IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ライフ テクノロジーズ コーポレーションの特許一覧

特許7342255低減された脈動を伴う二段式流体工学システム
<>
  • 特許-低減された脈動を伴う二段式流体工学システム 図1
  • 特許-低減された脈動を伴う二段式流体工学システム 図2
  • 特許-低減された脈動を伴う二段式流体工学システム 図3
  • 特許-低減された脈動を伴う二段式流体工学システム 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】低減された脈動を伴う二段式流体工学システム
(51)【国際特許分類】
   F04B 43/12 20060101AFI20230904BHJP
【FI】
F04B43/12 T
【請求項の数】 46
(21)【出願番号】P 2022521277
(86)(22)【出願日】2021-05-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-07
(86)【国際出願番号】 US2021032607
(87)【国際公開番号】W WO2021236465
(87)【国際公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-04-08
(31)【優先権主張番号】63/026,991
(32)【優先日】2020-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/185,008
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502221282
【氏名又は名称】ライフ テクノロジーズ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フォックス,ダニエル,エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】フォックス,ネイサン,エム.
【審査官】岸 智章
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0333765(US,A1)
【文献】国際公開第2010/132053(WO,A1)
【文献】国際公開第2013/192401(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 43/12
F04C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
低脈動性流体の流れを生成する方法であって、
第1の蠕動流体ポンプを使用して、流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることと、
前記第1の加圧リザーバにおける前記流体の量を感知して、第1の流体量信号を作成することと、
前記第1の流体量信号に応答して、前記第1の蠕動流体ポンプを使用して、前記流体を前記第1の加圧リザーバの中にポンピングすることによって、および/または前記第1の加圧リザーバから前記流体を除去することによって、前記第1の加圧リザーバにおける前記流体の所定量を維持することと、
第2の蠕動流体ポンプを使用して、前記第1の加圧リザーバから第2の加圧リザーバへ前記流体をポンピングすることと、
前記第2の加圧リザーバにおける前記流体の量を感知して、第2の流体量信号を作成することと、
前記第2の流体量信号に応答して、前記第2の蠕動流体ポンプを使用してシース流体を前記第2の加圧リザーバの中にポンピングすることによって、および/または第2のシース流体量信号に応答して前記第2の加圧リザーバから前記流体を除去することによって、前記第2の加圧リザーバにおける前記流体の所定量を維持することと、
前記第1の加圧リザーバを加圧するように前記第1の加圧リザーバに空気を供給することと、
蠕動空気ポンプを使用して前記第1の加圧リザーバから前記第2の加圧リザーバに空気を伝達して、前記第2の加圧リザーバにおける空気を所定の空気圧に加圧することと、
前記蠕動空気ポンプを使用して前記第2の加圧リザーバに空気を伝達することによって、前記第2の加圧リザーバにおける前記所定の空気圧を維持することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第2の加圧リザーバにおける前記所定の空気圧を維持することが、前記蠕動空気ポンプを使用して前記第2の加圧リザーバから空気を除去することによって前記第2の加圧リザーバにおける前記所定の空気圧を維持することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の加圧リザーバに空気を供給することが、前記所定の空気圧と実質的に同じである空気圧で前記第1の加圧リザーバに空気を供給することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の加圧リザーバにおける前記流体の量を感知することが、第1の重量センサを使用して前記第1の加圧リザーバを計量して、前記第1の流体量信号を生じさせることを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の加圧リザーバにおける前記流体の所定量を維持することが、前記第1の流体量信号に応答して、前記第1の蠕動流体ポンプを用いて、前記流体を前記第1の加圧リザーバの中にポンピングすることと、前記流体を前記第1の加圧リザーバから除去することと、を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第2の加圧リザーバにおける前記流体の量を感知することが、第2の重量センサを使用して前記第2の加圧リザーバを計量して、前記第2の流体量信号を生じさせることを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の加圧リザーバにおける前記流体の前記所定量を維持することが、前記第2の流体量信号に応答して、前記第2の蠕動流体ポンプを使用して、前記流体を前記第2の加圧リザーバの中にポンピングすることと、前記流体を前記第2の加圧リザーバから除去することと、を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
第1の圧力変換器を使用して前記第1の加圧リザーバにおける空気圧を検出することと、前記第1の圧力変換器から第1の空気圧変換器信号を生成することと、をさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記蠕動空気ポンプの動作を、前記第1の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の加圧リザーバと流体連通する解放弁の動作を、前記第1の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
第2の圧力変換器を使用して前記第2の加圧リザーバにおける空気圧を検出することと、前記第2の圧力変換器から第2の空気圧変換器信号を生成することとをさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記蠕動空気ポンプの動作を、前記第2の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の加圧リザーバにおける前記所定の空気圧を維持することが、前記第2の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、前記第2の加圧リザーバと流体連通する解放弁を開くことを含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記第2の蠕動流体ポンプの動作を、前記第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含み、前記第2の蠕動流体ポンプが、前記第2の加圧リザーバから流体を除去するように構成されている、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の蠕動流体ポンプの動作を、前記第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の蠕動流体ポンプの動作を、前記第1の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
流入空気を前記第1の加圧リザーバに送達するように弁の動作を調整することをさらに含む、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記流入空気が、ブーストポンプによって加圧される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の加圧リザーバを出る空気が、前記第2の加圧リザーバに入る空気の圧力の約1%以内の圧力である、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の加圧リザーバを出る空気が、前記第2の加圧リザーバに入る空気の圧力の約0.5%以内の圧力である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の加圧リザーバを出る流体が、前記第2の加圧リザーバに入る流体の圧力の約5%以内の圧力である、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の加圧リザーバを出る流体が、前記第2の加圧リザーバに入る流体の圧力の約1%以内の圧力である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記流体がシース流体であり、前記方法が、前記シース流体を前記第2の加圧リザーバからフローサイトメータに伝達することをさらに含む、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
低脈動性流体の流れを生成するためのシステムであって、
第1の蠕動流体ポンプと、
前記第1の蠕動流体ポンプから流体を受け取るように構成された第1の加圧リザーバと、
前記第1の加圧リザーバにおける前記流体の量に応答して第1の流体量信号を生成する第1の流体センサであって、
前記システムが、前記第1の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持するように、前記第1の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、前記第1の蠕動流体ポンプの動作を調整するように構成されている、第1の流体センサと、
前記第1の加圧リザーバから前記流体をポンピングするように構成された第2の蠕動流体ポンプと、
前記第2の蠕動流体ポンプから前記流体を受け取る第2の加圧リザーバと、
前記第2の加圧リザーバにおける前記流体の量に応答して第2の流体量信号を生成する第2の流体センサであって、
前記システムが、前記第2の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持するように、前記第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、前記第2の蠕動流体ポンプの動作を調整するように構成されている、第2の流体センサと、
前記第1の加圧リザーバと前記第2の加圧リザーバとの間で空気をポンピングするように構成された蠕動空気ポンプと、を備える、システム。
【請求項25】
前記システムは、前記蠕動空気ポンプが、前記第1の加圧リザーバおよび前記第2の加圧リザーバを実質的に同じ圧力に維持するために動作するように構成されている、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記第1の流体センサが、前記第1の加圧リザーバを計量するように構成されている、請求項24または25に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1の流体センサが、前記第1の加圧リザーバにおける流体のレベルを判定するように構成されている、請求項24~26のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
前記第2の流体センサが、前記第2の加圧リザーバを計量するように構成されている、請求項24~27のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項29】
前記第2の流体センサが、前記第2の加圧リザーバにおける流体のレベルを判定するように構成されている、請求項24~28のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項30】
前記第1の加圧リザーバ内の圧力に応答して第1の空気圧信号を生成する第1の圧力変換器をさらに備える、請求項24~29のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項31】
前記第2の加圧リザーバ内の圧力に応答して第2の空気圧信号を生成する第2の圧力変換器をさらに備える、請求項24~30のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
前記第1の加圧リザーバと流体連通する第1の弁をさらに備える、請求項24~31のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項33】
前記第1の加圧リザーバにおける空気圧が閾値圧力を超える場合、前記弁が、前記第1の加圧リザーバにおける前記空気圧を低下させる、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記第2の加圧リザーバと流体連通する第2の弁をさらに備える、請求項24~33のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項35】
前記第2の加圧リザーバにおける空気圧が閾値圧力を超える場合、前記弁が、前記第2の加圧リザーバにおける前記空気圧を低下させる、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記第1の加圧リザーバに空気を送達するように構成されたブーストポンプをさらに備える、請求項24~35のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項37】
前記ブーストポンプが、前記第1の加圧リザーバにおける所定の圧力を維持するように動作可能である、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
制御信号生成器であって、
前記制御信号生成器が、前記第1の流体量信号に応答して第1の蠕動ポンプ制御信号を生成するように構成されており、前記第1の蠕動ポンプ制御信号が、前記第1の蠕動流体ポンプの動作を調整するように使用されて、流体を、前記第1の加圧リザーバの中に順方向に、および/または前記第1の加圧リザーバの外に逆方向に、ポンピングすることによって、前記第1の加圧リザーバにおける前記流体の第1の所定量を達成し、
前記制御信号生成器が、前記第2の流体量信号に応答して第2の蠕動ポンプ制御信号を生成するように構成されており、前記第2の蠕動ポンプ制御信号が、前記第2の蠕動流体ポンプの動作を調整するように使用されて、流体を、前記第2の加圧リザーバの中に順方向に、および/または前記第2の加圧リザーバの外に逆方向に、ポンピングすることによって、前記第2の加圧リザーバにおける前記流体の第2の所定量を達成し、
前記制御信号生成器が、前記第1の加圧リザーバと前記第2の加圧リザーバのうちの少なくとも1つの圧力に関連する信号に応答して蠕動空気ポンプ制御信号を生成し、前記蠕動空気ポンプ制御信号が、前記蠕動空気ポンプの動作を調整するように使用されて、前記第2の加圧リザーバにおける所定の圧力を達成する、制御信号生成器を、さらに備える、請求項24~37のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記システムは、前記第2の蠕動流体ポンプに流入する流体が、圧力P流入を規定し、前記第2の蠕動流体ポンプから流出する流体が、圧力P流出を規定し、P流出がP流入の値の約1%以内になるように構成されている、請求項24~38のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
前記P流出が、前記P流入の値の約0.5%以内である、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
フローサイトメータをさらに備え、前記フローサイトメータが、前記第2の加圧リザーバと流体連通している、請求項24~40のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記システムが、前記第2の加圧リザーバを、前記第1の加圧リザーバの圧力の約1%以内の圧力に維持するように構成されている、請求項24~41のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
請求項24~42のいずれか一項に記載のシステムを動作させることを含む、方法。
【請求項44】
請求項24~42のいずれか一項に記載のシステムから送達された流体を用いてフローサイトメトリを実施すること、を含む、方法。
【請求項45】
(i)流体の少なくとも一部が中に配設されている第1の加圧リザーバと、(ii)前記流体の少なくとも一部が中に配設されている第2の加圧リザーバと、(iii)前記第1の加圧リザーバと前記第2の加圧リザーバとの間で空気を伝達するように構成されているポンプと、(iv)前記第1の加圧リザーバと前記第2の加圧リザーバとの間で前記流体を伝達するように構成されているポンプと、を備える流体回路を用いて、
前記第1の加圧リザーバおよび前記第2の加圧リザーバに伝達され、かつ/または前記第1の加圧リザーバおよび前記第2の加圧リザーバから引き出される前記空気を調整することと、前記第1の加圧リザーバおよび前記第2の加圧リザーバに伝達され、かつ/または前記第1の加圧リザーバおよび前記第2の加圧リザーバから引き出される前記流体を調整することを含み、
前記調整することが、前記第2の加圧リザーバを前記第1の加圧リザーバの圧力の約1%以内の圧力に維持するように実施される、方法。
【請求項46】
前記第2の加圧リザーバからの前記流体の少なくとも一部を、フローサイトメータに伝達することをさらに含む、請求項45に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体取扱いシステムの分野および低減された脈動性流体の流れの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
医学研究機器を含む様々なタイプの機器は、実質的に一定の圧力の、流体の安定した流れを必要とする。流体をポンピングするポンプは、通常、液体の脈動流を生成する、つまり、ポンプの脈動の性質の結果として、流れの圧力が脈動する。所定の圧力および速度での高度に一貫性のある一定の流体の流れを達成することは困難であり、費用がかかる。したがって、脈動性の低減された流体の流れを提供するシステムおよび方法の長年の必要性が当技術分野に存在する。
【発明の概要】
【0003】
上述の長年のニーズを満たす際に、本開示は、一態様では、フローサイトメータ用のシース流体を生成する方法であって、第1の蠕動シース流体ポンプを使用して、シース流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることと、第1の加圧リザーバにおけるシール流体量を感知して第1のシース流体量信号を生成することと、第1のシース流体量信号に応答して第1の蠕動シース流体ポンプを使用して第1の加圧リザーバの中にシース流体をポンピングすることによって第1の加圧リザーバにおける所定のシース流体量を維持することと、第2の蠕動シース流体ポンプを使用して第1の加圧リザーバから第2の加圧リザーバへシース流体をポンピングすることと、第2の加圧リザーバにおけるシース流体の量を感知して第2のシース流体量信号を生成することと、第2のシース流体量信号に応答して第2の蠕動ポンプを使用して第2の加圧リザーバの中にシース流体をポンピングすることによって第2の加圧リザーバにおける所定のシース流体量を維持することと、空気ポンプを使用して第1の加圧リザーバに空気を供給して第1の加圧リザーバを加圧することと、蠕動空気ポンプを使用して第1の加圧リザーバから空気を第2の加圧リザーバにポンピングして第2のリザーバにおける所定の空気圧に空気を加圧することと、蠕動空気ポンプを使用して第2のリザーバに空気をポンピングすることによって第2のリザーバにおける所定の空気圧を維持することと、を含む、方法を提供する。
【0004】
本開示は、一態様では、フローサイトメータ用のシース流体の流れを生成するシステムであって、シース流体をポンピングする第1の蠕動シース流体ポンプと、第1の蠕動ポンプからシース液を受け取る第1の加圧リザーバと、第1の加圧リザーバにおけるシース流体量を感知し、かつ第1の加圧リザーバにおける所定のシース流体量を維持するために、第1の蠕動シース流体ポンプを制御するように使用される第1のシース流体量信号を生成する第1の流体センサと、シース流体をポンピングする第2の蠕動シース流体ポンプと、第2の蠕動ポンプからシース流体を受け取る第2の加圧リザーバと、第2の加圧リザーバにおける所定のシース流体量を維持するように第2の蠕動シース流体ポンプを制御するために使用される第2の加圧リザーバにおけるシース流体量を感知する第2の流体センサと、第1の加圧リザーバと第2の加圧リザーバとの間の空気をポンピングする蠕動空気ポンプと、を備える、システムを提供する。
【0005】
一態様では、本開示は、低脈動性流体の流れを生成する方法であって、第1の蠕動流体ポンプを使用して、流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることと、第1の加圧リザーバにおける流体の量を感知して、第1の流体量信号を作成することと、第1の流体量信号に応答して、流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることによって、および/または第1の蠕動流体ポンプを使用して第1の加圧リザーバから流体を除去することによって、第1の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持することと、第2の蠕動流体ポンプを使用して、第1の加圧リザーバから第2の加圧リザーバへ流体をポンピングすることと、第2の加圧リザーバにおける流体の量を感知して、第2の流体量信号を作成することと、第2の流体量信号に応答して、第2の蠕動ポンプを使用してシース流体を第2の加圧リザーバの中にポンピングすることによって、および/または第2のシース流体量信号に応答して第2の加圧リザーバから流体を除去することによって、第2の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持することと、第1の加圧リザーバを加圧するように第1の加圧リザーバに空気を供給することと、蠕動空気ポンプを使用して第1の加圧リザーバから第2の加圧リザーバに空気を伝達して、第2のリザーバにおける空気を所定の空気圧に加圧することと、蠕動空気ポンプを使用して第2の加圧リザーバに空気を伝達することによって、第2のリザーバにおける所定の空気圧を維持することと、を含む、方法を提供する。
【0006】
また、低脈動性流体の流れを生成するためのシステムであって、第1の蠕動流体ポンプと、第1の蠕動ポンプから流体を受け取るように構成された第1の加圧リザーバと、第1の加圧リザーバにおける流体の量に応答して第1の流体量信号を生成する第1の流体センサであって、システムが、第1の加圧リザーバにおける所定量の流体を維持するように、第1の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、第1の蠕動流体ポンプの動作を調整するように構成されている、第1の流体センサと、第1の加圧リザーバから流体をポンピングするように構成された第2の蠕動流体ポンプと、第2の蠕動ポンプから流体を受け取る第2の加圧リザーバと、第2の加圧リザーバにおける流体の量に応答して第2の流体量信号を生成する第2の流体センサであって、システムが、第2の加圧リザーバにおける所定量の流体を維持するように、第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、第2の蠕動流体ポンプの動作を調整するように構成されている、第2の流体センサと、第1の加圧リザーバと第2の加圧リザーバとの間で空気をポンピングするように構成された蠕動空気ポンプと、を備える、システムを提供する。
【0007】
さらに開示されるのは、本開示に従って、例えば、態様24~42のいずれか1つに従ってシステムを操作することを含む方法である。
【0008】
さらに提供されるのは、本開示によるシステムから送達される流体、例えば、態様24~42のいずれか1つを用いてフローサイトメトリを実施することを含む方法である。
【0009】
開示されるのは、方法であって、(i)液体の少なくとも一部が中に配設されている第1の加圧リザーバと、(ii)液体の少なくとも一部が中に配設されている第2の加圧リザーバと、(iii)第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバとの間で空気を伝達するように構成されているポンプと、(iv)第1の加圧リザーバと第2の加圧リザーバとの間で流体を伝達するように構成されたポンプとを備える流体回路を用いて、第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバに伝達し、かつ/または第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバから引き出される空気を調整することと、第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバに伝達し、かつ/または第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバから引き出される流体を調整することと、を含み、調整することが、第2の加圧リザーバを第1の加圧リザーバの圧力の約1%以内の圧力に維持するように実施される、方法も提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない図面では、数字のように、異なる概観で同様の構成要素を表す場合がある。異なる文字の接尾辞を持つ同様の数字は、同様の構成要素の異なるインスタンスを表すことができる。図面は、例示として、しかし限定としてではなく、本文書で論じられている様々な態様を一般的に示している。
【0011】
図1】脈動が低減された二段式流体工学システムの一実施形態の概略図である。
図2図1の実施形態の二段式流体工学システムの動作を示す概略フロー図である。
図3】予圧リザーバに加圧空気を供給するための空気供給システムの一実施形態の概略図である。
図4】開示された実施形態で利用できる制御システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示は、所望の実施形態およびそこに含まれる実施例の以下の詳細な説明を参照することにより、より容易に理解され得る。
【0013】
別途規定されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。矛盾が生じる場合には、定義を含む、本文書が優先されるものとする。好ましい方法および材料は以下に記載されるが、本明細書に記載されるものと類似または同等の方法および材料は、実践または試験で使用することができる。本明細書中で言及されたすべての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、参照によりそれらの全体が組み込まれる。本明細書で開示される材料、方法、および例は、例示のみであり、限定することを意図していない。
【0014】
単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明確に別様に指示されない限り、複数形照応を含む。
【0015】
明細書および特許請求の範囲で使用される場合、用語「含む」は、「からなる」および「本質的にからなる」実施形態を含み得る。本明細書で使用される用語「備える」、「含む」、「有する」、「有する」、「できる」、「包含する」、およびこれらの変形は、指定された成分/ステップの存在を必要とし、他の成分/ステップの存在を許容する、制約のない暫定的な語句、用語、または語を意図する。しかしながら、そのような説明は、列挙された成分/ステップ「からなる」および「本質的にからなる」として、組成物またはプロセスを説明するものと解釈されるべきであり、これは、結果として生じる可能性のある混入物を伴う、指定された成分/ステップのみの存在を可能にし、かつ他の成分/ステップを排除するものである。
【0016】
本明細書で使用される場合、「約」および「およそ」という用語は、問題の量または値が、ほぼまたはほぼ同じ他の値と指定された値であり得ることを意味する。本明細書で使用される場合、それは、他に示されないかまたは推測されない限り、±10%の変動を示す公称値であると一般に理解されている。この用語は、類似の値が特許請求の範囲に記載された同等の結果または効果を促進することを伝えることを意図している。すなわち、量、サイズ、配合、パラメータ、および他の量および特性は正確である必要はなく、正確である必要はないが、公差、変換係数、四捨五入、測定誤差など、および当業者に知られている他の要因を反映して、必要に応じて概算および/またはより大きくまたはより小さくすることができることが理解される。一般に、量、サイズ、配合、パラメータ、または他の量または特性は、そのように明示的に述べられているかどうかにかかわらず、「約」または「概算」である。量的値の前に「約」が使用される場合、特に明記しない限り、パラメータは特定の量的値自体も含むことが理解される。
【0017】
さらに、反対の指示がない限り、数値は、同じ有効数字桁数に減らしたときに同じである数値と、値を決定するための、本出願に記載されているタイプの通常の測定技術の実験誤差よりも少ない値だけ、記述された値とは異なる数値とを含むと理解されるべきである。
【0018】
本明細書に開示されるすべての範囲は、記載されたエンドポイントを含み、エンドポイントとは無関係である(例えば、「2グラムから10グラムの間であり、すべての中間値は2グラム、10グラム、およびすべての中間値を含む」)。本明細書に開示されている範囲の端点および任意の値は、正確な範囲または値に限定されず、それらの範囲および/または値を近似する値を含めるのに十分に曖昧である。すべての範囲を組み合わせることができる。
【0019】
本明細書で使用される場合、近似用語は、関係する基本機能に変化をもたらすことなく変わり得る任意の定量的表現を修飾するために適用され得る。したがって、「約」および「実質的に」などの用語によって修飾された値は、特定された明確な値に限定されない場合がある。少なくともいくつかの例では、近似用語は、値を測定するための機器の精度に対応し得る。修飾語「約」も、2つの端点の絶対値によって規定される範囲を開示していると見なされるべきである。例えば、表現「約2~約4」もまた「2~4」の範囲を開示する。用語「約」は、示された数の+または-10%を指し得る。例えば、「約10%」は9%~11%の範囲を示し得、「約1」は0.9~1.1を意味し得る。「約」の他の意味は、四捨五入など、文脈から明らかであり得、例えば「約1」は0.5~1.4も意味し得る。さらに、「含む」という用語は、「含む」というその自由形式の意味を有すると理解されるべきであるが、この用語は、「からなる」という用語の閉じた意味も含む。例えば、成分AおよびBを含む組成物は、A、B、および他の成分を含む組成物であり得るが、AおよびBのみからなる組成物であり得る。本明細書で引用されるすべての文書は、その全体があらゆる目的のために、参照により本明細書に組み込まれている。
【0020】

以下の非限定的な図の説明は単なる例示であり、本開示または添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0021】
図1は、シース出力130における脈動が低減された二段式流体工学システム100の図である。図1のシステムは、シース流体の非常に安定した供給を必要とするフローサイトメータの選別に使用して、選別タイミングの精度を維持することができ、さらに測定信号または選別したフローサイトメータの問い合わせ領域に到達する粒子の振動のいずれかにおける脈動を防止する。蠕動ポンプは、蠕動ポンプが流体をあらゆるタイプの外部汚染から隔離するので、様々なタイプの機器、特に医療分野で使用される。蠕動ポンプは、比較的安価で、0~60ポンド/平方インチ(PSI)以上の圧力を発生させることができる。蠕動ポンプは、さらに非常に信頼性が高く、比較的長い寿命を有する。蠕動ポンプを使用することの低コストおよび他の利点のために、蠕動ポンプ用の脈動減衰装置を作成するために様々な試みが行われてきた。ただし、これらの減衰装置は、蠕動ポンプの固有の脈動出力を排除または大幅に削減することができなかった。蠕動ポンプは、管材を圧縮し、管材の長さに沿って回転するローラを使用することによって動作し、ポンピング作用を生み出す。このように、ポンピング作用は、ローラが管材の長さの端部で持ち上げられるときに、ポンピングされた流体に圧力波を生成する。
【0022】
減衰は、シース流体を特定のレベルまでポンピングすることができるリザーバ、空気ポンプおよび空気調整器を使用して所定の圧力でリザーバに供給される空気を使用して、ある程度達成することができ、シース流体をリザーバからその圧力で流れ出させるように、所定の圧力を維持する。このようなシステムはシース流体のかなり安定した流れを提供できるが、空気調整器は高価であり、調整空気の圧力の精度を維持するために抽気を使用して動作する。抽気量はオリフィスで制御する。より大きなオリフィスを使用すると、応答性が向上する。ただし、オリフィスが大きいほど、使用される空気の量が多くなる。結果として、高度に調整空気の供給を得るためには、より大きく、より複雑で高価なポンプが必要になり得、ポンプによって生成される振動も、フローサイトメータ選別において使用される選別プロセスを変更する可能性のある振動に干渉しないように管理する必要がある。
【0023】
一方、蠕動ポンプははるかに安価で、実質的に振動がない。振動する高価な空気ポンプの代わりに、蠕動ポンプを使用して空気をポンピングすることで、振動の問題を解決し、蠕動ポンプを順方向と逆方向の両方で操作できるため、リザーバにおける空気圧を慎重に維持でき、これにより、空気は、空気調整器を介して空気を抽気することなく、リザーバにおいて正確に追加または減じ得る。ただし、蠕動ポンプは脈動性があるため、蠕動ポンプを使用して空気とシース流体の両方を圧送するには、選別フローサイトメータに使用するのに適したシース出力流を提供するのに十分な量の減衰を作成するために非常に大きなリザーバが必要である。例えば、リザーバが60psiに加圧されている場合、十分な減衰を提供するには、少なくとも25リットルのリザーバが必要になり得る。しかし、そのようなリザーバは、選別フローサイトメータには全体的に大きすぎる。
【0024】
再び図1を参照すると、2つのリザーバ、すなわち、予圧リザーバ106および第2のリザーバ126、ならびに3つの蠕動ポンプ102、118、および120を使用する二段式流体工学システム100が示されている。蠕動ポンプ102、118、120は、空気とシース流体の両方をポンピングする信頼できるシステムを提供するように使用されて安定したシース出力130を生成する。両方とも加圧され、最良の場合、ほぼ同じ圧力に加圧される2つのリザーバを使用することにより、蠕動ポンプの脈動性は、シース出力130の安定性にほとんど影響を及ぼさない。ほぼ同じ圧力は、圧力の約1.0%と見なされる。
【0025】
図1に示されるように、シース流体入力104は、第1の蠕動シース流体ポンプ102に流れる。第1の蠕動シース流体ポンプ102は、シース流体入力104をポンピングし、ポンピングされたシース流体108を生成する。ポンピングされたシース流体108は、予圧リザーバ106に移送される。重量センサ107は、予圧リザーバ106のその重量を測定し、コンピュータ化された制御システム151(図4)は、予圧リザーバ106へのポンピングされたシース流体108の流れを制御する。重量センサ107は、第1の蠕動シース流体ポンプ102を制御して、追加の流体を予圧リザーバ106の中にポンピングするか、または予圧リザーバ106から流体を除去するために使用される重量信号を生成する。第1の蠕動シース流体ポンプ102は、どちらの方向にも動作できるので、すなわち、流体を予圧リザーバ106の中にポンピングするか、または予圧リザーバ106から高精度でシース流体を除去することができ、予圧リザーバ内の予圧流体の量、または重量を高精度で維持することができる。代替的に、第1の蠕動シース流体ポンプを単に操作して、シース流体を注意深く追加し、重量センサ107が適切な重量のシース流体が予圧リザーバ106に含まれることを示したときに、ポンピングを停止することができる。したがって、予圧リザーバ106は、予圧リザーバ106を所定のレベルまで満たす、所定の量のシース流体を含む。予圧リザーバ106の残りの容積は、加圧空気入力110からの加圧空気で充填されている。予圧リザーバ106内でシース流体の実質的に一定のレベルを維持することにより、加圧空気のための予圧リザーバ106内の容積は、実質的に一定のままであり、これにより、予圧リザーバ106の空気圧のより容易な維持が可能になり、リザーバの出力圧力が流体の高さと組み合わされた空気圧に関連している場合、より一定した総出力圧力を提供する。
【0026】
図1に示されるように、重量センサ107は、予圧リザーバ106の重量を測定し、コンピュータ制御システム150を介して第1の蠕動シース流体ポンプ102に信号を提供し、これにより、第1の蠕動シース流体ポンプ102が、シース流体108を追加するかまたは予圧リザーバ106からシース流体を除去して、予圧リザーバ106内のシース流体の一定重量を維持する。圧力変換器112は、予圧リザーバ106内の空気圧を注意深く測定し、加圧空気入力110は、加圧空気を、0.25PSIのデルタを有する60PSIなどの所定の圧力に維持するように調整される。予圧リザーバ106内の容積は一定のままであるため、上述のように、一定の空気圧を維持することがより容易である。加圧空気入力110は、図3の空気供給システム150によって生成され、これは、以下でより詳細に説明される。
【0027】
加圧空気114などからの空気の入力圧力が出力調整空気124の圧力と実質的に異なる場合、空気圧の変動が蠕動空気ポンプ120などの蠕動ポンプによって生じることも発見された。これは、蠕動ポンプの脈動性と、蠕動ポンプが非加圧または低圧の供給源からポンピングしているときに、管材が膨張および収縮して容積が変化し、圧力が変化するという事実の結果である。プラスチック管材の容積におけるこの変動は、非常に硬い管材が使用されている場合でも発生する。しかしながら、加圧空気114などの流入空気が調整空気124と実質的に同じ圧力である場合、すなわち、1.0%以内である場合、管材の膨張および収縮は最小であることが発見された。例えば、加圧空気114が0.25PSIの変動を伴う60PSIである場合、調整空気124の圧力は、管材によって引き起こされる圧力の実質的な変化なしで、おそらく0.001PSIと同じくらい低い、0.25PSIよりはるかに小さい変動で、60PSIに維持され得ることが見出された。
【0028】
加圧空気114は、加圧空気入力110によって提供される予圧リザーバ106内に存在する加圧空気である。したがって、加圧空気114は、例えば、60PSIであり得る加圧空気入力110と同じレベルにある。加圧空気114は、蠕動空気ポンプ120への入力である。蠕動空気ポンプ120の出力は、調整空気124である。理想的な実施形態では、加圧空気114は、調整空気124の圧力と同じ圧力、すなわち、約1.0%以内の圧力を有するであろう。ただし、そうではない場合がある。加圧空気114の空気圧は、開示された技術の様々な実施形態における調整空気124の空気圧とは著しく異なる可能性がある。差の大きさは、シース出力130での圧力の変動の大きさに影響を与えるであろう。したがって、予圧リザーバ内の圧力は、周囲圧力を超える任意の圧力であり得、予圧リザーバ106内の圧力が調整空気124の圧力まで増加するにつれて、シース出力130での圧力の変動は減少する。しかしながら、この場合も、シース出力130内の圧力の変動を最小限にするために、予圧リザーバ106に特に適切な圧力は、調整空気124と同じ圧力である。特定の理論または実施形態に拘束されることなく、脈動は、リザーバ126または出力130の圧力変動によって、または流体が出力130を離れた後の流体の流れの速度シフトを観察することによって直接測定することができる。変換器128はすでにリザーバ126の圧力を監視しているので、圧力測定は特に便利である。
【0029】
再び図1を参照すると、蠕動ポンプ120は、加圧空気114を調整空気124から隔離するように機能する。圧力変換器112は、予圧リザーバ106内の空気の空気圧を検出する。空気圧が所定の閾値を下回ると、圧力変換器112に接続されたコンピュータ制御システム151は、図4に関して以下に説明されるように、加圧空気入力110を介して追加空気を供給するための、図3の空気供給システム150に送信される制御信号を生成する。予圧リザーバ106内の圧力が高すぎる場合、圧力は、図3の説明に関してより詳細に開示される、減衰弁142(図3)によって除去される。したがって、加圧空気114は、理想的には、予圧リザーバ106内の空気圧力と実質的に同じ圧力(すなわち、60PSIで±0.25PSI以内)または約0.4%であり、シース出力130のかなり一定の出力圧力を作り出す。本明細書に開示されるシステムを使用して、試験は、予圧リザーバ106内の60PSIの圧力でわずか0.25PSIの変動を維持できることを示した。1.0%未満の圧力差は、ほぼ同じまたは実質的に同じであると見なされる。あるいは、減衰弁を第2のリザーバ126に接続して、第2のリザーバ126内の圧力を下げることができる。
【0030】
次に、図1にも示されているように、調整空気124は、第2のリザーバ126に加えられる。圧力変換器128は、第2のリザーバ126内の圧力を読み取り、その読み取り値をコンピュータ制御システム151に送信する。調整空気124が高すぎる場合、蠕動ポンプ120は、第2のリザーバ126から空気を除去するために逆に作動される。このように、空気調整器を使用する場合など、システムから大量の空気が抽気され、大量の空気を供給できる大型の高価なモータが必要になるなどで、効率が低下することはない。
【0031】
図1に示される加圧シース流体116は、第2の蠕動シース流体ポンプ118によって、予圧リザーバ106からポンピングされる。第2の蠕動シース流体ポンプ118は、加圧シース流体116を予圧リザーバ106から第2のリザーバ126にポンピングして、低脈動シース流体122を生成する。第2の蠕動シース流体ポンプ118は、順方向および逆方向の両方で動作して、第2のリザーバ126内のシース流体に追加または減じるか、または単に順方向に動作して、シース流体を第2のリザーバ126に追加することができる。後者の場合、重量センサ127が所定のレベルに到達したことを示すまで、シース流体が第2のリザーバに追加される。第2のリザーバ126におけるシース流体のレベルが正確に維持されるように、閾値を非常に厳密に設定することができる。加圧シース流体116は、60PSIまたは任意の所望のレベルで加圧することができ、圧力の変動が非常に小さく、例えば、0.25PSIである。加圧シース流体116は、低脈動シース流体122の加圧と実質的に同じレベルに加圧されるので、加圧シース流体116の入力圧力と低脈動シース流体122の出力圧力との間のわずかな差により、加圧シース流体116と低脈動シース流体122との間で非常にわずかな変動が生じる。この場合も、差が小さいほど、シース出力130はより安定する。さらに、第2の蠕動シース流体ポンプ128は、入力および出力を隔離して、加圧シース流体116における変動が低脈動シース流体122に伝達されないようにする。
【0032】
図1にも示されているように、低脈動シース流体122は、第2のリザーバ126に伝達される。第2のリザーバ126は、重量センサ127によって示されるように、所定の量に充填される。第2のリザーバ126を所定の量または所定のレベルまでシース流体で満たすことにより、加圧空気のために第2のリザーバ126内で比容積が維持される。容積は実質的に一定、すなわち1.0%以内にとどまるので、実質的に一定の圧力をより簡単な方法で維持することができる。その点に関して、シース流体のヘッド圧力は実質的に一定のままであるため、第2のリザーバ126における全体的な圧力の変動は、ヘッド圧力の変化に起因するものではない。調整空気124は、第2のリザーバに適用され、圧力変換器128によって検出される空気圧を生成する。第2のリザーバ126内の空気圧が高すぎる場合、圧力変換器は、信号をコンピュータ制御システム151(図4)に送信し、コンピュータ制御システムは、制御信号178を生成して、どちらの方向にも動作できる蠕動空気ポンプ120を制御し、追加の空気を追加するか、または第2のリザーバ126から空気を減じる。このようにして、第2のリザーバ126内の空気圧を非常に綿密に監視および維持して、非常に安定し、非常に一貫した圧力および流量出力を有するシース出力130を作成することができる。あるいは、図2に示される減衰弁129などの減衰弁を使用して、第2のリザーバ126内の空気圧を維持することができ、蠕動空気ポンプ120は逆方向に作動されない。
【0033】
図2は、図1に開示された実施形態に対応する二段式流体工学システム100の概略フロー図を開示している。図2に示されるように、シース流体入力104は、シース流体を第1の蠕動シース流体ポンプ102に提供する。ポンピングされたシース流体108は、管材を介して予圧リザーバ106に移送される。重量センサ107は、予圧リザーバ106の重量を検出し、第1の蠕動シース流体ポンプ102を制御するために使用される、重量信号を生成して、予圧リザーバ106内の所定量のシース流体を維持する。第1の蠕動シース流体ポンプ102は、順方向または逆方向に動作することによって流体を加えるかまたは減じることができるので、予圧リザーバ106内のシース流体の量を高精度に維持することができる。加圧空気入力110は、予圧リザーバ106に提供される。予圧リザーバ106は、予め決定された量のシース流体を含むので、一定の容積の空間が、加圧空気入力110のために予圧リザーバ106に提供される。圧力変換器112は、予圧リザーバ106内の空気圧を検出し、加圧空気入力110を制御するために使用される圧力信号を生成する。予圧リザーバ106内の加圧空気は、蠕動空気ポンプ120に供給される。加圧空気114の加圧は、理想的には、調整空気124と実質的に同じ加圧であるが、シース出力130の圧力の変動を低減するために任意の加圧で行うことができる。したがって、蠕動空気ポンプ120は、加圧空気114の流入空気圧から調整空気124への空気圧を実質的に変更することなく、単に空気を追加または減じることによって、第2のリザーバ126に空気を供給することができる。代替的に、減衰弁129を使用して、第2のリザーバ126内の空気圧を低下させることができる。調整空気124は、第2のリザーバ126に適用される。第2のリザーバ126は、調整空気124に対して実質的に一定の容積を維持する。
【0034】
図2にも示されているように、加圧シース流体116は、予圧リザーバ106から第2の蠕動シースポンプ118に流れる。加圧シース流体116は、低脈動シース流体122と実質的に同じ圧力を有し、その結果、第2の蠕動シースポンプ118は、実質的に同じ圧力である入力から出力にシース流体をポンピングする。この場合も、加圧シース流体の圧力は任意の圧力であり得るが、加圧シース流体の圧力が低脈動シース流体122に近いほど、シース出力130の圧力の変動は低くなる。圧力がほぼ同じである場合、低脈動シース流体122は、圧力変動が小さい。例えば、60PSIの圧力では、第2の蠕動シースポンプ118が実質的に同じである入力圧力から出力圧力にポンピングしているので、わずか0.001PSIの変動を低脈動シース流体122で達成することができる。この文脈では、実質的に同じことは、良好な結果を得るために、入力圧力と出力圧力が約1.0%を超えて変化しないことを意味する。低脈動シース流体122は、第2のリザーバ126に伝達される。重量センサ127は、図4の説明に関してより詳細に説明されるように、第2の蠕動シース流体ポンプ118を制御する制御信号を生成するために使用される第2のリザーバ126におけるシース流体の重量を測定する。圧力変換器128は、第2のリザーバ126内の空気圧を検出し、蠕動空気ポンプ120を制御するコンピュータ制御システム151(図4)によって利用される空気圧信号を生成する。したがって、第2のリザーバ126内の空気圧は、シース出力130が安定して一定になるように、第2のリザーバ126における60PSIで0.001PSI未満の変動を作り出すように制御することができる。
【0035】
図3は、空気供給システム150の概略図である。空気供給システム150は、予圧リザーバ132内の空気の量に対して、加圧空気入力110を60PSIの圧力または他の同様の圧力に短時間で上げることができる。蠕動ポンプを使用して加圧空気入力110を供給することは、蠕動ポンプを使用して予圧リザーバ132に大量の空気を供給するのにかなりの時間がかかるため、実行可能な代替手段ではない。例えば、典型的な実施は、蠕動ポンプを使用して予圧リザーバ132内で圧力を60PSIに上げることができる前に、約1時間または2時間のポンピングを必要とするであろう。したがって、空気ポンプ138などのより大容量の空気ポンプが必要とされる。しかしながら、空気ポンプ138は、精度を維持するために抽気を必要とする空気調整器で作動する空気ポンプよりも実質的に小さい。したがって、空気ポンプ138は、実質的に小さく、実質的に少ない振動を提供し、十分な量の空気を供給して、加圧空気入力110を、例えば、60PSIなどの所望の圧力に1分未満またはほんの数分で上昇させることができる。空気ポンプ138などの小型の空気ポンプは、空気調整器で作動する空気ポンプよりも振動が少なくなる。しかしながら、空気ポンプ138は、それが断続的にのみ作動し、選別フローサイトメータによって実施される選別プロセスを妨げる十分な振動を発生させないようなサイズでなければならない。空気ポンプ138は、大気圧で空気取り入れ口136を有し、逆止弁140を通して加圧空気をポンピングする。逆止弁140は、加圧空気入力110が空気ポンプを通って逆流し、加圧空気入力110の圧力を低下させるのを防ぐ。圧力変換器112は、予圧リザーバ132内の圧力を読み取り、空気ポンプ138および減衰弁142を制御するために使用される空気圧信号を生成する。圧力が低いとき、空気ポンプ138が作動して、加圧空気入力110の圧力を増加させる。加圧変換器112が、所定の閾値圧力、例えば、60.25PSIよりも高い空気圧を検出した場合、減衰弁142が作動して、圧力を、所望の圧力の閾値内の圧力、例えば60PSIプラス0.25PSIに注意深く下げる。このようにして、予圧リザーバ132は、実質的に一定のレベルに維持することができ、過度の振動を発生させない空気ポンプ138を使用して、比較的短時間で加圧することができる。
【0036】
図4は、コンピュータ制御システム151の概略ブロック図である。図4に示されるように、第1の圧力変換器112は、コンピュータコントローラ152に供給される第1の圧力信号154を生成する。第2の圧力変換器128は、コンピュータコントローラ152に供給される第2の圧力信号156を生成する。第1の重量センサ107は、コンピュータコントローラ152に供給される第1の重量信号158を生成する。第2の重量センサ127は、コンピュータコントローラ152に供給される第2の重量信号160を生成する。コンピュータコントローラは、これらの信号のそれぞれを使用して制御信号を生成する。コンピュータコントローラ152は、第1の蠕動シースポンプ102を制御するための制御信号162を生成する。コンピュータコントローラ152は、第2の蠕動シースポンプ118を制御するための制御信号164を生成する。コンピュータコントローラ152は、蠕動空気ポンプ120を制御する制御信号166を生成する。コンピュータコントローラ152は、空気ポンプ138を制御する制御信号168を生成する。コンピュータコントローラ152は、減衰弁142を制御するために使用される制御信号186を生成する。このようにして、変換器およびセンサによって検出された信号の各々は、シースポンプ、空気ポンプ、および減衰弁を制御するために利用され、安定した均一なシース出力フロー130を生成する。
【0037】
したがって、開示された技術の実施形態は、非常に安定したシース流体出力を提供することができ、シース流体および空気の両方に対していずれかの方向に動作できる蠕動ポンプを利用して、非常に一定で安定したシース出力を維持する。2つの異なる蠕動シース流体ポンプによって注意深く維持される所定量のシース流体を伴って維持される2つの加圧リザーバが使用される。非常に正確な空気圧が2つの加圧リザーバで維持されるが、これは両方のリザーバ内で一定容積の空気空間が維持されるという事実によって支援される。さらに、蠕動空気ポンプが2つのリザーバの間に設けられ、第1のリザーバの空気圧を第2のリザーバから隔離する。第1の加圧リザーバは第2の加圧リザーバとほぼ同じ圧力に維持されるので、蠕動空気ポンプは、第2のリザーバに、または第2のリザーバからある量の加圧空気を単に提供または減じるように機能し、2つのリザーバ間の圧力を実質的に調整する必要がない。代替的に、減衰弁を第2のリザーバに接続して、第2のリザーバ内の圧力が所定の閾値を超えたときに第2のリザーバ内の圧力を下げることができる。このようにして、シース流体の一定で非常に安定した出力を提供することができる。
【0038】
態様
以下の態様は例示にすぎず、本開示または添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0039】
態様1.低脈動性流体の流れを生成する方法であって、第1の蠕動流体ポンプを使用して、流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることと、第1の加圧リザーバにおける流体の量を感知して、第1の流体量信号を作成することと、第1の流体量信号に応答して、流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることによって、および/または第1の蠕動流体ポンプを使用して第1の加圧リザーバから流体を除去することによって、第1の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持することと、第2の蠕動流体ポンプを使用して、第1の加圧リザーバから第2の加圧リザーバへ流体をポンピングすることと、第2の加圧リザーバにおける流体の量を感知して、第2の流体量信号を作成することと、第2の流体量信号に応答して、第2の蠕動ポンプを使用してシース流体を第2の加圧リザーバの中にポンピングすることによって、および/または第2のシース流体量信号に応答して第2の加圧リザーバから流体を除去することによって、第2の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持することと、第1の加圧リザーバを加圧するように第1の加圧リザーバに空気を供給することと、蠕動空気ポンプを使用して第1の加圧リザーバから第2の加圧リザーバに空気を伝達して、第2のリザーバにおける空気を所定の空気圧に加圧することと、蠕動空気ポンプを使用して第2の加圧リザーバに空気を伝達することによって、第2のリザーバにおける所定の空気圧を維持することと、を含む、方法である。
【0040】
態様2.第2の加圧リザーバにおける所定の空気圧を維持することが、蠕動空気ポンプを使用して第2の加圧リザーバから空気を除去することによって第2の加圧リザーバにおける所定の圧力を維持することをさらに含む、態様1に記載の方法。
【0041】
態様3.第1の加圧リザーバに空気を供給することが、所定の圧力と実質的に同じである空気圧で第1の加圧リザーバに空気を供給することを含む、態様1または2に記載の方法。
【0042】
態様4.第1の加圧リザーバにおける流体の量を感知することが、第1の重量センサを使用して第1の加圧リザーバを計量して、第1の流体量信号を生じさせることを含む、態様1~3のいずれか一態様に記載の方法。
【0043】
態様5.第1の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持することが、第1の流体量信号に応答して、蠕動流体ポンプを用いて、流体を第1の加圧リザーバの中にポンピングすることと、流体を第1の加圧リザーバから除去することと、を含む、態様1~4のいずれか一態様に記載の方法。
【0044】
態様6.第2の加圧リザーバにおける流体の量を感知することが、第2の重量センサを使用して第2の加圧リザーバを計量して、第2の流体量信号を生じさせることを含む、態様1~5のいずれか一態様に記載の方法。
【0045】
態様7.第2の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持することが、第2の流体量信号に応答して、蠕動流体ポンプを用いて、流体を第2の加圧リザーバの中にポンピングすることと、流体を第2の加圧リザーバから除去することと、を含む、態様1~6のいずれか一態様に記載の方法。
【0046】
態様8.第1の圧力変換器を使用して第1の加圧リザーバにおける空気圧を検出することと、第1の圧力変換器から第1の空気圧変換器信号を生成することと、をさらに含む、対応1~7のいずれか一態様に記載の方法。
【0047】
態様9.蠕動空気ポンプの動作を、第1の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、態様8に記載の方法。
【0048】
態様10.第1のリザーバと流体連通する解放弁の動作を、第1の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、態様8または9に記載の方法。
【0049】
態様11.第2の圧力変換器を使用して第2の加圧リザーバにおける空気圧を検出することと、第2の圧力変換器から第2の空気圧変換器信号を生成することとをさらに含む、態様1~10のいずれか一態様に記載の方法。
【0050】
態様12.蠕動空気ポンプの動作を、第2の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、態様11に記載の方法。
【0051】
態様13.第2の加圧リザーバにおける所定の空気圧を維持することが、第2の空気圧変換器信号に少なくとも部分的に応答して、第2のリザーバと流体連通する解放弁を開くことを含む、態様11または12に記載の方法。
【0052】
態様14.第3の流体ポンプの動作を、第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含み、第3の流体ポンプが、第2の加圧リザーバから流体を除去するように構成されている、態様1~13のいずれか一態様に記載の方法。
【0053】
態様15.第1の蠕動流体ポンプの動作を、第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、態様1~14のいずれか一態様に記載の方法。
【0054】
態様16.第2の蠕動流体ポンプの動作を、第1の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、調整することをさらに含む、態様1~15のいずれか一態様に記載の方法。
【0055】
態様17.流入空気を第1の加圧リザーバに送達するように弁の動作を調整することをさらに含む、態様1~16のいずれか一態様に記載の方法。
【0056】
態様18.流入空気が、ブーストポンプによって加圧される、態様17に記載の方法。
【0057】
態様19.第1の加圧リザーバを出る空気が、第2の加圧リザーバに入る空気の圧力の約1%以内の圧力である、態様1~18のいずれか一態様に記載の方法。
【0058】
態様20.第1の加圧リザーバを出る空気が、第2の加圧リザーバに入る空気の圧力の約0.5%以内の圧力である、態様19に記載の方法。
【0059】
態様21.第1の加圧リザーバを出る流体が、第2の加圧リザーバに入る流体の圧力の約5%以内の圧力である、態様1~20のいずれか一態様に記載の方法。
【0060】
態様22.第1の加圧リザーバを出る流体が、第2の加圧リザーバに入る流体の圧力の約1%以内の圧力である、態様21に記載の方法。
【0061】
態様23.流体がシース流体であり、方法が、シース流体を第2の加圧リザーバからフローサイトメータに伝達することをさらに含む、態様1~22のいずれか一態様に記載の方法。
【0062】
態様24.低脈動性流体の流れを生成するためのシステムであって、第1の蠕動流体ポンプと、第1の蠕動ポンプから流体を受け取るように構成された第1の加圧リザーバと、第1の加圧リザーバにおける流体の量に応答して第1の流体量信号を生成する第1の流体センサであって、システムが、第1の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持するように、第1の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、第1の蠕動流体ポンプの動作を調整するように構成されている、第1の流体センサと、第1の加圧リザーバから流体をポンピングするように構成された第2の蠕動流体ポンプと、第2の蠕動ポンプから流体を受け取る第2の加圧リザーバと、第2の加圧リザーバにおける流体の量に応答して第2の流体量信号を生成する第2の流体センサであって、システムが、第2の加圧リザーバにおける流体の所定量を維持するように、第2の流体量信号に少なくとも部分的に応答して、第2の蠕動流体ポンプの動作を調整するように構成されている、第2の流体センサと、第1の加圧リザーバと第2の加圧リザーバとの間で空気をポンピングするように構成された蠕動空気ポンプと、を備える、システム。
【0063】
態様25.システムは、蠕動空気ポンプが、第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバを実質的に同じ圧力に維持するために動作するように構成されている、態様24に記載のシステム。
【0064】
側面26.第1の流体センサが、第1の加圧リザーバを計量するように構成されている、態様24または25に記載のシステム。
【0065】
態様27.第1の流体センサが、第1の加圧リザーバにおける流体のレベルを判定するように構成されている、態様24~26のいずれか一態様に記載のシステム。
【0066】
態様28.第2の流体センサが、第2の加圧リザーバを計量するように構成されている、態様24~27のいずれか一態様に記載のシステム。
【0067】
態様29.第2の流体センサが、第2の加圧リザーバにおける流体のレベルを判定するように構成されている、態様24~28のいずれか一態様に記載のシステム。
【0068】
態様30.第1の加圧リザーバ内の圧力に応答して第1の空気圧信号を生成する第1の圧力変換器をさらに備える、態様24~29のいずれか一態様に記載のシステム。
【0069】
態様31.第2の加圧リザーバ内の圧力に応答して第2の空気圧信号を生成する第2の圧力変換器をさらに備える、態様24~30のいずれか一態様に記載のシステム。
【0070】
態様32.第1の加圧リザーバと流体連通する第1の弁をさらに備える、態様24~31のいずれか一態様に記載のシステム。
【0071】
態様33.第1の加圧リザーバにおける空気圧が閾値圧力を超える場合、弁が、第1の加圧リザーバにおける空気圧を低下させる、態様32に記載のシステム。
【0072】
態様34.第2の加圧リザーバと流体連通する第2の弁をさらに備える、態様24~33のいずれか一態様に記載のシステム。
【0073】
態様35.第2の加圧リザーバにおける空気圧が閾値圧力を超える場合、弁が、第2の加圧リザーバにおける空気圧を低下させる、態様34に記載のシステム。
【0074】
態様36.第1の加圧リザーバに空気を送達するように構成されたブーストポンプをさらに備える、態様24~35のいずれか一態様に記載のシステム。
【0075】
態様37.ブーストポンプが、第1の加圧リザーバにおける所定の圧力を維持するように動作可能である、態様36に記載のシステム。
【0076】
態様38.制御信号生成器であって、制御信号生成器が、第1の流体量信号に応答して第1の蠕動ポンプ制御信号を生成するように構成されており、第1の蠕動ポンプ信号が、第1の蠕動流体ポンプの動作を調整するように使用されて、流体を、第1の加圧リザーバの中に順方向に、および/または第1の加圧リザーバの外に逆方向に、ポンピングすることによって、第1の加圧リザーバにおける流体の第1の所定量を達成し、制御信号生成器が、第2の流体量信号に応答して第2の蠕動ポンプ制御信号を生成するように構成されており、第2の蠕動ポンプ信号が、第2の蠕動流体ポンプの動作を調整するように使用されて、流体を、第2の加圧リザーバの中に順方向に、および/または第2の加圧リザーバの外に逆方向に、ポンピングすることによって、第2の加圧リザーバにおける流体の第2の所定量を達成し、制御信号生成器が、第1の加圧リザーバと第2の加圧リザーバのうちの少なくとも1つの圧力に関連する信号に応答して蠕動空気ポンプ制御信号を生成し、蠕動空気ポンプ制御信号が、蠕動空気ポンプの動作を調整するように使用されて、第2のリザーバにおける所定の圧力を達成する、制御信号生成器を、さらに備える、態様24~37のいずれか一態様に記載のシステム。
【0077】
態様39.システムは、第2の蠕動流体ポンプに流入する流体が、圧力P流入を規定し、第2の蠕動ポンプから流出する流体が、圧力P流出を規定し、そしてP流出がP流入の値の約1%以内になるように構成されている、態様24~38のいずれか一態様に記載のシステム。
【0078】
態様40.P流出が、P流入の値の約0.5%以内である、態様39に記載のシステム。
【0079】
態様41.フローサイトメータをさらに備え、フローサイトメータが、第2の加圧リザーバと流体連通している、態様24~40のいずれか一態様に記載のシステム。
【0080】
態様42.システムが、第2の加圧リザーバを、第1の加圧リザーバの圧力の約1%以内の圧力に維持するように構成されている、態様24~41のいずれか一態様に記載のシステム。
【0081】
態様43.態様24~42のいずれか一態様に記載のシステムを動作させることを含む、方法。
【0082】
態様44.態様24~42のいずれか一態様に記載のシステムから送達された流体を用いてフローサイトメトリを実施すること、を含む、方法。
【0083】
態様45.方法であって、(i)液体の少なくとも一部が中に配設されている第1の加圧リザーバと、(ii)液体の少なくとも一部が中に配設されている第2の加圧リザーバと、(iii)第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバとの間で空気を伝達するように構成されているポンプと、(iv)第1の加圧リザーバと第2の加圧リザーバとの間で流体を伝達するように構成されたポンプとを備える流体回路を用いて、第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバに伝達し、かつ/または第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバから引き出される空気を調整することと、第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバに伝達し、かつ/または第1の加圧リザーバおよび第2の加圧リザーバから引き出される流体を調整することと、を含み、調整することが、第2の加圧リザーバを第1の加圧リザーバの圧力の約1%以内の圧力に維持するように実施される、方法。
【0084】
態様46.第2のリザーバからの流体の少なくとも一部を、フローサイトメータに伝達することをさらに含む、態様45に記載の方法。
図1
図2
図3
図4