IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グンゼ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-フットカバー 図1
  • 特許-フットカバー 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】フットカバー
(51)【国際特許分類】
   A41B 11/00 20060101AFI20230905BHJP
【FI】
A41B11/00 J
A41B11/00 B
A41B11/00 Z
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019144622
(22)【出願日】2019-08-06
(65)【公開番号】P2021025165
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-04-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000001339
【氏名又は名称】グンゼ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120341
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 幹雄
(72)【発明者】
【氏名】河合 孝
【審査官】冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-35188(JP,A)
【文献】特開2013-135771(JP,A)
【文献】特開2017-150113(JP,A)
【文献】特開2015-137426(JP,A)
【文献】特開2013-60683(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41B11/00-11/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、
伸縮性生地で編成された、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、
足を出し入れするための開口部を、前記足底部に対して上下反対側に設け、
前記開口部の周縁の少なくとも一部に、伸縮性および粘着性を備えた帯状の滑り止め部を備え、
前記滑り止め部は、編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成し
前記滑り止め部の表面には前記編地が出現し、前記編地がメッシュ状であることに起因して前記滑り止め部は通気性に優れるとともに表面のざらつきで足肌に密着しないことを特徴とするフットカバー。
【請求項2】
前記帯状の滑り止め部は、上下方向よりも前記開口部に沿った方向に伸縮性が大きいことを特徴とする、請求項1に記載のフットカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用するとパンプス(履き口である甲部分が大きく開いている主として婦人用の靴)等の靴の内側に隠れて見えなくなるフットカバーに関し、特に、履きやすく歩行等の動作によっても脱げたり位置ずれすることが少なく特定の化学物質(より詳しくは後述するシリコーン樹脂に代表される)に対する耐性が弱い人にも好ましいフットカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
素足にパンプス等の靴を履くことが、ファッションとして定着している。この場合、パンプスと足裏とが直接接していると、足に発生した汗により靴の中が蒸れてしまい不快感がある。
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
【0003】
なお、このような足装着具を、本明細書ではフットカバーと記載するが、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と記載される場合もある。
このようなフットカバーはパンプスから露出しないよう履き口が大きくカットされているため、歩行中の摩擦等によって履き位置がずれたり、脱げたりすすることがある。一方、履き口を小さくしてしまうとパンプスから露出してしまう。このような問題点に鑑みて開発されたフットカバーが、以下の先行技術文献に開示されている。
【0004】
特開平10-292206号公報(特許文献1)は、歩行時におけるパンプスとフットカバーとの摩擦によってフットカバーが素足から脱げてしまったり、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止するために、踵当接部内面に摩擦付与体を取り付けたフットカバーを開示する。
実用新案登録第3165733号公報(特許文献2)は、特許文献1に開示されたフットカバーの開口部の周縁に沿ってゴム紐を設けたのでは、ゴム紐が足に食い込むため、足にゴム紐の型が付いてしまったり、痛みを感じたり、履き心地が良くないという問題があったことに鑑み、開口部の周縁に沿って平ゴムを設けて一面が足に接するようにした帯状伸縮部を形成したフットカバーを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平10-292206号公報
【文献】実用新案登録第3165733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、特許文献1に開示されたフットカバーの摩擦付与体だけでは十分でない場合があり、この場合には、歩行時、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする。特許文献2に開示された平ゴムでは、開口部の周縁の全体に亘って平ゴムを設けているため(平ゴムの伸縮性にもよるが)、フットカバーを履くときに開口部が十分に開かないで履きにくい場合があることに加えて、特許文献1に開示されたフットカバーと同じく、パンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題もある。
【0007】
さらに、摩擦付与体として特定の化学物質であるシリコーン樹脂が好適に採用されることが多く、このシリコーン自体の密着する特性を用いて足の皮膚とシリコーン樹脂とを直接密着させることにより、フットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりする問題を解決する。
しかしながら、このような問題を解決するためにシリコーン樹脂は好適である一方、(
このようなフットカバーは素足に履くために)特定の化学物質であるシリコーン樹脂に対する耐性が弱い(足の皮膚が特定の化学物質に対して弱い)等の理由によりシリコーン樹脂に密着する足の皮膚が化学物質であるシリコーン樹脂にかぶれてしまう(まけてしまう)可能性があったり、シリコーン樹脂が通気性を備えないためにシリコーン樹脂に密着する足から発汗した自分の汗で蒸れてしまいかぶれてしまう可能性があったりする。
【0008】
本発明は、従来技術の上述の問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することのできるフットカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るフットカバーは以下の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明に係るフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、伸縮性生地で編成された、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、足を出し入れするための開口部を、前記足底部に対して上下反対側に設け、前記開口部の周縁の少なくとも一部に、伸縮性および粘着性を備えた帯状の滑り止め部を備え、前記滑り止め部は、編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したことを特徴とする。
【0010】
好ましくは、前記帯状の滑り止め部は、上下方向よりも前記開口部に沿った方向に伸縮性が大きいように構成することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のフットカバーによれば、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることがなく、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することのできるフットカバーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態に係るフットカバー100の全体斜視図である。
図2図1のフットカバー100を裏返した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係るフットカバーを、図面に基づき詳しく説明する。なお、フットカバーの構造には様々なものがあり、本発明は特定の構造に限定されるものではなく、後述する特徴を備えたものであれば、どのようなフットカバーの構造であっても、フットカバーを形成する生地の種類、生地の型紙およびその生地の接合方法がどのようなものであっても基本的には構わない。そのため、以下に示すフットカバーの構造自体は単なる例示でしかない。
【0014】
また、このフットカバーを形成する生地は、ベア天(ベア天竺:ポリウレタン糸を軸にして他の素材の糸(綿、ウール等)を巻きつけた糸(カバード・ヤーン等)を用いて編んだ平編みの生地)、トリコット(経編み機の一種であるトリコット機で編んだ経編みの生地)、パンティストッキング用の生地(ポリウレタン糸とナイロン糸とを含む編地)等が好ましく用いられる。特に、これらの中でもベア天は、(1)伸縮性にすぐれている点、(2)形状安定性がよく洗濯後の形状変化が少ない点、(3)風合いが柔らかくフィット感にすぐれている点、(4)シワや折り目がつきにくい点、(5)多孔性の構造なので通気性がある点、(6)綿を含む場合には肌触りおよび吸湿性がよい点、でフットカバーに好ましい。以下においては、生地と編地とを区別しない場合がある。
【0015】
さらに、本実施の形態に係るフットカバーは、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および爪先を覆う爪先部で形成される。また、限定されるものではないが、以下に示すフットカバーは左右共用であって、左右共用であるために左右を履き間違いすることがない点で好ましい。なお、フットカバーが左右共用でない場合には、左足用と右足用とは左右対称の形状を備える。
【0016】
そして、特徴的であるのは、足を出し入れするための開口部の周縁の少なくとも一部に
、伸縮性および粘着性を備えた帯状の滑り止め部を備え、この滑り止め部をナイロン製、ポリエステル製等の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートにより形成した点である。以下においては、このシートを形成する編地をナイロン製の編地と記載する場合があるが、本発明においてこのシートを形成する編地がナイロン製の編地に限定されるものではない。なお、本実施の形態に係るフットカバーは複数の生地(爪先部102を形成する生地、足底部104を形成する生地ならびに側辺部106および踵部108を形成する生地の3つの生地であるがこれら以外の複数の生地であっても構わない)により構成されているが、これらの生地どうしの接合については限定されるものではない。たとえば、縫合により生地どうしを接合するものであっても構わないし、帯状部材の一面に接着剤が塗布された接着テープを用いて加熱することにより接着剤が溶融して生地を熱接着して生地どうしを接合するものであっても構わない。ここで、この接合には、熱圧着によるもの、熱溶着によるもの、熱融着によるもの等を含む。
【0017】
以下において、本発明の実施の形態に係るフットカバー100を、図1および図2に基づき詳しく説明する。
図1はフットカバー100の全体斜視図であって、図2はフットカバー100を裏返した斜視図であって、いずれの図も着用者の足Fにフットカバーを着用している状態を想定している。すなわち、本発明の実施の形態に係るフットカバーは、パンティストッキング等の伸縮性生地で形成されているために、このように想定して図示しない場合には縮んだ状態となり、形状を理解することが困難なため、上述のように想定している。
【0018】
このフットカバー100は、着用者の足Fの爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーである。このフットカバー100は、着用時にパンプスから露出することのないよう履き口である開口部が大きくカットされた(このように大きくカットされた形状に限定されない)薄手の伸縮性生地で形成されている。
このフットカバー100は、爪先部102、足底部104、側辺部106および踵部108で形成されている。そして、足を出し入れするための開口部が足底部104に対して上下反対側に設けられている。開口部は、爪先部102の上部、側辺部106の上部および踵部108の上部で形成されることになる。
【0019】
このフットカバー100は、たとえば、爪先部102、足底部104、側辺部106および踵部108を別々に編成して(側辺部106および踵部108は一体的に編成)、側辺部106および踵部108と爪先部102とを縫着して一体化して、さらに、一体化されたこれらの爪先部102、側辺部106および踵部108と足底部104とを縫着して一体化している。なお、後述する滑り止めテープ116(滑り止め部であってナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートをテープ状(帯状)に切断したものにより形成)は、縫着する前に(すなわち一体化する前に)フットカバー100の生地に接着しても、縫着した後に(すなわち一体化した後に)フットカバー100の生地に接着しても、いずれでも構わない。
【0020】
このフットカバー100においては、足底部104に対して上下反対側に設けられた、足を出し入れするための開口部が爪先部102、側辺部106および踵部108により形成されている。そして、開口部の周縁の少なくとも一部に(このフットカバー100においては爪先部102、側辺部106および踵部108から形成される開口部の周縁の全部に)、伸縮性および粘着性を備えた帯状の滑り止めテープ116(ナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートをテープ状(帯状)に切断したものにより形成)が設けられている。
【0021】
なお、このフットカバー100においては開口部の周縁の全部に滑り止めテープ116を設けているが、開口部の少なくとも一部に滑り止めテープ116を設けるようにして、それ以外の開口部には(フットカバー100が足Fから脱げたりずれたりすることを防止するために適度な伸縮性を備えた5mm~15mm程度の)伸縮性細幅生地を設ける(たとえば熱可塑性接着剤により生地の肌当接側に熱接着)ようにしてもかまわない。すなわち、本発明に係るフットカバーにおいては、開口部の周縁の少なくとも一部に、伸縮性および粘着性を備えた滑り止めテープ116が設けられていれば構わない。なお、開口部を
形成する少なくとも踵部108には滑り止めテープ116が設けられていることが、フットカバー100が足Fから脱げたりずれたりすることを防止する点で特に好ましい。
【0022】
ここで、この滑り止めテープ116は、上下方向よりも開口部に沿った方向に伸縮性が大きい。図1および図2の白抜き矢示で示す方向に伸縮性が大きく、この白抜き矢示で示す方向によく伸びてよく縮む。これは、滑り止めテープ116を形成するナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートはそのベース(基盤、芯材)がナイロン製の編地であって、編地は伸縮性がその方向(コース方向、ウェール方向)により必ず異なる。より具体的には、編地における一方向(この一方向が伸縮性が大きい方向とする)が、この一方向に直交する他方向に比べて伸縮性が大きい。この伸縮性が大きい方向が図示した白抜き矢示で示す方向になるように、フットカバー100の開口部の少なくとも一部に帯状の滑り止めテープ116(ナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートをテープ状(帯状)に切断したものにより形成)が設けられている。
【0023】
このように伸縮性および粘着性を備えたナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートにより形成された滑り止めテープ116を開口部の少なくとも一部に設けたため、足Fとフットカバーとの密着性を高めてフットカバー100が足Fから脱げたりずれたりすることを防止することができる。
さらに、足底部104において、足Fが接する側と反対側(パンプスを履いたときにパンプスの内底に接する側)にはナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートにより形成された足底部滑り止めを設けることも好ましい。これにより、パンプスの内底との密着性を高めてパンプス内におけるフットカバー100の位置がずれることを防止できる。
【0024】
なお、このフットカバー100を形成する他の部分よりも弾性が良好なクッション部をナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成した(クッション性を備えさせるためにある程度の厚みがある)シートを用いて足底部104に設けることも好ましい。
このような特徴を備えたフットカバー100の滑り止めテープ116についてさらに詳しく説明する。
【0025】
滑り止めテープ116は、ナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートを細幅(5mm~15mm程度)のテープ状に切断して、フットカバー100を形成する編地に熱融着性を備えた接着剤等により貼付したものである。なお、滑り止めテープ116をフットカバー100の編地に設ける方法は、このような接着剤を利用した方法以外(熱融着性を備えない接着剤を用いた接着、接着以外の方法等)であっても構わない。
【0026】
このフットカバー100における滑り止めテープ116は、このようにナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートを細幅(5mm~15mm程度)のテープ状に切断したものであり、(1)ウレタン樹脂であるためにシリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制することができる。
また、このフットカバー100における滑り止めテープ116は、(2)伸縮性を備えるために、このフットカバー100を履くときおよび脱ぐときに開口部を大きく開くことができるとともに履いた後は開口部が縮んでフットカバー100が足Fから脱げたりずれたりすることを抑制することができるとともに、(3)粘着性を備えるために履いた後はフットカバー100が足Fから脱げたりずれたりすることを抑制することができる。
【0027】
さらに、このフットカバー100における滑り止めテープ116を形成するナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートは、その表面を手指先で触ったときに編地の存在がわかる程度に薄くしか、浸漬によりウレタン樹脂がコーティングされていない。すなわち、滑り止めテープ116の表面は、その表面にナイロン製の編地が出現しておりざらざらしている。そのため、(4)編地(メッシュ状)であるために通気性が優れており足から発汗した自分の汗で蒸れてしまいかぶれてしまうことを抑制することができ、(5)表面がざらざらしており足肌に密着しないのでさらっとして足肌に肌触りよく当接しつつ、その粘着性によりフットカバー100が足Fから脱げたりずれたりすることを抑制することができる。特に、滑り止めテープ116の表面がざらざらしており足肌に密着しないためにさらっとして足肌に肌触りよく当接する点は、夏季に着用されることの多
いフットカバー100に特に好ましい。
【0028】
以上のようにして、本実施の形態に係るフットカバーによると、フットカバーの開口部にゴム(特許文献1)および平ゴム(特許文献2)を設けないで、開口部の少なくとも一部に、伸縮性および粘着性を備えた帯状の滑り止めテープ116(ナイロン製の編地にウレタン樹脂を浸漬させて形成したシートを細幅(5mm~15mm程度)のテープ状に切断したものにより形成)を設けた。このため、開口部にゴムまたは平ゴムを設けた上に踵部に平ゴムとは別体の滑り止めを設けること必要なく、かつ、履き心地を阻害することなく、歩行時およびパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止することが、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制しつつ、可能になる。
【0029】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明は、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時に脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを防止できるフットカバーに好適であり、シリコーン樹脂による足の皮膚のかぶれを抑制できる点で特に好ましい。
【符号の説明】
【0031】
100 フットカバー
102 爪先部
104 足底部
106 側辺部
108 踵部
116 滑り止めテープ
F 足
図1
図2