャンネルにアクセスする必要がある。(REP間の同期は、ネットワークインフラストラクチャのPTPグランドマスターからIEEE 1588 v2 高精度時間プロトコル(precision time protocol:PTP)を使用して実現できるが、モバイル終端はワイヤレスVLCリンクでもPTPをサポートする必要がある。)
【0108】
したがって、送信は割り当てられたCFTXOPでのみ実行される。DMは、定期的に、スケジューリングアルゴリズムを使用して、調整されたVLCトポロジー全体に有効なグローバル媒体アクセスプラン(Medium Access Plan:MAP)を作成し、維持する。グローバルMAPでは、競合のない伝送機会(Contention-Free Transmission Opportunity:CFTXOP)がすべてのREPおよびすべてのEPに割り当てられる。データ、管理および制御メッセージなどのすべての送信は、指定されたリソースでのみ行われる。
【0109】
2.4.a) 接続性マトリックス
【0110】
移動スケジューリングアルゴリズムの目的は,空間を再利用し、チャンネル間干渉(ICI)を最小化し、信号対干渉雑音比(SINR)を最大化することである。適切なスケジューリング決定を行うには、DMはすべてのノード間の既存のリンクを認識する必要がある。
【0111】
リンク品質は、接続性マトリックス(CM)に要約できる。縮小CMの例を図2.2(ダウンリンク(左)および222アップリンク(右)方向における縮小された接続性マトリックス221、CMの例を示す)に示す。これには、潜在的な物理接続(すなわち、チャンネル)の有無を示すバイナリ値Xまたは0のみが含まれる。
【0112】
最大の性能を目標とするより高度なスケジューリング決定のために、接続性マトリックスは、例えば、達成可能なレートを有するマトリックス、または、原理的には、複数のREPによって送信または受信される信号の結合物理層処理に有用な、周波数領域における複素チャンネル振幅を測定する複素数である、より詳細なチャンネル状態情報(CSI)を生じる、定量的チャンネル品質情報(CQI)によって拡張され得る。
【0113】
2つのノードのすべてのペアが潜在的なリンクを持つと考えられない場合、CMを削減できる。これは、アップリンクとダウンリンクが直交多重化されている場合、つまり、EPによる送信が他のEPで受信できず、REPによる送信が他のREPで受信できない場合、またはその逆の場合である。これは、例えばアップリンクおよびダウンリンクに対して波長分割多重化(WDM)を適用することによって達成される。縮小されたCMは、アップリンクとダウンリンクそれぞれの2つの単純なマトリックスに分割できる。縮小CMの例を図2.2に示す。
【0114】
アップリンクとダウンリンクの間に直交性がないネットワークでは、理論的にはすべての可能なリンクをスケジューリングのために考慮する必要がある。これには、REPによる送信に加え、他のREPが受信したREPによる送信と、他のEPが受信したEPによる送信も含まれる。例えば図2.3に示されている完全なCM230は、このシナリオにはより多くのリンクがあることを表している。このような状況下での送信の直交および干渉フリースケジューリングは、時分割二重(TDD)モードで動作するセルラーネットワークにおいて、特にアップリンクとダウンリンク間の分割がセル間で完全に柔軟である場合に、複雑さの大幅な増加をもたらすことがよく知られている。すべてのネットワークノードを緊密に同期させ、ネットワーク全体に柔軟なアップリンク/ダウンリンクスプリットを導入することは、一般的ではあるが最適ではない。
【0115】
例において、DMはCMの瞬間的な知識を有し得る。したがって、許可されたEPは、CM内のエントリを定期的に更新する必要がある。ネットワークに参加するEPは、最も可視的なREPを測定し、更新されたCMに含めることをDMに通知する必要がある。これらのレポートの期間は、各EPのモビリティおよびトラフィックのニーズによって異なる場合がある。
【0116】
2.4.b) ネットワーク接続
【0117】
DMは、協調VLCネットワーク(例:210)内のすべてのREPがビーコンフレームをブロードキャストすることを保証できる。ビーコンフレームの目的は、ネットワークのアドバタイズと、EPとネットワークの定期的な同期を提供することである。さらに、ビーコンフレームは、他の情報の中でも、ネットワーク加入手順のために指定されたMACサイクルにおける単一または複数のCBTXOPのためのリソース仕様、例えばタイムスロットを含む。ネットワークに参加するためのCBTXOPはグローバル、つまり、ネットワーク全体で同じリソースを使用する。このようにして、ネットワーク内の任意の点で決定論的伝送が可能となり、厳密なQoS要件を有するデータ伝送のための干渉がなくなる。その後、新しいEPは指定されたCTXOPを使用してネットワークにアクセスできる。ビーコンへの応答として、そしてマルチセルチャンネルを推定した後、それは短い送信準備/クリア送信(RTS/CTS)パケットの事前交換を伴う衝突回避(CSMACA)を伴う周知のキャリアセンス多元接続方式を用いてフィードバックパケットを送信する。新たに到着したEPは、i) 指定されたCBTXOPを含むビーコンを受信し、ii) 複数の周囲のREPにマルチセルチャンネル情報を収集し、iii) それらの接続性に関するフィードバックを提供した後に、パケットを送信することができる。
【0118】
2.4.c) マクロの多様性
【0119】
個々のVLCリンクは、たとえばREPとEPの間の見通し線(LOS)が突然切断された場合などに、接続性が急速に低下する可能性がある。ただし、同じEPに複数の隣接REPへの自由なLOSリンクを同時に設定できる。マクロダイバーシティは、この機会を利用する単純な方式である。すなわち、隣接するREPを使用して、それぞれ1つのRPへまたは1つのEPから同じ信号を同時に送信または受信する。
【0120】
ダウンリンクにおける特定のEPのために指定された全てのパケットは、例えば上述のマクロダイバーシチスキームを使用することによって、EPが通常接続されるREPのクラスターを介して一緒に送信される。アップリンク方向では、クラスター内の複数のREPが複数のコピーを受信してDMに転送した場合でも、特定のEPから受信したパケットはDMに転送される。DMでは、このような冗長情報を同時検出に使用できる。(インフラストラクチャネットワークでは、たとえば、EPを接続できる各REPまたはREPのクラスターに別のVLAN IDを割り当てるなど、さまざまな方法でパケットを効率的に配信できる。ダウンリンク情報は、対応するダウンリンクVLANアドレスを使用して、DMからEPが接続されているすべてのREPにブロードキャストパケットとして送信される。アップリンク送信の場合、EPはDMのMACアドレスと自身のMACアドレスにパケットを送信できる。DMは、共通MACアドレスに基づいて、最終的に結合を実行する。)パリティチェックが有効なコピーを1つ選択するか、すべてのコピーを組み合わせることで、無線伝送の信頼性を向上させる。
【0121】
クラスター内の各REPのMACレイヤでは、同じデータを送信する必要がある。これは中央同期データ伝送を必要とし、i) 同期イーサネット(SynchE)と高精度時間プロトコル (PTP) を用いて物理と媒体アクセス層を同期し、ii) DMで用いられる絶対時間標準を参照して各パケットにタイムスタンプを埋め込むことにより達成できる。
【0122】
2.4一般フレーム
【0123】
各フレーム240は、図2.4に示されるように、二つのセクションに細分することができる。物理層部分241は、受信器で同期およびチャンネル情報を取得することを許可してもよい。さらに、割り当てられたリソースや、データ伝送に使用される変調および符号化方式など、データリンク層の基本的な制御情報を提供する。第2部分242はペイロードである。
【0124】
VLCネットワーク内の送信は、同時に送信するREPの数によって分類できる。
a)グローバル伝送251
グローバルフレームは、VLCドメイン内のすべてのREPによって同期的に送信され、ネットワークによって提供される任意のEPによって応答される可能性がある。
b)リージョナル伝送252
干渉が無視できる場合は、部屋の異なる部分にある個々のREPまたはREPのクラスターによって、リージョンフレームが同時に送信される。グローバルフレームと同様に、リージョナルフレームはクラスター内のすべてのREPによって同期的に送信される。隣接クラスターが重複していれば、リージョナルフレームが異なるタイムスロットで伝送される可能性もある。リージョナル伝送は、クラスターによってサービスされる任意のEPによって応答される。
c)ローカル伝送253
ローカルフレームは、干渉制限された方法で個々のREPまたはEPによって送信される。OFDMの場合には、空間的および時間的に送信を直交させることに加えて、これは、REPまたはEPが、コム間隔が周波数再利用係数F以上である別のサブキャリアコムに割り当てられるように実装することができる。コムは遠くのREPまたはEPで再利用できるため、送信は干渉制限される。ローカルフレームの全ての部分は、同じサブキャリアコム、すなわち、プリアンブル、チャンネル推定、ヘッダ、そして最終的にはローカルデータを用いて送信される。
【0125】
したがって、グローバル、リージョン、およびローカルに送信されるフレームがある。例を図2.5に示す。
【0126】
後者の態様を簡単に要約すると、VLCネットワークおよび/またはドメインマスターは、ダウンリンクで送信される異なるタイプのフレームを区別するように構成することができ、これらのタイプは、
そのタイプのフレームがVLCネットワークのすべてのREPによって同期的に送信される1つ以上の第1のフレーム。
部屋などの所定の領域内の1つ以上のREPによって送信される、そのタイプのフレームを有する1つ以上の第2のREP、
そのタイプのフレームが1つのREPによって個別に送信される、1つ以上の第3のREP。これまでのところ、本明細書の他の箇所に記載された全ての詳細は、上述の強調表示された詳細と組合わされても、組合わされなくてもよい。
【0127】
汎用ビーコンフレームは、最初のタイプのフレームの例であり、VLCネットワーク内のすべてのREPによって同時に送信されるグローバルフレームで構成される。これには、同期シーケンス、チャンネル推定シーケンス、およびVLCドメイン内のすべてのEPに関連する情報を含むヘッダが含まれる。特に、共通ヘッダには、ユーザー定義のドメイン名、DMのMACアドレス、フィードバックモードフィールド、CBTXOPがスケジュールされている少なくとも1つ以上のMACサイクルを示すグローバルメディアアクセスプラン(MAP)が含まれる。前述のように、EPはこれらのCBTXOPのいずれかを使用して、RTS/CTSとともにCSMACAを使用してネットワークにアクセスできる。すなわち、第1のタイプのフレームは、例えば、少なくとも1つ以上のMACサイクルを示すグローバルメディアアクセスプラン(MAP)を示すことができる。
【0128】
汎用マルチセルチャンネル推定フレームは、第3のタイプのフレームの一例であり、従って、ローカルフレームである。これには、EPがダウンリンク方向の最も近いREPにチャンネルを推定できるREP固有のトレーニング信号が含まれている。隣接するREPによって送信されるシーケンスは直交する。より離れたREPによって送信されたシーケンスは、カバレッジ領域で再利用され得る。シーケンスがVLCドメイン内でK回再利用され、利用可能なシーケンスの総数がLである場合、再利用インデックスk=1 ... Kをシーケンスインデックスl=1 ... Lと共に使用して、VLCドメイン内の具体的なREPを識別することができる。従って、ネットワークトレーニングフレームのヘッダは、再利用インデックスk=1 ... Kを含まなければならず、また、暗黙的な情報であり得るシーケンスインデックスl=1 ... Lを含むことができる。すなわち、第3のタイプのフレームは、例えば、EPがダウンリンク方向のREPへのチャンネルを推定することを可能にするREP固有のトレーニング信号を含むことができる。後者の態様を簡単に要約すると、VLCネットワークのREPは、各々がパイロットシーケンスの形でREP固有のトレーニング信号を担持するネットワークトレーニングフレームを間欠的に送信するように構成することができ、ここで、ネットワークトレーニングフレームのヘッダは、パイロットシーケンスの再利用のインデックスを示す再利用インデックスを含む。EPは、このような送信ネットワークトレーニングフレームに基づいて、すなわち再使用インデックスおよびパイロットシーケンスに基づいて、具体的なREPを識別するように構成することができる。パイロットシーケンスは、オプションでヘッダに含まれていてもよいシーケンスインデックスによって特徴付けられてもよい。これまでのところ、本明細書の他の箇所に記載されている全ての詳細は、上記の強調表示されたものと組合わされていても、組み合わされていなくてもよい。
【0129】
汎用フィードバックフレームは、グローバルまたはリージョナルのいずれかであり得、したがって、第1または第2のタイプのフレームの例であり得る。グローバルフレームとして、通常はネットワークに参加するために使用される。したがって、対応するEPの接続情報が含まれている必要がある。REPが複数のEPで同じであるか、選択したクラスター内のREPのサブセットが同じである可能性がある。次にDMは、どのREPセットを使用し、特定のEPにどのスケジューリングを使用するかを決定する。このような複雑な決定には、より詳細なフィードバック情報が必要になる場合がある。(ダウンリンクでは、DMは、重複するREPまたはREPのクラスターを持つEPからのCQIフィードバックを要求する必要がある。ドメイン内に多数のEPが許可されている場合に予想されるように、PHY層での同時伝送がサポートされている場合は、CSIフィードバックが必要である。その結果、制御フレームのヘッダにおいてDMによりフィードバックモード(CM、CQI、CSI)が通知される。同じフィードバックモードがグローバルに使用される場合、この情報はビーコン信号に含まれる。このグローバル割り当ては、リージョン制御フレームを送信することによって上書きできる。このようにして、DMは、VLCドメイン全体、またはクラスター内の1つのREPまたは複数の隣接REPに適用される、多かれ少なかれ高度な伝送方式を切り替えることができる。通常、フィードバックは、オーバーヘッドを節約するために圧縮された方法で提供される。それは、ネットワーク定義閾値を超える信号を有する最も関連性の高いREP、マルチパス伝搬チャンネルの場合に最も関連性の高いタップ、およびチャンネル情報の所定の平均二乗誤差(MSE)に到達するのに十分なREP当たりおよび/またはタップ当たりの量子化ビットの制限された数のみを含み得る。汎用フィードバックフレームには、VLCドメインでEPを認証するための追加情報も含まれ得る。後者の態様を簡単に要約すると、VLCネットワークおよび/またはドメインマスターは、VLCネットワークの異なる部分において異なるチャンネルフィードバックモードを活性化するように構成することができる。デフォルトのフィードバックモードはグローバルに設定できる。第2または第1のタイプのフレームのような下位スコープのフレームは、別のフィードバックモードを指定するために、デフォルトモードからの逸脱を信号することができる。VLCネットワークのEPは、VLCネットワークによって送信される下位スコープのフレームに応じて、そのチャンネルフィードバックモードを変更するように構成することができる。
【0130】
選択したチャンネルフィードバックモードに応じて、EPによって異なるチャンネル情報がVLCネットワークにフィードバックされる。パイロットシーケンスは、以下に説明するようなコム状のパイロット構成であってもよい。これまでのところ、本明細書の他の箇所に記載されている全ての詳細は、上記の強調表示されたものと組み合わされていても、組み合わされていなくてもよい。
【0131】
汎用媒体アクセスフレームは、第2のタイプのフレームの一例であってよく、中継媒体アクセスプラン(RMAP)を送信することによって、どの送信がスケジュールされているかをEPに通知する。通常、メディアアクセスフレームはリージョンであり、1つのREPまたは隣接するREPのクラスターによって共同で送信される。空間再利用は、データとRMAP情報の両方で一般的であることに注意されたい。EPが互いに離れている場合、REP間または複数のREPのクラスター間の干渉は無視できる。次に、DMは各EPに対して、分離したREP、またはREPの分離したクラスターを選択する。
【0132】
2.5詳細なMAC手順の例
【0133】
2.5.a) ビーコン送信
【0134】
ビーコンフレームを使用して、ネットワーク参加のためのCBTXOPの割り当てを含むVLCネットワークへのEPの同期化が達成される。ビーコンは、VLCネットワーク内のすべてのREPによって共同送信されるグローバルフレームである。
【0135】
ビーコンフレームに含まれるCBTXOP割り当ては、グローバルMAPの一部として指定され、すべてのREPに対して抽出する必要がある。その結果、グローバルMAPに含まれる情報は、無線ホップ上でビーコンフレームとRMAPの2つの信号に分割される(2.5 bを参照)。
【0136】
(すべてのREPによる)グローバルビーコンフレーム送信の例を図2.6に示す。
【0137】
2.5.b) マルチセルチャンネル推定
【0138】
マルチセルチャンネル推定は、DMによって割り当てられた専用のタイムスロットで実行されてもよい。CMを最新の状態に保つには、参加しているすべてのREPとEP間のチャンネルを定期的に測定する必要がある。したがって、各REPから各電位EPへの少なくとも1つの直交測定、および各EPから各電位REPへの少なくとも1つの直交測定を実行しなければならない。
【0139】
例えば、OFDMを用いることにより、MIMO-OFDM通信システムでよく知られているコム状のパイロット配置を用いることにより、省資源でこれを達成することができる。各送信器は、等間隔のサブキャリアのグリッド上でのみパイロット信号を送信する。別のREPを使用すると、このコム全体が整数個のサブキャリア分シフトされる。これにより、隣接するREPのパイロットを周波数領域で直交させることができる。同様に、遠隔のREPは同じコムを再利用する。受信器では、パイロットがすべてのサブキャリアに同時に到着する。コム間隔とREP固有のシフトを知ることにより、受信器は対応するパイロットを抽出し、利用可能なパイロット間のチャンネルを補間することができる(例 [1])。
【0140】
多重化パイロットは、ダウンリンクで静的に実行できる。個々のREPのローカルデータ伝送に同じ方式を使用することもできる。たとえば、REP識別子(ID)、MACアドレス、およびその他のローカル情報を通信する。ただし、アップリンク方向では、EPのモビリティはスタティックパイロット割り当てを禁止する。アップリンクチャンネル推定のために,パイロットは動的に割り当てられなければならない。
【0141】
図2.7は、OFDMベースのマルチセルチャンネル推定のために使用されるパイロットコムの例を示す。
【0142】
2.5.c) フィードバック配信
【0143】
モバイル環境では、EPのVLCネットワークへの接続は時間の経過とともに変化できる。
【0144】
ダウンリンク接続が変化した場合、これは, i) 正規ビーコンフレームとii) マルチセルチャンネル推定フレームを観測することにより、EPにより容易に検出される。アイドルモードでは、EPは、次に使用可能なCBTXOPの間に、更新されたグローバルフィードバックフレームを送信できる。
【0145】
EPがアイドル状態である限り、変更されたアップリンク接続はこの方法で検出されない場合がある。したがって、EPはアップリンク送信を開始する前に、ダウンリンク接続が変更されていなくても、更新されたフィードバックフレームを送信する必要がある。アップリンクチャンネルは、EPからREPへのフィードバック配信のために送信される同じフレーム、またはREPのクラスターの一部として測定される場合があることに注意すべきである。後者の態様を簡単に要約すると、VLCネットワークのEPは、チャンネルフィードバック信号を含むフレームをVLCネットワークに送信することによって、アイドルモードからアクティブモードに入るように構成することができ、このフレームはまた、アップリンクチャンネル推定を可能にするためのパイロット信号を含む。これまでのところ、本明細書の他の箇所に記載されている全ての詳細は、上記の強調表示されたものと組み合わされていても、組み合わされていなくてもよい。
【0146】
フィードバック配信は、ビーコンとマルチセルチャンネル推定フレームの両方を受信した後、指定されたタイムスロットで行われる。フィードバックパケットは、受信REPまたはREPのクラスターによってDMに転送される。
【0147】
図2.8は、マルチセルチャンネル推定およびフィードバック配信を示す。
【0148】
2.5.d)並列クラスターにおけるMAPの分布
【0149】
DMはグローバルMAPを維持し、すべてのREPに定期的に配布する必要がある。ただし、MAP全体を送信するためのオーバーヘッドは大きく、すべてのEPですべての情報が必要になるわけではない。オーバーヘッドを節約するために、MAPの特定の部分だけが、自身のデータの復調に必要なEPに送信される。マップのこの部分はREPまたは隣接REPのクラスターによって送信されるため、リレーMAP(RMAP)と呼ばれる。データの場合と同様に、DMが空間的および時間的リソースを割り当て、干渉が制限されることが暗黙的に想定される。さらに、データは、常に検出が可能となるように、常に保守的で干渉を意識した方法で変調される。RMAP送信などの制御トラフィックについても、同様のことが想定される。したがって、図2.9(REPの異なるクラスターにおけるMAP分布を示す)に示すように、RMAPはREPの異なるクラスター内で並行して送信できる。
【0150】
2.6 G.hnメカニズムの適用性
【0151】
2.6.a) 集中スケジューリング
【0152】
G.hn MACはすでに中央で調整されている。DMはMACサイクルごとにMAPを生成し、ドメイン内のすべてのノードにブロードキャストする。MAPフレームは、TXOPの開始時間および長さ、および送信のためにTXOPを使用することができるノード(G.9960, 8.2.1,8.3.1)を含む。MAP送信に使用されるフレーム仕様は、G.VLC (G.9961,8.8)にも使用できる。
【0153】
DM機能は中央ユニットに配置されると考えられているため、MAPはインフラストラクチャネットワークを介して送信する必要がある。REPは、イーサネットインターフェイス経由で受信したMAPを適用する必要がある。MAPのリレーは、すでにG.hn仕様の一部になっている(G.9961,8.8.1,8.5.6)。しかし、無線メディアでは、すべてのノードが相互に接続されているわけではないため、MAP全体ではなく、MAPのリージョナルな反復だけを、VLCチャンネル上のREPのクラスターによってブロードキャストする必要がある。
【0154】
G.hnでは,ノードの同期はMAPフレーム送信に基づいて達成される。MAPフレームをデコードするノードは、DMのタイムスタンプを含むNTRフィールドを読み取り、それに応じてクロックを同期させる。(G.9960,7.1.6.2)インフラストラクチャネットワークでは、この時間の同期がPTPプロトコルでサポートされている必要がある。さらに、すべてのREP間の周波数は、インフラストラクチャネットワークを介して、たとえばSyncEを使用して同期化する必要がある。
【0155】
G.hnは、MACサイクルの最小継続時間を5ms(G.9961、表8-14)に指定している。しかし、VLCにおけるチャンネル条件の迅速な変化のために、リンクの減少に対してより速く反応することが必要である。MACサイクルを短くすると、VLCネットワークでのモビリティが向上する可能性がある。これは、それに応じて、サブキャリア間隔の増加およびシンボル持続時間の減少と併せて導入することができる。
【0156】
2.6.b) CBTXOP
【0157】
G.hnは、CSMAベースのマルチアクセス用の共有TXOPを定義する。提案したVLCシステムでドメインを結合するために使用するタイムスロットは、MAPでCBTXOPをスケジューリングすることにより実現できた。ネットワークアドミッションプロトコル(G.9961,8.6.1.1)は再利用可能であり、最終的には、REP (G.9961,8.6.1.2)を介して中継されたネットワークアドミッション手順を使用することができる。
【0158】
(G.9961,8.3.3.2)では、2つのノードが互いに隠れている場合、CBTXOPへの2つのノードの割当ては禁止されている。DMはグローバルな可視性の知識を持つことになっているので、CSMAベースのリソースは規格が記述する方法でスケジュールされる可能性がある。ただし、QoSトラフィックは常にCFTXOPを使用する必要がある。
【0159】
2.6.c) QoSおよびトラフィックフロー
【0160】
G.hnは、保証帯域幅(G.9961,8.6.2)を使用したトラフィックフローの確立を指定する。ただし、ダイナミックトポロジーでは、EPのモビリティによってリンクのアベイラビリティとキャパシティが異なるため、予測可能な帯域幅、遅延、またはジッタを長期間保証できない場合がある。したがって、フローの予約は適用されないか、予想される可用性に応じて期間を制限する必要がある。
【0161】
2.6.d) ルーティングおよびトポロジー管理
【0162】
G.hnは、集中ルーティングおよびトポロジー管理(centralized routing and topology management:CRTM)モード(G.9961,8.6.4)の場合に、DMでのトポロジー情報の収集を指定する。従って、 DMはデータ伝送に使用されるリンクを制御する可能性がある。
【0163】
2.6.e) DM管理機能
【0164】
DMは、一連の管理フレームを送受信できる必要がある。現在のG.hn規格のほとんどの機能は、EPを介したリレーでも実現できるため、インフラストラクチャネットワークを介したリレーでも同じ機能を実現できる。具体的には、次の機能が含まれる(G.9961,8.6)。
ドメインマスターの選択:DMロールが静的に割り当てられる
ネットワークアドミッション(8.6.1):時間が重要でない管理フレームを送受信する。
バンド幅管理(8.6.2) :MAPの生成と配布を意味する。
ルーティングおよびトポロジー管理(8.6.4) :管理フレームの送受信。
ノードごとのパワースペクトル密度シェーピング:これは干渉を回避する上で興味深いことであり、スケジューリングのための追加の自由度を構成する可能性がある。
【0165】
2.7.G.hnを使用した基本的なフレームを構築する方法
【0166】
2.7.a) ビーコンフレーム
【0167】
ビーコンフレーム送信は、グローバル送信として意図されている。これは、すべてのEPのネットワークとの同期、ネットワークプレゼンスのアドバタイズ、およびネットワークアドミッション用のCBTXOPの割り当てを目的としている。
【0168】
ビーコンフレームは、G.hnで定義されたMAPフレームと密接に関連している。ビーコンは、G.hn(G.9960, 7.1.2.3.2.1.10)での(R)MAP-Dの送信に類似した非常にロバストな変調および符号化方式を使用して送信することができる。ただし、ビーコンフレームには完全なMAPは含まれず、ネットワークアドミッション用のCBTXOPの仕様が含まれるだけである。残りのMAP情報の通信は、メディアアクセスフレーム(RMAP)の一部であり、リージョンごとに送信される。
【0169】
ビーコンヘッダは、ネットワーク内の任意のREPによってビット単位で等しく送信される必要がある。ネットワーク全体を宛先とする追加情報は、グローバルMAPから抽出され、ペイロードセクションのビーコンフレームを介して送信され得る。
【0170】
2.7.b) マルチセルチャンネル推定フレーム
【0171】
マルチセルチャンネル推定フレームはローカルに送信され、それはダウンリンクチャンネル推定を可能にする。ローカル送信では、隣接するREPからの送信の直交多重化が使用される。
【0172】
G.hnでは、チャンネル推定のための専用プローブフレームがある。上述のコムアプローチは、プローブフレーム全体の期間中、特定のREPについてG.hn内の特定のサブキャリアをマスキングすることによって実現することができる。その結果、ペイロード(すなわち、プローブシンボル、別名、パイロットシンボル)が周波数で直交するプローブフレームを複数のREPが共同で送信できる。受信器では、受信したパイロットがPHY層によりアクセス可能になれば、欠落したチャンネル情報をソフトウェアで補間できる。
【0173】
さらに、各REPの位置情報は、三辺測量を用いてEPがその位置を正確に計算することができることに基づいて、それらのローカルプローブフレームを用いたメタ情報として伝送される。これは、専用プロトコルを介してEPから情報を収集してDM内の場所を計算するよりも簡単である。
【0174】
2.7.c) フィードバックフレーム
【0175】
フィードバックフレームは、EPによってアップリンク方向に送信される。これは、管理メッセージ(LCDU、他のチャンネル推定メッセージと同様)を含む汎用データフレームを使用して実現できる。新しい管理フレームはまた、チャンネル推定プロトコルによって必要とされる全ての追加情報を組み込むことができる。すべてのEPによるフィードバック送信に非競合CBTXOPタイムスロットを使用することが推奨される。
【0176】
アップリンクチャンネル推定は、ダウンリンクチャンネル推定と同様にプローブフレームを用いて別々に達成できるが、フィードバック伝送フレーム内で同時にアップリンクチャンネル推定手順を実行することは効率的である。
【0177】
2.7.d) メディアアクセスフレーム(RMAP)送信
【0178】
グローバルネットワークアドミッションCBTXOPを除くTXOPの割り当ては、RMAPを介して送信される。これらは、REPによって中継されるという点でG.hnのRMAPに関連している。ただし、VLCでは、REPによって送信されるRMAPに完全なネットワークMAPが含まれていない場合がある。むしろRMAPを物理的に受信するEPに関する割り当てだけが含まれる。したがって、RMAPは地域的に送信される。
【0179】
フレーム形式は、G.hnのRMAPフレームから採用できる。それにもかかわらず、RMAPの送信は、すべてのクラスターで同じタイムスロットで常に発生するとは限らない。オーバーラップするクラスター間では、干渉が回避されるように、異なるタイムスロットを使用して直交させることができる。
【0180】
2.7.e) マクロの多様性
【0181】
データを共同送信するには、MACレイヤがクラスターのすべてのREPで使用可能な同じデータを持っている必要がある。DMによって、インフラストラクチャネットワーク内のクラスター内のすべてのREPに同じデータがマルチキャストされる。したがって、クラスターは静的であるか、または、例えば、各クラスターの専用VLAN IDを使用し、適切な制御メッセージプロトコルでそれを動的に選択することによって、少なくとも予め設定されている。
【0182】
送信される信号はビット単位で等しくなければならないので、例えば、PHYフレーム内のソースDIDは同じでなければならない。クラスターのアドレス指定では、仮想および一時的なDIDをクラスターに割り当てることができる。クラスターの確立は、データパスから分離され、分離された管理プロセスを構成することができる。softMACを使用すると、送信フレームに任意のフィールドを設定できる。
【0183】
G.hnで指定されているHARQおよび確認応答メカニズムは、マクロダイバーシティアプローチを妨害する。現在、すべての送信されたフレームにおいて、即時ACK、遅延ACKまたはACKなしのリターンを要求する可能性がある。マクロダイバーシティを使用する場合、ACKを要求しないか、REPでACKを受信しないと再送信がトリガーされないかのいずれかが直感的に理解できる。むしろ、ACKを受信しないことをDMにさらに通知する必要がある。DMは、集中型バッファからの再送信の義務を引き継ぐ。
【0184】
上記の例のすべて、注記および説明は、VLCに関連し、VLCを用いて例示されているが、例えば、無線または音響伝送にも用いることができる。
【0185】
参考文献
【0186】
S.SchiffermullerandV.Jungnickel,"SPC08-3:PracticalChannelInterpolationforOFDMA,"IEEEGlobecom2006,SanFrancisco,CA,2006,pp.1-6.
doi:10.1109/GLOCOM.2006.576
URL:http://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=4151206&isnumber=4150630
【0187】
3.特にパルス変調PHYに関する例
Dy2O3Dy2O3
3.1 パルス変調PHY
【0188】
パルス変調 (PM) PHYは、1 Mbit/sから約100Mbit/sまでの中程度のデータレートを可能にする。主なアプローチは、高い光クロック速度(OCR)を用いることにより高いデータ速度を達成し、一方でスペクトル効率を低く保つことである。このアプローチは、アップリンクやモノのインターネット(IoT)など、電力効率が問題となるアプリケーションでのリーチを拡大する。8B10Bライン符号化と可変光クロック速度を持つ2パルス振幅変調(PAM)またはアダマール符号化変調(HCM)を持つM-ary PAMを,リードソロモン(RS)前方誤り訂正(FEC)と共に使用した。上位層によって制御されたPM PHYは、i) OCRを変化させること、および/またはii) PAMの変調アルファベットサイズMおよびHCMで使用される符号の数を変化させること、および/またはiii) 最も適切な送信器のセットを選択することによって、変化するチャンネル条件にリンクのデータレートおよび信頼性を適応させる手段を含み得る。
【0189】
PM PHYの数値は表1に定義されており、ここではi) のケースのみが考慮されている。
【0190】
【0191】
表1のOCRは、低コストの既製水晶発振器から入力可能な100MHzの共通基準クロックから、例えば100 MHzクロックを100 MHz/2
n
(n=-1 ... 4)として分割することによって得られる。基準クロックは、IEEE標準規格1588 v2で定義されている高精度時間プロトコル(precision time protocol:PTP)を使用して、イーサネット経由で取得することもできる。ジッタはPTPとITU-T rec.G.8262で定義されている同期イーサネット(SynchE) を組み合わせることで改善できる。
【0192】
3.1.1 PPDUフォーマット
PM PHYは、図3.1に示すPPDUフォーマット310を使用することができる。それは、同期ヘッダ(SHR)311、物理層ヘッダ(PHR)312、およびPHYペイロード(PSDU)313を含んでもよい。
【0193】
3.1.2 伝送
【0194】
3.1.2.1 同期ヘッダ(SHR)
【0195】
3.1.2.1.1 プリアンブル
プリアンブル314は、適切なウィンドウサイズ[1-4]で相互相関と自己相関の両方を可能にすることができる。
【0196】
基本シーケンスA
N
、長さNの特定の擬似ノイズシーケンスを使用してもよい(付録1参照)。A
N
を6回(または他の実施例では4回よりも多い別の回数)反復して、6×Nの全シーケンス長を得ることができる。各基本シーケンスは、以下に示すように、正または負の符号で乗算されることができ、自己相関後に、同じ全長の二重シーケンスと比較してより鋭いピークを生成することが知られている[4] 。全プリアンブルは、[A
N
A
N
A
N
A
N
A
N
A
N
]と読むことができる。ここで、x=1-xはシーケンスの要素である。プリアンブルは、最終的に2-PAM変調器を通過することができる。
【0197】
表2 PM PHYプリアンブルおよびヘッダのパラメータ化 (15-18-0190/r 0を参照)
【0198】
3.1.2.1.2 チャンネル推定
【0199】
チャンネル推定(CE)315は、ヘッダ情報およびデータの等化および後続の検出を可能にすることができる。CEシーケンスは時間領域で定義されているが、周波数領域等化を可能にすることができ、したがって、基本シーケンスおよびサイクリックプレフィックス(CP)を含むことができる。時間単位で測定すると、基本シーケンスTseqとサイクリックプレフィックスT
CP
の両方の持続時間は、OCRとは無関係に維持され得る。OCRを増加させることによって、シーケンスおよびCP、すなわちNseqおよびN
CP
のクロックサイクル数は、それぞれ比例して増加する(表1参照)。CEシーケンスとして、OCRに応じて、N=Nseqとなるように、可変長N=2
k
(k=5 ... 11)の付録1に示す特定の擬似ノイズシーケンスA
N
を使用することができる(表1参照)。CEシーケンスは、最終的に2-PAM変調器を通過させることができる。
【0200】
3.1.2.2 物理層ヘッダ(PHR)
【0201】
3.1.2.2.1 PHYヘッダ
【0202】
PHYヘッダ316は、表3に示すフィールドを定義することができる。
表3 PHYヘッダのフィールド
(1:AF=増幅転送、DF=復号転送)
(2:TD=時分割複信、FD=全二重)
【0203】
FTは、フレームタイプを定義する。
FT=0プローブフレーム(ビーコンおよびチャンネル推定に使用)
FT=1トランスポートフレーム(データ、制御、および管理メッセージに使用)
【0204】
PSDUの長さは、0からaMaxPHYFrameSizeまで増減する。
MCSは、使用する変調方式および符号化方式を定義する。MCSはシングルストリーム送信の番号である。異なるデバイスにまたは複数の受信ブランチを持つ同じデバイスに送信されるストリームの空間多重化の場合、MCSは、各要素にMACによって制御されるストリームごとのMCSが含まれるベクトルである。FT=0の場合、単一ストリーム送信が常に使用される。
【0205】
【0206】
適応伝送は、チャンネルに応じて適切なMCSを選択することにより、PM PHYを可変チャンネル条件で動作させることを可能にする。デバイスは、チャンネル品質インジケータ(Channel Quality Indicator:CQI)フィードバック(PM PHYの場合、CQIフィードバックは、CQI=SINR+10 dB、すなわち、CQI=0:SINR<-10 dBの値を測定する6ビットの数として定義される。すなわち、FECデコーダの直前の後でCQI=1:SINR=-9dB...CQI=63:SINR=+53dBとする。CQIフィードバックは受信側で計算され、MAC層によって送信側へのリバースリンクを介して制御メッセージとして送信される。)を提供するように設定できる。
【0207】
MIMOを使用する場合、RS#typeは、オプションフィールドで時間または周波数領域参照信号(RS)の使用を定義する。N
RS
は、オプションフィールドのRSの数である。使用する特定のRSのシーケンスインデックスは、PHY SAPを介して各送信器に割り当てられる。
【0208】
【0209】
リレーモードは、リレー動作のモード(増幅転送、復号転送)を指定する。リレー二重モードは、リレーの二重モード (時間または全二重) を指定する。
【0210】
3.1.2.2.2 HCS
【0211】
ヘッダチェックシーケンス(HCS)は、付録Cに定義されたCRC-16を使用してもよい。HCSビットは、送信された順に処理することができる。レジスタは全て1に初期化することができる。
【0212】
3.1.2.2.3. オプションフィールド
【0213】
オプションフィールド318は、例えば、多重入出力(MIMO)チャンネル推定のための基準シンボル(例:131’, 131”)を含むことができる。MIMO RSの場合、反復、FEC、伝送路符号化、およびHCSは適用されない。MIMO RSは時間および周波数領域で定義できる。時間または周波数領域RSの使用は、MAC SAPを介して設定できる。より低いOCRでは、典型的には時間領域RSが適切である。より高いMIMO RSでは、周波数領域RSが適用される。
【0214】
3.1.2.2.3.1. 時間領域RS
【0215】
時間領域(TD)RSは時間領域で直交し、次のように構成される。
【0216】
i番目のデータストリーム/送信器に対して、TD RSは、表1に従って、N=Nse
q=2KであるN×Nアダマール行列HKのi番目の行を使用する。iの値は、特定の送
信器を識別するために使用され、PHY SAPを介してMACによって定義される。行列H
K
は、k=1... Kからkを増分することによって、次のように反復的に得られる。
【0217】
【0218】
得られたシーケンスは、A
N
から定数値0.5を減算した後、基本シーケンスA
N
との論理XOR演算によってシンボル的にスクランブルされる。最後に、長さNCP=Nseq/32のサイクリックプレフィックスが挿入される(H
K
のすべてのシーケンスは互いに直交している。A
N
によるXOR演算は、シーケンスの直交性を変化させないが、マルチパス[5、6]の場合に有益な相互相関特性を改善する。最初のストリームまたはトランスミッタのシーケンスには、単にA
N
が含まれていることに注意すべきである。)。
【0219】
例えば、コミュニケーションデバイスは、
-特定の装置または特定のデータストリームまたは特定の送信器[例えば発光体]を識別するインデックス (i) に基づいて、複数の相互直交シーケンスのセット[例えばアダマール行列の行または列]からシーケンスを選択し、選択された行または列から特定のアナログ波形[例えば、光クロック規格によって調整されているインデックス、及び/又は、セット内の伝送コミュニケーションデバイスの数、及び/又は、並列に送信されるストリームの数]を導出する
-選択した行または列からデバイス固有のアナログ波形を取得するときに、選択した行または列のDC成分を減らす[例えば、すべての値から0.5を引く]。
-選択された行または列から特定のアナログ波形を導出する際に、選択された行または列を基本シーケンス[例:A
N
]と組み合わせる[例:XOR-結合]
-シーケンスに循環プレフィックスを挿入するように設定されている。
【0220】
3.1.2.2.3.2. 周波数領域RS
【0221】
以下の処理は、信号発生器141または141aによって実行されてもよい。
【0222】
周波数領域 (FD) RSは、複数の送信器からの複数のデータストリームまたは周波数領域で直交する信号の直交検出を可能にする。サブキャリアの特定のコムは、特定のストリームまたはトランスミッタを識別する。
【0223】
FD RSの構築は、付録1) の基本シーケンスA
L
から開始し、ここで、L=表1によるNseq/(2*Δ)であり、コム間隔Δは2の累乗である。Δの値は、基本関係Δ≦Nseq/(2*NCP)を考慮して、PHY SAPを介したMACにより定義される。指定したOCRに対して次のL値が使用される。
【0224】
表6 OCRとコム係数Δに応じたFD RSの基本シーケンス長L
【0225】
1.A
L
から一定バイアス0.5を引く。
2. A
L
は係数Δだけアップサンプリングされる。
3.Sサンプルによる循環シフトは、シーケンスYに適用され、シーケンスZを生じる。シーケンスZの長さはL
Z
=L*Δとなる。Sの値は特定のストリームまたはトランスミッタを識別し、PHY SAPを介してMACによって定義される。MAC層は、受信器におけるノイズ推定のためにシフトS=Δ-1を予約することができる。
4.シーケンスFは、F=[0 Z (1: L
Z
-1) 0 Z (L
Z
-1:-1:1)]のように形成される。これにより、次の手順でエルミート対称が実装される。シーケンスZの最初のL
Z
-1サンプルは、最初に元のサンプル、次に逆順で2回使用されることに注意すべきである。
5.最後に、シーケンスFは逆高速フーリエ変換(IFFT)を介して渡される。この変換では、常に、特定のストリームまたはトランスミッタに固有の実数値RSが生成される。
【0226】
単一のRSを用いることにより、Δ-1までのストリームまたは送信器を識別することができる。MAC層は、N
RS
が2の累乗であることによって示されるように、より多くのストリームまたは送信器のためにPHY SAPを介してより多くのRS
S
を追加する。このようにして、NRS* (Δ-1)までのストリームを識別することができる。i番目の
ストリームまたはトランスミッタの識別子をi=a* (Δ-1) +b (b<Δ-1)として分解する。次に、コムシフトはS=bであり、元のRSにRSを乗算し、M×Mアダマール行列H
K
(M=2
K
)の第a行のエントリをRSに乗算する。H
K
は、kをk=1 ... Kからインクリメントすることによって得られる。
【0227】
【0228】
例えば、コミュニケーションデバイスは、
・周波数領域[例えば、発光素子のような送信器に関連する]において直交する複数の波形の中から特定の波形[参照信号][例えばOCRに依存して;及び/又は並列に送信されるセット又はストリーム内の伝送コミュニケーションデバイスの数]を選択する;および/または
-次の両方のアクションを実行する。
o OCRと[装置/リンク....]の数に応じて擬似雑音系列A
L
[また、A
N
とも示される][例えば、Goldシーケンス]を選択し、
o OCRから特定の波形を導き出すために、選択された擬似雑音シーケンスから一組のスペクトル値を導き出し、および/または一組または複数のストリーム内の送信側コミュニケーションデバイスの数を並列に送信する。
-付録1に示すとおり、疑似ノイズシーケンスをシーケンスA
L
として使用してもよい)および/または
-バイアス値をシーケンスに追加して、平均値を0に近づける[例えば、0sおよび1sを有するシーケンスを-0.5sおよび+0.5sを有するシーケンスに変える];および/または
-セット内の送信側コミュニケーションデバイスまたは並列に送信されるストリームの数に関する情報に応じて、シーケンスに0値を挿入する[例えば、それによって、因子デルタによってシーケンスをアップサンプリングする] [例えば値の数を増やす] [例えば、アップサンプリングされたシーケンスを得る];および/または
-アップサンプリングされたシーケンスを周期的にシフトし、シーケンスのシフトされたバージョンにおけるゼロ以外の値の位置を識別番号 [特定のストリームまたは送信器を識別する値Sに依存する]に応じて調整する。
【0229】
3.1.2.3. ヘッダの符号化と変調
【0230】
3.1.2.3.1 一般
【0231】
図3.2の構造320は、ヘッダの送信に適用される。スクランブリング321は、非協調干渉をランダム化するためのオプションである。改善されたエラー保護のために、322でヘッダを繰り返す(複製する)ことができる。8B10Bライン符号化323をヘッダに適用することができる。ヘッダ符号化は、以下に定義されるRS(36、24)を使用することができる。[12、13]によれば、図3.2に示す特定の順序の伝送路符号化およびチャンネル符号化が、最も低い誤り率を達成する。FEC 324(リードソロモンFECなど)の後では、バイナリ出力符号語(24ビット)の系統的部分のみが良好にバランスされる。シーケンス全体に対して一定の平均光出力を維持するために、二進符号語の冗長部分(36-24=12ビット)も、8B10Bラインエンコーダ325を通過することができる。両方の部分は、マルチプレクサ326内で連結され、2-PAM変調のためのビット-シンボルマッパー327を通過することができる。最後に、空間プリコーダ328は、どのエレメント(例えば、通信デバイスおよび/またはLEDエミッタなどの送信器)がどのようにヘッダを送出するかを選択することができる。
【0232】
3.1.2.3.2 スクランブラー321
【0233】
スクランブリングは、PHY SAPを介してMAC層で定義できる。使用する場合、スクランブリングは、所定のデータストリームに固有の擬似ランダムバイナリシーケンス (PRBS) に基づく。
【0234】
3.1.2.3.3 ラインエンコーダ323
【0235】
ヘッダでは、ラインエンコーダは8B10B符号を使用する。8B10Bエンコーディングについては、ANSI/INCITS 373および付録3を参照されたい。
【0236】
3.1.2.3.4 RS(36、24)符号
【0237】
RS(36、24)エンコーダおよびデコーダを構成するために、8B10Bライン符号化の出力のために、10のシンボル幅が使用される。したがって、生成多項式x
10
+x3+1が使用される。スケーリング係数は1で、ジェネレータの開始値は0である。
【0238】
3.1.2.3.5 ビットからシンボルへのマッピング327
【0239】
ビットからシンボルへのマッピングは、2-PAMに基づいている。各入力ビットは、それぞれ[0、1]~[0、1]として1つのシンボルにマッピングされる。次に、定数値0.5を減算して、出力をDCフリーにする。LEDの変調振幅とバイアスの設定は、光学フロントエンドによるものである。
【0240】
3.1.2.3.6 ヘッダ328のための空間プリコーダ
【0241】
空間プリコーダは、ペイロードの場合と同じであってもよい(3.1.2.4.7項を参照) 。
【0242】
3.1.2.4 PHYペイロード
【0243】
3.1.2.4.1 一般
【0244】
図3.3の構造330は、ペイロードの送信に適用することができ、データフレームに加えて、MAC層によって定義される制御および管理情報を含んでもよい。
【0245】
331でのスクランブリングは、非協調干渉をランダム化するためのオプションである。8B10B伝送路コーディング332を最初に適用してもよい。FEC333の場合、ペイロードは、以下に定義されるRS(256,248)符号を使用する。[12、13]によれば、ラインおよびチャンネル符号化の特定の順序は、最も低い誤り率を達成する。FECの後、二値出力符号語(248ビット)の系統的部分のみが良く平衡した。一定の平均光出力を維持するために、バイナリ符号語の冗長部分(256-248=8ビット)も、8B10Bラインエンコーダ335を通過することができる。両方の部分は、マルチプレクサ336内で連結され、2-PAMが一般的に使用されるビット-シンボルマッパー337を通過することができる。トリビアルモードHCM (1、1)以外のアダマール符号化変調 (HCM) 337aとの組み合わせでは、M≧2のM-PAMが使用できるのに対し、8B10Bライン符号化は使用されない。空間プリコーダ338は、ペイロードを送出するトランスミッタのセットおよび方法を最終的に選択することができる。パルス変調PHYは、PAMのパラメータMとHCMの使用符号数を変化させることにより、データレートを光チャンネル条件の変化に適応させることができる。
【0246】
3.1.2.4.2 スクランブラー
【0247】
スクランブリングは、PHY SAPを介してMAC層で定義できる。使用する場合、スクランブリングは、所定のデータストリームのための特性である擬似ランダムバイナリシーケンス (PRBS) に基づく。
【0248】
3.1.2.4.3. RS (256,248)符号
【0249】
RS (256,248)エンコーダおよびデコーダを構成するために、8B10B伝送路符号化の出力のために、10のシンボル幅が使用される。したがって、生成多項式x
10
+x
3
+1が使用される。スケーリング係数は1で、ジェネレータの開始値は0である。
【0250】
3.1.2.4.4 ラインエンコーダ
【0251】
2-PAMおよびHCM(1、1)と組み合わせて、伝送路エンコーダは8B10Bを使用する。8B10B符号化については、ANSI/INCITS 373および[3]を参照されたい。トリビアルHCM(1、1)モード以外でHCMを使用する場合、ラインコーディングは1B1B、すなわち非アクティブ化に設定される。
【0252】
3.1.2.4.5. ビットシンボルマッパー
【0253】
ビットシンボルマッパーは、2からMレベルまでのPAMを使用している。2レベルの場合、各入力ビットは1つのシンボルにマッピングされる。シンボルは、それぞれ[0、1]から[0、1]のレベルにマップされる。4レベルの場合、2つの連続するビットが1つのシンボルに結合される。シンボルは、レベルに[00,01,10,,00,01,,11]としてそれぞれ
にマッピングされる。
【0254】
任意のMを指定すると、シンボルは信号レベルに
としてマッピングされる。
【0255】
M=2、4、8および16のグレーマッピング表を付録2に示す) 。定数値0.5は、マッパ出力DCをフリーにするために常に減算される。LEDの変調振幅およびバイアス信号の設定は、アナログ光フロントエンドによるものである。
【0256】
3.1.2.4.6. アダマール符号化変調
【0257】
アダマール符号化変調(HCM)はビットシンボルマッパーの拡張である。伝送路符号化の必要性を除去することに加えて、HCMは、チャンネルのハイパス特性にもかかわらず変数の符号と共に変数Mと共にM-PAMの使用を可能にする。
【0258】
【0259】
表2は、伝送路符号化、FEC、HCMとOCRを結合することによって、考えられる伝送モードをリストする。
表1と結合して、伝送モードごとにデータ信号速度を得ることが、できる。
たとえば、2-PAMによるRS(256、248)を使用して、16-PAM、HCMのためのm=15とn=0(100MHz)でRS(256、248)を使用することが363Mbit/sを与える間、8B10Bとn=4(6.25MHz)は4.8Mbit/sを与える。
【0260】
表2 M-PAMとライン符号化またはHCMの組み合わせを使用した伝送モード
【0261】
3.1.2.4.7 ペイロード用の空間プリコーダ
【0262】
一般に、空間プリコーダは、時間領域RSを使用する場合はシンボル的に、周波数領域RSを使用する場合はサブキャリア的に演算する行列ベクトル演算P・xである。
【0263】
FT=0(プローブフレーム) の場合、送信器は、ヘッダシンボルx の1×1スカラーストリームに、すべて1を含むN
ERS
×1ベクトルPを乗算する。すべての送信器 (および/または通信デバイス) は、同じヘッダ情報をブロードキャストする(グローバル送信)。インフラストラクチャネットワークのマスターコーディネータは、ヘッダ情報をすべての送信器に送信する。すべての送信器は同期方式で送信する。複数の分散OWC送信器の同期を実現する方法は、この規格の範囲外である。
【0264】
FT=1 (トランスポートフレーム) の場合、送信器は、ヘッダ情報シンボルxの1×1ストリームに、調整された送信クラスター内のすべてのアクティブな送信器について1を含み、他ではゼロを含むN
ERS
×1プレコーディングベクトルPを乗算する。クラスター内のすべての送信器(および/または通信デバイス)は、同じヘッダ情報をブロードキャストする(リージョナル送信)。インフラストラクチャネットワーク内のマスターコーディネータは、ヘッダ情報を調整された転送クラスター内のすべてのアクティブなトランスミッタに送信する。すべての送信器は同期方式で送信する。複数の分散OWCトランスミッタの同期を実現する方法は、この規格の範囲外である。
【0265】
付録1)疑似ノイズシーケンスAN
以下の基本シーケンスは、一連のGoldシーケンスを形成するのに通常用いられるk=1…11による長さN=2
k
の2つの母シーケンスからの最初のものである。
A
1
=[1]
A
2
=[01]
A
4
=[0101]
A
8
=[00101101]
A
16
=[0001010011011101]
A
32
=[00001100101101111010100010011101]
A
64
=[0000010101001100100010010110110001110100001101011100111101111101]
A
128
=[00000011100010011101011010000010101011110100100001100011010100110011111001001010001011100110111011111101101100101100001000111101]
【0266】
A
256
=[0000000110111101011000001010101000111110011101010011001101000000100001100100010001101010110101110110100101110011000110000111001001111011101000101000010010000011110010110010100100101011111011000100110110110011111100010110111000111011111110100111000010111101]
【0267】
A
512
=[000000001111000010001111010011001001000010111100011001111011011101010001010000110110100011000111111000100010110000101011010111111010101010000010100101111100100010010010100111110
10001000001110000110010110010100011100101110100000001011010011101011001110011111110011001101010011011000000100101101101100100000011010010101111010111011000100110100001001111001010101100011011110011101111011111111011101110011011100010101001001110001110110101011100100110000011000011101001000110101101111101100110001011100000100001111101]
【0268】
A
1024
=[0000000001110001110110001001101010001000010101110000101101010111110100000000101010101000010111100010110111001101001010011000010100111001100000011010101011001100110101100000101100011110111001001101110101100100001000101010001100110001000100011000101011000101111100001001000111100111011010110100110010111011101001011010001011001110100111111010110110100000100001110011100100010011110000110110001101001110111100100000001100011100101011010111101111011010010000010100011101000110111100000100101010111010000100110001100000111110001101101010011010000110100011111010100100110011110010100100010111010100000010111000110010001101011100101111110011011
011101111101100100101100001100101010011110100010010111001111011000000010001110000111111000100100111010111011001101111100101101100001000001110101010010111101011111110100100100001100001110111000000100111000101001010111100110010011111001111111100100100101000101000011110101011011110100110110011111011101101111110111111111011011011001011001010000011001110000011011100010000001111000111111101]
【0269】
付録2)M-PAMのためのグレイ符号
【0270】
【0271】
【0272】
【0273】
【0274】
付録3 HCMのオーバーヘッド
表3は、8B10ライン・エンコーディングと比較したNinの様々な値のオーバーヘッドをリストしている。Nの値を大きくすると、データレートを下げることができるが、SNRレベルが低くなると同期が失われる。このような場合は、OCRを減少させる方がよい。その結果、HCM (N
HCM
、16)は、並行してN
HCM
=1...15で送信される符号の可変数と共に使用される。
【0275】
表3 異なるN値の8B10Bと比較したHCMのオーバーヘッド
【0276】
4. その他の例
【0277】
一般に、実施例は、プログラム命令を有するコンピュータプログラム製品として実施することができ、プログラム命令は、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに、方法の1つを実行するために動作する。プログラム命令は、例えば、機械可読媒体に記憶することができる。
【0278】
他の例は、機械可読キャリア上に記憶された、本明細書に記載される方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。
【0279】
換言すれば、方法の一例は、したがって、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるときに、本明細書に記載される方法の1つを実行するためのプログラム命令を有するコンピュータプログラムである。
【0280】
したがって、本方法のさらなる例は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを記録したデータキャリア媒体(デジタル記憶媒体やコンピュータ可読媒体)である。データキャリア媒体、デジタル記憶媒体、または記録媒体は、無形で一過性の信号ではなく、有形でありおよび/または非一過性である。
【0281】
したがって、本方法のさらなる例は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは信号のシーケンスである。データストリームまたは信号のシーケンスは、例えば、データ通信接続を介して、例えば、インターネットを介して転送することができる。
【0282】
さらなる例は、処理手段、例えば、コンピュータ、または本明細書に記載の方法の1つを実行するプログラム可能な論理装置を含む。
【0283】
さらなる例は、本明細書に記載の方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムをその上にインストールしたコンピュータを含む。
【0284】
さらなる例は、本明細書に記載される方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを受信器に転送する(例えば、電子的または光学的に)装置またはシステムを含む。受信器は、例えば、コンピュータ、モバイルデバイス、メモリデバイス等であり得る。装置またはシステムは、例えば、コンピュータプログラムを受信器に転送するためのファイルサーバを含むことができる。
【0285】
いくつかの例では、プログラマブル論理装置(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書に記載する方法の機能の一部またはすべてを実行することができる。いくつかの例では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載の方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協働することができる。一般に、これらの方法は、任意の適切なハードウェア装置によって実行することができる。
【0286】
上記の例は、上述の原理の単なる例示である。本明細書に記載された配置および詳細の改良および変形は明らかであることが理解される。したがって、本発明の意図は、本発明の実施例の記述および説明によって提示される特定の詳細によってではなく、差し迫った特許請求の範囲によって限定されることである。
【0287】
以下の説明において、同一または同等の要素または同等または同等の機能を有する要素は、異なる図であっても、同一または同等の参照番号で示される。
【符号の説明】
【0288】
110コミュニケーションデバイス
120コミュニケーションデバイス
140コミュニケーションデバイス
150方法
171波形
212ドメインマスター
214全ての中継終端
216全ての終端
221連結性マトリックス
230完全なCM
320構造
330構造