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特許7342289対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御
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  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図1
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図2
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図3
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図4
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図4A
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図4B
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図4C
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図5
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図6
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図7
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図8
  • 特許-対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御 図9
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-01
(45)【発行日】2023-09-11
(54)【発明の名称】対抗消耗品を発射するための単一または複数のソースの装置および制御
(51)【国際特許分類】
   F41H 11/02 20060101AFI20230904BHJP
【FI】
F41H11/02
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022573550
(86)(22)【出願日】2021-05-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 US2021033952
(87)【国際公開番号】W WO2021242707
(87)【国際公開日】2021-12-02
【審査請求日】2023-01-27
(31)【優先権主張番号】16/888,035
(32)【優先日】2020-05-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519100985
【氏名又は名称】ビーエイイー・システムズ・インフォメーション・アンド・エレクトロニック・システムズ・インテグレイション・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ブランチ、ジェイソン・エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】ハーブ、カール・ピー.
(72)【発明者】
【氏名】プレモンス、ダニー・エル.
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/101692(WO,A1)
【文献】米国特許第05117756(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0331417(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0214258(US,A1)
【文献】特開昭62-091799(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0326262(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0321024(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F41H 11/02
B64C 13/02
F42B 4/24,12/56,12/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対抗防衛システムとともに使用するためのシーケンサであって、前記シーケンサは、
消耗品を発射することを示す入力信号と、ここにおいて、前記入力信号が、前記消耗品を供給するコマンドの結果であるか、または前記消耗品を供給する前記コマンドである、
前記消耗品を発射することを示す前記入力信号を受信する回路カードと、
前記消耗品を発射する回路カードアセンブリからの出力アナログ信号と、ここにおいて、前記出力アナログ信号のパラメータが、デジタル波形のパラメータに対応する、
前記回路カードアセンブリのメモリと、ここにおいて、前記デジタル波形の前記パラメータは、前記回路カードアセンブリの前記メモリ内に記憶される、
を備える、シーケンサ。
【請求項2】
前記デジタル波形の前記パラメータが、ユーザプログラム可能である、請求項1に記載のシーケンサ。
【請求項3】
前記デジタル波形の前記パラメータが、ユーザプログラム可能な立上り時間と、ユーザプログラム可能な立下り時間とを含む、請求項2に記載のシーケンサ。
【請求項4】
前記デジタル波形の前記パラメータが、ユーザプログラム可能なパルスサイクルを含む、請求項2に記載のシーケンサ。
【請求項5】
第1の消耗品に接続された第1のMUXと、
第2の消耗品に接続された第2のMUXとをさらに備え、ここにおいて、前記第1のMUXが、前記第1の消耗品を発射する第1のアナログ信号を出力し、前記第2のMUXが、前記第2の消耗品を発射する第2のアナログ信号を出力し、およびここにおいて、前記第1のアナログ信号のパラメータが、第1のデジタル波形に対応し、前記第2のアナログ信号のパラメータが、第2のデジタル波形に対応する、
請求項1に記載のシーケンサ。
【請求項6】
前記第1のアナログ信号の前記パラメータが、前記第1の消耗品の発射要件に対応し、前記第2のアナログ信号の前記パラメータが、前記第2の消耗品の発射要件に対応し、前記第1の消耗品と前記第2の消耗品とが異なる、請求項5に記載のシーケンサ。
【請求項7】
前記第2のMUXは、前記第1のMUXが前記第1のアナログ信号を出力した直後に前記第2のアナログ信号を出力する、請求項5に記載のシーケンサ。
【請求項8】
第1の消耗品に接続された第1のMUXと、
第2の消耗品に接続された第2のMUXと、
第3の消耗品に接続された第3のMUXと、
第4の消耗品に接続された第4のMUXと
をさらに備え、ここにおいて、前記第1のMUXと、前記第2のMUXと、前記第3のMUXと、前記第4のMUXとが、それぞれ、前記第1の消耗品と、前記第2の消耗品と、前記第3の消耗品と、前記第4の消耗品とを同時に発射するアナログ信号を実質的に同時に出力する、
請求項1に記載のシーケンサ。
【請求項9】
前記シーケンサの出力電流をしきい値と比較するパルス整形クランプ
をさらに備える、請求項1に記載のシーケンサ。
【請求項10】
前記シーケンサの出力電圧が前記出力アナログ信号の電圧パラメータに対応するかどうかを決定するパルス整形クランプ
をさらに備える、請求項1に記載のシーケンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]以下は、一般に航空機防衛システムに関する。詳細には、以下は、対抗手段供給機システム(CMDS:Countermeasure Dispenser System)に関する。より詳細には、以下は、CMDSから消耗品をリリースするためのシステムおよびプロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]CMDSは、到来している脅威に対抗するために航空機などのプラットフォームから消耗品(すなわち、チャフまたはフレア)を供給する。消耗品は、パイロットからの入力に基づいてリリースされ得るか、または到来している脅威をCMDSの脅威検出ユニットが検出することに基づいて自動的にリリースされ得る。CMDSは、火工インパルスカートリッジを電気的に始動する電流パルスを与える発射ソースを含む。火工インパルスカートリッジは、航空機からチャフまたはフレア消耗品を供給するために使用される。概して、CMDSは、消耗品の発射レートを限定する50%などのデューティサイクルで動作する2つの発射ソースを含む。その結果、航空機は、利用可能な消耗品を有し得るが、必要性のある時間中にそれらを供給することが不可能なことがある。また、異なる消耗品は、それらの対応する火工インパルスカートリッジを始動するために、異なる電圧を必要とし得る。CMDSは、火工インパルスカートリッジにただ1つの電流を与えることが可能であり得、それにより、CMDSが発射することが可能であり得る消耗品のタイプが限定される。さらに、CMDSは、火工インパルスカートリッジを電気的に始動し、それによって不発を引き起こし得る、望ましくないインパルスカートリッジの可能性があり得る。
【発明の概要】
【0003】
[0003]現代の脅威は、より高いレートで消耗品を発射するためにより高いデューティサイクルで動作する3つ以上の発射ソースを要求し、さらに、異なる発射電圧を必要とする異なるペイロードに適応可能なCMDSを要求する。したがって、50%よりも高いデューティサイクルで動作する3つ以上の適応可能な発射ソースを含むCMDSに対する継続的な満たされざるニーズがある。また、望ましくないインパルスカートリッジが火工インパルスカートリッジに達することによる不発の可能性がより少ない、より安全なCMDSに対する継続的な満たされざるニーズがある。本開示の態様は、これらの継続的な満たされざるニーズを対象とする。
【0004】
[0004]一態様では、本開示の例示的な一実施形態は、航空機などのプラットフォームの対抗防衛システムとともに使用するためのシーケンサを提供し得る。本明細書で使用される航空機は、ヘリコプター、UAV、飛行機などを含む。さらなる一例では、プラットフォームは、海上ベースおよび地上ベースのアセットを含む。シーケンサは、消耗品を発射することを示す入力信号を含み得る。シーケンサは、消耗品を発射することを示す入力信号を受信する回路カードをさらに含み得る。シーケンサは、消耗品を発射する回路カードアセンブリからの出力アナログ信号をさらに含み得、ここにおいて、出力アナログ信号のパラメータは、デジタル波形のパラメータに対応する。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、回路カードのメモリを提供し得、ここにおいて、デジタル波形のパラメータは、回路カードのメモリ内に記憶される。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、デジタル波形のパラメータが、ユーザプログラム可能であることを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、デジタル波形のパラメータが、ユーザプログラム可能な立上り時間と、ユーザプログラム可能な立下り時間とを含むことを提供し得る。
【0005】
[0005]この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、デジタル波形のパラメータが、ユーザプログラム可能なパルスサイクルを含むことを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、第1の消耗品に接続された第1のMUXと、第2の消耗品に接続された第2のMUXとを提供し得、ここにおいて、第1のMUXは、第1の消耗品を発射する第1のアナログ信号を出力し、第2のMUXは、第2の消耗品を発射する第2のアナログ信号を出力し、およびここにおいて、第1のアナログ信号のパラメータは、第1のデジタル波形に対応し、第2のアナログ信号のパラメータは、第2のデジタル波形に対応する。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、第1のアナログ信号のパラメータが、第1の消耗品の発射要件に対応し、第2のアナログ信号のパラメータが、第2の消耗品の発射要件に対応し、およびここにおいて、第1の消耗品と第2の消耗品とが異なることを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、第2のMUXが、第1のMUXが第1のアナログ信号を出力した直後に第2のアナログ信号を出力すること提供し得る。
【0006】
[0006]この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、第1の消耗品に接続された第1のMUXと、第2の消耗品に接続された第2のMUXと、第3の消耗品に接続された第3のMUXと、第4の消耗品に接続された第4のMUXとを提供し得、ここにおいて、第1のMUXと、第2のMUXと、第3のMUXと、第4のMUXとは、第1の消耗品と、第2の消耗品と、第3の消耗品と、第4の消耗品とを同時に発射するアナログ信号を同時に出力する。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、シーケンサユニットの出力電流をしきい値と比較する増幅器を提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、シーケンサの出力電圧がアナログ信号の電圧パラメータに対応するかどうかを決定する増幅器を提供し得る。
【0007】
[0007]別の態様では、本開示の例示的な一実施形態は、航空機などのプラットフォームから消耗品対抗手段を発射するための方法を提供し得る。方法は、回路カードを用いて消耗品対抗手段を発射することを示す入力を受信することを含み得る。方法は、回路カードを用いて、入力に応じてデジタル波形を生成することをさらに含み得る。方法は、回路カードを用いて、デジタル波形に応じてアナログ波形を生成することをさらに含み得る。方法は、アナログ波形に応じて消耗品対抗手段を発射することをさらに含み得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、同時にいくつかの対抗手段において発射することを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、回路カードのプログラマブル論理デバイスを用いて、プログラマブル論理デバイスのメモリからデジタル波形の少なくとも1つのパラメータを取り出すことと、少なくとも1つのパラメータに応じてデジタル波形を生成することと提供し得る。
【0008】
[0008]この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、その少なくとも1つのパラメータが、ユーザまたはオペレータによって定義されることを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、少なくとも1つのパラメータが、デジタル波形の立上り時間、立下り時間、またはパルスサイクルであることを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、回路カードを用いて、対抗手段への電圧を出力することと、出力電圧がアナログ波形の電圧パラメータに対応すると決定することと、出力電圧が電圧パラメータに対応すると決定したことに応答して、消耗品対抗手段を発射することとを提供し得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、回路カードを用いて、消耗品対抗手段への電圧を出力することと、出力電圧がアナログ波形の電圧パラメータに対応すると決定することと、出力電圧が電圧パラメータに対応しないと決定したことに応答して、消耗品対抗手段への出力電圧を低減することとを提供し得る。
【0009】
[0009]さらに別の態様では、本開示の例示的な一実施形態は、プラットフォームの対抗防衛システムを変更するための方法を提供し得る。方法は、プラットフォームから対抗防衛システムのレガシーの第1のシーケンサを除去することを含み得る。方法は、ユーザプログラム可能である第2のシーケンサをプラットフォームの対抗防衛システム中に設置することをさらに含み得る。この例示的な実施形態または別の例示的な実施形態は、ここにおいて、第2のシーケンサを設置することが、航空機が同時に少なくとも4つの消耗品を発射することを可能にするか、または航空機が各消耗品を発射する間の時間期間なしに連続的に複数の消耗品を発射することを可能にすることを提供し得る。シーケンサは、合計8つの発射ソースを有する。それが取り付けられた各供給機について4つある。この限定は2つの制約に関連付けられる。第1は電力である。各発射ソースは、起爆管に点火するために最高5アンペアを提供する。熱的な動作環境は、動作温度範囲の我々が散逸させることができる電力量を限定する。第2に、プラットフォーム構造設計実装は、消耗品を供給することに関連する反力により、同時供給の数を限定する。一例では、対抗防衛システムは、8つの独立した発射ソースを有し得る。消耗品タイプ(たとえば、チャフ、フレアなど)とは無関係に同時に供給され得る最高8つの消耗品があり得る。
【0010】
[0010]本開示の例示的な実施形態は、以下の説明に記載され、図面に示され、添付の特許請求の範囲に詳細および明確に指摘および記載される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】[0011]航空機が脅威に応答して対抗防衛システムから消耗品を供給していることを示す図。
図2】[0012]シーケンサユニットと供給機ユニットとを含む図1の対抗防衛システムを示す図。
図3】[0013]図2の供給機ユニットを示す図。
図4】[0014]図4A図4B、および図4Cの配向を示す図。
図4A】[0015]図2のシーケンサユニットを部分的に示す図。
図4B】[0016]図2のシーケンサユニットのプロセッサを部分的に示す図。
図4C】[0017]図2のシーケンサを部分的に示す図。
図5】[0018]図4Aのシーケンサのプログラマブル論理デバイスを示す図。
図6】[0019]図5のプログラマブル論理デバイスによって発生された波形を示す図。
図7】[0020]図5のプログラマブル論理デバイスによって発生された別の波形を示す図。
図8】[0021]シーケンサの発射ソースを示す図。
図9】[0022]プラットフォームから消耗品を自動的に供給するためのプロセスまたはシステムを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0023]同様の番号は、図面全体にわたって同様の部分を指す。
【0013】
[0024]一例によれば、図1は、対抗手段供給機システム(CMDS)102をもつプラットフォーム100を示す。一例でのプラットフォーム100は、プラットフォーム100への脅威に関与するプラットフォーム生存性のために、脅威警告システムの一部として何らかの形態のレーダー警告受信機、および他の電子的戦争センサーを含む。一例では、レーダー警告受信機および他のセンサーは、脅威を検出する。それは、脅威警告システムとして動作し、RFおよびIR対抗手段を提供するためにチャフおよび/またはフレアを送り出すことなどの何らかの行為を取るようにとの信号をCMDSに提供する。
【0014】
[0025]脅威104がプラットフォーム100によって検出されたとき、CMDS102は、脅威に応じて複数の消耗品106を送り出し得る。一例では、図1に示されているように、CMDS102は、第1の消耗品106、第2の消耗品106、…、および第Nの消耗品106を含む、少なくとも3つなど、複数の消耗品106を送り出し得る。CMDS102は少なくとも3つの消耗品106を送り出しているものとして示されているが、CMDS102は任意の数の消耗品106を送り出し得ることを理解されたい。この例での脅威104はミサイルとして示されているが、脅威104は、ロケット、ロケット推進手榴弾、ドローン、およびさらにはレーダー検出信号またはジャミング信号など、他のタイプの脅威を含み得る。
【0015】
[0026]一例での消耗品106は、チャフおよび/またはフレアを含む。チャフは、プラットフォーム100の所在または特性を一時的に隠すかまたは混乱させるために、到来レーダー信号を反射させるために使用され得る。フレアは、供給されたときは、プラットフォーム100などのプラットフォームの後ろに点火し、熱探索ミサイルを引きつけ、それにより、ミサイルを航空機からそらし得る。プラットフォーム100はまた、消耗品106の送り出しならびにレーザージャミングなどの他の対抗手段と組み合わせた回避運動に関与し得る。
【0016】
[0027]図2は、CMDS102をもつプラットフォームのさらなる例を示す。一例でのCMDS102はデジタル制御ディスプレイユニット(DCDU:Digital Control Display Unit)202へのインターフェースを含み、自動脅威検出ユニット(ATDU:automatic threat detection unit)204とも呼ばれる脅威警告システムがある。レーダー警告受信機および他のセンサー(図示されず)は、脅威に関する情報をシステムに提供する。CMDS102は、統合自己保安システム内の1つのシステムである。CMDS102は、プラットフォームセンサー(たとえばレーダー警告受信機、脅威警告受信機など)から脅威情報を受信し、(NAVデータ、ロール、ピッチおよびヨーレートなどを含む)プラットフォームミッションシステムによって提供される情報と組み合わせてこの情報を使用して、脅威システムをおびき寄せるかまたはインターセプトするためのペイロードタイプの最適な時系列を供給する。
【0017】
[0028]一例でのCMDSは、プログラマユニット206と、シーケンサユニット208と、供給機ユニット210とを含む。DCDU202と、ATDU204と、プログラマユニット206と、シーケンサユニット208とは各々、以下でさらに詳細に論じられる機能をDCDU202と、ATDU204と、プログラマユニット206と、シーケンサユニット208とに実施させる論理を含み得る。
【0018】
[0029]一実施形態では、プラットフォーム100は、レガシーシーケンサユニットを有するレガシーCMDSをもつレガシー航空機であり得る。この実施形態では、レガシーシーケンサユニットは、除去され得、レガシー航空機のレガシー供給機ユニットおよびレガシープログラマユニットと適切に対話するシーケンサユニット208と交換され得る。したがって、異なるシーケンサユニット208を設置するとき、新しいプラットフォーム100を復元するかまたはそれを対照として引き立たせる必要はない。しかしながら、シーケンサユニット208は、新しいプラットフォーム100上に構築され得ることを理解されたい。
【0019】
[0030]一例でのDCDU202は、消耗品106を供給するようにとのパイロット命令を受信するためのコックピットインターフェースを提供する。パイロットからの入力は、供給モード、ペイロード選択、緊急投下選択などを含み得る。一例では、パイロットは、レーダー検出システムがある領域上を飛ぶことがあり、パイロットは、航空機100の位置をレーダー検出システムから隠すことが望ましいと決定し得る。したがって、パイロットは、チャフを供給するようにとのコマンドをDCDU202に入力し得る。別の例では、ドローン、ロケットまたはミサイルなどの到来している脅威を、レーダーシステムはパイロットにアラートし得、および/またはパイロットは視覚的に検出し得る。この例では、パイロットは、到来している脅威をプラットフォーム100からそらすためにフレアをリリースすることが望ましいと決定し得る。したがって、パイロットは、フレアを供給するようにとのコマンドをDCDU202に入力し得る。パイロットからの入力を受信した後に、DCDU202は、入力を示す第1の信号をプログラマユニット206に送り得る。
【0020】
[0031]一実施形態では、プラットフォーム100は、1つまたは複数の脅威を検出し、自動または半自動応答を創出するためにセンサーとレーダーシステムとを使用する、ATDU204を使用する。一例では、プラットフォーム自体が自動であり得、リモートオペレータは存在し得るが、入力を提供するためにプラットフォーム上にオペレータは存在しないであろう。一例での脅威警告システム204は、望ましい行為を取るようにとのコマンドをCMDS102に自動的に送る。別の例では、ATDUは、パイロットにアラートを提供する。
【0021】
[0032]ATDU204は、脅威104を自動的に検出する1つまたは複数のセンサーを含み得る。センサーは、到来しているミサイルを検出するように適応されたレーダー検出器を含み得る。ATDU204が脅威104を検出したとき、ATDU204は、検出された脅威104を示す第2の信号をプログラマユニット206に送り得る。たとえば、ATDU204が到来しているミサイルを検出した場合、ATDU204は、到来しているミサイルを示す信号をプログラマユニット206に送り得る。
【0022】
[0033]DCDU202から第1の信号を受信したかあるいはATDU204から第2の信号を受信した後に、プログラマユニット206は、第1の信号または第2の信号と対抗ペイロード利用可能性とに応じて適切な応答を決定し得る。適切な応答を決定した後に、プログラマユニット206は、適切な応答を示す発射信号をシーケンサユニット208に送り得る。信号は、発射コマンドと、ペイロードタイプとを含み得る。
【0023】
[0034]一例では、パイロットは、重量を投下することが必要であると決定し得る。したがって、パイロットは、プラットフォーム100からすべての消耗品106を投下することを望み得る。したがって、パイロットは、すべての消耗品106を投下するようにとのコマンドをDCDU202に入力し得る。DCDU202は、すべての消耗品106を投下するようにとの入力を示す第1の信号をプログラマユニット206に送り得る。プログラマユニット206は、第1の信号を受信し得、利用可能な唯一の消耗品106がフレアであると決定し得る。その結果、プログラマユニット206は、パイロット入力に対する適切な応答がすべてのフレアを供給することであると決定し得る。プログラマユニット206は、次いで、すべてのフレアを供給するようにとの決定された適切な応答を示す発射信号をシーケンサユニット208に送り得る。
【0024】
[0035]別の例では、ATDU204は、到来しているミサイルを自動的に検出し得る。したがって、ATDU204は、到来しているミサイルを示す第2の信号をプログラマユニット206に送る。一事例では、プログラマユニット206は、適切な応答がプラットフォーム100から8つのフレアを供給することであると決定し得、20個のフレアが対抗ペイロード中に残っているとさらに決定し得る。供給されるべきフレアの数が、対抗ペイロード中に残っているフレアの数よりも小さいので、プログラマユニット206は、適切な応答が8つのフレアを供給することであると決定し得る。プログラマユニット206は、次いで、8つのフレアを供給するようにとの決定された適切な応答を示す発射信号をシーケンサユニット208に送り得る。
【0025】
[0036]別の例では、プログラマユニット206は、適切な応答がプラットフォーム100から8つのフレアを供給することであると決定し得、4つのフレアが対抗ペイロード中に残っていると決定し得る。供給されるべきフレアの数が、対抗ペイロード中に残っているフレアの数よりも大きいので、プログラマユニット206は、適切な応答が、この事例4では、対抗ペイロード中に残っているフレアのすべてを供給することであると決定し得る。プログラマユニット206は、次いで、4つのフレアを供給するようにとの決定された適切な応答を示す発射信号をシーケンサユニット208に送り得る。
【0026】
[0037]本明細書でさらに詳細に論じられるように、プログラマユニット206から発射信号を受信した後に、シーケンサユニット208は、発射信号を、発射信号を示すアナログ信号または波形へと処理し得る。シーケンサユニット208は、次いで、消耗品106を供給するために、アナログ信号を供給機ユニット210に送り得る。
【0027】
[0038]図3は、供給機ユニット210を示す。供給機ユニット210は、複数の供給機302を含み得る。各供給機302は、火工インパルスカートリッジ304と、消耗品106とを含み得る。たとえば、図3に示されているように、第1の供給機302は、第1の火工インパルスカートリッジ304と第1の消耗品106とを含み得、第2の供給機302は、第2の火工インパルスカートリッジ304と第2の消耗品106とを含み得、第3の供給機302は、第3の火工インパルスカートリッジ304と第3の消耗品106とを含み得、…、第Nの供給機302は、第Nの火工インパルスカートリッジ304と第Nの消耗品106とを含み得る。図3は、供給機ユニット210が、火工インパルスカートリッジ304と消耗品106とをそれぞれもつ少なくとも4つの供給機302を含むものとして示しているが、供給機ユニット210は、火工インパルスカートリッジ304と消耗品106とをもつどんな数の供給機302をも含み得ることを理解されたい。
【0028】
[0039]プログラマユニット206からの発射信号は、発射のための消耗品106選択をさらに含み得る。プログラマユニット206は、決定された適切な応答と、消耗品106利用可能性と、発射時間調整とに応じて、発射のための消耗品106を選択し得る。
【0029】
[0040]一例では、プログラマユニット206は、2つのフレアを供給するものとして適切な応答を決定し得る。この例では、供給機ユニット210は、第1の消耗品106をもつ第1の供給機302と、第2の消耗品106をもつ第2の供給機302と、第3の消耗品106をもつ第3の供給機302と、第4の消耗品106をもつ第4の供給機302とを含み得る。第1の消耗品106と第2の消耗品106とはフレアであり得、第3の消耗品106と第4の消耗品106とはチャフであり得る。したがって、プログラマユニット206は、発射のために第1の消耗品106と第2の消耗品106とを選択し得る。
【0030】
[0041]シーケンサユニット208は、プログラマユニット206からの発射信号に応じて、シーケンサユニット208と消耗品106との間の電気的接続を作成することによって、発射のために消耗品106を有効にし得る。電気的接続を作成することにより、シーケンサユニット208は、有効にされた消耗品106がプラットフォーム100から供給され得るように、対応する火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動するためのアナログ信号を対応する供給機302に送ることが可能になる。
【0031】
[0042]一例では、供給機ユニット210は、第1の消耗品106をもつ第1の供給機302と、第2の消耗品106をもつ第2の供給機302と、第3の消耗品106をもつ第3の供給機302と、第4の消耗品106をもつ第4の供給機302とを含み得る。第1の消耗品106と第2の消耗品106とはフレアであり得、第3の消耗品106と第4の消耗品106とはチャフであり得る。この例では、プログラマユニット206は、脅威104に対する適切な応答が2つのフレアを供給することであると決定し得る。したがって、発射信号は、発射のために第1の消耗品106と第2の消耗品106とを選択することを含み得る。したがって、シーケンサユニット208は、シーケンサユニット208と第1の消耗品106および第2の消耗品106との間の電気的接続を作成することによって、発射のために第1の消耗品106と第2の消耗品106とを有効にし得る。シーケンサユニット208は、次いで、第1の火工インパルスカートリッジ304と第2の火工インパルスカートリッジ304とを電気的に始動することによって第1の消耗品106と第2の消耗品106とを供給するためのアナログ信号を第1の供給機302と第2の供給機302とに送り得る。
【0032】
[0043]図4は、図4A図4B、および図4Cの配向を概略的に示す。一緒に、図4A図4Bおよび図4Cは、シーケンサユニット208を示す。シーケンサユニット208は、プロセッサ回路カードアセンブリ(CCA:circuit card assembly)402と、シーケンサCCA404とを含み得る。本明細書で使用されるCCAは、プリント回路アセンブリ、プリント回路板アセンブリなど、任意の形態の回路カードを指す。
【0033】
[0044]図4Bは、プロセッサCCA402を示す。プロセッサCCA402は、シーケンサデータリンク(SDL:sequencer data link)406を介してプログラマユニット206に接続され得、SDL406を介して発射信号を受信し得る。SDL406は、イーサネット(登録商標)ポートを含み得、プロセッサCCA402が1ギガビット毎秒(Gbps)よりも大きいデータレートでプログラマユニット206と通信することを可能にする、1Gbpsよりも大きい速度で動作し得る。一実施形態では、SDL406は、プラットフォーム100上にすでに設置されているレガシーCMDSの要件を満たし得る。したがって、シーケンサユニット208は、レガシーCMDSをもつレガシー航空機上に設置され、それとの後方互換性があり得る。
【0034】
[0045]プロセッサCCA402は、シーケンサデータリンク406に接続された電力プロテクター408を含み得る。電力プロテクター408は論理電力ユニット410に接続される。論理電力ユニット410は、第1の電力調整ユニット412と、第2の電力調整ユニット414と、マイクロコントローラ416とに接続される。第1の電力調整ユニット412と、第2の電力調整ユニット414と、マイクロコントローラ416とは、システムチップ(SoC)418に接続される。SoC418は、フィールドプログラマブルアレイ(FPGA)と、プロセッサとを含み得る。SoC418は、SDL406と通信していることがあり、発射信号を受信し得る。SoC418は、発射信号を受信し得、発射信号を示すシリアルメッセージのストリームを出力し得る。SoC418は、第1のレベルシフト420と、第2のレベルシフト422と、第3のレベルシフト424と、第4のレベルシフト426と、第5のレベルシフト428とに接続される。第1のレベルシフト420は第3のレベルシフト424と同等であり、第2のレベルシフト422は第4のレベルシフト426と同等である。第5のレベルシフト428は、Hブリッジ430と、ディスクリートツーデジタルコンバータ432と、一般次世代電力ユニット434と、推奨規格422(RS-422)ユニット436と、ディスクリートライン共有ユニット438とに接続される。Hブリッジ430はディスクリートツーデジタルコンバータ432に接続される。ディスクリートライン共有ユニット438はRS-422ユニット436に接続される。
【0035】
[0046]シーケンサCCA404は、A側440と、A側440と同等であるB側442とを含み得る。図4AはA側440を示し、図4CはB側442を示す。A側440上の参照番号は、B側442上の同等の要素を識別する。簡潔のために、A側440のみについて以下でさらに詳細に論じられる。
【0036】
[0047]シーケンサユニット208は、プロトコルシリアルバスまたは補助(aux)バス444をさらに含み得る。プロセッサCCA402は、補助バス444を介してシーケンサCCA404に接続され得る。補助バス444は、プロセッサCCA402からシーケンサCCA404のA側440またはB側442上のプログラマブル論理デバイス(PLD)446にシリアルメッセージのストリームを搬送し得る。以下でさらに詳細に論じられるように、PLD446が発射信号を示すシリアルメッセージを受信したとき、PLD446は、デジタル波形またはパルス波形を生成し得る。PLD446は、第1のデジタルアナログコンバータ(DAC)448と第2のDAC450とに接続され、第1のDAC448と第2のDAC450とにデジタルパルス波形を送る。第1のDAC448は、デジタルパルス波形をコンバートし、デジタルパルス波形に基づく電圧を含む第1のアナログ信号を出力し、第2のDAC450は、デジタルパルス波形をコンバートし、デジタルパルス波形に基づく電流を含む第2のアナログ信号を出力する。
【0037】
[0048]PLD446はまた、発振器452と、比較器454と、抵抗分割器456と、第6のレベルシフト458と、第1のアナログデジタルコンバータ(ADC)460と、第2のADC462と、第7のレベルシフト464と、第8のレベルシフト466と、第9のレベルシフト468とに接続され得る。第1のADC460は、第1のビルトインテスト(BIT:built-in-test)マルチプレクサ(MUX)470に接続される。第2のADC462は、第2のBIT MUX472に接続される。第1のDAC448と第2のDAC450とは、第2のBIT MUX472と、発射ソースのグループ474とに接続される。
【0038】
[0049]発射ソースのグループ474は、いくつか(すなわち、2つ、4つ、6つ、8つなど)の発射ソースを含む。一例では、発射ソースのグループ474は、4つの発射ソースを含み得る。この例では、発射ソースのグループ474は、第1の発射ソースと、第2の発射ソースと、第3の発射ソースと、第4の発射ソースとを含む。別の例では、発射ソースのグループ474は、6つの発射ソースを含み得る。この例では、発射ソースのグループ474は、第1の発射ソースと、第2の発射ソースと、第3の発射ソースと、第4の発射ソースと、第5の発射ソースと、第6の発射ソースとを含む。
【0039】
[0050]第7のレベルシフト464は、ポールソース476と、スマートストア通信インターフェース変調および復調ユニット478とに接続される。第2のBIT MUX472と、ポールソース476と、スマートストア通信インターフェース変調および復調ユニット478とはまた、発射ソースのグループ474に接続される。温度感知ユニット480は、第1のBIT MUX470に接続される。抵抗分割器456と、第6のレベルシフト458と、第1のBIT MUX470と、発射ソースのグループ474と、スマートストア通信インターフェース変調および復調ユニット478とは、発射MUXのグループ482に接続される。発射MUXのグループ482は、いくつか(すなわち、15個、30個、35個など)の発射MUXを含む。
【0040】
[0051]発射MUXのグループ482中の発射MUXの数は、発射MUXのグループ482中の各発射MUXが、供給機302に接続された出力ポート483を含むように、供給機302の数に依存し得る。一例では、供給機ユニット210は、60個の供給機302を含み得る。この例では、供給機302のうちの30個は各々、シーケンサCCA404のA側440上の発射MUXのグループ482中の(合計30個の発射MUXのために)異なる発射MUXに接続され得、供給機302のうちの30個は各々、シーケンサCCA404のB側442上の発射MUXのグループ482中の異なる発射MUXに接続され得る。別の例では、供給機ユニット210は、70個の供給機302を含み得る。この例では、供給機302のうちの35個は各々、シーケンサCCA404のA側440上の発射MUXのグループ482中の異なる発射MUXに接続され得、供給機302のうちの35個は各々、シーケンサCCA404のB側442上の発射MUXのグループ482中の異なる発射MUXに接続され得る。
【0041】
[0052]発射MUXのグループ482中の発射MUXのセットは、発射ソースのグループ474中の発射ソースに接続される。一例では、発射MUXのグループ482は、30個の発射MUXを含み得、発射ソースのグループ474は、4つの発射ソースを含み得る。この例では、発射MUXの第1のセットは第1の発射ソースに接続され、発射MUXの第2のセットは第2の発射ソースに接続され、発射MUXの第3のセットは第3の発射ソースに接続され、発射MUXの第4のセットは第4の発射ソースに接続される。この例では、発射MUXの第1のセットは、8つの発射MUXを含み得、発射MUXの第2のセットは、8つの発射MUXを含み得、発射MUXの第3のセットは、7つの発射MUXを含み得、発射MUXの第4のセットは、7つの発射MUXを含み得る。別の例では、発射MUXのグループ482は、40個の発射MUXを含み得、発射ソースのグループ474は、5つの発射ソースを含み得る。この例では、発射MUXの第1のセットは第1の発射ソースに接続され、発射MUXの第2のセットは第2の発射ソースに接続され、発射MUXの第3のセットは第3の発射ソースに接続され、発射MUXの第4のセットは第4の発射ソースに接続され、発射MUXの第5のセットは第5の発射ソースに接続される。この例では、発射MUXの第1のセットは、8つの発射MUXを含み得、発射MUXの第2のセットは、8つの発射MUXを含み得、発射MUXの第3のセットは、8つの発射MUXを含み得、発射MUXの第4のセットは、8つの発射MUXを含み得、発射MUXの第5のセットは、8つの発射MUXを含み得る。
【0042】
[0053]シーケンサユニット208は、発射ソースのグループ474中の発射ソースと発射MUXのグループ482中の発射MUXとを介した発射のために消耗品106を有効にする。一例では、発射MUXのグループ482は、第1の発射ソースに接続された発射MUXの第1のセットと、第2の発射ソースに接続された発射MUXの第2のセットと、第3の発射ソースに接続された発射MUXの第3のセットと、第4の発射ソースに接続された発射MUXの第4のセットとを含み得る。この例では、発射MUXの第1のセットは、対応する消耗品106~106をもつ対応する供給機302~302に各々接続された1~8の番号を付された8つの発射MUXを含み、発射MUXの第2のセットは、対応する消耗品106~10616をもつ対応する供給機302~30216に各々接続された9~16の番号を付された8つの発射MUXを含み、発射MUXの第3のセットは、対応する消耗品10617~10623をもつ対応する供給機30217~30223に各々接続された17~23の番号を付された7つの発射MUXを含み、発射MUXの第4のセットは、対応する消耗品10624~10630をもつ対応する供給機30224~30230に各々接続された24~30の番号を付された7つの発射MUXを含む。この例では、プログラマユニット206は、発射のために消耗品10613を選択し得る。したがって、シーケンサユニット208は、第2の発射ソースと第13の発射MUXとへの電気的接続を作成し得る。
【0043】
[0054]本明細書でさらに詳細に論じられるように、発射のために消耗品106を有効にした後に、発射ソースは、消耗品106を発射するために、対応する火工インパルスカートリッジ304に電圧と電流とを提供する。さらに、発射ソースのグループ474中の各発射ソースは、消耗品106を発射するために、異なる時間にまたは同時に、火工インパルスカートリッジ304に電圧と電流とを与え得るか、あるいは各発射ソースは得る。したがって、CMDS102は、シーケンサユニット208内の発射ソースの数に応じて同時にいくつかの消耗品106をし得る。
【0044】
[0055]一例では、発射ソースのグループ474は、第1の発射ソースと、第2の発射ソースと、第3の発射ソースと、第4の発射ソースとを含んでいることがある。この例では、第1の発射ソースは第1の消耗品106を発射し得、第2の発射ソースは第2の消耗品106を発射し得、第3の発射ソースは第3の消耗品106を発射し得、第4の発射ソースは第4の消耗品106を発射し得る。したがって、CMDS102は、同時に第1の消耗品106と、第2の消耗品106と、第3の消耗品106と、第4の消耗品106とを発射し得る。
【0045】
[0056]別の例では、発射ソースのグループ474は、第1の発射ソースと、第2の発射ソースと、第3の発射ソースと、第5の発射ソースと、第6の発射ソースとを含んでいることがある。この例では、第1の発射ソースは第1の消耗品106を発射し得、第2の発射ソースは第2の消耗品106を発射し得、第3の発射ソースは第3の消耗品106を発射し得、第4の発射ソースは第4の消耗品106を発射し得、第5の発射ソースは第5の消耗品106を発射し得、第6の発射ソースは第6の消耗品106を発射し得る。したがって、CMDS102は、同時に第1の消耗品106と、第2の消耗品106と、第3の消耗品106と、第4の消耗品106と、同時に第5の消耗品106と、第6の消耗品106とを発射し得る。
【0046】
[0057]前に論じられたように、レガシー航空機のCMDSは、同時に発射することが可能であることも可能でないこともある2つの発射ソースを含み得る。したがって、シーケンサユニット208がレガシー航空機上に設置されたとき、シーケンサユニット208は、同時に3つ以上の消耗品を発射する能力をレガシー航空機に提供し得る。
【0047】
[0058]第8のレベルシフト466は、第1の入出力(I/O)エキスパンダ484と、第2のI/Oエキスパンダ486と、第3のI/Oエキスパンダ488とに接続される。第3のI/Oエキスパンダ488はRS-422ユニット490に接続される。第9のレベルシフト468は環境センサー492に接続される。プロセッサCCA402の第2のレベルシフト422は、第7のレベルシフト464と、RS-422ユニット490とに接続される。
【0048】
[0059]図5は、PLD446を示す。PLD446は、PLD446が所望のレートでアナログ波形の電流をランプするように第1のDAC448と第2のDAC450とを制御することを可能にするプログラマブルファームウェアを実装する。PLD446は、発射レジスタ502と、発射エンジン504と、エッジメモリ506と、第1のタイマー508と、第2のタイマー510と、発射ソースDAC512とを含み得る。
【0049】
[0060]発射レジスタ502は、補助バス444に接続され、補助バス444を介してSoC418からシリアルメッセージのストリームを受信し得る。補助バス444は、シリアルメッセージを発射レジスタ502に書き込み、保存し得る。発射レジスタ502は、発射信号を示す保存されたシリアルメッセージ内の変化について、保存されたシリアルメッセージを監視し得る。
【0050】
[0061]発射エンジン504は、エッジメモリ506に接続される。エッジメモリ506は、デジタルパルス波形のパラメータを含み得る。パラメータは、形状と、エッジ時間(すなわち、最大電圧までの電圧立上り時間または最低電圧までの電圧立下り時間)と、パルスサイクルまたはパルス幅(すなわち、波形が最大電圧を維持する時間)とを含み得る。これらのパラメータは、ユーザプログラム可能であり、エッジメモリ506内に記憶され、インパルスカートリッジ304を電気的に始動するために使用されるアナログ発射パルス波形のパラメータを定義する。
【0051】
[0062]デジタル波形のパラメータは、望ましくない(すなわち、消耗品106への配線の短絡または電磁干渉(EMI)による)波形が火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動することによる不発を緩和するように選択される。シーケンサユニット208は、エッジメモリ506をもたないレガシー航空機上に設置され得る。エッジメモリ506をもたないレガシー航空機は、プロセッサによる処理の後、ユーザプログラム可能なデジタルパルス波形に基づいてインパルスカートリッジを電気的に始動するアナログ波形を生成しないことがある。レガシー航空機のインパルスカートリッジを電気的に始動するために使用されるこれらのアナログ波形は、不発を緩和するパラメータを含まないことがある。その結果、シーケンサユニット208をもたないレガシー航空機は、シーケンサユニット208をもつプラットフォーム100よりも不発の可能性がより高くなり得る。したがって、シーケンサユニット208がレガシー航空機上に設置されたとき、シーケンサユニット208は、不発を緩和するパラメータをもつアナログ波形を提供することによって追加の安全機能をレガシー航空機に提供し得る。
【0052】
[0063]さらに、デジタルパルス波形のパラメータは、消耗品106タイプに基づいて選択され得る。たとえば、第1の火工インパルスカートリッジ304は、第1の消耗品106を発射するために第1の電圧を必要とし得、第2の火工インパルスカートリッジ304は、第2の消耗品106を発射するために第2の電圧を必要とし得る。この例では、第1の消耗品106を発射するためのアナログ波形を作成するために使用されるデジタル波形のパラメータは、第1の電圧に対応する値を含み得、第2の消耗品106を発射するためのアナログ波形を作成するために使用されるデジタル波形のパラメータは、第2の電圧に対応する値を含み得る。シーケンサユニット208とエッジメモリ506とをもたないレガシー航空機は、火工インパルスカートリッジ304に第1の電圧のみを与え得る。その結果、シーケンサユニット208とエッジメモリ506とをもたないレガシー航空機は、それが発射することが可能な消耗品106のタイプが限定され得る。したがって、シーケンサユニット208がレガシー航空機上に設置されたとき、シーケンサユニット208は、様々な消耗品106を発射する能力をレガシー航空機に提供し得る。
【0053】
[0064]発射レジスタ502から第1の信号を受信した後に、発射エンジン504は、エッジメモリ506にアクセスし、デジタルパルス波形パラメータを取得する。発射エンジン504は、第1のタイマー508と、第2のタイマー510とにさらに接続される。第1のタイマー508と第2のタイマー510とは、発射エンジン504のデジタルクロックドメインを制御する。発射エンジン504のデジタルクロックドメインは、取得されたパラメータに応じてデジタルパルス波形の形状、エッジ時間、および/またはパルスサイクルに対応する値を生成するために使用される。
【0054】
[0065]第1のタイマー508は、取得されたパラメータに応じてデジタルパルス波形のパルスサイクルの値を定義し得る。デジタルパルス波形の値は、望ましくない波形のパルスサイクルよりも長くなり得る。第1のタイマー508は、任意の値(すなわち、1.0ミリ秒(ms)、1.5ms、2.0msなど)に設定され得る。一例では、取得されたパラメータは、1msパルスサイクルを含み得る。この例では、第1のタイマー508は、1msパルスサイクル値を出力するように発射エンジン504のデジタルクロックドメインを制御し得る。別の例では、取得されたパラメータは、2msパルスサイクルを含み得る。この例では、第1のタイマー508は、2msパルスサイクル値を出力するように発射エンジン504のデジタルクロックドメインを制御し得る。
【0055】
[0066]第2のタイマー510は、取得されたパラメータに応じて対応するデジタルパルス波形のエッジ時間を定義するために使用され得る異なる電圧値の間の時間を定義し得る。デジタルパルス波形のエッジ時間の値は、望ましくない波形のエッジ時間よりも長くなり得る。第2のタイマー510は、任意の値(すなわち、5マイクロ秒(μs)、10μs、15μsなど)に設定され得る。一例では、取得されたパラメータは、100μs立上り時間を含み得、第2のタイマー510は、10μsに設定され得る。この例では、第2のタイマー510は、100μs立上り時間が達成されるまで、10μsごとに異なる電圧値を出力するように発射エンジン504のデジタルクロックドメインを制御し得る。別の例では、取得されたパラメータは、200μs立上り時間を含み得、第2のタイマー510は、5μsに設定され得る。この例では、第2のタイマー510は、200μs立上り時間が達成されるまで、5μsごとに異なる電圧値を出力するように発射エンジン504のデジタルクロックドメインを制御し得る。
【0056】
[0067]発射エンジン504は、発射ソースDAC512にさらに接続され、デジタルパルス波形の(エッジ時間およびパルスサイクルを含む)定義された値を発射ソースDAC512に送る。発射ソースDAC512は、発射レジスタ502と、発射エンジン504と、第2のタイマー510とに接続される。第2のタイマー510は、発射ソースDAC512のデジタルクロックドメインを制御する。発射ソースDAC512のデジタルクロックドメインはさらに、デジタルパルス波形のエッジ時間値を定義し得る。発射ソースDAC512は、発射エンジン504から、デジタルパルス波形の定義された値を受信し、発射レジスタ502から、デジタルパルス波形をさらに定義するための値を受信する。発射ソースDAC512は、発射レジスタ502に対して値をリードバックし得、発射レジスタ502は、発射ソースDAC512からのリードバックされた値を受信したことに応答して、デジタルパルス波形の値をさらに定義し得る。
【0057】
[0068]デジタルパルス波形の値をさらに定義した後に、発射ソースDAC512は、このさらに定義された値に応じて第1のデジタルパルス波形と第2のデジタルパルス波形とを生成する。第1のデジタルパルス波形と第2のデジタルパルス波形とは、火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動するアナログ波形の電流値と電圧値とを定義する電流値と電圧値とを含む。発射ソースDAC512は、第1のシリアル周辺インターフェース(SPI)514を介して第1のDAC448に接続されるが、集積回路間の任意のシリアルまたはパラレル通信インターフェースに延在し得る。発射ソースDAC512はまた、第2のSPI516を介して第2のDAC450に接続に接続される。発射ソースDAC512は、第1のDAC448に第1のデジタルパルス波形を送り、第2のDAC450に第2のデジタルパルス波形を送る。第1のSPI514は、第1のデジタルパルス波形に応じて所与の時間においてある電圧をもつ第1のアナログ波形を出力するように第1のDAC448を制御し、第2のSPI516は、第2のデジタルパルス波形に応じて所与の時間においてある電流をもつ第2のアナログ波形を出力するように第2のDAC450を制御する。第1のアナログ波形と第2のアナログ波形とは、有効にされた消耗品106を発射するために使用される。
【0058】
[0069]図6は、第1のDAC448または第2のDAC450によって発生されたアナログ波形602を示す。アナログ波形602は、セットアップサイクル604と、パルス幅またはパルスサイクル606と、ホールドサイクル608とを含む。パルスサイクル606は、パルス立上り610とパルス立下り612との間にある。図6は、第2の波形614をさらに示す。第2の波形614は望ましくない波形(すなわち、EMI波形)であり得る。第2の波形614は、パルス立上り610を含み、パルス立下り616を含む。第2の波形614は、アナログ波形602のパルスサイクル606よりも短いパルス幅618を有する。第2の波形614がより短いパルスサイクルを含むので、第2の波形614は、火工インパルスカートリッジ304が発射するためにより長いパルスサイクルを必要とし得るとき、火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動しないことがある。
【0059】
[0070]図7は、第1のDAC448または第2のDAC450によって発生されたアナログ波形702を示す。アナログ波形702は、複数の出力電圧704を含み得る。図7に示されているように、アナログ波形702は、第1の電圧704と、第2の電圧704と、第3の電圧704と、第4の電圧704と、第5の電圧704と、…、第N-2の電圧704N-2と、第N-1の電圧704N-1と、第Nの電圧704とを含み得る。アナログ波形702は少なくとも8つの出力電圧704を含むものとして示されているが、アナログ波形702は任意の数の出力電圧704を含み得ることを理解されたい。第Nの電圧704は、アナログ波形702の最大出力電圧に対応する。電圧は、時間706の後に増加し、第1の電圧704と第Nの電圧704との間の時間は、アナログ波形702の立上り時間708を定義する。立上り時間708は、エッジメモリ506に記憶されたパラメータによって決定され得、電圧間の時間706は、第2のタイマー510によって決定され得る。アナログ波形702は、第Nの電圧704に達するために望ましくない波形よりも長い時間を要し得、したがって、火工インパルスカートリッジ304が発射するためにより長い立上り時間を必要とし得るとき、アナログ波形702のみが火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動し得る。
【0060】
[0071]図8は、発射ソース802を示す。以下でさらに詳細に論じられるように、発射ソース802は、第1のDAC448から第1のアナログ波形を、および第2のDAC450から第2のアナログ波形を受信し、第1のアナログ波形と第2のアナログ波形とに対応する信号を、有効にされた消耗品106をもつ供給機302に送る。
【0061】
[0072]発射ソース802は、第1のDAC448と第2のDAC450とに接続され、第1のDAC448から第1のアナログ波形を、および第2のDAC450から第2のアナログ波形受信する、パルス整形クランプ804を含む。パルス整形クランプ804は、電源806と、発射ソース802の電界効果トランジスタ(FET)808とに接続される。電源806は、消耗品106を発射するために使用される電圧を与える。
【0062】
[0073]FET808は、電源806から電圧を、およびパルス整形クランプ804から設定電流と設定電圧とを受信する。電源806からの電圧は、任意の電圧(すなわち、20ボルト(V)、25V、30Vなど)に設定され得る。設定電圧は、所与の時間における第1のDAC448からの第1のアナログ波形の電圧に対応し、設定電流は、所与の時間における第2のDAC450からの第2のアナログ波形の電流に対応する。設定電圧は、対応する火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動するために有効にされた消耗品106をもつ供給機302に出力される電圧を決定する。
【0063】
[0074]さらに、FET808は、複数の供給機302に接続され得る。たとえば、図8に示されているように、FET808は、第1の供給機302と、第2の供給機302と、…第Nの供給機302とに接続され得る。図8はFET808が少なくとも3つの供給機302に接続されるものとして示しているが、FET808は任意の数の供給機302に接続され得ることを理解されたい。さらに、FET808は、100%デューティサイクルを有し得る。すなわち、FET808は、異なる消耗品106に電圧と電流とを与える間の冷却期間なしに、異なる消耗品106に電圧と電流とを連続的に与え得る。たとえば、FET808は、第1の火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動する、有効にされた第1の消耗品106をもつ第1の供給機302に電圧と電流とを与え、それにより、第1の消耗品106を発射し得る。第1の消耗品106を発射した直後に、FET808は、第2の火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動する、有効にされた第2の消耗品106をもつ第2の供給機302に電流と電圧とを与え、それにより、第2の消耗品106を発射し得る。このプロセスは、FET808に接続されたすべての消耗品106について繰り返され得る。前に論じられたように、レガシー航空機のCMDSは、消耗品106を発射する間に冷却期間を必要とし得る50%デューティサイクルを有し得る。したがって、シーケンサユニット208がレガシー航空機上に設置されたとき、シーケンサユニット208は、消耗品106を連続的に発射する能力をレガシー航空機に提供し得る。
【0064】
[0075]FET808は、電圧制御電流源として働く。FET808は、電源806からの電圧を低下させることによって電源806からの電圧を変化させて、所与の時間における設定電圧と設定電流とに対応する電圧と電流とを出力し得る。FET808は、FET808の電圧ゲート上の電圧を変化させ、それにより、FET808中を流れる電流を設定電流に変化させることによって、電源806からの電圧を出力電圧と出力電流とに変化させる。
【0065】
[0076]FET808は、第1の増幅器810にさらに接続される。第1の増幅器810は、抵抗器812と、パルス整形クランプ804とに接続される。第1の増幅器810は、FET808の出力電流を測定し、測定された出力電流を示す信号をパルス整形クランプ804に送る。
【0066】
[0077]第1の増幅器810は、供給機302に接続されたダイオード814にさらに接続され得る。消耗品106が有効にされたとき、対応する供給機302は、有効にされた消耗品106の出力電圧と負荷または抵抗とに応じてFET808から出力電流を引き出し始め得る。したがって、FET808は、対応する電流を出力し得る。前に論じられたように、出力電流は、第1の増幅器810によって測定される。消耗品106の抵抗は、正しく設置されたとき、ユーザプログラム可能であり得、間違って設置されたとき、または発射ソース802と消耗品106との間に障害があるとき、異なる抵抗を有し得る。間違って設置されるとき、または発射ソース802と消耗品106との間に障害があるとき、消耗品106は、対応する火工インパルスカートリッジ304を電気的に始動し得るより多くの電流を引き出し始め、それにより、不発を引き起こし得る。
【0067】
[0078]一例では、FET808は、有効にされた第1の消耗品106をもつ第1の供給機302に対して、第1のアナログ波形に応じて5Vを出力し得る。この例では、第1の消耗品106は1オーム(Ω)の抵抗を有し得る。したがって、第1の消耗品106は、FET808から5アンペア(A)を引き出し始め得る。したがって、FET808は5Aを出力し得る。別の例では、FET808は、有効にされた第2の消耗品106をもつ第2の供給機302に対して、第2のアナログ波形に応じて6Vを出力し得る。この例では、第2の消耗品106は、間違って配線され得、1/2Ωの抵抗を有し得る。したがって、第2の消耗品106は、FET808から12Aを引き出し始め得る。したがって、FET808は12Aを出力し得る。
【0068】
[0079]ダイオード814は、複数のFET816にさらに接続され得る。図8は、ダイオード814を、第1のFET816と、第2のFET816と、…、第NのFET816とを含む少なくとも3つのFET816に接続されるものとして示しているが、ダイオード814は任意の数のFET816に接続され得ることを理解されたい。各FET816は、対応するダイオード818と、対応する供給機302と、発射MUXのセット820中の対応する発射MUXとにさらに接続され得る。たとえば、図8に示されているように、第1のFET816は、第1のダイオード818と、第1の供給機302と、第1の発射MUXとに接続され得、第2のFET816は、第2のダイオード818と、第2の供給機302と、第2の発射MUXとに接続され得、…、第NのFET816は、第Nのダイオード818と、第Nの供給機302と、第Nの発射MUXとに接続され得る。FET816の数は、供給機302の数に依存する。一例では、8つの供給機302が発射ソース802に接続され得る。この例では、8つのFET816が発射ソース802に接続され、各FET816は、ダイオード814と、対応するダイオード818と、対応する供給機302と、対応する発射MUXとに接続される。
【0069】
[0080]ダイオード818は、第2の増幅器822にさらに接続され得る。消耗品106が有効にされたとき、FET808からの出力電圧は、対応するFET816と、対応するダイオード818とを通って、有効にされた消耗品106をもつ供給機302と、第2の増幅器822とに流れる。第2の増幅器822は、ダイオード818から出力電圧を受信し、出力電圧を測定する。第2の増幅器822は、パルス整形クランプ804にさらに接続され、測定された出力電圧を示す信号をパルス整形クランプ804に送る。
【0070】
[0081]パルス整形クランプ804は、第1の比較器を含む。第1の比較器は、第1の増幅器810から、測定された出力電流を示す信号を受信する。第1の比較器は、測定された出力電流をしきい値と比較する。測定された電流がしきい値を超える場合、パルス整形クランプ804は、しきい値に対応する電流を出力するようにとの信号をFET808に送る。一例では、測定された出力電流は10Aであり得る。この例では、しきい値は6Aであり得る。したがって、第1の比較器は、測定された電流がしきい値を超えると決定し、6Aを出力するようにとの信号をFET808に送り得る。FET808は、次いで、6Aを出力し得る。別の例では、測定された出力電流は12Aであり得、しきい値は5Aであり得る。この例では、第1の比較器は、測定された電流が第1のしきい値を超えると決定し、5Aを出力するようにとの信号をFET808に送り得る。FET808は、次いで、5Aを出力し得る。
【0071】
[0082]前に論じられたように、火工インパルスカートリッジ304は、電気的に始動するための電圧要件と電流要件とを有し得る。CMDS102が消耗品106を発射することを試みるとき、第1のDAC448と第2のDAC450とは、火工インパルスカートリッジ304の要件を満たし得る電圧と電流とをもつアナログ波形を出力する。測定された電流が第1のしきい値を超え、FET808の出力電流がしきい値に対応するように調整されたとき、有効にされた消耗品106への電圧出力は、それが今やしきい値に応じて決定されたので、もはや第2のDAC450によって設定されないことがある。しきい値は、ユーザプログラム可能であり得、任意の値に設定され得る。さらに、しきい値は、FET808が、第1のしきい値に対応する電流を出力するように調整されたとき、有効にされた消耗品106によって受信される対応する出力電圧が、対応する火工インパルスカートリッジ304の電圧要件よりも小さくなるような値に設定され得る。したがって、対応する火工インパルスカートリッジ304は発射しないことがある。
【0072】
[0083]一例では、FET808は、初期に5Vと10Aとを出力し得るが、第1の比較器が、FET808による電流出力がしきい値を超えると決定したので、FET808は、電流出力を6Aに調整し得る。この例では、出力電圧を受信する、有効にされた消耗品106は、1/2Ωの抵抗を有し得る。したがって、有効にされた消耗品106をもつ供給機302は、今や3Vを受信し得る。さらに、対応する火工インパルスカートリッジ304は、発射するために5Vを必要とし得る。火工インパルスカートリッジ304は、今や3Vを受信し得、したがって、発射しないことがある。別の例では、FET808は、初期に3Vと12Aとを出力し得るが、第1の比較器が、FET808による電流出力がしきい値を超えると決定したので、FET808は、電流出力を8Aに調整し得る。この例では、有効にされた消耗品106は1/4Ωの抵抗を有し得る。したがって、有効にされた消耗品106をもつ供給機302は、今や2Vを受信し得る。さらに、対応する火工インパルスカートリッジ304は、発射するために3Vを必要とし得る。火工インパルスカートリッジ304は、今や2Vを受信し得、したがって、発射しないことがある。
【0073】
[0084]測定された電流がしきい値を超えない場合、パルス整形クランプ804は、出力電流を調整するようにとの信号をFET808に送らず、FET808は、読取り電流を出力し続け得る。一例では、第1の比較器からの測定された電流は5Aであり得、第1のしきい値は6Aであり得る。この例では、第1の比較器は、測定された電流が第1のしきい値を超えないと決定し得、FET808は、5Aを出力し続け得る。別の例では、第1の比較器からの測定された電流は4Aであり得、第1のしきい値は8Aであり得る。この例では、第1の比較器は、測定された電流が第1のしきい値を超えないと決定し得、FET808は、4Aを出力し続け得る。
【0074】
[0085]パルス整形クランプ804は、第2の比較器をさらに含み得る。第2の比較器は、第2の増幅器822からの測定された出力電圧と、第1のDAC448からの第1のアナログ波形の電圧とを示す信号を受信する。第2の比較器は、測定された電圧を第1のアナログ波形の電圧と比較する。
【0075】
[0086]測定された電圧が第1のアナログ波形の電圧に対応しない(すなわち、測定された電圧が第1のアナログ波形の電圧と同じでない、測定された電圧が第1のアナログ波形の所与の許容差内にないなどの)場合、パルス整形クランプ804は、FET808に設定電圧と設定電流とを送ることを停止し得る。その結果、FET808は、有効にされた消耗品106をもつ供給機302に電流と電圧とを出力することを停止し得る。さらに、測定された電圧が、第1のDAC448からの第1のアナログ波形の電圧に対応しないとき、発射ソース802は、停止された出力を示す信号を第2のBIT MUX472に送り得る。第2のBIT MUX472は、停止された出力を示す信号によって不発が発生したかどうかを決定し得る。第2のBIT MUX472が、不発が発生したと決定した場合、第2のBIT MUX472は、不発を示す信号をPLD446に送り得る。
【0076】
[0087]測定された電圧が、第1のDAC448からの第1のアナログ波形の電圧に対応する場合、パルス整形クランプ804は、FET808に設定電流と設定電圧とを送り続け得る。その結果、有効にされた消耗品106に対応する火工インパルスカートリッジ304は、電気的に始動され、それにより、有効にされた消耗品106は発射され得る。
【0077】
[0088]図9は、プラットフォーム100から消耗品106を自動的に発射するための本開示によるプロセスまたはシステム900を示す。902において、プラットフォーム100から消耗品106を自動的に発射するように構成されたプロセッサ(「構成されたプロセッサ」)が、本明細書で説明されるようにDCDU202またはATDU204から発射信号を受信する。904において、構成されたプロセッサは、本明細書で論じられるようにDCDU202またはATDU204から信号を受信したことに対する適切な応答を決定する。906において、構成されたプロセッサは、本明細書で論じられるように決定された適切な応答に応じて消耗品106を有効にする。908において、構成されたプロセッサは、本明細書で論じられるように決定された適切な応答に応じて第1のデジタル波形と第2のデジタル波形とを出力する。910において、第1のDAC448と第2のDAC450とは、本明細書で論じられるように第1のデジタル波形と第2のデジタル波形とに応じて第1のアナログ波形と第2のアナログ波形とを出力する。912において、FET808は、本明細書で論じられるように第1のアナログ波形と第2のアナログ波形とに応じて、有効にされた消耗品106をもつ供給機302への電流と電圧とを出力する。914において、第1の比較器は、本明細書で論じられるようにFET808からの出力電流がしきい値以下であるかどうかを決定する。916において、第1の比較器が、FET808からの出力電流がしきい値以下でないと決定した場合、FET808は、本明細書で論じられるように出力電圧を、有効にされた消耗品106に対応する火工インパルスカートリッジ304の電圧要件未満に低下させる。918において、第1の比較器が、出力電流が第1のしきい値未満であると決定した場合、第2の比較器は、本明細書で論じられるように出力電圧が第1のアナログ波形の電圧に対応するかどうかを決定する。920において、第2の比較器が、出力電圧が第1のアナログ波形の電圧に対応しないと決定した場合、FET808は、本明細書で論じられるように有効にされた消耗品106をもつ供給機302への電流と電圧とを出力することを停止する。922において、第2の比較器が、出力電圧が第1のアナログ波形の電圧に対応すると決定した場合、FET808は、消耗品106が発射されるまで、第1のアナログ波形と第2のアナログ波形とに応じて電流と電圧とを出力し続ける。
【0078】
[0089]様々な本発明の概念は、それらの一例が提供された、1つまたは複数の方法として具備され得る。方法の一部として実施される行為は、任意の好適な仕方で順序付けられ得る。したがって、例示的な実施形態では連続的な行為として示されていても、同時にいくつかの行為を実施することを含み得る、図示されたものとは異なる順序で行為が実施される実施形態が構築されてよい。
【0079】
[0090]様々な発明実施形態について本明細書で説明および図示されたが、当業者は、本明細書で説明される機能を実施するための、ならびに/あるいは結果および/または利点のうちの1つもしくは複数を取得するための様々な他の手段および/または構造を容易に想定することができ、そのような変形形態および/または変更形態の各々は、本明細書で説明される発明実施形態の範囲内にあると見なされる。より一般的には、当業者は、本明細書で説明されるすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成が、例示的であるように意図されていることと、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、本発明の教示が使用される特定の1つまたは複数の適用例に依存することとを、容易に諒解されよう。当業者は、せいぜいルーチン的な実験を使用して、本明細書で説明される特定の発明実施形態への多くの等価物を認識するか、または確認することが可能であろう。したがって、上記の実施形態は例として提示されたものにすぎないことと、添付の特許請求の範囲およびそれへの等価物の範囲内で、発明実施形態は、特に説明および特許請求されたものとは別様に実践され得ることとを理解されたい。本開示の発明実施形態は、本明細書で説明される各個々の特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法を対象とする。加えて、2つ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組合せは、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、本開示の発明範囲内に含まれる。
【0080】
[0091]上記で説明された実施形態は、多数の仕方のうちのいずれかで実装され得る。たとえば、本明細書で開示される技術の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。ソフトウェアにおいて実装されたとき、ソフトウェアコードまたは命令は、単一のコンピュータにおいて提供されるかまたは複数のコンピュータ間で分散されるかにかかわらず、任意の好適なプロセッサまたはプロセッサの集合上で実行され得る。さらに、命令またはソフトウェアコードは、少なくとも1つの非一時的コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。
【0081】
[0092]また、それのプロセッサを介してソフトウェアコードまたは命令を実行するために利用されるコンピュータまたはスマートフォンは、1つまたは複数の入出力デバイスを有し得る。これらのデバイスは、特に、ユーザインターフェースを提示するために使用され得る。ユーザインターフェースを提供するために使用され得る出力デバイスの例は、出力の視覚的提示のためのプリンタまたはディスプレイスクリーン、および出力の可聴的提示のためのスピーカーまたは他のサウンド生成デバイスを含む。ユーザインターフェースのために使用され得る入力デバイスの例は、キーボード、ならびにマウス、タッチパッド、および離散化タブレットなどのポインティングデバイスを含む。別の例として、コンピュータは、音声認識を通してまたは他の可聴フォーマットで入力情報を受信し得る。
【0082】
[0093]そのようなコンピュータまたはスマートフォンは、エンタープライズネットワーク、およびインテリジェントネットワーク(IN)またはインターネットなどのローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークを含む、任意の好適な形態の1つまたは複数のネットワークによって相互接続され得る。そのようなネットワークは、任意の好適な技術に基づき得、任意の好適なプロトコルに従って動作し得、ワイヤレスネットワーク、ワイヤードネットワークまたは光ファイバーネットワークを含み得る。
【0083】
[0094]本明細書で概説される様々な方法またはプロセスは、様々なオペレーティングシステムまたはプラットフォームのいずれか1つを採用する1つまたは複数のプロセッサ上で実行可能であるソフトウェア/命令としてコーディングされ得る。さらに、そのようなソフトウェアは、いくつかの好適なプログラミング言語および/またはプログラミングもしくはスクリプト記述ツールのいずれかを使用して書かれ得、また、フレームワークまたは仮想マシン上で実行される実行可能機械語コードまたは中間コードとしてコンパイルされ得る。
【0084】
[0095]この点において、様々な発明概念は、1つもしくは複数のコンピュータまたは他のプロセッサ上で実行されたとき、上記で論じられた本開示の様々な実施形態を実装する方法を実施する1つまたは複数のプログラムで符号化されたコンピュータ可読記憶媒体(または複数のコンピュータ可読記憶媒体)(たとえば、コンピュータメモリ、1つまたは複数のフロッピー(登録商標)ディスク、コンパクトディスク、光ディスク、磁気テープ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、SDカード、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは他の半導体デバイス中の回路構成、あるいは他の非一時的媒体または有形コンピュータ記憶媒体)として具備され得る。1つまたは複数のコンピュータ可読媒体は、その上に記憶された1つまたは複数のプログラムが、上記で論じられた本開示の様々な態様を実装するために1つもしくは複数の異なるコンピュータまたは他のプロセッサ上にロードされ得るように、トランスポート可能であり得る。
【0085】
[0096]「プログラム」または「ソフトウェア」または「命令」という用語は、本明細書では、上記で論じられた実施形態の様々な態様を実装するようにコンピュータまたは他のプロセッサをプログラムするために採用され得る任意のタイプのコンピュータコードまたはコンピュータ実行可能命令のセットを指すために一般的な意味で使用される。さらに、一態様によれば、実行されたときに本開示の方法を実施する1つまたは複数のコンピュータプログラムは、単一のコンピュータまたはプロセッサ上に常駐する必要はないが、本開示の様々な態様を実装するためにいくつかの異なるコンピュータまたはプロセッサ間でモジュラー様式で分散されてよいことを諒解されたい。
【0086】
[0097]コンピュータ実行可能命令は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、プログラムモジュールなどの多くの形態であり得る。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施するかまたは特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。典型的には、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態では必要に応じて合成または分散され得る。
【0087】
[0098]また、データ構造は、任意の好適な形態でコンピュータ可読媒体に記憶され得る。説明の簡単のために、データ構造は、データ構造中のロケーションを通して関係するフィールドを有することを示され得る。そのような関係は、フィールド間の関係を伝達するコンピュータ可読媒体内のロケーションとともにフィールドのストレージを割り当てることによって同様に達成され得る。しかしながら、データ構造のフィールドにおける情報間の関係を確立するために、データ要素間の関係を確立するポインタ、タグまたは他の機構の使用を介することを含む、任意の好適な機構が使用されてよい。
【0088】
[0099]本明細書で定義および使用される、すべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文献中の定義、および/または定義された用語の通常の意味よりも支配的であることを理解されたい。
【0089】
[0100]本明細書で使用される「論理」は、限定はされないが、機能または行為を実施するための、ならびに/あるいは別の論理、方法、および/またはシステムからの機能または行為を生起させるためのハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアおよび/または各々の組合せを含む。たとえば、所望の適用例またはニーズに基づいて、論理は、ソフトウェア制御されるマイクロプロセッサ、プロセッサ(たとえば、マイクロプロセッサ)のようなディスクリート論理、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラムされた論理デバイス、命令を含んでいるメモリデバイス、メモリを有する電気デバイスなどを含み得る。論理は、1つもしくは複数のゲート、ゲートの組合せ、または他の回路構成要素を含み得る。論理はまた、ソフトウェアとして完全に具備され得る。複数の論理が記述された場合、複数の論理を1つの物理的論理へと一体化することが可能であり得る。同様に、単一の論理が記述された場合、その単一の論理を複数の物理的論理の間で分散させることが可能であり得る。
【0090】
[0101]さらに、このシステムの様々な方法を達成するために本明細書で提示される論理は、以前の類似するバージョンを有しないことがある、既存のコンピュータ中心またはインターネット中心技術の改善を対象とし得る。論理は、本明細書で識別されるいくつかの問題に対処しそれらを解決する構造に直接関係する特定の機能を提供し得る。論理はまた、例示的な発明概念を方法およびシステムの特定の論理構造および調和的機能として提供することによってこれらの問題を解決するために、より著しく多くの利点を提供し得る。さらに、論理はまた、既存の技術的プロセスを改善する特定のコンピュータ実装ルールを提供し得る。本明細書で提供される論理は、単にデータを収集すること、情報を分析すること、および結果を表示することを越えて展開する。さらに、本開示の部分または全部は、本明細書で具陳される機器または構成要素の特定の構成から導出された基礎をなす均等化に依拠し得る。したがって、本開示の部分は、それが構成要素の特定の構成に関係するとき、抽象的な概念を対象としない。さらに、本開示および添付の特許請求の範囲は、業界に以前から知られているよく理解されたルーチン的な従来の活動の性能を超えるものを伴う教示を提示する。自然現象のいくつかの態様を組み込み得る、本開示の方法またはプロセスのいくつかでは、プロセスまたは方法ステップは、新しく有用である追加の特徴である。
【0091】
[0102]本明細書および特許請求の範囲においてここで使用される冠詞「a」および「an」は、それとは反対であることを明確に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味することを理解されたい。本明細書および特許請求の範囲においてここで使用される「および/または」という句は(仮にあったとしても)、そのように結合された要素の「一方または両方」、すなわち、いくつかの場合には共同で存在し、他の場合には分離的に存在する要素を意味することを理解されたい。「および/または」とともに列挙された複数の要素は、同じ様式で、すなわち、そのように結合された要素のうちの「1つまたは複数」で解釈されたい。「および/または」という節によって特に識別される要素以外の他の要素は、特に識別されるそれらの要素に関係するか関係しないかにかかわらず、場合によっては存在することがある。したがって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「備える」などのオープンエンドの文言とともに使用されるとき、一実施形態では、(場合によってはB以外の要素を含めて)Aのみを指すことができ、別の実施形態では、(場合によってはA以外の要素を含めて)Bのみを指すことができ、また別の実施形態では、(場合によっては他の要素を含めて)AとBの両方を指すことができる、などである。本明細書および特許請求の範囲においてここで使用される「または」は、上記で定義された「および/または」と同じ意味を有することを理解されたい。たとえば、リスト中の項目を分離したとき、「または」または「および/または」は、包含的であるものとして解釈されたく、すなわち、いくつかのまたはリストの要素のうちの少なくとも1つを含むが、それらのうちの2つ以上と、場合によっては、追加の列挙されていない項目とをも含むものとして解釈されたい。「のうちのただ1つ」もしくは「のうちの厳密に1つ」、または、特許請求の範囲において使用されるときの「からなる」など、それとは反対であることを明確に示された用語のみが、いくつかのまたはリストの要素のうちの厳密に1つの要素を含むことを指すことになる。概して、本明細書で使用される「または」という用語は、「のいずれか」、「のうちの1つ」、「のうちのただ1つ」、または「のうちの厳密に1つ」などの排他性の用語によって後続されたとき、排他的な選択肢(すなわち、「一方または他方、しかし両方ではない」)を示すものとしてのみ解釈されたい。特許請求の範囲において使用されるときの「から本質的になる」は、特許法の領域において使用されるそれの通常の意味を有するものである。
【0092】
[0103]本明細書および特許請求の範囲においてここで使用される、1つまたは複数の要素のリストに関する「少なくとも1つ」という句は、要素のリスト中の要素のうちのいずれか1つまたは複数から選択された少なくとも1つの要素を意味するが、要素のリスト内に特に列挙されたあらゆる要素のうちの少なくとも1つを必ずしも含むとは限らず、また、要素のリスト中の要素の任意の組合せを必ずしも除外するとは限らないことを理解されたい。この定義はまた、「少なくとも1つ」という句が指している要素のリスト内で特に識別される要素以外の要素が、特に識別されるそれらの要素に関係するか関係しないかにかかわらず、場合によっては存在し得ることを可能にする。したがって、非限定的な例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または、等価的に、「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、あるいは、等価的に「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、場合によっては2つ以上を含む、少なくとも1つのA、ただしBは存在しない(および場合によってはB以外の要素を含む)を指すことができ、別の実施形態では、場合によっては2つ以上を含む、少なくとも1つのB、ただしAは存在しない(および場合によってはA以外の要素を含む)を指すことができ、また別の実施形態では、場合によっては2つ以上を含む、少なくとも1つのA、および場合によっては2つ以上を含む、少なくとも1つのB(および場合によっては他の要素を含む)を指すことができる、などである。
【0093】
[0104]本明細書で特徴または要素が別の特徴または要素「上に」あると言及されるとき、それはこの別の特徴または要素上に直接的にあり得るか、あるいは介在する特徴および/または要素が存在し得る。対照的に、特徴または要素が別の特徴または要素「上に直接的に」あると言及されるとき、介在する特徴または要素は存在しない。また、特徴または要素が別の特徴または要素に「接続される」、「取り付けられる」または「結合される」と言及されるとき、それは、この別の特徴または要素に直接的に接続される、取り付けられるまたは結合され得るか、あるいは介在する特徴または要素が存在し得ることが理解されよう。対照的に、特徴または要素が別の特徴または要素に「直接的に接続される」、「直接的に取り付けられる」または「直接的に結合される」と言及されるとき、介在する特徴または要素は存在しない。一実施形態に関して説明または図示されるが、そのように説明または図示された特徴および要素は他の実施形態に適用され得る。また、別の特徴「に隣接して」配設された構造または特徴への言及は、隣接する特徴に重なるかまたはそれの下にある部分を有し得ることが、当業者によって諒解されよう。
【0094】
[0105]「の下の」、「の下方の」、「より低い」、「の上方の」「上側の」、「の上の」、「の後ろの」、「の前の」など、空間的に相対的な用語は、本明細書では、図に示されているある要素または特徴の別の要素または特徴に対する関係を記述するのを記述しやすくするために使用され得る。空間的に相対的な用語は、図に示されている配向に加えて、使用中または動作中のデバイスの様々な配向を包含することが意図されていることが理解されよう。たとえば、図中のデバイスが反転された場合、他の要素または特徴「の下の」または「の下方の」として記述された要素は、その場合、他の要素または特徴「の上方の」に配向されるはずである。したがって、例示的な「の下の」という用語は、上と下の両方の配向を包含することができる。デバイスは他の方法で(90度回転または他の配向で)配向されてよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述語は相応に解釈される。同様に、「上向きに」、「下向きに」、「垂直」、「水平」、「横方向」、「横行性」、「長手方向」などの用語は、本明細書では、特に別段に示されない限り、説明の目的のみで使用される。
【0095】
[0106]「第1の」および「第2の」という用語は、本明細書では様々な特徴/要素を記述するために使用され得るが、これらの特徴/要素は、文脈が別段に示さない限り、これらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある特徴/要素を別の特徴/要素と区別するために使用され得る。したがって、本発明の教示から逸脱することなく、本明細書で論じられる第1の特徴/要素は第2の特徴/要素と呼ばれ得、同様に、本明細書で論じられる第2の特徴/要素は第1の特徴/要素と呼ばれ得る。
【0096】
[0107]実施形態は、本開示の実装形態または例である。「実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「1つの特定の実施形態」、「例示的な実施形態」、または「他の実施形態」などへの本明細書における言及は、実施形態に関して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本発明の少なくともいくつかの実施形態に含まれるが、必ずしも本発明のすべての実施形態に含まれるとは限らないことを意味する。「実施形態」、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「1つの特定の実施形態」、「例示的な実施形態」、または「他の実施形態」などの様々な外見は、必ずしも同じ実施形態にすべて言及しているとは限らない。
【0097】
[0108]本明細書が、構成要素、特徴、構造、または特性が含まれる「であろう」、含まれる「かもしれない」、または含まれ「得る」と述べる場合、その特定の構成要素、特徴、構造、または特性は、含まれるべきことを要求されない。本明細書または請求項が「ある(a)」または「ある(an)」要素に言及する場合、それはただ1つの要素があることを意味しない。本明細書または請求項が「追加の」要素に言及する場合、それは2つ以上の追加の要素があることを排除しない。
【0098】
[0109]例において使用されるときを含めて、本明細書および特許請求の範囲においてここで使用されるとき、別段に明確に指定されない限り、すべての数は、「約」または「およそ」という単語がはっきりと出現しなくても、あたかもこの用語が前に置かれているかのように読まれてよい。「約」または「およそ」という句は、大きさおよび/または位置を記述して、記述された値および/または位置が、値および/または位置の妥当な予想される範囲内にあることを示すときに使用され得る。たとえば、数値は、述べられた値(または値の範囲)の+/-0.1%、述べられた値(または値の範囲)の+/-1%、述べられた値(または値の範囲)の+/-2%、述べられた値(または値の範囲)の+/-5%、述べられた値(または値の範囲)の+/-10%などである値を有し得る。本明細書で具陳されるいかなる数値範囲も、その中に包含されるすべてのサブレンジを含むことが意図されている。
【0099】
[0110]さらに、本開示を実施する方法は、本明細書で説明されるものとは異なるシーケンスで行われてよい。したがって、方法のシーケンスは、明示的に述べられない限り、限定として読まれるべきではない。方法のステップのうちのいくつかを異なる順序で実施することによって、同様の結果を達成し得ることが認識可能である。
【0100】
[0111]特許請求の範囲において、ならびに上記の本明細書において、「備える」、「含む」、「担持する」、「有する」、「含んでいる」、「伴う」、「保持する」、「から構成される」などのすべての移行句は、オープンエンドであること、すなわち、含むが限定はされないことを意味することを理解されたい。「からなる」および「から本質的になる」という移行句のみが、米国特許庁の特許審査手続便覧に記載されている、それぞれクローズドまたはセミクローズドな移行句であるものである。
【0101】
[0112]上記の説明において、いくつかの用語は、簡潔さ、明瞭さ、および理解のために使用されている。そのような用語は説明の目的で使用され、広く解釈されるべきことを意図されているので、そこから従来技術の要件を越えて不必要な限定が暗示されるべきではない。
【0102】
[0113]その上、本開示の様々な実施形態の説明および図示は例であり、本開示は、図示または説明された厳密な詳細に限定されない。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[C1]
対抗防衛システムとともに使用するためのシーケンサであって、前記シーケンサは、
消耗品を発射することを示す入力信号と、ここにおいて、前記入力信号が、前記消耗品を供給するコマンドの結果であるか、または前記消耗品を供給する前記コマンドである、
前記消耗品を発射することを示す前記入力信号を受信する回路カードと、
前記消耗品を発射する回路カードアセンブリからの出力アナログ信号と、ここにおいて、前記出力アナログ信号のパラメータが、デジタル波形のパラメータに対応する、
を備える、シーケンサ。
[C2]
前記回路カードアセンブリのメモリをさらに備え、前記デジタル波形の前記パラメータが、前記回路カードアセンブリの前記メモリ内に記憶された、
C1に記載のシーケンサ。
[C3]
前記デジタル波形の前記パラメータが、ユーザプログラム可能である、C1に記載のシーケンサ。
[C4]
前記デジタル波形の前記パラメータが、ユーザプログラム可能な立上り時間と、ユーザプログラム可能な立下り時間とを含む、C3に記載のシーケンサ。
[C5]
前記デジタル波形の前記パラメータが、ユーザプログラム可能なパルスサイクルを含む、C3に記載のシーケンサ。
[C6]
第1の消耗品に接続された第1のMUXと、
第2の消耗品に接続された第2のMUXとをさらに備え、ここにおいて、前記第1のMUXが、前記第1の消耗品を発射する第1のアナログ信号を出力し、前記第2のMUXが、前記第2の消耗品を発射する第2のアナログ信号を出力し、およびここにおいて、前記第1のアナログ信号のパラメータが、第1のデジタル波形に対応し、前記第2のアナログ信号のパラメータが、第2のデジタル波形に対応する、
C1に記載のシーケンサユニット。
[C7]
前記第1のアナログ信号の前記パラメータが、前記第1の消耗品の発射要件に対応し、前記第2のアナログ信号の前記パラメータが、前記第2の消耗品の発射要件に対応し、前記第1の消耗品と前記第2の消耗品とが異なる、C6に記載のシーケンサユニット。
[C8]
前記第2のMUXは、前記第1のMUXが前記第1のアナログ信号を出力した直後に前記第2のアナログ信号を出力する、C6に記載のシーケンサユニット。
[C9]
第1の消耗品に接続された第1のMUXと、
第2の消耗品に接続された第2のMUXと、
第3の消耗品に接続された第3のMUXと、
第4の消耗品に接続された第4のMUXと
をさらに備え、ここにおいて、前記第1のMUXと、前記第2のMUXと、前記第3のMUXと、前記第4のMUXとが、それぞれ、前記第1の消耗品と、前記第2の消耗品と、前記第3の消耗品と、前記第4の消耗品とを同時に発射するアナログ信号を実質的に同時に出力する、
C1に記載のシーケンサユニット。
[C10]
前記シーケンサユニットの出力電流をしきい値と比較する増幅器
をさらに備える、C1に記載のシーケンサユニット。
[C11]
前記シーケンサの出力電圧が前記アナログ信号の電圧パラメータに対応するかどうかを決定する増幅器
をさらに備える、C1に記載のシーケンサユニット。
[C12]
プラットフォームから消耗品対抗手段を発射するための方法であって、
回路カードを用いて消耗品対抗手段を発射することを示す入力を受信することと、
前記回路カードを用いて、前記入力に応じてデジタル波形を生成することと、
前記回路カードを用いて、前記デジタル波形に応じてアナログ波形を生成することと、
前記アナログ波形に応じて前記消耗品対抗手段を発射することと
を備える、方法。
[C13]
同時に少なくとも4つの対抗手段を発射すること
をさらに備える、C12に記載の消耗品対抗手段を発射する方法。
[C14]
前記回路カードのプログラマブル論理デバイスを用いて、前記プログラマブル論理デバイスのメモリからデジタル波形の少なくとも1つのパラメータを取り出すことと、
前記少なくとも1つのパラメータに応じて前記デジタル波形を生成することと
をさらに備える、C12に記載の消耗品対抗手段を発射する方法。
[C15]
前記少なくとも1つのパラメータが、ユーザによって定義される、C14に記載の消耗品対抗手段を発射する方法。
[C16]
前記少なくとも1つのパラメータが、前記デジタル波形の立上り時間、もしくは立下り時間、またはパルスサイクルである、C14に記載の消耗品対抗手段を発射する方法。
[C17]
前記回路カードを用いて、前記対抗手段への電圧を出力することと、
前記出力電圧が前記アナログ波形の電圧パラメータに対応すると決定することと、
前記出力電圧が前記電圧パラメータに対応すると決定したことに応答して、前記消耗品対抗手段を発射することと
をさらに備える、C12に記載の消耗品対抗手段を発射する方法。
[C18]
前記回路カードを用いて、前記消耗品対抗手段への電圧を出力することと、
前記出力電圧が前記アナログ波形の電圧パラメータに対応すると決定することと、
前記出力電圧が前記電圧パラメータに対応しないと決定したことに応答して、前記消耗品対抗手段への前記出力電圧を低減することと
をさらに備える、C12に記載の消耗品対抗手段を発射する方法。
[C19]
プラットフォームの対抗防衛システムを変更するための方法であって、
前記プラットフォームから前記対抗防衛システムのレガシーの第1のシーケンサアセンブリを除去することと、
ユーザプログラム可能である第2のシーケンサアセンブリを前記プラットフォームの前記対抗防衛システム中に設置することと
を備える、方法。
[C20]
前記第2のシーケンサアセンブリを設置することは、前記プラットフォームが同時に少なくとも4つの消耗品を発射することを可能にするか、または前記プラットフォームが各消耗品を発射する間の時間期間なしに連続的に複数の消耗品を発射することを可能にする、C19に記載のプラットフォームの対抗防衛システムを変更するための方法。
図1
図2
図3
図4
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9