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  • 特許-遠心圧縮機 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】遠心圧縮機
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/28 20060101AFI20230905BHJP
   F04D 29/051 20060101ALI20230905BHJP
   F04D 29/30 20060101ALI20230905BHJP
【FI】
F04D29/28 K
F04D29/051
F04D29/30 C
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020132920
(22)【出願日】2020-08-05
(65)【公開番号】P2022029577
(43)【公開日】2022-02-18
【審査請求日】2022-11-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003218
【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楳山 亮
(72)【発明者】
【氏名】中根 芳之
【審査官】大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-053524(JP,A)
【文献】特開2014-173499(JP,A)
【文献】特開2009-133267(JP,A)
【文献】特開2006-207481(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 29/28
F04D 29/051
F04D 29/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸に固定されており前記回転軸と一体回転するインペラと、を備える遠心圧縮機であって、
前記インペラは、
前記回転軸の一方側から他方側に向かうにしたがって次第に拡径する外周面と、前記他方側に形成された背面と、を有するハブと、
前記ハブの前記外周面に設けられた複数のブレードと、を備え、
前記ハブは、
前記回転軸の径方向に対して互いに離間する内周側ハブと外周側ハブとを備え、
前記外周面は、
前記内周側ハブの外周面に相当する内側外周面と、
前記外周側ハブの外周面に相当する外側外周面と、を有し、
前記背面は、
前記内周側ハブの背面に相当する内側背面と、
前記外周側ハブの背面に相当する外側背面と、を有し、
各前記ブレードは、前記内側外周面及び前記外側外周面にかけて設けられ、前記内周側ハブと前記外周側ハブとを接続しており、
前記内周側ハブは、前記内側外周面と前記内側背面とを繋ぎ、環状に連続する内側外側面を有し、
前記外周側ハブは、前記外側外周面と前記外側背面とを繋ぐとともに前記内側外側面と対向し、環状に連続する外側内側面を有し、
各前記ブレード、前記内側外側面及び前記外側内側面は、前記ハブの前記背面から前記ハブの外周面に向けて各前記ブレードを避けて貫通する複数の貫通孔を規定し、
前記ハブの前記外周面の最大半径に対する前記貫通孔の内径の割合は、0.74以上0.8以下であり、
前記ハブの前記外周面の最大半径に対する前記貫通孔の外径の割合は、0.85以上0.9以下である、遠心圧縮機。
【請求項2】
各前記ブレードは、前記背面から離れるにしたがって前記回転軸に近づく向きに凸となるように湾曲する凸部を有し、前記凸部と前記内側外側面とは繋がっている、請求項に記載の遠心圧縮機。
【請求項3】
各前記ブレードは、前記背面から離れるにしたがって前記回転軸から離れる向きに凸となるように湾曲する凸部を有し、前記凸部と前記外側内側面とは繋がっている、請求項またはに記載の遠心圧縮機。
【請求項4】
回転軸と、
前記回転軸に固定されており前記回転軸と一体回転するインペラと、を備える遠心圧縮機であって、
前記インペラは、
前記回転軸の一方側から他方側に向かうにしたがって次第に拡径する外周面と、前記他方側に形成された背面と、を有するハブと、
前記ハブの前記外周面に設けられた複数のブレードと、を備え、
前記ハブは、
前記回転軸の径方向に対して互いに離間する内周側ハブと外周側ハブとを備え、
前記外周面は、
前記内周側ハブの外周面に相当する内側外周面と、
前記外周側ハブの外周面に相当する外側外周面と、を有し、
前記背面は、
前記内周側ハブの背面に相当する内側背面と、
前記外周側ハブの背面に相当する外側背面と、を有し、
各前記ブレードは、前記内側外周面及び前記外側外周面にかけて設けられ、前記内周側ハブと前記外周側ハブとを接続しており、
前記内側外周面のうち前記外周側ハブ側の端部は、前記回転軸から離れるにしたがって次第に前記背面から離れる形状を有する、遠心圧縮機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、遠心圧縮機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特開2018-168707号公報には、インペラを備える遠心圧縮機が開示されている。この遠心圧縮機におけるインペラは、外周面及び背面を有するハブと、複数の翼と、を有している。ハブには、外周面と背面とを連通させる貫通孔が形成されている。この貫通孔の形成により、インペラの慣性モーメントと、インペラに作用するスラスト荷重と、が低減されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-168707号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開2018-168707号公報に記載される遠心圧縮機のインペラでは、ハブの外周面に沿って吐出側に向かう気流の一部が、貫通孔を取り囲む内周面のうち前記気流の下流側に位置する部位に衝突することによって貫通孔を通じてインペラの背面側に向かう場合がある。この場合、性能(圧力比)が低下する。
【0005】
本発明の目的は、インペラの慣性モーメント及びインペラに作用するスラスト荷重の低減と、圧力比の低下の抑制と、の双方を達成可能な遠心圧縮機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一局面に従った遠心圧縮機は、回転軸と、前記回転軸に固定されており前記回転軸と一体回転するインペラと、を備える遠心圧縮機であって、前記インペラは、前記回転軸の一方側から他方側に向かうにしたがって次第に拡径する外周面と、前記他方側に形成された背面と、を有するハブと、前記ハブの前記外周面に設けられた複数のブレードと、を備え、前記ハブは、前記回転軸の径方向に対して互いに離間する内周側ハブと外周側ハブとを備え、前記外周面は、前記内周側ハブの外周面に相当する内側外周面と、前記外周側ハブの外周面に相当する外側外周面と、を有し、前記背面は、前記内周側ハブの背面に相当する内側背面と、前記外周側ハブの背面に相当する外側背面と、を有し、各前記ブレードは、前記内側外周面及び前記外側外周面にかけて設けられ、前記内周側ハブと前記外周側ハブとを接続している。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、インペラの慣性モーメント及びインペラに作用するスラスト荷重の低減と、圧力比の低下の抑制と、の双方を達成可能な遠心圧縮機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態の遠心圧縮機の構成を概略的に示す図である。
図2】インペラの斜視図である。
図3】インペラの背面図である。
図4】貫通孔の近傍におけるインペラの断面図である。
図5】ブレードの変形例を示す断面図である。
図6】外側外周面の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態の遠心圧縮機の構成を概略的に示す図である。図1に示されるように、遠心圧縮機1は、インペラ100と、タービンホイール200と、回転軸310と、モータ320と、軸受け330と、ケーシング400と、を備えている。
【0011】
回転軸310は、インペラ100とタービンホイール200とを接続している。この回転軸310は、モータ320により回転駆動される。回転軸310は、軸受け330で受けられている。なお、モータ320は、ロータと、ステータ(図示略)と、を有している。
【0012】
ケーシング400は、インペラ100、タービンホイール200、回転軸310、モータ320及び軸受け330を収容している。ケーシング400は、コンプレッサハウジング410と、タービンハウジング420と、センターハウジング430と、を有している。
【0013】
コンプレッサハウジング410は、インペラ100を収容している。コンプレッサハウジング410は、吸込み口411と、吐出部412と、を有している。コンプレッサハウジング410内におけるインペラ100の吐出側には、ディフューザ(図示略)が設けられている。
【0014】
タービンハウジング420は、タービンホイール200を収容している。タービンハウジング420は、吸込み部421と、排出口422と、を有している。
【0015】
センターハウジング430は、コンプレッサハウジング410とタービンハウジング420との間に配置されている。センターハウジング430は、モータ320と軸受け330とを収容している。
【0016】
センターハウジング430は、リアハウジング440を有している。リアハウジングは440は、インペラ100の背面側に配置されている。リアハウジング440は、インペラ100と軸受け330との間に設けられている。リアハウジング440は、インペラ100と対向する対向面442(図4を参照)を有している。対向面442は、平坦に形成されている。
【0017】
インペラ100は、吸込み口411から吸い込まれたガス(例えば空気)を吐出部412から吐出させる。インペラ100は、回転軸310に固定されており、軸芯Aまわりに回転軸310と一体回転する。図2及び図3に示されるように、インペラ100は、ハブ110と、複数のブレード120と、を備えている。
【0018】
ハブ110は、軸芯Aまわりに回転可能である。本実施形態では、軸芯Aは、回転軸310の回転中心軸に相当する。ハブ110は、外周面112と、背面118と、を有している。
【0019】
外周面112は、回転軸310の一方側(図1における上側)から他方側(図1における下側)に向かうにしたがって次第に拡径する形状を有している。換言すれば、外周面112は、吸込み側の端部から吐出側の端部に向かうにしたがって次第に当該外周面112の外径が大きくなる形状を有している。外周面112は、前記一方側から前記他方側に向かうにしたがって回転軸310に近づく向きに凸となるように湾曲する形状を有している。
【0020】
背面118は、軸芯Aと直交している。背面118は、前記他方側(吐出側)に形成されている。背面118は、平坦に形成されている。なお、背面118は、平坦に形成されていなくてもよい。すなわち、背面118は、軸芯Aと直交していなくてもよい。
【0021】
ハブ110は、回転軸310の径方向に対して互いに離間する内周側ハブ114Aと外周側ハブ116Aとを備えている。内周側ハブ114Aは、回転軸310に固定されている。外周側ハブ116Aは、内周側ハブ114Aを包囲する円環状に形成されている。
【0022】
ハブ110の外周面112は、内周側ハブ114Aの外周面に相当する内側外周面114と、外周側ハブ116Aの外周面に相当する外側外周面116と、を有している。内側外周面114及び外側外周面116は、回転軸310の一方側から他方側の間において、回転軸310の径方向に互いに交わらない。本実施形態では、外側外周面116は、円環状(リング状)に形成されている。
【0023】
ハブ110の背面118は、内周側ハブ114Aの背面に相当する内側背面115と、外周側ハブ116Aの背面に相当する外側背面117と、を有している。外側背面117は、内側背面115と面一である。なお、外側背面117は、内側背面115と面一でなくてもよい。
【0024】
内周側ハブ114Aは、内側外周面114と内側背面115とを繋ぎ、環状に連続する内側外側面110aを有している。
【0025】
外周側ハブ116Aは、外側外周面116と外側背面117とを繋ぎ、環状に連続する外側内側面110bを有している。内側外側面110aと外側内側面110bとは、回転軸310の径方向に対して、互いに対向している。
【0026】
各ブレード120は、ハブ110の外周面112に設けられている。各ブレード120は、内側外周面114から外側外周面116に至るように延びる形状を有している。各ブレード120は、内側外周面114及び外側外周面116にかけて設けられ、内周側ハブ114Aと外周側ハブ116Aとを接続している。複数のブレード120は、複数の第1ブレード120Aと、複数の第2ブレード120Bと、を有している。
【0027】
第1ブレード120Aは、内側外周面114のうち前記一方側の端部の近傍から外側外周面116に至るように延びる形状を有している。
【0028】
第2ブレード120Bは、内側外周面114のうち径方向における中央部から外側外周面116に至るように延びる形状を有している。
【0029】
図2図4に示されるように、各ブレード120は、ブレード本体122と、内側接続部124と、外側接続部126と、を有している。
【0030】
ブレード本体122は、内側外周面114から外側外周面116に至るように延びる形状を有している。ブレード本体122は、ハブ110の回転方向に向けて傾倒している。
【0031】
内側接続部124は、内側外側面110aとブレード本体122との境界部に設けられている。内側接続部124は、背面118から離れるにしたがって回転軸310に近づく向きに凸となるように湾曲する形状を有している。内側接続部124と内側外側面110aとは繋がっている。すなわち、内側接続部124は、内側背面115から離れるにしたがって回転軸310に近づく向きに凸となるように湾曲する凸部に相当する。
【0032】
外側接続部126は、外側内側面110bとブレード本体122との境界部に設けられている。外側接続部126は、背面118から離れるにしたがって回転軸310から離れる向きに凸となるように湾曲する形状を有している。外側接続部126と外側内側面110bとは繋がっている。すなわち、外側接続部126は、外側背面117から離れるにしたがって回転軸310に離れる向きに凸となるように湾曲する凸部に相当する。
【0033】
各ブレード120、内側外側面110a及び外側内側面110bは、複数の貫通孔hを規定している。貫通孔hは、ブレード120を避けて開口している。各貫通孔hのうち背面118側の開口は、軸芯Aまわりに連続的につながる円環状に形成されている。各貫通孔hは、軸芯Aと平行な方向にハブ110を貫通している。図3に示されるように、貫通孔hは、ハブ110の外縁部の近傍に形成されることが好ましい。ハブ110の外周面112の最大半径Rに対する貫通孔hの内径R1の割合R1/Rは、0.74以上0.8以下であることが好ましい。本実施形態では、前記割合R1/Rは、0.745である。また、ハブ110の外周面112の最大半径Rに対する貫通孔hの外径R2の割合R2/Rは、0.85以上0.9以下であることが好ましい。本実施形態では、前記割合R2/Rは、0.855である。
【0034】
なお、内径R1は、軸芯Aから内側外周面114のうちハブ110の径方向における外側の縁部114a(図2を参照)までの距離を意味する。外径R2は、軸芯Aから外側外周面116のうちハブ110の径方向における外側の縁部116aまでの距離を意味する。
【0035】
以上に説明したように、本実施形態の遠心圧縮機1では、インペラ100の貫通孔hが軸芯Aまわりに環状につながっているため、インペラ100の慣性モーメントが有効に低減され、かつ、インペラ100に作用するスラスト荷重も有効に低減される。
【0036】
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0037】
例えば、貫通孔hは、軸芯Aまわりに環状につながる形状であれば、円環状に限られない。
【0038】
また、全てのブレード120は、互いに同じ形状に形成されてもよい。
【0039】
また、図5に示されるように、内側接続部124と、ブレード本体122のうち内側接続部124と外側接続部126との間の部位125と、外側接続部126とは、同じ曲率半径を半径とする湾曲面上に設定されてもよい。
【0040】
また、図6に示されるように、内側外周面114のうち外周側ハブ116A側の端部114bは、軸芯Aから離れるにしたがって次第に背面118から離れる形状を有していてもよい。この場合、内周側ハブ114Aの外周面の一部と他部とは、回転軸310の径方向において、互いに重なっている。
【0041】
[態様]
上述した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0042】
この開示の一局面に従った遠心圧縮機は、回転軸と、前記回転軸に固定されており前記回転軸と一体回転するインペラと、を備える遠心圧縮機であって、前記インペラは、前記回転軸の一方側から他方側に向かうにしたがって次第に拡径する外周面と、前記他方側に形成された背面と、を有するハブと、前記ハブの前記外周面に設けられた複数のブレードと、を備え、前記ハブは、前記回転軸の径方向に対して互いに離間する内周側ハブと外周側ハブとを備え、前記外周面は、前記内周側ハブの外周面に相当する内側外周面と、前記外周側ハブの外周面に相当する外側外周面と、を有し、前記背面は、前記内周側ハブの背面に相当する内側背面と、前記外周側ハブの背面に相当する外側背面と、を有し、各前記ブレードは、前記内側外周面及び前記外側外周面にかけて設けられ、前記内周側ハブと前記外周側ハブとを接続している。
【0043】
この遠心圧縮機では、インペラのハブが互いに離間する内周側ハブと外周側ハブとを備え、ブレードが内周側ハブの外周面と外周側ハブの外周面とを接続しているため、インペラの慣性モーメントが有効に低減され、かつ、インペラに作用するスラスト荷重も有効に低減される。
【0044】
また、前記内周側ハブは、前記内側外周面と前記内側背面とを繋ぎ、環状に連続する内側外側面を有し、前記外周側ハブは、前記外側外周面と前記外側背面とを繋ぐとともに前記内側外側面と対向し、環状に連続する外側内側面を有し、各前記ブレード、前記内側外側面及び前記外側内側面は、前記ハブの前記背面から前記ハブの外周面に向けて各前記ブレードを避けて貫通する複数の貫通孔を規定し、前記ハブの前記外周面の最大半径に対する前記貫通孔の内径の割合は、0.74以上0.8以下であり、前記ハブの前記外周面の最大半径に対する前記貫通孔の外径の割合は、0.85以上0.9以下であることが好ましい。
【0045】
このようにすれば、ハブの外縁部の近傍に貫通孔が形成されるため、インペラの慣性モーメント及びインペラに作用するスラスト荷重がより有効に低減される。
【0046】
また、各前記ブレードは、前記背面から離れるにしたがって前記回転軸に近づく向きに凸となるように湾曲する凸部を有し、前記凸部と前記内側外側面とは繋がっていることが好ましい。
【0047】
この態様では、ブレードとハブとが繋がる部分への応力集中の発生が抑制される。
【0048】
また、各前記ブレードは、前記背面から離れるにしたがって前記回転軸から離れる向きに凸となるように湾曲する凸部を有し、前記凸部と前記外側内側面とは繋がっていることが好ましい。
【0049】
この態様では、ブレードとハブとが繋がる部分への応力集中の発生が抑制される。
【0050】
また、前記内側外周面のうち前記外周側ハブ側の端部は、前記回転軸から離れるにしたがって次第に前記背面から離れる形状を有することが好ましい。
【0051】
この態様では、内周側ハブの外周面に沿って吐出側に向かう気流の一部が、貫通孔を規定する側面のうち前記気流の下流側に位置する部位に衝突することによって貫通孔を通じてハブの背面側に向かうこと、すなわち、圧力比が低下することが抑制される。
【符号の説明】
【0052】
1 遠心圧縮機、100 インペラ、110 ハブ、112 外周面、114 内側外周面、114A 内周側ハブ、115 内側背面、116 外側外周面、116A 外周側ハブ、117 外側背面、118 背面、120 ブレード、122 ブレード本体、124 内側接続部、126 外側接続部、200 タービンホイール、310 回転軸、320 モータ、330 軸受け、400 ケーシング、410 コンプレッサハウジング、420 タービンハウジング、430 センターハウジング、440 リアハウジング、442 対向面、A 軸芯、h 貫通孔。
図1
図2
図3
図4
図5
図6