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特許7342114同時の、背の四角折り及びブックレットの化粧裁ちのためのデバイス及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】同時の、背の四角折り及びブックレットの化粧裁ちのためのデバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   B42C 5/02 20060101AFI20230904BHJP
   B65H 45/12 20060101ALI20230904BHJP
【FI】
B42C5/02
B65H45/12
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021517750
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2019076347
(87)【国際公開番号】W WO2020065084
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-06-21
(31)【優先権主張番号】1851173-3
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】SE
(73)【特許権者】
【識別番号】521126988
【氏名又は名称】プロクマティック・インターナショナル・エービー
【氏名又は名称原語表記】PLOCKMATIC INTERNATIONAL AB
【住所又は居所原語表記】Telefonvaegen 30,126 26 Haegersten,Sweden
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン、レンナルト
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-018396(JP,A)
【文献】特開2017-071460(JP,A)
【文献】特開2014-159315(JP,A)
【文献】特開2007-137665(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2005/0079968(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42C 2/00- 9/06
B42C 1/00-99/00
B65H 37/00-37/06
B65H 41/00
B65H 45/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
後処理デバイス(1)であって、
後処理されるべきブックレット(3)を受け入れるための入口(2)と、
後処理後に前記ブックレット(3)を排出するための出口(4)と、
ナイフ(6)と支持体(7)とを備える裁断アセンブリ(5)と、
前記ブックレット(3)の背に沿って圧力を印加するための加圧手段(9)を備える四角折りアセンブリ(8)と、
前記裁断アセンブリ(5)及び前記四角折りアセンブリ(8)を介して前記入口(2)から前記出口(4)に搬送路(11)に沿って前記ブックレット(3)を移動させるように構成された移送システムと、
挟持アセンブリ(17)が前記ブックレット(3)の前記背の部分を挟持して、前記四角折りアセンブリ(8)及び前記裁断アセンブリ(5)による処理のための処理位置(P)に前記ブックレット(3)を静止状態に保つ挟持位置と、前記ブックレット(3)が移動することを前記挟持アセンブリ(17)が可能にする開放位置との間で動作可能となるように構成された前記挟持アセンブリ(17)と、
を備え、前記裁断アセンブリ(5)及び/又は前記四角折りアセンブリ(8)は、前記四角折りアセンブリ(8)と前記裁断アセンブリ(5)との間の距離が前記裁断アセンブリ(5)及び前記四角折りアセンブリ(8)のうちの少なくとも1つの移動によって可変となるように、前記後処理デバイス(1)に移動可能に取り付けられることを特徴とする、後処理デバイス(1)。
【請求項2】
前記移送システムは、前記入口(2)と前記裁断アセンブリ(5)との間に設けられた第1の送給アセンブリ(12)を備え、
前記第1の送給アセンブリ(12)は、前記第1の送給アセンブリ(12)に対する前記ブックレット(3)の送給を制御するように構成された第1の送給機構を備え、
前記第1の送給アセンブリ(12)は、前記後処理デバイス(1)に移動可能に取り付けられ、前記入口(2)と前記裁断アセンブリ(5)との間の前記搬送路(11)に沿った前後の移動のために案内され、
前記移送システムは、前記裁断アセンブリ(5)と前記四角折りアセンブリ(8)との間に設けられた第2の送給アセンブリ(18)を備え、
前記第2の送給アセンブリ(18)は、前記第2の送給アセンブリ(18)に対する前記ブックレット(3)の送給を制御するように構成された第2の送給機構を備える、
請求項1に記載の後処理デバイス(1)。
【請求項3】
前記第2の送給アセンブリ(18)は、前記後処理デバイス(1)に移動可能に取り付けられ、前記裁断アセンブリ(5)と前記四角折りアセンブリ(8)との間の前記搬送路(11)に沿った前後の移動のために案内される、
請求項2に記載の後処理デバイス(1)。
【請求項4】
前記挟持アセンブリ(17)は、前記四角折りアセンブリ(8)に隣接して設けられる、
請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の後処理デバイス(1)。
【請求項5】
前記第1の送給アセンブリ(12)は、直線案内部上に据え付けられ、前記第1の送給機構は、前記第1の送給機構の前方送給方向が前記直線案内部の方向と平行になるように構成される、
請求項2、請求項3又は、請求項2又は3を引用する請求項4のうちのいずれか一項に記載の後処理デバイス(1)。
【請求項6】
前記後処理デバイス(1)は、当接部材(14)が前記四角折りアセンブリ(8)に隣接する位置において前記搬送路(11)を塞ぎ、それによって前記処理位置(P)を規定する停止位置(P1)と、前記四角折りアセンブリ(8)が前記ブックレット(3)上で自由に動作するように、前記当接部材(14)が前記四角折りアセンブリ(8)の邪魔にならないように移動される静止位置(P2)との間で移動可能な前記当接部材(14)を備えるストッパ手段(13)を更に備える、
請求項1~5のうちのいずれか一項に記載の後処理デバイス(1)。
【請求項7】
前記当接部材(14)は、前記裁断アセンブリ(5)の前記ナイフ(6)と平行である、
請求項6に記載の後処理デバイス(1)。
【請求項8】
請求項2又は請求項2を引用する請求項3~7のうちのいずれか一項に記載の前記後処理デバイス(1)を動作させる方法であって、
b)前記四角折りアセンブリ(8)及び/又は前記裁断アセンブリ(5)を所定の距離(D1)だけ離して移動させることと、
c)前記入口(2)からブックレット(3)を受け入れ、把持し、前記裁断アセンブリ(5)に移送するように前記第1の送給アセンブリ(12)を動作させることと、
d)前記ブックレット(3)が前記第2の送給アセンブリ(18)に到達するまで、前記第1の送給アセンブリ(12)に対して前方に前記ブックレット(3)を移動させるように前記第1の送給機構を動作させることと、
e)前記裁断アセンブリ(5)からの前記ブックレット(3)を把持し、前記処理位置(P)に移送するように前記第2の送給アセンブリ(18)を動作させることと、
f)前記処理位置(P)において前記ブックレット(3)を挟持するように前記挟持アセンブリ(17)を動作させることと、
h)前記処理位置(P)において挟持されている間に、前記ブックレット(3)を四角折りし、裁断するように、前記四角折りアセンブリ(8)及び前記裁断アセンブリ(5)をそれぞれ動作させることと、
i)その開放位置に持ってくるように前記挟持アセンブリ(17)を動作させることと、
j)前記出口(4)に向かって前記ブックレット(3)を移送するように前記第2の送給アセンブリ(18)を動作させることと、
を行うステップを備える、方法。
【請求項9】
前記方法は、ステップd)の前の任意の時点で実行されるべきステップa)を備え、前記ステップa)は、前記当接部材(14)を前記停止位置(P1)に持ってくるように前記ストッパ手段(13)を動作させ、それによって、前記処理位置(P)を規定する物理的停止部を提供することを備え、
前記方法は、ステップf)とh)との間に、
前記当接部材(14)をその静止位置(P2)に移動させるように前記ストッパ手段(13)を動作させるステップg)を更に備える、
請求項6を引用する請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷されたブックレットのための後処理デバイスに関する。具体的には、デバイスは、印刷されたブックレットの四角折り(square folding)及び化粧裁ち(trimming)の両方を実行するように構成されたそのようなデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタなどの画像形成デバイスは、一般に、紙を折り畳んでブックレットに積載し、ブックレットのシートをステープルで綴じ、ブックレットの縁を化粧裁ちし、ブックレットの綴じられた縁を四角折りするなどの後処理動作を実行するように構成された後処理デバイスと組み合わされている。典型的には、そのような後処理機械は、右側などの投入側から紙を受け入れ、左側などの排出側で処理された紙を排出するように適合される。いくつかの機械が、従って、互いに直列に接続され、各機械は、ある機械は折り畳み用、ある機械は四角折り用、ある機械は化粧裁ち用といったように、それ自体の機能を有する。
【0003】
四角折り及び化粧裁ちの両方を実行する機械の例は、US7891928B2に開示されている。四角折り及び化粧裁ちの両方を行う機械の別の例は、US9174814B2に開示されている。
【0004】
本発明の目的は、ブックレットを四角折りし、化粧裁ちすることが可能な小型ながら高速な機械を提供することである。
【発明の概要】
【0005】
これら及び他の目的は、それぞれ本発明の第1及び第2の態様によるデバイス及び方法によって達成される。
【0006】
本発明の第1の態様による後処理デバイスは、従属請求項2~7に記載された実施形態と共に、請求項1に規定されている。デバイスは、
後処理されるべきブックレットを受け入れるための入口と、
後処理後にブックレットを排出するための出口と、
ナイフと支持体とを備える裁断アセンブリと、
ブックレットの背に沿って圧力を印加するための加圧手段を備える四角折りアセンブリと、
裁断アセンブリ及び四角折りアセンブリを介して入口から出口に搬送路に沿ってブックレットを移動させるように構成された移送システムと、
挟持アセンブリがブックレットの背の部分を挟持して、四角折りアセンブリ及び裁断アセンブリによる処理のための処理位置にブックレットを静止状態に保つ挟持位置と、ブックレットが移動することを挟持アセンブリが可能にする開放位置との間で動作可能となるように構成された挟持アセンブリと備える。裁断アセンブリ及び/又は四角折りアセンブリは、四角折りアセンブリと裁断アセンブリとの間の距離が裁断アセンブリ及び四角折りアセンブリのうちの少なくとも1つの移動によって可変となるように、後処理デバイスに移動可能に取り付けられる。四角折りアセンブリと裁断アセンブリとの間の距離が可変となるように、裁断アセンブリ及び/又は四角折りアセンブリを後処理デバイスに移動可能に取り付けることによって、機械は、両方の動作のためにブックレットを静止状態に保たれたままにしながら、様々なサイズのブックレットも四角折り及び化粧裁ちの両方を行うことが可能である。これは、依然として広範囲のサイズのブックレットの処理を可能にしながら、より速い後処理を可能にし、より小さい設置面積(footprint)上で両方の機能を可能にする。
【0007】
処理すべき新しいブックレットサイズを選択すると、裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間の距離は、処理位置内のブックレットがブックレットのシートの外側の部分を切り取るために裁断アセンブリを少なくとも部分的に通って延在するように距離が適合されるように調整される。裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間のこの距離は次いで、複数のブックレットの後処理の間、ブックレットサイズが変更されるまで保たれる。
【0008】
移送システムは、入口と裁断アセンブリとの間に設けられた第1の送給アセンブリを備え得、第1の送給アセンブリは、第1の送給アセンブリに対するブックレットの送給を制御するように構成された第1の送給機構を備え、第1の送給アセンブリは、後処理デバイスに移動可能に取り付けられ、入口と裁断アセンブリとの間の搬送路に沿った前後の移動のために案内され、移送システムは、裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間に設けられた第2の送給アセンブリを備え、第2の送給アセンブリは、第2の送給アセンブリに対するブックレットの送給を制御するように構成された第2の送給機構を備える。
【0009】
第1の送給アセンブリは、後処理デバイスの入口を通してブックレットの前部を受け入れ、ブックレットを把持する。そこから、ブックレットは、第1の送給アセンブリによって裁断アセンブリに移動される。裁断アセンブリの近くに来ると、第1の送給アセンブリの送給機構が作動し、ブックレットが第2の送給アセンブリに到達し、第2の送給アセンブリがブックレットの前部を把持するまで、開放された裁断アセンブリを通してブックレットを前方に送給する。ブックレットが第2の送給アセンブリに到達するために入口から移動しなければならない総距離は、ブックレットの幅よりも大きく、等しく、又は小さくあり得ることが理解されるべきである。第2の送給アセンブリによって把持されると、第2の送給アセンブリは、第2の送給アセンブリの送給機構の動作によって、若しくは第2の送給アセンブリの並進によってのうちのいずれかで、又は送給機構の動作と第2の送給アセンブリの並進との両方によって、ブックレットを処理位置まで送給することが可能である。裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間の距離がブックレットの幅よりも小さいので(上述したようにブックレットサイズが変化したときの初期幅設定のために常にそうである)、及び第2の送給アセンブリが裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間に位置付けられているので、第2の送給アセンブリは、処理位置にブックレットを移送するために移動する必要はなく、単にブックレットを処理位置へと前方に送給することができる。
【0010】
故に、そのように構成された第1の送給アセンブリ及び第2の送給アセンブリを設けることは、同じサイズの複数のブックレットの後処理中に裁断アセンブリが静止状態になることを可能にしながら、様々なサイズのブックレットの自動移動を可能にする。裁断アセンブリは重く、処理されるブックレット毎に裁断アセンブリを移動させる必要がないことは大きな利点であり、機械上の処理時間、振動、及び摩耗を低減する。
【0011】
第2の送給アセンブリは、後処理デバイスに移動可能に取り付けられ、裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間の搬送路に沿った前後の移動のために案内され得る。
【0012】
第2の送給アセンブリを裁断アセンブリと四角折りアセンブリとの間の搬送路に沿って前後に移動可能にすることによって、ブックレットは、第2の送給アセンブリの送給機構の動作によってではなく、第2の送給アセンブリの単なる並進によって、ブックレットの折り畳まれた部分を把持しながら、第2の送給アセンブリによってその処理位置に移動されることができる。その折り畳まれた部分を引っ張ることによってブックレットを移動させることは、シートを変形させるリスクが低減されたブックレットの安定した移動をもたらす。
【0013】
挟持アセンブリは、四角折りアセンブリに隣接して設けられ得る。
【0014】
ブックレットを四角折りアセンブリに近接して挟持することは、ブックレットの折り畳まれた部分をその背に沿って挟持することを可能にし、それは次に、四角折りアセンブリによる明確な折り目付け(creasing)動作を可能にする。
【0015】
第1の送給アセンブリは、直線案内部上に据え付けられ得、第1の送給機構は、第1の送給機構の前方送給方向が直線案内部の方向と平行になるように構成される。
【0016】
直線案内部を設け、送給方向と直線案内部の方向とをそのように整列させることは、それぞれの送給アセンブリの送給機構の動作によってそれぞれの送給アセンブリの任意の位置において搬送路に沿って送給することを可能にする。これは、第1の送給アセンブリの位置付けとは無関係にブックレットのより高度な選択的位置付けを可能にし、それはひいては、送給アセンブリの両方の送給動作(送給機構の動作による送給及び送給アセンブリの並進による送給)が同時に実行されることができるので、機械のより高速な動作を可能にする。また、入口からブックレットを最初に受け入れた後、第1の送給アセンブリは、ブックレットをその搬送路に斜めに送給して裁断アセンブリのナイフ又は支持体と接触させることなく、裁断アセンブリから更に離れてその送給機構を動作させることが可能となり、それは、送給方向が送給アセンブリの移動方向と整列していなかったケースの可能性がある。
【0017】
後処理デバイスは、当接部材が四角折りアセンブリに隣接する位置において搬送路を塞ぎ、それによって処理位置を規定する停止位置と、四角折りアセンブリがブックレット上で自由に動作するように、当接部材が四角折りアセンブリの邪魔にならないように移動される静止位置との間で移動可能な当接部材を備えるストッパ手段を更に備え得る。
【0018】
そのようなストッパ手段を設けることは、ブックレットが処理位置に対応する所与の位置において当接部材に当たるまで、ブックレットが第2の送給アセンブリによって送給されることを可能にする。
【0019】
当接部材は、裁断アセンブリのナイフと平行であり得る。平行であることは、化粧裁ち及び四角折りの前に第2の送給アセンブリを使用してブックレットを当接部材に対して押し込むことによってブックレットの歪みが補正されることを可能にし、このことから、誤って方向付けられた裁断及び不十分な折り目付けのリスクを低減する。
【0020】
本発明の第2の態様による方法は、従属請求項9に規定された実施形態と共に、請求項8に規定されている。第2の態様による後処理デバイスを動作させる方法は、
b)四角折りアセンブリ及び/又は裁断アセンブリを所定の距離だけ離して移動させることと、
c)入口からブックレットを受け入れ、把持し、裁断アセンブリに移送するように第1の送給アセンブリを動作させることと、
d)ブックレットが第2の送給アセンブリに到達するまで、第1の送給アセンブリに対して前方にブックレットを移動させるように第1の送給機構を動作させることと、
e)裁断アセンブリからのブックレットを把持し、処理位置に移送するように第2の送給アセンブリを動作させることと、
f)処理位置においてブックレットを挟持するように挟持アセンブリを動作させることと、
h)処理位置において挟持されている間に、ブックレットを四角折りし、裁断するように、四角折りアセンブリ及び裁断アセンブリをそれぞれ動作させることと、
i)その開放位置に持ってくるように挟持アセンブリを動作させることと、
j)出口に向かってブックレットを移送するように第2の送給アセンブリを動作させることと、
を行うステップを備える。
【0021】
ステップb)では、四角折りアセンブリと裁断アセンブリとの間の距離が、処理されるべきブックレットのサイズ、特に、裁断後にどの程度のブックレットが残されるべきかに応じて、四角折りアセンブリ及び裁断アセンブリによる同時処理に適した距離に調整される。裁断されるべき突出部は、ブックレットを構成するシートの数及び各それぞれのシートの厚さなどの多くの要因に依存する可能性がある。故に、距離を設定した後、他のステップを繰り返すことによって、複数の同様のブックレットが処理され得る。
【0022】
後処理デバイスが上述したストッパ手段を備える場合、方法は、ステップd)の前の任意の時点で実行されるべきステップa)を更に備え得、そのステップa)は、当接部材を停止位置に持ってくるようにストッパ手段を動作させ、それによって、処理位置を規定する物理的停止部を提供することを備え、方法は、ステップf)とh)との間に、当接部材をその静止位置に移動させるようにストッパ手段を動作させるステップg)を更に備える。
【0023】
図1~10は、後処理デバイスの第1の実施形態の概略図を示す。図2図10は、後処理デバイスの動作の連続ステップを示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】後処理デバイスを示し、矢印は可動部分を示す。
図2】ストッパ手段がその停止位置に移動し、裁断アセンブリが四角折りアセンブリから距離D1だけ離れて設定された適切な位置に移動したデバイスを示す。また、第1の送給アセンブリが入口に移動され、第1の送給機構が開放されて、ブックレットが第1の送給機構に入ることを可能にする。更に、挟持アセンブリが開放されて、ブックレットの挿入を可能にする。
図3】入口を通って第1の送給アセンブリに入るブックレットを示す。
図4】第1の送給アセンブリの並進による裁断アセンブリへのブックレットの移動を示す。また、ブックレットを受け入れるための第2の送給アセンブリの位置付けを示す。
図5】第1の送給アセンブリから開放された裁断アセンブリを通っての第2の送給アセンブリへのブックレットの送給を示す。
図6】ブックレットがストッパ手段の当接部材に当たるまでの第2の送給アセンブリの並進による処理位置へのブックレットの移動を示す。
図7】処理位置においてブックレットを挟持するための挟持アセンブリの動作を示す。
図8】四角折りアセンブリがブックレットの折り畳まれた部分にその後接近することを可能にする、その静止位置へのストッパ手段の動作を示す。
図9】四角折りアセンブリ及び裁断アセンブリの同時動作を示す。
図10】挟持アセンブリの開放、及び出口に向けてのブックレットのその後の移送を示す。
【0025】
全ての図は同じ実施形態に関し、同じ項目は図毎に容易に認識されるので、1つの参照番号は、1つの図においてどの部分若しくは位置又は他の項目に関するかを示しており、それは、他の図から除外され得る。
【表1】
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施形態を、後処理デバイスの第1の実施形態を示す添付図面を参照して以下に説明する。
【0027】
図1は、後処理デバイス1の様々なコンポーネント及び全体的なレイアウトを概略的に示す。後処理デバイス1は、ブックレットを移動させることなく、1つのステップでブックレット3の四角折り及び化粧裁ちを実行するために、印刷ラインのブックレットメーカ(図示せず)とインラインで使用され得る。四角折りの間、ブックレット3は、四角形の形状の背を作製するために、背面/背/「折り畳まれた部分」に圧力を印加することによって処理される。化粧裁ちの間、背の反対側の縁、即ち、ブックレットの開放端は、真っ直ぐに裁断される。
【0028】
後処理デバイス1は、その右側に、後処理されるべきブックレット3を受け入れるための入口2を備え、その左側に、後処理後にブックレット3を排出するための出口4を備える。当然ながら、設計全体は、左側に入口を有し、右側に出口を有するように、左から右に鏡映(mirrored)されることもできる。また、どちらが左となり右となるかは、どちらがデバイスの前面であり背面であるかと見なすことに依存する。左及び右への言及は、図面上での方向を指す。
【0029】
デバイス1はまた、ナイフ6と、ナイフ6が降下してブックレット3を裁断するときにブックレット3を支持するための支持体7とを備える裁断アセンブリ5を設けられる。裁断アセンブリ5は、後処理デバイス1に移動可能に取り付けられ、入口2と出口4との間の搬送路11に沿った前後の移動のために直線案内部上に案内される。裁断アセンブリ5は、好ましくは、直線案内部に沿って裁断アセンブリ5の位置を制御するように構成された電気モータの形態の第6の駆動手段(図示せず)に動作可能に接続される。第6の駆動手段は、裁断アセンブリ位置制御信号に応答して動作可能である。裁断アセンブリ5は、比較的重く、20kgを超える重さがある。裁断アセンブリ5は、処理位置Pに向かって搬送されるときなどにブックレット3がナイフ6と支持体7との間の開口部を通って移動されることができるように裁断アセンブリ5が開放されている上昇位置の間でナイフ6を移動させるように構成された駆動手段を有するナイフ駆動機構を備える。
【0030】
デバイス1は、ブックレット3の背に沿って圧力を印加するためのロールの形態の加圧手段9を備える四角折りアセンブリ8を更に備える。四角折りアセンブリ8は、背を変形させて所望される四角形の形状を与えるためにロール9に圧力を印加しながら、背に沿ってロール9を移動させるための機構を設けられている。背に沿ったロール9の動作後、機構は、ロール9をブックレット3から離れたパーキング位置に戻す。
【0031】
デバイス1はまた、裁断アセンブリ5及び四角折りアセンブリ8を介して入口2から出口4に、図1に示すような搬送路11沿ってブックレット3を移動させるように構成された移送システムを備える。
【0032】
移送システムは、入口2と裁断アセンブリ5との間に設けられた第1の送給アセンブリ12を備える。第1の送給アセンブリ12は、第1の送給アセンブリ12に対するブックレット3の送給を制御するように構成された第1の送給機構を備える。送給機構は、平行なローラアセンブリを備え、ローラアセンブリの間にブックレット3が差し入れられ、その後ローラアセンブリの間に挟み込まれることができ、そのため、ローラアセンブリの回転がブックレット3の移動を制御する。ローラアセンブリのうちの少なくとも1つは、電気モータの形態の第1の駆動手段に動作可能に接続される。代替として、いくつかの他の適当な駆動手段が使用されることができる。第1の駆動手段は、第1の送給アセンブリ12上に設けられるが、他の実施形態では、第1の送給アセンブリ12から離れて設けられることができるが、適切な伝動装置(transmission)、ベルト駆動、又は同様のものを使用して動作可能に接続されることができる。第1の駆動手段は、第1の送給機構を動作させるために、第1の送給制御信号に応答して動作可能である。
【0033】
第1の送給アセンブリ12は、後処理デバイス1に移動可能に取り付けられ、入口2と裁断アセンブリ5との間の搬送路11に沿った前後の移動のために直線案内部上に案内される。他の実施形態では、デバイス1を通るブックレット3の意図された移動が依然として達成されることができる限り、適切な非直線案内部が使用されることができる。第1の送給機構は、第1の送給機構の前方送給方向が直線案内部の方向と平行になるように構成される。これは、直線案内部に沿った第1の送給アセンブリ12の並進によって、並びに第1の送給機構の動作によって、真っ直ぐな送給経路に沿ったブックレット3の送給を可能にし、それによって、第1の送給アセンブリ12の位置付けの柔軟性が高まる。
【0034】
第1の送給アセンブリ12は、直線案内部に沿って第1の送給アセンブリ12の位置を制御するように構成された、好ましくは電気モータの形態の第2の駆動手段に動作可能に接続される。第2の駆動手段は、第1の位置制御信号に応答して動作可能である。
【0035】
移送システムはまた、裁断アセンブリ5と四角折りアセンブリ8との間に設けられた第2の送給アセンブリ18を備える。第2の送給アセンブリ18は、第2の送給アセンブリ18に対するブックレット3の送給を制御するように構成された第2の送給機構を備える。第2の送給機構は、第1の送給アセンブリ12のローラアセンブリと同様の平行なローラアセンブリを備える。ローラアセンブリのうちの少なくとも1つは、電気モータの形態の第3の駆動手段に動作可能に接続される。代替として、いくつかの他の適当な駆動手段が使用されることができる。第3の駆動手段は、第2の送給アセンブリ18上に設けられるが、他の実施形態では、第2の送給アセンブリから離れて設けられることができるが、適切な伝動装置、ベルト駆動、又は同様のものを使用して動作可能に接続されることができる。第3の駆動手段は、第2の送給機構を動作させるために、第2の送給制御信号に応答して動作可能である。
【0036】
第2の送給アセンブリ18は、後処理デバイス1に移動可能に取り付けられ、裁断アセンブリ5と四角折りアセンブリ8との間の搬送路11に沿った前後の移動のために直線案内部上に案内される。他の実施形態では、デバイス1を通るブックレット3の意図された移動が依然として達成されることができる限り、適切な非直線案内部が使用されることができる。
【0037】
第2の送給アセンブリ18は、直線案内部に沿って第2の送給アセンブリの位置を制御するように構成された、好ましくは電気モータの形態の第4の駆動手段に動作可能に接続される。第4の駆動手段は、第2の位置制御信号に応答して動作可能である。
【0038】
後処理デバイス1は、挟持アセンブリ17がブックレット3の背の部分を挟持して、四角折りアセンブリ8及び裁断アセンブリ5による処理のための処理位置Pにブックレット3を静止状態に保つ挟持位置P3と、ブックレット3が移動することを挟持アセンブリ17が可能にする開放位置P4との間で動作可能となるように構成された挟持アセンブリ17と更に備える。この機能を可能にするために、挟持アセンブリ17は、挟持部材19がブックレット3に接触しない上部開放位置P4と、ブックレット3の移動を防止するためにブックレット3のカバーを押圧する挟持位置P3との間で挟持部材19を移動させるための挟持制御信号に応答して動作可能な第5の駆動手段に動作可能に接続された少なくとも1つの可動挟持部材19を備える挟持機構を設けられる。挟持アセンブリ17は、ブックレット3が挟持部材19による押圧時に接する支持部材10を備えるが、他の実施形態では、後処理デバイス1の何らかの他の部材が支持体として機能することができる。
【0039】
四角折りアセンブリ8は、後処理デバイス1の筐体に固定されている。しかしながら、裁断アセンブリ5は、後処理デバイス1に移動可能に取り付けられており、そのため、四角折りアセンブリ8と裁断アセンブリ5との距離は、裁断アセンブリ5の移動によって可変である。裁断アセンブリ5は比較的重く、20kgを超える重さがあり、このことから、慎重に移動されるべきである。裁断アセンブリ5の急速な移動は、不必要な振動及び摩耗を引き起こす危険性があるので、望ましくない。
【0040】
後処理デバイス1は、当接部材14が四角折りアセンブリ8に隣接する位置において搬送路11を塞ぎ、それによって処理位置Pを規定する停止位置P1と、四角折りアセンブリ8がブックレット3上で自由に動作するように、当接部材14が四角折りアセンブリ8の邪魔にならないように移動される静止位置P2との間で移動可能な当接部材14を備えるストッパ手段13を更に備える。他の実施形態では、ストッパ手段13は、物理的当接部材の代わりに、ブックレット3の位置を検出し、ブックレットが処理位置Pに到達したことを示す信号を出力するように適合された光学又は他の適切なセンサを備え得る。しかしながら、物理的停止部は、ブックレット3を当接部材14に押し付けることによってブックレット3の位置ずれの一定量の補正を可能にするので、有利である。ブックレット3がそのように押圧されると、ブックレットは僅かに回転し、第2の送給アセンブリ18の送給機構に対して僅かに滑りながら、当接部材14に沿ってその背と整列する。
【0041】
また、第1の送給アセンブリ12及び第2の送給アセンブリ18は、裁断アセンブリ5と比較して比較的軽量であり、従って、過度の振動を引き起こすことなく後処理デバイス1内でそれらの機能を実行するために、迅速に加速され、前後に移動されることができる。
【0042】
全体として、後処理デバイス1は、少なくとも、四角折り及び化粧裁ちの両方を迅速に実行することが可能であり、更に、多種多様なブックレットサイズに対してこれを行うことが可能でありながら、小さな設置面積を有するので、有利である。
【0043】
後処理デバイス1を動作する方法を以下に説明する。方法は、後処理デバイス1を制御するように適合されたコンピュータ上で実行されるコンピュータプログラムの形態でインプリメントされ得る。
【0044】
最初に、裁断アセンブリ5と四角折りアセンブリ8との間の適切な距離が決定されることができるように、処理されるべきブックレット3のサイズのタイプが決定される。これは、例えば、手動設定又は制御信号に基づくことができる。距離D1が決定されると、裁断アセンブリ5は、第3の駆動手段の動作によって四角折りアセンブリ8から所定の距離D1における対応する位置に移動される。当接部材14を停止位置P1に持ってくるようにストッパ手段13を動作させ、それによって、処理位置Pを規定する物理的停止部を提供するには今が良いときである。第1の送給アセンブリ12は次いで、入口2に移動され、入口2からブックレット3を受け入れ、把持し、裁断アセンブリ5に移送するように動作される。裁断アセンブリ5に隣接すると、第1の送給機構は、ブックレット3が第2の送給アセンブリ18に到達するまで、第1の送給機構の動作によって第1の送給アセンブリ12に対して前方にブックレット3を移動させるように動作される。この実施形態では、各送給機構のローラアセンブリ間の距離は、必要に応じてブックレット3をオプションとして把持又は解放するための制御信号に応答して、駆動手段によって動的に調整可能である。次に、第2の送給アセンブリは、上述したように既にその停止位置P1に持ってこられたストッパ手段13の当接部材14に当接するまでブックレット3を押し込むことによって、裁断アセンブリからのブックレット3を把持し、処理位置Pに移送するように動作される。
【0045】
挟持アセンブリ17は、ブックレット3を処理位置Pに挟持するように動作され、ストッパ手段13はその後、当接部材14をその静止位置P2に移動させるように動作され、それによって、当接部材14と衝突することなく背上での四角折りアセンブリ8の動作を可能にする。
【0046】
四角折りアセンブリ8及び裁断アセンブリ5は次いで、処理位置Pにおいて挟持されている間に、ブックレット3を四角折りし、裁断するようにそれぞれ動作される。裁断されたシート片15は、廃棄物容器16中に落下し、廃棄物容器16は時々空にされなければならない。
【0047】
四角折り及び化粧裁ちが終了した後、挟持アセンブリ17は、その開放位置に持ってくるように動作される。次いで、第2の送給アセンブリ18が、出口4に向かってブックレット3を移送するように動作される。完成したブックレット3の取り扱いを補助するために、更なる送給機構(図示せず)が出口4に隣接して設けられ得る。
【0048】
故に、距離を設定した後、他のステップを繰り返すことによって、複数の同様のブックレットが処理され得る。
【0049】
他の実施形態では、四角折り及び化粧裁ち動作は、当然ながら、ブックレット3を処理位置P内で静止状態に保ちながら、任意の順序で次々に実行されることができる。それは、当然ながら、同時に動作を実行するよりも長い時間が掛かるであろう。
【0050】
更に、駆動手段の番号付けは参照のためだけであり、特定の数の駆動手段がそれぞれの実施形態に存在することを暗示しないことが理解されるべきである。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 後処理デバイス(1)であって、
後処理されるべきブックレット(3)を受け入れるための入口(2)と、
後処理後に前記ブックレット(3)を排出するための出口(4)と、
ナイフ(6)と支持体(7)とを備える裁断アセンブリ(5)と、
前記ブックレット(3)の背に沿って圧力を印加するための加圧手段(9)を備える四角折りアセンブリ(8)と、
前記裁断アセンブリ(5)及び前記四角折りアセンブリ(8)を介して前記入口(2)から前記出口(4)に搬送路(11)に沿って前記ブックレット(3)を移動させるように構成された移送システムと、
挟持アセンブリ(17)が前記ブックレット(3)の前記背の部分を挟持して、前記四角折りアセンブリ(8)及び前記裁断アセンブリ(5)による処理のための処理位置(P)に前記ブックレット(3)を静止状態に保つ挟持位置と、前記ブックレット(3)が移動することを前記挟持アセンブリ(17)が可能にする開放位置との間で動作可能となるように構成された前記挟持アセンブリ(17)と、
を備え、前記裁断アセンブリ(5)及び/又は前記四角折りアセンブリ(8)は、前記四角折りアセンブリ(8)と前記裁断アセンブリ(5)との間の距離が前記裁断アセンブリ(5)及び前記四角折りアセンブリ(8)のうちの少なくとも1つの移動によって可変となるように、前記後処理デバイス(1)に移動可能に取り付けられることを特徴とする、後処理デバイス(1)。
[2] 前記移送システムは、前記入口(2)と前記裁断アセンブリ(5)との間に設けられた第1の送給アセンブリ(12)を備え、
前記第1の送給アセンブリ(12)は、前記第1の送給アセンブリ(12)に対する前記ブックレット(3)の送給を制御するように構成された第1の送給機構を備え、
前記第1の送給アセンブリ(12)は、前記後処理デバイス(1)に移動可能に取り付けられ、前記入口(2)と前記裁断アセンブリ(5)との間の前記搬送路(11)に沿った前後の移動のために案内され、
前記移送システムは、前記裁断アセンブリ(5)と前記四角折りアセンブリ(8)との間に設けられた第2の送給アセンブリ(18)を備え、
前記第2の送給アセンブリ(18)は、前記第2の送給アセンブリ(18)に対する前記ブックレット(3)の送給を制御するように構成された第2の送給機構を備える、
[1]に記載の後処理デバイス(1)。
[3] 前記第2の送給アセンブリ(18)は、前記後処理デバイス(1)に移動可能に取り付けられ、前記裁断アセンブリ(5)と前記四角折りアセンブリ(8)との間の前記搬送路(11)に沿った前後の移動のために案内される、
[2]に記載の後処理デバイス(1)。
[4] 前記挟持アセンブリ(17)は、前記四角折りアセンブリ(8)に隣接して設けられる、
[1]~[3]のうちのいずれか一項に記載の後処理デバイス(1)。
[5] 前記第1の送給アセンブリ(12)は、直線案内部上に据え付けられ、前記第1の送給機構は、前記第1の送給機構の前方送給方向が前記直線案内部の方向と平行になるように構成される、
[2]~[4]のうちのいずれか一項に記載の後処理デバイス(1)。
[6] 前記後処理デバイス(1)は、当接部材(14)が前記四角折りアセンブリ(8)に隣接する位置において前記搬送路(11)を塞ぎ、それによって前記処理位置(P)を規定する停止位置(P1)と、前記四角折りアセンブリ(8)が前記ブックレット(3)上で自由に動作するように、前記当接部材(14)が前記四角折りアセンブリ(8)の邪魔にならないように移動される静止位置(P2)との間で移動可能な前記当接部材(14)を備えるストッパ手段(13)を更に備える、
[1]~[5]のうちのいずれか一項に記載の後処理デバイス(1)。
[7] 前記当接部材(14)は、前記裁断アセンブリ(5)の前記ナイフ(6)と平行である、
[6]に記載の後処理デバイス(1)。
[8] [2]~[7]のうちのいずれか一項に記載の前記後処理デバイス(1)を動作させる方法であって、
b)前記四角折りアセンブリ(8)及び/又は前記裁断アセンブリ(5)を所定の距離(D1)だけ離して移動させることと、
c)前記入口(2)からブックレット(3)を受け入れ、把持し、前記裁断アセンブリ(5)に移送するように前記第1の送給アセンブリ(12)を動作させることと、
d)前記ブックレット(3)が前記第2の送給アセンブリ(18)に到達するまで、前記第1の送給アセンブリ(12)に対して前方に前記ブックレット(3)を移動させるように前記第1の送給機構を動作させることと、
e)前記裁断アセンブリ(5)からの前記ブックレット(3)を把持し、前記処理位置(P)に移送するように前記第2の送給アセンブリ(18)を動作させることと、
f)前記処理位置(P)において前記ブックレット(3)を挟持するように前記挟持アセンブリ(17)を動作させることと、
h)前記処理位置(P)において挟持されている間に、前記ブックレット(3)を四角折りし、裁断するように、前記四角折りアセンブリ(8)及び前記裁断アセンブリ(5)をそれぞれ動作させることと、
i)その開放位置に持ってくるように前記挟持アセンブリ(17)を動作させることと、
j)前記出口(4)に向かって前記ブックレット(3)を移送するように前記第2の送給アセンブリ(18)を動作させることと、
を行うステップを備える、方法。
[9] 前記方法は、ステップd)の前の任意の時点で実行されるべきステップa)を備え、前記ステップa)は、前記当接部材(14)を前記停止位置(P1)に持ってくるように前記ストッパ手段(13)を動作させ、それによって、前記処理位置(P)を規定する物理的停止部を提供することを備え、
前記方法は、ステップf)とh)との間に、
前記当接部材(14)をその静止位置(P2)に移動させるように前記ストッパ手段(13)を動作させるステップg)を更に備える、
[8]に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10