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  • 特許-釣り道具のリールのドラグ調整ペンチ 図1
  • 特許-釣り道具のリールのドラグ調整ペンチ 図2
  • 特許-釣り道具のリールのドラグ調整ペンチ 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2023-09-04
(45)【発行日】2023-09-12
(54)【発明の名称】釣り道具のリールのドラグ調整ペンチ
(51)【国際特許分類】
   A01K 97/00 20060101AFI20230905BHJP
【FI】
A01K97/00 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019151566
(22)【出願日】2019-08-05
(65)【公開番号】P2021023275
(43)【公開日】2021-02-22
【審査請求日】2022-07-22
(73)【特許権者】
【識別番号】322007785
【氏名又は名称】有限会社ウエテツ
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】上田 哲夫
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-204118(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0055203(US,A1)
【文献】特開2006-180918(JP,A)
【文献】実開昭61-078568(JP,U)
【文献】登録実用新案第3075559(JP,U)
【文献】特開平07-263113(JP,A)
【文献】特開2004-329041(JP,A)
【文献】特開2016-120582(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 97/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペンチ本体に、ドラグから出ている釣り糸を挿む挿み込み部を設け、この挿み込み部には蛇行した滑り止めクッションを設け、ペンチ本体には、バネの抵抗を受けながらスライドするグリップを設けると共に、グリップのスライドした量を計るメモリを設け、ペンチ本体とグリップとを止めるフックを設けたことを特徴とする釣り道具のリールのドラグ調整ペンチ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドラグ調整の強さを計ることによって、ベテラン並みに大物釣りが実現できる釣り道具のリールのドラグ調整ペンチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、釣り人は、釣りを行う前に準備として、竿にあるリ-ルから手で釣り糸を引っ張り、ドラグの硬さを調節していた。
【0003】
ただ、釣りに際し、素人は、リールのドラグ調整の時、ドラグから出ている釣り糸を引っ張る、強さの具合が分からず、釣り上げる魚に対応する強さに設定するのがなかなかに困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特になし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、その目的は
素人でも大物釣りができるようにドラグの強さ調整が容易に行えるようにした釣り道具のリールのドラグ調整ペンチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、ペンチ本体に、ドラグから出ている釣り糸を挿む挿み込み部を設け、この挿み込み部には蛇行した滑り止めクッションを設け、ペンチ本体には、バネの抵抗を受けながらスライドするグリップを設けると共に、グリップのスライドした量を計るメモリを設け、ペンチ本体とグリップとを止めるフックを設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
以上のように構成された本発明に係る釣り道具のリールのドラグ調整ペンチにあって、ドラグから引き出された釣り糸の強さを計測でき、その強さが釣り上げる魚に対応したドラグの硬さとなるように調整すればよく、こうすることで、ベテラン並みの大物釣りが実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の正面図である。
図2】本発明の背面図である。
図3】本発明の一部切欠き平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1はペンチ型に構成されたペンチ本体2の先端に設けた挿み込み部であり、この挿み込み部1の刃先7は蛇行状に形成されていて、挿み込む釣り糸が滑らないように滑り止めクッションを取り付けてある。
【0010】
また、ペンチ本体2には、バネ4の抵抗を受けながらスライドするグリップ3を設けてあり、このグリップ3は、挿み込み部1に挿み込んだ釣り糸を引っ張ると、ペンチ本体2とグリップ3との間に設けてあるバネ4による抵抗を受けながらもペンチ本体2の後方にスライドするようになっている。
【0011】
ペンチ本体2でグリップ3がスライドすると、そのスライドする量(長さ)は、ペンチ本体2に表示してあるメモリ5によって計ることができるようにしてあり、そのメモリ量に対応したベスト位置をドラグで調整すればよいものとしてある。
【0012】
また、図示を省略したが、最適な釣り糸の引っ張り強さになると、ブザー、ランプで表示するようにすることも可能である。
【0013】
図中符号6は、ペンチ本体2とグリップ3とを止めるフックであり、ドラグ調整で使用する場合には外すことができるようにし、根掛かりを外すときは、図2に示すように、フック6をはめることでグリップ3がスライドしないようにしている。
【0014】
これの使用に際しては、竿に取り付けたドラグ(リール)から引っ張り出した釣り糸を挿み込み部1によって挿み込み、握ったグリップ3によって引っ張ればよく、バネ4の抵抗を受けながらもスライドしたグリップ3のスライド量をメモリ5によって計ることで、最適な引っ張り強さに対応するようドラグを調整すればよいのである。
【符号の説明】
【0015】
1…挿み込み部
2…ペンチ本体
3…グリップ
4…バネ
5…メモリ
6…フック
7…刃先
図1
図2
図3