(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】PDCP重複の設定方法及び端末機器
(51)【国際特許分類】
H04L 1/08 20060101AFI20230904BHJP
H04L 1/18 20230101ALI20230904BHJP
H04L 1/22 20060101ALI20230904BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20230904BHJP
H04W 76/14 20180101ALI20230904BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230904BHJP
【FI】
H04L1/08
H04L1/18
H04L1/22
H04W28/04
H04W76/14
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2021517445
(86)(22)【出願日】2019-09-19
(86)【国際出願番号】 CN2019106676
(87)【国際公開番号】W WO2020063443
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-26
(31)【優先権主張番号】201811133676.2
(32)【優先日】2018-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲曉▼▲東▼
【審査官】谷岡 佳彦
(56)【参考文献】
【文献】Samsung,Packet Duplication for the Sidelink Carrier Aggregation[online],3GPP TSG RAN WG2 #101 R2-1802599,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101/Docs/R2-1802599.zip>,2018年02月
【文献】vivo,Packet duplication indication for PC5[online],3GPP TSG RAN WG2 #101 R2-1802005,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101/Docs/R2-1802005.zip>,2018年02月
【文献】Samsung,Discussion on packet duplication in eV2X[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1709006,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1709006.zip>,2017年08月
【文献】ZTE,Consideration on Data Duplication Design for PC5 CA[online],3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1713071,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_100/Docs/R2-1713071.zip>,2017年
【文献】Ericsson (Rapporteur),Report from [101#72][LTE/V2X] Packet duplication[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805719,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1805719.zip>,2018年04月
【文献】Huawei (rapporteur),Summary of [101bis#84][LTE/V2X] - Discussion on the issues for running RRC CR[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1807424,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1807424.zip>,2018年05月
【文献】vivo,Packet duplication detection in sidelink PDCP[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804697,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804697.zip>,2018年04月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/08
H04W 28/04
H04W 76/14
H04W 92/18
H04L 1/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP(Packet Data Convergence Protocol)重複(duplication)の設定方法であって、
端末機器が、サイドリンクSL(sidelink) PDCP duplicationの設定情報を特定することと、
前記設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことと、を包含し、
前記SL PDCP duplicationの設定情報には
、
PDCP duplicationに用いられる伝送ブランチの個数を指示するための第六設定情
報、
が含まれ、
前記の端末機器が、SL PDCP duplicationの設定情報を特定することは、
前記端末機器が、サービス属性、論理チャネル優先度及びチャネルコンディションのうち、少なくとも1つに従って、SL PDCP duplicationの設定情報を特定することを包含
し、
前記伝送ブランチの個数は、SL PDCP duplicationにより採用される少なくとも2つの無線アクセス技術の論理チャネルの数の和である、
PDCP duplicationの設定方法。
【請求項2】
前記端末機器がSL送信端末機器の場合、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL受信端末機器から、前記SL送信端末機器へ送信されるか、或いは、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末機器がSL受信端末機器の場合、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL送信端末機器から、前記SL受信端末機器へ送信されるか、又は、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SL PDCP duplicationの設定情報には、
PDCP duplicationをアクティブ化する又は非アクティブ化するように指示するための第一設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる無線アクセス技術を指示するための第二設定情報と、
PDCP duplicationにおけるPDCPに用いられる無線アクセス技術を指示するための第三設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる論理チャネル識別子LCID(logical channel identifier)を指示するための第四設定情報と、
PDCP duplicationに用いられるキャリア情報を指示するための第五設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる伝送帯域幅部分BWP(Band Width Part)を指示するための第七設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる伝送リソースプールを指示するための第八設定情報とのうち、少なくとも1つが更に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ブロードキャストを通して送信されるか、或いは、制御チャネルを通して送信されるか、或いは、データチャネルを通して送信される、請求項1~4の何れか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第四設定情報には、少なくとも2つのLCIDが含まれ、
前記少なくとも2つのLCIDは、同じメディアアクセス制御MAC(Medium Access Control)エンティティによって設定されるか、或いは
前記少なくとも2つのLCIDは、異なるMACエンティティによって設定される、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも2つの無線アクセス技術には、第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術が含まれ、そのうち、
前記第一無線アクセス技術に対応する第一論理チャネル、及び前記第二無線アクセス技術に対応する第二論理チャネルは、同じMACエンティティによって設定され、及び/又は
前記第一論理チャネルに対応する第一ハイブリッド自動再送要求HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)プロセス、及び前記第二論理チャネルに対応する第二HARQプロセスは、前記同じMACエンティティによって設定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも2つの無線アクセス技術には、第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術が含まれ、そのうち、
前記第一無線アクセス技術の第一論理チャネルは、第一MACエンティティに対応し、前記第二無線アクセス技術の第二論理チャネルは、第二MACエンティティに対応し、及び/又は
前記第一無線アクセス技術の第一HARQプロセスは、前記第一MACエンティティに対応し、前記第二無線アクセス技術の第二HARQプロセスは、前記第二MACエンティティに対応し、
前記第一MACエンティティと、前記第二MACエンティティとは、異なる、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第一論理チャネルの数量は、少なくとも1つであり、及び/又は
前記第二論理チャネルの数量は、少なくとも1つである、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
SL PDCP duplicationの設定情報を特定するための特定モジュールと、
前記設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うための設定モジュールと、を含み、
前記SL PDCP duplicationの設定情報には
、
PDCP duplicationに用いられる伝送ブランチの個数を指示するための第六設定情
報、
が含まれ、
前記特定モジュールがSL PDCP duplicationの設定情報を特定することは、
サービス属性、論理チャネル優先度及びチャネルコンディションのうち、少なくとも1つに従って、SL PDCP duplicationの設定情報を特定することを包含
し、
前記伝送ブランチの個数は、SL PDCP duplicationにより採用される少なくとも2つの無線アクセス技術の論理チャネルの数の和である、
端末機器。
【請求項11】
前記端末機器がSL送信端末機器の場合、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL受信端末機器から、前記SL送信端末機器へ送信されるか、或いは、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束される、
請求項10に記載の端末機器。
【請求項12】
前記端末機器がSL受信端末機器の場合、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL送信端末機器から、前記SL受信端末機器へ送信されるか、又は、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束される、
請求項10に記載の端末機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、
請求項1~9の何れか一項に記載のPDCP duplicationの設定方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年9月27日に中国で出願された中国特許出願第201811133676.2号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本願に組み込まれる。
本願は、通信分野に関し、特に、パケットデータコンバージェンスプロトコルPDCP(Packet Data Convergence Protocol)重複(duplication)の設定方法及び端末機器。
【背景技術】
【0002】
新しいラジオとも呼ばれる新しい無線NR(New Radio)のサービスの1つは、超高信頼低レイテンシ通信URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications)であり、URLLCの場合、レイテンシ及び信頼性の両方に対する要求が高いため、現在、3GPPによって出されている解決案の1つとして、PDCP duplicationメカニズムを導入することである。即ち、複数の経路を通して同一のPDCPレイヤプロトコルデータユニットPDU(Protocol Data Unit)を伝送し、マルチ経路伝送ゲインによって伝送の信頼性を向上させ、伝送のレイテンシを低減する。
【0003】
PDCP duplicationメカニズムは、主にURLLCのために導入されているが、現在、PDCP duplicationの設定に関する技術案は、未だにない。従って、PDCP duplicationの設定を行うには、PDCP duplicationの設定関連の技術案を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示のいくつかの実施例の目的は、PDCP duplication設定を行うためのPDCP duplicationの設定方法及び端末機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一態様は、PDCP duplicationの設定方法であって、端末機器が、サイドリンク(sidelink、SL、ラテラルリンク、サイド・リンク等とも訳す)PDCP duplicationの設定情報を特定することと、前記設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うこととを包含する、PDCP duplicationの設定方法を提供している。
【0006】
第二態様は、SL PDCP duplicationの設定情報を特定するための特定モジュールと、前記設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うための設定モジュールとを含む、端末機器を提供している。
【0007】
第三態様は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、第一態様に記載のPDCP duplicationの設定方法が実現される、端末機器を提供している。
【0008】
第四態様は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、第一態様に記載のPDCP duplicationの設定方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を提供している。
【発明の効果】
【0009】
本開示のいくつかの実施例に係るPDCP duplicationの設定方法及び端末機器によれば、端末機器は、SL PDCP duplicationの設定情報を特定し、特定された設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことができ、通信の有効性を向上させる。
【0010】
ここで説明される図面は、本願のさらなる理解を提供するためのものであり、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するためのものであり、本願に対する不適切な制限を設定しない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本開示の一実施例によるPDCP duplicationの設定方法の模式的なフローチャートである。
【
図2】本開示の一実施例によるPDCP duplicationの設定方法の具体的な応用模式図である。
【
図3】本開示の別の一実施例によるPDCP duplicationの設定方法の具体的な応用模式図である。
【
図4】本開示のさらなる一実施例によるPDCP duplicationの設定方法の具体的な応用模式図である。
【
図5】本開示の一実施例による端末機器の構造模式図である。
【
図6】本開示の別の一実施例による端末機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本願の具体的な実施例及び対応する図面を関連して、本願の技術案を明確且つ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者によって創造的な労働を払わずに得られる他の実施例は、全て本願の保護範囲に含まれるものとする。
【0013】
理解されたいのは、本開示のいくつかの実施例に係る技術案は、例えば、グローバルシステムオブモバイルコミュニケーションGSM(Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続CDMA(Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービスGPRS(General Packet Radio Service)、長期進化LTE(Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信FDD(Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信TDD(Time Division Duplex)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステムUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)又はワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセスWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、5Gシステム、又は、新しい無線NR(New Radio)システムや後続の進化型通信システムといった様々な通信システムに適用可能である。
【0014】
本開示のいくつかの実施例において、端末機器は、移動局MS(Mobile Station)、モバイル端末(Mobile Terminal)、モバイルフォン(Mobile Telephone)、ユーザ端末機器UE(User Equipment)、携帯電話(handset)及びポータブル端末機器(portable equipment)、車両(vehicle)等を含み得るが、これらに限定されない。当該端末機器は、無線アクセスネットワークRAN(Radio Access Network)を介して、1つ又は複数のコアネットワークと通信可能である。例えば、端末機器は、モバイルフォン(「セルラ」フォンとも称される)や、無線通信機能を持つコンピュータ等であってもよいし、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵又は車載のモバイル装置であってもよい。
【0015】
本開示のいくつかの実施例において、ネットワーク機器は、端末機器に無線通信機能を提供するために無線アクセスネットワーク内に展開される装置である。前記ネットワーク機器は、基地局であってもよく、前記基地局は、様々な形態のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局やアクセスポイント等を含み得る。異なる無線アクセス技術を用いたシステムでは、基地局機能を持つ端末機器の呼び方は、異なる場合がある。例えば、LTEネットワークでは、進化したノードB(Evolved NodeB、eNB又はeNodeB)と呼ばれ、第三世代3G(3rd Generation)ネットワークでは、ノードB(Node B)と呼ばれ、更に、後続の進化型通信システムでは、ネットワーク機器等と呼ばれるが、言葉遣いは、制限を設定するものではない。
【0016】
図1に示すように、本開示の一実施例は、PDCP duplicationの設定方法100を提供しており、当該方法は、端末機器によって実行され得る。この実施例で言及された端末機器は、具体的に、SL送信端末機器であってもよいし、SL受信端末機器であってもよく、SL送信端末機器は、SL PDCP duplicationに基づいて、SL受信端末機器へデータを送信可能であり、この実施例は、以下のステップS102、S104を包含する。
【0017】
S102:端末機器が、SL PDCP duplicationの設定情報を特定する。
【0018】
選択的に、上記設定情報は、主に、SL PDCP duplication設定を行うように端末機器に指示するためのものであり、具体的に、以下の第一設定情報~第八設定情報のうち、少なくとも1つを含んでもよい。
【0019】
第一設定情報は、PDCP duplicationをアクティブ化する又は非アクティブ化するように指示するためのものであり、PDCP duplicationの非アクティブ状態では、送信端末機器は、LTEサイドリンクを通してデータを送信するか、或いはNRサイドリンクを通してデータを送信することが可能である。
【0020】
第二設定情報は、PDCP duplicationに用いられる無線アクセス技術を指示するためのものであり、具体的に、LTE又はNRを用いるか、或いは、PDCP duplicationの1つの伝送ブランチがLTEを用い、PDCP duplicationのもう1つの伝送ブランチがNR等を用いてもよい。
【0021】
第三設定情報は、PDCP duplicationにおけるPDCPに用いられる無線アクセス技術を指示するためのものであり、具体的に、LTE又はNRを用いてもよく、PDCPエンティティは、通常1個であり、具体的に、LTEのPDCPエンティティ、又は、NRのPDCPエンティティを用いてもよい。
【0022】
第四設定情報は、PDCP duplicationに用いられる論理チャネル識別子LCID(logical channel identifier)を指示するためのものである。
【0023】
第五設定情報は、PDCP duplicationに用いられるキャリア情報を指示するためのものである。
【0024】
第六設定情報は、PDCP duplicationに用いられる伝送ブランチの個数を指示するためのものであり、後続の
図2~
図4に示す実施例を参照されたい。
【0025】
第七設定情報は、PDCP duplicationに用いられる伝送帯域幅部分BWP(Band Width Part)を指示するためのものである。
【0026】
第八設定情報は、PDCP duplicationに用いられる伝送リソースプールを指示するためのものである。
【0027】
S104:前記設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行う。
【0028】
選択的に、端末機器は、設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行った後、SL PDCP duplicationに基づいてデータを伝送可能となり、具体的に、少なくとも2種類の無線アクセス技術を用いてデータを伝送してもよく、例えば、PDCP duplicationの1つの伝送ブランチがLTEを用い、PDCP duplicationのもう1つの伝送ブランチがNR等を用いる。
【0029】
選択的に、端末機器がSL PDCP duplicationに基づいてデータを伝送するには、主に、ブロードキャスト、マルチキャストやユニキャスト等の伝送形式を用いることが可能である。ユニキャストは、1対1(one to one)の伝送である。マルチキャストは、1対多(one to many)の伝送である。ブロードキャストも、one to manyの伝送であるが、ブロードキャストの場合、SL受信端末機器が同じグループに属するという概念がない。また、SL受信端末機器は、上記データの受信状況をフィードバックする必要がない。
【0030】
本開示のいくつかの実施例に係るPDCP duplicationの設定方法によれば、端末機器は、SL PDCP duplicationの設定情報を特定し、特定された設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことができ、通信の有効性を向上させる。
【0031】
選択的に、上記端末機器は、SL送信端末機器であってもよく、この場合、
上記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL受信端末機器から、前記SL送信端末機器へ送信されるか、或いは、
上記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束されてもよい。
【0032】
選択的に、上記端末機器は、SL受信端末機器であってもよく、この場合、
上記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL送信端末機器から、前記SL受信端末機器へ送信されるか、或いは、
上記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束されてもよい。
【0033】
選択的に、上記設定情報には、第一設定情報が含まれず、設定情報には、上記第二設定情報~第八設定情報のうち、少なくとも1つが含まれてもよく、この実施例において、SL PDCP duplicationは、常にアクティブ状態に維持されてもよい。
【0034】
本開示のいくつかの実施例において、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL受信端末機器から、SL送信端末機器へSL PDCP duplicationの設定情報を送信する場合、及び、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL送信端末機器から、SL受信端末機器へSL PDCP duplicationの設定情報を送信する場合のいずれにおいても、SL PDCP duplicationの設定情報は、ブロードキャストを通して送信されるか、或いは、制御チャネルを通して送信されるか、或いは、データチャネルを通して送信されることが可能である。
【0035】
上記制御チャネルは、例えばPSCCHを含み、上記データチャネルは、例えばPSSCHを含む。
【0036】
本開示のいくつかの実施例における上記第八設定情報で言及された伝送リソースプールについて、当該伝送リソースプールは、ネットワーク機器によって送信又は事前に設定されてもよく、伝送リソースプール内には、発見又は伝送に用いるリソース及び伝送に関連するパラメータ、例えば、リソースプールの最初のサブフレームのオフセット値、リソースプールに対応するビットマップ(bitmap)、隣接するリソースブロックRB(Resource Block)で物理サイドリンク制御チャネルPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)及び物理サイドリンク共有チャネルPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を伝送するかどうか、サブチャネルの数量、各サブチャネルのサイズ、サブチャネルに対応する最小のRBインデックス値、PSCCH poolに対応する最小のRBインデックス値、CBR測定のS-RSSIしきい値、エリア識別子等が含まれてもよい。
【0037】
現在、ネットワーク機器は、端末機器用に通常の伝送リソースプールを設定するほかに、例外的なリソースプール(exceptional pool)を設定する場合もあり、例外的なリソースプールは、いくつかの特殊な状況で使用され、例えば、ハンドオーバー時、無線リンク障害RLF(Radio Link Failure)発生時や、アイドル状態(IDLE)から接続状態(CONNECTED)への移行時等に使用される。
【0038】
上記実施例において、選択的に、上記SL PDCP duplicationの設定情報は、予め約束されたものであってもよく、例えば、SL PDCP duplicationの設定情報と、サービス属性、論理チャネル優先度、チャネルコンディション及び送信端末機器の能力のうち、少なくとも1つとは、マッピング関係を持つ。以下、例を挙げ、上記予め約束されたSL PDCP duplicationの設定情報について説明する。
【0039】
例えば、上記第一設定情報に対しては、データ伝送時にSL PDCP duplicationが常にアクティブ化されることを予め約束しておく。
【0040】
別の例として、上記第二設定情報に対しては、マッピング規則に従って、LTEを用いるか、それともNRを用いるかを決定する。ここでのマッピング規則は、具体的に、上記サービス属性、論理チャネル優先度、チャネルコンディション及びSL送信端末機器/SL受信端末機器の能力のうち、少なくとも1つに関するものであってもよい。
【0041】
別の例として、上記第三設定情報に対しては、マッピング規則に従って、LTEのPDCPを用いるか、それともNRのPDCPを用いるかを決定する。ここでのマッピング規則は、具体的に、上記サービス属性、論理チャネル優先度、チャネルコンディション及びSL送信端末機器/SL受信端末機器の能力のうち、少なくとも1つに関するものであってもよい。
【0042】
別の例として、上記第四設定情報に対しては、論理チャネル識別子LCIDを予約しておく形で指示してもよい。例えば、LTEシステムでのLCID1及びLCID5が、SL PDCP duplicationのデータ伝送に用いられ、NRシステムでのLCID2及びLCID5が、SL PDCP duplicationのデータ伝送に用いられるのであれば、NRシステムでのLCID2及びLTEシステムでのLCID1が、同じデータの伝送に使用可能であり、NRシステムでのLCID5及びLTEシステムでのLCID5が、同じデータの伝送に使用可能であること等を予め約束しておく。
【0043】
別の例として、上記第五設定情報に対しては、マッピング規則に従って、SL PDCP duplicationのキャリア情報を決定してもよい。ここでのマッピング規則は、具体的に、上記サービス属性、論理チャネル優先度、チャネルコンディション及びSL送信端末機器/SL受信端末機器の能力のうち、少なくとも1つに関するものであってもよい。
【0044】
別の例として、上記第六設定情報に対しては、サービス属性に従って、伝送ブランチの個数等を決定してもよい。具体的に、例えば、サービスの優先度が高い場合、SL受信端末機器が正しく受信できるように、伝送ブランチの個数を多く特定し、サービスの優先度が低い場合、伝送リソースが節約されるように、伝送ブランチの個数を少なく特定する。説明すべきなのは、上記で言及された優先度の「高」及び「低」は、何れも相対的な概念である。
【0045】
別の例として、上記第七設定情報に対しては、マッピング規則に従って、PDCP duplicationに用いられる伝送BWPを決定してもよい。
【0046】
別の例として、上記第八設定情報に対しては、マッピング規則に従って、PDCP duplicationに用いられる伝送リソースプールを決定してもよい。
【0047】
選択的に、上記第四設定情報には、少なくとも2つのLCIDが含まれ、上記少なくとも2つのLCIDは、同じメディアアクセス制御MAC(Medium Access Control)エンティティによって設定されるか、或いは、上記少なくとも2つのLCIDは、異なるMACエンティティによって設定される。
【0048】
図2に示すように、本開示の一実施例は、PDCP duplicationの設定方法の具体的な応用模式図を提供しており、この実施例において、SL PDCP duplicationは、2種類の無線アクセス技術、即ち第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術を跨いでおり(cross RAT)、第一無線アクセス技術は、具体的に、LTEであってもよく、第二無線アクセス技術は、具体的に、NRであってもよい。
【0049】
図2を参照して、この実施例において、第一無線アクセス技術の第一論理チャネルLCID1と、第二無線アクセス技術の第二論理チャネルLCID2とは、同じMACエンティティに対応している。
【0050】
選択的に、第一論理チャネルLCID1及び第二論理チャネルLCID2は、上記同じMACエンティティによって設定されたものである。
【0051】
選択的に、第一無線アクセス技術の第一ハイブリッド自動再送要求HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)プロセス、及び第二無線アクセス技術の第二HARQプロセスは、上記同じMACエンティティによって割り当てられたものである。
【0052】
この実施例において、具体的に、LTE及びNRのSLは、同じMACを用いており、即ち、LTEの論理チャネルLCID1又はHARQプロセスと、NRの論理チャネルLCID2又はHARQプロセスとは、統一したLCIDに基づいて割り当てられるか、或いは統一したHARQプロセスに基づいて割り当てられる。異なる無線アクセス技術RATの論理チャネル又はHARQは、異なるキャリアにマッピングされてもよく、詳しくは、
図2におけるCC1及びCC2を参照されたい。同図におけるCCは、コンポーネントキャリア(component carrier)を表す。
【0053】
この実施例において、SL送信端末機器は、PDCPレイヤでデータ複製機能を実行し、複製されたSL PDCPプロトコルデータユニットPDU(Protocol Data Unit)は、それぞれ、2つの異なる無線リンク制御RLC(Radio Link Control)エンティティに渡され、
図2におけるRLC1及びRLC2を参照されたい。異なるRLCエンティティは、異なる論理チャネルに対応し、異なる論理チャネルは、異なるLCIDを持ち、
図2において、RLC1は、LCID1に対応し、RLC2は、LCID2に対応している。
【0054】
なお、この実施例では、同じCC上で2つの複製されたデータパケットを伝送することがサポートされないため、メディアアクセス制御MAC(Medium Access Control)レイヤが、異なる論理チャネルからの複製データを処理する場合、異なるHARQエンティティを介した伝送が必要であり、
図2におけるHARQ1及びHARQ2を参照されたい。
【0055】
本開示のいくつかの実施例は、
図1に示す実施例に基づいて、SL PDCP duplicationの設定情報を特定し、設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことが可能であるが、説明の重複を回避するため、具体的な実現過程を繰り返さない。
【0056】
図3に示すように、本開示の別の一実施例は、PDCP duplicationの設定方法の具体的な応用模式図を提供しており、この実施例において、SL PDCP duplicationは、2種類の無線アクセス技術、即ち第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術を跨いでおり、第一無線アクセス技術は、具体的に、LTEであってもよく、第二無線アクセス技術は、具体的に、NRであってもよい。
【0057】
図3を参照して、この実施例において、第一無線アクセス技術の第一論理チャネルLCID1は、第一MACエンティティMAC1に対応し、第二無線アクセス技術の第二論理チャネルLCID2は、第二MACエンティティMAC2に対応している。
【0058】
選択的に、第一無線アクセス技術の第一HARQプロセスは、第一MACエンティティMAC1に対応し、第二無線アクセス技術の第二HARQプロセスは、第二MACエンティティMAC2に対応する。
【0059】
この実施例において、第一MACエンティティMAC1と、第二MACエンティティMAC2とは、異なる。
【0060】
この実施例において、具体的に、LTE及びNRのSLは、異なるMACを用いており、即ち、LTEの論理チャネルLCID1又はHARQプロセスと、NRの論理チャネルLCID2又はHARQプロセスとは、異なるMACに基づいて割り当てられる。異なるRATの論理チャネル又はHARQは、異なるキャリアにマッピングされてもよく、詳しくは、
図3におけるCC1及びCC2を参照されたい。同図におけるCCは、コンポーネントキャリアを表す。
【0061】
この実施例において、SL送信端末機器は、PDCPレイヤでデータ複製機能を実行し、複製されたSL PDCP PDUプロトコルデータユニット(Protocol Data Unit)は、それぞれ、2つの異なる無線リンク制御RLC(Radio Link Control)エンティティに渡され、
図3におけるRLC1及びRLC2を参照されたい。異なるRLCエンティティは、異なる論理チャネルに対応し、異なる論理チャネルは、異なるLCIDを持ち、
図3において、RLC1は、LCID1に対応し、RLC2は、LCID2に対応している。
【0062】
なお、この実施例では、同じCC上で2つの複製されたデータパケットを伝送することがサポートされず、HARQ1及びHARQ2は、それぞれ、異なるMACエンティティに対応しており、
図3におけるMAC1及びMAC2を参照されたい。こうして、CC1とCC2とが異なることを保証される。
【0063】
本開示のいくつかの実施例は、
図1に示す実施例に基づいて、SL PDCP duplicationの設定情報を特定し、設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことが可能であるが、説明の重複を回避するため、具体的な実現過程を繰り返さない。
【0064】
図4に示すように、本開示の一実施例は、PDCP duplicationの設定方法の具体的な応用模式図を提供しており、この実施例において、SL PDCP duplicationは、2種類の無線アクセス技術、即ち第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術を跨いでおり、第一無線アクセス技術は、具体的に、LTEであってもよく、第二無線アクセス技術は、具体的に、NRであってもよい。
【0065】
図4を参照して、この実施例において、第一無線アクセス技術LTEは、2つの論理チャネルを含んでおり、
図4におけるLCID1及びLCID2を参照されたい。第二無線アクセス技術NRは、2つの論理チャネルを含んでおり、
図4におけるLCID3及びLCID4を参照されたい。
【0066】
LCID1及びLCID2は、第一MACエンティティMAC1に対応し、LCID3及びLCID4は、第二MACエンティティMAC2に対応し、MAC1とMAC2とは、異なっている。
【0067】
この実施例において、SL送信端末機器は、PDCPレイヤでデータ複製機能を実行し、複製されたSL PDCPプロトコルデータユニットPDU(Protocol Data Unit)は、それぞれ、4つの異なる無線リンク制御RLC(Radio Link Control)エンティティに渡され、
図4におけるRLC1、RLC2、RLC3及びRLC4を参照されたい。異なるRLCエンティティは、異なる論理チャネルに対応し、異なる論理チャネルは、異なるLCIDを持ち、
図4において、RLC1は、LCID1に対応し、RLC2は、LCID2に対応し、RLC3は、LCID3に対応し、RLC4は、LCID4に対応している。
【0068】
なお、この実施例では、同じCC上で2つの複製されたデータパケットを伝送することがサポートされず、HARQ1とHARQ2、及び、HARQ3とHARQ4は、それぞれ、異なるMACエンティティに対応しており、
図4におけるMAC1及びMAC2を参照されたい。
【0069】
本開示のいくつかの実施例は、
図1に示す実施例に基づいて、SL PDCP duplicationの設定情報を特定し、設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことが可能であるが、説明の重複を回避するため、具体的な実現過程を繰り返さない。
【0070】
この実施例において、第一無線アクセス技術の第一論理チャネルの数量は2つであり、第二無線アクセス技術の第二論理チャネルの数量は2つである。この実施例において、伝送ブランチの個数は、4個である。
【0071】
選択的に、他の実施例において、第一無線アクセス技術の第一論理チャネルの数量は、少なくとも1つであり、及び/又は、第二無線アクセス技術の第二論理チャネルの数量は、少なくとも1つである。
【0072】
ここまで、
図1~
図4を参照して、本開示のいくつかの実施例によるPDCP duplicationの設定方法について詳しく説明した。以下、
図5を参照して、本開示のいくつかの実施例による端末機器を詳述する。
【0073】
図5は、本開示のいくつかの実施例による端末機器の構造模式図であり、当該端末機器は、具体的に、SL送信端末機器であってもよいし、SL受信端末機器であってもよい。
図5に示すように、端末機器500は、
SL PDCP duplicationの設定情報を特定するために用いられ得る特定モジュール502と、
前記設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うために用いられ得る設定モジュール504とを含む。
【0074】
本開示のいくつかの実施例による端末機器は、SL PDCP duplicationの設定情報を特定し、特定された設定情報に従って、SL PDCP duplication設定を行うことができ、通信の有効性を向上させる。
【0075】
選択的に、一実施例として、前記端末機器がSL送信端末機器の場合、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL受信端末機器から、前記SL送信端末機器へ送信されるか、或いは、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束される。
【0076】
選択的に、一実施例として、前記端末機器がSL受信端末機器の場合、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ネットワーク機器、SLリソーススケジューリング端末機器又はSL送信端末機器から、前記SL受信端末機器へ送信されるか、又は、
前記SL PDCP duplicationの設定情報は、前記SL送信端末機器と前記SL受信端末機器とによって予め約束される。
【0077】
選択的に、一実施例として、前記SL PDCP duplicationの設定情報には、
PDCP duplicationをアクティブ化する又は非アクティブ化するように指示するための第一設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる無線アクセス技術を指示するための第二設定情報と、
PDCP duplicationにおけるPDCPに用いられる無線アクセス技術を指示するための第三設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる論理チャネル識別子(LCID)を指示するための第四設定情報と、
PDCP duplicationに用いられるキャリア情報を指示するための第五設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる伝送ブランチの個数を指示するための第六設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる伝送帯域幅部分(BWP)を指示するための第七設定情報と、
PDCP duplicationに用いられる伝送リソースプールを指示するための第八設定情報とのうち、少なくとも1つ又は組み合わせが含まれる。
【0078】
選択的に、一実施例として、前記SL PDCP duplicationの設定情報は、ブロードキャストを通して送信されるか、或いは、制御チャネルを通して送信されるか、或いは、データチャネルを通して送信される。
【0079】
選択的に、一実施例として、前記特定モジュール502がSL PDCP duplicationの設定情報を特定することは、
前記端末機器が、サービス属性、論理チャネル優先度及びチャネルコンディションのうち、少なくとも1つ又は組み合わせに従って、SL PDCP duplicationの設定情報を特定することを包含する。
【0080】
選択的に、一実施例として、前記第四設定情報には、少なくとも2つのLCIDが含まれ、
前記少なくとも2つのLCIDは、同じMACエンティティによって設定されるか、或いは、
前記少なくとも2つのLCIDは、異なるMACエンティティによって設定される。
【0081】
選択的に、一実施例として、前記SL PDCP duplicationには、少なくとも2種類の無線アクセス技術が用いられる。
【0082】
選択的に、一実施例として、前記少なくとも2つの無線アクセス技術には、第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術が含まれ、そのうち、
前記第一無線アクセス技術に対応する第一論理チャネル、及び前記第二無線アクセス技術に対応する第二論理チャネルは、同じMACエンティティによって設定され、及び/又は、
前記第一論理チャネルに対応する第一HARQプロセス、及び前記第二論理チャネルに対応する第二HARQプロセスは、前記同じMACエンティティによって設定される。
【0083】
選択的に、一実施例として、前記少なくとも2つの無線アクセス技術には、第一無線アクセス技術及び第二無線アクセス技術が含まれ、そのうち、
前記第一無線アクセス技術の第一論理チャネルは、第一MACエンティティに対応し、前記第二無線アクセス技術の第二論理チャネルは、第二MACエンティティに対応し、及び/又は、
前記第一無線アクセス技術の第一HARQプロセスは、前記第一MACエンティティに対応し、前記第二無線アクセス技術の第二HARQプロセスは、前記第二MACエンティティに対応し、
前記第一MACエンティティと、前記第二MACエンティティとは、異なる。
【0084】
選択的に、一実施例として、前記第一論理チャネルの数量は、少なくとも1つであり、及び/又は、前記第二論理チャネルの数量は、少なくとも1つである。
【0085】
本開示のいくつかの実施例による端末機器500については、対応する本開示のいくつかの実施例に係わる方法100のフローを参照でき、そして、当該端末機器500における各ユニット/モジュール、及び上記の他の操作及び/又は機能は、それぞれ、方法100内の対応するフローを実現するためのものであるが、簡潔のため、ここで繰り返さない。
【0086】
図6は、本開示の別の一実施例に係る端末機器のブロック図である。
図6に示す端末機器600は、少なくとも1つのプロセッサ601と、メモリ602と、少なくとも1つのネットワークインターフェース604と、ユーザインターフェース603とを含む。端末機器600内の各コンポーネントは、バスシステム605を介して結合されている。理解できるように、バスシステム605は、これらのコンポーネントの間の接続通信を実現するためのものである。バスシステム605は、データバスに加え、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含むが、説明を明確にするために、
図6では、各種のバスを全てバスシステム605として示している。
【0087】
そのうち、ユーザインターフェース603は、ディスプレイ、キーボード又はポインティング端末機器(例えば、マウス、トラックボール(trackball)、タッチパネル又はタッチスクリーン等)を含んでもよい。
【0088】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例におけるメモリ602は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、或いは、揮発性と不揮発性メモリとの両方を含んでもよい。そのうち、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリROM(Read-Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリPROM(Programmable ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリEPROM(Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリEEPROM(Electrically EPROM)、又は、フラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)であってもよく、外部高速キャッシュとして用いられる。例示的に説明すると、例えば静的ランダムアクセスメモリSRAM(Static RAM)、動的ランダムアクセスメモリDRAM(Dynamic RAM)、同期動的ランダムアクセスメモリSDRAM(Synchronous DRAM)、ダブルデータレート同期動的ランダムアクセスメモリDDRSDRAM(Double Data rate SDRAM)、拡張同期動的ランダムアクセスメモリESDRAM(Enhanced SDRAM)、同期接続動的ランダムアクセスメモリSLDRAM(Synchlink DRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリDRRAM(Direct Rambus RAM)のような様々なRAMが利用可能であるが、これらに限定されない。本開示のいくつかの実施例に記載のシステム及び方法におけるメモリ602は、これら及び任意の他の適合タイプのメモリを含むが、限定されるものではない。
【0089】
いくつかの実施形態において、メモリ602は、オペレーティングシステム6021及びアプリケーションプログラム6022の、実行可能なモジュール又はデータ構造、或いは、それらのサブセット又は拡張セットを記憶している。
【0090】
そのうち、オペレーティングシステム6021は、各種の基礎サービス及びハードウェアに基づくタスクを扱うために、例えばフレームワークレイヤ、コアライブラリレイヤ、ドライバーレイヤ等の各種のシステムプログラムを含む。アプリケーションプログラム6022は、各種のアプリケーションサービスを実現するために、例えばメディアプレーヤ(Media Player)、ブラウザ(Browser)等の各種のアプリケーションプログラムを含む。本開示のいくつかの実施例に係る方法を実現するプログラムは、アプリケーションプログラム6022に含まれてもよい。
【0091】
本開示のいくつかの実施例において、端末機器600は、メモリ602に記憶されてプロセッサ601上で動作可能なコンピュータプログラムを更に含み、コンピュータプログラムがプロセッサ601によって実行されると、上記の実施例に係わる方法100のステップが実現される。
【0092】
本開示のいくつかの上記実施例に開示の方法は、プロセッサ601に適用され得るか、あるいは、プロセッサ601によって実現され得る。プロセッサ601は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の際、上記方法の各ステップは、プロセッサ601内のハードウェアである集積ロジック回路又はソフトウェア形式のコマンドによって完成可能である。上記のプロセッサ601は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサDSP(Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field Programmable Gate Array)又は、他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本開示のいくつかの実施例に開示の各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサや、いかなる常用的なプロセッサ等であってもよい。本開示のいくつかの実施例に開示の方法のステップは、直接具現化として、ハードウェアデコーダプロセッサによる実行で完成されてもよいし、或いは、デコーダプロセッサ内のハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによる実行で完成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリや、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の当分野において成熟されているコンピュータ読取可能な記憶媒体内に位置することが可能である。当該コンピュータ読取可能な記憶媒体は、メモリ602にあり、プロセッサ601は、メモリ602内の情報を読み取り、そのハードウェアと結合して、上記方法のステップを完成する。具体的に、当該コンピュータ読取可能な記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサ601によって実行されると、上記の実施例に係わる方法100の各ステップが実現される。
【0093】
理解できるように、本開示のいくつかの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又は、その組み合わせによって実現可能である。ハードウェアによる実現について、処理ユニットは、1つ又は複数の特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuits)、デジタル信号プロセッサDSP(Digital Signal Processing)、デジタル信号処理デバイスDSPD(DSP Device)、プログラマブルロジックデバイスPLD(Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイFPGA(Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本願に記載の機能を実行するための他の電子ユニット又はその組み合わせの中に実現可能である。
【0094】
ソフトウェアによる実現について、本開示のいくつかの実施例に記載の機能を実行するモジュール(例えばプロシージャ、関数等)によって、本開示のいくつかの実施例に記載の技術を実現することが可能である。ソフトウェアコードは、メモリに記憶されてプロセッサによって実行され得る。メモリは、プロセッサの内部、又は、プロセッサの外部で実現可能である。
【0095】
端末機器600は、上記実施例における端末機器によって実現される各手順を実現できるが、説明の重複を回避するために、ここで繰り返さない。
【0096】
本開示のいくつかの実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供しており、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記実施例に係る方法100の各手順が実現され、同じ技術的効果も達成できるが、説明の重複を回避するために、ここで繰り返さない。そのうち、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば読み取り専用メモリROM(Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスクや光ディスク等である。
【0097】
説明すべきなのは、本明細書において、用語「含む」、「包含」又は他の任意の変体は、非排他的な包含を意図し、一連の要素を含む過程、方法、物又は装置は、これらの要素を含むことだけではなく、明示的に列挙されていない他の要素、又はこの過程、方法、物若しくは装置に固有の要素を含む。さらなる制限がない限り、用語「1つの…を含む」より限定された要素は、該要素を含む過程、方法、物又は装置に他の同一の要素が存在することを排除しない。
【0098】
上記の実施形態に対する説明から、当業者は、ソフトウェアに、必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えるという方式で、上記実施例に係る方法が実現可能であると明確に分かることができ、勿論、ハードウェアによっても実現可能であるが、多くの場合は、前者は、より好適な実施形態となる。このような理解に基づいて、本開示の技術案の本質的部分、あるいは従来技術に対する貢献をもたらす部分は、ソフトウェア製品の形で具現化することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコンやネットワークデバイス等であり得る)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるためのいくつかのコマンドを含む。
【0099】
以上、図面を関連して本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は、あくまでも例示的なもので、限定的なものではない。当業者は、本開示の啓示の下で、本開示の主旨及び請求項の保護範囲から逸脱することなく、多数の形態を作り出すことができるが、それらは、全て本開示の保護範囲に含まれるものとする。