(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】通信方法、装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20230905BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20230905BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20230905BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20230905BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W4/46
H04W72/25
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2021500452
(86)(22)【出願日】2018-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2018100098
(87)【国際公開番号】W WO2020029303
(87)【国際公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-01-22
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】リ・グオルゥォン
(72)【発明者】
【氏名】ジィ・ポンユィ
(72)【発明者】
【氏名】ワン・シヌ
【審査官】桑原 聡一
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/145867(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/047507(WO,A1)
【文献】Ericsson,TX Profiles Provisioning[online],3GPP TSG RAN WG2 #103 R2-1812365,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_103/Docs/R2-1812365.zip>,2018年08月09日,第2節
【文献】Huawei, HiSilicon,Discussion on the Tx carrier selection for PC5 CA[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710085,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710085.zip>,2017年10月09日,第2節
【文献】Motorola Mobility, Lenovo,Solution to Key Issue #2 -Supporting multiple V2X applications requiring different operating carrier frequency (for V2X over PC5) or RAT type (for V2X over Uu)[online],3GPP TSG SA WG2 #128 S2-186760,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_128_Vilnius/Docs/S2-186760.zip>,2018年07月02日,第1節
【文献】Ericsson,Sidelink Carrier Selection Criteria for TX[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1805741,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1805741.zip>,2018年04月16日,第2節
【文献】ZTE,Discussion on LCP procedure for PC5 CA[online],3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804509,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_101bis/Docs/R2-1804509.zip>,2018年04月16日,第2節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に設置される通信装置であって、
複数の自動車通信(V2X)サービスのそれぞれと複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係を記憶する記憶ユニット;
前記マッピング関係に基づいて、前記複数の通信リソースパラメータの中から、前記複数の自動車通信(V2X)サービスのうちの少なくとも1つのターゲット(destination)自動車通信(V2X)サービスに対応する通信リソースパラメータを選択し、選択した前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを取得又は選択する第一取得ユニット;及び
前記通信リソースを用いて前記ターゲットV2Xサービスを送信する通信ユニットを含み、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、
前記複数のV2Xサービスのサービスタイプと前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係;及び/又は
前記複数のV2Xサービスのサービス属性と前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係を含
み、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、前記端末装置の上位層により確定され、又は、前記端末装置のアクセス層(AS layer)により確定され、
前記第一取得ユニットは、
ネットワーク装置に前記ターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し;及び
前記ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、
前記指示情報は、前記ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するために用いられる、通信装置。
【請求項2】
端末装置に設置される通信装置であって、
複数の自動車通信(V2X)サービスのそれぞれと複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係を記憶する記憶ユニット;
前記マッピング関係に基づいて、前記複数の通信リソースパラメータの中から、前記複数の自動車通信(V2X)サービスのうちの少なくとも1つのターゲット(destination)自動車通信(V2X)サービスに対応する通信リソースパラメータを選択し、選択した前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを取得又は選択する第一取得ユニット;及び
前記通信リソースを用いて前記ターゲットV2Xサービスを送信する通信ユニットを含み、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、
前記複数のV2Xサービスのサービスタイプと前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係;及び/又は
前記複数のV2Xサービスのサービス属性と前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係を含
み、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、前記端末装置の上位層により確定され、又は、前記端末装置のアクセス層(AS layer)により確定され、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、前記通信装置により前記ネットワーク装置に送信される、通信装置。
【請求項3】
請求項1
又は2に記載の通信装置であって、
前記複数の通信リソースパラメータは、サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、及びバンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報のうちの少なくとも1つを含む、通信装置。
【請求項4】
端末装置に設置される通信装置であって、
複数の自動車通信(V2X)サービスのそれぞれと複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係を記憶する記憶ユニット;
前記マッピング関係に基づいて、前記複数の通信リソースパラメータの中から、前記複数の自動車通信(V2X)サービスのうちの少なくとも1つのターゲット(destination)自動車通信(V2X)サービスに対応する通信リソースパラメータを選択し、選択した前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを取得又は選択する第一取得ユニット;及び
前記通信リソースを用いて前記ターゲットV2Xサービスを送信する通信ユニットを含み、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、
前記複数のV2Xサービスのサービスタイプと前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係;及び/又は
前記複数のV2Xサービスのサービス属性と前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係を含
み、
前記第一取得ユニットは、前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択し、
前記第一取得ユニットにはさらに、各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報が提供され、
前記第一取得ユニットは、前記ターゲットV2Xサービス、前記マッピング関係、及び前記各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報に基づいて通信リソースパラメータを確定し、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する、通信装置。
【請求項5】
請求項
4に記載の通信装置であって、
前記各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報は、チャネルビジー率(CBR)情報、優先度情報、信頼性情報、レート情報、遅延(latency)情報、及びサービス品質情報のうちの少なくとも1つを含む、通信装置。
【請求項6】
請求項1
、2又は4に記載の通信装置であって、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係はネットワーク装置により確定される、通信装置。
【請求項7】
請求項
6に記載の通信装置であって、
前記第一取得ユニットは、
前記ネットワーク装置から前記マッピング関係を取得し;及び
前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する、通信装置。
【請求項8】
ネットワーク装置に設置される通信装置であって、
複数の自動車通信(V2X)サービスのそれぞれと複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係を取得又は確定する第二取得ユニットを含み、
前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係は、前記複数のV2Xサービスのサービスタイプと前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係、及び/又は、前記複数のV2Xサービスのサービス属性と前記複数の通信リソースパラメータとのマッピング関係を含
み、
前記第二取得ユニットは、無線リソース制御(RRC)メッセージにより端末装置から前記複数のV2Xサービスのそれぞれと前記複数の通信リソースパラメータのそれぞれとのマッピング関係を受信する、通信装置。
【請求項9】
請求項
8に記載の通信装置であって、
前記複数の通信リソースパラメータは、サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、及びバンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報のうちの少なくとも1つを含む、通信装置。
【請求項10】
請求項
8に記載の通信装置であって、
端末装置から前記端末装置の前記複数の自動車通信(V2X)サービスのうちの少なくとも1つのターゲット(destination)自動車通信(V2X)サービスに関する情報を受信する受信ユニット;
前記ターゲットV2Xサービスに関する情報、及び前記マッピング関係に基づいて、通信リソースパラメータを確定し、前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを確定する確定ユニット;及び
前記端末装置に前記通信リソースを指示するための指示情報を送信する送信ユニットをさらに含む、通信装置。
【請求項11】
請求項
8に記載の通信装置であって、
前記通信装置は端末装置に各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報を送信する、通信装置。
【請求項12】
請求項
8に記載の通信装置であって、
前記通信装置は端末装置に通信リソースパラメータに対して設定を行うための設定情報を提供する、通信装置。
【請求項13】
請求項
8に記載の通信装置であって、
前記通信装置は端末装置に前記マッピング関係を送信する、通信装置。
【請求項14】
ネットワーク装置及び端末装置を含む通信システムであって、
前記ネットワーク装置は請求項
8-13のうちの任意の1項に記載の通信装置を含み、前記端末装置は請求項1-
7のうちの任意の1項に記載の通信装置を含む、通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、通信方法、装置及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車通信サービスがV2Xサービスと称される。V2Xサービスは複数種のタイプ、例えば、車対車(Vehicle-to-Vehicle、V2V)通信サービス、車対インフラストラクチャー(Vehicle-to-Infrastructure、V2I)通信サービス、車対人(Vehicle-to-Pedestrian、V2P)通信サービスなどを含む。
【0003】
V2Xサービスは、PC5インターフェース及び/又はUuインターフェースにより提供され得る。PC5インターフェースにより伝送されるV2Xサービスについては、V2Xサイドリンク(sidelink)通信により提供され得る。V2Xサイドリンク通信は、端末装置が直接、PC5インターフェースにより互いに通信を行うことができる通信モードである。
【0004】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の発明者は次のようなことを発見した。即ち、一方では、従来のLTEにおいて、各キャリアのサブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)が15kと固定され、且つLTEのV2Xサイドリンク(sidelink)通信において、PC5インターフェース通信における伝送時間間隔(TTI)が1つのサブフレーム、即ち、1msである。今のところ、短い伝送時間間隔(short TTI)をサポートしないから、従来のLTEのV2Xサイドリンク(sidelink)通信は、異なる要求のV2Xサービス、例えば、超低遅延の要求のV2Xサービスに適用することが困難であり、他方では、新無線(NR)のUuインターフェースにおいて、各キャリア上のSCSが複数、例えば、15k、30k、60kなどある可能性があり、且つNRにおいてスロット(slot)及び非スロット(non-slot)に基づく伝送をサポートし得る。また、1つのラージ(large)バンド幅キャリア内でBWP(Bandwidth part)操作の採用もサポートし得ることで、異なるRF能力を有するユーザ装置に、キャリア内での異なるバンド幅を有するBWP上で受信及び送信を行わせることができる。さらに、異なるBWPは、異なるSCSを、異なるサービス品質(QoS)の要求のサービスを提供するために使用するように設定され得る。
【0006】
これからのNRのV2Xサイドリンク(sidelink)通信において、NR無線インターフェースの複数種の通信リソースパラメータの操作を、異なるNR V2Xサービスタイプをサポートするため採用する可能性があり、そのうち、通信リソースパラメータは、SCS及び/又は時間長及び/又はBWPであっても良い。よって、如何にNRの中の複数種の通信リソースパラメータを用いて異なる要求のV2Xサービスを提供するかが1つの解決する必要のある問題になる。
【0007】
本発明の実施例は、通信方法、装置及び通信システムを提供し、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定する。これにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満足するようにさせることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例の第一側面によれば、端末装置に設置される通信装置が提供され、該通信装置は、
自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて確定される通信リソースを取得又は選択するための第一取得ユニット;及び
前記通信リソースを使用してターゲットV2Xサービスを送信するための通信ユニットを含む。
【0009】
本発明の実施例の第二側面によれば、ネットワーク装置に設置される通信装置が提供され、該通信装置は、
自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を取得又は確定するための第二取得ユニットを含む。
【0010】
本発明の実施例の第三側面によれば、端末装置及びネットワーク装置を含む通信システムが提供され、該端末装置は、上述のような実施例の第一側面に記載の通信装置を含み、該ネットワーク装置は、上述のような実施例の第二側面に記載の通信装置を含む。
【0011】
本発明の実施例の有益な効果は次の通りであり、即ち、V2Xサービスのサービス特徴に基づいて、適切な通信リソースを選択することで、通信リソースがV2Xサービスの要求を満足するようにさせることができ、例えば、V2Xサービスの伝送遅延を減少させ、V2Xサービス伝送の信頼性を向上させることができるなどである。また、本発明における方法の実施は複雑度が比較的低いため、通信プロダクトにおける実現に有利である。
【0012】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本発明の1つの図面又は1つの実施形態に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施形態に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応する部品を示し、複数の実施形態に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【0014】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載される図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【
図2】本発明の実施例1における通信方法を示す図である。
【
図3】本発明の実施例1におけるV2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を示す図である。
【
図4】本発明の実施例1において端末装置が第一モードにより通信リソースを取得する方法を示す図である。
【
図5】本発明の実施例1において端末装置が第二モードにより通信リソースを選択する方法を示す図である。
【
図6】本発明の実施例1において端末装置が第一モードにより通信リソースを取得する方法を示す他の図である。
【
図7】本発明の実施例1において端末装置が第二モードにより通信リソースを選択する方法を示す他の図である。
【
図8】本発明の実施例2における通信方法を示す図である。
【
図9】本発明の実施例3における通信装置を示す図である。
【
図10】本発明の実施例4における通信装置を示す図である。
【
図11】本発明の実施例5における端末装置の構成図である。
【
図12】本発明の実施例6におけるネットワーク装置の構成図である。
【
図13】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【
図14】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【
図15】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【
図16】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【
図17】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【
図18】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【
図19】本発明の実施例7における通信システムの一例のワークフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴が明らかになる。なお、明細書及び図面では、本発明の特定の実施形態を開示するが、それは、本発明の原理を採用し得る一部のみの実施形態を示し、理解すべきは、本発明は、記載される実施形態に限定されず、即ち、本発明は、添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものも含むということである。
【0016】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は、次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(LTE、Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0017】
また、通信システムにおける装置間の通信は、任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G及び将来の5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開発される通信プロトコルである。
【0018】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は、例えば、通信システムにおける、端末装置を通信ネットワークに接続し、且つ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、Access Point)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0019】
そのうち、基地局は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)及び5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」は、それらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は、特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供することができる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良い、これは、該用語のコンテキストによるものである。
【0020】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は、例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、且つネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は、固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、Access Terminal)、ステーションなどとも称される。
【0021】
そのうち、ユーザ装置は、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、例えば、携帯電話(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0022】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオでは、ユーザ装置は、さらに、監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0023】
また、用語「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」とは、ネットワークの側を指し、又はる基地局であっても良く、上述のような1つ又は複数のネットワーク装置を含んでも良い。用語「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」とは、ユーザ又は端末の側を指し、又はるUEであっても良く、上述のような1つ又は複数の端末装置を含んでも良い。
【0024】
以下、例を挙げて本発明の実施例におけるシナリオについて説明を行うが、本発明は、これに限られない。
【0025】
図1は、本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例にとる場合を例示的に示している。通信システム100はネットワーク装置101及び複数の端末装置102を含む。該複数の端末装置は例えば端末装置1021、端末装置1022、端末装置1023、又は端末装置1024であっても良い。
【0026】
本発明の実施例では、ネットワーク装置101と端末装置102との間は、従来のトラフィック又は将来実施可能なトラフィックが行われても良い。例えば、これらのトラフィックは、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含んでも良いが、これに限定されない。
【0027】
そのうち、端末装置102はネットワーク装置101にデータを送信し、また、ネットワーク装置101のフィードバック情報を受信することができる。ネットワーク装置101は1つ又は複数の端末装置102にデータを送信し、また、端末装置102が送信するフィードバックを受信することができる。
【0028】
また、端末装置102は他の端末装置102にV2Xサービスに関するメッセージ送信し、又は、端装置102は他の端末装置102からV2Xサービスに関するメッセージ受信することができる。例えば、端末装置1021は端末装置1022にV2Xサービスに関するメッセージを送信し、又は、端装置1021は端末装置1022からV2Xサービスに関するメッセージを受信することができる。
【0029】
以下、通信システムの中のネットワーク装置を送信端とし、端末装置を受信端とすることを例にとって説明するが、本発明はこれに限定されない。送信端及び/又は受信端はさらに他の装置であっても良い。例えば、本発明は、ネットワーク装置と端末装置との間の信号伝送に適用することができるだけでなく、2つの端末装置の間の信号伝送に適用することもできる。
【実施例1】
【0030】
本発明の実施例1は通信方法を提供し、該方法は端末装置により実行され得る。
【0031】
図2は本実施例の通信方法を示す図であり、
図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0032】
ステップ201:端末装置が、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて確定される通信リソースを取得又は選択し;
ステップ202:該端末装置が前記通信リソースを使用してターゲットV2Xサービスを送信する。
【0033】
本実施例では、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することによって、通信リソースがV2Xサービスの要求を満足するようにさせることができる。
【0034】
本実施例では、通信リソースパラメータは通信リソース特徴を記述するためのパラメータであっても良く、該パラメータに基づいて、異なる通信リソースを区別することができる。例えば、通信リソースパラメータは、次のパラメータのうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、及びバンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報である。
【0035】
本実施例では、V2Xサービスは、V2Xサービスのサービスタイプ、及び/又は、V2Xサービスのサービス属性を含んでも良い。V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係は、V2Xサービスのサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係、及び/又は、V2Xサービスのサービス属性と通信リソースパラメータとのマッピング関係を含んでも良い。
【0036】
本実施例では、V2Xサービスのサービスタイプは、次にリストされるタイプのうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、安全サービス又は非安全サービス、周期メッセージ又はイベントトリガーのメッセージ、共通アウェアネスメッセージ(Common Awareness Messages、CAM)又は分散型環境通知メッセージ(Decentralised Environmental Notification Messages、DENM)又は基本安全メッセージ(Basic Safety Message、BSM)である。即ち、安全の角度から、V2Xサービスのサービスタイプは安全サービスと非安全サービスに分けることができ;送信周波数の角度から、V2Xサービスのサービスタイプは周期トリガーとイベントトリガーのメッセージに分けることができ;サービス内容の角度から、V2XサービスのサービスタイプはCAM、DENM及びBSMメッセージに分けることができる。
【0037】
本実施例では、V2Xサービスのサービス属性は、次にリストされる属性のうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、V2Xサービスの優先度、例えば、データパケット優先度(ProSe Per-Packet Priority、PPPP)又はデータパケット優先度の集合など;V2Xサービスの信頼性、例えば、データパケット信頼性(ProSe Per-Packet Reliability、PPPR)又はデータパケット信頼性(PPPR)の集合又は正確伝送率など;V2Xサービスのレート、例えば、保証ビットレート(guaranteed bit rate、GBR)など;V2Xサービスの遅延、例えば、データパケット(packet)の遅延など;及び、V2Xサービスのサービス品質のレベル、例えば、V2Xサービスのサービス品質(QoS)のレベルの索引(該V2Xサービスのサービス品質(QoS)レベルの索引は、一連のサービス品質(QoS)パラメータ、例えば、優先度、及び/又は遅延、及び/又はエラー率、及び/又はレートなどに対応することができる)である。
【0038】
図3は、本発明の実施例1におけるV2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を示す図である。
図3に示すように、ワイド(wide)キャリア300で複数のSCS、即ち、SCS1、SCS2及びSCS3が存在する。V2Xサービス31、32、33は、該複数のSCSとの間にマッピング関係が存在しても良く、例えば、1つのV2Xサービスは、1つ又は複数のSCSにマッピングすることができる。同様に、V2Xサービスは、slotに基づく伝送であるか、それとも、non-slotに基づく伝送であるかと、類似したマッピング関係を有しても良く、また、V2XサービスとBWPの情報との間にも、類似したマッピング関係があっても良い。
【0039】
本実施例のステップ201の1つの実施方式において、ネットワーク装置が該通信リソースを端末装置に割り当てることで、該端末装置は該通信リソースを得ることができる。本明細書の以下の説明において、該実施方式を第一モードと称する。本実施例のステップ201のもう1つの実施方式において、端末装置はリソースプールにおいて通信リソースを選択することができ、そのうち、該通信プールは事前設定され、又は、ネットワーク装置により設定されても良く、本明細書の以下の説明において、該実施方式を第二モードと称する。
【0040】
本実施例では、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係は端末装置が確定することができる。このような場合、端末装置は上述の第一モード又は第二モードにより通信リソースを取得又は選択することができる。そのうち、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係が端末装置により確定されることは、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係が端末装置の上位層により確定さ;又は、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係が端末装置のアクセス層(AS layer)により確定されることであっても良い。そのうち、端末装置の上位層はV2X応用層又は非アクセス層(NAS layer)であっても良い。
【0041】
図4は端末装置が第一モードにより通信リソースを得る方法を示す図である。
図4に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0042】
ステップ401:端末装置が前記ネットワーク装置に前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を送信し;
ステップ402:端末装置がネットワーク装置にターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し;
ステップ403:端末装置が前記ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するために用いられる。
【0043】
本実施例のステップ401において、端末装置は無線リソース制御(RRC)メッセージにおいてネットワーク装置にV2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を送信することができる。該無線リソース制御(RRC)メッセージは例えば、サイドリンクユーザ装置情報(Sidelink UE Information)メッセージなどであっても良い。
【0044】
本実施例のステップ402において、端末装置はネットワーク装置にターゲットV2Xサービスに関する情報を送信しても良く、該情報は該ターゲットV2Xサービスのサービスタイプ及び/又はサービス属性を指示するために用いられても良く、例えば、該ターゲットV2Xサービスに関する情報はターゲット索引(destination index)であっても良く、それは、該ターゲットV2Xサービスのサービスタイプを指示することができ、また、例えば、該ターゲットV2Xサービスに関する情報は、ロジックチャネル組(LCG)標識(ID)であっても良く、それは該ターゲットV2Xサービスのサービス属性を指示することができる。
【0045】
本実施例では、端末装置は例えば、サイドリンクバッファ状態報告(Sidelink BSR)によりネットワーク装置にターゲットV2Xサービスに関する情報を送信しても良い。
【0046】
本実施例のステップ403において、端末装置はネットワーク装置送信の指示情報を受信し、該指示情報は端末装置に、ネットワーク装置が該端末装置に割り当てる通信リソースを指示することができる。該通信リソースは通信リソースパラメータに対応し、該通信リソースパラメータはネットワーク装置がターゲットV2Xサービスに関する情報及び上述マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータであっても良い。該指示情報は例えば、サイドリンクグラント(SL grants)情報であっても良い。
【0047】
本実施例では、ユーザ装置が新しいターゲットV2Xサービスを送信しようとするときに、ステップ402を直接実行しても良い。毎回ステップ402を実行する前にステップ401を実行する必要がない。例えば、ネットワーク装置が端末装置送信の該マッピング関係を記憶しており、且つ該マッピング関係が更新されない場合、ステップ401は省略されても良く、又は、ステップ401は周期又は非周期的に実行されるなどであっても良い。
【0048】
図5は端末装置が第二モードにより通信リソースを選択する方法を示す図である。
図5に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0049】
ステップ501:端末装置が前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する。
【0050】
本実施例のステップ501において、例えば、端末装置は、ターゲットV2Xサービスを送信するためのキャリアを選択した後に、該ターゲットV2Xサービスと通信リソースパラメータ(例えば、SCS)との間のマッピング関係に基づいてターゲットV2Xサービス送信用のSCSを選択し、そして、該SCSに対応する通信リソースを用いて該ターゲットV2Xサービスの送信を行うことができる。また、該V2Xサービスが複数種のSCSにマッピングされる場合、端末装置はさらに、そのうちの1つのSCSを送信のために選択しても良く、例えば、端末装置の実現(実装)に基づいて、端末装置はそのうちの最小のSCSを選択し、又は、端末装置はそのうちの最大のSCSを選択し、又は端末装置はそのうちのチャネル占用率が最も低い又は或る閾値よりも小さいSCSを選択し、又は端末装置はそのうちの最大バンド幅を有するSCSを選択し、又は端末装置はそのうちのslot又はnon-slotに基づく伝送をサポートし得るSCSを選択するなどである。
【0051】
本実施例では、
図5に示すように、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0052】
ステップ502:各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報が端末装置に提供される。
【0053】
本実施例のステップ502において、該各通信リソースパラメータ(例えば、SCS)に対応する通信リソースの情報は、チャネルビジー率(CBR)情報(例えば、各SCSに対応するCBR閾値)及び/又は優先度情報(例えば、各SCSに対応するPPPP)及び/又は信頼性情報(例えば、各SCSに対応するPPPR)及び/又はレート情報(例えば、各SCSに対応するGBR)及び/又は遅延情報(例えば、各SCSに対応する遅延)及び/又はQoS情報(例えば、各SCSに対応するサービスのQoSパラメータ又はQoS索引)などを含んでも良い。
【0054】
本実施例では、端末装置に、ステップ502で各通信リソースパラメータ(例えば、SCS)に対応する通信リソースの情報を提供したときに、端末装置はステップ501において、該ターゲットV2Xサービス、該マッピング関係、及び提供された情報に基づいて、通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択することができる。
【0055】
例えば、端末装置にチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、各SCSに対応するCBR-PPPPパラメータを提供した場合、端末装置は現在のV2XサービスのPPPP及び測定したCBRに基づいて、PPPPに対応し、且つ測定したCBR値が提供されるCBR閾値範囲内にある、又は、測定したCBR値が提供されるCBR閾値よりも低いSCSを選択する。
【0056】
例えば、端末装置に信頼性情報、例えば、各SCSに対応するPPPR閾値を提供した場合、端末装置は現在のV2XサービスのPPPRに基づいて、PPPR閾値がV2XサービスのPPPRよりも高いSCSを選択する。
【0057】
例えば、端末装置にレート情報、例えば、各SCSに対応するGBR上限を提供した場合、端末装置は現在のV2Xサービスが要求するレートに基づいて、GBR上限がV2Xサービスレートよりも高いSCSを選択する。
【0058】
例えば、端末装置に遅延情報、例えば、各SCSに対応する遅延を提供した場合、端末装置は現在のV2Xサービスが要求するレートに基づいて、遅延がV2Xサービス遅延よりも高いSCSを選択する。
【0059】
例えば、端末装置にQoS情報、例えば、各SCSがサポートするQoSパラメータ又はQoS索引を提供した場合、端末装置は現在のV2Xサービスが要求するQoSに基づいて、V2X QoSとマッチしたSCSを選択する。
【0060】
本実施例では、上述の各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報についての説明において、通信リソースパラメータがSCSであることを例にとって説明したが、上述の説明は通信リソースパラメータが伝送時間長又はBWP情報である場合に適用こともできる。
【0061】
本実施例のステップ502において、端末装置に、各通信リソースパラメータに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報を提供する方式は以下の任意の1つであっても良い。
【0062】
(1)例えば、端末装置がカバーされ(in coverage)、且つRRC接続(RRC_Connected)モードにあるときに、端末装置送信のSidelinkUEInformationメッセージはV2XサービスタイプとSCSとの間のマッピング関係を含んでも良く、ネットワーク装置はRRC専用メッセージを用いて各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報及び/又は信頼性情報及び/又はレート情報及び/又は遅延情報及び/又はQoS情報、例えば、CBR-PPPPパラメータ、PPPRパラメータなどを設定しても良い。
【0063】
(2)例えば、端末装置がカバーされ(in coverage)、且つRRCアイドル(RRC_IDLE)モードにあるときに、端末装置はSidelinkUEInformationメッセージを送信せず、システム情報から各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報及び/又は信頼性情報及び/又はレート情報及び/又は遅延情報及び/又はQoS情報、例えば、CBR-PPPPパラメータ、PPPRパラメータなどを取得しても良い。
【0064】
(3)例えば、端末装置がカバーされない(out of coverage)ときに、端末装置は事前の設定(pre-configuration)から各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報及び/又は信頼性情報及び/又はレート情報及び/又は遅延情報及び/又はQoS情報、例えば、CBR-PPPPパラメータ、PPPRパラメータなどを得ても良い。
【0065】
本実施例では、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係が端末装置の上位層又はアクセス層(AS layer)により確定されるときに、
図2に示すように、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0066】
ステップ203:端末装置の上位層又は前記端末装置のアクセス層が前記V2Xサービスのサービス要求に基づいて、前記マッピング関係を確定する。
【0067】
本実施例では、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を確定するときに、V2Xのサービス要求に基づいて該マッピング関係を確定しても良く、例えば、V2Xサービスが遅延に敏感であるサービスの場合、比較的高いSCSを、それと対応するように選択しても良く、V2Xサービスが遅延に敏感でないサービスの場合、比較的低いSCSを、それと対応するように選択しても良く、また、例えば、V2Xサービスが高信頼性サービスの場合、比較的高いSCSを、それと対応するように選択しても良く、V2Xサービスが低信頼性サービスの場合、比較的低いSCSを、それと対応するように選択しても良く、また、例えば、V2Xサービスが遅延に敏感であるサービスの場合、non-slotを、それと対応するように選択しても良く、V2Xサービスが遅延に敏感でないサービスの場合、slotを、それと対応するように選択しても、また、例えば、V2Xサービスが遅延に敏感であるサービスの場合、比較的高いSCSを有するBWPを、それと対応するように選択しても、V2Xサービスが遅延に敏感でないサービスの場合、比較的低いSCSを有するBWPを、それと対応するように選択しても良い。
【0068】
本実施例では、ステップ203の前に、端末装置にさらに設定情報を提供することにより、ステップ203において、端末装置の上位層又は端末装置のアクセス層は前記V2Xサービスのサービス要求及び該設定情報に基づいて該マッピング関係を確定しても良い。
【0069】
本実施例では、該設定情報は、SCS設定情報、及び/又は伝送時間長設定情報、及び/又はBWP設定情報を含んでも良い。
【0070】
SCS設定情報は、V2Xサービスについての複数の周波数、各周波数上でサポートするSCS集合、及び/又は、各SCSの所在するバンド幅などの情報を含んでも良い。
【0071】
伝送時間長設定情報は、V2Xサービスについての複数の周波数、各周波数上でslot伝送をサポートするかそれともnon-slot伝送をサポートするか、及び/又はnon-slotのシンボルの個数を含んでも良い。
【0072】
BWP設定情報は、V2Xサービスについての複数の周波数、各周波数上のBWPの標識(ID)、及び/又は索引、及び/又はバンド幅、及び/又は使用するSCS、及び/又はサイクリックプレフィックス(CP)、及び/又はPSCCH設定、及び/又はPSSCH設定、及び/又はグラント設定(configured grant configuration)、及び/又はビーム(beam)関連設定、及び/又はslot伝送を使用するかそれともnon-slot伝送を使用するかなどの情報を含んでも良い。
【0073】
本実施例では、端末装置はネットワーク装置送信の該設定情報を受信しても良い。もう1つの実施方式において、端末装置には該設定情報が事前設定されても良い。また、端末装置は端末装置の上位層が提供する情報に基づいて該設定情報を確定しても良く、又は、事前定義の情報に基づいて該設定情報を確定しても良く、又は、デフォルト設定情報に基づいて上述の設定情報を確定しても良い。
【0074】
そのうち、デフォルト設定情報に基づいて上述の設定情報を確定することは、例えば、端末装置がLTE又はNRの上りリンク(UL)キャリアを用いてサイドリンク(SL)データ送信を行うときに、サービングセルの上りリンク(UL)SCS設定情報及び/又は伝送時間長設定情報及び/又はBWP設定情報をデフォルトで使用することである。
【0075】
本実施例では、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係はネットワーク装置により確定されても良い。このような場合、端末装置は上述の第一モード又は第二モードにより通信リソースを取得又は選択しても良い。
【0076】
図6は本実施例の端末装置が第一モードにより通信リソースを得る方法を示す図である。
図6に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0077】
ステップ601:端末装置がネットワーク装置にターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し;及び
ステップ602:端末装置がネットワーク装置送信の指示情報を受信し、該指示情報は、前記ネットワーク装置が前記V2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するために用いられる。
【0078】
なお、ステップ601とステップ602に関する説明が上述のステップ402とステップ403に関する説明と同じであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0079】
図7は本実施例の端末装置が第二モードにより通信リソースを選ぶ方法を示す図である。
図7に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0080】
ステップ701:端末装置がネットワーク装置から前記マッピング関係を取得し;
ステップ702:端末装置が前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する。
【0081】
本実施例のステップ701において、端末装置は例えばカバーされる(in coverage)状態にあり、これにより、ネットワーク装置から該マッピング関係を得ることができる。
【0082】
なお、ステップ702に関する説明が上述のステップ501に関する説明と同じであるから、ここではその詳しい説明を省略する。
【0083】
本実施例では、
図7にはステップ503と同じステップがあっても良く、即ち、端末装置に各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報を提供し、これにより、ステップ702において、端末装置は、該ターゲットV2Xサービス、該マッピング関係、及び該各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報に基づいて、通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択することができる。
【0084】
また、本実施例では、端末装置が第一モードにより通信リソースを得るときに、例えば、
図4及び
図6のように、確定した通信リソースパラメータがBWP情報であるときに、端末装置はさらにネットワーク装置から該BWPの索引を含む制御情報を受信しても良く、該制御情報は、サイドリンク(sidelink、SL)上の該BWPをアクティベートするために用いられる。そのうち、該制御情報は下りリンク制御情報(DCI)、例えば、DCI 5Aであっても良い。
【0085】
また、本実施例では、端末装置が第二モードにより通信リソースを選択するときに、例えば、
図5及び
図7のように、確定する必要のある通信リソースパラメータがBWP情報であるときに、端末装置は以下の方式でBWP情報を確定することができる。
【0086】
前記端末装置にV2Xサービスとサイド接続(sidelink、SL)上で使用し得るBWPとの間のマッピング関係を設定した場合、前記端末装置は前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータとしてのBWPを確定する。
【0087】
前記端末装置にV2Xサービスとサイド接続(sidelink、SL)上で使用し得るサブキャリア間隔(SCS)との間のマッピング関係及びBWP設定を設定した場合、前記端末装置は前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいてSCSを確定し、そして、確定したSCSに基づいて通信リソースパラメータとしてのBWPを確定し、又は、前記端末装置は前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいてSCSを確定し、そして、確定したSCSに基づいて送信プールを選択し、前記送信プールの所在するBWPを通信リソースパラメータとしてのBWPと確定する。
【0088】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満たすようにさせることができる。
【実施例2】
【0089】
本実施例2は通信方法を提供し、該方法はネットワーク装置により実行される。
【0090】
図8は本発明の実施例2における通信方法を示す図である。
図8に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0091】
ステップ801:ネットワーク装置が自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を取得又は確定する。
【0092】
本実施例のステップ801では、1つの実施方式において、ネットワーク装置は端末装置から該端末装置が確定する該マッピング関係を受信することができ、例えば、前記ネットワーク装置は無線リソース制御(RRC)メッセージにより前記端末装置から前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を受信することができる。もう1つの実施方式において、該ネットワーク装置は該マッピング関係を確定することができ、例えば、該ネットワーク装置はV2Xサービスのサービス要求に基づいて、該マッピング関係を確定することができる。
【0093】
本実施例では、通信リソースパラメータは次のパラメータのうちの少なくとも1つを含んでも良く、即ち、サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、バンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報である。
【0094】
本実施例では、V2Xサービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係は、前記V2Xサービスのサービスタイプと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係、又は、前記V2Xサービスのサービス属性と前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を含む。
【0095】
本実施例では、前記V2Xサービスのサービスタイプは次の少なくとも1つであり、即ち、安全サービス又は非安全サービス、周期メッセージ又はイベントトリガーのメッセージ、CAMメッセージ(Common Awareness Messages)又はDENMメッセージ(Decentralised Environmental Notification Messages)又はBSM(Basic Safety Message)である。
【0096】
本実施例では、前記V2Xサービスのサービス属性は次の少なくとも1つであり、即ち、V2Xサービスの優先度、V2Xサービスの信頼性、V2Xサービスの遅延、V2Xサービスのサービス品質レベルである。
【0097】
本実施例では、
図8に示すように、該方法はさらに以下のステップを含んでも良い。
【0098】
ステップ802:ネットワーク装置が前記端末装置から前記端末装置のターゲットV2Xサービスに関する情報を受信し;
ステップ803:ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報、及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを確定し;及び
ステップ804:ネットワーク装置が端末装置に前記通信リソース指示用の指示情報を送信する。
【0099】
ステップ802乃至ステップ804により、端末装置が第一モードにより通信リソースを得るようにさせることができる。
【0100】
また、第一モードの下で、確定した通信リソースパラメータがBWPであるときに、ネットワーク装置は端末装置に該BWPの索引を含む制御情報を送信し、制御情報はサイド接続(sidelink、SL)上の該BWPをアクティベートするために用いられる。
【0101】
本実施例では、ネットワーク装置がその確定した該マッピング関係を端末装置に送信し、これにより、端末装置は第二モードにより通信リソースを選択することができる。
【0102】
また、該第二モードの下で、ネットワーク装置がさらに端末装置に各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報を送信し、これにより、端末装置は該情報を参考にして通信リソースを選択することができる。
【0103】
本実施例では、ネットワーク装置がさらに端末装置に設定情報を提供することができ、それは、通信リソースパラメータに対して設定を行うことで該マッピング関係を確定するために用いられる。これにより、端末装置は該通信リソースパラメータの設定情報に基づいて該マッピング関係を確定することができる。
【0104】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満足するようにさせることができる。
【実施例3】
【0105】
本実施例3は通信装置を提供し、それは端末装置に設置される。該装置が問題を解決する原理が実施例1の方法と類似したから、その具体的な実施については実施例1の方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0106】
図9は本実施例3における通信装置を示す図である。
図9に示すように、装置900は第一取得ユニット901及び通信ユニット902を含む。そのうち、第一取得ユニット901は、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて確定する通信リソースを取得又は選択し;通信ユニット902は、前記通信リソースを使用してターゲットV2Xサービスを送信する。
【0107】
本実施例では、第一取得ユニット901は、第一モード又は第二モードにより、通信リソースを取得又は選択することができる。
【0108】
本実施例では、通信リソースパラメータは次のパラメータのうちの少なくとも1つを含み、サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、バンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報である。
【0109】
本実施例では、前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は、前記V2Xサービスのサービスタイプと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係、及び/又は、前記V2Xサービスのサービス属性と前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を含む。
【0110】
本実施例では、前記V2Xサービスのサービスタイプは次の少なくとも1つであり、即ち、安全サービス又は非安全サービス、周期メッセージ又はイベントトリガーのメッセージ、公共アウェアネスメッセージ(Common Awareness Messages、 CAM)又は分散型環境通知メッセージ(Decentralised Environmental Notification Messages、DENM)又は基本安全メッセージ(Basic Safety Message、BSM)である。
【0111】
本実施例では、前記V2Xサービスのサービス属性は次の少なくとも1つのであり、即ち、V2Xサービスの優先度、V2Xサービスの信頼性、V2Xサービスの遅延、V2Xサービスのサービス品質レベルである。
【0112】
本実施例では、V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は、前記端末装置の上位層により確定され又は前記端末装置のアクセス層(AS layer)により確定される。
【0113】
この場合、第一取得ユニット901は第一モードにより通信リソースを取得し、例えば、ネットワーク装置に前記ターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し、前記ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するために用いられる。
【0114】
本実施例では、V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は前記通信装置により前記ネットワーク装置に送信され、例えば、前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は無線リソース制御(RRC)メッセージにより前記ネットワーク装置に送信され得る。
【0115】
この場合、第一取得ユニット901は第二モードにより通信リソースを取得し、例えば、第一取得ユニット901は、前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する。
【0116】
また、第一取得ユニット901にはさらに各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報が提供されても良く、そのうち、第一取得ユニット901は前記ターゲットV2Xサービス、前記マッピング関係、及び各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報に基づいて、通信リソースパラメータを確定し、そして、通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する。
【0117】
図9に示すように、該装置900はさらにマッピング関係確定ユニット903を含み、それは、前記端末装置の上位層又は前記端末装置のアクセス層が前記V2Xサービスのサービス要求に基づいて前記マッピング関係を確定するように制御する。
【0118】
本実施例では、V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係はネットワーク装置により確定される。
【0119】
この場合、前記第一取得ユニット901は第一モードにより通信リソースを取得し、例えば、ネットワーク装置に前記ターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し、そして、前記ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は前記ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するために用いられる。
【0120】
また、第一取得ユニット901は第二モードにより通信リソースを選択しても良く、例えば、前記ネットワーク装置から前記マッピング関係を取得し、前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて、通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する。
【0121】
また、本実施例では、確定した通信リソースパラメータがBWP情報であるときに、前記通信装置はさらに前記ネットワーク装置から該BWPの索引を含む制御情報を受信し、前記制御情報はサイドリンク(sidelink、SL)上の該BWPをアクティベートするために用いられる。
【0122】
また、第二モードの下で、前記端末装置にV2Xサービスとサイド接続(sidelink、SL)上で使用し得るBWPとの間のマッピング関係を設定した場合、第一取得ユニット901は前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータとしてのBWPを確定することができる。
【0123】
また、第二モードの下で、前記端末装置にV2Xサービスとサイド接続(sidelink、SL)上で使用し得るサブキャリア間隔(SCS)との間のマッピング関係及びBWP設定を設定した場合、第一取得ユニット901は前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいてSCSを確定し、そして、確定したSCSに基づいて通信リソースパラメータとしてのBWPを確定し、又は、前記第一取得ユニット901は前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいてSCSを確定し、そして、確定したSCSに基づいて送信プールを選択し、前記送信プールの所在するBWPを通信リソースパラメータとしてのBWPと確定することができる。
【0124】
なお、通信装置900の各ユニットのワーキング原理については、実施例1の各ステップの説明を参照することができる。
【0125】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することができ、これにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満足するようにさせることができる。
【実施例4】
【0126】
本実施例4は通信装置を提供し、それはネットワーク装置に設置される。該装置が問題を解決する原理が実施例2の方法と類似したので、その具体的な実施については、実施例2の方法の実施を参照することができ、ここでは、内容が同じである重複説明が省略される。
【0127】
図10は本実施例4の通信装置を示す図である。
図10に示すように、装置1000は、第二取得ユニット1001を含み、それは、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を取得又は確定するために用いられる。
【0128】
本実施例では、通信リソースパラメータは次のパラメータのうちの少なくとも1つを含み、即ち、サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、バンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報である。
【0129】
本実施例では、前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は、前記V2Xサービスのサービスタイプと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係、及び/又は、前記V2Xサービスのサービス属性と前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を含む。
【0130】
本実施例では、前記V2Xサービスのサービスタイプは次の少なくとも1つであり、即ち、安全サービス又は非安全サービス、周期メッセージ又はイベントトリガーのメッセージ、公共アウェアネスメッセージ(Common Awareness Messages、 CAM)又は分散型環境通知メッセージ(Decentralised Environmental Notification Messages、DENM)又は基本安全メッセージ(Basic Safety Message、BSM)である。
【0131】
本実施例では、前記V2Xサービスのサービス属性は次の少なくとも1つであり、即ち、V2Xサービスの優先度、V2Xサービスの信頼性、V2Xサービスの遅延、V2Xサービスのサービス品質レベルである。
【0132】
第二取得ユニット1001は無線リソース制御(RRC)メッセージにより前記端末装置から前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を受信し、又は、第二取得ユニット1001は該マッピング関係を確定することができる。
【0133】
図10に示すように、前記装置1000はさらに以下のものを含んでも良い。
【0134】
受信ユニット1002:前記端末装置から前記端末装置のターゲットV2Xサービスに関する情報を受信し;
確定ユニット1003:前記ターゲットV2Xサービスに関する情報、及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを確定し;
送信ユニット1004:前記端末装置に前記通信リソースを指示するための指示情報を送信する。
【0135】
本実施例では、通信装置1000は端末装置に各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報を送信する。
【0136】
本実施例では、通信装置1000はさらに端末装置に前記マッピング関係を確定するための設定情報を送信することができる。
【0137】
本実施例では、通信装置1000はさらに前記端末装置に前記マッピング関係を送信することができる。
【0138】
本実施例では、確定した通信リソースパラメータがBWPであるときに、前記送信ユニット1004は前記端末装置に該BWPの索引を含む制御情報を送信し、前記制御情報はサイド接続(sidelink、SL)上の該BWPをアクティベートする。
【0139】
なお、各ユニットに関する説明については、実施例2の中の各ステップに関する説明を参照することができる。
【0140】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することができ、これにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満たすようにさせることができる。
【実施例5】
【0141】
本実施例5は端末装置を提供し、該装置が問題を解決する原理が実施例1の方法と類似したから、その具体的な実施については実施例1の方法の実施を参照することができ、ここでは、内容が同じである重複説明を省略される。
【0142】
図11は本発明の実施例における端末装置の構成図である。
図11に示すように、端末装置1100は中央処理器(CPU)1101及び記憶器1102を含んでも良く、記憶器1102は中央処理器1101に接続される。そのうち、該記憶器1102は各種のデータを記憶することができ、また、データ処理用のプログラムを記憶し、且つ中央処理器1101の制御下で該プログラムを実行することで、受信したシグナリングに基づいて端末装置に対して指示を行うことができる。
【0143】
1つの実施方式において、実施例3の装置900の機能が端末装置1100の中央処理器1101に統合されても良い。そのうち、中央処理器1101は実施例1に記載の通信方法を実現するように構成されても良い。
【0144】
例えば、中央処理器1101は制御を行って、端末装置1100に実施例1の方法を実行させるように構成されても良い。
【0145】
また、該中央処理器1101の他の設定方式については実施例1を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0146】
もう1つの実施方式において、上述の装置900が中央処理器1101と別々で設定されても良く、例えば、装置900を、中央処理器1101と接続されるチップとして構成し、
図11に示すユニットのように、中央処理器1101の制御により装置900の機能を実現しても良い。
【0147】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することができ、これにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満たすようにさせることができる。
【実施例6】
【0148】
本実施例6はネットワーク装置を提供し、該装置が問題を解決する原理が実施例2の方法と類似したので、その具体的な実施については実施例2の方法の実施を参照することができ、ここでは内容が同じである重複説明が省略される。
【0149】
図12は本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成図である。
図12に示すように、ネットワーク装置1200は中央処理器(CPU)1201及び記憶器1202を含んでも良く、記憶器1202は中央処理器1201に接続される。そのうち、該記憶器1202は各種のデータを記憶することができ、また、データ処理用のプログラムを記憶し、且つ中央処理器1201の制御下で該プログラムを実行することもできる。
【0150】
1つの実施方式において、装置1000の機能が中央処理器1201に集積されても良い。そのうち、中央処理器1201は、実施例2の通信方法を実現するように構成されても良い。
【0151】
例えば、中央処理器1201は制御を行って、ネットワーク装置1200に実施例2の方法を実行させるように構成されても良い。
【0152】
また、該中央処理器1201の他の設定方式については実施例2を参照することができ、ここではその詳しい説明を省略する。
【0153】
もう1つの実施方式において、上述の装置1000が中央処理器1201と別々で設定されても良く、例えば、装置1000を、中央処理器1201に接続されるチップとして構成し、
図12に示すユニットのように、中央処理器1201の制御により装置1000の機能を実現しても良い。
【0154】
また、
図12に示すように、ネットワーク装置1200はさらに送受信機1203、アンテナ1204などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能が従来技術と同様であるから、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置1200は
図12に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置1200はさらに
図12に無い部品を含んでも良い。これについては従来技術を参照することができる。
【0155】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを解決することができ、これにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満足するようにさせることができる。
【実施例7】
【0156】
本実施例7は通信システムを提供し、それは少なくとも実施例5の端末装置1100及び実施例6のネットワーク装置1200を含む。なお、実施例5及び実施例6の内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0157】
以下、具体例をもとに、本発明による通信システムが通信リソースを確定するワーキング原理を説明する。
【0158】
以下の各例において、通信リソースパラメータはSCSを例にとる。なお、通信リソースパラメータが他のパラメータであるときに、例えば、通信リソースパラメータが伝送時間長又はBWP情報であるときに、該例を参照することができる。本発明の端末装置1100は各例の中のUE1に対応することができ、本発明のネットワーク装置1200は各例の中のgNBに対応することができる。また、各例の中のUE2は、確定された通信リソースによって、UE1が送信するV2Xサービスを受信する端末装置であっても良い。
【0159】
図13は本実施例における通信システムの1つ実例のワークフローである。
図13では、V2Xサービスのサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係がUE1の上位層によりUE1のアクセス層に提供され、UE1は第一モードにより通信リソースを取得する。
【0160】
図13に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0161】
1301:UE1の上位層がV2Xサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係をアクセス層に提供し;
1302:UE1がgNBに情報としてのSidelinkUEInformationを送信し、該情報には該マッピング関係が含まれ;
1303:UE1がgNBにSidelink BSRを送信し、その中にはターゲット索引(destination index)が含まれ、該ターゲット索引はターゲットV2Xサービスのサービスタイプを指示することができ;
1304:gNBがターゲット索引に基づいてターゲットV2Xサービスのサービスタイプを確定し、そして、該ターゲットV2Xサービスのサービスタイプ及びマッピング関係に基づいて、SCSを確定し;
1305:gNBが指示情報をUE1に送信し、該指示情報はSCSに対応する通信リソースを指示するために用いられ;
1306:UE1が該通信リソースを用いてUE2にターゲットV2Xサービスを送信する。
【0162】
図14は本実施例における通信システムの1つの例のワークフローである。
図14では、V2Xサービスのサービス属性と通信リソースパラメータとのマッピング関係がUE1の上位層によりUE1のアクセス層に提供され、UE1は第一モードにより通信リソースを取得する。
【0163】
図14に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0164】
1401:UE1の上位層がV2Xサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係をアクセス層に提供し;
1402:UE1がgNBに情報SidelinkUEInformationを送信し、該情報には該マッピング関係が含まれ;
1403:gNBがUE1にロジックチャネル組(LCG)とV2Xサービス属性との対応関係を設定し;
1404:UE1がgNBにSidelink BSRを送信し、その中にはロジックチャネル組の標識が含まれ;
1405:gNBが該ロジックチャネル組の標識に基づいてターゲットV2Xサービスのサービス属性を確定し、該ターゲットV2Xサービスのサービス属性及びマッピング関係に基づいてSCSを確定し;
1406及び1407はそれぞれ1305及び1306と同じである。
【0165】
図15は本実施例における通信システムの1つの例のワークフローである。
図15では、V2Xサービスのサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係がUE1の上位層によりUE1のアクセス層に提供され、UE1は第二モードにより通信リソースを選択する。
【0166】
図15に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0167】
1501:UE1の上位層がV2Xサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係をアクセス層に提供し;
1502:UE1がgNBに情報SidelinkUEInformationを送信し、該情報には該マッピング関係が含まれ;
1503:gNBがUE1に各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、CBR-PPPPパラメータを設定し;
1504:UE1に各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、CBR-PPPPパラメータを事前設定し;
1505:UE1がマッピング関係及びターゲットV2Xサービスのサービスタイプに基づいてSCSを確定し、そして、CBR-PPPPパラメータをさらに用いて通信リソースを選択し、例えば、PPPPに対応し且つ測定したCBR値が設定されるCBR閾値よりも低いSCSに対応する通信リソースを選択し;
1506:UE1が該通信リソースを使用してUE2にターゲットV2Xサービスを送信する。
【0168】
図15の例では、ステップ1502、1503及び1504は選択可能なステップであり、これらのステップにより、UE1にチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報を設定することができる。例えば、以下の通りである。
【0169】
(1)ステップ1502及び1503により、gNBがUE1にCBR-PPPPパラメータを設定し、例えば、UE1がカバーされ(in coverage)且つRRC接続(RRC_Connected)モードにあるときに、UE1送信のSidelinkUEInformationメッセージはV2XサービスタイプとSCSと間のマッピング関係を含んでも良く、gNBはRRC専用メッセージを用いて各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、CBR-PPPPパラメータを設定することができる。
【0170】
(2)ステップ1503により、gNBがUE1にCBR-PPPPパラメータを設定し、例えば、UE1がカバーされ(in coverage)且つRRCアイドル(RRC_IDLE)モードにあるときに、UE1はSidelinkUEInformationメッセージを送信せず、UE1はシステム情報から各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、CBR-PPPPパラメータを取得することができる。
【0171】
(3)ステップ1504により、UE1にCBR-PPPPパラメータを事前設定し、例えば、UE1がカバーされない(out of coverage)ときに、UE1は事前の設定(pre-configuration)から各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、CBR-PPPPパラメータを得ることができる。
【0172】
また、1502、1503及び1504が出現しなくても良く、これにより、1505において、UE1は、CBR-PPPPパラメータを考慮せず、マッピング関係及びターゲットV2Xサービスのサービスタイプに基づいてSCSを確定し、通信リソースを選択することができる。
【0173】
図16は本実施例における通信システムの1つの例のワークフローである。
図16では、V2Xサービスのサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係がUE1のアクセス層により確定され、UE1は第一モードにより通信リソースを取得する。
【0174】
図16に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0175】
1601:UE1のアクセス層がV2Xサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係を確定し;
1602~1606はそれぞれ1302~1306と同じである。
【0176】
図16に示すように、該ワークフローはさらに以下のステップを含んでも良い。
【0177】
1607:gNBがUE1に通信リソースパラメータの設定情報、例えば、サイドリンクのためのSCS設定情報(SCS configuration for SL)を提供し;
1608:UE1に該通信リソースパラメータの設定情報が事前設定される。
【0178】
そのうち、1607及び1608はオプションである。そのうち、SCS configuration for SLは、gNBにより専用シグナリング又はブロードキャストシグナリングを用いて設定されも良く(1607に示すように)、事前設定されても良く(1608に示すように)、又は、設定されず、UE1によりデフォルトの一組のSCSsが選択されても良い。
【0179】
図17は本実施例における通信システムの1つの例のワークフローである。
図17では、V2Xサービスのサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係がUE1のアクセス層により確定され、UE1は第二モードにより通信リソースを得る。
【0180】
図17に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0181】
1701:UE1アクセス層がV2Xサービスタイプと通信リソースパラメータとのマッピング関係を確定する。
【0182】
1702~1706はそれぞれ1502~1506と同じでる。
【0183】
図17に示すように、1707及び1708は選択可能なステップである。1707及び1708の説明については、上述の1607及び1608についての説明を参照することができる。
【0184】
図18は本実施例における通信システムの1つの例のワークフローである。
図18では、V2Xサービスのサービス属性と通信リソースパラメータとのマッピング関係がgNBにより確定され、UE1は第一モードにより通信リソースを取得する。
【0185】
図18に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0186】
1801:gNBがUE1にロジックチャネル組(LCG)とV2Xサービス属性との対応関係を設定し、
図14の1403と同じであり;
1802:UE1がgNBにSidelink BSRを送信し、その中にはロジックチャネル組の標識が含まれ、
図14の1403と同じであり;
1803:gNBが該ロジックチャネル組の標識に基づいてターゲットV2Xサービスのサービス属性を確定し、そして、該ターゲットV2Xサービスのサービス属性及びマッピング関係に基づいてSCSを確定し、
図14の1405と同じである。
【0187】
1804及び1805はそれぞれ1406及び1407と同じである。
【0188】
図19は本実施例における通信システムの1つの例のワークフローである。
図19では、V2Xサービスのサービス属性と通信リソースパラメータとのマッピング関係がgNBにより確定され、UE1は第二モードにより通信リソースを選択する。
【0189】
図19に示すように、該ワークフローは以下の通りである。
【0190】
1901:gNBがサービス属性と通信リソースパラメータとのマッピング関係をアクセス層に提供し;
1902:UE1が該マッピング関係に基づいて通信リソースを選択し;
1903:UE1が該通信リソースを用いてUE2にターゲットV2Xサービスを送信する。
【0191】
また、
図19は選択可能な1903及び/又は1904を有しても良い。
【0192】
1904:gNBがUE1に各SCSに対応する通信リソースのチャネルビジー率(CBR)情報及び/又は優先度情報、例えば、CBR-PPPPパラメータを設定し、
図15の1503と同じであり;
1905:gNBがUE1に通信リソースパラメータの設定情報、例えば、サイドリンクのためのSCS設定情報(SCS configuration for SL)を提供し、
図16の1607と同じである。
【0193】
本実施例によれば、自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて端末装置の通信リソースを確定することができ、これにより、通信リソースがV2Xサービスの要求を満たすようにさせることができる。
【0194】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、該コンピュータ可読プログラムは通信装置又は端末装置に実施例1に記載の通信方法を実行させる。
【0195】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、通信装置又は端末装置の中で該プログラムを実行するときに、該プログラムは該通信装置又は端末装置に実施例1の通信方法を実行させる。
【0196】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、該コンピュータ可読プログラムは通信装置又はネットワーク装置に実施例2の通信方法を実行させる。
【0197】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、通信装置又はネットワーク装置の中で該プログラムを実行するときに、該プログラムは通信装置又はネットワーク装置に実施例2に記載の通信方法を実行させる。
【0198】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明は、さらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に、上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明は、さらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0199】
さらに、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組む合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0200】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0201】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下の付記を開示する。
【0202】
(付記1)
端末装置に設置される通信装置であって、
自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係に基づいて確定される通信リソースを取得又は選択する第一取得ユニット;及び
前記通信リソースを用いてターゲットV2Xサービスを送信する通信ユニットを含む、装置。
【0203】
(付記2)
付記1に記載の装置であって、
前記通信リソースパラメータは以下のパラメータのうちの少なくとも1つを含み、即ち、
サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、バンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報である、装置。
【0204】
(付記3)
付記1に記載の装置であって、
前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は、
前記V2Xサービスのサービスタイプと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係、及び/又は、前記V2Xサービスのサービス属性と前記通信リソースパラメータとのマッピング関係含む、装置。
【0205】
(付記4)
付記3に記載の装置であって、
前記V2Xサービスのサービスタイプは次の少なくとも1つであり、即ち、安全サービス又は非安全サービス、周期メッセージ又はイベントトリガーのメッセージ、公共アウェアネスメッセージ(Common Awareness Messages、 CAM)又は分散型環境通知メッセージ(Decentralised Environmental Notification Messages、DENM)又は基本安全メッセージ(Basic Safety Message、BSM)である、装置。
【0206】
(付記5)
付記3に記載の装置であって、
前記V2Xサービスのサービス属性は次の少なくとも1つであり、即ち、V2Xサービスの優先度、V2Xサービスの信頼性、V2Xサービスの遅延、V2Xサービスのサービス品質レベルである、装置。
【0207】
(付記6)
付記1-5のうちの任意の1項に記載の装置であって、
前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は前記端末装置の上位層により確定され又は前記端末装置のアクセス層(AS layer)により確定される、装置。
【0208】
(付記7)
付記6に記載の装置であって、
前記第一取得ユニットは、
ネットワーク装置に前記ターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し;及び
前記ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するため用いられる、装置。
【0209】
(付記8)
付記6又は7に記載の装置であって、
前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は前記通信装置により前記ネットワーク装置に送信される、装置。
【0210】
(付記9)
付記8に記載の装置であって、
前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は無線リソース制御(RRC)メッセージにより前記ネットワーク装置に送信される、装置。
【0211】
(付記10)
付記1又は6に記載の装置であって、
前記第一取得ユニットは前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する、装置。
【0212】
(付記11)
付記10に記載の装置であって、
前記第一取得ユニットにはさらに、各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報が提供され、
そのうち、前記第一取得ユニットは前記ターゲットV2Xサービス、前記マッピング関係、及び前記各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する、装置。
【0213】
(付記12)
付記11に記載の装置であって、
前記各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報は以下の情報のうちの少なくとも1つを含み、即ち、
チャネルビジー率(CBR)情報、優先度情報、信頼性情報、レート情報、遅延情報、サービス品質情報である、装置。
【0214】
(付記13)
付記6-12に記載の装置であって、さらに、
マッピング関係確定ユニットを含み、それは、前記端末装置の上位層又は前記端末装置のアクセス層が前記V2Xサービスのサービス要求に基づいて前記マッピング関係を確定するように制御する、装置。
【0215】
(付記14)
付記13に記載の装置であって、
前記マッピング関係確定ユニットには設定情報が提供され、
そのうち、前記マッピング関係確定ユニットは、前記端末装置の上位層又は前記端末装置のアクセス層が前記V2Xサービスのサービス要求、及び前記設定情報に基づいて前記マッピング関係を確定するように制御する、装置。
【0216】
(付記15)
付記1-5のうちの任意の1項に記載の装置であって、
前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係はネットワーク装置により確定される、装置。
【0217】
(付記16)
付記15に記載の装置であって、
前記第一取得ユニットは、
ネットワーク装置に前記ターゲットV2Xサービスに関する情報を送信し;及び
前記ネットワーク装置送信の指示情報を受信し、前記指示情報は、前記ネットワーク装置が前記ターゲットV2Xサービスに関する情報及び前記マッピング関係に基づいて確定する通信リソースパラメータに対応する通信リソースを指示するために用いられる、装置。
【0218】
(付記17)
付記15に記載の装置であって、
前記第一取得ユニットは、
前記ネットワーク装置から前記マッピング関係を取得し;及び
前記ターゲットV2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、そして、該通信リソースパラメータに対応する通信リソースを選択する、装置。
【0219】
(付記18)
付記7又は15に記載の装置であって、
前記の確定された通信リソースパラメータがBWP情報であるときに、前記通信装置はさらに前記ネットワーク装置から該BWPの索引を含む制御情報を受信し、前記制御情報はサイドリンク(sidelink、SL)上の該BWPをアクティベートするために用いられる、装置。
【0220】
(付記19)
付記10又は16に記載の装置であって、
V2Xサービスとサイドリンク(sidelink、SL)上で使用し得るBWPとの間のマッピング関係が前記端末装置に設定される場合、前記第一取得ユニットは前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータとしてのBWPを確認する、装置。
【0221】
(付記20)
付記10又は16に記載の装置であって、
V2Xサービスとサイドリンク(sidelink、SL)上で使用し得るサブキャリア間隔(SCS)との間のマッピング関係及びBWP設定が前記端末装置に設定され、
前記第一取得ユニットは前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいてSCSを確定し、そして、確定したSCSに基づいて通信リソースパラメータとしてのBWPを選択し、又は、前記第一取得ユニットは前記V2Xサービス及び前記マッピング関係に基づいてSCSを確定し、そして、確定したSCSに基づいて送信プールを選択し、前記送信プールの所在するBWPを通信リソースパラメータとしてのBWPと確定する、装置。
【0222】
(付記21)
ネットワーク装置に設置される通信装置であって、
第二取得ユニットを含み、それは自動車通信(V2X)サービスと通信リソースパラメータとのマッピング関係を取得又は確定する、装置。
【0223】
(付記22)
付記21に記載の装置であって、
前記通信リソースパラメータは以下のパラメータのうちの少なくとも1つを含み、即ち、
サブキャリア間隔(Subcarrier spacing、SCS)、伝送ブロックの伝送時間長、バンド幅部分(Bandwidth part、BWP)の情報である、装置。
【0224】
(付記23)
付記21に記載の装置であって、
前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係は、
前記V2Xサービスのサービスタイプと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係、又は、前記V2Xサービスのサービス属性と前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を含む、措置。
【0225】
(付記24)
付記23に記載の装置であって、
前記V2Xサービスのサービスタイプは次の少なくとも1つであり、即ち、安全サービス又は非安全サービス、周期メッセージ又はイベントトリガーのメッセージ、CAMメッセージ(Common Awareness Messages)又はDENMメッセージ(Decentralised Environmental Notification Messages)又はBSM(Basic Safety Message)である、装置。
【0226】
(付記25)
付記23に記載の装置であって、
前記V2Xサービスのサービス属性は次の少なくとも1つであり、即ち、V2Xサービスの優先度、V2Xサービスの信頼性、V2Xサービスの遅延、V2Xサービスのサービス品質レベルである、装置。
【0227】
(付記26)
付記21に記載の装置であって、
前記第二取得ユニットは無線リソース制御(RRC)メッセージにより前記端末装置から前記V2Xサービスと前記通信リソースパラメータとのマッピング関係を受信する、装置。
【0228】
(付記27)
付記21-25のうちの任意の1項に記載の装置であって、さらに、
前記端末装置から前記端末装置のターゲットV2Xサービスに関する情報を受信する受信ユニット;
前記ターゲットV2Xサービスに関する情報、及び前記マッピング関係に基づいて通信リソースパラメータを確定し、前記通信リソースパラメータに対応する通信リソースを確定する確定ユニット;及び
前記端末装置に前記通信リソースを指示するための指示情報を送信する送信ユニットを含む、装置。
【0229】
(付記28)
付記21に記載の装置であって、
前記通信装置は端末装置に各通信リソースパラメータに対応する通信リソースの情報を送信する、装置。
【0230】
(付記29)
付記21に記載の装置であって、
前記通信装置は端末装置に通信リソースパラメータを設定するための設定情報を提供する、装置。
【0231】
(付記30)
付記21に記載の装置であって、
前記通信装置は前記端末装置に前記マッピング関係を送信する、装置。
【0232】
(付記31)
付記27に記載の装置であって、
前記の確定された通信リソースパラメータがBWPであるときに、前記送信ユニットは前記端末装置に該BWPの索引を含む制御情報を送信し、前記制御情報はサイドリンク(sidelink、SL)上の該BWPをアクティベートするために用いられる、装置。
【0233】
(付記32)
ネットワーク装置及び端末装置を有する通信システムであって、
そのうち、前記ネットワーク装置は付記21-31のうちの任意の1項に記載の装置を含み、前記端末装置は付記1-20のうちの任意の1項に記載の装置を含む、通信システム。