(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】運行管理装置、システム、運行管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/127 20060101AFI20230905BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20230905BHJP
G06Q 50/30 20120101ALI20230905BHJP
【FI】
G08G1/127 A
G08G1/09 F
G06Q50/30
(21)【出願番号】P 2020176932
(22)【出願日】2020-10-21
【審査請求日】2022-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100176728
【氏名又は名称】北村 慎吾
(72)【発明者】
【氏名】東出 宇史
(72)【発明者】
【氏名】宇野 慶一
【審査官】西畑 智道
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-106745(JP,A)
【文献】特開平07-110898(JP,A)
【文献】特開2014-203124(JP,A)
【文献】特開平6-004798(JP,A)
【文献】特開2020-149370(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
G06Q 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を繰り返し判定する制御部であって、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ前記遅延の判定を停止する制御部を備え
、
前記制御部は、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、調整後のスケジュールに対する遅延が解消するまでの時間の長さを推定し、推定した時間の長さに応じて前記期間を設定する運行管理装置。
【請求項2】
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を繰り返し判定する制御部であって、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ前記遅延の判定を停止する制御部を備え
、
前記制御部は、前記車両に対する需要を予測し、予測した需要に応じて前記期間を調整する運行管理装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記車両が通行するルートに設置されたセンサによる観察の結果に応じて前記需要を予測する請求項
2に記載の運行管理装置。
【請求項4】
前記センサは、カメラであり、
前記制御部は、前記カメラにより撮像された画像を解析して前記需要を予測する請求項
3に記載の運行管理装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記遅延を判定する度に、前記遅延の判定結果を管理者に通知し、前記管理者によって前記スケジュールを調整する操作が行われた場合に、前記期間だけ前記遅延の判定を停止する請求項1
から請求項4のいずれか1項に記載の運行管理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記遅延を判定する度に、前記遅延の判定結果を管理者に通知し、前記管理者によって追加車両を投入する操作が行われた場合に、前記スケジュールを、前記車両と前記追加車両とを含む複数車両を運行するためのスケジュールに変更することで、前記スケジュールを調整し、前記期間だけ前記遅延の判定を停止する請求項1
から請求項4のいずれか1項に記載の運行管理装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記遅延を判定する度に、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールを調整するかどうかを判定し、前記スケジュールを調整した場合に、前記期間だけ前記遅延の判定を停止する請求項1
から請求項4のいずれか1項に記載の運行管理装置。
【請求項8】
前記車両は、周回バスである請求項1から請求項
7のいずれか1項に記載の運行管理装置。
【請求項9】
請求項1から請求項
8のいずれか1項に記載の運行管理装置と、
前記車両と
を備えるシステム。
【請求項10】
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を運行管理装置により繰り返し判定することを含む運行管理方法であって、
前記遅延を判定することは、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ停止され
、
前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、調整後のスケジュールに対する遅延が解消するまでの時間の長さを推定することと、
推定された時間の長さに応じて前記期間を設定することと
を更に含む運行管理方法。
【請求項11】
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を運行管理装置により繰り返し判定することを含む運行管理方法であって、
前記遅延を判定することは、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ停止され
、
前記車両に対する需要を予測することと、
予測された需要に応じて前記期間を調整することと
を更に含む運行管理方法。
【請求項12】
前記需要を予測することは、前記車両が通行するルートに設置されたセンサによる観察の結果に応じて前記需要を予測することを含む請求項
11に記載の運行管理方法。
【請求項13】
前記遅延を判定することが行われる度に、前記遅延の判定結果を管理者に通知することを更に含み、
前記遅延を判定することは、前記管理者によって前記スケジュールを調整する操作が行われた場合に、前記期間だけ停止される
請求項10から請求項12
のいずれか1項に記載の運行管理方法。
【請求項14】
前記遅延を判定することが行われる度に、前記遅延の判定結果を管理者に通知することと、
前記管理者によって追加車両を投入する操作が行われた場合に、前記スケジュールを、前記車両と前記追加車両とを含む複数車両を運行するためのスケジュールに変更することで、前記スケジュールを調整することと
を更に含む
請求項10から請求項12
のいずれか1項に記載の運行管理方法。
【請求項15】
前記遅延を判定することが行われる度に、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールを調整するかどうかを判定することを更に含む
請求項10から請求項12
のいずれか1項に記載の運行管理方法。
【請求項16】
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を繰り返し判定することを含む動作をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記遅延を判定することは、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ停止され
、
前記動作は、
前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、調整後のスケジュールに対する遅延が解消するまでの時間の長さを推定することと、
推定された時間の長さに応じて前記期間を設定することと
を更に含むプログラム。
【請求項17】
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を繰り返し判定することを含む動作をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記遅延を判定することは、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ停止され
、
前記動作は、
前記車両に対する需要を予測することと、
予測された需要に応じて前記期間を調整することと
を更に含むプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、運行管理装置、システム、運行管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、バスの遅延時間が許容範囲内かどうか判定し、許容範囲外の場合に運行改善案を作成する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運行改善の実施後、遅延時間が許容範囲内に戻るまで、ある程度の期間がかかる。その期間中に遅延時間が許容範囲内かどうか再び判定する必要性は低い。
【0005】
本開示の目的は、運行スケジュール調整後の不要な遅延判定を回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る運行管理装置は、
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を繰り返し判定する制御部であって、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ前記遅延の判定を停止する制御部を備える。
【0007】
本開示に係る運行管理方法は、
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を運行管理装置により繰り返し判定することを含む運行管理方法であって、
前記遅延を判定することは、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ停止される。
【0008】
本開示に係るプログラムは、
基準のスケジュールに沿って運行される車両について、前記スケジュールに対する遅延を繰り返し判定することを含む動作をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記遅延を判定することは、前記遅延の判定結果に応じて前記スケジュールが調整された場合に、ある期間だけ停止される。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、運行スケジュール調整後の不要な遅延判定を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態に係るシステムの構成を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態に係る運行管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図3】本開示の実施形態に係るシステムの動作を示すフローチャートである。
【
図4】本開示の実施形態に係る車両が通行するルートの例を示す図である。
【
図5】本開示の実施形態に係る車両を運行するための基準のスケジュールの例を示す図である。
【
図6】
図5に示したスケジュールに対する遅延が解消する例を示す図である。
【
図7】
図5に示したスケジュールが調整され、調整後のスケジュールに対する遅延が解消する例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本開示の一実施形態について、図を参照して説明する。
【0012】
各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。本実施形態の説明において、同一又は相当する部分については、説明を適宜省略又は簡略化する。
【0013】
図1を参照して、本実施形態に係るシステム10の構成を説明する。
【0014】
システム10は、少なくとも1台の運行管理装置20と、少なくとも1台の第1端末装置30と、少なくとも1台の車両40と、少なくとも1台の第2端末装置50とを備える。運行管理装置20は、ネットワーク60を介して、第1端末装置30、車両40、及び第2端末装置50と通信可能である。第1端末装置30は、車両40及び第2端末装置50と通信可能であってもよい。車両40は、第2端末装置50と通信可能であってもよい。
【0015】
運行管理装置20は、データセンタなどの施設に設置される。運行管理装置20は、クラウドコンピューティングシステム又はその他のコンピューティングシステムに属するサーバなどのコンピュータである。
【0016】
第1端末装置30は、運行管理室に設置され、車両40の運行を管理する管理者11によって利用される。第1端末装置30は、例えば、PCなどの汎用機器、又は専用機器である。「PC」は、personal computerの略語である。
【0017】
車両40は、基準のスケジュールに沿って運行される。スケジュールとは、車両40がいつ、どこに位置すべきかを定めた計画のことである。「どこ」には、例えば、車両40が出発する地点、車両40が乗客の乗降のために停留する地点、又は車両40が最終的に到着する地点が含まれる。「いつ」には、例えば、各地点に対応する時刻、すなわち、車両40が出発する時刻、車両40が乗客の乗降のために停留する時刻、又は車両40が最終的に到着する時刻が含まれる。スケジュールにおいて、車両40が停留する地点ごとに車両40の停留時間が定められてもよい。
【0018】
車両40は、例えば、ガソリン車、ディーゼル車、HV、PHV、EV、又はFCVなどの任意の種類の自動車である。「HV」は、hybrid vehicleの略語である。「PHV」は、plug-in hybrid vehicleの略語である。「EV」は、electric vehicleの略語である。「FCV」は、fuel cell vehicleの略語である。車両40は、本実施形態ではAVであるが、運転手によって運転されてもよいし、又は任意のレベルで運転が自動化されていてもよい。「AV」は、autonomous vehicleの略語である。自動化のレベルは、例えば、SAEのレベル分けにおけるレベル1からレベル5のいずれかである。「SAE」は、Society of Automotive Engineersの略語である。車両40は、MaaS専用車両でもよい。「MaaS」は、Mobility as a Serviceの略語である。
【0019】
第2端末装置50は、車両40の運行を支援する搭乗員12によって保持され、搭乗員12によって利用される。第2端末装置50は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレットなどのモバイル機器である。
【0020】
ネットワーク60は、インターネット、少なくとも1つのWAN、少なくとも1つのMAN、又はこれらの任意の組合せを含む。「WAN」は、wide area networkの略語である。「MAN」は、metropolitan area networkの略語である。ネットワーク60は、少なくとも1つの無線ネットワーク、少なくとも1つの光ネットワーク、又はこれらの任意の組合せを含んでもよい。無線ネットワークは、例えば、アドホックネットワーク、セルラーネットワーク、無線LAN、衛星通信ネットワーク、又は地上マイクロ波ネットワークである。「LAN」は、local area networkの略語である。
【0021】
本実施形態の一変形例として、第1端末装置30は、運行管理室に設置される代わりに、管理者11によって保持されてもよい。そのような変形例において、第1端末装置30は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、又はタブレットなどのモバイル機器である。
【0022】
本実施形態の一変形例として、第2端末装置50は、搭乗員12によって保持される代わりに、車両40に搭載されてもよい。そのような変形例において、第2端末装置50は、例えば、カーナビゲーション機器又は専用機器である。
【0023】
【0024】
運行管理装置20は、基準のスケジュールに沿って運行される車両40について、スケジュールに対する遅延を繰り返し判定する。運行管理装置20は、遅延の判定結果に応じてスケジュールが調整された場合に、ある期間だけ遅延の判定を停止する。以下では、遅延の判定が停止される期間を「停止期間」という。
【0025】
本実施形態によれば、運行スケジュール調整後の不要な遅延判定を回避することができる。
【0026】
図2を参照して、本実施形態に係る運行管理装置20の構成を説明する。
【0027】
運行管理装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。
【0028】
制御部21は、少なくとも1つのプロセッサ、少なくとも1つのプログラマブル回路、少なくとも1つの専用回路、又はこれらの任意の組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPUなどの汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサである。「CPU」は、central processing unitの略語である。「GPU」は、graphics processing unitの略語である。プログラマブル回路は、例えば、FPGAである。「FPGA」は、field-programmable gate arrayの略語である。専用回路は、例えば、ASICである。「ASIC」は、application specific integrated circuitの略語である。制御部21は、運行管理装置20の各部を制御しながら、運行管理装置20の動作に関わる処理を実行する。
【0029】
記憶部22は、少なくとも1つの半導体メモリ、少なくとも1つの磁気メモリ、少なくとも1つの光メモリ、又はこれらの任意の組合せを含む。半導体メモリは、例えば、RAM又はROMである。「RAM」は、random access memoryの略語である。「ROM」は、read only memoryの略語である。RAMは、例えば、SRAM又はDRAMである。「SRAM」は、static random access memoryの略語である。「DRAM」は、dynamic random access memoryの略語である。ROMは、例えば、EEPROMである。「EEPROM」は、electrically erasable programmable read only memoryの略語である。記憶部22は、例えば、主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能する。記憶部22には、運行管理装置20の動作に用いられるデータと、運行管理装置20の動作によって得られたデータとが記憶される。
【0030】
通信部23は、少なくとも1つの通信用インタフェースを含む。通信用インタフェースは、例えば、LANインタフェースである。通信部23は、運行管理装置20の動作に用いられるデータを受信し、また運行管理装置20の動作によって得られるデータを送信する。
【0031】
運行管理装置20の機能は、本実施形態に係るプログラムを、制御部21としてのプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、運行管理装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。プログラムは、運行管理装置20の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを運行管理装置20として機能させる。すなわち、コンピュータは、プログラムに従って運行管理装置20の動作を実行することにより運行管理装置20として機能する。
【0032】
プログラムは、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に記憶しておくことができる。非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、フラッシュメモリ、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又はROMである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記憶したSDカード、DVD、又はCD-ROMなどの可搬型媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「SD」は、Secure Digitalの略語である。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD-ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0033】
コンピュータは、例えば、可搬型媒体に記憶されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムは、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものを含む。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0034】
運行管理装置20の一部又は全ての機能が、制御部21としてのプログラマブル回路又は専用回路により実現されてもよい。すなわち、運行管理装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0035】
図3を参照して、本実施形態に係るシステム10の動作を説明する。この動作は、本実施形態に係る運行管理方法に相当する。
【0036】
車両40は、基準のスケジュールに沿って運行されている。仮に遅延がないとすると、車両40は、スケジュールで定められた時刻に、スケジュールで定められた地点を出発する。車両40は、スケジュールで定められた時刻に、スケジュールで定められた地点で乗客の乗降のために停留する。車両40は、スケジュールで定められた時刻に、スケジュールで定められた地点に最終的に到着する。スケジュールは、予め「タスク」として車両40に与えられている。
【0037】
ステップS1において、車両40は、必要に応じて、加減速するか、又は停留時間を調整する。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、以下の手順で実行される。
【0038】
車両40は、GNSS受信機を用いて車両40の位置を測定する。「GNSS」は、global navigation satellite systemの略語である。GNSSは、例えば、GPS、QZSS、BDS、GLONASS、又はGalileoである。「GPS」は、Global Positioning Systemの略語である。「QZSS」は、Quasi-Zenith Satellite Systemの略語である。QZSSの衛星は、準天頂衛星と呼ばれる。「BDS」は、BeiDou Navigation Satellite Systemの略語である。「GLONASS」は、Global Navigation Satellite Systemの略語である。車両40は、タスクで定められた、測定した位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を算出する。すなわち、車両40は、車両40が現在地に位置すべき時刻を現在時刻から引いた差分を算出する。車両40は、算出した差分に応じて、加減速するか、又は停留時間を調整する。すなわち、車両40は、差分が正であれば、加速するか、又は停留時間を短縮する。車両40は、差分が負であれば、減速するか、又は停留時間を延長する。
【0039】
車両40の速度には上限が定められており、この上限を超えるような加速は行われない。車両40の停留時間には下限が定められており、この下限を下回るような停留時間の短縮は行われない。よって、車両40の加速、及び車両40の停留時間の短縮だけでは、スケジュールに対する遅延を解消できない場合がある。
【0040】
ステップS2において、運行管理装置20の制御部21は、車両40について、スケジュールに対する遅延を判定する。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、以下の手順で実行される。
【0041】
車両40は、LTE、4G規格、又は5G規格などの移動通信規格に対応したインタフェースを介して、ステップS1で測定した位置を示す位置データを運行管理装置20に送信する。「LTE」は、Long Term Evolutionの略語である。「4G」は、4th generationの略語である。「5G」は、5th generationの略語である。
【0042】
運行管理装置20の通信部23は、送信された位置データを車両40から受信する。運行管理装置20の制御部21は、通信部23により受信された位置データを取得する。制御部21は、スケジュールで定められた、取得した位置データで示される位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を算出する。すなわち、制御部21は、車両40が現在地に位置すべき時刻を現在時刻から引いた差分を算出する。制御部21は、算出した差分を閾値Thと比較する。閾値Thは、予め設定されるが、適宜変更されてよい。
【0043】
ステップS3において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS2の処理の結果として、スケジュールの調整を要するほどの大きな遅延を検知したかどうかを判定する。具体的には、制御部21は、ステップS1で算出した差分が閾値Th以上であれば、大きな遅延を検知したと判定する。制御部21は、差分が閾値Th未満であれば、大きな遅延を検知していないと判定する。大きな遅延が検知されていれば、ステップS4の処理が実行される。大きな遅延が検知されていなければ、ステップS1以降の処理が再び実行される。
【0044】
ステップS4において、運行管理装置20の制御部21は、遅延の判定結果を管理者11に通知するとともに、1つ以上の対応策を第1端末装置30に表示させる。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、以下の手順で実行される。
【0045】
運行管理装置20の制御部21は、スケジュールを遅らせるという対応策、及び追加車両を投入するという対応策を含む少なくとも2つの対応策を示す対応策データを通信部23に送信させる。スケジュールを遅らせるという対応策としては、遅らせる時間の長さが異なる2つ以上の対応策が別々に示されていてもよい。通信部23は、対応策データを第1端末装置30に送信する。
【0046】
第1端末装置30は、LANインタフェース、又はLTE、4G規格、又は5G規格などの移動通信規格に対応したインタフェースを介して、送信された対応策データを運行管理装置20から受信する。第1端末装置30は、受信した対応策データをLCD又は有機ELディスプレイなどのディスプレイに表示する。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。
【0047】
ステップS5において、運行管理装置20の制御部21は、1つの対応策を選択する操作を第1端末装置30に受け付けさせる。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、以下の手順で実行される。
【0048】
第1端末装置30は、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクなどのインタフェースを介して、対応策データで示される対応策の中から1つの対応策を選択する操作を管理者11から受け付ける。第1端末装置30は、LANインタフェース、又は移動通信規格に対応したインタフェースを介して、選択された対応策を示す選択データを運行管理装置20に送信する。
【0049】
運行管理装置20の通信部23は、送信された選択データを第1端末装置30から受信する。運行管理装置20の制御部21は、通信部23により受信された選択データを取得する。
【0050】
ステップS6において、運行管理装置20の制御部21は、管理者11によって選択された対応策に応じてスケジュールを調整する。すなわち、制御部21は、タスクを更新する。具体的には、制御部21は、ステップS5で取得した選択データで、スケジュールを遅らせるという対応策が示されていれば、スケジュールを遅らせる。制御部21は、選択データで、追加車両を投入するという対応策が示されていれば、スケジュールを、車両40と追加車両とを含む複数車両を運行するためのスケジュールに変更することで、スケジュールを調整する。
【0051】
ステップS7において、運行管理装置20の制御部21は、タスク更新を車両40に通知する。この処理は、任意の手順で実行されてよいが、本実施形態では、以下の手順で実行される。
【0052】
運行管理装置20の制御部21は、ステップS6の処理の結果として得られた調整後のスケジュールを更新後のタスクとして示す更新データを通信部23に送信させる。通信部23は、更新データを車両40に送信する。
【0053】
車両40は、移動通信規格に対応したインタフェースを介して、送信された更新データを運行管理装置20から受信する。車両40は、受信した更新データで示されるタスクを新たに与えられたタスクとして認識する。
【0054】
追加の手順として、タスク更新が搭乗員12に通知されてもよい。そのような手順において、車両40は、移動通信規格に対応したインタフェース、又はBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格に対応したインタフェースを介して更新データを第2端末装置50に送信する。第2端末装置50は、移動通信規格に対応したインタフェース、又は近距離無線通信規格に対応したインタフェースを介して、送信された更新データを車両40から受信する。第2端末装置50は、受信した更新データをLCD又は有機ELディスプレイなどのディスプレイに表示する。
【0055】
ステップS8において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS2の処理が完了してから、停止期間が経過したかどうかを判定する。停止期間が経過していなければ、ステップS8の処理が再び実行される。停止期間が経過していれば、ステップS1以降の処理が再び実行される。
【0056】
停止期間は、固定時間でもよいが、本実施形態では可変である。停止期間は、任意の手順で設定されてよいが、本実施形態では、以下の手順で設定される。
【0057】
運行管理装置20の制御部21は、ステップS6の処理の結果として得られた調整後のスケジュールに対する遅延が解消するまでの時間の長さを推定する。制御部21は、推定した時間の長さに応じて停止期間を設定する。
【0058】
具体的には、運行管理装置20の制御部21は、ステップS6でスケジュールを遅らせた場合には、ステップS2で算出した差分から、遅らせた時間を引くことで、調整後のスケジュールに対する遅延を算出する。制御部21は、ステップS6でスケジュールを、車両40と追加車両とを含む複数車両を運行するためのスケジュールに変更した場合には、変更後のスケジュールで定められた、ステップS2で取得した位置データで示される位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を、調整後のスケジュールに対する遅延として算出する。制御部21は、車両40が加速するか、停留時間を短縮するか、又はその両方を行った場合に、算出した遅延が解消するまでにかかる時間の長さを推定する。制御部21は、推定した時間の長さから閾値Thを引いた期間、又はそれよりも長い期間を停止期間として設定する。
【0059】
図4から
図7を参照して、本実施形態に係るシステム10の動作の具体例を説明する。
【0060】
図4に示すように、本例では、それぞれ車両40に相当する6台の周回バスのうち、3台の周回バスがルート15を周回し、残りの3台の周回バスが車庫13で待機する。それぞれの周回バスは、EVであり、待機中に車庫13内の充電設備14を用いて充電される。それぞれの周回バスは、与えられたタスクに従って、車庫13を出発し、ルート15上の停留所P1、停留所P2、及び停留所P3で乗客の乗降のために停留し、最終的に車庫13に到着する。
【0061】
図5に示すように、本例では、周回バスB1、周回バスB2、及び周回バスB3が、それぞれタスクC1、タスクC2、及びタスクC3に従って車庫13を順番に出る。周回バスB1、周回バスB2、及び周回バスB3は、それぞれルート15を2周し、車庫13に順番に戻る。車庫13に戻った周回バスB1、周回バスB2、及び周回バスB3と入れ替わるように、周回バスB4、周回バスB5、及び周回バスB6が、それぞれタスクC4、タスクC5、及びタスクC6に従って車庫13を順番に出る。周回バスB4、周回バスB5、及び周回バスB6は、それぞれルート15を2周し、車庫13に順番に戻る。車庫13に戻った周回バスB4、周回バスB5、及び周回バスB6と入れ替わるように、周回バスB1、周回バスB2、及び周回バスB3が、それぞれタスクC7、タスクC8、及びタスクC9に従って再び車庫13を順番に出る。以降、同様に周回バスの運行が繰り返される。
【0062】
それぞれのタスクにおいて、対応する周回バスが車庫13を何時に出て、停留所P1、停留所P2、及び停留所P3に何時に着き、何分間停留し、車庫13に何時に戻るべきかが定められている。停留所P1の停留時間は、運行間隔調整のために短縮することができるように、停留所P2及び停留所P3の停留時間よりも長めに設定されている。本例では、停留所P2及び停留所P3の停留時間は、短縮することができないものとする。それぞれの周回バスが車庫13に戻る直前に停留所P3に停留したときには、乗客全員が降車しなければならず、1人も乗車することができないものとする。
【0063】
図6に示すように、周回バスB1が2周目で停留所P2から停留所P3に向かって移動中に緊急停車などのイベントにより閾値Th未満の遅延D1が発生したとする。
【0064】
ステップS1において、周回バスB1は、周回バスB1の位置を測定する。周回バスB1は、タスクC1で定められた、測定した位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を算出する。周回バスB1は、算出した差分が正であり、かつ周回バスB1が移動中であるため、上限の速度まで加速する。
【0065】
ステップS2において、周回バスB1は、ステップS1で測定した位置を示す位置データを運行管理装置20に送信する。運行管理装置20の制御部21は、送信された位置データを用いて、ステップS1と同じ差分を算出する。制御部21は、算出した差分を閾値Thと比較する。
【0066】
ステップS3において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS1で算出した差分が閾値Th未満であるため、大きな遅延を検知していないと判定する。そして、ステップS1以降の処理が再び実行される。
【0067】
周回バスB1が加速した結果、周回バスB1が停留所P3に着くときには、遅延D1が解消している。
【0068】
図6に示すように、周回バスB5が停留所P3から停留所P1に向かって移動中に緊急停車などのイベントにより閾値Th未満の遅延D2が発生したとする。
【0069】
ステップS1において、周回バスB5は、周回バスB5の位置を測定する。周回バスB5は、タスクC5で定められた、測定した位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を算出する。周回バスB5は、算出した差分が正であり、かつ周回バスB5が移動中であるため、上限の速度まで加速する。
【0070】
ステップS2において、周回バスB5は、ステップS1で測定した位置を示す位置データを運行管理装置20に送信する。運行管理装置20の制御部21は、送信された位置データを用いて、ステップS1と同じ差分を算出する。制御部21は、算出した差分を閾値Thと比較する。
【0071】
ステップS3において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS1で算出した差分が閾値Th未満であるため、大きな遅延を検知していないと判定する。そして、ステップS1以降の処理が再び実行される。
【0072】
周回バスB5が加速した結果、周回バスB5が停留所P1に着くときには、遅延D2が低減しているが、解消までには至っていない。
【0073】
ステップS1において、周回バスB5は、周回バスB5の位置を測定する。周回バスB5は、タスクC5で定められた、測定した位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を算出する。周回バスB5は、算出した差分が正であり、かつ周回バスB5が停留所P1に停留中であるため、停留時間を短縮する。
【0074】
ステップS2において、周回バスB5は、ステップS1で測定した位置を示す位置データを運行管理装置20に送信する。運行管理装置20の制御部21は、送信された位置データを用いて、ステップS1と同じ差分を算出する。制御部21は、算出した差分を閾値Thと比較する。
【0075】
ステップS3において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS1で算出した差分が閾値Th未満であるため、大きな遅延を検知していないと判定する。そして、ステップS1以降の処理が再び実行される。
【0076】
周回バスB5が停留時間を短縮した結果、周回バスB5が停留所P1を発つときには、遅延D2が解消している。
【0077】
図7に示すように、周回バスB1が2周目で停留所P1から停留所P2に向かって移動中に緊急停車などのイベントにより閾値Th以上の遅延D3が発生したとする。
【0078】
ステップS1において、周回バスB1は、周回バスB1の位置を測定する。周回バスB1は、タスクC1で定められた、測定した位置に対応する時刻と、現在時刻との差分を算出する。周回バスB1は、算出した差分が正であり、かつ周回バスB1が移動中であるため、上限の速度まで加速する。
【0079】
ステップS2において、周回バスB1は、ステップS1で測定した位置を示す位置データを運行管理装置20に送信する。運行管理装置20の制御部21は、送信された位置データを用いて、ステップS1と同じ差分を算出する。制御部21は、算出した差分を閾値Thと比較する。
【0080】
ステップS3において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS1で算出した差分が閾値Th以上であるため、大きな遅延を検知したと判定する。
【0081】
ステップS4において、運行管理装置20の制御部21は、スケジュールを遅らせるという対応策、及び追加車両を投入するという対応策を含む少なくとも2つの対応策を示す対応策データを通信部23に送信させる。第1端末装置30は、送信された対応策データをディスプレイに表示する。
【0082】
ステップS5において、第1端末装置30は、管理者11によって選択された対応策を示す選択データを運行管理装置20に送信する。本例では、スケジュールを遅らせるという対応策が選択されたとする。運行管理装置20の制御部21は、送信された選択データを取得する。
【0083】
ステップS6において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS5で取得した選択データで、スケジュールを遅らせるという対応策が示されているため、運行中のタスクC1、タスクC2、及びタスクC3のうち未運行の部分と、未運行のタスクC4以降とを遅らせる。遅らせる時間の長さは、ステップS2で算出された差分に応じて設定される。
【0084】
ステップS7において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS6の処理の結果として得られた更新後のタスクを示す更新データを通信部23に送信させる。車両40は、送信された更新データで示されるタスクを新たに与えられたタスクとして認識する。
【0085】
ステップS8において、運行管理装置20の制御部21は、ステップS2で算出した差分から、ステップS6で遅らせた時間を引くことで、調整後のスケジュールに対する遅延を算出する。制御部21は、周回バスB1が上限の速度まで加速した場合に、算出した遅延が解消するまでにかかる時間の長さを推定する。制御部21は、推定した時間の長さを停止期間として設定する。停止期間が経過すると、ステップS1以降の処理が再び実行される。
【0086】
スケジュールが調整され、また周回バスB1が加速した結果、周回バスB1が停留所P1に着くときには、遅延D3が解消している。本例では、遅延D3が検知されてから遅延D3が解消するまでは遅延判定が停止されている。
【0087】
上述のように、本実施形態では、運行管理装置20の制御部21は、基準のスケジュールに沿って運行される車両40について、スケジュールに対する遅延を繰り返し判定する。制御部21は、遅延の判定結果に応じてスケジュールが調整された場合に、停止期間だけ遅延の判定を停止する。
【0088】
本実施形態によれば、運行スケジュール調整後の不要な遅延判定を回避することができる。
【0089】
本実施形態では、運行管理装置20の制御部21は、遅延を判定する度に、遅延の判定結果を管理者11に通知する。制御部21は、管理者11によってスケジュールを調整する操作が行われた場合に、停止期間だけ遅延の判定を停止する。制御部21は、管理者11によって追加車両を投入する操作が行われた場合には、スケジュールを、車両40と追加車両とを含む複数車両を運行するためのスケジュールに変更することで、スケジュールを調整し、停止期間だけ遅延の判定を停止する。追加車両は、例えば、
図4に示した車庫13で待機中の周回バスの中から選択されて投入される。
【0090】
本実施形態の一変形例として、スケジュールを調整するかどうかの判断が管理者11ではなく運行管理装置20に委ねられてもよい。すなわち、運行管理装置20の制御部21は、遅延を判定する度に、遅延の判定結果に応じてスケジュールを調整するかどうかを判定してもよい。この変形例において、制御部21は、スケジュールを調整した場合に、停止期間だけ遅延の判定を停止する。
【0091】
本実施形態の一変形例として、運行管理装置20の制御部21は、車両40に対する需要を予測し、予測した需要に応じて停止期間を調整してもよい。需要を予測する方法としては、任意の方法を用いてよいが、この変形例では、車両40が通行するルート15に設置されたセンサによる観察の結果に応じて需要を予測する方法が用いられる。具体的には、センサとしてのカメラにより撮像された画像を解析して需要を予測する方法が用いられる。カメラは、例えば、
図4に示した停留所P1、停留所P2、及び停留所P3のそれぞれに設置され、どれくらい多くの乗客が周回バスを待っているかを観察する。需要が高いほど、停止期間が長くなるように調整されるが、停止期間の上限値が予め定められていることが望ましい。
【0092】
本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、ブロック図に記載の2つ以上のブロックを統合してもよいし、又は1つのブロックを分割してもよい。フローチャートに記載の2つ以上のステップを記述に従って時系列に実行する代わりに、各ステップを実行する装置の処理能力に応じて、又は必要に応じて、並列的に又は異なる順序で実行してもよい。その他、本開示の趣旨を逸脱しない範囲での変更が可能である。
【符号の説明】
【0093】
10 システム
11 管理者
12 搭乗員
13 車庫
14 充電設備
15 ルート
20 運行管理装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
30 第1端末装置
40 車両
50 第2端末装置
60 ネットワーク