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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】自動車用複合ノズル
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/62 20060101AFI20230904BHJP
   B60S 1/56 20060101ALI20230904BHJP
   B05B 1/10 20060101ALI20230904BHJP
   B05B 7/08 20060101ALI20230904BHJP
【FI】
B60S1/62 110A
B60S1/62 120B
B60S1/62 120C
B60S1/56 110B
B05B1/10
B05B7/08
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022528015
(86)(22)【出願日】2020-09-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 KR2020012208
(87)【国際公開番号】W WO2021096042
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-05-13
(31)【優先権主張番号】10-2019-0146151
(32)【優先日】2019-11-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515258114
【氏名又は名称】株式会社ニフココリア
【氏名又は名称原語表記】NIFCO KOREA INC.
【住所又は居所原語表記】146,Asan valley Nam-ro,Dunpo-myeon,Asan-si,Chungcheongnam-do,Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】リム、ヒュン ファン
【審査官】飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-077213(JP,A)
【文献】特開2016-000599(JP,A)
【文献】米国特許第05657929(US,A)
【文献】特開2007-021449(JP,A)
【文献】特開2005-186695(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0957702(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/00-1/68
B05B 1/10
B05B 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄液が流入される洗浄液流入口(110)が一側部に形成され、他側部には洗浄液流入口(110)と連通される設置口(120)が形成され、前記設置口(120)の外側部には空気流入口(130)と連通される空気流入路(140)が形成されたハウジング(100)と、前記ハウジング(100)に形成された設置口(120)に一側及び他側方向にスライド移動可能に設置される開閉バルブ(200)と、前記開閉バルブ(200)を弾力支持しながらスライド移動させるスプリングのような弾性体(400)と、前記弾性体(400)の自体弾性力と洗浄液流入口(110)を通じて流入される洗浄液の圧力によって設置口(120)の一側及び他側方向にスライド移動可能に開閉バルブ(200)が設置されたハウジング(100)の他側端部に洗浄液が外部に噴射されるようにすると同時に、前記ハウジング(100)に形成された空気流入口(130)に流入された空気が空気流入路(140)を通じて移動されながら外部に噴射されるようにするキャップ(150)で構成されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項2】
請求項1において、前記開閉バルブ(200)は洗浄液流入口(110)を通じて流入される洗浄液が流入される流入溝(211)が掘られて形成され、前記流入溝(211)と連通される供給孔(212)が貫通されて形成された第1バルブ(210)と、前記流入溝(211)を通じて流入される洗浄液の油圧によって自体弾性力によって変形されながら供給孔(212)が開閉されるように第1バルブ(210)の外側部に嵌合が行われる開閉材(230)と、前記開閉材(230)が外側部に結合された第1バルブ(210)が一定値以上挿入されないようにする段差(221a)を有する供給穴(221)が一側部に掘られて形成され、前記供給穴(221)と連通される洗浄液噴射孔(222)が他側部に貫通されて形成された第2バルブ(220)で構成されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項3】
請求項において、前記開閉材(230)は供給穴(221)の内径よりも小さい外径を有するラバー材である円筒形の函体(232)と、前記函体(232)が外側面に嵌合された第1バルブ(210)と第2バルブ(220)の間の気密が維持されるようにする頭部(231)で構成され、前記頭部(231)と函体(232)には供給孔(212)が形成された第1バルブ(210)の外径と同一の内径を有する挿入孔(233)が貫通されて形成されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項4】
請求項1において、前記キャップ(150)には第2バルブ(220)が設置される設置口(120)及び空気流入路(140)が形成されたハウジング(100)の他側端部が挿入結合される嵌め溝(152)と、前記ハウジング(100)に形成された空気流入路(140)に供給された空気が流入される空気流入溝(154)と、前記空気流入溝(154)に流入された空気を外部に噴射させるエアー噴射孔(153)と、洗浄液噴射孔(222)が外部に露出されるように第2バルブ(220)の他側部の引入出が行われる引入出孔(151)がそれぞれ形成されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項5】
請求項において、前記第2バルブ(220)の供給穴(221)に形成された段差(221a)には一定の間隔で2つ以上の流体流れ溝(221a’)が掘られて形成されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項6】
請求項1において、前記ハウジング(100)は洗浄液噴射孔(222)が形成された第2バルブ(220)がカメラレンズ(500)よりも最小5mm以上突出される位置に位置されるようにカメラレンズ(500)が設置される固定体(600)に結合されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項7】
請求項6において、前記洗浄液噴射孔(222)を通じてカメラレンズ(500)に噴射される洗浄液の着水点角度(Q)は25°~35°以内に設定されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【請求項8】
請求項6において、前記カメラレンズ(500)が設置される固定体(600)と、前記固定体(600)に結合されるハウジング(100)は20mm以内の間隔(P)が維持されるように結合されることを特徴とする自動車用複合ノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用複合ノズルに関するものであって、より詳細には、自動車に設置された各種のカメラレンズ及びサイドミラーに洗浄液及びエアーを自動車を運行する運転者が必要に応じて同時に噴射しつつ、上記カメラレンズ及びサイドミラーに付いている埃又は雨水などのような汚染物質を除去しながら運行することができるようにする自動車用複合ノズルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、自動車の前方と後方には運転者が肉眼で確認することができない場所の情報を収集して知らせるための各種感知センサ及びカメラレンズが設置され、上記感知センサ及びカメラレンズが設置された自動車の前面部の左右両側には、自動車を運行する運転者が左右両側部を肉眼で確認しながら車線変更などを行うことができるようにするサイドミラーが設置されている。
【0003】
しかし、従来には、上記カメラレンズが大気中に含有されている埃によって汚染された場合には、正確な情報を収集して伝達できなくなることはもちろん、サイドミラーが大気中に含有されている埃によって汚染された場合には、自動車を運行している運転者が自動車の左右両側部をまともに肉眼で確認しながら運行することができなくなる問題点があった。
【0004】
また、雨天時には、上記カメラレンズに雨滴が付いて、正確な情報を収集して伝達できなくなることはもちろん、サイドミラーに雨滴が付いて、自動車を運行している運転者が自動車の左右両側部をまともに肉眼で確認しながら運行することができなくなるなどの問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】大韓民国登録特許第10-957702号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、上記のような従来の問題点を解決するために案出されたものであって、洗浄液とエアーを選択的に自動車を運行している運転者が複合ノズルを通じてカメラレンズとサイドミラーに噴射しつつ、上記カメラレンズとサイドミラーに付いている埃及び雨水などのような汚染物質を効率的に除去しながら自動車を運行することができるようにする自動車用複合ノズルを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような目的を達成するための本発明は、洗浄液が流入される洗浄液流入口(110)が一側部に形成され、他側部には洗浄液流入口(110)と連通される設置口(120)が形成され、上記設置口(120)の外側部には空気流入口(130)と連通される空気流入路(140)が形成されたハウジング(100)と、上記ハウジング(100)に形成された設置口(120)に一側及び他側方向にスライド移動可能に設置される開閉バルブ(200)と、上記開閉バルブ(200)を弾力支持しながらスライド移動させるスプリングのような弾性体(400)と、上記弾性体(400)の自体弾性力と洗浄液流入口(110)を通じて流入される洗浄液の圧力によって設置口(120)の一側及び他側方向にスライド移動可能に開閉バルブ(200)が設置されたハウジング(100)の他側端部に洗浄液が外部に噴射されるようにすると同時に、上記ハウジング(100)に形成された空気流入口(130)に流入された空気が空気流入路(140)を通じて移動されながら外部に噴射されるようにするキャップ(150)で構成されることによって達成される。
【0008】
一方、上記開閉バルブ(200)は洗浄液流入口(110)を通じて流入される洗浄液が流入される流入溝(211)が掘られて形成され、上記流入溝(211)と連通される供給孔(212)が貫通されて形成された第1バルブ(210)と、上記流入溝(211)を通じて流入される洗浄液の油圧によって自体弾性力によって変形されながら供給孔(212)が開閉されるように第1バルブ(210)の外側部に嵌合が行われる開閉材(230)と、上記開閉材(230)が外側部に結合された第1バルブ(210)が一定値以上挿入されないようにする段差(221a)を有する供給穴(221)が一側部に掘られて形成され、上記供給穴(221)と連通される洗浄液噴射孔(222)が他側部に貫通されて形成された第2バルブ(220)で構成されることを明らかにしておく。
【0009】
また、上記開閉材(230)は供給穴(221)の内径よりも小さい外径を有するラバー材である円筒形の函体(232)と、上記函体(232)が外側面に嵌合された第1バルブ(210)と第2バルブ(220)の間の気密が維持されるようにする頭部(231)で構成され、上記頭部(231)と函体(232)には供給孔(212)が形成された第1バルブ(210)の外径と同一の内径を有する挿入孔(233)が貫通されて形成されることを明らかにしておく。
【0010】
一方、上記キャップ(150)には第2バルブ(220)が設置される設置口(120)及び空気流入路(140)が形成されたハウジング(100)の他側端部が挿入結合される嵌め溝(152)と、上記ハウジング(100)に形成された空気流入路(140)に供給された空気が流入される空気流入溝(154)と、上記空気流入溝(154)に流入された空気を外部に噴射させるエアー噴射孔(153)と、洗浄液噴射孔(222)が外部に露出されるように第2バルブ(220)の他側部の引入出が行われる引入出孔(151)がそれぞれ形成されることを明らかにしておく。
【0011】
また、上記第2バルブ(220)の供給穴(221)に形成された段差(221a)には一定の間隔で2つ以上の流体流れ溝(221a’)が掘られて形成されることを明らかにしておく。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、ハウジングに形成されたエアー供給路と上記ハウジングに設置された開閉バルブを通じて、自動車を運行する運転者が選択的にエアー及び洗浄液をカメラレンズとサイドミラーに噴射しつつ、上記カメラレンズとサイドミラーに付いている埃及び雨水などのような汚染物質を除去しながら運行することができるようになる効果がある。
【0013】
一方、本発明によると、自動車に設置されたカメラレンズ及びサイドミラーを洗浄させようとする場合には、開閉バルブが洗浄液の圧力によってハウジングの外部に引き出されながらサイドミラー及びカメラレンズに噴射され、上記洗浄液をカメラレンズ又はサイドミラーに噴射させない場合には、開閉バルブがハウジングに引き入れられた状態を維持するようになることによって、上記開閉バルブが大気中に含有されている埃などのような汚染物質によって汚染されることが防止されるようになるなどの効果がある非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明である自動車用複合ノズルの構成を示した分解斜視図
図2図2は、本発明である自動車用複合ノズルの組立ての状態を示した斜視図
図3図3は、本発明である自動車用複合ノズルのハウジングを示した断面図
図4図4は、本発明である自動車用複合ノズルのチェックバルブの構成を示した分解断面図
図5図5は、本発明である自動車用複合ノズル用キャップの構成を示した断面図
図6図6は、本発明である自動車用複合ノズルの構成を示した断面図
図7図7は、本発明の自動車用複合ノズルが洗浄液が噴射されるように作動された状態を示した断面図
図8図8は、本発明の自動車用複合ノズルが装着された状態を示した使用状態図
図9図9は、本発明の自動車用複合ノズル用第2バルブの構成を示した断面斜視図
図10図10は、本発明の自動車用複合ノズルがカメラレンズが設置される固定体に結合された状態を概略的に示した設置状態図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付された図面によって本発明の技術的構成を詳細に説明すると、次のとおりである。
【0016】
図1は、本発明である自動車用複合ノズルの構成を示した分解斜視図であり、図2は、本発明である自動車用複合ノズルの組立ての状態を示した斜視図であり、図3は、本発明である自動車用複合ノズルのハウジングを示した断面図であり、図4は、本発明である自動車用複合ノズルのチェックバルブの構成を示した分解断面図であり、図5は、本発明である自動車用複合ノズル用キャップの構成を示した断面図であり、図6は、本発明である自動車用複合ノズルの構成を示した断面図であり、図7は、本発明の自動車用複合ノズルが洗浄液が噴射されるように作動された状態を示した断面図であり、図8は、本発明の自動車用複合ノズルが装着された状態を示した使用状態図であり、図9は、本発明の自動車用複合ノズル用第2バルブの構成を示した断面斜視図であり、図10は、本発明の自動車用複合ノズルがカメラレンズが設置される固定体に結合された状態を概略的に示した設置状態図である。
【0017】
本発明の自動車用複合ノズルは、図1乃至図10に図示しているように、洗浄液が流入される洗浄液流入口(110)が一側部に形成され、他側部には洗浄液流入口(110)と連通される設置口(120)が形成され、上記設置口(120)の外側部には空気流入口(130)と連通される空気流入路(140)が形成されたハウジング(100)と、上記ハウジング(100)に形成された設置口(120)に一側及び他側方向にスライド移動可能に設置される開閉バルブ(200)と、上記開閉バルブ(200)を弾力支持しながらスライド移動させるスプリングのような弾性体(400)と、上記弾性体(400)の自体弾性力と洗浄液流入口(110)を通じて流入される洗浄液の圧力によって設置口(120)の一側及び他側方向にスライド移動可能に開閉バルブ(200)が設置されたハウジング(100)の他側端部に洗浄液が外部に噴射されるようにすると同時に、上記ハウジング(100)に形成された空気流入口(130)に流入された空気が空気流入路(140)を通じて移動されながら外部に噴射されるようにするキャップ(150)で構成される。
【0018】
一方、上記開閉バルブ(200)は洗浄液流入口(110)を通じて流入される洗浄液が流入される流入溝(211)が掘られて形成され、上記流入溝(211)と連通される供給孔(212)が貫通されて形成された第1バルブ(210)と、上記流入溝(211)を通じて流入される洗浄液の油圧によって自体弾性力によって変形されながら供給孔(212)が開閉されるように第1バルブ(210)の外側部に嵌合が行われる開閉材(230)と、上記開閉材(230)が外側部に結合された第1バルブ(210)が一定値以上挿入されないようにする段差(221a)を有する供給穴(221)が一側部に掘られて形成され、上記供給穴(221)と連通される洗浄液噴射孔(222)が他側部に貫通されて形成された第2バルブ(220)で構成される。
【0019】
また、上記開閉材(230)は供給穴(221)の内径よりも小さい外径を有するラバー材である円筒形の函体(232)と、上記函体(232)が外側面に嵌合された第1バルブ(210)と第2バルブ(220)の間の気密が維持されるようにする頭部(231)で構成され、上記頭部(231)と函体(232)には供給孔(212)が形成された第1バルブ(210)の外径と同一の内径を有する挿入孔(233)が貫通されて形成される。
【0020】
一方、上記キャップ(150)には第2バルブ(220)が設置される設置口(120)及び空気流入路(140)が形成されたハウジング(100)の他側端部が挿入結合される嵌め溝(152)と、上記ハウジング(100)に形成された空気流入路(140)に供給された空気が流入される空気流入溝(154)と、上記空気流入溝(154)に流入された空気を外部に噴射させるエアー噴射孔(153)と、洗浄液噴射孔(222)が外部に露出されるように第2バルブ(220)の他側部の引入出が行われる引入出孔(151)がそれぞれ形成される。
【0021】
また、上記第2バルブ(220)の供給穴(221)に形成された段差(221a)には一定の間隔で2つ以上の流体流れ溝(221a’)が掘られるように形成される。
【0022】
このように構成される本発明は、ハウジング(100)に形成された設置口(120)にスプリングのような弾性体(400)によって弾力支持されるように開閉バルブ(200)を挿入させ、上記開閉バルブ(200)が設置口(120)を挿入させた後にはハウジング(100)の他側端部をキャップ(150)の嵌め溝(152)に挿入させることによって組立てが完了する。
【0023】
この時、上記開閉バルブ(200)は、開閉材(230)の函体(232)に外側面が嵌合された第1バルブ(210)が一次的に設置口(120)の一側方向に位置されるように挿入され、上記第1バルブ(210)を挿入させた後には供給穴(221)に開閉材(230)の函体(232)が収容されるように第2バルブ(220)が挿入され、上記第2バルブ(220)とキャップ(150)の間にはスプリングのように自体弾性力を有している弾性体(400)が設置される。
【0024】
これにより、ハウジング(100)に形成された洗浄液流入口(110)を通じて洗浄液が一次的に第1バルブ(210)の流入溝(211)に流入されると、上記流入溝(211)に流入される洗浄液の水圧によってスプリングのような弾性体(400)が圧縮され、上記弾性体(400)が圧縮される量だけ、開閉バルブ(200)はハウジング(100)の他側部にスライド移動されながら、第2バルブ(220)の他側部がキャップ(150)に形成された引入出孔(151)を通じて外部に露出される。
【0025】
上記ハウジング(100)の他側部にスライド移動されながら、第2バルブ(220)の他側部がキャップ(150)に形成された引入出孔(151)を通じて外部に露出された後には、第1バルブ(210)の流入溝(211)に流入されつつ、供給孔(212)を通じて外部に噴出されようとする洗浄液の水圧によって、第1バルブ(210)の外側面に挿入孔(233)の内側壁面が接触している開閉材(230)の函体(232)の外側面が供給穴(221)の内側壁面に接触される位置まで外側に膨張されながら洗浄液排出流路(240)が形成され、上記開閉材(230)の函体(232)の外側面が供給穴(221)の内側壁面に接触される位置まで外側に膨張されることによって形成された洗浄液排出流路(240)には供給孔(212)を通じて第1バルブ(210)の流入溝(211)に流入された洗浄液が噴出される。
【0026】
上記のように、洗浄液排出流路(240)を通じて第1バルブ(210)の外部に噴出が行われた洗浄液は、第2バルブ(220)の供給穴(221)に形成された流体流れ溝(221a’)を通じて洗浄液噴射孔(222)に伝達されながら洗浄液の噴射が行われるようになる。
【0027】
一方、上記洗浄液が洗浄液流入口(110)に供給されない場合には、第1バルブ(210)の流入溝(211)に洗浄液が流入されないことによって、開閉材(230)が自体弾性力によって収縮されながら第1バルブ(210)の外側面に挿入孔(233)の内側壁面が接触されて、第1バルブ(210)の外部に洗浄液が漏れないようにすると同時に、キャップ(150)と第2バルブ(220)の間に設置されたスプリングのような弾性体(400)の自体弾性力によって開閉バルブ(200)が設置口(120)の一側方向に移動が行われながら、キャップ(150)の引入出孔(151)を通じて第2バルブ(220)の他側部がハウジング(100)の内部に引き入れられるようになる。
【0028】
これにより、上記第2バルブ(220)の供給穴(221)と連通される洗浄液噴射孔(222)が外部の空気に含まれている埃などのような汚染物質によって汚染されることが防止される。
【0029】
この時、上記第1バルブ(210)の外側面は開閉材(230)の挿入孔(233)の内側面と密着された状態を維持し、上記開閉材(230)の頭部(231)の外側面にはそれぞれ第2バルブ(220)と第1バルブ(210)が密着された状態を維持しながら、洗浄液がハウジング(100)の外部に漏水されることを防止するようになる。
【0030】
また、上記ハウジング(100)の設置口(120)の外側部に形成された空気流入口(130)を通じて空気が流入されると、上記空気流入口(130)と連通されるように形成された空気流入路(140)を通じて開閉バルブが設置された設置口(120)の外部に空気が流入され、上記空気流入路(140)に流入が行われた空気はキャップ(150)に形成されたエアー噴射孔(153)を通じて外部に噴射が行われるようになる。
【0031】
これにより、上記のように、キャップ(150)がハウジング(100)に結合された図8に図示しているとおり、カメラレンズ(500)又はサイドミラーが設置される固定体(600)に固定されるように設置した状態でキャップ(150)に形成された引入出孔(151)を通じて引入出が行われる洗浄液噴射孔(222)及びエアー噴射孔(153)を通じてキャップ(150)を通じて噴射される洗浄液及び空気がカメラレンズ(500)又はサイドミラーに噴射されるように設置するようになると、自動車を運行する運転者が必要に応じて洗浄液と空気を利用してカメラレンズ(500)又はサイドミラーが外部物質によって汚染された場合にも、上記汚染物質を便利に除去しながら自動車を運行することができるようになる。
【0032】
この時、上記カメラレンズ(500)が設置される固定体(600)に結合されるハウジング(100)は、図10に図示しているように、洗浄液噴射孔(222)が形成された第2バルブ(220)がカメラレンズ(500)よりも最小5mm以上突出される位置に位置されるように設置されて、上記洗浄液噴射孔(222)を通じて洗浄液を噴射する際、第2バルブ(220)とカメラレンズ(500)の間に形成された突出距離(L)により相互干渉が発生しないようにする。
【0033】
一方、上記洗浄液噴射孔(222)を通じてカメラレンズ(500)に噴射される洗浄液の着水点角度(Q)は25°~35°以内に設定して、上記カメラレンズ(500)に洗浄液噴射孔(222)を通じて噴射される洗浄液がより効率的に噴射され得るようにする。
【0034】
また、上記カメラレンズ(500)が設置される固定体(600)と、上記固定体(600)に結合されるハウジング(100)は、20mm以内の間隔(P)が維持されるように結合されて、上記ハウジング(100)に設置された第2バルブ(220)の洗浄液噴射孔(222)を通じて噴射される洗浄液の噴射圧力が損失されない状態でカメラレンズ(500)に噴射されるようにすることによって、より効率的にカメラレンズ(500)が洗浄されるようにする。
【符号の説明】
【0035】
100 ハウジング
110 洗浄液流入口
120 設置口
130 空気流入口
140 空気流入路
150 キャップ
151 引入出孔
152 嵌め溝
153 エアー噴射孔
200 開閉バルブ
210 第1バルブ
211 流入溝
212 供給孔
220 第2バルブ
221 供給穴
222 洗浄液噴射孔
230 開閉材
231 頭部
232 函体
233 挿入孔
400 弾性体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10