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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】ランダムアクセス方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/00 20090101AFI20230904BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20230904BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20230904BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20230904BHJP
【FI】
H04W74/00
H04B7/06 958
H04W16/28
H04W88/02 140
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2020563703
(86)(22)【出願日】2019-04-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-08-19
(86)【国際出願番号】 CN2019085105
(87)【国際公開番号】W WO2019214499
(87)【国際公開日】2019-11-14
【審査請求日】2020-11-10
【審判番号】
【審判請求日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】201810444645.2
(32)【優先日】2018-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 力
【合議体】
【審判長】齋藤 哲
【審判官】本郷 彰
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,Remaining Details on RACH Procedure,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1801 R1-1800851,3GPP,2018年01月13日
【文献】ASTRI, TCL Communication Ltd.,Discussion on response beam selection in indication-based paging,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710985,3GPP,2017年09月28日
【文献】3.LG Electronics Inc.,Random Access procedure for multi-beam operation,3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1711608,3GPP,2017年09月29日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaing issues on RA resource selection for multi-beam operations,3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805894,3GPP,2018年04月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-4
3GPP TSG CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末である通信装置によって実行されるランダムアクセス方法であって、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4であり、
前記メッセージがMsg1である場合、前記端末は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg1を送信し、前記選択可能なビームは、第1のビームを含み、
前記第1のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
前記メッセージがMsg2である場合、前記端末は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg2を受信し、前記選択可能なビームは、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第4のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第5のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
前記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである、ランダムアクセス方法。
【請求項2】
前記メッセージがMsg1である場合、前記選択可能なビームは、第2のビームを更に含み、
前記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、前記ターゲットビームは、前記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージがMsg3である場合、前記端末は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg3を送信し、前記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第7のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
前記第8のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
前記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
前記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
前記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
前記第12のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記メッセージがMsg4である場合、前記端末は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg4を受信し、前記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第4のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第5のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
前記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームであり、
前記第13のビームは、Msg2中で指示されたダウンリンクビームであり、
前記第14のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームであり、
前記第15のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第16のビームは、Msg3を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第17のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、前記ターゲットビームは、前記第6のビームであり、そうでなければ、前記第3のビーム、前記第4のビーム、前記第5のビーム、前記第13のビーム、前記第14のビーム、前記第15のビーム、前記第16のビーム又は前記第17のビームである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットビームは、前記選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記選択可能なビームは、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記選択可能なビームは、ネットワーク装置が専用無線リソース制御RRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク装置である通信装置によって実行されるランダムアクセス方法であって、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4であり、
前記メッセージがMsg1である場合、前記ネットワーク装置は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg1を受信し、前記選択可能なビームは、第1のビームを含み、
前記第1のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
前記メッセージがMsg2である場合、前記ネットワーク装置は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg2を送信し、前記選択可能なビームは、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第4のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第5のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
前記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである、ランダムアクセス方法。
【請求項11】
前記メッセージがMsg1である場合、前記選択可能なビームは、第2のビームを更に含み、
前記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第6のビームが、利用可能であり、かつ端末がMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、前記ターゲットビームは、前記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記メッセージがMsg3である場合、前記ネットワーク装置は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg3を受信し、前記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第7のビームは、端末がMsg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
前記第8のビームは、端末がMsg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
前記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
前記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
前記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
前記第12のビームは、端末がMsg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記メッセージがMsg4である場合、前記ネットワーク装置は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg4を送信し、前記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第3のビームは、端末がMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第4のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第5のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
前記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームであり、
前記第13のビームは、Msg2中で指示されたダウンリンクビームであり、
前記第14のビームは、端末がMsg2を受信するダウンリンクビームであり、
前記第15のビームは、端末がMsg2を受信するダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第16のビームは、端末がMsg3を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第17のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームである、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第6のビームが、利用可能であり、かつ端末がMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、前記ターゲットビームは、前記第6のビームであり、そうでなければ、前記第3のビーム、前記第4のビーム、前記第5のビーム、前記第13のビーム、前記第14のビーム、前記第15のビーム、前記第16のビーム又は前記第17のビームである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ターゲットビームは、前記選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームである、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記選択可能なビームは、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記選択可能なビームは、ネットワーク装置が専用無線リソース制御RRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項19】
端末である通信装置であって、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送する伝送モジュールを含み、
前記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4であり、
前記メッセージがMsg1である場合、前記伝送モジュールは、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg1を送信し、前記選択可能なビームは、第1のビームを含み、
前記第1のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
前記メッセージがMsg2である場合、前記伝送モジュールは、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg2を受信し、前記選択可能なビームは、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第4のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
前記第5のビームは、ダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
前記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである、通信装置。
【請求項20】
前記メッセージがMsg1である場合、前記選択可能なビームは、第2のビームを更に含み、
前記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである、請求項19に記載の通信装置。
【請求項21】
前記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、前記第6のビームが、利用可能であり、かつダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、前記ターゲットビームは、前記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである、請求項19に記載の通信装置。
【請求項22】
前記メッセージがMsg3である場合、前記伝送モジュールは、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg3を送信し、前記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
前記第7のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
前記第8のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
前記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
前記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
前記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
前記第12のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである、請求項19に記載の通信装置。
【請求項23】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能で、前記プロセッサによって実行されると、請求項10~18のいずれか1項に記載のランダムアクセス方法を実行するコンピュータプログラムとを含む、ネットワーク装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年5月10日に提出された中国特許出願番号第201810444645.2の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示は、通信の技術分野に関し、特にランダムアクセス方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信技術の発展に伴い、将来の移動通信システム、例えば第5世代(5th-Generation、5G)移動通信システムにおいて、20Gbpsのダウンリンク伝送レートと10Gbpsのアップリンク伝送レートという目標を達成するために、高周波通信及び大規模アンテナ技術が導入されることになる。高周波通信は、より広いシステム帯域幅を提供し、アンテナサイズをも小さくすることができることにより、基地局及びユーザ装置(User Equipment、UE)において大規模なアンテナを配置するのに有利である。高周波通信には、パスロスが大きく、干渉を受けやすく、リンクが脆弱であるという欠点がある一方、大規模アンテナ技術が、大きなアンテナゲインを提供することができるため、高周波通信と大規模なアンテナとの組み合わせは、将来の移動通信システム(例えば、5G)の必然的な傾向である。
【0003】
将来の移動通信システムでは、ランダムアクセスプロセスにおいて、大規模なアンテナにおけるマルチビーム(即ち、Beam)を用いてランダムアクセスプロセスにおける各メッセージを送受信することもできる。しかしながら、従来技術には、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージをどのように送受信するかについては、関連する解決手段がない。
【発明の概要】
【0004】
本開示の実施例は、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化するために、ランダムアクセス方法及び通信装置を提供する。
【0005】
第1の態様では、本開示の実施例に係るランダムアクセス方法は、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを含み、
前記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。
【0006】
第2の態様では、本開示の実施例に係る通信装置は、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送する伝送モジュールを含み、
前記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。
【0007】
第3の態様では、本開示の実施例に係る通信装置は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で実行可能で、前記プロセッサによって実行されると、上記ランダムアクセス方法のステップを実現するコンピュータプログラムとを含む。
【0008】
第4の態様では、本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記ランダムアクセス方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0009】
本開示の実施例では、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4であるランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することにより、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを実現し、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0011】
図1】本開示の実施例に係る競合ランダムアクセスプロセスのフローチャートである。
図2】本開示の実施例に係る非競合ランダムアクセスプロセスのフローチャートである。
図3】本開示の実施例に係るランダムアクセス方法が適用可能なネットワークの概略構成図である。
図4】本開示のさらなる実施例に係るランダムアクセス方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例に係る通信装置の構成図である。
図6】本開示の実施例に係る端末装置の構成図である。
図7】本開示の実施例に係るネットワーク装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術手段を明確かつ完全的に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全てではない。本開示の実施例に基づいて、当業者であれば、創造的な労働をしない前提で得られる他の全ての実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。ここで説明した本願の実施例が、例えばここでの図示説明又は説明以外の順序でも実施できるように、このように使用されたデータは、適宜入れ替えてもよいと理解すべきである。また、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、明確に例示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に例示されていないか又はこれらのプロセス、方法、システム、製品又は装置に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。また、明細書及び特許請求の範囲において「及び/又は」を用いるのは、接続対象の少なくとも1つを表し、例えば、A及び/又はB及び/又はCは、Aが単独で存在し、Bが単独で存在し、Cが単独で存在し、A及びBが同時に存在し、B及びCが同時に存在し、A及びCが同時に存在し、A、B及びCが同時に存在するという7種類の場合を表す。
【0013】
理解を容易にするために、以下、本開示の実施例に係るいくつかの用語を説明する。
【0014】
ランダムアクセス:従来技術におけるロングタームエボリューション(Long term evolution、LTE)及び新しい無線(New Radio、NR)などは、いずれもランダムアクセスプロセスをサポートすることにより様々な目的を実現する必要があり、ランダムアクセスの目的は、以下の少なくとも1つを含んでよい。
【0015】
1)、初期の無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)アイドル状態のユーザ端末(User Equipment、UE)(即ち、Idle UE)がネットワークに接続することをサポートする;
2)、RRCを再構成する;
3)、切り替える;
4)、ダウンリンクデータが到着するが、アップリンク同期外れが発生する;
5)、アップリンクデータが到着するが、アップリンク同期外れが発生する;
6)、UEがInactive(非アクティブ)状態からActive(アクティブ)状態に遷移する;
7)、セカンダリセル(Secondary Cell、SCell)のアップリンク同期取得をサポートする;
8)、要求に基づくシステム情報(即ち、on-demand SI)を要求する;
9)、ビーム失敗を回復する。
【0016】
上記ランダムアクセスは、競合ランダムアクセスと非競合ランダムアクセスに分けられてよい。上記競合ランダムアクセスプロセスは、主に、
ランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)を伝送するメッセージ、即ち、Msg1、
ランダムアクセス応答(Random Access Response)を伝送するメッセージ、即ち、Msg2、
スケジューリング伝送(Scheduled Transmission)を伝送するメッセージ、即ち、Msg3、及び
競合解決(Contention Resolution)を伝送するメッセージ、即ち、Msg4という4つのメッセージを含む。
【0017】
上記非競合ランダムアクセスプロセスは、主に、
ランダムアクセスプリアンブル(Random Access Preamble)を伝送するメッセージ、即ち、Msg1、及び
ランダムアクセス応答(Random Access Response)を伝送するメッセージ、即ち、Msg2という2つのメッセージを含む。
【0018】
具体的には、図1に示すように、上記競合ランダムアクセスプロセスは、主に、以下のステップ101~104を含んでよい。
【0019】
ステップ101では、端末装置は、基地局にランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信する。
【0020】
具体的には、上記ステップ101は、端末装置が基地局にMsg1を送信することである。上記端末装置は、UEである。
【0021】
ステップ102では、端末装置は、基地局から送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信する。
【0022】
具体的には、上記ステップ102は、端末装置が基地局から送信されたMsg2を受信することである。基地局は、ランダムアクセス要求Msg1を受信して、UEにランダムアクセス応答を送信する。
【0023】
ステップ103では、端末装置は、スケジューリング伝送メッセージを送信する。
【0024】
具体的には、上記ステップ103は、端末装置が基地局にMsg3を送信することである。
【0025】
ステップ104では、端末装置は、基地局から送信された競合解決メッセージを受信する。
【0026】
具体的には、上記ステップ104は、端末装置が基地局から送信されたMsg4を受信することである。UEは、Msg4に基づいて、ランダムアクセスが成功したか否かを判断する。
【0027】
なお、競合ランダムアクセスプロセスにおいて、UEが同様な物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)リソースで同様なプリアンブル(即ち、Preamble)を送信するという問題があるため、Msg2を受信した後、UEは、Msg2中に搬送されているアップリンクグラント(Uplink Grant、UL Grant)に基づいてMsg3を再送信する必要もある。また、UEは、Msg3にUEの識別子を搬送させ、Msg3を送信すると同時に競合解決タイマー(即ち、Timer)を起動する。競合解決タイマーがタイムアウトしていない前に、UEが基地局から送信されたMsg4を受信すれば、UE競合解決が成功したことを示す。理解できるように、Msg4中にUEの識別子が搬送されているため、UEは、Msg4中に搬送されているUEの識別子に基づいて、それ自身のMsg4であるか否かを判断することができる。
【0028】
図2に示すように、上記非競合ランダムアクセスプロセスは、主に、以下のステップ201~203を含んでよい。
【0029】
ステップ201では、端末装置は、基地局から送信されたランダムアクセスプリアンブル割り当てメッセージを受信する。
【0030】
具体的には、上記ステップ201は、端末装置が基地局から送信されたMsg0を受信することである。基地局は、UEに非競合ランダムアクセスに用いられる専用プリアンブル(即ち、Preamble)及びランダムアクセスに用いられるPRACHリソースを割り当てることができる。
【0031】
ステップ202では、端末装置は、基地局にランダムアクセスプリアンブルメッセージを送信する。
【0032】
具体的には、上記ステップ202は、端末装置が基地局にMsg1を送信することである。
【0033】
ステップ203では、端末装置は、基地局から送信されたランダムアクセス応答メッセージを受信する。
【0034】
具体的には、上記ステップ203は、端末装置が基地局から送信されたMsg2を受信することである。
【0035】
なお、競合ランダムアクセスと非競合ランダムアクセスにおけるMsg2は、いずれもランダムアクセス応答(RandomAccessResponse、RAR)を送信するものである。UEは、RARウィンドウ内でランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(Random Access-Radio Network Temporary Identity、RA-RNTI)に対応するRARを傍受する。
【0036】
本開示の実施例では、移動通信システムに高周波を導入する場合、それぞれが1つの方向をカバーする可能性があるマルチビーム(即ち、Beam)を導入して情報を伝送することができる。初期アクセス(即ち、Initial Access)においてプリアンブル(即ち、Preamble)を送信する場合、ダウンリンク参照信号における品質の良いあるビームと関連関係(例えば、ビーム対称性関係)を有するアップリンクビームを送信ビームとして選択することができ、UEがRARを傍受できるビームは、プリアンブル(即ち、Preamble)送信ビームと関連関係を有するダウンリンクビームであるか、又はダウンリンク参照信号受信ビームと疑似コロケーション(Quasi Co-Location、QCL)関係を有するダウンリンクビームである。
【0037】
例えば、切り替え又は再構成又はビーム失敗回復などのランダムアクセスプロセスにおいて、専用RRCメッセージにより、UEに対して対応する制御リソースセット(Control Resource Set、CORESET)を設定することができ、CORESETにおいて、UEに対して対応するビーム、即ち、伝送設定指示(Transmission configuration Indicator、TCI)を設定することができ、UEは、ビームを選択してランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信することができ、例えば、プリアンブル(即ち、Preamble)を送信し、RARを受信する。
【0038】
本開示の実施例に係るランダムアクセス方法は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することにより、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを実現し、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化することができる。
【0039】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例が適用可能なネットワークの概略構成図であり、図3に示すように、端末装置11及びネットワーク装置12を含み、端末装置11は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップパソコン(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device、MID)又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの端末側装置であってよく、なお、本開示の実施例では、端末装置11の具体的なタイプを限定しない。ネットワーク装置12は、マクロステーション、LTE eNB、5G NR NBなどの基地局であってもよく、低電力ノード(Low Power Node、LPN)、pico、femtoなどのスモールステーションであってもよく、アクセスポイント(Access Point、AP)であってもよく、基地局は、中央ユニット(Central Unit、CU)とその管理制御する複数の送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)が共に構成したネットワークノードであってもよい。なお、本開示の実施例では、ネットワーク装置12の具体的なタイプを限定しない。本開示の実施例に係るランダムアクセス方法は、上記端末装置11によって実行されてもよく、ネットワーク装置12によって実行されてもよい。
【0040】
具体的には、一実施形態では、端末装置11は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することができ、上記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。例えば、端末装置11は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置12にMsg1を送信してもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置12から送信されたMsg2を受信してもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置12にMsg3を送信してもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置12から送信されたMsg4を受信してもよい。
【0041】
別の実施形態では、ネットワーク装置12は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することができ、上記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。例えば、ネットワーク装置12は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置11から送信されたMsg1を受信してもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置11にMsg2を送信してもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置11から送信されたMsg3を受信してもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置11にMsg4を送信してもよい。
【0042】
理解できるように、ランダムアクセスプロセスが競合ランダムアクセスプロセスである場合、上記メッセージはMsg1、Msg2、Msg3又はMsg4であってよく、ランダムアクセスプロセスが非競合ランダムアクセスプロセスである場合、上記メッセージはMsg1又はMsg2であってよい。上記選択可能なビームは、具体的に伝送されるメッセージに対応してよく、例えば、メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、端末によって受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビーム、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームなどのうちの少なくとも1つを含んでよく、メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビーム、端末によって受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビーム、端末によって受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビーム、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームなどのうちの少なくとも1つを含んでよい。ここで、端末によって受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームは、ネットワーク装置によって送信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームに対応する。そして、本開示の実施例では、端末とネットワーク装置との情報交互について、かかる同様又は類似の対応関係が存在しているが、重複の説明を回避するために、以下は、詳しい説明を省略する。
【0043】
好ましくは、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちのいずれかのビームであってもよく、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームであってもよい。
【0044】
本開示の実施例に係る端末装置11又はネットワーク装置12は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することにより、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを実現し、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化することができる。
【0045】
図4を参照すると、図4は、本開示の実施例に係るランダムアクセス方法のフローチャートであり、図4に示すように、以下のステップ401を含む。
【0046】
ステップ401では、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送し、上記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。
【0047】
本開示の実施例では、端末装置により上記ステップ401を実行する場合、上記ステップ401は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置にMsg1を送信することであってもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置から送信されたMsg2を受信することであってもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置にMsg3を送信することであってもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてネットワーク装置から送信されたMsg4を受信することであってもよい。ネットワーク装置により上記ステップ401を実行する場合、上記ステップ401は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置から送信されたMsg1を受信することであってもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置にMsg2を送信することであってもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置から送信されたMsg3を受信することであってもよく、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて端末装置にMsg4を送信することであってもよい。
【0048】
好ましくは、上記選択可能なビームは、具体的に伝送されるメッセージに対応してよく、例えば、メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビーム、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームなどのうちの少なくとも1つを含んでよく、メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビーム、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビーム、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビーム、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームなどのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0049】
好ましくは、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちのいずれかのビームであってもよく、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームであってもよい。例えば、選択可能なビームが第1のビーム及び第2のビームを含む場合、ターゲットビームは、第1のビームであってもよく、第2のビームであってもよく、第1のビームの優先度が第2のビームよりも高い場合、第1のビームが利用可能であるとき、ターゲットビームは第1のビームであり、第1のビームが利用不可能であるとき、ターゲットビームは第2のビームである。なお、選択可能なビームが第1のビームのみを含む場合、ターゲットビームは第1のビームであってよく、選択可能なビームが第2のビームのみを含む場合、ターゲットビームは第2のビームであってよい。
【0050】
本開示の実施例に係るランダムアクセス方法は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することにより、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを実現し、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化することができる。
【0051】
好ましくは、上記メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含み、
上記第1のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0052】
本開示の実施例では、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含んでよい。上記第1の閾値は、実際の状況に応じて合理的に設定することができる。上記関連関係は、ビーム対称性関係を含んでよい。上記専用RRCメッセージは、具体的なランダムアクセス目的に対するRRCメッセージであってよく、例えば、上記ランダムアクセス目的が切り替えである場合、上記専用RRCメッセージは、切り替えに対するRRCメッセージであり、上記ランダムアクセス目的がビーム失敗回復である場合、上記専用RRCメッセージは、ビーム失敗回復に対するRRCメッセージである。好ましくは、ネットワーク装置は、RRCメッセージ中にダウンリンクビームを設定することができる。
【0053】
理解できるように、上記第1のビーム及び/又は第2のビームは、1つのビームを含んでもよく、少なくとも2つのビームを含んでもよい。
【0054】
好ましくは、選択可能なビームが第1のビーム及び第2のビームを含む場合、上記ターゲットビームは、第1のビームであってもよく、第2のビームであってもよい。第1のビーム及び第2のビームに優先度が存在すれば、上記ターゲットビームは、第1のビーム及び第2のビームのうちの、利用可能で優先度の高いビームであってよい。例えば、第1のビームの優先度が第2のビームの優先度よりも高い場合、第1のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第1のビームであり、第1のビームが利用不可能であれば、上記ビームは第2のビームである。同様に、第2のビームの優先度が第1のビームの優先度よりも高い場合、第2のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第2のビームであり、第2のビームが利用不可能であれば、上記ビームは第1のビームである。上記ビームが利用可能であるとは、該ビームが存在することを意味してよい。
【0055】
好ましくは、選択可能なビームが第1のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第1のビームであり、選択可能なビームが第2のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第2のビームである。
【0056】
なお、第1のビームを用いて、即ち、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームを用いて、Msg1を伝送する場合、信号の品質が良いため、Msg1の伝送効率及び伝送精度を向上させることができる。第2のビームを用いて、即ち、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームを用いて、Msg1を伝送する場合、ネットワーク装置は、全てのアップリンクビームを走査する必要がなく、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームを直接走査してMsg1を受信し、Msg1受信効率を向上させることができる。
【0057】
本開示の実施例では、上記メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含み、かつ選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg1を伝送し、ランダムアクセスプロセスにおけるMsg1を伝送するビームの選択を規範化することができる。
【0058】
好ましくは、上記メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである。
【0059】
本開示の実施例では、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0060】
同様に、上記選択可能なビームのうちの各ビーム(即ち、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム又は第6のビーム)は、いずれも1つ又は少なくとも2つのビームを含んでよい。
【0061】
好ましくは、選択可能なビームが第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも2つを含む場合、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちのいずれかのビームであってよい。選択可能なビームのうちのビームに優先度が存在すれば、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームであってよい。
【0062】
例えば、選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームを含み、第4のビームの優先度が最も高く、かつ第3のビーム、第5のビーム及び第6のビームの優先度が順次下降する場合、第4のビームが利用可能であるとき、上記ターゲットビームは第4のビームであり、第4のビームが利用不可能であるとき、第3のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第3のビームであり、第3のビームも利用不可能であるとき、第5のビームを継続して検出し、これによって類推する。第4のビームの優先度が最も高く、かつ第3のビーム、第5のビーム及び第6のビームの優先度が同じである場合、第4のビームが利用可能であるとき、上記ターゲットビームは第4のビームであり、第4のビームが利用不可能であるとき、上記ターゲットビームは第3のビームであってもよく、第5のビームであってもよく、第6のビームであってもよい。
【0063】
なお、上記ビームが利用可能であるとは、該ビームが存在することを意味してよい。
【0064】
好ましくは、選択可能なビームが第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの1つのみを含む場合、上記ターゲットビームは、選択可能なビームにのみ含まれるビームである。例えば、選択可能なビームが第3のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第3のビームであり、選択可能なビームが第4のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第4のビームであり、選択可能なビームが第5のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第5のビームであり、選択可能なビームが第6のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第6のビームである。
【0065】
なお、第4ビーム又は第5ビームを用いてMsg2を伝送する場合、信号の品質が良いため、Msg2の伝送効率及び伝送精度を向上させることができる。
【0066】
本開示の実施例では、上記メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、かつ選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg2を伝送し、ランダムアクセスプロセスにおけるMsg2を伝送するビームの選択を規範化することができる。
【0067】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである。
【0068】
本開示の実施例では、上記第6のビームが利用可能であるとは、専用RRCメッセージ中にアップリンクビームが設定されていることを意味してよい。
【0069】
具体的には、第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、上記ターゲットビームは上記第6のビームであり、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、上記ターゲットビームは上記第6のビームであり、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、上記ターゲットビームは、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである。
【0070】
例えば、第6のビームが利用不可能である場合、上記ターゲットビームは、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームであってよく、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有していない場合、上記ターゲットビームは、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームであってよく、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有していない場合、上記ターゲットビームは、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームであってよく、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じでない場合、上記ターゲットビームは、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームであってよい。
【0071】
好ましくは、上記メッセージがMsg3である場合、上記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第7のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
上記第8のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
上記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
上記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
上記第12のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0072】
本開示の実施例では、ネットワーク装置は、Msg2により端末装置に対してアップリンクビームを指示することができ、RRCメッセージにより端末装置に対してビームを設定することもでき、例えば、RRCメッセージにより端末装置に対してアップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームを設定することができる。
【0073】
具体的には、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージがMsg3である場合、上記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含む。
【0074】
同様に、上記選択可能なビームのうちの各ビーム(即ち、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム又は第12のビーム)は、いずれも1つ又は少なくとも2つのビームを含んでよい。
【0075】
好ましくは、選択可能なビームが第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも2つを含む場合、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちのいずれかのビームであってよい。選択可能なビームのうちのビームに優先度が存在すれば、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームであってよい。
【0076】
例えば、選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームを含み、かつ第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームの優先度が順次上昇する場合、第12のビームが利用可能であるとき、上記ターゲットビームは第12のビームであり、第12のビームが利用不可能であるとき、第11のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは、第11のビームであり、そうでなければ、第10のビームを継続して検出し、これによって類推する。
【0077】
理解できるように、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームが少なくとも2つある場合、上記ターゲットビームは、少なくとも2つのビームのうちのいずれかのビームであってよい。
【0078】
好ましくは、選択可能なビームが第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの1つのみを含む場合、上記ターゲットビームは、選択可能なビームにのみ含まれるビームである。例えば、選択可能なビームが第7のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第7のビームであり、選択可能なビームが第8のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第8のビームである。
【0079】
なお、第9のビーム、第10のビーム又は第11のビームを用いてMsg3を伝送する場合、ネットワーク装置は、全てのアップリンクビームを走査する必要がなく、Msg2中で指示されたアップリンクビームを直接走査するか、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームを直接走査するか、又は専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームを直接走査して、Msg3を受信し、Msg3受信効率を向上させることができる。
【0080】
本開示の実施例では、上記メッセージがMsg3である場合、上記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、かつ選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg3を伝送し、ランダムアクセスプロセスにおけるMsg3を伝送するビームの選択を規範化することができる。
【0081】
好ましくは、上記メッセージがMsg4である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームであり、
上記第13のビームは、Msg2中で指示されたダウンリンクビームであり、
上記第14のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームであり、
上記第15のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第16のビームは、Msg3を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第17のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームである。
【0082】
本開示の実施例では、ネットワーク装置は、Msg2により端末装置に対してダウンリンクビームを指示することができ、Msg2は、アップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームを明示的又は暗示的に指示することができる。ネットワーク装置は、RRCメッセージにより端末装置にビームを設定することもでき、例えば、ネットワーク装置は、RRCメッセージにより端末装置にアップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームを設定することができる。
【0083】
具体的には、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージがMsg4である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0084】
同様に、上記選択可能なビームのうちの各ビーム(即ち、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビーム)は、いずれも1つ又は少なくとも2つのビームを含んでよい。
【0085】
好ましくは、選択可能なビームが第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも2つを含む場合、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちのいずれかのビームであってよい。選択可能なビームのうちのビームに優先度が存在すれば、上記ターゲットビームは、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームであってよい。
【0086】
例えば、選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームを含み、かつ第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームの優先度が順次下降する場合、第3のビームが利用可能であるとき、上記ターゲットビームは第3のビームであり、第3のビームが利用不可能であるとき、第4のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第4のビームであり、そうでなければ、第5のビームを継続して検出し、これによって類推する。
【0087】
理解できるように、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームが少なくとも2つある場合、上記ターゲットビームは、少なくとも2つのビームのうちのいずれかのビームであってよい。
【0088】
好ましくは、選択可能なビームが第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの1つのみを含む場合、上記ターゲットビームは、選択可能なビームにのみ含まれるビームである。例えば、選択可能なビームが第3のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第3のビームであり、選択可能なビームが第4のビームのみを含む場合、上記ターゲットビームは第4のビームである。
【0089】
本開示の実施例では、上記メッセージがMsg4である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、かつ選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてMsg4を伝送し、ランダムアクセスプロセスにおけるMsg4を伝送するビームの選択を規範化することができる。
【0090】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、上記第3のビーム、上記第4のビーム、上記第5のビーム、上記第13のビーム、上記第14のビーム、上記第15のビーム、上記第16のビーム又は上記第17のビームである。
【0091】
本開示の実施例では、上記第6のビームが利用可能であるとは、専用RRCメッセージ中にアップリンクビームが設定されていることを意味してよい。
【0092】
具体的には、第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、上記ターゲットビームは上記第6のビームであり、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、上記ターゲットビームは上記第6のビームであり、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、上記ターゲットビームは、上記第3のビーム、上記第4のビーム、上記第5のビーム、上記第13のビーム、上記第14のビーム、上記第15のビーム、上記第16のビーム又は上記第17のビームである。
【0093】
例えば、第6のビームが利用不可能である場合、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有していない場合、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有していない場合、或いは、第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じでない場合、上記ターゲットビームは、上記第3のビーム、上記第4のビーム、上記第5のビーム、上記第13のビーム、上記第14のビーム、上記第15のビーム、上記第16のビーム又は上記第17のビームである。
【0094】
好ましくは、上記ターゲットビームは、上記選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームである。
【0095】
理解を容易にするために、以下、例を参照しながら本開示の実施例を説明する。
【0096】
例aでは、選択可能なビームが第1のビームのみを含む場合、第1のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第1のビームであり、第1のビームが利用不可能であれば、終了することができる。
【0097】
例bでは、選択可能なビームが第1のビーム及び第2のビームを含む場合、第1のビームの優先度が第2のビームの優先度よりも高いとき、第1のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第1のビームであり、第1のビームが利用不可能であれば、上記ビームは第2のビームである。同様に、第2のビームの優先度が第1のビームの優先度よりも高い場合、第2のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第2のビームであり、第2のビームが利用不可能であれば、上記ターゲットビームは第1のビームである。
【0098】
例cでは、選択可能なビームが第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームを含む場合、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームの優先度が順次上昇する場合、第3のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第3のビームであり、第3のビームが利用不可能であるとき、第4のビームが利用可能であれば、上記ターゲットビームは第4のビームであり、そうでなければ、第5のビームを継続して検出し、これによって類推する。
【0099】
本開示の実施例では、ターゲットビームは、選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームであり、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ伝送の成功率を向上させることができる。
【0100】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームによって決定されるビームを含む。
【0101】
本開示の実施例では、上記ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームは、アップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームを含んでよい。具体的には、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対してアップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームを指示して、端末装置がMsg2で指示されたアップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームに基づいてメッセージを伝送することができる。
【0102】
好ましくは、Msg2は、アップリンクビーム及び/又はダウンリンクビームを明示的又は暗示的に指示することができる。
【0103】
理解できるように、端末装置がMsg2で指示されたアップリンクビームを用いてメッセージを伝送する場合、ネットワーク装置は、全てのアップリンクビームを走査する必要がなく、Msg2で指示されたアップリンクビームを直接走査して端末装置から伝送されたメッセージを受信し、メッセージの受信効率を向上させることができる。
【0104】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置が専用無線リソース制御RRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームを含む。
【0105】
本開示の実施例では、上記ネットワーク装置がRRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームは、ネットワーク装置がRRCメッセージにより端末装置に対して設定したビーム、及びネットワーク装置がRRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームと関連関係を有するビームのうちの少なくとも1つを含んでよい。
【0106】
本開示の実施例では、ネットワーク装置は、RRCメッセージにより端末装置に対してビームを設定することができ、例えば、RRCメッセージにより端末装置に対してビーム(例えば、アップリンクビーム及び/又はダウンリンクビーム)を設定することにより、端末装置は、RRCメッセージ中に設定されたビームに基づいてメッセージを伝送するか、又はRRCメッセージ中に設定されたビームと関連関係を有するビームに基づいてメッセージを伝送することができる。
【0107】
理解できるように、端末装置が、ネットワーク装置がRRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるアップリンクビームを用いてメッセージを伝送する場合、ネットワーク装置は、全てのアップリンクビームを走査する必要がなく、RRCメッセージ中に設定されたビームによって決定されるアップリンクビームを直接走査して端末装置から伝送されたメッセージを受信し、メッセージの受信効率を向上させることができる。
【0108】
図5を参照すると、図5は、本開示の実施例に係る通信装置の構成図である。図5に示すように、通信装置500は、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送する伝送モジュール501を含み、
上記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。
【0109】
本開示の実施例では、上記通信装置500は、端末装置であってもよく、ネットワーク装置であってもよい。
【0110】
好ましくは、上記メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含み、
上記第1のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0111】
好ましくは、上記メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである。
【0112】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである。
【0113】
好ましくは、上記メッセージがMsg3である場合、上記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第7のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
上記第8のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
上記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
上記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
上記第12のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0114】
好ましくは、上記メッセージがMsg4である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームであり、
上記第13のビームは、Msg2中で指示されたダウンリンクビームであり、
上記第14のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームであり、
上記第15のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第16のビームは、Msg3を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第17のビームは専用無線リソース制御RRCメッセージに配置されたアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームである。
【0115】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、上記第3のビーム、上記第4のビーム、上記第5のビーム、上記第13のビーム、上記第14のビーム、上記第15のビーム、上記第16のビーム又は上記第17のビームである。
【0116】
好ましくは、上記ターゲットビームは、上記選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームである。
【0117】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームを含む。
【0118】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置が専用無線リソース制御RRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームを含む。
【0119】
本開示の実施例に係る通信装置500は、図4の方法の実施例における通信装置によって実現される各プロセスを実現することができ、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0120】
本開示の実施例に係る通信装置500は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いて、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4であるランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送する伝送モジュール501を含み、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを実現し、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化することができる。
【0121】
図6は、本開示の実施例に係る端末装置の構成図である。図6を参照すると、該端末装置600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インタフェースユニット608、メモリ609、プロセッサ610及び電源611などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者が理解できるように、図6に示す端末装置の構造は、端末装置を限定するものではなく、端末装置は、図示より多いか又は少ない部品を含んでもよく、ある部品と組み合わせたり、異なる部品を配置したりしてもよい。本開示の実施例では、端末装置は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0122】
無線周波数ユニット601は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送し、上記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。
【0123】
本開示の実施例は、選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することにより、ビームに基づいてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送することを実現し、ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを送受信するビームの選択を規範化することができる。
【0124】
好ましくは、上記メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含み、
上記第1のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0125】
好ましくは、上記メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである。
【0126】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである。
【0127】
好ましくは、上記メッセージがMsg3である場合、上記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第7のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
上記第8のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
上記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
上記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
上記第12のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0128】
好ましくは、上記メッセージがMsg4である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームであり、
上記第13のビームは、Msg2中で指示されたダウンリンクビームであり、
上記第14のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームであり、
上記第15のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第16のビームは、Msg3を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第17のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームである。
【0129】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、上記第3のビーム、上記第4のビーム、上記第5のビーム、上記第13のビーム、上記第14のビーム、上記第15のビーム、上記第16のビーム又は上記第17のビームである。
【0130】
好ましくは、上記ターゲットビームは、上記選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームである。
【0131】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームを含む。
【0132】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置が専用無線リソース制御RRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームを含む。
【0133】
理解できるように、本開示の実施例では、無線周波数ユニット601は、情報の送受信中又は通話中の信号の送受信に適用可能であり、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ610に処理させ、また、アップリンクデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット601は、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信することができる。
【0134】
端末装置は、ネットワークモジュール602によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブの閲覧及びストリーミングメディアのアクセスなどを助ける。
【0135】
オーディオ出力ユニット603は、無線周波数ユニット601又はネットワークモジュール602によって受信されるか又はメモリ609に記憶されているオーディオデータを、オーディオ信号に変換して音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット603は、端末装置600によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、着信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット603は、スピーカー、ブザー及びレシーバーなどを含む。
【0136】
入力ユニット604は、オーディオ又はビデオ信号を受信する。入力ユニット604は、グラフィック処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)6041及びマイクロフォン6042を含んでよく、グラフィックプロセッサ6041は、動画撮影モード又は撮影モードで撮影装置(例えば、カメラ)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームは、表示ユニット606に表示することができる。グラフィック処理ユニット6041によって処理された画像フレームは、メモリ609(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、無線周波数ユニット601又はネットワークモジュール602によって送信されてもよい。マイクロフォン6042は、音声を受信して、このような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードの場合に無線周波数ユニット601によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力することができる。
【0137】
端末装置600は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサなどのような少なくとも1種のセンサ605をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル6061の輝度を調整することができる環境光センサと、端末装置600が耳元に移動するときに、表示パネル6061及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速センサは、各方向(一般に3軸)の加速度の大きさを検出することができ、静止時に重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末装置の姿勢の識別(例えば、縦向き/横向きの切り替え、ゲーム関連、磁力計の姿勢較正)、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計、タッピング)などに用いられてよく、センサ605は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでよく、ここでは説明を省略する。
【0138】
表示ユニット606は、ユーザにより入力された情報又はユーザに提供する情報を表示する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で表示パネル6061を配置することができる。
【0139】
ユーザ入力ユニット607は、入力された数字又は文字情報を受信すると共に、端末装置のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力装置6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又はその近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペンなどの任意の適切な物体又は付属品を用いるタッチパネル6071上又はタッチパネル6071の近くでのユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという2つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ位置を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチポイント座標に変換して、プロセッサ610に送信し、プロセッサ610から送信された命令を受信し、実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの複数のタイプでタッチパネル6071を実現することができる。タッチパネル6071に加えて、ユーザ入力ユニット607は、他の入力装置6072をさらに含んでよい。具体的には、他の入力装置6072は、物理キーボード、機能キー(例えば、ボリューム調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス及び操作レバーを含み得るがこれらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0140】
さらに、タッチパネル6071は、表示パネル6061にカバーされてよく、タッチパネル6071がその上又はその近くでのタッチ操作を検出した後、プロセッサ610に伝送してタッチイベントのタイプを決定し、その後に、プロセッサ610は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル6061に対応する視覚的出力を提供する。図6において、タッチパネル6071と表示パネル6061は、2つの独立した部品として端末装置の入出力機能を実現するが、いくつかの実施例では、タッチパネル6071と表示パネル6061を一体化して端末装置の入出力機能を実現することができ、ここでは具体的に限定しない。
【0141】
インタフェースユニット608は、外部装置と端末装置600を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを備えた装置との接続用ポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドフォンポートなどを含んでよい。インタフェースユニット608は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信すると共に、受信した入力を端末装置600内の1つ又は複数の素子に伝送するか又は端末装置600と外部装置の間のデータを伝送することができる。
【0142】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ609は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができるプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができるデータ記憶領域とを含んでよい。また、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子又は他の揮発性固体メモリ素子などの不揮発性メモリを含んでもよい。
【0143】
プロセッサ610は、端末装置の制御センターであり、様々なインタフェースと回線により端末装置全体の各部分に接続され、メモリ609に記憶されているソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、かつメモリ609に記憶されているデータを呼び出すことにより、端末装置の様々な機能とデータ処理を実行して、端末装置全体を監視する。プロセッサ610は、1つ以上の処理ユニットを含んでよく、好ましくは、プロセッサ610は、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積することができる。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に集積されなくてよい。
【0144】
端末装置600は、各部品に給電する電源611(例えば、電池)をさらに含んでよく、好ましくは、電源611は、電源管理システムによりプロセッサ610と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電の管理及び消費電力の管理などの機能を実現することができる。
【0145】
また、端末装置600は、いくつかの未図示の機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0146】
好ましくは、本開示の実施例に係る端末装置は、プロセッサ610と、メモリ609と、メモリ609に記憶されて上記プロセッサ610上で実行可能で、プロセッサ610によって実行されると、上記ランダムアクセス方法の実施例の各ステップを実現し、かつ同様な技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムとを含み、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0147】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記ランダムアクセス方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同様な技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムが記憶されており、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどであってよい。
【0148】
図7を参照すると、図7は、本開示の実施例に係るネットワーク装置の構成図であり、図7に示すように、ネットワーク装置700は、プロセッサ701、メモリ702、バスインタフェース703及びトランシーバー704を含み、プロセッサ701、メモリ702及びトランシーバー704がいずれもバスインタフェース703に接続される。
【0149】
本開示の実施例では、ネットワーク装置700は、メモリ702に記憶されてプロセッサ701上で実行可能で、プロセッサ701によって実行されると、
選択可能なビームのうちのターゲットビームを用いてランダムアクセスプロセスにおけるメッセージを伝送するステップを実現するコンピュータプログラムをさらに含み、
上記ランダムアクセスプロセスにおけるメッセージは、Msg1、Msg2、Msg3又はMsg4である。
【0150】
好ましくは、上記メッセージがMsg1である場合、上記選択可能なビームは、第1のビーム及び/又は第2のビームを含み、
上記第1のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第2のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0151】
好ましくは、上記メッセージがMsg2である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム及び第6のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームである。
【0152】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、第3のビーム、第4のビーム又は第5のビームである。
【0153】
好ましくは、上記メッセージがMsg3である場合、上記選択可能なビームは、第7のビーム、第8のビーム、第9のビーム、第10のビーム、第11のビーム及び第12のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第7のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと同じであるアップリンクビームであり、
上記第8のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するアップリンクビームであり、
上記第9のビームは、Msg2中で指示されたアップリンクビームであり、
上記第10のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームであり、
上記第11のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームであり、
上記第12のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと関連関係を有するアップリンクビームである。
【0154】
好ましくは、上記メッセージがMsg4である場合、上記選択可能なビームは、第3のビーム、第4のビーム、第5のビーム、第6のビーム、第13のビーム、第14のビーム、第15のビーム、第16のビーム及び第17のビームのうちの少なくとも1つを含み、
上記第3のビームは、Msg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第4のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第5のビームは、受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じであるダウンリンクビームであり、
上記第6のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたダウンリンクビームであり、
上記第13のビームは、Msg2中で指示されたダウンリンクビームであり、
上記第14のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームであり、
上記第15のビームは、Msg2を受信するダウンリンクビームと疑似コロケーションQCL関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第16のビームは、Msg3を送信するアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームであり、
上記第17のビームは、専用無線リソース制御RRCメッセージ中に設定されたアップリンクビームと関連関係を有するダウンリンクビームである。
【0155】
好ましくは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつMsg1を送信するアップリンクビームと関連関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームとQCL関係を有する場合、或いは、上記第6のビームが、利用可能であり、かつ受信されたダウンリンク参照信号における品質が第1の閾値よりも優れるダウンリンクビームと同じである場合、上記ターゲットビームは、上記第6のビームであり、そうでなければ、上記第3のビーム、上記第4のビーム、上記第5のビーム、上記第13のビーム、上記第14のビーム、上記第15のビーム、上記第16のビーム又は上記第17のビームである。
【0156】
好ましくは、上記ターゲットビームは、上記選択可能なビームのうちの、利用可能で最も優先度の高いビームである。
【0157】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置がMsg2により端末装置に対して指示したビームを含む。
【0158】
好ましくは、上記選択可能なビームは、ネットワーク装置が専用無線リソース制御RRCメッセージにより端末装置に対して設定したビームによって決定されるビームを含む。
【0159】
好ましくは、本開示の実施例に係るネットワーク装置は、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶されて上記プロセッサ701上で実行可能で、プロセッサ701によって実行されると、上記ランダムアクセス方法の実施例の各ステップを実現し、かつ同様な技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムとを含み、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0160】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記ランダムアクセス方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同様な技術的効果を達成することができるコンピュータプログラムが記憶されており、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。上記コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどであってよい。
【0161】
なお、本明細書において、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、製品又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明確に例示されていない他の要素をさらに含むか、又はこれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の要素をさらに含む。より多くの限定がない場合に、語句「1つ…を含む」により限定された要素は、該要素を含むプロセス、方法、製品又は装置に別の同一の要素がさらに存在することを排除するものではない。
【0162】
以上の実施形態の説明により、当業者が明確に理解できるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用した方法で実現でき、当然のことながら、ハードウェアでも実現できるが、多くの場合に前者がより好ましい実施形態である。このような理解に基づいて、本開示の技術手段は、本質的又は従来技術に寄与する部分がソフトウェア製品の形態で具現化されてよく、該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク装置などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための複数の命令を含む。
【0163】
以上で図面を参照しながら本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本開示の示唆で、本開示の趣旨及び特許請求の範囲の保護範囲から逸脱せずに多くの形式を行うことができ、これらはいずれも本開示の保護範囲内に属する。
【符号の説明】
【0164】
11 端末装置
12 ネットワーク装置
500 通信装置
501 伝送モジュール
600 端末装置
601 無線周波数ユニット
602 ネットワークモジュール
603 オーディオ出力ユニット
604 入力ユニット
6041 グラフィック処理ユニット
6042 マイクロフォン
605 センサ
606 表示ユニット
6061 表示パネル
607 ユーザ入力ユニット
6071 タッチパネル
6072 入力装置
608 インタフェースユニット
609 メモリ
610 プロセッサ
611 電源
700 ネットワーク装置
701 プロセッサ
702 メモリ
703 バスインタフェース
704 トランシーバー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7